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星系出雲の兵站

星系出雲の兵站 4 ★★★☆   



【星系出雲の兵站 4】 林 譲治/Rey.Hori   ハヤカワ文庫JA

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ガイナスとの艦隊戦に勝利した独立混成降下猟兵連隊のシャロン紫檀大佐らに届いた未知の信号。それは、五年前に遭難したはずの友軍艦の識別コードだった。発信源の天涯へと再び向かったアンドレア園崎少佐らは、地下都市でガイナスの異様な姿を目撃する。報告を受けたタオ迫水筆頭執政官は急遽危機管理委員会を招集、水神魁吾方面艦隊司令長官は戦友を呼び戻し、総力を結集してガイナスとの決戦に赴く。堂々の第一部完結。

これまで発見されたガイナス兵は、人類の死体から生成されたコピーであり、異星人ガイナスの姿を見たものはまだ誰もいなかった。ガイナス原種とはいかなる生命体なのか。どのように生存し、どのように意思疎通をはかり、どのような行動原理に基づいて動いているのか。
何もかもが未知であり、意思の疎通もはかれない。何を目的にしているのかも定かではないし、何を基準にしているかも知れたものではない。
何もわからないという以上、その対処はどうしたって手探りになってしまう。相手が何を考えているかわからなければ、次の行動も対応も想定すら出来ないのだ。そもそも、人類の思考意志想像力の範疇にあるのかすら定かではない。まあ、おおよそこうじゃないかと物資を確保しようとしていたり、ガイナス兵を増やして拠点を奪取しようとしているなど、ある程度その行動から理解できる目的が推察できるようになってきた以上は、人類の想像の範疇外にある行動原理に基づいている、ということではなさそう、というくらいには分析は進んでいたのだけれど。
それでも、人類相手ではない完全な対異星人戦争は試行錯誤の連続で、何をするにも恐る恐る相手の反応を伺いながら何が正解なのかわからないまま、もしかして自分たちは致命的な勘違いをしているのではないか、という恐れを抱きながら戦争でありながら、まず戦争という舞台をガイナスと共有できるのかという段階で模索を続けていたんですね。
そこでようやく、シャロン大佐の率いる降下猟兵連隊によるガイナスの地下都市への攻勢を通じて、ガイナスとは何者なのかいかなる生命なのか、という詳細が明らかになってくる。
ここはほんと、並の軍人では手に入れることのできない成果でしたよね。ただ敵を倒し敵基地を制圧するのとは根本的に違う、ガイナスの様々な反応を引き出してその正体を暴いていく、しかも味方に無駄な被害を出さずにというハードルを超えながら、ですからね。

これまでガイナスも人類側も相互に常に気をつけていたのが、相手に自分たちの情報を与えないこと。極力、可能な限りその正体に行き当たるだけの情報を残さない、これがために多大な犠牲を出すことも厭わなかったわけである。この偏執的にすら見える慎重さは、結果的に見ると完全に正しかったというほかありません。
シャロン大佐の持ち帰った情報をもとにようやく明らかになっていたガイナスの正体。ガイナス原種となる指揮個体や全く人類とは組成から異なるような異星の生命体は存在せず、その正体はもうまさにこれぞSFというようなもので……。
でも、正体が明らかになった途端にガイナスは未知ではなくなってしまったんですよね。未知でなくなった途端に、あらゆる取っ掛かりからその行動原理、思考パターンが解き明かされ暴き出されていき、あれほど苦戦し霧の中でもがきながら見えない敵に相対するようだった対ガイナス戦争があっという間に人類側の優位へと変わっていく様は、圧巻ですらありました。
こうしてみると、ガイナスの正体ってかなりリスクというかハンデを背負ったものでそれを弱点として捉えれば色々と剥き出しであったんだなあ、と。もっとも、わかったからと言ってそれを突けるかどうかは別問題なのですけれど、こうも一挙に形勢が傾いてしまうのを見るとむしろ人類ヤベえな、という風に見えてしまいます。
いや、ガイナスのあの特性を見ると、むしろガイナスVS人類というよりも個対組織の様相もあったのかもしれません。
組織は組織で色々と問題を抱えている構造物ではあるんですけれど、一連の火伏の暗躍やタオの壱岐の掌握などで、組織として血管が詰まったような滞る部分は概ねパージされましたし、対異星人戦という初めての経験に対処するうちに想定されていた中で思いの外機能しなかった部分とちゃんと機能した部分というのが色々と浮き彫りになってきてるんですね。ダメな部分、どうしようもなく機能不全を起こしている部分というのは出てくるのですけれど、それが見えてきた以上は正され適正化され、どんどん最適化されていっているのも確かな話なのです。
この最適化を妨げるような不具合を、火伏やタオやその奥さんたちの活躍が排除していってたんですね、こうしてみると。
壱岐の方はまだ一番重篤な部分はパージしたものの、旧態然とした体制や考え方は残ったままでだからこそタオさんはまだまだ苦労しそうなのですが、彼とその奥さんの優秀さと現状への危機感を見るとなんとかしてくれそうという信頼感は尽きないのです。
それ以上に、火伏さんの暴れっぷりが目立つのですが。いやもうやりたい放題じゃないですか、この兵站監。部下も奥さんも優秀すぎて、もう自分の出る幕ないよね、みたいな無害そうな顔してますけれど、あんたがそりゃもうべらぼうにやりたい放題兵站整えまくって滞りなく何もかもが流れに流れ、必要なものが必要な場所に適時届くように、それどころか戦場で本来なら足りなかった戦力までどこぞに負債を押し付けるのではなく、どこにも利益を出す形で十全ひねり出すような真似までしてしまって。前線の将兵たち、まったく困らないじゃないですかこれ。
一番上の火伏がそんなだから、兵站部門の部下たちにしても奥さんにしても能力フル回転させて、やりたい放題できるのですよ。
一番印象的だったのが、もう自分いらないよね、みたいなことを口走った火伏に対して後輩にして部下である女性が、あなたが一番上にいるから自分や吉住さんが現場に出れるんですよ! という発言。前回絶賛したプロの中のプロ、吉住さんは元より兵站部門の幹部クラスって誰も彼もがトップ張って全体自由自在に回せそうな逸材ばっかりなんですよね。そういう一番上に君臨してもおかしくない特級の人材を、それぞれ現場に出してフル回転させられるんだから、そりゃ火伏さん戻ってきたら兵站部門そのものが機能底上げですよ。能力大拡張ですよ。
その人が居なきゃ成り立たないという一人に頼った組織というのは、そりゃ脆いも脆いし、誰がなっても同じように成果を出せる平均化した組織のほうが、様々な事態に対しても柔軟に対応できる、というのも事実でしょう。でも、上も下も優秀に越したことはないですし、こうしてみたら火伏さんの存在って、やっぱり英雄みたいなもんでしょこれ。
まあ、彼が抜けても危なげなく回っていた兵站部門を見る限り、組織としても健全極まるんだろうけど……いや、危なげなくとは行かなかったよなあ。作戦失敗を前提に独自に保険かけてやたらと伏せ札用意して、さらに結果出てちゃんとした命令出る前に先回りして動き出していたり、とか危なっかしい事しまくってたよなあ、あれ。火伏の薫陶が効いていたというべきか、重石がなくなっていたというべきなのか。ともあれ、やはりこの人が上に居ることで本当に憂いなく十全フル回転できるって事なんだろうなあ。

さて、ガイナスの先遣部隊を打ち破り、またその正体をある程度分析できたことで当面の危機は去ったわけだけれど、そこにガイナスがやってきた本拠地の情報が舞い込んでくる。
なるほど、第二部に「遠征」というタイトルがついているのはそういうことだったのか。
一部完でそのまま終了なんてことにならず、すぐさま第二部開始しているので安心して続きを読めそう。しかし火伏さんところもタオさんところも、夫婦ラブラブですなあ。特に火伏さんはそれこそが人間味の出処なのですけれど。まあ奥様方もそれぞれ怪物級のヤリ手経済人、経営者、組織人なのですけど。当初、この奥様方の活躍は予定に一切なかった、というかメインに近いキャラどころかモブすらも怪しい立ち位置だった、にも関わらずあれよあれよと作中で出番を獲得し、出世していってしまった、というのはお話づくりの面白いところです。

シリーズ感想

星系出雲の兵站3 ★★★★   



【星系出雲の兵站3】 林 譲治 ハヤカワ文庫JA

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天涯でのガイナス戦大敗の責を負い、閑職に移った火伏礼二少将。艦隊再建が進む出雲では、新たに軍務局の吉住二三四大佐が壱岐方面艦隊の兵站監に着任、独立混成降下猟兵第一連隊のシャロン紫檀大佐とマイザー・マイア少尉は、起死回生の新兵器“原子熱線砲”の開発現場を密かに訪れていた。一方、特設降下猟兵小隊を率いるアンドレア園崎大尉は、因縁の戦場、天涯への威力偵察を指揮することになるが―シリーズ第3弾。

新たに着任した吉住兵站監が痺れるほどに格好いい!! 巷では地味で目立った活躍を見せていないことで無名に近い人なのだけれど、知る人ぞ知る数少ない本物の「プロフェッショナル」なのである。
彼の真骨頂はまさにその地味で目立たないところで、これってすなわち彼の管理下では問題らしい問題が何も起こっていないということなんですね。
大きなトラブルが発生した時、これを颯爽と解決する人はそりゃ目立ちますし喝采も浴びるでしょう。しかし、現実には大きなトラブルが起こってしまった時点でそこには問題が発生してしまっているのです。何らかのミスが有り、構造的問題があり、組織的不具合があり、ヒューマンエラーがあるからこそトラブルが発生してしまう。それを解決するというのは、起こってしまったことに対する対処療法に過ぎないわけで、発生してしまった時点で時間的にも費用的にも計画的にも損失は形状されてしまい、しわ寄せは後ろへと回されてしまう。
もちろん、トラブルが起こったことで問題となる部分が露呈してそれを解決するためのきっかけになる、という良い面もあるのでしょうけれど、それらをトラブルが起こる前に処置し調整しまとめてしまうことこそ最上。そして、万事を万難を排してなんの問題も起こさず順調に計画通りに想定外の出来事が起こらないように対処して実行する、これを特別でもなんでもない当たり前のこととして淡々とこなしていく、これこそが本物のプロフェッショナルなのである。
吉住さんは、あの辛口な火伏をしておそらく最高の賛辞であろうこの「あの人は本物のプロフェッショナルだ」という言葉を捧げられるほどの人物なのだ。
自分では、既に出来上がった道の上を予定通りに計画通りに進めるだけしか出来ない、と卑下……卑下だよね、これ。卑下するばかりな吉住さんですけれど、前回のあの行き当たりばったりで何も考えていない作戦計画に、計画失敗を前提とした兵站計画を上の認可なしに無理やりアクロバットに運用してようやく空挺部隊の救出に成功したような無残なドタバタを散々見せられたところですから、吉住さんの絶対にトラブル起こるに違いない欠陥兵器の運用や、かなりタイトな艦隊運用計画をなんの不備もなく安全性もマージンも確保して十分に余裕をもたせながら無駄らしい無駄もなくあるべき場所欲する場所に必要なものを必要なだけ必要なときに用意してみせる、あの完璧な兵站運用の見事さはもう感動すら覚えるほどの機能美で、シャロンが手放しで絶賛するのも水神司令官が感嘆に言葉を詰まらせるのも当然すぎるほど当然と思えるのです。
それをしかし吉住さんは誇るでもなく、やるべき事をやっただけ、仕事をしただけ、というあくまで当たり前のことを当たり前にしただけで褒められることなどなにもない、という淡々とした態度。
これがプロだよ!!
何気にこれ、吉住さん。以前から火伏が主張している「兵站の失敗が英雄を誕生させる」という言葉の意味するところ。すなわち、兵站が万全ならば戦争に英雄の生まれる余地も必要もない、というのを見事にここで体現してみせてるんですよね。ただ、あまりにもそれが見事すぎて、吉住さん自身が彼の成した真価を知る者たちからすると英雄以外の何者でもないという……。
しかし、これだけの事を成し遂げておきながら、ここからのガイナス戦は現状の火伏が作り上げた兵站計画では対処しきれなくなる、と冷静に看破して、その計画に則ってただ動かすだけの自分ではこれからの状況には対処できなくなるであろうから、早急に開拓者である火伏の復帰を図るべき、と自身の地位には全くこだわることなく、それどころか兵站監補に降格して年下である火伏の下について存分に働きますよ、なんて飄々と言ってしまうわけで。
もう仕事への関わり方のスタンスが、プロフェッショナルすぎる!!
誰がどう言おうとこのシリーズ通じての最高の英雄って絶対にこの吉住さんだろうw

さて、火伏の暗躍によって不合理が徹底的に排されて風通しの良い形での再建が進む艦隊に加えて、タオ迫水の妻であるクーリエに、火伏の奥さんである八重さんという二大怖い奥さんズのタッグによって壱岐の政界財界もまとめて対ガイナス戦への最適化が進んでいく。
いやもう、火伏もタオも軍人として政治家としてかなり後ろ暗い謀略に絡んでいるし、火伏なんか自身への暗殺事件を逆に利用して、ガイナス戦に不利益をもたらすだろう人材を根こそぎ排除する、なんて暗躍をかましてたりするのだけれど、それでも奥さんたちのダーティープレイに比べるとちゃんと表の職業でまっとうな仕事をこなしているだけ、のようにしか見えなくなってくる。奥さんズ二人共中央、辺境の違いはあれどそれぞれの地域の中枢に近い財界を牛耳る家の出であり、幼少の頃から伏魔殿を体験してきただけあって、カタギである旦那さん方と比べると闇がフカすぎるw
それでも、二人とも突き詰めると愛する旦那さんのため、という行動理由であり行動規範なんですよね。縁の下の力持ち、というにはアグレッシブすぎて、影響力も支配力も掛け値なしなんですけど。
シャロンなどを含めて、本作に出てくる強くて優秀な女性たちはともすれば男どもよりも遥かに威風堂々と肩で風を切って進んでいるのだけれど、何気にみんな愛する人とはバカップルか、というくらいに仲良くて順風満帆な家庭模様なんですよね。これだけ優秀すぎる女性たちだと、ともすれば男を必要とせずに独立していて、家族仲なんぞ冷え切っていたりするケースが多いのだけれど、本作だとむしろ優秀で個として強い人間である女たちであるほど、パートナーのことは大事にしているのが面白い。まあ、相方となる男性たちもそれこそ彼女たちと肩を並べられるだけの逸材なんですけど。
能力的にも同等で、対等で、だからこそ彼女たちの個を否定なぞせず尊重して尊敬して前にも後ろにも配さず、並んで立ってくれる。そういう男性たちだからこそ、並び立ち対等であるが故に彼女たちの強さ恐ろしさの際立ちかたが、こうした愛する人を守ること、助けること、へと繋がっているのだろうか、興味深いところである。
ガイナスの正体はいまだ定かではないものの、戦闘というコミュニケーション、偵察を繰り返すことで徐々にその幾重にも被せられた未知という幕が引き剥がされていく。そんな中で届いた、在りえぬ相手からのメッセージ。次こそ、ガイナスの正体に向けて大きく事態が動きそう。

1巻 2巻感想

星系出雲の兵站 2 ★★★★   



【星系出雲の兵站 2】 林 譲治 ハヤカワ文庫JA

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準惑星天涯でガイナスに辛勝した人類。しかしその勝利は、出雲と壱岐の政治・軍事各所に微妙な軋轢を生みだした。コンソーシアム艦隊の作戦行動が政治主導で制限されることを危惧する左近健一大将は、腹心の香椎士郎中将を司令長官とする壱岐方面艦隊を編組。一方、壱岐の軍需工場を巡り、タオ迫水筆頭執政官と火伏礼二兵站監は攻防を繰り広げる。さらに天涯の探査システムが正体不明の小惑星を発見し―シリーズ第2弾。

うわー、泥沼になってきたぞ。一巻では各セクションを手動する面々が皆有能であり、そこで自身の能力を存分に揮える環境と適正を得ていたために、かなり瀬戸際の崖っぷちを綱渡りするはめになりながらも、ガイナスという未知の異星人に対して勝利を掴むことが出来たのですが、勝ってしまったからこそその体制に対して手が加えられてしまうのであります。
勝ってるならその体制のまま現状維持でいいじゃないか、と思う所なんですけどね。一概にそれが正しいとも言えず、状況に合わせて体制も人事も対応させていかなくては現状の推移についていけない、というケースもあるわけなんですが、同時にそれは現場で培われた経験をリセットしてしまうことでもあります。
戦訓などが正確に引き継がれれば、そのリスクは最小限になるのでしょうけれど、生の経験でない引き継ぎというものは、どうしてもオミットされてしまう部分が出てきてしまう。余計な解釈や自分のみたいものだけ見て必要ないと思った部分は切り捨ててしまうこともある。そこから戦訓を残した人の意図とは違う意図が汲み取られてしまうこともある。今回は、まさにその最悪のパターンが出てしまった、というべきなのでしょう。
組織において、上の方にある地位に付く人が無能ということはまずありません。なんらかの能力がなければ、よっぽどの血統主義でなければどこぞで行き詰まってしまう。
なので、香椎司令官にしても軍官僚、参謀本部の幕僚としては極めて優秀だったのはそのキャリアと他者からの評価でも明らかでしょう。彼は幾つも失敗を重ねることになるのですがその中でも致命的に失敗した一つは、その参謀本部でのやり方を現場の艦隊司令官という立場で行ってしまったことにあると思われます。コンソーシアム艦隊司令部の「文化」がどのようなものかは書かれてたかな。トップダウン式か幕僚主導かとか国や時代によって司令部の動かし方というのは異なっていたりするものですけれど、香椎さんは艦隊幹部に意見を出させてそれを調整することで艦隊を主導しようとするのですが、作戦を立案したり方針を導き出す後方の参謀本部ならともかく、司令部或いは司令官が明確な方針を示すことでその達成に向かって作戦内容を詰めていく、或いは判断材料を提示していくという形になるだろう現場の司令部でそのやり方は、確かに拙かろう、なんですよねえ。
何をしたら良いか、何を言ったらいいか題材もないのにわからないもの。
ただ、香椎さんに限らず前の部署のやり方をそのまま次の部署に持ち込み、前の通りにやろうとして噛み合わず、全部機能不全していってしまう、というのはまあよくあることなんじゃないでしょうか。前のところではこれで上手く行ってたのに、なんでこっちでは上手くいかないんだろう、ってそりゃ前のところと今のところでは置かれている状況も環境もシステムも体制も様々なものが違うからに決まってるでしょうに。そこに合わせた適切なカスタマイズがなされなければ、前のやり方なんて機能するはずないじゃないですか。それを、今の所の連中が上手くやれないのが悪いのだ、というふうに考えるようになったら、もう最悪です。たいてい酷いことになります。
成功体験というのは、なにげに人の行動や考え方を縛ってしまうこともあるんですねえ。
香椎さんの場合は、そこまで頑なではなかったと思うのですけれど、状況を打開するための能力がやはりなかったのでしょう。本来敵対派閥であった参謀長と意思統一が図れてしまったために、逆に少数での孤立化に進んでしまい、自分にとって楽な方、都合の良い方へと判断や意見の汲み取りを逃がすようになってしまった。
なんというか、ここまで作戦が始まる前にまずこれ失敗するよね、という状態になってしまうのも珍しいような、それとも逆によくあることなのか。大きな失敗が起こるときって、実はこれくらい顕著な有様になってるものなんでしょうかね。
だからこそ、兵站科の連中が事前にリカバリーに動けていたのでしょうけれど。でもこれも、本来司令部の要因だったバーキンから情報が出されたから香椎さんの第一艦隊司令部の状況が外部にも知れたわけで、第二艦隊や方面艦隊の同じ主計関係の連中でも言われるまでどうなってるか知らなかったのだから、意外と一歩でも離れるとこういうゴタゴタや組織の軋みというのは伝わらないのかもしれない。
一方で火伏の奥さんの八重さんが僅かな公式情報から要人である出張中だった夫の帰宅日時まで詳細に予測してしまえるように、ある種の人間なら見える範囲の情報から凄まじいまでの真実や現状まで汲み取ってしまうわけで、その手のトップクラスのバケモノである火伏兵站監のあの暗躍の仕方はちょっとゾッとするくらいである。香椎さんや左近司令官たち地位にこだわる人種とは、明らかに価値観から異なるロジックで動いてるもんなあ、この人。だから、異なる価値観や文化の人からは何考えてるかわからなくて、そりゃ恐ろしく見えるわ。

ガイナスの側の情報は、さらなる交戦を経てもなかなか明らかにならず、ただその脅威度だけが想定を上回り、いやシャロンレポートからすると想定どおりにか、あがっていくばかり。
いや、ブレンダと八重さんの会談を聞いているとそれ以上に分析は進んでいるのかもしれないけれど。
この敗戦や壱岐での暗殺騒ぎは、一度目の勝利によって生じた組織の淀みの発露ではあったかもしれませんが、逆に火伏の暗躍やタオ氏の決断によってこれで膿が出せたとも考えられるわけで、シャロンの再登板もありそうですし、これでもう一度人類側のターンに戻ってくるのか。
しかし、シャロンにしてもバーキンにしても獅子奮迅する女性エリートたち、格好いいんだけれど一方で恋愛的にはポンコツなのがなかなか可愛いです。意外と男連中、うまいことこの女性たち捕まえるんだから大したもんだし、なかなかの趣味だと感心もさせられるのでありましたw

1巻感想

星系出雲の兵站 1 ★★★★   



【星系出雲の兵站 1】 林 譲治 ハヤカワ文庫JA

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人類の播種船により植民された五星系文明。辺境の壱岐星系で人類外の産物らしき無人衛星が発見された。非常事態に出雲星系を根拠地とするコンソーシアム艦隊は、参謀本部の水神魁吾、軍務局の火伏礼二両大佐の壱岐派遣を決定、内政介入を企図する。壱岐政府筆頭執政官のタオ迫水はそれに対抗し、主権確保に奔走する。双方の政治的・軍事的思惑が入り乱れるなか、衛星の正体が判明する―新ミリタリーSFシリーズ開幕。
異星人そう来たかー! 徹底して異星人側が人類サイドに情報を漏らさないように立ち回っている段階から、幾つかのパターン想定はしていたんですよね。
舞台となる五星系文明が地球からの播種船(厳密には移民船とは異なっている)によって植民され、故郷である地球はもはや伝説の彼方にあり、時間的にも数千年隔たっていることからも、ね。最初に発見された人類外の制作物であるだろう無人衛星の構造や材質が、人類が解析でき理解できる範疇であった、というのも大きな要素の一つでしたし。

「英雄の誕生は、兵站の失敗に過ぎない」

このキャッチコピーやそもそもタイトルからして【星系出雲の兵站】である。異星人との宇宙間戦争巨編という本格ミリタリーSFでありながら、そのアプローチは「兵站(Logistics)」というあたりが、林譲治先生の面目躍如というべきか。
そもそも兵站とはなんぞや、というところから大方の人は戸惑ってしまうでしょうし、その定義づけにしても実のところ統一された見解というのは定まっていないんじゃないだろうか。どこまでを兵站の範疇に含めるのか。単純に輸送供給の問題じゃないんですよね。ことは生産体制の確立といったところまで及んでしまう。作中におけるコンソーシアム艦隊による壱岐星系への内政介入もまた、権力争いという俗な話ではなく、徹底した兵站の確保にあるんですよね。異星人……ここではガイナスと名付けられた未知の人類外存在の浸透侵攻に対抗するための確固として万全たる体制の確保のためには、統制された兵站計画が必要になり、そのためには壱岐政府の政体制と協議を進めながらそれを整えていくのは非合理ですらある。のだけれど、それを艦隊側で軍事的圧力でどうこうしたら政治的混乱がとてつもないことになって、結局生産体制の方はむちゃくちゃになるし、そもそも五星系間での政経のことを考えるとただただ合理的な計画で物事を進めるわけにはいかないし、壱岐政府側からすると異星人ガイナスもコンソーシアム艦隊も混乱をもたらす侵略者という意味ではイコールになってしまう。壱岐政府側も超有能なタオ執政官という逸材の辣腕によって、政治的アドバンテージを離さない。
幸いにして、有能な政治家や軍官僚の駆け引きや交渉はただの足の引っ張り合いの泥沼な状況を引き起こすものではなく、お互いに必要なもの、最低限譲れないものを尊重した上で共有できる価値観や欲するべき成果、結果、目的をすり合わせていって妥協点や落とし所を見事に作り上げていくものなんですよね。
艦隊側の鍵を握ることになる兵站監の火伏にしても、タオ迫水にしても非常にロジカルで私欲のない人物なので、事実上政治的には敵対している一方でしっかり意思の疎通、目的の共有みたいなものは出来ているので、その意味では安心できる。
いきなり壱岐の大規模な生産工場に降下猟兵投入して制圧した際はどうなることかと思ったけれど、それすらもお互いの能力の確認と意図の探り合い、妥協点やお互いに掴んでいる情報のすり合わせのキーポイントになっているわけで、この一事だけ見ても兵站の確立という直接的な面への成果のみならず、今後の壱岐の政体の行方を決定するターニングポイントにもなってるんですよね。
単に生産工場を乗っ取ったのではなく、非合理な運営で生産能力を50%も発揮できていない工場の能力を、体制の改善で生産力を確保するように展開してるあたりが、この作者さんらしいというべきか。
ガイナスとの直接戦闘、そしてその正体が明らかになってく降下猟兵による強襲威力偵察の戦闘シーンも面白かったのだけれど、白眉たるのはやはりキャッチコピーである「英雄の誕生は兵站の失敗に過ぎない」この言葉を、その意味とともに痛烈に語る火伏兵站監のシーンでしょう。
この人、決して英雄そのものを否定してるわけでもないんですよね。一連の戦闘で活躍した降下猟兵の隊長や隊員の能力や判断、決断、冷静な戦闘後の分析、その特筆すべき資質を絶賛すらしている。
だからこそ、彼らを英雄にしてしまったことへの回り回って訪れるであろうしっぺ返しの予測が、耳に痛いんですよね。それをちゃんと聞く水神司令官とは、確かにいいコンビでありお互い認める通りの親友なんだと思いますよ、これ。
相変わらずの、ちょっとクスッとなるような登場人物同士のやり取りが良いエッセンスにもなっているんじゃないでしょうか。精鋭たる降下猟兵たちの締めるところは締めつつ、どこかとぼけたところのある掛け合いも好きでした。シャロン中隊長、マッチョな女隊長ってだけじゃない可愛らしいところあって、いいですよね。ってか、マイア兵曹長、それはラムだけじゃなくてこっちも聞きたいです。で、どうだったんだ?

とかまあ、ほんわかしたところで、火伏と水神とのあの暗澹たる会話があり、トドメにラストのあれである。そう来たかー、と最後の最後に強烈なのを喰らいましたよ。ガイナスの姿が実際に描写されたことで思考の方向が一定方向に固定されたところでもあっただけに、尚更に。
まだことは始まったばかり。二巻がどう転がっていくのか、楽しみにならざるを得ない引きでありました。久々に、林先生としてはSFでの大作になりそうで、ほんと楽しみです。

林譲治作品感想
 
12月3日

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(ガルドコミックス)
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(コロナ・コミックス)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(MFブックス)
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(KADOKAWA)
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11月22日

(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスpixiv)
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11月20日

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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(GCN文庫)
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11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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11月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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