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富士見ファンタジア文庫

ロクでなし魔術講師と追想日誌 7 ★★★☆  



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 7】 羊太郎/ 三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンと結婚した相手は――教え子たちの花嫁の座・争奪戦!?

突如セリカが開催したグレンの花嫁コンテスト。さらに、未来でグレンの子供をチェック!? ドキドキなシスティーナ、気合が入るルミア、食い気優先リィエル。結婚相手は誰に!? 特務分室の絆を描く書き下ろしも!

『最強ヒロイン決定戦』
セリカが主催で行われたグレンの嫁選抜戦のお話。強制招集じゃなくて希望者のみにも関わらず、数十人もの参加者が集まるあたり、グレン先生ってそんなに人気あったの!? と、白猫じゃないけれどちょっとびっくり。というか、セリカお母さんは息子に対して過保護すぎである。
このイベントに対して入れ込んでたのが、白猫じゃなくてルミアというあたりが興味深い。最近、イヴの台頭もあってかなりガチ目にヒロインレースで劣勢に立たされている自覚もあるのだろうか。
初期はわりと余裕を持ってたはずなんですけどねえ。
ルミアがこれだけ必死に見境なくして暴走するのは珍しくて、かなり面白かった。てか、銀の鍵をこんなしょうもないイベントで使うなし! ナムルスまで呼び出すし! 


『さらば愛しの苺タルト』
もうただの苺タルト中毒じゃん、リィエル。それは薬物依存症の症状と変わらんからw
ただ忙しいのに追試の準備やらするの、先生ほんとに大変らしいのでリィエルはもうちょっと恐縮するべき。まあハーレイ先生、私怨絡みで自分から首突っ込んでいるので自業自得と言えば自業自得なのだけれど。
というか、この短編集でみんな最終決戦とか満を持して使うべき切り札をポンポン繰り出しちゃってるの、奥義の無駄遣いなんですけど。ってか、それら減りますからね、色々と。


『秘密の夜のシンデレラ』
イヴ先生、実家を勘当されたのに生活レベルを下げられずに極貧に陥って、バイトをはじめるの巻。
わりとやってることがグレン先生と同レベルなんですけど、イヴさん。
本業の傍ら、こっそりと水商売でバイトとかガチであかんルートに入ってるんですけどー。衣食住のうち、衣の部分身だしなみだけはレベル落とせずに、住居と食生活で極貧を極めるイヴのソースなし塩パスタ生活が色々不憫すぎるw
いや、イヴってイグナイトに引き取られるまでは庶民生活送ってたんじゃなかったっけ。そこで見栄を捨てられないのは、なんともはや。振り幅大きいなあ。
んでもって、同じく魔術で変装してバイトしていたグレンとお互いに正体知らずコンビを組んで上級クラブで働くことに。
イヴはなんというか、もう彼女のエピソードあるたびにヒロイン度があがっていきますなあ。グレンと相性ヨすぎるんですよね、彼女。色々とリズムが合いすぎているというか。これって、お互い正体を知らないまま惹かれていく、という王道パターンだし。そして、実はその気になった相手がグレンだったとわかってときめいてしまうという。
この二人のカップルだと、貧乏暮らしで所帯じみたわりと地に足のついた生活になりそうなんですよねえ。
ガチで大番狂わせあっても不思議とは思わんぞ。


『未来の私へ』

オーウェル教授が天才便利すぎて、この人ならタイムマシン作っても全然おかしくないよね、という認識になってしまう。いやマジでどんな突拍子のない展開になっても、オーウェル教授なら出来るよね、となっているのがなんかもう凄い。異世界転生でも地獄門を開くでも何でもできそうだぞ。
というわけで、システィーナとルミアとリィエルの三人がいつものオーウェル教授の実験に巻き込まれて、いや普段巻き込まれるのはグレン先生なんだが、代わりにこの三人娘が巻き込まれて……未来に飛ばされてしまった、というシチュエーション。
当然のようにそこで出会ってしまうのは、彼女達三人に似ているようで全然似ていない三人娘。いや、さすがに白猫たちからこの娘たちが生まれるのはちょっと信じがたいぞw
いくら何でもキャラが濃すぎるw 白猫とルミア、完全に子育て失敗しているじゃないですか。リィエルはどう考えても血が繋がってないだろw
最初の嫁選抜戦もそうなんだけど、セリカはグレンが嫁を迎えることはむしろ積極的に推してるんですねえ。嫁いびりとか絶対にしないで、むしろ家族が増えたと喜んでて、グレンと一緒に猫可愛がりしている感じで、この人はほんと息子を独占したいとかは全然なくて、彼が幸せになるのが嬉しいんだろうなあ、と思うとほっこりとしてしまうのでした。
なんでイヴだけでないんだろー、とちびっと不満に思っていたのですが、あとがきでバッサリ出番がカットされてしまった理由が書かれていて、それはうん、出ないほうが良かったですね。


『特務分室のロクでなし達』
最新話相当での特務分室って、こうしてみるとほぼほぼ瓦解してるという他ないですよね。残ってるの、クリストフにバーナードにアルベルトの三人だけなんですから。って、そう言えばエルザが「運命の輪」で新加入してたんだったか。
ともあれ、特務分室全盛期だった頃に学生だったクリストフが、卒業を期に特務分室に配属を希望する、そのきっかけとなった彼が特務分室の面々と遭遇するお話。
前々から思ってたんですけれど、色々とおかしい人間しかいない特務分室の中でクリストフってあんまりこう人格に破綻した部分のない普通の人だなあ、と思うところ大きかったのですけれど、こうしてみると確かにメンバーの中で突出してまともな常識人だ。
そんな彼から見た頭のおかしい特務分室のメンバーの活躍は、やっぱり頭おかしいというほかなく、いやこんな事件しょっちゅう解決してたの? 帝国の治安ヤバくない? どれだけ国家に致命的なダメージ与えそうな事件頻発してたんだ?
ともあれ、グレンが現役でイヴが室長で、セラが健在で、ジャティスがまだ在籍していた頃の話。こうしてみると、軒並み分室から居なくなっちゃったわけですからねえ。途中加入してた連中は中途半端も良いところだったし。その意味でもエルザには期待大か。
……そう言えば、忘れてたけどリィエルも一応あれ現役の執行官メンバーだったっけか。


『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける ★★★   



【『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける】 珠城 真/八重樫 南 富士見ファンタジア文庫

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レベル上げが大好きな俺は、ゲームのモブキャラに転生してしまった。モブキャラに転生してしまったんだから、ゲーム攻略は二の次。プレイヤー時代の知識を活かし、効率の良いやり方でレベルアップに励んでやる!

レベルを上げて強くなることが好きなんじゃなくて、レベル上げという行為そのものにハマってしまったのか、この主人公・桜井は。
つまり、筋肉を鍛え上げることではなく筋トレすることそのものにハマったり、ソシャゲなんかで素材を得てキャラを強化するためじゃなく、周回そのものが楽しくなってしまった、というようなものですか。
その結果として筋肉が美しく仕上がったり腕力が上がったり、キャラが強くなったり、というのはあくまで結果であってそこまで興味あるものではない、と。
桜井の場合は、効率的にレベルが上がるために実は剣聖だったオッサンに修行つけてもらう事が大事で、その結果として使えるようになった剣聖の奥義なんかはそんなに重要視するものではなかったんだなあ。
キャラビルドとしても、桜井の強化はイビツなんですよね。あくまでレベル上げしやすいように強化されて行っているだけで、戦う強さとしては酷くバランスを欠いたものになっている。だから、レベル差は圧倒的に桜井が上だったにも関わらず、不意打ち気味だったとはいえ檜垣にあっさり打ちのめされてしまっているし。
だからといって、それで方針を変えたりするわけではなく、彼の中ではあくまでレベルを上げるという行為そのものが人生の中で最優先であって、それ以外の事は優先順位が下、というか興味関心そのものがないと言っていい。
かなり、人としてはダメ、というか終わってるのではないだろうか。
一応最初の方は他人に迷惑をかけないように、という心がけはあったものの、途中からそれすらも優先度が下がっていっているし。これは直向きというのではなく、取り憑かれているというべきなのだろう。両親からも勘当に近い扱いを受けているし。いや、子供としてマトモな接し方を家族ともしていなかったようだし。
このあまりにもレベル上げしか考えていない自分本位な生き方は、あまりに無分別であるが故に檜垣という激烈な敵対者を生み出してしまった事に代表されるように、逆に彼自身のレベル上げを阻害する邪魔を多く生むことになってしまう。
仮にも社会の中で生きるからには、あまりに自分本位すぎるとその行動を掣肘するような動きが自然と社会の中から発生してしまうのだろう。まあ、檜垣は檜垣で大いに問題あり。というか、彼女は彼女で気に入らない、我慢できないという理由だけで桜井の事を抹殺しにかかるという、ぶっちゃけ殺人犯以外の何者でもない行為をやらかしてしまっている危険人物なのだが。
桜井も檜垣も、自分たちが陥ってしまった陥穽についてお互い自分のレベル上げを邪魔する、或いは自分の人生の目標を踏みにじる相手を排除すべく殺し合って、実際死んでしまっても気付かないし治らないし、死後の世界で第二ラウンドはじめてしまうほどのアレだったわけで、そこでアイリスという冥府の管理者の1人に叱られ教え諭されるまで全く気付かなかったんだよなあ。
このアイリスのお説教が、なかなか突き刺さる内容だったんですよね。普通、お説教なんて上から目線で相手の立場なんか考慮していなくて、たとえ正しい事でも上っ面で滑って心に届かないものなんだけど、彼女のお説教というのはかなりグサグサくるもので、思わずそうだよなあ、とかなるほどと深くうなずいてしまうものであり、その上で相手の価値観に合わせて今までの自分の行為ややり方がどれだけ自分自身に不利益を与えていたのかを指摘してくれるもので、これはさすがの桜井も無視出来なかったんですよね。
それこそ、あなたのやり方生き方は敵を生みすぎてレベル上げのやり方として非効率的である、と言われたようなもんでしたしねえ。
檜垣の方への指摘もそうなんだけれど、二人へのアイリスの痛烈な非難と鋭い指摘と適切な改善方法というのは、それだけ作者がこの桜井と檜垣というキャラクターをちゃんと細かいところまで解体して掌握しきっていないとなかなか出てこない言葉だと思うんですよね。何となくとか勢いで書いてるだけじゃ出てこない分析でもあったのです。それこそ自分のキャラを掘り下げて掘り下げて、具体的に言語化できるまでに解釈しきるほどでないと。
そして、そこまで詳細に掌握しているからこそ、登場人物の在り方を次の段階に進める、それは成長でも変化でもいいのですけれど、そのキャラの根幹を変えないままに、もう一つ上積み出来るとも言えるんですね。
実際、桜井という人物はこれ以降もその価値観の最上位はレベル上げであることはゆるぎません。彼にとって大事なことはレベル上げ。それ以外は二の次なのですけれど、彼なりに反省して人との接し方を考えるようになります。
また、アイリスに叱られなかった桜井の行く先の一つとして、自分本位の塊のような人間として今回のボスキャラを対比として出してくることで、ああはなりたくないという形で桜井の在り方の方向性を修正していったように思えるんですね。
まあそれでも、それで人に好かれるようなキャラになったかというと、まだまだだと思うのですが。というか、こいつがヒロインに好かれる事があるんだろうか。檜垣とは和解出来たと言っても、親しむには程遠いというか未だにやっぱり嫌いという感情はこびりついているだろうし。アイリスはその世話好きの性格から、厄介な桜井と檜垣の面倒を見なければという気持ちを抱いているけれど、それを好意と呼べるのか。まあホントいい人なので知人友人としての好意は多分に持ってくれているのだろうけど。
いやほんと、問題児どころじゃないハズレた人物ばかりの中でアイリスは全くもって人間の出来た人だったなあ……いや、問題児は桜井と檜垣とラスボスだけでそれ以外の人は概ねちゃんとした人だったような気もするけど。メイン級の登場人物の大半がアレだったので、それだけアイリスのマトモさが目立つし清涼だし癒やしだった気がします。それ以上にしっかりした人でちゃんと悪い所を叱れる人で、叱ったあとで放置せずに熱心に世話焼いてくれるような人だったので。
アイリスがいれば、桜井たちも道を踏み外さないでしょうけれど、さりとてどうやったってマトモにはならない人間なだけに、さて次回以降があるとしてどういう道を歩んでいくのか。

たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。 ★★★   



【たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。】 藍藤 唯/霜降(Laplacian) 富士見ファンタジア文庫

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その男――世界最強の“無職”。Web発大人気ファンタジーが遂に書籍化!

天性の<職業>によって人生が決まる世界。 コロッセオにて最強のチャンピオンながら<無職>ゆえに蔑まれ疲弊していたフウタは自ら八百長計画に乗って追放される。その後、放浪の果てに王女ライラックに拾われ――
おおぅ、この主人公実際わりとガチ目にヒモだな。置かれた環境がどうのじゃなくて、精神性というか自分の人生相手に預けきることでむしろ安心しきっているそのメンタリティが。
まあ実際のヒモなる存在は、もっと厚かましいというか養って貰ってる女の人からせびったお金でプレゼントを買ってお小遣いくれた女性にそれをあげて得意満面、みたいな人種らしいので、この主人公とはまた違うのでしょうけど。え? それだとまだマシ? 貰ったお小遣いで買ったプレゼントを別の女に貢ぐやからも珍しくない? それは御見逸れいたしました。
ともあれ、この主人公は自分で築き上げてきた努力を自分で台無しにしてしまったが故に、誇りも尊厳も何もかも失ってしまった。全部、諦めていたのである。人生も生きることも何かを成し遂げることも。その果てに惨めに野垂れ死にしそうだった所をこのお姫様に救われた。命を救われたというだけではなく、自分の生き方を肯定してくれた。誰も認めてくれなかった自分の努力を認めてくれた。
どうにもお姫様にとってはそこまで大したこと、踏み込んだことではなかったようなのだけれど、主人公フウタにとってはそれはもう自分自身のすべてを、これからの将来も何もかも人生そのものを捧げきってしまわないと、報いきれない恩だったわけです。もう既に返しきれないほどの恩を受けてしまった以上、あとは返し続けるだけしかない、とまで思い切れてしまっている。
剣を通じて姫様が孤独で誰も信じられなくて、ずっと苦しい思いをしていると気づいてからは尚更に、この人の為に自分の出来ることは何でもしよう、いっそ自分の人生そのものを貰ってもらおうとまで思っている。
……彼の一連の言動を見ていると、この人って自分でも自覚あるみたいだけど頭悪いですよね、うん。だからこそ一途なんだろうけど、思い込んだらそれしか見ていなくて、その周辺に意識や視野が及ばないというかなんというか。愚直で不器用、なんだろうけれど生き辛い性格だよなあ。その果てに、自分の人生丸投げして預けきって万事お任せしてしまった、というのはそれはそれでアリなのかもしれない。ある意味、もう難しいこと考えなくてもいいものね。
彼は「無職」な自分でも出来ることがあるはずだ、と努力して強くなって闘技場の闘剣士のチャンピオンにまで成り上がったわけですけれど、結局強くなる努力しかしなかった、とも言えるんですよね。いくら勝っても勝っても人気が出るどころかファンは増えず、アンチが増すばかり。それは彼の戦い方に理由があったわけですけれど、それを彼は自分が無職だから本職の「闘剣士」のような華がない、だから本物ではないから人気が出ないんだ、という風に結局「職業」を言い訳にして八百長にまで手を染めるまで落ちぶれるのである。
強いだけで満足できないのなら、観客に認めて欲しかったのなら、人気を得て声援をかけて欲しかったのなら、そのための努力もするべきだったんじゃないだろうか。強くなるための努力しかしていないのに、それ以外のことまで求めて、それを得られないのを職業のせいにするというのはなんか違うんじゃないだろうか。闘剣士として魅せるような戦い方を、工夫を、演出を、やれる事はいくらでもあったはず。なのに、彼はそれをしようとせず、戦い方を変えようとも工夫しようともせず同じやり方を貫きながら、周りの反応が変わらないことに耐えられなくなって、もちかけられた八百長に手を染めて、って自業自得ですし結局自分の無職でもやれる事があるはずという努力してきた事実に、自分で後ろ足で砂をかけている。職業を言い訳にしてしまった時点で、彼は自分に敗北してしまっていたと思うのです。
それをバシっと指摘して、叱ってくれたのはお姫様じゃなくてメイドのコローナの方でした。
八百長はお前の職業のせいじゃなくてお前のせいだ。無職がどれだけ大変でもしんどくても、お前の行いは全部お前のせいですよ。
これは金言だったと思うんですよね。負け犬だった主人公にある意味芯を通してくれるお叱りだったように思います。まあそれで芯が通って前向きになった末に、姫様のヒモに全振りしてしまうのですが。
まー、個人的にも主人公のあの戦い方は、人気でないし嫌われても仕方ないんじゃないか、と思えてならないんですよね。むしろ、観客よりも対戦者に嫌われそうなものなんですけど。模倣、完コピなんて。それも毎試合、相手と同じ武器使って同じ戦い方で、って。
この模倣って、直接対戦する相手とリアルタイムでしか出来ないのだろうか。戦い終わったら、得たものは全部リセットされてしまうのだろうか。出なかったら、対戦相手の技量とか経験とかコピーして鑑写しで戦うだけじゃなくて、以前戦った戦士の戦い方で別の対戦相手と戦ったり、またこれまで得てきた模倣してきた戦い方を織り交ぜて、新しい技とか編みだすとかも出来そうな気がするのですが、彼は愚直に相手を模倣するばかり。
何かを生み出す、発展させるという事がなんか全然なさそうなんですよね。
対戦相手からはむしろ無敗のチャンピオンとして敬意と憧憬を持たれていたそうなのですが、そういうものなのか。対戦相手からしたら自分の可能性を克服する、乗り越えるみたいな目標が設定できるのかもしれないし、主人公に勝つのは自分に勝つ事にも繋がる、みたいな見通しもあるのかもしれないけれど、個人的には観客から人気無いどころかアンチまみれになった、という方にちょっと共感してしまう所がありました。むしろ、それなら開き直ってヒールやってた方がコアなファン層も構築出来たのかも。まあそういう立ち回りが出来ない真面目で愚直で視野が広くないからこそ、盛大に踏み外したのですから、まあ仕方ないわなあ。
なので、やっぱり人生姫様に丸投げして考える必要をなくしてしまったのは、まあまあアリなんじゃないかと。
一方で、メイドのコローナにあれこれ叱咤激励され厳しいこと言われながらも自分で考えで歩いていく人生もあると思うんですけどね。どうも姫様専属でありながら、このコローナさん、姫様と一線を画する部分あるみたいですし。というか、このコローナさん強烈なキャラだったなあ。生まれてはじめて接客業のバイトしている不真面目ギャルみたいな、とても城勤めのメイドとは思えないフリーダムで若干なんかキメてそうな言動で、いや真面目な話どうやってメイドになれたんだ、この娘w
とはいえ、そのぶっ飛んだ言動で作品そのものを賑やかにしていたのは、このメイドさんの功績でしょう。彼女いなかったら作品そのものがもっと抑揚のないものになっていたでしょうし。主人公真面目で面白味のないキャラですし、姫様も本質はギラギラと尖って色んなものをみなぎらせている濃いキャラのはずなのですが、猫被ってずっと澄ました顔しててなかなか角見せませんでしたし。
コローナもなんか影で色々あるみたいですけど、むしろこっちのメイドさんがヒロインの方がいいなあ。


デート・ア・ライブ アンコール 10 ★★★★   



【デート・ア・ライブ アンコール 10】 橘 公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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十香と再会した「その後」を語りましょう

狂三と紗和の学園生活、士道の両親と真那の邂逅、美九の提案で開催される精霊たち全員集合の卒業旅行。やがて来る十香との別れの前の平穏な日常。そして「――みんな、ただいまだ!」十香と再会後の物語も語られる。

カラー口絵の大学生狂三さんが清楚系美人すぎて、ちょっとガチでキュン死してしまうんですけどー!!
いやまじで、今までのつなこ印のキャラクターの中でも頭一つ抜けて美人なんじゃないだろうか、この狂三は。
ふおーーー。
いやこれは、本気で強烈でした。すげえな、狂三。ここまでのポテンシャルの持ち主だったのか。でも、今現在のゴス狂三よりも、この清楚美人狂三の方が、黒歴史四姉妹がクリティカルヒットしそうな気がするぞw

【狂三フレンド】
本編ですべての登場人物が飲み込まれた天香空間。皆が望む最良を再現されたこの空間で、もっとも早くこれが作られた空間だと気づいたのは狂三でしたけれど、彼女がそれに気づくまでにこんな物語が繰り広げられていたのか。
自らの手で殺め、そしてどんな事をしてでも取り戻すと誓った親友・山打紗和を取り戻したあとの日常。狂三にとっては、こここそが望んだゴールとも言える世界だったわけですけれど、それに別れを告げて颯爽と駆け出す狂三は、やっぱりとびっきりにカッコいいなあ、と。
しかし狂三の黒歴史である狂三四天王が、もはや独立キャラとして存在感出しちゃってるんですけど。ついに名前までついちゃいましたし。全部狂三ではあるんだけれど、狂三をおちょくれる数少ない逸材でもあるからなあ。


【十香プレジデント】
戯れに十香に合併予定のお菓子会社の社長を任せて、幹部に精霊たちを配して好きにやらせてみたら、なんかしらんうちに巨大コングロマリットに成長していました、という十香の計り知れない才能を垣間見せる一幕。
これ、十香が何もしてないのになぜかうまくいく、という棚からぼたもち方式じゃなくて、結構ポイントポイントで十香、ちゃんと仕事してるところが侮れないんですよね。商品がヒットしたのも、十香のセンスですし、チャンスを見極めてうまいこと波に乗ってるのも十香の判断ですし。
しかし、みんなが会社の役職付き幹部に就任しているのに、一人だけ「アルバイト」になる二亜がブレない扱いである。ってか、ダークスーツにコートを羽織ってサングラスしてる十香が貫禄ありすぎて、わりと似合ってるのがなんともはや。
そしてここで最後にポカをやって台無しにするのではなく、ササッと跡を濁さず仕舞いにしてしまうのが十香の凄い所なんですよね。ギャグでもコメディでもオチで不用意にやらかしたりしないのである。
そっちの担当はブレない二亜さんで、はい流石です。


【真那アゲイン】
考えてみると、士道の実妹である真那もまた波乱万丈の人生を歩んでるんですよね。DEMに拉致されて肉体改造された上に記憶喪失となり、兄と同様に当時の年齢のままで三十年後の世界に来ることになり、気がついたら当時の親友と親しかった先輩が兄・士道の両親になっちゃってたわけですからね。
そのかつての親友と、真那が再会する話。が、なぜか五河母が旦那の浮気を疑って暴走する話に。この年令で自分の奥さんにラッキースケベかます五河パパに、かつての女難を垣間見ることができて、ママさんの不安もまあわからなくはないかなあ、と。真那が旦那をパパ呼びしているのを見て勘違いしたわけですけど、これ真那の顔見て旦那の浮気相手は行方不明の自分の親友の真那だと勘違いしなかったのは幸いなのだろう。そうなってたら、修羅場度がかなりエグいことになっていたんじゃなかろうかw
しかし、動転するママを諭すのが、六喰という人選なのがまた渋いというか、人間当時の記憶を取り戻した中でも六喰は、一方ならぬ人生をくぐり抜けた含蓄があるんですよねえ。言葉に重みと実感があるというか。何気に人間力が元精霊の中で一番高いの、六喰なんじゃないだろうか。


【精霊キャンピング】
天香空間内で行われた卒業旅行という名のキャンプ。ってか、精霊全員で旅行とか、平和にならなきゃ無理でしたもんねえ。これはさすがに本編後か天香空間でしかできないイベントだわなあ。
いや、この短編に限らずなのですけど、精霊みんなの集合写真、記念写真的な挿絵が多くて見ていても幸せな気分になれるんですよね。
そして、テント設営合戦では今まで見たことのない組み合わせでの精霊同士のタッグマッチで、これがまた新鮮なんですよね。ここまで来ると、どの精霊が組んでも違和感ないというか、それぞれの個性をマッチさせて仲良くいろんな顔を見せてくれるんですよね。最初の頃は仲の良い精霊同士にもっ傾向があったのですけれど、最終盤まで来たらそのあたりの壁みたいなものも殆どなくなりましたしねえ。八舞姉妹もわりと別々に行動して他の子と組むことも多くなりましたし。
狂三と四糸乃の小悪魔コンビとか、それこそここまで来ないと見れないコンビですよ。


【精霊ワーウルフ】
精霊たちみんなでやろう人狼ゲーム。人狼ネタは色々見たけれど「妖狐」は初めて見たなあ。
こういう智慧と機転が必要とされる場面で無類の活躍を見せるのが、毎度「彼女」なんですよねえ。
ってか、何だかんだとこの巻では十香が主役なんだよなあ。


【十香アフター】
タイトル通り、終了した本編のラストシーンからの後日談。そうなんですよね、本編の十香と士道の再会シーンは美しくはあったのだけれど、二人きりというのは寂しくもあったんですよね。
それをホントよくわかってくれてたんですよねえ。この後日談では、あのシーンのあとに改めて十香がみんなに会いに行く話なのです。
士道と二人きりの時間に耽溺するのではなく、自由になる時間を得て真っ先に願ったことがみんなに会いに行きたい、でしたからね。ほんと、この子たち同士仲良いのが伝わってくるお話で、なんか感動してしまいました。あれから一年経っているので、みんなちょっとずつ成長もしてるんですよね。中学生組が高校に通いだしているのも感慨深いし、高校生組もちゃんと大学生としてやってるんですよねえ。うん、年少組が十香に駆け寄ってみんなが抱きつくシーンなんか、十香って幼いようで年下組からもお姉さんとして慕われてたんだなあ、と改めて実感する次第。
そして、あれだけバチバチと不倶戴天の敵として相容れぬもの同士としてやりあってた折紙と、こんな風に笑いあえるなんてねえ。ってか、十香と折紙が顔を寄せ合って笑ってる挿絵、尊すぎるんですけど。折紙がこんな穏やかに笑ってる姿とか見たことないんですけど。
すべてが終わった後の再会のエピソードとしては、最高に素敵で温かなお話でした。

……それはそれとして、士道ってば高校では卒業したあとも伝説の先輩呼ばわりされてるのか。てか、「僕だけの動物園」が公の情報として出回ってるんですけどw
そして、それらの凄まじい自分の風評を聞いてもまったく動じずに朗らかに笑っていられる士道のメンタル、いつの間にか鋼鉄を通り越して超合金みたくなってるんですけど。すげえ、すげえぜ士道パイセン。

後日談としても実に綺麗に〆て貰えた、とも思ったのですが、もうちょっとだけ続くようです。狂三の件とか実際問題片付いたとは言えない事も残ってるのも確かですし、もう少しこの子たちの先の話も見てみたいだけに、アンコール11の刊行はやはり嬉しいです。


恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。 ★★★☆   



【恋愛する気がないので、隣の席の女友達と付き合うことにした。】 岬 かつみ/庄名 泉石 富士見ファンタジア文庫

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いつも一緒。だから愛おしい――秘密の偽装恋愛ラブコメ!!

「友近たち、付き合ってることにしちゃうのはどうかな?」高校一年となった凛太郎は新しくできた女友達・友近姫乃に告白される。周りの恋愛ブームにうんざりした二人は秘密の偽装恋愛関係を結ぶことになるのだが!?

なるほど、うむ。この友近って子、かなり難しい子だぞこれ。
言動は天然で、周りに迎合せずに自分の道を行くタイプ。でも強引に引っ張る我田引水な性格ではなく、むしろひっそりと気配を消して盛り上がってる空気から離れていくような。
しかし、内向的な性格というわけではなく人好きして、むしろ明るい雰囲気なんですよね。結構な人気者で男女問わず好かれる方で、だからこそ田舎特有の青春=男女交際という熱に浮かされた男子生徒たちから告白ラッシュを受けるはめになる。
それにうんざりして、主人公の和泉凛太郎に偽装交際を申し込んでくるのだけれど。
うん、告白避けとはいえ交際する事になるのだから、お互い意識しあって甘酸っぱいラブコメがはじまるのかと思ってた。或いは、最初からヒロインの方が意識していて、偽装交際を建前にしてグイグイと踏み込んでくるタイプのラブコメかとも想像した。
でもそういうのとはちょっと違ったんですよね。お互い偽物の恋人という関係にもっと右往左往するのかと思ったら、友近の方は天然ゆえの強さというべきか、堂々と交際しています、という顔を崩さず、和泉くんの方も友近と付き合い出した事に男どもからえらい追い込みかけられるのだけれど、あんまりあたふたした様子を見せずに、曖昧に誤魔化しながらもまあ付き合ってますよ、みたいな雰囲気を出している。
途中まで、文化祭の話が持ち上がるまで「あれ? この二人って普通に付き合ってね?」と思うくらいにはこの二人、当たり前に学校ではつるんで、放課後は和泉の家に入り浸り、たまに和泉から誘ってデートみたいな事もして、神戸遠征までした時は帰りのフェリーに乗り遅れてお泊りなんかまでしてしまったりして。
偽装恋愛とは? と首を傾げてしまうほど馴染んだ二人の時間を構築してたんですよね。
ただもちろん、それ以上の恋人らしい事をしているわけではない。舞台が瀬戸内海の島、これ小豆島がモデルなんだろうけど、四国は香川県圏内に位置する田舎ということで若者が遊ぶ場所も少なく、年頃の若者たちの話題といえば男女交際とセックスばかり、と多少偏見入ってませんか? という体で交際を始めたら進行も早い土地柄みたいなのだけれど、セックスどころかキスするような甘酸っぱい雰囲気にもならない。
交際していると言えば交際しているような、友達同士で遊んでいるといえば遊んでいるだけ、とも言えるような、なんとも平熱な関係なんですよね。
しかし、これはこれで友近は楽しそうにしているし、実質付き合ってるんじゃね? という風にも見えたのだけれど、これまで高校で行われていなかった文化祭が復活することになり、島外からの入学者で文化祭という概念をよく知っていて、実は生徒会長とか歴任したイベンターでもあったという突然何やら多様な属性を突っ込んできた和泉くんが文化祭実行委員をすることになったあたりから、微妙に空気が変わってくるのである。
文化祭の復活に乗り気になっている氷室や、中学生の天ヶ瀬などを巻き込んで、学校全体でうまいことイベントごととして和泉くんは文化祭の準備段階から盛り上げていくのだけれど、その「みんなで」の中からススっといつの間にか友近が離れていってしまうのである。
ああ、この子わりと本気で「告白避け」が主理由だったのかもしれない、和泉くんと偽装交際はじめたの、と思ったのがこのときだったんですよね。
もちろん、その相手が和泉くんであるべきだった理由というのはあるはずなのですけれど、友近にとって沢山の男子に日々告白されるために付き纏われる、というのは本当にキツいことで、どうしても避けたい事だったのだなあ、と。
みんなと一緒、みんなと同じというのはこの子にとって生理的に耐え難いことだったんですね。一対一の対面だとよく喋るのに、集団の中に入ると窮屈そうに居心地悪そうに居場所をなくしてしまう。
感心したのは和泉くん、その事を知るやいなやフラフラと集団から離れて遠ざかっていた友近のところに真っ先に駆けつけるのですよ。そうして、集団の中に連れ戻すなんて真似はせずに、みんなと一緒に楽しもう、なんて無粋なことは言わずに、友近の場所からでも楽しめるようなイベントを作るからそこから友近の好きなように楽しんでくれ、と告げるわけですよ。
そうして、イベントの中心となって盛り上げながら、一方で一人でフラフラしている友近の所までわりとマメに駆けつけて、二人の時間を作るのである。
この男、何気にソツがない。というか、友近姫乃という実際はかなり難しいだろう女性に対する最適解の接し方をしてるんじゃないだろうか。
多分、彼女との距離感のとり方を理解しようとしない類の男だったら、そもそも偽装交際すらも成立しなかっただろう。文化祭が終わればもとに戻る、と語っていた友近だけれど、和泉くんの対応次第ではそれも叶わなかったんじゃないだろうか。友近をほったっらかしにして集団の中に入り浸るか、余計なお世話で友近をグループの中に引っ張り込もうとして破綻するか。
パーフェクトコミュニケーション! という単語がファンファーレと共に鳴り響いたのが、文化祭の最中での公園での一幕でありました。
友近にとって、彼に偽装交際を持ちかけたのは告白避けの為であると同時に、期待もあったと思うんですよね。彼は、その期待に理想以上に応えてくれた。期待は確信に変わり、淡い思い出の縁は今現在の熱量へと変換される。
そう、この瞬間から友近の熱量が確かに変わるのです。平熱から、グッとハートが火照ってくる。
男がドキドキしてしまうのは、どうしたって女の子の本気を見せられたとき。さて、友近が平熱だったのと同様に、何だかんだと友近と仲良くしつつも熱量はフラットだったのは和泉の方もおんなじだったのですけれど、明確に変わってくる友近に対して果たして年頃の男の子が耐えられるのか。
わりと速攻でドキドキさせられるはめになっていて、むしろラブコメとしてはここからがスタートなのかもしれない。

しかし和泉くんよ、スマホなくしていながら利用停止しないのは本当に危ないからね。

岬かつみ・作品感想

新米錬金術師の店舗経営 04.ちょっと困った訪問者 ★★★   



【新米錬金術師の店舗経営 04.ちょっと困った訪問者】 いつきみずほ/ふーみ 富士見ファンタジア文庫

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錬金生物《ホムンクルス》で一心同体!

ある人物の紹介でサラサのお店を訪問してきたのは、魔物研究者ノルド。研究対象であるサラマンダーの棲み処への護衛を依頼されたサラサは、店を離れるわけにもいかず……同調した錬金生物で同伴することに!?

アイリスたち、ほんと優遇されてますよね。一応、追加料金は取っているとはいえ基本装備は無料貸出だし、ホムンクルスで遠距離サポートとかいたれりつくせりじゃないですか。
これでアイリスたち、サラサに借金している方なのですから。なにげにサラサの所に持ち込まれた商売外のトラブルってほぼアイリスたちが絡んでませんか、これ? 決してアイリスたちが悪いとか彼女らに責任があるケースばかりではないのですが、普通に見たらこれトラブルメーカーですよねえ。
今回も、サラサの代わりに受けた護衛依頼で、事前にサラサの判断を仰いでのことですから無謀な依頼授受ではなかったはずなのですが、結果としてえらいトラブルに発展してしまって。
これはでも、事前の調査不足ではあったんじゃないでしょうか。ノルド氏が行きたいとおっしゃってたサラマンダーの生息地の危険性ではなく、ノルド氏当人についての調査が。
いや、紹介状付きで彼が現れた時点でいささか問題のある人物、という情報は紹介状の文面からも読み取れた上に本人の話から、一度彼の依頼を受けた人間は二度と引き受けなくなっている、という事は承知していたのですから、ちょっと時間をかけてでも具体的になぜノルド氏の依頼を誰も受けなくなったのか、について調べておけば、もうちょっと何とかなったんじゃないだろうか。
そもそも、護衛依頼の具体的な内容がけっこう曖昧というかいい加減というかファジーでなんにも決めてないっぽいんですよね。同行の日数、必要経費について、護衛の具体的な内容(単に攻撃してくる魔物などから守るだけでいいのか、それとも実験の手伝いをする助手的な行為も含まれるのか、実験補助を行った場合の料金の上乗せについてとか)、具体的なノルド氏の行う実験計画について、とか。トカゲの捕獲とか護衛依頼とは関係ないでしょうし。
ともかく契約内容が全然詰められていなくて、なあなあで進んじゃってるんですよね。しまいには、ノルド氏が事前に説明もなくアイリスたちに了承も得ず、唐突に危険な実験を行った挙げ句に心構えや準備もなく突然いきなりピンチに巻き込まれ、ってあれは少なくともやる前に何をやるか、結果としてどうなる可能性があるか、についてある程度でもアイリスたちに説明さえしておけば、スムーズに逃走するための準備やルート策定なんかもできてたでしょうし。
なにはともあれ、その場その場の思いつきで事前の計画無視して先のこととか他との調整も考えずに勢いでややこしいことはじめるとか、ほんとヤメテ!!(働く勤め人の心の叫び
すみません、ちょっと実生活というか仕事でのあれこれの心身へのダメージがぶり返してきて……あふぅ。

これに関しては、護衛を引き受けたアイリスたちの備えというか、契約内容の詰め方が甘かったとも言えるのですけれど、サラサも口出ししなかったところを見るとこの世界ではアイリスたちのような依頼の受け方はむしろ当たり前というか普通なんですかね。細かい契約条項書き連ねて様々なケースに備えてガチガチに内容固める、なんてことしないんですかね?
そりゃ、ノルド氏みたいな依頼人ならあとで揉めるに決まってるよなあ。金払いがいいから、深刻なところまで行ってないみたいだけれど、あの経費の払いだって話の感じだと単にノルド氏の好意によるもので、ちゃんとした支払責任があったわけではないようですし。というか、後から両者で何となく話し合って何となく決めている、という工程が垣間見えたわけですけど。
いやそれ、ノルド氏が依頼人じゃなくてもやっぱり揉めるんじゃないかな、これ?

こうしてみると、当事者間で依頼の申込みと受付を行うよりも冒険者ギルドみたいな専門知識を有した仲介を経た方が確かにトラブルは減るんだろうな、と思ったり。

さて、アイリスとケイトが護衛の旅に出ている間に、サラサがついにロレアちゃんを正式な嫁に、いや弟子に。実質嫁だよね、これ。住み込みの弟子になった、というよりも通い妻が同棲になった、というだけだよね。錬金術を習うことになったものの、国家試験はどうやらちゃんと学校通わないと難しいみたいで、正式な国家認定の錬金術師になるのは難しそう、と分かっていながら、生涯サラサについていく、それも村を出る事になってもやっぱりついていく、という決意のもとですからねえ。
嫁でしょう。
なんかこの世界、同性婚でもOKみたいですし。子供まで作れる方法あるみたいですし。
うん、なんの問題もないな。
先を越されたアイリスがぶーたれそうですが、前例ができたと勢い込みそうですし。ってか、サラサの本格百合ハーレムになるんだろうか、これ。


キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 8 ★★★☆   



【キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 8】 細音 啓/猫鍋蒼  富士見ファンタジア文庫

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魔女の楽園の崩壊で、新たな始祖の血脈たちが動き出す!
魔女狩りの夜が明け、混乱の責任を問われ政権が大きく揺らぐ中、女王代理であるアリスは、シスベル奪還をイスカに託す。イスカもまた自分たちの目的のため、ヒュドラ家の研究施設『雪と太陽』への潜入を試みる!

上半身裸にロングコートを直接羽織って腰骨より下まで下げたローライズのパンツという大胆セクシー衣装で登場し、俺のミラになに手ぇ出してんだこらー! と暴れだすサレンジャーさん。

なんかすごい。

ちょっと語彙が削れちゃったよ、うん。
自分が陥れられて拷問され三十年近く捕われていた事には美学的に怒らなかったのに、ミラベアが傷つけられた途端に、激おこである。いやもうこれ、大胆告白以外の何ものでもないと思うのですけれど、相手人妻であるよ? いや、そう言えばアリスたちの父親については全然言及された憶えがないのだけれど、既に故人かなにかなのだろうか。未だにミラベアもサリンジャーのこと引きずってるっぽいからなあ。
アリスたち娘さんたちはサリンジャーと自分の母親の事は知らないんだっけか。今のミラベアは精神的にもへこみ切ってて落ち込んでるわ弱気になってるわ、という状態なので、サリンジャーの大胆なセリフ直接聞いちゃったらイチコロになってしまうんじゃないだろうか。なにしろ、チョロい事この上ないアリスやシスベルの母親であるからして。絶対妄想癖もあるに違いないw
まあサリンジャーもあれ、一つ間違えるとなんか中二病っぽいのを拗らせてるおじさんだしなあ。いやそれを言ってしまうと色々とお終いな気がするので、触れてはいかん。
それはそれで置いておくとしても、あの超上から目線な態度でこちらも超調子乗って傲慢に振る舞う魔女ヴィソワーズやヒュドラの王女ミゼルヒビィと言った小娘たちを弁舌では言い負かして負け惜しみを言わせ、実力では徹底的に足蹴にして踏みにじる、という蹂躙をかましてくれたのはちょっと痛快ですらあった。イスカみたいなくせのない爽やかな青年に任されるより、あのやたらと偉そうなおじさんに超馬鹿にされまくりめたくそにやられるのって、プライドずたずただろうし悔しかろう悔しかろう、わははは。

一方で、今皇庁内でめたくそに政治的にやられてしまっているのは、帝国軍の侵入を許し、王族たちの誘拐を見逃し、女王自身傷を負わされ権威を傷つけられたルゥ家である。意気消沈してしまった女王ミラベアは発言権を失い、ヒュドラの謀略だとイスカたちのお陰で気づけたアリスだけれど、それを手繰り寄せて武器として振り回してヒュドラに対抗するには政治スキルが皆無なアリス。
……アリス、この娘女王にして大丈夫? 脳筋よ、この娘。どんな詐欺にも簡単に騙されそうよ? なんでも信じちゃうよ??
それを言ってしまうとミラベアも政治力あんまりあったようにも見えないんですよね。世論を操作し謀略をはかるヒュドラのタリスマンといい、領袖を失いながら果敢に主導権を握ろうとするゾア家の仮面卿といい、他家には寝業師というべき政治力の持ち主が力を握ってるのに、アリスたちのルゥ家にはそれらしい存在が見当たらないんですよねえ。唯一、その手の手腕に長けていたと思われる長女のイリーティアは盛大に出奔してしまいましたし。しかも、星霊力の欠如のみを理由とした待遇の悪さが原因、というありさまで。星霊の力を重視する皇庁全体の思想ではあるものの、ルゥ家としてはこの娘を逃しちゃあかんでしょうに。長女どころか、姉妹同士で内紛まではいかないけれど権力争いをしていて、お互い信用も信頼もせずに牽制し合ってたんですよね。そりゃ、身内でこれだけ争ってたらヒュドラ家やゾア家といった他家に付け込まれて追い落とされるの、当然じゃないかしら、と思えてくる。少なくとも、ヒュドラとゾアは身内では一致団結しているように見えますし。少なくとも意思統一はされている。
挙げ句に、ルゥ家の娘たちは密かに帝国の元とはいえ使徒聖と通じちゃってるわけで。
いやこれ、客観的に見ると擁護のしようなくなくない?w 帝国軍引き込んだヒュドラもバレたら言い訳難しいだろうけど、こっちはこっちでバレたら同じくらい言い訳不能っぽいのだが。
それはそれとして、イスカのシャワー後の全裸シーンを監視カメラの映像でガン見してぶっ倒れるアリスさん、それはそれでアウトです。いや、ガン見してたのは直接ラッキースケベした燐の方かw

ちなみに、イスカが常々目指していた皇庁の王族を捕まえたら停戦交渉できるよね、という状況は叶っちゃったんだけど、イスカ的にはどうなんだろう。イスカは王族捕まえたら戦争終わらせられる、と言ってたわけだけど、やっぱりどう考えてもこれ終わらないですよね。どころか、より関係悪化しましたよ?

次回はようやく舞台を帝国に戻しての、今度は燐を伴っての珍道中と相成りそう。ってか、燐はあんな提案しておいて、自分が行くつもり欠片もなかったんかい。流れ的に自分が行く、と主張するものかと思ってたのに。わりとこの人もポンコツだよなあ。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典 17 ★★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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公爵家イグナイトの裏切り。クーデター『炎の一刻半』

魔術祭典決勝を襲った最大級の悲劇と天の智慧研究会の最高指導者、大導師フェロード=ベリフの登場――歴史の大いなる転換点で、アルザーノ帝国女王府国軍大臣・アゼル=ル=イグナイトもついに動き出す――。

イグナイト卿、クズ野郎、クズ・オブ・クズだとは思ってたけど、そこまでやるか。そこまでやってたのか。「彼女」の言葉じゃないですけど、「ははは、笑えねえ。死ねよマジで」ですよ。
うん、いっそここまでクソ外道だと清々しいですわ。同情の余地が一切なく、理解の必要がまったくない。ただただ己の野心のみに固執してそれ以外の価値を認めないクソ野郎。自分の子供を道具としか考えていない、という毒親キャラは珍しくないですけど、ここまで完全に道具扱いした奴は見たことないですよ。
これでまだ、その野心に見合うだけの才覚の持ち主。自分こそが帝国を率いるに相応しい存在であるという自負に見合うだけの力の持ち主であったのなら、世界の敵、国家の敵として十分だったのでしょうけれど。
権力の握り方も力尽くで凄まじい恨みと憎しみを買いまくってるし、決して権力闘争に長けているという風でもなく、作戦立案能力も消耗戦前提の力押しで、戦闘も火力馬鹿。人の操り方だけ、呪詛を使って小賢しく無理矢理に従わせるのがうまい、というだけのまあ自己評価の高さとは裏腹の人物なんですよね。
イヴからは、冷静に小物と切って捨てられていますし。
でも、そんな無能な小物だからこそ、そんな輩に帝国が食い物にされ、過去からこのクーデターに至るまで無数の兵士たちが無為に死ぬ羽目になり、そして何よりイグナイトの娘たちが無為にその人生を潰されることになった。父親と違って、本物の天才だった三人共が踏みにじられ、苦しみのたうちまわり、その輝かしい道を歩むはずだった人生を泥に塗れさせられた。
怒りもある、憎しみもある、悔しさもある、でもその原因がこの父親だったという、この小物に過ぎない男であるという事実に、虚しさを感じるのである。あまりに、その死が、人生の歩みが徒労すぎて、こんな男に消費させられて、報われなさすぎる。

今回の一件は、イグナイト家を、そして帝国そのものを覆っていた一人の男の醜い野心の呪縛を、それに苦しまされ続けた末娘が、ついに打ち破る話でありました。
「炎の一刻半」と銘打たれた歴史的軍事作戦の指揮を取る、イヴ・ディストーレの慟哭と決別の三時間。
限定された時間内での怒涛の展開だっただけに、まさに凝縮された密度の濃い、そしてスピード感に乗りに乗ったまるまる一巻でした。これ、本番の前哨戦に過ぎないんですけどね。
ジャティスの謀略による天の智慧の首魁の正体の世界への露見からはじまる、世界の終わり。まさにその端緒であり、色んな意味で誰もが躓いたイグナイトの乱。ほんと、他者の足どころか人生そのものを無為に引っ張るという意味で最大級の余計モノでした、イグナイト卿。そのぶん、ちゃんと相応しい末路を辿ってくれて良かったですけれど。
……にしても、イヴにしてもアリエルにしても、目的を達するために進んだ道が迂遠すぎるのはイグナイトの血筋なんだろうか。イヴなんざ、それで一時は目的見失ってるし。
ともあれ、最大のネックでもあったセラの殉職の件も、イヴはむしろ積極的に動こうとしていたのにイグナイト卿に邪魔された結果だった、というのがグレンにも伝わって、二人の間のハードルほぼ取り除かれちゃったんじゃないだろうか。
かつて白猫が、何度も何度も精神的にフルボッコされ、愛情たっぷりの棍棒で滅多打ちにされ、そこから這い上がってきてヒロインとして一枚も二枚も格を上げて覿面に飛躍してきた事を思い返せば、イヴもまた登場時から大転落して、何度もボコボコにされ続けた末にここでトドメとばかりの猛襲を受けてのた打ち回って苦しみぬいての、過去と呪縛からの脱出であり打破の集大成だったんですよね。これまさにまさに遅れてやってきた最強のヒロイン、ワンチャンありですよ。

しかしこれ、イリヤとイヴ、同じリディア姉に救われた妹でありんがらこれだけ歩む道が変わってしまったの、理由は色々あるのだろうけれどグレンと出会っていたかというのは大きな要因だったんでしょうね。たった一人で復讐にひた走ったイリヤに、リディアに代わって真のイグナイトを目指したイヴの違いとも言えるのでしょうし、リディアの末路を知ったか知らなかったかの差でもあるのかもしれませんが。

さて、高笑いしながら次元の向こうに飛ばされていったジャティスですけど、こいつ絶対これで退場とかないよなあ。余裕ヅラの黒幕さんに、ばっ馬鹿な!と愕然顔で言わせてくれそうなの、グレンたちよりも圧倒的に煽り属性持ってるジャティスの方なので復活が楽しみですらある。



ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)6 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)6】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンとシスティーナのデートに父親同伴!―『お父様が見てる』。大天使ルミアが、ついにグレる!?―『名無しの反転ルミア』。グレンの仮病を暴くため、三人娘がアルフォネア邸へと突撃!!―『仮病看病☆大戦争』。そして再び登場するフェジテの華麗なる魔導探偵(笑)ロザリー=デイテート、その活躍を描く『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』。人気を博した傑作短編を同時収録!そして―「貴女に託すわ…私が誇りに思うイグナイトの名を」魔導の名門・イグナイトの次期当主イヴ=イグナイト。彼女の知られざる過去もついに明らかに。

イヴが実質メインだと思しき本編の最新刊を前に、どうやらイヴの過去編があるらしいこの6巻を先に履修しておかないと、という事でここしばらく積んでいた【追想日誌(メモリーレコード)】を崩してこの6巻まで到達。いやね、本編16巻読んでいたらいきなり知らないイグナイト家のお姉さんが出てきて、誰よこれ!? と、なったんで、これ短編集の方も読んでおかないと、となってたんですよね。
お陰様で突然現れたリディア・イグナイトがどういう人物だったのかわかったわけですけれど、これ本巻読んだ後だったら彼女が本編に登場した時の印象全然違ったんだろうなあ。

と、短編の方はいつもの便利なレギュラー、セリカと教授がほぼお休み、という異色のラインナップながら面白さはさらに勝るという、ここまでシリーズ来るともうキャラが活き活きしていていいですねえ。



『お父様が見てる』
白猫のパパさんが、娘のデートをストーキングする、という展開だけなら馴染みのものだと思うんですけど、まさかのママさんご同伴の夫婦で、という展開にママさんはストッパー役なんですねわかります、と思ってみていたらまさかのママさん、ストッパーどころか何かある度にパパさんの脇腹にナイフぶっ刺してグイッとひねるトドメ役だったよ!
レナード氏、まさかの魔術講師時代に生徒に手を出していた案件発覚である。ママさん、マシンガンさながらの怒涛のパパさんの過去へのアウト判定、笑った笑った。そりゃ、手を出された本人ですもんね。パパさんがグレンにダメ出しするたびに、貴方の時はもっと酷かったですけどね、とばかりにニコニコと指摘されていく黒歴史の数々に、レナード氏完全沈黙である。娘のデート覗きながらここまでボコボコにされるパパさん、はじめてみたよ。
しかしこれ、どう言い繕ってもパパさん、グレンのこと一ミリも非難できないんですけどっ。
とまあ白猫パパとママの方にばかり目がいってしまうデート回でしたけど、白猫パパのプレゼント探しという名目とはいえ、何気にグレンと白猫の雰囲気とても自然でお似合いなんだよなあ。


『名無しの反転ルミア』
悪堕ちルミナ、と見せかけたナムルスのセンスが爆発する回。単にいつも外から見ているばかりなのが寂しくなったナムルスがルミナの体を借りてグレンたちと一緒の日常を体験する、というだけの話しだったはずなのに、ナムルスの訳の分からんファッションセンスと女王様プレイのおかげでまるでルミナが悪堕ちしてしまったかのようになって、学園が阿鼻叫喚に包まれるという。
クールで頼りがいのあるキャライメージ……は、本編でもあんまりなかったか。やたらとチョロいツンデレムーヴを本編でもカマしていたけれど、さらにド級のポンコツ属性までここまで見せてくれるとは。あと、嫌い嫌いと言いながらこの娘、ルミアの事好きすぎである。


『仮病看病☆大戦争』
この教師、薬まで使ってガチで仮病使ってサボりやがったw
ロクでなしの面目躍如である。いや、まじで家でダラダラ過ごしたいだけで、そこまでするか、と。
……うん、まあわからなくもないけれど。休みたい時は休みたいよね。ただそのために生徒の前で急病のふりをして本気で心配させたのはアウトですね。システィが怒るのも無理はなく。
ただ、気づいたシルフィもさることながら、仮病をつかうグレンを見て本当の風邪の前兆症状を見抜いていて本気で看病しにくるルミアさんもやはり侮れません。


『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』
名探偵の要素とは推理力云々じゃなくて、事件そのものにぶちあたる引きの強さかー。まず事件を見過ごしてしまったら、推理も解決もあったもんじゃあないですもんなあ。
もっとも、ロザリーの場合はグレンが助手についていないとせっかく事件にぶち当たっても解決能力皆無なので、ほぼグレンに丸投げ、というのがなんだかなあ、という所ですけれど。
とはいえこれ、結局システィのお屋敷侵入編、みたいになってて、システィ、ルミア、リィエルの三人娘の家での様子をグレンが覗き見てしまう、みたいな話になっとるやないけ。


『炎を継ぐ者』
徹頭徹尾、イグナイト卿がクズ・オブ・クズすぎてドン引きである。
先代イグナイト卿、どういう教育施したんだ、この男に。さすがにちょっと歪みすぎじゃあなかろうか、まともじゃないぞ。長姉リディアには尊敬されていたみたいだけれど、息子の教育をここまで過たせた廉は無視できないですよ。
イヴもこれ、酷い境遇じゃないですか。これを見ていると、むしろよくあれだけマトモに育ったな、というふうにしか見えなくなってくる。それもこれも、リディアという姉がいたからであり、イヴがイグナイトに拘るのは父親ではなく姉の愛情があったから、というのはよくわかったのだけれど。
それで真のイグナイトを目指しておきながら、結局最初の志を忘れてしまって父親の劣化イグナイトに成り果ててたの本末転倒すぎて、さすがイヴさん、というほか無い。
まあ父親のプレッシャー、のみならず呪詛での強迫で常に圧迫を受け続けていたのを思えば多分に同情の余地もあるのでしょうが。何気にセラの一件を除けば一線を越えたことはないようですし、セラの一件も援軍を「送れなかった」という方が正しいですしね。

オーク英雄物語 忖度列伝 ★★★★   



【オーク英雄物語 忖度列伝】 理不尽な孫の手/朝凪  富士見ファンタジア文庫

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オークの英雄は『大切なもの(童貞)』を捨てる旅に出る――
十二の種族による大きな戦争で、多大なる戦果を挙げ『英雄』の称号を得たバッシュ。全オークから尊敬されるバッシュは旅に出る。種族の誇りと名誉のため、そして誰にも言えなかった秘密『童貞』を捨てるために……。

おおっ、忖度だ。すごく忖度してますよ!
忖度とは国語辞典によれば相手の心を推し量ること。また推し量って配慮することとあります。
つまり相手の意志をちゃんと聞いて確認して配慮するのではなく、勝手に慮って相手はこうしてほしいんだろうなあ、とつまり想像してあれこれと配慮して気を回し、色々と気配り手配りをするわけです。
だから、実は相手の意に叶っているとは限らない。相手が本当に欲しているものに気づいているとは限らない。それで、錯誤誤解勘違い行き違いが生じてくるのでありますが。
でも、忖度されるバッシュの方もこれ非常に生真面目で周りの言うことを素直に受け止めるタイプでありオークであっても野蛮とは程遠い人柄なので……この主人公も出会う人たちに凄く「忖度」するのである。
お互いに忖度し合うものだから、相手の言動から勝手に想像しあい勝手に合点するものだから、お互い誤解に気づかないのである。
でもこれ、多少行き違いはあってもあながち誤解や勘違いとも言い切れないんですよね。細かい所は行き違ってますけれど、大まかに考えるとバッシュの目的に対する配慮としては、オークキングやヒューストン隊長の忖度はそんな間違えたものではないように見えるんですよね。女騎士ジュディスへのバッシュの対応も、ちょっと引き際が潔すぎた気もするけれど大意としては外れてなかったと思いますし。
そもそも、お互いに配慮しあっているだけあって相手への気遣いが多分に含まれているので、下手なことにはならないんですよね。勘違いされるバッシュですけれど、彼がオークの英雄というのに間違いはなく、その人柄も童貞なの知られたくない、という見栄っ張りな所はありますけれど概ね周りから見られている通りの誇りある戦士であり、戦争が終わった今となっては、他種族の文化に敬意を持って尊重する立派な人物でもある。これほどの力を持ちながら、同族も他種族も決して見下さずに接する姿は、紳士的ですらある。
わりと真面目に、カッコいいんじゃないだろうか、このオーク。
彼が戦争終わるまで童貞だったというのも、変に拗らせているとかヤバい性癖持ちだったりとか根性が実は惰弱とかではなく、単に生真面目すぎて戦争に真摯に向き合いすぎていたからですし、そんな彼が童貞卒業したくて嫁探しの旅に出てるのって、むしろ可愛げがあって親しみが湧いてくるくらい。
なので、オークたちのバッシュへの大英雄への憧れの視線も、ヒューストン隊長やジュディス、ヒューマンの兵士たちがバッシュに抱いた敬意も、決してかのオーク英雄を過度に持ち上げて見てしまっているわけではなく、わりと順当な評価だと思うんですよね。
とは言え、バッシュの可愛げの部分を知るのは戦争時代から相棒やってたフェアリーのゼフくらいなので、その過剰な英雄視の部分がバッシュの本当の目的を遠ざけていってしまうのかもしれませんが。でも、それほど的外れな事にはなってないと思うんだよなあ。嫁を探していると素直に告げてても、同じような形で収まっていたような気がしますし、やっぱりエルフの国を薦められたんじゃなかろうか。
でもバッシュ、本当に気持ちの良い男なのでちゃんと嫁さん見つけてあげてほしいです。本当の意味でお互い合意のもとで好き合うことが出来る相手と。そんな応援したくなるような主人公でありました、面白かった。

ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)5 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)5】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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魔術の失敗で、システィーナがグレンの飼い猫に!?―『猫になった白猫』。惚れ薬によってルミアが、全校生徒から追い回されて!?―『勃発、愛の天使戦争』。あんなに好きだったのに…どうして苺タルトはリィエルを裏切ってしまったのか―『リィエル捕獲大作戦』。そして短編集初主演!特務分室室長時代、イヴの華麗なる日々(笑)を描く『室長サマの憂鬱』。ドラゴンマガジン誌上の大人気エピソード四つを収録!そして―「…人の善悪を、人が推し量ってはならないよ、グレン」それは、グレンとジャティスが同僚であった頃。それぞれの正義を争う因縁の秘話が、ついに解禁―!


『勃発、愛の天使戦争』
短編集ではほぼ皆勤のオーフェル教授。毎回、この人の巻き起こす騒動のお話があるんだが、よくまあ手を変え品を変えいろんなトラブル引き起こせるもので。教授の万能性に頼り過ぎじゃないですか? と、言いたいところだけれど、それだけキャラがハマってしまったんだろうなあ。
惚れ薬ネタはだいたい男がひっ被ってえらい目にあうのだけれど、今回はルミアが浴びてしまい異性同性問わずに追いかけ回されるはめに。いやこれ、真面目な話暴徒に捕まえられてたらルミアさん、18禁な目にあってたんじゃないでしょうかい。
何気にシスティにヒロインレース抜かれ始めた上にセリカやイヴという別方面からの突き上げもあって存在感が薄れだしていたルミアが、自分の気持ちを再自覚する話でもありました。


『室長さまの憂鬱』
グレンが辞めたあと、補充人員もなく人手不足のまま仕事量だけは減らず、どんどん追い詰められていくイヴ室長の憂鬱、どころじゃないドタバタ劇。
真面目に仕事してそうなアルベルトが、他に負けず劣らずの自覚なきトラブルメーカーで、やたらめったらイヴにばかり問題児しかいない部下どものやらかしの負担負債が押し寄せて、えらい目に遭うイヴさん。
頭抱えて、無茶苦茶しでかす周りに酷い目にあわされて泣きながら喚き散らすの、それグレンとかぶってますから、イヴさん。
作者さんの傾向としてお気に入りはついつい酷い目にあわせてしまうドSなところがあるように見受けられるので、イヴのその後の躍進のはじまりがこのあたりにはあったのかも。
あと、こんな問題児どもの管理から解き放たれたことが、先生になってイヴが精神的に解放された理由の一つだったんじゃないだろうか。実家の圧から解放されただけではなかったんじゃないの?
あの連中と比べると、生徒たちは可愛いもんですしねえ。


『猫になった白猫』
このタイトルわりと好きだなあ。というわけで、システィーナが変身魔法で白猫になってしまい、下に戻れなくなったところ、なんやかんやで正体を知らないグレン先生に引き取られて、めっちゃ猫可愛がりされながら飼われてしまうお話。
わりとネコを満喫、というかグレンに飼われるのを満喫していたようなシスティさん。意外とせっせと手をかけてネコの面倒見るグレン先生に愛でられて、この女絶対デレデレしていたよ。


『リィエル捕獲大作戦』
リィエルもリィエルでこうしてみると猫っぽいなあ。虫歯になったリィエルが、治療でガリガリ削られた時の痛みにびっくりして逃げ出してしまい、みんなでそれを追い回すお話。
ガチ泣きのリィエルって、リィエル回の時以来なんじゃないだろうか。それでもまあリィエルを追いかけ回すだけならまだ大騒ぎですんだのに、それを致命的な大騒動に引き上げてしまうのが短編集のセリカさんで……。


『THE JUSTICE』
正義のテロリスト、ジャティスの特務室時代の話であり、彼がそれまで見下していたグレンを逆に見込んでしまうお話。本編ではやたらとグレンに入れ込んでいるけれど、その発端となった話ですな。
しかしこの男、特務室時代からやってること何も変わってないじゃないか。公僕だからと全く自重してないやりたい放題だし。イヴはジャティスがイグナイト卿のイチオシだから、と余計な手出しもできないままで、ってイグナイト卿やっぱり見る目とかないんじゃないの、あのおっさん。
100回中99回失敗する任務で常に最初にただ一度の成功する一回を引き当てる男、みたいな事を言われていたグレン。いやなんでそんな失敗確定みたいな任務ばっかりやらされてるんだこいつ、という疑問を当のグレンは全然抱いてなかったわけで。こいつ、特務室時代余裕なさすぎだろう。
でもその余裕の無さこそが、能力の低さを補うだけの必死さと運だけではどうにもならない事態を乗り越える狂気に近い自己保全を考えない一手を手繰り寄せていたわけで、彼が生き残れた要因でもあったのかもしれない。それをジャティスに見込まれてしまった、とも言えるのだろうけど。
ちなみにジャティスの名前、しばらく本気でジャスティスだと勘違いして思いこんでいました。すげえまんまな名前名乗ってんだなこいつ、と思っててごめんね。



ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード) 4 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード) 4】 羊太郎/三嶋 くろね   富士見ファンタジア文庫

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ホームレス学院生・リイエルの波乱万丈な日常とは!?―『とある少女の素行調査』。グレンに金髪美少女な隠し子発覚!?―『嵐の幼天使』。医務室の女神、学院きっての法医術のエキスパートが登場!―『病弱女神セシリアさん』。今日もまた、ロクでなしが洞窟探索の授業を利用して丸儲け!?―『狂王の試練』。新キャラクターも加わり、人気キャラクターたちの驚愕なエピソードが明らかに!?そして―「大丈夫だよ。僕は絶対に、アルベルト=フレイザーみたいにはならない」遠い未来。伝説となって残る復讐に生きた男・アルベルト=フレイザー。その想いを継いだ少年の、時代を超えた物語―。

リィエル、どう考えても自活できそうにないんだけれど、これ見ると意外と生活能力あるんだろうか。自然の中でサバイバル生活、ならいくらでも想像できたのだけれど、意外と人間社会の中でも逞しく生きてるんですよね。結構、お金もちゃんと稼いでましたし。ただ普通の年頃の女の子の生き方では決してないので、その意味ではシルフィとルミアの屋敷に一緒に住み込むという選択肢は良かったんじゃないかと。ただ、いたれりつくせりの貴族令嬢の生活はリィエルから家事能力を養う余地なくしそう。基本、ペットタイプだしなあ、この娘。

なにかあると勝手に騒動を引き起こしてくれる短編コメディでは欠かせないバイプレイヤー・セリカ。基本的に何でもありで何でも出来る魔女の中の魔女なだけに、色々と制約が多い本編と違って本当にやりたい放題やってもギャグコメディ時空で纏めてしまえる短編だと本気でやりたい放題してしまう便利で困った人である。
表紙絵からてっきり間違って子供化してしまってみんなにお世話されるのかと思ったら、子供化はしたけれど思いっきり自力でだしちゃんと記憶も残ってて、自称でロリカと名乗って完全に自覚的に騒動を引き起こす始末。それも、息子のグレンが最近生徒ばかりに集中してて自分に構ってくれないから子供になって構ってもらいにきた、といういやマジで子供か! というような動機でしたし。このお母ちゃん、息子好きすぎである。
同じ理由で今度は遺跡を大改良してグレンを引きずり込んで遊んでる始末だし。これで暇つぶしとか別の研究の合間に最近没交渉な息子にちょっと絡んでみた、くらいの可愛い理由だったり上からの余裕ある態度ならまだイイのだけれど、セリカてばガチだからなあ。本気で構ってくれないと死ぬ!という勢いでむしゃぶりついてくる勢いだからなあ。ダメ親の極みの一つである。そもそもニートしてたグレンを、無理やり就職させたのセリカなのに、いざ働きだして構ってくれなくなったらこれだものw

さて、注目はやはり巻末の中編でありました。最初、登場人物が全然見覚えない人たちだったので、なんか別の時代のお話か作中作、本編の中に出てくる小説かなにかの話かとも疑いながら読んでいたのですが、アルベルト・フレイザーの伝記の話が出てきてようやく誰の話か悟った次第。
ってかアルベルト、あれ偽名だったのか。それも、そのまま過去の英雄の名前捩りもせず名乗ってたのかー。まあ理由は全然浮ついたものではなく、むしろ重すぎるくらい重くて過去の英雄との自己同一視も、その生き様への強烈な共感とその末路への仄暗い期待を感じさせるものでしたし。
しかし、彼の元々の性格ってここまで別人めいたものだったのか。過去からは今のアルベルトってまるで想起できない性格でしたし。しかし、そんな彼が今のアルベルトになる、成り果ててしまうまでに人格が形成されていくきっかけとなるエピソードは、説得力たっぷりで大いに納得させられるんですよね。むしろ、あれほど酷薄に見えるほど現実主義で合理主義で不必要を切り捨てることに躊躇を憶えないだろう在り方の一方で、根底に人に対する優しさ、誰であろうと見捨てない情理が根付いているの、相反する二面性が不思議と安定して備わっていて、だからこそ冷たいようで心から信頼を置ける人柄を感じさせられた理由がわかって、得心がいったくらいなんですよね。
そして、アルベルトがグレンという友人にどのような重きをなしていたのかも。自分をアルベルトと名乗った時点で、強烈にその末路も意識していたはず。その彼にとって友人という枠は特別であり、グレンの存在は運命に近しいものだと感じていても不思議ではなかったはず。
ただ、その運命であったグレンこそが、アルベルトが自らに幻視していただろうその幕引きを、運命を覆す存在であった、というのは非常に面白い。
しかし、彼の過去というのはホント圧巻というほど壮絶すぎて、ちょっと同僚たちの中でも頭一つ抜けて悲惨だったんじゃないだろうか。これ、色々と全部片付いたあとに彼は幸せになれるんでしょうかね。なって欲しいなあ、でないと彼のために魂を使い尽くした人たちの想いが報われない。


空手バカ異世界 2 ★★★  



【空手バカ異世界 2】 輝井 永澄/bun150 富士見ファンタジア文庫

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空手でオークマフィアを壊滅、まるごと門下生にしてしまい異世界中の注目を集めた主人公!そんな彼の空手道は激しさを増すばかりで…。学院都市の平穏を守るため暗殺者と暗闇の決闘、異世界の狭間では武術を扱う古竜と拳をぶつけ合い、肉体派大賢者の超魔術には身ひとつで真っ向勝負!―そして、かつてこの世界を救った転移者と再び相まみえる時、空手家は己の限界を超えた更なる昇華を見せる…!「裏技ではだめなんだ。人の力でなければ…生身の人の、可能性でなければ世界は救えない」―これは、神の手と呼ばれる空手バカの真実の物語。

女騎士のエンディさんは、触手に絡まれるわスライムに飲まれて服溶かされるわ、とちゃんとノルマを達成するあたり、正しき女騎士の鑑ですねえ。

空手を信じろ!
名もなき空手家は、常にそう皆を鼓舞して強敵に立ち向かっていく。彼が掲げるのは決して彼個人の武勇ではない。空手という彼の戦う術(すべ)をこそ信じろと謳うのだ。
それは単なる空手至上主義なのか、とも思ったのだけれど違うんですよね。彼は空手を特殊な力ではなく、誰しもが強くなるための手段だと断じている。二本の足を持って立てば、誰もが学べ、誰もが強くなれる手段だと。
それは、ズルではない只人の力。選ばれしものの特別な力ではない、誰もが持っている可能性の発露。だから神の手(ディバインゲート・ハンド)と呼ばれた空手家は、その先頭を走っているかもしれないけれど、誰にも追随できない唯一無二の存在ではない。物語において、皆が空手を学び、武術を学ぼうと拳を握り、努力を始めている。
ウィルマ姫が最初に空手を学び始めたときは、そこに意味があるのかと首を傾げたものだけれど、それは確かに意味があったのだ。空手を学ぶということは、自分もまた強くなろうとして、特別な誰かに任せきりにせず、何もかも預けたりせず、自分もちゃんと背負おうという気概であり意志の発露だったのだろう。
勇者ジャヴィドが戦いの果てにすべてを喪い絶望したのは、彼がただ一人で走り続けた者だったからだろう。誰も彼を追いかけようとせず、勇者にすべて任せきり見送るばかりだった。その痛切な後悔こそが、ウィルマ姫に拳を握らせたのだろう。
物語の終わりで、人も亜人種も変わらず空手を学び、努力を積み重ねる姿はまさに、先頭を走る「神の手」を追いかけるようだった。誰もが等しく努力に数だけ強くなれる可能性、それこそまさに希望というものなのだろう。
空手とは過去から先人たちが積み重ねてきた叡智であり、歴史である。空手の強さは個人の強さではなく、人の積み重ねてきたものの強さだった。そして、空手は過去に留まらず、新しき戦いとの出会いによってさらに進化していく。この異世界で空手家が戦ってきたファンタジー武術家たちとの試合は、空手をさらに進化させていく。いや、この異世界に来る前ですら、現代に現出したボクシングなどの近代格闘術との交戦経験によって、空手は常に進化し続けていた。その結晶を、この異世界で空手家は示し続け、ファンタジー武術の理合を取り入れたさらなる進化を見せつける。

この主人公に名前はない。ただ神の手という異名で呼ばれるただの空手家という存在だ。彼にも過去があり、地球での人間関係もあったが、それもどちらかというと人のものというよりも空手家という在り方に拠るものだった。ならば、彼はもはや空手という概念の擬人化のようなものだったのだろう。
そうして、空手とはなにか。ただの格闘術でも強さの形でもない、それをこの異世界という現実世界では決して相まみえることのない異形の存在たちとの戦いを通じて、突き詰めていく。昇華していく、その概念を哲学を浮き彫りにしていく。そのための物語だったような気がする。
ストーリーというよりも思想を精査し、磨きあげていく、そんな作品だった。

それはそれとして、古代竜が使う竜の巨体、尻尾、翼、ブレスを技に昇華した武術を、古竜武術と呼ぶのはちょっとズルいw でもかっこいいw




転生王女と天才令嬢の魔法革命 2 ★★★☆   



【転生王女と天才令嬢の魔法革命 2】 鴉 ぴえろ/きさらぎ ゆり 富士見ファンタジア文庫

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国を揺るがす、姉弟喧嘩。
天才令嬢・ユフィリアとともに、王国を襲うドラゴンを討伐したアニスフィア。次なる脅威・ヴァンパイアの謎に迫っていく二人の前に、因縁の弟・アルガルドが立ちはだかる——王宮百合ファンタジー、激動の第二幕。


うわぁ、これはまた何というべきか。辛い、辛いなあ。天才の姉を持つ凡人の弟の苦悩……ならまだ救いがあったかもしれない。
でもアルガルドの抱えてしまった闇は、才能ある姉アニスを誰よりも敬愛し大好きであった事だ。
この国は魔法を使えないというだけで姉を全否定し、見下し貶めた。そうして姉に比べてただの凡人でしか無い自分を奉る。魔法が、この国の在り方が、自分自身の存在が最愛の姉を貶める。あれほど素晴らしい才能を、輝きを見せる彼女を侮り蔑む。
自分が大好きだった人を、傷つけるのだ。だから、彼は憎んでしまった。この国の在り方そのものを、魔法そのものを、自分を崇め奉るすべてを、呪い憎んでしまった。
そうした呪わしき憎き者たちの頂点に、この国の王座がある。自分こそがそれに相応しいと、皆が言う。何よりも、姉アニスが笑顔で突き放すのだ。
アル君こそが、王様になるんだよ。
そう言って、言うだけ言って自分に憎しみの象徴を押し付けて、アニス自身は自分から遠ざかっていく。アルが許容できなかった憎悪の対象を彼女は受け入れてしまって、自分にこの呪わしき王座につけと強いて、自分の前から去っていく。自分を突き放して、遠ざかっていく。
そうして、弟は姉から深く深く傷つけられた。最愛の姉だからこそ、彼は深く深く傷ついてしまった。愛するからこそ、そんな彼女を憎く思う。そして、そんな風に姉を振る舞わせた、自分を傷つけさせた自分自身を憎んだ。
もう、全部壊すしかないじゃないか。何もかもが憎くて、ぶち壊してやるしかないじゃないか。

だから、喧嘩をはじめた当初のアニスの説得は、説教はほぼほぼ全部空回りだ。逆効果ですらあったかもしれない。
それがただの天才の姉への嫉妬なら、周りの期待と実際との差異からくる苦悩なら、アニスの言葉は突き刺さっただろう。でも、アルガルドの憎しみの根源がアニスへのこの上ない敬愛に、愛情にあるのだから、この世界の仕組みそのものへの怒りにあるのだから、それを楽しめだなんて出来るはずがない。
愛する姉を虐げ侮辱し貶める在り方によって敷き詰められた玉座を、どうやって楽しめというのか。自らが憎悪するものの頂点にして象徴たる王座を、いかにして楽しめというのか。それを、アルこそが相応しいと他の誰でもない、アニスに言われてどう楽しめというのか。

多分、彼が自分の憎悪を楽しめない事こそが、彼が凡人であり善良であり真面目であったという事を意味しているのだろう。アニスが評価するように、彼は真面目で頑張り屋であったこそ、こんな形で暴発してしまったのではないだろうか。
もし、彼が自分の中で煮えたぎる感情を楽しめていたら、アルはこんなわかりやすい形で力を求めなかっただろし、力づくですべてを破壊していくようなやり方なんか選ばなかっただろう。
もっと悪辣に、執念深く徹底的に、チリ一つ残すこと無く自分の呪い憎む存在を、在り方をじわりじわりと鏖殺していったに違いない。ユフィを王妃に迎え何食わぬ顔をして王となり、この国の頂点に立ち憎しみの対象の一番奥深くに立ち、そこから誰にも邪魔されること無く気がつけば取り返しのつかないくらい徹底的な破壊を、価値観の粉砕を、自分の憎んだものを一つ一つ丹念に縊り壊して潰してすり潰していく破滅的な快感を味わっただろう。後に何も残らない、本当の破壊だ。
それは、とても楽しいことだろう。愉悦であろう。

そんな風に、弟くんは自分の憎しみを楽しめなかった。そういう純粋で真面目な子だったのだ。そしてやはり、凡人であったのだろう。
これはすべて、魔法を至上とする国の在り方に起因し、弟が姉を慕うという当然の家族の愛情が根源にある以上、避けられない帰結であり、誰にも最初から救いようがなかったのだ。
少なくとも、アニスが自分を否定するこの国の在り方を受け入れてしまった段階で、それを壊そうとせず、しかし自身の輝きを隠そうともせず煌めかせ続けた段階で。すべてが始まってしまった。手遅れになってしまった。
それが、弟を守るためだという愛情ゆえの事だったとしても。その愛情がトドメになったのだ。

はたして、ユフィリアは結局この姉弟の相克に割って入ることが出来なかった。いや、決定的なお互いの気持ちが通じ合わないままでの悲劇を、割って入って避けられたのは間違いなくユフィの献身によるものなのだけれど。
こうなってみると、ユフィのことをアルが受け入れる余地はなかったんだろうという事がわかる。少なくとも、アニスの下に身を寄せるまでのユフィは、完璧なまでに次期王妃として完成された存在だった。既存のルールに何の疑問も持たず、今までこの国を成してきた歴史を維持するためにあらゆる余分なものを排除した「システム」。アルが憎んだものをもっとも肯定する形の天才。まさに王座と並ぶ、アルにとっての象徴である。
自分が王座に座り、その隣にユフィが並び立つ。まさに完全なまでに望まれたこの国の在り方そのものである。
どうして、アルが彼女を排除しようとしたか何となく分かろうかというものだ。
でも、どうしてかユフィは真逆の存在であるアニスに保護され、本来対照となる天才同士が化学反応を起こしたように躍動をはじめ、ユフィ個人としても求められた役柄としての在り方ではなく、人間として自分が思う姿を取り戻していく。
皮肉な話だ。そして、より強くアルにアニスの光を意識させる出来事だったのかもしれない。

アニスは、愛する弟を救えなかった。でも、この上なく目前に突きつけられた。自分たちを取り巻く、この国の在り方の理不尽を。
今までは弟のために、目を伏せてきた。受け入れて、自分が身を引くことがより良い事なのだと受け入れてきた。しかし、アルガルドによってもう一度厳然と突きつけられたこの理不尽を、果たして今度はアニスはどう向き合うのか。
革命とは、成り行きで起こるべきものではない。意思を持って、起こすべきものだ。
タイトルにもある魔法革命、そのはじまりはここから、アニスの後悔からはじまったのかもしれない。


氷川先生はオタク彼氏がほしい。2時間目 ★★★☆   



【氷川先生はオタク彼氏がほしい。2時間目】 篠宮 夕/西沢5ミリ 富士見ファンタジア文庫

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(氷川先生に恥ずかしい成績なんて見せらんねぇ…!)まもなく始まる中間テスト。寝る間も惜しんで猛勉強を始めるも、無理がたたってダウンしてしまった俺、霧島拓也。俺を心配した、担任&オタク彼女な氷川真白先生からの提案は―「霧島君の家で一緒に住んで―勉強合宿してみようよ!」確かに効果的…いやそれほぼ同棲じゃん!大丈夫です!?「私にあーんされるの、嫌かな…?」「霧島くん、お姉さんとゲームしよ♪」「お風呂…覗いちゃ駄目だよ?」ドキドキしつつも、二人で勉強に励む新生活。一方、ある同級生女子の登場で、俺たちの秘密の関係にも変化が表れて―

重ね重ね、この二人はたまたま先生と生徒であった事実がなかったら普通に仲睦まじい恋人同士になれてただろうことが、学習合宿名目の同棲予行演習という同居生活が思いの外しっくり来るというか、突然一緒に暮らすという状況にも関わらず、自然に上手いこと家事や生活リズムを調整し尊重し合ってお互いが馴染んで楽しく過ごしやすく生活できるスタイルを確立してたあたりからも伺えるんですよね。
一巻で、自分たちは一般的な恋人同士じゃなく、まずオタク同士のカップルであるという前提を再認識できたから、というのもあるのでしょうけど、私生活ズボラ+教師生活の忙しさにあれこれままならない氷川先生を、食事の用意や洗濯など家事周りを請け負う事でサポートしつつ、勉強するときは勉強、遊ぶときは遊ぶ、の切り替えを二人で暮らしていると上手いこと出来ていて、これ同居してた方が氷川先生も拓也もいいんじゃないだろうか、と思えるほどだったんですよね。
両名とも、一人だとどうしても行き届かない、やらかしてしまうタイプなだけに。掃除片付けが出来ない先生は、色んな意味で拓也に面倒見てもらった方が生活環境も整いますし、拓也は拓也で変に無理してしまうところがあるので、誰かの目が届いていた方が良いタイプのようですし。
木乃葉がなんだかんだと家に上がりこんできてたのは、拓也のそういう面があったから、というのも少なからずあったんじゃないかな。

本当に、ただの恋人同士なら何の問題もなかったでしょうに。でも、現実問題として二人の間には生徒と教師、それも担任教師という立場の壁が立ちふさがっている。それは世間の目を気にしなければならない、という点も勿論凄まじく大きいのだけれど、それだけじゃなくて二人の意識の中でも先生と生徒という立場は重りとなって足を引っ張ってきている。
拓也があれだけ勉強に無理をしてしまったのも、先生である真白に対して彼女の生徒である自分が落第生では居られない、という意識が少なからずあったからですし。ただ彼の場合は進路など尻に火がついている部分もあれば、将来を意識している部分もあって、前向きであるとも言えるのですが。
一方で氷川先生の方がより深刻かもしれない。拓也に対して、年上の大人である、彼の教師であるという立場が、彼の恋人であるという自分を必要以上に律してしまっているのだ。本来恋人であるなら当然抱く感情を、教師だからと大人だからと無理やり押さえつけてしまっている。
今の二人の関係の難しさは、氷川先生に慎重に自分を律しなければならない事を強いてはいるのですけど、でも必要以上に自分を雁字搦めに縛っては心に負荷が生じてしまう。我慢はしなければならないとしても、恋人であるなら当然生じる思いを否定するのは、やはり歪みなのだ。
ラストまでの拓也の一途で誠実で直向きな、氷川真白という女性への真っ直ぐな愛情が先生の不安を少なからず解消はしてくれたのでしょうけれど、氷川先生が抱えているあの歪みはまだ消えたようには見えない。彼女の考え方はまだそのままのように見える。一巻でも拓也はだいぶ頑張ってくれて、二人の恋人という関係が楽しく幸せなものだと氷川先生に叩き込んだことで、彼女の自縄自縛を解き放ったように見えたけれど、それでもまだこうして及ばない部分が見えてくる。
多分、その根源こそがエピローグで触れられた彼女の過去。PTAと揉めたというトラブルに起因するのでしょう。次回はそこに踏み込んでいくのか。
拓也が、未だに氷川先生のことずっと「先生」と呼んでいるのも結構無視できない影響があるようにも思えるんですよね。先生って呼ばれ続けてたら、そりゃ自分は先生だという意識は消えてくれないでしょう。

ともあれ、主人公拓也の視線は氷川先生に釘付けで、本当にまったく脇目も振らず一途であり続けている。夏希陽菜はエントリーがどうしたって手遅れすぎていて、最初から終わっているのがなんとも同情してしまう。多分、彼女はまだ始めてすらいないつもりでしょうし。
その点、事情を知っている木乃葉は現状を現実として把握している、のですけどそれはそれで自分はもうお役御免という事実に心を突き飛ばされてしまったのは間違いないだろう。木乃葉の拓也への好意は親愛であり、それが恋心かどうかは彼女自身意識していないだろうけど、当たり前であった居場所が失われてしまう事にショックを受けない人は居ない。無邪気に拓也の後押しをしていたのは自分なのだから、自業自得といえばそれまでだけれどなかなか人間、実際に現実を突きつけられるまで変化が既に起こっている事に気づけないし、受け入れられないものなのだろう。
それを踏まえて、木乃葉が今後どういう行動に打って出るのか。大人しく引っ込むのか、我慢できなくなるのか、いずれにしても無視できないファクターである。


公女殿下の家庭教師 5.雷狼の妹君と王国動乱 ★★★   



【公女殿下の家庭教師 5.雷狼の妹君と王国動乱】 七野りく/cura 富士見ファンタジア文庫

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夏休みも後半戦へ。ジェラルド元王子による謀反の一件を受け、療養中のアレンは、「兄は妹を甘やかさないといけません!」―ベッタリなカレンと兄妹水入らずの時間を過ごしていた。一方、それぞれの実家へと帰省したティナたちもまた、アレンという家庭教師との出会いがもたらした日々を振り返りながら、残りの夏休みを家族団らんで満喫していた。しかし、そんな穏やかな日々は、すべて嵐の前の静けさだった―!?東都が戦火に包まれる時、無自覚規格外な教師が世界を救う魔法革命ファンタジー―王国動乱編の幕が上がる!

うーん、今回は、ちょっと構成もね。ぶっちゃけ、アレンと別れて地元に戻ったお嬢様方のお話、2章3章は冗長だったと思います。同じような、アレン好き好きな話題の繰り返しで新鮮味もなくて、なんかダラダラとした調子になっていましたし。それに、ステラの執事くんはなんでああいう設定にしたんだろう。あれだとステラがそこらの鈍感すぎて無神経になってる主人公みたいになってしまってるじゃないですか。脈があるならともかく、ステラは先生に夢中なんですからただ執事くんが可哀想なだけになってるような。彼のルートが有るなら今は臥薪嘗胆の時期で済むのでしょうけど。

そして相変わらずアレンの在り方にはモヤモヤさせられてしまう。これまでの巻の感想記事見直してみても、どうしてもそこに引っかかってしまっているみたいでどうしても言及が増えてしまっている。
彼のそういう部分が解消されていっているかというと、全く変わってないですからね。これって作者さんからして問題と捉えられていないのかもしれませんね。
リディアをはじめとした女性陣、いや女性陣に限らず親しい人たちからの愛情や好意に自己を低く評価する事で向き合わない不誠実さ、いや無神経さというべきか。
自分が不当に扱われたり蔑ろにされることが、彼を好きで大切に思っている人たちをどれだけ傷つけ悲しませているのかが分かっていれば、そういう扱いを当たり前のように受け止められないと思うんですよね。実際に、アレンは自分の扱いで周りの人たちが怒り、悲しみ、憤っているのを直接目の当たりにしているのに、彼ら彼女らの痛切な感情に対して配慮を見せてくれないのだ。
自分は、周りの大切な人たちが蔑ろにされたら、許さないくせに。
自分は決して許さないのに、周りの人たちには許せ、気にするな、と強いるのですよ。
自分は周りの人達が嫌な目にあうのを前にして辛い思いをしたり悲しい思いをしたり、傷つく事を受け入れられないくせに、周りの人たちには自分が不当に扱われて悲しむのを、傷つくのを受け入れろと促すのである。これを一方的と言わずに何という。これを無神経で自分本位だと言わずに何という。
ほんと、そういうところだぞ。モヤモヤさせられるのは。
カレンの危地においての、もっとちゃんと自分を見て、という叫びは趣旨こそちょっと違うかもしれないけれど、アレンにとっての痛切な指摘だったんじゃないだろうか。これをきっかけとして、アレンには少しでも自分の足りてない部分に気づいてほしいのだけれど。
死地とも言える戦場で、彼女たちのためにも生きて帰らないといけない、とリチャード公子と励ましあった事で、リディアたちにとっての自分の価値を、彼女たちが感じる痛みを彼が理解しようとしている、となってくれればいいのですけれど。
その意味でも、うんアレンの親友としても、絶体絶命の防衛戦の精神的支柱としてもリチャード兄ちゃん、今回八面六臂の活躍だったんじゃないだろうか。株爆上がりだよ、最初から最後までカッコよかったよリチャード兄ちゃん。だから、せめて家族の人だけでも心配してあげてくださいw アレンとリチャードMIAの一報に、家族の誰もリチャードの事言及してくれないのが不憫で不憫でw
でも、ほんとにリチャード相手だとアレンも遠慮ないんですよね。一緒に死地を駆ける事を厭わない、本当の意味で対等で背中を預けられて、生死を共にすることが出来る間柄だったのが、この戦いを通じて伝わってきた。彼が促してくれたからこそ、生きて帰る意味を考えられた、カレンの本気の叫びを受け止められた。そう思えば、得難い親友じゃないですか。イイ男だなあ。
だから、そんな彼、リチャードと包囲下にある新市街へと突入するラストは、今までのように自分を軽く見て、の事じゃないと思いたいんですよね。彼を止めようとする母の悲痛な叫びは、今度こそちゃんと届いていたと思いたい。それでも、自分の価値を理解しても、残された人たちの悲しみをわかっても、痛みを知ってもなおここは行かなくてはならない場面なんですよね。
わかってなおそれでも行く、からこそ決死行にも重みが生じるのである。本当の意味で、親しい人たちの想いを背負えるのである。生きて帰る意志を保ち続ける事が出来るのだ。
そうであって、欲しいと願うばかり。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と追想日誌 3 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 3】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンが学生時代の後輩と、フェジテの事件を万事解決!?―『魔導探偵ロザリーの事件簿』。学院の体験学習会に、魔術学院の誇る変態講師陣が登壇!―『魔術学院わくわく体験学習会』。学院のストライキに生徒会長・リゼが暴動鎮圧へ動く!―『生徒会長と混沌議事録』。グレンが想い人(!?)へのプレゼントのためブラックマーケットへ参加!?―『誰がために金貨はなる』。そんなロクでなしな日々が綴られる!そして―「私は…好きだよ。グレン君の夢」正義の魔法使いになろうと足掻くグレンと、それを支えるセラ。二人の足跡を辿る軍属時代のエピソードがついに解禁!

本編の方はもうクライマックス近くまで進んでしまっているのですが、そう言えば短編集のホウを全然読み進めていなかったのでここらで挽回していかないと。本編との時間ギャップがかなり出てしまっているので、本編での人間関係の変化とこっちでの様子がだいぶ違うんですよね。
イヴなんぞ、この頃まだただ野心剥き出しの頭おかしい娘さんだし、白猫はまだまだツンツンしてるし。

【魔導探偵ロザリーの事件簿】
この作品、グレン以外にも立派なロクでなしがちょっと沢山居すぎやしないだろうか。学生時代の後輩ロザリー。グレンよりも魔術の才能無い、という時点で終わっているのに生活力ないのに趣味に生きようとして困窮死しかけてたり、交渉力も観察力も計画性もないのに探偵やってたり、立ち居振る舞いがひたすら貴族ムーブの上から目線だったり、とダメな部分しかないじゃないか。
むしろ、わりと何でもスラスラと熟せてしまうグレンが超有能に見えてしまう。というかグレンってホントにほぼほぼなんでも出来るんだよなあ。こうしてみると探偵も密偵もその分野に集中すれば簡単に名をあげられそうで、生きていく分には苦労なさそう。何気に「ヒモ」の才能もありそうだし。


【魔術学園わくわく体験学習会】
この頃にはグレンも教師として前向きになってた頃なのか。最初の頃なら魔術に対して絶望していて、魔術に対して目をキラキラさせているような魔術学園入学希望者なんぞ、腐った魚の眼で見てそうなものでしたけど。
それにしても、この学園、ろくな教師いないなホント。それらを出汁にして、最後にいい所取りするグレンもまあ大概な気もしますけど。でも、教師としても有能なんだよなあ、この男。


【生徒会長と混沌議事録】
本編でも才知に長け有能さを損なう事無く終盤まで準レギュラーとして活躍し続けているリゼ生徒会長のメイン回。本編ではあんまりサブキャラの単体エピソードが描かれないわりに、一人ひとりイキイキと描かれていたのは、ちゃんと短編集で一人ひとり時間を割いてこうやって丁寧に個人エピソードが描かれていたからなのか。
品行方正でありつつ、事前の裏交渉や寝技も使ってきっちり相手には止めを刺すという清濁併せ持つこの手の資質はなかなかいないスキルの持ち主なだけに、次代の生徒会長は誰がやるにしても苦労しそう。いや、リゼさんの場合はきっちり引き継ぎもやってくれて後継が困らないようにしてそうですけど。にしても、この話読まなかったらリゼ生徒会長の身元とか知らんまんまだったよなあ。
ヤダ怖い人っじゃないですかーw


【誰がために金貨はなる】
オーウェル博士の作るものって、どれも一作品のエンディングに至るための鍵になるようなアイテムだったり、逆に最終戦争を引き起こすようなとんでもない代物だったり、物語の根幹を担いそうなとんでもないものばかりだったりするんだけど、どうやったらそんなものをどれもしょうもない目的で作り出せてしまうんだろう。そしてその価値も自分で理解せずに平気でぶっ壊せるんだろうw
今まで彼が作ったものを保存できてたら、このロクでなし魔術講師シリーズってわりとイージーに世界に危機もクリアできそうな気がするんだけどw
そして、そんな彼の反則品を元手にしたとはいえ、わりと簡単に大金稼いでしまうグレン。だからこの主人公、ただ生きていくだけなら本当に簡単に何でも熟せてしまいすぎる。大金稼ぐのも、ひょいひょいっとやってのけちゃってるわけですからね。その金を惜しげもなく、こういう事につぎ込めてしまうあたりに、彼の金銭に対する価値観が伺えるわけですけど。そのわりに、狡っ辛い真似して小金拾い集めるような真似ばかりしているのは、才能の無駄遣いしてるよなあ、と。


【White Dog】
白犬、というタイトルの通りグレンの中の消せない傷であるセラとのお話。グレンの過去編、特務分室づとめの初期の頃のお話。特務分室で正義の味方の現実を思い知らされだした頃、なわけだけれど、もう初期の段階で既にグレンくんってば精神的に一杯一杯じゃないですかー。理想と現実とのギャップに悩み苦しみ、という段階を既に突破してしまって、溺れて水を飲み沈んでいく体を必死にバタつかせて辛うじて浮き沈みさせているような状況で、既に自分も周りも省みる余裕を無くしているような有様。
これ、普通にもう持たないですよね。これだけ精神摩耗してたら任務中にミスって殉職するのも時間の問題。という限界に達していたグレンを、救ってしまったのがセラだったわけだ。
救って、まだまだ頑張れる、理想を手放さないで、と膝を付きかけていた彼を支えて立たせて背中を押したのがセラだったわけだ。理想以外にすがるものがなくて、もう諦めかけていた彼を救ってしまった。そりゃ、グレンにとってセラの存在は絶対的なものになってしまいますわ。彼女の存在が、グレンにとっての拠り所になってしまった。ドロップアウトも出来ずに、前に進み続けないといけない理由になってしまった。
なるほど、作者の人がわざわざ彼女をグレンにとっての福音であり救いであり、呪いでもある、と語るわけだ。
これ、よくセラが居なくなった時にグレン、心折れただけで済みましたね。これ見てると、心折れるだけですまなくて精神的に再起不能になってもおかしくなかったんじゃなかろうか。
セリカ、相当頑張って息子のケアに務めたんだろうなあ、これ。どれだけダダ甘やかせたなだろう。


新米錬金術師の店舗経営 03.お金がない? ★★★☆  



【新米錬金術師の店舗経営 03.お金がない?】 いつきみずほ/ふーみ 富士見ファンタジア文庫

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錬金術大全・四巻のマスターに向けスキルアップにいそしむサラサの前に現れたのは、大借金を抱えたアイリスの父。借金返済のため、政略結婚に利用されそうなアイリスだが、大きなお金が手に入れば回避できるらしい。そこで早速、サラサ一行は一攫千金を狙い、サラマンダーの素材を手に入れるべく大樹海へ向かうのだが―
「でも店長さん、私たちではとても敵わない、危険な相手って話だったんじゃ?」
「大丈夫です。苦戦することはあり得ません」
ブーツと手袋で対策装備は完璧!氷結石と氷結の矢で攻撃準備も万端!いざ、『サラマンダーで借金返済大作戦』決行です!サラサ学生時代、書き下ろし掌編も収録!

サラサ、借金した錬金術師たちに苦言を呈しているけれど、自分は言うほど堅実な経営してるんだろうか。よく自分でも、これ失敗するとヤバいなあ、みたいなことしょっちゅう零しているような気もするけれど。私失敗しませんから、とどこぞの女医さんの如く自信があるにしても、リスクは背負っているわけですし。
その意味でも、今回アイリスの家の借金問題に首突っ込んだのは危ない橋を渡ったなあ、と思ったり。いや、サラマンダーの討伐は本人談のようにほぼほぼ失敗しませんので、だったのかもしれませんけど、サラマンダーが実際居るかどうかちゃんを確認したわけじゃなかったし、もし移動して現場から居なくなってたらどうするのよ、という可能性もあったわけで。危ない橋ではあったんですよね。
それは本来、サラサにとっては負う必要のないリスクでもあったわけですし。
人間関係にお金が絡むと、難しい話になってしまいますよね。判断によっては、悪いわけじゃないのにわだかまりが残ってしまう。本来なら、友達関係なんかはお金絡めない方がいいのですが、今回に至ってはアイリスとケイトとの関係はアイリス救助のための超高級ポーションの使用による借金から始まった関係でもあるので、お金関係はどうあったって無視できないのだ。
そもそも、訪ねてきたアイリスの父とケイトの母が自家の借金問題をサラサに詳しく語ったのは、サラサも大債権者であったからなわけですし。
……あのアイリスに使ったポーションってまず日本円に換算して一千万単位以上はするんでしょうね、話の内容からして。
借金というのは、時としてその借りた単位が多ければ多いほどなぜか借金した側にも一定のパワーが付与されたりする不思議。まあ借りた相手にも寄りますし、立ち回り次第でもあるのですけど。
ともあれ、アイリスは借金を通じてサラサに対して良縁を繋いだのだから、まあ運が良かったというべきか、うまくやったというべきか
今回の一件で、下手をすると一生涯離れられない縁を、サラサとつなぐことに成功した、とも言えるわけですし。もうサラサもこれ、アイリスの事放り出せ無くなりましたしね。まあ、本気になればサラサなら債権なんぞどうとでも整理出来ちゃうのでしょうけど。

しかし、錬金術は同性同士で子供まで作れる術をすでに開発済みなのか……業が深いな。いや、女性同士もさることながら、男同士でも妊娠できるようになれるとか、色んな意味で凄いな。
前々から、錬金術師で店持ってる女性は、店の運営を担当する女性となんでか独身同士で長く二人「仲良く」続いている、みたいな話があって、百合っぽい雰囲気醸し出してましたけど、アイリスとケイトこれガチですやん。このまま百合ハーレムルートを邁進していくんだろうか。
まあ男の気配とかさっぱりないのですけど。サラサ本人は異性愛者だと主張してますけど、ほんまかいな。

巻末の書き下ろし短編は、度々話に出てくる学生時代に知り合いお世話になった先輩たちとのお話。めっちゃ可愛がられてるじゃないですか。孤児出身というのがネックになって、同級生には縁がなかったみたいですけど、サラサ本人の態度は極々普通で勉強ばかりして他人を拒絶してるみたいな極端なものではなかったですし、ある程度交友関係出来てても不思議じゃなさそうだったのですが、もしかして先輩方がいつもべったりだったから同級生誰も近寄ってこなかったんじゃw

スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ ★★★☆   



【スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ 】 竹町/トマリ  富士見ファンタジア文庫

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不可能任務を見事達成した新生スパイチーム『灯』。次のミッションは冷酷無惨の暗殺者《屍》の殺害。より過酷な任務に、クラウスは現時点における『灯』最強メンバーを選抜することになり——。


パパと呼ぶには若すぎるクラウスだけれど、兄と呼ぶには保護者としての振る舞いが勝ちすぎる。チームは家族そのもの。そんな風に捉えるクラウスにとって、彼女たちは娘なのか妹なのか。いずれにしても過保護がすぎるようにも思うのだけれど、過保護に扱われる娘たちにしてもこの扱いは忸怩たるものだろう。落ちこぼれと言えど、彼女たちにもスパイとして生きる自負があり誇りがある。
それでも、クラウスの思いを理解しているからこそ、彼女たちは彼の役に立とうと、彼に負担をかけまいと奮闘するのだ。そんな娘たちの愛情を体現するのが彼女《愛娘》グレーテなのだろう。自らのコードネームを愛娘と名付けた彼女の欲するものを、クラウスは正しく与えてくれていた。だからこそ、彼女は強く在れる。クラウスを信じられる。この愛情を肯定して応援してくれる仲間たちを信頼できる。
自分の手の届かない所での責任と危険を、まだ未熟な娘たちに決して振り分けようとしなかったクラウスが、はじめて「任せた」相手こそがグレーテだと思えば、彼女がクラウスから勝ち取った信頼がどれほどのものだったかも想像できる。
そして、彼女がもっとも欲していたものも。

一巻に引き続いて、本編には読者や敵対者を翻弄する、或いはリリィたちチームメンバーたちをも引っ掻き回す「騙し」が介在していたわけだけれど、うん一巻のよりもよっぽどわかりやすかった。それは事前に察知できるわかりやすさではなく、その騙しが明らかになった時にどういう仕掛けだったのか、がわかりやすかった、という意味で。
最強のメンバーを選出せよ、という今回の作戦の大事な部分、裏側を見てみるとメンバーに選ばれなかった娘たちはどうなるの? その扱いはどういうものになっちゃうの? 残されたちゃった彼女たちの感情面はどうなるの? という部分を見事に浚ってくれたのはいっそお見事と言うべき展開でしたし、変装の天才であるグレーテの素顔に隠された彼女の鬱屈した思いなんぞは、それを敢えて利用した彼女の決意、そこに端を発するグレーテという少女の根幹をクラウスへの愛情に関連付けて、この巻の主題へと掘り下げていくところなんぞは、正統派のストーリーの進撃なんですよね。いっそ堂々とした展開であり、物語そのものの貫目になっていた気がします。
若干、敵さんの方の貫目が軽かった気もしますけれど、これぐらいの相手でないと過保護なクラウスでは任せられなかったのかもしれませんけど。

さて、次回はまだキャラがよくわかっていない残る三人とエルナを中心とした波乱含みの「続く」となって、さあどんな仕掛けが用意されているのか、これまた楽しみ。



キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 7 ★★★   



【キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 7】 細音 啓/猫鍋蒼 富士見ファンタジア文庫

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帝国軍の襲撃により火の海に包まれた魔女たちの楽園―ネビュリス皇庁。皇宮のいたるところで、使徒聖と純血種という最強同士の戦闘が勃発する中、イスカたちもまたルゥ家の別荘にて、帝国軍に擬装したヒュドラ家から第三王女・シスベルを護るべく戦闘を続けていた。そして、新たな『魔女』が産声をあげ、帝国と皇庁が過去最悪の関係にいたったその夜。イスカとアリスは戦場で再び出会う。「わたしは帝国を滅ぼさなきゃいけない。それがキミであっても」―そして、始まる。好敵手でいられなくなったキミと僕の望まない決闘が。

ネビュリス王宮ではじまった使徒聖と純血種たちの頂上対決。なんだけどなー。うん、どの対決もはっきりとした決着つかないんですよね。どちらも自信と自負をたっぷりに余裕で見下ろすような強者感を醸し出しているのですが、使徒聖と純血種もその自信に遜色ない底知れない強さを実際に持っている、持っているのですけれど、それを発揮できていたかというと……。
別に出し惜しみしていたわけではないのですけれど、どちらも強者感を失わしめないためなのか、お互いにお前の能力など想定済みだ、想像の範囲内だ、効かぬわー、の応酬になってしまってる感じなんですよね。おかげで、なんかえらい中途半端に感じてしまったんですよね。結局、お互い大して通じてないじゃない、余裕めかしているのに押しきれていないじゃない、という風に見えてしまって。どちらも凄い、じゃなくてどちらも偉そうにしてるわりに……、と見えてしまって、なんとももやもやした気分に。そして、決着つかないまま水入り、という事になってしまってもやもやは晴れないまま。
折角の頂上対決だったにも関わらず、すっきり感が全然感じられなくて、ちとシュンとなってしまいました。マウント取り合ってるだけじゃあ自分は盛り上がらなかったなあ。

そしてイスカの方はというと、タリスマンと対決しているうちに結局イスベルを攫われてしまうことに。結局守りきれないのかー。どうしても謀略は防げず、黒幕の思惑通りにどんどん進んでいってしまう。イスベルの存在はそれを止めることが出来る切り札だったからこそ、彼女を守るということは敵のシナリオを潰すということで、そうなったらストーリー展開も予想もつかない方向に行くんではと期待していたのだけれど、結局当然のようにイスベル攫われてしまうというのは、フラストレーションたまりますねえ。
そして、それを救出に向かうイスカの前に立ちふさがるのが、母と姉を使徒聖に斬られて一杯一杯になってしまっているアリス。
妹が攫われてそれを助けに行こうとしているのをよりにもよって邪魔するアリス。うん、パニックになってるのはわかるし、八つ当たりの相手が必要だったのもわかるけれど、場面も状況も最悪である。アリスの激情を受け止めるのはイスカの役目だろうけど、妹が攫われてると他の誰でもない「イスカ」に告げられているにも関わらず、信じずに邪魔するというのは……。ほんとに、今はそんな場合じゃないだろうに。
丁度、この望まぬイスカとアリスの対決は、前世代のミラとサリンジャーの淡い交流が辿った誤解による破綻と同じ末路を辿るのか、というシチュエーションだったんでしょうけれど、さすがにこの状況でイスカ邪魔する、というのはどうなんだろう、という感じ方だったんですよねえ。今までイスカとの間に培ってきたものは、なんだったのかという。
結局誤解は解けるのですけれど、それもイスベルの従者が残してくれたメッセージでイスカの身の潔白が証明されたからであって、これイスカの事をアリスが信じることが出来たから、と言えるんだろうか、とちと首を傾げてしまいました。サリンジャーと同じ運命を辿らなかった、とはいえそれはイスカとアリスとの間に育まれた絆ゆえだったのです、と言えるのかなあ、と。
それ以前に、ほんとにイスベル助けに行くの話も聞かず聞いても信じず立ちふさがって邪魔したのが心証が悪すぎました、自分には。この娘、色んな意味で回りに影響されすぎのような気がします。果たして揺るぎない芯のようなものが、この娘にはちゃんとあるんだろうか。今のままだと、ただ強いというだけで、女王としてやっていけるのか甚だ不安だなあ。
あと、ミラとサリンジャーの過去は単純にサリンジャーが悪い。女王殺してないなら、自分じゃないとちゃんと言いなさい。黙るな。やってないことをやってないと告げるのは、言い訳じゃないんですよ。殺したのか、と問いかけて沈黙されたら、肯定だと思うの当然じゃないですか。
運命とか関係ない、言うべきことやるべきことをちゃんとしなかった、というだけなのにそれこそ運命なんて言うのは言い訳じゃないんだろうか。
色んな人の言動にシャンとしたものを感じられずに、もやもやしてしまうなあ。

だからこそ、イスカが話聞かないアリスにビシッと話を聞け、と怒った所はそれだよ、とうなずく所だったんですよね。その意味ではイスカはちゃんと言うべき事を言いやるべきことをしっかりとやっている、と言えるのか。イスベルの従者の信頼を得て伝言を託されてたのも、イスカが勝ち取っていたものだし、少なくともアリスと和解に漕ぎ着けたのは、イスカがやるべきことを間違えずにやり抜いていたからなのでしょう。
さすがは主人公。ジンくんもそうですけれど、彼とイスカが押さえる所押さえている分、ホッと安堵できるんだよなあ、うん。

シリーズ感想
 
10月25日
【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1】
二日市とふろう
(オーバーラップノベルス)

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【黒の召喚士 13.竜王の加護】
迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)

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【ひとりぼっちの異世界攻略 life.5】
五示正司
(オーバーラップ文庫)

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【月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 2】
黄波戸井ショウリ
(オーバーラップ文庫)

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【最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える 2】
じゃき
(オーバーラップ文庫)

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【D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる 1】
白青虎猫
(オーバーラップ文庫)

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【婚約破棄されてから聖女の力が覚醒したようです 1】
少年ユウシャ
(オーバーラップ文庫)

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【Doggy House Hound 1.猟犬継承】
ポチ吉
(オーバーラップノベルス)

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【猫だってアイテムを収集すれば最強になれます!2】
川崎AG
(オーバーラップノベルス)

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【不死者の弟子 2 〜邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚〜】
猫子
(オーバーラップノベルス)

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10月24日
【探偵くんと鋭い山田さん 2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる】
玩具堂(MF文庫J)

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【今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。3.3年分の「ありがとう」だよ、先輩】
涼暮 皐
(MF文庫J)

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【七人の魔剣姫とゼロの騎士団】
川田 両悟
(MF文庫J)

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【ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 3】
衣笠彰梧
(MF文庫J)

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【僕のカノジョ先生 8】
鏡 遊
(MF文庫J)

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【自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 10】
三河 ごーすと
(MF文庫J)

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【春菜ちゃん、がんばる? 3 フェアリーテイル・クロニクル】
埴輪星人
(MFブックス)

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【バフ持ち転生貴族の辺境領地開発記 2】
すずの木くろ
(MFブックス)

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【洞窟王からはじめる楽園ライフ 〜万能の採掘スキルで最強に!?〜 2】
苗原一
(MFブックス)

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【異世界もふもふカフェ 2 〜テイマー、もふもふ猫を求めて隣国へ〜】
ぷにちゃん
(MFブックス)

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【異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき】
久住四季
(メディアワークス文庫)

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【王立士官学校の秘密の少女 イスカンダル王国物語】
森山光太郎
(メディアワークス文庫)

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【宮廷医の娘 2】
冬馬倫
(メディアワークス文庫)

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【座敷童子の代理人 8】
仁科裕貴
(メディアワークス文庫)

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【大凶ちゃんと太陽くん #誰かじゃなくて君がいい】
星奏なつめ
(メディアワークス文庫)

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【レッドスワンの混沌 赤羽高校サッカー部】
綾崎隼
(メディアワークス文庫)

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【愛に殺された僕たちは】
野宮有
(メディアワークス文庫)

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【異世界ゆるっとサバイバル生活 2 〜学校の皆と異世界の無人島に転移したけど俺だけ楽勝です】
絢乃
(ブレイブ文庫)

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【仲が悪すぎる幼馴染が、俺が5年以上ハマっているFPSゲームのフレンドだった件について。2】
田中ドリル
(ブレイブ文庫)

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 6】
東 冬/TENGEN/三田誠
(角川コミックス・エース)

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【Fate/Apocrypha 9】
石田あきら/東出祐一郎
(角川コミックス・エース)

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【HGに恋するふたり2】
工藤 マコト
(角川コミックス・エース)

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【機動戦士ガンダム GROUND ZERO コロニーの落ちた地で 4】
才谷 ウメタロウ
(角川コミックス・エース)

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【Fate/Grand Order コミックアラカルト PLUS! SP 対決編!】
アンソロジー
(角川コミックス・エース)

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【新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙2】
日鳥/支倉凍砂
(電撃コミックスNEXT)

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【リアリスト魔王による聖域なき異世界改革 3】
鈴木 マナツ/羽田 遼亮
(電撃コミックスNEXT)

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【リビルドワールド 3】
綾村 切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)

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【ダストボックス2.5 5】
高津カリノ
(ヤングガンガンコミックス)

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【不器用な先輩。2】
工藤マコト
(ヤングガンガンコミックス)

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【月刊ビッグガンガン 2020 Vol.11】

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【月刊アクション2020年12月号】

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【アフタヌーン 2020年12月号】

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10月23日
【クロウ・レコード Infinite Dendrogram Aot 3】
La−na/海道左近
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【異世界おじさん 5】
殆ど死んでいる
(MFC)

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【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。6】
ほた。/CHIROLU
(MFC)

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【ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 6】
伊能 高史
(MFコミックス フラッパーシリーズ)

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【なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 6】
ありかん/細音 啓
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【私の傷は死んでも消さない 2】
緋鍵 龍彦
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【風太郎不戦日記 2】
山田 風太郎/勝田 文
(モーニング KC)

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【コウノドリ 32】
鈴ノ木ユウ
(モーニング KC)

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【マリアージュ〜神の雫 最終章〜 24】
オキモト・シュウ/亜樹直
(モーニング KC)

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【望郷太郎 3】
山田芳裕
(モーニング KC)

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【ヴィンランド・サガ 24】
幸村誠
(アフタヌーンKC)

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【とりぱん 27】
とりのなん子
(ワイドKC)

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【「不屈の冒険魂」雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道】
漂鳥
(ダッシュエックス文庫)

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【スキルトレーダー【技能交換】 〜辺境でわらしべ長者やってます〜】
伏(龍)
(ダッシュエックス文庫)

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【『ショップ』スキルさえあれば、ダンジョン化した世界でも楽勝だ 〜迫害された少年の最強ざまぁライフ〜】
十本スイ
(ダッシュエックス文庫)

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 8.「case. 冠位決議(上)」】
三田 誠
(角川文庫)

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【わが家は祇園の拝み屋さん 13 秋の祭りと白狐の依頼】
望月 麻衣
(角川文庫)

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【水神様がお呼びです あやかし異類婚姻譚】
佐々木匙
(角川文庫)

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【ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活 4】
コウ
(モーニングスターブックス)

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10月22日
【すのはら荘の管理人さん 6】
ねこうめ
(4コマKINGSぱれっとコミックス)

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【月刊ガンガンJOKER 2020年11月号】

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【まんが4コマぱれっと 2020年12月号】

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【少年マールの転生冒険記 1~優しいお姉さん冒険者が、僕を守ってくれます! ~】
月ノ宮マクラ
(HJ NOVELS)

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【槍使いと、黒猫。12】
健康
(HJ NOVELS)

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【異世界はスマートフォンとともに。22】
冬原パトラ
(HJ NOVELS)

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【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。6】
岸馬きらく
(HJ NOVELS)

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10月21日
【理系が恋に落ちたので証明してみた。9】
山本アリフレッド
(メテオCOMICS)

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【魔女と猟犬】
カミツキレイニー
(ガガガ文庫)

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【世界最強の魔王ですが誰も討伐しにきてくれないので、勇者育成機関に潜入することにしました。4】
両道 渡
(ガガガブックス)

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【元将軍のアンデッドナイト 5】
猫子
(ガガガブックス)

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10月20日
【不遇職の弓使いだけど何とか無難にやってます 2】
洗濯紐
(TOブックス)

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【特級ギルドへようこそ!5〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜】
阿井りいあ
(TOブックス)

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【フェンリル母さんとあったかご飯〜異世界もふもふ生活〜5】
はらくろ
(TOブックス)

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【ギルド追放された雑用係の下剋上2〜超万能な生活スキルで世界最強〜】
夜桜ユノ
(TOブックス)

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【アナザー・フロンティア・オンライン2〜生産系スキルを極めたらチートなNPCを雇えるようになりました〜】
ぺんぎん
(TOブックス)

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【銀河連合日本 Age after Project Enterprise】
松本保羽
(星海社FICTIONS)

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【髭と猫耳】
周藤蓮
(星海社FICTIONS)

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 【ゴミ箱診療科のミステリー・カルテ】
津田 彷徨
(星海社FICTIONS)

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【エスカレーション】
倉田 悠子
(星海社FICTIONS)

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【少年マガジンR 2020年11号】

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10月19日
【まんがタイムきららMAX 2020年11月号】

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 【月刊ヤングキングアワーズGH 2020年12月号】

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10月17日
【月刊サンデーGX 2020年11月号】

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【少年マガジンエッジ 2020年11月号】

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【ウルトラジャンプ 2020年11月号】

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【ロクでなし魔術講師と追想日誌 7】
羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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【キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 10】
細音啓(富士見ファンタジア文庫)

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【人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す】
師走トオル(富士見ファンタジア文庫)

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【人工痴能と始める人生デバッグ入門 ドスケベAIが俺に童貞捨てさせようとしてくる】
霧山よん(富士見ファンタジア文庫)

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【たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。2】
藍藤唯(富士見ファンタジア文庫)

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【魔王が如く 絶対強者の極道魔王、正体を隠して学園を極める】
なめこ印(富士見ファンタジア文庫)

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【異世界で最強の装備は、全裸でした どうか私に全裸を教えてくださいっ! 全裸ではなく《世界》だ!】
初美陽一(富士見ファンタジア文庫)

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【神々に育てられしもの、最強となる 4】
羽田遼亮(富士見ファンタジア文庫)

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【一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた 5 〜落第剣士の学院無双〜】
月島秀一(富士見ファンタジア文庫)

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【ステラエアサービス 曙光行路】
有馬桓次郎(電撃の新文芸)

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【四畳半開拓日記 04】
七菜なな(電撃の新文芸)

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【異世界最強の大魔王、転生し冒険者になる 2】
月夜涙(電撃の新文芸)

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10月16日
【ジョジョリオン 24】
荒木飛呂彦(ジャンプコミックス)

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【【推しの子】2】
赤坂アカ/横槍メンゴ(ヤングジャンプコミックス)

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【片喰と黄金 4】
北野詠一(ヤングジャンプコミックス)

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【セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~ 4】
稲荷竜/竹内じゅんや(ヤングジャンプコミックス)

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【メイド・イン・ひっこみゅ~ず 5】
サンカクヘッド(ヤングジャンプコミックス)

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【薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 9】
倉田三ノ路/日向夏(サンデーGXコミックス)

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【葬送のフリーレン 2】
山田鐘人/アベツカサ(少年サンデーコミックス)

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【双亡亭壊すべし 19】
藤田和日郎(少年サンデーコミックス)

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【MAO 6】
高橋留美子(少年サンデーコミックス)

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【トニカクカワイイ 13】
畑健二郎(少年サンデーコミックス)

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【よふかしのうた 5】
コトヤマ(少年サンデーコミックス)

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【魔王城でおやすみ 16】
熊之股鍵次(少年サンデーコミックス)

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【switch 10】
波切敦(少年サンデーコミックス)

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【シャングリラ・フロンティア 1】
硬梨菜/不二涼介(KCデラックス)

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【それでも歩は寄せてくる 5】
山本崇一朗(KCデラックス)

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【DAYS 40】
安田剛士(講談社コミックス)

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【ネクロマンス 4】
堂本裕貴(講談社コミックス)

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【ブルーロック 11】
金城宗幸/ノ村優介(講談社コミックス)

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【はぐるまどらいぶ。(2) レアスキルで世界を駆け抜ける】
紺藤けい/かばやきだれ (ジャルダンコミックス)

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【信長の庶子 五】
壬生一郎(ヒストリアノベルズ)

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【劇場版・鬼滅の刃 無限列車編ノベライズ】
矢島綾/吾峠呼世晴(JUMP j BOOKS)

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10月15日
【冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 9】
門司柿家(アース・スターノベル)

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【高遠動物病院へようこそ!3】
谷崎泉(富士見L文庫)

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【平安後宮の薄紅姫 二 宮廷去りし皇后宮と伊勢物語】
遠藤遼(富士見L文庫)

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【花は桜よりも華のごとく】
河合ゆうみ(富士見L文庫)

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【彩柏寺の神様見習いたち 元保育士・小森新、あやかし保育に再就職しました!】
時田とおる(富士見L文庫)

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【白澤さんの妖しいお料理処 四千年の想いを秘めた肉じゃが】
夕鷺かのう(富士見L文庫)

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【魔物の国と裁縫使い 〜凍える国の裁縫師、伝説の狼に懐かれる〜 2】
今際之キワミ(サーガフォレスト)

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【四度目は嫌な死属性魔術師 7】
デンスケ(サーガフォレスト)

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【王太子殿下は後宮に占い師をご所望です】
夢見るライオン(ビーズログ文庫)

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【魔王の右腕になったので原作改悪します 2】
木村(ビーズログ文庫)

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【なんちゃってシンデレラ 王国騒乱編 お伽話のつづき、はじめました。6】
汐邑雛(ビーズログ文庫)

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【身代わり聖女は、皇帝陛下の求婚にうなづかない】
汐邑雛(ビーズログ文庫)

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【九重家献立暦】
白川紺子(講談社タイガ)

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【死者と言葉を交わすなかれ】
森川智喜(講談社タイガ)

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10月14日
【ゴブリンスレイヤー 13】
蝸牛くも(GA文庫)

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【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 16】
大森藤ノ(GA文庫)

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【家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね? 2】
高木幸一(GA文庫)

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【踊る星降るレネシクル 7】
裕時悠示(GA文庫)

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【厳しい女上司が高校生に戻ったら俺にデレデレする理由 〜両片思いのやり直し高校生生活】
徳山銀次郎(GA文庫)

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【僕の軍師は、スカートが短すぎる 〜サラリーマンとJK、ひとつ屋根の下】
七条剛(GA文庫)

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【きみって私のこと好きなんでしょ? 2 とりあえずデートでもしてみる?】
望公太(GA文庫)

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【きれいなお姉さんに養われたくない男の子なんているの? 3】
柚本悠斗(GA文庫)

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【エリスの聖杯 3】
常磐くじら(GAノベル)

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【魔女の旅々 14】
白石定規(GAノベル)

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【魔女の旅々 14 ドラマCD付き特装版】
白石定規(GAノベル)

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【スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 14】
森田季節(GAノベル)

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【スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 14 ドラマCD付き特装版】
森田季節(GAノベル)

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【ラスボス、やめてみた 2 〜主人公に倒されたふりして自由に生きてみた】
坂木持丸(GAノベル)

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【パリピ孔明 3】
四葉夕卜/小川亮(ヤンマガKCスペシャル)

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10月13日
【昔勇者で今は骨 2】
内々けやき/佐伯庸介(リュウコミックス)

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【ちはやふる 45】
末次由紀(BE LOVE KC)

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【カードキャプターさくら クリアカード編 9】
CLAMP(KCデラックス)

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10月12日
【新九郎、奔る! 5】
ゆうきまさみ(ビッグコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー 10】
蝸牛くも/黒瀬浩介(ビッグガンガンコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー外伝 イヤーワン 6】
蝸牛くも/栄田健人(ヤングガンガンコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー外伝2 鍔鳴の太刀《ダイ・カタナ》2】
蝸牛くも/青木翔吾(ガンガンコミックスUP!)

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【戦×恋(ヴァルラヴ)11】
朝倉亮介(ガンガンコミックス)

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【無能なナナ 7】
るーすぼーい/古屋庵(ガンガンコミックス)

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【英雄教室 10】
新木伸/岸田こあら(ガンガンコミックス)

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【死神坊ちゃんと黒メイド 10】
イノウエ(サンデーうぇぶりSSC)

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【つぐももフルカラーコミック つぐもも蜜】
浜田よしかづ(アクションコミックス)

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【オヤジが美少女になってた話 2】
赤信号わたる(アクションコミックス)

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【人狼への転生、魔王の副官 はじまりの章 6】
瑚澄遊智/漂月(アース・スター コミックス)

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【カルデアこぼればなし 染宮すずめFate/Grand Order作品集】
染宮すずめ(星海社COMICS)

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【月刊少年ガンガン 2020年11月号】

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【まんがタイムきららフォワード 2020年11月号】

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【ゲッサン 2020年11月号】

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10月10日
【狼は眠らない 3】
支援BIS/新川権兵衛(角川コミックス・エース)

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【蜘蛛ですが、なにか? 9】
かかし朝浩/馬場翁(角川コミックス・エース)

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【蜘蛛ですが、なにか? 蜘蛛子四姉妹の日常 2】
グラタン鳥/馬場翁(角川コミックス・エース)

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【Fate/Grand Order 平安HEROES ぴよ作品集】
ぴよ(角川コミックス・エース)

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【モルフェウス・ロード 1】
よかぜ(BLADEコミックス)

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【続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー】
佐島勤(電撃文庫)

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【魔王学院の不適合者 8 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜】
秋(電撃文庫)

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【幼なじみが絶対に負けないラブコメ 5】
二丸修一(電撃文庫)

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【安達としまむら 9】
入間人間(電撃文庫)

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【アポカリプス・ウィッチ 3 飽食時代の【最強】たちへ】
鎌池和馬(電撃文庫)

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【オーバーライト――クリスマス・ウォーズの炎】
池田明季哉(電撃文庫)

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【女子高生同士がまた恋に落ちるかもしれない話。2】
杜奏みなや(電撃文庫)

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【魔力を統べる、破壊の王と全能少女 2 〜魔術を扱えないハズレ特性の俺は無刀流で無双する〜】
手水鉢直樹(電撃文庫)

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【バケモノたちが嘯く頃に バケモノ姫の家庭教師】
竜騎士07(電撃文庫)

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【君が、仲間を殺した数 〜魔塔に挑む者たちの咎〜】
有象利路(電撃文庫)

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【午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの】
岩田洋季(電撃文庫)

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【ねえ、もっかい寝よ?】
田中環状線(電撃文庫)

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【異世界の底辺料理人は絶頂調味料で成り上がる! 〜魔王攻略の鍵は人造精霊少女たちとの秘密の交わり!?〜】
アサクラネル(電撃文庫)

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【女子高生声優・橋本ゆすらの攻略法】
浅月そら(電撃文庫)

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【追放された転生公爵は、辺境でのんびりと畑を耕したかった 〜来るなというのに領民が沢山来るから内政無双をすることに〜】
うみ(カドカワBOOKS)

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【勇者の孫の旅先チート 〜最強の船に乗って商売したら千の伝説ができました〜】
長野文三郎(カドカワBOOKS)

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【加護なし令嬢の小さな村 3 〜さあ、領地運営を始めましょう!〜】
ぷにちゃん(カドカワBOOKS)

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【鍛冶屋ではじめる異世界スローライフ 3】
たままる(カドカワBOOKS)

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【【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います 5】
星川銀河(カドカワBOOKS)

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【外れスキル「影が薄い」を持つギルド職員が、実は伝説の暗殺者 5】
ケンノジ(カドカワBOOKS)

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【父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。6】
松浦(カドカワBOOKS)

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【魔石グルメ 7 魔物の力を食べたオレは最強!】
結城涼(カドカワBOOKS)

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【ティアムーン帝国物語5〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜】
餅月望(TOブックス)

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【地球さんはレベルアップしました!】
生咲日月(TOブックス)

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【継続は魔力なり 6〜無能魔法が便利魔法に進化を遂げました〜】
リッキー(TOブックス)

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【最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。3】
ほのぼのる500(TOブックス)

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10月9日
【可愛いだけじゃない式守さん 6】
真木蛍五(KCデラックス)

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【放課後の拷問少女 11】
BOKU(講談社コミックス)

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【世界か彼女か選べない 9】
内山敦司(講談社コミックス)

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【我間乱-修羅 13】
中丸洋介(講談社コミックス)

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【売国機関 4】
カルロ・ゼン/品佳直(バンチコミックス)

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【最後のレストラン 16】
藤栄道彦(バンチコミックス)

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【トリニティセブン 7人の魔書使い 24】
サイトウケンジ/奈央晃徳(ドラゴンコミックスエイジ)

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【トリニティセブン アナスタシア聖伝 2】
サイトウケンジ/Bcoca(ドラゴンコミックスエイジ)

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【この素晴らしい世界に祝福を! 12】
渡真仁/暁なつめ(ドラゴンコミックスエイジ)

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【残念女幹部ブラックジェネラルさん 7】
jin(ドラゴンコミックスエイジ)

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【KILLING ME/KILLING YOU 3】
成田芋虫(ドラゴンコミックスエイジ)
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【魔王学園の反逆者 1 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~】
溝口ぜらちん/久慈マサムネ(ドラゴンコミックスエイジ)

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【異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 12】
福田直叶/鶴崎貴大(シリウスKC)

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【無号のシュネルギア 3】
高田裕三(シリウスKC)

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10月7日
【ウィッチクラフトワークス 15】
水薙竜(アフタヌーンKC)

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【ウチの使い魔がすみません 8】
櫓刃鉄火(アフタヌーンKC)

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【うちの師匠はしっぽがない 4】
TNSK(アフタヌーンKC)

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【good!アフタヌーン 2020年11号】

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【逆転オセロニア 蒼竜騎士と赤竜騎士の軌跡】
高嶺バシク(レジェンドノベルス)

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【ネカフェ住まいの底辺冒険者 2 美少女ガンマンと行く最強への道】
御手々ぽんた(レジェンドノベルス)

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【絶対回避のフラグブレイカー 2 ハッピーエンドをつかむための25の法則】
友理潤(レジェンドノベルス)

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【俺たち青春浪費中、魔法少女と世界を救う。】
佐藤悪糖(レジェンドノベルス)

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10月6日
【ソウナンですか? 7】
さがら梨々/岡本健太郎(ヤンマガKCスペシャル)

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【ヤングマガジン サード 2020年 Vol.11】

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【殺人事件が起きたので謎解き配信してみました】
越尾圭(宝島社文庫)

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【大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 妖刀は怪盗を招く】
山本巧次(宝島社文庫)

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【谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ】
柊サナカ(宝島社文庫)

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10月5日
【刹那の風景 1 68番目の元勇者と獣人の弟子】
緑青・薄浅黄(ドラゴンノベルス)

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【悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます 2】
緋色の雨(ドラゴンノベルス)

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【ヤングキングアワーズ 2020年11月号】

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10月2日
【鬼滅の刃 22】
吾峠呼世晴(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 19】
筒井大志(ジャンプコミックス)

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【呪術廻戦 13】
芥見下々(ジャンプコミックス)

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【冒険王ビィト 15】
稲田浩司/三条陸(ジャンプコミックス)

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【終わりのセラフ 22】
山本ヤマト(ジャンプコミックス)

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【あやかしトライアングル 1】
矢吹健太朗(ジャンプコミックス)

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【早乙女姉妹は漫画のためなら!? 8】
山本亮平(ジャンプコミックス)

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【異世界居酒屋「のぶ」11】
蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵(角川コミックス・エース)

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【帰ってください! 阿久津さん 2】
長岡太一(角川コミックス・エース)

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【ヤングエース 2020年11月号】

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【ジャンプSQ. 2020年11月号】

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【それでも、好きだと言えない】
赤月カケヤ(講談社ラノベ文庫)

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【勇者になりたい魔人の冒険】
箕崎准(講談社ラノベ文庫)

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【失恋後、険悪だった幼なじみが砂糖菓子みたいに甘い 〜ビターのちシュガー〜】
七烏未奏(講談社ラノベ文庫)

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【一般人遠方より帰る。また働かねば!】
勇寛(Kラノベブックス)

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【ウイルス転生から始まる異世界感染物語】
結城絡繰(Kラノベブックス)

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【奴隷転生 〜その奴隷、最強の元王子につき〜】
カラユミ(Kラノベブックス)

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【不遇職【鑑定士】が実は最強だった 〜奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する〜】
茨木野(Kラノベブックス)

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【転生貴族の万能開拓 〜【拡大&縮小】スキルを使っていたら最強領地になりました〜】
錬金王(Kラノベブックス)

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【約束のネバーランド ~戦友たちのレコード~】
七緒/白井カイウ(JUMP j BOOKS)

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【憂国のモリアーティ 虹を視る少女】
埼田要介/竹内良輔(JUMP j BOOKS)

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10月1日
【サイレントウィッチーズ 4 スオムスいらん子中隊ReBOOT!】
築地俊彦/ヤマグチノボル(角川スニーカー文庫)

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【サイレントウィッチーズ 4 スオムスいらん子中隊ReBOOT! プレミアム特装版】
築地俊彦/ヤマグチノボル(角川スニーカー文庫)

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【天才美少女な幼馴染のくせに、なんで俺の前でだけそんなにスキだらけなんだよ】
五木友人(角川スニーカー文庫)

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【戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(上)】
長月達平/戦翼倶楽部(角川スニーカー文庫)

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【魔王学園の反逆者 4 〜人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる〜】
久慈マサムネ(角川スニーカー文庫)

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【あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか?2】
桜目禅斗(角川スニーカー文庫)

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【会社員とJK、お隣さん歴1年目。】
ナナシまる(角川スニーカー文庫)

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【フリーライフ 〜異世界何でも屋奮闘記〜 9】
気がつけば毛玉(角川スニーカー文庫)

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【<Infinite Dendrogram>―インフィニット・デンドログラム― 14.<物理最強>】
海道左近(HJ文庫)

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【常勝魔王のやりなおし 1 〜俺はまだ一割も本気出していないんだが〜】
アカバコウヨウ(HJ文庫)

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【悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~ その1】
のこみ/七夕さとり(B's-LOG COMICS)

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【本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる! 4」】
鈴華/香月美夜(コロナ・コミックス)

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9月30日
【転生したらスライムだった件 17】
伏瀬(GCノベルズ)

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【転生したら剣でした 10】
棚架ユウ(GCノベルズ)

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【エロいスキルで異世界無双 2】
まさなん(GCノベルズ)

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【ナイツ&マジック 10】
天酒之瓢(ヒーロー文庫)

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【察知されない最強職 7】
三上康明(ヒーロー文庫)

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【異世界チート魔術師 13】
内田健(ヒーロー文庫)

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【異世界道楽に飽きたら 4】
三文烏札矢(ヒーロー文庫)

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【再現使いは帰りたい 5】
赤雪トナ(ヒーロー文庫)

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【いずれ最強へと至る道 3】
藍澤建(ヒーロー文庫)

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【マジカミ イビルオブテイルコート】
しめさば/Studio MGCM(ファミ通文庫)

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【放課後の図書室でお淑やかな彼女の譲れないラブコメ】
九曜(ファミ通文庫)

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【賢者の孫 13.雷轟電撃の魔竜討伐】
吉岡剛(ファミ通文庫)

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【古き魔王の物語をっ!】
壱兄さん(エンターブレイン)

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【機動戦士ガンダムサンダーボルト 16】
太田垣康男(ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【機動戦士ガンダム バンディエラ 2】
加納梨衣(ビッグコミックス)

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【機動戦士ガンダム アグレッサー 13】
万乗大智(少年サンデーコミックス)

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【機動戦士ガンダム アグレッサー 14】
万乗大智(少年サンデーコミックス)

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【プラネット・ウィズ 5】
水上悟志(YKコミックス)

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【MUJIN -無尽- 8】
岡田屋鉄蔵(YKコミックス)

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【魔法少女にあこがれて 3】
小野中彰大(バンブーコミックス)

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【アスモデウスはあきらめない 8】
勇人 (バンブーコミックス)

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【コミックライド2020年10月号】

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