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影執事マルク

影執事マルクの契約4   

影執事マルクの契約 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの契約】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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ついに暴走を始めた“アルス・マグナ”は瞬く間にロックウォールを壊滅させ、さらに周囲をのみ込んでいった。“空白の契約書”は徐々に失われ、契約者でなくなったマルクだったが、彼の求めることはたったひとつ。「揺り篭に囚われた我が主、エルミナを救い出す!」マルクの想いに仲間たちが応える。その行く手を遮ったのは、“アルス・マグナ”が創り出した過去の自分たちだった!?マルクとエルミナ、そしてそれぞれの想いがたどり着く未来は?影執事、最後の仕事が幕を開ける。
ヴァレンシュタイン家の使用人が揃えば、たとえ一国の軍隊が相手でも負けない。いつだったかマルクがそのような大言壮語を吐いていたけれど、まさか実際に軍隊相手に大活劇をやってしまうとは。しかも、本当に圧倒的じゃないか!!
軍隊とは言っても現実のものではなく、アルス・マグナが過去の記録から喚び出してきたその時代時代の軍隊なのだけれど、立ち向かうマルクたちからすれば現実の軍隊と何も変わらないわけで、本当にド派手な対軍戦闘になったよ、クライマックス! でも、本物の人間ではなく過去の幻影が相手なので、手加減せずに全力で薙ぎ倒せるという意味では、ヴァレンティイン家のフルスペックを発揮できたのですから、盛り上がりを考えるならなるほど素晴らしいセッティングでした。それでも、契約者たちに能力使用のタイムリミットが設定されてしまったあたり、対軍ですら力の差が隔絶してたんだなあ。
マルクを含めてこいつらパねえと思い知らされたのは、たとえ契約を失って普通に人間に戻ったあとでもみんな全然弱くなってないでやんの、なのですよ。あんたら、変わらず一騎当千のまんまじゃないか!! クリスやドミニクの例からも、別に契約者じゃなくてもむちゃくちゃ強い人はべらぼうに強いというのはわかっていたけれど、なるほど契約者の中でも最高峰と謳われた彼らの実力は、決して異能力によるものじゃなかったんだなあ。

いつもの使用人メンバーに加えて、ペインたちのような契約だけ交わして立ち去っていた人たちまで応援に駆けつけての総力戦。総力決戦。出し惜しみなしの全力全開フルバースト戦闘。
中世から現代にかけての軍隊が文字通りに蹴散らされていくさまは痛快の一途。ただ、“空白の契約書”が力を失っていくことで、能力もまた次々と失われていくという時間と使用頻度に伴って戦力が加速度的に減少していくという過酷な戦況は、まさに手に汗握る展開。絶体絶命のピンチにペインたちまで駆けつけてくれたのには、燃えたなあ。
リーンまでもが、あんな形で協力してくれるとは。ただの変身能力の持ち主だった彼女の力が、ああいう形で活かされるとは想像していなかっただけに、なんか妙に嬉しかった、うん。

一方のエルミナもただ眠りに囚われる無力なお姫様ではおらず、ちゃんと自力で力を尽くして脱出を図るさまは、さすがは皆のご主人様だと惚れぼれ。彼女を助けるクーフ・リンがまたかっこいいんだわ。元々なにかとお茶目な性格を垣間見せていた精霊でしたけれど、愛嬌と精悍さが相まった素敵なワンコでしたよ。
本当に全員に全員、見せ場があってラストバトル、これ以上無く堪能させていただきました。燃えた、痺れた、面白かったーー!
そしてオチはやっぱりオウマだったんですね。こいつ、存在感が無いから知名度なかったけれど、実力だけで言うなら四強すら上回ってたんじゃないか?
でも、存在感ないんだよな。“アルス・マグナ”からすら見逃されてたというのには吹いたw

エピローグは大団円、だけれどそれぞれの道を歩み始めるという結末はちょっと寂しかったな。オウマ、最後の最後にイラストに顔出ててよかったね。って、こいつ相当にイケメンじゃないか。ジェノバ、結構いい男捕まえたよなあ。セリアも何だかんだと上手いことアルバとやってるみたいだし、グレリオもやっとアイシャとちょっといい雰囲気になれたみたいで、色々と報われたなあ、うん。
一番意表を突かれたのが、カナメでした。何だかんだとエルミナとマルクを共有するかと思ってたのですが、マルクもカナメもそのへんはケジメをしっかりと取る人間なだけに、なあなあで関係を続ける事はしなかったんだなあ。その代わりに、彼女の隣にするりと滑りこんでしまったのがドミニクというのは、すごくびっくりした。あの当初からのドミニクのカナメへの奇妙な態度って、あれ本気だったのか! ドミニクはエルミナたちの母親との哀切極まる失恋話もあったし、カナメとマルクの仲が深まっていくのを見ても特に反応を見せてなかったので、彼のカナメへの変な態度はなんだったんだろう、と首を傾げる事もあったのだけれど……なるほど、彼女にはそういう心境だったのかー。
いやあ、ドミニクがカナメに接近する展開って、もっと拒絶感とか感じるかと思ったんだが、何か自分の中でもすんなりそれもありなんじゃないかな、と思えた事にびっくり。まあ考えてみると、ドミニクがこれまで味わってきた思いを考えるとね、彼には幸せになって欲しかったし、同じ辛いけれど幸せな失恋をした者どうし、ドミニクならカナメの相手でも許せる、と思えてしまったんだろうなあ。
ちなみに、ラストのイラストではカナメ、以前エルミナから送られた和服をみにつけてるんですが、これがびっくりするくらい似合ってるんですよね。短く揃えたおかっぱ髪も相まって、物凄く可憐。カナメってやっぱり侍女服よりも和装が似合うんだー。

心ひかれてしまったのが、後書きに書き添えられた夢オチの、みんなが離れ離れにならずに揃ってヴァレンシュタイン家の使用人として家族として暮らしていく情景。これはこれで理想的な、それこそ夢の様な大団円だったんだよなあ。掌編として読ませてくれただけでも、有りがたかった。言わば、2つのエンディングを見れたようなものですしね。

なんか結局微妙にマイナーなまま完結してしまった本シリーズですが、個人的には最後まで最高に面白かったです。バトルにラブコメ、ドタバタコメディとどれも水準高く、埋もれてしまうのが勿体無いくらい。作者の作品にはこれからも最大の期待を持たせていただきたいと思います。どうやらもう新作の製作にも掛かっているようですし、ガガガ文庫の方からも出すみたいですし、うん、どんどん読みたいなあ。
素晴らしい作品、ありがとうございました。

シリーズ感想

影執事マルクの恋歌 4   

影執事マルクの恋歌 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの恋歌】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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マルク、エルミナ、カナメ。三人の恋の結末は?
「カナメ。あなたが好きです」マルクが口にした言葉を、エルミナは呆然と聞いていた。思わずその場から逃げ出してしまった彼女を、再び時計の音が包み込み……過去の記憶を旅するエルミナがたどり着いた気持ちとは?

これは仕方が無いことなのだけれど、やはり長編と短編を織り込んだパッチワークのスタイルとでは、話のダイナミックさに差が出てしまう。どれほど話の流れに上手く短編を織り込み綴っていても、一旦短編が終わる毎に一息ついてしまうので、一気呵成にクライマックスまで加速していくような盛り上がりにどうしても欠けてしまう。
これが今までと同じ幕間的な回だったら特に気にもならなかったのだけれど、マルク、エルミナ、カナメの三人の関係に決着がつく話であり、想いが成就して幸せが頂点へと達する回でもあり、何より次巻で完結というクライマックス直前という時節だったのがちょっと引っかかったんですよね。
個々の短編やそれを踏まえた上での中編の展開はそれ単体、つまりこの巻だけ見たならば相変わらず好みドストライクだっただけに、シリーズ全体を鑑みた上でのこの得られると思っていた加速が全然足りなかった感は非常に勿体無い感じだったんだよなあ。
とまあそんな話は置いておいて、今回の話に注視してみると、収まるべくして収まったのかなあ。マルクの未練タラタラな態度には苦笑を禁じえないのですが、二人の女の子を好きになってしまった輩としては、相応のケジメをつけたのではないでしょうか。カナメからすると辛い話ですけどねえ。彼女自身、後悔もないのでしょうし、マルクとエルミナを傍で見続ける覚悟みたいなものも決まっているようですしね。はたして、彼女がドミニクほどの透徹とした心境に至れるかはわかりませんけれど、あれだけカナメとエルミナの友情も熟成してしまえば、何となく上手く折り合いをつけてやっていけそうな気もしますし……二人とも独占欲はあんまり無さそうだしなあ。
結局ここにたどり着いてみると、この作品の一番芯となっている部分ってマルクとエルミナのラブストーリーだったんだ。今更何を、と言われるかも知れないけれど、彼と彼女の想いが成就することこそが根幹であって、他の要素というのは<アルス・マグナ>にしても契約者という存在にしても、バトルにしてもここから広がった枝葉なんですよね。そして幹がヴァレンシュタイン家に集った者たちの家族の絆であり、その芯となっているのがマルク、エルミナ、カナメの三角関係だった訳だ。
これ、バトル系ファンタジーと思ってたらちょっと間違うよね。むしろ、少女系レーベルによく見る恋愛ファンタジーに派としては近しい代物なのかもしれない。クライマックス直前になってようやくそんな風に捉える事が出来た。
なんでこのシリーズ、これだけ面白いしよくできている売れ線系統の作品なのに微妙にマイナーなんだろうと常々疑問だったんだが、かなり富士見ファンタジー文庫の王統からはズレた作品だったんだなあ。

とは言え、ラストはド派手にやってほしいものです。マルクをして、ウチの連中なら小国まるごと相手にしても勝てると言わしめた、ヴァレンシュタイン家の最強軍団。その真の力と家族の絆の真価を見せてくれるようなでっかい花火の大決戦。囚われのヒロインを救い出す、一大救出イベントを。
最後はこの大好きなヴァレンシュタイン家の奇人変人たちの制限なしの活躍を見てみたいじゃないですか。ハッピーエンドの大団円、期待しております。
あと、是非にもリンにもヴァレンシュタイン家に参加を。本人一度断ってますけど、ガールズトーク要員として彼女の存在が欠かせないことは、既にデート追跡行で証明されています。わりとセリア姉さんの趣味についていけそうな資質もあるようですし、適性はばっちりですよ!

シリーズ感想

影執事マルクの決断4   

影執事マルクの決断 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの決断】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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親が決めた婚約を破棄するため、相手に会いに来たエルミナ。だが、婚約者ヴィルヘルム先手を打たれカナメとともにホテルに軟禁されてしまう。一方、マルクは主を救うべく動きだすが、問題は山積みで──
セリア姐さんが自由すぎる(笑
前回でセリアが長年抱えていた闇が解消された事で重石が取れたのか、姐さんの傍若無人が留まるところを知らない! 今回、一人で延々と楽しんでましたよね、セリア姐さん。どんどんドツボにハマっていくマルクのこと、そこまで笑わんでもと思うくらいに大ウケしてましたし。いや、アンタが仕掛けたことでしょうにw しかし、本格的に男の子を女装させて楽しむ趣味が発現してしまったんだな。幸いにして、ヴァレンシュタイン家には今のところマルク以外に女装できそうな男の子は居ないので、被害は彼と新たに加わる可能性のあるリオくらいに留まりそうだが。オウマも行けるのかもしれないけど、彼はセリアでも捕まえられそうにないもんなw
今回はジェノバが長年のトラウマを克服するに至る話であったわけだけど、同時にオウマの話でもあったんですよね、そう言えば。ちゃんと表紙にも登場してるし、オウマくん。……してますよ!? 表紙にちゃんと居ますよ!! 私もはじめは本気で気づきませんでしたがw
まさかジェノバとオウマでこんなに真っ当なラブストーリーが広がるとは。本当にヴァレンシュタイン家の契約者には格落ちとも言うべき人は居ませんね。オウマも元々相当にその実力を評価されてましたけど、正直ここまでとは思わなかったなあ。どこか気弱で頼りなさそうに見える割に、いざ切った張ったとなってもメンタルがまったく上下しないのだ。【戦艦】と呼ばれる古強者を相手にした時も最後まで余裕があったくらい。ぶっちゃけ、彼についてはステルス能力だけ突出していて、他の戦闘スキルについてはそれほど高いと思っていなかっただけに、これは驚かされた。
そりゃ、マルクも自分たちなら小国ぐらいまるごと相手にできると自負するわ。前々からヴァレンシュタイン家の契約者たちなら軍隊相手でも負けないだろうとは思ってたけど、実際に冷静な自己評価としてマルクの口から語られると、凄まじいなと戦慄する他無い。ただそれぞれが強いだけじゃなく、家族のような絆で結ばれている、というのも大きいんですよね。それも、エルミナが中心になっているものの、ちゃんと人間関係は全員の間で幾何学模様に構築されてますからね。そりゃ強いですよ。

と、これだけ強力な契約者がポンポンと出てくるにも関わらず、肝心のバトルがまったくインフレ化の傾向が見えないのもまたこのシリーズの特徴なんですよね。このへんのバランスは絶妙を通り越して、芸術的ですらある。例えば、今回マルクはある相手に非常に苦戦するのですけれど、状況が変わった二度目の戦闘では殆ど瞬殺に近い圧勝で下している。でも、決して初戦でマルクは無理やりと取られるような弱体化をしてるわけじゃないんですよね。あくまで、状況がマルクに苦戦を強いるものだった、というだけで。とは言え、その苦戦にもどかしさは感じ無いのである。このあたりが芸術的なんですよね。キャラが苦戦しても、それで鬱積が溜まる事は殆ど無いし、逆に圧倒的な力を示した時はちゃんと痛快な気分にさせてくれる。仮に負けるようなケースになっても、格落ちを感じさせないのである。キャラの強さが陳腐化しないというのは、長期シリーズとして見ると何気に大きいですよ。

さて、今回のメインヒロインの一人だったジェノバのトラウマ克服話であるが、それがそのまま危機に陥ったエルミナを救う手立てとなるのか。彼女が背負っていた闇も、契約者となるだけあって相当に重かった。それこそ、自分を壊してしまうほどに。わずか十歳で背負うには重すぎる罪だものなあ。そんな子供に責任を負わせるな、と言いたいところだけれど、あの状況下では医者としてのスキルを有するジェノバに頼るのは仕方ない事だったんだろうし。年齢にそぐわない技術を手にするというのは、身の丈に合わない責任をも負わされるという危険性があるものなんだなあ。天才と褒めやかす前に、子供は子供として守ってあげられる環境を作っておくのが、大人の責任なんだろう。まあ、実際にそんな子供を持ってしまった親からすれば、そこまで配慮を巡らせろ、というのも酷なのかもしれないが。
それでも、オウマの支えもあり、エルミナを助けるために自分の罪を曝け出し、逃避の象徴だった棺桶を手放す勇気を得たジェノバの、吹っ切れた表情は最高に可愛かったです。オウマもかっこ良かったよ。存在感の薄さとは真逆に、この子は言うべきこと言いたいことを口にする事を恐れない所が素敵だ。何気にカップル誕生第一号になったのか、もしかして?

で、肝心のエルミナの婚約話は思わぬ真相もあって、かなりの急展開に。これは、また複雑だよなあ。相手も本気でエルミナの事を思ってたのか。それがネジ曲がってしまったのは、これは対価のせいだよなあ、多分。他人を信頼できない、他人どころか自分も信頼できない、という対価の中で、むしろよく目的をズレはしても見失わずに居られた、と褒めるべきかもしれない。エルミナの方からもちゃんと、枢機卿に対して繋がりがあったのは意外だったなあ。てっきり、エミリオだと思い込んでいただけに。思わぬ形で、エルミナが選択する状況になるとは、マルクもフラフラと二人の間を右往左往している場合じゃなかったな。幸い、エルミナはスパッと選んでくれたわけだけど。でも、今後の状況如何ではこれどうにかなるか分からないぞ。彼も、振られたとはいえまだちゃんとエルミナに好意を抱いたままなわけですしね。
さすがに、最後のカナメへの告白はミスリードだと思うけど。
エルミナとカナメの仲が、二人で家を出てからこっち凄まじい勢いで急接近して、今や親友の中の親友と言ってもいいくらいの関係に発展してしまった以上、三角関係の決着は相当慎重にやらないと大変な事になりそうだし。実際、エルミナはマルクの告白に対してカナメのことが頭を過ぎって、わやにしちゃった訳ですしね。

個人的には、カナメは髪切った方がよく似合ってると思う。あのおかっぱの髪型は好きだなあ。

シリーズ感想

影執事マルクの彷徨4   

影執事マルクの彷徨 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの彷徨】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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エミリオが目を覚ますと、目の前には心配そうな顔をしたカナメがいた。どうやらまたエルミナの身体で起きてしまったらしい。すぐさまエルミナに替わろうとした彼女だが、なぜか過去の記憶の中に囚われてしまい……!?
あれ!? この状況から短篇集になってしまうのか!?
前回の短篇集である【影執事マルクの迷走】でもそうだったんだけど、単純に短編を集めて並べたモノにはしないんですよね、手島さんは。きっちりと本編のストーリーに組み込んで見せてくれる構図はややも強引ではあるけれど、上手いなあと感心させられる。眠っていたエミリオに、これまで屋敷で起こった事を伝える効果を発していると同時に、フォルという重要なキーパーソンを自然にエミリオに合流させるための要素にもなっている。これは、最初からドラゴンマガジンに上奏した時から本編と連動させるつもりで短編も書いていた、と考えないとなかなか出来ない演出である。
大したもんだ。

【そこが山犬の住処だから】
マルクにとって、過去の遍歴というのは悪夢とは言わないけれど、振り返っても居心地の悪い気分を味わうだけの、決して良い思い出とは言えないものだった、これまでは。
でも、それまでの旅路が今の安住の住処へと辿り着くまでの必要な道程だったのだとしたら、自分の居場所を手に入れてからもう一度ゆっくりと落ち着いて苦しく面白くなかった過去を振り返ってみると、そこには思いの外悪くない、楽しく心地良かった思い出が寄り添っていた事に気付かされる。
過去に在籍したサーカスと再会したマルクの、懐旧と今の暮らしの大切さを噛み締める、騒がしい祭りの一夜での一時のお話。
何気に、三人で仲良く祭り見物をしていたアルバとセリアとアイシャの三人が、もう年季の入った家族すぎる(笑

【だから彼らは消えることにした】
怖がるエルミナやアイシャたちの姿に調子に乗ったマルクが、実しやかに噂される怪談話を語って効かせたところ、あろうことか次々に人が悪霊に喰われて消えていく怪談話がヴァレンシュタイン家にて再現されてしまうという幻想ホラー。わりと拍子抜けにほっこりとしたイイ話で終わったのかと思ったら、怪談話らしいオチが待っていた、と見せかけてさらに何気に重要なネタふりだったことが後々この本編にて明かされる、というドラマガで短編だけ読んでたならこれ本編は結構驚きの展開だったんじゃないだろうか。

【犬と魔眼と異国の硬貨】
クリスって、確かだいぶ前に街から旅立っていったはずなのに、事が起こるたびにだいたい身近にいるのは何なんだろう(苦笑
これまで誕生日を誰にも祝ってもらったことがなかったアイシャを、みんなで祝ってやろうというアットホームなお話。さりげにマルクも、誕生日を祝ってもらうとかプレゼントをもらうというイベントがある事自体知らない人生を歩んできた、という時点でアイシャ並みに可哀想だった事が発覚し、みんなから憐れみの目で見られるという話でもある。僻むな僻むなw
いや、ちょっと驚いたエピソードもあったんですよね。アイシャって、アルバのこと、知ってたというか承知していたのか! 全くと言っていいほど態度に出てなかったので全然気がつかなかった。なんだ、そうだったのかー。確かに、同族というだけにしては異様に懐いてるなあとは思ってたんだが、違和感を感じるほどじゃなかったんですよね。全く、兄貴に付き合って、いい子じゃないか。
そんな二人を慈しむように見守るセリアさんが、姉さん女房すぎる。もうアイシャを完全に妹扱いだよw いいなあ、二人とも可愛いんだ、このこの(笑


【それが彼女との約束だから】

基本的に、エルミナもカナメも甘えベタなんですよね。頑固で意志が強いくせに、押しは弱いし此処ぞというときの自己主張もなかなか不器用で出来ない。だからこそ、恐る恐る指を伸ばすように垣間見せる恋する乙女の主張が、実に可愛らしいんですけどね。マルクが子憎たらしいのは、そういう彼女たちのか細い声を、決して見逃さない所なんですよね。異性の、男の子として女の子である彼女たちの想いをキャッチしている、とは言いがたいんですが、それでも彼女たちを傷つけず、落胆させず、きちんと喜ばせてあげているマルクは、甲斐性なしなんかじゃないですよ。
そんな、女性の髪にまつわるお嬢様のささやかな我侭のお話。意外とカナメの方が、尽くすというか相手の好みに合わせようとするところがあるんですよね、健気だw


【そして、尖晶螢(オルネイロ)は踊る】

かつて<東方不敗>と謳われた最強の契約者の一角たるカナメの強さが久々に魅せつけられると同時に、彼女が手に入れた弱さに魅入られる。恋のライバルであり、主人であり、そしてお互いの心の内をさらけ出し合った初めての親友、エルミナを助けられない自分の弱さ、自責、そして一人きりという心細さから思わず泣いちゃうカナメのなんという可憐なこと、可愛いこと。本来なら絶対的な姉の味方であるはずのエミリオが、カナメの事も応援したくなるのもよくわかる。セリアもカナメ応援派らしいけど、この娘は同性の方が応援したくなるタイプなのかもしれないねえ。


そして紡がれる、ドミニクの元を離れてたエルミナとエミリオの母、ヴィオラとリカルドの真実。ドミニクとヴィオラの淡い恋の物語があんな形で終わってしまったことに、少なからず釈然としない想いをいだいていたんだけれど……これを見せられるともう何も言えないなあ。なんだ、ヴィオラもリカルドも、ちゃんとお互いをこんなにも好き合っていたんじゃないか。
ドミニクがペインと対立してまで、彼らの生活を守ったのも、これなら納得。

でもね、それがもう一度人を変えて繰り返されるというのは、やっぱり納得がいかない。マルクとエルミナとカナメの決着は、運命を前提とした上で精一杯に生きるという選択肢ではなく、すべてから解き放たれた上で決められるものであって欲しい。
何より、カナメがこれと同じじゃあ納得しないよ。

と、思わぬ形でラスボスが登場し、まさかのジェノバの過去が垣間見え、こりゃ次回はまさかまさかのジェノバ回なのかしら!? この娘もフリーダムなわりにずっと鬱屈を抱えてるしなあ。セリアのように、ぜひとも解放されてほしい。
ちなみに、今回の彼には何気にエミリオとフラグが立ってたような気がするよ?

シリーズ感想

影執事マルクの迷走3   

影執事マルクの迷走 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの迷走】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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 bk1

もしかしてオウマ君は、このまま顔出さないまま終わるんじゃないだろうな(笑

今回は短編集だったのですね。実のところ、読んでて途中まで気がつきませんでした。間奏から短編へのつなぎがかなり自然だったからなあ。プロローグがずっしりと質量ともにしっかりしていたというのもあるんだろうけど。ジェノバとオウマが加わった賑やかな屋敷の雰囲気が堪能できて、プロローグだけでも十分おいしかったなあ。変態入ってるジェノバに狙われてカナメは、もしかしたら今一番精神的に忙しないキャラなのかも。マルクを除けば、カナメが一番他の使用人たちとの人間関係の絡みが多いわけだし。何気に、エルミナとの主従関係で恋敵で恩人で同世代の女同士の共感が入り混じってる複雑怪奇な感情の絡み合いによる微妙な距離感が好きなんですよね。まだ、正面からガチにぶち当たってない二人なので、次回あたり、ラストの衝撃的展開から見るに一波乱ありそうだから、楽しみなのですけど。
他は、やっぱりセリア姉さんが好きだなあ。このみんなのお姉さん的な世話好きな風情が、なんとも。普段片言しか喋らないけど、意外と態度とか雄弁なんですよね。やっぱり、アルバの事好きなのかねえ。


さて、一連の短編ですけど、通して読むと…マルクが如何に金運がなく、金銭に執着すればするほど懐から零れ落ちていく顛末を克明に知る事が叶う。別に浪費家でも守銭奴でもないのに、面白いように金が逃げてくなあ、こいつ(苦笑
ラブコメパートは、カナメが案外積極的なんですよね。決定的な所までは踏み込んでこないものの、常にジャブを放ってきて距離を縮めるチャンスをうかがっているのがよくわかる。もっとも、そのことごとくを鈍感スキルで華麗にかわしていくのがマルクなんですけど。こいつのひどい所は、かわしておいて相手がつんのめったらすかさず腕をとって助ける所なんですよね。油断すると無意識に気障ったらしい要所を押さえた態度をとるので、カナメにしても踏み込むべきか様子をうかがうべきか迷わされて、忸怩たる思いをさせられてるんだろうなあ、これ。
一方で、エルミナの方もカナメの攻勢を目の当たりにして、此方も完全に落ち着かなくなってきた感じだなあ。マルクとカナメとのお出かけに、ついつい追跡を懸けてしまったり、マルクが女の子との事でデレデレとしてたらムッとしてみたりと、長編での抑制された態度と比べて、かなり分かりやすい部分が出てきている。
恋愛パートではカナメがかなり先行しているような感じだったのだけれど、今回の最後の展開で一気に分からなくなってきた感じ。
何がどうしてああなってしまっているのか、状況はまったく不明なのですけど、次回ですっきり説明してくれるんだろうか。
わりと一気の進展なので、かなり驚かされているんですけど。

影執事マルクの忘却5   

影執事マルクの忘却 (富士見ファンタジア文庫 て 1-1-4)

【影執事マルクの忘却】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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 bk1

ちょっ、まだ増えるのかよ。さすがにそろそろ打ち止めかと思ってたら、まだまだ増えるよ、ヴァレンシュタイン家の使用人軍団! いやー、ここまで来ると、なんかドリームチームみたいでワクワクしてきたよ(笑
コーエーのゲームで勇将知将名将を掻き集めてるような気分。契約者は本来、あんまりつるんで仕事はしない一匹狼の性質を持っているようだから、八人もの契約者がこうして一所に集ってるなんて、まずあり得ないことなんだろうし、その八人が八人とも裏社会ではその通り名を知られ、怖れられている名うて、一騎当千の強者たち。
対比する勢力が出てきてないから、今のところヴァレンシュタイン家がどれだけ反則規模の戦力を保有しているかわかりにくいけど、これ本気で軍隊に攻められても蹴散らせるくらいのチートじゃないのか?(苦笑

この作品、面白いのがこの多めの登場人物の相関関係が非常に複雑に絡み合ってることだろう。主人公のマルクが中心となっているのではなく、それぞれがほかの使用人やエルミナと別個に人間関係や因縁を構築していて、あやとりの糸みたいになってるんですよね。おかげで、マルクや少数のヒロインに頼らないちょっとした群像劇みたいな形になっているので、出番そのものが少なくても、他の登場人物の行動から引き合いに出されるので存在感はなくなってないんですよね。これだとキャラクターが増えてきても、困らないはず。まー、連中、どいつもこいつも個性が強すぎるような連中なので、存在感がなくなるということもないだろうけど。なんか、存在感がありませんから! という個性のやつまで出てくるしw
ああ、なんかいいなあ。なんか、家族モノみたいになってきたかも。

しかし、相変わらずマルクは、過去に苦労しているというかひどい目にあっているというか、ほんとにしょうもないことで痛い目見てきたんだなあ。この子は感性がまともなだけに貧乏くじを引いているみたいだよね。
マルクは鈍感じゃない、というのは彼の内面のけっこう浮ついた部分を見るに明らかだったんですけど、妙に及び腰というか自分の気持ちと他者からの気持ちに対して判断を保留するようなヘタれたところが、それと矛盾していてちょっと不思議だったんですけど……そうかー、そんなことがあったら及び腰になるよなあ。勘違いって恥ずかしいもんなあ(大笑い
それでジェノバに辛辣に当たるというのは、マルク、大人げなさすぎ。器、ちっちゃすぎw
ジェノバも多少無神経な所はあったかもしれないけど、勘違いしてたのオマエじゃん。それで八つ当たりとは、矮小矮小(爆笑
あー、でもそういう所がこの子の可愛いところでもあるんですよね。愛嬌があって、男としてはよろしい。主人公のキャラとしては、面白いしほんと好きだなあ。

前回、カナメが一躍ヒロイン格に昇格か、なんて感想で書いてたけど、驚き驚き。なんか、本気でメインヒロインになってきてるんですけど。あくまでメインヒロインのエルミナに対して、対抗馬としてあてがわれるサブヒロインの筆頭格、としてしか認識していなかったんですよね。それが、これはもう、エルミナとのダブルヒロインと言ってもいいんじゃないでしょうか。
少なくともマルクの中では異性としては完全にエルミナと同格として意識されてるわけですし。まさか、マルクの方からも意識されるとは思わんかったなあ。
まー、マルク当人は自分がだれが好きかわかってないんですけど。エルミナに対する気持ちとカナメに対する気持ちに真剣に悩み、ついついアーロンに自分はどっちが好きなんでしょう、とか聞いてしまうこの子が面白すぎて、やっぱり好きすぎる(笑

前回、ヴァレンシュタイン家に就職したセリアさんも、身内になっていい味出してたなあ。すっかり頼れるみんなのお姉さんに。片言キャラなんだけど、しゃべる時はきっちりしゃべるんですよね。こういうキャラ立てって新鮮だ。まさかアルバのことまでアルバ君と呼んでたとは驚きだったけど。この人、根っからのお姉さんキャラだったのか。
アーロンとは父娘関係、かなり仲いいみたいだし、みんなに対しても面倒見がいいし。アルバの下にいた時の冷厳なクールビューティーの印象はどこへやら。いや、カッコイイお姉さんのイメージは変わってないので、今まで素顔が見えなかったってだけなんだろうけど。

結局、今回のエルミナの記憶喪失はただの事故ではなく、彼女が背負うヒミツの中に含まれた副作用からくるものだったらしい。
ラストのエルミナの行動からも、どうやら今まで謎とされていた話の根源の部分に踏み込む展開のようだ。
今回、さらに二名の面白使用人が加わって、だいたい陣容も揃った感じだし(まだまだ増えそうな気もするけどw
そろそろ本番突入か?

影執事マルクの天敵5   

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの天敵】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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うわっ、やべえわこれ。三巻に至ってますます面白い。べらぼうに面白いや。大好きだわ、これ。

一巻二巻で丁寧にマルクとエルミナの主従関係を描いたところで、この三巻ではアイシャを中心に、増えてきたレギュラーたちにスポットが当たったといったところでしょうか。
元々、マルクとエルミナ以外のキャラクターもキャラ立ってると思ってましたけど、こうして焦点をあてた状態で動かしてくると、想像以上にみんな存在感あるいいキャラクターなんだわな。それに、今回なんかあっちこっちであのキャラ書いて、このキャラ書いてと群像的に描いているにも関わらず、話の密度が散逸せず話の筋もブレず、これも考えていた以上に話運びが上手い事に気づかされる。
だいたい、起こってる出来事自体は決して大事件というわけじゃないはずなのに、様々な要因が有機的に絡まり複雑に発現することで話自体がダイナミックに動いていく、このストーリーテイリングの巧妙さには目を見張るものがあります。
とにかく、面白いんだわ。ぐいぐい話に引き込まれていくこの吸引力は素晴らしいの一言。

今回、マルクの兄登場、なんて大々的に帯やら粗筋やらで宣伝していたから、お兄ちゃんがメインの話になるのかと思ったけど、そうでもなかったなあ。というか、上でも書いたけどアイシャの話が本流ではあるものの、今回は流れる川が幾筋もあった感じ。

契約者の抱える闇。精霊と契約することで異能の力を得る代わりに、何らかの対価を払わなければならない契約者。その対価ゆえ、もしくは得てしまった力そのものゆえに、契約者というのはそれぞれ何らかの闇を抱えているものだといいます。もしくは、闇を抱えていたからこそ契約者などという道に踏み入ってしまった、という人もいるのでしょう。
敵として現れた時のカナメなど、その典型でした。彼女は幸いにも、マルクとの戦いを通じて彼女を雁字搦めにしていた闇の呪縛から解かれ、エルミナとの契約によってその身を苛んでいた対価も解消することができたわけですけど。
でも、同じくエルミナによって対価を解消しながらも、なお闇を抱えていた子がまだ近くにもいたわけです。アイシャ・クラン・ウィード。先住民の一族である彼女は、幼いころに街一つを住人ごと消し飛ばす、という拭い去れない罪業を背負っていました。エルミナに拾われることで、笑顔を取り戻した彼女ではありましたが、その過去は失われることなく彼女の中に大きな傷として刻まれていたわけです。
その過去が、一人の少年の姿を纏って追いついてきた。
これは、アイシャという少女の過去との対決を描いた物語でもあったわけです。……これ、ラストの彼の独白を読むと、敢えて彼女に決着をつけさせにきた、ともとれるんですよね。そりゃ、こいつが事態の張本人と言えるかもしれないけど、近年稀に見るほどしっかり責任取りやがったなあ、とこの部分を読んだ時には感心させられました。真実を一切悟らせることなく、役を演じきったその気概は、なりはガキでもいっぱしの男だよ、あんた。

一方で、アイシャの出自に関しても一連の出来事を通じて明らかになってきたわけで。なるほど、アイシャの方だけじゃなくアルバの方も気がついていなかったわけか。それで、どうにも微妙に余所余所しかったわけね。
この男も、憎まれ口ばっかり叩いて嫌味ったらしい野郎だけど、どうにも憎めないんですよね。先住民の出身のくせに、マフィアのボスにのし上がったのもなんか理解できる、妙な愛嬌があるわけで。ちゃんと筋通すところは通すし、意外と律儀だし、マルクは毛嫌いしてますけど全体通して見ていると、非常に信頼できる人物だというのが伝わってくる。今回、結局アルバがエルミナと対立する要因、なくなっちゃったわけだし。今後も、何くれとなく土地の有力者として協力してくれる事もありそう。もっとも、利害によってはあっさり敵に回りそうでもあるけれど。でも、遺恨の残りそうな敵対はなさそう。
ところで、セリアって多分、アルバに好意寄せてるんですよね? いくつかの反応を見る限り、間違いないと思うんだけどなあ。アルバはまったく気が付いてないみたいだけどw
おかげで料理人ゲット(笑

好意といえば、カナメのマルクへの急接近にはびっくりした。何らかの好感めいたものはあるかとも思ってたけど、こんなにもはっきりと強く自覚した形で、マルクへの好意を抱いているとは。そりゃ、あんな誘われ方したら意識するなという方が無理だと思うけど、このヒト、男に免疫ないんだろうなあ。エルミナと契約するまでは対価のおかげであんなだったわけだし。
にしても、アプローチの仕方がダメすぎる、というか明らかに失敗してる(笑
マルク、ちゃんともしかして自分、好かれてるのでは? と気付きかけてるし、なおかつちょっと嬉しそうだったりドキドキしてたりと反応、まんざらでもなかったのに。むしろ、エルミナに対しては主従として徹しようとしているから、実際の惚れたはれたがあるかどうかはともかく、ロマンスとかの方角には意識がいってないんだから、チャンスは大いにあるっていうのに。
カナメ、自分で叩き潰してってますって、それ(苦笑
その誤魔化し方はマルクでなくても引くw ほんの数日前、何度も殺されかけた相手だし、なまじ本音入ってるから、大いに引くw
それで悟れとか察しろ、というのはちょっと酷だと私は思うヨ?
カナメさん、前回の大けがの影響で能動的には程遠い有様だったのに、さらっとした日常パートだけで大いに存在感示してきました。こりゃ、エルミナに対抗するヒロイン一番手は彼女で決まり、かしら。アイシャはおこしゃまだし、まだまだマルクとの間にフラグ立って無いし。

もう一人の新規参入組のアーロン。このおっさんも相変わらず独立独歩というか。本来なら重し的な役割をしてくれる大人の立場にあるんだろうけど、含蓄の在る言葉を吐いたと思ったら、けっこう好き勝手に動いて事態引っかき回してくれるので、案外重石にはなってないんですね(w
それでいて、芯が一本ドシンとまっすぐ真ん中通ってるし、誰に対しても円満に行くように善処してくれる、非常に信頼できる存在感ある人だったりするから、そんな人がフラフラ動き回るのってけっこう珍しいですよね。その分、面白いことになるわけですけど。
でも、この人けっこう親バカというか子煩悩ですよね(苦笑 意外と娘さんの方も親と対立しているわけでもなく、むしろ案外仲がよさそうなのには驚いたけど。

ドミニクさんは、絶対なんかあると思ってたけど、そういう方向性できたかー。
いやでも、そこまでいくと契約者だとか普通の人間とかいう範疇の問題じゃないと思うけどw

しかし、改めて見ると着々とエルミナが従える使用人の陣容がとんでもないことになっていっていることに気づかされる。
なにしろ、闇の世界でも最強クラスと謳われていた契約者たちが、執事やら料理人やら侍女やら裁縫師やら庭師やってるんだから。もはや無敵艦隊である。あげく、屋敷自体も鉄壁の要塞級の防御機構を備えてるわけだし。いったいどこの軍隊に喧嘩売るつもりだ、これ(笑

影執事マルクの迎撃4   

影執事マルクの迎撃 (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの迎撃】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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うんうん、面白い。やっぱり面白い。しかも、一巻よりさらに面白くなってる。
一巻がエルミナとマルクが主従となる話だとしたら、今回は主従となった二人が絆を深める話。
前回でお互いの人柄を知り、エルミナはマルクに信頼を置き、マルクは自分の居場所を与えてくれる掛け替えのない人として、互いに絆を結んだ二人ですけれど、まだ出会ったばかりでやっぱりお互いの事は何も知らないわけで。
マルクの外出にエルミナがくっついてきたことで、屋敷の中では分からないエルミナのいろんな顔が見えてくるんですけど、これが可愛いんだ。感情を滅多に表に出さず、どこか超然とした雰囲気の在るエルミナお嬢様だったわけですけど、街中の物珍しいものに興味を示したり、マルクの壊れた眼鏡の換えを、店で熱心に吟味したりと、そこで見えてくるのはエルミナの本当に普通の年相応の少女らしい姿。確かに、いいところのお嬢さんらしい世間知らず一面はあるんですけどね。でも、普通の女の子なんだよなあ。あの、超常的な力を誇るアルス・マグナの主として纏っているどこか浮世離れした雰囲気の方が、不自然に感じるような。
その違和感は、後々半分くらい正しい感触だったと分かるのですが。

しかし、これってよく見るとデートだよな、デート(笑

連れだっていろんな店を見て回ったり、飲食店に入ったり、アクセサリーを売ってる露天を覗いたり、休憩時にジュース買ってきたり、男の身の回りのもの(今回はメガネ)を見立てたり。なんだかんだと、マルクの方が自腹切ってるしw
やっぱりデートだよ、デート(笑
これがお嬢様の外出に執事が付き従うなら、こんな印象は抱かないんだけど、あくまで今回の外出はマルクの方の私用で、それにエルミナがくっついてきたという形だから、二人で一緒に街をぶらついているようにしかみえなかったもんなあ。

しかし、マルクのエルミナへの忠誠心を見ていると、彼がこれまで歩んできた人生の孤独さ、拠り所のなさがどれほど彼を傷つけてきたかが伺えてしまうなあ。一巻じゃ彼の底辺を這いずるような人生はだいぶコミカルに描かれていたけど、本人からすれば本当に辛かったんだろう。だからこそ、自分自身を必要としてくれる人であり、自分がいてもいい場所を与えてくれたエルミナに対して、これだけの忠義を尽くしているように見える。今回の一件でのエルミナが傷ついたり、危険が迫った時のマルクのブチ切れっぷりを見てると、それが如実に伝わってくる。常に今日という日を生き残るために、ただ自分のためだけに生きてきた彼が初めて見つけた、自分よりも大切なもの。
以前、【黒衣】と呼ばれていた時よりもずっと強いんじゃないだろうか、今のマルクは。

一方のエルミナにとって、マルクというのはどういう存在なんだろうか。
彼女からすれば、けっこう無理やりな形でマルクと契約を結び、絶対支配下に置いてしまったわけで、どうも当初の様子を注意深く見てると、恨み憎まれているんじゃないかと思ってた節があるんですよね。ところが、マルクときたら吃驚するぐらい心から仕えてくれているわけで。
そりゃあ、嬉しいですよね。
一巻のときには殆ど出さなかった絶対遵守となってしまう<命令>を、この巻ではわりとポンポンマルクに命じてるんですよね。しかも、どうも無自覚に。
ああ、これはマルクに対して、甘えてる、と思うんですけどね。どうでしょうw
この執事と来たら、他人から見ると何を考えているか一切わからないらしい鉄面皮の自分の表情を簡単に見分け、まるで自分が表情豊かな少女のように接して来てくれる。
一人では背負い切れないモノを背負い続けているエルミナにとって、アイシャのような親友やドミニクのような古くから仕えてくれている人もいるけれど、こんな風にさり気なく、気負うことなく支えてくれる心強い身近な人というのはいなかったでしょうからねえ。まだ傍において時間は経っていないはずなのですが、思いのほか精神的に寄り掛かっているのかもしれません。
だからこそ、マルクが殺されたと思った時、あれほど我を忘れるほど激怒する事となったのではないでしょうか。
主従ともに、お互いをこんなにも掛け替えのない存在として拠り所とし、支え合ってる。うわぁ、やっぱいいわ、主従モノというのも。ここからロマンスに発展するとなおいいのですが。

と、メインとなるマルクとエルミナの二人もいいのですけど、この作品のいいところはサブのキャラクターも実に生き生きとしているところ。
正直なところ、今回の敵役。特にアーロンとカナメなんか、登場した最初のシーンから、ああこりゃ長い付き合いになりそうだな、とニヤニヤしてしまうほど存在感がありましたし。
でも、最終的にああいう立場になるのは想像できていましたけど、その過程で思っていた以上に二人ともしっかりとキャラ立てしてきましたよね。登場段階でこれだけ頑丈に土台づくりしていたら、今後も息詰まることなくキャラを発展させていけますよ。今回だけで一気にそれぞれが抱えている懸案を解決してしまわず、伏線として残していますし。
それは、今回登場のカナメとアーロンだけではなく、メインヒロインであるエルミナが抱えている大きな闇や、アイシャの過去。前回の敵役だったアルバの目論見と、以前からのキャラも同じこと。いやさ、出し惜しみせず伏せられていたカードを開いていきながら、開くことでさらに新たな伏線を仕込んでいく流れは、この作品、全体の構成もかなり整えられているんじゃないかと、ワクワクしてきますね。
アルバなんか、思っていたよりもはるかに早く再登場して、しかも前回とは大きく立ち位置を変えてきましたし。セリアも、案外アルバとは別の立ち位置で大きなポイントになりそうな気がしますし。それでいて、今のところアルバの陣営なんですよね。こっちはこっちで面白くなりそう。
そういえば、アーロンの娘も、あれどうなってるんだろう。さらっと今のところ流されてますけど。これもなんかの伏線になってそう。
けっこう登場人物、多い作品となってきましたけど、その多さがむしろ大きなワクワクとなって映える感じがしますね、うんうん。

これは、ほんとに楽しみなシリーズになってきましたよ。期待、大大です。

影執事マルクの手違い4   

影執事マルクの手違い (富士見ファンタジア文庫)

【影執事マルクの手違い】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫

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最近俄かに流行り出した執事モノ。さらに、どっかのアニメ化した漫画みたいな影執事といういかにもなタイトル。おまけに素性は暗殺者。
おーらいおーらい、またぞろスーパー万能執事さまがそのスーパーな最強能力を野放図にぶちまけて大活躍するような、アレなお話なわけですね、はいはい。
とか思ってて済みませんでしたーーーーー!(全力謝罪

ぶっちゃけ、思ってたのとはかなり違ってすんげえ面白かったです。やるじゃないか、富士見ファンタジア文庫。
思ってたのと一番違っていたのは、執事となるマルクのキャラクターですかね。めちゃくちゃ叩き上げじゃないか(笑
てっきり出生から特別ないけすかない万能超人の類いだと思ってたら、普通の家の生まれで、そこから親の事業の失敗から最底辺に転落。生きるために様々なスキルを身につけていった、と書くとカッコイイですが、終始ろくな目に遭わず、やることなすこと失敗続き、という結構な不幸属性の持ち主。裏稼業に足を踏み入れるきっかけとなる契約者としての能力を得たきっかけも、特に資質とか特別なイベントに遭遇したわけでもなく、思わず苦笑してしまうようなけっこう身も蓋もない形で得たモノという情けなさ。挙句、契約の対価が日常生活を過ごすのに随分と支障があるもので……いやもう、笑っちゃうほど苦労性。
とはいえ、せっかく身につけた異能の力を利用して、用心棒として身を立てていたマルクが、暗殺の初仕事として請け負い襲撃を掛けたエルミナという令嬢に、見事に返り討ちにあい、なぜか執事として雇われる羽目に。と、ここでようやく執事が出てくるわけです。
最初から執事じゃなかったんですよね。あらすじ見て、執事のくせに暗殺者って、またなんて陳腐な、と思って購入予定から切ってたんですけどね。あのあらすじはなんですかね、ほんと。悪い意味で騙されましたよ。

何故か暗殺対象に雇われる召使の身分となって頭を抱えながら、仕事をこなしているうちに執事という役職に馴染んでしまっている自分に気づいてまた頭を抱えているマルクとか、コメディ調の話のテンポが小気味よく、これが面白いんだ。
鉄面皮ながらも、ちょっとした反応が可愛らしいお嬢様のエルミナとのやり取りや、その人柄に段々と惹かれていく過程。泥を啜るような境遇に慣れ、友人の一人もいない身の上から、この屋敷が自分の居場所なのではないかときづいていくその流れ。
また、エルミナの抱えるアルス・マグナの秘密や契約者という存在の謎。開拓時代の新大陸を想起させる世界観といい、設定群もなかなか充実していて、そっち方面の読み応えもたっぷり高密度。
今回の敵となる連中も、どうやら一発での使い捨てではなく、これから長々と、単なる敵役としてではない付き合いになりそうで、末端までキャラクターを大切にして永く縦横に使い倒していきそうなそのスタイル、好感度高しです。
また、単純にエルミナとマルク。その主従のやり取りを眺めているだけでも面白い。
これは富士見ファンタジー文庫から久々に大当たりがお目見えしたかも。
というか、これを見逃していたのは痛恨でした。
引き続き、既に手元にある二巻にかかります。
 
10月22日

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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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9月24日

(バーズコミックス)
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(ライドコミックス)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(メディアワークス文庫)
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(メディアワークス文庫)
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(メディアワークス文庫)
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(メディアワークス文庫)
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(GCノベルズ)
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9月22日

(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニングKC)
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(モーニングKC)
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(モーニングKC)
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(モーニングKC)
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(モーニングKC)
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(モーニングKC)
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(アフタヌーンKC)
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