オトギロワイヤル 長靴を履いた猫vs.桃太郎 ★★★   



【オトギロワイヤル 長靴を履いた猫vs.桃太郎】 幹/hncl 講談社ラノベ文庫

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“人生に必要なことは童話が教えてくれる”。自他とも認める童話オタクの幸也は改変・改訂版のすべてを読破したいと、時間があれば図書館や書店に足を運んでいた。そこで呼び寄せられるように手を取ったのは『長靴を履いた猫』。何度も読んでいる作品だったが、その本は特別だった。そこから登場人物のオーガが現実の世界に飛び出した! オーガは幸也に襲いかかり物語の結末を変えようとするが、それを阻止するべく、猫耳少女……同じく本から出てきた猫が幸也を守ろうとする。彼女は幸也を主人(公)とし、身を守ることを約束、暴れるオーガを本に戻そうと街へ出向いた。しかし、二人を待っていたのは別の作品の登場人物・桃太郎!?

タイトルでVSとなっている主人公格の二人のキャラクター。だけど、対戦相手ではなく世界観を越えた共闘相手でした、というの昭和のアニメとか特撮の映画テイストですなあ。
さても、この物語において主役となるのは、本の中から飛び出した童話のキャラクターたち。
【長靴を履いた猫】って読んだか読んでなかったか、憶えてないや。高校生ながら外国語版も含めて古今東西の童話を読み漁っている主人公と違って、さすがに自分は童話の類は幼い頃にしか読まなかったと思う。それも絵本という形で。というか、文字の本という形で読んだことがあっただろうか。それでも、有名所の童話はなんやかんやとその内容については外から入ってくるので大体は知ってはいるのだけれど、長靴を履いた猫に関してはどんな話だったのか記憶になかった。
アニメ作品でやってましたっけね? それも、見たのか見てないのか。キービジュアルは強く印象に残っているのだけれど。
なので、「長靴を履いた猫」にオーガなんてものが出てくるなんて全然知りませんでした。オーガなの? オーガなんて単語が日本で通用するようになったのってここ10年20年ってところだと思うので、昔の長靴を履いた猫ではオーガじゃなかったような気がするなあ。読んだかどうかも定かではないにも関わらず、そう言ってしまうのもどうかと思うのだけれど。
最近ではオーガなのか。
そもそも、自分の中の童話の知識って……甲田学人さんの【断章のグリム】だったんじゃなかろうか。あれはこう、原典のさらにグロくてエグい部分を容赦なく直視しつつ、さらに解釈をえげつない方向に向かって掘り下げていく内容だったので、童話となるとどうにもこう、裏というか背景が気になってしまうという弊害が。
ともあれ、本作では本当は残酷だった童話シリーズや、赤ずきんが重火器振り回して凶悪に哄笑しながら暴れまわったりするようなキレキレの童話キャラたちの祭典というのではなく、かなり本来世間で一般的に認識されている童話作品に寄ったマイルドなキャラクターになっている。
と言っても、これ童話のキャラって長靴を履いた猫のネコ以外は殆ど登場しないような。オーガちゃんですら、チラッとしか出てきませんし。
そもそも、あんまりキャラクターの掘り下げもやってくれないんですよね。というか、ヒロインの立ち位置であるはずの薔薇垣さんや桃太郎役の吉備さんも物語の本筋には役どころはあるのですけれど、主人公の凛堂幸也の物語に深く入ってこれたかというとちょっと疑問なんですよね。お姫様役であり、頼りになる仲間役ではあったとしても、ヒロインとして主人公に絡めたかというと……。
薔薇垣さんなんて後半眠ってばかりで、彼女の想いというものをちゃんと形作る事叶いませんでしたし。薔薇垣さんは彼女なりに思いを育んでいて、それを伝えられたらと思う所もあったと思うのですけれど。吉備さんも、家柄として桃太郎やってますけど、そのことについてどう考えているのか、今こうして幸也と組んで動いていることにどんな思いを抱いているのか、という点などについて深く踏み入ることありませんでしたし。
その意味では、物語の進行重視だったのかもしれません。むしろ、黒幕であり敵役だったキャラの方が、幸也と向き合う機会が多かったくらいです。とはいえ、彼女もまたいまいち個性的とは言えず、動機もろもろも含めて定番的であったので存在感としてはあんまり印象に残るようなタイプじゃなかったんですよね。
総じて、全体的に見ても強烈に焼き付くような印象的な何かがあるわけではない、地味目なイメージに終始してしまったような気がします。内実も含めて。ネコもにぎやかであり続けてはいるんですけれど、軽々しいまんまで最後までいってしまった気がしますし、主人公の童話バカっぷりもあんまりこっちの興味まで引っ張られるような印象深いものはなかった気がします。童話薀蓄がたり、なんかを延々と熱心にされたら興味も湧いたかもしれませんけれど、触れてもサワリだけという感じでしたしね。フィジカル最強という設定も、余録という感じでそれを強い武器に出来ていたかというと、さてどれだけ活用できていたか。
なんとも大人しい感じのあっさり風味のお話になってたかなあ、という感触でありました。個人的にももうちょい濃い目でキャラの描写に重きをおいた作品の方が好みかなあ、最初のシリーズ【神様のお仕事】みたいな。

幹・作品感想

遠野誉の妖怪騒動記 2 ★★★   

遠野誉の妖怪騒動記2 (講談社ラノベ文庫)

【遠野誉の妖怪騒動記 2】 幹/しきみ 講談社ラノベ文庫

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自称妹の妖怪三人娘と穏やかな日々を送っていた誉だが、小春たちは家出してここに留まっているため、追っ手がやってくる事も気がかりであった。家出の理由は親の決めた結婚に反発するモノ。ある時その破談に協力するという天狗の覚海が小春たちを訪ねてきた。彼らはどう見ても怪しいが、利害は一致している。悩む小春に誉は親との和解を進め、小春もそれを受け入れ覚海達の誘いを断った。だが彼らの真の目的は破談のその先にあり、小春を無理矢理さらって逃げようとする。戦闘能力の低い妹達が小春を取り戻す方法は、誉に隠された力を使う事!?誉の正体を知っても小春はまだ「お兄ちゃん」と呼んでくれるのだろうか…!?
結局、このシリーズも二巻で打ち切りかー。とりあえず話をまとめるために、かなり無難な筋立てになっているのが残念といえば残念。無難というよりも、テーマを掘り下げる余裕がなかった、というべきか。時代の変容から取り残され滅びの道を歩みながらもそれに気づかず形骸に固執し続ける純妖怪と、人の社会の中に溶け込んで融和を図る妖怪たち、両者の象徴が山ン本五郎左衛門と神野悪五郎であり、山ン本の係累である小春たちと、当代神野悪五郎であった誉との家族としての共同生活が、裏に様々な思惑があったとはいえ相反する妖怪という存在が有している時代に対する2つの大きな流れを一つに融和させる、妖怪という種そのものの大きな時代の転換点が、この小さな家族に集約されてたんですよねえ、この話。人側の退魔師の団体所属である幼なじみの音々も、人と妖怪の関係という象徴としてかなり意味ある配置でしたし。彼女たちが退魔師としては、特別でもなんでもない極々平均的なレベルの組織だった、というのも特別枠ではなく平凡だからこそ、妖怪に対する人間側のスタンスを象徴するような感じでしたし。
そういう大きなくくりとは別に、家族という関係の大事さや掛け替えのなさも、それぞれ両親を失っていたり、親と意思疎通を欠かしていてすれ違っていたりする中で、改めて確認するようなアットホームなエピソードを絡めつつ、その家族の絆やあったかさこそが、凝り固まった形骸を打破するきっかけや原動力になったりとか、音々姫がものすごいラブ寄せしたりとか……掘り下げ関連付けて話を練り上げて昇華していくための仕込みやらやりたいテーマみたいなものは、すごく伝わってきたんですよねえ。いろいろやりたかったんだろうなあ、というのがわかっただけに、それをとりあえずサラッと撫でる感じで全部盛り込んできたのはさすがと思いつつも、グリグリと奥の方にねじ込んで結べなかったのは、やっぱり未練が残るところなんだろうかなあ。
この作者さんの話は、いっぺんじっくりと長めのスパンで練り込んだものを読んでみたいんだけれど、往々にして2巻で打ち切られてしまうので、ほんと消化不良気味なのよねえ。もっと長いシリーズ読ませてください、ほんとに。せめて三巻。三巻あれば、最初の【神様のお仕事】くらいの深度までは仕上がると思うだけに。

幹作品感想

「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ 1.太秦萌の九十九戯曲 ★★★☆  

「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~ (講談社ラノベ文庫)

【「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ 1.太秦萌の九十九戯】 幹/賀茂川 講談社ラノベ文庫

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連休直前に送られてきた『京都・パワースポット巡り』の案内。写真撮影が好きな太秦萌は幼馴染みの松賀咲と小野ミサと、このイベントで思い出作りをしようと考えた。パワースポットを巡りきると願い事が叶うというのにも心惹かれていたが、今まで三人で市内観光をしたことがなかったのだ。張り切る萌の前に、イベントの案内役だという自称“精霊”の都くんが現れた。萌たちは都くんに色々な意味合いで妖しい巫女の元へと連れて行かれる。巫女はイベントの本当の目的を語り始めた。これはいくつかの試練を乗り越えなければならない神聖な祭なのだと。果たしてどんな苦難が待ち受けているのか…!?元気ハツラツ★ガールズストーリー!!
作者の幹さんと言えば、【神様のお仕事】シリーズなどを良作を手がけてきた人なのだけれど、その人がノベライズ。しかも「地下鉄に乗るっ」シリーズって……聞いたことないんだけれど、なにこれ? と、思ったら、本作に出てくる幼馴染三人娘が京都市営地下鉄PRキャラクターなんですか。そりゃあ知らんわ。読み終わってあとがき読むまで、これが企画物という背景も知らなかったのですが、まずキャラクターありきで、バックストーリーとかもなかったと思うんだけれど、そういう所が引っかからずに素直に物語に入っていけたので、改めて振り返ると上手いこと作品世界を構築してたんだなあ、とちょいと感心してしまいました。太秦萌と、他の二人の関係からして何もなかったはずですしね。制服からして違うのだから、同じ学校の生徒にも出来ず、どうやって一緒に動かすのか、というところから考えねばならなかったはずなのですけれど、バラバラの学校に通う幼馴染同士、というところからスタートさせて、そこから三人が一緒に京都巡りをする理由とこの物語の着地地点までうまいこと繋げてるんですよねええ。オリジナルキャラとなる白河澄の存在も、彼女らの京都巡りのコンセプトに上手いこと合致させて、自然に流れの中に加わる形になってましたしねえ。
神様の領域に片足をつっこみ、普通の人が見えない八百万の世界が混じり入った現実の京都で様々な賑やかなイベントに巻き込まれながら、京都各所の著名なスポット、或いは穴場の名所、地元の名物なんかをめぐっていくわけだけれど、話を読み進めていくと自然に京都の情報が頭のなかに滑り込んでくる。物語は添え物で観光案内の情報を羅列するのがメイン、というのでは全然なくて、あくまで物語が主眼であり、それを楽しんでいたら自然と……という風に出来ているんで、観光案内としても実にお見事。観光情報ばっかり強調されて目の前に押し出されてもつまらないですし、読み飽きちゃいますもんね。その点、本作は観光案内というコンセプトを意識せずに、純粋に最後まで物語として面白かったですし。
でも、地下鉄にはそんなに乗ってなかったような…(笑
ちなみに、世界観についてはやはり幹さんの一連のシリーズと共通しているようで、八百万の神様や妖怪たちも一般人には見えないながら、ちゃんと地元に根を張って存在している世界のようで、その点でも入って行きやすかったのかな。多分、この作品内では神務省とかもあるんだろうなあ。狐面の巫女さんも、そっち関係の人だろうし。

幹作品感想

遠野誉の妖怪騒動記 1 3   

遠野誉の妖怪騒動記1 (講談社ラノベ文庫)

【遠野誉の妖怪騒動記 1】 幹/しきみ 講談社ラノベ文庫

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両親が残してくれた洋館に一人残され、慎ましやかな生活を送っていた遠野誉のもとに、突然知らない少女が妹と称し現れた、しかも三人も。特に小春は兄妹に対しておかしな認識を持ち、一日中誉にベッタリ。その光景に違和感を持つ者はおらず、オタク上級者の先輩は「ギャルゲー設定に目覚めたか!」と盛り上がる始末。困惑する誉の前にやっと現れてくれた理解者は幼馴染の御玉音々だった。彼女が陰陽師であったことも初耳の誉だが、更に妹たちは妖怪だと聞かされる。妹を演じる妖怪娘たちの目的を問うと、彼女らを誉のもとに送り込んだ者が居たことが判明する…。誉の周囲で妖しい陰謀が渦巻き、穏やかだった日常は闘いの生活へと変貌する!?
しがらみにも御役目にもルールにも縛られる必要はない。それが正しいと信じたのなら、正しくなくても大切だと思ったのなら、それを貫けばいい。というと無法になってしまうんだけれど、前例に拘ることが秩序の維持につながるわけじゃないんですよね。時として前例を無視して柔軟に対応することで、破綻から脱し障害を乗り越えることが出来る、というのを示したのが前前作の【神様のお仕事】であり、前作の【ユア・マイ・ヒーロー】だったわけなんだけれど、実のところ判断を試されそうなのは主人公の誉氏ではなくて、御玉音々の方っぽいのよねえ。誉の方は、その手のしがらみから根本から解き放たれているようなんですよね。その出自のせいなのか。これまでの作品の主人公が「神様」「ヒーロー」であるのに対して、今度は「魔王」となるのですから、そりゃ秩序を守る立場ではないもんなあ。彼の揺るぎのない流されっぷりは、芯が無いのではなく真芯があってその他は鷹揚としているから、という風にも見える。普通、いきなり朝起きたら見知らぬ妹達が以前から居るように家でくつろいでたら、どれほど肝が据わってても混乱したり動揺したりするものなのに、動じる素振りすら見せずに成り行きに任せてしまったあたり、なんて気合の入った流され方だろうと逆に感心させられたほどだもの。
でもなるほどなあ、この超然とした態度は、神様のたぐいと似ているといえば似ているわけで、ちょいと俗から踏み外してるわな。音々さんが若干ストーカーっぽく密着するほど目が離せなくなってしまったのもわからなくはない。わからなくはないけれど、御剣家の妹もかなり病んでたきらいがあったのを考えると、護三家の女性陣は概ね並外れた執着心の強さの持ち主なのかもしれない……やあ、でもデビュー作の巫女さんが一番なんだかんだと病んでたのを思うと、この世界の女性の半分くらいはヤンデレ気質があるのかもしれないなあw
まあどう考えても、音々姫さまが幼馴染よりも家の御役目を優先するとは思えませんけれどね、これっぽっちも。自分の人生の大半を、誉のために費やしちゃってるのを見てしまうと、どう考えても千鳥とか茜サイドのヒロインですw

しかし、誉の正体となる妖怪って、マイナーなのかメジャーなのか微妙なところですよね。【うしおととら】には出てましたけれど、【稲生物怪録】を知っている人なら、というレベルの知る人ぞ知る、という知名度なのか。
むしろ、正体が気になるのはオモイカネ様の巫女さんの方なんですけどね。あの人、絶対何かしらの背景というか設定がございますよ。

幹作品感想

ユア・マイ・ヒーロー 2.千早ぶる神3   

ユア・マイ・ヒーロー2 千早ぶる神 (講談社ラノベ文庫)

【ユア・マイ・ヒーロー 2.千早ぶる神】 幹/ぶーた 講談社ラノベ文庫

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神を創生する千早計画―まだそれは未知であり開発途中であるが、手にすれば世界を操る可能性を秘めていた。それを封じた宝珠は星宮市で保管されていたのだが、ある人物が宝珠を盗み出そうとする。その人物に雇われたのは桁違いの霊力を操る霊能者達。万能な天剣を持つ八雲でも歯が立たず致命傷を負い、やすやすと宝珠を渡してしまうことに!皆が苦戦していた犯人確保に加わったのは、家出した八雲を捜し追いかけてきた妹の茜。彼女は兄と違い才ある剣豪だったが、謎のロシア美女の手に落ち、窮地に追い込まれる。神を創生し操る千早計画の全貌、そして茜の正体とは!?神を殺めるミッションを課せられた、アクションファンタジー第2弾!
苦悩する天才たち。あれほど才に恵まれた巫女である聖でさえも、規格外の存在を目の当たりにしたことで自己肯定出来なくなり、八雲と組んでこの街で作戦行動に入るまで迷いの中に居たように、隔絶した剣才を蓄えた茜もまた、エージェントとしては失敗を重ねて落ちこぼれの烙印を押されかけ、苦悩し続けていたという。
才能の無さ故に苦しみ、実家を飛び出して地べたを這いずるようにヒーロー足らんと努力し続けた八雲だけれど、決して才があるから順風満帆な生き方が出来る、というわけでもないことが、八雲の二人の「妹」の苦悩がそれを示している。そして、彼女たちにとっては才能のない落ちこぼれであるはずの八雲こそが、何者にも代えがたい「ヒーロー」であったのだ。
才はなく力も弱い。どれだけ足掻こうとも、本物の天才との間には越えがたい壁がある。それでも諦めず、歪まず、弱い自分が出来うる事を全部拾って、頭を使い、強かに立ち回り、クレバーに勝ちを拾っていく。それも、ただ勝つことに拘るのではなく、目的を達する事に徹するのでもなく、ヒーローとして悪いやつをやっつけ、助けなきゃいけない人を絶対に助ける、そんなヒーローに、彼は成らんとしているのだ。
数々の名だたる英雄を育ててきた、零落した女神のクロの目は確かだったのでしょう。英雄とは天才にあらず、すなわち「イイ男」ってなもんだ。あらすじには茜の正体云々言っているけれど、むしろ正体に驚かされたのはクロの方である。どっかの元神様であることは既に前巻で言及していたけれど、さすがにこの正体については見識の及ばぬところであり、同時に英雄の教育者としてはなるほどと深く首肯するものでありました。
ってか、日本の神様は全盛期とばかりに大いにはしゃいでいるのに海外の神群の中には既に信仰を失って滅び去ってしまっているものもあるのか。海外は海外で、地元の神様たちがそれぞれに威光を示しているのかとも思っていたけれど。
しかし、現人神になるというのは掛け値なしに人間の枠組みを超える禁忌だったんだなあ。精神が明らかに狂乱しちゃってるじゃないか。人が人以上の存在になるというのは、精神構造から価値観から根本的に変わってしまうというのが当たり前であり……前作の主人公はあれ、なに平然と「朝起きたら神様になってました」みたいな感じで神様にクラスチェンジしてたんだろう。そりゃ、当初他の神様たちや巫女さんたちに警戒されるわけだわ。それ以上に、千鳥がどれだけ危ない橋を真人に渡らせていたのかを今になって目の当たりにして、冷や汗が出てくるじゃないですか。あんた、一つ間違えたら真人くん、こうなってたのよ? どれだけ、自分の人を見る目に自信があったんだか、自分の能力を信じていたんだか……単に恋は盲目だったんじゃ、と思うと乾いた笑いが……。いやはや、今代の現人神さまは、実際偉大な方だったのですなあ。
一方で、此方の主人公にして英雄候補も、何気に尋常じゃないですよね。才能がなかろうと、弱かろうと、助けてと呼ばれたら即座に現れてくれる人ほど、ヒーローに相応しい人は居ないでしょう。
全然スマートじゃないけれど、バタバタと落ち着かずにクールとは程遠いけれど、二人の天才少女が心から憧れるヒーロー見参此処にあり。
惜しむらくは、この二巻でこのシリーズ終了という所でしょうか。せっかく、せっかく八雲の聖にクロに、そこに茜が加わって、ある意味パーティーとしてもラブコメとしても三人と一匹で完成形を得たというのに。ある意味こっからスタートと言っても過言ではなかったのに、勿体無いなあ。
前作から考えても、ほんと話の見せ方、キャラの見せ方、語り口など上手いんですよね。練りこめば練り込むほど味も出てきて、長期シリーズ向きの作者さんなのに。一度、じっくりと長いの書かせてあげて欲しいのです。

1巻感想

ユア・マイ・ヒーロー 1.八雲たつ出雲 3   

ユア・マイ・ヒーロー1 八雲たつ出雲 (講談社ラノベ文庫)

【ユア・マイ・ヒーロー 1.八雲たつ出雲】 幹/ぶーた 講談社ラノベ文庫

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神務省に所属する退魔師の八雲は新任の美少女・聖と共に、星宮市で起こっている事件について隠密捜査を行うことになった。星宮市は霊能特区と呼ばれる地であり、そこにある星宮学園は霊能者養成機関でもある。二人はこの学園に編入し事件の裏にいる者を探ることになったのだが……。学園を統治している生徒会長の宝生と副会長の土門、彼らに目をつけられた八雲と聖の二人は、動きを封じられつつ任務の遂行を目指す。一見、明るく穏やかな学園だが、その裏に隠された真実とは!? “神”を求める人々の闇が、街を覆い尽くしていく!
突然神様になってしまった高校生と、その巫女さんのトラブル三昧の日常を描いた【神様のお仕事】でデビューした幹と書いて(もとき)と読むさんの新シリーズ。第二作も神様にまつわるお話で、もしかして、と思ったら本作も【神様のお仕事】と同じ世界のお話みたいです。
というかね、よく読むと今回のお話って、【神様のお仕事】のヒロインの千鳥さんが仕出かした事の後始末というかトバッチリというか余波というか、ともかく大いに千鳥さんが原因の一端だったりするわけです。
前作では、ある地方都市を舞台にしていて、そこから視点は大きく他所には動かなかったので、この世界の神様の在リようとか、価値観などはその地方都市に御座します神様たちや、巫女さんたちを通じてしかわからなかったんで、あっちの主人公がある日突然神様になってしまった件も、その後のあれこれも、まあそういう事もあるんだろう、と特に深刻に捉えずに眺めてたんですが……実は生きた人間が神様になってしまうって、超大事の大問題だったんじゃないか!
どうりで、当初地元の他の神様たちが、主人公ののほほんとした姿勢に対して、異様にピリピリしてたわけだよ。ほんとに前代未聞だったんだ。千鳥が一体何をやらかしてしまったのかが、今回同じく新しい神様を創造することが国を揺るがす大事件に発展してしまっているのを見て、いまさらながら唖然と振り返ってしまう。しかも、今回の事件からして、千鳥が色々とやらかして食い散らかしていったのが遠因だったりするので、さらにあれやこれや、と影響が。もう何というか、読んでいるあいだじゅう、うちの千鳥が申し訳ありません……と恐縮してしまうような気分で、いやはや……。
今回のヒロインの聖からして、千鳥にえらいトラウマ負わされたらしくて、もう性格も才能も非の打ち所のない素晴らしい清純な天使のような娘だというのに、千鳥のお陰でなんかもうねえ……ごめんなあ、ほんとごめんねえ。
もう、あの若干病んでる巫女さんは……。でも、アマテラスさまにも触らぬ神に祟りなし、扱いされているあたり、どんだけだったんだ、あの娘。しかも、最高神にすら触れるな危険、扱いされてる巫女さんが全身全霊をかけて何をやらかしたかというと、婚活である。婚活である。
……本作の八雲も、聖も、こうして見るとまじめにお勤めに励んでいて、悩み多き青春を送っていて、自らの前に立ちふさがる壁にひたむきに挑んでいて、いやはや健全この上ないね!
才能がないのを言い訳にせず、努力を重ねて現実と向き合い、折り合わせ、しかし引かざるところは絶対に惹かずにヒーロー足らんと血と汗を流してあがき続ける。独善に陥らず、現実に折れず、理想にかまけず、しかし夢を諦めず、とにかく地に足がついたというか、浮ついたところのない身の程を弁え、しかし身の丈に収まるのを良しとしない、常に這いずって前へと進もうとする主人公のヒーロー像は、とてもきれいな泥まみれで、好きですなあ。確かに、猫ちゃんの言うとおり、天剣という唯一無二の特別な要素すら、彼にとっては邪魔かもしれない。
千鳥という特異点に目を眩まされ、自信喪失してしまっている聖にとって、なるほどこの八雲ほど、今一緒にいて為になる相棒はいないんじゃないだろうか。ほんとに素直で頭のいい子なので、どうして彼と組まされたのか、という上の意図も読んだ上で、成長していけそうである。いやしかし、聖ってほんとにいい子だよなあ。近年稀に見る素直純真真面目系ヒロインだ。

今回、舞台となる街は非常事態で普段の様子を隠してしまっていたようなので、事件が解決して普段の姿を取り戻した次回からこそが、本番になりそうな予感。このシリーズも、前作のようにじっくりやって欲しいなあ。

幹作品感想

神様のお仕事 3 4   

神様のお仕事 3 (講談社ラノベ文庫)

【神様のお仕事 3】 幹/蜜桃まむ 講談社ラノベ文庫

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黒須神社から去ったと思われていた神・ククリ媛が真人の前に現れた。彼女はある理由から神力を失っていただけで、ずっと真人や千鳥のことを視ていたという。神力を取り戻し復活したいと願うククリ媛を想い、真人は復活のための祭りを開催することを決意するが、ククリが力を取り戻せば真人は神の力を捨て自分の元を去るのではと千鳥の心は揺れる。祭りの準備を進めていくごとに見えてくる、黒須神社とククリそして千鳥の秘密…。同時に大事な祭りを妨害するかのように現れた謎の影が街を襲う!
その正体は、厄神よりもやっかいな生きた人間の念…影の出現とククリ媛の出現に関係はあるのか!?
第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”作品完結編!
いくら慣れたと思っても、猛獣は猛獣です。鎖から解き放たれたら、そりゃあ襲われます。パックンチョでございます。御愁傷様でした。
というわけで、【かみちゅ!】の男子高校生版か、という印象を持った一作目から、幕引きとなるこの三巻まで、見事に良作でありつづけた逸品でした。正直、タイトルの地味さが勿体無いと思うくらい。もうちょっと特徴的なタイトルだと、人気も出たかもしれない、とまあそんな簡単な話ではないんだろうけれど、もっともっと読み続けていたい暖かさとスッパリとした切れ味が同居した物語であり、躍動的なキャラクターであり、しっとりと馴染む文章であり雰囲気でありリズムを持った作品でした。特に、現人神となった真人は、最後まで人間にも神にも比重がブレることなく、きっちりと両方務めていましたね。黒須神社の氏子の人との会談では、神とはいえ人としては高校生の子供にすぎないと見ていた相手の老人の顔色を変えさせるほどの、神としての威と一言でビシっと示していましたしね。あのシーンは見ているこっちまで、真人のあまりにキッパリとした言い方に首筋がひんやりする思いでした。彼の在り方については、周りの神も人も色々と窺ってかかっていたのですけれど、周りにどう見られていようと真人の神様としてのスタンスは一切迷いもブレもしていないんですよね。それでいて、頑迷だとかいう印象は一切ない。真ん中に、一本大きな柱が突き立っているような印象である。悩みも迷いもするけれど、その柱に基づいたものなので、ブレがないのである。
面白いことに、この在り方は決して神様になったからこうなった、というわけではなく、彼の友人のコメントからすると、以前から変わっていないそうなんですよね。基本的に、彼は自分の出来る範囲のことしかしない、割り切りのハッキリしたタイプの人間だったのではないでしょうか。だからこそ、できることの少なかった人間の頃は、むしろあまり他人に口出ししたり手を貸したりする方ではなかった、と。ところが、彼は実はできることしかしないけれど、できることはしちゃうタイプだったようで、出来ることが格段に広がった神様になったことで大きな確変を迎えたわけだ。そして、彼にとって出来る事と出来ない事の違いは大きいものであるけれど、事の大小はさして意味を見出してないんですよね。神様となりながら、小さな事件や願い事をちまちまと叶えて回ることにも何の苦も感じずに楽しそうにこなしているあたり、そして二通りの厄神の対処の仕方、氏子の人との線の引き方。見れば見るほど興味深い人物像の主人公でありました。彼が主人公だったからこそ、徹頭徹尾この作品ってちゃんと「神様」のお話だったんですよねえ。
そして、彼みたいな人が相手だったからこそ、千鳥は件の二つの要素を両立出来たのではないでしょうか。これは千鳥が純粋培養だった、という理由も大きいのでしょうけれど、真人が信仰対象であれるような存在でなかったら、なかなか両立は出来なかったと思いますよ。ククリヒメのケースは、相手の問題のような気もしますが。男は、どうしても邪念が交じるからなあ。昔の人ということもあるでしょうし、女性に対するスタンスも今と違うでしょうし、何より生まれた時から一緒に在り続けて結ばれるまでの経緯が経緯だけに、彼が想いの片割れを喪失してしまった事も無理からぬことだと。その結果はあまりにも残酷で、同情を禁じ得ないのですが。
哀しい顛末をたどってしまった神と人の物語だけれど、それが巡り巡って千鳥と真人という新しい人と神との関係へと辿りつけたのだとしたら、無駄ではなかったのだろう。無駄にしたくないからこそ、ククリヒメは今回のことに討って出たのだろうし。それが神としての人への愛か、女親としての愛情かはともかくとして。
千鳥と真人という二人に限らず、鋼牙が語ったように人と神との関係は新たな段階に入っているのかもしれない。現人神の真人や、彼が拾い上げた福神たるウツロが特別なのではなく、稲森天満の朱理さまのような一柱が既に御座していたことは象徴的とも言える。人を導く神ではなく、人と寄り添う神々の時代。思えばこの街の手力男やカグツチもまた、今回の祭りを通じて知った日々の様子を見る限り、人の世の中に溶け込んでいるようでしたし。
人も神も変わらず楽しめ、騒げるお祭り。真人が主導して開くことになった今回のお祭りは、コンセプトとしても千鳥との関係を刷新する意味でも、次の時代を招き入れる祭りになったのではないでしょうか。
……結果として、野獣が枷から解き放たれてしまったのですが。食われた、現人神さまが食べられたーーっ!!(笑

ほんと、最後まで味わい深く堪能できた良作でした。新人賞大賞受賞は伊達じゃなかったですね。次回作はさらなるパワーアップ、期待してしまいます。楽しみ。

1巻 2巻感想

神様のお仕事 24   

神様のお仕事 2 (講談社ラノベ文庫)

【神様のお仕事 2】 幹/蜜桃まむ 講談社ラノベ文庫

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突然神になった真人は巫女の千鳥の力を借り、厄神だったウツロを福の神に変え、桜丘市は平穏な日々を送っていた。ある日、稲森天満の神である朱理が黒須神社に乗り込んできた。「どちらがこの街のマスコットキャラに相応しいか、勝負しろ!」と。単なるキャラ位置争奪戦を挑みに来たのかと思いきや、“ウツロに食べ物を与えると幸せになる”という噂への忠告が目的でもあった。新たな福の神は幸運と同時に、新たな禍も呼び寄せていたのだ。桜丘市の神たちが集まり、この難を回避しようとするが!?禍の影響を受け危険な状態に陥るウツロだが、それは彼女に術をかけた真人たちと街の危機でもあった!第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞作第2弾。
それがどんなに良いことでも、理不尽を打破する誰にとっても痛快事であったとしても、それまであったシステムをねじ曲げて無理筋を通したということは、何処かに過負荷がかかり不具合、或いは反作用となって表に出てきてしまうのは、一つの必然である。厄神として滅ぼされるはずだったウツロを、真人は助け彼女を福神として生まれ変わらせた行為は、現人神という自由さ故に世の理に従わざるを得なかった神々には成し遂げられなかった快事ではあったんだけれど、それでも無茶を通した事は変わりないわけです。
真人はここで、自らが行った行為に対して責任を負う事になります。
彼が偉いのは、良い事をしたんだからそこから波及してくる問題になんで自分が責任を取らなきゃいけないんだ、なんていう無責任な態度を取らず、自分がウツロを助けた行為は間違いじゃなかったと胸を張りながら、しかしそのせいで起こってしまう災厄については、ちゃんと自分が責任をもって対処しますよ、という態度に終始していた事でしょう。責任の所在について、彼は最初から最後まで自分にあるのだと明確にし続けました。この辺り、何かにつけて責任の所在を曖昧にしがちな日本人としては埒外の堂々とした態度で、いやカッコ良かったですよ。
同時に、彼はきっちりと選択というか線引もしているんですよね。誰を助け、誰を助けないか。誰も彼も見境なく助けるのではなく、自分にとって助けるべき相手は誰なのか、何なのかをキチンと見定める。
彼は最終的にある相手を突き放すのですけれど、なぜウツロは助け、それは助けないのかを語るその論旨が非常に明快で、読んでいたこっちもそれまでは真人はどう決断するんだろう、決断するとしてその線引をどうやって引くのだろう、と不安めいた気持ちで見守っていたのですが、彼の説明はそのもやもやを一息で晴らしてくれました。
真人ってあっけらかんとした性格だけれど、決して物事に対して何から何までハッキリした性格、というわけじゃないんですよね。どちらかというと大らかで、細かいことは気にせずニコニコ笑って見守っているような印象があります。性格ブラックな千鳥に対しても、困ったやつだなあと思いながらもよっぽどヤバげな事をしなければあんまり干渉しませんし。
ただ、肝心なとき、或いは根本的な所でこの現人神さまは常に筋が明快なんですよね。そこは全くブレないし、譲らない。それは頑固さとも受け取れるんですけれど、明快であるがゆえに理解もしやすく、共感も得られやすいんでしょう。神様の在り方に伴うシステムそのものに対して喧嘩を売ることになった真人に対して、当の神様たちが対立したにも関わらず非常に好意的だったのもその為と思われます。
であるがゆえに、無理を押し通した為に発生した不具合、災厄についても決して真人を責め立てる事もなく、多くの神様が率先して真人に手を差し伸べてくれたわけです。
見ていて気持ちのよい主人公だったなあ。
翻って、彼を含めたこの作品に登場する神様たちって、本当にこう……思わず崇めたくなるような神様たちなんですよね。「人間」という存在に対する神様たちの「慈愛」の沁みること沁みること。それを特に実感したのが、稲荷天満の朱理さまで。普段のこの神様は見た目通り幼くてキャッキャと騒ぐ落ち着きのない子供らしい神様なんですが、ふとした時に真人に見せた神様としての彼女の姿は、人間という存在を温かく慈愛に満ちた目で親身になって見守っている大いなる存在、という雰囲気を醸し出していて、思わず吐息をついてしまったものでした。その神様的なあり様は決して彼女に限ったわけではなく、ウツロにも鋼牙にも他の神様たちにも随所に垣間見えるもので、この神様たちに見守られているこの作品の人間たちは幸せなんだろうなあ、とひしひしと思うのでした。真人が神様になったことで朱理の寄り子から離れてしまうことを寂しく思い、しかし巣立っていっても自分の寄り子だったお前のことはいつでも見守ってるし、助けるからね、という朱理がかけてくれた言葉にその寂しさが癒されるシーンは、こっちまで心温まりました。
そんな良い人、良い神様たちが揃っている中で、ひたすらブラックを貫く千鳥さんw
なんでこの巫女さん、ここまでアグレッシブにブラックなんだw 真人への恋心を信仰と履き違えていい具合に狂信的になっているのは、まあ仕方ないのですけれど。それでも、一巻と比べると真人の指導が行き届いたのか随分と落ち着いてきてはいるのでしょう。真人という歯止めがなかった頃のこの巫女さんときたら、相当に相当だったみたいですし。それに、真人の従属神という形になった福神ウツロに対する千鳥の態度を見ていると、真人だけが唯一絶対の神! みたいな所のあった頃と比べて心の余裕が出てきたように思います。単に、情が厚いだけなのかもしれないなあ、この娘は。一巻では真人のことしか考えてなかったこの娘が、ウツロに対して色々と親身になって接し、またウツロの事で本気でぶちきれた姿には何か色々と安心させられました。いやあ、単にブラックな性格じゃなくてよかったw
次巻でもう完結というのが勿体無いくらい、柔らかくもよく締まった良作です。大賞作は伊達じゃなかったなあ。

1巻感想

神様のお仕事4   

神様のお仕事 (講談社ラノベ文庫)

【神様のお仕事】 幹/蜜桃まむ 講談社ラノベ文庫

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ただの高校生だった真人が突然神になっていた。そこに現れた下級生の黒須千鳥は「我が神社の神となってください」と彼に懇願する。千鳥は黒須神社を守る巫女だった。何の取り柄もない自分が力になれるのならばと話を引き受け、神の仕事を始めるのだが…。なんと、神の仕事はポイント制になっていて、貯めれば貯めるほど位が上がっていくシステムだった!どこかの商店かよ!?参拝客のお願い事を叶える仕事から、土地を守る仕事まで。他の神とのいざこざも絶えず、神さまの仕事は意外とハード。そんな中、街に禍をもたらすという疫病神が現れる。倒せば高得点を貰えると燃える千鳥だが、真人は…。第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞作。
むかぁしむかしのことじゃった。ただの中学生の女の子が突然神様になってしまうという【かみちゅ!】というあにめがあったでなあ。
いや、こっちでは神様になってしまうのは高校生の男の子なのだけれど、神様というとんでもない存在になってしまいながら、その力に溺れる事もなく自惚れることもなく、上から目線じゃない等身大の立ち位置から人助けをして回る肩肘張らない健やかな善行を自然体で成していく真人少年の神様生活が、あの懐かしいアニメを思い起こさせてくれたのでした。
この真人くんが、いいやつなんですよ。善人善人した聖人君子じゃなくて、本当に普通の男の子らしいメンタリティの持ち主であるからこそ、人のために何かをすること、の素朴な良さが伝わってくるのです。誰のためにやったことでその人が笑顔になってくれたら、なんだか嬉しくなるじゃないですか。そんな人間が良いことをしようと思う原点というべきところを、普通にやってるだけなんですよね、この子。神様の力を手に入れながら、決して大きなことをしようとか世界を変えようとか大層に構えるのじゃなく、出来ることが増えたなあ、くらいのリラックスした気持ちで神様としての仕事をこなしているわけである。
ところが、実のところ神様の在り方としては彼みたいな行動原理は、結構異端側だったりするのであります。神様の仕事というか業務というのは、もっとシステム的で法則然としているのである。これは、神様という存在が体現するものを考えみれば、ある意味当然ではあるのです。世界を担い、人の世を守り育てるために存在している神様たちは、世界の仕組みそのものでもある以上、そう簡単にホイホイと自分の感情で物事を割りきってしまうわけにはいかない。故にか、神様たちの在り方というのは徹底したシステム化が進行していて、文字通り神様たちは歯車として人の世を守っているのである。
でも、なんで神様たちが人間たちを見守り、加護を与えているのかというと、人間たちを愛しているから。それが根源そのものなんですね。だからこそ、愛によって成り立っているからこそ、神様たちはシステムの一部と化しながらも、感情を持ち、心を持ち、知性を有している。自分たち神様の在り方を正しく間違いのないものと認識しながらも、時としてそのシステム故の理不尽さ、冷徹さに苦しさをいだき、悲しみを浮かべ、辛さを噛み締める時もある。ウツロの切ない愛もそうであれば、鋼牙たちの譲らない姿勢と裏腹の戦後に示してきた友誼と敬愛もまた、神様たちの愛すべき矛盾であり、彼らの限界なのだろう。
だからこそ、神様となりながら、同時に人間でも在る真人の神の力を持ちながら神の限界を逸脱し、人の精神を持ちながら神々の愛情を持つに至った、現人神としての在り方が輝くのである。
それを支える巫女である黒須千鳥のブラックさ加減がちょっと怖すぎるんですけどね。真人が良い奴な分、千鳥の黒さが非常にヤバい。稲森さんが危機感抱くのも無理カラン。真人がセーブしないと、際限なく血の雨が振りそうな勢いだもんなあ。でも、そんな彼女の偽らざる本心と、現人神・真人が誕生した経緯が明らかになったときは、千鳥の狂想すらも微笑ましく心温まることに思えてくるのだから、この作品のハートフルさはまさに神レベルではないでしょうか。
いやあ、読んでいて思わずニコニコと相好が崩れっぱなしになる素敵なお話でした。大好きです、こういうの。

 

7月4日

松本直也
(ジャンプコミックス)
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稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
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藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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yatoyato
(ジャンプコミックス)
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土田健太
(ジャンプコミックス)
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橋本悠
(ジャンプコミックス)
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辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
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伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
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三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
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田中靖規
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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堀越耕平
(ジャンプコミックス)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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神江ちず
(角川コミックス・エース)
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路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
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蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
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三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
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7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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ぎんもく
(FUZコミックス)
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晩野
(FUZコミックス)
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明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
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森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
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黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
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大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
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東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
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佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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