師走トオル

ファイフステル・サーガ 4.再臨の魔王と女神の巫女 ★★★★   



【ファイフステル・サーガ 4.再臨の魔王と女神の巫女】 師走トオル/有坂 あこ  富士見ファンタジア文庫

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灰エルフの軍勢を退け、一時の休戦状態へ持ち込んだカレルに、息つく暇もなく“狂嗤の団”切り込み隊長コルネリウスへの婚約話という難題が降りかかる。コルネリウスとともに内乱中のヴィエレヒト司教領を訪れたカレルは婚約者の少女ヘンリエッテと出会う。
「当面は婚約者としてお力をお貸しいただきたいのです」
わずか十一歳という年齢ながら、殺された父の無念を晴らすべく国を統べる大司教になりたいという彼女の力になるため、カレルたちは内乱鎮圧へと動き出すことに…。英雄は少女を王国の救い手として導けるのか!

これですべての主要プレイヤーが揃ったのか、それともまだ増えるのか。とはいえ、今回の修道騎士ノルベルトと大司祭を目指すヘンリエッテは政治的には極めて重要人物であるものの、自らが主導して政治を動かしていくタイプではないので、やはりメインはアレンハイム公カレル、五芒国折衝ヴェッセル、そして灰エルフの族長の一人であるギルセリオンの三人が主導していくのか。
とはいえ、一応目的を同じくしていて立場の違いはあるとは言え同じ方向を向いているカレルとヴェッセルに対して、ギルセリオンだけまだ独自の方向で動いているんですよね。魔王の復活に背を向けていること、同じ灰エルフの他の一族からこっそり距離をおいていることからも、共闘できる余地はあると思うのだけれど、今回司教領の内乱を煽ってたりするからなあ。
ともあれ、宗教組織の中枢に後ろ盾という形で食い込める形になったのは非常に大きいのだけれど、相変わらず大公になっても少人数で司教領に潜入したり、とフットワークの軽いカレルである。これもコルネリウスという単独での一騎当千な戦闘力を持つ人が一緒にくっついてきてくれるからこそ、なんだろうけど、大公という地位と灰エルフとの戦闘での勝利という名声をもって高まっている政治力を、自分自身を混乱している司教領に突っ込ませることで最大限活用しているわけだから、大したものである。
もちろん、それだけ危険も大きいわけでコルネリウスの護衛があるとは言え思わぬ危機もあるはずなのだけれど、それに関しては自分の死を見る予知夢というアドバンテージもあるわけで。カレルの介入がなかったらまず間違いなくメルヒオール大司教側の勝利になってたわけだから、今回もなかなかの綱渡りだったんですよねえ。
そのカレルの介入も、ノルベルトの機転とヘンリエッテの決意と覚悟がなければ不可能だったわけですから、今回の一連の最大の立役者はやはりこの二人だったのでしょう。図らずもヴェッセル宰相とマリオン女王と同じく頑張る妹の為に頑張るお兄ちゃん、という構図になるんですよね。いや、ノルベルトとヘンリエッテに関しては実はさらに異なる真相が待っているわけですけれど。
このこんがらがった人間関係、特にノルベルトのそれって今後意味を持ってくるんだろうか。ノルベルト本人はさっぱり政治的野心を持っていないのだけれど、何気にそれをヴェッセル摂政は魔王の左腕を使っているが故にわからないんですよね。
まあ今回はそれよりも、ヘンリエッテが想像以上にコルネリウスの手綱を握れてしまっていたあたりが注目でしょう。亡くした妹のこともあって子供に甘いというか優しいコルネリウスですけれど、ヘンリエッテはその聡明さも健気さも意外と押しが強い所も、そして弱さもコルネリウスのツボをつきまくっていたようで。いや、あの気難しい怖いお兄さんに対してあれだけガンガン押せるヘンリエッテも凄いですわ。しばらくは様子見していたようですけれど、途中の事件を通じてコルネリウスの人となりを察したんでしょうなあ。
婚約者とはいえヘンリエッテはまだ11歳あたり。子供過ぎて、いやまあ子供だからこそコルネリウスも無視できなかったわけですけれど、コルネリウスとしても妹のようにしか見えてないでしょうし、ヘンリエッテの側だってまだ恋だの好きだのという段階じゃないのでしょうけれど、お互いに心のうちにまで踏み込んだ関係になってて、なかなか将来が楽しみな二人です。
そして、ラストのエルフのミーリエルが帰還したことで、カレルに新たな問題が浮上。いやこれはまあ近いうちにあるだろうな、と思ってはいた展開なのですが。
というところで終わりながら、五巻の継続はまだ未定、というのは厳しいなあ。

シリーズ感想

ファイフステル・サーガ 3.再臨の魔王と草原の灰エルフ ★★★☆  



【ファイフステル・サーガ 3.再臨の魔王と草原の灰エルフ】 師走トオル/有坂 あこ  富士見ファンタジア文庫

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かつて魔王戦役にて魔王軍に与した灰エルフの子孫たちが、“魔王の左腕”を奪還すべく五芒国へと再び侵略を開始する。灰エルフたちの鍛え抜かれた弓の腕と馬術によって、フライスラントの地に多くの血が流れ、兵たちが敗北を重ねる戦況にカレルが、ヴェッセルが動き出す―。
「心に正直になれ。どうして欲しい?一晩中これを続けて欲しいのか?」
灰エルフ族長のひとり“天秤の担い手”ギルセリオン。圧倒的な武と、女を堕とす術を持つ新たな英雄は、来るべき『セシリアの死』を起こす元凶か、それとも未来を変える存在か―。かくして歴史の表舞台に英雄は揃う!

エロエルフだー!!(失礼)
いやだって、このエルフの人ってば魔王戦役生き残って200年、一番鍛えて自信あるの閨房術だぜ、と自分で自慢するような兄ちゃんなんですよ? 勿論、それだけではなく弓一本でワイバーンを墜としてしまうような弓の達人であり、単騎独行して敵の軍勢を蹴散らすわ、超遠距離から指揮官スナイプするわ、こうしてみると訳のわからんレベルの活躍してるんですが。
それ以上に、女の人を快楽でメロメロにしてしまい夜のお相手に選んでもらうために自分から率先して無茶苦茶頑張るという士気の上がり方させたり、人間の娘も陥落させて味方にしてしまったり、とあなたエロゲーのハーレム主人公ですか、と言いたくなるような得意技を振るいまくってるわけで。いや、そんじょそこらのハーレム主人公でも千人を超える嫁さんと結婚してるとかは早々ないでしょうなあ。エルフ族の長寿を考えたら嫁さん沢山いるのもわかる、となるかもしれませんがちょっと待ってください。長寿とはいえ、ギルセリオンさま、この200年で1000人超えですよ? 単純計算してしまっても年に5人と結婚している計算である。中華王朝の皇帝の後宮なんかだと千人単位で寵姫が居たりというケースもあるだろうけど、この人ちゃんと全員の相手しているっぽいからなあ、尋常ではない。さすがにこれだけ嫁さんがいると順番回ってくるの本当に貴重な機会になってしまうだけに、女性陣が目の色を変えるのもわからなくはない。ただの夜伽ではなく、生きたまま極楽を味わえ中毒みたいになってしまう快楽なわけですしね……。
んでもってこのギルセリオンさま、どうやら3人目の主人公っぽいんだよなあ。
灰エルフ、魔王軍の一員ということで完全に敵サイドかと思いきや、このギルセリオンさまだけは魔王なんて疫病神じゃん!という姿勢で、この200年の雌伏のうちに長老筋とは違う路線を歩んでいて、今回の侵攻でも話を合わせながらこっそり独自に動いてらっしゃるだけに、このまま行くと面白いポディションになってきそうなんですよね。
だいたい、単純な武力戦力として彼と彼の率いる灰エルフの部族ってちょっと桁が一つ二つ違ってそうな強さだもんなあ。その上で脳筋とは程遠い政治的にも謀略家としても非常に卓越した手腕の持ち主だし。魔王関係なしにギルセリオンさまがここで勢力圏を確立してしまうと、一国に近い脅威になってしまうんじゃなかろうか。単純に敵に回りそうにないのが救いではあるんだけど。

ともあれ、灰エルフの侵攻を契機として、人間同士で争っているわけにはいかなくなったカレルたち。元々魔王の復活を予見して動いていたカレルたちからすると、利用するに足るチャンスでもあったわけだけれど、こういう時にフーデルス王国のヴェッセル摂政が全部承知しているというのか、彼の優秀さも相まって非常に頼もしい……頼もしいんだけど、この人なんで内実が見えてしまうとこんなに残念なんだろうw
カレルたちの結婚式で遠出してたの、ホームシックになってとっとと帰ってしまったりとか、時期的に真夏に差し掛かって暑くて外に出たくないから、灰エルフとの戦争の指揮を色々と建前を並べてカレルに押し付けて丸投げとか、相手の心のウチを読める魔道具、持ち歩いていないように見せかけて股の間に挟んでたりとか。
でも、後方支援の能力は文句なしに優秀だし政治的な状況の整え方も辣腕の一言だし、結果だけを見ているとどう言い繕っても大宰相なんですよねえ。カレルとはなんか妙な方向で息というかタイミングが合ってしまって、名コンビみたいになってしまってるし。お互いの内心は面白いくらいにすれ違っているのですけど。

なんか、続刊微妙な状況になってしまっているようですけれど、ここからが面白くなってくる途上なだけになんとか続いてほしいところです。

シリーズ感想

ファイフステル・サーガ 2.再臨の魔王と公国の動乱 ★★★★   



【ファイフステル・サーガ 2.再臨の魔王と公国の動乱】 師走トオル/有坂 あこ 富士見ファンタジア文庫

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「許せないわ。わたしたちの結婚式であなたを殺すなんて」
フライスラント軍の撃退に成功したカレルだが、その武勲とセシリアとの結婚を快く思わない何者かの暗殺が計画される。
「こうなったら未来を変えるべく行動するしかない」
犯人の手がかりを求めてカレルはドワーフの国へ向かうが、黒幕の策略はすでに二重三重に仕掛けられていた!そして公国に広がる動乱は、二人の英雄を引き合わせることに!
「カレル、おまえにはせいぜい苦労してもらうとしよう。なに、少しぐらいなら手伝ってやる」
カレルとヴェッセルの邂逅は歴史を大きく動かす―!
自分が死ぬ未来を夢で見る、ってここまで有用なのか。毎晩のように自分の死を体験しなくてはならない、というデメリットがとてつもなくデカイのだけれど、それさえ耐えれば自分が死ぬ場面を通じて今、自分がどのように狙われているか、というのは場合によっては相手の陰謀が動き出した途端にカウンターに動き出すことが出来る、ということなので相手からしたらたまったもんじゃないんですよねえ。
普通に考えたらどう転んでも失敗しないような手を打ったにも関わらず、陰謀をひっくり返されたフィクトル総督からすれば、なんでやねん!? となるのもよくわかる。
でも、かと言ってカレルの方だって余裕綽々とは程遠かったんですよね。自分が結婚式で毒殺される、という死因はわかっても犯人はわからないし、辛うじてわかる情報から真実を手繰っていくしかない。実際、カレルが想定していたよりも周辺の状況は圧倒的に悪かったわけですしね。事前にいくつもの陰謀の「起こり」を潰せたものの、察知できなかったものも含めて過半の窮地は起こってから対処しなければならなかったわけで、本当に綱渡りもいいところ。偶然ダイス目が良かったような「幸い」もあったわけで、カレル自身これはもう無理だぁぁ!と頭抱えるような窮地だったんですよね。
よくまあ捌けたものである。運も能力も全力全開に振り絞りきって出涸らしも出ません、というくらいの必死の立ち回りでしたから、いやもうほんと頑張ったねえ、と背中を擦ってあげたくなるほどでした。セシリア攫われたときにはもう終わった、と想いましたもんね。これどう挽回するんだよ、て。
これだけの頑張り踏ん張りど根性を、カレルも世界を救うため、なんて曖昧模糊とした原動力ではとても支えきれなかったでしょう。ここで彼が踏ん張れたのは、セシリアのため。一人の女の子を守るため、好きになってしまった娘と添い遂げるため、という男の子らしい原動力は好ましいものでした。男の子の寄って立つもの、というのはそれくらいが一番パワー出るんですよねえ。
それでも、どうしても届かなかったところを、ひょいと現れたヴィセルが助けてくれたのには驚きでしたけれど。あれ、この二人の邂逅ってこんなのでいいの? というくらい「ひょい」とカレルの前に現れましたからねえ。まあ、このときカレル進退窮まっていたのを思うと、まさに救い主だったわけですけれど。
ヴィセルって、性格悪いし黒幕気取っている通りの稀代の策謀家なんだけれど、根本的なところでシスコンというか理想家の妹女王マリアンにダダ甘でだったり、頭おかしいメイドのイエッタに振り回されてわりと涙目になってる頻度が多かったり、なにやらお兄様の信頼度が絶大になってるマリアン女王がかなり無茶ぶりしてきそうでそれに振り回されそうだったり、私人の部分でかなりポンコツ風味が漂ってる人なんで、この人カッコつけててもなんか微笑ましく見えてしまうんですよね。
あ、ヴィセルさんがまた黒幕気取ってるー、みたいな。
カレルくんにはせいぜい苦労してもらうよ、なんてキメ顔でうそぶいてる直後にめっさんこ周囲から寄ってたかって苦労背負わせらてヒーヒー言わされる未来像を予告されちゃってたりとか、何気に作者からも愛されてるんじゃないだろうか、この人。
かなり印象が変わったのが、コルネリウス隊長で戦うことしか興味のないバトルジャンキーという、一巻での扱いにくそうな描写に、便利は便利だけれど寡黙だし性格尖りすぎてるしキャラとしては動かしづらそうだなあ、と思ったらまさかの子供好き、という要素を一つ盛り込んだだけでガラッとキャラの印象そのものをひっくり返してくれましたからね。助けた子供に懐かれてる隊長に和んでしまったw
予告されていた灰エルフ編は三巻へ持ち越し。一巻のラストで意味深な登場した灰エルフの人、結局出番なかったしw でも、今回のこの二巻で既存のキャラの掘り下げと関係の熟成がかなり進んだので、決して無駄ではなかったのではないでしょうか。
政略結婚というはじまりになってしまったカレルとセシリアですけれど、今回の一件を通じて本当に信頼しあい心通じ合う、というよりもお互いを求めあえる、ああこの人のこと好きだ、と実感しあえる関係になれたわけで、こういう人間関係の収斂は見ていても味わい深いです。特に、主人公とヒロインともなればなおさらに。

1巻感想

ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団 ★★★★   

ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団 (ファンタジア文庫)

【ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団】 師走 トオル/有坂 あこ 富士見ファンタジア文庫

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「わたしも、あなたを夫として受け入れるわ」
これより二年の後、古の魔王再臨し、人類は滅ぶ。絶望の未来を塗り替えるため、“アレンヘムの聖女”セシリアと婚約し、最強の傭兵団“狂嗤の団”の団長となる道を選んだカレル。“アレンヘムの聖女”が持つ『自分の死を夢見る』という悪夢に希望の力を見いだしたカレルは、死の運命を回避する力を持った英雄として五芒国平定のため動き出す。一方その頃、幼くして女王の座を引き継いだ妹のため、暗愚を演じ続けていた王子ヴェッセルも権謀術数に長けた英雄として歴史の表舞台に姿を現す。玉座の頂を目指す英雄たちの叙事詩が今、幕を開ける!
ダブル主人公かぁ!
師走トオルさんの手がける戦記モノとしては【火の国、風の国物語】以来となるので随分久々となるので楽しみではあったのですが、まさかの主人公二人。しかも、普通は二人主人公制だと当の二人を好敵手として対立線上に置くパターンが多いのだけれど、本作での国際情勢を見ているとどうも最初から協力路線を辿りそうなのである。ただ表立って堂々と同盟を結んで、とはいかなさそうなんですよね。カレルの陣営もヴェッセルの陣営も強大とは程遠いどちらかというと弱小寄りの勢力であって、国際情勢のパワーゲームの中で決してイニシアティブを握れる立場にはない。だからこそ、ヴェッセルの方は影で暗躍して謀略を巡らすことで主導権を手繰り寄せようとし、カレルの方は強力ではあっても数量、国力の規模から絶対的な劣勢にある上に大国から標的にされて狙われているところを、策略を駆使してちゃぶ台をひっくり返そうとしている。
両者の喫緊の目標、生き残りと突出した大国の勢力を削る、というところが合致しているだけに、表立って手を結ぶと出る杭は打たれるの法則であっちこっちから叩かれかねないので、裏で協力体制を築こう、という流れになってるんですね。
この展開からわかるように、カレルもヴェッセルも圧倒的な武力によって相手を叩き潰す将軍タイプではなく、手練手管を駆使して優位を手繰り寄せていく智将であり政治家なのである。ダブル主人公二人ともがこういうタイプ、というのも珍しいんじゃないでしょうか。それに二人ともカリスマでみんなを引っ張っていくタイプでもなく、もちろん周囲の面々から認められるだけのものは持ってないといけないけれど、指導者としてのカリスマという点から見ると、二人とも相方である「アレンヘムの聖女」セシリアと女王マリアンというヒロイン側に頼っている、というのも面白い。
最終的な目的である、魔王復活に際して人類側の戦力を結集する、という点、特に魔王の復活に対してなんとか対応しなくてはならない、というところでカレルもヴェッセルも一致しているだけに、最後は雌雄を決する、なんて定番の展開にならず一筋縄でいかない共闘関係というのが複雑怪奇に成立しそうな感じで、非常に興味深い流れであります。
二人とも図らずして、少なくとも本人たちはそのつもりがなかったのにそれぞれ組織のトップに祭り上げられた、というところで共通していて、そのやる気原動力動機の少なくない部分にセシリア、妹のマリアンを守りたい、助けたいという野心とは異なる意気があるところなんぞも主人公らしさがあっていい感じですし。
いい感じと言えば、セシリアとカレル、最初は完全に政略結婚という形ではじまるんですよね。これもまた珍しいものなんだけれど、聖女の能力にも絡んでくるのだけれどお互いちゃんと心寄せていき惹かれ合っていく展開が丁寧に描かれているのも良いんですよね。
セシリアがカレルを信じて、またカレルがセシリアの強さに惹かれていくところなんぞも、聖女の能力の過酷さと相まって、非常に説得力がありますし。カレルのあの年相応な好きになった女の子のために頑張る男の子、的な可愛げがまた愛で甲斐のあるところで。結構シスコンなヴェッセルとともに二人して魅力的な主人公なだけに、これは期待のシリーズとなりそうです。たのしみたのしみ。

師走トオル作品感想

僕と彼女のゲーム戦争 10 ★★★   

僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 10】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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周囲の同級生の間では進路という話題が出始め、どうせなら将来はゲーム関係の仕事に就けないかと、なんとなく考えていた岸嶺。そんなとき、権田原から人が足りないので練習試合に参加してくれないかと誘いを受ける。それと引き替えに、岸嶺は権田原に進路について相談を持ちかける。権田原はチームメンバーを招集して、悩める岸嶺にいくつかの進路を提示してくれるのだった。一方、現代遊戯部ではJGBCで上位に食い込むため、自分達の得意なゲームの大会に照準を絞っていた。そして迎えた大会の日、奮闘する岸嶺たちの前に強大なライバルたちが立ち塞がり―。
第一巻が11年6月。そしてこの最終巻が16年12月刊行ですので、五年半も続いてたんですなあ。それで10巻まで行ったのだから、順調な展開だったのではないでしょうか。でも、肝心の中の人間関係の進展の方は結局さっぱり進まなかったのですが。
主人公の岸嶺の物語としては、ゲームと出会い、ゲームに興味を持ち、将来ゲームに関わる仕事ができればいいな、と考えるようになった、というところに集約されてしまうんですよね。たまにプロのゲーマーに授業料払ってゲームを教えてもらったり、仲良くなったプロのゲーマーに将来の相談をしたり、というイベントがあったものの……実は一緒にゲームで遊んでいる以外で、天道・杉鹿との個人イベントも殆どなくって、権田原さんと何かしていることの方が多かったんじゃなかろうか。杉鹿とは一度デート行ったくらいで、天道部長の方とは本格的に何もなかったもんなあ。一緒に遊ぶことで、ヒロインたちは岸嶺のことを徐々に意識し始める様子は見受けられただけに、まあ勿体なかったと言えば勿体なかったのだけれど、作品のコンセプトからしてなかなかゲームそっちのけで個々の話を展開していく、というわけには行かなかったですからね、仕方ないのかなあ。
むしろ、宵闇の魔術師こと権田原さんの方が作中で紆余曲折の人生を送っていて、もうひとりの主人公みたいになってたんですよね。もともとサラリーマンをやりながら、ついに決意し脱サラしてプロゲーマーになったものの、なかなか潰しの利かない業界であるだけに苦労しまくって、と岸嶺よりもよほど波乱万丈な日々を送っていたわけで。ゲームの大会にしてもほぼレギュラー出演で、プロゲーマーとしてのスキル、凄みを大いに見せてくれましたし。存在感としても一級でありました。彼を通じて語られるプロゲーマー界隈の話も興味深かったですし。
さて、肝心のゲームの方ですが、今回の題材となったゲームはどれもプレイしたことがないどころか、プレイ画面も見たことがないものばかりで、やっぱり実際のゲーム画面とかがないとさっぱり知らないゲームに関してはイメージ湧きにくいのがなかなか辛いですね。それでも、ゲーム内での緊迫感ある盛り上がりの描写など知らなくても手に汗握る面白さを感じさせてくれるあたりはさすが、というところだったのですが、それでも知ってると知らないとでは感じる面白さが違ったんだろうな、と残念に思うところでもあり、せめてゲーム画面の写真や使用しているキャラをイラストでなくても写真かなにかで見せてくれたら、もっと没入できたんじゃないか、なんて思ったりもします。
エピローグだと、数年後の話になってて若干杉鹿がリードみたいな形になってましたけれど、いやもうそこは岸嶺の甲斐性なんか期待していないで彼女たちの方から積極的に押さないと埒が明かないでしょうに。というか、杉鹿が大学時代ずっと大人しくしていた、というのが少々信じがたいです。彼女の性格からして、大学まで行けばもうここぞというときは自分から押し切るふうに思っていたので。まあ、今後時間の問題のようですけれど。

ともかく、実際のゲームを題材にしてプレイして遊んでいる様子を話にしていく、というコンセプトはゲーム会社に許可をとったりと色々と面倒もあったでしょうけれど、二桁巻数まで行くだけ続いたのですから成功の部類だったんでしょうね。新旧様々なゲームがとりあげられて、昔やったゲームの話なんかはやっぱり懐かしいし読んでいて面白かったです。挑戦的な作品でしたが、楽しかった。最後までお疲れ様でした。

シリーズ感想

現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと 23   

現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと (2) (電撃文庫)

【現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと 2】 師走トオル/KEI 電撃文庫

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セガのゲームハードが女神となって降臨!
高校に転入した夢実とほたるに新たな女神が迫る!

東京・羽田に降臨した、ドリームキャストとセガサターンの女神である夢実とほたる。二人は現代日本のゲーム事情を調べるため、勇雄の通う高校へと転入することになる。
帰国子女の双子の姉妹という設定で学園生活を満喫していた二人だったが、ある日突然、生徒会長に呼び出されてしまい……。
「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編に書き下ろしを加えた、セガ公認のハードなガールズ・ストーリー第二弾! 部活や運動会を舞台に熱い(?)バトル勃発!
おいおい、セガ同士で内輪もめしている場合か。そんな余裕があるんですか? いや、むしろ余裕が無いからこそ内輪揉めに発展するというケースは少なくないので、むしろ順当なのかもしれませんが。
というわけで、セガの黄金期を築いたとされるメガドライブ一族と揉める事になってしまったセガサターンとドリームキャスト。個人的にはやっぱりメガドライブは年齢的にハードル高かったのと、セガサターンとドリームキャストの隆盛を目の当たりにしたのがリアルタイムだっただけに、セガというとセガサターンなんですよね。持ってたのはドリームキャストですが。メガドライブは本物のゲーマーが持っているもの、という子供ながらの認識でしたわ。格ゲーからレースゲームまでアクション系はあんまり得意じゃなかったし。
しかし、
PS版のFF7は、嫌がらせに値するのか。このソフトが机の中に入ってたら物凄い嫌がらせ扱いになってて、笑ってしまった。まあ確かに、トドメさしたのはこれだったもんなあ。流れ自体はほぼ定まっていたものの、それでもこの時期はまだ粘ってましたもん。雪崩を打ちだしたのは、まさに此処からだった。
しかし、世知辛いというか何というか、このセガの女神さんたちがセガのゲームをやるのが、今の時代だとPSシリーズで出た復刻版だったり、ソニーのスマホだったりするのがまた何とも身につまされるというか何というか。
PSのコントローラーをガチャガチャやりながら、もう一度セガのハードを、とか言わざるをえない儚さよ。
ただ、ホントに昔のハードが高性能だったのは、説明されるとよく分かる。というか、確かに時代が早すぎた、という機能ばっかりだよね。当時はなにこれ、と意味わからなかった機能でも、今となればむしろ在るのが当然、というのだったりするわけで……。だから、ハードのスペックとか新機軸の能力とかつけるのはいいけれど、それを運用するための環境とかインフラとか、まるで眼中になかったあたりが、さすがとしか言えない! 言えない!! そりゃまあ、ゲーム会社一社で通信インフラから何から次世代のそれを立ち上げ実用化して一般社会におけるベーシックに仕立てあげていく、なんて無理無茶無謀も良いところなんだけれど。でも、そもそもそういうの企図すらしてなさそうなのが……。まあそういうのはいいから、とりあえずハード極めようぜ、というスタイルに徹していそうなのが、セガ様の良いところであり滅亡の要因でもあり、今なお信者を抱えている根源でもあるような気がします。
それはともかく、今回の目玉はリアル・メガドラタワーですよ。これ、知らんかったんやけれど、見たら爆笑ものですわ。いったい何を考えてこんなものを作ってしまったのか。いや、アホだろう、アホじゃろう!?(爆笑
なにがそこまでいったいセガを駆り立てたのか。もはやセガだからとしか言えない。なんか言えないとしか言ってない!

キャラ的にはドリームキャストさんは全然目立ってなくて、ほぼセガサターンのホタルの独壇場だった気もするのだけれど、メイン的にはもうドリキャスさんって脇にどいちゃったんだろうか。まあほたるんの方が強そうだしなあ。

1巻感想

僕と彼女のゲーム戦争 ゲーマーたちの日常3   

僕と彼女のゲーム戦争 ゲーマーたちの日常 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 ゲーマーたちの日常】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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私立伊豆野宮学園には、現代遊戯部という名の部活動が存在する。表向きは現代の遊びを研究するための部活だが、その実態はゲームで真剣勝負するための部活だった。あるときは部員同士で、またあるときは他校のゲーム部と、彼らは日々熱い対戦を繰り広げる。ゲームメーカー公認!「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編に、書き下ろしの『グラディエーター』短編を加えた、計5つのエピソードで描く特別編、ここに開幕!
あ、これ短篇集だったのか。むしろいつもより読みやすいくらいで、サクサクとテンポよく進んでいたのでここであらすじを再確認するまで短篇集を読んだという意識がなかったですよ。
さて、今回のお題はPCゲームの「シヴィライゼーション4 ビヨンド・ザ・ソード」。
ニンテンドーDSの「風来のシレン 5.フォーチュンタワーと運命のダイス」
PS3/Xbox360の「アーマード・コア ヴァーディクトデイ」
PCオンラインゲームの「機動戦士ガンダムオンライン」
PSPの「グラディエータービギンズ」。
という五本のゲームから。今回のは、ゲーム全然やってない自分でもタイトルに覚えがある名作ばかりなんですが、名作なだけにやっぱり面白そうなんだよなあ。「シヴィライゼーション」は前巻の大会でも採用されてたんだっけか。今回は身内での対戦プレイとなってますけれど、こういうシミュレーションゲームの対人対戦ってCPU戦とはまったく違う予想もできない展開がどんどん起こるので、やってみたいんですけれどこれほど長時間腰据えて一緒にゲームするとか難しいんですよねえ。
風来のシレンなんかも、不思議のダンジョン系のゲームということで、やり込み型の一人用という思い込みがあったのですけれど、こんなふうに対人プレイを楽しむことも出来るのか。いや、この現代遊戯部って、単にダラダラとゲームするだけの部活じゃなくて、シャキシャキと意欲的にゲームを、それも色んなゲームを楽しもうという意識が感じられて、ほんと楽しそうなんですよね。テレビゲームってどうしても一人でやるものになってしまいがちなんですけれど、他の人と一緒になってワイワイ楽しく遊ぶためのツールとしてもこんなにおもしろいんだよ、というのがこの作品からは伝わってきます。
三本目のアーマード・コアなんてその最たるもので、オンラインを使って他校のゲーム部とチーム戦を行うんですが、チーム内でそれぞれ特色の違う機体を運用し、作戦を立て、お互い声をかけあってキャッキャと騒ぎながら対戦している姿の楽しそうなこと。
本作の挿絵って、笑っちゃうんですけれどどのイラストもコントローラー握って椅子に座ってテレビ画面に食い入るように向かってるものばかりなんですけど、まさにピッタリはまってるイラストなんですよねえ、これが。
しかし、杉鹿は絶対パンツ見せてるな、これ。

これまでのゲームはコンシューマだけに、買わないとプレイできないですからね、どれだけ面白そうでも手が出なかったのですけれど、「機動戦士ガンダムオンライン」については何しろネットゲームですし、無料ですし、やろうと思えばすぐに出来てしまうという悪魔の種。ついに最終兵器出してきたかw
百人対戦とか、ゲーム描写の盛り上がりみてるとほんとに面白そうなんだよなあ。時間ないので、グッと堪えましたが。艦これで目一杯です、目いっぱいです!
短篇集だと、わりと他校の駿河坂高校に毎回出番があるので、実は本編よりも存在感があったような。ってか、一条部長はキャラ立ってるなあ(笑

このシリーズは読む度に飢餓感に見舞われるので、ある意味キツい(苦笑

シリーズ感想

現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと 4   

現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと (電撃文庫)

【現代日本にやってきたセガの女神にありがちなこと】 師走トオル/KEI 電撃文庫

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東京は羽田にある穴守稲荷神社。ある日そこの跡取り息子である菅原勇雄のもとに、見知らぬ少女がやってくる。一見普通に見えるゲーム好きなその少女は、実は八百万の神の一柱。ドリームキャストの神様だった!夢実と名乗るその女神様は、勇雄の家に居候をして現代日本のゲーム事情について調べるのだという。それからというもの、勇雄のもとには様々なセガ歴代ハードの女神様が訪れることになるのであった。「ニコニコ連載小説」「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編に書き下ろしを加えた、セガ公認のハードなガールズ・ストーリー!
セガ神さま、みんな沸点低すぎ!!
いやあ、ドリームキャスト持ってましたよ、ドリームキャスト。ドリキャス!! 別にセガファンということは全然なかったんですが、何のソフトを目的にドリキャス買ったんだったかなあ。ちと忘れてしまったのですけれど、あの当時はまだドリキャスも決してプレステに劣る趨勢ではなかったのでした。極々一般的なゲームユーザーだった自分が手を出すくらいでしたし。
しかし、ここがピークだったのも確かなんだよなあ。
というわけで、セガ神さまの降臨であらせられる! バーチャファイターを友達の家でやった時には本気で感動したものです。いや、自分ゲーセンは殆ど全くと言っていいほど行かない輩でしたので、コンシューマ専門だったのですが、それでもあのこれまでの格闘ゲームとは隔絶していたポリゴンは驚いたし感動したんだよなあ。
まさにセガここにあり、の時代でした。とまれ、そのセガマシンのツッコミどころについては、さっぱり知らなかったんですけどね。
まったく、セガ神さまたちはみんなメンタル弱すぎ!! 普通にハードの歴史を語っているだけでナチュラルに祟り神と化していくセガ神さまたち。いや、それ全部史実だから、紛れも無い事実だから。事実を指摘されていくだけで流れ作業的に祟り神化してしまうあんたたちの来歴そのものがネタみたいなもんだから!
わざとやってるのか、と思うほどのネタまみれのセガの歴史は、しかしそれだけセガという会社の在りようそのものを愛する信者をわんさと産んでいく事になるんですよね。セガがハード事業から撤退してもう長く経つのに、未だに語り継がれ笑いのネタにされ続ける、というのも愛され続けている証拠なのでしょう。何より、セガネタ一本でこうして本が出てしまうくらいなんだから折り紙付きです。
いわば自虐ネタになってしまうんでしょうけれど、セガ女神さまたちのセガ語りは読んでてもお腹を抱えて笑ってしまうものばかりで、いやあ楽しかったです。主人公の妹ちゃんの知識が明らかに偏ってるというか、十歳か二十歳ほど鯖読んでるだろうお前、というくらい変な所に精通していて、こんな幼女が居たら怖いよ!!
個人的にはドリキャス女神さまよりも、セガサターン女神さまのほうが色々と微妙で好きです。キャラ的に。

しかし、このイラストのキャラのテカリっぷりは、てっきり女神様たちがポリゴン的なデザインで現世に降臨しているからこんなにテカってるのかと思ったら、特にそういうのは関係なく絵柄としてテカってるのですね。人形めいていて正直キモいんだけど(苦笑

これだけぶちこんでまだネタがあるのか、と次巻以降も予定がある事に驚いてたら、あとがき読んでびっくり。ええ、作者の人、元々関係者だったの? それはそれは、ひたすらゲームをプレイするシリーズを手がけてたのにも納得。そして、自虐ネタもイキイキと弾んでるはずだわw


師走トオル作品感想

僕と彼女のゲーム戦争 63   

僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 6】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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1泊2日のゲーム合宿である「学校対抗戦」に参加した現代遊戯部の面々。岸嶺以外はみんな女子という状況で、初日の個人戦の日程を終了する。その夜、岸嶺は持っていた写真を巡って、天道とぎくしゃくしてしまう。そして合宿2日目。チーム戦でゲームをプレイをする中、天道は昨夜のことが気になりゲームプレイに精彩を欠いてしまう。いつもと様子の違う天道を気に掛ける杉鹿は、ゲーム中にチャットを用いて天道に話し掛け、状況を打開しようとするのだが…。今回はチームワークが鍵になる団体戦。実在ゲームで熱いバトルが展開されるぞ!
あれ? 今回は表紙でゲームのキャラクターのコスプレするのは無しなのか、と残念に思ったのだけれど、今回プレイするゲームだとコスプレするようなキャラはいないのか。特殊部隊とか暗殺者とかでも構わないじゃないか、とも思うんだけれど見た目暗くなるからかなあ。シヴィライゼーションは、そもそもキャラ居ないし。
てっか、シヴィライゼーションって対戦できるんですね!! 知らんかった。こういうのって一人でやるゲームなんだと思ってた。でも、よく考えるとゲームタイトルは有名で知っていますけれど、どういうゲームかって全然知らなかったんですよ。こんなんだったんかー。いや、ゲーム画面を見ているわけじゃないので「こんなの」と理解したわけじゃないのですけれど、何となくわかりましたから。一応、シミュレーションゲームの経験があったら何となくプレイしている内容はわかるんですけど、こういうゲームってAI相手が殆どだから、対人プレイってまた新鮮なんだろうなあ。その意味では岸嶺の多方面外交は面白いアプローチだったなあ。友達同士でやったら確実に喧嘩になりそうな手段ですけれど、チーム戦となると見事な撹乱になってましたもんね。トランス状態じゃなく素の状態で咄嗟にああいう真似が出来るのは大したものだと思う。
しかし、長らくコンシューマ・ゲームから遠ざかってると、もはや現在のゲームってもうどうやってプレイするのかよくわからん(苦笑
PS4が出ようという今ですけれど、未だにPS3も触った事もないもんなあ。そもそも、FPSとかTPSってやったことないもん。あ……【ゴールデンアイ007】ならやったことあるぞ。任天堂64のw
さて、部内の人間関係の方だけれど、天道部長って恋愛方面の認識がピュアすぎて、何この古生物w そもそも、男性という異性というものに対する認識が思春期以前のレベルだったのか。あまりに純粋無垢すぎて、岸嶺が見せた男性として当然の性欲に対して、嫌悪すら抱くことなくただただ戸惑うばかり。持っている知識から、そういうものは不埒で不潔だ、と考えるものの、実感が伴わないので右往左往して動揺してたんですなあ。
ところが、杉鹿が男が女性に対して情欲を抱くのは当然のことであり、女性側はそれは自分の魅力が引き起こしたものとして誇るべきである、という考え方もあるのだと新しい価値観を教えてしまったものだから、天道部長の中でなにやらパラダイムシフトが起きてますよ、これ?
この人、初すぎてなんか極端から極端に走りそうで……面白い。杉鹿も完全に岸嶺に気があるし、その自覚もあるんだからもっと小狡く立ち回ればいいのに、変なところで正々堂々とした振る舞いに徹するなあ。
しかし、これまでラブコメ方面では完全に空気だった天道部長が、これで一番の危険物に変身してしまったようで、そっち方面でも動きが出てくるんだろうか。案外、他校の生徒とはフラグが立ってないので、辛うじて白滝くらいが岸嶺と接触があるくらいだし、このままだと同じ学校内で回すことになると思うけれど。まあ、ゲームをプレイすることが主軸の作品なので、あんまりラブコメの方に枠を割けないのだから、手を広げないのは正解だと思うけど。

師走トオル作品感想

僕と彼女のゲーム戦争 5 3   

僕と彼女のゲーム戦争 (5) (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 5】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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伊豆野宮学園に、珍しいお客がやってきた。甲斐ヶ原女学園の祇方院つかさ。関東ゲーム部ネットワークのメンバーである彼女は、天道しのぶに「学校対抗戦」への参加を呼びかけにきたのだった。ゲームでの勝負が大好きな天道は、二つ返事で快諾し、現代遊戯部は1泊2日の学校対抗戦へ参加することに。だが、ある問題が発生!伊豆野宮学園以外の参加校7校は、すべて女子高。ということは…男は岸嶺ひとり!?果たして無事に一晩過ごせるのか、岸嶺?
四巻からはじまったこの表紙でゲームのキャラクターのコスプレをしていくという企画はやっぱり面白いなあ。八宝備仁さんのイラスト、というのも大きな武器になっているのではないかと。しかし、まさかここで東方が来るとは。確かに有名だけど、有名だけれど。寡聞にして、対戦が出来るのがあるとは知らなかった。花映塚って、そうだったんだ、へぇ……。
甲斐ヶ原女学園の部長がちょっと性格がエキセントリックすぎるわりに、あんまり深く絡んでこないので何じゃこの娘? と思って見てたんですが、花映塚の対戦であるキャラを選んだのを見てやっとこ遅ればせながら理解しました。こいつ、まんまだったのね。それなら、どうせなら相方の副部長の祇方院つかさも何かのキャラ当てはめればよかったのに、と思わないでもないですけれど、この娘はこの娘でかなり小細工して自滅する噛ませキャラがハマっているので、これはこれで構わないのか。志が大きいのはいいのだけれど、その実現の手段とかリスク回避の手段がやたらとせせこましいのは苦笑してしまうところです。器が小さいというか、人間が小さいというか。

と、改めて今回プレイするゲームですが、表紙で全面にコスプレが出ている東方Projectに加えて、有名な落ち物ゲームである「ぷよぷよ」と、国民的ゴルフゲーム【みんなのゴルフ】が該当作品。ここらへんはみんな有名ゲームだけあって、PS2でゲーム歴がほぼ終わってしまっている自分もぷよぷよとみんゴルはさすがにヤッたことがあります。旧いバージョンだけですけどね。しかも、ちゃんと攻略できたかというとなかなか……。
「ぷよぷよ」については、最近ニコニコ動画でアイドルマスターのノベル動画【ぷよm@s】シリーズで初代ぷよぷよの極めプレイを堪能してきただけに、逆にヘルファイア! とか究極連鎖法! とかデスタワー! とか戦法名が出ない方に違和感を感じてしまう始末。いかん、かなり毒されてるw
そして私自身は、とても意図して連鎖とか組めん人でした。タイム! タイム!
みんゴルについては、私の場合まず間違いなく途中で集中力が切れて、大叩きしてしまうのが常だったので、こういう我慢強いプレイには素直に感心してしまいます。
さらに東方に限らずシューティングに関しては俯瞰視も出来ませんし、スティックの細かい動かし方も苦手なので回避とか全然出来んのですよね。こういう華麗に神回避、とか出来る人は尊敬します。

とまあゲームに熱中しているのはいいのですが、相手が全員女の子というのはどんな秘密の花園ですかw もっとも伊豆野宮学園自体が元女子高で男子生徒がごく少数というアウェイ同然なので、岸嶺くんとしてはそんなに変わらないのかもしれませんが。むしろ、気心の知れた部活の仲間に、親しくなった他校のゲーム仲間に、と環境的には自分の学校にいるよりも過ごしやすい気がしないでもない。唯一の男だからと隔離されるのかと思ったら、別に女子が向こうから遊びに来る分にはお咎め無し、というのなら何も支障はありませんしね。
注目スべきは、ここまでメインヒロインにも関わらず岸嶺に対して異性としての関心が全くなく、杉鹿と宮美が熾烈な鞘当てを繰り広げている中、ヒロインとしての存在感が限りなく薄くなっていたしのぶが、ようやく恋愛という要素に直面する機会が訪れたことでしょう。一端動き出すと、未だ鎌首をもたげた極々初期段階にも関わらず、凄まじい存在感を垣間見せたのはさすがメインヒロインというべきか。むしろ、これだけ威力を秘めていたからこそ、今までストーリー構成的に動向を抑えこまれていたのかもしれない。下手をすると、蹂躙戦になりかねない危険性すらありそうだからなあ。せっかくの杉鹿と宮美が一瞬にして粉々に砕かれてしまっては、そりゃたまんないですしね。

さあ、大会も終わったー……と終了モードになってたんですが、しまったまだ個人戦終わったところだったか。岸嶺は個人戦よりもチーム戦の方がやりがいがある、みたいなことを言っていましたけれど、自分はチーム戦の方が違和感あるよなあ、と思ってしまうのはぼっちプレイヤーだったからですか、そうですか、すみません。
まあ、友達集まってみんなでゲームやってても、大概自分以外はみんな敵だぜ、というやり方だったしなあw

師走トオル作品感想

僕と彼女のゲーム戦争 43   

僕と彼女のゲーム戦争4 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 4】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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 前回の雪辱を晴らそうと、ライバルの駿河坂学園子遊戯研究部から挑戦状が届く。部長・天道をはじめとした現代遊戯部の面々は、その挑戦を喜んで受け、決戦へ向けて動き出す。岸嶺も猛特訓を始めるのだが、思うように上達しないことに不安を覚え、ある決心をする。それは、強者どもが集まるというゲームセンターでの武者修行なのだが……。
 ますますヒートアップするゲーム戦争。今回登場する実名ゲームは、誰もが知る、あの有名格闘ゲーム。リアルなゲームプレイシーンに、血沸き、肉躍ること間違いなしっ! 乞う、ご期待!!
今回のお題はあの超有名格闘ゲーム、ストリートファイター供でも、これだけは先に言わしてけれ。なんで、さくらなんだよ! そこは春麗でしょうが!! ストツーのメインヒロインっつーたら、誰が何と言おうと春麗。これは絶対譲れません。
斯く言う私は、もろにスーファミのスト鏡ぢ紂やりましたよ、そりゃもうこればっかりやってましたよ。結局、満足に昇竜拳も出せない程度のプレイヤーでしたけどね!! 何度やっても、成功率がせいぜい五割くらいでしたさ。まああれですね、コンシューマ専門でしたし、ゲームパッドでしかやりませんでしたから、うん。もともと、格ゲーの類はどうしても苦手な部類で、まず技のコマンドを覚えられず、覚えたら覚えたでそれしか使えず戦術も何もあったもんじゃなく、気が付けばガチャガチャと無理やりボタンを押しまくっている始末。
ちゃんと作戦戦術組み立てて、あるいは相手の攻撃に対応して反応する、というのが出来ない人だったんですよねえ。うん、ぶっちゃけ下手でした。ノーマルモードでようやく全クリア出来た程度でしたしねえ。ハードモード以上なんて絶対無理でした。ベガにボコボコですよ、何あいつの攻撃、こっち何も出来ないんですが! というトラウマが二十年近く経った今もなお明瞭に焼き付いております。多分、今やっても同じ事の繰り返しだな、うんw
ベガはいかんにょ、ベガは。あれで、自分が操ったら全然駄目なんですよねー。プレイしてて楽しいといえば、むしろバルログの方でした。
と、俄に自分のストツー談義となってしまいましたが、私がプレイしたのはせいぜいキャミーとかサクラが出てきたところくらいまで。それも、ちょっと友人の家で何度かプレイしただけ、くらいでしたね。まあキャミーくらいはわかりますよ、なんとか。
でも、流石にスーパーとかハイパーとかになるとさっぱりです。作中の新要素の説明にも、へー、ほー、と驚くばかり。色々と複雑になってたんだなあ、と。まあ、あれくらいの複雑化は格闘ゲーム全般から見るとさほどのことでもないのかもしれませんが。

と、肝心の話の内容ですけれど、なんかもう殆どストツー談義ですよ? 人間関係の進展とか変化とかまったくありませんよ? それはそれで潔いくらいなんですが、小説としてどうなんだ、と思わないでも無いところです。一応、初心者でしかない主人公が、分をわきまえてなお熟練者に勝ちたいと欲し、努力を重ね鍛錬を重ねて、瀬戸際の勝負のさなかで勝利を勝ち取る、という実に王道な路線なのかもしれませんけれど、あんまりキャラの掘り下げしていないものだから、カタルシスという面ではいささか弱かったかなあ。
プロゲーマーのお仕事に、ゲームの家庭教師なる仕事があるのは知りませんでした。普通、そんなんお金払って頼まんもんな。どういう層に利用されてるんだろうか、結構謎である。それに、プロゲーマーに美少女はそうそういないでしょうしねえw

1巻 3巻感想

僕と彼女のゲーム戦争 33   

僕と彼女のゲーム戦争3 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 3】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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 杉鹿まどかの加入で、ようやく四人のメンバーを揃えることができた、現代遊戯部。ついに夢への第一歩を踏み出した彼らが向かったのは、ジャパン・ゲーム・バトル・チャンピオンシップ──通称JGBCのチーム戦が開催されている会場。
 チーム戦ならではの難しさに直面しながらも奮戦する現代遊戯部の面々! そして岸嶺は試合会場で、意外な少女と運命の出会いをするのだった……!?
 電撃マオウ7月号からコミック連載もスタートする、いま注目のシリーズ。第三巻となる今回も、あの人気ゲームが実名で登場するぞ! 乞う、ご期待!!
へぇ、今時のエースコンバット、というか最新作のエースコンバットアサルトホライゾンって、そんなシステムになってるんだ。ヘリを操縦できるというのに一番驚いた。一応このシリーズはZEROまではやったのでイメージが湧きやすかった。でも、プレイしたのは3からですから、第一作とか全然知らないんですよね。先生が1の経験者、というかそれしかやっていないというのにはびっくり。逆にこれ、1しかヤッてない人の方が珍しいんじゃないだろうか。ってか、何歳だよ先生、とか思って調べたら「1」って1995年発売なんだ。わりと最近なんですね。ってかPSだったんだ。いやいや、1995年って言うともう17年も前になるんだ。最近じゃないですよね、すみません。自分の中では1990年代は最近なんだよw 実質一番ゲームしてた時代だしなあ。
ともあれ、クライマックスでのプレイがエースコンバットだったのは嬉しいんだけれど、肝心の使用機を戦闘機・攻撃機・マルチロール機という区分でしか表現してくれなかったのには少々がっかりさせられた。そこはちゃんとイーグルとかラプターとか、それぞれ使ってる機体を言ってくれないとせっかくの空戦シーンだってイメージ膨らまないじゃないですか。せっかくライバルチームを登場させたんですから、フランカーとラプターでガチンコ対決させてみたり、「なにっ!? ファントム兇濃笋離潺蕁璽献紊鰺遒箸垢任垢辰董?」という燃えるシチュエーションも出来たでしょうにw

ともあれ、読んでてついつい自分もゲームをやりたくなる、というゲーム業界の回し者か、という見せ方は健在。コントローラー、長らく握ってないもんなあ。無心にガチャガチャとゲームやりたくなる瞬間というのは確かにあるんですよ。まあ今さらなんですが。
部活でゲームできるとか、羨ましいよなあ、うん。ただ、遊びだなんだと反対される前に、やっぱり毎日みんなでワイワイやりながらゲームするのは大変そうだ。ゲーム好きなほど、自分のやりたいゲームを思う存分出来ない、という状況は徐々にでもストレス溜まってくるでしょうし。

さて、第一巻で存在を匂わせいていた幼馴染の少女が、この度偶然の再会によってあっさり遊戯部に参加と相成りました。幼馴染とはいえ、幼稚園以来の再会なのに、随分簡単に仲良くなったなあ。というか、この決してアグレッシブではない主人公が、わりと積極的に速攻で宮美を部活に誘ったのには驚いた。この主人公、おとなしそうに見えて決して引っ込み思案ではないんだよなあ。
しかし、繰り返しになりますけれど、幼稚園以来の再会にも関わらず、宮美の好感度が最初から殆どマックスというのは、色々な意味でチョロすぎるw いつのまにかまどかも岸嶺にご執心だし、ある意味男に免疫なさすぎるぞ、二人共。結果として、ほぼ初対面から岸嶺を取り合って火花を散らすことに。ゲームで決着つけなさいよ、あんたたち。無駄に乳もでかいんだし(無関係です
ってか、杉鹿、あれだけ巨乳なのに小学生と間違えられるとかありえんだろうw むしろ、胸がでかすぎて詰め物してるのか、と疑うくらい。デカすぎ。幾らなんでもデカすぎw こうしてみると宮美も相当なんだけれど、何しろまどかはちびっ子だからなあ、余計に大きく見える。
ところで、まどかと宮美が火花を散らす一方で、肝心の天道部長がまったく目立ってないんですが、おいおい。この人は、メインヒロインのはずなんだけれどゲームに夢中で異性としての岸嶺には全く関心がないっぽいので、本当に全然絡まなくなってしまった。いいのか? キャラも、新加入の宮美が、幼馴染のメガネっ子な上に、こっそりアイドル声優という声優オタクの先生に食われるために現れたようなバックグラウンドで、さらに何気に重度のセガマニアの気配もあるという、微妙に濃いキャラだもんだから、まどかと二人で完全に場を持ってっちゃてるし。このセガマニアという設定は後々影響してくるんだろうか。確か、第一巻で誰かセガdisってたような記憶があるんだがw

1巻感想

火の国、風の国物語 13.英傑雄途4   

火の国、風の国物語13  英傑雄途 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語 13.英傑雄途】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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この戦乱の歴史に終止符をうつため、アレスとフィリップが率いる二つの軍勢が、激突する!! 勝利を掴み、次代の王になるのは、果たしてどちらか。壮大な歴史絵巻の幕がついに閉じ、物語はついに完結へ――!!

クラウディア様、貴女騙されてる、さり気なく騙されてるから!! 一番したたかで狡猾にアレスに迫ってくる女はベアトリスだと思ってたら、一番食えなかったのはクラウディアの侍女シオーネでした。この女、自分の主人完全に良いように利用しやがった(爆笑

文字通り一騎当千の騎士アレスの英雄譚、ここに完結。いやあ最後まで面白かった。素晴らしきは、アレスというキャラの特異さを殺さないまま、見事に戦記ものとして最後まで仕立て切ったことでしょう。普通、軍勢と軍勢がぶつかり合う戦記ものというジャンルにおいて、たった一人で大軍をなぎ払ってしまう無双キャラなんてタブーもイイ所なのに、このシリーズは真面目に「戦場にて実際に無双する騎士が居たら」という題材に取り組んでいたんですよね。勿論、どれだけ無敵だろうともたった一人で出来ることには限界があるという冷厳とした現実は、この物語でも有効であり、実際アレスは中盤から自分一人で戦うことの限界にぶち当たり、幾つもの挫折を繰り返すことになりますし、この巻での決戦でも手痛い敗北を喫することになります。がしかし、アレスがたった一人で戦いの帰趨を決してしまいかねない巨大な戦力であるのもまた事実なわけです。この巻で描かれた、彼のその特異すぎる特性を殺すこと無く、逆に活かしまくった、まさにアレスが居なければ成し得ない戦術など、まさに一騎当千の騎士が実際に居るなら、という設定に真面目にふざけず真っ向から取り組んだ結果だったんじゃないでしょうか。あれ読んだ時はひっくり返ったなあ(笑 あれはもう発想の勝利。アレスという前提条件が現実にあり得ないから、普通は思いつかないよ、あんな戦術。
思いつく限り、この戦術を実際にできそうなのって、上杉謙信くらいだよなあ。いや、本当にではないですよ。イメージですよ、イメージ的に。

フィリップはちょっと可哀想だった。相手が悪すぎたと言わざるを得ない。とは言え、情報の絶対的アドバンテージを握っていたんだから、ちゃんとハンデはついていたはずなんですよね。言い訳は出来ない。それでも、最後まで小物化することなく、しかし超然としすぎて人間離れしてしまわず、頑張って悪役らしい悪役を貫ききったのは、敵キャラとして親しみすら湧きそうな好感度の高さでした。

ラストの展開はもう吟遊詩人が歌う英雄譚そのもの。ハリウッド映画でもそこまでやらねえよ、と言いたくなるような、お前それ実際の話しを大げさにふくらませすぎだろう、と言いたくなるような展開なんだが、アレスの存在はそのデコレーションしすぎな英雄譚を本当にやっちゃうのだからたまらない。そりゃ、周りで彼を見てる人は腰を抜かすだろうし、大笑いするだろうし、興奮の絶頂に達してしまうのも無理ないだろう。おとぎ話の英雄が現実に存在してしまったら、そりゃあもうジェレイドみたいに泡を吹いてひっくり返るか、ジェレイドみたいに躁状態になって大はしゃぎしてしまうしかないじゃないか。って、敵だったり味方だったりしたジェレイドはいろんな立場の人がみるアレスへの印象を一人で色々体現してらっしゃいますなあ(笑
だからまあ、最後のアレスの選択は荒唐無稽もイイところで、王様としてふざけるなと呆れ果て怒り狂われても仕方ないむちゃくちゃなものだと思うんだけれど、それがアレスがやるとなるともう「アレスなら仕方ないな」或いは「アレスならそれしかないな!」と思ってしまう摩訶不思議でございました。なんというリアル暴れん坊将軍(笑

ちょっと残念だったのは、パンドラ様がデレてくれなかった所かなあ。絶対内心ではアレス贔屓だと思うんだが、パンドラ様。彼女とその背後の神様については曖昧なまま終わってしまったのだけれど、あとがきによるとまた別の形でアレスの物語は続く可能性があるようなので、そちらでもしかしたら描かれるのかしら?
多分、どう考えても戦記モノにはならないだろうけど(絶対痛快ちゃんばら活劇だ)、またぶっ飛んだアレスの活躍が堪能できそうなので、是非是非新たなシリーズ描いて欲しいところです。
あー、面白かった。

師走トオル作品感想

僕と彼女のゲーム戦争4   

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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平凡な日々が一転、刺激的なゲーム人生に!
人気ゲームが体感できる熱い青春ストーリー

 数年前まで女子校だった高校に転入した少年、岸嶺健吾。周囲が女子ばかりというハーレム環境にもかかわらず、人づきあいの苦手な彼は、静かに暮らしていた。しかし、強引に現代遊戯部に参加させられたことで、彼の高校生活は波乱万丈なものへと変わっていく……。
 岸嶺が入部した現代遊戯部は、ひらたく言えば、ゲーム部。美人生徒会長や変態教師という心強い仲間に支えられ、彼は思わぬ才能を発揮し、刺激的なゲーマー人生を体験することになる!
 人気ゲームが実名で登場。その躍動感あふれるリアルなプレイシーンは必見!!
書を捨てよ町へ出よう、ならぬ書を捨てゲームをしよう、というお話。家庭用ゲーム機履歴がPS2で止まっている私にとっては、ギアーズ・オブ・ウォーとかX箱360やPS3のゲームについては主人公と同じくらい未知の領域なだけに、彼のゲームについての新鮮な驚きと快感についついシンクロしてしまった。この歳になってめっきりゲームをする機会が減ってしまったけれど、決してゲームを嫌いになったわけじゃないんですよね。単純に限りある時間に費やすリソースの優先順位の問題であって、一日が48時間くらいあったら私だってゲームに没頭できるのに。あー、この主人公がゲームにハマっていく感覚に共感を覚えるとともに、羨ましくて仕方ない。読んでて素直に、ああっ、このゲームやってみたいな、と思わされるあたり見事に作者の思惑通りに釣られている気がする。
ちなみに、私はバリバリのスペランカー世代である。リアルタイム・ファミコン世代だぜ?
「ただの新入生に興味はない。この中にファミコン版スペランカーをクリアできる人がいたら、放課後視聴覚準備室まで来るがいい。以上だ」
はい!!
さすがに二週目とかまでクリアする根気はなかったが、現役ファミコン世代にとってはスペランカークリア程度は嗜みなのですよ♪ 魔界村はどうしても無理だったがw
今考えると小中学生の頃のゲームに対する情熱、集中力は常軌を逸していたよなあ。よくまああれだけアホみたいに繊細なボタン制御を長時間にわたって維持できていたものである。しかも、ファミコンの頃のソフトってゲームオーバーになったら一面から、というのがザラでしたし。普通は嫌になる、それを何度も何度も繰り返してクリアしていくのだから大したものである。あの頃の情熱と集中力が大人になった今もあったら、それこそ何でもできそうな気がするよ。

然して、この主人公はゲーマーとして最大の資質とも言える集中力、という得難いものを持ち合わせている。それは本読みの没頭から生まれた特質なのだけれど、その集中力を武器たらしめているのは、彼のゲームというコンテンツへの好奇心なのだろう。初心者ゆえにこそ、新鮮にゲームがもたらしてくれる刺激を十全に受け取り、その面白さを純粋に受け止める。ゲームにすべてを捧げたゲーム廃人とはまた別の意味で、今の彼はまっさらであるがゆえにゲームという娯楽の楽しさを最大限味わっている最中なのだ。まったく、羨ましい話である。
今のところ、まだ物語は彼がゲームという運命と出会った発端部分であり、彼とゲームを結びつけてくれた生徒会長の天童しのぶとの交流もまだはじまったばかりですし、同じ部員となるはずの少女とは顔合わせすら出来ていない。どころか、幼少時に彼が本を通じて仲良くなった幼馴染など、まだ登場すらしていない。まだまだ話ははじまったばかりで、幾つもの伏線が仕込まれている状態。これって結構長丁場の話になりそうな感じだなあ。
てっきり、登場ヒロインの誰かが件の幼馴染なのかと伺っていたのだが、明らかに名前が違うのを見るとやはりまだ登場していない、と見るべきなのかなあ。まだ名前の出ていないモブキャラで怪しい子は居たが。
あと、ドリキャスとサターンをディスるんじゃありませんっ。セガっこがキレるぞw

しかし、少しだけ気になったのは主人公の本好き度だなあ。読書好きではあるんだろうけど、読書狂(ビブリオマニア)からは程遠いよね。もし本当に本に狂ってるなら、置き場所があろうとなかろうと本は買います。最悪、寝れるだけのスペースさえあれば良、という心構えで、という程度ならまだ甘いくらいかもしれない。部屋が本で埋め尽くされたくらいで本を買うのをガマンできる、なんてあり得ないよ、うん。
それで我慢出来るのなら、私の部屋はこんな有様になってませんよ、うん。

火の国、風の国物語 12.傑士相求3   

火の国、風の国物語12 傑士相求 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語 12.傑士相求】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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王都でクラウディアと再会したアレスだが、未だ自らの歩むべき道を定められずにいた。おまえが成すべきと思ったことを成せ。王女の言葉を胸に、アレスはすべての答えを出すため、ジェレイドと三度の邂逅を果たす!
ジェレイドさん、あーたキャラ変わってないかい?(笑
もうね、ほんの少し前までちょっと啄いたら死にそうなくらい息も絶え絶えになってた人が、こうも変わるかというくらい血色も良くなってイキイキとしてまた楽しそうにしちゃってまあ。立場が変わるとそこまで変わるかと、呆れるやら苦笑するやら。でも、考えたらジェレイドってどう考えたって指導者というタイプじゃなかったんですよね。頭が良くて性格の悪い善人が、他人に責任を負って皆を導くような立場に立たされると、頭がいい分、難しく考えすぎるようになってしまうという事なのでしょうな。この手の人物は悪巧みを真面目にやっちゃダメなんですよね。むしろ面白おかしくやってしまわないと。
詰まる所、この人は誰かの下について好き勝手やる方が性にあっていたのでしょう。自ら決断を下すのではなく、決断を下すための材料を揃えて掘り出し編み出す方が似合っていたわけだ。つまり、彼は主の望みを叶える魔法使いであり、軍師であり、宰相であるべき人間だったのだ。だからこそ、あんなにキャラ変わったのかと思ってしまうほど溌剌としていらっしゃったわけだ。在るべき場所に収まった、とも言うのかもしれない。
正直、アレスの潔癖性からしてジェレイドとはどうやっても相容れないと思ってたんですけどね。ただ、アレスが清濁併呑できるだけの度量と見識を手に入れ、ジェレイドも彼一人で反乱軍を支えることに限界が来ていた事と、指導者としてのジェレイドでは無理でも、軍師としてのジェレイドはアレスの甘さを許容した上でそれを活かせるだけの余裕と柔軟性を持ち得ていた事から、双方歩み寄ることができたんですなあ。
その結果、あれほど見事なコンビネーション、あるいは打てば響くような相性の良さを発揮できたというのは面白いところ。
しかし、結局アレスは血統における正統性を掲げる事は選ばなかったんだな。カルレーン宰相が生きてアレスの傍らに居たのなら、その言の重みを以てアレスの家が王家の血を引いている事を高らかに主張できたのだろうけど、勝手に自称しても信ぴょう性は薄いものなあ。そう考えると、アレスが実際の血筋の確かさではなく、誰もが知っているベールセール王家がファノヴァール伯爵家に対して代々言い残しているあの言葉を旗印にしたことは、意表を突かれたけれど思わず膝をたたきましたよ。あの言葉はそれこそ当初からファノヴァール伯爵家の在り方を知らしめるために何度も繰り返し描かれてきましたけど、まさか実際にその言葉に則る展開があるとは想像しなかったなあ。

しかしこれ、小説としてのご都合主義とはまた全く別の話なんですが、今となってみるとこれまで起こった様々な事件や出来事が、回りまわって全部アレスの都合の良いようにピースが収まっていっているように見えるんですよね。あるいは、後世から歴史としてこの時代を見てみると、アレスの為に暗躍している黒幕がいるのではないか、という学説でもまことしやかに語られそうなほどに。時に、歴史は必然として一人の人物を舞台の頂点に押し上げて時代そのものを担わせることがあるけれども、はたしてアレスはそんな運命に傅かれていたのか。それとも、もっと具体的に、本当に黒幕というべき人物がいたのか。
たとえば、パンドラ、という少女のような。
振り返ってみると、彼女の行動それすべて、それこそフィリップに乗り換えてからも含めて、何もかもがアレスの都合の良いように結果が踊っているんですよね。パンドラは、自分の上に戦乱を求める神のような存在が居る事を明言しているけれど……本当なのか? とね、ふと疑念を持っちゃうんですよね。本当に、そんな存在がいるのか? もしかして全部パンドラの狂言で、全部アレスのための工作なんじゃないのかと。
そこまで穿ってみるのもどうかと思うけれど、もしそれが事実ならフィリップはいい道化だよなあ。

師走トオル作品感想

火の国、風の国物語 11.王都動乱3   

火の国、風の国物語11  王都動乱 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語 11.王都動乱】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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ベールセール王国の王となるため、妖魔と手を結び暴虐の限りを尽くすフィリップ。アレスはクラウディア王女を救うため、仲間とともに王都に辿り着く。時同じくカルレーンも王都でクーデタを起こすべく動き始め……!?

フィリップが思っていた以上に良い悪役になってくれて、頼もしい限り。一応、物語の役割上は悪役ということになってしまうんだけれど、彼がこの巻で示した格というのは仁君とは程遠いものの、中世の為政者としては決して無能ではないんですよね。それどころか、王権から独立していた貴族勢力の首根っこを押さえて、中央集権化に成功しつつある。残虐で苛烈な手法を積極的に活用することで冷酷さを諸侯や民衆に見せつけて、権力者としての威を見せつけることは評判としてよろしくはないかもしれないけど、それが自分の保身や私欲に偏らずに公正に徹している以上は相応の支持を得られるものでもある。フィリップは権力基盤を固めるためにかなり乱暴な事はしているけれど、権力闘争以外の領域では無駄に殺戮に酔ったり、人民を傷つけたり、意味のない戦争を起こしたり、という事はしていないんですよね。ただ力を手に入れた暴君や無能な権力者としては描かれていない。
作中では、彼は倒すべき邪悪ではなく、アレス、クラウディアやジェレイドと目指し治世こそ相いれぬものの、一廉の英傑として描かれている。もちろん、そんな彼を慕うもの、心酔するものも多く出てくる。恐らく、彼がこのまま王となっても、ベールセール王国が亡国の道を辿るとは限らない。それどころか、大陸の覇権国家となり旧ベールセール王国領域はその恩恵を預かり大いに栄える事になるかもしれない。もし本気でフィリップが覇権を握るつもりなら、その侵略戦争を支えるべき王国を疲弊させ潰してしまうわけにはいかないから、それなり以上に富国政策に邁進しなくてはいけなくなるだろう。貴族を潰し中央集権化を図っているのもその一環だろうし、その過程で貴族の暴政に苦しめられていた農奴たちの境遇も、劇的に改善されるとは言わないものの、効率よく収奪するためにはそれなりに肥え太らせなければならない以上はある程度マシになるかもしれない。

フィリップが王座を勝ち取ることは絶対に許してはいけないこと、ではないのだ。
彼が起こす戦乱によって、多くの血が流れる事になるだろうが、この次代ではそれは許容しえる事である。もっとも、戦乱自体を否定する勢力もまた、怒れる聖女によって生まれつつあるのだが。
それを踏まえても、これは勧善懲悪の一個の英雄が巨大な悪を討滅するお話ではなく、それぞれが自分の信念と志、そして思い描く世界のために、主義主張をぶつけて雌雄を決する群雄伝である事が明治されてきたのではないだろうか。
それを思うと、ここ数巻の停滞とアレスの覚醒は、彼にこそフィリップに伍する格を持たせるために必要だった期間なのだろう。囚われの姫を助けだす一人の騎士の物語ではなく、次代を導く王としてアレスが立つ為に必要だった時間だったのではないだろうか。実際、クラウディアの為に振るわれ、自身には確固とした考えというものを持たなかった一振りの剣でしかなかったアレスは、カルレーンが認めたように明らかに以前とは変貌している。そして、今回。ついに彼はクラウディアに思考を預けるという責任を放棄した在り方から、クラウディアに自らの思うとおりに往けとの言葉によって脱却する。そして、カルレーンの告解を受け入れることで、国のため民のための非情の決断を、許しはしなくても、絶対否定しないという余地を得る。これは、ジェレイドとの和解のための大事な要素ですな、きっと。
そして、仲間のサポートはあったとしてもただ一人で剣を振るい続けた彼には、今後従う軍勢が生まれ、彼は一勢を率いる将として、民を導く王として歩み始める事となる。
さあ、戦記物として本格的に面白くなってきた。

本当はクラウディアは、アレスとともに逃げるべきだったとは思うんだけどなあ。フィリップの元に残ってしまうと、彼に正当性を与える事になってしまうのに。アレスと逃げておけば、フィリップを逆賊と糾弾し、王家に忠誠を誓う勢力も糾合出来ただろうに。

シリーズ感想

火の国、風の国物語 7.緑姫憂愁4   

火の国、風の国物語7  緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語 7.緑姫憂愁】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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 bk1

ミレスデンの巫女姫の能力が、予想をはるかに上回るもので引っ繰り返ったわっ!!
てっきり、【風の戦乙女】たるミーアと同じ系列の精霊魔法――この作品では黒魔法になるのか――だと思ってたんですよね。だって、ミーアのそれでもたった一人で一個軍に大打撃を与えられるようなものじゃないですか。大地神の類いに仕える巫女さまだったので、局地地震などを駆使するのかと想像してたんですよね。これだと、野戦では敵軍を混乱に陥れて蹴散らすに容易ですし、籠城戦ともなれば一気に崩してしまえるじゃないですか。だから、それでも十分強力だと考えていたのに……そんなレベルじゃなかったという。
あれは、ミレスデン軍の大将が――この人、猛将の類いだけど決して油断や増長で誤判断を下すタイプじゃなく、内面は非常に冷静沈着な将帥なんだが、それでも自分たちに負ける要素がない、と考えていたのも当然だよ。
これまで随分といろんなファンタジー戦記のたぐいを読んできたと思うんだけど、大軍同士がぶつかり合う会戦の中で、未だかつてこれほど反則的なものが投入されたのは見たことがないですよ!!

もう、なんというかあれか。あれがモデルなのか!?

<ワンダと巨像>

大きさ、正確ではないが20間と描写されているので、おおよそ頭頂高まで30メートルくらい? 殆どあれじゃない? サイコガンダムくらいあるんじゃないのか?(調べたらサイコガンダムは40メートルでした、デカっ)
先日までお台場で起立していた1/1サイズ・ガンダムが約18メートルだから、さらにそこから10メートル高く、横幅に至っては体高と同じかそれ以上はあるんではないだろうか、というデカさ。
実際アレを見た人は、実感として大きさが想像できるんじゃないだろうか。ちなみに私は見てないけど。

んなもん、剣と槍と弓しか持たない生身の軍勢が太刀打ちできるもんじゃないだろう。せめて、大砲でもあればわからないが、この作品では砲の類いは存在していない。大砲があっても、榴弾でなければよほど大量の砲門を集中しないと効果なさそうだなあ。

そしてそれに立ち向かうアレスの勇姿たるや……この光景はもう伝説を飛び越えて、神話の域に達しているよなあ。戦功がどうの、というレベルじゃないですよ。
俗人の領域であくせくしているフィリップくんが、なんだかかわいそうになってくるくらいに、立っている位置が違ってる。アレと功績で張り合おうというのが、そもそもの間違いなんだろうけど。
今回は、ハインツ王太子にもイイ所を片っ端から取り上げられて、傲慢にして傲岸であるはずが、ものすごく弱気になって愚痴ってるフィリップくんに、思わず同情してしまったなあ(苦笑
ハインツ王太子、あれを意図的にやってるならかなり性格悪そうだし、意識的じゃないのなら天然ということで、それはそれでタチが悪い。絶妙のタイミングでの口の出し方や論議の誘導の仕方とか、強引さが欠片もないくせに指揮棒を振るように流れを自分のいいように動かしてしまう、あの聡明なやり口は妹のクラウディアそっくりで、あの妹をしてこの兄あり。この兄妹は紛れもない傑物だというのがよくわかった。危険なのは、あまりに出来の良さを見せつけてしまったことなんでしょうけど。貴族の力が大きく王権が小さい権力構造の中で、名君の資質なんてものは排除される要因以外のなにものでもないですからね。実際、フィリップの動向は追い詰められてかなり危険なものになってきていますし。

危険な要素と言えば、ジェレイドもかなり歪んできてるよなあ。前巻で危惧していた彼は傲慢になっているんじゃないか、という不安は、彼自身が自分は酔っているんじゃないだろうか、と自覚し、絶えず罪悪感に心身を蝕まれるほどに苛まれている事がわかってある程度解消されたのですが、どうやらジェレイド氏はその辺に耐えられなくなってきてるんじゃないかな、という兆候が。
解放軍のもう一人の要であるミーアは、もう完全にアレスに魅入られはじめてるし、いざというとき解放軍がどうなるのか。義妹ちゃんのエレナはエレナで、なんか個人的に解放軍内部に影響力及ぼし始めてるみたいだしw

ミレスデン軍こそ撤退に追い込んだものの、未だ北の列強の侵攻は止まず、また国内でも不穏な動きが起こり始め、英雄として確固たる存在感を見せつけたアレスも、ただ目の前の敵を打ち破るだけの戦いだけに没頭できる時期は、もうすぐ終わりを迎えつつあるのかもしれない。解放軍との戦い、そしてミレスデンの姫巫女との束の間の対話を通じて、非常に単純な正義の論理に寄っていたアレスの内面も徐々に変わり始めており、また一瞬とは言え騎士としての立場をかなぐり捨て、クラウディアへの許されざる想いを迸らせた事で、果たして彼が今後どうなっていくのか。結構、予断を許さなくなってきているのかも。
クラウディアはクラウディアで、今回はずっと懊悩しっぱなしだったけど、果たして何について悩みに沈んでいたのか……。
シレーネのあれは意外だったけど。この人、アレスをもっと冷めた目で見てるのかと思ってたw
こうして見ると、いつの間にかアレスの周りもにぎわいだしたことで。
ベアトリスに迫られた時のことで悶々としているあたり、アレスって案外ムッツリなんじゃないかと思える所もあるので、クラウディアに一途なのは間違いないけど、こいつ結構アッサリ色仕掛けとか落ちそうなんだよなあ(苦笑

火の国、風の国物語6.哀鴻遍野4   

火の国、風の国物語6  哀鴻遍野 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語6.哀鴻遍野】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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べ、ベアトリスさん。あーた、それ完全に藪蛇じゃないのか?
アレスとクラウディアの主従としては近すぎる関係を破壊するために、いったいどんな悪辣、巧妙な策を弄してくるかと思ったら……。
ベアトリスさん、それ単なる宣戦布告ですから!! 喧嘩売ってるだけですから!! あかん、このヒト完全に色恋に狂っちゃってる(苦笑
しかも、そういうあからさまな横やりは、自らの王女としての宿命を粛々として受け入れ、アレスへの想いを叶わぬものとして封じてきたクラウディアのただの少女としての側面を、無暗に刺激しただけのような……。
藪をつついて蛇を出す。にならなきゃいいけれど。
……いやいや、読者側とすればなった方がいいのか。いいんだよね。ざまあw


さて、戦局はクラウディアが解放軍に自ら飛び込み人質になる、という行為により一時的に休戦したところで、北の列強がファノヴァール王国への侵攻を開始する、という一大転機を迎えたところ。
この巻の見所は、やはり解放軍首領ジェレイドと王国国務大臣カルレーン、そしてクラウディアの三者による会談でしょう。
ようやく、というべきか。ここでジェレイドが目論んでいた解放軍の着地点が明らかに。
なるほど、やはり王国自体の打倒や独立国の建国、という荒唐無稽なところではなく、現実的かつ壮大な体制の変革を目論んでいたわけか。
王の権力が弱く貴族勢力の発言力が尋常ではなく高い点など、この作品自体に将来的な絶対王政への移行を指向する要素が多々見受けられていたのだけれど、ジェレイドがこれほど明確にそちらへの体制変化を目論んでいるとは、さすがに予想していなかった。
そもそも、農民反乱を主体とした解放軍を率いるジェレイドの立場から、絶対王政に国家体制を変化させる方策が想像できなかったために、ジェレイドの考えがそこにあると思わなかったわけだけど、会談の場でカルレーンに語った体制改革への筋道は、カルレーンじゃないけど軽く胸が躍ったわけで。
なんとか貴族の力を削り、王権を拡大しようとしているカルレーンにとっては、ジェレイドの提案は無視できないものだと言えるのでしょう。もちろん、王国の重鎮としての立場からジェレイドのような男を全面的に信用することはできないし、してはいけないものだし、性格的にも信頼関係を結べるような人たちじゃなさそうですしね。
でも、この会談でカルレーンはジェレイドを利害関係の一致を見ることのできる相手と認識したのではないでしょうか。
面白いなあ。ここでカルレーンとジェレイドが手を握れる可能性を示したことで、王国内における対立構図は大きく構造変化を見る可能性を内包したわけだ。
図らずも、そんな可能性を導きだしたのは、王国の側にも解放軍の側にも立たず、民衆の立場から会談の旗振り役を果たしたクラウディア、というのも面白い所。もし、この会談がカルレーンとジェレイドだけで行われたら、はたして会談自体が成功したかどうか。二人とも海千山千の政治家だけに、王国と解放軍、双方にとって痛み分けという形で終わってしまった可能性が高いはず。その意味では、会談早々に主導権を奪い取り、正論詭弁政治的論述理想論、様々な論法でもって、要所要所で双方の有用な意見を引き出し、または叩き潰し、誘導して見せたクラウディアの政治的センスの見事さは瞠目に値する。これ、自分の意見をごり押しして自分の望む形を引きだしたのとは全然違う、見事な操縦術だもんなあ。
在る意味、臣下の使い方が抜群にうまい、ワンマンとは違う王としての資質ともいえるやり方でもあるし。
結果的に、双方にとっても有益な結果を得る形で会談を終わらせたのだから大したもんだ。

一方で、並行して北の地で、襲いかかる無慈悲な傭兵軍によって蹂躙される無辜の民たちの悲惨極まる状況を、行商人でしかなかった一人の男ヴェリックの姿を通して丹念に描かれるところなど、この作品が決してアレスという戦場無双の男のとんでもない無敵っぷりを堪能するだけのものではないことを示している。
家族を守るため、日常の中で武器を握ることなどない民たちが、自分の死を前提して無慈悲な暴虐と戦う姿。主の命を破り、弱きものを守るため、武人として誇りを守るため、剣を取る騎士たち。
彼らの絶望的な、でも最後まで諦めず戦う姿を丁寧に描いたからこそ、最後のアレスの登場が、魂を震わせるのです。

どこか皮肉なことに、こうして災禍に見舞われる民衆の悲惨な姿を描けば描くほど、本来その力無き農民の一人であり、自分たちもまた貴族たちの暴虐に抗うほかなく、民衆を救うために立ち上がったはずのジェレイドが、そんな民衆の塗炭の苦しみを忘れてしまったかのような姿が浮かび上がってくるわけです。
もちろん、本人は忘れているつもりはないでしょうし、最終的に力無き農民たちの暮らしを少しでも豊かにするために尽力するというジェレイドの目的は一切ぶれていないのですけれど。
でも、彼は自分の目的の正しさと自分の悪辣さへの自覚、死を受け入れているという覚悟がエゴイズムとなって、傲慢になってしまっているように思えるなあ。自分が外道なことをしている、最悪の罪人と自覚しているからと言って、何をしてもいいってわけじゃないはずなんだよ。

火の国、風の国物語 5.王女勇躍4   

火の国、風の国物語5  王女勇躍 (富士見ファンタジア文庫)

【火の国、風の国物語 5.王女勇躍】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫

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13歳とは思えぬオパーイに乾杯(マテ
失敬失敬。しかしながら、このクラウディア王女。身体の成熟具合以上に精神的な高貴さが半端ない。
僅か七歳にしてノブレス・オブリージュ。高貴なる者の義務、というものを理解し、体現しているのだから。

というわけで、今回はクラウディア王女とアレスの道中に二人の馴れ初めが回想として挟まれる構成。
自分、てっきりアレスのあの人外の強さはパンドラと契約してから手に入れたものだと思ってたけど、その下地となる彼の本人の強さも尋常ではなかったのね。まだ十をいくつか越えた程度の少年であるアレスに、国内有数の使い手である大人たちがまるでかなわなかったというんだから。
元々が常軌を逸した強さだったのに、そこにチートであるパンドラの加護がプラスされたら、そりゃ一騎当千ならぬ一騎当万の境地にも至るわな(苦笑
でも、そんな無双のアレスに、騎士として人間としての魂を吹き込んだのはクラウディアだったのね。そして、正義とは決して一義的な概念ではないということを教えたのも。
アレスってどうしても頭の固い所があるから、もしあのまま成長していたら、人の気持ちを考えず規範にばかり縛られる教条主義的などうしようもない厄介者になっていたかもしれないね。今でも、まだ清濁飲み込めずにいるところあるし。
一方のクラウディアも、王家の人間であるという立場に固執して自分がクラウディアという一個の人間、一人の少女であるという点を端から捨てていたような面があったものの、アレスを傍に置くことで徐々に少女らしい素顔を表に出し始める。
彼女もまた、アレスの影響を受けずにそのまま成長していたら、果たしてここまで大きな器を得ることが出来ただろうか。自分を殺し続けるということは、やがて情緒も死んでいき、人形として生きるに等しいとも言えるわけで、どれほど志が尊かろうが、義務を果たしていようが、単なる歯車に身を落としてしまえば、そこにどれだけ人を惹きつけるものがあるでしょう。
その意味では、この二人はお互いに掛け替えのない存在としてお互いを必要とする関係だったのかもしれない。
今回、クラウディアがアレスに頼んだ内容は、あらゆる意味でただの家臣に押し付けるには大きすぎる難題でした。物理的な実現性の話ではなく、むしろ考えられるのは事後のこと。
全部上手くいったとしても、それがクラウディアの頼みであったとしても、アレスがクラウディアを敵中に連れ込んだというのは逃れられない事実。その責任を、アレスはとらされることは、クラウディアが予想していないとは考えられないんですよね。今回の過去回想で、実際に過去に同じように彼女を危険にさらし、責任を取らされそうになったという一件が描かれているわけですから。
つまりこれって、内乱を終決させるためにアレスを潰す覚悟がクラウディアにあった、と考える事も出来るわけで。
もし本気でその覚悟が彼女にあったら、マジで惚れますね。もっとも信頼する、異性として愛してすらいるアレスを、であるからこそ自身の渾身の国家への献身に巻き込み、使い潰すことを厭わぬほど、彼女が己を私の無い公の存在であると覚悟きめてるってことですから。

……ちょっと、そこまで考えてるとは思えないのも確かなんですけどね(苦笑
ジェレイドすら圧倒するその存在感は感服するばかりなのですが、彼女の策というのはあくまで対処療法に過ぎないのも確か。一時的に内乱は収まったとしても、この内乱が起こってしまった原因の根本的な解決には一切手が付けられない形でもある。
てっとり早く、臣民同士が殺し合う状況を止める、という意味では効果的で博愛的ではあっても、原因が解消されなければ同じことは繰り返されてしまい、結局死人は増えていくばかりになってしまう。
もっと言うと、クラウディア王女の立場からすれば、国軍と内乱軍の戦いが臣民同士の殺し合いに映るとしても、ジェレイドたちの立場からすれば、相手の王国軍、貴族軍の連中は身分違いの別人種。
ジェレイドの仕組んだ策謀は、確かに敵国の侵攻を呼び込み、自国を危機に陥れる悪辣な代物で、アレスからすれば絶対に許せない所業でしょうけど、果たして彼ら農民に国家への帰属意識がどれほどあるものか。
彼らにとっては何よりもまず、自分たちが生き残ることが最優先なわけですし。
問題は、ジェレイドがどれほどの規模で、またどういう形で国家のシステムを変える大戦略を構想しているか。
今のところは、自分たちが生き残ることが最優先って感じなんだけど……。

そう、結局のところ王家の権力が非常に限定されているってところが問題になってるんですよね、この作品。
貴族の権力が強すぎて、王権がほとんど及ばない状態。いわゆる諸侯が乱立し、権力が分散している状態から、中央集権化のもと絶対王政に移行する過渡期にあたるような……、いやそれとも特権階級の権力をはく奪していく啓蒙主義的な展開に至るんだろうか。

クラウディアとアレスが反乱軍内部に入り込んだ段階で、外敵が押し寄せるという展開は、色々と先の流れを想像できるんですよね。
ただ、パンドラがいらんことしたからなあ。真実を知ったアレスは、あの性格からしてジェレイドをまず許さないだろうし。
ジェレイドが言う、第二、第三の策の全貌も見えてこないし、果たしてどういう展開に持っていくのか、なかなか難しいところ。


しかし、アレスの世話役の爺さん、かなり大物だったのね。まさか、王様の相談役も務めるほどだったとは。
んー、でも国務大臣が憂うアレスの秘密ってなんなんだろう。今回の過去回想で見えた王様のアレスに対する態度からは、なんも分からんかったんだけど。

火の国、風の国物語 4.暗中飛躍5   

火の国、風の国物語4  暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-4)

【火の国、風の国物語 4.暗中飛躍】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫


わははははっ、これは凄い凄い。あはは、滅茶苦茶おもしれえ!
主人公アレスの強さがはんぱねえ。完全に人外。リアル一騎当千。独り三国無双。ここまでやられると、もはや痛快以外のなにものでもありませんよ。
敵からも味方からも「りょりょ、呂布だぁぁぁ!」状態(笑
その戦場でのあまりにも華々しい活躍から、敵である反乱軍どころか味方の王国軍要人からも要注意人物として暗殺指令が下されてしまったアレス。
敵味方の両方から命を狙われるという絶体絶命のピンチに陥っているはずのアレスなのですが、その刺客の蹴散らしっぷりがもうすげえのなんの。そのあまりのデタラメっぷりにはもうなんか最後の方は、刺客側の方が可哀そうになってきちゃいましたよ。反乱軍側の刺客も、王国側の刺客も無能どころかかなり有能な人物で、相手が普通の人間なら絶対しとめられるような周到、場合によっては過剰すぎるくらいの手段を弄してるのにも関わらず、なんか反則みたいな勢いで突破されていくんだから。もう、見てるこっちとしたら笑っちゃうしかないですよ。あははは、もうこれ気持ちいいわw
しかも、アレス。本人自分がどれほどヤバい状況に置かれてるか、脳筋なのでよくわかってないしw
そう、このアレス。完璧超人とは程遠い、ステータス的に政治力・知力ともに一桁台ではないかという、完全に脳筋武人なんですよね。領地の内政代官の人なんて「領地と財産ぐらい簡単に騙し取れそうな気がしてなりませぬ」なんて言って憚らないくらい、駆け引きや腹の探り合いという類いのことに頭がさっぱり回らない人ですし。
がためか、どれほど強くても、あんまり嫌味がない。っつーか、その脳筋さがカッコイイ(笑
普通、これほど政治的に無能だと、ちょっと出世したり戦功をあげて目立ったりするとぽっくり抹殺されてしまうものだけど、物理的排除が絶対無理だもんなこれ、どうしようもないぞw

しかし、本来なら主人公サイドと思しき人格的にもキャラ的にも能力的にも優秀な人材たちが、どうして敵側に回ってるのかと不思議に思ってたんだけど……こんなアレスみたいなのを相手に立ちまわれるのは、それこそ一つの物語の主人公となれるだけの格のある連中でないと無理ですわ。それこそ、多少でも小物臭や悪党臭が漂った途端、雑魚のごとく蹴散らされかねないもの。
おかげで、アレスの回りはローランとかレオンとか変なのしか集まってないし(笑 まあ、こいつらはこいつらで妙に味が出てきて面白いんですけどw
義妹のエレナは、やっぱりメインヒロインは難しそうだなあ。今回、ほぼ出ずっぱりだったのですが、アレスに食われて目立ってなかったし。この子は妹でいいのかも。
となると、やはりメインヒロインはクラウディア王女か、パンドラということになるのか。パンドラ、さり気なくアレスが他の女に顔を向けてると嫉妬してるんじゃないかという素振り見せてるのが意味深だし。彼女、なんだかんだと自分に課せられている役割以上に、アレスに肩入れしてますよね? 本人、まったく自覚ないみたいだけど。

ちょっと驚きだったのは、クラウディアの兄。王太子のキャラですか。これまで登場してなかったので、いささか暗愚に傾いたキャラなのかと想像していたのですがこれがどうしてどうして。武人タイプではないものの、聡明で優しく、果断で理知的という次代の王に相応しい人物。
うーむ、となるとやっぱり危ないのかなあ。
王国の権力構造も、どうやら予想以上に王権が弱く貴族の勢力が強大な国体みたいだし。こりゃあ、かなりダイナミックなシフトチェンジが待っているのかも。あのジェレイドが着地点も見えないまま反乱軍を率いているわけはないだろうし、彼が企んでいるという大謀略に次回のクラウディアの戦を終わらせるための算段、それらが引き金になるのかも。

今回、読んでてもうめちゃくちゃ爽快で、面白かったのですぐにでも続きを読みたい気分だったんですよね。そこに、間をおかずに11月に次の五巻発売ときたら、師走先生サイコーとハグしたい気分。
続き、楽しみに待ってます。

火の国、風の国物語 戦竜在野  

火の国、風の国物語―戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫 182-1)

【火の国、風の国物語 戦竜在野】 師走トオル/光崎瑠衣 富士見ファンタジア文庫



富士ミスの【タクティカル・ジャッジメント】シリーズの師走トオルが新たに送り出す正統派ファンタジー。
って、実はタクジャって私、初期に何冊か読んでるだけでシリーズは買ってないんですよね。基本的に作者買いのわたくし。逆に言うと、いったん離れてしまうとなかなか再びその作者の本を買う機会がない、ということにもなります。
でも、しばらく遠ざかっているうちに、こっちの趣味趣向が年月によって変わるのか、作者が上手くなるのか、新しいシリーズが作者の筆致に合っているのか、偶に劇的に面白くなってるときがあるんですよね。
というわけで、最近はインスピレーションに従って、購入リストから外している作家の作品にも手を伸ばすようにしています。
これも、ティンときた! というほどじゃないんですけど、デビューからずっと同じシリーズを続けてきた作者の、新しいシリーズ。しかも、これまでの裁判モノから一転してのどうやら正統派らしい直球ファンタジー作品らしい、ということで、手を出してみることにしたのですが……。

ストライィィィィィック!!

直球かと思って待ち構えていたら、豪速球が来ましたよ!
わりとありふれているようで、実はライトノベル界隈ではあんまり数がない英雄戦記モノ。
主人公は多少頭に血が昇りやすいものの、心身ともにどっしりと腰の据わった騎士らしい騎士。それでいて、若者らしい初々しさも兼ね備えてて、読んでても気持のいい爽快なまさに英雄の器ともいうべき王道主人公。
基本的に最強主人公なんだけど、そういうのを感じさせないんですよね。たとえば、アルスラーン戦記のダリューンは、尋常ならざる最強っぷりだけど、それはまあダシューンだし、で片付けてしまえます。それに似た感じの、そうですね、最強であるのに相応しいキャラクターというべきか。
堅物で昔気質、姫様に良いようにこき使われる苦労症、という若いのに古風な気性も、好感度高いです。
それでいて、戦闘時の凄味を感じさせる描写、表現はなかなかのもの。線上の中で敵味方を問わず、視線を引き付けるような英傑の気風。
たまに見かけるあまりに軽いなんちゃって中世じゃなく、それなりにちゃんとした戦記モノを展開できるように練り上げられた封建制の世界観という土台もあって、なかなか期待できそうな戦記モノが楽しめそうです。
少なくとも、読み終わってワクワクドキドキが止まらない程度には。

ヒロインも、高飛車で主人公アレスを顎でこき使いながら、王族としての義務と役割を幼い頃から身につけ、その理想を実践しようと常に努力している年下のお姫様クラウディア。
最後の戦闘終了後の野戦病院で、それまでの地味っぽさを脱ぎ捨ててキャラ立ち覚醒してみせた、従軍神官にして義妹のエレナ。
そして、黄昏の王と呼ばれる謎の存在に仕え、アレスに助言を与えながら彼を殺戮の血と戦乱の中に導こうとしている精霊パンドラ。
と、イイキャラが、それぞれ三方かち合わないところに配置されてて、妙ですw
あとは、ドワーフの従者ガルムスは、まあ別としても、アレスの副官となる女垂らしのローラン、そして一度アレスにコテンパンに敗北してから紆余曲折の道を歩んでしまってる少年騎士レオン。この二人の脇がどう輝いてくるかが、けっこう楽しみ。

どうやら、この物語、敵側視点から描かれている話も雑誌の方で展開されているらしいので、思っているよりもでっかい話になりそうな予感。
うふふ、望むところでございます。
この手のファンタジー戦記ものって、ほんとあんまりないから、期待は膨らむ一方なのですよ。
 

7月4日

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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
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佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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