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日向夏

迷探偵の条件 1 ★★★   



【迷探偵の条件 1】  日向夏/magako MF文庫J

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あなたは「運命の人」(はんにん)を捕まえられるのかしら?

真丘家の男子は十八歳までに運命の女性に出会わなくてはならない。
でないと、十八歳で必ず死ぬ。
つまり本日、十七回目の誕生日を迎えた俺・真丘陸にはあと一年の猶予しかないということである。
しかし、その残念な運命を回避するには厄介な体質が俺にはあった。
しかも二つ。
一つは女難体質で、この中に運命の相手がいても困るレベルでヤンデレばかり引き寄せてしまうこと。
そしてもう一つは、超がつく探偵体質であること。
それはもう、ちょっと出かけると事件に巻き込まれるような。
というわけで、今日もまた死体に出くわしたのだが……。
もしかして、犯人が運命の人ってことはないよな?
あらすじでは、陸の厄介な体質が真丘家の運命を回避するために邪魔になる、という風に語られていますけれど、中身をよくよく読むとむしろこの2つの女難体質と超探偵体質が真丘家の18歳で死ぬ、という運命に直結してるんじゃないですかね?
話を聞く限りだと、歴々代々真丘家の男はみんな同じ体質だったみたいだし、叔父がなくなったのもヤンデレに刺されたからでしょ、これ?
……よく、家系続いているよなあ真丘家。
そもそも、読んでいるのを見ると陸の周りにヤンデレが集まってくる引き寄せてくる、というよりも……これ、普通なら眠ったままのヤンデレ因子を陸が励起させてしまっているようにも見えるんですよね。元々病んでいたというよりも、陸が関わったことで異様な執着を生んでしまったり正気を逸してしまったり、なんかヤバいフェロモンでも出してんじゃないだろうか。
特に最後の事件のラストシーンなんか、本来なら陸が攻撃受ける理由なんか全然ないのに、既に相手が冷静じゃなくなっていた事を鑑みても、なんか誘因されたみたいに陸の挑発に乗っちゃってましたもんね。陸自身も自分の体質を鑑みた上で挑発していたみたいですし。いやそれもうフェロモンかなんかで頭おかしくなる前提の挑発ですよね!?
普段から、自分が接すると女の人の頭がおかしくなる、みたいな感じで女性のことなるべく避けている風でもありますし。それもうヤンデレを引き寄せるんじゃなくて、生み出してるといった方がいいんじゃないだろうか。
そんな彼が唯一ずっと側に置いている女性がユキなわけだけれど……いや、なんでいつも一緒にいるんだろう。もう既に彼女が完全に病んでしまっていることはラストで発覚するのだけれど、それってつまり陸はもう完全にそんなユキを受け入れてるってことですよね。自分の近くにいると女性がおかしくなるのをわかっていて、彼女を側に置いているのはもう既にユキが取り返しのつかないことになって離れることが不可能になっているから諦めているのか、諦めじゃなく一緒にいることをこそ望んでしまっているのか。
いずれにしても将来、18歳になったときに自分が死ぬ際にはユキも一緒に破滅することが決まっているにも関わらず、どこかでそれを良しとしている時点で陸も相当病んじゃっている気がするんですけどねえ。
だいたい、なんでこれでユキが運命の相手扱いじゃないんだ? 陸もユキもユキがその相手ではない、という前提で考えているみたいだけれど、陸が語る運命の相手と出会った時の基準が感覚的すぎて、それ合ってるの!? とどうしても疑問に思ってしまう。そもそもそれって、初対面でわかるものなの? 既に知り合っている相手に後からビビッとくることはないんだろうか。もしくは、その運命の相手に出会ったのが幼い頃過ぎて忘れちゃってるとか。
いずれにしても、ユキがそうだ、という以外考えられないんですよね。だいたい、ユキ以外を選んだとしてそれはそれで結局刺されるエンド以外ないじゃないですか、これー?

さて、話の内容はというと学校を舞台にしたミステリー。女難体質と探偵体質故に周りで事件が起こりまくる陸とユキにとって、それはいつもの事なのかもしれないけれど、日常ミステリーなにそれおいしいの?と言わんばかりに、高校の中で起こりまくる重大犯罪。
いやいや、それもう金田一少年の通う学校並みの犯罪率になりそうじゃないですかね? 普通、校内で殺人事件とか起こったら日本中が大騒ぎになりますからね? 何十年と語り継がれる大事件なのですが、さらっと蓋をされてしまうあたり、何気に怖い世界観である。
謎解きの手順のわかりやすさ、トリックや犯人の意外さなど流石はと思わせてくれる読みやすさなのですけれど、犯人がわかった時点で主人公の陸がだいたい事件から離れてしまうので、その後主に関わった人物がどうなったかわからず、なんか曖昧なまま流されてしまう事が多いのであんまりスッキリしないんですよね。モヤモヤが残ってしまう。
特に二番目の事件とか、え?そのあとどうなったの? とかなりぶった切られた終わり方で気になって仕方ないのですが。陸くん視点の物語なので陸が関われない部分についてはそうならざるを得ないのかもしれませんが、この主人公あんまり深入りしたがらずに関わらずに済む部分は本気でスルーしてわからないままでも平気だったりするので、仕方ないんだよなあ。
いちいち深入りしていたら、体質上身が持たないのかもしれないですが。

あと、立ち位置がかなり意味不明だったのが、表紙にもなっている柊木まりあ。いやマジで意味不明だったのですが。非常に思い込みが強く、勝手に決め込んで身勝手なヘイトを主人公にぶつけてくる後輩、というだけで嫌な感じなのですが、最初から最後まで独りでヘイトを集めてるだけで、ここまで嫌な顔を見せられてしまうと後で態度を翻しても嫌な感じしか残らないと思うんですけどねえ。ヒロイン枠に思えないというよりもして欲しくない、とすら思ってしまったキャラクターが、なんでか表紙飾ってるんですよね。なんでユキじゃないんだろう。ユキに関しては作中でも登場人物紹介でも最初から公然と男装女子と謳っているので、別にミスリード誘っているわけでもないから表紙飾ってもおかしくないと思うのですが。

日向夏・作品感想


薬屋のひとりごと 9 ★★★★   



【薬屋のひとりごと 9】 日向 夏/しのとうこ ヒーロー文庫

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壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。
折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。
一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。
できる範囲で治療を施していくが、
医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。
そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが――。

そう言えば、前回って結構なとんでもない引きで終わったんだった。自らに焼印を押す、という自傷行為によって自分を後継者にという陛下の思惑を引き剥がし、ついでにこの秘密を守るために同席していた猫猫しか治療出来ないようにした……ついでというか、こっちが本命?
つまるところ、猫猫を逃げられないように囲い込んだわけですが。
猫猫からすると、自分は薬師であって医師ではないし医術をちゃんと学んでいるわけじゃないのだから、いきなり自分一人で壬氏の火傷の治療を、とか言われても応急処置しか出来んがな! と、わりと真っ当なお冠状態なのである。それに、火傷に限らず今度壬氏の病気や怪我などを自分が見ないといけない、となると正式に医術を学ばないと、となってしまったわけですね。
さらに、数カ月後に壬氏が玉葉妃の故郷である西都に使節団の長として派遣されることになり、もちろん猫猫もこれについていなかくてはならなくなる。つまり、早急にとりあえずでも通り一辺倒の医術を修めないといけなくなってしまったわけだ。
ここで、知らんがな! と放り出さずに養父の羅門に頼んで女官の身でありながらも医術を教えてもらおうとするあたり、猫猫ここでもう自分が壬氏を看ないといけないと受け入れてはいるんですよね。壬氏が自傷行為に走ったことにはもう怒り心頭ですし、この一件でてんやわんやで医術を修めないといけなくなった件についても愚痴は出てくるのですけれど、不思議とこれからずっと自分が壬氏のことを診続けないといけない、という件に関してはあまり文句らしい文句は出てこなかったのです。
もう猫猫なりに、覚悟は出来たのかな。
相変わらず、猫猫には壬氏に対しての熱量とでもいうのか。恋する乙女のエネルギーみたいな迸りは皆無に等しく、好きなんですけどー好きなんですけどーと鬱陶しい感じでチラチラ構ってくる残念イケメンに対してのあの塩対応、なんだこいつ、みたいな態度は変わらないのですけれど、ついになんというか……。
……仕方ないなあ。的な受け入れ体制に入ってしまったような、そろそろ本気で絆されてきてやしませんか、猫猫さん。
いや、これまでの塩対応を通り越したナメクジ見るみたいな視線であしらってた頃と比べて、壬氏さまドM疑惑が生じてしまうほどの塩っけだったのと比べると、なんか猫猫の対応甘いですよ。壬氏さまに対してダダ甘じゃないですか?
……もちろん、一般的な視点からではなくあくまで当社比です。普通に見たら普通に塩対応に見えるかもしれませんが、当社比! 当社比的にはダダ甘!

なんかちょうど、真横にすんげえ夫婦が現れてしまったのも、これと比べると甘酸っぱい雰囲気じゃね?と感じてしまう原因かもしれませんが。
いやなんですか、あの馬良と雀の夫婦関係。愛がない夫婦というのは全然珍しくないはずなんですけど、それを通り越してなんか変ですよ、この夫婦!?
雀さんのキャラが濃すぎるというか、ぶっ飛びすぎているのが最大の原因なんですが。人妻子持ちのキャラとしてはパラッパラッパーすぎやしませんかね、雀さん!
ここまでのフリーダムファイターはシリーズ始まって以来ですよ。羅漢の変人がある意味真っ当な変人に見えてしまうくらい。だいたいの事ならスルーしてしまえる猫猫が唖然として一方的に振り回されてるくらいですからね。
この雀さんと馬良の意味不明な夫婦関係を目の当たりにさせられると、わりと壬氏と猫猫の関係ですらもまともに見えてきてしまう不思議!

しかし、壬氏さまの身の上については、全然想像していなかったんで結構マジで驚いたんですが。普通に皇弟だと思いこんでた。言われてみると、なんで皇帝陛下がそんなに弟のことを気遣うというか、跡を継がせたいみたいな事を考えるのか不思議ではあったんですよね。
ただ一方で猫猫の言う通り、この人は国のトップには向いてない雰囲気はあるんですよね。確かに苦労性ですし、何かと仕事抱え込むわ気苦労は耐えないわ、全然わがままに振る舞えない人なんだよなあ。
老若男女を問わず籠絡してしまう絶世の美貌の持ち主でそれを利用してネゴシエーション出来る才覚を持ちながら、その顔を利用して自分の都合の良いよう、自分の利益や楽するためのツールとしては全然使わないんですよね。あくまで仕事上のツール。
彼の中身はというと、ヘタレだしジメッとしてるしドMだし自分から地雷を踏みに行くタイプだし、概ね残念イケメンなんだよなあ。そんでもって、傲慢さとか自信過剰な面が全然なくて、自ら貧乏くじを引いていくタイプ。自分から苦労を背負ってしまうタイプ。そして何より、冷酷に切り捨てることが出来ないタイプ。
今回、猫猫を西都につれてきたのも、彼の我儘という体裁を取ろうとしているけれど、羅漢の身内である彼女に危険が及ぶ可能性があったから、側に置いて目に見えるところで守ろうとしていた、なんて話が出てくると、なんてこの人迂遠なんだろうと思えてくる。猫猫だけじゃなく、ほんと色々と権力闘争のとばっちりで被害があちこちに及ばないように手を回して気配りしたおして、結局自分の方にツケが回るようにしてるんですよね。
そういうのがわかってしまうのが猫猫の聡さなんですよねえ。そして、わかってしまえば彼女としても、あかんこの人は自分が見ておかないと、と感じてしまうのもなんかわかるんですよね。
猫猫が、養父の羅門を尊敬している一方で彼の自分から貧乏くじを引くところ、そうした人生を歩み続けてきた果てで今擦り切れたみたいな在り方になっている事はどうしても受け入れがたい、納得がいかないと思っていたわけで。
そんな養父によく似ている、似てしまっている壬氏を目の当たりにして、猫猫が何を思ったか。何を感じたか。
まあ最後のシーンは壬氏さまには過ぎたご褒美だった気がしますが。めっちゃ喜んでるじゃん、あのドMw

にしても、壬氏さまの火傷の肉が焼けた匂いを嗅いで、焼き肉とか食べたいなあ、とか思ってしまう猫猫は、多分医者には向いてる、うん向いてる。この娘のメンタルもやっぱり凄えよな。




薬屋のひとりごと 8 ★★★★   



【薬屋のひとりごと 8】 日向 夏/しのとうこ ヒーロー文庫

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毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。
送り主は、変人軍師こと羅漢。碁の教本を大量に作ったからと、猫猫に押し付けてきたらしい。
興味がないので売り飛ばそうかと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁の流行が広がっていくことになる。
一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。
そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。
開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、さぼっている仕事をこなすように説得するのだが――。

変人軍師、酷い言われようだし(一番酷い言い草しているのは娘の猫猫なんだが)、実際まともに仕事もせずにフラフラしているろくでなしなんですよね。そもそも、頭の中身が常人と違いすぎるので、これに通常の仕事を期待するほうが間違っているのでしょうけれど。
というか、なんでそんな人を「太尉」になんかしてるんだ!?
太尉と言えば、古代中国では軍事を司る大臣みたいなもので、三公の一つにも数えられた王朝もある役職だ。偉いのである。超・偉いのである。
まあこの人、その偉さを活用するタイプではなく、派閥にも属さず中立らしいのだけれど、決して影響力が皆無ってわけじゃないんですよね。むしろ、影響力はワケワカランほどある、というべきなのかもしれない。だからこそ、太尉に祭り上げられているのかもしれないが。
そんなのが親父なのですから、猫猫も妓楼育ちのどこの馬の骨とも分からない下民出身の女官、というわけにはいかなくなっちゃってるんですよね。中立であろうと太尉の娘である。それも変人軍師の娘である。必然的に派閥争いと無関係とはいかなくなってしまっている。
身分としては、皇弟である壬氏さまとも釣り合いが取れなくない、という所ではあるんですけどね。ただこうなると、気楽に后の女官にする、という訳にはいかなくなったのか。玉葉様は猫猫をもう一度自分の所の侍女にしたかったみたいだけれど、猫猫をつけるということは必然的に中立である羅一族がその后の派閥についた、と見做される可能性が高くなってしまう、となるとそりゃ難しいよなあ。
玉葉さま、精神的にもタフで鷹揚としていてどんな難事にも堪えず物事を楽しめる、という大物感をずっと漂わせていましたけれど、今回彼女に迫っている危機というか圧迫は彼女をして相当にキツいものがあるみたいでかなりへこたれていただけに、猫猫を側に置きたいという気持ちはわりと切実なものがあったと思うのですけれど、さすがにこうなると難しそうだなあ。
まあ猫猫も、今は医局の手伝いに充実感を感じているようですし、それを途中で放り出して、というのは気持ちも進まないでしょう。玉葉后のことは結構好きみたいですし、あそこの侍女たちとも仲良くて居心地も良かったとは思うのですけれど、今回の医局の仕事はちゃんと正式に試験通って就いたものですしね。同僚の姚と燕燕ともここで離れ離れになるには惜しい関係を築いていますし。
て、猫猫とちゃんと友達になったのってこの二人が初めてなんじゃないだろうか。友人と呼ぶに足る相手は今までもいましたけれど、猫猫自身も認めていますけれど、一人はああなっちゃいましたし、もう一人も仕事の合間に顔を合わせるくらいの頻度でしか会えなかったですし、今は宮廷離れちゃってますしね。これだけいつも一緒に行動して、休みの日もたまに一緒に遊んだり、みたいな本格的な友人関係って姚と燕燕がはじめてと言っても過言ではないはず。
猫猫本人も、この淡白な娘が意外なほどこの二人を気にかけてますし、わりと素直に友達と思っているみたいですし。希少な関係だ。

とまあ、女三人寄れば姦しい、というにはちょっとあれな個性の三人ですけれど、猫猫が同世代の女の子と一緒に働き一緒に休み一緒に遊ぶ姿はなかなか眼福でありました。出会いから事件を経て関係も落ち着いたのがこの巻だっただけに、そのへんの三人の描写も多かったような気がします。
大きな事件もなく、囲碁大会の開催にまつわる諸事がメインでしたし。いや、三つ子兄弟の事件とかちょっとしたミステリーっぽい事件簿はありましたけれど。これ、羅門叔父さんがだいたい解決しちゃっているのを見ると、確かに羅一族ってみんな優秀なのなー。

羅漢軍師は別格にしても……あれは天才という以上にバカの方に一線越えてる気がするし……秀でた才覚の持ち主はあちらこちらに見受けられるわけで。
そういう際立った人物たちが目立ち始めると、確かに壬氏さまって有能では在るんだけれど柔軟さが足りてない所はありそうなんですよね。顔の良さが並外れて魔性の域に達しているだけに、人外魔境の一人のように見られてしまうけれど、中身は凡人という自己評価は間違っていない気がする。仕事の割り振りとかできなくて自分一人で抱え込んでパンクしかけてたり、かなり間が悪くて肝心なものは手に入れられないとか、結構ぽんこつな所も多いんですよね。当初から猫猫を振り回そうとして、逆にいつも振り回されてましたしw
さて、そんな壬氏さまもそろそろ形振り構わなくなってきたわけで。この囲碁大会で大人気なく策を弄しまくって盤外戦術に全身全霊注ぎ込んでしまっていたのには、なんとも微苦笑ものでしたわ。
それも、一見すると政治的な利益を得るための深慮遠謀に見えるんだけど、実質は一人の女性をゲットするための完全な私利私欲に全振りしてた、という残念っぷりは何とも壬氏さまだなあ、と。
それでうまくいくどころか、目的だった羅漢に娘さんをください、というお願いを聞いてもらう件については全く叶わなかった、というあたりなんぞは特に。
ラストの、あの自分の体を傷つけても、という周到かつ自分を追い詰め後に引けない事までして、皇族から離脱するという政治的決断も、難しい皇弟という立場での振る舞いや後継争いに関するスタンス、兄である主上に自分のことを諦めてもらう、など様々な思惑あってのことでしょうけれど……結局あれって、それら全部建前なんですよね。本当の目的は、猫猫を嫁にするための外堀を埋めることだったんですよね。
あそこまでどえらいことしでかしておいて、全部猫猫がどうやっても逃げられないように囲い込むため、というあたり、壬氏さま必死過ぎるw
いやもう完全に開き直ったというべきか。色んな意味で袖にされすぎて限界突破してしまったというべきか。ちょっと変なスイッチ入ってますよね!?
これはそろそろ猫猫も観念のし時、年貢の納め時じゃなかろうか。
やたらいい笑顔で猫猫を抱え込んでいる表紙絵、まさにこの巻を表している絵だったように思いますぞw


薬屋のひとりごと 7 ★★★☆   



【薬屋のひとりごと 7】 日向 夏/しの とうこ ヒーロー文庫

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里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、
猫猫の元に高順が厄介ごとを持ってやってくる。
どんな用事かと言えば、猫猫に女官試験を受けないかというものだった。
猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。
新しく医官専属の女官となった猫猫の前に現れるのは、
面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ女官たちだが――。
猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。
特に、女官の首領である姚(ヤオ)は猫猫に対して突っかかってくるのだった。
出てったと思ったら、また戻ってきて、と後宮の人たちもなんだこの女、て感じでしょうね、猫猫に対して。
しかも、今度は医官付き女官。結婚までの腰掛けではなかなか出来ない専門職である。最初は攫われてきて、下女からだったのに。
とはいえ、ここで同僚になった姚と燕燕はこれまで仲良くなった女官たちよりも縁が深くなりそうなんですよね。これまで猫猫って、所属きっちり固定されずにあっちこっちにフラフラとたらい回しにされたり、引っ張ってこられたり、と落ち着いて同じ所で一緒に仕事する仲間というのが出来にくかったんですよね。相手の立場が上だったりすることもあったし、仲良くなっても違う場所で働いていたり。一時的に一緒になっても、猫猫がすぐ違うところに行くので縁は続いていてもそんなに頻繁に顔を合わせられなくなったり。
まあ猫猫がそもそも愛想良くなくて仲良くなってもそっけないままだから、よほど懐っこい子相手でなければ縁も続かなかった、というのもあるのだけれど。
ただ、今回の場合は姚も燕燕も医官専属女官として同じ職場でそれなりに専門的な仕事に携わるし、薬関係は猫猫の本職ということもあって、彼女もわりと腰を据えて掛かっていることもあって、彼女たちとのやり取りがかなり多かったんですよね。
向こうが、というよりも姚が、ですが。猫猫に突っかかってきていましたけれど、元々裏表のないお嬢様なので、猫猫もけっこう好感抱いていたみたいですし。
猫猫ってこういうパリッとした子好きですよね。男女問わず、パリッとしているというかシャキッとしてる人相手だと、結構面倒くさいような相手でも好感を持ちやすいような気がします。高順とかオヤジとか、この手の人たちも穏やかだけどシャキッとしてるというか、グジグジしないせいか、敬意を持って接してますし。
逆にねちっこいというか鬱陶しい系は対応が塩。軍師さまとか、わりと壬氏もねちっこいところある気がする。
ただ、猫猫はほんと考えてること、というか特に対人関係なんだけれど、相手のことどう思ってるのかわかんないんですよね。塩対応がデフォルト、というのもあるんだけれど、喜楽の感情がにじみ出るのって薬とか毒関係のことでご満悦になってるときくらいだもんなあ。
ただ、他人に興味が全然なかったり、何も感じていないというわけじゃなくて、過去に親しい人を亡くした件については今も時々思い出して物思いにふけってるし、好感を抱いている人が理不尽な目にあったら珍しいぐらいに怒ってましたもんね、今回なんぞ。
でも、こと女の感情、異性に対しての感性に関しては元々が変人極まっているせいか、どうも常人とはズレている節があるし。子供は一度産んでみたい、と思ってるけれど、それも妊娠出産というものへの興味好奇心が主であって、その相手に対してはまったく関心抱いてないみたいだもんなあ。
壬氏のことどう思ってるのか。嫌いとか鬱陶しいとかはさすがに思ってない……いや、めんどいとか鬱陶しい、とかはかなり思ってる感じだけれど、毛嫌いはしていないはず。ただ、猫猫が壬氏のこと好きか、と問われると……この女が好きとか恋とか愛とか感じる生物なんだろうか、と真剣に首を傾げてしまうところがありますし。実は、密かに、というのもちょっと想像つかないもんなあ。
だから、幾つか疲労やら苛立ちやらタイミングが重なり精神的にキレてしまった、にしてもあの猫猫が、グチグチ遠回しにばかり言ってないでちゃんとハッキリ告白しろ! という趣旨の言葉を壬氏に叩きつけたのは意外も意外で。たまたま神経に触ることを言われたからって、キレて皮肉やら毒舌やら批判をぶつける方が彼女らしいわけで、それが「ハッキリしろよ、おい!」ですもんね。
そんなん言ったら、ずっと自重していた壬氏を煽った意外のなにものでもなく。そりゃ、壬氏さまも渡りに船ですよ。言いたくても言わないでずっと我慢してたのを、向こうから言えって言ってきたら、そりゃ言いますがな。
それでも、ついにですからねえ。壬氏さま、ついに言いやがった! コクったーー!! やっはー! プロポーズだ、ひゃっほーい!
それで、やっべえ、と顔を赤くするのではなく青ざめさせるのが猫猫なのですが。にしても、ほんと珍しく感情的になったなあ。感情的になったとしても、ここまで墓穴堀ったのは初めてじゃないだろうか。
で、どうなんだよ、プロポーズだぞ。嬉しくないのか、と聞きたいところだけれど、当人からすると「死刑宣告」なのだそうです。いやうん、この娘の性格からしてそう捉えるのもわかる、凄くわかるのだけれど……本当にこれっぽっちも「乙女心」関連は稼働しないのだろうか。そもそも、存在しないとか言われても、そうなのかー、となりそうなのが怖いのだけれど。
まあ、壬氏さまもこれまでの経験の積み重ねから、この女がこういう人間だというのは嫌というほどわかった上で、ずっと粘ってきて苦労してきたわけですからね。今更どういう態度取られても気にしないだろうけど、いやこっそり気にしながらも堪えきるんだろうけど、それにしても趣味変わってるよなあ、この人は。

突如、後宮入りした愛凛妃の目的と、突如外交訪問してきた愛凛妃の故国の政治的象徴たる巫女の来訪と合わせて起こった事件。
猫猫としては、違和感と気づきそうで思い当たらないもどかしさが色んな場面で介在していて、今回はすっきりと真相にたどり着けなくて、けっこうもやもやしたんじゃないだろうか。
結果として事件が起こってしまって、姚が大変な目にあってしまう、という猫猫としても痛恨の事態になってしまったわけですし。真相としてはかなりびっくりする展開ではありましたけれど。宦官が当たり前にいる環境であるからこそ、その視点はけっこう死角だった気もするんですよね。あと、そんな簡単に、いや簡単じゃなく長年の積み重ねあってのことかもしれませんけれど……豊胸って出来るのか。
……燕燕、これガチで姚は儂が育てた、ってやつなんですか、あなたw
使用人というか従者にも関わらず、主人を弄って愉悦に浸る、でもぞっこん愛している、というドS系百合のやばいヤツじゃないですかー。ただ、男にもイケメンにもまったく興味なし、ということも相まって、顔の良さのおかげで災難が日常的に降り掛かってくる壬氏に目をつけられたのは、ご愁傷様でした。自分にまったく興味を示さない燕燕に、おまけに女色の卦ありと知った途端に、身の回りの世話をする女官として「採用!!」と食い気味に叫ぶ壬氏さま、相変わらずこう顔の良さと裏腹の残念さというか、毎日苦労してるんだなあ、と同情したくなる所がまた見れて、なんかもう貴方はそのままで居てください。

このシリーズ、ウェブ版の方ずっと追いかけていて、書籍版の方は積んだままだったのですけれど、いい加減シリーズ長期化してしまって最初から書籍版読んで追いかけるの大変になっちゃったんですよね。なので、もう途中からでいいから読み始めよう、と七巻から途中乗車しました。
ウェブ版の方、ちょうどこの7巻分のところまで読んで、そのさきは書籍版で追いかけるつもりでしばらく前から読むの止めているので、この先は何も知らないまっさら。というわけで、次巻すでに出てますけれど、遠からず続き読みたいところ。楽しみ楽しみ。


日向夏・作品感想

なぞとき遺跡発掘部 卑弥呼様はどちらにいますか? ★★★   



【なぞとき遺跡発掘部 卑弥呼様はどちらにいますか?】 日向 夏/vient 小学館文庫キャラブン!

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遺跡調査で掘り出されるのは、事件の予感?

考古学専攻の田中灯里は、キャンパスに生えるたんぽぽを主食にするほどハードな極貧生活をおくる女子学生。遺跡発掘調査のアルバイトで学費を稼ぎつつ、食費を浮かせるために、人はいいが影の薄い西枝教授や男前だけど隠れ甘党な古賀先輩に、福岡グルメをたかるのが灯里の日課だ。
そんな灯里は、昔から妙に運がいい。スコップ片手の発掘現場で、たびたび貴重なものを掘り当てる灯里は、運の悪さを自ら認める西枝教授にたいそううらやましがられている。ただし、灯里が見つけるのは、古代ロマンあふれる勾玉や土器の欠片ばかりじゃない。加えて五感も鋭いせいで、土の微妙な手触りの違いや植物のささいな変化に気付いてしまい、ついうっかり怪しいものを発見したり、白骨死体に遭遇したりすることも! そのたび、やっかいな騒動に巻き込まれ、灯里は古賀先輩とともに、事件やトラブルを解決するべく駆けまわることになって――!?
注目をあびる気鋭の作家が「福岡あさくら」を舞台に描く、遺跡発掘×ミステリー!
本格的な考古学モノではなくて、遺跡発掘現場の作業中に起こったあれこれの小さな事件を目ざとい灯里が解決、というか幾つか気づいたことから見抜いて、答えを提示していく、みらいなライトミステリーですなあ。
小さい事件と言っても、ラストの事件は相応に大きいものになっていますが、遺跡発掘では定番とも言えるネタになってしまうのかも。
でも、発見率というか当たりの多さからすると、灯里の方が疑われないかと心配になるくらい、現場に出る度になんか見つけてるんですよねえ。まあ見つけるものが歴史的な遺物、とかではなく、白骨死体だったりやっかいなものも多いので、そういう疑いはかけられないのでしょうけれど。
しかし、彼女の場合運が良いというだけではなく、観察力が並外れているとも言えるんですよね。他の人が気づかなかったところに違和感を感じることで、なにか埋まっているポイントを見つけ出しているので、何の目算もなく適当に割り当てられたところ掘ってたらなんか出てくる運だけの人、ではないのでしょう。
彼女の鋭い観察眼と、自分が見つけたものを考察する分析力みたいなものはやはり飛び抜けているんですよねえ。まあ、彼女が考古学者に適正があるのか、というとなんとも首を傾げてしまうのですが。
考古学への情熱があるわけでもなく、「……っす!」という喋り方は女の子として大丈夫か、と心配になるくらいの三下口調ですし。案外友達いなさそうですし。そりゃ、暇さえあればご飯たかってくる娘はなあ。彼女がたまにポロッとこぼす困窮具合や過去の家庭環境はわりと洒落になってないですし。現在は大学に通えているように、幾分ちゃんとしたものになっているようですけれど。
古賀先輩もこの厄介というか極めて鬱陶しい後輩の面倒をよく見てるなあ、と思うんだけれど、相性いいんだろうか、古賀先輩も面倒くさいといったら面倒くさい人みたいですし。
ともあれ、まあサラッとというかサクッという感じで読める日常ミステリーものでありました。生徒も同じ学者仲間にもろくなのいないのに、温厚故に色々面倒しょってしまう西枝教授がなんとも哀愁漂っていて、もう少しみんな優しくしてあげてください。
古賀先輩は教授ラブすぎて、逆に鬱陶しがられてないだろうか、あれw

日向夏作品感想

カロリーは引いてください! 学食ガールと満腹男子 ★★★★☆  

カロリーは引いてください! ~学食ガールと満腹男子~ (富士見L文庫)

【カロリーは引いてください! 学食ガールと満腹男子】 日向夏/時々 富士見L文庫

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朝生くんは大学の人気者。学業優秀、スポーツ万能。悩み事にも優しく応える。まさに完璧―ただ一つ、その体重を除いて。「朝食できたよ、朝生くん」「足りません(キリッ)」同大学の学食で働く楓は、朝生くんの母に頼まれ、彼が太らないご飯を毎食作っている。朝生くんはカロリー控えめでも美味しく工夫した料理を喜んでくれるけれど、ごちそうを報酬に、度々お悩み解決を引き受けてしまうので…。オーダーは彼のダイエット!?まかない女子とハイスペックふっくら男子の献立奮闘記!
ちょっ、朝生くんホントに完璧超人なんですけど! 学業だけじゃなくてIT関係もミスコンでウェブ担当で不正投票の対応をバイトでやるほど使えるし、動けるデブとして柔道の有段者だし、家は超金持ちで上流階級であるが故か、本物のジェントルマンで女性への対応がパーフェクト。品が良くてスマートなんですよね。それでいて、愛嬌もあり可愛げもあり愛想も良し。何気に面倒な実家との繋がりは切れていて、家関係でゴタゴタすることもないし、唯一身内であるお母さんの響子さんもまた人柄能力社会的信用資金力と文句なし。
ぶっちゃけ、デブであることすら完璧の内にあるんじゃないだろうか、と思ってしまうくらいデブである自分も活用してるんですよね。平気でデブネタも振ってきますし。
あと、これだけ御飯美味しく食べてくれたら、そりゃ作る方も嬉しいわ。そして、ごちそうと引き換えにわりとお願いも聞いてくれるので、ってこれは楓相手だからなんでしょうけれど。余計なことに首を突っ込む性格ではないんですよね。でも、困ってる人を無視するほど冷たくも塩対応でもなく、サラッと補助や支援の手を差し伸べているあたり、実にスマートなんだよなあ。
将来デブすぎたら健康面でヤバい、という点だけがネックであり、もうホントそれくらいしか欠点ないよ、完璧超人だよこいつ。
実は寂しがり屋だった、というのも大きなポイントで、なんだよ可愛いなあ畜生! と男性の自分ですら思ってしまう可愛げでね、そりゃ楓じゃなくても「よし食べろ」と思っちゃうよなあ、これ。
楓さんの方も、友人の秋桜の中学時代のエピソードを見てみると、その「食べさせる」というワードに対するライフワークが決して朝生くん限定でないことがうかがい知れて、結構この人も特殊ではあるんですよね。料理を食べてもらう、ということが仕事や義務感じゃなくて、生活の一環であり、また食べる人のことを考えてあれこれ試行錯誤することが当たり前になってるんですよね。これ、幼少時の少食でまともにものを食べられなかった朝生くんとの日々によって培われたものなのかもしれませんけれど、楓の人格の根幹に根ざしてるっぽい。
同時に、朝生くんの幼少時の食に関するトラウマとその克服、現在の食に対する喜びの根底には、楓の父親と楓本人とのあれこれがあるわけで、これ響子さんがマンションの家賃など諸々超お得な契約内容で朝生くんの食事管理を、ちゃんと社会人として働いている楓にわざわざ持ちかけたのって、建前上の朝生くんのダイエット云々だけじゃないんだろうなあ。実際、遅々として朝生くんの減量が進んでいないことに対して、響子さんさして気にした素振りも見せなかったし、あそこで楓をわりと昔からの知り合いが招待客に多いホームパーティーに、朝生くんの相方として呼ぶあたりとか、もうこれ完全にターゲットつけてますわな。響子さんとの個人的な関係も、朝生くん抜きでかなりフレンドリーというか堅苦しい関係性が全然ないかなりリラックスしたプライベートのだらしない顔を見せて全然平気どころか、積極的にだらけてみせるくらいの身内感ですし、そりゃもう狙いすましてるでしょう、これ……。

お話の方は、朝生くんが通う大学の中で起こる様々な事件、いや表に出ることすらなく犯人の一人勝ちで終わりそうだったあれこれに、朝生くんがふと気がついたり、他所から相談を持ちかけられたり、楓が御飯で釣って協力させたり、というきっかけを経て、朝生くんが多種多様、多芸極まる謎スキルで事件の真相を浮かび上がらせ、「名探偵皆を集めてさてと言い」なんて大仰な真似もせずに、ある意味穏便に、しかしきっちり因果応報で悪意を持っていた相手には痛い目を見てもらう、という形で解決していく、言わば日常ミステリーものでありました。
いや、振り返ってみても解決方法、往々にしてスマートなんですよねえ。ミスコンの場合は最後が最後だっただけに目立ってしまいましたが、それ以外に関しては決して目立たず、しかし各所に貸しはきっちり負わせて謎の人脈も広げてってるのだから、クセモノであり食わせ者であることは間違いなく、ああでもそれなのに、可愛げの塊みたいなデブ青年なんだよなあ。カッコイイし紳士だし。
でも、これって主人公の楓がけっこう男前な女性だからこそ、カップルとして映えるとも言えるんでしょうね。決して気が強い姉御系ってなわけじゃないんですけれど、言うべきことはどんどんハッキリ言いますし、朝生くんにも甘えさせずにビシビシと食事を制限していきますし……って、わりと制限解除! ってな場面も多いし、けっこう甘やかしているような気もしてきたぞ。
ただ、おかず面で本当に工夫に工夫を重ねて、好きなものを食べさせない苦痛を味わわすのではなくて、カロリー制限はするけれど、美味しく楽しく出来ればお腹いっぱいに、という存念で趣向を凝らした料理を創ってくれるのですから、そりゃ朝生くんも嬉しいわなあ。これほどガッツリ餌付けされるのも珍しいってくらいには餌付けされきってるし。
【薬屋のひとりごと】もそうですし、書籍化されてないシリーズなんかでも、日向さんの描く女主人公の、あのわりと身も蓋もないしっかり者というキャラクターは、やっぱり好きですわ。単体でも映えますし、それ以上にかなり動かすの難しいだろう男性キャラに、可愛げなるものを添付してしまう特性があるように思えるんですよね。
本作もシリーズ化してほしいな、これ。素晴らしく面白かったです。

薬屋のひとりごと4   

薬屋のひとりごと (Ray Books)

【薬屋のひとりごと】 日向夏 Ray Books

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中世のとある東洋の大国。皇帝の側室が住む後宮を舞台にしたミステリー。主人公は花街で薬師をやっている少女・猫猫(マオマオ)。妓女たちを相手に、風邪から性病まで面倒を見、薬の知識に長けていた。薬取りに森へ入ったときに人攫いにあい、後宮に売り飛ばされて下女として働くことに。元々冷めた性格の猫猫は、日々ため息をつきながら下働きを淡々とこなしていた。身を低くし、目立たないように奉公の期限が切れるのを待っていた猫猫。給料の一部が人攫いに搾取されることを嫌い、教養を隠して暮らしていた。そんなあるとき、猫猫は、持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、後宮で生まれる赤ん坊の連続死をこっそり解決する。それを見抜いた美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、下女にしておくには勿体無いほどの猫猫の教養を生かすべく、皇帝の寵妃の侍女に抜擢する……「毒見役」として。宮中で起こる難事件を、猫猫は薬学、毒物学の知識を駆使して解決していく。無愛想で人にも美形の壬氏にも関心を示さず、常に冷めているのに、毒を含んだ時の舌先の痺れに恍惚の表情を浮かべる猫猫。そんな少女の活躍ぶりが痛快!
元々はウェブ上で連載していた小説の書籍化作品である。最近増えてきたパターンなのだけれど、主流となっている異世界ファンタジーモノやネットゲームものと違い、本作は派手なバトルや冒険といった展開のない、後宮内での小さな事件とそれにまつわる人間模様を落ち着いた筆致で淡々と、それでいてコミカルに、または哀切を込めて描いた作品になっている。
個人的にも連載中、愛読していた作品で今でもたまに更新する後日譚の外伝や、新シリーズは忙しい時でも真っ先に読みふけっている。なので、本作も書籍化と聞いた時には今の流れからすると話が持ち上がるタイプの作品じゃないのになあ、と驚きながらもこの面白さなら、と納得し嬉しかったものです。
この表紙見たときは、ちょっと苦笑モノでしたけれど。
いやあ、確かに地味なタイプの作品だけれどさ、キャラクターは主人公の猫猫を筆頭にかなり個性的なんだから、ここまで一般書籍よりにしなくても、と思ってしまった。猫猫は、こう……ドMの人が喜びそうな蔑むような目をした無愛想なネコみたいな娘さんを想像していたので。
そう、この娘ってホントに無愛想で人を舐めきったような態度の、でもどこか愛嬌があってついつい構ってしまって邪険にされてしまうような、ネコみたいな子なんですよね。そして、本作最大の萌えキャラは壬氏さまである。
登場時は、性別問わず魅了される魔性のようなイケメンにして、他者を手玉に取りながら後宮を影で支配する実力者、という風情で猫猫のことも使える駒みたいな扱いで玉葉妃のもとに送り込んだくせに、猫猫には魔性の容貌が通じないどころか、虫とかナメクジを見るみたいな目で睨まれて本気で邪険にされているうちに段々とそのぞんざいな扱いにハマっていってしまうのです、この人。
人が恋する瞬間を見てしまった、という名台詞を産んだのはかの名作【はちみつとクローバー】ですが、本作では人がMに目覚めるまでの一部始終がお目にかかれます……いや、マジでマジでw
普通の人とは違う、見惚れるわけでもおもねるわけでもない自分への態度を面白く思ってるうちはまだ良かったんです。これで猫猫の方が壬氏さまを意識しだし、お互いに恋が芽生えたりしはじめたらそれこそ少女小説の甘酸っぱい流れに突入してしまうのですが……この猫猫、ガチで「このイケメン、鬱陶しいな」と思って表面上だけ慇懃に、しかしその態度の端々で冷たく袖にするような素振りで徹底するものですから、壬氏さまも段々とこう、いけない趣味に目覚めていくんですよ(笑
そうやって嫌がる猫に無理やり構うみたいに、事有るごとにちょっかい掛けているうちに猫猫のちょっと思っていたのと違うギャップみたいなものを目の当たりにしてしまい……コロっと行ってしまうのであります。
ハッキリ言って、壬氏さま、女性の趣味悪いですw
猫猫は性格もひねているというか冷めているというか、とかく温度が低いですし、クールというには考え方がひしゃげてて活気もなくダウナーですし、それでいて毒とかそっち方面の知識には人一倍興味を持っていて、その在り様は完全にマッドサイエンティスト。育ての親である医師からは、オマエは人の亡骸には触れるな、と戒められているほどである。なんでかって言うと、人間の死体も扱いによっては毒や薬の材料となり得るから。一旦、境界を超えてしまうと歯止めがきかなくなる、という自覚が彼女にもあるんでしょうね、わりとそういう文言は頑なに護ってたり。そういう、自他共に認める薬モノ狂い。一人、毒の味見をして悦に入っているところなど変人を通り越して変態入ってますし。倫理観にしても、娼館で育ったせいか一般のそれとはかなりズレてますし。
でも、そのおかしなキャラクターがホントに面白いんですよねえ。薬師としてだけではとどまらない知識と聡明かつ斜に構えた頭の良さで、後宮内で起こる大小様々な出来事に首を突っ込んだり、壬氏や玉葉妃の差配で突っ込まれたりして、それらを解決していくのですけれど、その解決への流れがまた変な流れだったりコミカルだったり、小気味よかったり、はたまた哀切混じりだったり、どこか掴みどころのない情緒を感じさせたり、と味わい深いのであります。
後宮内の人間模様も、実はかなりイイ性格してる玉葉妃を始めとして結構面白おかしい人が点在していて、冷めた猫猫の視点からの身も蓋もない語りもあってか、後宮特有の陰惨だったり暗澹とした話にも事欠かないわりに全体として面白味が絶えないんですよね。
なんでか、無愛想で態度もそっけない猫猫、いろんな人に可愛がられてたりしますし。ネコって、無愛想で素っ気なくても何でか構われますもんねえ、あの生き物……。
あんまり構い過ぎると嫌われますけれど……壬氏さま(苦笑
実際は、別に猫猫、壬氏さまのこと嫌ってるわけでもないんですけどね。鬱陶しいと思ってるだけでw
今はまだマシなくらいで、これ以降の壬氏さまの奮闘と空回りっぷりは、涙をさそうほどになっていきます。あかん、ハマってるハマってる。いろいろな意味でドツボにはまってます、壬氏さま。

なんか綺麗に終わっていますけれど、本当はもうちょっと続いてるんですよね。外伝を除いても、もう一冊は出せそうなくらい。壬氏さまの素性とかもまだ明らかになっていませんし、二巻まで出るんだろうか。出てほしいなあ。これ以降の壬氏さまの萌えキャラっぷりは必読に値しますし(笑
 
12月1日

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