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宮城

六花の勇者 5 3   

六花の勇者 5 (ダッシュエックス文庫)

【六花の勇者 5】 山形石雄/宮城 ダッシュエックス文庫

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愛から憎しみへ。白から黒へ。
「黒の徒花」の情報を手にしたアドレットだが、その内容に思い悩み、その取り扱いに逡巡する。六花の勇者たちはテグネウの追っ手を退けつつ〈運命〉の神殿にたどり着くが、そこで予想だにしない人物に出会う。伝説に聞く、一輪の聖者がいたのだ。 そして一輪の聖者の周囲にある神言を読み解くと、「黒の徒花」に関わるテグネウのさらなる一手が判明する。自分たちが危機的な状況にあると知ったアドレットはそこで「黒の徒花」の内容を語り、対策を議論しようとするのだが、その矢先に、フレミーが衝撃的なひと言を放つ。究極の選択を迫られたアドレットの答えとは…! ?
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第5幕!
アニメがスタートしたのに合わせて、これまで積んでいた本作を掘り起こして、こっちもリスタート。とはいえ、本編4巻読んだのが約二年前だったので、色々と思い出せない部分も多々あり。いや、ストーリー展開とかは意外と覚えてたんですけどね。もっと細かい部分、アドレットのフレミーへの感情とか、彼の強かさとかこんなんだったかなあ、と。少なくともこの巻におけるアドレットとハンスの不自然さは半端なかったですよ? 二人共抜け目ないタイプなんで、特にアドレットなんか余裕なかったとはいえ、今回はやり方がお粗末というか場当たりすぎて、どうしちゃったの? と思うくらい。
なんだけれど、以前までの巻でのアドレットの様子を詳しく覚えてないんで、もしかして前からこのくらい行き当たりばったりだったっけ? と首を傾げてしまったわけで。
いやでも、実際今回の彼の振る舞いはまともに他のメンツに信用してもらえなかったんだから、かなりバタバタだったのは確かだと思うんだけれど。それも、マイナスから無理やりゼロ地点まで状況を引っ張りこんで維持しないといけない状態だったから、なりふり構わず、というのも仕方なかったんだけれど。以前疑われた時は、自分が白だと確信があったわけだから、今回みたいに真っ黒を白、あるいは灰色に見せかけなきゃいけないのに、材料も時間もなにもない、となればこうなるのも仕方ないのか。

それに、ラストの展開が真実だとすると、アドレットが今回だけむちゃくちゃしてた、というわけじゃなくなるもんなあ。むしろ、ハンスの方がクライマックスで下手打ちすぎ、な気がしないでもない。抜け目のなさではアドレットを上回っているはずの彼が、あれだけ怪しまれても仕方ない強引さを見せてしまうのもなあ。
ともあれ、久々に続きを読んだせいか、以前までのキャラの細かなイメージが薄らいでいたからか、ある意味基本情報は抑えつつもまっさらな状態で読めたので、アドレットにまつわる話に関してはむしろ驚かなかったというかむしろ納得したというべきか。この巻だけ見ると、彼の執着は尋常じゃなかったもんなあ。

と、派手に黒の徒花と七人目にまつわる話が大騒ぎになっていた分、ナッシュタニア姫の蠢動がかなり目立たないことになってたんだけれど、彼女絶対なにかしてたよねえ。
一方で、今度こそフレミーはヒロインとして祀られたとかんがえるべきか。本作の傾向からして、それって鬱フラグでもあるんだけれど、あれだけ心情を詳らかにして、過去の悲劇も明らかになり、その絶望と垣間見えた希望の光を見せられると、あなたがヒロイン、と言わざるをえない。どう転んでもかわいそうなことにしかならなさそうなのが、特に。

シリーズ感想

六花の勇者 43   

六花の勇者  4 (スーパーダッシュ文庫)

【六花の勇者 4】 山形石雄/宮城 スーパーダッシュ文庫

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「七人目」の脅威がいまだ残る六花の勇者たちは、ドズーの話から、テグネウの策略の一端を知る。
「黒の徒花(あだばな)」とよばれる聖具が、「七人目」に関する重大な手掛かりであるというのだ。
アドレットはその聖具が造られた神殿へ向かい、正体を暴くことを決める。
一方、テグネウは六花の勇者を阻止するため、人間を兵器に作り替えた『屍兵(かばねへい)』を動員する。
『屍兵』の中にはアドレットの故郷の人間も 含まれていることを知ったロロニアが 『屍兵』を救う方法はないか、と言い出し…! ?
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第4幕!
あらすじだと、「黒の徒花」は聖具であって「七人目」とは別、みたいな書き方されているけれど、本編読むと???
正直、この段階からだと誰が七人目でも、ちょっとしっくり来ないんですよね。それこそ、七人目が自分が裏切り者だったというのを知らなかった、というパターンでもない限り。ここから、七人のうちの誰かが本当に最初から裏切り者として動いていた、という展開を説得力をもって描き出せたら、それは凄い傑作になると思うんだけれど、今までの言動からして、みんなちょっと疑いようがなくなってきてるんだよなあ。
これで、実は一番疑惑が晴れているモーラがさらに裏切り者でした、とかだったら本気で神さまなんですけど。
最近のハンスの株の上がり方が怪しいなあ、という風にとにかく些細な事ばかりが引っかかって、そろそろしんどくなってきた。ここまで、誰も脱落していない、というのも展開が遅いという風に思える理由の一つなんだろうけれど。別に、誰か殺せ、と言っているわけじゃないんだけれど、なんかこう、疑念を晴らしてもそれで潔白が証明されるわけじゃなく、一つクリアすると次のお題が出てきて、そこから生まれた疑念を晴らすためにまた動く、という風に同じ場所をぐるぐる回るばかりで、話が進んだ気がしないんですよね。結局、何故かナッシュタニアまで合流するはめになっちゃったし。ってか、こいつなんでしたり顔で演説なんかしてるんだ? 裏切り者といえば彼女こそがどんな理由があろうと裏切り者だったわけで、思想面からも非常に危ない人物というのはもう知れ渡っているのに、その彼女にあれだけ自由に喋らせて仲間への口撃を許しているとか、もうちょっと彼女には厳しく当たればいいのに、と読みながら思ったり。
話を戻すと、展開が大まかにぐるぐる同じ形を描いていると、ラストに明かされた「黒の徒花」の正体についても、「まさか!」という驚きよりも「またか」という感想になってしまう。どうせ、今度の疑惑の相手も黒じゃなくて、事情を紐解く展開になるんでしょ、と。何となく、緊迫感というか緊張感が保てなくなってきた感がある。まあ、ここで一気に繰り返しパターンをひっくり返すような展開を持ってきてくれることを期待するより他ないのだけれど。
しかし、挿絵のロロニアのブサイクさはちょっとひどくないんですか? 登場時や、その後のチラほらとロロニアが描かれていた時は美人でも可愛くもないけれど、普通の顔で不細工ではなかったと思うんだけれど、この巻のロロニアは誰だよ!? と思わず突っ込んでしまうくらい変な顔になってましたよ。作中で不器量な容姿とか書いてたっけ?

六花の勇者 3 4   

六花の勇者 3 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

【六花の勇者 3】 山形石雄/宮城 スーパーダッシュ文庫

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騎士か、叛徒か。
勇気か、暴走か。
テグネウの脅威にさらされたまま、魔哭領を奥へと進む六花の勇者たち。
その道中、ゴルドフが突如「姫を助けに行く」とだけ告げ、アドレットの制止を振り切って姿を消す。
不可解なゴルドフの行動に、六花は再び混乱に陥る。
ゴルドフが「七人目」なのか、それとも何かの策略にはめられているのか…!?
さらに、再び現れたテグネウは凶魔たちの内紛について語り、挙句に自分と手を組まないかと提案をしてくる。
果たしてその真意とは?
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第3幕!
敵地に突入してからもう三巻目になるというのに、さらに状況をシッチャカメッチャカにした挙句に謎を解いて真相にたどり着かないといけない、という所に放り込んでしまう舞台の整え方にはホントに感心してしまう。それも、今回に至っては「七人目はだれか」という問題とは一線を引いて、ナッシュタニアの再びの介入という一点から混乱を波及させていくのだから、もうワヤクチャである。
ナッシュタニアの裏切り以来、沈黙を保っていた、というかもう完全に魂が抜けた状態だったゴルドフの覚醒篇。個人的にはもっと早い段階でこの人は動いてもおかしくないと思ってたんだが、彼の出自と心情が回想によって明らかになってみると、やっぱり決断が遅すぎたんじゃないか、と思わざるをえない。だって、こいつどう考えてもニンゲンとか他の仲間よりも姫様優先、というよりももう姫様以外どうでも良い、と思っていてもおかしくない奴じゃないですか。それが、姫様の裏切りに対してショックを受けて今までグズグズしていた、という方がこうなってみると不思議に思えてくる。
とは言え、一度動き出しさえしてしまえば、一心不乱。アドレットさえたどり着けなかった真相に、我武者羅に突き進むことで強引にたどり着き、目的を達した彼こそ、騎士の鑑なのだろう。尤も、勇者としてはやはり落第なのだろうけれど。
さすがに、今回についてはアドレットは与えられていた情報が少なすぎる上に得ていた情報が殆ど誤っているか意図的に捻じ曲げられたものだったので、彼が負けてしまったのにも同情の余地がある。
最大の敗因は、前回と違ってアドレットがゴルドフを信じきれなかった点にあるのでしょうけれど。それもまあ仕方ないんですよね。アドレットは仲間であるゴルドフについては深く考察できても、ゴルドフの行動基準であるナッシュタニアについては、裏切り者である以上それ以上深くはその行動や考えを掘り下げようとは思わなかったわけです。アドレットは今回の一件について鍵となるのはゴルドフだ、といってましたけれど、正しくはナッシュタニアをこそ狙い定めて見極めなければならなかったわけです。とは言え、アドレットの立ち位置からナッシュタニアにターゲットを絞る発想はなかなか生まれないし、何より彼女について考察するための情報からして殆ど無かった以上、今回については無理ゲーに近かったと思われるのですが。もし今回、アドレットが勝利者となるためには、分析材料が足りない以上、根本的にアプローチから変えて行かなければならなかったのでしょうけれど、チャモのリミットがあったために、足を止めてちゃぶ台をひっくり返すために頭を働かせるよりも、釣り餌に食いつくことを選んじゃったんですよね。まあ、判断ミス、負けと言われても仕方ないか。

今回の一連の出来事は、ナッシュタニアの思惑通り、みたいに語られちゃってるけれど、どう考えてもなし崩しに一縷の望みにすがりついたようなものですよね。ハッキリ言ってそうなる前に、そうならないような方法を準備しておきなさいよ、と。覚悟している大前提が無茶苦茶すぎて、挙句解決方法が完全に丸投げじゃないですか。
こうしなければ、最後の状況に持って行け無かった、というのなら解らなくないのですが、リスク高すぎる上に結果論にしか見えないんだよなあ。
テグネウと比べると、やっぱり役者が違うように見えてしまう。
一方のテグネウも、こいつはこいつで遊びすぎですよね。やろうと思えば、いつでも仕留められる立場にいるくせに、獲物を目の前にくだを巻いている。余裕を見せすぎなんだが、現状ではその余裕に見合うだけの隙の無さに腹が立つ。

ともあれ、今回の一件を通じて、ナッシュタニアではない七人目はテグネウの手の者、というのが明らかになった。じゃあだれなんだ、という話なんだけれど、前回はだれも怪しく思えない、だったのになんでか今回終わってみると誰も彼もが怪しく見えてくる、という始末。辛うじて内面描写のあったモーラは大丈夫、に見えるんだけれど、それこそ油断を誘っていて、実はさらに嘘をついていた、とか語られていないことがあった、みたいな展開も無きにしもあらずなので、可能性を否定は出来ない。アドレットについても、テグネウに憎悪を抱いている、という点からしてむしろ伏線なんじゃないかと疑ってしまうし、アドレットの師匠がそもそも妙な点があるんだよなあ。
というわけで、いくら考えてもしかたがないので、次ね、次。

1巻 2巻感想

六花の勇者 2 4   

六花の勇者 2 (六花の勇者シリーズ)

【六花の勇者 2】 山形石雄/宮城 スーパーダッシュ文庫

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Love and Lie
愛には愛を、嘘には嘘を。


新たに現れた「七人目」。
そして一人の勇者が密かに挑む試練!
「七人目」だったひとりの六花は去ったが、ロロニアという少女が現れ、またもや七人になってしまった六花の勇者たち。魔神再起までのタイムリミットが迫っており、疑心暗鬼はぬぐえないまま、魔哭領の奥へと進む。するとそこへ一体の凶魔が現れ、モーラに「君には時間がない」と告げる。さらに凶魔を束ねる統率者の一体、テグネウが六花の勇者の前に突如現れる。それは「七人目」の関わる策略なのか!? 混乱の中で激闘が始まる!
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第2幕!
すげえええ! なんじゃこれ、すげええええ! いやいやいや、これ凄いわ。
第一巻が話題になった本作ですけれど、自分の中の感触ではこの第二巻の方が明らかに面白かった。既に舞台設定とキャラクターの紹介を一巻で済ませていたのが良かったのか、この二巻では冒頭から積極的に、というかダイナミックにと表現していいくらいの勢いで、謎の構築とその解体がなされていくのですが、一瞬たりとも止まらないスピード感が実に素晴らしい。こうしてみると、一巻はあれで舞台の設営と状況の説明、容疑者となる登場人物の紹介という前提の提示にだいぶ容量を費やしていたんですね。言うなれば、助走期間がそれだけ必要だった、と。ところが、状況とキャラが概ねわかっている続刊は、最初からトップスピードで突っ走れたわけである。それでいて、勢い任せじゃないんですよね。
今度は最初から「七人目」を明らかにして注目をひきつけた上で、実に巧妙に状況と読者の視点を誘導しつつ、落ち着く暇を与えずドンドンと激しい動きの展開を畳み掛けてくるのです。もう、手に汗握って目も釘付けでハラハラ・ドキドキ。
絶対条件と思われていた前提が、根底からひっくり返された時にはもう頭を抱えましたよ。
今回は内輪だけで疑心暗鬼を募らせる展開ではなく、明らかな敵である凶魔の幹部が登場したことで、内と外の両方に駆け引きを必要とした上で、幾重もの謎を複合的に解いていかなければならない状況に陥り、さらにタイムリミットまで用意されたことで、後半に行くほど読んでいるこっちまで追い立てられるような切迫感に苛まれ、息もつかせぬ状況に。
挙句に、あのラストですよ。
一巻の時はまだ七人目が誰かというのはなんとなくわかったんですけど、これもう無理。こと此処に至ってこの中に七人目が居る、なんて言われても絶対にわかんない。誰もが怪しすぎた最初と違って、誰も疑わしいと思えない! 敢えて言うなら、絶対に違う、と言われている人じゃないのか、と見るくらいしか……。
更にその上、最初の七人目のあの人が動き出したことで、状況はさらに混沌。いや、これマジでこれから先どうなるの? 齧り付きで次巻を待つしかないですよ、これは。なんつー凶悪な。たまらんね。

1巻感想

六花の勇者3   

六花の勇者 (集英社スーパーダッシュ文庫)

【六花の勇者】 山形石雄/宮城 スーパーダッシュ文庫

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Real or Fake.
信じるか、疑うか。救うか、滅ぶか。
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気付いた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで――。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動!
クローズド・サークルもののミステリーなのか、これ!!
ただ、これ犯人けっこうすぐにわかりますよね。トリックや証拠がわかりやすいのではなく、例えば実写のミステリー作品で、演じている役者の名前を見て「あっ、この人が犯人だな」と判別できてしまう類の理由で。
いやだって、みんなちょっと怪しすぎましたし。
ここまで怪しいと、逆にその人が犯人だった場合、がっかりや拍子抜けを通り越した台無し芸になりかねない。必然的に犯人が誰か浮かび上がってしまうのですが、むしろここまであからさまだともしかして、容疑者が疑われる要素をひっくり返した上で、さらに大逆転のちゃぶ台返しが待っているのかとかなり警戒して読み進めていたのですが(場合によっては、主人公が犯人という線すら想定したよ)、かなりすんなりとそのまま行ってしまったので、拍子抜けとまではいかないものの、予定調和を見る感じでちょっとミステリーとしては物足りなかったかな。物証から犯人を見つけるには、ファンタジー設定の中でどこからどこまでが実現可能か、という定義がはっきりしなかったために不確定要素が大きすぎましたしねえ。
それに、肝心の犯人の正体や動機づけ、いつからそういう状態になっていたのか、などまるで不明のまま終わっちゃいましたし。ここはかなり欲求不満だったかな。

むしろこの物語の見どころは犯人探しではなく、犯人に仕立て上げられた主人公のアドレットが、仲間たちに命を狙われながらも自分の無実を信じさせようとあらゆる手練手管と誠意を駆使し、信頼を獲得していくところにあるんじゃないでしょうか。
世界最強を自称しながら、その実、才能の欠片もない凡人であるアドレット。しかし、地獄のような訓練を重ねた努力、そして手段と問わない策略と幾多の道具を駆使した工夫を以て、天才たちと肩を並べるに至った世界最強の凡人。こういった未熟と無力を土台にした、自負と自信に満ちあふれた小賢しさでもって勝負するキャラは、なんだかんだと魅力的なんだよなあ。しかも、傲岸不遜に見えながら性格は誠実で、熱い正義感の持ち主と来た。そんな彼が、本当に偽物でした、という展開になったらそれはそれで最高に面白そうだった気もするけれど。
そもそも元から一緒に旅をした仲間というわけでもなく、殆どの相手が初対面、という友情や絆どころか面識すらゼロのスタート地点から出発して、偽物として追われ命を奪われそうになりながら、自分を疑い怪しみ殺意もあらわに攻撃を仕掛けてくる相手から信頼を獲得し、友情や愛情を芽生えさせ、自分を犯人に仕立て上げたトリックを暴き、真犯人を探しだす、ってこれ普通にミステリーやっているよりも相当にスリルたっぷりのシチュエーションですよ。
よくやりとげたなあ、アドレット。
そんな感じで、どれほど苦境に陥ってもめげずに歯を食いしばって毅然と立ち向かうアドレットの熱いソウルに痺れる、ドライブ感たっぷりの読み応えのある作品でした。

……って、ラストのそのオチは予想外だった!! ってかこれってシリーズものだったの!? てっきりこれでオチもついて綺麗に(?)完結だと思ったのに。

ちなみに、
「ありえん、六花の勇者が七人いるなど」
というこの作品のコンセプトに対し、
心の何処かで「五人揃って四天王!」というクロマティ高校なネタで攻めてくるという淡い期待を抱いたのは私だけではあるまいてw

シャギードッグ 5.虹の幕間 Interlude:Scraps of rainbow5   

シャギードッグV 虹の幕間 (GA文庫 な 2-5)

【シャギードッグ 5.虹の幕間 Interlude:Scraps of rainbow】 七尾あきら/宮城 GA文庫

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 bk1


くわああああっ、面白かった面白かった、べらぼうに面白かった!! 前巻で話にひとまずの区切りがつき、この五巻は短編集という事になったのだけれど、これがもう無茶苦茶に面白かった。
短編集、というか時系列が繋がってるから短編連作か。だけれど、これシリーズ最高傑作と言っていいかもしれない。主人公の大介をはじめとして、まりんや沙織、亜夜先生といったメインキャストたちが抱えていた数々の諸問題がある程度解決を見て、それぞれのメンタル面に余裕が出来たが故に、みんながある意味、後顧に憂いなく自分が思ったことを思い切って全力でやりきれる状態にあるので、みんな変に言動に躊躇いや制動がかかることもなく、フルスロットルでその人となりに相応しい行動を思いっきりとってくれるんですよ。それが、気持ちいのなんの。言わば、これまでの四巻の結果が結実したような、シャギードッグという作品世界のポテンシャルが気持ちイイくらいにぶちまけられたお話になってるわけです。短編連作なので、話自体もきっちり一話で明快に決着ついてますしね。基本的に明るい話に終始していますし。
元々私は、七尾あきら先生の大ファンで、それこそ【古墳バスター夏実】の時代から夢中で追いかけている人なのですが、この五巻は私がこの人を好きな要素が全部詰まっているみたいな感じで、ちょっと尋常じゃない幸福感に満たされてしまった。言ってしまえば、七尾あきらの全部がここに詰まってる、みたいな?

ちょっと一休み、な内容ではあるものの、何気なくこの先の展開においてものすごく重要な転換が含まれている話でもあったのは注意しておくべきだろう。伏線というほどのものではないのだけれど、最重要人物であり最終章の鍵となるだろうオズの内面性に、決定的な意味付けがなされたのが、最初のお話である【小悪魔のフーガ】だ。
このゲストキャラクターである天才少年・斉穏寺輝千代は無邪気で天真爛漫な子供の部分と、聡明で諧謔と絶望と人の情を良く解する部分を矛盾なく並列的に内包した、なかなか類を見ないキャラクターだった。というよりもこの大人と子供の部分を両立させる事が極めて難しい、と言った方が正しいかもしれない。同じ方向性を試みたキャラクターというのは幾らも思い浮かべる事はできるけれど、両者をこれほど高いレベルでブレンドすることに成功しているキャラはちょっと咄嗟には思い浮かばない。
彼がこの話の中でオズに与えたさり気ない示唆に含まれた、あの芳醇な抱擁感はとてもじゃないがただの賢しらな子供に出せるようなものではなかったと思う。あの言葉がオズに与えた影響は、恐らくこの作品の行く末そのものを大きく揺るがしたはずだ。
あのオズに自覚を促す示唆のみならず、彼がオズに与えた影響は凄まじく大きい。これまでの大介やまりんたちの交流で、オズに備わった絶対的な虚無が薄れ、彼女に人らしい心が宿る下地はすでに出来ていたとはいえ、彼らとの関係が既におおらかな安定期を迎えてしまっていた以上、良くも悪くもオズに訪れる変化はこのまま緩やかなものだっただろう。だが、輝千代との生活でオズの変化は劇的なものとなり、その変化の方向性は輝千代の感情的にも理性的にも良き聡明さにあふれた在り方によって、オズの在り方をも善き方向へと導かれる事になった。オズが潜在的にまき散らしていたあの危うい雰囲気が、面白いほど綺麗に拭い去られてたんだから仰天もの。
その変化した方を一過性のものにせず、またあっさり見事に安定させてしまうのが、大介でありまりんであり、亜夜先生であるというのが心憎い。人の出会い、人との縁というものの素晴らしさが、染み渡るようじゃないか。
あのオズが、こうも素敵な表情を見せてくれるようになるなんて。

一方で、このシリーズの肝であるSFサイバーパンクの部分も絶好調。クライマックスでの大介・オズ・亜夜先生・トトの怒涛のサイバーグラップルアクションには正直、イキそうになったがな!! もう、スゴすぎ。電子戦と銃撃戦と格闘と超能力がこれほど高密度に融合した、見ごたえしかないようなアクションの凄さ、素晴らしさはもうこの【シャギードッグ】の専売特許だわ。


ぶっちゃけ、もう一話だけで面白すぎて満足しちゃってたんだが、嬉しい悲鳴でこの五巻は全5話で構成されているのである。ひゃっはーー!!


【人魚姫はそれから】
本来、まりんだけが知っている沙織の秘密というのは、一般人に過ぎないまりんが独りで抱えているには重すぎるはずなんだけど、まりんはもろともしないんだよなあ。毎度のことながら、この子の器の大きさには圧倒されてしまう。それでいて、決して無神経ではないんですよね。ふとしたことから、沙織とその家族との微妙な諍いに踏み込んでしまった時はちゃんとうろたえて、ちゃんと友人としての範囲にとどまろうとしている。親友の事だからって、なんでもかんでも土足で踏み込むような無思慮とは無縁なんですよね。だからと言って距離を置きすぎるのではなく、家族間の問題であろうと親友として口を出すところは断固として口を出す。
やっぱり、まりんは好きだなあ。
幼い頃に引き離され、家族の元に戻った今も、微妙な距離感を感じてしまっている沙織。間違いなくお互いを愛しているにも関わらず、どうしても埋まらない距離感にもどかしくも苦しい思いに苛まれ続けていたこの家族が、ようやく本当の家族に戻ることが出来たお話。最後のお母さんとのやりとりは、胸が熱くなりました、うん。この沙織の家族がみんな屈託なくて、温かくて、ちょっと熱血入ってて、気持ちのいい人達なんですよね、みんな。特にお母さんなんか、明るくて一生懸命でちょっと抜けてて。
逆に、そんな素敵すぎる家族だからこそ、沙織はスポーツ特待生としての夢を絶たれて戻ってきてしまった自分に忸怩たるものを感じて、距離感を感じてしまっていたのだろう。本当の沙織が挫折した際に感じた絶望が、なんとなくわかった気がする。きっと、たまにしか会わなかったはずの自分の家族が、本当に好きで愛してたんだろうなあ。
だからこそ、今の沙織がこうして心の底から今の家族と本物になれた事が、無性に嬉しくて仕方がない。


【あなたに捧げる花束】
異形の大家さんアブドーチャの哀切に満ちた思い出が、今になって戻ってくるお話。
アブドーチャさんって、昔美人だったのかよー。それが、結果的にああいう風貌になってしまったというのは、キツいよなあ。性格が狷介になるのも仕方ないのかもしれない。それでも、大家として店子をちゃんと大切にしているし、ぽんと懐に飛び込まれると突き放せない不器用な優しさをちゃんと持っている人であるわけだ。でも、見た目からするとやっぱりギョッとしてしまう異貌なのは間違いなく、最初から屈託なく付き合えたというまりんは、やっぱりなんかすげえ。
愛情というにもあやふやな、思い出に縁るかつて仲間だった二人の既に老境にさしかかろうという男女のつかの間の逢瀬。自分の惨めな末路を悟りながら、それでも狼たちのテリトリーから逃げずに、女のいる場所に戻ろうとしたウサギの、あの薔薇を抱えた楽しげな歩みが強く焼き付いて離れない。


【一撃】
桂翁の発想は、常人の遙か上を飛込してるわ、これ。これほど無茶苦茶で理路整然としている化け物は見たことが無いよ。なにをどうしたら、カイをこんな場に引っ張ってこようなんて考えが生まれてくるのか。いや、分かっている。桂翁の愛情は、青海塊という怪人をすら包み込んでいると言うことなんだろう。彼を自分の代わりに呼び寄せたというのは、大介をはじめとする弟子衆のためであると同時に、カイのタメでもあったことが事の顛末を見ていると嫌というほどわかってしまう。桂翁のスケールの大きさは、もう戦慄を隠しきれないほどだわ、こりゃあ。
それにしても、カイのなんと楽しそうなことか。みんなの、なんと楽しそうなことか。孤高の天才であった男が、その異常極まる強さゆえに他者と相容れなかった男が、その強さゆえに受け入れられ、まっとうな光を浴びたときにこの男が感じたものはなんだったんだろう。彼がその時浮かべたもの寂しそうな顔に、咄嗟、胸を締め付けられた。


【たぶん、サイコーについてない日】
思えば、大介とまりんがふたりっきりでこんなに長い時間を過ごしているのを見るのは、なんだかんだと初めてじゃあるまいか。
まりんに連れ出され、バイトに向かうはずが、トラブルの連続でどんどん都市部から離れ山の中へと迷い込んで行くお二人さん。後書きにもあるとおり、こそばゆいというか、こっぱずかしい話だなあ(笑
大介とまりんの関係って、ホントに屈託ないんですよね。お互い、何の遠慮も気兼ねもなく言い合える仲で、改めてこの二人って仲がいいんだなあ、というのが実感できる。それでいて、そこはなとなくお互い意識している部分もあって、二人で山道をさ迷いながらわいわい言い合っているのが本人たちは真剣なんだろうけれど、これが無茶苦茶楽しそうで、読んでるこっちまでホクホクと笑顔になっていってしまう。
うーん、こういう屈託のない和気藹々とした異性の友達同士の遠出ばなしって、けっこう新鮮だなあ。変にラブ寄せせず、かといってラブ臭皆無でもなく、ごく自然に仲良くポンポンと掛け合いが飛び交う流れというのは、案外と珍しいんじゃないだろうか。
この自然なやり取りってのが、七尾さんの真骨頂の一つなんだよなあ。私が特に好きな、岩佐まもる・枯野瑛・そしてこの七尾あきらの三人は、この自然な雰囲気の醸成力が飛び抜けてるんですよね。岩佐さんは最近ノベライズばっかりだし(近日、オリジナルっぽいの出すみたいで期待してるんですが、タイトルみるとアレなんだよなあ(苦笑)、枯野さんは最近さっぱり新作見ないし、なので、七尾さんのこれが堪能できて、久々に至福の時間でした。
もう、読んでる間じゅう相好が崩れっぱなしでした、はい。

次巻より、ついに完結編へと突入の模様。もう何年でも待ちますよ。

1巻 2巻 3巻 4巻感想

シャギードッグ 4.人形の鎮魂歌〜reborn〜4   

シャギードッグIV 人形の鎮魂歌~reborn~ (GA文庫 な 2-4)

【シャギードッグ ? 人形の鎮魂歌〜reborn〜】 七尾あきら/宮城 GA文庫

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どれだけ待たされるかと危惧してたら、たった三ヶ月で出てくれましたよ。良かったーー。
大介をはじめ、登場人物各人に持ちあがっていたそれぞれの問題だけど、思いのほか華麗に片付いてしまったなあ。それぞれかなり面倒な事になっていただけに、それがスルスルと絡まり合った糸がほどけていくみたいに収まっていったのは、いっそ痛快ですらあった。
なんにせよ、主人公である大介の葛藤がこうも見事に解消され、彼の中に確固とした自分の在り方というのが見つかったというのは非常に大きい。今まで大介って、自分の事にかかりっきりで主人公のくせに周りの問題に手出しするような余裕が全然なかったんだもんなあ。
彼に限らず、まりんの葛藤、沙織のヒミツ、亜夜のトラウマ、これらが綺麗に片付けられてしまったのは、最大の案件であるオズにまつわるエトセトラに取り掛かるための態勢を整えるため、とも考えられるけど。と言う事は、次回からはいよいよオズの物語になるのかな。

不思議とこの作品って、どこか群像劇っぽい所があるんですよね。でっかい事件が一つあって、それにみんなで取り組むのではなく、それぞれが抱える問題をそれぞれが独自に解決していっているからなんだろうか。大介の問題についても、結局オズもまりんも深くは介入しなかったものなあ、最後まで。ところが、それがハブられている、という感じがしないのもまた不思議。亜夜によって事情を知らされたうえで、敢えて静観に徹したまりんや、放置を宣言したオズのように、みんな意図的に介入を控えてるんですよね。それでいて、無視しているのでも傍観しているのでもなく、ありのままの大介を受け入れる姿勢を絶えず見せている。それが、事態の中心から疎外されているという雰囲気を塗りつぶし、見守り支えてる雰囲気になってるんですよね。この辺、いいなあ、と思う。
その大介に直接的に喝を入れることになったのは、以前この人妖怪だと嘯いた桂翁。まいった、今回はもうこの人が全部持って行ってしまったかも。
超然としてどこか仙人じみた浮世離れした所のあったじい様だけど、この人がどれだけ人間として壊れ、破綻しているのかをこれでもかと提示したうえで、その化け物であるはずの人から伝わってくるのは、広大無辺の無償の愛。
大介にしても、カイにしても、この桂翁が与えてくれていた愛情の大きさに気付いた時の、男泣きに泣く姿が、もう無茶苦茶胸をつかれました。とてつもなく偉大で、とてつもなく凄い人だからこそ、どこか遠い様な感じがしていたけど、気づかなかっただけで、他人とは表し方が異次元すぎただけで、この爺さんは何時だって自分の懐に入ってしまった子供たちに、自分をなげうつように愛情を与えていたわけだ。久々に、震えるほど感動させられてしまいました。なんかねえ、こういうの、弱いんだ。桂翁は何一つ言動を変えていないんですけどね、人を知るというのは、こういうことを言うんかねえ。
結局、桂翁にしてもカイにしても、その本質は救いようのないバトルマニア。大介もまた、葛藤の末に受け入れた自分の真の望み、偽りのない生き方は、同じ道、戦うことが好きだということ。
自分、これまで戦闘狂の類いというのはもっとシンプルで単純で悩みの少ない人種だと思ってたんだけど、この物語を読んでいると、ただそれだけの事を見つけ、自分の本質だと受け入れる事にもこれだけ悩み、苦しみ、多大な覚悟を必要とし、その上で選び取り勝ち取る生きざまの一つとして、とても尊いもののように思えてくるのが、少し不思議だ。
西平の事を含めて、怒りや怨み、憎悪といった負の感情に苛まれていた関係が、戦うことが好きだ、という深い業を受け入れることで、純粋一途な透明な熱へと昇華していく様は、大介という人間が一回りもふたまわりも大きくなっていく感じがして、凄かったなあ。
それでいて、彼そのものとしては何も変わっていないんですよね。学校に戻っても、そのままとして受けいれられる。変化であり不変である、か。

昇華といえば、まさかここで亜夜先生の内面が整頓されるとは思わんかったなあ。以前からそこはかとなく匂わす所はあったので、まさかとは思ってたんだけど、この人昔はもろに内向的で臆病なくらい大人しいタイプの少女だったのか。どうにも、魔女と呼ばれるほどの知勇才色兼備のやり手のキャリアウーマンにしては、妙に奥手で野暮ったい所があるなーとは思ってたんだが。
この人、なんだかんだと無条件に優しすぎて、見捨てなきゃならない部分を無視できない面のある人だから、異局の刑事という冷酷非情な行為を粛々と実行しなきゃならない立場と、その性格に挟まれて泥沼にはまりそうな危うい所があったんだけど、今回の一件でちょっとは何とかなるんだろうか。ほんとにイイ人なだけに、悪い目にはあって欲しくはないんだが。

畳みかけるように、沙織の秘密まで一気に明かされ、クライマックスに事態を進行させてきたのには驚いた。前回まで散々待たせたのをうっぷん晴らしするみたいだな、ほんとに。それだけタメに溜めてたのかもしれないけど。
ここで、まりんが存在感を見せつける。この娘は散々葛藤や懊悩に浸り込むくせに、ここぞという時は一瞬たりとも迷わないんだよなあ。
わりと迷走しがちな大介や、そもそも各個とした意思を持たないオズたちにとって、この娘の存在は掛け替えのない指針になってるんですよね。
そもそもまりんって、確かに格闘プログラムも持ってないし、沙織のように遺伝子改良もされてない。オズのようなサイキックの類いも持ってない。でも、一般人というには特殊すぎるんですよねえ。むしろ、一般人から逸脱したかなりの天才肌。美術部でその片鱗を如何なく見せてるように、そのメンタリティは芸術家のそれとして非常にトンでる部分があるんだよなあ。その彼女が日常の象徴かと言うと、ちょっと首の傾げどころ。女の子としては、まあパーソナリティはとても普通なんだろうけど。いや、みんなで出かけるにしてもあんなカッコで来る所は自分で自覚してるように普通の女の子としても、ちょっとアレかw

オズは結局、今回は最後まで頬杖ついて眺めてるみたいな感じだったけど、この子も絶対変わってきてるよなあ。また、退屈だのなんだの言ってるけど、さりげない所で変化は強調されてるし。
服飾の色の傾向とか。なんにせよ、まりんに甘いのは間違いないw


周りの問題を片づけた以上、まず以降の物語はオズを中心に回っていくんだろうけど、さて今度こそ続きはいつになりますことやら。
このサイバーパンクにして伝奇モノ、幻想モノっぽいのがまじりあった、これぞ七尾あきらの中身そのもの! という感じのこのシリーズ、ほんとに大好きなので、できればドシドシ出してほしい所ですけど。
そうかー、そういえば四巻以上出るのは初めてなんだ。古墳バスターもちゃっちゃと終わっちゃったもんなあ。風姫も二巻だけだったし。
このまま、長く続いて欲しいなあ。

シャギードッグ III 人形の鎮魂歌 〜in the dark〜4   

シャギードッグIII 人形の鎮魂歌~in the dark~ (GA文庫)

【シャギードッグ 3.人形の鎮魂歌 〜in the dark〜】 七尾あきら/宮城 GA文庫

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まさか続きが出るとは思わなかった、というか諦めていたシャギードッグの続刊が出るとは。まさか出るとは!!
出ると分かってるなら、いくらでも待てるってもんですよ。ええ、それこそ途中で終わろうが、何も解決していなかろうが、出るなら何年でも待てるのさ。
とはいえ、相当中身を忘れてしまってて、読んでてコイツは誰だっけ? という状態になってしまっていたのは結構ショックだった。
いやいや、そういえば前回で随分と物凄い終わり方をしたんだった。主人公、回避不可能のTHEEND完全執行までカウントダウン、みたいな。おいおい、相当偉い場面で切れてたんだなあ、と今更のように愕然としたり。この状態で二年も待たされてたのか。

まあギッタンギッタンで傷心の大介は良しとして、オズの方は順調に安定してきたなあ。以前の危うさはどこへやら。未成熟極まりないドえらい状態だったメンタル面も、良い方向に転がってるみたいだし。ただ、良化の傾向だけが進んでいるのかと言うと、そうも言いきれないのが亜夜先生との会話からも透けて見えるわけで。安定してまともになっているようで、どっかヤバげに亜夜ちゃんが感じているのは、思いすごしなのか女の直感なのか。
いずれにしても、このオズの男女どちらにも変化可能という凶悪な能力のお陰さまで、大介、まりん、オズの奇妙な三角関係はさらに混沌としてきてる。オズはまりんのこと、目茶目茶気に入ってて、面白いものを愛でるという以上に大切にしているみたいだし、まりんはまりんでオズの幼くも危うく、天真爛漫でスマートなその在り様にときめいちゃったりしているんですよね。まあ、あれにドキドキしてしまうのは女の子としちゃ無理ないよ。ただ、振り回されてるだけじゃなく、しっかり首根っこ押えるような強かさと、オズの危うさを理解して何とかしてやろうという気概がこの子にはあるんですよね。おかげで、あんまり大介とオズの二人の間でフラフラしているという印象は少ない。というか、二人まとめて面倒見てくれそうなバイタリティと甲斐甲斐しさに溢れてるんですよね。頼もしいったらありゃしない。その彼女も、今のズタボロの大介には大苦戦してますけど。幼馴染の近しさがあるからこそ、踏み込み方が分からない領域と言うのはやっぱりあるわけで。近いからこそ、拒絶されると弱いんだよなあ。
というわけで、大介とまりんがへこみまくっているお陰で、なぜかオズの彼らへの揺るがない信頼が頼もしいという、ちょっと前からすると唖然とするような状況になってるなあ。あの、オズが、だぜ?
まあまりんの方は、沙織との絡みもあって、とっとと復活してましたけど。大介の方も何だかんだと逃げ回るのをやめて、自分の生き方と言うのを再確認して復活したし……なんだかなー、この三人全然お互いに依存してないのな。オズの放っておいても大丈夫、という泰然自若とした態度が図らずも証明されてしまったわけだ。とはいえ、三人がお互いに強い影響を及ぼし合ってるというのは興味深い所。ベタベタするばかりが深い関係というわけでもないのよね。

そんな三人を外から見て心配してやきもきしながらお節介焼いたり、大介がぶちのめされたのに怒り狂って、敵陣に突っ込んだりしてしまう亜夜先生は、この人実は登場人物中一番イイ人なんじゃないのか? 出てきたときは、確かやべえくらいに怖い人、という立ち位置だったような気もするんだけどw オズに大介やまりんと同じ面白い人認定されて、内心喜んじゃってるところとか、可愛すぎるんですけど。
えてしてこういう人が、なぜか貧乏くじ引いちゃうんだよなあ。実際、なんか微妙な立場に立たされつつある描写がされてるし。あそこで、しっかりと助言してくれる上司がいるのは恵まれてるのかもしれないけど。というか、亜夜の務めてる部署って、もっとアナーキーで非人間的な所かと思ってたんだけど(何と言っても職員みんな殺し屋なんだし)、意外なほど真っ当な所だったのに驚き。

さて、次は何年後かしら〜。さすがにここまで途中でばっさり切ってる状態なら、それほど待たされないと信じたいところだけど。

シャギードッグ II 人形の鎮魂歌 〜defeated〜  

シャギードッグII 人形の鎮魂歌~defeated~ [GA文庫]

【シャギードッグ II 人形の鎮魂歌 〜defeated〜】 七尾あきら/宮城 GA文庫
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とりあえず、妖怪は桂翁という考えでOK?

読後の感想。
やりたい事を全部、一杯一杯に詰め込んでひーひー言いながらも、それが楽しくて仕方ない、みたいなのがひしひし伝わってきて、なんだかもう抱きしめてあげたい。大好きだーーー!!

すみません。まあ、なんちゅうか、好きな人が好きなことをやってたら、見てるこっちもなんだか嬉しくなっちゃうじゃないですか。そんな感じ。
私は、どうしようもなくこの七尾あきらさんの書く物語とか文章とかキャラクターとかが好きなので、思わず全肯定してしまいました。オーヴァー。

冷静になってみると、詰め込みすぎだとか、バランス的にもう少し構成を整理整頓したりしないといけないみたいな点もあるのですけど、私の好みとしてこういう好き放題野放図に書き散らしているような話って、むしろもっとやれ、みたいに思ってしまう方なので、全然OK。こういう書きたい描きたい描きたい、というパワーが有り余ってしまったようなのって、好きなんだなあ。
むしろ、今回の場合も切り詰めずに巻数を増やしてでももっとネチネチ書いて欲しかったとすら思う。まあ、そうなると付き合ってくれる読者が減るのかもしれないけど。

ところで、どうもまりんが世間様ではウザい子のレッテルを貼られてるようなのですが(苦笑
いや、ぶっちゃけ納得いかーーんですよ。
こういう内心では自分の行動が余計なお世話なんじゃないか、迷惑なんじゃないだろうかと恐れ、恥じらいながらも、表には出さずに失敗にもめげずに熱意をもって他人を想う子は貴重です。
無思慮に自覚も無く他人の領域にズカズカと踏み込んでくる輩というのは、確かに迷惑かもしれませんが、自分のやってること、その暴虐性をちゃんと理解し、その上で明確な意思をもって他人の領域に踏み込んでくるというのは、とても大きな勇気、他人を傷つけ自分も傷つくことを覚悟していなければなりません。
まりんは、表面上は無邪気で考えが足りないようにも見えますけど、その実臆病さと深い思慮を併せ持つ聡明な少女です。その自らが傷つく覚悟を秘めたキャラクターは、彼女に宛がわれた【楯】という役割にとても相応しい良いヒロインだと思うんですけどねえ。

面白いのが、今のところその献身性が多く裂かれているのが、主人公の大介ではなくもう一人のヒロインであるオズの方というところ。
もし大介の存在がなくても、ちょっと百合っぽい筋でこの二人だけで友情と恋愛感情との微妙な揺れを主題にした話が出来そうなくらい、なんかしっかりとした基盤がある。
この作品のごった煮なところは、設定だけじゃなくこうした人間関係にも及んでるんですよね。
大介とオズとまりん。この三人の関係の錯綜具合は、細かくより分けて整頓すると、三つくらいの全く別の作品にしてしまえそう。そんなのを一つにまとめてしまってるわけだから、本来ならゴチャゴチャになってしまいそうなところを、何故か上手いことバランスが取れてしまった三角関係として成り立っているようなイメージが……。
オズが、中性的、というか男性体とかいう反則な属性持ってるせいなんだろうけどw 

ただ、この三人が絶妙なバランスを取り合ってしまってるがゆえに、後輩さんの新参入は、ちょっとどういう影響をこの三人の関係に与えるのか予測がつかない。オズの精神が、かなり幼いということは今巻の様々な場面で明らかにされているので、人間関係に関する情緒が成長して明確に恋愛感情というものを理解した時の危うさが、かなり怖い。
恋敵をサクッと抹殺しちゃったり廃人にしたりしそうだもんなあ。まあ、その頃には倫理観もアップしてるだろうから、大丈夫だろうけど。

今回意外だったのが、例の秘密をわりとアッサリと大介に伝えてしまったところ。もう少し引っ張って、精神的ダメージを手ひどく与える場面で開示するような展開を想像していたのだけれど。
ただ、単純に大介の深層の人格が、例の人物のものかちょっと疑問なところも。例の人物の慕われ方といい、【仏】というあだ名といい、むしろ今の表の人格の方がそのまま……というのは勘繰りすぎ?
ともあれ、話は物凄いところで終わっているので、早く続きを出して欲しいところなのだが、既に出版予定は十月と決まっているそうなので早くも遅くもないわけなので、粛々と十月が巡ってくるのを待つばかり。

とりあえず【西の魔女】のドジっ娘属性はベリーグッドでした!!
やり手のくせにダメダメだ、この人w

シャギードッグ 天使の序章  

シャギードッグ 天使の序章
【シャギードッグ 天使の序章】 七尾あきら/宮城
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 くわあああああああ! 来た。来た来た帰ってきた。七尾あきらが戻ってきた。それも、本気の力作真打本命携えて。
 八岐、狂喜乱舞!

 わたくし八岐には、贔屓にしているといいますか、お気に入りと言いますか、巷の知名度はさほどでもなく作品数もあまりたくさん出しておらず、そもそもあんまり売れてないんじゃないかと心配で悔しくて勿体無くて、とにかく信者と言い換えてもよろしかろうというほど、その人たちが書く話が好きでたまらない、これはもう、波長が合うとしか言いようがないくらいの、作家さんが何人かいます。
 岩佐まもる、枯野瑛、渡辺まさき、そしてこの七尾あきら。

 やっべえ、ちょっとうれし泣き入りそう。枯野瑛が去年ソルトレージュ
出した時もそうだったし、渡辺まさきが月の娘で復活した時もそうだったけど、嬉しいなあ、嬉しいなあ。七尾あきらの新作だよぉ。
 しかも、予想の斜め上を行く凝った内容で、キャラで、展開で、設定で、SFで、氣で、アクションで。明らかに【風姫】の頃より面白さの旨味が増している。しかも、【風姫】のあの私が好きだった感触やエッセンスを踏まえた上で。新しいのに懐かしいこの感覚。ああ、七尾あきらを読んでますよ、私。
 こりゃあ、マイナーなルートからガツンと一皮剥けたんでないかしら。一挙にレーベルの看板張ってくれませんかね。くれませんかね。

 とにかく、盛りだくさんな内容。こりゃあ、アレも書きたいこれも書いてみたい、ああついでだからこれも突っ込んでみよう、という感じに欲張りに欲張ったみたいな。いっそここまでやられるとすがすがしい。格闘プログラム、ドリーマー、異局、パワードアーマー。どれでも一つで一つの話を成り立てることができそうなのに、全部まとめて一つの話につぎ込むんだから力技だぁ。お陰でどこか雑然としているんだけど、これが不思議と混乱しておらず、一種独特の作風を織り成している。話の展開もお陰さまでめまぐるしいんだけど、なんだかあれもこれも楽しめて凄く得した気分になれた。
 世界観も何気にちょいと不可思議なものになってる。舞台はまるで現代そのもののようなのに、日常的な部分でSFな近未来が散らばってるわけで。それ自体は決して珍しくもないんだけど……なんていったらいいんだろう。パトレイバーな舞台の上に、攻殻機動隊な小道具が散らばってるような。
 うん、とにかく色んなところでごちゃ混ぜ感があるんだ。そう、これは種類の違う色んな作品を一緒の鍋に突っ込んでしまったような、独りクロスオーヴァー作品みたいな、そんな感じ(笑
 とりあえず、オズは男でも女でもどっちでもOK(マテ
 基礎ベースは女性みたいだけど、男バージョンのときはまりんを、女バージョンは大介を転がして遊べばいいと思います。ほら、見事に三角関係が丸く収まる……ん?
 オズはいいよ、この子はいい。内面については色々と描かれているにも関わらず、容易に理解しきれない不透明さや複雑さ。何を考えてるのかいまいち見通せないんだけれど、とりあえず大介のことを気に入っているのはどうも間違いないようで、彼が来訪しないとなんだかすねちゃったりしてるみたいな感じになってしまったり、なんだかんだと彼の頼みごとを聞いてしまっていたり、彼に言われた言葉が自分だけに言ってくれた言葉じゃないと知ってそこはかとなく不機嫌になったり、と。不鮮明なキャラクターが、大介、そして後々ではまりんを通すことで段々と浮き彫りになってきてるんだけど、やっぱり何考えてるか分からない正体不明なヤツという……濃いような薄いような、とにかくこのキャラは面白い。
 予想外だったのがまりんの方で。この配置の幼馴染って、展開からしてかなり不遇な場所に追いやられるのが良くあるパターンなんだけど、この子は思いもかけないところから「えいやっ!」と話の本筋に切り込んできたので、びっくらこいた。歩から成り金、みたいな。いやさ、話の展開もあるんだろうけど、それだけキャラクターに話の中心に入ってこれるだけの余地というか、存在感の強さみたいなもんがあったんだろうねえ。

 いやまあ、とにかく期待していた以上のものを引っさげて、七尾あきら氏が戻ってきてくれたのを諸手を挙げて歓迎したい。喝采したい。
 また、楽しみな楽しみなシリーズが増えたわけだ。2007年は一月からええ本がたくさん読めて絶好調である。
 
11月26日

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