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御影瑛路

利他的なマリー ★★★★   



【利他的なマリー】 御影 瑛路/有坂 あこ  電撃文庫

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Kindle BOOK☆WALKER

ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。そのカスミシティで事件が起こる。謎のアプリ“パノプティコン”が若者のデバイスにインストールされ、街がバトルフィールドに一変。他人を倒してその価値を奪う争いが始まったのだ。それは言わば億単位の金が平然と動く鬼ごっこ!そんな状況に突如巻き込まれたユウスケは、危機一髪のところをクラスメイトの少女マリーに助けられる。普段は孤立し、RELEASEというシステムからも逸脱しているマリー。はたして彼女は何者なのか。その事実が明かされるとき、もうひとつの真実が明かされる!?
相変わらず特殊な条件下にある一定の閉塞的な空間内での人間関係の鬩ぎ合いとなる対決を描かせると、この作者さんは鋭いエッジが立つかのような作品になるなあ。
今回は特に一から十まで計算し尽くしたかのような構成になってるんですね。スタートからゴールまで想定された通りに敷き詰められた美しいストーリーライン。それでいて、予定調和とは程遠いギミックや展開を仕込んでいるので、読んでいるこっちの思う通りには話が進んでいかないのである。でも、それは無理矢理の方向転換でも突如ルートを外れて獣道を行くようなものではなく、整然としたロジックに基づく急転換であるので、読んでるこっちからすると見事にやられた、という感想しか湧いてこないのである。
そもそも、本当に冒頭の冒頭から伏線は仕込まれていたのに、それを物語においての伏線ではなく世界観の基準となるラインを表現するものと解釈させてしまう巧妙さに、あとあと唸らされることになってしまうんですよね、これ。
主観は本当に信じるに能わないものなんだけれど、そこに客観的な数字や評価を混ぜられてしまうとついついそっちに引っ張られてしまうんですよね。ただし、その客観とやらがどういう基準で示されているものなのか。
このカスミシティの根幹をなすRELEASEというシステムについては、そもそも端っから肝心のマリーがそのシティとして求めている姿勢に真っ向から反抗しているうえに、マリーやユウスケたちが正義のミカタとしてやっていたことは、RELEASEというシステムの陥穽から生じるであろう災厄を防ぐものである以上、そもそもがRELEASEと相対するのがマリーの立場であり主人公サイドの立ち位置であるはずなんですよね、考えてみたら。
だからこそ、RELEASEの価値基準への拘りというのは物語の視点となるモノを根底からひっくり返すに十分な材料となっていたわけだ。最初から、本当に最初から実は既に舞台は根底からひっくり返されていて、それに気づかずに踊っていたと言えるのかもしれない。
自分の場合は本当にギリギリまで、カナタのマリーへの想いが語られるまで気づかなかったもんなあ。これには見事にやられた、という感覚にさせられましたよ。

現在のYouTuberにも似た自分をプロデュースすることで他者から自分の価値を決めてもらい、それによって評価を得て報酬を得るというカスミシティのシステム。その価値基準を悪用したパノプティコンというアプリの氾濫に、そこから生じるであろう世界の危機に敢然と立ち向かおうとする、「利他的なマリー」。他者を助けることに狂気的な執着を見せ、そのために救世主へと仕立て上げられた少女と、その彼女に魅せられて彼女の元に集ったユウスケ、カナタ、リリカという三人の男女による、正義の味方活動。世界のために、カスミシティの価値基準に寄った個々人の未来を叩き潰していくという「正しい行い」。
他者から得られる評価という、曖昧な決して正当でも正確でもない価値の、不安定さと理不尽さと……可能性。正しさというものの利己性と利他性。他者を愛し慈しむことの無残さと尊さ。
そういったものを、クルクルと回る鏡面のように映し出す光景を変えながら一本筋の通ったストーリーラインで描き出す物語。その完成度は、振り返ってみてもやはり見事の一言でした。
惜しむらくは、<NineSK>の面々の活動が変質していくまでのまだ楽しい活動だった時期がすっぱり削られてしまって、活動が始まった途端かなり唐突に危険水域に突入しているところに飛んでしまったところですか。ダラダラと余計な描写を挟んでいる余裕がなかった、とも言えるのでしょうけれど、その余分が欲しくもあった気がします。実際、入れてしまうと物語としてダレてしまったのかなあ。あと、<NineSK>の四人が集まるところ。リリカとカナタの参入がこれも唐突感あったんですよね。カナタに理由があったのはよくわかるんだけれど、最初読んだ時はいきなり脈絡なく集まったなあ、と面食らったところでもあったんですよね。
なにはともあれ、面白かった。個人的にはカナタのあの図々しさというかラストの臆面のなさは応援したくなりました。幼馴染は、噛ませじゃあないんだよ♪

御影瑛路作品感想

Fランクの暴君 2.天才の華麗なる暴虐3   

Fランクの暴君 (2) ―天才の華麗なる暴虐― (電撃文庫)

【Fランクの暴君 2.天才の華麗なる暴虐】 御影瑛路/南方純 電撃文庫

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弱肉強食の学園に君臨する“七君主”。藤白カンナは、学園の最底Fランクでありながら、そのうち2つの称号を手中に収めた。彼の次なる標的は、反派閥“アンチリヴァイアサン”のカリスマ、“虚構”のエフ。自身をエフと偽り、組織乗っ取りを企てるカンナと、それを阻止せんとする本物のエフ・茅ヶ崎ユキトだったが、しかしカンナは、その更に上をいった。“七君主”のひとつ、“憤怒”の称号をも手中に収めんと、彼は行動を開始する。『空ろの箱と零のマリア』の御影瑛路が描く、知能と知能がぶつかり合う裏切り下克上ストーリー!
凄いな、ここまで徹底して鬼畜外道を貫く主人公は滅多と居ないぞ。普通ならどんな外道な主人公でも、内なる良心との鬩ぎ合いに苦しんでいるものだったり、善に通じる目的のために敢えて心を殺しているパターンが多いんだが。或いは、本当に心の底から邪悪な存在であるかするものなんですが、このカンナはどちらの傾向からも外れている。
彼は心から他人を蔑み利用するだけの存在と見下し、誰にも心を許さず信頼もしていないのですけれど、1巻を読めばわかるだろうけど決して生来悪人だったわけじゃなく、ある意味エリカに成り代わり、彼女の代わりにその在り方を体現しているとも言えます。
1巻のあれを、エリカを絶対女王の牢獄から開放した、と捉えるのなら、カンナは彼女の代わりに彼女の思想の正しさという牢獄に身を置いたのでしょう。だけれど、カンナ自身は果たして明確にそれを自覚しているとは到底思えません。だからか、1巻のエリカを倒そうとしていた時と違って、彼の飽くなき野心には熱量が足りないような気がします。目標は明確でありながら、そこに到達した後に自分が得たいものがなんなのか、彼は一切考えているようには見えないのです。いや、そんな発想すらないような気すらします。
空虚、或いは抜け殻めいた無機質さが、彼の野心には垣間見えるのです。
ですが、その無機質さこそが、彼の中から人の心を取り除き、より効率的に、悪魔的に人心を弄び、手のひらの上で転がすだけの才覚と技量と冴え渡らせているようなのです。今のカンナは、むしろエリカを追い落とそうとしているときよりも、遥かにその権謀術数に切れ味、鋭さを増し、人間性を逸した手段の選ばなさを際立たせている。
彼に歯向かおうとする幾多の人々の思惑をすべて先読みし、シナリオを棒読みする大根役者のように無様に立ち回らせ、軽々と尊厳を踏みにじり、贄として食いちぎる。まさにこの2巻は藤白カンナの独壇場でした。今回の一件で、彼の肝を冷やすようなことを仕出かしたモノはいたでしょうか。ほぼ一から十まで、彼の思うとおりに学園は蹂躙されました。

しかし、藤白カンナは本当に、今の自分自身にこれからも耐え続けられるのか。
完璧に思われた彼の非人間的な心を、しかし七海がかつて発したいずれ誰もいなくなる、という言葉が繰り返し苛み続けています。ふとした瞬間、ぐらりと揺れる彼の人間である部分。本当に一抹だけ、この2巻においてわずか一度か二度のゆらぎは、しかし彼がやはり人間である事を示していて、彼が知らず知らず心をすり減らしているのではないかという危惧を感じさせるのです。七海に心を許してしまいそうになった僅かな刹那、かいま見えた彼の弱さが、なんだか無性に愛おしくなってしまいました。
どれほど非道で冷酷で外道であっても、彼はどこまでも人間なのです。

比して、仮面を被った藤白カンナの偽りのキレイ事を、素顔と本心で同じように綺麗な言葉で語る本物の善人がいます。正義の担い手がいます。弱者たちを助けようとする改革者が居ます。本物のエフ、茅ヶ崎ユキト。カンナの絶対に相容れぬ敵、不倶戴天。
しかし、絶対的な善である、混じりけのない純白の綺麗さを誇る彼は、それ故に心底気持ち悪い。彼はさながら聖人で、だからこそ非人間的で、ああともかく、気持ち悪くて吐き気がする。嫌だ、こいつは本当に嫌だ。
本物のユキトにしろ、偽物のカンナにしろ、彼らの口から吐き出される綺麗な言葉に惹かれ魅了されるこの学園の生徒たちは、どれほど救いのない世界に住んでいるんだろう。あんな、うそ臭い綺麗事にのめり込んでしまうなんて。嫌悪や忌避感を覚えるのではなく、麻薬でもかがされたみたいに感涙し感動して打ち震えるなんて。この学園、カルトそのものだな。
芽衣の変貌も、左から右への極端の移行と考えると、カルトの俎上ではさほど変わっていないのかもしれません。確かに彼女の変化はカンナにとっても予想外にあたるのかもしれませんけれど、正直同じ俎上にある限りはそこまで脅威になるとは思えません。それよりも、むしろ彼に致命的な影響を与えるのは七海であるのでしょう、やはり。そして、もう一人。
エリカ様、再誕。
果たして、もう一度彼の前に立とうとするかつての絶対女王が、あれからどうなったのか。もし、変化しているのなら、それは七海と同じくカンナにとって再び致命的な敵として、或いは救いとなるのかもしれません。もし変わっていないのなら……もしくは、より完璧な絶対女王となって帰ってきたのなら、再び王座が入れ替わるだけで何も変わらない気がします。牢獄に誰も残ることなく囚人たちが開放されるのか。物語の決着点を、そろそろ想像し出してもいいのではないかと。

1巻感想

Fランクの暴君 1.堕ちた天才の凱旋3   

Fランクの暴君 (1) ―堕ちた天才の凱旋― (電撃文庫)

【Fランクの暴君 1.堕ちた天才の凱旋】 御影瑛路/南方純 電撃文庫

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在籍する生徒の成績は超優秀、あらゆる部活は全国制覇を成し遂げる。夜空に輝く星のような私立七星学園。しかしその実体は、厳格なランク制度と、生徒の容姿までステータス化されるシステムで生徒たちを管理する、別名『弱肉強食学園』。そこは絶対的な強者が支配していた。派閥“アーバンライオン”を率いる、“傲慢”の神楽坂エリカ。彼女を打倒し、『頂点』に立ち、『暴君』として君臨する―。危険な野望を抱いた“堕ちた天才”藤白カンナは、Fランクの教室に居た…。知能と知能がぶつかり合う下克上ストーリー、開幕。
うむむむ、これってエリカ様の敗因って文字通り心を許してしまったからなんじゃ……。そうだとすると、彼女に施された思想の否定ではなく肯定になってしまうわけで、なかなかに業深い内容である。しかし、勝利することが全てではなく、敗北することで解放されるものがあるとすれば、カンナは勝って彼女の語る思想を肯定することで、逆に、そんな思想が肯定される現実に敢えて自分が踏み込むことで喧嘩を売った、とも言えるわけで。うーん、でも彼自身は孤高の虜であることの肯定派でもあるわけで、彼自身矛盾を抱えているようにも見える。
全部終わってから振り返ると、完全無欠に思われたエリカ様の石膏のように塗り固められた固さと脆さが浮かび上がってくる。彼女自身の意志で絶対女王になったわけではなく、彼女の置かれた環境が彼女にそうなることを強いたのでしょう。勿論、それを実現できる彼女の天才性はなんら否定されるものではありませんけれど、彼女の冷徹さが自動的であり、そこに毅然とした意志と覚悟がなかったが故に、その隙間に弱さが生まれ、カンナとの関係性に特別を見出してしまい、最後の油断に繋がってしまったように見える。彼女は、そう心は許していなかったかもしれない。心を預けてもいなかったのだろう。でも、その凍りついた心を、カンナにだけは「寄せていた」のです。
心を寄せ受け入れていたカンナに突き放されることで、絶対女王の呪縛から解き放たれたエリカ。堕ちた女王となった彼女の心のうちは何も語られていません。その心にあるのは復讐か、未練か、拠り所を失った恐怖か、新たな境地に立ったのか。
一端、フィールドの外に置かれることになってしまった彼女ですけれど、とてもじゃないけれどこのままフェイドアウトするとは思えないのです。カンナにとってのエリカも、エリカにとってのカンナも、余りにも絶対的過ぎました。故にこそ、離れることになった二人ですけれど、その断絶が永続的になるとは思えないのです。いずれ再び、彼女は現れるのでしょう。その時カンナの立つ位置は何処に在るかはわかるません。もしかしたらかつてのエリカと同じ君臨者であるかもしれないし、未だ挑戦者であるかもしれなく、またすべてを破壊する革命家のままかもしれません。一方で、エリカもまた再び敵として現れるのか、味方として現れるのかわかりませんが、敵であろうと味方であろうと、やはり彼女こそがカンナにとってのラスボスとなる事に確信めいたものすらあるのです。この二人以外は、余技に近い気がします。唯一、そこに楔を打ち込んでくる人が居るとしたら、七星七海その人でしょう。彼女は決して知能に優れているわけでもないのですけれど、物事の真理を見抜く勘所はちょっと神がかったところがあります。カンナがエリカ以外に唯一、選択や判断を預ける可能性があるのは多分、彼女だけでしょう。影響力としては見逃せない重たいものを持ち合わせている。尤も、彼女はどこかしら傍観者的な立ち位置から外れなさそうな気もしますけれど。何にせよ、注目を外せない面白い人物です。
ヒロインを救うのは主人公の特権ですが、主人公を救うのもまたヒロインの特権。救いは決して幸福とイコールではありませんし、得てして救済は敵対という形を伴う場合も少なくありません。思えば、この作者の代表作である【空ろの箱と零のマリア】でも、主人公とヒロインがお互いを救うために相容れぬ敵として争っていることを思うと、コチラの構図もぼんやりと浮かび上がってくる気がするんですよね。つまるところ、自分はそれだけエリカ様に期待を寄せている、ということなのかもしれません。

御影瑛路作品感想

空ろの箱と零のマリア 63   

空ろの箱と零のマリア6 (電撃文庫)

【空ろの箱と零のマリア 6】 御影瑛路/鉄雄 電撃文庫

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人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。大嶺醍哉の『人生』を上映するこの空間で、すべてのプログラムが終われば彼は敗北する。星野一輝の狙いを阻止するために醍哉がとった奇策によって、ついに醍哉は一輝を映画館へと引きずり込むことに成功する。音無彩矢、麻理亜、そして、“O”。“零のマリア”を巡って、一輝と醍哉は衝突する。二人のうち、『世界』を救う/変えるのは、果たして―。
いったい、この登場人物たちの眼には世界はどう写っているんだろう。誰も彼もがあまりにも一線を越えすぎていて、彼らが何を見ているのかさっぱりわからなくなってきた。
特にその最たる者は一輝その人なのだろう。手段と目的を履き違えている人は珍しくはないけれど、彼の場合は目的を達成するために目的を見失っている、としか思えない思考に陥っているように見える。
結局、彼の目的を叶えるためには彼自身がたとえ非日常に身を置くことになっても彼の精神は日常の側に在り続けなければならなかったはずなのに、マリアを失わないために彼は壊れ逸脱することを選んでしまった。もう、一輝は自分がそうなってしまった以上、彼が望む形でマリアを取り戻すことは絶対に叶わなくなったにも関わらず、彼女を取り戻すためにブレーキが壊れたように邁進し始めてしまう。絶対に辿りつけない場所に届くまで止まることを知らない、諦めることを認知しない彼の有り様は、どう見ても破綻している。
星野 一輝はこれ以上無く正しい形で、足を踏み外してしまったのだ。
もうこれ、バーサーク状態と言っても過言ではないですよね。空恐ろしいほど冷静に見えながら、根本的な所で正気を逸している。冷酷に、非情に、淡々と手段を選ばず他人を傷つけることを躊躇わず、立ちふさがるものをたとえ親友だろうとなんだろうと薙ぎ払っていく彼は、機械のように理性的に見えるけれど、もはやこれは静謐な狂乱だ。
醍哉も自己矛盾の果てに相当に壊れ果てていたけれど、一輝に比べればあまりにも正気すぎた。幾ら逃避していても、理性が残っていたら理解が及んでしまう。理解が届いてしまえば、自分のやっていることの虚しさに気づいてしまう。気づいてしまえば、走り続けることなんて出来ようはずがない。最初から、彼には一欠片も勝ち目はなかったのだ。彼の凄味は、それを半ば承知していて、最後の最後に足掻いた挙句に逃避の先を、次に繋いでしまったところなのだろう。彼は、つなぎ役という自分の役目にすら気づいてしまった、というわけだ。
そこに、幸福も希望も何もあったもんじゃないというのに。
この話、いったい誰が救われるっていうんだろう。心音と醍哉は正解に辿り着きながら、あまりにも手遅れで何もかもが遅すぎた。この結末は、どうしようもなく虚脱してしまって、俯いた顔をあげることも出来ない。一番可哀想なのは心音でしょうに。陽明にしても、報われないことを承知していたとしても、その献身も犠牲も全部無駄となってしまったというのなら、あまりにも悲しすぎる。
なんで、みんな自分を許してあげないんだろう。どうして、みんなこれでいいや、と妥協しないんだろう。諦めもせず、なあなあで済ませもせず、ひたすらに頑なに、誰も彼もを裏切るまいとして、傷つけまいとして、正しく生きようとして、まっすぐに進もうとして、自分を罰しようとして、そうやって全部壊してしまうのだというのなら、そんな不器用な愚直さは糞食らえだ。小器用に生きろよ、小狡く立ち回れよ、全力を尽くすなよ、曖昧で済ませろよ、濁を飲んで笑ってやれよ。
自分を、好きになってあげなよ。
許せない、という事は、こんなにも雁字搦めに生き方を縛ってしまうものなのだという現実が、ただただ哀れで虚しい。
もう、一線は越えてしまっている。人としても、物語としても、引き返せるところを踏み越えてしまった。そんな先にある、果てにある結末がいかなる形を造るのか。希望も期待も何もなく、断罪を待つかのような心地である。

シリーズ感想

空ろの箱と零のマリア 54   

空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)

【空ろの箱と零のマリア 5】 御影瑛路/鉄雄 電撃文庫

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敵同士となった醍哉と一輝。二人の“箱”
使い、その勝者は──。

 醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。
 人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化するその“箱”を使い、彼は人間を『選別』していく。自身の信念に基づいて。
 醍哉を“敵”とみなす一輝は、彼を止めるため、箱“願い潰しの銀幕”を使い、醍哉を封じ込める。
 “箱”VS“箱”。そして衝突する二人。果たして勝者は──?
おおよそ二年ぶりの新刊。この二年間、なんか作品が変な方向に向かってしまって、あの研ぎ澄まされた刃のような切れ味は鈍ってしまったのかと脱力しっぱなしだったのだけれど、二年ぶりに帰ってきた【空ろの箱と零のマリア】は、凄かった。もう凄かった。切れ味鈍ったどころか、触れらば斬る、寄らば斬る、皆まで言うな撫で斬りじゃ! とばかりにギラギラに砥ぎまくられておりました。もう妖刀と言っていいくらい。その剣域に踏み入ってしまえば、血飛沫をあげてナマス切りにされそうな、このゾワゾワとした薄ら寒さを、思う存分堪能させてもらいましたよ。
登場人物みんなが主人公、というパターンは多くはないにしても決して珍しいと言うまでのものではありませんけど、この【空ろの箱と零のマリア】はちょっとそういうのとは違う感覚なんですよね。今回の話なんか読んでいると一輝よりもむしろ醍哉の方が主人公のような書かれ方をしているんですけれど、勿論彼は主人公ではありません。逆に本来の主人公である一輝はどうなんだというと、今回見てれば判るように……もうドエライことになってます。思いを一筋に絞り、目的を見定め、覚悟を完了してしまった一輝は、この話がはじまった段階でもう主人公という枠組みを逸脱しつつありました。そして、ラストに迎えた破綻と【空ろの箱と零のマリア】というタイトルの真実を前にした時、彼は完全に覚醒、或いは奈落に至ってしまいます。その様は、ラスボスと呼ぶに相応しい静謐な狂乱ぶり。でも、彼だけに目を奪われず、ふと周りを見渡してみると愕然とするのです。
この状況、登場人物がほぼ全員「ラスボス化」してないか?
すべてを切り捨て破滅する覚悟を決めてしまった醍哉に、マリアのためにマリア自身を壊しきろうとする一輝。この二人だけじゃなく、すべてに絶望してかつてのように人間としての在り様をかなぐり捨ててしまったマリアに、ついにその正体を現した「O」。既に戻れぬところまで「折れて」しまった桐野心音。話の主軸に居る誰も彼もが、まるでラスボスのように蠢動しているのです。
主人公、居ないじゃん!! この状況を打破し、打開し、大団円に向かわせようと動いている人が誰もいないじゃないか! 皆が皆、事態を致命的なところに追い落とそうと全力で狂気の渦を巻き起こそうとしている。誰が勝っても、誰が目的を達しても、これバッドエンドしか残っていないんじゃないのか?
特に、本来の主人公である一輝が、Oとの対峙によってついにOと自分とマリアの関係、そして箱の真実にたどり着いたあとの、全てのピースがハマりきったような完全無欠の壊れっぷりには絶句、絶句。もうこれ、どうやったってダメじゃん……。まだこれ、目も耳も塞いで暴走している醍哉の方がまだ修正できる余地があると思えるくらいに、破綻が完成してしまってる。唯一立場的に一輝を何とか出来るだろう立ち位置にいるはずのマリアはマリアで、こちらも全部かなぐり捨ててしまって、ヒロインとしてのラスボス化にひた走ってるし。
現実の方を振り替えてみたら、こちらはこちらで心音さんがある意味終わってしまっていて、そこから何をしでかしてくるか分からない空恐ろしさを醸し出してて、もう誰に救いを求めていいやら。
色葉さんがあんなことになってしまった以上、わらにもすがる思いで悠里にすら頼りたくなってくる。なんかこの娘のあからさまに腹に一物も二物も持ってる小悪魔悪女っぷりが、事ここに至るとむしろ安心に繋がってくる不思議。でも、この子はこの子で醍哉に誑かされたのかそのふりをしているのかわからないけれど、ダブルスパイならぬ二重爆弾の様相を呈してきてるしなあ。
大体、箱の使用者が誰なのか、を明かさないまま続刊になってしまいましたよ? ここ、今後の展開を踏まえても誰が使用者なのかってかなり重要なテイクのはず。
ああもう、本当に凄いことになってきた挙句にここで引っ張りますか。さすがに、次もまた二年後、なんてことにはならなさそうですし、あとがきを読む限り作者もエネルギー充填されてガリガリ書ける状況にあるようなので、それほど待たされずにまたぞろエッジの聞きまくったトドメを期待できそうです。
やっぱり、御影瑛路はこの路線でこそギラギラに輝くんだというのを実感した、空ろの箱と零のマリア復活篇でした。いやあ、凄かった。

2巻 3巻 4巻感想

空ろの箱と零のマリア 44   

空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)

【空ろの箱と零のマリア 4】 御影瑛路/鉄雄 電撃文庫

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 bk1


あ、あははは……やられた。これはもうやりたい放題やられてしまった。なんてこったい、前巻の終わりでこの「王降ろしの国」の全貌と勝利条件が明らかになり、攻略こそ最難だけれどやるべき事を見出した一輝の反撃ターンがこの4巻で開始される、のだと完全に思い込んでいた。
駄目だ、完全にいいように作者の手のひらの上で踊らされてしまっている。まさか、これほど鮮やかにちゃぶ台をひっくり返されてしまうとは。ミスリードに完璧に引っかかってしまっていた。
いや、実際は前巻の感想を読み返してみると自分自身色々と引っかかっている部分があって、それをちゃんと指摘しているんだけれど、ぶっちゃけちょっと気になったというだけで実質はスルーしてしまっているんですね。
少なくともこの巻を読み始める段階ではまるっきり頭の片隅にも残っていなかったと言っていい。それくらい上手く誘導されて、隠蔽され、迷彩されてしまってたんですよね。
そう、注意深くすべてを疑って掛かっていたならば、客観的に俯瞰的に情報を精査していたなら、ちゃんと気づくことのできるだけの情報は出ていたわけだ。むしろあからさまなくらいだったかもしれない。見事なくらい、そこから目を逸らされてしまったのだけれど。

いや、それよりも驚嘆するべきは主人公の一輝の在り方なんですよね。前巻のラストでこのゲームの秘められた最難の勝利条件に挑むと決意した一輝、この時点では無意識であり、この巻の後半でようやく自覚的にたどり着くわけですけど、今回の箱、「怠惰なる遊戯」に関して一輝はどうも最初から問題にしていないんですよね。箱の持ち主が意図していた目的を端から相手にもせず、そもそも持ち主を敵扱いすらしていない。話が全部終わってから全体を振り返ってみると、一輝は今回の箱の持ち主なんてまったく眼中になかった事がわかってしまう。
それに気づくと、今回マリアが殆どと言っていいほど活躍せず、何も出来なかったその理由もわかってくるんですよね。もちろん、彼女が動けなかった最大の要因は箱の特性にあるんだけれど、もっと大きな視点、今回の箱のエピソードではなく【空ろの箱と零のマリア】という作品全体から見ると、もうこれは一輝の攻撃が始まっていたから、としか言い様がない。
さらに言うと、口絵のあのワンシーンはまったく正しくあり、同時に間違いなくミスリード。
なるほどなあ、Oがどうして一輝にこだわっていたのか、ようやく理解出来た気がする。醍哉がどうして一輝に一目置き続けていたのかも。マリアが一輝に惹かれ、同時に恐れているのかも。
すごいなこれ、人間関係の立ち位置、上下左右もいつのまにか思いっきりひっくり返されてるんじゃないのか? 
はからずも、最後に割り振られた役職は、それぞれのキャラクターにぴったりのものになってしまった、と作者が後書きで言及しているけど、これも一輝の役職が持つ名前と付与された能力と、マリアや醍哉の役職を鑑みると非常に納得出来る。

それぞれの目的の変化というのは、実のところもう疾っくの昔に起こっていたもので、それが今回自覚と決心の上に浮き上がってきただけなのかもしれないけれど、なによりそれが明らかになったというのは重要である。特に、一輝が明確な意志と意図を持ってその変化を受け入れ、目的を果たすことに一心不乱になるとなったら。
このシリーズ、どう展開していくか全く予想もつかないのだけれど、どうも次の巻あたりでこれまでの下敷きを根本からひっくり返してきそうな予感がして、恐ろしいやらワクワクするやら。
なんにしても、すごいわ、これは。

2巻 3巻感想

空ろの箱と零のマリア 34   

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)

【空ろの箱と零のマリア 3】 御影瑛路/鉄雄 電撃文庫

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 bk1


上手い。やっぱり滅茶苦茶上手い。毎度のことながら、作者のイイ様に引っ張りまわされしまうこの作品の構成力には舌を巻いてしまう。
今回に関しては最初が誰か箱の所有者であり、今回の一件を引き起こした犯人か分かっている。もっと言えば犯人から明確な敵対宣言を受けている。故にこれまでのように誰が犯人か、という第一歩の段階で混迷を余儀なくされる余地はない、非常に明瞭にして明快な展開になるはずなのだ、普通は。
まったくもって考えが足りなかったとしか言い様がない。
逆に、犯人が分かっていることによって状況がここまで混迷させられるとは。それどころか、犯人が分かっているという一番重要で揺ぎ無いはずの前提条件ですら、それが正しいのかという真偽が問われることになるのだから、たまったものではない。情報が何もないという状況は確かに最悪だけれど、だからと言って情報を持っていることがそのまま難易度がイージーになるのとイコールではないということを、改めて思い知らされた。
まさか、ここまで引っ掻き回されるハメになるとは。
このシリーズの妙は、根底となる部分がとても単純で明快なモノとなっていることなんですよね。そのために、多重に迷彩がかけられ、幾重にもミスリードが仕掛けられ、何枚もフードが被せられた複雑怪奇な状況設定にも関わらず、分かりにくいと言うことがないのが凄い。状況が進み、真相が明らかになっていくに連れて、それまでの意味不明だった部分、違和感を感じていた部分、複雑に絡み合っていた部分が次々と紐解け、その意図が日の下に引っ張り出され、それがとてもシンプルなテクスチャーだったことが判明するわけです。
ああ、そうだったのか。と?が残ることなく理解が浸透し、納得が広がるわけです。
これがなにげに凄いんだ。
極限状態に置かれた人間心理の切迫感すらも、このゲームの全体の仕掛けに組み込まれており、それが明らかになったときのインパクトはなかなかのものだった。
さらに、このゲームは真相を知ったことで終わりではなく、むしろそこから新たな段階に進むようになっているのがまたよく出来ていると唸らされる。この参加者の情報格差はほんとに上手い。
加えて言うなら、このゲーム、進行するに連れて攻略の難易度自体は下がっていくんですね。情報が蓄積されることによって攻略の手法、手段はどんどん広がっていくわけです。
ただ、このゲームの怖いところはゲームを攻略して勝者になること=正解、では決してないところ。だからと言って、敗者になることは絶対的な敗北に繋がるわけでもあり、参加者は必死に無残な勝利を目指すことになる。
それこそ、手段を選ばずに、人を偽り、騙し、誘導し、陥れる。腹の探り合い、駆け引きに取り引き、脅しに懇願。ただ生き残るために、生き抜くために、人間性がむき出しに引きずり出される殺し合いのゲーム。でも、その人間として最低の薄汚い本性がむき出しになったとしても、そのさらに向こう側に垣間見えるのは、彼らの普段の姿だったりするんですよね。
エゴをむき出しにして生にしがみつくのが本性なのか、それとも他人を騙し傷つけることに自らも心がズタズタに傷つくことが本性なのか。
なかなか突きつけられるものがある。

そんな非日常の中で試されるのは、主人公の日常への異様な執着。今まで絶大な戦力であり頼もしい味方であったマリアは、その高潔な在り方からこのゲームでは最弱と言う他ないポディションに置かれている。信じられるのは彼女一人。でも、いつものように彼女には皆を守れる力はなく、それなのに自らを箱と規定している彼女は容易に自らの身を蔑ろにしようとする。
ゲームの全貌を知るに至った主人公は、彼女を守るため、日常を守るために通常の勝利条件を無視した、最難たる勝利条件に挑むことになる。それこそ、自らの生命を賭けた戦いに。

相変わらずマリアと一輝の絆の強さは揺るぎが無い。なんでこれで付きあわないのだろうと不思議に思うほどなんだけれど、マリアは自分を人間だと思っておらず、普通に幸せを手に入れる資格を持っていないと思い込んでいるだけに、あれほどデレているにも関わらず、マリアからの歩み寄りは無いと思っていいんでしょう。冒頭のお見舞いシーンでもその傾向は垣間見えたし。
ただ、今回は箱じゃないマリアの本音も聞けたし、一輝も過去のトラウマを押しのけてマリアを選択したわけだし、今マリアが無力化されている状況も相まって、次回の反撃の内容如何では大幅な進展もあるやも。

醍哉の方の事情も、どうも彼が口で言っている件だけではなさそうなんだよなあ。ゲームの中身自体は殆ど詳細が開示されたっぽいけど、まだまだ話全体には迷彩が掛かっている感じがする。醍哉とのやり取りを見る限り、一輝は何らかの推測が浮かんできているみたいだけど。

と、もの凄いイイところで次回に引き、というまたぞろ凶悪パターン。幸いにして、それほど待たされそうにないのは安心ですけど。

はこマリの略称はなかなかアリだと思うな、自分はw

空ろの箱と零のマリア 24   

空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)

【空ろの箱と零のマリア 2】 御影瑛路/鉄雄 電撃文庫

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相変わらず、見事すぎるくらい見事すぎる脚本構成である。文章の仕立て方も巧妙で、上手い事迷彩をかけてくる。後から考えると、なんでこんなに簡単なことに気付かなかったんだ? と自分でも不思議に思うくらい犯人の正体に思い至らなかったもんなあ。知らない間にズリズリと認識をずらされ、ミスリードされてたわけだ。
犯人が分かってからも、分かったからと言って事態は解決せず止められず、タイムリミットは近づいてくるので緊張感は途切れることなく、むしろ対決色が強まり、主人公側の反撃もありで、かなりのスリルで楽しませてもらった。
解決編に至ってからも、二転三転真相を引っ繰り返されて、何度も驚かされたし。
自分はこの著者のこのシリーズ以外の本は読んでいないのだけれど、前巻の他の方の感想を読むとだいぶエンターテイメント色が強まり、ライトノベルらしくなった、と言及している人が多かったのだが、この二巻は一巻にも増してその傾向が強くなってたんじゃないだろうか。
特に、前巻の繰り返す時間の中でマリアとの間で培われた絆の強さと信頼感の深さ(と言っても、当初主人公はマリアと比べて絆の実感を喪っているのだが)は、この事件を解決するのに強力な武器となり、マリアの存在の頼もしさと言ったら大きすぎるくらい(その絶大な絆の強さを逆手にとって犯人側から反撃されたりもするのだが)。

ここまで心を預けている相手である主人公とマリアとの間に、甘酸っぱい感情が芽生えるのは、とても普通な事だと思うんだけど。というか、マリアの態度見てると明らかに愛情と言っても過言ではない感情が垣間見えるんですけど、彼女はそれを頑なに否定し、あってはならない事だと拒絶してるんですよね。それは、彼女が自分を人間ではなく箱だと規定しているからなんだろうけど、そのあり方は苦しいものだし、Oとの対決に際しても決してプラスにも正解にもならないものだと思うんだがなあ。主人公の説得に感じるものがあり、自らの箱を使用することを止めたことを見ると、彼女の自分の可能性に対する姿勢については、まだ望みがありそうなんだと、信じたいところだが。
でも、一生分の時間を共に過ごして、中身が入れ替わったことを瞬時に判別できるくらい彼の事を見続けて、それでも愛想が尽きる事も飽きることもなく、心の拠り所とし続けられるのは、凄いよなあ。
まあ、殆ど敵対状態だったわけだけどw つまりあれか、ほぼ一生分のツンを費やし切り、今はようやくのデレパートに首までドップリ浸かってるということか。サイクル長すぎだなー。しかも、深い部分であれだけ繋がっていても、表層面では本気でバッサリ割り切られてるし。難儀なことだ。
しかし、何度読みなおしてもマリアが年下で下級生というのは、なんか物凄い違和感、というよりも倒錯感ですな!!
 
12月2日

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11月20日

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11月9日

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11月6日

(角川書店単行本)
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11月5日

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