グランプリホース・ドリームジャーニーが脚部不安の為にレースを回避したため、古馬の総大将不在のレースとなった今年の天皇賞・春。
G1馬が前年の覇者マイネルキッツのみ、となってしまったが小粒ぞろいというなかれ。
なにしろ、今年はこの馬がいる。この馬の伝説ロードのスタートゲートだと捉えれば、このレースも趣が出ようというものだ。

フォゲッタブル

去年の秋から本格化の様相を呈していた超良血馬。菊花賞二着、有馬記念4着という足馴らしを経て、今年の快進撃はまさにここから始まる。
勿論、人気も一番人気。長距離ならお手の物。まさにフォゲッタブルの為に用意された舞台と言えよう。


対するは、去年の覇者マイネルキッツ。去年の天春以降、パッとしない成績の侭暮れを迎えてしまったキッツだが、有馬記念で掲示板に乗る五着に入り、年明けてのAJCCで四着。そして前哨戦である日経賞で見事に復活を果たし、調子はまさに去年に勝る勢い。唯一のG1ホースの面目を保てるか。

そんなキッツを差し置いて、二番人気を獲得しているのは未完の大器ジャガーメイル。未だに重賞をひとつも奪取していない馬ながら、16戦して未だに掲示板を外したことが3歳OP特別での一度しか無いという安定感。それはG1の最前線でも、海外重賞でも変わらない。まず一つ目の重賞制覇がここだとしても、なんらおかしくはないのである。

そして、フォゲッタブルと並ぶ今一番の上り馬といえば、1600万以下から一躍阪神大賞典で二着に躍り出たジャミールである。その阪神大賞典も、ある意味馬が遊んでしまってかわされた面があり、しっかりと追い込んだ場合の結果を想像するとそら恐ろしいものがある。
初の重賞挑戦で見事に天皇賞春の出走権を手にしたこの馬こそ、今年の出世馬かもしれない。

その阪神大賞典を、五回目の挑戦で初制覇したのがトウカイトリック。御ん年8歳という大ベテラン。しかし、その8歳にして今が最高潮というのが凄まじい。
この天皇賞・春も挑戦は5回目。過去には三着という実績も残している。ちなみにその年の阪神大賞典も三着だった。はてさて、その符号や如何に。

さらにお歳を召していらっしゃりながら意気軒昂、というのならこの馬エアシェイディこそ、老雄の名に相応しい。さらに一年歳を経て、今は9歳。でありながら、去年の暮れの有馬記念は3着。日経賞では2着に入るという活躍っぷり。その安定感もずば抜けていて、掲示板は外さない。

ブエナビスタ、レッドディザイアという若かりし女傑たちがヴィクトリアマイルに向かう中、一頭この超長距離路線に殴り込みをかけた名牝が、メイショウベルーガである。常に華ある戦場にて戦い続けたブエナやディザイアと違い、クラシックでは鳴かず飛ばず。2009年の一年間を、OP特別の長い下積みで過ごした叩き上げ。それが、日経新春杯を制し、阪神大賞典では古豪を押しのけ、一番人気。長距離を懸念されながら、三着に粘り込んだ遅れてきた女王陛下である。


さて、私の購入筋はというと、本命はフォゲッタブル。ここは勝っておきたいというよりも、この馬の将来を考えたときにはまず勝たないといけないレース。三連単の頭に持ってくる。

対抗はエアシェイディ。ぶっちゃけ、高い位置での安定感では、他のメンバーを頭ひとつ上回っている。これより強力なメンツの揃ったレースで常に勝ち負けという結果を残してきた馬であり、今もまったく衰えるどころかのぼり調子という怪物である。9歳という年齢に騙されてはいけない。

そこから、阪神大賞典を勝ったのに妙に人気があがらないトウカイトリック。地味でどうしても買気が盛り上がらない馬なんだが、だからといって軽視していい馬じゃない。
勢い重視でジャミール。馬もそうだが、アンカツと松元調教師というコンビがこの春天では怖すぎる。
この三頭が二着・三着

さらに、三着のみでメイショウベルーガと穴狙いでミッキーペトラ。
これで勝負。

ジャガーメイルは、これまで散々、散々裏切られてきたので、ここは切ってやる。
マイネルキッツもここは見送り。


結果

ああー、ジャガーメイルがきたかー。京都記念のブエナの二着はフロックじゃなかったか。二走連続で強い走りを見せられたら本物と認めざるを得ない。ついに無冠の帝王返上か。
鞍上のウィリアムスも好騎乗。此の人、日本で短期免許取り始めてまだ間もないけど、この人も上手いなあ。
二着には前半から積極的に前でレースを仕掛けたマイネルキッツ。スローペースを見越してだろうけど、これも好騎乗と言ってもいいかと。松岡もやるようになったもんだ。
あーー、敢えて外した二頭が来てしまったか。こりゃあ、お手上げ、完敗だ。
三着には16番人気のメイショウドンタク。これもレースの流れに上手く乗ったのでしょう。
一番人気のフォゲッタブルはゲート内で暴れてスタート出遅れ。ただ、それ以上に動きが悪かった。久々が響いたのかなあ。正直、期待していただけにガッカリ感は否めない。次走で真価が問われるところだ。
エアシェイディは最下位か!! トーセンクラウンが降着で最下位になってるけど、実質はこの馬が最後尾。これはどうしたんだろう。馬体重14キロ減が響いたんだろうか。調整失敗?