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嘘つき戦姫

2019年8月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:39冊 うち漫画:7冊

ちょっと【筺底のエルピス】の内容が凄すぎて、未だに思い出すとクラクラしてしまいます。なるほど、これ発売されたの今年の1月だったのですが1月の時点で本年度のナンバーワン作品出たー、という評判立ったの、無理ないですわ、当然ですわ。
物凄い展開すぎて、なんかもう凄いとしか言えない。
その凄いに比肩する存在感を個人で示してしまったのが【嘘つき戦姫、迷宮をゆく】のクルック・ルーパー。自分の中で好きな悪役ナンバーワンに輝いたんじゃないだろうか、というくらいもう凄かった、凄かった。
そして、トドメの空銀子のための輝く舞台【りゅうおうのおしごと!11】。地獄に地獄を重ね見つづけていた空銀子の集約点。ついにここまで辿り着いたかと感慨深い。
8月は5つ星級が3つも相まみえた上に、他にも良作をたくさん読めて大変満足の月でした。



★★★★★(五ツ星) 3冊

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5】 佐藤 真登/ 霜月えいと  ヒーロー文庫(2019/7/30)
筺底のエルピス 6.四百億の昼と夜】 オキシ タケヒコ/toi8  ガガガ文庫(2019/1/18)
りゅうおうのおしごと! 11】 白鳥士郎/ しらび  GA文庫(2019/8/9)


【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5】 佐藤 真登/ 霜月えいと  ヒーロー文庫

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今まで見た中でも屈指にしてダントツの存在感を示し、何よりその生き様に痺れさせられた悪役、敵役クルック・ルーパーの独壇場。最初から最後までクルック・ルーパー オンステージ。圧巻圧巻圧巻のその生き様その在り方、その末路。憧れさえ抱く最凶にして最悪に、惚れてしまうわこんなのー!


【筺底のエルピス 6.四百億の昼と夜】 オキシ タケヒコ/toi8  ガガガ文庫

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ほんと、なんちゅうもんを書いてしまうんじゃぁ。
凄かった、もう凄かったとしか言えないくらい途方もなく凄かった。なんだこれ、ほんとなんだこれ。


【りゅうおうのおしごと! 11】 白鳥士郎/ しらび  GA文庫

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その離れた手がもう一度繋がれた時、空銀子の旅は終わり新たな旅がはじまる。道なき道を行く開拓者は、今無限の推進力を手に入れた。空銀子、覚醒のときである。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 0冊



★★★★(四ツ星) 10冊

この素晴らしい世界に祝福を! 16.脱走女神、ゴーホーム!】 暁 なつめ/三嶋 くろね  角川スニーカー文庫(2019/8/1)
ロードス島戦記 誓約の宝冠 1】 水野 良/左 角川スニーカー文庫(2019/8/1)
アルビレオ・スクランブル 2】 宇枝 聖/白兎うゆ  電撃文庫(2018/12/7)
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 4】 支倉凍砂/文倉 十 電撃文庫(2019/3/9)
クラスメイトが使い魔になりまして】 鶴城 東/なたーしゃ ガガガ文庫(2019/5/17)
項羽と劉邦、あと田中】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス(2019/2/22)
妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン】 榊 一郎/森沢 晴行  富士見ファンタジア文庫(2019/8/20)
項羽と劉邦、あと田中 2】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス(2019/7/26)
りゅうおうのおしごと! 10】 白鳥 士郎/しらび  GA文庫(2019/2/14)
ロード・エルメロイII世の事件簿 8「case.冠位決議(上)」】 三田誠/坂本 みねぢ  TYPE-MOON BOOKS(2018/8/12)


【この素晴らしい世界に祝福を! 16.脱走女神、ゴーホーム!】 暁 なつめ/三嶋 くろね  角川スニーカー文庫

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【ロードス島戦記 誓約の宝冠 1】 水野 良/左 角川スニーカー文庫

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【アルビレオ・スクランブル 2】 宇枝 聖/白兎うゆ  電撃文庫

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【新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 4】 支倉凍砂/文倉 十 電撃文庫

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【クラスメイトが使い魔になりまして】 鶴城 東/なたーしゃ ガガガ文庫

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【項羽と劉邦、あと田中】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス

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【妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン】 榊 一郎/森沢 晴行  富士見ファンタジア文庫

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【項羽と劉邦、あと田中 2】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス

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【りゅうおうのおしごと! 10】 白鳥 士郎/しらび  GA文庫

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 8「case.冠位決議(上)」】 三田誠/坂本 みねぢ  TYPE-MOON BOOKS

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今月のピックアップ・キャラクター


ザイード (ロードス島戦記)
リルドール (嘘つき戦姫)
クルック・ルーパー (嘘つき戦姫)
ギスラン (筺底のエルピス)
百刈圭 (筺底のエルピス)
阿黍宗佑 (筺底のエルピス)
アグネータ (妖精狙撃)
田横 (項羽と劉邦、あと田中)
田中 (項羽と劉邦、あと田中)
九頭竜八一 (りゅうおうのおしごと!)
空銀子 (りゅうおうのおしごと!)




以下に、読書メーター読録と一言感想。続きを読む

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5 ★★★★★   



【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5】 佐藤 真登/ 霜月えいと  ヒーロー文庫

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クランバトルで『栄光の道』に勝利したリルドールたちはコロネルを取り戻し、クラン『無限の灯』として慌ただしく活動を続けていた。そんな折、リルドールは決闘で負けて追放されて以来、一度も戻っていなかった実家から呼び出しを受ける。そこで父親から、五十階層主討伐の褒賞として、叙勲の話が来ていると聞かされた。リルドールは家族との確執に揺れながらも、ようやく手にし始めた栄光に、明るい未来を思い描いていく。叙勲式当日。華やかなドレスを身にまとったリルドールたちはそこで、すっかり破壊され、血に塗れた会場を目にする。呆然とする彼女たちの前に現れた男は、コロネルの育ての親のような存在、クルクルだった―。

……凄かった。
もう、クルクルおじさんことクルック・ルーパーが凄すぎた。とんでもなかった。なんちゅう圧倒的な存在感。その言葉、その行動、その強烈な意志すべてが火花を飛ばして猛り狂っているかのようで、その一言一言に横っ面をひっぱたかれたようだった。
敵役として、悪役として、文句なしに魅力的で衝撃的で圧巻で、その生き様在り方の凄まじさにもうなんというか、引き込まれて引きずり込まれて飲み込まれて、言葉もないくらいに絶句させられて、ただただ魅了されてしまう。
この巻は、世界の謎の一端が明かされる巻である以上に、クルック・ルーパーという世紀の大悪人、歴史に燦然と輝く史上最悪の虐殺者の、独壇場でありました。
この人の戦う理由、人を憎み世界を呪うその動機は完全に狂ってはいるのですが、でも一切ブレることなく一貫していて、筋が通っていて、説得力があって、納得させられてしまうんですよね。
その在り方を許してはいけないけれど、これ以上なく共感してしまうのはダメなんだろうか。クルック・ルーパー自身は自分を大悪人と自称して胸を張り、彼の目的からすればその称号は汚名ではなくむしろ奨励すらするべきものなんだけれど、その根源はあまりにも純朴で……純粋で、だからこそ尊敬すらしてしまう。その在り方に尊さを見てしまう。
この人は、ただ友達が大切だっただけなのだから。
そして、この人は汚泥のように人という存在を憎みながら、その心の輝きに関しては常にリスペクトし続けているんですよね。根本的に、人を小馬鹿にしたような言動を取り続けながら、常に誰に対しても真摯で誠実で在り続けているのである。カニエルたち50階層主たちに関しても、甘言を弄して唆して彼らの秩序を崩壊させてしまっているにも関わらず、本気で彼らのことをクルック・ルーパーは尊敬してるんですよね。そして、この世に生まれる強者たちを、本物の英雄たちに敬意を隠さない。
それは、そんな本物たちを切り捨てることで自分の悪名を更に轟かせ、自分の悪名が轟けば轟くほど自分が決して勝てなかった親友の名があがるからこそ、なんだろうけれど、そんな理由抜きでこの人は本気で英雄たちを敬愛してるのが伝わってくるのです。彼が人を憎むのは、人を信じているからこそ、なんじゃないかと思ってしまう。狂気の淵に沈みながら、一方でこの人はあまりに理性的だ。世界が滅ぶことを納得しながら、自分を乗り越えていくモノたちにずっと期待している。
いや、その期待が産まれたのは、彼がコロを拾ったときからなのかもしれないけど。あの子を拾って育てて愛情を抱いた時にはもう、彼には不必要を切り捨てた余分が生じてしまっていたのだろう。
しかし、その余分を取り込んでクルック・ルーパーはさらに強くなったに違いない。コロネルたちの前に立ちふさがったクルック・ルーパーの威勢は、コロたちと関わったからこそより熱くなった。より強大になった。より鮮烈になった。
クルック・ルーパーは、誰よりも凄かった。それだけは、間違いない事実だ。

しかし、お互いに成人した時に名付けあったというイアソンとクルクルおじさんだけど、親友にしてライバルであった相手に、クルクルパーなんて名前つけるあたり、イアソンって相当に食わせもんだったんじゃないだろうか、これw


剥き出しにされたクルクルおじさんの心情の激烈さに震えた今回だけれど、彼に限らずその内側を剥き出しにされ無造作に曝け出されてのたうち回った、といえばリルドールも凄まじいものがありました。
いつものたうち回っているリルですけれど、クルック・ルーパーの出現という狂乱の中で、彼女は全く別のものにその全存在意義を踏み躙られてしまうのです。
ライラ・トーハ。現代最新の大英雄にして、リルドール没落のきっかけになった人物。彼女につっかかりながら一顧だにせず一蹴されあしらわれ、プライドというプライドを粉々にされた挙げ句にそれでも残されたプライドの断片にしがみついて、ライラと同じ冒険者として身を立てて、彼女を見返してやると醜く無様に意気込んだのが、リルドールのはじまりでした。
その歪んだ執念はコロネルとの出会いによって解消されていくのですが、それでもライラという存在はリルにとって根源であり原動力であり、彼女によって否定されたものを覆し、彼女に認めてもらうことこそが、コロネルに相応しい存在になるという理由と並び立つ、リルドールの根源だったわけです。
そうして頑張ってきたことを、仲間たちと証明してきたことを、死ぬ気で身を立て確立してきたものを、そしてリルにとっての密やかな憧れを、すべて全否定され徹底的に踏み躙られたのが、あのライラとの再会であり、かの英雄の本質があらわになってしまったシーンでした。
そのライラもまた、信じてよすがにしてきたものを、かろうじてしがいみついていたものを徹底的に全否定され、その在り方を木っ端微塵に打ち砕かれてしまうのですが。

これ、今回そうやって自分が信じて拠り所にしていたものを木っ端微塵に砕かれて、全否定されて、その後がコロネルとリルドールとライラでは、正反対になってしまうんですよね。
それこそが、クルック・ルーパーをしてコロネルとリルには期待を込めて、ライラにははっきりと期待はずれと見なした理由であり結果であったのかもしれません。
とはいえ、これはライラにとっては酷な話でもあるんですよね。ライラにとって、リルにとってのコロ、コロにとってのリルはもういなかったのですから。だからこそ、クルック・ルーパーも自分の同類と見なしたのでしょうから。もし、同じようなシチュエーションになって、ヒィーコやムドラがセレナと同じような態度を見せたとき、リルやコロは果たしてライラと違う反応が出来ただろうか、と考えてもしまうんですよね。
それでも、あのライラの自分に対する無関心さを目の当たりにした時のリルドールのショックの描き方は、この作者が描く心を剥き出しにしてそれが罅割れる描写の生々しさ、本当に凄いと思うのです。この痛みの描写があるからこそ、それを乗り越えていく姿の熱量と瑞々しさが、心が一つ強くなる重さが、ダイレクトに伝わってきて、胸を打ち震わせてくれるのです。
メインのキャラたちの、強烈なシーンのみではなく、例えばリルが愚直に下手くそなレイピアの練習を続けるシーン。あそこで、リルドールが不器用に練習する姿にニナファンがリルの本質を知ってこれまでの英雄としてのリルに抱いていた尊敬が、全く異なるでももっと深い尊敬に変わるシーンなんか、密やかでありながら味わい深く、またリルという存在が他に追随を許さない輝かしい英雄であるコロやライラとはまた全く別の、普通の人々の心に火を灯してくれる存在なのだというのが伝わってくる、細やかで静かだけれど良いシーンだと思うのです。
非日常の中での激しい動きと、日常の中での静かな浸透、静と動どちらもがしっかりと書き込まれ、描きこまれているんですよねえ。

ちなみに、エイスの魂の叫びに関してはおおむねスルーの方向で、見たママを受け入れましょう。なんか完全にみんなから、アブノーマルな趣味と認識されてしまっていて哀れではありますが、まあエイスですし、うん。でも、これウテナがハマってしまって結構ヤバいことになるんだよなあw

カラー口絵見ると、何気に一番美人さんな仕上がりのドレス姿になってたヒィーコ。この娘も元の素材がいいからか、化けると凄いよなあ。そんな彼女ですけれど、ウェブ版には居なかった仲間であるムドラとのコンビで、ウェブ版よりもさらにパワーアップしてるんですよね。まさか、変身ヒーローバージョンを上回るところまで行くとは思っていなかった。
しかし、リルたちのパーティー、リルの縦ロール多脚走行モードなんかも加味すると、今度のヒィーコとムドラのコンビと合わせて普通の四人パーティーにしては占有面積というか、サイズがでかすぎませんかね!?

第七七階層の門番となっていたクルック・ルーパーが明かしてくれた歴史の真実、そして世界が現在置かれている状況は、まさにこの世界のタイムリミットが間際に迫っているという絶望的なものであり、今百層を占拠している謎の化け猫の存在、そしてその猫の犬に収まった裏切り者というあまりにも大きな壁の連続が、リルたちの前に示される。
しかし、逆に言えばはっきりと目標となり突き進むべき方向が明らかになった、というべき状況であり、何よりリルドールにとって果たすべき、付けるべきケリというものがその百層に生じたのですから、あとは突っ込むのみ。本当の意味で世界を救う戦いが、リルが掲げる「無限の灯」を先頭に今始まるのである。クライマックス、ここからさらに盛り上がるぞ!!

佐藤真登作品感想

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 4 ★★★★   



【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 4】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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縦ロール(物理)で闘う熱血ファンタジー第4弾。最愛の妹分がパーティを抜けた理由とは? クランバトルで仲間を奪還せよ!

五十階層の試練を突破したリルドールだったが、コロネルの突然の脱退によりパーティは一時解散状態になってしまう。現在東の迷宮では、五十階層以下が開放されたことで、普段は南の迷宮で活動しているクラン『栄光の道』が東の迷宮に参入し、『道化猿』率いる中級冒険者達と資材の利権争いが起きていた。
ヒィーコ達にとって普段ならば興味がない話題だが、『栄光の道』――そのクランこそが、コロネルが移籍したクランであった。ヒィーコとムドラはコロネルの真意を確かめに、『栄光の道』の元へ向かうのだが――。
コロネルの脱退で腐れワカメになるリルさま。腐れワカメw
コロに見栄を張ることで自分を支えてきたリルさま、その芯棒であるコロが居なくなるだけで腐れワカメになってしまうのかw メンタル弱々の根性なしなのみんなに知れ渡ってるなあ。それにしても酷い腐れワカメである。ってかもはや縦ロールが触手みたいになってるんですけど! 縦ロールを武器に、って最初はまだこうちゃんと(物理)みたいな感じだったのに、最近もはや縦ロールとは?という概念崩壊を交えながら物理の範疇逸脱しつつあるんじゃないですかね、その縦ロール!!
あと、こう言っちゃなんですけど、コロの髪型ポニー縦ロールよりも普通のポニーテールの方が圧倒的に似合ってますよね。コロナってわりと真っ当な英雄だったんだよなあ。
それに比べて、コロネルは容姿からその甘ったれた性格に至るまでどうしてこうなった、という有様で。コロナがお姉ちゃん主張するのもよく分かる。コロナの場合は、リルを甘やかしてくれそうな妹になりそうですけど。
ともあれ、腐れワカメと化していたリルドールがちゃんと一人で復活出来たのは偉かった。一人と言っても、ある人の声援を受けたからなのだけれど。あの人はリルにとって強さというものに対する指針を与えてくれたという意味で、コロと違う今のリルの根幹を形作った人なのだろう。コロに対する見栄だけではない、リルドールという少女の偽物でも嘘でもない本物の強さを育ててくれた人なのでしょうね。
彼女を人間としてダメダメなクソ雑魚お嬢様時代からずっと間近で見続けて、結局彼女を変えることが出来なかったアリシアとしては、リルの成長には思うところというか忸怩たるものがありそうですけど。
でも、アリシアの思考を追っているとこの侍女ってかなり甘やかし体質っぽいんですよね。というか、わりとお嬢様のダメなところを愛してたんじゃないだろうか。危ないことはしないで欲しいという願いはよくわかるんですが、どうにも自分がこのダメダメお嬢様を保護して囲って面倒見続けたいというかなりアカン嗜好みたいなものがちらほらと垣間見えるようなw
まあちゃんとリルの成長を喜び、自分の手元を離れていくことを寂しく思う健全な考え方の方がメインを張っているので大丈夫そうですが。

さて、リルの奪還のためにクラン・バトルを挑むという方法を取ることになったために、急遽幾つものパーティー、というか十人のメンバー登録が必要になるクランを設立することになったリルドールたち。
ここでそれまで仲の良い友達という体だったカスミたちと本格的に合流することになるわけで。カスミたちのパーティーの男連中の扱いが相変わらず雑なのがなんかかわいそうでもあるんですが。
ってか、ウェブ版ではもう少し必要人数少なかったんですよね。ムドラは存在自体なかったですし。さらに、道化猿という中級冒険者たちのクランも書籍版からなので、当然フレーズも居なかったんですよね。道化猿自体が思いの外物語上でも重要なポディションを担い続けていて、これがちょっと驚きだったんですよね。フレーズという有望株の参入もそうなんですけど、それ以上にモーメツのおっさんが夢破れてなお夢を追う若者たちを支える大人という枠で色んな所に影響及ぼしてるんですよねえ。てっきり、リルたちの通過地点の噛ませ犬ポディションかと思ってたのに。
何気に、ウェブ版とのストーリー上での改変点でも大きな役割を担ってますし。クグツさん、ある意味自分と似ていると自身で認めているモーメツが居なかったら、フクランとエンジュという仲間たちが居てもダメだったんじゃないだろうか。我が身を省みる、というのは本当に難しいことだから、フクランたちが自分の傍らに居ることの意味ですら、気づかないまま終わったかもしれなかったので。
これ、変わった内容で一番救われたのフクランさんかもしれんなあ。あの人、一番大変な役目背負わされることになってたわけですし。クグツの話を聞いていると、フクランのキャラクターって他人に責任を追うことを好むタイプとは程遠いみたいだったわけですから。

クラン同士のこの大人数同士のぶつかり合いというのは、やっぱり燃えるものがあります。ってか、リルドール多脚歩行モードのやりたい放題っぷりはどうしようもなく面白い。
それ以上に、今回はカスミパーティーの本格大暴れ。そして伝説の「不死鳥」エイスの覚醒回ですからね。何気に、今回のエイスの扱い方でウテナが別の意味で目覚める萌芽となってしまった気もするがw
でも、ウテナの魔法ってあれ何気に尋常ではない特殊系ですよね。魔法が発現してそれほど経ってないはずなので、なるほど将来的にこれは伸びるよなあ。
エイスはエイスであれまた別次元なんですけど。

コロナは、もう良い娘すぎて英雄なんだからもっとスレてても良かったのに、本質的に彼女もコロなんだよなあ。むしろ、頭の良いコロということで余計に物分りが良すぎたのかもしれません。ずっと先頭に立ち続けた彼女を、リルが受け止めてくれたときにはリルさま身内ごとに関しては器大きいなあ、と感嘆させられました。コロナも嬉しかっただろうなあ。
『無限の灯(ノー・リミット・グロウ)』というクラン名については、掛け値なしにいい名前だと思うんですよね。語音の良さもそうですけれど、リルがその名前に込めた想いがまたいいんです。
自分が輝くだけではない。自分の輝きで他者をもまた輝かせる。リルとコロがお互いの輝きに魅せられて、憧れて、正史にはない成長を見せたように。彼女たちの輝きに照らし出されて、自身の壁を乗り越えて、墜ちた闇の底から抜け出て輝き出した、ヒィーコやムドラ。カスミたち周囲の人々。
そんな無数の輝く灯火を引き連れて、ついにリルたちは迷宮の最深部へ。立ちふさがるは、これもまた伝説。史上最悪の英雄クルックー・ルーパー。
物語の中でもっとも魂震わせる戦いの開幕である。勇んで待機、待機ぃぃ!

1巻 2巻 3巻感想

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 3 ★★★★☆   



【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 3】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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迷宮「最難関」の試練に挑む! 凶悪な刃を持つ魔物の正体とは? 街への魔物の逆走を止められるのか! ?

ムドラを仲間に加え入れ、四人パーティとなったリルドール一行は縦ロールと魔法を駆使して怒涛の勢いで迷宮を攻略していた。だが、次の目標を確認していたリルドールは、今の迷宮では五十階層の試練には挑戦出来ないことを知る。五十階層主の討伐に失敗すると、とあるデメリットがあり、国が挑戦させてくれないのだという。
実力も上がり、既に上級者となっていたリルドール達は、今探索している東の迷宮から、既に五十階層以下が解放されている南の迷宮へ、探索の場所を移すことを決める。次の迷宮に向けて準備をしていたリルドール達は、小さい頃にコロネルの世話をしていたという男・クルクルと遭遇する。
コロネルは偶然の再会に喜びはしゃぐのだが、リルドールは、妹分が自分よりも懐いている男をやっかむ。
そして、四十九階層を見てから新天地へ旅立とうと、最後に東の迷宮へ向かうのだが――。
カニーー!! カニーーーィッ!(号泣
宇宙一格好良いカニの登場である。カニの怪物というかもうカニ以外の何者でもないカニなんだけど、こんなに凄いカニが居てもいいのかと心臓を撃ち抜かれてしまうカニなのである。
50階層主カニエル見参!!
某おじさんのセリフからすると、五十階層主という連中はどいつもこいつも(各迷宮に一体ずつ存在するらしい)カニエルみたいな生き様在り方をしているモンスターのようなので、おじさんじゃないけれど自分もファンにならざるを得ないんですよね。
意志もなく知性もなくただ与えられた役割を本能のままに果たす魔物とは一線を画する、それは原初より知性を宿し個性を持つ迷宮の最難関にして、人類に与えられた最大の試練。それが彼ら五十階層主。ただそれだけでも敬するに値する敵なのですけれど、カニエルは本来与えられた役割に収まらなかった敵でもあるんですよね。
某おじさんに唆されたとは言え、世界の滅びまで役割に殉じて何もなせずに消えていくのではなく、自由を望んだモンスター。ただ迷宮を出て空を見たい、という願いに駆られてシステムへの反逆を試みた、というだけならただの逸脱者で終わったかも知れない。
でも、彼はその過程で自分に課せられた魔物というカテゴリーすら乗り越えていくのである。主人公たちがそうするように、絶対的に立ちふさがる壁を前にして、自分の夢を踏み潰そうという強大すぎる敵を前にして、彼は倒される魔物ではなく、主人公のように、英雄のように、人間のように、その想いを爆発させるのである。この世界において、思いの強さは「魔法」へと成り代わる。一人ひとりが胸に宿した強き想いが魔法へと変じ、その想いがさらに強まれば強まるほど魔法は変化し進化していく。その未来を願いを祈りを掴む証である魔法を、彼は諦められないことで挫けないことで絶望を覆すことで、掴み取るのだ。
だからこそ、挫折を乗り越えて今一度立ち上がったリルドールたちと、カニエルの決戦は英雄と倒されるべき魔物との戦いではない。互いに譲れない願い、夢を胸に燃やし滾らせ、それを叶えるために刃を交える対等の敵同士の決闘であったのだ。
お互いをとんでもない奴だと讃えすげえやつだと尊敬し、その上で打ち倒そうと自分の全身全霊を振り絞る、己が誇りを切っ先に掲げて、今いる場所を飛び越えて、限界なんか突き破って、ありえない可能性を手繰り寄せる。それをお互いに成し遂げながら、競って鈴嶺の頂きに登るような戦いがここには在ったのであります。
熱い、なんてもんじゃぁなっかったんだ!!
この作品の階層主たちは決して倒され打ち捨てられる敵なんかではなく、贄なんかではなく、死闘を繰り広げたリルたちに笑いかけながら、彼女たちの背中を押していってくれる連中なんですよね。
その勇気を讃え、その意志を後押しし、その願いを祝福して送り出してくれる奴らなのである。だから、その決戦のあとはどこか寂しく、それ以上に胸が暖かくなるのです。
カニエルは、その意味でも本当にとびっきりでした。

最初に彼に全く太刀打ちできず、自分たちを逃がすために犠牲になった兵士たちのこともあり、盛大に挫折を食らったリルさまですけれど、むしろ生まれたときから挫折し続けていたとも言えるリルはもう二度と本当の意味で心折れることはなかったのでしょう。彼女の八つ当たりも、よくよく聞けば決して感情的になっただけのものではありませんでしたし、それ以上にちゃんと遺族に自分から挨拶に行くこの娘は立派ですわ。
そして、そこで目撃した能力の強さとは全く意味を異にする人としての強さ。リルの中にはっきりと刻みつけられることになった強さの意味は、表面上の強さの意味しか知らないコロにとっても、とても重要な意味を持つことになるのでしょう。ある意味、今回本当の意味ではじめて挫折したのはコロの方だったのかもしれません。
でも、コロが教えられている強さというのも間違いじゃないんですよね。クルクルおじさんってそりゃもう悪い人では在るんだけれど……コロとかに教えているアドバイスとか人生訓って、何一つ間違いではなく、真摯ですらあって、コロを成長させるという点に関しては全力なんですよね。それも間違った方に歪めて成長させるとかそういう目論見一つなく。自分の信念や思想を押し付けるでもなく、極々自然な在り方を指導してるわけで。
これほどの悪人はおらず、実際に暗躍しまくっているにも関わらず……この人への信頼はまったく揺らがないし、頼もしさは確かなものなんですよね。作品通じて、クルクルおじさんが一番好き、という人は少なくないはず。
今回はついにカスミの挿絵もつきましたし、カスミチーム全体の出番も増えてきましたし、ある意味作中一番の怪人なエイスもそろそろ挿絵ほしいなあ。次巻あたりあるのかなあ。
しかし、この巻の表紙にもなっているヒィーコとムドラ。ヒィーコのツインテール縦ロールはまだしも、ムドラのアホ毛ロールはかなり苦しくないですか!? なんか、ガチなアホい毛になっちゃってますよ!?
いや、この二人に関しては変身ヒーローみたいで、その魔法すごく好きなのですけど……ヒィーコ、髪伸びてないですか!? 彼女の肩口あたりまでのウルフヘアだと、全然表紙絵の長さには足りてないと思うんですけどw
まあ、彼女の場合は「伸びた」で表現できそうだからいいんですけどね。
リルの方は伸びるじゃなくて「生える」だからなあ……縦ロールが生えるw
縦ロールの使い方も四足歩行モードや水面歩行、水中潜航モードだけじゃなく、ついに飛行モードまで発現させてしまって、本当にどこに行こうとしてるんだリルドールw


1巻 2巻感想 

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 2 ★★★★  



【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 2】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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迷宮で誘拐事件が発生! 元・魔物の少女が仲間になる!? 縦ロールを武器に戦う熱血冒険ファンタジー、第2弾!

迷宮三十三階。そこは階層主たる六つ首の魔物ヒュドラーが待つフロア。本来、訪れた冒険者にとっての試練となるはずのヒュドラーは、謎の男によってあっさり首を斬り落とされ、人知れず蹂躙されていた。最後に飛ばされた首は、何故か少女の形を取り、その場に残された。やがて目を覚ました少女は「英雄の種を探す」という記憶を頼りに、迷宮を彷徨い始める。
一方、リルドールはコロネル、ヒィーコとともに順調に迷宮を攻略していた。縦ロールを武器として動かす魔法を使いこなし、強敵を薙ぎ倒していく。三人が迷宮を探索していると、道中で一人の少女と出会う。服はボロボロ、そしてコロネルに抱きつくように駆け寄ってきた少女を見て悪漢に襲われたに違いないと、三人は正義感に燃える。
ひとまず少女を保護することに決めたのだが――。
泣いた。泣くよね、泣いちゃうよね。
ほぼ全編ウェブ版にはない書き下ろしに加えて、完全新キャラクターとなるムドラの登場ということで新鮮な気持ちで読ませてもらったのだけれど、まさかこれほど泣かされるとは思わなかった。
本作の特徴にして魅力として、迷宮の魔物たちの物語があるんですよね。本来なら迷宮というシステムのなかに構築される駒にすぎない彼らたち。英雄を選抜するために戦い英雄を育てるための糧となる、生命と呼ぶのもおこがましいただのシステム。
だけれど、先のアステリオスがそうだったように、彼らに知性が宿った時そこには意識が生まれ魂が生じる。そして、彼らは与えられた役割をただ機械的にこなすものではない、自分の生きた証を、誇りを、矜持を、信念を示すために抗い、戦うのである。やらされるのではない、彼らは自分たちでそうするのだと決めて、その決意を果たそうとするのだ。
彼らはだから、魔物であり門番でありながら、戦士であり勇者なのである。その生き様は熱く、死に様は尊く、敵であり倒すべき存在でありながら、あまりにも眩しく、尊敬に値するモノなのだ。
このシリーズの愛すべき、敬するべき敵たちはだからあまりにも魅力的すぎて、そんな彼らを乗り越えていくという事績は、故にこそ偉大として誇れるものになる。リルドールたちがやり遂げる冒険はだからこそスゴいものなのだと実感できる。それだけ、倒した敵から託された想い、というものは途方もなく重く大切なものだから。
でも、同時に大きな喪失感を伴うものでもあったんですよね。乗り越えていくということは、そこに置いていく、置き去りにしていくということ。
決して忘れてしまう、ということではないのだけれど……。でもやっぱり離れていくものなのだ。大切に心の中に、残してくれたものを宿していても、やっぱり寂しいものなのだ。
その寂しさに、傷つく人もいる。決して許せない人もいる。
だから、というわけではないのだろうけれど。今回の話は象徴的だったかもしれない。明確に、彼らヒュドラは残してくれていったものがあるのだから。リルたちに、託していってくれたものがあるのだから。
ムドラが自分で決めて、自分で選んで、自分で欲した「人間」としての道だとしても、家族として彼らはリルたちに託して、残してくれたのだから。
触れられる形で、優しい願いを残してくれていったことに深い安堵とも感謝ともつかない想いを抱いてしまった。新しい可能性を、この書き下ろし版で見せてくれたことに感じるものがあったのだ。
きっと、残されたものをうまく受け取れなかったキーパーソンたちの傷を、余計に浮き彫りにするになるかもしれなくても。

しかし、ムドラは割り込みという形で物語の中に入ってきたキャラクターとしては、びっくりするくらいいいキャラしてましたなあ。ってか、この作者さんホントキャラ立てうまい上にほぼほぼ取りこぼしなく育てていくんですよね。前巻でもほんのちょっとすれ違うだけだったカスミたち初心者パーティーも順調に話に絡むようになってきて、この娘たちもリルたちに負けず劣らずの熱くもぶっ飛んでるパーティーになっていくんですよね。ってか、エイスがこの頃から既にアレの萌芽がw

この世界の魔法って、ある種の方程式や秩序あるルールに基づく現象や作用ではなく、あくまで個人の想いによって発現するものだけに、縛りみたいなものはなく、だからこそ熱い想いに反応してどこまでも強くなり、どこまでも自由に変化するものなんですよね。
だからこそ、ヒィーコの衛兵だった父への想いから生じたあの変身フォームから、さらに大事なものを守りたいという強く切実な想いから、自分を救い育て導いてくれたギガンのそれを踏襲する新フォームが発現するところなんか、めちゃくちゃ熱いんだけれど。
一方で自由過ぎるのがリルの縦ロールなんですよねw ドリル程度じゃ収まらなかったよ、この縦ロール。そんな発想は限定的過ぎる、狭すぎる、固定観念すぎる、とばかりにもはやなにやってんのかわからん状態にまで好き勝手編み上げていく始末。なにその、四足歩行モードw 挿絵になったのを見ると想像以上にめちゃくちゃすぎて、これは笑うってw
そりゃみんな逃げ惑うわ。おまけに水面をアメンボみたいに移動可能って、いったいどこに行こうとしてるんですかw 一番ツッコミそうなヒィーコがすでに慣れちゃって何がアレなのかわからなくなってる時点で朱が混じり切っちゃったよ。

次巻はついに50階層。ターニングポイントとなる場所であり、物語が激流へと飲まれていくスタート地点。既にウェブ版読んでいるにも関わらず、ワクワクしてくるこの期待感、たまりませんなー。

1巻感想

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 1 ★★★★  



【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 1】  佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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嘘つきな令嬢が、縦ロールを武器に迷宮で成り上がる! 美少女たちが戦う熱血冒険ファンタジー!

見栄っ張りで嘘ばかりつく貴族の令嬢リルドールは、自分で仕掛けた決闘で敗北し、実家を追い出されてしまう。迷宮都市で謹慎処分を受けるのだが、リルドールは挫けない。
周囲を見返すため、冒険者としての成り上がりを決意し、街で出会った少女コロネルとともに迷宮へ挑む。温室育ちのリルドールは自分よりも才能のあるコロネルに嫉妬し、現実に打ちのめされ挫けそうになるも、自分が持っている、とある「武器」に気がつく。
艶めく髪は女の命、ドリルロールは美の結晶。
女の誇りが詰まったこの髪に、貫けぬものなどありはしない。
見栄と強がりしかなかった少女が自分の嘘を真実へと変える覚悟を決めたとき、縦ロールは最強の武器として変化し、無敵の輝きを放つ。
これは、ただの小娘だった少女が英雄になるまでの熱血冒険ストーリー。

ウェブ版既読済み。完結まで読破しましたけれど、自分が今まで読んだ中でも屈指の傑作でありました。もうとにかく熱いのなんの。
というわけで、再度あの熱量を味わいたく電子書籍化されたのを機に一揃えすることにしたのですが。読んでびっくり。なんか、加筆分が凄くないですかこれ!? 特に世界観に関する部分については別物かというくらいの肉付けがしてあって、この特殊な世界のありようがしっかりと感じられるように語られてるんですよね。
本作において、迷宮と世界の関係というのは非常に重要である意味作品の根幹を為している部分でもあり、ここの肉付けというのはそのまま物語そのものの厚みへと繋がってくるだけに、これは良き増量分だったんじゃないでしょうか。
それ以上に驚きだったのは、結構キャラデザインとか変わってるところですか。コロネルなんて確か銀髪じゃなくて赤毛でしたもんね。銀髪はヒィーコの方じゃなかったかしら。加えてセレナです。一番変わったの彼女じゃないの!? なんかロリ化してるし。ウェブ版では自分、20代前半のお姉さんのイメージで見てたんですよね。黒髪で背も高めのお姉さん的な。ライラとの年齢差考えると、本作での15歳というのはともかくとして、もう少し下の十代後半だったのかもしれませんが。作中で年齢って出てたっけ。

ともあれ、久々に最初期のリルドールを見ることになったのですが、ほんと最初の頃のリルって酷い小娘なんですよね。見栄と自己顕示欲と虚栄心でガチガチに心を鎧って、現実に背を向けて高慢ちきに他人を見下すことで自分を持ち上げようとする、どう言い繕っても最低としか言えない貴族の小娘さまなのである。
でも、この小娘さまは馬鹿で愚かでみっともないろくでなしではあったのですけれど、自分の矮小さを痛いほど理解しているからこその、愚かさでもあったのです。バカさ加減であったのです。
そうでもして、虚栄心で身も心も覆っていないとこの娘は耐えきれなかった。常に惨めに敗北し続ける現実に向き合えなかった。そうやって、わかっている自分のみっともない有様から目を背け逃げ続けるしかなかった弱さが、惨めさが、さらに彼女を追い詰め破滅へと追いやっていく。
もし、リルドールが冒険者ギルドでコロネルと出会わなければ、間違いなくリルドールは自分でも理解していながら止めることの出来ない破滅へのアクセルを踏み込み続けるしかなかっただろう。
だからそれは、紛うことなき運命の出会いだったのだ。そう、運命の出会いだったのである。リルドールにとってだけではなく、コロネルとリルによって成人としての名を与えられた少女にとっても。
コロネルから注がれる純真な憧憬は、リルの虚栄心を満足させ誰知らずとも追い詰められていたリルの心に一滴の余裕をもたらすのだけれど、コロの戦闘面での優秀さはレベルばかり高くて実戦では対して役にも立たないリルをまたぞろ追い詰めていくのである。ほんと、もう何にでも追い詰められて自滅型の破滅へとひた走ろうとする貴族様である。
でも、彼女の見栄っ張り、虚栄心はともすれば自身の矮小さに打ちひしがれて蹲り身動きすら取れなくなりそうなリルの心を奮い立たせる最後の、なけなしの燃料であり炎であり原動力でもあったわけです。それをなくしてしまえば、リルドールは本当に何も出来ない引きこもりの無能な小娘になってしまう。
リルの破滅を食い止めるために放たれた、せめて籠の鳥でも何も出来ない娘になろうと平穏に暮らすほうがマシだろうと、身内から放たれた彼女の見栄を、心を折るための刺客によって追い詰められ、自分の卑しさを、醜さを、おぞましさをもう目を背けることが出来ないくらいまざまざと暴き立てられたリルドールを、それでもなお立たせたのは。
コロネルからの憧憬だったのです。それも、無知で見当違いの憧れでも尊敬でもない。リルドールという少女の弱さを、愚かさを知った上でなお、その弱さのなかの輝きを、コロが知っている、身につけている強さとは質の違う強さを、リルの中に見出してくれた上での本当の意味での憧れだったのです。
純真で真っ直ぐな、そして誰よりも、リル自身ですら信じられなかったリルの強さを肯定してくれる、そんな憧れを目いっぱいに注がれて、稀代の見栄っ張りがここで見栄をはらずになんとする!
歪んだ見栄は、その当人を不幸にするでしょう。ですが、正しき憧憬に中てられて奮い立つ見栄は、正しく人を立たせるのではないでしょうか。
本当にクソつまらない雑魚にすぎなかった人間が、本当の輝きを手にする瞬間のなんて熱く眩しいことだろう。
自分がつき続けたつまらない嘘を、心の底から信じてくれた人がいるのなら、その嘘を真実とすることに何の迷いがあろうものか。
そんな類の覚悟こそが、魂の叫びこそが、己の内から掻き毟るように湧き出した願いこそが、この世界においては魔法となって発現するのである。
彼女の場合は縦ロール。よすがであり誇りであった縦ロールこそが、彼女の最強の武器(物理)となって彼女の大進撃を穿っていくのである。
まだこの頃は縦ロールの使い方も最初ということで大人しいというか常識的? いや、縦ロールが武器としてぐるぐるドリドリぶん回され回転している時点で常識的からは大いに足を踏み外しているのだけれど、これでまだ序の口なんですよね。リルさまのドリルの進化、その使い方のぶっ飛んだ発想はまさに怪物的変遷を辿っていくわけだが、まあそれはまだ将来の話。
この時点ではまだコロのシングル縦ロールブースターのほうがビジュアル的におかしいのです。あれ、位置的にブースター点火したら思いっきり地面にグルンって頭ぶつけそうなんですけどね!! コロってばよっぽど首が強いに違いないw
ただ、でもね。この一巻で一番好きなシーンは。縦ロールで派手に暴れるシーンではなく、才能の欠片もないレイピアの練習を、リルが愚直に続ける場面なんです。縦ロールの魔法は大切にしながらも、出会った時にコロについた嘘と見栄を本物にするために、諦めずに投げ出さずに下手くそなレイピアの練習を続けるシーン。ヒィーコが本当の意味でリルという人を好きになった場面。ここに、リルドールという人の大切な全部が詰まっているようで、この先の彼女の在り方を追い続ける上でも大事な、そしてとても好きなエピソードなんですよね。それを、この一巻のエピローグ、締めで描かれたのはなんとも嬉しい限りなのです。
次の巻では完全新キャラも登場するようですし、シリーズ屈指の人気を誇るおっさんやこの巻でもチラ見的に登場した同世代の冒険者チームの面々もじきに本格登場するはずですし、書籍版のここからも実に楽しみ。期待さらに膨らみます。

 
12月3日

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