徒然雑記

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富士見ファンタジア文庫

限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 2 オーバーリミット・スキルホルダー ★★★★   



【限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 2 オーバーリミット・スキルホルダー】  三上 康明/大槍 葦人 富士見ファンタジア文庫

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お嬢様に迫る危機を払いのけ、全知全能者として世界を救え!

全知全能の天賦珠玉を手に入れてから4年ーー。成長したレイジはラルクの情報を求め、貴族のお嬢様・エヴァの護衛の任についていた。幼き彼女に迫るは魔の手、レイジは命を賭し彼女を守り切ることができるのか!?

全知全能者ってまたこのあらすじ、強い言葉を使うなあ。確かあらすじ限定で、本編ではこんな風な書かれ方はしていなかったと思うけれど。
こういう風に書かれると、それこそ神様みたいな強大な力を振るえるみたいに見えてしまうけれど、全知全能というにはだいぶ機能も弱いし限定的だし、何よりレイジは「森羅万象」の天賦珠玉に依存することも驕ることもなく、うまく利用することで自分を研鑽することで、「森羅万象」に頼り切りにならない、場合によっては使えない場面でもなんとか出来るように頑張ってるんですよね。
もともと謙虚であり善良な子ではありましたけれど、こういう直向きな所はやはり最初に出会ったダンテスさんたち「銀の天秤」の影響は大きいのでしょう。
彼らの優しさ、心の健やかさに助けられ、守られ、救われたレイジにとって、彼らは恩人である以上に憧れであり、彼らのような在り方こそレイジの人生の指針になっているのではないでしょうか。
それが、「冷血卿」と呼ばれるスィリーズ伯爵とその娘であるエヴァとの関わり方に垣間見えるような気がします。
襲われていたスィリーズ伯爵を救った縁から、エヴァの護衛に雇われることになったレイジ。情報の扱いに長けたスィリーズ伯に報酬として姉と恩師の孫娘にまつわる情報を引き換えに、彼の依頼を受けたレイジにとって、最初はエヴァの護衛というのはまあ仕事にすぎなかったわけです。
まあ仕事に過ぎないというのは言い過ぎで、まだ12歳の少女を守るのにビジネスライクも何もなく、もとより聡明で良い子であったエヴァを危険から遠ざけるのに否応などあるわけがなく、身を入れて彼女の護衛に徹するレイジなのですけれど、エヴァという少女の魂の輝きはそんな気持ちの入り方じゃ全然足りないものだったんですね。
一つ経験を得るごとに、見違えるように大きく翼を羽ばたかせていくエヴァ。その心の成長は、見る人の鼓動を激しく高鳴らせてしまうような、そんな素晴らしいもので、見守るレイジをして思わず魅入られてしまうような、夢中にさせられてしまうような、そんな眩しいくらいの輝きだったのです。
そんな今鳥かごの巣の中から飛び立とう、羽ばたこうとしている雛を目の前にしたら。
かつて、鉱山から逃げ出して右も左もわからなかったレイジを拾い、救って、守って、導いてくれたダンテスさんたち「銀の天秤」のように、レイジもまた憧れ尊敬する彼らの姿に倣うことに何の躊躇いもなかったのではないでしょうか。
純粋に、この姿以上に心の美しく強い少女と、不器用に娘を愛する父親を応援してあげたい、彼らがより良き未来へ歩めるように細やかでも手助けしてあげたい、と善良なレイジが思うことは自然ではあったでしょうけれど、かつて庇護される側だった自分がしてもらった事を、この素敵な父娘に同じようにしてあげたい、そう倣うことで「銀の天秤」の人たちに胸を張れる、そういう思いもあったんじゃないかなあ、と。
幼い頃、レイジはずっと守られる側でした。姉ラルクに対しての親愛の想いも、ずっと自分を弟と呼んで庇い守ってくれたことへの感謝が多分に含まれてるんですよね。そして、「銀の天秤」のメンバーに対してもそう。
四年という月日が流れ、レイジは大人と言うにはまだ幼いけれど、少年と青年の境というくらいには大きくなって、無力であった悔しさを乗り越えるように強くなりました。
そうして今、一人の少女と一人の父親の人生の岐路に関わり合うことになった時、レイジはかつてと違って今度はそっと手を差し伸べて支える側になれたのです。
尊敬と憧れ、親愛に満ちた最愛の人たちに倣うように、四年という月日は一人の少年にそれだけの人としての大きさを蓄えさせてくれたわけです。
エヴァは立派でした。大人でも心折れそうな大きな事件、災厄の渦中をくぐり抜けながら、むしろ蛹から羽化するように、父であるスィリーズ伯爵の予想を遥かに上回る形で、レイジの期待を軽々と飛び越えるように、目覚ましい成長を遂げていく。それは、レイジが手取り足取り引っ張ってのことではなく、全部彼女自身の意思であり勇気であり思慮であり、自立した決意でもありました。
レイジは側で見守り続けただけ。そっと手を差し伸べて、支えただけ。それこそが、エヴァにとってかけがえのないものであったとしても、主体は常にエヴァにあったんですよね。
個人的に、ラストシーン。レイジとエヴァが手をつなぎ父親という庇護の鳥かごから出て夜明けの静かな街を歩いていくシーン、とても美しくて心に焼き付いています。
そして、そのまま二人で自由な空に旅立つ、のではなく、ここでレイジが繋いでいた手を離す展開には驚愕と言っていいほどの驚きと同時に、感動のような想いが湧き上がったんですよね。
この別れと旅立ちは、ボーイ・ミーツ・ガールとしても父と娘の物語として最上級の美しい情景だったように思うのです。
いつか再び出会ったとき、今よりももっと素敵で幸せな二人になれることを約束するような、皆の未来を祝福するようなお別れ、そんなシーンでした。

スィリーズ伯爵家での経験は、レイジという人間の心に大きく真っ直ぐな柱を立たせるものだったように思います。伯爵とエヴァだけではなく、この聖王国で幾多の出会いを得ることになるのですが、なんていうんだろう、そうして出会った人たちは聖王陛下をはじめとして人間的にも魅力的な人たちでしたし、エヴァと同じように幼子から自覚を持って一廉の大人へと成長しようという眩い子供たちの姿もあり、名もなき一騎士や使用人でありながら人としての良き姿、心すくような在り方を見せてれた人、親愛や友誼を交わしてくれた人が沢山いて、レイジの人生の中でも最良のひとときであり思い出と成り得る時間だったんじゃないでしょうか。

また、このクルヴァーン聖王国で対することになった大事件。天賦珠玉と、調停者と呼ばれる世界にまつわる秘密に関わる出来事は、この世界そのものがなにか一筋縄ではいかない大きな思惑、そして想像を絶する仕組みによって成り立っている事が垣間見えて、なにかとてつもない事が動き出しているという感覚と共に物語が動き出したという雰囲気が走り始めるんですよね。

……しかし、素晴らしきは大槍葦人先生のデザインですよね。このレイジの衣装とか、なんかもうカッコいいとか通り越して、呑まれそうです。エヴァのドレスも、そこらのドレスとは一線を画していますし、ファンタジーとしての奥行きへの味わいが半端ないですわー。

そしてゼリィ姐さんのダメ人間っぷりがちょっと好きすぎるw 
レイジくん、結構ダメ人間好きでしょう、君w


両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一緒に暮らすことでした。 ★★★   



【両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一緒に暮らすことでした。】  雨音 恵/kakao 富士見ファンタジア文庫

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今日からアナタは私のものです! 親のせいで可愛いJKと同棲(のち結婚)

海外逃亡した両親の借金の返済を迫られた高校生・吉住勇也を救ったのは社長令嬢の同級生・一葉楓だった。
その条件は、「――私と同棲することです!」「……なんで!?」
そして始まった楓との生活。
全国女子高生ミスコンの1位に輝くほど可愛い彼女が、お風呂に一緒に入って背中を流そうとしてきたり、添い寝したり……、「いやいやこんなことで絆されないぞ!」と意地を張るも、誰にも見せない無邪気な笑顔や人知れず努力する一面を知れば知るほど、どんどん楓が好きになって……。
抜群に可愛くて、ちょっと抜けてて、一生懸命な彼女とのハプニング満載同棲生活!
これ、男女を逆にしてしまうとわりと盛大にアウト案件じゃないですか?w
親の借金でヤクザに引き取られそうになった少女を、金持ちのイメケン男子が代わりに借金払った見返りに自分のものにした上で、自分の部屋に住まわせながら迫りまくる、という構図は完全にエロ漫画である。いや、少女漫画とか少女系小説なんかだとこういうパターンもあるの?
でも一緒のベッドで寝ようとしてきたり、勝手にお風呂入ってきたりって、美少女でなければ許されない、ですよねw
いいんだよ、美少女なんだから許されるんだよ、というお話である。
とはいえ、金で買った関係である、というのは厳然とした事実。借金取りのお兄さんとは幼い頃からの付き合いでもうなんか兄貴分という感じでお兄さんの家族ぐるみで懇意にしていた関係でしたし、借金の件もお兄さんかなり本気で上に取りなして身体張って勇也の事守ろうとしてくれていたので、本当に酷い事にはならなさそうだったので、勇也の方にもあんまり絶体絶命から救ってくれた恩人、という実感は得られていなかったみたいなんですよね。
なんなら、楓と結婚して大企業の社長職を継がなきゃいけない、という強制ルートも大概地獄っぽいですし。
というか、今どき電機メーカーなんてしかも一族経営とか、お先真っ暗で先行きヤバそうなんですけどねえ。
とはいえ、楓の方は借金を笠に着て無理やり健人に迫るというわけではなく……いや、人生プラン押し付けられた段階で思いっきり笠に着てるかもしれませんけど、普段のアプローチでは立場の違いを利用してという真似はしていないのでセーフ、ギリギリセーフ。自分個人の魅力でもってアプローチするのはセーフの範疇、思いっきり女の武器を使いまくってる気もしますけど。
でも、そのあたりも好きの気持ち任せで結構無理はしている感じはあるんですよね。積極的にイケイケガンガン突撃していますけど、完全にノリノリでというわけではなく、ちょっとビクビクしながらという風情も見受けられるんですよね。だからこそ、一途さが感じられて、健人の方も惹かれていったのでしょうけれど。
相手から良い反応が返ってきだしたら、必死のイケイケにも段々と調子が出てくるというもので、いやこの場合は調子に乗ってきだすというべきか。学校でももとのキャラ続ける気さらさらなく、見せつけるようにバカップルをはじめてしまうあたり、ウカレてキャラが壊れたのか素が出たのか、或いは所有を主張する牽制だったのか。
案の定、健人にほのかに好意を持っていた娘たちは軒並み撃沈されてしまうわけですが。
個人的には、所詮金で買ったのがはじまりの関係、別に本当に好きな娘が出来てしまった場合、二階堂哀との仲が友情ではなく恋愛感情に至ってしまっていたら、どんな修羅場になっていたかは興味あるんですよね。借金問題というお金が絡んでいる上に金を払ってでも手に入れるという重たい愛情が合わさっている以上、とてもドロドロとした愛憎劇になりかねない要素たっぷりな環境設定だったのですが、無事というか残念ながらというべきか、そちらは回避されて順当に積極的な好意の攻勢に撃ち抜かれて陥落した、という展開に収まった感があります。
健人が楓の事を段々と好きになりながら、その気持ちに応えることを躊躇していた理由も、両親に捨てられた事で大事な家族を作ることへの怯えがあったから、みたいなものでしたけど、そもそもおいていかれた時もそれほどショック受けてた様子も見せてなかったですし、いや夢見て泣いちゃってたりはありましたけれど、それだけと言えばそれだけであんまりトラウマという感じがなかったですしね。ちょっと取ってつけたような印象はありました。
ともあれ、すんなりと愛されることを受け入れ、自分の人生を彼女に預けることを決めてしまいましたけど、これから彼女に寄り添うには尋常ではない多大な努力が求められることを彼はちゃんと理解しているんだろうか。覚悟決まってるんだろうか。彼女の気持ちに応えるという一点にしか意識が行っていなくて、与えられたものを返すことの困難さを果たして見ているんだろうか、という不安が。
あと、あんまり日常シーンなかったんですよね。同棲している上でのハプニング的なエピソードは幾つもあったのだけれど、一緒に暮らしている中での何気ないワンシーンとか、生活感を感じさせる景色、呼吸みたいなものを読み取れるシーンがあんまりなくて、同世代の男女が同居しているという折角のシチュエーションに対して、広がり奥行きをあんまり感じられなかったのはちと残念でした。
続きあるのかな。もうあとはひたすらイチャイチャするだけしかやることなさそうだけど。というか、最初からイチャイチャしかしてないですが。

転生王女と天才令嬢の魔法革命 3 ★★★★☆   



【転生王女と天才令嬢の魔法革命 3】  鴉 ぴえろ/きさらぎ ゆり 富士見ファンタジア文庫

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転生王女と天才令嬢は今、二人の未来のために向かい合う。

アニスフィアが王になる。姉弟喧嘩から狂いだした歯車。疲弊していく王女を隣で見続けたユフィリアは、彼女のため一つの決意をする。だが、それこそがアニスフィアにとって譲れない一線で――

前回、アルくんに言って聞かせて全部空回りしてしまった説得が、今度アニスが次期国王となってしまった事でそのまま返ってきてしまった感がある。彼女は弟に諭しこう語った。人生を楽しめばよかったのだと。
でも今、王にならんとするアニスはそれを楽しめただろうか。
彼女が身体を張って止めようとしたアルによる既存の社会の破壊。それを彼女は自分が王になることによって、自ら行うことになってしまった。それは魔法を使えない身と貴族の存在を無にする革新たる魔学を伴う以上、逃れられない必然だ。アニス自身が既存の社会の在り方を破壊する存在である以上、彼女が王となるということは既存の社会の否定になってしまう。しかし、王の成りてが他にいない以上、選択肢は存在しない。父たる国王は緩やかな変革を諦め、アニスは覚悟を決めた。
アルが叫んでいたじゃないか。魔法は呪いだ、と。国王となることは生贄になることだ、と。
今、アニスが王になるということは、アルとは形が違うとは言え国の生贄になるということ。彼女の自由が失われてしまうということ。彼女が憧れ追い求め続けた魔法は、きっとアニスにとっての呪いになるだろう。
アニスは立派な王になるだろう。反発から多くの血が流れ破壊が伴い国の在り方は変わり、しかし彼女はやり遂げるだろう。
でも、そこにアニスの笑顔はない。アニスの幸せはない。
人生を楽しめ? かつてアニスがアルに語った言葉だ。それを今、彼女は自分に告げることが出来るだろうか。言われて、それを受け入れられるだろうか。きっと、絶望に嗤うに違いない。

この巻では、弟に替わって王座を継ぐことになったアニスの心情が深く深く語られている。
彼女がいかに自分を殺し、王になる覚悟を決めたのかを。
そして、そんな無理を重ねて本当の自分を仮面で塗り固めていくアニスを目の当たりにして、打ちのめされていくユフィの無力感を。
ユフィは、アニスとアルの姉と弟の衝突に際して、結局大したことは何も出来ないままだったんですよね。傍観者とまでは言わないまでも、彼女としては何も出来ないままだった、と思う所は強かったでしょう。アルがああいう結末を迎えてしまった理由の一旦は自分にある、という自責も募っていた。
そこに、アニスがアルと同じ繰り返しになろうとしている、二の舞になろうとしているのを前にして、再び突きつけられるのである。正しい貴族としては、そんなアニスを支持して支えなければならない、という事実に。国のため、アニスには立派な王になってもらわなければならない、と彼女が受けた教育が物語っている。でもそんな正しさが、アルを潰してしまった。アニスを傷つけてきた。今更に、あの太陽のような姫の輝きが失われようとしている。アニス女王が国を照らす代わりに、アニス自身の輝きは曇り果ててしまうだろう確信がある。それを再び傍観しようというのか。
葛藤する、苦悩する、現実は揺るぎもせず選択肢の無さを突きつけてくる。
ここでユフィもアニスも、自分の本心と、感情とこれでもかというくらいとことん向き合うことになるんですね。義務や責務、仕方ないという諦めの向こうに押し殺した本当の気持ちと。
これ、本当に作者である書き手が登場人物たるアニスやユフィの心情と本気で向き合った結果だと思うんですよ。複雑で時に矛盾していて相克しているもどかしいくらい揺れる剥き出しの感情が、ぶちまけるように書き殴られていくのである。それは、アニスとユフィが本音でぶつかり合うことで、さらに加速していく。衝突してぶつかってぶつかって、気持ちをぶつけ合うことでその更に奥の思いを暴き出し、掻き出して、掘り出して、剥き出しにしていくのである。
それは、書き手側から与えられた、被せられた、着せられたものではあり得ない生々しい感情なんですよね。キャラクターに問いかけて問いかけて、様々な方向からアプローチして探って確かめて返ってくる反応を拾って、かき集めて、そうして形にしていったもの。
どうして? どうしてそんな風に思うの? どうしてそんな風に行動していたの? なんでそんな事を言ったの? なんでその人にそんな素振りを見せたの? そうやって問いかけて問い詰めて、心のウチを確かめていく作業。断片を分析し、そのキャラクターそのものをバラバラにして解体して、明らかにしていく作業。曖昧模糊として形にならないものを、丁寧に磨いて磨いて、言葉にしていく作業。文章にしていく作業。それは深い深い水の底に息を止めて潜っていくような、苦しくて辛くて、気が遠くなるような作業だ。でもそれによって聞こえてくるのは、そのキャラクターの生の声。与えられたセリフではない、そのキャラの境遇、性格、歩んできた人生、積み重ねてきた経験、周りの人達との人間関係。そういった複雑で重厚に入り組んだ構成の奥底で育まれたものを汲み出した、本物のそのキャラの声だ。叫びだ。
アニスの悲鳴も、ユフィの祈りも、王妃の涙も、確かのその人の心からの声なのだ。
よくぞここまで、と思えるほどの心情描写でした。生の声だからこそ、ダイレクトに心を叩いてくる。こんなにガンガン叩かれたら、痛いですよ、熱いですよ。辛さも苦しさも悲しさももどかしさも、全部ダイレクトに伝わってくる。
よくぞ、ここまで描いたものです。キャラクターに向き合ったものです。剥き出しになるまで、掘り下げて掘り起こしたものです。
凄かった。
いやもう、アニスにしてもユフィにしても、気持ちが器を満たしきってしまって、ダバダバと溢れかえってしまったのは嫌というほどわかってしまったので、ユフィがアニスに対してああなってしまったのも、なんかもう仕方ないと言うか当然というか必然に思えてしまいました。あそこまで感情を注いでしまったら、もう性別とか関係ないですよね。ユフィの方、なんかこう染まってしまったというか、塗り替わってしまったというか。決め込んでしまった分、食らう側になってしまった感がありますが。これ、攻守完全に交代しちゃってますよね。

話的にはここで最終回でもおかしくないくらいだったのですが、一部終了という形で二部以降も続けていくつもりみたいなんですが……そうなったらなったで、何を見せられることになるんだろう。
それが怖くもあり楽しみでもあり……。


魔王2099 1.電子荒廃都市・新宿 ★★★★   



【魔王2099 1.電子荒廃都市・新宿】  紫 大悟/クレタ 富士見ファンタジア文庫

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統合暦2099年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と……その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!

これはまた、やりたい事ごた混ぜにしてやってやったぜー!感があって好きだなあ。
伝統的魔王と勇者の戦いに破れ、滅び去った魔王ベルトールが500年の時を経て復活してみれば、そこは見慣れたファンタジー世界アルネスではなかった。かと言って、単純に文明文化が発展して技術水準が上がった「現代系異世界」でもなく、異なる次元の魔法のない科学文明世界「地球(アース)」でもない。
そこは、別次元同士の衝突によって生じた魔法文明惑星アルネスと機械文明惑星アースが融合した世界。異文明の衝突によって起こった大戦争によって、神も国家も秩序も滅び崩壊し、魔法と科学の文明が融合して発展して80年の月日が流れた未来世界。
ファンタジーも現代も通り越して、魔導と電脳が支配するオカルトサイバーパンクと化した世界。人間も魔物もすべてがファミリアと呼ばれる電脳具を体内に装着してネットワークに繋がった電子都市・新宿。
そんな見知らぬどころじゃない、見たこともない考えたこともない想像すら出来なかったわけのわからない世界に放り出された旧世界の魔王の明日や如何に。

不死の魔王として数千年に渡って君臨し続けた魔王ベルトールは当然一般ピープルに紛れるような言動は出来ないわけで、尊大にして傲岸……シンプルにいうとどこのお大尽かというような偉そうな物言いしか出来ないのですけれど、別に物事の道理がわかってなかったり現状についていけない、というような周りが見えてない人ではないんですよね。
世界征服の志こそ失わなかったものの、この新宿という場所が自分の想像もつかないロジックで成り立っている世界で、自分がまったくそれについていけていない事もちゃんとすぐ理解しますし、いくら魔王と名乗っても誰も相手にしてくれない事も勿論わかっている。
そもそも彼ベルトールは、魔王と言っても邪悪の化身というわけではなく、不死人と呼ばれる様々な要因で不死者に至った者たちの王、という立場であって、世界征服も自分の野心や欲望という以上に理念のため、という人物なのである。
だから、王としても崇められて当然、奉仕されて当然、というような傲慢な意識は持っていなくて、忠節に対してはちゃんとそれに相応しい報いを与えてやらなくてはいけない、という部下に対しての責任感も感謝や情も持ってるんですよね。また、直接自分に関係ない相手でも自分を助けてくれたり、何かを与えてくれたら、この魔王素直にお礼言えるんですよね。
多分、道を訪ねて教えてくれてもちゃんとありがとうと言うだろうし、道すがら落とし物をした時拾ってもらっても「ありがとう助かった」と言える人物なんですよね。こういう人として当たり前の側面を備えているのは、何気に大事なところだったように思います。
かつて魔王全盛期だった頃は、権力者特有の酷薄さや残酷さを持っていたようですけれど、そういう当たり前の部分は新宿に復活して苦労してから身につけたものではなく、そもそも備え持っていたものなんじゃないかな。
だからこそ、500年ずっと待ち続けて自分の復活を助けてくれたかつての側近、マキナが魔王軍の崩壊や「現想融合」と呼ばれる次元融合事件や世界大戦を経て、長きに渡って苦労し、今や小さなプレハブ規模のアパートメントの一室に居を構え、日銭を稼いで糊口をしのぐような生活を送っているのを目の当たりにした時。
魔王たる自分を迎えるのにこんな惨めたらしい環境しか用意できないのか、みたいな不満や哀れみを覚えるのではなく、こんな苦労をしてまで自分を復活させてくれたことに深い感謝と、こんな辛い日々を可愛い部下に送らせてしまったことに感極まって謝罪と労りを込めてマキナのこと、ギューッと抱きしめるんですね。
その直前、ベルトール自身、かつての臣下に裏切られ、自分が時代遅れの存在だと突きつけられ、誇りも矜持も打ち砕かれて惨めな思いに打ちのめされていたのも大きかったのでしょう。自分が今味わっている惨めさ、屈辱に倍するものを、この少女然とした腹心は500年に渡って味わい続けた、辛酸を舐め続けた。その上でなお、自分の復活を待ち続けてくれた。激動の時代を生き続けたマキナは、きっとベルトールが復活したとしてもかつてのように魔王として君臨する事も復権する事も難しいかもしれない、とわかっていただろう。それでも、魔王としての価値を喪っているだろうベルトールを、迎えてくれた。かつてと変わらぬ忠義を、親愛を、捧げてくれた。その価値を、重さを、掛け替えのなさを、ちゃんとこの魔王様は十全理解し感じ取ってくれたんですよね。マキナも、これほど報われたと思えることはなかったでしょう。ベルトールのこういう人間味の在るキャラが好ましくてねえ。
ここでマキナに衣食住全部任せて、お前が働いて養え! と魔王ならぬヒモにならず、速攻でとりま生活のために働くぞ! となるところ、ベルトール偉いと思うし何気に適応力高いですよね。
マキナとしては、ワンルームに魔王様とたった二人きりの睦まじい生活、というだけで満たされていたみたいですけど。むしろ、ヒモになってほしかったんじゃw
まあ案の定、面接で片っ端から落とされて存在全否定された就活生みたいになってしまうのですが。就職活動、あれほど自分の存在価値を見失ってしまうものないもんなあ。イオナズン・ネタをここで見ることになるとは思わなかったが。

でも、攻殻機動隊の電脳化に代表されるようなサイバーパンクの定番とも言える脊髄に装着する情報端末、ここではファミリアと名付けられた魔導機器となっていますけど、こういうネットワークに接続していないと身分保障も仕事も得られない、というのはディストピア感がありますよね。
そして、スラムにたむろする身体の違法改造を施した半機械のアウトローたち。この中に、オークやゴブリンといった魔物たちが当たり前のように混ざり、電脳ハッカーが情報屋としてビルの一角に棲家をこしらえて潜んでいたり。やっぱりこういうサイバーでオカルトな世界観、好きですわー。
そして、そんな世界のネットワークで、ユーチューバーとして生計をたてはじめる魔王様w
人気配信者になってるし。魔王のカリスマをそんなところで発揮していいのか、おい。

ただ、魔王としての力を取り戻すには信仰度という認知が必要らしく、ポジティブでもネガティブでも認識され強い感情を向けられることで、それぞれ正と負の信仰の力を得られるという寸法なので、ネットワーク上で知名度をあげる、というのは見事に時代に適応している、と言えるのかもしれない。
そして、幾ら技術的にいくら時代遅れになろうと、彼が魔導師として天才を越えた存在であることは変わりなく。時代遅れ、なんてのは過去に固執さえしていなければ、時間さえあればいくらでも更新していけるんですよね。ベルトールの場合、一々発展史を丁寧に辿らずとも、理論さえ理解すれば容易にブレイクスルーしてしまえる、どころか新たな理論に到達できる、というあたりやはり本物の化け物なんだよなあ。

この時代まで生き延びて、目的も見失って流浪していた勇者との再会や、魔王としての在り方の変化など、新たな時代に復活して自分の価値を見失い辛酸を舐めたからこそ、かつての魔王としての自分とは違う、新しく見出したもの、ベルトールとして大事に思えるものが出来る、というあたりこそ、物語の主題だったようにも思うのですけれど、ちょっとそのあたり突き詰めきれずに物語の進行の流れに任せてしまったかな、と思う部分もありました。
マキナとの二人きりの狭い部屋での生活、ちゃぶ台囲んで過ごす日々の様子、もうちょっと見てみたかった気もしますし。
まだ未登場で行方不明の六魔侯たちも、ただ不死狩りから身を隠している、という風でもないですし、裏切った臣下もずっと秘めていた野心を開放した、というだけではない何らかの事情もあったようですし、むしろここからさらに世界観も広げていく余地もありそうで楽しみ。
ベルトールさまのキャラが本当に良かったので、サイバーパンクな世界観を発射台に、主人公をはじめとしたキャラの魅力を推進力に、ここからグイグイと面白くなって欲しいものです。期待したい♪

スパイ教室 03 《忘我》のアネット ★★★★   



【スパイ教室 03 《忘我》のアネット】  竹町/トマリ 富士見ファンタジア文庫

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失踪した4人の少女。最悪の結末は――。

暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女――アネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。

表紙はアネット。アネット? またアネット? 2巻でいや誰だよこれ、という2巻では出番がない忘我の人が二人も表紙を飾っていて、混乱に陥れられたものでした。なんでこの娘なの?
と、思ってたら3巻もこの娘である。何しろこの作品、読者を騙し尽くすことを見せ場にしている物語である。わざわざ本編と関係ないキャラで表紙を飾らせることから、なにか仕掛けてきてるんじゃ、と疑心暗鬼になるのも仕方ないじゃないですか。
普通、8人いるスパイ娘を一人ずつ描いていくものじゃないですか。それをわずか2巻目からいきなり常道からドロップアウトするものですから、もうワケワカランかったんですよね。2巻読んでも、なんでグレーテがアネットの格好しているのかわからないままでしたし。よほどの謎があるか、アネットが実は裏の主人公だったのか。
まあ色々と考えました。穿ちました。この3巻のあとがきであっさり暴露されてたんですけどね。
……人気投票の結果かよーー!! いや、ストーリーの関係上、3巻はどうしたってアネットがメインにならざるを得ない中で、2巻の表紙を飾ることを目玉にした人気投票でアネットが一位を獲得してしまった、という事態に苦心した結果がこれだった、というのはよくわかったのですが、そんな企画全然知らなかった身としては、この真相にはさすがにがっくりしてしまいました。
なんかこう、遠大なミスリードとかが絡んでたとかじゃなかったのかー

というわけで、この3巻はアネットが中心となって起こった事件。4人のチームの失踪のお話となります。と言っても、アネットは事態の中心であっても、どちらかというと据えものであって、物語の牽引はチームのリーダー的な立場に在るティアと、独立独歩を行こうとするモニカとの対立を中心軸に進んでいくわけですが。
先の2巻の主役となった4人が協調性を高く持つメンバーだったのに対して、こちらの屍迎撃チームに配された4人は実力こそ秀でているものの、協調性に大いに問題ありのメンバーだったのです、ティアは除く。
実質的にリーダー的な立ち回りをしていたティアに求められたのは、この問題児たちの取りまとめ、ではなかったみたいで、対立し続けることが真のチームワークへと繋がるという、前身の「焔」からのクラウスの方針によるものだったわけですけれど、終わってみてもそれよく意味わかんなかったですよ?
つまり、妥協して自分を押し殺すな、ということでもあったのでしょうか。肝心の「屍」迎撃作戦の方はモニカの能力のゴリ押しで無事済んだようなもので、実際彼女らのチームワークが問われることになるのは、作戦終了後に彼女らに許されたバカンスの地で巻き込まれた事件でした。これ、クラウスが仕込んだことではなくて、完全に偶然の産物だったんですよね。この事件がなかったら、果たしてティアは他の三人に認められたのか。ティアは他の三人のことを理解できたのか。アネットの資質は見極められたのか。
灯火というチームは完成したのか。
たまたま巻き込まれた、というには重大な転換点でありました。運命というのは凡そ、そうやって何食わぬ顔をして訪れるものなのかもしれませんが。

こうしてみると、2巻のメインメンバーたちって本当に普通に人付き合い出来る娘たちだったんですねえ。あれはあれで癖が強くて面倒なところのある困ったちゃんたち、に見えたものですが、モニカ、エルナ、アネットの三人に比べてばどうしてどうして。
特にモニカは自分の能力に強い自負がある分、周りを邪魔者とみなして独断専行するチームとしては一番厄介なタイプ。必然的に、ティアと衝突を繰り返す、いやちゃんとした衝突にもならず、勝手するモニカをティアが引き止められずにすれ違うことになる。
まず、ちゃんと対立することも出来なかった。ティアは相手にもされなかったわけだ。
女の武器を駆使して渡り合うティアという少女、女スパイのある意味王道を行くのだけれど、その割には世間も人間もなめてたり利用する相手と割り切っているのではなく、すごく真面目なんですよね。相手に対しても真剣で、まあ引っ掛けた男に対して本気になるわけじゃないのだけれど、身内に対してはとても情深く、チームに対しても仲間という以上に家族のように接するんですよね。
そりゃ、スパイという稼業について割り切って考えているモニカにとって、ティアの在り方というのはスパイらしく無く、危惧に値するものだったのでしょう。ティアのみならず、リリィたちも人並み以上に優しい娘たちでしたからね。
だからこそ、自分が、と肩肘張っているところもあったのかもしれません。そういうところ、モニカ自身も情深い、と言える所だったんですけれどね。
ティアの目指す所は、実のところ任務優先の冷酷非情なスパイ、ではなく、弱い人困ってる人を助けられるようなヒーロー。それは、スパイなんかよりもよほど難しい高みなのかもしれません。ティア自身、自分の志と裏腹に低すぎる能力、未熟すぎる在り方に悩み苦しみ続けて、それは解消されることはありません。
でも、その考え方、立ち位置って、やっぱり他の娘たちよりも高いんですよね。クラウスと同じところにある、と言ってもいいかもしれない。ティアの憧れが、かつての焔のリーダーであり、彼女のようになることがティアの目標、という所もよりクラウスに近い所にあるのではないでしょうか。ティアへのクラウスの期待は、他の娘らとまたちょっと違うところにあるような気がするなあ。

そして、モニカの懸念を打ち消すようにクラウスが配した、灯火の最終兵器。なるほど、そういう立ち位置だったのか、アネット。いや、この娘の扱い、ほんとに爆弾な気がするのだけれど。
地雷がどこに埋まってるか、全然わからない。彼女と一緒にいるというのは、地雷原でタップダンスしてるようなものじゃないんですか、これ。あの女が地雷踏み抜いたポイントが、普通に想像できる部分と全然違いすぎたんですけど。これ、ティアも相当危ない橋渡ったんじゃないですか? 本人知らないところで。一つ間違えれば……。
そう考えると、一番の最難関を乗り越えたのって、結構早い段階だったのかもしれない。

ともあれ、これで灯火というチームは8人のスパイ少女たちのもとに完成。クラウスが自分の役割を託せるほどに、なったわけで。ようやく、8人全員で本格的な任務に挑めることになった彼女たちは、ついに「蛇」との対決に挑むことになる。
……って、4巻はティアがサブタイトル? メインなの? 今回も充分メインだった気がするんだけど!?


ロクでなし魔術講師と禁忌教典 18 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 18】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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タウム天文神殿、メルガリウスの謎ーー決戦の時、来たる!

天の智慧研究会が、帝国に宣戦布告! フェジテに迫る危機を前に、頼みの切り札・セリカが姿を消した。向かう先はタウムの天文神殿。そこで待ち受ける最高指導者・フェロード=ベリフ。その、驚愕の正体はーー

グレン・レーダスにとってセリカ=アルフォネアとは如何なる存在だったか。
命の恩人であり、育ての親、魔術の師であり、彼が正義の魔術師を目指すきっかけとなる憧れの人だった。
家族であり、母だった。最も大切な人だった、と言っても良い。
そんな彼女が別れの手紙を残して姿を消した。しかし同時に王都を壊滅させた死者の軍団がフェジテに迫る。ここで追いかけなければもう二度とセリカには会えないだろう。しかし、彼女を追いかけるということは、フェジテに迫る破滅を前に教え子や友人たちを残していくということ。
グレン・レーダスは究極の選択を迫られた。その選択に正解はない。どちらを選んでも、生涯傷痕として残る後悔が刻まれる。
それでも、彼は選択した。苦しみ藻掻きながら、心を切り刻まれながら、魂を根こそぎ削り取られるような喪失感に耐えながら、それでも選んだのだ。
痛みを抱える覚悟を決めて、一生悔やみ続けることをわかった上で。二度とあの人に会えないと理解した上で。
それでも選んだ。
後悔の恐ろしさを知っている彼が、それでもさらなる後悔を刻みつけた。
尊ぶべき決断である。敬すべき取捨であった。
最後まで選ぶことができずにズルズルと流されてしまう事もできただろう。自分にはどちらも捨てられないと、意味なく抗う真似をして誤魔化すこともできただろう。
それでも、グレンはきっちり選んだ。それを、彼の成長だというのは、余りにも酷だろうけれど。
でも、彼が選択したからこそ、その大切なものを選別する選択を強要する状況そのものをひっくり返す皆の好意に、価値が生まれたのだ。
何も選べないまま、一方的に選択肢をなくされて送り出されるのと、自ら選択した上で自分たちは大丈夫だから行って来い、こちらは任せろ、と背中を押され託される事とはやはり根本から価値が異なってくるじゃないですか。
信義の問題である。グレンはそれに応え、それに応じて皆もまた信じて義を通して返した。それが彼を究極の選択から開放してくれた。
今まで積み重ねてきた信頼の、友情の、帰結である。長い長いシリーズ物の中で一人ひとり積み重ねて築き上げてきた人間関係の結実でもありました。長期シリーズの醍醐味でもあるんですよね、こういうのって。短いお話の中ではなかなか積み上げられない蓄積です。

しかし、最終的にパーティーはやはりグレンとシスティとルミアになるんですね。リィエルは、どうしても剣姫との対決、剣の究極にまつわる因果が待っているし、イヴはもう軍指揮官としての能力が極まってしまっているのでそちらの役割をどうしても求められてしまっていますし、立場上離れられないのは仕方ないのですけれど。
それに、黒幕との因縁を考えるとどうしても対象はルミアとシスティになってしまいますし。

そのシスティは、再生怪人じゃないけれど、死者から復活したあのジン=ガニスと再戦することに。ジンというテロリストは、システィが本格的に実戦に参加することになったきっかけとも言うべき人物であり、実戦の……殺し合いの恐ろしさをシスティに刻み込んだ人物でした。恐怖に押し潰されたシスティは実力を発揮しきれず、精神的に踏み躙られ泣き喚いて命乞いまでする羽目になった相手である。初期のシスティの精神的な弱さを象徴する相手でもあり、天才と呼ばれていてもシスティはあくまで一般人の少女に過ぎなかったことを示す相手でもありました。この頃のシスティは、グレンが抱えている闇にもルミアの秘められた過去もとてもじゃないけれど向き合える娘じゃなかった。戦いにも真実にも耐えられるような心の強さを持ちえていなかったんですね。
それなのに、本当の殺し合いの中に放り込まれて矜持も夢も意思も何もかもがぐちゃぐちゃに踏み躙られた。その相手こそが、ジン・ガニスだったわけです。
システィーナ=フィーベルがもう幼い小娘ではなく、一人の魔術師であることを改めて示すにはもっとも相応しい相手だったと言えるでしょう。システィの成長をこれ以上なく実感できる相手でした。
もう彼女は本物の魔術師であり、一人の戦士なのですから。今や特務分室の一員に加わっても遜色ない、と皆からお墨付きを得られるほどの、覚悟と実力を兼ね備えた凄腕の超一流の魔術師へと至ったシスティには、かつて自分が怯え逃げ惑ったテロリスト崩れなどもはや敵にもならなかった。ここまで手も足も出させずに一蹴するまでに、実力が隔絶しているとまでは思わなかったけれど。
命乞いをするジンを、一顧だにせず処理するシスティの冷徹さには正直痺れました。もうこの娘を、少女とは呼べないなあ。
黒幕フェロード=ベリフの正体についても、向こうから明かされる前に気づいて、正対することになっても動揺することなかったことも、システィの精神的な成長を感じさせて余りあるところでした。

しかし、ここに来て本格的にクゥトルフ神話要素が強くなってきたな。ジャティスのあの狂気に満ちた正義も、元来のものであるのは確かだけれど、外なる神の情報を直視してしまった事によるSAN値の欠損だと考えれば、よくわかるんですよね。
それ以外にも、歴史上において狂気に侵されたという重要人物たちも、SAN値が減少していき最終的に削れきってしまったと解釈できますし。あの鉄心のアルベルトをして、言葉にして出せずに精神に支障を来す素振りを見せるとか、通常の狂気とはどこか異なっていましたし。
魔王が王家に仕掛けてきた計画など、邪悪を通り越して狂気ですらありますし。
これまで幾つも仕掛けられてきた伏線が次々と明らかになり、この世界に、歴史に沈められてきた秘密が、真実が浮き彫りになっていき、狂気がすべてを覆い隠していく展開はまさにクライマックス。
いや、まだ最終段階に足を踏み入れたところ、なのかしらこれ。
セリカが思い出した真実とは、何よりセイカの本当の正体とは。まだ肝心な所が明らかになっていないだけに、こっからが本番だ。


古き掟の魔法騎士 1 ★★★  



【古き掟の魔法騎士 1】  羊太郎/遠坂 あさぎ 富士見ファンタジア文庫

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「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」羊太郎、新シリーズ!

「お前の王道を見せてみろ」――伝説時代最強の騎士と謳われると同時、野蛮人の異名を持つシド=ブリーツェ。キャルバニアの若き“王子”によって復活を遂げた男は、魔法騎士学校の教官として、新たな生を決意する。

いやいやいや、全然野蛮人じゃないじゃん! せいぜい、物腰がワイルドで口ぶりがぞんざいというくらいで、いわゆる粗でも野でももちろん卑でもない。ぶっちゃけ、イラストがもっと見た目蛮族なおっさんだったら、野蛮人呼ばわりも仕方ないかなと思わないでもないけれど、細マッチョの爽やか黒髪イケメンですし。
まああくまで野蛮人というのは、伝説で伝わる異名ですので現在に蘇った彼を見て評された呼称ではないのですけれど、それにしてもむしろ性格も全然野蛮っぽくないんだよなあ。
堅苦しい所がなく自由人っぽいのは宮仕えしてる騎士には確かに見えないのだけれど、怒鳴ったり威圧したりせず、常に落ち着いた言葉で語りかけてくる当たり温厚そうにすら見えますし、いつも騎士たる者云々と騎士格言を口癖みたいに口ずさんでいるあたり、ちょっと騎士好きすぎるだろうというくらい騎士然としてるんですよね。
その騎士格言も、武や強さ云々に関わるものではなくて精神性、心構え、騎士としての在り方を語るもので、騎士道の探求者であり体現者であることを常に志しているような高潔さが見え隠れするんですよね。
旧主から頼まれて仮の主君となったアルヴィスへの対応も、これまた非常に柔らかい。
あくまで主君に頼まれたから守るのであって、忠誠を誓っているわけではない、と前置きしておきながらも、アルヴィスを試すような真似をしたり旧主と悪い意味で比べたりせずお前なんぞ主人とは認められんなあ、と突っかかったりせず、ほんとに仮ですか? と言いたくなるくらい親身に接してくれるのである。いい加減な対応は絶対にしないんですよね。
紳士的ですらある。
いやほんとに、どこに野蛮人要素が?

なぜ彼が伝説で悪名を謳われるようになったのか、忠誠を誓いながらなぜ主君アルスルに討たれる事になったのか。今なお結ばれるアルスルとの約束とは。など、彼の過去にまつわる謎、秘密に関しては今回では語られることはなかったのですけれど、いやほんとになんでこの人が野蛮人なんだ?

ちょっと面白いのは、千年近く前の伝説の騎士が蘇った、という突拍子もない話がわりと普通に受け入れられてしまっている所なんですよね。
シドの正体を隠すことなく、むしろ喧伝する形でアルヴィスが王家に伝わる秘術でシドを復活させ、騎士に列っした、と公に明らかにしているのである。それを、誰も嘘だと思わず疑わずに、シドに対する感情はともかくとして、彼が本当にシドであることについては誰も文句は言っていないのである。
千年も前の騎士が蘇る、そんな出来事が普通に受けいれられてしまう土壌が、この世界観にはあるわけだ。妖精がその身を変えて形作ってくれた妖精剣を騎士たちが身につけ、魔法が存在し、古き盟約が今も息づき、亜人や巨人、半妖精が人間と別け隔てなくヒトとして生きている世界。この世界は神話・伝説とまだ地続きの神秘が当たり前のように残っている世界に見えます。
未だ神代に片足を突っ込んでいる時代。そんな中では古き騎士の復活というのは滅多とない奇跡でありつつもあり得ないと疑うほどの出来事ではないのでしょう。
大概の異世界ファンタジー世界は、神話時代が遠くに去ってしまった時代なことが多いので、こういう時代感はちょっと新鮮でふわふわした感触がしていいなあ。

物語は、アルヴィスが男装の姫ながら弱き民を守る王としての資質を見せ、シドから真の忠誠を得るまで。シドが真の騎士としての在り方を、未熟で落ちこぼれの従騎士たちに示し、彼らに騎士として教官としての真の尊敬を得るまで、のお話。なんですけど。
アルヴィスについては最初から覚悟決まっていて、常に自分らしくあるままで、それをシドもわりと最初から好ましく見ていたので、彼らが真の主従となるのはわりと順当な流れだったんですよね。
むしろ、自分こそがアルヴィスの騎士であるとシドに反発し、しかし自分の未熟さを痛感して挫折しかけ、それでもシドに叱咤されて立ち上がる、というアルヴィスの幼馴染であるテンコの方が紆余曲折たどってるんですよねえ。
他の従騎士仲間たちのメンツは、まだちょい役すぎて名前もキャラクター性もあんまり覚えられず。この段階で、この中からあれを出してしまったのはちょっと早計だったんじゃないだろうか。まあ紛れ込んでいたという形である以上、長く居着いているとすぐバレてしまう、というのはあったのでしょうけれど、ほぼ衝撃としてはなかったわけで。もっと、長く親しく付き合ってたら、衝撃度も高まっていたのでしょうが。
しかし、この王国、王家にろくに権威も戦力もなく、戦力的にも政治的にも三公爵家が牛耳ってるのって、しかもどの公爵家も自家の利益しか考えておらずに王家にとって変わる気満々で、王国全体のこと全く考えてない、って現在魔国とほぼ戦争状態にも関わらずこれは亡国一直線すぎるでしょう。
王家の影響力を拝して国政を牛耳ろうとするにしても、あまりにも雑な力押しすぎて、ただの無能じゃないのか、こいつら。権謀術数の欠片もないじゃないか。
おかげで、アルヴィスが頑張ればそれだけで王家の権威と発言力がある程度以上取り戻せてしまったのですが。

結局、向こうの黒幕の思惑もまだ全然見えてこず、何人かの敵サイドの人間の動きを見せている分相手がどういう体制をとっているのか、よくわかんないんですよね。アルスルとシドの過去もまだ不明のままだし、取り敢えずは主人公サイドのメインの顔見せと立ち位置の構築、が主だった一巻だったと見るべきでしょうか。


オーク英雄物語 2 忖度列伝 ★★★★   



【オーク英雄物語 2 忖度列伝】  理不尽な孫の手/朝凪 富士見ファンタジア文庫

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オークの英雄は次なる花嫁候補を探すためエルフの国へ――

『大切なもの(童貞)』を捨てるため、旅をするオークの英雄バッシュはエルフの国を訪れ、衝撃の事実を知る。「異種族との結婚がブームらしいっす!」英雄は千載一遇のチャンスを掴むことができるのか……。

長寿を誇るエルフですら、生き残っているものは最長老含めて全員戦時中の生まれで戦争がはじまる前の世代が残っていない、って本当に長い間戦争やってたんだなあ。
お陰で戦禍によって種族としての伝統文化的な蓄積も消え失せてしまい、エルフ特有の選民意識、上から目線の排他主義も、マウント取るための根拠となる知識も何もかも喪われてしまったために、変なプライドの高さも解消されてしまった、というお話は面白かったなあ。
また千年も経てばプライドもすくすく育つに違いない、とは明言されているものの、今のエルフたちは謙虚に自分たちから喪われたもの、足りないものを認めて、足場を固めようと精力的に動いているわけで、良い意味でさすがは森の賢人、という立ち居振る舞いである。
というわけで、短期的に人口を増やすために他種族との婚姻を推奨するお触れが出されたこともあり、大規模な結婚・出産ブームが訪れているエルフの国にナイスなタイミングで入国することになったオーク英雄のバッシュ。
オークとエルフと言えば不倶戴天の敵同士、とも言える種族関係なんだけれど、前のヒューマンの国もそうだったけれど戦時中の遺恨は極力残さずに平和になったんだから、新しい関係を築こうよ、という考えになっているのは正直感心してしまう。
もちろん、オーク種族への警戒や忌避感はあるんだけれど、バッシュが普通の態度取っている限りは変なイチャモンとかも付けてこずにちゃんとした旅人としての対応してるんですよね。
最初に不老長寿のエルフですら、戦前を知らないほどに続いていた大戦争だったんだなあ、という感想を持ちましたけれど、それほどの戦争が終わってエルフですら知らない平和が訪れた、というのはどの種族にとってもとてつもなく偉大なことだという認識があるのかも知れません。どの種族も、ひとりひとりからこの平和を何としてでも続けていきたい、という心構えみたいなものを感じるんですよね。そのために、戦時中の各種族が他の種族から抱かれていたイメージを根底からひっくり返すようなイメージチェンジを皆が自ら図っている。エルフたちはその点、特に顕著ですけれど、他の種族も多かれ少なかれそういう面が見られるんですよね。
バッシュも彼個人として特に気をつけている部分はありますけれど、オーク種族としてもオークキングからの命令として、他の種族が禁忌としているような行為については行わないように改善を志して、意識改革を進めていて、他種族との融和を図っているんですよね。バッシュだけが異端、というわけではなく、あくまで彼は最先端ではあるけれどオーク種族の方針の上にあるわけで。
それに対して、ヒューマンやエルフなんかもオークという種族の性質に深い理解を示していて、彼らの譲れる部分譲れない部分に対してちゃんと認識していて、尊重もしてくれている。だからこそ、オーク側からの歩み寄りについてもしっかり受け止めてくれてるんですよね。
バッシュがどれだけジェントルマンな態度に終始していても、それを理解して許容してくれる下地が他の種族になければ、忖度なんてしてくれませんからね。
こうしてみると、各種族ともに折角辿り着いた平和を維持するために、凄く意識を働かせて努力している様子が伺えるんですよね。それだけ、皆が平和を望んでいる、という風にも取れるわけだ。

バッシュの嫁取り行脚は、何の因果か、この戦後の平和の中に再び芽生えかける種族間の不和を解消し、再び戦争に発展しかねない発火点を、ボヤのうちに消化してまわる火消しの役回りになっているんですよね。おかげで、オークの英雄だったバッシュはどんどんと全種族にとっての英雄、平和の守護者になっていっているのがなんとも面白い。
本人、そんなつもりないのにね。
ただ、本人にそんな高尚な目的はなくても、バッシュの人格そのものが皆から敬意を抱かれるのにふさわしい紳士であり誇り高い戦士であり誠実な男性であることは疑いようのない事実なので、彼が英雄であるのは誤解でも勘違いでもない、というのは錯誤のポイントがこの手の勘違いものとは違っていて面白いなあ、と。

そう言えば、今回のヒロインであるサンダーソニアも、かなりバッシュと似た立ち位置で忖度を受ける側なんだよなあ。当人は紛れもなく英雄たる心ばえの持ち主なんだけれど、誤解や勘違いから色々と忖度されてしまい、生き遅れて相手にも恵まれない、というあたりなんぞは特に。
秘術によって延命していて、エルフの中でもガチの最長寿なロリババアでなおかつメスガキ属性、という所は大いにポイント高いですよ、サンダーソニア。
一巻のヒューマンのヒロインと違って、ソニアさんはキャラの濃さといい立ち位置といい、この人が目下のメインヒロイン筆頭候補っぽくて、今後も登場してきそうなのでちょっと楽しみ。いや実際、この人がヒロインでいいんじゃないだろうか。ただ、今の所バッシュとの絡みはまだ限定されてるんですよね。クライマックスで共闘していましたし、戦時中には因縁もあり、と下地はあるんですけれど、落ち着いている時に普通に会話する機会なかったもんなあ。
ただ、バッシュと普通に話をするようになってしまうとそのままゴールインしてしまい兼ねないので、そのあたり難しいところなのかも。


キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 9 ★★★☆   



【キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 9】 細音 啓/猫鍋蒼 富士見ファンタジア文庫

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「さぁ燐。あなたは帝国に侵入なさい」――帝国潜入作戦、開始!

王家『太陽』の策略で、帝国へと拉致されたシスベル。そんな彼女を救うべく燐は、イスカたちを尾行する密偵として帝国へ潜入することになり!? 『魔女』を生み出す地で、災厄が胎動する。帝国潜入編、作戦開始!

嫌ですぅぅ! とガチ拒否したにも関わらず、無理やりアリスによってイスカたちに同行して帝国に送り込まれることになった燐。王宮守護星としてアリスの傍に常に侍る任務に就いているが故に、この女まるで自分が潜入工作員として送り込まれるとは夢にも思ってなかったのよね。
イスカとともに帝国に潜入する手段と人選のために考慮すべき条件を得意げに並べあげていたときは、てっきり自分に任せてください、と言っているのかと思ったんですよね。それくらい、燐が一番相応しい潜入条件だったもんなあ。いや、そんな条件あげたらアリスなら燐を指名することくらいわからんかったのか、このメイドさんw
アリスに心酔して忠誠を誓っているわりには、嫌なことはいやーー!と拒否るメイドさんである。もちろん、聞き届けてもらった試しはない。
というわけで、イスカたちと共に帝国サイドに潜入してシスベルを救出することになった燐であるが、まーなんというか主も主なら従者も従者である。
アリスと一緒にいるときもアリスがあんまりにも酷いから目立たなかったものの、一緒になってやらかす事も珍しくなかったので燐もアレだなあ、出来る女に見せておいて根本的にダメ娘だなー、というのはわかっていたものの、単独行動を取ることになってよりポンコツが際立つことに。
なにかと騒動を起こしそうになる燐に、イスカたちは揃って振り回されることになる。確か、イスカたちを尾行して帝国に侵入するという体裁のはずなんだが、とても放って置けずに面倒を見るイスカやジンたちがお世話様ってなもんだこりゃ。まあ、ここのチームはミスミス隊長のお世話で、トラブルメーカーの面倒をみるのは極めて慣れきっているのだが。

ともあれ、皇庁のヒュドラ家と通じてシスベルを連れ去ったのが、どうやら帝国中枢の公の指示ではなく、正式な命令系統からハズレたところからのものであり、シスベルが連れ込まれた先も中央から追放された研究者のもと、ということでどうやら内部で権力争いをしている皇庁と同様に、帝国の方も天帝ユンメルンゲンのもとに意思統一されているのは表向きで、こちらも派閥が分裂して主導権争いが生じていることが、今回の話で明らかになるわけだ。
具体的には八大使徒と天帝とで勢力が分裂しているんですね。使徒聖は天帝直属の戦力として数えられているけれど、イスカが天帝の正体を知らなかったように使徒聖もどうやらついている勢力がそれぞれ異なっているようで、璃洒が天帝の側近として動いている事は発覚したけれど、これ八大使徒側についてる連中も多いんだろうな。
というわけで、対立構図が単純な帝国対皇庁というものでは表しきれなくなっているのが段々と浮き彫りになってきているんですね。ヒュドラ家が八大使徒側とつながり、イリーティアもそちらへ寝返ったように。或いは形を変えてみるとイスカたちは明確にアリスたちルゥ家ともうこれ協力関係にあると言って過言ではないくらい密接につながっているし、今回でユンメルンゲンもイスカとルゥ家の関係に首を突っ込んできたわけですし。
これは対立構図の再編が起こり得る状態になってきたんじゃないだろうか。今回のはぐれ研究者のお姉さん、一発キャラでしたが状況の整理の触媒として機能したとも考えられるか。
シスベルは、もうちょっと引っ張られてしばらく捕まった状態になるかと思いましたけれど、捕まったままだと十八禁どころじゃない事になりそうだっただけに、早期に救出されることになって良かった。まあもうちょっと口に出しては言えない状態になっていても良かったんじゃ、と言ってしまうのはマズいですか?
しかしシスベルって、イスカにご執心というふうに見えるし本人もそのつもりなんだけれど、いつの間にか以前から何かと一緒に行動するようになったジンに対しての態度が妙に温度あるものになっている気がするんですよね。ジンてば対応が冷たいように見えてあれで親切極まる気配り上手なので、知らず知らずにハマってしまうのもわからなくはないんだよなあ。わりとミスミス隊長もジン寄りのところあるし、シスベルもジンの方に走ってしまってもいいんじゃないだろうか。
あの姉と張り合うのは無謀というかやめといた方がいいですし。何しろ、相手の盗撮写真枕元に隠し持って夜な夜なハアハアしてるヤバい人ですしねえ。
ちなみに、それが親バレしてガチ泣きするはめになってる次期女王であった。まんま、エロ本を親に見つけられて没収されるの図じゃねえかぃw
あと、さらっとミラベア女王、ショタの性癖暴露してるんですけど!!  美少年趣味を勢い余って口走ってるんですけど! 大丈夫か、女王陛下!?
……ルゥ家に皇庁を任せてはおけない! というゾア家とヒュドラ家の考えは実は間違っていないんじゃないかしら、と思えてきた今日此頃。


剣とティアラとハイヒール〜公爵令嬢には英雄の魂が宿る〜 ★★★☆   



【剣とティアラとハイヒール〜公爵令嬢には英雄の魂が宿る〜】 三上テンセイ/希望 つばめ 富士見ファンタジア文庫

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魔物と争い続ける王国の英雄・オルトゥス(♂)は、生涯をかけ国を守る約束を果たせず戦死した。
――はずが目を覚ますと、公爵令嬢・セレティナ(♀)へ転生していた!
可愛らしい美少女でも変わらず、今世も国を護る騎士になろうと決意する。
しかし、病弱な身体な上に、過酷な淑女の宿命も立ちはだかる。
恐ろしい鬼母のマナー教育、したくもない男との結婚と難題ばかりで騎士への道は遠ざかっていく……。
その折、王城へ向かう道中、魔物の襲撃で誰も知らない彼女の真の力が明らかになる!
魔族を一刀両断する強さ、社交界でも踊りぬく可憐さで
人々を瞬く間に魅了する新ヒロイン誕生――?
見た目は可憐、中身は大胆不敵!
病弱令嬢の騎士道ヒロイック・ファンタジー開幕!


TS転生モノ。それも異世界じゃなくて、同じ世界に生まれ変わる形なので年代ギャップはあるものの、前世からの知り合いが沢山いる、という形になる。
TS転生(男→女)の難しい所は前世は男であったにも関わらず生まれ変わったら女だった、という肉体と魂の性差によって生じるブレをどう表現するか、という所にあると思うんですよね。
肉体こそ女であるものの意識としては男としての意識が非常に高いパターンから、肉体の方に魂の方が馴染んでいって女性としての自認が高まっていくパターンまで色々あると思うのです。この濃度に関しては個々人の好みにもよるのでしょう。なかにはTSしてる意味あるの?というものもあるし、やけに男を忌避してしまってラブコメ要素を自ら消し去ってしまっているものもあるので、塩梅にも難しいものがあるのでしょう。
個人的には女に染まってしまうパターンが好きです、はい!

本作はというと、前世の記憶が戻った当初は英雄オルトゥスの意識が強いものの、段々とセレティナとしての自分に馴染んでいっていて、オルトゥスとしての記憶や志ははっきりと残ってはいるものの、今世で家族となったアルデライト公爵家の人たちへと注ぐ愛情は、娘セレティナとしてのものであるようなんですよね。
幼い頃から厳しく母メリアに躾けられた淑女教育のおかげで、所作振る舞いは完全完璧に意識せずとも貴族令嬢のものとなっていますし、感情の高ぶり方や窮地に立っての勇ましさも、男の英雄としての雄々しさではなく、女性としての凛々しい麗しさ、といった風情なのでもうその在り方はほぼ女性に寄っていると見ていいのでしょう。何より物腰や思考の柔和さが、多少お転婆な所も含めて完全に少女のものなんですよね。
正しく、生まれ変わった別人であると言っていいのかも。
ただ、その国王陛下への強烈な忠誠心であり、王室への敬愛も変わらず、オルトゥス時代の知人友人への意識や捉え方は前世から変わっていないので、年上の人たちに幼い少女らしからぬ目線となっているのがまた妙に面白いんですよね。それも男目線じゃなくて、女性的な感覚になっている所なんぞが特に。オルトゥス時代にはまだ生まれるか生まれていないかくらいだった王子たちへの目線は、どこか親友の子供を見るかのようなものなんですが、王子からすると年上のように感じつつそれは雄々しき英雄からの如きものじゃなくて、母親のような慈母のごとき包容力を感じているわけで、その辺りからもオルトゥスではなく女性であるセレティナの方が本質になっている感じがあるんですよね。
さながら別人でもあり同一人物でもある。この融合の塩梅がなかなか絶妙な具合なんですよ。

また転生ものは、新たな家族を得る物語でもあります。本作においては当初は公爵家の家族たちは騎士を目指すセレティナの障害となる存在のように見えていました。厳しく貴族令嬢としてのマナー教育を躾けてくる母は、女性は女性らしくという凝り固まった思想にしがみつく旧来の貴族の夫人の典型のようでしたし、父である公爵や兄もまさに貴族らしい貴族、という感じに見えていたんですね。
しかし、それはセレティナが騎士になるという、守旧貴族の価値観からすれば異端とも異常とも言える夢を、本心を打ち明けたその時から一変する。
今まで教え込んできた貴族令嬢としての常識、淑女としてのマナー、女としての在り方を蹴り飛ばすようなセレティナの夢に激怒して、初めて反抗するセレティナに思わず手を上げてしまう母メリア。
でもそれは、型にはまった公爵家という枠組みの中に自らをはめ込んでいた彼らを、アルデライト家という家族に戻すきっかけになる一発でもあったんですね。
今まで人形のように母の指導に言いなりに従ってきた妹の初めての反抗に感心して、妹の勇気に寄り添って彼女を外の世界に連れ出した兄に、娘を叩いた手のひらの痛みに今まで自分がどれだけ頑なになっていたかに気づき、自分の原点を思い出した母メリア。
セレティナとなって生まれてはじめて剣を握って命のやり取りをすることになる事件を通じて、彼らは心から通じ合った、お互いへの愛情を十全に感じて信じられる家族となるのである。
オルトゥスの時代、孤児であった彼は王への敬愛や戦友たちとの友情こそ交わしたものの、家族の愛情だけは縁がなかったんですね。それを、今世では初めて無償の愛というものを両親や兄から与えられ、また自らも惜しみなく家族へ愛を捧げることの出来ることの幸せを知るのである。
かつて、国王陛下への強烈な忠誠心と、ともに戦う戦友たちとの共感が英雄オルトゥスの強さの源だったとしたら、今世のセレティナはそこに愛すべき人守るべき人のために戦う、というさらに強力な動機、戦う理由、命を懸けて全身全霊を振り絞るに十分な原動力を手に入れたと言えるのでしょう。
肉体的には非力な少女となり、その上生来の病弱さでどう鍛えても体力がつかないという前世と比べれば大きすぎるハンデを背負ったセレティナですけれど、ある意味彼女は前世よりもさらに強くなるファクターを手にしたのではないでしょうか。
愛する人達のために戦う時、人はもっとも強くなれる。
ありきたりだけれど、決して色褪せることのない強さの源だ。セレティナの戦う姿には、儚い姿で血に塗れながら凄絶に舞う美しさと同時に、気圧されるような迫力が感じられる。全身に漲る強い意志には、それに足る戦う理由が乗っている。これぞ、オルトゥスのときとはまた違う、新たな英雄像であるのでしょう。やっぱり、背負うもの強く希うものがあるほど、盛り上がるんですよね。
まあオルトゥスの時代も、彼が狂信的なほど忠誠を誓っていた国王陛下が、それに相応しいこの人のためなら死ねる! という人物だったんで、それはそれでオルトゥスが気合い入りまくってるのも当然だったんですけどね。啓蒙君主的な人であり、情に厚く孤児だったオルトゥスに身分に寄らず手を差し伸べ、彼の成長を見守り続けた王様なんですよね。激烈に支持を受ける層と、激烈に反発する層を生みそうな人物でもあるのですが、カリスマであることは疑いようがないよなあ。政治家として甘い所もありそうなんですけど。でも、王妃を失いながら子供たちを実に真っ当に育て上げたのを見ると人の親としても立派この上ない人ですし。
セレティナが、王様好きすぎて後添えになります、とか言い出さないか心配になるくらいなんだが。
王子たちや姫のことも、同世代というよりもどこか親世代な目線で見てる所あるし。

作中、一番度肝を抜かれたのはやっぱりメリア母様でしょう。いや、事情がわかれば彼女がどうしてあれだけ峻厳に子供たちに貴族教育を施していたのか大いに理解できるのですが、その来歴が明らかにされたときはまじかー!となりましたよ、うん。
まさか、この人が作中でも屈指の存在感を示すキャラになるとは、予想もしていなかった。でも、このお母様がセレティナに注ぐ愛情の強さ、深さがこれでもかと伝わってきて、うん終わってみれば本当に好きなキャラになっていました。
パパである公爵も娘のことを溺愛してるんですけれど、それだけではなくて嫡男であるお兄ちゃんののシーンがあれ、好きなんですよね。父と息子の交流であり、輝く妹姫のかげに隠れがちだけれどしっかりと次期公爵として努力し、同時に妹の事も兄として守っている息子をしっかりと認めて可愛がる、父親の鑑みたいなやり取りで。一方的にセレティナが愛されるだけの関係じゃなくて家族四人が深い絆と愛情で結ばれているのがわかるシーンでもあったんですよねえ。

黒幕である魔女と、オルトゥスの関係がまだ明らかになっていなかったり、裏で何が動き出しているのかまだまだ不鮮明だったりと、話はまだはじまったばかりの感はありますが、それだけにこれからどんどんとスケール大きな話になっていきそうで、実に楽しみです。
てか、ヒロインはエリアノール姫とウェリアス王子二人なのかこれ。なんぞ、兄妹でヒロイン競争はじめそう。実は魔女が真打ちっぽいけれど。

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 5 ★★★★   



【放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 5】 風見鶏/u介 富士見ファンタジア文庫

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「小市民さん、そのナイトを誰にも渡さないでいただけませんか」

冬がすぐそこまで迫る頃。昼間営業に戻ったユウの店は実に穏やかだった。気がかりなのは、治療魔術師になるための勉強で忙しいリナリアとの空いた距離。そんな折、次々とユウにチェスの勝負をしかけてくる輩が現れ?

暖炉に火が灯る。
しんと痺れるような冷気を、炎の揺らめきがじんわりと温めていく。
冬の到来を感じさせると同時に、ドアをくぐればぬくもりと静けさとコーヒーの香りが迎えてくれる、そんなユウの喫茶店の雰囲気を味わい深く伝えてくれる、そんな冒頭の情景描写でありました。
前巻から長らく積んでしまって間が空いたのですが、一気に雰囲気に持っていかれた、そんな感じです。そういえば、前巻は歌姫の到来もあって随分とにぎやかなことになっていましたが、そんなお祭り騒ぎから一区切りついて、落ち着きが戻った静かな空気感を印象づける意味もあったのでしょう。
季節がかわり、冬が来て、どこかより人恋しさを感じさせる空気の冷たさが、感傷を強めていく。

リナリアが街を出る。

夢を追うために、治療魔術師になるために、受験の準備に忙しいリナリアはもう滅多に店に顔を出すことはない。それが、ユウの感傷を強めたことは否めないだろう。
突然異世界に放り出され、元の世界を恋しく思いながら故郷にしがみつくように「喫茶店」という形で拠り所を求めたユウ。やがてその店は、様々な客たちの居場所になりユウはマスターとしてそんな訪れる客たちの人生に触れていく。
時に客と店主の領分を越えて踏み込み、彼らの人生に関わっていく。そうして、ユウはこの世界、そして人との繋がりを深めていった。その一つ一つの出会いやエピソードは元の世界に未練を持ち、頑なにこの世界と深く関わることを拒絶して店に籠もっていたユウの心を解きほぐしていく。
いつしか、店の外に出て街を見渡すことが増え、覚えようとしなかったこの世界の文字についても、歌姫から送られてきた手紙の返事を書くために、ついに常連客のアイナに家庭教師を頼んで覚えていくことを決断する。それが、元の世界への未練に区切りをつけ、この世界に自分を刻みつける一因になるとわかっていても。
この世界に馴染んでいく。この世界の人々に愛着と親愛を抱いていく。そんな実感はユウの心に暖かな火を灯す。さながら、冬の暖炉のぬくもりのように。
でも、寂しさは不思議と募って消えることはない。この世界に馴染めば馴染むほど、元の世界との繋がりが断たれていくような感覚を得て。望郷の念は消えない。
チェス、という元の世界でもよく遊び、祖父に学び、結構本格的に研鑽を積んだ趣味。今回の話では、とある名職人の作による駒にまつわるチェス勝負に巻き込まれるユウだが、そこで拠り所になったのは元の世界での研鑽だった。彼の強さの担保は、元の世界での積み重ねだ。
しかし、その経験がチェス勝負の重要な武器となり、ひいてはアイナの結婚話に深く足を踏み入れることになる。或いは、アイナが目指す夢にまつわる話、というべきか。
無理やり意図せずこの世界に送り込まれたユウ。強制された未来、という意味ではアイナの望まぬ結婚話というのは、ユウにとっても見過ごせないものだっただろう。かと言って、客と店主の関係でそこまで無造作に踏み込むことはできない。それでも客としてではなく友人として、チェス勝負はまさにできる範囲のことだった。
そうして、ユウはこの世界に出来た友人の人生に、将来に、自ら進む道に手を貸すことが出来た。
彼の喫茶店は、そしてそこでカップを磨きながら客たちを迎えるマスターの存在は、幾多の人々の居場所となっている。翼を休める止り木として、掛け替えのない場所になっている。彼に背中を押され、自分の人生を選んで歩いていく人たちがいる。
そうやって、客たちの休める場所を提供し、彼らを送り出し、そうしてユウはふと寂寥に襲われるのだ。それは1人で故郷を恋しがりながら閉じ籠もっていた頃とはまた違う、親しく思う人たちが多く出来たからこその、世界と繋がったからこその、孤独。
誰かの居場所になれた自分を顧みて、しかし自分自身の帰る場所はここにあるのだろうか、という疑問。自分の人生を見つけて、旅立っていく親しくなった人たち。いっときここに留まったとしても、いずれ離れていく人たち。送り出す立場が、より彼の孤独感を深めていく。
リナリアの旅立ちが近づいているのも、ユウの心に大きな空隙をうみはじめているのでしょう。彼女の未来を応援しながら、しかし彼女の追いかける世界はこの店に居続けるユウにははるか遠いものである。日々がすぎるごとに、彼女は自分から離れる準備を進めていく。
コルレオーネ氏の、過去にまつわるお話が挟まれたのも、大いに意味のある構成なのでしょう。あれもまた、離れがたく思いながら人生を別かたれた物語だ。
彼女が街から居なくなる日が近づいている。別れは近い。

暖炉の前で丸くなってるノルトリが、完全に猫で癒やされました。てかこの娘、客じゃなくてもうただの飼い猫だろう、これ。


好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~ ★★★   



【好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~】 山田 どんき/希望 つばめ 富士見ファンタジア文庫

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一撃必殺の冒険譚! 鈍器少女の圧勝劇!!

万年落ちこぼれの少女ハンナが冒険者学園を追放されたある日、目覚めたのは鈍器の才能! 竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり――憧れの剣姫レイニーに追いつくため、今日も元気にハンマーで成り上がる!

タイトルの「好きで鈍器は持ちません!」って、鈍器なんか持ちたくない!って意味じゃないのこれ? いいのか?
ちなみにハンナ自身は、鈍器に目覚めたのは冒険者学園を追い出された後ではあるのですけれど、鈍器に偏見や嫌悪があるわけではなく、行き倒れ寸前だった彼女を助けて仕事を与えてくれた大工職人たちへの恩義や親愛もあって、鈍器を振るう事にちゃんと誇りを持っていますし、鈍器に対して偏見を持つ世間に対して憤りを感じているほどなので、タイトルちと中身とハズレてるよなあ。
そもそも、鈍器スキルに目覚めた以上大工としてなら幾らでも栄達を目指せそうなハンナが冒険者を再び目指したのは、育ての母で世界最強の冒険者であるエルフのレイニーを助けるため、というこれまでの目標以外に、世間にはびこる鈍器への偏見、ひいてはハンマーなどの鈍器を扱う職業の人たち、大工や鍛冶職人といった人たちへの見る目を変えるため、人々から蔑まれ差別される彼らの立場を向上させるため、自分が鈍器を振るって英雄となり鈍器の地位そのものを上げるため、なんですよね。
崇高な志である。
まあ、鈍器を司る神が邪神扱いで、魔物たちを操る存在の大元であり、今現在世界の討伐対象真っ盛り、というあたりが世間の風当たりの強さに繋がっているのですが。
いや、人々の生活に根ざしている社会に必須な建築や道具の作成に携わる職人たちが、被差別階級というのはなかなか無理がありそうなんですけどね。建物や道具を作る人が犯罪者があてがわれたり、といった人たちなら、幾ら経っても技術レベルも向上しないだろうし、これらの技術が上がらないと生活レベルそのものが酷いものになってしまうんじゃないだろうか。社会にそんな扱いをされたら、職人たちも向上心なんて持てないだろうし、どれだけ頑張っても報われないどころか虐げられるばかり、となると、ねえ。

現在進行系の世界の危機にまつわる邪神絡み、というのもまたマズい。直接的な危害を食らっているわけですし、脅威を感じているわけですしね。鈍器を扱う人たちには直接関係ないとはいえ、この偏見や差別は相当に根深いものになっている。これを果たしてどうやって覆していけるのか。
統治者階級や、英雄だった人が一番熱心に差別を推進し、正義を謳ってこれらの人々を虐げることに勤しんでいるのですから、権力や権威がそのまま敵に回っているのですしねえ。
しかも、相当に悪辣なやり方で。尊厳を踏みにじり、相手を全否定する形で。
ハンナは楽天家、というかいい意味でも悪い意味でも鈍感で前向きな娘であり、気っ風の良いカラッとした娘なのですが、それは自分がやられた事をさっぱり忘れられる、というのとはまた違うんですよね。虐げられ踏みにじられた者は、それをした側と違ってずっとその屈辱を、悔しさを、怒りを忘れられない。それは、ハンナのような娘ですら変わらない。
学園で自分をいじめていたローザを、謝ってきたからといって容易に許さずにいる所なんぞは深くうなずいてしまう。ローザは謝ったと言っても、仁義通してないもんなあ。とはいえ、本人は本当にハンナと仲良くしたいという気持ちを持っているのは確かなので、微妙にハンナが絆されているのもわかるんですよね。
でも、セシルはだめだ。その父親の学園の理事長はもっと度し難い。当人達は正義をなしているつもりで、実際は傲慢で自分の価値観以外を認めないし許さないという狭量さ、そして他人を貶め尊厳を踏み躙って正しいことをしていると胸をはる悍ましさ。自分の卑しさ、醜さに気づきもせず、理解する気もない厚顔さ。
これを、どう矯正しようというのだろう。いっそ、ハンマーで叩き潰してしまった方がスッキリするんじゃないだろうか。叩いて治るもんじゃないだろうし、もし叩いたくらいで治ってしまうのなら、改心してしまうのならそれはそれで興醒めってやつである。
こういう連中こそ「ざまぁ」を食らわせてやらないと、スッキリしないです。というか、もういいから有無を言わせずぶん殴って叩き潰した方がスッキリしそう。心入れ替えられたら逆にもやもやしそうです。
全体的に大雑把というか雑というか、世界観適当風味なんですけれど、主題として偏見差別に立ち向かう、というちょっと気合入ったお話にしている以上、雑に改心しましためでたしめでたし、とはしてほしくないなあ。
いいからぶちのめせよ、とは言わないから改心するにしても、安易にせずしっかり納得できる形でケリをつけて欲しいものです。

世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い ★★★★  



【世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い】 青季 ふゆ/Aちき 富士見ファンタジア文庫

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してみますか? ハグでも。……幼馴染ですから。

ネットから小説家を目指す高校生・米倉透。優等生の浅倉凛に片想い中だが、幼馴染という距離感が邪魔して告白できずにいた。
ある日透は、小説を投稿した後SNSに思いを発信する。

『俺は幼馴染が超超超大好きなんだああああーー!!!!』

以来、クールな凛の態度が変わりはじめて……。
手料理を振る舞ってくれたり、映画デートに誘ってくれたり、「私とハグ…してみますか?」とのお誘いも!?
「勘違いしないでください。あくまでも、疲労回復のためです」
「……(その割には準備万端だな)」
あと一歩素直になれない幼馴染たちの純度100%青春ラブコメ!


幼馴染というだけで幸せなら、そこからもう一歩進んだ関係になったらもっと幸せになるんじゃない?
と、思って幼馴染から恋人にジョブチェンジしてみると、なんかぎくしゃくしてしまって、というパターンの話があったりするけれど、本作の透と凛の二人についてはそれは絶対ないんだろうな、という確信がある。
それだけ、彼らは幼馴染から恋人に至るまでの過程を丁寧に歩んでいったから。幼馴染の恋を、しっかりと育んでいたから。
幼馴染キャラとの関係の利点というのは幾つもあると思うのだけれど、そのうちの一つが「理解」だ。ときに、幼馴染は家族を越えた理解者だったりする。熟年夫婦なんて言われることもあるけれど、透と凛の場合は空気のように馴染んだ関係、とはまた一味違う関係だ。
お互いがお互いの事をずっと見続けた関係だ。この歳にして、今までの人生の大半を相手と寄り添って生きてきた関係だ。相手のこと、幼馴染なのにわかっていなかった、と悔やむ場面が二人共にあるけれど、そんな事はない。誰よりも、幼馴染のことをわかっていて、考えていて、ちょっとした変化にも気持ちの上下にも気づくくらい、相手のことばかり考えていた二人だ。決して、致命は見逃さなかった。ピンチに陥ったとき、いつも急いで駆けつけてきて助けてくれたし、手を握ってくれたし、叱咤し声援を送ってくれた。
それは、お互いに抱きしめ合うように支え合う関係だった。
素晴らしいのは、それがお互いに依存になっていない所なんですよね。二人の中で完結もしていない。幼馴染のために生きていながら、同時に自分のために生きている。ちゃんと夢を持っていて、それに邁進している。そして、夢に向かって生きている事が、そのまま幼馴染の人生に寄り添うことになっている。今までも、これからも。
挫折しかけた透を、凛が励まし叱咤しあなたなら出来るともう一度立たせたあのシーン。下手をすれば一方的な期待の押しつけになっていた場面だった。出来るか出来ないかわからないことに人生を賭させる無責任な後押しになりかねないシーンだった。でも、凛は無責任に勝手に期待して勝手に理想を押し付けたわけじゃなかったんですね。幼馴染として、透の中にくすぶるものがあることを見抜いていたから。どれほど泣き言を言って諦めを口にしても、どうしても振り切れないものを抱えていることが分かったから。幼馴染だからこそ伝わる透の本音を受け止めたからこそ、引っ張ったのではない、透の本心を後押ししたシーンだったのだ。
甘やかすも、甘やかさないのも幼馴染の自由自在。これこそ、最大の理解者としての幼馴染のアドバンテージだ。そして、どうなっても人生を共に歩むと決めた、自分の根源に刻み込んだ幼、馴染の覚悟の強さだ。
そして、それは一方的ではなく幼馴染同士であるがゆえに、透の方からも還ってくる想いなのである。
くるくると永遠にお互いを循環し続ける無限の愛情。まさに幼馴染の恋は無敵だ。それを、余すこと無くまさにそこに焦点をあてて描いてみせた本作は、幼馴染ものの純粋結晶と言えるのでしょう。

嗚呼、素晴らしき哉幼馴染――。
堪能させていただきました。

余談ですが、読者視点からすると、ただ巧い作品よりも熱い気持ちのこもった作品の方が読んでて楽しいのは間違いないです。不思議と、書きたくてたまらないものを叩き込んだ作品ってわかる、伝わる、気がするんですよね。そういうのを読むと、なんかねーなんでかねー、嬉しくなるんです。
ああ、読んだー!という気持ちにしてもらえる、そういう喜びがあることをわかってほしい。
本作も、そんな作品の一つでした。でしたよ。

幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら 2.怖かった幼馴染が可愛い ★★★☆  



【幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら 2.怖かった幼馴染が可愛い】 すかいふぁーむ/ 葛坊 煽 富士見ファンタジア文庫

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じれったくも甘々な幼馴染への「好き」という想い
妹の家庭教師をきっかけに、親密な関係へと近づいていく幼馴染の愛沙と康貴。壊れてしまうなら今のままでいたいという想い、だけど抑えきれない好きという気持ちを抱え、二人は花火デートへ出かけることに。
思春期の男女の性差や同性の友達同士の付き合いもあってすっかり疎遠になっていた幼馴染同士。それを、愛沙の妹のまなみが一生懸命縁を繋いでくれて、色々と機会を作ってくれて、ぎこちない二人の間を取り持ってくれて、なんとか昔みたいな気のおけない幼馴染に戻れたかなー、というくらいの関係になった愛沙と康貴。
ところが二人共、疎遠になっていた時期のダメージが大きいのか、元の幼馴染っぽい所まで関係が戻ったことに大方満足してしまってたんですよね。もう一度、あの頃みたいに戻れたことが嬉しくて、前みたいなやり取りが出来ることが楽しくて、長らく手放してしまっていたものを、しばしじっくりと味わいたい、と言わんばかりに現状に浸ってしまう二人。
ところが、それを許さないのが妹のまなみである。姉と兄貴分の仲が昔に近いものになった!? だからどうした! と言わんばかりに休みもせず間髪入れず、プッシュプッシュ倍プッシュ!!てな勢いでさらに二人を急き立てていくまなみ。家庭教師抜きにして理由を作って康貴を家に招いて姉と一緒に過ごさせるわ、一緒に買い物をさせるわ、デートまで企画して準備してアドバイスしてメンタルサポートまで健気にこなして、至れり尽くせりのサポート三昧。
本来なら夏休みというのは、毎日通う学校と違って強制的に顔を合わせない分、どうしても会う回数も減るし一緒にいる時間も減ってしまうはずなんだけれど、まなみの尽力によってむしろ学校に通っている時よりも密度濃く一緒に過ごす機会が増えちゃってるんですよね。そこに家族ぐるみでの付き合いや愛沙たちの母親の影の支援もあって、お互いの家に入り浸ることになるし、学校の友人達も何だかんだと二人のことを見守って応援してくれるものだから、二人をくっつけるためのあれこれとイベントを用意し誘ってくれて、と本当に機会に関してはこれでもかというくらいの物量作戦だったんですよね。
さすがにそうまでされては、昔から康貴の事が好きなまま此処まできている愛沙だけじゃなく、康貴の方だって意識してしまいます。疎遠になっていた時期は嫌われていると思っていた事もあって無意識にか心理的な距離を置いていたところのある康貴ですけれど、元の幼馴染づきあいが再びスタートしたことで、段々と昔みたいに彼女の考えている事がわかるようになってきて、彼女の怖い顔も刺々しい言動もそのとおりに受け取るんじゃなく、その表に出せない意図を汲むことが出来るようになってきたんですね。そうなってくると、昔抱いていた彼女への好意が再び頭をもたげてくる。
そうなってくると、まなみの目論見通りなわけですわ。
普通に考えたら、ゆっくりゆっくりと進展していっただろう康貴と愛沙の関係ですが、手押し台車に乗せてダッシュしたかのように早送りでこの夏休み中でカタがついてしまったのでした。
いやもう、ここまで畳み掛けられると愛沙たちもテンション戻らないままだったでしょう。普通なら振幅があるはずの気持ちの盛り上がりも、ひたすら冷めないまま上がり続けたんじゃないでしょうか。それだけ、まなみが彼らに冷静になる余裕を当てなかった作戦勝ち、と言ったところかもしれません。まさに電撃作戦、指揮系統をズタズタにする一気呵成の侵攻でした。
あまりに捲くりすぎたせいか、作戦を主導したまなみの心もすらテンション上がったまま色々と自分の気持ちなど整理してる間も無く、最後まで行き着いてしまったのが、まなみ的にも誤算だったのかもしれません。或いは、彼女自身冷静になってしまうことで立ち止まって動けなくなってしまう前に一気呵成にやってしまわなければ、と心のどこかで思っていたのかもしれないんですよね。
だって、まなみも康貴の事が好きだったんだから。この子、姉の好きな人を自分も好きだったんだよ。にも関わらず、姉のことが大好きだから、頑張ったのだ。自分の好きな二人が一緒にいるのが好きだから、頑張ったのだ。
そんな二人と一緒に自分も居られる事が幸せだから。でも、二人が本当に付き合いだしたら、自分はいったいどうなってしまうのか。どんな距離感で、二人と過ごせばいいのか。自分のこの兄代わりの彼が好きな気持ちはどうしたらいいのか。
そんな様々な思いをちゃんと考える暇もないまま、どうやって整理して決着つければいいか考える余裕もないまま、この子は姉と兄と自分を追い立てて本当に疎遠だった二人を結ばせてしまったわけだ。
大したものである。
いやほんとに、もう康貴も愛沙もこの子には一生頭あがんないですよ。どれだけ彼女におんぶに抱っこだったかは、嫌というほど理解しているみたいだし痛感しているみたいだし。まなみが間にいなければ、まともにコミュニケーション取れるかも怪しい所だったんだから。
ちゃんとそれをわかって、まなみに対してこの上ない感謝と恐縮と申し訳無さをちゃんと二人が感じていたことには安心した。そこ、無神経だといただけないですものね。
まあ痛感しているからこそ、まなみの事はもう放っておけないでしょう。その意味では、この妹ちゃんは見事に二人の間に自分の居場所を作ってみせたわけだ。なにをどうしても邪魔者扱いされないし出来ないポディションを、築いてみせたわけだ。
別に企んでたわけじゃなあないのだろうけれど、策士である。愛沙としては、まなみにこれ以上はダメ、というラインをもう引けなくなったんじゃないだろうか、これ。まあ無理押しするような子では妹ちゃんないだろうけど。

さて、兎にも角にも幼馴染に戻った二人はさらにもう一歩先に進んで正式に恋人になれたわけですし、その間に堂々と妹ちゃんも居座ることが出来て、ある意味ゴールテープを切ったようにも見えるのですけれど、ここからさらにもうひとり幼馴染参戦するの? さすがにここから延長線は難しくない?
この高難易度になるだろう続きの展開、どう進めていくのかは非常に興味あります。もう一度、愛沙と康貴の関係を差し戻しで拗れさせるのもどうかと思うだけに、さて果たして新たなキャラの参戦をどう転がしていくのやら。


デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 7 ★★★☆  



【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 7】 東出 祐一郎/ NOCO 富士見ファンタジア文庫

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さあ――わたくしたちの決戦を始めましょう

白の女王によって攫われた響。そして白の女王の正体――。絶望的な状況を前に狂三たちは、第二領域にて白の女王率いる軍勢との最終決戦に臨む。響、奪還の鍵は「わたくし、婚約した覚えはないのですが」悪役令嬢!?

いや、悪役令嬢要素は殆ど一つまみ程度もなかったぞ!
狂三のキャラクター的に昨今の悪役令嬢像ならノリノリにやったら結構はまり役になってもおかしくはなかったのでしょうけれど、さすがに白の女王との最終決戦ということであんまり遊んでも居られなかったか。カラー口絵の花魁狂三はそんな中でも僅かでもサービスを、という熱意を感じられて好き。
貴族令嬢のドレスは、むしろ普段のゴスロリよりも大人しく見えてしまう不思議。
さて、響が狂三の弱点として狙われるのを逆手にとって、響とともに練り上げた埋伏の毒の作戦。これを立てる時点で響が自分にとっての弱点、喪われる事でダメージを受けてしまう大事な相手である、というのを狂三自身がもう言い逃れできないくらい認めてしまっている、ということで響が調子に乗るのも仕方ないよね。
そして、白の女王の正体。ズバリストレートに、というわけじゃなく複雑な要素が絡み合った結果の存在であり、素直に狂三の反転体でもなく、山打紗和の亡霊というわけでもなく、という所だったのですけれど、あの紗和さんの声と姿は決して偽物、というわけではなかったのか。
その時点で、これは親友との対決であり自分の罪との対面でもあったわけだ。もっとも、狂三は分身体で本体ではなく、紗和さんも決して当人と言い切れない存在で、という写し身同士の相克というあたりが本作の悲哀を表しているようにも見える。この隣界という世界自体がまほろばのような場所であり、死んだ少女たちの魂が集ったような儚い幻のような世界。
でも、分身体であろうと狂三は狂三当人であり、この隣界で生きる準精霊の少女たちもまた、本物だ。かつて死んだのだろうと、今ここで生きている少女たちなのだ。
だから彼女達が今この世界で胸に抱いている如何なる想いもまた本物だ。ここで育まれた想いも気持ちも本物なのだ。
だから、時崎狂三がここで出会った緋衣響という少女とともに歩んだ旅も、二人の間に芽生えて育っていった「友情」という想いもまた、確かなものなのである。
思えば、時崎狂三という悪夢の精霊の在り方は恋に生きる少女であるという以上に、親友のために世界を敵に回すというまさに友情に殉じたものでした。
様々な思いを基に精霊となった少女たちの中で、一際「少女同士の友情」という根源を秘めていたのが時崎狂三だったのです。
そんな彼女が旅してきた隣界で出会った準精霊たち。各領域を治める支配者(ドミニオン)たちがそれぞれ胸にかかえていたもの、戦う理由として掲げていたもの、命をかけるに相応しい命題として携えていたものもまた、様々な形であったとはいえ同じ少女同士の友情でありました。時として生命を奪い合う結果となっても、後を託すことになったとしても、そこには彼女達が身命を賭すに能うだけの友情があったのです。
そして、今狂三たちとともに隣界の命運を担う第二領域を守るべく、その秘密を守り続けていたハカラ、真夜、アリアドネたちもまた、友情によって結ばれた三人だった。第二領域の秘密を三人で抱えることで、出し抜かれることを恐れて距離を起き、相手がいつ裏切るかを疑い、実際他の二人を出し抜く策を企んだ三人は、しかしついに疑い続けた末に……誰も裏切ること無く今白の女王という侵略者を前に立ちふさがるべくここに集った。
疑うということは、裏切ってほしいからじゃない。それだけ信じたいと願っているから。
「疑って疑って、それでもお互いが裏切らなければ。そこにあるのは『信じたい』っていう気持ちだけなんだと、わたしは思うなあ」
好きだから、信じたいから、だから疑ってしまう。
彼女達は、確かに友達だったのだ。そして、それを貫いてみせた。自分の中の、友達のことが好きだという気持ちをこそ、裏切らなかった。
友情に殉じたのだ。
それ以前も、これまで狂三と響が旅してきた隣界の領域を巡る物語は、そこで生きる準精霊たちが、まさに自身の友情に殉じる物語だったのではなかったか。
だからこそ、今この白の女王との決戦に、皆が駆けつけようとしている。自分たちの友情の行く末を、結末を、そのさきを、看取って見守って導いてくれた狂三たちを助けるために。
いやそうではない。それだけじゃない。そうじゃなくて、そんな余計な理由なく。

ただ、友達の助けを求める声に応えるために。

このシリーズは、この物語は、このお話は、だからきっと友情の物語だったのだ。
少女同士の睦まじい、儚くも力強い、キラキラと輝く友情を描いた物語だったのだ。

だから、狂三と決する相手は親友であるが相応しい。立ちふさがるのは、相対するのは、何よりも時崎狂三という精霊の根幹を為す山打紗和であるが相応しいのだろう。
最後の敵は、唯一無二の親友であるべきなのだ。
そして、だからこそ、狂三と最後まで、最初のはじまりから寄り添い続ける者もまた、唯一無二の親友であるべきなのだ。
最初から最後まで、狂三と紗和の二人一緒でありながらどうしようもなく一人であった白の女王と違って、狂三を絶対に1人にしなかった親友として。
緋衣響は、きっとそこに辿り着こうとしている。最初から、彼女にはその資格があったんじゃないだろうか。
もう一度時崎狂三にとって一番の友人になる。
そんな決意を胸に、その緋色の衣の下で全開で狂三への好きという思いを響かせている者、めくった奥にさらなる正体は存在するのか。
次回、最終巻。少女たちの世界のフィナーレがどんな形になるのか。楽しみで、少し怖くて、少し寂しい。

シリーズ感想

限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 1 -オーバーリミット・スキルホルダー- ★★★★   



【限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 1 -オーバーリミット・スキルホルダー-】 三上 康明/大槍 葦人 富士見ファンタジア文庫

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全てを司る森羅万象者として立ち塞る敵を滅し仲間・世界を救え!

レイジと少女・ラルクは人に能力を付与する天賦珠玉の発掘を行っていた。ある日最高レアリティの珠玉を見つけたレイジ。それは森羅万象を理解するもので、鉱山で別れてしまったラルクを探すため彼の冒険が始動する。
ウェブ版読了済み。現在ほぼ毎日連載中で、欠かさず追っている次第です。ベテラン作家ながら小説家になろうなどでの連載作も幾つも持っている方ですけれど、個人的には本作が一番面白いですわー。
あらすじからすると、まるで万能全知のスキルを手に入れたように語られるレイジですけれど、その森羅万象のスキルは決して万能無双なものではなく、便利は便利ではあるんですけれど使う人次第、なんですよね。まだ身体は10歳の子供に過ぎない、いや鉱山奴隷として劣悪な環境で育ったレイジくんは実年齢よりも発育不良の肉体で、得たスキルを使いこなせているかというと全然そんな事なくて。むしろ、自分の未熟を痛感することばかり。そして自分が分不相応のとてつもない天賦珠玉を手にしてしまった自覚もある。度々、天賦珠玉を外す機会があってその際に自分の中からごっそりと力が抜ける感覚を思い知っているので、それが自分の努力で身につけたものではない借り物の力だという恐れと自覚をちゃんと感じ取って、戒めてるんですね。
だからか、万能の力を振りかざすというよりレイジくんのスタイルはコツコツと自分の中に取り込んだスキルを努力して鍛え上げていく、センスよりも地道な叩き上げの熟練者という風情になっていくのである。もっとも、この段階ではまだまだ子供に過ぎず庇護される存在、自分が取り込んでしまった森羅万象の天賦珠玉の使い方を模索しつつ、周りに助けて貰いながら戦う術を身に着けていっている段階。といっても、そうは言ってられない局面へと、クライマックスにはなっていくのですが。

とまあ、こんな風に主人公のレイジくんの性質って、兎に角イイ子なのである。それも無差別の善良さや薄っぺらな正義の持ち主とかじゃなくて、人の心に寄り添える、相手の心を感じて、相手の思いを汲んで、それを力に変えることのできる子。素朴な勇気を振り絞れる子。懸命で献身的な子なのである。だから、そんな子の頑張りを間近で見て感じてしまった人たちは、この子のために何かをしてあげないと、という気持ちになる。こいつを守ってやらないと、と思ってしまう。この子が向けてくれる好意や善意を倍返しにして与えたくなる。そんな子なんですね。
利益だの恩義に報いるだの、そういう理屈抜きに、このレイジくんという子は咄嗟に人のために動ける子なのである。思わず、動いてしまう子なのである。森をさまよっているときに、たまたま見かけた冒険者パーティー、銀の天秤のメンバー。その彼らが気づかぬまま危地に陥りそうになったのを、自分の置かれた状況や立場も忘れて、思わず咄嗟に頭で考えるよりも早く、声を掛けてしまった場面が彼の本質を象徴しているのではないだろうか。
鉱山を逃げ出すときに、余命幾許もないヒンガ老人を陽の光の元へと連れて行こうとした行為に、打算などがあっただろうか。
そんな彼の行動、思いに応えるように、彼と知り合った人たちは目一杯の善意や信頼をレイジへと向けてくれる、与えてくれる。そんな時、少年の小さな胸の内は喜びや誇らしさで一杯になるのだ。優しく頼もしく尊敬できる人たちの在り方に、打ち震えるのだ。そんな彼らもまた、この小さな子どもの勇気と健気さに満ちた姿に胸打たれ、感動し、勇気をもらい、なんとしてでもこの優しい子のために、という思いを抱いているのと同様に。
そんな温かくも力強い思いが、両者の間を行き交っていく様子には思わず読んでいるこっちもグッとくるんですよね。
あの頼もしくとてつもなく大きなダンテスさんが、子供に過ぎないレイジを信頼して何も聞かず何も問わず、レイジに任せて預けてくれる姿も。
荒れ狂う嵐を心の奥に秘めたライキラさんが、いつしか生意気なガキなレイジを弟のように慈しみ、レイジの方も最初は刺々しい態度を取るばかりだったライキナに兄のように懐く姿も。
そこからより、相手の心のうちに踏み込んだ時。揺るぎない生き様を目の当たりにした時、決して余人には明かさないだろう自身の深い部分を曝け出すのを受け取ったレイジが強くも切ない想いを溢れ出させる時、心が激しく揺さぶられるままに叫んだ時。
ほんとに、胸に来たんですよねえ。グッと締め付けられるような、温かく擦られるような。ダイレクトに心に響く感触に、思わずこみ上げるものがあったのでした。
そして、折ある度にレイジが胸の内で反芻する姉・ラルクとの思い出。彼にとっての人格形成が、価値観が、その優しい在り方そのものがラルクとの思い出を根幹にしているのが伝わってくる。彼にとって、姉がどれだけ大事な人なのかが伝わってくる切ない想い。彼女を探してもう一度会うことが、レイジにとって人生の目標なのだというのがよく分かるんですよね。
これはレイジという少年の成長譚であり、広い広い世界をめぐる旅の話であり、彼を導き慈しみ様々なものを与え示し教えて注いでくれる素晴らしき人たちとの出会いを語る物語なのだ。

汝、隣人を愛せよ

ふと、そんな言葉を思い浮かべて噛みしめる機会を得る事の出来た作品であり、登場人物たちでありました。この次の巻にあたる第二章は、この作品でも最も好きなエピソードなだけに、是非続刊して欲しいです、いやほんとに。

幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら 疎遠だった幼馴染が怖い ★★★☆   



【幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら 疎遠だった幼馴染が怖い】 すかいふぁーむ/葛坊 煽 富士見ファンタジア文庫

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幼馴染との甘々でじれったい両片思いラブコメ!

学内でも人気の美少女で、遠い存在となった幼馴染の高西愛沙。康貴は愛沙の妹、まなみの家庭教師という形で再び接点を持ち始め……、愛沙の本当の気持ちを知ることに。甘々でじれったい両片思いラブコメ!

幼馴染と言っても、幼少の頃からずっと密接な仲を続けてこられた関係なんてものは珍しいくらいで、男女の差異を意識しだす思春期に一緒にいる事が恥ずかしくなったり、同性の友達との付き合いで距離を置いてしまい疎遠になってしまう事は決して珍しくないだろう。
そこからもう一度昔みたいな気のおけない仲に、というのは案外難しかったりする。作中でも当人同士が述懐しているけれど、どれだけ家族ぐるみ家族同然に過ごしてきた仲だと言ってもどうしたって幼馴染というのは他人同士でもあるわけだ。だから、一度距離をおいてしまうとすぐに元通りの関係には戻れない。一度疎遠になった幼馴染同士は、どうやったって以心伝心なんて訳にはいかないし相手のことなら何でも知ってる、なんていう幼馴染独特の特異なアドバンテージは失われてしまっている。
だから、一つ一つ手探りで取り戻していくしかない。それも、お互いが心から望んでこそ出来うる話。
本作は、そんな一旦疎遠になってしまった幼馴染同士が、もう一度昔みたいな関係を取り戻すまでのお話だ。そのプロセスをじっくり、というほど丹念ではないのかもしれないけど、一足飛びにはせずぎこちなくも距離感を取り戻していく様子が描かれている。
まあでもこれ、妹ちゃんのまなみの要所要所での好救援がなければ、とてもじゃないけれど復縁なんか出来なかったでしょうね。康貴にずっと好意を失わずに胸に抱き続けていたものの、それを伝える事もできないまま刺々しい態度に終始してしまっている愛沙。そんな愛沙の態度にどんどんと心の距離を遠くしていく康貴。特に康貴の方は思春期に関係をからかわれて距離をおいてしまった際に向こうからも突き放されるような事もあり、自己防衛的に愛沙と自分とは縁が切れてしまった、という風に感じている節が見受けられたんですね。成長するに連れてどんどんと美人になり、余計に違う世界の住人のように感じるようになり遠い存在になっていく。そんな幼馴染に対して、康貴のそれはもう「無関心」に近いものになっていたように見受けられる。鈍感を通り越して、無関心だ。愛沙の人間関係にも興味なかったようだし、友人から愛沙の異性関係について自分がちょっかい出してもいいのか、と突かれた際も随分と冷めた返答をしている。どうでもいい、という発言ではなくちゃんと愛沙と友人の相性を想像して答えているあたりは、本当に興味も関心もない他人と考えていたわけじゃあなく幼馴染としての親しみあっての事だろうけど、本当にそれでは「ただの幼馴染」だ。鈍感というよりは異性として無関心、と言った方が当てはまる。
愛沙の方はずっと「康貴に嫌われているんじゃないか」と心配していたようだけれど、実のところこれもっと深刻な状況だったんじゃないだろうか。
妹まなみが康貴を自分の家庭教師として乞うて自分の家、つまり自分と姉である愛沙のプライベート空間に招くことで、途切れていた縁を無理やりつなぎ直してくれなければ、これ本当にただの幼馴染、どころじゃなく昔幼馴染だった人、で終わってしまう所だったんじゃないだろうか。
このあとも、終始まなみは二人の仲を取り持ってくれる。最初無関心で積極的に愛沙と元の関係に戻ることも考えていない康貴に、拗れまくって素直になれない所じゃなくまともにコミュニケーションも取れない姉。そんな二人にアドバイスして、背中を押して、機会を作って、シチュエーションをを容易して、と傍から見ると妹ちゃん頑張りすぎである。まなみ本人も康貴には兄以上の好意を抱いているにも関わらず、シスコン気味なのか姉のことが好きすぎてついついキューピッド役に奮起してしまう妹ちゃんの健気さが何とも愛おしくなってしまう。
さすがにそんな妹の献身的な努力を姉として愛沙もちゃんと理解し感謝していて(もっと感謝しまくって五体投地しても足りない気がするけれど)、不器用なりに頑張り拗らせていた気持ちも立て直して愛沙なりに自分から距離を詰め、元の関係あるいはそれ以上を取り戻そうと踏み込んだことで、ようやく康貴の方も愛沙の事を意識しだし、かつて彼女に抱いていた気持ちを思い出していくことになる。
きっかけが訪れたわけだ。
そうなると話は早い。実のところ、二人の距離を妨げていたのは本当に二人の気持ちだけ、だったんですよね。周囲は家族や友人関係を含めて二人の関係を隔てたり邪魔したりするどころか、むしろ暖かく見守ってくれている。愛沙の交友関係であるカースト上位の面々もグループ外の存在だった康貴が愛沙と密接な関係になっていくのを邪魔に思わず、むしろさり気なくフォローしてくれたりと普通にいい奴らなんですよね。家族に至っては元々家族ぐるみで付き合っていたせいか、むしろ押せ押せですし。
というわけで、後半あたりから急速に遠慮とぎこちなさを解消していく二人はどんどんと仲睦まじい関係になっていく。愛沙はまったく好意を隠さなくなり康貴に我儘を言ったり素直に甘えたり、とだだ甘になっていき、康貴もかつて彼女に抱いていた好意を今新たに湧き立たせて、彼女の自分に向けてくる一挙手一投足に胸を弾ませ心踊らせるようになる。
しかし、未だどこかでかつて距離を置かれ距離を置いてしまったあの時の心のひっかかりが、康貴の中でブレーキとなって残っている。期待するな、望むな、と心のどこかで一線を引いてしまっている。それは自分を守ろうとする防衛線なのだろう。しかし怯懦でもある、臆病でもある。
それはあれだけお膳立てしてくれているまなみに対しても、勇気を出して踏み出した愛沙に対しても、ちと情けない。
彼はまだ、自分から何もしていない。与えられたものを享受してばかりだ。今彼はスタートラインに立ったばかりとも言える。ここから、自ら号砲を鳴らせるのか。彼には奮起を期待する。

ロクでなし魔術講師と追想日誌 7 ★★★☆  



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 7】 羊太郎/ 三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンと結婚した相手は――教え子たちの花嫁の座・争奪戦!?

突如セリカが開催したグレンの花嫁コンテスト。さらに、未来でグレンの子供をチェック!? ドキドキなシスティーナ、気合が入るルミア、食い気優先リィエル。結婚相手は誰に!? 特務分室の絆を描く書き下ろしも!

『最強ヒロイン決定戦』
セリカが主催で行われたグレンの嫁選抜戦のお話。強制招集じゃなくて希望者のみにも関わらず、数十人もの参加者が集まるあたり、グレン先生ってそんなに人気あったの!? と、白猫じゃないけれどちょっとびっくり。というか、セリカお母さんは息子に対して過保護すぎである。
このイベントに対して入れ込んでたのが、白猫じゃなくてルミアというあたりが興味深い。最近、イヴの台頭もあってかなりガチ目にヒロインレースで劣勢に立たされている自覚もあるのだろうか。
初期はわりと余裕を持ってたはずなんですけどねえ。
ルミアがこれだけ必死に見境なくして暴走するのは珍しくて、かなり面白かった。てか、銀の鍵をこんなしょうもないイベントで使うなし! ナムルスまで呼び出すし! 


『さらば愛しの苺タルト』
もうただの苺タルト中毒じゃん、リィエル。それは薬物依存症の症状と変わらんからw
ただ忙しいのに追試の準備やらするの、先生ほんとに大変らしいのでリィエルはもうちょっと恐縮するべき。まあハーレイ先生、私怨絡みで自分から首突っ込んでいるので自業自得と言えば自業自得なのだけれど。
というか、この短編集でみんな最終決戦とか満を持して使うべき切り札をポンポン繰り出しちゃってるの、奥義の無駄遣いなんですけど。ってか、それら減りますからね、色々と。


『秘密の夜のシンデレラ』
イヴ先生、実家を勘当されたのに生活レベルを下げられずに極貧に陥って、バイトをはじめるの巻。
わりとやってることがグレン先生と同レベルなんですけど、イヴさん。
本業の傍ら、こっそりと水商売でバイトとかガチであかんルートに入ってるんですけどー。衣食住のうち、衣の部分身だしなみだけはレベル落とせずに、住居と食生活で極貧を極めるイヴのソースなし塩パスタ生活が色々不憫すぎるw
いや、イヴってイグナイトに引き取られるまでは庶民生活送ってたんじゃなかったっけ。そこで見栄を捨てられないのは、なんともはや。振り幅大きいなあ。
んでもって、同じく魔術で変装してバイトしていたグレンとお互いに正体知らずコンビを組んで上級クラブで働くことに。
イヴはなんというか、もう彼女のエピソードあるたびにヒロイン度があがっていきますなあ。グレンと相性ヨすぎるんですよね、彼女。色々とリズムが合いすぎているというか。これって、お互い正体を知らないまま惹かれていく、という王道パターンだし。そして、実はその気になった相手がグレンだったとわかってときめいてしまうという。
この二人のカップルだと、貧乏暮らしで所帯じみたわりと地に足のついた生活になりそうなんですよねえ。
ガチで大番狂わせあっても不思議とは思わんぞ。


『未来の私へ』

オーウェル教授が天才便利すぎて、この人ならタイムマシン作っても全然おかしくないよね、という認識になってしまう。いやマジでどんな突拍子のない展開になっても、オーウェル教授なら出来るよね、となっているのがなんかもう凄い。異世界転生でも地獄門を開くでも何でもできそうだぞ。
というわけで、システィーナとルミアとリィエルの三人がいつものオーウェル教授の実験に巻き込まれて、いや普段巻き込まれるのはグレン先生なんだが、代わりにこの三人娘が巻き込まれて……未来に飛ばされてしまった、というシチュエーション。
当然のようにそこで出会ってしまうのは、彼女達三人に似ているようで全然似ていない三人娘。いや、さすがに白猫たちからこの娘たちが生まれるのはちょっと信じがたいぞw
いくら何でもキャラが濃すぎるw 白猫とルミア、完全に子育て失敗しているじゃないですか。リィエルはどう考えても血が繋がってないだろw
最初の嫁選抜戦もそうなんだけど、セリカはグレンが嫁を迎えることはむしろ積極的に推してるんですねえ。嫁いびりとか絶対にしないで、むしろ家族が増えたと喜んでて、グレンと一緒に猫可愛がりしている感じで、この人はほんと息子を独占したいとかは全然なくて、彼が幸せになるのが嬉しいんだろうなあ、と思うとほっこりとしてしまうのでした。
なんでイヴだけでないんだろー、とちびっと不満に思っていたのですが、あとがきでバッサリ出番がカットされてしまった理由が書かれていて、それはうん、出ないほうが良かったですね。


『特務分室のロクでなし達』
最新話相当での特務分室って、こうしてみるとほぼほぼ瓦解してるという他ないですよね。残ってるの、クリストフにバーナードにアルベルトの三人だけなんですから。って、そう言えばエルザが「運命の輪」で新加入してたんだったか。
ともあれ、特務分室全盛期だった頃に学生だったクリストフが、卒業を期に特務分室に配属を希望する、そのきっかけとなった彼が特務分室の面々と遭遇するお話。
前々から思ってたんですけれど、色々とおかしい人間しかいない特務分室の中でクリストフってあんまりこう人格に破綻した部分のない普通の人だなあ、と思うところ大きかったのですけれど、こうしてみると確かにメンバーの中で突出してまともな常識人だ。
そんな彼から見た頭のおかしい特務分室のメンバーの活躍は、やっぱり頭おかしいというほかなく、いやこんな事件しょっちゅう解決してたの? 帝国の治安ヤバくない? どれだけ国家に致命的なダメージ与えそうな事件頻発してたんだ?
ともあれ、グレンが現役でイヴが室長で、セラが健在で、ジャティスがまだ在籍していた頃の話。こうしてみると、軒並み分室から居なくなっちゃったわけですからねえ。途中加入してた連中は中途半端も良いところだったし。その意味でもエルザには期待大か。
……そう言えば、忘れてたけどリィエルも一応あれ現役の執行官メンバーだったっけか。


『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける ★★★   



【『レベル』があるなら上げるでしょ? モブキャラに転生した俺はゲーム知識を活かし、ひたすらレベルを上げ続ける】 珠城 真/八重樫 南 富士見ファンタジア文庫

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レベル上げが大好きな俺は、ゲームのモブキャラに転生してしまった。モブキャラに転生してしまったんだから、ゲーム攻略は二の次。プレイヤー時代の知識を活かし、効率の良いやり方でレベルアップに励んでやる!

レベルを上げて強くなることが好きなんじゃなくて、レベル上げという行為そのものにハマってしまったのか、この主人公・桜井は。
つまり、筋肉を鍛え上げることではなく筋トレすることそのものにハマったり、ソシャゲなんかで素材を得てキャラを強化するためじゃなく、周回そのものが楽しくなってしまった、というようなものですか。
その結果として筋肉が美しく仕上がったり腕力が上がったり、キャラが強くなったり、というのはあくまで結果であってそこまで興味あるものではない、と。
桜井の場合は、効率的にレベルが上がるために実は剣聖だったオッサンに修行つけてもらう事が大事で、その結果として使えるようになった剣聖の奥義なんかはそんなに重要視するものではなかったんだなあ。
キャラビルドとしても、桜井の強化はイビツなんですよね。あくまでレベル上げしやすいように強化されて行っているだけで、戦う強さとしては酷くバランスを欠いたものになっている。だから、レベル差は圧倒的に桜井が上だったにも関わらず、不意打ち気味だったとはいえ檜垣にあっさり打ちのめされてしまっているし。
だからといって、それで方針を変えたりするわけではなく、彼の中ではあくまでレベルを上げるという行為そのものが人生の中で最優先であって、それ以外の事は優先順位が下、というか興味関心そのものがないと言っていい。
かなり、人としてはダメ、というか終わってるのではないだろうか。
一応最初の方は他人に迷惑をかけないように、という心がけはあったものの、途中からそれすらも優先度が下がっていっているし。これは直向きというのではなく、取り憑かれているというべきなのだろう。両親からも勘当に近い扱いを受けているし。いや、子供としてマトモな接し方を家族ともしていなかったようだし。
このあまりにもレベル上げしか考えていない自分本位な生き方は、あまりに無分別であるが故に檜垣という激烈な敵対者を生み出してしまった事に代表されるように、逆に彼自身のレベル上げを阻害する邪魔を多く生むことになってしまう。
仮にも社会の中で生きるからには、あまりに自分本位すぎるとその行動を掣肘するような動きが自然と社会の中から発生してしまうのだろう。まあ、檜垣は檜垣で大いに問題あり。というか、彼女は彼女で気に入らない、我慢できないという理由だけで桜井の事を抹殺しにかかるという、ぶっちゃけ殺人犯以外の何者でもない行為をやらかしてしまっている危険人物なのだが。
桜井も檜垣も、自分たちが陥ってしまった陥穽についてお互い自分のレベル上げを邪魔する、或いは自分の人生の目標を踏みにじる相手を排除すべく殺し合って、実際死んでしまっても気付かないし治らないし、死後の世界で第二ラウンドはじめてしまうほどのアレだったわけで、そこでアイリスという冥府の管理者の1人に叱られ教え諭されるまで全く気付かなかったんだよなあ。
このアイリスのお説教が、なかなか突き刺さる内容だったんですよね。普通、お説教なんて上から目線で相手の立場なんか考慮していなくて、たとえ正しい事でも上っ面で滑って心に届かないものなんだけど、彼女のお説教というのはかなりグサグサくるもので、思わずそうだよなあ、とかなるほどと深くうなずいてしまうものであり、その上で相手の価値観に合わせて今までの自分の行為ややり方がどれだけ自分自身に不利益を与えていたのかを指摘してくれるもので、これはさすがの桜井も無視出来なかったんですよね。
それこそ、あなたのやり方生き方は敵を生みすぎてレベル上げのやり方として非効率的である、と言われたようなもんでしたしねえ。
檜垣の方への指摘もそうなんだけれど、二人へのアイリスの痛烈な非難と鋭い指摘と適切な改善方法というのは、それだけ作者がこの桜井と檜垣というキャラクターをちゃんと細かいところまで解体して掌握しきっていないとなかなか出てこない言葉だと思うんですよね。何となくとか勢いで書いてるだけじゃ出てこない分析でもあったのです。それこそ自分のキャラを掘り下げて掘り下げて、具体的に言語化できるまでに解釈しきるほどでないと。
そして、そこまで詳細に掌握しているからこそ、登場人物の在り方を次の段階に進める、それは成長でも変化でもいいのですけれど、そのキャラの根幹を変えないままに、もう一つ上積み出来るとも言えるんですね。
実際、桜井という人物はこれ以降もその価値観の最上位はレベル上げであることはゆるぎません。彼にとって大事なことはレベル上げ。それ以外は二の次なのですけれど、彼なりに反省して人との接し方を考えるようになります。
また、アイリスに叱られなかった桜井の行く先の一つとして、自分本位の塊のような人間として今回のボスキャラを対比として出してくることで、ああはなりたくないという形で桜井の在り方の方向性を修正していったように思えるんですね。
まあそれでも、それで人に好かれるようなキャラになったかというと、まだまだだと思うのですが。というか、こいつがヒロインに好かれる事があるんだろうか。檜垣とは和解出来たと言っても、親しむには程遠いというか未だにやっぱり嫌いという感情はこびりついているだろうし。アイリスはその世話好きの性格から、厄介な桜井と檜垣の面倒を見なければという気持ちを抱いているけれど、それを好意と呼べるのか。まあホントいい人なので知人友人としての好意は多分に持ってくれているのだろうけど。
いやほんと、問題児どころじゃないハズレた人物ばかりの中でアイリスは全くもって人間の出来た人だったなあ……いや、問題児は桜井と檜垣とラスボスだけでそれ以外の人は概ねちゃんとした人だったような気もするけど。メイン級の登場人物の大半がアレだったので、それだけアイリスのマトモさが目立つし清涼だし癒やしだった気がします。それ以上にしっかりした人でちゃんと悪い所を叱れる人で、叱ったあとで放置せずに熱心に世話焼いてくれるような人だったので。
アイリスがいれば、桜井たちも道を踏み外さないでしょうけれど、さりとてどうやったってマトモにはならない人間なだけに、さて次回以降があるとしてどういう道を歩んでいくのか。

たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。 ★★★   



【たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。】 藍藤 唯/霜降(Laplacian) 富士見ファンタジア文庫

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その男――世界最強の“無職”。Web発大人気ファンタジーが遂に書籍化!

天性の<職業>によって人生が決まる世界。 コロッセオにて最強のチャンピオンながら<無職>ゆえに蔑まれ疲弊していたフウタは自ら八百長計画に乗って追放される。その後、放浪の果てに王女ライラックに拾われ――
おおぅ、この主人公実際わりとガチ目にヒモだな。置かれた環境がどうのじゃなくて、精神性というか自分の人生相手に預けきることでむしろ安心しきっているそのメンタリティが。
まあ実際のヒモなる存在は、もっと厚かましいというか養って貰ってる女の人からせびったお金でプレゼントを買ってお小遣いくれた女性にそれをあげて得意満面、みたいな人種らしいので、この主人公とはまた違うのでしょうけど。え? それだとまだマシ? 貰ったお小遣いで買ったプレゼントを別の女に貢ぐやからも珍しくない? それは御見逸れいたしました。
ともあれ、この主人公は自分で築き上げてきた努力を自分で台無しにしてしまったが故に、誇りも尊厳も何もかも失ってしまった。全部、諦めていたのである。人生も生きることも何かを成し遂げることも。その果てに惨めに野垂れ死にしそうだった所をこのお姫様に救われた。命を救われたというだけではなく、自分の生き方を肯定してくれた。誰も認めてくれなかった自分の努力を認めてくれた。
どうにもお姫様にとってはそこまで大したこと、踏み込んだことではなかったようなのだけれど、主人公フウタにとってはそれはもう自分自身のすべてを、これからの将来も何もかも人生そのものを捧げきってしまわないと、報いきれない恩だったわけです。もう既に返しきれないほどの恩を受けてしまった以上、あとは返し続けるだけしかない、とまで思い切れてしまっている。
剣を通じて姫様が孤独で誰も信じられなくて、ずっと苦しい思いをしていると気づいてからは尚更に、この人の為に自分の出来ることは何でもしよう、いっそ自分の人生そのものを貰ってもらおうとまで思っている。
……彼の一連の言動を見ていると、この人って自分でも自覚あるみたいだけど頭悪いですよね、うん。だからこそ一途なんだろうけど、思い込んだらそれしか見ていなくて、その周辺に意識や視野が及ばないというかなんというか。愚直で不器用、なんだろうけれど生き辛い性格だよなあ。その果てに、自分の人生丸投げして預けきって万事お任せしてしまった、というのはそれはそれでアリなのかもしれない。ある意味、もう難しいこと考えなくてもいいものね。
彼は「無職」な自分でも出来ることがあるはずだ、と努力して強くなって闘技場の闘剣士のチャンピオンにまで成り上がったわけですけれど、結局強くなる努力しかしなかった、とも言えるんですよね。いくら勝っても勝っても人気が出るどころかファンは増えず、アンチが増すばかり。それは彼の戦い方に理由があったわけですけれど、それを彼は自分が無職だから本職の「闘剣士」のような華がない、だから本物ではないから人気が出ないんだ、という風に結局「職業」を言い訳にして八百長にまで手を染めるまで落ちぶれるのである。
強いだけで満足できないのなら、観客に認めて欲しかったのなら、人気を得て声援をかけて欲しかったのなら、そのための努力もするべきだったんじゃないだろうか。強くなるための努力しかしていないのに、それ以外のことまで求めて、それを得られないのを職業のせいにするというのはなんか違うんじゃないだろうか。闘剣士として魅せるような戦い方を、工夫を、演出を、やれる事はいくらでもあったはず。なのに、彼はそれをしようとせず、戦い方を変えようとも工夫しようともせず同じやり方を貫きながら、周りの反応が変わらないことに耐えられなくなって、もちかけられた八百長に手を染めて、って自業自得ですし結局自分の無職でもやれる事があるはずという努力してきた事実に、自分で後ろ足で砂をかけている。職業を言い訳にしてしまった時点で、彼は自分に敗北してしまっていたと思うのです。
それをバシっと指摘して、叱ってくれたのはお姫様じゃなくてメイドのコローナの方でした。
八百長はお前の職業のせいじゃなくてお前のせいだ。無職がどれだけ大変でもしんどくても、お前の行いは全部お前のせいですよ。
これは金言だったと思うんですよね。負け犬だった主人公にある意味芯を通してくれるお叱りだったように思います。まあそれで芯が通って前向きになった末に、姫様のヒモに全振りしてしまうのですが。
まー、個人的にも主人公のあの戦い方は、人気でないし嫌われても仕方ないんじゃないか、と思えてならないんですよね。むしろ、観客よりも対戦者に嫌われそうなものなんですけど。模倣、完コピなんて。それも毎試合、相手と同じ武器使って同じ戦い方で、って。
この模倣って、直接対戦する相手とリアルタイムでしか出来ないのだろうか。戦い終わったら、得たものは全部リセットされてしまうのだろうか。出なかったら、対戦相手の技量とか経験とかコピーして鑑写しで戦うだけじゃなくて、以前戦った戦士の戦い方で別の対戦相手と戦ったり、またこれまで得てきた模倣してきた戦い方を織り交ぜて、新しい技とか編みだすとかも出来そうな気がするのですが、彼は愚直に相手を模倣するばかり。
何かを生み出す、発展させるという事がなんか全然なさそうなんですよね。
対戦相手からはむしろ無敗のチャンピオンとして敬意と憧憬を持たれていたそうなのですが、そういうものなのか。対戦相手からしたら自分の可能性を克服する、乗り越えるみたいな目標が設定できるのかもしれないし、主人公に勝つのは自分に勝つ事にも繋がる、みたいな見通しもあるのかもしれないけれど、個人的には観客から人気無いどころかアンチまみれになった、という方にちょっと共感してしまう所がありました。むしろ、それなら開き直ってヒールやってた方がコアなファン層も構築出来たのかも。まあそういう立ち回りが出来ない真面目で愚直で視野が広くないからこそ、盛大に踏み外したのですから、まあ仕方ないわなあ。
なので、やっぱり人生姫様に丸投げして考える必要をなくしてしまったのは、まあまあアリなんじゃないかと。
一方で、メイドのコローナにあれこれ叱咤激励され厳しいこと言われながらも自分で考えで歩いていく人生もあると思うんですけどね。どうも姫様専属でありながら、このコローナさん、姫様と一線を画する部分あるみたいですし。というか、このコローナさん強烈なキャラだったなあ。生まれてはじめて接客業のバイトしている不真面目ギャルみたいな、とても城勤めのメイドとは思えないフリーダムで若干なんかキメてそうな言動で、いや真面目な話どうやってメイドになれたんだ、この娘w
とはいえ、そのぶっ飛んだ言動で作品そのものを賑やかにしていたのは、このメイドさんの功績でしょう。彼女いなかったら作品そのものがもっと抑揚のないものになっていたでしょうし。主人公真面目で面白味のないキャラですし、姫様も本質はギラギラと尖って色んなものをみなぎらせている濃いキャラのはずなのですが、猫被ってずっと澄ました顔しててなかなか角見せませんでしたし。
コローナもなんか影で色々あるみたいですけど、むしろこっちのメイドさんがヒロインの方がいいなあ。


 
3月1日
【紙山さんの紙袋の中には 2】
江ノ島アビス
(HJ文庫)

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【伝説の魔導王、千年後の世界で新入生になる 1 〜零からやり直す学園無双〜】
空埜一樹
(HJ文庫)

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【元カノ先生は、ちょっぴりエッチな家庭訪問できみとの愛を育みたい。1】
猫又ぬこ
(HJ文庫)

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【高1ですが異世界で城主はじめました 18】
鏡 裕之
(HJ文庫)

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【六畳間の侵略者!? 37】
健速
(HJ文庫)

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2月27日
【月刊ウンディーネ コンプリート・セレモニーBOX】
天野こずえ
(ブレイドコミックス)

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【あまんちゅ! 16】
天野こずえ
(BLADEコミックス)

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【よつばと! 15】
あずまきよひこ
(電撃コミックス)

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【影繰姫譚 5】
浦上 ユウ
(電撃コミックスNEXT)

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【野人転生 3】
野人
(電撃コミックスNEXT)

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【表情が一切わからない白銀さん 1】
Byte
(電撃コミックスNEXT)

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【カクレガミ 2】
烏丸 渡
(電撃コミックスNEXT)

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【パパと巨乳JKとゲーム実況 3】
糸吉 了一
(電撃コミックスNEXT)

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【クビコリ様が飽いている 1】
大出 リコ
(電撃コミックスNEXT)

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【就活失敗したサキュバスさんを拾いました 1】
八木戸マト
(電撃コミックスNEXT)

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【嘆きの亡霊は引退したい ~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 4】
蛇野 らい
(電撃コミックスNEXT)

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【魔王の恋、ままならぬ。02】
ちろり
(電撃コミックスNEXT)

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【魔法少女にあこがれて 4】
小野中彰大
(バンブーコミックス)

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【楽園 Le Paradis 35】

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【まんがタイムきららキャラット 2021年3月号】

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【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 6 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】
タンバ
(角川スニーカー文庫)

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【時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーニャさん】
燦々SUN
(角川スニーカー文庫)

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【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件】
雲雀湯
(角川スニーカー文庫)

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【外れスキルの追放王子、不思議なダンジョンで無限成長】
ふなず
(角川スニーカー文庫)

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【ようこそ『追放者ギルド』へ 〜無能なSランクパーティがどんどん有能な冒険者を追放するので、最弱を集めて最強ギルドを創ります〜】
メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)

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【世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 6】
月夜 涙
(角川スニーカー文庫)

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【やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 3】
永瀬さらさ
(角川ビーンズ文庫)

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【レディ・ロゼッタの危険な従僕】
石川いな帆
(角川ビーンズ文庫)

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【異世界から聖女が来るようなので、邪魔者は消えようと思います 2】
蓮水 涼
(角川ビーンズ文庫)

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【リアデイルの大地にて 6】
Ceez
(エンターブレイン)

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【むすぶと本。七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ】
野村美月
(エンターブレイン)

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【キミガシネ ―多数決デスゲーム― side ジョー】
勅使河原 あねも
(エンターブレイン)

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【異世界チート魔術師 14】
内田 健
(ヒーロー文庫)

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【ステータス・オール∞ 3】
八又ナガト
(ヒーロー文庫)

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【小さな魔女と野良犬騎士 6】
麻倉 英理也
(ヒーロー文庫)

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【康太の異世界ごはん 6】
中野 在太
(ヒーロー文庫)

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【ポーション成り上がり。2〜楽に簡単に稼げるスキル下さい〜】
夜桜蒼
(ファミ通文庫)

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【嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターによる最強パーティ育成術〜 6】
槻影
(GCノベルズ)

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【捨てられた転生賢者 〜魔物の森で最強の大魔帝国を作り上げる〜 3】
未来人A
(GCノベルズ)

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2月26日
【少年エース 2021年4月号】

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【コンプエース 2021年4月号】

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【月刊少年シリウス 2021年4月号】

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【コミックアライブ 2021年4月号】

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【電撃マオウ 2021年4月号】

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【月刊コミック 電撃大王 2021年4月号】

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【コミック電撃だいおうじ VOL.90】

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【Comic REX 2021年4月号】

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【29歳独身は異世界で自由に生きた……かった。4】
リュート/オオハマイコ
(角川コミックス・エース)

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【異世界覚醒超絶クリエイトスキル 1】
たかた/みことあけみ
(角川コミックス・エース)

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【けものみち 8】
暁なつめ/まったくモー助
(角川コミックス・エース)

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【キミガシネ ―多数決デスゲーム― 2】
池上竜矢/ナンキダイ
(角川コミックス・エース)

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【異世界チート魔術師 10】
内田健/鈴羅木 かりん
(角川コミックス・エース)

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【陰の実力者になりたくて! 5】
坂野杏梨/逢沢大介
(角川コミックス・エース)

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【マジで付き合う15分前 1】
Perico
(角川コミックス・エース)

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【機動戦士ガンダム バンディエラ 3】
加納梨衣
(ビッグコミックス)

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【機動戦士ガンダム サンダーボルト 17】
太田垣康男
(ビッグコミックス〔スペシャル〕)

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【陰の実力者になりたくて! 04】
逢沢 大介
(エンターブレイン)

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【魔王様、リトライ! 7】
神埼黒音
(Mノベルス)

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【転生領主の優良開拓〜前世の記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました〜 :3】
野進
(Mノベルス)

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【魔法学園の大罪魔術師 ~大罪に寄り添う聖女と、救済の邪教徒~】
楓原こうた
(モンスター文庫)

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【進化の実 〜知らないうちに勝ち組人生〜 12】
美紅
(モンスター文庫)

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【宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 13】
すずの木くろ
(モンスター文庫)

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2月25日
【mono 2】
あfろ
(まんがタイムKRコミックス)

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【まちカドまぞく 6】
伊藤いづも
(まんがタイムKRコミックス)

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【ぼっち・ざ・ろっく! 3】
はまじあき
(まんがタイムKRコミックス)

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【一畳間まんきつ暮らし! 2】
ひさまくまこ
(まんがタイムKRコミックス)

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【綺麗にしてもらえますか。6】
はっとりみつる
(ヤングガンガンコミックス)

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【コンビニで君との5分間。4】
一永のぞみ
(ヤングガンガンコミックス)

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【現実の彼女はいりません! 10】
田尾 典丈/三雲ジョージ
(ヤングガンガンコミックス)

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【先生、俺にかまわずイッてください!! 5】
イガラシユイ
(ヤングガンガンコミックス)

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【SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 16】
長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)

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【外れスキル【地図化(マッピング)】を手にした少年は最強パーティーとダンジョンに挑む 3】
SAVAN/鴨野うどん
(ガルドコミックス)

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【転生したらオレがヒロインであいつが勇者だった 2】
みずのもと
(ガルドコミックス)

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【生まれ変わった《剣聖》は楽をしたい 2】
鉄田猿児/笹塔五郎
(ガルドコミックス)

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【最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える 2】
やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)

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【不死者の弟子 1 ~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~】
かせい/猫子
(ガルドコミックス)

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【ブラックな騎士団の奴隷がホワイトな冒険者ギルドに引き抜かれてSランクになりました 1】
ハム梟/寺王
(ガルドコミックス)

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【二度と家には帰りません! 2】
遊喜じろう/みりぐらむ
(ガルドコミックス)

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【月刊ビッグガンガン 2021Vol.03】

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【月刊アクション 2021年4月号】

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【アフタヌーン 2021年4月号】

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【キミに捧げる英雄録 1.立ち向かう者、逃げる者】
猿ヶ原
(MF文庫J)

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【元カノとのじれったい偽装結婚】
望公太
(MF文庫J)

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【終焉ノ花嫁 3】
綾里けいし
(MF文庫J)

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【ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 4】
衣笠彰梧
(MF文庫J)

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【僕のカノジョ先生 9】
鏡遊(MF文庫J)

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【ブラックな騎士団の奴隷がホワイトな冒険者ギルドに引き抜かれてSランクになりました 3】
寺王
(オーバーラップ文庫)

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【暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが 4】
赤井まつり
(オーバーラップ文庫)

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【影の使い手 3.英雄の雛】
葬儀屋
(オーバーラップ文庫)

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【犬と勇者は飾らない 2】
あまなっとう
(オーバーラップ文庫)

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【最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える 3】
じゃき
(オーバーラップ文庫)

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【追放されたS級鑑定士は最強のギルドを創る 4】
瀬戸夏樹
(オーバーラップ文庫)

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【亡びの国の征服者 3〜魔王は世界を征服するようです〜】
不手折家
(オーバーラップノベルス)

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【鑑定魔法でアイテムせどり 2 〜アラサー、掘り出しアイテムで奮闘中〜】
上谷岩清
(オーバーラップノベルス)

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【境界迷宮と異界の魔術師 14】
小野崎えいじ
(オーバーラップノベルス)

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【ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 2】
雨川透子
(オーバーラップノベルスf)

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【転生大聖女、実力を隠して錬金術学科に入学する 3 〜もふもふに愛された令嬢は、もふもふ以外の者にも溺愛される〜】
白石新
(オーバーラップノベルスf)

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【フェンリル騎士隊のたぐいまれなるモフモフ事情 2 〜異動先の上司が犬でした〜】
江本マシメサ
(オーバーラップノベルスf)

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【モンスター娘のお医者さん 9】
折口良乃
(ダッシュエックス文庫)

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【鎌倉源氏物語 俺の妹が暴走して源氏が族滅されそうなので全力で回避する】
春日みかげ
(ダッシュエックス文庫)

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【堕ちた大地で冒険者 〜チート技術と超速レベルアップによる異星無双〜】
謙虚なサークル
(ダッシュエックス文庫)

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【不屈の冒険魂 2 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道】
漂鳥
(ダッシュエックス文庫)

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【報われなかった村人A、貴族に拾われて溺愛される上に、実は持っていた伝説級の神スキルも覚醒した】
三木なずな
(ダッシュエックス文庫)

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【解雇された写本係は、記憶したスクロールで魔術師を凌駕する 〜ユニークスキル〈セーブアンドロード〉〜1】
嵐山 紙切
(MFブックス)

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【食料生成スキルを手に入れたので、異世界で商会を立ち上げようと思います 1】
slkn
(MFブックス)

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【セミリタイアした冒険者はのんびり暮らしたい 2】
久櫛 縁
(MFブックス)

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【転生少女はまず一歩からはじめたい 2〜魔物がいるとか聞いてない!〜】
カヤ
(MFブックス)

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【春菜ちゃん、がんばる? フェアリーテイル・クロニクル 4】
埴輪星人
(MFブックス)

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【Missing 5.目隠しの物語】
甲田学人
(メディアワークス文庫)

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【青蘭国後宮みがわり草紙 2】
早見慎司
(メディアワークス文庫)

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【犯罪社会学者 椥辻霖雨の憂鬱】
吹井賢
(メディアワークス文庫)

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【平安かさね色草子 雨水の帖】
梅谷百
(メディアワークス文庫)

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【今日は心のおそうじ日和 2.心を見せない小説家と自分がわからない私】
成田名璃子
(メディアワークス文庫)

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【朝日堂オーダーメイド製本工房】
相原罫
(メディアワークス文庫)

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【博多豚骨ラーメンズ 10】
木崎ちあき
(メディアワークス文庫)

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【二宮ナズナの花嵐な事件簿 京の都で秘密探偵始めました】
望月 麻衣
(角川文庫)

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【後宮の木蘭 皇后暗殺】
朝田小夏
(角川文庫)

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【特等添乗員αの難事件 VI】
松岡 圭祐
(角川文庫)

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【最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き】
椹野 道流
(角川文庫)

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【彩雲国物語 十二、白虹は天をめざす】
雪乃 紗衣
(角川文庫)

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【紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆】
ほしお さなえ
(角川文庫)

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2月22日
【幼なじみが絶対に負けないラブコメ 6】
二丸修一
(電撃文庫)

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【賭ケグルイ 14】
河本ほむら/尚村透
(ガンガンコミックスJOKER)

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【賭ケグルイ双 11】
河本ほむら/斎木桂
(ガンガンコミックスJOKER)

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【賭ケグルイ(仮) 8】
河本ほむら/川村拓
(ガンガンコミックスJOKER)

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【怪人麗嬢 5】
田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)

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【弱キャラ友崎くん-COMIC-5】
千田衛人/屋久ユウキ
(ガンガンコミックスJOKER)

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【通りがかりにワンポイントアドバイスしていくタイプのヤンキー 5】
おつじ
(ガンガンコミックスpixiv)

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【マージナル・オペレーション 16】
キムラ ダイスケ/芝村 裕吏
(アフタヌーンKC)

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【はたらく細胞BLACK 8】
初嘉屋 一生/原田 重光
(アフタヌーンKC)

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【宇宙兄弟 39】
小山宙哉
(モーニングKC)

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【この会社に好きな人がいます 6】
榎本 あかまる
(モーニングKC)

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【悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした 1】
小出 よしと
(MFコミックス フラッパーシリーズ)

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【幼なじみが絶対に負けないラブコメ 2】
井冬 良/二丸 修一
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【D・N・ANGEL New Edition III】
杉崎 ゆきる
(あすかコミックスDX)

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【D・N・ANGEL New Edition IV】
杉崎 ゆきる
(あすかコミックスDX)

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【月刊ガンガンJOKER 2021年3月号】

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【まんが4コマぱれっと 2021年4月号】

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2月20日
【乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 10】
山口 悟
(一迅社文庫アイリス)

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【まがいもの令嬢から愛され薬師になりました 2】
佐槻 奏多
(一迅社文庫アイリス)

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【宮廷魔法士です。最近姫様からの視線が気になります。】
安居院晃
(富士見ファンタジア文庫)

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【培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった】
冴吹稔
(富士見ファンタジア文庫)

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【最強不敗の神剣使い 1.王立学院入学編】
羽田遼亮
(富士見ファンタジア文庫)

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【【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。】
氷高悠
(富士見ファンタジア文庫)

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【限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 2 −オーバーリミット・スキルホルダー−】
三上康明
(富士見ファンタジア文庫)

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【たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。3】
藍藤唯
(富士見ファンタジア文庫)

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【1LDK、そして2JK。 IV 〜3つの結末、それは4人の未来〜】
福山陽士
(富士見ファンタジア文庫)

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【神々に育てられしもの、最強となる 5】
羽田遼亮
(富士見ファンタジア文庫)

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【一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた 6 〜落第剣士の学院無双〜】
月島秀一
(富士見ファンタジア文庫)

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【継続は魔力なり 7 〜無能魔法が便利魔法に進化を遂げました〜】
リッキー
(TOブックス)

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【引っ込み思案な神鳥獣使い 2 ―プラネットイントルーダー・オンライン―】
古波萩子
(TOブックス)

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【ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)! 2】
あてきち
(TOブックス)

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【ポーションは160km/hで投げるモノ! 〜アイテム係の俺が万能回復薬を投擲することで最強の冒険者に成り上がる!?〜】
鉄人じゅす
(TOブックス)

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【ガールズ&パンツァー プラウダ戦記 4】
吉田 創(MFC)

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【豊田さんは悩まない。1】
津々巳 あや(MFC)

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【月刊ヤングキングアワーズGH 2021年4月号】

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【少年マガジンR 2021年3月号】

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2月19日
【ウマ娘 シンデレラグレイ 2】
久住太陽/杉浦理史
(ヤングジャンプコミックス)

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【推しの子 3】
赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)

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【久保さんは僕を許さない 4】
雪森寧々
(ヤングジャンプコミックス)

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【かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 21】
赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)

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【すんどめ!!ミルキーウェイ ANOTHER END 10】
ふなつかずき
(ヤングジャンプコミックス)

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【王様の仕立て屋 ~下町テーラー~ 8】
大河原遁
(ヤングジャンプコミックス)

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【遊び人は賢者に転職できるって知ってました?~勇者パーティを追放されたLv99道化師、【大賢者】になる~ 4】
妹尾尻尾/柚木ゆの
(ヤングジャンプコミックス)

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【昨日、助けていただいた魔導書です 2】
森田季節/福袋あけ美
(ヤングジャンプコミックス)

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【薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 10】
日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)

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【任侠転生―異世界のヤクザ姫―4】
宮下裕樹/夏原武
(サンデーGXコミックス)

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【煩悩☆西遊記 2】
クリスタルな洋介
(サンデーGXコミックス)

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【アサシン クリード チャイナ 3】
倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)

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【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic 17】
伊緒直道/渡航
(サンデーGXコミックス)

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【塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い@comic 2】
鉄山かや/猿渡かざみ
(裏少年サンデーコミックス)

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【異世界美少女受肉おじさんと 3】
池澤 真/津留崎 優
(裏少年サンデーコミックス)

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【絢爛たるグランドセーヌ 17】
Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)

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【角栄に花束を 3】
大和田秀樹
(ヤングチャンピオンコミックス)

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【マガイモノ 2】
今井神
(ヤンマガKCスペシャル)

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【まんがタイムきららMAX 2021年3月号】

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【ウルトラジャンプ 2021年3月号】

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【月刊サンデーGX 2021年3月号】

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【さようなら竜生、こんにちは人生 20】
永島ひろあき
(アルファポリス)

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【THE NEW GATE 18 聖地攻略戦】
風波しのぎ
(アルファポリス)

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【勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!】
石のやっさん
(アルファポリス)

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【レベル596の鍛冶見習い 2】
寺尾友希
(アルファポリス)

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【追い出されたら、何かと上手くいきまして 4】
雪塚ゆず
(アルファポリス)

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【じい様が行く 9 『いのちだいじに』異世界ゆるり旅】
蛍石
(アルファポリス)

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【底辺から始まった俺の異世界冒険物語! 2】
ちかっぱ雪比呂
(アルファポリス)

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【『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる 3】
農民
(アルファポリス)

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【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。7】
岸馬きらく
(HJ NOVELS)

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【異世界はスマートフォンとともに。 23】
冬原パトラ
(HJ NOVELS)

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【シロクマ転生 9 ー森の守護神になったぞ伝説ー】
三島千廣
(HJ NOVELS)

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【威圧感◎ 4 戦闘系チート持ちの成り上がらない村人スローライフ】
日之浦 拓
(HJ NOVELS)

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【魔法女子学園の助っ人教師 8】
東導号
(HJ NOVELS)

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2月18日
【筺底のエルピス 7.〜継続の繋ぎ手〜】
オキシタケヒコ
(ガガガ文庫)

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【ホラー女優が天才子役に転生しました 2〜今度こそハリウッドを目指します!〜】
鉄箱
(ガガガ文庫)

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【塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い 4】
猿渡かざみ
(ガガガ文庫)

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【呪剣の姫のオーバーキル 〜とっくにライフは零なのに〜 2】
川岸欧魚
(ガガガ文庫)

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【双神のエルヴィナ】
水沢 夢
(ガガガ文庫)

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【転生で得たスキルがFランクだったが、前世で助けた動物たちが神獣になって恩返しにきてくれた 〜もふもふハーレムで成り上がり〜】
虹元喜多朗
(ガガガ文庫)

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【死に戻り、全てを救うために最強へと至る 4】
shiryu
(ガガガブックス)

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【魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。4】
森田季節
(ガガガブックス)

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【統計外事態】
芝村裕吏
(ハヤカワ文庫JA)

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【ALTDEUS: Beyond Chronos Decoding the Erudite】
小山 恭平/柏倉 晴樹/高島 雄哉/カミツキレイニー
(ハヤカワ文庫JA)

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【蒸気と錬金 Stealchemy Fairytale】
花田 一三六
(ハヤカワ文庫JA)

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【双亡亭壊すべし 21】
藤田和日郎
(少年サンデーコミックス)

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【君は008 12】
松江名 俊
(少年サンデーコミックス)

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【今際の国のアリス RETRY 2】
麻生 羽呂
(少年サンデーコミックス)

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2月17日
【GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン NEXT BOX HDDD英国編〈中〉】
川上稔
(電撃の新文芸)

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【異修羅 光陰英雄刑】
珪素
(電撃の新文芸)

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【野生のJK柏野由紀子は、異世界で酒場を開く】
Y.A
(電撃の新文芸)

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【僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない】
紙城 境介
(星海社FICTIONS)

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【銀河連合日本 Age after 悠遠の王国(上)】
松本 保羽
(星海社FICTIONS)

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【Ghost ぼくの初恋が消えるまで】
天祢 涼
(星海社FICTIONS)

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【終わりつづけるぼくらのための】
岩倉 文也
(星海社FICTIONS)

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【化物語 特装版 12】
西尾維新/大暮維人
(講談社キャラクターズA)

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【化物語 12】
西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)

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【ダイヤのA act2 25】
大久保篤
(講談社コミックス)

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【彼女、お借りします 19】
大久保篤
(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 27】
大久保篤
(講談社コミックス)

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【ノラガミ 23】
あだち とか
(講談社コミックス月刊マガジン)

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【しかのこのこのここしたんたん 2】
おしおしお
(マガジンエッジKC)

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2月15日
【和国の楊貴妃 転生の狐姫、後宮の邪を祓う】
鳥村 居子
(富士見L文庫)

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【死の森の魔女は愛を知らない】
浅名 ゆうな
(富士見L文庫)

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【暁花薬殿物語 第五巻】
佐々木 禎子
(富士見L文庫)

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【鳴かぬ緋鳥の恋唄】
雨咲 はな
(富士見L文庫)

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【ウィル様は今日も魔法で遊んでいます。4】
綾河ららら
(サーガフォレスト)

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【転生幼女はあきらめない 5】
カヤ
(サーガフォレスト)

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【贅沢三昧したいのです! 転生したのに貧乏なんて許せないので、魔法で領地改革 3】
みわかず
(アース・スターノベル)

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【二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす〜前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる〜 6】
十一屋 翠
(アース・スターノベル)

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2月13日
【飛び立つ君の背を見上げる 響け! ユーフォニアム】
武田綾乃
(宝島社)

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【ダンジョン飯 10】
九井 諒子
(ハルタコミックス)

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【ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル】
九井 諒子
(ハルタコミックス)

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【ZINGNIZE 5】
わらいなく
(リュウコミックス)

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【パッチワークス・パスウェイ 1】
才谷屋龍一/M.WOLVERINE
(リュウコミックス)

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【俺の死亡フラグが留まるところを知らない 2】
乙須ミツヤ/泉
(このマンガがすごい!Comics)

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2月12日
【MIX 17】
あだち充
(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【からかい上手の高木さん 15】
山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【からかい上手の(元)高木さん 11】 
山本崇一朗/稲葉光史
(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【死神坊ちゃんと黒メイド 11】
イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)

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【君は冥土様。2】
しょたん
(サンデーうぇぶりSSC)

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【異剣戦記ヴェルンディオ 1】
七尾 ナナキ
(裏少年サンデーコミックス)

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【私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 19】
谷川ニコ
(ガンガンコミックスONLINE)

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【とある魔術の禁書目録 25】
鎌池和馬/近木野中哉
(ガンガンコミックス)

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【不徳のギルド 7】
河添太一
(ガンガンコミックス)

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【英雄教室 11】
新木伸/岸田こあら
(ガンガンコミックス)

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【ミノタウロスの想い人 2】
けいじろー/晶
(ガンガンコミックス)

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【でこぼこ魔女の親子事情 2】
ピロヤ
(メテオCOMICS)

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【戦国小町苦労譚 伊勢平定 8】
沢田一/夾竹桃
(アース・スター コミックス)

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【転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint 3】
青辺マヒト/十夜
(アース・スター コミックス)

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【禁断師弟でブレイクスルー 〜ボーイ・ミーツ・サタン〜2】
えとうヨナ/アニッキーブラッザー
(アース・スター コミックス)

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【月刊少年ガンガン 2021年3月号】

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【まんがタイムきららフォワード 2021年 03月号】

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【ゲッサン 2021年3月号】

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2月10日
【年上エリート女騎士が僕の前でだけ可愛い 2】
たかた/吉野宗助
(角川コミックス・エース)

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【怪物メイドの華麗なるお仕事 2】
田辺 ゆがた
(角川コミックス・エース)

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【フェイト/エクストラ CCC 6】
ろび~な
(角川コミックス・エース)

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【神サー!~僕と女神の芸大生活~ 3】
上江洲誠/黒山メッキ
(角川コミックス・エース)

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【りんちゃんは据え膳したい 1】
澄田佑貴
(角川コミックス・エース)

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【エロマンガ先生 11】
伏見つかさ/rin
(電撃コミックスNEXT)

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【クソザコちょろイン西賀蜂 1】
kamatama
(BLADEコミックス)

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【はめつのおうこく 4】
yoruhashi
(BLADEコミックス)

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【りゅうおうのおしごと! 14】
白鳥士郎
(GA文庫)

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【りゅうおうのおしごと! 14 ドラマCD付き特装版】
白鳥 士郎
(GA文庫)

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【処刑少女の生きる道 5.約束の地】
佐藤真登
(GA文庫)

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【我が驍勇にふるえよ天地 10 〜アレクシス帝国興隆記〜】
あわむら赤光
(GA文庫)

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【家で無能と言われ続けた俺ですが、世界的には超有能だったようです】
kimimaro
(GA文庫)

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【信じてくれ!俺は転生賢者なんだ 〜復活した魔王様、なぜか記憶が混濁してるんですけど!?〜】
サトウとシオ
(GA文庫)

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【泥酔彼女「弟クンだいしゅきー」「帰れ」】
串木野たんぼ
(GA文庫)

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【女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 3】
みかみてれん
(GA文庫)

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【レベル0の魔王様、異世界で冒険者を始めます 4.魔女との戦いに終止符を!】
瑞智士記
(GA文庫)

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【八歳から始まる神々の使徒の転生生活 4】
えぞぎんぎつね
(GAノベル)

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【86―エイティシックス―Ep.9 ―ヴァルキリィ・ハズ・ランデッド―】
安里アサト
(電撃文庫)

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【声優ラジオのウラオモテ #04 夕陽とやすみは力になりたい?】
二月 公
(電撃文庫)

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【神角技巧と11人の破壊者(中) 創造の章】
鎌池和馬
(電撃文庫)

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【ドラキュラやきん! 2】
和ヶ原聡司
(電撃文庫)

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【ねえ、もっかい寝よ? 2】
田中環状線
(電撃文庫)

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【ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい】
葉月 文
(電撃文庫)

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【統京作戦(トウキョウフィクション) Mission://Rip_Van_Winkle】
渋谷瑞也
(電撃文庫)

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【ウザ絡みギャルの居候が俺の部屋から出ていかない。】
真代屋秀晃
(電撃文庫)

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【バレットコード:ファイアウォール】
斉藤すず
(電撃文庫)

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【「ククク……。奴は四天王の中でも最弱」と解雇された俺、なぜか勇者と聖女の師匠になる】
延野 正行
(カドカワBOOKS)

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【王都の外れの錬金術師 〜ハズレ職業だったので、のんびりお店経営します〜】
yocco
(カドカワBOOKS)

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【この冒険者、人類史最強です 〜外れスキル『鑑定』が『継承』に覚醒したので、数多の英雄たちの力を受け継ぎ無双する〜】
日之影 ソラ
(カドカワBOOKS)

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【本物の方の勇者様が捨てられていたので私が貰ってもいいですか?】
花果 唯
(カドカワBOOKS)

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【追放された転生公爵は、辺境でのんびりと畑を耕したかった 2 〜来るなというのに領民が沢山来るから内政無双をすることに〜】
うみ
(カドカワBOOKS)

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【聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました 4】
神山 りお
(カドカワBOOKS)

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【魔石グルメ 8 魔物の力を食べたオレは最強!】
結城涼
(カドカワBOOKS)

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【レジェンド 16】
神無月 紅
(カドカワBOOKS)

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【淡海乃海 水面が揺れる時~三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲~十】
イスラーフィール
(TOブックス)

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【異世界で妹天使となにかする。2】
深見おしお
(TOブックス)

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【超鈍感モブにヒロインが攻略されて、乙女ゲームが始まりません 2】
かずは
(TOブックス)

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【ギルド追放された雑用係の下剋上3~超万能な生活スキルで世界最強】
夜桜ユノ
(TOブックス)

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【異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。3】
じゃがバター
(ツギクルブックス)

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【元カレの猫を、預かりまして。】
石田祥
(双葉文庫)

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【盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ 3】
小早川真寛
(双葉文庫)

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2月9日
【トリアージX 22】
佐藤 ショウジ
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【ゲーム オブ ファミリア-家族戦記- 06】
山口ミコト/D.P
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 6】
CHuN/花間燈
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【スコップ無双 「スコップ波動砲!」 ( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ ドゴォォ 3】
福原蓮士/つちせ八十八
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【黒ギャルさんが来る! 1】
いつむ
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【魔王を圧倒する大魔導士ですが、家では彼に押されています。1】
近江 のこ
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【異種族レビュアーズコミックアンソロジー ~ダークネス~ 2】
天原
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 2】
石沢庸介/謙虚なサークル
(KCデラックス)

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【FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST 8】
真島ヒロ/上田敦夫
(講談社コミックス)

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【花園さんちのふたごちゃん 2】
北島 音奈
(講談社コミックス)

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【聖者無双 7】
秋風緋色/ブロッコリーライオン
(シリウスKC)

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【蒼穹のファフナー 8】
松下 朋未
(シリウスKC)

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【野球で戦争する異世界で超高校級エースが弱小国家を救うようです。1】
西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)

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【人外姫様、始めました ~Free Life Fantasy Online~ 3】
園原アオ/割田コマ
(シリウスKC)

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【処刑少女の生きる道―そして、彼女は甦る―1】
佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)

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【まんがタイムきらら 2021年 02 月号】

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【コミックフラッパー 2021年3月号】

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【ドラゴンエイジ 2021年3月号】

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【別冊少年マガジン 2021年3月号】

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2月5日
【小森さんは断れない! 9】
クール教信者
(まんがタイムコミックス)

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【Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆 2】
ツカハラミノリ/長月達平
(ガンガンコミックスUP!)

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【我が驍勇にふるえよ天地 ーアレクシス帝国興隆記ー 5】
あわむら赤光/佐藤勇
(ガンガンコミックスUP!)

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【千歳くんはラムネ瓶のなか 2】
裕夢/ボブキャ
(ガンガンコミックスUP!)

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【いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~ 2】
榊一郎/ムロコウイチ
(ガンガンコミックスUP!)

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【悪役令嬢の怠惰な溜め息 2】
ほしの総明/篠原皐月
(フロース コミック)

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【サタノファニ 16】
山田 恵庸
(ヤンマガKCスペシャル)

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【おたくの隣りはエルフですか? 4】
植野 メグル
(ヤンマガKCスペシャル)

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【デスティニーラバーズ 3】
智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)

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【ヤングマガジン サード 2021年Vol.3】

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【good!アフタヌーン 2021年3号】

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【ヤングキングアワーズ 2021年 03 月号】

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【悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?】
十夜
(SQEXノベル)

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【雑用係兼支援術師はパーティー追放に憧れる 〜世間は追放ブームなのに、俺を過大評価するパーティーメンバーたちが決して手放そうとしてくれない〜】
としぞう
(SQEXノベル)

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【退屈嫌いの封印術師 〜監獄でたまたま相部屋になった爺さんが世界で唯一の封印術師だったので、暇つぶしに弟子になってみた〜】
空松蓮司
(SQEXノベル)

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【生き返った冒険者のクエスト攻略生活 自分だけもらえるスキルポイントで他の誰より強くなる】
萩鵜 アキ
(ドラゴンノベルス)

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【幼馴染の魔王の娘が家出して、今はうちで居候してる】
青春詭弁
(ドラゴンノベルス)

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【縁の下のチカラモチャー 〜魔王討伐したら若返ったので、学園で陰からサポートします〜】
ポルカ
(ドラゴンノベルス)

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【引き籠り錬金術師は引き籠れない 2 お家でのんびりしたい奮闘記】
四つ目
(ドラゴンノベルス)

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