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冲方丁

テスタメントシュピーゲル 15   

テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)

【テスタメントシュピーゲル 1】 冲方丁/島田フミカネ 角川スニーカー文庫

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 bk1


死ぬかとおもた。

ページ数にして543ページと、厚いっちゃ厚い方ではあるんですがこのくらいのページ数というのは決して珍しいものでもないんです。
でも、読むのにおよそ四時間半掛かった。
自分、中身の詰まった空白の少ない300ページくらいの本は一時間から一時間半くらいで読めるくらいの読書スピードなのですが、恐ろしいくらい時間がかかった。密度がなんかおかしい。情報量が常軌を逸している。間延びした展開がまるでない、皆無。
息もつけない緊迫感を、四時間半連続で味わわせられてみなしゃんせ。普通死ぬ。四時間半、息止めてたら普通死ぬ。
なにこれ? 読死? 死因は読死?
昨日、休日だったのをいいことに午前中からこの本を手にとって仕舞ったのが良かったのか間違いだったのか。まず時間がある間しか読めねえな、と休日読書用に置いておいたのは正解だったのでしょう。
ただ読み終えた後、半日以上、結局気力を消耗しつくして予定していたことを何も出来ないまま終わってしまったのは完全に想定外でしたよ。なにもする気起こらんかったもんなあ。
昼飯も食べるの忘れて読みふけっていたので、お昼食べたの結局三時ごろだったし。
その後、本当に何もせずにボーっと放心状態のままでした。

なんというサイコボムw

正直、昨日から今日仕事中の間まで(マテ)どうやって感想を書いたものか考えてたんだけど、インプットされたものをどうアウトプットしたらいいのか結局見当もつけられなかった。書こうと思ったら幾らでも書きようというものはあるんだろうけれど、どう書いてもこの本の内容についても自分が受けた衝撃にしても陳腐な形でしか表せそうになく、途方にくれている。一部を切り取って見せても、切り取った時点でなんか別物になっているんじゃないかと思えてしまって。
これはたぶん、読了直後の一種の酩酊状態による錯覚に過ぎず、冷静になれば何を大仰に考えていたのかとあきれ返ってしまう状態なのかもしれないのだけれど、今現在はこの有様だ。
恐るべきは、まだこのクライマックスはプロローグもプロローグ。幕があがったところに過ぎないと言うところなのだろう。ビビるしかない。チビりそうだ。
子供たちが苦しんでいる。泣いている。未来を生きるべき子供たちが今に絶望し、現在にのたうちまわり、この瞬間悲鳴を上げて、泣き叫び、疲れ果てて自ら死を選ぼうとしている。生まれるべきじゃなかったと、言いながら。
あの強く、雄雄しく、勇気ある、誇り高き、気高き子供たちが、だ。
もう、めちゃくちゃ痛い。心が痛めつけられる。どうしてこの子たちがそこまで傷つかなくちゃいけないのか。そこまでズタズタにされなければならないのか。
彼女たちの周りの大人たちは、その全霊をかけて彼女ら、一個の対等な人間として認め、扱った上で、守り導こうとしているのに、彼らはその許す限りの力をもって、彼女たちへの責任を果たそうとしているのに、それなのに。

さようなら、ミネアポリス。
今日、あたしは死ぬことにしたよ。

この悲しすぎる、無垢で透明な、消え入りそうな遺言から、この物語ははじまる。これから打ちのめされ続けるであろう痛みを覚悟せよと言わんばかりに。痛みを飲み込む覚悟を決めよと言わんばかりに。

その痛みに耐えてこそ、その先にあるだろう扉の開く瞬間を、彼女たちが出口を見つける瞬間を、見ることが出来るのだと言わんばかりに。
そうして地獄の門を潜り抜け、出口の入り口にたどり着くことが出来たのだ。
泣きそうになった。

このシュピーゲルシリーズの完結を以って、作者冲方氏はライトノベルの執筆を最後とするそうだ。
少女たちに託されていくさまざまな願い、想い。背負いきれずに押しつぶされそうなほど重く、尊く、掛け替えのないものを、彼女たちは受け取り、受け入れ、胸に抱き、心にしまい、魂に宿し、前へと進んでいく。この彼女たちに託していく思いそれこそが、作者が残していこうとしているもの、そのもののように思えてくる。渾身の力を振り絞り、魂をすり潰し、脳みその中の中身をあらん限りに搾り出すようにして、書き残すものなど微塵も残さないつもりであるかのように。
全身全霊とは、この人の執筆姿勢の事を言うのだろう。これが、作家という生き物の、一つの純粋な形、その到達点なのだろう。
その結晶とも言うべき作品が、猛々しいまでに牙を剥いて咆哮している。
さあ、諸君。たかだか一冊の本に、

―――喰い殺される覚悟はあるか?




何気に、意訳されまくったマスターサーバー同士のやり取りが異様に微笑ましくって、これまで単なるスパコンというイメージだったマスターサーバに物凄い感情移入してしまった。此処に来て、これは反則だよ(苦笑

オイレンシュピーゲル 肆 Wag The Dog5   

オイレンシュピーゲル肆  Wag The Dog (角川スニーカー文庫 200-4)

【オイレンシュピーゲル 肆 Wag The Dog】 冲方丁/白亜右月 角川スニーカー文庫


前から考えてたんですけど、今回のエピソードを読んで改めて思ったのが、陽炎のこと。一度、彼女を徹底的に外から観てみたい。陽炎って外面と中身に大変なギャップがあるキャラクターとして描かれているんですが…ええ、実はけっこうヤンデレ入ってる鉄壁のツンデレ(自覚型不器用大系)なのですけど、普通のこの手のキャラクターの描き方と反対に、陽炎は徹底して内面から描かれてるんですよね。中身のちょっと変態入ったグデグデグダグダデロデロな面がだだ漏れ状態なわけですよ。
そういう内面がまったく見えない状態で彼女を外側から観たとき、陽炎ってどんなキャラクターになるんだろうかと想像してしまうわけです。彼女がどんな外面を作ってるかはちゃんと描写されてるんですけど、なにしろ陽炎本人の内面というフィルターを通しているので、いわゆる第三者から実際にはどう見えてるかがはっきりわかんない。今回に関しては涼月も別行動だから、彼女の眼から見た陽炎の姿も捉えられてないわけだし……。
今回、余計にそんな思いを抱いたのは、やっぱりこれまで以上に陽炎の生々しい激情を目の当たりにしたからだろうか。色々と思い悩む思索を吹き飛ばすくらいの瞬間的直截的な感情の激発。複雑で婉曲でうねうねとねじ曲がった内面をいつももてあまし、もてあそんでいる感のある陽炎ですけど、自分で毛布を頭からかぶるみたいにしているそうした様々な付随物が吹き飛んだ時に剥き出しになったのは、思ってみないほどの年相応の幼い脆くも純真な少女らしい心の在り様。
……うん、なるほど。どうやら自分が見たいと思ったのは、ミハエル中隊長から観た陽炎みたいだ。普段、彼がいったいどういった目で彼女を捉え、認識しているのか。きっと、陽炎本人が一番知りたいであろうことを、読者である自分も知りたいと思ったのだろう。それくらいに、今回の陽炎は色々な顔を垣間見せ、ミハエルもどう捉えるべきか考え込まされる陽炎に対する対応を見せられてしまったので。

今回の導き手。パトリックは、スプライトのあちらと違ってかなり強引。おそらく、立ち位置の違い、所属している組織と与えられた役割からくる力強さなんだろうけど。その強引さは癇に障ると同時にとてつもなく頼もしいんですよね。スプライトのハロルド・レイバース捜査官とこちらのパトリック。この二人は、なんかまさしく<アメリカ>の良い面そのものとして描かれてたんじゃないだろうか、とふと思ってしまった。
ハロルドとパトリックの進む道を決定づけた件の事件。あの事件なんか見せられると、あの国ってどうしようもなく憎たらしくって腹立たしい思いをさせられることがあると同時に、なんかこう、眩しくて仕方なくなることもある、一種の敬意を抱かざるを得ない国であることを、改めて思い知らされるんですよね。
複雑なんだよなあ。

さて、今回メインもメインだった涼月ちゃん。なんだかんだとよく読むと、スプライトも含めて、彼女が一番メンタル的に素朴に女の子してるんですよね。粗野で野蛮で乱暴な外面と違って、中身は臆病で自分に自信がなくて気が弱い、生真面目な女の子。
その辺、かなり意識して描かれている感があります。それこそ、スプライトの鳳よりも明確に。鳳とは、物語に対しての主題が違うんでしょうけど。
意外と強引な男に弱いのも、今回発覚(笑
いやいや、そういえば吹雪くんも、気弱でなよなよしてるわりに、いざというとき強引で有無を言わさないところがありますからなあ(ニヤニヤ

スプライトシュピーゲル 検ゥ謄鵐撻好5   

スプライトシュピーゲルIV  テンペスト (富士見ファンタジア文庫 136-11)

【スプライトシュピーゲル 検ゥ謄鵐撻好函曄}嬖丁/はいむらきよたか 富士見ファンタジア文庫



死……死ぬな……死ぬなっ! 死ぬなーっ!!

MSS副官ニナ・シュニービッテン主任捜査官の絶叫は、まさしく自分の懇願だった。
国際法廷の証人として集まった七人の要人たち。偉大で、尊く、素敵で、眩しい、あまりに魅力的で、大きく、人の理想と希望を体現したような素晴らしい人間たち。
この世界の現実という名の絶望を誰よりも思い知りながら、なおもこの世界をより良き素晴らしい世界へと変えていくことをやめない人たち。
その素晴らしき人々が、次々に殺されていく。
気が狂いそうになる。胸が張り裂けそうになる。心が砕け散っていく。
彼らを守るため、鳳が、乙が、雛が、MSSの隊員たちが、治安組織のあらゆる人間たちが血と鉄をばらまきながら、必死に、本当に必死に、あの冷徹で動揺を知らないようなニナ・シュニービッテンすらもが、泣き叫ぶようにしながら戦い、守ろうとしているのに。
それでも、証人たちは死んでいく。殺されていく。あの、素晴らしい人たちが。ただ一日の、僅か数時間の邂逅で、鳳たちの心を虜にした素敵な人たちが。
本当に、辛かった。読んでいて、これほど焦燥と無力感を感じたことがあっただろうか。
それでも、苦痛に打ちのめされなかったのは、殺されていく彼ら証人たちの揺るぎない意志。そして、夢を見ることなく、ただ胸を抱え、世界の行く末を信じ、願いを叶えんとした彼等の想いゆえだろう。
ダメだ、立て

要人の一人、ハロルドは、心折れそうになった鳳に、容赦なくそう叱咤した。
立ちあがって戦え(スタンド・アップ・アンド・ファイト)――――君の場合は、飛び立って戦え(フライ・ハイ・アンド・ファイト)がふさわしい

そう、彼等が証人としてこのミリオポリスに集まったのは、悪徳の塔を崩した妖精(スプライト)たち。アゲハたちの存在に、世界の希望を見出したから。人類の希望ともいうべき彼らが、未来と希望を託したのは次なる若き世代たち。
彼らにより素晴らしい世界を残す礎となるため、この世界に打ち込まれた楔を打ち砕くため、彼等は自分たちが殺されることも視野にいれ、この戦いに挑んだのだ。
彼等の想い、彼等の決意。そして彼等が用意していた二重三重の勝利への策が明らかになるたびに、悲しみを糧に絶望は振りはらわれていく。
驚愕の展開が二度三度と繰り返され、思いもよらぬ真相に絶句させられる。
まさしく、息つく暇もなく、感情が上下左右に揺さぶられて止まることのないジェットコースター・ストーリー。

問答無用に最高傑作!!

富士見ファンタジア文庫史上、最厚を記録したという541ページ。あまりにも濃密な541ページ。
☆がいくつあっても足りない。

やっぱり、このシュピーゲルシリーズは、託される物語だ。この物語の少女たちは、いろいろな人々の願いや想いを託され、ただ治安維持組織の隊員として任務に従事するだけではない、自分が世界に対して向き合うべき役割というものを自覚し、育てていこうとしている。
未来を担う次世代の若者として。
彼女らに思いを託す大人たちは、悪夢や地獄と同意義かと連想させるような現実の非情さ、理不尽さ、残酷さを容赦なく彼女らに突きつけ、理想のはかなさ、無力さ、破滅性を見せつけ、思い知らせ……だが、その上で、だからこそ希望を。この世界がどれほど素晴らしいかを伝え、指し示し、人の可能性がどれほど無限に広がっているものなのかを教え、去っていく。
正しいと思っていたことも悪手となる。夢を見るな。
そう伝え、この四巻における証人たちは、三人の妖精とニナに贈り物を送る。それこそが、信認の証。未来を託した希望の在り処。
彼等が伝えた言葉の、その真意は最後に明らかになる。その意が明らかになったときの、あの感動はこの先ずっと忘れられないだろう。

残り、あと二巻だというこの物語。彼女たちが受け取った希望は、きっとそこで結実するに違いない。
それはもう揺るぎない確信だ。それほどに、人々が残した教えは重く、眩しいほどに輝いている。


これまで、一瞬の邂逅だったスニーカー文庫の【オイゲンシュピーゲル】のケロベロス小隊の三人とのリンクも、今回はさらに密接に展開。
別の戦場で戦いながら、僅かな携帯電話でのやり取りを通じて、彼女らは確かに同じ戦いを共有する戦友として戦っていた。
心折れそうになるたびに、涼月との喧々囂々のやり取りで元気を取り戻すアゲハ。思えば、ツバメやヒビナは妹分で面倒を見る相手であって、対等にやり合える相手ってアゲハの周りにはいなかったんですよね。冬真は、友達という関係と言うにはもうあんまりにも距離感が狂っちゃってるし。

今回の話で私が心底惚れ込んでしまったのは、やはり七人の証人の一人、ハロルド・レイバースFBI捜査官でした。
もう、めちゃくちゃカッコイイ。こんなかっこいい捜査官、見たことないよ。もうべた惚れ。最高。抱いて。
たとえば、この人がドラマ【24】の主人公だったら、24時間どころか三時間くらいで事件解決しそうな勢いの、音速の観察眼、判断力、知識に決断力、揺るぎない意志と信念。
戦場と化し、錯綜する状況で、自らも命を狙われているかもしれない中で微塵も揺るぐことなく一度として止まることなく疾走するような思考で淡々と真相を追究し、敵の思惑や策謀を見事に看破し、次々と混迷する事態を解体し、アゲハを導いていくその姿。もう、めちゃめちゃ痺れた
そしてまた、彼も継ぐ者。
……ああもう、ビリビリだ。


このテンペストがあまりにも凄すぎて、印象が吹き飛びそうなんだけど……いや、そんなことは決してないか。テンペストの前に乗っている短編の【フロム・ディスタンス 彼/彼女までの距離】がまた、素晴らしいんだ。これ単体でも、最高傑作!! と叫びたくなるくらいに。
なんで、わざわざテンペストの前にこの短編を配したのかと思いたくなるけど、むしろこの話におけるアゲハの精神的な解放、冬真との関係の変化を踏まえてこそ、あのテンペストがある、というべきなのかもしれない。
いや、この話、本当に素晴らしいんですよ。

☆をつけるとしたら、六つ星を飛び越え、これはもう七つ星を掲げたい。
とにかく、本当に凄かった。凄すぎだった。もう最高の最高傑作。
万難を排して、ひたすらに読むべし。必読。
特に、あの証人たちとアゲハ、ツバメ、ヒビナとニナがプレイするテーブルトーク・RPG【世界統一ゲーム】もしくは【レヴァイアサン】の下りは、人によってはあの【マルドゥック・スクランブル】のカジノに勝るとも劣らないと評するかもしれない、凄まじい内容で、ぜひ読んで欲しい。
そして、感動に打ち震えてほしい。素晴らしかった。
しかしあれは、平和を唱えていたら平和が成立すると思いこんでる輩にとくに見せたいゲームだよなあ。あのゲームは怪物【レヴァイアサン】の名がふさわしいと思いますよ、私は。途中からの制御が叶わず混迷と暴走が際限なく広がっていく国際状況の変転は、あれはまさに【レヴァイアサン】の名がふさわしい、怪物的なものでしたし。
おそろしいのは、これが現実そのもの、ってところなんだよなあ。
ああもう、いくら言及しても足りないくらい、とにかく凄かった。
なんかすごかったとしか言ってないような気がするけど。
本当に未読の人、絶賛オススメですよ。

ばいばい、アース 4.今ここに在る者5   

ばいばい、アース 4 (4) (角川文庫 う 20-4)

【ばいばい、アース 4.今ここに在る者】 冲方丁/キムヒョンテ 角川文庫


私のことを想いながら 闇の中で悶え続けろ


巨大な、それこそ雲の上まで突き抜けるほど高く聳え、吼えるように荒々しくむき出しになった岩肌を曝け出す、大自然の絶壁を思わせるような、とにかく凄まじい作品でした。
ここから切り出され、見事に整えられ、加工され、調律されたものが、以後の冲方作品だとしても、まさにその原点にして原初。あらゆる要素が凝縮された集大成ともいうべきはこの【ばいばい、アース】なのでしょう。
以後の作品に比べれば、洗練はされていないかもしれません。でも、ここには荒々しい熱量によって浮き出された美しさがありました。人は、人の手のくわえられていない自然の壮大さに、魂を奪われ、震撼し、そこに芸術性を見出し、美しさを垣間見ます。この作品の言葉の旋律、主題の追及、観念的な詩情の流れは、まさにそんな美しさに満ち満ちていて、読み進める間、常に胸を突かれ、何度も涙を拭わされるはめになりました。
端的に言うなら、感動させられた、という他ないのでしょう。

この物語を記す言葉の河は、複雑にして難解。リドルの海に溺れさせようというかのように、息継ぎをさせる暇なく、押し寄せてきます。でも、きっと難しく考える必要などどこにもないのです。ただ、その言葉から伝わる想いを感じ取ればいい。それだけで、この物語は決して難解でもなんでもなくなります。
この作品の言葉達は音楽のようなもの。聞き入り、胸にとどめれば、自然とその意が心に伝わる。

ラブラック=ベル。理由の少女。彼女が失い、そして得たものはなんだったのか。彼女はとてもたくさんのものを得たようにも、掛け替えのないものを失ったようにも見える。だが、彼女の物語が始まった最初の時と、旅に出るこの時を比べれば、彼女の見出したものはおのずと感じることができるだろう。
そう、感じるものなのだ。この物語がいったいどういうものであったのか、登場人物たちが辿りついた境地、それぞれの理由。世界の在り様。それは決して複雑ではなくとてもシンプルだ。だからこそ、あまりにも多くのものを内包していて、それは短い字面では一端を伝えることすらかなわない。要約出来ないそれは、感じることでしかこの胸に据え置くことはできないに違いない。
彼女は旅に出る。だが、帰る場所はここにある。たとえ、そこが故郷ではないのだとしても、そこには彼女を待ってくれている人たちがいる。
「ばいばい」

告げるその別れの言葉は、泣きそうなほど優しく、温かく、不安の影はどこにもない。
豊穣の荒れ野を行く彼女の道に、ただ光のあらんことを。

オイレンシュピーゲル 2 FRAGILE!!/壊れ物注意!!  

オイレンシュピーゲル 2 (2)

【オイレンシュピーゲル 2.FRAGILE!!/壊れ物注意!!】 冲方丁/白亜右月 角川スニーカー文庫
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冲方丁の描き出す物語に現れる男たちは、どうしてこんなにも哀切に打ちひしがれているのだろう。苦悩と哀しみを胸に秘め、だがそれらを鋼鉄で鎧うように表には出さずに、前進を続ける。
そして、彼ら男たちの殺しきれなかった哀切の果てを受け止め、見届けるのはいつだって少女たちなのだ。
マルドゥック・スクランブル然り。カオスレギオン然り。微笑みのセフィロト然り。そして、このオイレンシュピーゲルでも、ある男たちが一人の少女に哀しいまでの生き様と、その果て、生き切った果ての死に様を見せつけ、散っていく。
彼らが少女に見出したものはなんだったのか。託したものはなんだったのか。少女に残したものはなんだったのか。
希望だと、信じたい。この腐りきった現実に、自分達を裏切り、傷つけ、ゴミのように踏み躙ったこの現実に、それでも残る未来への希望だと。

この物語の世界の置かれた現実は、凄惨で、救いの無い、むごたらしいばかりの胸糞悪くなるような薄汚さで溺れそうな代物だ。
あまりにもくそったれな世界。
それでも、男たちの見出したものが確かなら。
これは、希望へと続く物語なのだと、哀切を受け止め、涙を拭って死者たちの残した生者の道を止まらず進む少女の姿に、確信を覚える。

これは、地獄の底から希望へと世界を導く犬と天使の物語。


とかく、今回は現在の冲方丁という作家の粋を集めたような出来栄え。ある意味、マルドゥックシリーズより薄汚い悪徳の底のような救いの無い世界観に、哀愁と爆炎をブレンドしたような燃える展開。これが今の冲方である、とばかりに結実したエンターテインメント作品。
なかでも、涼月が目の当たりにしたロシア人たちの最後の戦いは、凄まじい、凄まじいの一言。なにかもう、目の前を抵抗できない嵐が通り過ぎていくのを呆然と立ち尽くして見ているしかないような、圧倒的なまでの迫力と、無力感。
嵐が通り過ぎた後の、悪夢と虚無が静かに枕を並べて横たわっているような死の静寂。少女の慟哭。
震えた。何に対して震えているのか分からなかったけど、とにかく心の底から震えた。なんて熱く、寒く、虚しく、満ちたりた戦いの絵。
泣きそうだ、本当に。

痛みに、泣きそうになる。世情は乱れ、人の心は荒み、世はまさにソドムとゴモラだ。ここに登場するテロリストも、やめてくれと言いたくなるほど現実的な存在である。チェチェン人グループやキプロスなど。現実の世界の紛争や惨劇をそのまま引き継いだこの世の矛盾を、この物語はそのまま、たたきつけてくる。ノンフィクションの延長線上を容赦なく、だから、痛い。重たい。でも、目を伏せられない剥き出しの痛みだ。
前半は、上記した重たさ痛みが形を変えて幾重にも幾重にも、何度も重ねて読み手へと押し寄せてくる。加えて、ケルベロス小隊の三人が別々に配置されることも相まって、鬱屈した展開が続く。押し潰されそうな圧迫感。切迫感。不具合感。無力感。迷走。心細さ。

だからこそ、最後の爆発がくる。
地獄の番犬ケルベロスは、三匹揃ってこそ一頭の獣と成り得るのだから。
加えて、直接の接触こそ最後までなく、そして最後も会話すらなく交錯するのみで遠ざかっているのだけれど、彼ら三匹の番犬が一匹の心細さに押し潰されそうになりながら戦う戦場の空には、紫と青と黄の三つの輝きが。
番犬たちとは違う、もう一つの治安組織の特甲児童。スプライト・シュピーゲル。三人の天使たち。

犬たちと天使たちの邂逅のさせ方は、もう素晴らしいの一言。最初は見上げるしかない空を駆け抜けていく光。会話もなく、姿もはっきりとは伺えない。だけど、同じ目的のために同じ戦場で戦い、最後のあの、初めて間近から顔を逢わせ、手を取り合った瞬間に確かに一緒に戦う自分達と同じ存在、仲間と同じだと感じる瞬間の高揚感、感動は凄かった。
すべてが終わった後のあの無言のやり取りから見るに、落ち着いてしまうとかーなり相性悪そうでしたけど(笑
というか、あれは一方的にアゲハが涼月に目くじらを立てそうなw
アゲハ、生真面目だもんなあ。

来月には、この事件を天使たちの側から描く作品【スプライト・シュピーゲル供曚出版されるはずなので、今から死ぬほど楽しみ。
というか、なぜ今月じゃないのか激しく詰問したい気分なのですけど!
 
1月21日

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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(マガジンポケット)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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1月6日

(KCデラックス)
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(KCデラックス)
Amazon


(ヤンマガKCスペシャル)
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1月5日

(ヒーローズコミックス)
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(ヒーローズコミックス)
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1月4日

(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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12月28日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(ビッグ コミックス)
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12月27日

(ヒーロー文庫)
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(YKコミックス)
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(YKコミックス)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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12月26日

(モンスターコミックス)
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12月25日

(ZERO-SUMコミックス)
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(ZERO-SUMコミックス)
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(DNAメディアコミックス)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ファミ通文庫)
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(PASH!ブックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス)
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(電撃コミックスEX)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(まんがタイムKRコミックス)
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(まんがタイムKRコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ライドコミックス)
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(ライドコミックス)
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