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子ひつじは迷わない

子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき5   

子ひつじは迷わない  贈るひつじが6ぴき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき】 玩具堂/

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クリスマス直前に「迷わない子ひつじの会」に持ち込まれた一つの依頼―それはある殺人事件の謎を解くことだった!?かくして吹雪に閉ざされた山荘を舞台に“なるたま”たちと怪しげな住人たちとの奇妙な推理劇が始まる!!…はずなんだけど、何故か佐々原と恋人を演じたり、会長と一緒に寝ることになったりと、毎度の如く大騒ぎになる「子ひつじの会」のメンバーたち。やがて仙波のサンタ姿を前にとうとう“なるたま”が―。
うむむむ、面白い。やっぱりこれ、抜群に面白い。ド派手で特徴的な展開はないんだけれど、毎回読み終えると十全大満足してるんだよなあ。キャラクターからストーリー、細やかな内面描写に、敢えて具体的に描かずに「見せる」ことで読者に「想像」させる演出。こういうのが、一切の隙なくパーフェクトに、そして躍動感を以て弾けてるものだから、客観的な評価と主観的な評価が諸手を挙げて絶賛する他無いんですよ。つまり、百点満点。これほどあらゆる方面に完成度高い作品はなかなかないですよ、うん。
という訳で、この六巻は再び一冊まるごとの長編に。舞台は雪に埋もれた山荘での、かつて起こったとされる殺人事件の謎解き。その為に、山荘を訪れたなるたま、岬姉、佐々原、仙波の四人は主催者である千代の依頼で、当時その山荘に居た人間の役を割り当てられ、当時の状況を再現することで誰が被害者を殺したのか、その真相を明らかにすることを望まれるのですが……、この事件自体は既に警察によって事故として処理されている上に、この再現劇は事件の翌年から毎年のように千代の親戚たちの集まり(あの文芸部の怪人東原史絵元部長もその一人であり、今回の旅行の依頼人でもある)によって、繰り返されてきているのだという。そして、不可解な千代の姉倉子さんの態度と、段々と浮き彫りになってくる千代の事件への執着が、遊びの範疇を超えて張り詰めたような微妙な緊張感を膨らませていくのである。
当時何があったのか!? という謎よりも、千代と倉子の姉妹の間に流れる微妙な空気も含めて、どうして現在がこんな雰囲気になってしまっているのか、という不可思議さの方が募ってくるんですよね。過去の真実を暴く、というよりも過去に本当は何があったのか、を探ることによって今何が起こっているのか、を見出す流れにいつの間にかすり変わっていた物語の流れが、そりゃあもう絶妙でした。
それ以上に面白かったのが、それぞれの登場人物を割り当てられたなるたまたち……いや、なるたまはいつも通りなので、会長とか佐々原とか、いつもと勝手が違った様子の仙波とかの内面の迷走っぷりが実に面白かった。役を割り振られる、と言ってもその人に成りきる、とまで演じることを拗らせるわけじゃないんだけれど、割り振られた以上はどうしてもその人の身になって色々と考えてしまうんですよね。会長は、被害者の姉として。佐々原は、かつて被害者と元恋人関係にあったという倉子のことを考えて。それは、同時に被害者である青年の役を割り振られたなるたまと自分自身との関係を客観的、とまでは行かなくても視点を変えて改めて捉え直す機会にもなってしまって……。
興味深いのは、会長にしても佐々原にしても仙波にしても、すごく丁寧に内面描写を手がけていて、彼女たちが何を考えどんな思いを巡らせているかを鮮やかに描き出しているくせに、本当に肝心な場面になると……ぱったりと描かなくなるんですよ、この作者。そして、その肝心な、その人の中で何か決定的な変遷が起こっているその時を、外から見せるのである。心の内側を覗けるはずのない第三者の視点から、会長や佐々原、仙波の様子を見せるんですよ。そうして、彼女たちがその時何を考えているのかを、彼女たちの行動や表情、所作から「想像」「推察」させるのである。このさじ加減が、ほんとに絶妙でねー♪ 微妙に、彼女たちを見ている人の「主観」が混じっているのも面白い。その人との関係性や親密さ、相手をどう思ってるか、という要素がノイズになって混じったり、逆に当事者よりも鋭く真相を突いているんじゃないか、という点に行き着いたり、となんていうんだろう……答えは常に一つ! というんじゃない、物事の答えの柔軟性、というものが人の心理や関係性にも掛かっているような描き方なんですよね。それって、この作品でなるたまが実際の事の真相を弄って、一つじゃない答えを見せてくれるのにも繋がっているようで、なんか巧いなあと思わせてくれるんですよねえ、うんうん。
仙波がなるたまを毛嫌いしているのも、彼女の中ではそれが真実であり疑いようのない事実なんでしょうけれど、その他の人から見える仙波の気持ちというのは本人が思っているのとは違って見えてたりしますし、きっとそのどちらもが間違いではなく確定していない真相なのでしょう。これは、佐々原や会長もおんなじで、うむむむ、その揺らぎこそが全力でラブコメしてるなあ、という実感を味わわせてくれてるんだろうなあ、これ。
それにしても、会長は完全になるたまのこと意識しはじめちゃいましたねえ。役に合わせてなるたまとの関係を見なおしてしまったことで、これまでぐらついていたものがある意味決定的になってしまった感すらあります。この二人の関係って、当初は本当に恋愛臭のない姉弟関係だったのを思うと、文字通りの親愛が恋愛感情へと移り変わっていく変遷を、ただの弟分としてしか見ていなかった年下の男の子を男性として意識し始める女性の気持ちの移り変わりを、つぶさに描きまくられているようなものでして、姉属性の幼馴染属性の身としてはこれ以上ない至高!! 至高!! 至高!!
仙波のデレ傾向の圧倒さに仰け反りながらも、まだまだ私は岬姉一択でございますよー。会長が温泉で仙波のほっぺたをふにふにと引っ張るシーンは最高でした。……最高でした。あのシーンの会長の気持ちを「想像」するとねえ……たまらんです。

肝心の事件の真相ですけれど……なんか今までで一番人の内面に、仙波たちが切り込み、踏み込んだ結末だったなあ、と感慨深かったです。千代と倉子、二人のこれまでの、そしてこれからの人生に大きく干渉する、相応の重さを背負う覚悟を持っての行動でしたしね。今までなるたまたちが関わった事件が軽かったとは言いませんけれど、それでも重たかったと思います。その重さに相応しい切なさと優しさが浮き彫りになった結末だったんじゃないでしょうか。特に、これまで表に立って結果をもたらすことをしなかった仙波が、全部引き受ける覚悟で前面に立って事件に立ち向かったのは、これまでの彼女のスタンスを思えば衝撃的であったとすら言えるかもしれません。彼女も、それだけなるたまの影響を受けつつあるのかしらねえ。

と、三人娘となるたまの関係もさらに複雑さを増して面白くなってきたところで……なんと!? 一旦、この【子ひつじは迷わない】は停止とな!? 打ち切りじゃなく、またいずれ再開するようなイントネーションですけれど、次巻の刊行予定は未定、というのはかなりショック!!
新作は勿論楽しみですけれど、それでもショック!! 長引かずの再開を望むばかりです、これだけ多くのキャラクターが魅力的に立ちまくってる作品をこのままフェードアウトしてしまうのは勿体なさすぎるですから。

シリーズ感想

子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき5   

子ひつじは迷わない  騒ぐひつじが5ひき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫

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“ひつじ”ならぬ“しつじ”喫茶で文化祭を盛り上げる「迷わない子ひつじの会」。会長の執事服姿やら佐々原のメイド服姿やらに浮かれる“なるたま”こと成田真一郎だったが、伝説の必殺剣の正体、『々人事件』なる奇妙な小説の謎など、隣部屋の“毒舌ツンダラ名探偵”仙波を巻き込んでのお悩み相談も相変わらずの大忙し。ワケあり女子たちに翻弄されまくる“なるたま”のおせっかいぶりに、佐々原がついに覚醒するって、何に!?―。
なるたまって、アレで独占欲結構強かったんだ。俺の女に色目使ってんじゃねえよ、と言わんばかりのガード捌きが微笑ましいやら呆れるやら。そのガード対象がご執心の仙波ならばともかく、岬会長と佐々原だもんなあ。だがしかし、サキ姉&佐々原押しのワタクシとしましては、無意識だろうとなんだろうとちゃんとなるたまにも二人に気があるというのがハッキリしてニヤニヤものでしたよ。まあ、サキ姉については異性云々じゃなくて単にシスコンを拗らせているだけかもしれませんが。でも、先の長編「館モノ」におけるサキ姉への暴挙は、少なからずなるたまにも多少なりとも意識の変革をもたらしているのかもしれない。サキ姉の方はというと、ほぼ完璧にあの一件がきっかけでなるたまへの見方は変わってしまったっぽいんですよね。前巻では、あれのお陰で精彩を欠いて、殆ど沈黙状態だっただけに、今回彼女がどういった行動に出るかは興味津々と言った所だったのですが……うはははは(笑
凄いなあ、会長のなるたまに関連する反応が、一巻の頃と全然違うよ。これについては、仙波のコメントが一番的確に状況を表しているかもしれません。なるほど、以前は首に縄つけてある程度自由にさせていたのが、この巻を見てたら、確かに囲いに入ってる。佐々原や仙波と違って、サキ姉は彼女視点の描写が無いのでその内心は推測するしか無いのですが、この人については無自覚とかなさそうだしなあ。前回大人しくしていた時に、相当自問自答していたっぽいし、ある程度自分の中で結論は出ているはず。
と、既刊の自分の感想見返してたら、三巻のサキ姉が自爆しまくった話の時に、『そこまで独占欲持て余しているなら、いっそ囲ってしまえばいいのに』とか書いてるよ、自分(笑
この時点ではまだこの会長さんはもっと自分のスタイルというか、立ち位置に固執するかと思ってたんですよね。まさか、本当に囲みに入ってくるとは流石に思ってなかったぞw

なるたまとの関係性については、佐々原の方も楓に要らんことを言われて混乱してたのを、自分なりに結論を見出したようなんだけれど、その結論の証明方法がまた佐々原らしいというか、普通とズレているというか、だからどうしてそうなる!? これは他人にどう説明しても理解してもらえないと思うぞ。でも、自分が解ってればいいのか、こういうのは。しかし、彼女も楓と絡むと恐ろしくキャラ変わりますよね。いやいや、あんたそんな毒舌キャラじゃないでしょうw わりと天然でヒドい事を言う一面はあるにせよ、楓相手だと意識的にかなり暴投気味な発言叩きつけるんだもんなあ。とは言え、普段は本当に可愛らしい。ややもずれた思考パターンからして、本当に可愛らしい。今回はメイド服姿という外見までも最強クラス。イラスト、ごちそうさまでした。


さて、今回は文化祭期間のお話ということで、全体的にお祭り騒ぎ的な賑やかさで、過去に相談者として登場した生徒たちも含めて、ほぼオールスターキャストが登場。そうそう、鹿野さんシリーズ居たなあ。鹿野と鹿野、名前の読み方が違うんでしたよね。最初は前に出た人なんて覚えてないよー、と思ってたんですが、その人がいざ登場すると、結構覚えてた自分にびっくり。覚えてたというより、思い出したというのが正確なのですが、どういう相談内容で、どういう結果の終わったのかとか、案外スルスルと記憶から蘇ってきたんですよね。うーん、やっぱり毎回5つ星クラスを付与しているだけあって、自分このシリーズやっぱり相当好きみたいですわ。なんでこんなに好きなんだろう、と首をかしげるところなんですが、いざ読み始めるとこれ満点だろう、としか思えなくなるんですよねー。あー、ハマってるなあ。
再登場組みで一番目立ってたであろう人は、間違いなくこの人、鹿野桃子さん。前々から、何気に一番ハッキリとなるたまに対して関心をあらわにしてたのがこの人なんだけど……なんか、桃子さんって数少ないなるたまの見せ場、というかカッコいい場面を目撃するケースが多い気がするんですよね。騙されてる騙されてるw
なんでメインヒロイン衆じゃなくてこの人なんだろう、と思う所なんだけれど、結構なダークホースなのかもしれない。もっとも、今のところは一方通行で可哀想な状態なんだけれど。

逆に、もうなるたまを毛嫌いしまくっているのが、楓さんであり、そしてメインヒロインであるはずの仙波女史。彼女の内心の声を聞いていると、本気でなるたまのこと嫌っているように見えてきて正直困るw 今回なんぞ、なるたまと最後まで顔を合わせる事がなかったのですが、強がってるんじゃなくて本気でなるたまの顔を見なかった事で機嫌良さそうにしてたもんなあw
ところが、肝心のなるたまがその仙波に一番ご執心なんですよね。あそこまで毛嫌いされて、よくまあめげずにつきまとうなあ、と思うけど……ストーカーの資質もあるんじゃないのか、こいつ。

前回の丸々一本の長編と異なり、今回は普段通りに戻っての連作形式だったのですが、これ、一話の「VS演劇部秘剣帖」、面白かったんですけれど、何が面白かったって作中作の時代劇ですよ。演劇の元ネタとなる時代小説の話がかなり面白くって、いやこれ普通に私も原作読みたいんですけどw

シリーズ感想

子ひつじは迷わない うつるひつじが4ひき4   

子ひつじは迷わない  うつるひつじが4ひき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない うつるひつじが4ひき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫

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“なるたま”こと成田真一郎と佐々原は、会長命令で一緒に泊まり込みアルバイトにやってきた。そこは“万鏡館”という名前とは裏腹に一切鏡がなく、中も外も全て白と黒で統一された不思議な世界。なぜかそこから仙波も現れ―!?館の主人である美少女が「鏡を見る」ことを禁じたワケは?そして彼女の不可解な言動に隠された一族の秘密とは!!抜け出せない館で次第に疑心暗鬼に陥る子ひつじたちを救うため、仙波が館の謎に挑む。
子ひつじ、まさかの長編館もの。学園日常ミステリーという体裁だっただけに、思い切った舞台転換だった。その甲斐あってか、思いの外じっくりとなるたまと三人のヒロインズ、仙波、佐々原、岬先輩との人間関係の距離感を掘り下げられたのではなかろうか。と言っても、一方的に外側から彼ら彼女らの関係を観察して捉えていく、という作業ではなく、あくまで彼女たち自身がなるたまと自分との関係や距離感を改めて見つめ直し、どこか感覚的、なんとなくで維持してきたものについて、自ら直視し考え、自覚的に彼との関係は今どうなっているのか、自分はどうしたいのか、これからどうしていくべきなんだろう、という具体的な見地や将来の方向性を見出す形として整えていたのは、この【子ひつじは迷わない】らしいアプローチだなあ、と感心させられた。
尤も、肝心のなるたまはその辺りまったく意識もしていないのはご愁傷様、というべきか何なのか。この子はもうちょっと周りの女の子に自分がどう見られているのかについて意識すべきだよね。深く考えていないものだから、例えば岬会長にあんな冗談かませちゃうわけで……。
なるたま、絶対自分がどれだけ特大の地雷踏みぬいたか、わかってないんだろうなあ。今回、佐々原と仙波の二人を中心に描かれていたので、岬姉については一先脇に置かれたままだったのですが、何気に一番とんでもない変化を迎えてしまったのって岬姉なんじゃないのかな。
あの一件以降のらしくない大人しさを鑑みると、ねえ。これまで、会長はなるたまを弟分としてしか見ていなくて、少なくとも異性としては全く意識していなかったはず。なるたまがエラいことになった時にめちゃくちゃ動揺してキャラ壊れまくってたのを思い返すと、無意識ではどうだったかはわからないけれど。
でも、あのなるたまの仕出かした一件は、岬姉に自分と彼が単なる男と女である事を意識させるには十分だったわけで……直後の無反応にすら見えた放心や、なるたまの言動へのマジギレ、その後の妙に距離を置いて伺うような、考えこむような様子を見てると……ねえ?
これ、本当に次回以降、とんでもない事になるかも。

と、竹田岬関係のお楽しみは次回以降に取っておくとして、今回の目玉は「ついに仙波、デレる!?」である……ねーよ!!
いや、まあうん、相対的に見たらこれ……デレた? と言っても良いのかもしれないけれど、あまりに微細すぎるよ!! ってか、これでデレって、これまでどんだけなるたま嫌われ排斥されてたんだよ、という話ですよね。
極端に言うと、仙波がやっと自分がなるたまに影響されてちょっと変わりつつ在る、というのと彼のケースによっての有用性を認めただけで、なるたまのことを意識したわけでも、彼と打ち解けたわけでも、彼に好意を抱いたわけでも見なおしたわけでもないという……やっぱり厳しいな、おい!
今更ながら、どうしてこんなキツい娘につきまとうのか、なるたまのM度が気になるところ。

一方で、佐々原の方はもうちょっと自分となるたまとの関係性の名付けについて深く悩んでいた様子。誰かさんが余計なことを言ったお陰で、万鏡館という精神を揺さぶる特殊な環境も相まって、なにやら思考が悪い方へ悪い方へと流れてしまう始末。あの子からしたら、別に意地悪なんかじゃなくてちゃんと考えなさいよ、という誠実な忠告だったのかもしれないけれど、タイミングが悪かったんだろうな。
それに、結果としてなんとなく維持してきたなるたまとの距離感について、自分を見つめ直してちゃんと答えを導き出そうとできたみたいだし。結論が出たかは、ちょっと判断しづらいですけどね。でも、あそこまで考えとらえてしまった以上、今まで通り、とはいかないんだろうなあ。佐々原ってあれでヘタレたところはなく、それどころか思い立ったら動いてしまうような行動力もあるので、気づいた以上ちゃんと確かめなくては気が済まない形になりそうな……。

会長の件もあるし、これ次回結構激しく動くのか、もしかして?

連続殺人事件が起こるわけでも、誰かの悪事が暴かれて破滅したりするわけでも、最後に館が炎上してしまうわけでもないのだけれど、人間の心理を一枚一枚薄皮をひっぺがし、別のところにはりつけるみたいな微細でとろけるような没頭感を得られる不思議なノリの話で、なんだかんだと普段と雰囲気違うけれど面白かったな。

会長がおとなしかった分、余計に怪しい雰囲気で進んだ館編でしたが、その分ひとりで妹メイドことサトウが孤軍奮闘で賑やかしてくれて、楽しかった。仙波との仲も思ったよりも悪くなかったんだな。というか、仙波が意外と妹に甘かったのには驚いた。わりと厳しい、辛辣なイメージあったので。サトウもまあ、お姉ちゃん好き好きだのう。

1巻 2巻 3巻感想

子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき5   

子ひつじは迷わない   泳ぐひつじが3びき   (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫

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なるたま、ピンチ! 使い物になりません!!
「子ひつじの会」に持ち込まれた相談に微妙な反応を見せるなるたまこと成田真一郎。その上、いつもなら積極的に解決しようとする彼が――。「成田くんが使い物にならないんです」。佐々原の訴えに仙波がとった行動は
うはははははっ、会長っ、会長っ、サキ姉激ラブ!!!
いやあ、今回は事件と並行する形で、二大ヒロインである仙波と佐々原の二人となるたまとの関係性が強烈にスポットを当てられ、微妙な緊張感を伴いつつ仲も深まっていく、という恋愛フラグが乱立する展開だったのですが、そんなライトのあてられたメインヒロイン二人の背景で、さりげなく物凄い自己アピールをしている人がw
そう、この三巻の表紙にもなっている生徒会長竹田岬先輩です。
これまで、なるたまの姉的な幼馴染として、なるたまの弱みを握り好き勝手いじり倒して遊んでいたこの人。学内でも表向きの外面の良さとは裏腹に、その類まれなる謀略の手練手管を以て幾多の事件で黒幕的存在として暗躍を繰り返してきたこの人。てっきり、なるたまの事を玩具にして遊んでいるだけの、享楽的ないじめっ子、なのかと想っていたのですが……。
しまった、まさかとは思ったがこの人、実は完全にダダ甘お姉ちゃんじゃないか!!
てっきりなるたまへのあのイジリ方を見て、彼に対してはもっと余裕と距離感を持って見守ってると思ってたんですよね。カワイイ弟分として可愛がりながらも、その成長をちゃんと姉役として一定の距離をおいて見守る分別を持っているのだと。
どうやら、見ている限り、本人もそのつもりのようです。そもそも腹黒系だけあって普段の様子は表も裏も完璧な才女で一切隙が無く、その御蔭でこれまでまるで気づかなかったのですが……。

全然実践できてないじゃん!!!

今回、なるたまが不安定になるのと合わせるように、岬会長も一緒になって不安定になって普段の完璧生徒会長の外面はどこへやら。合わせるようにって、明らかになるたまの不調に影響されまくってるのが、その時点でアレである。
なるたまが過去の失敗を突きつけられた挙句に、現在にまでしっぺ返しをくらって凹みまくっている際、落ち込む弟分を優しく見守るお姉さん、を演じようとして盛大に平静を保つの失敗して動揺しまくってたり(台詞噛むなよw)、なるたまが早退したのを知って、心配が高じた挙句休み時間に凸電しまくり、授業そっちのけで携帯で着信確認しまくったり、いやいやあんた、前巻までの狡猾フィクサー会長の面影どこだよっ、というくらいに新たな一面がボロボロと零れ落ちてきて……これは萌える!!
そもそもこの人、やってることが小さい頃から変わってないんですね。小学校の頃の、楓とのエピソード見て吹きましたがな。あんた、それ仙波に今やってるのとおんなじじゃないか!(爆笑
まさか小学校の頃から、なるたまが気にかける女の子に対して、影で牽制して回ってたとは。さり気無く、楓と仙波のサキ姉への感想が一緒なんですよね。こいつは気に入らない、嫌いだ、敵だ。そりゃそうだろう、サキ姉喧嘩売ってるんだから。ウチのタマに手を出したらどうなるかわかってんだろうねっ、と言外に威嚇してるんだから。
意外にマメな人なのである。
そこまで独占欲を持て余しているなら、いっそ囲ってしまえばと思うのだけれど、この人なりの矜持があるのか、それとも自分で気づいていないのか、弟を見守る姉、というスタンスにしがみついているのがなんだか涙ぐましく思えてきた。かなり失敗してるしw
弄ばれるなるたまとしては迷惑極まりないんだろうし、これまでは読んでるこっちもなるたま大変だなあ、と同情していたんだが、こうなってくるとむしろもっと構ってやれよ、と思えてくる不思議。
仕方ない、わっちはこれでも生粋の姉萌え幼馴染派なんだから、これだけ姉属性を拗らせている人を目の前にして心揺り動かされないはずがない。正直、仙波や佐々原もヒロインとしてはとてつもなく強烈で、他作品なら他の追随を許さないほどの強キャラなんだが、ここは敢えてサキ姉派を立ち上げたい所存である!!

サキ姉に限らずとも、三毛の桃子さんとか、出番の殆ど無いサブヒロインにしておくにはもったいないくらいのキャラなんだけどなあ、この作品は良い意味でみんなキャラが立ちすぎてて、入り込む余地が少ないのが悩みどころである。同じ生徒会の宮野さんなんか、イラスト内にも関わらず滅茶苦茶目立ってたし。

うん、やっぱり話が上手いなあ。その巧さも小器用さとかじゃなくって、自然で奔放なタッチで絶妙に巧いんですよね。至る所で調和が取れていて、でもフラフラと上下左右に揺れても問題ない余裕が空いている。学園青春日常ラブコメミステリーとしては、現在進行中のシリーズの中では屈指と呼んで過言でないかと。
次回はついに一巻まるまるの長編もの。しかも館でクローズドサークルときたら期待せずには居られません。ライトノベルでは珍しく巻末に時間の導入予告編が描かれているという構成は、引きとして良い意味で凶悪ですわ。
しかし、今回は殆ど竹田会長について力説してるだけだったな。世間様では素晴らしいツンをカマしてくださった仙波様へのフィーバー状態にも関わらず、そちらには殆ど触れてないし。しかし後悔など一切していない。自分にとっては会長祭りだったのですから。満悦満悦♪

1巻 2巻感想

子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき5   

子ひつじは迷わない  回るひつじが2ひき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫


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またまた『御悩相談千客万来 不迷羊会』!
生徒の悩みを解決に導くなるたまたち「子ひつじの会」の前に現れたのは、なんとメイド姿の女の子! オムライスをめぐるナゾに、仙波はいつも以上に乗り気じゃなくて――!?

うわぁっ、なにこれ無茶苦茶面白いッ! 面白い面白い面白い!!
相変わらず話がベラボウに上手い上に、物語としての柔軟性、発展性が桁違いに高くて余裕たっぷりなんですよね。個々のキャラクターの掘り下げに関しても、直裁的に主要登場人物の内面を掘り下げていくダイレクトアタックではなく、ふんだんに判断材料となる言動を提示することによって読み手側に論理的かつ感覚的にその人となりや考え方、そして事件を通じて生まれる変化を捉えさせるかのようなやり方をとっていて、実に心憎い。据え膳置かれるんじゃなく、自分で考え掴みとる事から得られる読者としての快感を実に心得ていると言える。その点では、第一話での国語の問題の意図は、この作品にも一部当てはめられるのかもしれないなあ。
何にせよ、エンタテインメント作品としても青春劇としてもラブコメとしても、殆どこれ「完璧」と言っていいんじゃないでしょうか。それも、終着点としての完璧ではなく、さらにバージョンアップの過程にあるにも関わらずの「完璧」。
いやあ、デビュー作の一作目もこれは大した作品だと感じましたけど、二作目読んで確信しました。これ、ホンモノだ。

これも一作目で感じた事だけど、議事録における注釈によるボケツッコミが素晴らしすぎて気絶しそう。もう、どうしたらいいんだってくらいに絶妙な間合いなんですよね。
一話の国語の問題は、これ生徒が作った問題としては破格ですよね。難易度の問題じゃなくて、解答に至る過程の発想の機智がまた並外れてる。さらに面白いのが、問題の解答の出し方のさらに上位に秘められていた出題者が解答者に出した本当の正解。これが明かされた時には思わず喝采をあげました。
しかしこの問題、最初は現国だとは思わなかった。てっきり、歴史か文学の問題かと思ってあれ? と思ったんですよね。この答えって、三国志の知識がある程度あったら答えられそうなものばかりだったし。固有名詞らしいのは倉舒くらいしか出てなかったですもんね。呉の孫うんたあという名詞で場所と時代とはわかりそうなものだけど。

二話の謎のウェイトレスがもたらした、オムライス死体遺棄事件もまた絶妙なお話で。オムライスが日替わりランチで出される日に限って、店の路地裏に捨てられる小動物や虫の死骸の謎。ウェイトレスが最初に供出してくれた情報で、おおよそ犯人は推察できるのですが、なぜオムライスが出される日に限って、その場所に死骸が捨てられるのか。その真相に到るまでの過程が、最初に提示された関係者、容疑者などの情報でパタパタとドミノが倒れるみたいに明らかになっていくのは、痛快にして爽快の一言。鮮やかなものである。この辺、一話でもそうだったけど、日常系ミステリーとしても見事な出来栄えなんじゃないだろうか。って、元々日常系ミステリーだったっけか、これ。仙波は典型的な安楽椅子探偵ですしね、というような話は前巻の感想でも触れてたっけ。

そして極めつけの第三話。
洞庭神君の竜王の娘を娶って神仙に登ったという経歴って、銭塘君関連を調べてた時に観た話で何か聞いたことあるなあ、と思って調べたらそのまま銭塘君の姪っ子夫婦の伝承だった。ただ、その後の銭塘君の姪っ子を娶って洞庭湖を継いだあとの柳毅は知らなかったんですよね。なるほどなあ、そんな事になってたんだ。
自分でも儘ならない、自分が律する正しさと自分を満たす充足との齟齬。青春をこじらせてるとかそんな話じゃなくて、これは若者だろうと大人だろうと多かれ少なかれ抱えている自己矛盾であり、その擦り合わせや正解はやはり多かれ少なかれ自分自身で結論付けないといけない話だと思うんですよね。それを意図的に誘導しようとするなるたまは小賢しいと言えば小賢しいんだが、明らかに傷つく方向に突き進んでいる人を止めないのはやっぱり見捨てる、ということなのかなあ。結局、今回のケースは性格とは言え自分の本心と相反する方向への突進だったし、彼女を慕う人を巻き込む形にもなっていた以上、なるたまの引っ張り出してきた方法は正解ではあったはず。何よりも皆が欲していたのは、自分の正しさを脇に置ける納得であったわけだし。
まあ、そんななるたまの小賢しさを、やすやすと蹴り破る形でシッチャカメッチャカに大暴れした挙句に、なるたまが企図したよりも綺麗に後腐れなく纏めてみせる竹井会長の快刀乱麻っぷりには惚れそうですが。敵わんよなあ、この人には。文芸部の部長も大怪獣だけど、この人はこの人で三国志は合肥の張遼みたいなもんだろう。遼来来、である。
これで、幼馴染の弟分であるなるたまがちょっと甲斐性見せたら、数日は上機嫌で居たりするところがある当たり、根っからのお姉さんというか可愛らしい所があるというか。
佐々原といい、キャラクターが本当に充実している。テッレルを貼れない独特にして個性的な面々が実に味わい深い存在感を醸し出してるんですよねえ。いやあ、この話に出てくる登場人物、みんな好きだわ。
それでいて、肝心の主人公(?)のなるたまが、なかなか掴みどころのない人物なのが興味深い。一巻を読んだときはもっと特徴的で尖ったところのある個性的な人物なのかと思ったものだけれど、今回は思いの外自己主張が小さかったんですよね。それでいて、存在感が薄いというのでもなく、普通の人というわけでもなく、いやでも普通のやつっぽくもあって、とにかくよくわからない。

とりあえず、オムライスにマヨは邪道だろう、とわりと強壮なマヨラーながら私も力強く提言しておく。

1巻感想

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき4   

子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫

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 bk1

第15回スニーカー大賞《大賞》受賞作!
生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。そのメンバーである成田真一郎(なるたまいちろう)は、寄せられる風変わりな相談に大奔走! そんな時出会ったのが、生徒会室の隣を隠れ家にするボサボサ頭の仙波明希(せんばあき)。ダラリと本を読んでいる彼女に、なにげに相談について聞くと、毒舌だけどとても的を射ていて――!?
実は生徒たちに「子ひつじの会」が広まったのは、この仙波の活躍があってこそだった!!
ああ、これは間違いなく大賞だわ。むしろ、これは大賞をあげないとオカシイ、という類だわ。それも、前年の【シュガーダーク】とはだいぶタイプが違うんですけどね。あっちがガッチガチに物語としての完成度を極めて来たのに対して、エンターテイメントとしての面白さのパフォーマンスをあげてきた、というべきか。
卒がない、というか目立った瑕疵が全く見受けられないんですよね。その意味では完成度も非常に高いと言えるのか。個々のキャラクターの掘り下げは敢えてやりすぎずやらなさ過ぎず、徹底したキャラの掘り下げを期待する人にはややも不満なところかもしれないけど、この作品の描き方に主眼を置くと全く以て絶妙のバランスだと自分は思ったなあ。薄っぺらすぎず、踏み込みすぎず、それは想像の余地を大いに残しているということでもあり、各案件を通じて彼らの言動からこちらが穿ち見るべきところでもある。全部作者が書ききってしまうのではなくて、ちょっとだけ読み手の方にも預けてくれているとでも言うのか。
こういう大賞取る作品って、完成度の高さと比例するようにその手の余裕がないのが多いんだけど、この作品はその点、絶妙のバランス感覚を保ってる感じなんだよなあ。将来的な発展の余地を大いに盛り込んだまま、現時点でも既に隙なく余す所なく書くべきを描き切っている、という風に。
ぶっちゃけ、この作品が速攻でメディアミックス化されていっているのもすごく納得。もうコミカライズやドラマCD化が決定しているそうだけれど、大げさな事言うと現段階で既にアニメ化しても、多分原作通りに作っただけでもある程度成功すると思うな、これは。然るべきところが作ったなら、大ヒットしてもおかしくないと思うレベル。いや、むしろアニメ向き、と言った方がいいのかこれ。
とにかく、登場人物の自己主張がはっきりしているというのは大きな武器だよなあ。メインとなる成田真一郎、仙波明希、佐々原三月の三人以外にも、ラスボスの生徒会長竹田岬に裏ボスの文芸部部長東原史絵、依頼者や事件関係者となるそれぞれが、それぞれにキャラ立ちまくってるし。敢えて、いろんな人の視点で話を書いているのも面白い。一人称で描くということは、ある程度その人の内面や考えていることを書き連ねるということでもあるわけだし、一方向からグググッと特定の人物を掘り下げていくのと違って、いろんな人の視点からいろんな人の人物像をいろんな形で拾いあげていくことによって、全体の色彩や明度が鮮明になっていく感覚がある。数人の狭いコミュニティではなく、この学校そのものが「何だか面白い」という対象になっていくんですよね。人によっては視点がころころ変わるのは散漫だと捉えるかもしれないけど、自分はこの手のやり方、結構好きだなあ。
何よりも、うん、そうか、メインとなる成田真一郎、仙波明希、佐々原三月の人間関係を描くには、この三人だけを書いているわけにはいかなかったんだよなあ。各話の冒頭に、相談を持ちかけてきた依頼者の案件を三月がイラスト化したものが挿絵として描かれており、そこには依頼者と関係者の間に→が引かれて、簡単な関係図が載せられてるんですが、真一郎、明希、三月の三人の関係を突き詰めていくには→は三人の間だけに閉じられてる訳にはいかないんでしょね。彼ら三人以外の人間からの矢印……思惑、関係性などが影響し、効果をあげることで今の三人の構図が成り立ち、変化していっているのですから。さてもビリヤードみたいな話だけれど。会長や東原さんあたりは、ハスラーを気取っていそうだけれど、さて自分も球のひとつだと弁えているのか否か。

そして、もう一つ面白いのが、真実を暴くことと事件を解決することがくっきりと分かれているところ。依頼者が持ってきた相談事の謎、つまり不明だった真実を安楽椅子探偵として明らかにしてみせるのが明希なのだけれど、その真実を貰った真一郎はでも、それをそのまま依頼者には告げないんですよね。案件の全貌を明希が解き明かした真実によって把握した上で、真一郎は恣意的に真実をねじ曲げて、都合の良い答えを依頼者に提示するのである。探偵が暴く真実が必ずしも人を幸福にするのではない、と常々語り継がれてきた巷説を逆手にとった手法なのだ。しかし、作中で明希を初めとして多くの人が指摘するように、彼のやりようというのは真実を恣意的に都合よくねじ曲げて、相手の意志を無視して押し付ける独善的で、場合によっては多くの人が嘘によって傷つきかねない行為なのである。
言うなれば、お前何様だ、というお話。
ここで主人公への好悪が分かれるんだろうなあ。自分は嫌いじゃないんですよ。彼は人のため、という建前ではなく究極的には自分のため、自分の行動によって相手が幸せに思って笑ってくれた、その際の歓喜や恍惚を忘れられず、その快楽を得るために行動している。これが無自覚だったり、今まで痛い目も見たことなくて調子に乗っているなら始末が悪いけど、彼は今まで何度も失敗して他人も自分も傷つけた経験を多分に有している。その上で、自分がエゴイストで欲に基づいて動いているという自覚をはっきりと有している。ということは、ちゃんとこの子は自分の言動の結果に対して責任を負う覚悟を持ってるんですよね。それは、三月が真一郎が過去にやらかしたであろう失敗で他者を傷つけそうになったときの、彼女の失敗を挽回いようとする彼の悲愴とすら言える必死さを見れば、真一郎が自分がどれだけヤバい橋を渡っているかをちゃんと自覚していることが伝わってくる。
わかってりゃいい、という話じゃないかもしれないけど、わかってないよりよっぽどいい。
自分は結局、覚悟が据わってる輩は、嫌いじゃないんですよ。

なんか続きもすぐに出てくれるみたいだし(引きがまた凄いというか、やたらめったらなインパクトで大爆笑した。これは続きが気になるよ)、これは先が楽しみな新人作品でございました。
とっても、面白かったですよー。
 
12月2日

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11月20日

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11月19日

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11月18日

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11月17日

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11月16日

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11月15日

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11月12日

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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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11月6日

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