徒然雑記

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庄司卓

銀河女子中学生ダイアリー 1.お姫様ひろいました。 3   

銀河女子中学生ダイアリー(1) お姫様ひろいました。 (ファミ通文庫)

【銀河女子中学生ダイアリー 1.お姫様ひろいました。】 庄司卓/伍長 ファミ通文庫

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天才少女と国を奪われた王女の出会いが宇宙を変える!?

小型超光速宇宙船【エクゥイッド】を駆り宇宙【スペース】デブリ破砕や資源【レアマテリアル】回収の技術を競うスポーツ、ロガーヘッド。射白トモエはそのデビュー戦を迎えていた。ノリで動くトモエと、憎まれ口を叩きながらも的確にサポートする幼馴染みのサヤ。二人で凄まじいスコアを叩きだす――が、乱入した謎の船により試合は無効!
しかもその船に乗っていた少女は逃亡中のシュリンゲンジーフ王国の姫様を助けるため、トモエ達を探していたようで……?
庄司卓のゆるふわスペースオペラ発進!
この下町のお茶の間から何光年も離れた宇宙とが直結しているスペースオペラは、庄司さんの真骨頂だわなあ。トモエのあの無謬性は、正しくヤマモト・ヨーコの系譜を受け継いだ主人公であると同時に、地上での日常と遠大なる宇宙での日常が全く同じ位相で描かれているあたりは【グロリアス・ドーン】の系譜でもあり。人類の技術レベルが本来なら地球圏を脱するか否かくらいなのに、外宇宙から持ち込まれた小型超光速宇宙船【エクゥイッド】という要素だけが技術レベルが突出していて、同時に個人レベル、それこそ中学生が乗っているくらいのところまで普及している、というチグハグな雰囲気は、【グロリアス・ドーン】でもそうだったけれど、実に面白い。国家や組織の思惑抜きで、宇宙という場所が一般人にとって身近になってるんですよね。これは、総合的に人類文明の技術レベルが向上して、一般人の行動範囲が宇宙まで広がった、というのとはまた少し違った空気感があるんですよね。今回、作品のコンセプトとして自宅の庭先からひょいと気軽に宇宙に上がっていくような、一昔前のスペオペみたいな日常と宇宙が繋がっている作品がやりたかった、という旨があとがきでも書かれていらっしゃいましたけれど、よく雰囲気出てたんじゃないかと。
厳密な航宙管制敷かれていて、いちいち出航するのに計画書提出して管制官とお約束のやりとりをするスペオペもまたいいんですけれど、こういう自転車的自家用車的感覚のも……って、本作でもちゃんと宇宙に上がるときには管制受けてるんですけどね。特定の港や発着場から離着陸しているわけじゃないのに、管制網の整備具合についてはこれ瞠目に値するのかもしれない。
面白いのが、これまで庄司さんが手がけてきたスペオペに出てきた宇宙船って、そのサイズがどれも尋常でなく大きいものばかりで、【グロリアス・ドーン】なんかでは太陽系をスッポリと収容できる規模の宇宙船も出てきたくらいで(それですら、決して最大レベルではなかった)、まさに宇宙の広さ遠大さに合わせたように、地球型惑星の感性に引っ張られない大きさを保っていたものなのですが、この【銀河女子中学生ダイアリー】ではまったく逆転して、【エクゥイッド】という二人乗りまでがせいぜいの本当に小さな宇宙船が席捲しているのであります。というか、地球人が保有している超高速恒星間宇宙船がこれしかないんですよね。凄いよね、大型バイクとか小型の手漕ぎボートくらいの大きさの宇宙船で、ひょいひょいっと気軽に何光年も先に飛んでっちゃうんだから。と、同時に大型の恒星間航行の出来る宇宙船が存在しないものだから、地球人類が総じて宇宙にあがるような開拓時代が到来しているわけでもない、日常の延長線上にポンと宇宙という行動範囲が出来た、みたいな感じが良く出ているのが、なんかこそばゆい。
それでいて、国ごと他の惑星に移っちゃったみたいな「シュリンゲンジーフ王国」みたいな例もあるわけで。
まあこの、スペオペとしての世界観の仕立て方については、ベテラン作家の面目躍如ってもんでしょう。面白い。
キャラクターの方は、少なくとも主人公に近しい世代の子たちは、ほぼ総じて女の子オンリー。自由人な主人公のトモエに対する、相方のサキちゃんの嬉し恥ずかしな嫁っぷりがこれ素晴らしいです。トモエに振り回されて顔を真っ赤にして「バカバカ」と怒っているのが、別の角度から見ると惚れた弱みで尽くすことに恍惚となってるようにしか見えないもんなあ。痒いところまで手が届く以心伝心ぶりといい、堅物の委員長タイプに見えて可愛げの塊なところといい、凄まじい鉄板ヒロイン振りであります、サキちゃん。この二人に惚れ込んで、影に日向に支援する謀略家系黒幕系ラスボス系カノジョこと打出マリカがまたいい味出していて、裏で片っ端から手を打ってくれるこの安心感(笑
アリーサ、ヒルダのちょっとポンコツの気配のするライバルチーム組や、事態の中心となってくるであろうお姫様と従者コンビと、もう一巻からキャラクターは出揃った上で、スペオペらしい宇宙規模の陰謀が進みだしているのもしっかりと描かれ、作品のスタートとしては掴みも十分だったんじゃないでしょうか。面白かった!
【ヤマモト・ヨーコ】の手直しや新作が中心だったこの数年、新作シリーズはわりと久々になるのでかなり期待が募っています♪

庄司卓作品感想

それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】123   

それゆけ!  宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】12 (朝日ノベルズ)

【それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】12】 庄司卓/赤石沢貴士 朝日ノベルス

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戦闘協定(レギュレーション)に違反する強力戦闘艦を投入して「アイアンフィスト」争奪戦を勝ち抜いたゼンガーがたちに、戦時監視委員会(WASCO)は勝利の権利を没収した上で
事情聴取をすると通告する。
しかしゼンガーの真の目的は「アイアンフィスト」を手に入れることではなく、破壊すること。
そうすれば「オールドタイマー」の遺産が出現するというのだが、果たして――! ?
1993年から始まった人気シリーズがついに完結! !
まどかがやたらと厨二病厨二病と連呼してたり、彼女たちが当たり前のようにスマートホンを使っているのを見て、コンコンと湧き上がってくる違和感とも困惑ともつかない感覚。あんたたち、スマホどころかそもそも携帯電話もない時代のお嬢さんだったじゃないですか。バリバリ二十世紀ガールズだったじゃないですか。いつの間に21世紀の女子高生になってたんだよ! と思ってたら作中でもきっちり突っ込まれてた。キャラやお話自体は据え置いたまま時代だけがきっちり二十年経過してるという時間錯誤。SFって凄いな、こういう時間感覚のパラドックスすらネタに出来るのか。敢えてこのネタは突っ込んできたんだろうけれど、この時間という概念の不安定さ、既定概念を揺るがすネタ振りには参ったと言わざるを得ない。だいたい、あの終わり方にもびっくりデスヨ。時間てものはもっと孤立したものだと思っていたし、時間という概念をテーマにしたSF作品だって、大概にして時間を確固として直列したものとして扱い、その移動と変化についても厳然と制限を化している。だからこそ、時間を覆して変化するものを劇的に魅せることに繋がってもいるのだけれど、この作品はそれとはまったく違ったアプローチで時間という概念の壁をたたき破ってしまったわけで、あのラストの光景には呆気にとられると同時に、ちょっとした感激みたいなものを抱いてしまった。
わりと自分にはSFというものに閉塞した世界の行き止まりを感じることが多いのだけれど、庄司さんのSFについては、概してそのラストに世界の果てしなさ、可能性の無限さを感じさせてくれて、それは未来への希望とか行き止まりなんてないという安心感を与えてくれるので、ほんと好きなんですよねえ。
諸々の作品が終わっていく中で、庄司さんのSF作品では最先発だった本作が、随分と周回遅れでこうしてようやくゴールへと到着したのですけれど、やっぱり庄司さんらしいSFとしての終わり方だったなあ、と思わず微笑みが漏れてしまいました。
1993年にはじまった本作。まあさすがに私がシリーズを追いかけ出したのは振り返ってみると97年5月あたりに出ていたシリーズをかき集めた形跡があったので、その辺りからなのですが、それでもざっと16年。随分と遠くまできたものです。でもまだこれで全部終わりじゃないですよね。今後も新作、どんどん追いかけ続けていきたいと思います。と、その前に、この朝日ノベルスでの新装版シリーズは随分と好評だったようで、もう少し番外編が続くようで、もうちょっとヤマモトヨーコたちとのお付き合いは継続のようです。さてさて、あの最後の洋子の爆弾発言は何を巻き起こすのか。まだまだ楽しみなことです。

庄司卓作品感想

それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】114   

それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】11 (朝日ノベルズ)

【それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ 【完全版】11】 庄司卓/赤石沢貴士 朝日ノベルス

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銀河系各所で起きている超新星化現象は、その連鎖を止めることができず、最終的に銀河系は丸ごと燃え尽きてしまう―ローソンの導き出した仮説は、いずれ人類は銀河系を脱出しなければならないことを意味していた。それを止められるのは、『オールドタイマー』と唯一、コミュニケーションをとることができる山本洋子だけ―!?幻だった完結エピソードが、十年の時を経て、ついに動きだす。
短篇集含めても十年ぶり? 本編に至っては第十二巻の【純白のディスティニー】に至っては2000年の発刊ですから、12年ぶりですよ。小学生一年生が大学に入学するくらいの時間が経ってるんですよ。ちなみに十二年さかのぼっても、私はもう十代には戻れなかった……。
そうかー、ヤマモトヨーコの最新刊を読んだのはもう二十歳も過ぎてたのか。でも、記憶にある限りではその最後の最新刊も随分と待たされた覚えがあるのを、薄っすらと覚えていた。調べてみると、11巻から12巻が出るまで1年以上経ってるんですよね。
うーん、しかしさすがにそれだけ時間が経っていると、なかなかストーリーとかキャラとか覚えてませんわ。本来なら、朝日ノベルスの完全版を最初から復習していけばよかったんでしょうけどね。それでも、メインの四人はバッチリ覚えてる。御堂まどかなんか、デコキャラとしてはかなりの古参。少なくとも、あのおでこが眩しい! というデコ強調のキャラは元祖と言っていいくらいなんじゃなかろうか。

にしても、改めて読むとこの頃から庄司さんのSF設定のスケール感は凄まじかったんだなあ。「ダイソン球殻天体」というものを初めて知ったのはこのヤマモトヨーコからだったんだけれど、SFというジャンルはこれほどまでにスケールのでかい発想が罷り通る世界なんだ、と唖然とした覚えがあります。尤も、これですら宇宙全体からすると恒星を一つくるんだだけの小さなスケールの代物なんですよね。
次々と銀河系丸ごとが人為的に超新星化させていく、という時点でも圧巻なのに。その理由にもまた度肝を抜かれ、オールドタイマーと呼ばれる未知の知的生命体のタイムスケジュールの長さに圧倒され、もう読んでるだけで宇宙ってすげえ! すげえ! とんでもねえ! と訳の分からない興奮が押し寄せてくるんですよね。
庄司さんの作品では【グロリアスドーン】なんかでも何度も味わった、このSF作品特有の壮大極まる宇宙観ですが、ちゃんとその前段階であるヤマモトヨーコでも、こんなに縦横無尽に描かれてたんだなあ。
もうね、なんだか一番感動してしまったのが、銀河系の内部は不安定で危ない、だからグレートヴォイドを目指そう、というNoyss側の発想。いや、言われてみるとまったくその通りなんですよね。千年や万年という観点ならばともかく、一千万年、億年単位で捉えるなら、銀河系の内部って人知の及ばない現象が渦巻いていて、その一部が掠めるだけで文明一つ跡形もなく消し飛んでしまうような事が頻繁に起こっているわけです。
人類という知的生命の永続を鑑みたら、超銀河団の壁 グレートウォールの向こう側、何もない超空洞の先に辿り着くことこそが一番安全な道である、という発想。この考え方自体に、物凄い高揚を覚えてしまった。無論、何もない、というのは恐怖そのものである、という考え方も当然あって、普通はまずグレートヴォイドなんて怖い、と思うんだろうけど……なんでだろうね、今この時ばかりは何故か何もない、という事自体にトキメキを感じてしまった次第。不思議な感覚である。
それだけ、巨視的な観点で見たい場合の銀河の内部の危なっかしさにおののいていたのか。なにしろ、次々に幾つもの銀河が松明みたいに燃え上がっていってるんだから、そんなもん人間じゃあどないしようもないもんなあ。
そして、銀河の超新星化の起爆装置であろう黒色矮星がドンドンと近づいているという状況においては、恐怖や諦観を通り越してなんだかお祭り騒ぎにでも飛び込みたい気分になってくる。
言わばこの裏でうごめいていたり画策していた勢力も含めて、全勢力が一同に介しての決戦が行われようとしている、というのはまさにそんなどんちゃん騒ぎな気分である。

こうして見ると、【グロリアスドーン】でもそうだったように、一番根源にあるテーマって、我々が此処に居た記憶、なんですよね。人類という存在が、知的な生命が、この宇宙に居たという記憶。それが、永劫に残ること。その裏返しとして、人類という存在が、文明があったという記憶が、何の痕跡も残さずに宇宙から消え去ってしまう事への恐怖感、絶望感こそが、この三十世紀の宇宙に立ち、人類を導こうとしている人たちの原動力として垣間見える。
そも、オールドタイマーや宇宙そのものの空間的・時間的スケールには及ばないものの、この30世紀の人たちの時間的な感覚も凄いんですよね。何百年、何千年という単位で計画を立て、それに基づいて国や組織や様々なものを動かしている。それも、過去の引き継ぎを漫然と行なっているのではなく、現在の時点から改めて遙か未来を見据えて、人類を数千年、数万年先のあるべき所に導こうとしている。
視点のスケールが、ぜんぜん違うんだよなあ。

庄司さんのSFは、読むたびに目が眩むような途方も無い壮大さにぶん回されて、酔っ払ったみたいなハイになる。たまりませんよ、もうこの気分、最高すぎる。
ちょっと時間が開きすぎて、キャラの人間関係とか思い出せずに把握しきれなくてノリ切れなかった分、SFの方に飲まれてしまった感じです。いや、ホント好きだわ、この壮大さ。

庄司卓作品感想

グロリアスドーン 12.出逢いの詩は静かに広がる4   

グロリアスドーン12 出逢いの詩は静かに広がる (HJ文庫)

【グロリアスドーン 12.出逢いの詩は静かに広がる】 庄司卓/四季童子 HJ文庫

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 bk1

見上げてください。そこにあるものが真実です。
自らの過去と太陽系の正体。その全てを受け入れた広大は、人類を代表する者の一人としてbioクラフトと共に歩む未来を選ぶ。その頃、宇宙の調整者サウザンドメイズィスによる最大最後の秘策『プロモーション』が発動。決戦の地へと飛び立つ広大とティセの前に、追い求めた父・大地が立ち塞がる。黎明の唄が囁きかける至高のスペースラブファンタジー、ここに完結!!

思えば本作はこのHJ文庫の創刊から三ヶ月目から始まった、言わば最初期のメンバーでした。それがついに完結ともなると、なんとも感慨深いです。
ティセ子さんは、それこそはじまった当初からその可愛らしさは些かも衰えず、ティルにティオという姉妹が加わることで破壊力も倍増し、最後まで愛でさせていただきました、ええ、いただきましたとも。あの、パタパタという両手を上下に動かす仕草はもはや至高のものでした。あれこそ、映像で見たかったなあ。
そんな愛らしい、愛玩動物のような少女であったティセですが、大空広大のパートナーとして寄り添う一人の小さな女の子であると同時に、彼女は最後まで広大な宇宙を体現するような存在であり、人類の行く末を、その文明を悠久の先まで見守り続ける遠大なるbioクラフトという生命であることを辞めませんでした。
それこそが、この【グロリアスドーン】という作品がまず生粋のSF作品であったということの証左なのだと思うのです。
彼女たちbioクラフトは、きっとパートナーである広大たちの人生をその傍らで見守り続けるのでしょう。ですが同時に、彼らがいつか老いて亡くなり、居なくなってしまうという事実を蕭々と受け入れているようでした。
それはいつか語られたように、人類という種の紡いだ文明を、いつか人類が滅び去ってこの宇宙から消え去ってしまうような未来まで、語り継ぐために。楽しかった思い出を、何時までも何時までも伝えるために。
そんな他愛もない日常の風景と、悠久の空間と時間を体現した在り方の両方を無理なく両立しているティセたちの存在は、この作品の身近な日常と遥かな宇宙とは決して断絶したものではなく、当たり前のように繋がっているものだというコンセプトの成功を、まさに体現していたのではないでしょうか。

彼女との出会いが広大たち普通の高校生に宇宙の広さを実感させたように、この巻でワンダフルプレイスが地球上の全人類に見せた光景は、否応なく自分たちの住む地球が宇宙の一部であり、自分たちがこの広大な宇宙の中に確かに存在していることを強く感じさせることになりました。
意識してか無意識にか、それは人それぞれなのでしょうが、見上げた空に映し出された光景は、きっと地上にへばりつく人類の価値観を、根こそぎ揺るがすものだったのではないでしょうか。それこそ、bioクラフトという地球外知的生命体との邂逅以上に、身近な体感として。
それは、すなわち閉塞を打ち破る無限の可能性。
人類が、いつかたどり着けるかも知れない世界。
まだ見ぬフロンティアへの夢こそが、SFの源泉なのだとしたら、それを叶えんとするこれこそ正しいSF作品の形の一つだったのではないでしょうか。
そしてもう一つ、10巻の感想でも書いたこと。いつかの遠い未来、人類が一人も残さず滅び去ったとき、人が連綿と繋いできた歴史は誰にも知られる事なく消え失せる。何万年と言う人が築いてきた想いが、何も残らない、無と化してしまう事への虚しさ、恐怖。でも、bioクラフトという存在は、そんな絶望を消し去ってくれる。いつまでも、私たちのことを覚えてくれている。忘れずに、思い出の中で大切に守り続けてくれる。それを、ティセたちは改めて約束してくれた。それは、遠くない未来に彼女らを時間の向こう側に置き去りにしてしまうということなのだろうけれど、彼女たちは今という同じ時間の中で共に過ごす事を選んでくれた。自分たちと思い出を作る事を選んでくれた。いつか、もう一度出会うその時を信じて。
それが、何故かとてつもなく、嬉しい。
だからだろうか、最後のティセが見た遠い未来の夢。そして、広大に見せた彼女の笑顔、最後のティセのイラストはとても眩しく、心浮き立つものだった。
素晴らしいエンディングだったと、そう思う。最後まで好きだと言えた、良い作品だった。

庄司卓作品感想

グロリアスドーン 11.幾億の時を越え星を越え、4   

グロリアスドーン11 幾億の時を超え星を超え、 (HJ文庫)

【グロリアスドーン 11.幾億の時を越え星を越え、】 庄司卓/四季童子 HJ文庫

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 bk1

恵子が日本を去る――唐突に訪れた別れの予感に動揺を隠せない広大たち。一方、宇宙の調整者を自認するサウザンドメイズィスは、ティセたちに対抗すべく最悪の切り札を持ち出した。事態の解決をはかるため、ついに審判の四姉妹が力をひとつにする!発動「オペレーションビッグバード」!! 宇宙と足立区を揺るがすスペースラブファンタジー、驚天動地の第11弾!!

【妖星ゴラス】という往年の特撮の傑作をご存知だろうか。小惑星衝突による地球滅亡の危機、というテーマの映画は1998年のアルマゲドンを筆頭に著名なものが沢山ある。が、アルマゲドンが小惑星の爆破による衝突回避を試みたのに対し、【妖星ゴラス】は今なお伝説として語られる特撮史上最大のスケールの作戦を持って、地球滅亡の回避を試みた。
それこそ、地球そのものを衝突軌道から移動させる、という<南極作戦>である。

いや、実際に見たことはないんですけどね。公開が1962年ですし。さすがにまだ生まれてすらいない。とはいえ、あの地球そのものを動かすというとてつもないスケールの設定のインパクトは相当なもので、小さい頃からあの地球が移動して行くシーンだけは何故かかすかに覚えがあるのです。多分、映画そのものは見たことないと思うんだけどなあ。
「オペレーションビッグバード」、作中で決行される、地球と月そのものを移動して、目りグラントクラフトの襲来から回避させるという作戦に、ついつい妖星ゴラスを思い出してしまった次第。
とはいえ、こちらはあの特撮よりもより飛び抜けたスケールで、行われるわけですけれど。でもね、そのスケールこそが背筋が寒くなるような、得体の知れない感情を湧き立たせるんですよね。宇宙規模のスケール、SF作品で描かれる壮大な時間と空間の広がり。それは人間という小さな生命体からすると、とてもじゃないけれど理解し難い断絶がある。ここで描かれる幻想的とすら言える光景もまた、美しいと言う以上に心に虚が生じてくる光景でもある。このグロリアスドーンという作品は、アニメ、漫画、ライトノベルといったジャンルにおけるSFの通例通り、宇宙という存在をすごく身近に感じさせる作品でも在るのだけれど、それと同時に宇宙に簡単に飛び出せることで逆にその深遠さ、広大さ、地球という星が宇宙という空間の中でどれほど芥子粒、塵芥のような存在かがより直裁的に伝わってくる、伝えようとしているという意味でひとつの特異なシリーズでもあるんですよね。
そんな宇宙の広大さと自分の存在の卑小さを比べた時に感じる感情を、なんというのか。それを、普通の人間が体験し得ない光景を目の当たりにした主人公の広大はこんな風に語っています。
「うまく言えないけれど……。恐ろしいという感情とは少し違う。ただなんていうのかな、やるせないというか、どうにもならない絶望感というものなのかも知れない」
地球人類とbioクラフトの間に横たわるどうしようもない断絶を、彼の語った言葉はある意味的確に、率直に物語っているのかも知れない。
広大の父・大地や一部の地球人、bioクラフトが抱く両生命体の接触が両者に拭いがたい禍根を残すという危惧は、決して根拠がないものではないのだ。
クライマックスまで残り僅かとなったこの時期、様々な思惑が、情愛が絡み合い、地球人とbioクラフトとの関係の歪さが、広大たちの身近なところまで及んでくる。何時までも続くかのような日常が次々と破綻していき、立場が、千々に乱れる想いが、切れるはずの無い繋がりを断ち切っていく。
地球人とbioクラフトはこの先もずっと共存していけるのか。その答えは決して雄大なスケールで、全人類規模の視点で導き出すものではなく、ティセたちbioクラフトの姉妹たちが実際に人の生活の中に入り込み、築き上げた関係の中から導き出されるものなのだろう。ティセたちと、彼女たちと友達になった地球人の少年少女たち。彼らが一緒になって作り上げた日常は、こうしてより上位の意志、親であり一族であり国家であり種族である存在の事情や思惑によって引き裂かれて行こうとしている。でもだからこそ、逆にこの壊れて行く日常を立て直すことで、より上位へと両種族の断絶を乗り越えるナニカを波及させていくことも叶うのではないだろうか。

まあ、今の段階ではみんな、上手くやれてないんですけどねえ。特に、広大の恵子への対応は完全に失敗だったと思われ。幼馴染は空気のように身近な存在、というけれど、空気のように気にしないままやり過ごしてしまう、という側面もあるわけで、広大は恵子のサインを見落としてしまったわけだ。
恵子の事情もあって、全般に重苦しい雰囲気で進む本編だけれど、体育祭の前後あたりは普段の明るさがあって良かったんだけどなあ。特に、ティセ、ティル、ティオの姉妹三人だけによる謎の会話シーン。あの不思議時空はラヴィーじゃなくても笑うわなあ。

感想書くたびに言ってる気がするけど、このシリーズは宇宙での戦闘シーンにしてもキャラクターにしても絶対映像映えするのでアニメ化しないかなあ。

グロリアスドーン 10.桜舞い散る空の上、4   

グロリアスドーン10 桜舞い散る空の上、 (HJ文庫)

【グロリアスドーン 10.桜舞い散る空の上、】 庄司卓/四季童子 HJ文庫

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ああ、これは。HELLOの総帥が広大に語った想いは、物凄く共感できる。いつかの遠い未来、人類が一人も残さず滅び去ったとき、人が連綿と繋いできた歴史は誰にも知られる事なく消え失せる。何万年と言う人が築いてきた想いが、何も残らない、無と化してしまう。
その虚しさ、寂しさは想像するだけで途方もなく胸をかきむしる。
でも、そんな歴史を、人々の記憶を、かつてここに人類と言う生命がいて、文明を築き、確かに生きていたのだと、それを覚えていてくれるモノが居たとしたら。それはどれほど救われることなのだろう。
しかも、それらを覚えていてくれるモノたちは、単なる機械のように記録として歴史を記述するのではなく、その歴史にちゃんと人が生きていた事を理解し、実感し、理解してくれるメンタリティを有した知的生命体なのだ。人間と同じ言葉を介し、同じ想いを共有し、同じ視点で同じ景色を見てくれた存在なのだ。
それが、ずっとずっと永遠に、人のことを覚えていてくれる。たとえ、人類がこの宇宙から消えてしまったその先であろうと。
人を見下ろす神ではなく、その時隣に居てくれた隣人として、同じ喜怒哀楽を共にした友人として、自分たちのことをずっとずっと覚えていてくれる。これほど安らぎと嬉しさを抱くことはないだろう。
HELLOの総帥が変節と言われようと、bioクラフトとの友好を受け入れ、それを広大とティセに語った想いは、とてもよくわかる。言わずには居られなかったんだろうなあ。

それと同時に、大地が抱く危惧もまた理解できなくはないのだ。そんな遠大な未来を臨む視点ではなくもっと近似的な未来を観た場合、膨大な時を、殆ど永遠に近い時間の流れを揺蕩うbioクラフトと、およそ百年しか生きない人間とでは生きる時間が違いすぎる。それは、友人として繋がるにはあまりにも大きすぎる違いであり、それは双方に取って禍根を残し、未来を歪める形になりかねない。その危惧は決して間違ってはいないはず。実際、bioクラフトの中にもそれを危険視しているものもいるし、オストネホワールウィンドがそういう考え方に至ったのは実際の経験に基づくもの、それもアイシャに関わるもののようだし。
大地がその思想に至った、というか想い定めた発端となる事件については未だ明かされておらず、広大の母親である広海の正体と合わせても、それ相応の思想が固まるだけの何かがあったのだろう。
それでも、広大に対する一方的な思想の押し付けは、息子を放ったらかしにしておきながら、広大が日々どんな風に過ごしているのかも知らないくせに、勝手な言い草だとムカッと来たけれど。どうも大地の中ではbioクラフトが殆ど人間と変わらないメンタリティを有した、人と変わらない存在である、という考えがないようにも見える。まあ、過去の一件でそう思ってしまうようなことがあったのだろうけれど。

そもそも、bioクラフトと人間の関係と言うのは、他の星の文明とbioクラフトとの関係とは根本から異なっている可能性が、一連の事件を通じて非常に高まってきたようにも思える。ワンダフルプレイスとはなんなのか。本来まったく別の存在であるはずのbioクラフトと人間との近似性の意味は。
そもそも、地球という惑星は、本当に自然発生的に生まれた星なのか。

クライマックスに向けて、情勢は激しく動き、ついに真相へと至る道筋が見えてきた。


と、同時に人間関係の方も進捗を見せてきたんだか、ないんだか。ぶっちゃけ、広大は恵子の異変について幼馴染として気づかなさすぎだ。この手のパターンだと、恋愛方面には鈍感だとしても普段とは違う様子をちょっとでも見せたらすぐにでも気づくのが幼馴染の面目躍如だろうに。
恵子が気づいて欲しそうな素振りを見せていただけに、これは非常に残念な振る舞いだった。あの恵子が、恋愛臭を全く見せないある意味余裕とも言うべき不貞不貞しさを見せつけていた恵子が、殆ど初めて見せた隙であり、誘いであったのに。
ラストの展開からの対応次第では、まだまだ巻き返しの余地はあるとおもうのだけれど。まあ、恋愛方面についてはこのシリーズ、これだけ女の子が一杯いるにも関わらず、その手の浮いた話は広大には全くと云って言いほど浮き上がってないんですけどね。みんなそれなりに好意を見せつつも、それが男性に対する意識の高まり、という程には盛り上がっていってないですし。
ティセたち三姉妹は完全にマスコットだしなあ。やたら愛らしくて可愛いんですが。この姉妹、ティオが普通に一緒に過ごすようになってからの三人セットになってからやたら愛玩動物めいた可愛らしさを獲得しやがったし。ティセ単体でも面白可愛かったけど、三人一緒だとさらに破壊力ましたもんなあ。大人びた風貌のティオがちゃんとティセやティオとそっくりの仕草を魅せてくれるのもギャップ萌えだし。なんだかんだと末妹らしいもんなあ。
やたらととんがっていたのも今は昔。ティオはティセたちと元のように付き合うようになってから、張り詰めていたものが随分と取れたっぽい。桜子が例の一件で暴走状態に陥ったときもその激情に飲まれず、心配そうに引き止めたところなんて以前の彼女じゃ考えられなかったところだし。前だったら、一緒になって煽ってたよなあ。ティオと桜子は一時期からホントにいいパートナーになりましたわ。お互いをちゃんと想いあい助け合えているし、ティセたちとは違う意味で姉妹らしく見えてる。

しかし、相変わらず戦闘シーンのスケール感がハンパないなあ。しかも、今回は地球上から観測出来るものだっただけに、空一面を覆い尽くすようなイメージでのビジュアルは、文字の上からですら度肝を抜かれる。
一度、映像として見てみたい気もするんですよね。ティセのパタパタも含めて。

命じて! 服従フロイライン 23   

命じて!服従フロイライン2 (ファミ通文庫)

【命じて! 服従フロイライン 2】 庄司卓/ひなたもも ファミ通文庫

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梅花の魄型化。これは思っていたよりも、随分日常生活に支障があるんだな。最初の命令である、普段通りの梅花に戻れ。この命令でよっぽどの事がない限り、停止状態には陥らないのかと思ってたけど、なにか普段と違う出来事に遭遇すると、すぐに命令待機状態に移行してしまいかねないので、日常生活においても気を抜けないし。
てっきり、不可抗力的に変な命令を下してしまって、梅花が怒ったり照れたり、というわりと気楽なラブコメ展開が待っているのかと思ってたけど、これは予想以上に深刻な状態。
なのだけど、梅花は意外と平気というか、現状に対してそれほど不安を抱いている様子もないんですよね。他人から命令を受けないとまともに生きていけない状態って、かなりのストレスになるだろうし、神経質になって参りそうなものなのだけれど、そうなってないあたりに、梅花の健児に対する全幅の信頼を抱いているのがよくわかる。どころか、命令される事自体には全然拒絶感もないし、何かあるとすぐに停止状態に陥ってしまってる状態に対しても、はっきりと健児には言わないものの、ずっと傍にいてくれて、命令してくれればいいじゃない、とまですら思ってるわけで。
うはっ、もうこれめちゃくちゃ頼り切ってるじゃない。さすがはデレ期に片足突っ込んでたツンレデ幼馴染。表層的には偉そうな幼馴染のまま、潜在的にはハンパないレベルで自分の何もかもを預けちゃって、安心してる梅花の在り方に、なんかもうニヤニヤしっぱなし。
あの命令に対し、「Ablehnung.」、だもんねえw
ストーリー自体は糸編の君の登場でラブコメ展開に拍車がかかり、梅花の登場頻度自体、新キャラの登場分減ってはいるわけですけど、この二人の鉄板振りは、ちょっと揺るぎようがないかなあ。ハッキリ言って、健児は梅花以外、眼中に入れてなさそうだし。

命じて! 服従フロイライン4   

命じて!服従フロイライン (ファミ通文庫)

【命じて! 服従フロイライン】 庄司卓/ひなたもも ファミ通文庫

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ひ、ひどい、その設定は酷いヨ。マジで梅花と健児がかわいそうだ。なんというお預け(笑
物凄くいい感じで盛り上がってたというのに、この「ショート」の設定は年頃の男女からすると、ちょっと酷だなあ。キスも難しいとなると、どうしても二人の関係も進展しきれない部分もあるだろうし。

しかし、今回の新作は庄司先生、これまでとは随分と大きく舵を切ったスタイルにしてきましたね。これまでも女の子がたくさん出てくる話は書いていたにせよ、ここまで明確にラブコメを主題とした話を書いてきたのは初めてかも。それこそ【ダンシングウィスパーズ】の昔よりだいたいの作品は目を通しているはずですけど、恋愛がメインの話は記憶がないなあ。近年の【トゥインクル★スターシップ】や【グロリアスドーン】シリーズも、なんだかんだと本筋は別のところにあるし。少なくとも、主人公、ヒロインともに相手を明確に意識している状態というのは初めてだったと思われ。
あと、これだけ主人公とヒロインが鉄板ぽいのもw
お互いもう、完璧に青信号だもんなあ。ヒロインの梅花はこの一巻でもうデレ期に移行しつつある頃だったし。健児の鈍さはそれこそ「だめだこいつ……早くなんとかしないと!」のレベルで、そんじょそこらのラブコメ主人公などとは格の違うもはや特殊能力かと言わんばかりの鉄壁の鈍さなわけですけど、こいつの場合は既に梅花に惚れてる状態だし、鈍さの理由は自己の過剰な過小評価にあるわけですから、このまま順当に言ってたらなんだかんだと素直に恋人同士になってたっぽい流れだったんですよね。

幼馴染を顎でこきつかってたヒロインが、デレてく過程。これの流れはじつに王道的展開なわけですけど、それだからこそ素晴らしかったわけで。
ツンデレ型幼馴染の一番可愛い頃って、だいたいこの辺なんですよねえ。目立たず地味だった幼馴染が、ふとしたきっかけで有象無象の女の子にキャーキャー言われる存在になってしまって、焦って怒って拗ねてキレて、そんな自分がどうやら嫉妬していることに気づいて愕然として、驚きあわてて悩んで焦って、自分の苦悩の意味にまったく気が付いていないバカちんの幼馴染の鈍さにブチ切れて(笑
いやあ、わかりやすい娘だなあ。
まー、こっから一気にデレてってやたらと可愛いことになっていくんですけど。でも、ある程度このあたりまで二人の関係、進展していなかったらそのあとの展開で二人が置かれる状況での二人の感情の置き場所が非常に難しいことになってたんでしょうね。梅花が置かれた境遇って、健児に心身せんぶ預ける気持ちがないと、とても耐えられるものじゃなかったでしょうし。
っつーか、このあたりの梅花の激白の内容って、凄まじいっすよね。よく見ると、プロポーズどころじゃないですし。そりゃあ、気分も盛り上がりますって。
あの酷い設定がなかったら、ぜったい行くところまで行ってたよなあ、これ。返す返すも残念(ぉ
もしかしたら、梅花としたら「ショート」さえなかったら、このままでもOKみたいな気持ちだったのかもしれないっすね。悲劇ではあるけれども、一生彼を繋ぎとめておけたわけですし。でも、「ショート」を無くさない限りは、えっちいことなんにもできないわけですから、こりゃあ本気でなんとかしないと(笑

さり気なく気になるのが、誰が欄干を壊した犯人か、というところ。
教団でも先生でもなかった以上、まず間違いなく他の登場人物の中の誰かのはずなんですよね。まさか、未だ登場していない新キャラが犯人、なんてことはないだろうし。
うーん、露骨に怪しいのは白弓さんあたりなんですけどね、逆に言うとあの薄ら寒い奥に押し込めるような恋の怨念っぽい空恐ろしい雰囲気は、怪しすぎて違うような。
自分の本命は、むしろあっち。友香の方だったりする。さすがに冴っちはないと信じたい。


うーん、しかし相変わらず庄司さんの作品は、なんでかしらんけど毎回めちゃくちゃフィーリングが合うんですよねえ。ツボに嵌まるというか、琴線を掻き鳴らしてくれるというか。とても万人にとっての傑作というタイプじゃないんですけど、自分個人にとっては滅茶苦茶好きというか、まさに俺のために書いてくれてるんじゃないかと思ってしまうような、このフィット感(笑
ヤマモトヨーコの頃はそんなことなかったのになあ。

グロリアスドーン 7.少女は剣を振るう4   

グロリアスドーン7 少女は剣を振るう (HJ文庫 し 1-1-8)

【グロリアスドーン 7.少女は剣を振るう】 庄司卓/四季童子 HJ文庫



うはぁ、これはとんでもないスケールだ!
宇宙のどでかさをふんだんに活かしたスケールのでかい作品と言うと、ガイナックスの【トップをねらえ】シリーズや、最近でも【グレンラガン】なんかがありましたけど、それに匹敵するくらいの超巨大宇宙戦闘。
元々映像映えするような戦闘シーンがたくさんある作品でしたけど、今回のはとびっきりだわな。
とにかく、ティセ・グロリアスドーンの完全版がとんでもない。同じbioクラフトでも、ティセたち四姉妹の貴族と、他の市民とではまさに格が違うのかも。
惑星級以上の宇宙戦艦が登場するようなライトノベルってどんなのがあったでしたか。覚えている限りだと、古いですけど【五霊闘士オーキ伝】とか。同じ作者の【宇宙戦艦ヤマモトヨーコ】のTA2系列艦は、そこまで大きくなかった記憶が。
でも、それでもまだ惑星級戦艦の方が、グロリアスドーンに比べれば現実的。彼女のデカさは、自分みたいな文系人間が科学という名の技術力で想像しえる範囲を容易に飛び越えてる。
まだ今までの、1万光年10万光年をひとっ飛びするような航行能力なら、イメージの余地があるってもんだけど、単純にこうした巨大さを突きつけられると、その途方もなさに畏怖を抱かせられる。距離よりも、大きさの方が具体的な比較対象があるからか、容易にその途方もなさが想像できやすいんでしょうね。
HELLOのボスが抱いた印象のように、それはもはや神々の領域としか思えない。

そんな途方もない存在が、一個の人間型のホロン体としてパタパタ両手振り回してる、ってのも不思議な感覚になってくるわけですけど。
ただ、単純に彼らbioクラフトが、地球人類とまったく無関係の存在かと言うと、果たしてそう断言できるのか。著者の庄司先生はこれまでもたびたび、ある種のSF的どんでん返しを用意してきた人であるからして。先日完結した【トゥインクル☆スターシップ】然り。【ヤマモトヨーコ】然り。
あるbioクラフトがイモータルヌーンに追及しているように、彼女らが地球人類に接触する過程が、他の星系文明に対するそれとはいささかルールを逸脱しているんですよね。なんらかの、地球人類に対する特別な何かがあるのではないか、という疑念が浮かんでくる。
まあそれ以前に、ドリルが素晴らしいとか言ってる時点で、アレなんですけどw

チェーンソーは具体的に敵らしい。

さて、遂に直接登場と相成った四姉妹の長姉ティラ・イモータルヌーン。ほかの三姉妹から恐れられ、不信とともに距離を置かれている冷徹な政治家にして腹に一物抱えた策謀家、という外面を今まで見せられてきたおかげで……予想してなかったorz
下の妹たちが11歳、13歳、15歳ときたら、長姉が何を言い出すのか、王道パターンとして想像してしかるべきだった。

この作品、アニメ化したらもちろんティラの中の人は<井上喜久子さん>ですね?(笑

あとがきでの、ティセが語るティラの具体的な恐ろしさの例題が、なんだかよくわからないけど、妙に納得させられてしまった。いや、意味がよくわからんが確かに恐ろしい気がするw

ティオのランドセルネタは、ぜひカラー口絵でもやって欲しかった。挿絵も、あれはあれで素晴らしかったけど。未だにティオが十一歳というのはヒドいというか……ヒドいよなあ(爆笑

恋愛パートも、何気にティセが具体的な行動に! なんか、この作品の感想書いてると異様に<具体的>という単語を多用してしまいますね(苦笑
ティセの感情面は、内面が描かれないだけになかなか覗けてこないのですが、彼女には彼女なりに女性的な感情が渦巻いているんでしょうか。ティオなんか、最近はわりと内面分かりやすくなってるんですけど。なんだかんだと、子供っぽいことは分かってきたw
恋愛パートというと、恵子も迷彩効いてて、容易に何を考えてるか見せないのがもどかしいやら、期待させるやら。今回のクイックストーンの広大へのちょっかいへの妨害は、どう考えるべきなんでしょうね。元々、広大に対して好意はあると踏んでるんだけど、否定もしなけりゃ肯定もしない絶妙の距離で泰然と構えてるんで、判断が難しいんですよね。でも、ここいらで桜子や静花が広大のこと気になりだして、具体的に反応をうかがいだしてるし、さらにティセのあの行動。俄かに広大の身辺がにぎわってきた感もある中、恵子がこれまでのように絶妙の距離を維持し続けれるのか。
そっち方面でも期待が募ってきたところ。

今後の展開を担うであろうストーリーの裏側で進行する陰謀?も、人類、bioクラフト、メリグナントクラフトに続く怪しい第四の存在が現れ、bioクラフト内の無視できない反対勢力との動きと相まって、激しく動き出す予感。
予定では全十二巻らしいので、中盤を超えここからクライマックスに駆けあがっていくのか。こうご期待、てなところですか?

グロリアスドーン 6.少女は最果てにいざなう4   

グロリアスドーン 少女は最果てにいざなう (HJ文庫 し 1-1-7)

【グロリアスドーン 6.少女は最果てにいざなう】 庄司卓/四季童子 HJ文庫


具体的にチェーンソーが敵でございますか!
こうなってくると、HELLOに属するbioクラフトも単純な思想的好悪感で行動しているわけじゃないというケースも考えられてくるのか。彼らなりの具体的な最良の判断として、現在の活動を行ってるとなるとどちらが良い悪いかじゃなくなってくるな。
でも、まだまだイモータルヌーンらbioクラフト側が伏せている情報も多く、チェーンソー含む判断材料が乏しいため、なんとも言い難い。イモータルヌーンの方針が、何らかの具体的な理由があってのことかもしれないし。ただ、そうなると彼女の秘密主義は結局不信感を招くしかないんだよなあ。
ティセのチェーンソーに関する話も、味方によっては一方的なbioクラフト側からの視点による説明で、実際にチェーンソーの具体的な姿形、行動パターンなど殆ど人類の眼に晒されていない今の状態では、一概に信じるべきかどうか。もちろん、ティセは人を騙したりできるタイプじゃないのはわかるんだが、どうにも一方的な印象は否めない。
今回のティセの行動って、かなり巧妙な立ち回りに見えるんですよね。例の人類側に伏せられていた惑星群の秘密の開示なんか、ある意味かなり要所に打ち込まれた楔になってきますし。ああした先例を見せられたら、今更HELLOの目的のようにbioクラフトと手を切るなんて選択肢はなかなか選び難くなってくるわけですし。それがたとえ、チェーンソーとの全面戦争になったとしても、これって、ある意味絶滅を賭した戦争か、それとも緩慢だが確実な滅亡か、どちらかを選べってなもんですし。
ティセがまったくそういうキャラじゃないだけに、なんとも複雑な……。

ただ、あの距離への絶望っていうのは、なんか胸にくるものがありました。この孤独感というのは、空に近づけば近づくほど迫ってくるものなんだろうなあ。同様に、受け継ぐ者なく潰え去ることへの恐怖。宇宙はやっぱり、無限のフロンティアであって欲しいです。

ところで、なんだかんだと、ティオと桜子も嫌がりながらも顔を出すようになって、なんだか戦隊モノの様相を呈してきてますね、これ(笑
本来なら単純熱血なアンリがまんまレッドのキャラなんだろうけど、主人公は広大なわけで……。直球で調整型で頑張れとか言われてるし。今回、「まあまあ」って何回言った?ww

グロリアス・ドーン 3.少女は宵闇に彷徨う  

グロリアスドーン3 少女は宵闇に彷徨う
【グロリアス・ドーン 3.少女は宵闇に彷徨う】
 庄司卓/四季童子 HJ文庫

Amazon Bk1

↑ 11歳!?

あとがきのキャラ漫才をみて引っくり返る。
そりゃあいかん。犯罪だ、背徳的だ、かわいそうだ(笑
一気に本編のティオのイメージまで変わってしまった。そうかぁ。四女の末妹とは言われてたんだっけ。でも、アダルトな見た目といい狷介な言動といいむしろ長女みたいだったから、まったくそういう意識が湧かなかったわけだけれど。
これが11歳だといわれると…………困った、困ったぞ(笑
単に性格が歪んでるお姉さんにしか思えなかったのに、なんだか背伸びして無理に大人っぽく見せてる拗ねた小さな女の子にしか見えなくなってしまったじゃないかw カワイイじゃないか!!
計算づくだとしたら、この作品に対する作者の萌えへの挑戦は物凄い勢いで成功しつつあるんじゃないだろうか。少なくとも私は七面鳥撃ち状態である。
しかし、いや本当になんかストンと納得したな。つまり、なんだかんだとティルよりも子供なんだ、ティオは。拗ねてるわけだ。精一杯の反抗で、強がりなわけだ。あれが。
本当に、印象が一変したなあ。桜子との関係も、上に立ってるように見えて違うのか。桜子のティオへの認識がどういったものか、まだ詳細には描かれてないのだけれど。
これは推測でしかないのだけれど、どうもティオってティルよりも本性は甘えっ子な気がするので、心の殻が取り除かれたとき、かなり桜子にベタベタになりそう(笑

そして、相変わらず他の追随を許さぬ破壊力を顕現させ続けているティセ・グロリアスドーン。

この娘、もう反則ですだよ!!

段々と両手パタパタの表現威力が拡大している罠。
見てて飽きないという広大と恵子の台詞に全力で同意。
いや、これってヒットしない人には何が良いのかさっぱりわからんぞ、という領域なんだろうけど、当たってしまった自分にはもう、物凄い威力でしてw

シュークリームは丸くないんですよ、ティセさん!!
雨には風情があるのですよ、ティセさん!

そして、やっぱり幼馴染の恵子。この娘は好きだなあ。
アンリに広大の女か、と訊かれて「そ。恵子ちゃんって呼んでね」と冗談めかして答えてるくせに。いざ具体的に「広大の彼女」と呼びかけられたら少し赤くなって名前で呼べと訂正するあたり、自分で茶化す分には全然平気なくせに、人から言われるとさらりと流せない微妙な心持ちが、実に絶妙でいいんですよね。
これって、本当の恋愛感情に目覚める一歩か二歩手前、みたいな感じでw


そして、相変わらず、のドリルへの礼賛は尋常ではないこの作品。

ドリル山脈!!

惑星サイズのbioクラフトにもちゃんとドリルが装備されてるのが、なんともはや。その大きさたるや、底辺で北米大陸。全高は地球の直径クラスという巨大さ。
素晴らしい!!

ドリルは素晴らしいもの、というのはやはりbioクラフトの共通認識らしく、新キャラのアンリのパートナー『ステディレクブレイクション』ビュート、クールで皮肉屋の気が垣間見える彼でもドリル賛美は欠かしませんか。堅物のアイシャでもそうだったもんなあw
とにかく、ビームやミサイルは美しくないそうですw
うむ。うむ。やはりドリルは唯一兵装、もしくは主力兵器でなければ駄目ですよねえ。あえて言おう。人型ロボットの1パーツに過ぎないドリルなど邪道。
その意味では、今期新たに始まったアニメ【天元突破グレンラガン】のドリルはまさにドリルらしい素晴らしいドリル!!
まあ最高のドリルは、やはり艦首装備衝角型ドリルだけどなっ

トゥインクル☆スターシップ 13 …そうだ。それでいい、それが正解だ  

トゥインクル☆スターシップ 13 (13)
【トゥインクル☆スターシップ 13 …そうだ。それでいい、それが正解だ】 庄司卓/まりも ファミ通文庫
Amazon bk1

な……にぃーーーっ!? まじですか!
まさか、まさかの真相曝露。ここまで引っ張ってきたこの世界、宇宙の謎だけれど、完全に予想の裏をかかれた。
てっきり、これまで提示されていた伏線をそのままの意味で受け取って、わりとよくある形の時間跳躍の問題かと考えていたんだけど、まさか……そうきたかーー。
見事に盤ごと引っくり返された気分。
いや、まだユアン兄ちゃんは全貌を語っていないので、詳細は不明なのだが。いやしかし、あの一言だけで決定だよな。
これ、絶対に仮想空間とかサイバー空間とかの話じゃないよ。そういう意味じゃ絶対ない。文字通りの意味のはず。
……なんちゅうスケールじゃ。

でも、またこれまで引っ張ってきたネタを随分とサラリと出してきたものですわなあ。もうちょいもったいぶるとか、決定的な場面で使うとかするものかと思ってきたけど。

今回は、はじめてセーラが活躍(はじめてとかいうな)
やっぱり、持ち合わせた腕前を駆使して、危機を乗り越えるシチュエーションというのは燃える。特に、人が見てたら肝を冷やすような絶体絶命を、鼻歌混じりに回避する爽快感。超巨大船を自分の手足のように扱う、その超絶技巧。きたきたきたきた。
そろそろ、このシリーズもクライマックスってところでしょうか。しかし、ここからが長そうでもあるんだなあ(苦笑

グロリアスドーン 2.少女は夕暮に遊ぶ  

グロリアスドーン 2 少女は夕暮れに遊ぶ
【グロリアスドーン 2.少女は夕暮に遊ぶ】 庄司卓/四季童子

 ぐはっ(喀血)
 だ、だめだ。耐性ができたと思ってたけど、相手の破壊力はさらに上昇の一途を辿っていた。
 ティセが……ティセが……

 か、可愛すぎるorz

 パタパターて。両手をぱたぱたーって。
 もうダメだ。私は堕落する。堕落してやる。おーー!
 今や、私の中では【狼と香辛料】のホロ、【GOSICK】のヴィクトリカと並ぶライトノベル界三大萌え少女の一角をなす巨頭、グロリアスドーン――ティセ。
 ぐあああ、萌えなんておそろしい言葉を使ってしまった。使ってしまった。でも、他にどう表現すればよろしいのですか。
 ドリルですか? ドリラーですか? あいるびーばぁぁく(錯乱中

 言わせてもらうなら、ドリルとはやはり艦首に装備するものなんですよ。ロボットのアームに装着するのは邪道。あんなものはコークスクリューパンチの延長に過ぎない。あくまでロボットの装備の一つにしか過ぎないドリルなど、魅力半減三分の一。
 やはりドリルとは艦首に装備し、グリグリ回転しながら吶喊吶喊吶喊が正しい姿なのでございます。
 その定理に即するならば、このBioクラフトのドリル概念たるや、素晴らしいの一言。まさに正義。ジャスティス。
 ドリルの数が多いほど、Bioクラフトとしての格が高いなんて、どんなドリームソサエティでございますか。
 ただ、ティセをはじめとする貴族4姉妹は何故かドリル艦ではなく、ティセはブレード。ティルはハンマー。ティオはデスサイズと来ているので、まあそれはそれですきなのですが、(ぶっちゃけ、ハンマー型宇宙戦艦のデザインは突き抜けすぎて、一週回って、もうカッコイイとしか思えないような事になってるし。変形後なんて、蝶サイコー!)
ドリル賛礼世界としてはドリル分が足りないのではと密かにがっかりしていたところで

 来ました! トリプルドリラーーッ!!

 やっべえ。巻末の設定資料集に載ってる艦首三連ドリル(回転式次元衝角)装備艦、ナイト級Bioクラフト【ノーブルウインド】
 これ、デザイン格好よすぎる。ほしい。これ、ほしい。お母さん、買って!!
 必殺技もなんちゅう素敵さか。うわぁっ、脳内映像がすごい事にっ!?

 何気にコンビという意味では、このアイシャさんと恵子のカップルは【グロリアスドーン】で一番好きかもしれない。
 四角四面な杓子定規のアイシャに、自由奔放軽薄無軌道な恵子の丁々発止な喧嘩模様は、それだけで読んでて楽しいですし。
 ティセ萌えの私ですが、このあまりに鷹揚でフラットすぎていまいち何を考えているのかわからない(何も考えてないのかもしれない)幼馴染の恵子、キャラ的にかなり好きだったので、Bioクラフトのアイシャと契約することで日常サイドのキャラという枠に留まらず、どうやらちゃんとメインヒロインを張ってくれそうなので、嬉しい限り。
 しかし、トゥインクルスター☆スターシップシリーズといい、近年に入っての庄司卓作品との波長の合致は我ながらすごいものがあるなあ。
 昔のヤマモトヨーコとか、特別好きってわけじゃなかったはずなんだけど。

グロリアスドーン 1  

グロリアスドーン(1) 少女は黎明に唄う
【グロリアスドーン 1 少女は黎明に唄う】 庄司卓

スギュゥゥゥゥゥンッ!!


効果音をつけるなら、こんな感じですか。
おのれおのれおのれおのれ、このご時世に至ってなお、揶揄ではなく『萌えたぁぁぁッ!!』などという感情に支配されるとは。
不覚。
不覚であるが、これぞ幸福ッ!!

まあなんですか、萌えましたすみません。
もちろん、ドリル萌え、なんて捻ってるようで全然捻ってないオチではなくて、正真正銘ヒロインのティセに萌えましたすみません。
ツボですね、ツボ。くそぅ、不思議少女恐るべし。
恐るべしですよ? ぱたぱた

私は近年の、時流におもねるようなあざとい設定に汲々としている庄司卓さんの小説がめちゃくちゃ大好きですw
なんでだろう。トゥインクルスターも、あれ、なんかやたらと好きなんですよね。なんでだろう。理由はわからんながら、妙に次が楽しみなのだ、これが。昔の作品より好きかもしれん。
でも、あとがき読む限り部数的にはかなり苦戦してるのね。そういえば確かにライトノベルの宇宙SFモノって最近見ない、というか庄司さん以外に咄嗟に思いつかないw
なんでなんだろう。

しかしまあ、時代の流れなんですかねえ。登場人物のゲーム語りもヤマモトヨーコの頃とは隔世の感あり。否やそれも良しなり良しなり。
ギャルゲーだっていいじゃない。

話の方は相変わらずというかなんというか、全然進まず。初っ端だからというんじゃなくて、多分この作者の特性なんでないのかしら、これは。
でも、微妙に世界観に大きな仕掛けを施しているようにも思うんだけど、というかトゥインクルとタイプ似てない? この仕掛け。いや、どちらもオープンにされてないんだから、完全に言いがかりなんだけど。

ちなみに、巨乳でガサツな幼馴染にもツボ入りましたw
四季さんのイラストだと、見た目かなり学園モノのヒロインの友人その二、みたいな外見なんだけど、むしろそれが良しッ(力説
なんかもう、ティセで悶えさせられ、恵子で興奮させられ、とわたくし、一杯一杯です、たすけてーー
 
12月3日

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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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