東京皇帝☆北条恋歌

東京皇帝☆北条恋歌 134   

東京皇帝☆北条恋歌13 (角川スニーカー文庫)

【東京皇帝☆北条恋歌 13】 竹井10日/高階@聖人 角川スニーカー文庫

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「みんなで、新しい世界を作ったんだよ。だから、また、会えるよ」
進化の塔の最終到達点で急成長した衛梨珠(主に胸が)と再会した恋歌と一斗。北条皇斗としての人生、新世界や進化の塔で垣間見たもの、そして彼らを待ち受ける未来。すべてを受け入れた一斗は彼にしかできない決断を下すため、帝国暦82年10月へと舞い戻る。恋歌も来珠もゆかり子も夕鶴も四菜も雪絵も!オールキャラ総出演で贈る、これが最後の東京こうていわっ!
東京こうていわ!! 全然関係ない話なんだけれど、「ブラック・ブレッド」のアニメ第二話で聖天子さまが画面に登場したシーンで、「皆さん、東京こうていわ」と聖天子さまが挨拶するシーンが思い浮かんでしまって、独りでウケていました。もう聖天子さまが登場するたびに「東京こうていわ」が思い浮かんじゃうじゃないか、どうしてくれる。
そんなこんなで、東京こうていわは永遠です。この挨拶、竹井作品で永遠に続けられそうな気もするけれど。
さて、ついに長きに渡った東京皇帝☆北条恋歌もこれにて最終巻。死んだ魚みたいな腐った目をした主人公、一斗も今となっては立派な一廉の男になってしまい、いやもうどうしてこうなった、と唖然とするばかり。本気でちゃんとした立派な男子になったもんなあ。
それだけ人格が変わるほどの成長を促されるには、相応の人生の変転が彼には起こったわけだけれど……終わってみてこれまでのこの作品の足跡を振り返ると、とんでもない壮大な物語が繰り広げられてたんですよね、なんか振り返るたびに唖然としてしまう作品だったと言わざるをえない。はっきり言って、これだけ紆余曲折あると、細かく何があって、どの出来事に何がどう関係しているのか、とか全然把握できていないんだけれど、クライマックス入ってからの怒涛の伏線回収を眺めていると、どうもあらかた本当に回収してるっぽいんですよね、伏線。精神が入れ替わったり、過去から未来へと時間を飛び回った挙句に、無数のパラレルワールドを何人もの一斗があっちこっち世界を跨いで行き交ったり、と果てしなく複雑な肯定をたどりまくった挙句に、人間関係も錯綜しまくっているものだから、大筋にしがみついているのが精一杯。一度、改めてシリーズ最初から全部通して読んでいないと把握は難しいかもしれない。しかも、いちいち細かくチャート、誰がどのシーンで誰と出会い、どんな言葉を交わして、どんな関係を紡いだのか、というのをチェックしないと全体の掌握は難しいかもしれない。何しろ、どう考えてもギャグシーンでしかないだろう、というユルユルの展開も何気に重要なシーンだったりするんだから。
でも、前巻あたりからの伏線回収で、概ねスッキリ謎らしい謎は解明されていっているので、ちゃんとチェックすればわからない、ということはないはずなので、純粋にワクワクしながら読み通せるんじゃないだろうか。十三巻も竹井節を一気読みしたら頭おかしくなりそうだけれど。

しかし、最終巻に至って一番瞠目させられたのが、何よりも来珠のデレ期到来である。マジで来珠がデレてるのである。世界が滅んでも絶対に素直にならずにあまのじゃくに拗ね倒すと思ってたあの来珠が、マジでデレデレなのである。それを見れただけでも、ここまで東京皇帝にお付き合いした甲斐があったかもしれない。
そして、巴御劔のなんという便利キャラ(笑
それでも、この人はこれだけ世話好きで友好的にも関わらず、手を貸す場面と手控える場面を心得ている人なので、全力で支援してくれるにはされる側、この場合では一斗にちゃんとした自身の足で踏み出す意思と力がなければ、おんぶにだっこの子供扱いの支援はしてくれなかったと思うので、これだけ手をつくしてくれたということは、一斗がちゃんと対等の独り立ちした友人としての立ち姿を見せた、ということでもあると思うので、非常に価値がある事なんだと思うよ。

ちなみに、やっぱり圧倒的ヒロインだったのは雪絵でした。一斗ちん、完全に特別扱いじゃないか、雪絵のこと。なんという愛人属性(笑
いやでも、ほんとに雪絵たち八田姉弟がちゃんと報われてくれたのは良かったよ。
そして、一際包容力をみせたのが、あの落ち着きのない恋歌さんだった、というのは彼女もあれでまたちゃんと成長していたんだなあ、と……唖然とさせられるところでありました。ゆるふわ恋歌も成長するんだ、バカな。まあ、四菜のどう頑張ってもヒロイン力が湧き上がってこない可哀想なキャラの不憫さに比べれば、恋歌が成長しようがしまいがわりとどうでもいい話。恋歌の読み方もかなりどうでもいい話だった気がするんだが、もしかして重要だったのか、あれw

最初の頃から、本作は西園寺一斗が東京皇帝になるまでのお話である、とされてきましたけれど、随分と終盤までどうやってこんな少年が東京皇帝の座に就くんだか、と眇めて見ていたものですけれど、まさかこんな立派な形で皇帝位に就くことになるとは、なんか感動すら湧いてきましたよ。絶対、もっとイレギュラーな形、或いは突飛なシチュエーションで無理やり収まってしまうんだろうなあ、とか、辻褄合わせ的な意味合いの普通の意味とはズレた形で皇帝になるとか、そういう想像ばかりしていましたから、こんな真っ当な形で即位できる話になっていた、というのは正直、凄いと思った。
まさか、この作品そのものが、あとがきで書かれていたようなシロモノだった、というのは想像の埒外でしたけれど。ってか、本作の書き方がそういう形のものだった、というのなら作者の他のシリーズはなんなんよ(笑
もしかして、全部安藤さんが書いてるのか!? それはそれで、ちょっとワクワクしてしまうのですけれど。

ともあれ、超大作となった【東京皇帝☆北条恋歌】もこれにて見事に完結。終わってみると、やっぱり感慨深いです。あー、楽しかった。

シリーズ感想

東京皇帝☆北条恋歌 12 3   

東京皇帝☆北条恋歌12 (角川スニーカー文庫)

【東京皇帝☆北条恋歌 12】 竹井10日/高階聖人  角川スニーカー文庫

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「ようこそ、進化の塔の最深部へ」莫大な犠牲を払い辿り着いた先にいたのは、「東の門番」を名乗る東雲十狼佐だった。彼女に導かれ帝国暦1年の京都へ向かった一斗と恋歌は、世界を取り戻すための試練に挑む。しかし最後の門で2人を待ち構えていたのは、一斗を名乗る人物で!?本編はシリアスモードだけど、短編は今回もゆるゆる!雑誌「ザ・スニーカー」掲載時に話題沸騰となった、東雲のあの短編がついに文庫版に収録。
この人の作品は「シリアスってどういう意味だったっけ」と深刻に首をひねってしまうこと度々なのだけれど、今回に至っては本当に概ねシリアスだったんじゃないだろうか、概ね、ね。
いやしかし……今回ってば怒涛の伏線回収だったですよ、でしたよ。これまで謎だったり意味不明だったりした事柄が、あらかた明示され解体され解明されあからさまにぶちまけられて説明されてしまったんじゃないだろうか。時系列と世界線が入り組みすぎてわけがわからなくなっていた人物相関についても、かなりスッキリと分かりやすく提示された気がする……気がするだけで気のせいかもしれないけれど、実は分かった気になっただけで本当はそんなにわかってなかったんだぜ、という可能性もあるんだが、そんな気分になれたんだから良かったじゃないか、良かった良かっためでたしめでたし。
で、終わってしまったらいけないんだけれど。なにしろ、本編終わってないし。終わってないよね? そもそも、これって何を最終目標にしていた話だったのかをついつい忘れがちの忘却の彼方にうっちゃってしまってるんだが、なんだったっけ?
一応あれですか? みんな死なずに世界も滅びずにハッピーエンドを迎えればいい、ということなんですよね? 言葉にしてみると平易な最終目標だけれど、何しろ登場人物が片っ端からあさっての方向を向きながら明々後日の方向に突っ走って本道を逸れっぱなしなものだから、ついついどんな話だったのか意識の上から飛ばしてしまうのである。そもそも主人公の一斗少年からして、精神的に枯死していてまともに動きも思考を働かせもしない人物だったからなあ。最近になってようやく自発的行動を開始してようやく主人公らしくなってきたけれど、最初の頃は精神的に死んでいるのが売りみたいな主人公でしたから……って、どんな主人公だよ。

ともあれ、平行世界が軒並みアウトを喰らい、どの世界の一斗も数百、数千歴史を繰り返しても失敗し続けた中で、ようやく今回最終局面に辿りつけた、その要因こそが東京皇帝北条恋歌の存在であった……恋歌さま、マジヒロイン! というには、いささかこの娘だけシリアス成分が圧倒的に足りないどころか必然的にマイナスを保っているのだけれど、このマイナスこそがクリア要因だった、ということなんだろうなあ。こればっかりは、他の娘さんでは無理だったのか。そりゃ、ここまでアーパーすぎるアーパーは、いくらアーパー揃いのヒロインの中でもいなかったし、恋歌さま図抜けてたし。
ヒロイン度としては、雪絵がある意味圧倒的だし、十郎佐さんなんか短編含めてクリティカル決めてたし、ユカリ子さんは常に侮れない位置を不動で占めてましたし、恋歌さんマジコメディ枠。
……あれ? 婚約者の来珠さんは? ご不在ですか? ……不憫!!

ともあれ、怒涛の勢いで広げまくっていた大風呂敷を畳みに掛かったクライマックス12巻。え? 次で完結なの?? なるほど、その御蔭でそのせいか。ぶっちゃけ、風呂敷広げすぎててたたむつもりなんかさらさら無いとすら思っていたので、ここまであれこれ事細かに謎だった部分を明らかにしてくるとは思わなかっただけに、次々と明らかになっていく真相はなかなかに痛快でありました。面白さに勢いはつきものだよね♪ 
というわけで、このままの勢いで最終回だ!!

シリーズ感想

東京皇帝☆北条恋歌 10 3   

東京皇帝☆北条恋歌 10 (角川スニーカー文庫)

【東京皇帝☆北条恋歌 10】 竹井10日/要河オルカ 角川スニーカー文庫

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皇泉学園に新たな転校生がやってくる。北条恋歌、八田雪絵、エニグマ二式の3人である。制服姿で年甲斐もなくはしゃぐ雪絵(22)にツッコミつつ、新世界の謎を解くべく彼女たちと共に“進化の塔”に挑む一斗だったが、その前に一人の人物が立ちはだかる!一斗の恋人になったゆかり子である。他の女の子と仲良くする一斗に拗ねるゆかり子と、それに対抗する恋歌と雪絵。さらにそこに雫や魔界から帰ってきたリセエールまで加わって。
他のシリーズは順調に出ているのに、これだけ随分と間が空いているなあ、とは思っていたのですが、絵師の要河オルカさんの方が体調不良だったのですか。結局、これまで書き溜めていた分のイラストで本巻を凌ぎ、次回以降は高階@聖人さんがイラストを担当することに。この人、オルカさんのお兄さんなんですね。そう言えば、そんな話を以前にしていたような。このシリーズの絵はオルカさんというイメージがくっきりと焼き付いているので、下手な人選では作品のイメージ自体崩れかねないところですけれど、高階@聖人さんなら大丈夫か、とちょっと安心。オルカさんの復帰が叶えば一番なんですけどね。
というわけで、久々にしてついに二桁到達の十巻。久々なんで、話がどこまで進んでいたか若干忘れていて読み始めはいささか戸惑ってしまった。だって、あれだけ過去と未来が錯綜して居る上に時系列上の事実関係があれこれ食い違って、どうなってんの? という状況でさらに現代もおかしなことになっていて、という風に複雑に入り組んだ状況でしたからね。
どうも、このへんなことになってしまっている現代も、平行世界じゃないことがお母さんことリセエールの帰還や、一斗と同じ世界の記憶を取り戻す人たちが若干名ながら現れだしている状況から確定しつつあり、だからこそこれどうなってんの? という謎が謎を呼ぶ展開になっており、その上でそんなことはまあさておいて、と言わんばかりにゆかり子さんがガチ恋人として大暴れであり、新興勢力にして圧倒的な存在感を示す雪絵の二大巨頭の台頭によってラブコメ戦線異常あり? 恋歌さまは刺身のツマです……いや、マジで。
ガチ恋人になってしまったゆかり子さんの恋人力たるや、その面倒くささも含めて直球直球、ひたすらど真ん中めがけて放り込むストレートで、一斗があれだけ絆されてるのを見るのは初めてだ。挙句、これは愛だ! なんて事まで言い出す始末。一斗卿、はために見てもそれかなりデレデレですよ? 元々、ゆかり子元帥は一歩引いた立場のくせに、実際問題一斗との相性は抜群なところを見せていたので、この展開はアリアリなんですが……その前に敢然と立ちふさがるのが八田雪絵(22)である。
一斗の態度が、雪絵相手だけ全然違う、違いすぎる!! ゆかり子相手の時とはまた違う、完全に心を許した接し方で、この少年が他の女性相手には絶対に見せたことのなかった姿なんですよね。一斗卿、キャラ違う、雪絵相手の時だけキャラ違う!
まだ、この一斗の態度だけなら凄い差が開いてる! と驚愕するだけだったのですが、愕然とし戦慄させられたのが……あのヤンデレ妹である夕鶴が。兄に近づく女は皆殺しと書いて鏖殺! と言わんばかりの狂乱バーサークだったあの夕鶴が、雪絵に対してだけ、兄との関係を認める素振りを見せた上に、兄をよろしく、とまで言ってのけたのである。
世界の法則が乱れる!!
いや、ありえんでしょう。夕鶴が許す女が現れるなんて。
恐ろしいまでの別格。そして、いつの間にかその他扱いの恋歌さまに、もはや空気な来珠。そして、雪絵(22)が生徒になってるのに、此方は先生として隔離されてしまってる美文さん。あばばば。
もうゆかり子さんか雪絵(22)でファイナルアンサーでいいですよ、いいですよ。
と言っている間に、まさかのお母さんことリセが参戦フラグを立てている始末。リセまで入ってきたら、ますます皇帝と宰相の立場がなくなっていくな♪

世界の謎と恋愛関係があっちもこっちも混迷を深めるさなか、行方不明になっていた四菜がもたらした情報は核心となるかもしれない、しかしさらに謎と混乱を深める展開に。
わりと引きが凶悪なので、次回はなるべく早く送り出して欲しいところである。

竹井10日作品感想

東京皇帝☆北条恋歌 93   

東京皇帝☆北条恋歌 9 (角川スニーカー文庫)

【東京皇帝☆北条恋歌 9】 竹井10日/要河オルカ 角川スニーカー文庫

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怪蟲との一大決戦から16年後。西園寺一斗と南徳原来珠の娘・璃々珠は、妹の衛梨珠や異母兄弟の愛斗、ゆりえ子らと共に平和な日常を過ごしていた。そんなある日、父・一斗が失踪するという大事件が起きて!?

どうも、東京こうていわ。
って、今回この挨拶誰もしてなかったよ。なんでだよ、裏切られた! せめて一六年後の東京帝国の公式な挨拶として流布されているのかと思ったら、カズちゃんの子供誰も東京こうていわって言ってくれなかった。ひどい話である。
そう、カズちゃんの子供である。いきなりの子だくさんに何事かと面食らう。だって、前巻確か現代から何十年か前にさかのぼった時代が舞台だったのに、新刊はじまったら一六年後ですよ。カズちゃん、何人と子供作ってんだよという話になっていて、そもそも過去とも現代とも話の辻褄が合わないという、かなりややこしい事になっていたのである。
……いや、マジでこれいったいどういう事になっているんだ? 少なくとも現状では過去・現在・未来はシュタゲ風に言うならば違う世界線、パラレルワールドにあるようにも見えるのだけれど、どうも私にはこれ一本線で繋がっているように思えるんですよね。
衛梨珠が帝国暦一年に時間遡行しようとしてトラブルから訪れてしまった現代では、未来では起こっていないはずの事象が幾つも起こっていて、その現代からでは衛梨珠が生まれる未来にはならないはずなんですよね、そのままでは。

ちょっとこれ以降は収納するとして

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東京皇帝☆北条恋歌 83   

東京皇帝☆北条恋歌 8 (角川スニーカー文庫)

【東京皇帝☆北条恋歌 8】 竹井10日/要河オルカ 角川スニーカー文庫

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花恋にしますかっ、花恋にしますかっ、それとも、わ・た・し?
東京帝国を襲うかつてない危機に、今、一斗が立ち上がる!!


「かじゅとぉ……お願いだから『婚約解消しないで』って言いなさいよぉ……」一斗(かずと)への婚約解消宣言を早くも後悔しはじめる来珠(くるす)。ところが肝心の一斗はここぞとばかり恋歌やゆかり子からラブアタックを受けていた。そのうえ機動魔法兵・エニグマの操縦訓練を受けるため軍に入隊することになった一斗はますます来珠との時間がなくなっていき――。すれ違う2人の関係はこのまま終わってしまうのか!? 大人気シリーズ、運命の第8弾!!
どうも、東京こうていわ。
えー、今回はこれまでに散りばめられてきた伏線を一気に回収する番外編です……番外編です。番外編だよね? これが本編だとすると、今までの七巻が全部番外編だったということになってしまうと思うんです。というか、この8巻以外は全部番外編という得体のしれないシリーズと化してしまうと思うのです。だから、社会不安を煽らないためにも、事実はどうあれこの8巻は番外編としておいた方が、読者の精神の安定上無難だと思うのです。
主人公が主人公してる【東京皇帝☆北条恋歌】なんて【東京皇帝☆北条恋歌】なんかじゃないんだもん。死んだような目で確固とした意思も覇気も生気もなく右へ左へ流されるだけなのがカズちゃんであって、年上のお姉さんをいたぶって悦に入ってるドSとかカズちゃんじゃないもん。
なにこれこわい。

とまあ、この巻、明らかに今までの巻と様相を異にしております。読んでて最初の方、「え? ギャグ?」と真剣に首をかしげてしまったくらいにシリアス路線。シリアスに真面目な話をすると「ギャグ?」と疑われる作品っていったいなに? と思わないでもないですが、なにしろ【東京皇帝☆北条恋歌】ですから仕方ない。
そう言えば、怪蟲なんていう人類の敵と絶滅戦争してたんでしたっけ。完全に忘れてた。でも忘れてたって仕方ない、登場人物も忘れてたに違いない。
とにかく、キャラたちが真剣になって切羽詰まりだしたからと言って、こっちも真剣になって付き合ってると混乱するだけなので、え? ギャグ? と割りきって読むと精神の安定上、効果的です。なにか本来とは別の意味で精神的に追い詰められた気がするぞ。こう、お腹を押さえてうずくまりたくなるような。頭を抱えて壁とにらめっこしたくなるような。

一応、一斗覚醒の回、ということになるんだろうけど、え? なにこれギャグ? と一旦自分で茶々を入れないと落ち着かないようになっちゃったよ。東京帝国初代皇帝北条皇斗については、おおよそその存在に触れられるようになった時からそうなのかなー、と予想はしてたんですが、何しろカズちゃんがあまりにアレだったので「ねーな」と切り捨ててた推論だったのですが、その「ねーな」が実際のものとなってしまったようで。いや、カズちゃんキャラ違いすぎるだろうそれ。まあ違うと主張できるほどキャラ立ってなかった、キャラが薄かった、存在感がなかった。モブキャラ! であったことが逆にどんなキャラクターにでも変貌できる、という中身からっぽだからこそ中身入れ放題理論だったのかもしれないけど、カズちゃん、来珠たちとの生活、そんなに苦しかったんだ。精神的に半ば死んでるほど辛かったんだ。そりゃ、来珠たちとの拷問のような生活に比べたら、他のどんなシチュでも耐えられるわなあ。
しかし、カズちゃんの好みが「生理的にダメ」な娘だったとは……エキセントリックにも程がある! どういう女の子の好みだよっ。どう見てもいびってるようにしか見えなかったのに、どこに好意があったんだろう。ただ、彼女と一緒にいるときのカズちゃんときたら、かのワイルドアームズの主人公アシュレーがトカ&ゲーと遭遇したときのように、お前人格から違うじゃん!? というほど見たことのないくらい生き生きしてたのを見ると、彼女が特別だったと言われても納得出来る。
カズちゃんがこんなにハッキリと好意を表明したのって、記憶喪失の時の東雲さん以来初めてなんじゃないだろうか。それだけに、悲恋である。
ただ、クライマックスにかけての一斗の内面描写を見てると、どうやら彼の中では来珠は特別枠なんだな。ちょっとほっとした。自業自得に自爆の側面が多々あるとはいえ、来珠の扱いの酷さには同情湧くものがあったし。個人的にはゆかり子元帥なんですけどね。穏やかな夫婦生活望むならゆかり子元帥だよ、カズちゃん。

ある種、この巻で完結! となってもおかしくない展開だったのだけれど、さらに訳の分からない事態に。え? これまでさんざん引っ掻き回したのが、わりと綺麗に整理されて着地したのに、そこからさらにどんでん返しにひっくり返すのか? もうやりたい放題ですね♪

竹井10日作品感想

東京皇帝☆北条恋歌 34   

東京皇帝☆北条恋歌 3 (角川スニーカー文庫 183-8)

【東京皇帝☆北条恋歌 3】 竹井10日/要河オルカ 角川スニーカー文庫

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 bk1

本気でド修羅場じゃないかい!!
前回、ラストで来珠に一斗とキスしていた場面を見た、と告げられた恋歌。いったいどうなるんだと緊張しながらこの三巻を開いたら……うわぁ、二人ともマジに冷戦状態じゃないか!!
相変わらず周りは賑やかにドタバタと愉快なコメディを繰り広げているだけに、二人の浮きまくった真剣さがヒシヒシと、というかビリビリと伝わってきて、もはや笑うしかない状況に。おかしい。こんなにヤバい雰囲気なのに、なんかもう本気で笑えてくるんだが。真剣すぎて、もうギャグになってますよ!?
一斗に甲斐性を期待するのはどう考えても無理なので、このままほとぼりが冷めるのを待つか、お互い冷静さを取り戻して落ち着いて話し合えるだけの時間を与えられれば、まだなんとかなったかもしれないのに、なにがどうしてこうなったのか、来珠と恋歌の身体と心が入れ替わるという展開になり、ただでさえ緊張感を強いられていた三角関係はしっちゃかめっちゃかな状況に。
恋歌さん、あんた自重してください!! やばい、この皇帝、完全に女のエゴむき出しだ。そして、挙句の果てに来珠と恋歌の感情が最高で波打った状態で、素の情動をさらけ出し、ぶつかり合うはめに。
もうすんげえ泥沼。ライトノベルにあるまじきド修羅場。そ、それはもう【ほわいとあるばむー】とかでやる展開ですよぅ。ちょっとエグみが強すぎますよーー。
そんなときに強力な味方となってくれるゆかり子元帥。この人の空気の読めない自爆体質のお陰さまで、胃の痛くなるようなド修羅場が、なぜか腹の痛くなるようなスマッシュヒットのギャグシーンになるという、この絶妙すぎてめまいしそうな匙加減は、竹井10日の真骨頂だよなあ。多くの信者を持つエロゲシナリオライターとしての真髄を垣間見たような気がするよ。ゆかり子の悲惨さはもう涙を誘うわけですけど。笑いすぎで。
仮にもこの人第三ヒロインくらいの位置づけじゃなかったか?(苦笑
しゃがんでメソメソ泣いてる元帥は、これはこれで可愛いんですが。まあ、遠くの方から生温かい視線で眺めて愛でる可愛さだけどな。


ここまで事態が悪化してしまったのはどう考えても一斗の主体性の無さに問題があるわけなんだが、こいつホントにどうにかしろよ。最初から最後まで流されっぱなしで、この男、自分で何かを決めるということを何一つしていないんですよね。まったくもって完膚なきまでに、相手に流されてる。ここまで自分の意志というものを持たない主人公というのも、ここまでくると珍しいんじゃないのか? 優柔不断というレベルじゃないぞ、これ。自分が何しでかしてるかの自覚も薄いし。
そんで最後の展開は、ちょっとあんまりにも幾らなんでも来珠が可哀想すぎるぞ、これ。どうするんだよ、これ!!
 

10月4日


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10月3日

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9月7日


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