徒然雑記

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希望つばめ

好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~ ★★★   



【好きで鈍器は持ちません! ~鍛冶と建築を極めた少女は、デカいハンマーで成り上がる~】 山田 どんき/希望 つばめ 富士見ファンタジア文庫

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一撃必殺の冒険譚! 鈍器少女の圧勝劇!!

万年落ちこぼれの少女ハンナが冒険者学園を追放されたある日、目覚めたのは鈍器の才能! 竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり――憧れの剣姫レイニーに追いつくため、今日も元気にハンマーで成り上がる!

タイトルの「好きで鈍器は持ちません!」って、鈍器なんか持ちたくない!って意味じゃないのこれ? いいのか?
ちなみにハンナ自身は、鈍器に目覚めたのは冒険者学園を追い出された後ではあるのですけれど、鈍器に偏見や嫌悪があるわけではなく、行き倒れ寸前だった彼女を助けて仕事を与えてくれた大工職人たちへの恩義や親愛もあって、鈍器を振るう事にちゃんと誇りを持っていますし、鈍器に対して偏見を持つ世間に対して憤りを感じているほどなので、タイトルちと中身とハズレてるよなあ。
そもそも、鈍器スキルに目覚めた以上大工としてなら幾らでも栄達を目指せそうなハンナが冒険者を再び目指したのは、育ての母で世界最強の冒険者であるエルフのレイニーを助けるため、というこれまでの目標以外に、世間にはびこる鈍器への偏見、ひいてはハンマーなどの鈍器を扱う職業の人たち、大工や鍛冶職人といった人たちへの見る目を変えるため、人々から蔑まれ差別される彼らの立場を向上させるため、自分が鈍器を振るって英雄となり鈍器の地位そのものを上げるため、なんですよね。
崇高な志である。
まあ、鈍器を司る神が邪神扱いで、魔物たちを操る存在の大元であり、今現在世界の討伐対象真っ盛り、というあたりが世間の風当たりの強さに繋がっているのですが。
いや、人々の生活に根ざしている社会に必須な建築や道具の作成に携わる職人たちが、被差別階級というのはなかなか無理がありそうなんですけどね。建物や道具を作る人が犯罪者があてがわれたり、といった人たちなら、幾ら経っても技術レベルも向上しないだろうし、これらの技術が上がらないと生活レベルそのものが酷いものになってしまうんじゃないだろうか。社会にそんな扱いをされたら、職人たちも向上心なんて持てないだろうし、どれだけ頑張っても報われないどころか虐げられるばかり、となると、ねえ。

現在進行系の世界の危機にまつわる邪神絡み、というのもまたマズい。直接的な危害を食らっているわけですし、脅威を感じているわけですしね。鈍器を扱う人たちには直接関係ないとはいえ、この偏見や差別は相当に根深いものになっている。これを果たしてどうやって覆していけるのか。
統治者階級や、英雄だった人が一番熱心に差別を推進し、正義を謳ってこれらの人々を虐げることに勤しんでいるのですから、権力や権威がそのまま敵に回っているのですしねえ。
しかも、相当に悪辣なやり方で。尊厳を踏みにじり、相手を全否定する形で。
ハンナは楽天家、というかいい意味でも悪い意味でも鈍感で前向きな娘であり、気っ風の良いカラッとした娘なのですが、それは自分がやられた事をさっぱり忘れられる、というのとはまた違うんですよね。虐げられ踏みにじられた者は、それをした側と違ってずっとその屈辱を、悔しさを、怒りを忘れられない。それは、ハンナのような娘ですら変わらない。
学園で自分をいじめていたローザを、謝ってきたからといって容易に許さずにいる所なんぞは深くうなずいてしまう。ローザは謝ったと言っても、仁義通してないもんなあ。とはいえ、本人は本当にハンナと仲良くしたいという気持ちを持っているのは確かなので、微妙にハンナが絆されているのもわかるんですよね。
でも、セシルはだめだ。その父親の学園の理事長はもっと度し難い。当人達は正義をなしているつもりで、実際は傲慢で自分の価値観以外を認めないし許さないという狭量さ、そして他人を貶め尊厳を踏み躙って正しいことをしていると胸をはる悍ましさ。自分の卑しさ、醜さに気づきもせず、理解する気もない厚顔さ。
これを、どう矯正しようというのだろう。いっそ、ハンマーで叩き潰してしまった方がスッキリするんじゃないだろうか。叩いて治るもんじゃないだろうし、もし叩いたくらいで治ってしまうのなら、改心してしまうのならそれはそれで興醒めってやつである。
こういう連中こそ「ざまぁ」を食らわせてやらないと、スッキリしないです。というか、もういいから有無を言わせずぶん殴って叩き潰した方がスッキリしそう。心入れ替えられたら逆にもやもやしそうです。
全体的に大雑把というか雑というか、世界観適当風味なんですけれど、主題として偏見差別に立ち向かう、というちょっと気合入ったお話にしている以上、雑に改心しましためでたしめでたし、とはしてほしくないなあ。
いいからぶちのめせよ、とは言わないから改心するにしても、安易にせずしっかり納得できる形でケリをつけて欲しいものです。

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! ★★★★   

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! (HJ文庫)

【あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!】 内堀優一/希望つばめ HJ文庫

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高校入学から数ヶ月。大貫悟郎(おおぬきごろう)はその日、長いこと片思いをしていた幼なじみの美少女・杉崎小春(すぎさきこはる)に告白した。
「小春! 好きだ! 俺と付き合ってはくれないだろうか!!?」 「いや、無理ですから」 この一言であえなく玉砕! さらに小春は何を思ったのか悟郎に、「悟郎、あんた彼女作りなさいよ」とムチャぶりまでしてきて!?
両思いなのに付き合えない!? 一途過ぎる少年と本当は彼のことが大好きな少女の、どうしようもない青春大暴走ラブコメ開幕!

これはぁ!! そうか、そうか、そう来たか。そう来たのか!!!
いや、うん、これは絶妙。正直、途中までまったく違和の類いは感じなかった。ラスト近辺に至ってようやく「あれ?」となって、まさかまさか、と狼狽えているスキにもはや取り返しのつかないところまで進んでしまったところで、豹変である。物語の豹変である。
凄いというより素晴らしいのは構成の妙も然ることながら、文章のこうなんというか、握りしめる握力?みたいなものが前半の柔らかなそれが、後半のクライマックスに突入した途端にギュッと固く握りしめられたそれになる、硬度……いや密度というべきか、込められた情感の密度の変化の入り方が、後から振り返ってみると目覚ましいものがあるんですよね。
クライマックスに至るまでの軽快なラブコメ模様、これが周囲の友人たちとの掛け合いも含めて本気も本気、作者の持つ甘酸っぱい恋模様とそれを取り巻く環境醸成のスキルをありったけ詰め込んだ逸品で、ぶっちゃけこのまま進んだとしても作者が手がけた作品の中でも有数の良作になったんじゃないかと思われる出来栄えであり、力が込められていた全力のラブコメだったんですよね。
そこにこの構成を被せてきて、重ねてきて、わずかにひらいた出口めがけてすべての勢いやら展開やらを殺到させた挙句に、その場に立った登場人物たちの、特に悟郎のあの凄まじいまでの想いを、もはや狂気に至ったであろう覚悟を、決心を、執心を、固く固く握りしめきった拳でもって一発で振り抜いて殴りつけてきたわけですから、こちとら一発ダウンどころか殴られた頭が消し飛んだんじゃないでしょうか。
おおう。
これはもう、次巻をもって真価を問われるところだけれど、どうするんだと問うのも無駄だ。ここまでやった以上はもうとことんヤるのだという凄味を、既に味わわされている。覚悟を問われるのはむしろ、読み手側なのだろう。報いなど、定かにあらずというものだろう。読む覚悟は、耐える覚悟は、堪える覚悟は、有りや無しや。

内堀優一作品感想

メイキュー! 1.ダンジョン科がある高校って本当ですか ★★★   

メイキュー! (1) ダンジョン科がある高校って本当ですか (角川スニーカー文庫)

【メイキュー! 1.ダンジョン科がある高校って本当ですか】 森崎亮人/希望つばめ 角川スニーカー文庫


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世界で唯一ダンジョン科のある迷宮学園に入学したゲーマーの赤坂怜也。しかし彼が出会った加藤椎奈は、「合法的に刀を振り回すために入学した」辻斬り志望の女子だった!椎奈を筆頭に物理殴打系新人アイドルや、猶予期間満喫中のエリートなど個性豊か(すぎる)仲間に振り回されつつ、夢にまで見たリアル迷宮攻略に挑む怜也だが、職業選択の段階で術師になる夢を絶たれてしまい!?世界一キボウとキケンの詰まった授業開始!
ううーん。なんだろう、このスケールの小ささは。他のダンジョンものに比べて、本作のダンジョンって謎の技術がふんだんに使われているとは言っても、どうも手作り感が漂ってるんですよね。本物の遊園地のアトラクションで散々遊んだ後で、いきなり高校の学園祭のお化け屋敷とかアスレチックアトラクションとかに放り込まれても、それが幾らよく出来てたって「あ、うん、よく出来てるね」と感動とか興奮とかは無縁な感じになっちゃいますよね。そんな感じ。
だって、あの術などの発動形式とか当たり判定とか、凄まじく原始的じゃないですか? なんかこう、発動している事にしよう、当たった事にしよう、という空虚な感覚? しかも、技術の上達や工夫でうまくなる余地がないような感じですし。
ダンジョン自体も上限が既に決まっている上に、つくり手がダンジョンに反映させているイメージが凄くショボい感じがして……使われている技術も未来的なわりに、全体に風雲たけし城の延長戦上にあるみたいな使い方だし。もう全体的になんかショボいんですよねえ。ダンジョンものにあるワクワク感、未知に対するドキドキ感がさっぱり感じられない。
こんな遊園地のアトラクションみたいなダンジョンに三年かけて挑んで、ほんとなんか得るものがあるんだろうか。作中でもこの学校を目指すのは物好きばかりで、世間的には価値が疑問視されてる、みたいな話があるけれど、読んでて自分も思わず同感、と思ってしまった。仲間と協力して、考え努力して何かを成し遂げる、というのは尊い経験だと思うけれど、その対象というにはこのダンジョン、素人の手作り感が満載で、こんなショボいダンジョンでええんかい? と思っちゃったのでした。
だいたいクリア賞金の10億円だって、一人ひとりにくれるんじゃなくてパーティーの人数で割らないといけないとか、貰えても2億円くらいじゃないですか。いや、大金ですよ。生涯賃金に親しい大金ですよ? 人生が変わる金額です。でも、宝くじで当たる程度とか、成功を収めた人なら普通に稼げる金額、と思えば、世界で唯一のダンジョンクリアの報酬としてはショボいんじゃね? と思っちゃうんですよね。
あと、全体把握し戦況や味方の状態など細かな部分を全部掌握して指揮しなきゃいけないコマンダーが、前衛の戦士がやるのが前提とか、ちょっと理解が及ばなかった部分なんですけど……。え? これ、敵とガシガシぶつかりながら把握して指揮するのって、無茶ぶりなんじゃね? と思いながら見てたんですけれど、このダンジョンだと戦士がやるものらしくて……はぁ、そうなんだ。
キャラクターとかは悪くはないと思うんですけれど、生き物が斬りたいから、というヤバイ志望動機で登場シーンを掻っ攫った椎奈からして、あんまり突飛なキャラじゃないし、アイドルの子も色々と撲殺とか属性をつけはじめているけれど、全体的に地味というかなんというか。登場人物同士の交流、人間関係、それぞれの思惑や個性の衝突、というところを蔑ろにせず重視はしていると思うんですけれど、ビリビリ来るような魂や意思のぶつかり合いや、共感って感じでもないですしねえ。
ともかく、ワクワク感、ゾクゾクするもの、ドキドキが自分の中でなかったのは、ウィークポイントかなあ。

うちの居候が世界を掌握している!103   

うちの居候が世界を掌握している! 10 (GA文庫)

【うちの居候が世界を掌握している!10】 七条剛/希望つばめ GA文庫

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真哉社長、ついにドイツ本社に出社!?

「社長、やっと戻ってきましたね! 」
だけどやっぱりドイツでも居候生活! しかも居候先は――ルファの自宅!? 大人気、超無敵アットホームラブコメディ、愛されて第10巻♪


ついに真哉がオリオンのドイツ本社へ出勤!! 行方をくらませた愛の手がかりを求め、本国で待つルファと共に役員会議へと赴くのだが。

「社長の解任決議が可決っ!?」
「つまりクビってことかな」

一転して社長の座を失い、ドイツの地で無職の無一文となる真哉。行くあてもない真哉にルファは――

「あ、あの社長! 今晩は、ウチにいらっしゃいませんか?」

って、私の自宅に社長が!? 下着は可愛いほうがいいのでしょうか!

世界一無敵な少年社長が美人秘書と行く、ふたりきりのドイツ旅!! 今までで最高に社長らしい真哉も必見の無敵アットホーム、第10弾!!
はい、どう見てもドイツの現地妻です、ありがとうございました。
完全に居候先の飯山家をホームとしている真哉。長らくドイツのオリオン本社にも戻らずじまいだったのだけれど、決して本社の居心地が良くないから戻らなかったわけじゃなかったのがよく分かるお話でした。むしろ、本社の幹部連中を信頼しているからこそ任せっきりにしてたのがよく伝わってくる。決してルファとキルマンの二人だけが頼りじゃなかったわけだ。それ以上に、ビジネスライクの関係ではなく、オリオンという会社そのものがファミリーのような集まりだというのが、真哉社長が戻った時の社員たちの反応、そして今回のお話丸々ひっくるめて見ればわかるというもの。愛社精神という言葉があるけれど、このオリオン社についてはそれは組織への帰属意識や忠誠心よりももっとホットな、親愛に近いものだ。それがビジネスにそぐうものなのかはわからないけれど、このオリオン社に関しては熱意と向上心、ワクワクする気持ちを満たす事につながっているようだ。そんな期待、夢、未来を感じさせてくれる人こそ、笠取真哉社長という人なのだろう。彼が指し示す可能性は、いつだって未来への期待を夢見させてくれる扉なのだから。
そして、社員の誰もがそんな彼に引っ張られてついていくだけではなく、彼を目指して彼と一緒に心から笑い楽しむ事のできるよう、成果を求めているのだ。だからこそ、社長は彼らに会社を任せて自分は自由に振る舞える。
なんだ、真哉社長。飯山家だけじゃなくて、ドイツにもちゃんとマイホームがあるじゃない。帰るところがあるじゃない。いいねえ、帰るべき家がたくさんあるというのは。
なんだか、さらにもうひとつ、ドイツに奥さんの居るマイホームを建ててしまったようなきがするのですけれど。あれって聞きようによっては、ドイツに帰ってきた時はルファの家がウチね、と言ってるのと変わらないような。
実際、ヒロインの中で公私両面で一切の隙無く完璧に全部満たしているのはルファ以外いないもんなあ。莉子もそこを目指しているようだけれど、仕事で完璧に真哉を支え、家でも完璧に家族のように新妻のように愛情たっぷりに真哉を癒やし、とうん完璧すぎますルファさん。さすがにこの領域に至るまでは遠いぞぉ。

シリーズ感想

うちの居候が世界を掌握している! 9 3   

【Amazon.co.jp限定】うちの居候が世界を掌握している! 9  書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)

【うちの居候が世界を掌握している! 9】 七条剛/希望つばめ GA文庫

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「あ、あんたに妹なんていたの!?」

桃香たちも驚く新事実! なんと真哉を兄と呼ぶ銀髪美少女が学校に現れた!!
しかも彼女の正体が――
「世紀の歌姫、イリーナだとは……」
世界中のファンをその歌声で魅了する超人気ミュージシャン、イリーナが真哉の妹なのだという。
だが……
「頼れるのはお兄様だけなのです」
極秘来日した彼女の身にふりかかる、真哉にしか救えない事件とは? そして兄と妹、二人の交わした秘密契約は、世界中の目を集めながら壮大なる最終公演へ突き進む――!! でも社長、そのホテルは兄妹でお泊りしても大丈夫なんですよね!?
歌姫の勇気が魅せる報道陣騒然の迫真ステージな第9巻、開幕!!
こうしてみると、やはり真哉という人間の核心を見て、彼に影響を大きく与えているのは桃花なのかなあ、という回でした。
イリーナ登場の前振りで、前の巻から随分とウチの兄貴に粉かけてんのはどこのどいつじゃ、という迫力を見せていたので、妹の登場は殴りこみに近いものになるのかと思ってたのですが、案外普通というか穏当な性格の妹さんでした。ってか、義理の妹なのね。どうして義理なのかは、話を読んでいただければわかるのですが、そういえば真哉の所有権を主張して殴りこみに来るという展開は、既にキルマンの娘のエルナの回でやってしまっていたので、同じ展開はさすがになかったか。でも、日本に来る前に自前に日本での真哉の動向を調査させて報告させたり、と強面の様相を垣間見せてたので、結構構えてたんだけどなあ。
真哉とは事情が違うものの、幾分世間知らずであり、飄々とその差異を気にしない性格は、血が繋がっておらず兄妹として過ごした期間も少ないにも関わらず、真哉とよく似た妹、という風情をまとっていたイリーナですけれど、だからこそか、自然と彼女と相対して彼女を振り向かせる言葉を告げるのは他の誰でもない桃花の役割だったのですね。何も知らず、小難しいことにも頓着しない色々と残念な桃花ですけれど、だからこそ思惑を介在させない率直な、思ったままの事を言える娘でもあり、苦労してきた分家族という枠組みに関しても一家言あるんですよね。
ちょっと最近、莉子に存在感奪われっぱなしだったので、久々にお姉ちゃんとして重きを見せたかなあ、と。まあ、その間にも莉子は着々と足場を固めていっているのですが。尤も、家族から仕事のパートナーに、というのは距離感的に果たして近づけるのか、微妙に怪しいところでもありそうなんですけどね。
しかし、オリオン社って民間の営利企業にも関わらず、真哉やキルマンというトップが自由にその企業の力を使える業態にあるせいか、慈善事業の解釈をかなり自由に取り扱えてるよなあ、と取引先の調査の果てに犯罪行為に対して実力行使しちゃってるところとか。カネの力って、しがらみに囚われなかったらかなりなんでも出来るよね。
プロとしては、売り物である自分の歌唱を、学園祭でただで供給してしまうのは商業倫理的にどうかとも思うんだけれど、彼女の場合は目的の為に選んだ手段がアレだからして、値段なんてどうでもよいのかもしれないですが。いやしかし、目的のための手段が結果としてこういう形になるというのは、とんでもない話ですよね。才能爆発しすぎだろう。だが、妹属性は優希が圧巻の一人勝ちだったような気もするぞ。
と、概ねイリーナ中心の話の今回でしたけれど、実のところ本筋は愛の行方不明にからむあれこれだった模様で、伏線回でもあったのかな。次回は我らがルファさんが再び最前線に出てきてくれるようなので、それが楽しみ。どう考えても、ヒロイン最強は彼女だもんなあ。作品が映えるという意味合いにおいても。

シリーズ感想

うちの居候が世界を掌握している!53   

うちの居候が世界を掌握している! 5 (GA文庫)

【うちの居候が世界を掌握している!5】 七条剛/希望つばめ GA文庫

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お待ちかね、ルファの素顔を遂に公開!

「やっと日本で会えましたね、社長」
社長秘書の緊急来日から始まる波乱の日常!?
日本屈指の大財閥に真正面から戦いを挑む刺激的な第5弾!!

「社長、ここに居候させて下さい! 」
真哉が最も信頼をおく社長秘書ルファ=マルティーニが来日! 日本に住む祖父に呼ばれ、逃げるように飯山家までやってきたというが――

「社長のお世話は私がいたしますね」
仕事も家事も完璧にこなす彼女に
「最強の敵がきてしまいました……」
「シャチョーって? なんて意味?」
桃香と莉子の女子力じゃ対抗不能!?

しかし、ルファが実家から託されたある責任が、オリオン全体を揺るがす大きな決断を真哉に迫る……。

「僕にとってルファこそが――」

でもね社長、学校の書類もちゃんと提出するんですよ?
美少女秘書の素顔が初めて明かされる超無敵アットホーム第5弾!!
まさに、これこそ「満を持して真打ち登場!」そのものじゃないですか。
いやあ、これまで秘書のルファと言えば、いつも本編である日本から遠く離れた本社に足止めされ、社長の無茶ぶりに半泣きになってヒーヒー悲鳴を上げながら駆けずり回り、挙句イラストでは何故か顔が隠された状態で描かれる、という凄まじいまでの不憫キャラを地で行っていて、とにかく「可哀想な子」というイメージだったのですが、なぜ彼女がこうも執拗に物語から隔離され、遠ざけられていたのかが今回良くわかりました。

ICBMは本当に発射したらイカンとですよ!!

あまりの威力故に、使えば全土が焦土と化してしまう。そんな強力すぎる兵器を投入してしまえば、既存のヒロインなど束になって掛かってきても、歯牙にもかからない。そんな蹂躙戦が、ここに現出してしまったのでありました。
この娘、あまりに完璧すぎる!!

前々から社長もCEOも、ルファのこと扱き使っていましたけれど、同時にその際立った優秀さには賞賛を惜しまなかったので、まあ出来る人なんだろうなとは思っていました。が、その完璧さたるや想像をはるかに絶するものでした。
仕事が出来る、というレベルじゃなく、女性としてもほぼパーフェクト。飯山家に逃げ込んできたあとの、まるで何年も自分の家の中のことを切り盛りしてきたかのような手際の良さは、これまで飯山家の家事を大過なくお母さんのようにこなしてきた桃香を、一瞬で無職に押しやってしまい、まるで他人の家の借りてきた猫みたいにおとなしくさせてしまうほどで、その完璧超人っぷりには圧倒されるほど。と、家事の切り盛りを片手でやると同時に、もう片方の手では国際企業たるオリオン社の業務を片っ端から片付けていく辣腕ぶり。兼兼、社長である真哉がずっと日本で学校なんかに通っていて大丈夫なのか、と思ってたのですけれど、こりゃ大丈夫ですわ。このルファとCEOのキルマンが本社抑えてたら、よっぽど社長の承認と判断が必要な懸案以外は全部二人がまとめてやってくれてるでしょうから、そりゃ学校に通う余裕も余裕であるってもんです。それに何より、ルファと真哉の呼吸の合いっぷりと来たら以心伝心もいいところで、真哉も信用と信頼を丸投げして当然です、これ。肩書こそ社長秘書ですけれど、ルファの能力と権限はオリオンのナンバー3である事は疑いようもないことで……。
彼女の祖父が、目をつけたのもまさに慧眼と言ってよかったのでしょう。これは、万難を排しても迎え入れたい、と多少ならずとも強引な手に出て手の内に入れようとしたのはわりと理解の範疇です。普通に考えたら、財閥の長がそこまで無茶して手に入れようなんて、おかしな話なんですけれどルファのあまりの完璧超人な際立った能力を見せられると、それも説得力が出てきてしまう。

というわけで、今回は日本の大財閥の長と、新興企業であるオリオンの社長である真哉が、ルファをめぐって全面対決、それこそ社の全力を賭して凄まじいまでの経済闘争を繰り広げることに。何気に、同じ企業、それも一国の根幹を担うほどの大企業と対決する展開は初めてでしたので、なかなか燃えましたね。今度の相手は、いわば真哉の持つ権力と経済力を上回る相手であり、純粋に真哉の能力とオリオン社の実力が試される展開でしたし。とは言え、オリオン社も真哉とキルマンが立ち上げた新興企業とはいえ、今や世界を股にかけメキメキと成長を続ける国際企業。決して弱小のネズミではないので、対決も四つに組み形勢がコロコロと変わる殴り合いで、面白かったですねえ。
また今回に限っては、真哉の攻勢は相当に苛烈だった気がします。これまでは比較的受け身だった気がするんですが、今回はかなり徹底して相手を叩き潰しに掛かってましたし。二度とうちのルファに手出しさせん、という意味で。作中でも何人かが言及してますけれど、家族以外でこれだけ彼が執着しているのって、ルファだけなんですよね。その意味では、本当に特別なんだよなあ、この社長秘書。
もっとも、この娘の器からして囚われの姫君、なんて役回りに甘んじるはずもなく。正直、ラストの真哉社長との以心伝心丁々発止での殲滅戦は、ちょっと黒過ぎなんじゃ、と苦笑してしまうほどで。あれはさすがにルファの爺さんがかわいそうになったなあ。まあ、これだけの人でもルファという娘を見誤ってしまっていた、ということなのでしょうけれど、腹から食い破られたようなものだもんなあ、これ。

とまあ、お仕事でも日常パートでも圧倒的なスペックで並み居る敵味方を蹴散らしてくれたルファですが、事件が片付くと同時にお役御免とばかりに再び日本からさようなら。そして、イラストでは再び顔が隠れてしまう、という不遇キャラへの帰還は、なんと言いますか……ご愁傷さまでしたw
でも莉子さんよ、あんたこれと張り合うのは相当大変ですよ。家族の中では一番努力して真哉にふさわしくなろうと頑張ってる娘なので、なんとか応援してあげたいところなのですが。

覚えてないけど、キミが好き 24   

覚えてないけど、キミが好き2 (一迅社文庫)

【覚えてないけど、キミが好き 2】 比嘉智康/希望つばめ 一迅社文庫


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突如、転校してきた元カノ「ゆらら」と、妹「ひなた」の特殊体質の秘密を共有し、同居するようになってから数日。小衣家の一日はいつも通り吉足の不幸な騒動で幕を開けるのだったが、その日に限ってなんと商店街の福引で大当たり。高級リゾートプールの招待券を手に入れる。ゆららとひなたの大胆な水着姿に大興奮の吉足だが、このまま何事もなく幸運な一日を送れるのか?!記憶喪失ラブコメディ、いよいよ第二弾登場。
吉足の失われた過去に秘められていた惨劇は、あまりにも残酷で、あまりにも悲惨で、真実を知ってしまった時読んでいるこっちまで悲鳴を上げてしまうほどえげつないものでした。
死にたい!! これはもう死んでしまいたい!!(笑
……え? 吉足の記憶喪失って両親の事故がキッカケだったんじゃなかったっけ。あくまで記憶喪失が発動してしまったキッカケは両親が亡くなったという心的ストレスであったにしても、彼が記憶を失わなければならなかった原因そのものは、あの事件だった、という事なのか。でないと、妹のことを含めた親しい人のことを忘れてしまった、という特殊な記憶の消え方もわからなくはない。
凄いのはこの場合ひなたの方だけれど。この妹ってば、兄のメンタルを守るためただその為だけに、自分を犠牲にして兄のメンタルを守り続けてきたという事なのですから。むしろ、ゆららの普段はポンコツな推理しかしないくせに、こういう時だけまともだった記憶喪失の真相の推理が正しかったなら、ひなたは純粋に兄想いの健気な少女で居られたのに……真相を知ってしまうと、そこは頑張るところじゃないだろう! と思わず叫びたくなるぽんこつ具合。てっきりこの作品、ぽんこつなのはヒロインであるゆららだけなのかと思ったら、吉足もひなたも総じてぽんこつじゃないか。なんという総ポンコツ劇場(笑
ここまで盛大にひっくり返ったオチはなかなかないですよ。読み終えたアトにピクピクと痙攣して動けなくなるような事態はなかなか経験できませぬ。比嘉智康という作家は、毎度凄まじいといっていいくらいのオチを持ってくる人という認識はちゃんとあったのですが、これは予想を上回り過ぎだ!!
吉足を好きで好きでたまらなくて転校までして追いかけてきた元カノに、同じくお兄ちゃんが好きで好きで堪らなくて自分の恋心も犠牲にして義理の兄に尽くしてきた妹。そんな二人に対して、主人公の吉足もまた、妹の為に不運を引き受けて不幸なんかじゃないと笑い、また記憶をなくしてなおゆららへの愛情を失っていないという状態で、結局のところこの三者の関係って完全に青信号なんですよね。これで妹と元カノの関係がギスギスしていたら不具合も出ようものなのですが、兄妹二人きりの生活の中にゆららは非常に上手く入り込んで三人で一緒のファミリーという空気を作り出すことに成功したので、ヒロイン二人の仲も良好を通り越して密接といっていい位になっているので、ギスギスするどころか三人でイチャイチャしているような有様になっている。もうご馳走様としか言いようがない。三人ともがお互いに対して求めるのではなく与えることを喜びとする献身さを至上としているので、もう見ていて恥ずかしいくらいにラブラブっぷりが加速していくのである。
たまりませんな。
それでいて、三人ともが三人とも、というか登場人物が総じて比嘉智康特有のどっかセンスやら思考が並から外れたポンコツさを実装しているので、醸し出される空気は甘々ながらどこかとぼけ切った脱力空間が形成されている。このあたりのセンスは好みの良し悪しがあるんだろうけれど、ハマってしまうと際限なく笑えて好きになってしまうんですよね。言うまでもなく自分はハマってしまう方。この時空間は中毒になりそうな愉快さが溢れてる。
そんな独特のセンスの極めつけが、あの馬場園伝説なのでしょう。一般的に鑑みて、彼は主人公のリア充っぷりを僻み、彼なりの努力を持って非モテを解消しようとする十把一絡げのモブ脇キャラという立ち位置なのでしょうけれど、それも極めに極めつけると如何に輝き伝説となれるかを実証してしまった、一種の神であり英雄である。ある意味、本巻は馬場園くんの為にあったと言っても過言ではないくらい、輝いてた。馬場園、輝いてたよ!!
さて、なんかあとがきも本編と変わらないポンコツなノリで進んでしまって読み応えがあるのか読後感が錯乱してしまったというか、なんとも偉いことになってしまったのだが、肝心の続編はあるんだろうか、これ。あのオチでこのシリーズそのものが終了というのはそれはそれでアリな気もしないでもないけれど、あったらあったでヒドい! いい意味で酷いというべきか悪い意味で酷い!というべきかも判断がつかないけれど、とにかく酷いw


1巻感想

うちの居候が世界を掌握している! 23   

うちの居候が世界を掌握している!  2 (GA文庫)

【うちの居候が世界を掌握している! 2】 七条剛/希望つばめ GA文庫

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 世界有数の大企業オリオン社のトップにして、貧乏工務店・飯山家の居候でもある少年、真哉。
 美少女三姉妹と共に一人の中学生として日々を送りはじめる。だが、通学早々、

「ふむ、出力調整を間違えたかな?」

 衛星レーザーでうっかり学校の一部を大破させてしまう!
 罰として図書室の整理を命じられた真哉は、そこで莉子の親友、小雪と出会った。

 一方、生徒の間だけで売買されるお宝級ゲームソフトが話題に。
 その秘密を追い求める中で、真哉は図書室で進む危険な計画と、オリオンを発展させ得る大きな才能を見抜く。

 ゲームの行方で世界経済が崩壊の危機!? 社長ぉ、勝てますよねっ?
 無敵アットホームラブコメ第2弾!!
今の時代の世界を滅ぼすほどの危機って、強大な武力による物理的な破壊なんかじゃなく、世界を構築する情報の崩壊……つまり、デジタルデータの抹消なんですよね。そして、それは莫大なリソースを必要とする物理的武力と違って、技術さえあれば個人単位ですら行えてしまう、つまりは今の時代はたった一人の人間によって容易に世界を滅ぼすことの出来る時代なのだ……なんてことはもちろん、アメリカ大統領から核ボタンを奪取すれば簡単に世界を滅ぼせるぜ、というのと大して変わらない戯言…なんだろうけれど。今の時代においては核が空から降ってきて何もかも吹き飛ばすよりも、あらゆるデータが吹っ飛んでしまいあらゆる価値観が消し飛んでしまう、というシチュエーションのほうが「リアリティ」を感じるのではないだろうか。
その意味では、この「犯人」が引き起こそうとした事件は、相当に薄ら寒さを感じさせる内容だった。世界中がネットによって繋がっている以上、犯人の目論んだことは決して不可能じゃなく、実現可能なものなんじゃないのか、という疑いを、ネットによる繁栄を享受しつつその技術や概念の深奥については無知に等しい身の上としては、どうしても弄んでしまうものなんですよね。
この犯人が非常に狡猾、というか興味深い点は、爆弾の拡散をネットに頼らず完全にアナログで行ったことでしょう。勿論、それにはそうしなければならなかった環境の必然性があったのですが、それ以上にこれだけの高度な「爆弾」を作るだけの腕前を持ちながら、この犯人にはネットやPCに対する幻想、或いは信仰というものが殆どないんですよ。普通、これだけの技術の持ち主、ウィザードと呼べるだけの腕の持ち主なら、自分がどっぷりと首までハマりこんだ「電脳世界」に、現実世界を上回るだけの信仰や誇りを持っているものなのに、この「犯人」にはそれが欠片も存在していなかった、というのが実に面白い。だからこそ、あんなアナログな拡散手段を思いつき、実行できたんじゃないだろうか。プログラマーなら、どうしても手段を電脳世界上に求めてしまう思考の枷から逃れられないんじゃないかと思うのだ。
コンピューターへの親愛と憎しみが混ざり合った、複雑なメンタリティを備えた犯人の懊悩の末の結論が、世界共通の価値観の消滅だった、というのは極端ではあるけれども、方向としては整合が取れているんじゃないだろうか。

……って、アレ? 自分、こんな話を書くつもりだったっけ? 時々、特に要点を決めずに感想を書き始めると、事前に全く考えてもいなかった方向に話がすっ飛んで行く事がある。帰結するなら、この作品は面白かったよ、と言いたいだけなんだが、意外と「何故、面白かったのか」という結論に至る過程を思い起こそうとすると、はたと困ってしまう場合は珍しくなかったりするんだよね。だから、取っ掛かりを見つけたらそこから特に何を書くかを決めずに無造作にえぐりこんでいたりするのだけれど、そうするとオマエ読んでる時そんな風に捉えてたっけ。そんな事考えてたか? というところまで話が転がっていく。それはそれで、感想記事を書くことでその物語を最初に読んだ時とはまた違った角度だったり、違う深度、違うアプローチで見直す機会を得ていることになるんだろうな……って、また話が逸れてる逸れてる。

ええっと、何を書きたかったのか原点に立ち戻ると……

長女の頭の悪さが可愛すぎる!!

というところにあったような気がする、今になっては遠い昔の話。次女の莉子に騙されて、コンビニに「インターネットください!」と無邪気に恥を晒しに行く長女桃香のどうしようもないおバカさ加減がもう可愛くて可愛くて。普通にしてれば活発で面倒見がよいお姉さん気質の女の子、で済んでいるのに、おバカ属性がなんかもうこの子の諸々を爆発させちゃってるんですよね。みんな、お姉ちゃんをかわいそうな子を見るような目で見ないであげて! だからと言って生暖かい目で優しく見守ってあげてしまうのもそれはそれで哀れなので勘弁してあげてw
でも、逆にこれだけ無知な子だからこそ、社会的立場において無茶苦茶なところに立っている、それこそタイトルにもあるような世界を掌握しているような立場に立っている主人公に、何の気負いもしがらみもなく傍に寄り添える気がするんですよね。その意味では、不遇なポディションと見せかけて、一番主人公とお似合いな気がします。物語上においては出番で姉を食いまくっている莉子の方が、その点逆に厳しいんじゃないかと。頭のいい子というのは、わりとそれだけでハンデを背負っているケースというのが偶にありますし。ただ、この子の強かさと狡猾さはハンデを物ともしないタフさを強く感じさせるものがあるので、真哉への本気度も相まってこのままなら彼女がメインヒロイン、という形になるのも不思議ではないかもしれない。

覚えてないけど、キミが好き4   

覚えてないけど、キミが好き (一迅社文庫)

【覚えてないけど、キミが好き】 比嘉智康/希望つばめ 一迅社文庫

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高校二年生の小衣吉足、あだ名は小吉。高一の妹ひなたと二人暮らし。両親を三年前に亡くし、そのショックから「自分にとって身近な人であればあるほど忘れてしまった」特殊な記憶喪失で過去の一部を失くしていた。そんなある日、突如、誰もが振り返るような美少女が転入してくる。その名は浅海ゆらら。吉足は、ゆららから衝撃の真実を告白されてしまう。「わたしの元カレは…小衣吉足です」記憶を失った空白の一年、本当に吉足はゆららと付き合っていたのか?そしてゆららの急接近に慌てる妹ひなたの真意とは。
何か事情があって、主人公が記憶喪失なのをいいコトに元カノジョと偽って現れた、というのがこの場合、王道のパターンなんでしょうが……裏の裏をかくまさかのど真ん中直球展開。
ってか、本当に元カノかよ、浅海ゆらら!! しかも、話を見る限りどうやらガチで何の裏の思惑もなく、小吉の事情を知ってヨリを戻すために転校してきたようなのである。
いくらなんでも直球すぎる! 情熱的と言えば良く聞こえるかもしれないが、その為だけにわざわざ転校までして追いかけてくるなんて、何かの事情や思惑があっての事ならともかく、後先考えなさすぎなのだ。絶対に隠された理由があるに違いない……そう思っていた時代がワタシにもありました。
違った、違ったんだ。真実は実にシンプルだったのだ。
このメインヒロイン、後先考えないただのポンコツだ!

ぽんこつヒロインだーー!!

清楚でお淑やかで可憐な美少女転校生として登場した彼女、ゆららは何と実家が探偵事務所で、小さい頃から家の手伝いをしていたのだという。容姿端麗で性格も柔らかい上に、謎解きも得意な知性キャラだなんて、まさに完璧系お嬢様ヒロインじゃないか! そう思っていた時代がワタシにもありました。
周りを置いてけぼりにして、斜め上の推理に熱中してあさっての方向にすっ飛んでいって帰って来なかった姿を見るまでは。
……アホの子だ、この娘。

しかし、概してぽんこつヒロインというものは、自身がぽんこつと思ってもみない為か、周りの視線や環境の変化には鈍感でマイペースで、ある意味異様に精神的にタフなんですよね。
めげることを知らないというか、自分がどんな境遇になろうが特に気にしないというか、目的以外はあまり気にしないというか。
ゆららって、客観的に見るとそれはもう不幸系主人公の職分でしょうと言いたくなるくらい、とんでもない目にあっているのです。引っ越してきてすぐに下宿先が火事で焼失してしまい、しばらく野宿生活してましたとか、それメインヒロインの境遇じゃないから! しかも、当人がそれほどその状況を深刻に受け止めていなくて、主人公の家に居候サせてもらえることになっても、遠慮して庭先にテントを張って野外生活をはじめようとする……なにその妙なバイタリティはw
ともかく、このあさっての方向にすっ飛んだヒロインが面白すぎて、あひゃあひゃ笑いながら読んでましたよ、この話。それでいて、この娘、一途に主人公のこと、慕ってるんですよね。恋を自覚して想いに忠実に動く女の子を描かせたら、胸がキュンキュンするほどいじましく健気に可愛らしく魅せるのが比嘉智康という人である。同時に、主人公もそんな女の子を決して粗末には扱わないんですよね。記憶喪失だからって、突然のハプニングだからって、決して逃げないし避けないし自分も他人も誤魔化さない。そういう潔さは、本当に気持ちのいい。
運気吸引体質の妹を、常に体を張って守ってきた事といい、相変わらずの男前性格イケメン主人公である。

現状は、とりあえずこの運気吸引体質の妹ちゃんを、小吉とゆららで守り助けあいながら、恋愛サイドでは兄に対して異性として恋するひなたとゆららで正々堂々真っ向勝負、という構図になってはいるのですが……これ、実はまだまだ小吉が気づいていない部分で謎が散逸してますよね。伏線、と言っていいかも。
そもそも、小吉が記憶喪失になった事件からして、その真相が明らかではない上に、ひなたも運気吸引体質とはまた別に、小吉に対して秘密を抱えている素振りがあり、どうやらゆららもそれを知っているっぽい。
物語の途中から、突然怒涛の展開へと転がし始めることについては定評のある作家さんであるからして、この怪しい伏線はどうも時限爆弾どころじゃない威力を秘めていそうで、戦々恐々である。
そもそも、ひなたが兄のカノジョであったゆららの存在を知らなかった、というのが最大の違和感なんだよなあ。これについては、むしろゆららよりもひなたの方が挙動が怪しくて、一応ゆららが助け舟を出して、ひなたが知らなかった理由のつじつま合わせがなされているんだけれど、どうも無理矢理感が拭えないんですよね。
はてさて、一体どんな真実がそこには眠っているのか。炸裂する時が、恐ろしいやら楽しみやら。わくわく。

あと、担任教師の体育会計。先生のくせに、大人のくせに自分の欲望に対して色々と忠実過ぎるだろう。自分の担当授業放り出して、小吉に元カノ出現か!? という事実追求に先生が率先してかまけるとか、フリーダムすぎるw あと、内心を口に出して言い過ぎ。あんた、本気で教育委員会に訴えられるぞw
 
12月3日

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