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明咲トウル

プリンセスハーツ 大いなる愛をきみに贈ろうの巻4   

プリンセスハーツ 大いなる愛をきみに贈ろうの巻 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 大いなる愛をきみに贈ろうの巻】  高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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『ルシードはアジェンセン大公の血を引いていない』その秘密を知ってなお、支持すると言ったはずのリドリスの裏切りに、意気消沈するルシード。一方ジルは、ジョングー=ガーグと共にテジムに捕らえられてしまっていた…。王座奪取へ邁進するルシードに贈られる、リドリスの、メリルローズの、…そしてジルの贈り物。全ての謎が明かされる中、ふたりの運命は!?王宮ロマン、グランド・フィナーレ。
前巻の感想で、血縁関係が入り組みすぎてもうわけがわからない、助けてーー、と悲鳴をあげたら、ちゃんと最後の巻で家系図をつけてくれました。ありがとうございます。
って、改めてこうして整理された血縁関係見ると……見ても訳わからん!! ちょっとこれ、入り組みすぎだろう!! しかもこれは血縁だけなので、さらに個々の人間関係まで絡めると、本気で網目状の関係図になってくる。高殿さんは、よくまあこれ把握して書いてるよなあ。自分の作品とは言え、前後不覚に陥らないのだろうか。高殿さんは、このプリンセスハーツだけにとどまらず、銃姫世界の前史からバルビザンデの宝冠に至るパルメニア全史を掌握していらっしゃるのですから、プリハの1シリーズくらいどうって事ないのかもしれませんけどね。でも、この家系図見ると絶対吹くよ。もうこれ、どうしてこうなった、という凄まじい代物だもんなあ。その「どうしてこうなった」というすべての事情が、この最終巻で殆どすべて種明かしされているので、この幾多の偶然と思惑と必然が解けないほどに入り組んだ真相を御覧じろ。ほんと、頭痛くなるから。誰か個人の、或いはひとつの組織の思惑が強く作用しているならば、それを黒幕として固定し、その思惑に対して抵抗することで悲劇と立ち向かうことが可能なのだけれど、このお話のように無数の想いが複雑に絡み合ったが故に生まれてしまった時代の流れというものには、明確な悪意や目的のない分、逆に抗いがたいものなのだ。それも、功利や損得の計算に基づいた流れではなく、個々の思いが深く刻み込まれた感情主体の流れともなればなおさらに。
だからこそ、過去から押し寄せてくる因果の嵐に負けることなく、自分たち自身の想いを失わずに貫き通して幸せを掴んだ人たちの強さには、敬意を抱く。その幸せは奇跡なのだろう。でも、奇跡とは待っているだけでは飛び込んでくるものじゃないのですから……ハクラン王は待ってたら飛び込んできたような気もするけど!!
そんな中で一番無茶苦茶やってたのって、ナンセ公爵夫妻だよなあ。てっきりこの二人は、自分たちの想い人との関係をちゃんとして別れるのだと思ってたのに、まさか結婚したまま子供作るとは。特にケイカ。こっちはもっと揉めると思ってたのに、オース王子とそんな事になってしまうなんて。もうねー、夫妻両方が子供産むって何サ(笑
でも、ふたりとも幸せそうで良かったよ。

そんな風に現世での幸せをてに入れた人たちがいるのと同時に、幸せの形を別のところに求めた人たちも。リドリスは死ぬしかなかったにしても、一人で境遇を満喫しすぎだ。あれじゃあルシードが可哀想だよ。生きたとしても、ルシードやジルがどれほど庇ってくれたとしても、正当なアジェンセン唯一の後継者が生き残っていたら、どうしても権力闘争の焦点になって、兄のパルメニア統治のウィークポイントとなってしまう。最良は、やはりリドリスが思っていたように、幽閉されたまま消えるように死ぬことだったのだろう。リドリスが牢から出され、兄弟が和解して子供時代を取り戻すように仲良く過ごしてしまったからこそ、リドリスの裏切りと死はルシードをさらに傷つける事になってしまったのだから。でも、この交流がなければリドリスの愛情は伝わらなかったわけだから、ルシードはどれだけ辛くても悲しくても、リドリスと一時でも一緒に過ごせた事を尊ぶのだろう。本当なら、やっぱり生きて欲しかったんだろうけどなあ。辛いよなあ。
そして、もう一人の愛に殉じた人、メリルローズ。一時はすべての陰謀の黒幕か、ヤンデレか、と疑ったこの人でしたが、この人はこの人で純粋にルシードを一途に愛しただけだったんだなあ。ルシードの記憶にあった、一心に彼を愛してくれた少女の姿が、嘘でも偽りでもない本当の姿だったことに、悲恋とは言えホッとした。
その最期もまた、ルシードの腕の中で逝けたのなら幸せだったのだろう。ただその時を待ち望んで、現世にしがみついていたようなものなのですから。願いが叶ったのなら、幸せだったのだろう。

様々な因果の荒波を乗り越えて、ついに本当の夫婦になれたルシードとジル。感動のシーンだったはずなのに、一夜明けたあとのドタバタに……脱力。マシアスよりもあの場面はリュリュカだよ。そりゃ、これまでずっとルシードとジルのどうしようもない夫婦関係に一番胸を痛め、心労をためていたのはリュリュカさんですけど……あの雄叫びは年頃の女性としてはどうなんでしょう。オッサンか、あんた(爆笑
ジルに課せられた運命と、ルシードとの別れ。二人の愛の行方もまた悲恋に終わるのか、と息を飲んで見守ったエピローグの、想像以上の幸せな結末に、そしてこの大河ロマンスの完結に心震わせ感動に万感の吐息をこぼしながら、あとがきに目を通そうとページを開いた。そして目に飛び込んできたあとがきの最初の一文……

うおい!!!

あまりにも身も蓋もないシリーズ全体の要約に、もう息が出来なくなるほど爆笑。さっきまでの感動を返せーー!! なんか納得しちゃったじゃないか! ああ、そういう話だったんだ、って刻み込まれてしまったじゃないか。
それでも、感動の結末でした。感慨深いです。感無量です。終わったなー。終わっちゃったなあ。
大満足です、ご馳走様。

高殿円作品感想

プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜4   

プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜】 高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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恋と野望の王宮ロマン、クライマックス直前!

全ての謎を解くために、【墓場】へ向かうジル。一方、シングレオ騎士団でマシアスと再会したルシードは、騎士団と星教会の後ろ盾を手に入れ、一路、パルメニアの首都ローランドを目指していた。パルメニアの王座奪取に向けて、なにもかもが順調に見えたその時―あるまぎれもない真実―が、離れ離れのジルとルシードに明かされる。二人の運命ははたして……? 身代わり王女の王宮ロマン、怒涛のクライマックスへ!
怒涛のように明かされていくこれまで謎とされてきた血縁の真相。王女メリルローズの相似であり、義母の想いもよらぬ正体、実の両親が誰かも不明、と身辺が派手な秘密と謎に彩られていたジルの方にばかり気を取られていて、まさかルシードの方にも秘密が隠されていたとは思いもよらなかった。完全に意識の死角だったな。あるいは、囮として、ジルの方の事情に余計に注目が集まるようにしてあったか。それに、誰と誰が双子である、実はあの二人は双子でした、という話があちこちで暴露され始め、さらには双子を利用した陰謀を歴史の裏側から企てていた墓場なる組織まで出てきて話のメインになっていたので、まさか逆に逆に双子じゃありませんでした、という展開が待っているとは思いもよらず。
ただこうなってくると、登場人物の血縁関係がすさまじい勢いでからみ合っていることになってしまい、ちゃんと整理しないとかなり訳の分からない事に……ってあれ? 事実がこの通りだとすると、ジルとルシードって従兄妹になるのか!?
さすがにルシードの秘密は想定どころか予想だにしていなかったので、相当に驚かされた。何しろ、作中で一番情報に精緻していたジルが全くコレに関しては知らないどころか疑うことすらしていなかったからなあ。オース王子も噂が出回るまで全く感知していなかったようだし、秘密は元から知っている人以外にはほぼ完全に守られていたようだ。それを、何故パルメニア王が知っていた、かもしれないというのはなかなか大きな疑問点だぞ。

と、この時点でもこの急展開には相当ドギマギさせられたのだが、ルシードは一旦凹みまくって折れそうになるものの、ジルに鍛えあげられた心身とリドリスの応援もあって何とか立ち直り、王の器量を証明してくれるのだけれど……まさかの止めのちゃぶ台返し。一度ひっくり返されたちゃぶ台を直してくれたと思ってホッとした途端にもう一度ひっくり返されたよ!!
ちょ、直前までのやり取りはなんだったんだ!? いや、だからこそ明らかにこれはおかしい。どういう意図があるっていうんだ!? 
一応、ルシードがアジェンセン大公でなくなることはないはずなんですよ。だって、パルメニア王国の史実でそうなってるわけですし。彼の孫のあたるオリエ――遠征王アイオリアはパルメニア王であると同時にアジェンセン大公の位にも付いていますから。ここはまず揺るがないはず。だからこそ、歴史の真実はいったいどうなっているのか。
史実といえば、ミゼリコルドの主が誰か、というのも問題なんですよね。ミゼリコルドの言い分からすると、メリルローズっぽいような気もするんだよなあ。ただ、遠征王ではミゼリコルドはオリエの祖母にあたる女性を守護していた、と語られているっぽいんですよね。普通に考えたらジルなんでしょうけれど……今回ようやく初登場となったメリルローズ、やはりというか浮世離れした人ではあったんですが、思ってたのと違ってちゃんとルシードを愛してるようなんですよね。単にルシードが片思いを高じさせ、拗らせた挙句に一方的に求婚していた、という勘違いではなかった模様。ちゃんと両思いだったのか。そうなると、これまでジル応援一辺倒だったのが、ルシードが変心してメリルローズからジルに乗り換えた事にモヤモヤした気持ちを抱いてしまうのでした。ずっと迎えに来てくれると信じてた人が、自分の偽者に心奪われて挙句に見捨てられた、という形になったらそりゃ哀れですよ。尤も、そんな単純な乙女ではなさそうですけれど。
一方で、こちらは紆余曲折の上でちゃんと両思いになったジルとルシードですが……りょう、おもい? なにかこう、本質的にはちゃんと両思いなんだけど、ギャグ的な意味で相当すれ違ってないか、この二人の恋愛感情。主にジルさんが変なんですが。そもそも変なんですけどね、この女。だいたい、食欲に色々と傾きすぎだろう、この女。食い物に釣られてプロポーズをOKするなよ!! 今はルシードに夢中になってしまったのはいいのだけれど、それが食欲として表現されるのはなんなんだ!? 「恋の感覚は、食欲に似ている!」 けだし名言である。このままだとルシード、男と女の意味でじゃなくて普通に食事的な意味で喰われかねないぞ。ジルの妄想がある意味女体盛りと変わらないものになってて危ないんですがw 夢でとはいえマジで齧り付いているし。飢えてる飢えてる。なるほど、これが冬眠明けの樋熊というやつなのか。

それに比べると、同じ両思いでも、感情的に拗れまくっているとはいえ、まだオース王子とケイカの方が健全に思えてくる。あのケイカの反応見ると、明らかに王子にベタぼれだもんなあ。オース王子だって何気にベタぼれだし。この二人、どうなるんだろう。ケイカ、仮面夫婦とはいえ公式に結婚しちゃってるんだもんなあ。こっちの決着もどうするのか気になって仕方がないですよ。

ともあれ、一番気になるのは最後の一文の真相に尽きるのですけどね。こればっかりはどこにどんな真意があるのかサッパリですよ。
というわけで、早く続きぷりーず。

高殿円作品感想

プリンセスハーツ 〜これが最後の恋の巻〜4   

プリンセスハーツ 〜これが最後の恋の巻〜 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 〜これが最後の恋の巻〜】 高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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ついに暴かれ始めたジルの正体、マシアスの目的…! 
“あの夜の約束”を胸に、それぞれの戦いに乗り出した
ジルとルシードだが……


パルメニア王冠を目前についにシングレオ騎士団攻略へ歩を進めたルシード。世界会議の舞台で自分の正体を知る他国王たちに挑むジル。“あの夜”の約束を胸に、それぞれの戦いに乗り出した二人だが、大公夫婦のいないアジェンセンにはオズマニアの脅威が迫り……!? さらに姿を消していたマシアスも再登場! ジルとルシードに協力していた理由もついに明らかに……! 王宮ラブロマン、いよいよ怒濤の最終章へ突入!
そうかっ、ジルの正体がパルメニア王女メリルローズの偽物であり娼婦の娘という事実は、もう秘密にならなくなってきたところで、さらに当人も知らないジルの本当の出自の秘密こそが、これ以降重要なキーワードになっていくのか。
そもそも、ジルたちの母親だったクリスの正体が、びっくり仰天だったよ。いきなりハクラン王の過去回想が始まった時には、今になっていったいどういう話なんだろうと思って読んでいたのだが、まさかそんな所に着地するとは。あの人がハクラン王の前から姿を消した、という話になった段階でも全然気付かなかったし。実は彼女はあの人だったのです、と答えを提示されて、ようやく「えええっ!?」と驚いた次第。この件に関しては恐ろしく自分は察しが悪かったみたいだ。
しかし、ジルと二人の姉妹の血が繋がっていない事はだいたい予想がついていたけど、まさかキキとあの男女が……ねえ。びっくりだよ。びっくりだよ。
そうなってくると、気になってくるのがジルの正体だ。彼女が思わず漏らしているように、この物語には双子が多すぎる。いつの間にか、分たれた兄弟姉妹こそが秘められていた主題だというように浮き上がってきている。あの「墓場」という存在がこんな形で深く関わってくるとはなあ。
となると、メリルローズとジルは、単に他人の空似じゃないと考えるべきなのか。場合によっては、ジルはメリルローズの身代わりやニセモノとしてではなく、ジルとしてルシードの本当の王妃になれる可能性も出てきた、って事になるんですよね。ある意味前途は開けてきたと言えるんだろうけど……まだ、何か予見できない恐ろしいトラップが潜んでいる気がする。
なんにせよ、ハクラン王がどちらかというと、ジルの味方になってくれる人で良かった。ルシードと離れて行動しないといけない今、これまでになくルシードと心つながった今のジルは、だからこそ一人で頑張らせるには不安な所があったから。
と、心配する必要もなかったんですけどね。まだまだ、この女の恐ろしさを甘く見ていたかもしれない。オズマニアの鍍金王と雹王子の巧みにして嫌らしい攻勢は、ジルとルシードにとって瀬戸際に追い詰められるものであり、今の状況下において最悪のピンチなのだとばかり思っていたのだけれど……なんだよこれ、全部ジルの手のひらの上だったんじゃないか。
まさに、コテンパンに打ちのめされるオズマニアの親子の惨憺たる有様に、喝采をあげるよりも呆気にとられたのであった。隙に見えた所には、全部ジルが罠をしかけていたんだな。でも、尋常な罠ではない。まともな罠に、あのオズマニア王と雹王子が引っかかるはずがないんだから。一癖も二癖もある人物だけど、二人とも飛びっきり有能で優秀な指導者であり王族だったのだから。それが、ああも鮮やかに引っ掛けられるとはなあ……参った。

一方でルシードも、宝剣エヴァリオットこそゲット出来なかったものの、無事シングレオ騎士団の忠誠を得る事ができ、さらには……。
まさかまさか、ですよ。マシアス、ただ姿を消していたんじゃなかったのか。それはもう、これ以上ないルシードへの助けを携えての再登場。正直、シングレオ騎士団を味方に付けることは大きいけれど、それだけでパルメニアを掌握できるか、というといまいち条件を満たしていない気がしていたんですが、マシアスが携えてきたものは、シングレオ騎士団を指揮下に収めること以上に、パルメニアの王冠を手に入れるためのお墨付きとなるもので、これ両方揃ったら情勢は一気に変わり、ルシードの野望は夢物語などではなくなるはず。
同時にそれは、ルビコンを渡るということでもあり、もはや後戻り出来ないところまで踏み込んでしまった、という事。尤も、ジルの為にももうルシードに躊躇や迷いはない。あとは突き進むのみ。
マシアスも、居なくなったことで散々とルシードとジルを悩ませ苦しめた罪は、これだけのものを持ってきてくれたなら清算してもらっていいよ、許す。おかげで、ルシードも独り立ち出来たわけだしね。

あとはジルの正体を明らかにし、メリルローズとの直接対決を待つばかりか……いや、それが一番怖いんですけどねッ。

高殿円作品感想

プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜4   

プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜】 高殿円/明咲トウル

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ああ、ついに……。長らく、契約上の仮面夫婦という建前に縛られて、自分の気持に気づくことすら出来なかったジルとルシードの二人が、ついについに、恋を自覚し想いを繋げることに。
いやあ、ぶっちゃけもしかしたら二人の気持ちが通じ合うなんて無理なんじゃないかと思う時期もありました。なにしろジルがなあ(苦笑
この女の恋愛スキルの酷さは凄まじいとすら言えるレベルでしたから。いい雰囲気に盛り上がっても、平然と踏み出す一歩を間違えた挙句に踏みつぶして蹴っ飛ばして台無しにしちゃってたもんなあ。
実際、もう大丈夫だろうと思われた今回だって、盛大にやらかしてくれたわけですし。なんだよ「山盛り!」って。幸い、もう何度も痛い目を見ていたルシードが、ジルの恋愛関係にまつわる内心の気持ちを言語化する機能が致命的に破綻していることを実感して理解していたお陰で、最大のピンチも乗り越えられたわけですが。ルシードえらい、ここまで彼が男前に見えたことはなかったよ! もう随分と前から普通にかっこいい、女も男も惚れるような男っぷりを見せてくれた上に、献身的とすら言えるジルへの態度もあって、男前としては上等以上に上等だったんですが、なにしろ相手があのジルだったからなあ(苦笑
とはいえ、こいつはこいつで偏屈者で多少ヘタレの入ったひねくれ者の僻み屋なところがあるから、ルシードもジルへの想いがなんなのかを自覚するのを拒否していたところがあったのですが、うん、リドリスが今回いい仕事してたなあ。彼に関しては腹に一物あるんじゃないか、とずっと疑ってたわけですけれど、ルシードとジルの間を裂くどころか取り持とうとしている姿を見ている限りは、ルシードに変な執着を持っているわけでもなく、本当に信頼できる弟としての立場を続けるつもりなのかと思いたくなってくる。でも、彼のその態度の根拠がまだわからないので、信用しきれないんだよなあ。

さて、二人の想いが通じたのはいいけれど、それは同時に二人が目指すパルメニアの打倒という目的を叶えるためには許されない関係であるんですよね。
パルメニアと対決するということは、偽のメリルローズであるジルはどういう形にしてもルシードの前から立ち去らなければならない。
念願叶う状況がようやく見えてきたときに、いつの間にか自分にとって一番大切になっていた者を引換にしなければならなくなっていたなんて、大した皮肉じゃないですか。
特にルシードにとっては複雑でしょう。パルメニアを乗っ取ろうとするのは、愛するメリルローズを手に入れるためだったのに、今や彼女よりもジルの方を愛するようになってしまっていた自分に気づいてしまった。それでも、アジェンセン大公として、彼の国のため、彼についてくる国民のために、彼はもう止まれない。大公としての責務を放り出せるような、彼は無責任な王ではないがために。
果たして、彼はどうやってこの難局を乗り越えるのか。さすがに、彼が最後にジルに誓ったよなことは、幾ら何でも難しすぎるように思えるのだけれど。それでも、言われたジルとしては死ぬほど嬉しかっただろうなあ、あれは。
そんなジルは、今回もうエンドレスで可愛かった。もう、恋する少女そのものみたいで。あのジルが、ですよ?
出来れば、想いは遂げさしてあげたかったけれど、せめてあと小一時間は待てなかったものかしら。

しかし、いつの間にかジルの正体を知る人が増えてきたものだ。以前はマシアスを含めた三人だけの秘密だったのに。でも、ここであの四騎士団長にそれを打ち明けるとはなあ。ルシードも思い切ったもんだ。彼の人間不信の深さを思えば、それがどれだけ勇気のいることだったかが想像出来るだけに。大きな男に、なってきてるじゃないか。
一方でオース王子の方も、今更ケイカに執着を示しだして……。こいつ、自分がケイカに対して抱いている感情について一切言及していないんだけれど、意図的に目を逸らしてるのかな。傍から見てると、どう見ても惚れているようにしか見えないんだけれど。
もしかいたら本当に、サラミスが言うように二人の間に新しい恋が始まる可能性もあるのかしらねえ。

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プリンセスハーツ 君は運命の人だからの巻4   

プリンセスハーツ〜君は運命の人だからの巻〜 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 君は運命の人だからの巻】 高殿円/明咲トウル  ルルル文庫

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プリンセスハーツ第七段(でいいんですよね?)は短編集。本編での政治的な綱引きが無い分、どの話もラブ成分が濃い目に設定されております。

【恋のたまご】
王妃付きの女官としてレギュラー出演しているリュリュカが主人公の話。王宮で働く女官さんいうのは良いところの家柄の娘さんが花嫁修業と中央の良い血筋や役職の人と結婚して実家のためにコネ作るのが目的みたいなところがありまして、リュリュカもさっさといい人見つけないと実家に連れ戻されて、従兄弟の若ハゲと結婚させられてしまうというので、焦りに焦って相手を見繕うために走りまわる事になったのでした、という話。
元々リュリュカってテンション高い元気娘というイメージはあったんだけど、仮にも貴族の娘さんだからそれなりに上品な印象があったんですよね。それが……うははは(笑
この娘、切羽詰まると内心の言葉遣いがえらい荒れるんですよね。スラングが入る入る。あげく、付き合ってる人がいるから大丈夫、と親元に手紙送ったらひょいひょい親父殿が恋人と合わせろと上京してきたときのセリフがもう最高。あんた、仮にも上流階級なのに(爆笑
いやあ、ちょっと見損なってました。挿絵のデザインも快活そうでバイタリティに溢れてそうだし、この娘って高殿さんが好みの主人公タイプなんじゃないだろうか。そのときシリーズのフランチェスカっぽいし、この元気よさは。
それ以上に見直したのが、彼女が本当に恋をしてしまった瞬間からの、彼女の無心の心から出てきた言葉。この娘、こんな事を言える子だったのか、と正直驚いてしまいました。元からそれだけの資質はあったんでしょうけれど、相手が持つ闇の深さを感じ取りながら、いや感じ取ったからこそ必死に光の下に手繰り寄せようとする本能の働き。
いやね、その相手というのがあのマシアスなのですが、彼の壮絶極まる過去からして、彼にはとてもじゃないけどお相手になるような女性は出てこないだろうな、と思ってたんですよね。高殿作品の中でも屈指の壮絶さだもんなあ。
それが、リュリュカのおかげでちょっと考え変わりましたよ。彼女は基本的に平和に幸せに苦労なく暮らしてきた子なんですけど、むしろだからこそ、マシアスを無明から救い上げられるんじゃないだろうか、とマシアスに自分自身をもっと大切にして欲しい、と必死に訴えかける彼女を見て、思えたんですよね。本編ではマシアスがまたえらいことになってますし、彼には幸せな結末はないんだろうなあ、と思ってたのが、ちょっと希望が持てるようになりました。このリュリュカなら、やってくれるはず。
この話の素晴らしいところは、まさに恋に落ちる瞬間が描かれているところなんですよね。話の前半でマシアスと遭遇したときにはリュリュカ、マシアスには何も関心抱いていませんでしたし。その恋も、自分の欲求や感情を押し付けるものとは少しベクトルが違っていて、マシアスのもつ闇を垣間見てしまったことで、彼が自分を蔑ろにしているのに気づいてしまったことで、矢も盾もたまらない感情に駆られてしまったところから、駆け巡って広がっていくんですよね。まず衝動があり、そこから気持ちが付いて行き、そこに名前が生まれていく。彼を見て、彼を見る自分の至らなさに気づき、もっと彼を知りたくなり、彼を知るために自分の在り方を見つめ直す。この流れがとても秀逸で、輝かしかった。恋が生じる物語としては、とても凝縮された刹那を切り取ることに成功した逸品じゃないでしょうか。
この話で、モブキャラとしか認識してなかったリュリュカが、すごい好きなキャラの一人になりましたよ。


【月色賛歌】
ルシード、貴方は何も間違ってない。気になる女性に対するアプローチとしてはほぼ完璧にやり遂げてる。途中まで確かに上手くいっていた。それに変なオチがついてしまうのは、絶対にジルが悪い、このアホが悪い(笑 この女、女として根本的なところでズレてるよ!!
なんでこの女はいつもいつもあれだけいい雰囲気になりながら、最後のところで思考がわけのわからないところに飛ぶんだ!? いっそ、彼女なりの防衛反応だと解釈すれば格好もつくのかもしれないけど、どうも素の天然っぽいもんなあ。
ルシードがまいどがっくりと肩透かしを食らうのも仕方ないよなあ。貴方は悪くない悪くない。この女に普通の女の反応を期待する時点で間違ってるのかもしれないけど、じゃあどうしろといわれたら、どうしたものか全然思いつかないもんなあ(苦笑
最初からズレてたら諦めもつくけど、殆ど最後までは上手くいってるんだから、やり方としては概ね間違ってないはずだし。
結論は変にしても、気持ちはきちんと伝わってて、感謝されてるし喜ばれてるし、関係は進展していると思えなくもないんだから、我慢しないと、うん。

しかし、ここに至ってルシードはジルのこと、ほんとどう扱うつもりなのかね。もし、ジルがあの雰囲気の良さの結末を、普通の女性のように受け止めてしまったら、それは仮面夫婦の終了を意味するんだし。
メリルローズのことがある以上、この二人の関係というのははっきりさせてしまうことが非常に危険なのも確かな話。ジルが自分の抱く感情の、ルシードが自分に抱く感情の結論を無意識に回避しているのは、やっぱり防衛反応なのかもしれない。でも、それもそろそろ限界に来てるんですよね。ルシードは自分の気持ちに名前をつけることこそ避けているものの、ジルに自分に振り向いて欲しいという気持ちを押えきれなくなっている。現に、彼女のために、彼女のためだけにアジェンセン大公としてではなく、ルシード個人として何度も動いているんだし。
あとがきによれば、ジルもそろそろもう、自覚の大波が押し寄せてくる予定らしいし。波乱含みだよなあ。
二人の関係ってのは、メリルローズが存在する限り、どうやっても落ち着かないものなわけだしねえ。


【ひとたび、王女に生まれたならば】
今は険悪極まりない関係になってしまったオズマニアのオース王子と、彼の従姉妹であるケティクークの、まだ仲の良かった幼い頃の物語。
今となっては雹王子と呼ばれるほど無感情の冷徹者として知られる王子だけど、まあ昔からあんなではあったのね。でも、生真面目でプライドが高く澄まし屋のくせにちょっと抜けてて、本人は不本意だろうけど、愛嬌のある子だったんだなあ。ケイカはケイカで気の強い子で、いい意味での喧嘩友達。そんな二人の仲が、ああいう形で引き裂かれ険悪化してしまったのは、哀しい話である。オースは何考えてるかわかりにくいのは昔からで、ケイカは彼の分かりにくい感情を察せられるほど感情の機微に優れている子でもなかったわけで、うん、でもわかったからと言って上手く言ってたかというとそうでもないだろうし、難しいところだ。理解しあうことが余計に拗れる結果になってしたかもしれない、あの情勢を考えると。
オース王子の本当の気持ちはどこにあったんだろう。姉姫に淡い思いをいだいていたのは間違いないんだろうけど、ケイカが思っているほどにはオースはケイカの事を邪険にはしてなかったように見えるんですよね。それどころか、非常に大事にしていた素振りすらある。ええい、オースも不器用だよなあ。姉姫に対してもケイカに対しても、もっと上手く出来なかったものか。
まだ、ケイカに対しては希望はあるのかもしれないけど。ふたりとも、まだ生きているんだし。ケイカの心は、ただ憎むことだけを生きる糧とししがみついていた頃に比べれば、オズマニアを出て、サラミスと寄り添うことで余裕を取り戻すことができたみたいだし。
どうやらまだ、オース王子の逆襲が待っているみたいだし、いい意味で二人の仲が近づいてくれればいいのだけれど。オースは敵だけど、こういう面倒くさい不器用な男の子はやっぱり嫌いになれないし。


【大公殿下の温泉休日】
気楽に読める短編、というか掌編。ルシードがジルを振り回しているのか、ジルがルシードを振り回しているのか、二人の関係ってなかなか判別しにくいや。とりあえず、女が無理ならガチムチを送り込んでくる王妃はパねえっす!!


【私の願いを叶える者よ】
前々から疑問だったんですよね。ミゼリコルドがジルに代償を要求し、彼女の表情や涙を奪ってしまったこと。星石の精霊って、別に力を振るうのに持ち主に代償を要求するなんてことなかったはずなのに、と。
なるほど、ジルはミゼリコルドの本当の主人じゃなく、他にちゃんとした主人がいるのか。
ヘスペリアンが誕生する理由というのも興味深い情報。これって、他でも書かれてたっけ。やっぱり細かい設定はさすがに憶えてないんだよなあ。


本編の方はあまり間を置かず、7月には出るみたいなので、待たされることはなさそう。なかなかすごいところで終わってたもんなあ。

高殿円作品群感想

プリンセスハーツ 誰も代わりにはなれないの巻4   

プリンセスハーツ 誰も代わりにはなれないの巻 (小学館ルルル文庫 た 1-7)

【プリンセスハーツ 誰も代わりにはなれないの巻】 高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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これって、もしかしたら何にも事情を知らない他人の方が、ルシードとジルの関係を本質的に把握出来るのかも知れないなあ。いや、それとも分かっていないのは当人たちだけで、周りの人間はみなちゃんと分かっているのかな。少なくともリドリスはちゃんとわかっているみたいだし。
既にお互いをこれ以上無く愛してしまっているにも関わらず、二人の関係の発端である仮面夫婦という軛が、ルシードとジルに相手が自分のことを本当に愛していること、それ以上に自分が相手を愛してしまっている、という事実に霧を吹きかけ、誤解に誤解を重ねる結果となってしまっているのが、なんとももどかしい限り。
二人とも、相手のことを一心不乱に見つめ続け、その人のことばかりを考えているにも関わらず、前提として相手は自分を愛していない仮面の結婚相手だ、という意識があるだけに、肝心なところで相手の考えや想いを誤解して受け取ってしまっているんですよね。こんなにも気持ちが通じているのに、どうしてこんなにもあの人の考えていることがわからないのだろう、とジルが思い悩むシーンがあるのですが、そりゃあ貴女、分からないのも無理ないて。どんなに簡単な方程式だって、入力する元の数字が間違えていたら、そりゃあ正しい答えが出てくるはずもない。
本来それを正してくれる可能性のある、唯一の仲間であり共犯者でもあるマシアスは、今回えらいことになってて、それどころじゃなくなったもんなあ。彼がああいうことになってしまった影響で、ルシードもずいぶんメタメタな精神状態になってしまっているし。
ルシードは元々人間不信、というかこれは自己不信、自分は愛されない人間であるという意識があるのか、唯一心を許せる相手となっているマシアスとジルに対しても、いつか自分から離れていく人間だ、と受け止めていて、本当の意味で相手の心の中まで踏み込むことができていなくて、その御陰でルシードがどれほどマシアスという人間に対して、自分の魂の比重を置いているのかわからなかったのだけれど、これほどヘコむほどだったのかぁ。それこそ、自分ひとりでは立っていられないほどの。
だからこそ、ああやってリドリスへと傾倒していくことになったんだろうが。

今回、マシアスの過去が明らかになったわけですけど、これは想像を絶したなあ。確かに、今のマシアスからはまるで連想できない。ほとんど別人に近いじゃないか。
まさにかつての彼は一度粉々に打ち砕かれ、ほぼ零から再構築されたのが今のマシアスなんだろうか。となると、今のカレを形作ったのは間違いなくルシードであって、彼の独白からも伺えるけど、ルシードの存在はマシアスにとって、丁度【銃姫】のエピソードに当てはめると、彼の中の神、と言うことになるのかもしれない。元々星教会の使徒である彼が、与えられた神ではなく、こうして自分自身の中の神をみつけると言うのも、星教会の祖となった女性の物語を知っていると、因果を感じてまた面白いなあ。

そう、今回はちょうど【銃姫】の最終巻と刊行時期が重なたせいか、関連するエピソードや史実がふんだんに盛り込まれているんですよね。悪神ゼフリートの正体とか、ここではもろに書いてあったもんなあ。彼がやった事を客観的に事実のみ羅列して並べてみたら、そりゃあ悪神としか言い様がない凄まじいことやってるといえばやってるんですけど。
それから、ミゼリコルドの目的が人間になること、というのもまた感慨深い話なんですよね。ただ、それが目的となるとミゼリコルドのやり方というのは盛大に間違っている気もするんですけど。ここでジル相手に契約と称して様々な感情などを代償として奪い去っているミゼリコルドが、後世を舞台にした別のシリーズでは、こういう事をしていないのを考えると、また色々となんかあるんだろうなあ、ミゼリコルドに関しても。

リドリスは、勿論このままじゃ済まないんだろうなあ。どうも、彼の中には通り一辺倒の復讐心や利己心というものがなさそうなのが、余計にたちが悪そうなんだよなあ。彼が敵意を持っていないことは、ルシードの本能やジルの洞察力が断定しているように、間違いないんだろうけれど、時として敵意の無い相手の方が厄介だというケースもあることだし、リドリスの場合、どうも兄であるルシードに対して異常な執着があるみたいだし。ジルが、何となくルシードとリドリスの仲の良さに嫉妬心や危機感をいだいてしまっているのは、決して的外れなんかじゃないんですよね。彼女の女の勘は、ここでは正しく機能していると見てよさそう。問題は、それがどういう形で発露するのか、と言うところだけど……。
やっぱり、ここでマシアスがいないのは痛すぎる。

と、身内のゴタゴタと並行して、国際情勢は複雑怪奇、ルシードもいくつかの政治的決断を要求される事態に陥っている。これ、かなりシビアな情勢だよなあ。わかりやすく現状と選択肢の内実について説明してくれているおかげで、ルシードやジルが抱く切実感が実感を伴って伝わってくる。問題はこの選択肢、外すと彼らの目的からするとかなり致命的な事になりかねないにも関わらず、正解を導きだすための情報が少なすぎる所なんだよなあ。でも、情報を得ようとすると逆にやぶ蛇になりかねないという危険性もあるし。ジルのパペットを使った情報収集力は強力だけれど、ここで必要なのはどこまでも届く長い手、というよりもとても広い範囲まで聞こえる耳の方なわけだし。私的ではなく公的で大規模な情報収集システムが欲しいところだよなあ。まだルシードの力では公国にそれだけの機関を作るには至らないか。味方、まだまだ少なそうだし。
それでも、ジルが得てくる情報は確実に、不鮮明な状況に色を加えてくれるのだから、とても頼みになるのだけれど。


巻末の短編は、短いながらこれは面白かったし、何気に次の舞台の主のお話でもあるから、先々の話を見る上でもかの人の人柄を知る上で、かなり興味深い話でもある。
これって、純愛だよなあ、ひとつの。現実に疲れ愛に疲れたひとりの王を癒すのは、無邪気で気まぐれな猫一匹。それが、ジルのもう一人の姉妹、というのは運命なのか、因果なのか。
どうでもいいけど、キキとジルとヒース。この三姉妹って、ホント、どういう姉妹だったんだ? 三人ともあまりにも個性的すぎて、一緒に居る姿が全然想像できないんだが(苦笑

プリンセスハーツ 初恋よ、君に永遠のさよならを の巻5   

プリンセスハーツ―初恋よ、君に永遠のさよならをの巻 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 初恋よ、君に永遠のさよならを の巻】 高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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いやすげえ。前巻でのジルとオース王子との熾烈な外交戦争、あれほどのレベルでまだ前哨戦なのか、と前の感想で書いていたのだけれど、本気であれで前哨戦のレベルでした。
凄まじいまでの、あらゆる手段を使い、タイミングを掌握し、搦め手、正攻法、口八丁手八丁、国情や国際情勢をも加味した外交闘争、謀略の嵐、苛烈な駆け引き。いやはや、凄かったー。時に形勢が片方に傾き、また思わぬ一手で状況がひっくり返り、と息をのむような緊張の連続。
ここでジルとオースのみがやりあうのかと思いきや、帰還したルシードの活躍がまたハンパないんだわ。まさに王の威厳。この存在感には圧倒すらされる。この男、まさかここまで王としての大きな器を有した男だったのか。
いや、それ以上に今回ルシードが輝いていたのは、ジルへの想いと、ジルのための行動そのものでしょう。ルシードがジルに訴える言葉の多くは、今回至言というべきものばかりで、この男は決して知恵者ではなくても、賢者が得てして見失いがちな真理を、純真な目で真っすぐ見つめている、というのが良く分かった。
ジル、今回ほんとにメロメロにされたんじゃないのか、これ。
オース王子との対決で頼もしく支えられ、またトーナメントでは思いもよらぬ形で彼が自分をどれだけ大切に想い、気遣い、守ってくれているのかを思い知ったのですから。
この時のジルは、まるでときめく少女のようで、なんかすっごい可愛かったなあ。最後のあのセリフは反則だろう(笑
本人、自分が言ってる言葉の意味、まるでわかっていないのはひっくり返りましたけど。この点に関してはルシードの方が常識人だ。普通はそう考えるって。しかし、どうしてこの女は甘酸っぱい恋や愛情の言葉じゃなくて、管理だとか調教だとかいう物騒な単語しか頭の中から出てこないんだ。

もうどう見ても、仮面夫婦なんか今更の話。それぞれが想いを寄せている相手、メリルローズとグリフォンに匹敵する大切な存在として、お互いの想いは繋がっているはずなのに……。

それなのに、不穏の影は消えないんですよね。高殿さんって、ときどき思いっきりハッピーエンドとは真反対の方に決着持ってくときあるからなあ。いや、ハッピーエンドに終わる場合も多いんだけど。それだけに、どこに落ち着くか予想がつかん。


今回の一件の真相に関しては、殆ど最初でバラしてましたよね。彼の独白を読めば、だいたい想像はつく。それだけに、ジルの最後の一手には仰天させられましたけど。なんで!? と思った。思わされた。これは、うまい事逆手に取られた。
オース王子もなあ……この子は器用なんだか不器用なんだか。13歳にしてあれほどの才を見せ、大人の振る舞いを見せつけながら、それを成し得た動機というのは実に大いなる不器用の結果だものなあ。
彼の想いが真に彼女に向いていたら、というのは考えてしまうことだけれど。オズマニア王女の複雑に絡みきってしまった想いと言うのも、ひたすらに重たい。結局、ほどけないほどに絡まりきってしまったんだなあ。あれは、もう切って捨てるしかなかったのだと、考えざるを得ない。その意味では、ジルの一手は彼女にとって本当に救いとなったわけだ。
その派生として、サラミスたちの人生は大いに変転してしまったのだけれど。味方の少ない、というか殆どいないに等しいジルとルシードだけに、この二人については真に味方になって欲しかったところだったんですよね。二人とも、若いながらも才能は実に豊かで個性的だったんだし。
まあ、味方にはなりつつも、すべてを打ち明けあう仲間にまではならなかったか。惜しい話だけど、あの男の子の気持ちはわからないでもない。男って、ああいう風に考えちゃうんだよなあ。ダメだよなあ……。
でも、二人ののちのちの話を読むに、二人にとって最良ではなくても、なんだかんだとうまく結ばれたみたいだし。うん、良かったなあ。


さて、物語の方は、最後の最後にまた大きな進展を迎えることに。これ、パルメニアシリーズを読んでる人なら、あの騎士団からああいう申し出が来た、というのは、ほんとに衝撃的で仰天するような事だとすぐにわかるでしょう。
遠征王にしても、マグダミリアにしても、その時…シリーズでも、この儀式に関しては何度も繰り返し語られてる、国事に関わる最重要の一件ですもんね。そのパルメニア王国の最重要秘事が、アジェンセン公国のルシードに向けて発せられたわけですから。
これは、ほんとに大事だわ。

プリンセスハーツ 恋とお忍びは王族のたしなみの巻4   

プリンセスハーツ―恋とお忍びは王族のたしなみの巻 (ルルル文庫)

【プリンセスハーツ 恋とお忍びは王族のたしなみの巻】 高殿円/明咲トウル ルルル文庫

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前巻であれだけ管理の徹底を誓ったくせに、管理できてないよ! 管理が足りない!(笑

しかし、ルシードとジルの仮面夫婦生活がはじまってからもう二年になるのか。二人の当初の利害関係だけで繋がった冷たい関係を思い起こせば、随分と変わったものです。思慕するメリルローズの偽物ということでジルにつらく当たっていたルシードも、今となってはジルの事を誰よりも信頼し、頼りにしているわけですし。ジルだって、最初はルシードを自分の目的のために利用するだけの相手、として感情なんかこもってなかったはずなのに、今の彼女の行動原理って本来のパルメニア打倒の目的からずれて、純粋に王妃としてルシード第一。ルシードを名君として盛りたてていくことしか考えてないみたいになってる気がします。
もちろん、アジェンセン公国の戦略目標としてパルメニアの併吞があるわけですから、彼女の目的としてはズレてはいないのでしょうけれど。今の彼女はその前にルシードありき、の感じがするんですよね。
そのわりに、自分のルシードへの感情、彼からどう思われているかの認識が相当鈍い。今のルシードにとって、半身といったら誰がどう見てもジル本人しかいないじゃないか。
二人の関係性については、むしろルシードの方が正確に把握しているのかもしれない。彼がマシアスに語ったトーナメント出場の動機なんて、ちょっと感動ものだったですよ。よっぽどジルのこと想ってなかったら、あんなこと言えないですよ。
でも、彼の場合複雑なのは、その感情を認めるわけにはいかないってところなんでしょうね。ジルはあくまで彼が愛したメリルローズの偽物として送り込まれてきた存在。その彼女を愛してしまうのは、メリルローズへの裏切りになってしまうわけですし。彼にとっては辛い現状なんですよね。もしメリルローズの存在がなければ、ジルが本当の意味で王妃でも何の問題もないのだけれど、そもそもメリルローズの存在がなければジルが王妃としてルシードの前に現れる事もなかったわけで。
結局のところ、この二人が本当の意味で夫婦になれるには、メリルローズとの決着が必須となってくるんでしょう。
それに加え、ジルにはグリフォン、という心を占める男性がいることをルシードは知っているわけで。それが、ジルをいずれ自分から離れていく存在だと思い込んでる要因となって、彼が躊躇する鎖となっている。自分にとってのメリルローズ、ジルにとってのグリフォン。二重の鎖は、ルシードに二の足を踏ませる戒めとしては重すぎるくらいのものだ。

そのルシードだけど、前回で一気に単なる脳筋君主からいっぱしの王の器を示したわけですけど、やっぱり王としての存在感が増してます。
今までだったら、今回のケースだとジルが一人で対処しても、こんな風にルシードの不在を心細く思うようなことはなかったはず。ルシードは決して智者でも政治家として傑出した存在でもないけれど、居ると居ないとではジルの判断に迷いが生じるほどの重きを為すようになっている。
この辺は、ジルの女性としての感情を抜きにした、純粋な王としての重みに見える。成長したなあ、うんうん。

そのルシード不在の中での、オズマニア王子オースとジルとの剣を持たない戦争は、もう凄まじい見応え。こうしてみると、武力による戦争というのが単なる政治の延長の一手段に過ぎない、というのも納得の、言葉と言葉のギリギリの鬩ぎ合い。この手の国家間で手持ちのカードを切り合う外交戦は、やっぱり読んでて面白いったらありゃしない。並みの合戦よりも手に汗握る緊張感ですしね。
これでも、ある意味前哨戦。あくまで本番前の主導権争いですからね(それでも、場合によっては息の根止めにきてますけど)。実際、政争の本番となったらどうなることやら。

帰城が遅れているルシードの方も、意外な人物との出会いで面白いことになってるし。味方の少ないルシードだけど、ここで何とか身内が増えることになるんだろうか。
しかし、ほんとに女に見えんな、あの人。
 
12月6日

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