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椎名優

偽りのドラグーン 53   

偽りのドラグーン 5 (電撃文庫 み 6-28)

【偽りのドラグーン 5】 三上延/椎名優 電撃文庫

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生き残ったほうが本物のヴィクトルだ──
宿命の対決迫る!!


 偽りの王子であることが暴かれたジャン。だが、彼は自分こそがヴィクトルであると主張する──偽物は自分が討つと宣言をして。それはジャン・アバディーンの名を捨てるということであり、二度と本当の自分に戻れなくなることを意味していた。
 そして、すべての決着をつけるべく、ジャンは驚くべき秘策を編み出す。その姿は神童と呼ばれたヴィクトルそのもので。物語はついにクライマックスへ!!
なにやら最後の最後になって、ヴィクトルとグロリア王女に全部持って行かれてしまった気がする。クリスとティアナとジャンの関係が結局何もハッキリしないままなあなあで終わってしまった事もあって、むしろヴィクトルとグロリアの悲恋のイメージが強く焼き付いてしまった。二人とも、それぞれに強烈で余人には犯し難い感情を滾らせていたからこそ、敵役としての存在感が際立っていたんですよね。それだけに、そのエネルギーの方向性がお互いの欠落を埋めあう形での激しい情熱へとスライドしてしまうと、カップルとしての存在感も段違いになってしまう。それが悲劇で終わるのなら尚更である。
世界への憎悪、復讐心によって親も兄弟も国も何もかもすべてを裏切った男が、純粋に愛する人の為に戦い、生きようとする。それは最も己の個に拘った生き様と言えるだろう。対して弟は、本当の自分を捨て去る形でようやく兄に立ち向かう覚悟を決める事が出来た。ジャンが自らを捨ててまで守りたかったものとは何なのだろう。自分を裏切った兄を憎むでもなく、どこか透徹とした姿勢で戦いに赴いたジャン。彼に兄と戦い彼を討つ覚悟と決意を固めさせたのは、ティアナの献身でもクリスの愛情でもなく、これまでの戦争で彼が味わった辛酸であり、目の当たりにした悲劇であり、戦火に焼かれる民衆の姿であり、銃火に倒れていく兵士たちの骸だった事を思えば、彼はまさに王族として自分が為すべき事を思い定めたのだろう。それは、皮肉にも皇太子だった兄と政治に関わる事がなかっただろう弟の、本来辿るべき道とは真逆の立ち位置になったと言える。弟も、ごく最近まで個人的な復讐心を原動力としていたのに、こうも辿った末が違ったものになるとはねえ。
さらに皮肉な見方をすると、ライトノベル的にはむしろ主人公の行動規範はひどく個人的であるケースが多々見受けられるんですよね。だからという訳じゃないのでしょうが、ヴィクトルとグロリアのロマンスが印象的だった理由の一旦くらいにはなるんじゃないでしょうか。

今回ちょっとびっくりしたのが、マグノリア先生のキャラデザイン。この人、これまで挿絵に登場したことありましたっけ。あの容姿、かなり仰天したのですが。てっきり、いわゆる女性の体育教師的な見た目を想像していたので、アレは予想外だった。マグノリアとラフエッジの竜と人の道ならぬ関係も、もうちょっとじっくりと、そうティアナとジャンの関係の教導となるような形で描かれると期待していただけに、あの哀しい結末は残念だったなあ。それが逃れられぬ結果だとしても、ジャンたちに何かを残す形で終わって欲しかった。
それにしても、最後までガートルード学院長は無能のままだったなあw

2巻 3巻 4巻感想

サクラダリセット 4.GOODBYE is not EASY WORD to SAY4   

サクラダリセット4  GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫)

【サクラダリセット 4.GOODBYE is not EASY WORD to SAY】 河野裕/椎名優 角川スニーカー文庫

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相麻の死後、春埼はリセットを使えなくなってしまい――。

「リセットを、使えません」
相麻菫(そうますみれ)の死から二週間。浅井ケイと春埼美空(はるきみそら)は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。二人は初めての仕事を振られるが、春埼はリセットを使えずにいた。相麻の死をそれぞれに考えるケイと春埼。ケイは、相麻が死んだ山へと向かい……。(「Strapping/Goodbye is not easy word to say」)。中学二年の夏の残骸、高校一年の春、そして夏――。壊れそうな世界をやわらかに綴る、シリーズ第4弾!

前巻の続きとも言うべき話も混じっているので、一種の連作なのかと混乱したけれど、時系列も錯綜しているし殆ど独立した短篇集なのですね。
……というか、最後のサクラダとは関係ないというラブストーリーが普通に傑作なんですが。いや、驚いた。なんか、すごい素敵な話でしたよ? サクラダの面々は自己主張は強い割にフワフワとして言いたいことははっきりさせないみたいな所があるので、密度の濃い二人だけの静かな時間と空間の中で、それぞれがちゃんとお互いに言いたい事を伝え合うというのは、それだけで鮮烈で、確かな実感と共に乖離していた二人の隙間が埋まり重なるのが感じられて、なんだかぎゅっと抱きしめられたような感覚だった。甘い痺れだった。
この短編が、発表された時間的には作者のデビュー作となるのか。大したもんだ。
もちろん、サクラダの方の短編たちも素晴らしい作品ぞろいだ。面白いことに、長編の時のような大きな一本の流れとしての物語がない分、こちらの短編の方が登場人物たちが垣間見せる横顔は雄弁のように見える。もっとも、雄弁であればあるほど具体的で即物的なものからは遠ざかっていくのは、この作品らしいと言えるのかしら。あとがきを読む限り、キャラクターを中心に魅せる為のお話たちというのは、読んだ時の印象通りで得心が行ったけれど、その人となりを魅せるための言葉選びはとても不思議な羅列を描いていて、具体的な輪郭を導き出すのは難しい。まさに、感じるままに受け入れていくしかないのだろう。その透明感を、不可思議さを、美しさを。でも、それらは遠いものではないんですよね。抽象的だけれど、とても身近で有り触れた親しみすら感じてしまう。だから、春埼や野々尾の独特で特異とも言える言動に、柔らかな微笑を浮かべてしまうのでしょう。
いい作品だなあ、とこの短編集を読んで改めて実感しました。

サクラダリセット 3.MEMORY in CHILDREN4   

サクラダリセット3  MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫)

【サクラダリセット 3.MEMORY in CHILDREN】 河野裕/椎名優 角川スニーカー文庫

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 bk1

「どうして、君は死んだの?」ケイ、春埼、相麻。中学二年生だった三人は、夏の間ずっと考えていた。三人のうち誰が“アンドロイド”なのかを――。すべての始まりを描く、人気シリーズ第3弾!
ケイと春埼を結びつけ、そして唐突に死という断絶によって消えてしまった少女、相麻菫。彼女のことを、以前からケイは野良猫のような少女と表現していたのだけれど、彼の論評には以前から違和感があったんですよね。ケイの回想によって語られる相麻は、気まぐれな猫というよりも、どこか指揮者(コンダクター)のように見えたのだ。ケイは、ずっと相麻を何を考えているかわからない、あるいは何も考えていなくて、好き勝手に振る舞い、皆を振り回す、そんな少女だと思いたかったのかもしれない。思いたかったから、野良猫なんて言い方をしていたのではないだろうか。そう、思いたかっただけ。本当は、分かっていたのだろう。彼ほど聡明でひねくれているくせにまっすぐな少年なら、みたくない部分も見ようとしないまま詳細に分析してしまっていたに違いない。それが、野良猫という表現とケイから見た彼女の姿の差異につながっているような気がするのだ。
或いは、彼女が野良猫で居てくれた方が、ケイにとっては罪の意識に安住できたが故の願望だったのだろうか。
彼がどうしてそう望むと考えるのか。それは、ちょうど相麻が彼を評した言葉をそのまま引用するのがふさわしいだろう。

羊の皮を被った羊。

浅井ケイという少年の本当の姿というものは、一巻で初めて登場した頃から不透明で……というよりも透明すぎて良く見えなくて、複雑なようでシンプルなようでもあり、近づけば遠ざかるような蜃気楼のような、その真意に触れようとするとすり抜けてしまう幻影のような、そんな印象が常につきまとい、上手く捉えることが出来なかったんですよね。
それを、相麻菫という人は、たった一つの「羊の皮を被った羊」という表現と、簡単な意によって、浅井ケイという人間に、手を伸ばせば触れられる、実像を与えてしまったのである。
それでも彼は遠いところでその輪郭をゆらゆらと揺らめかせているのだけれど、彼がそこにいるのだと知っているだけでも、どう動いていくのかと分かるだけでも、何もかもが全く違ってくる。
彼がなぜ、そんな言葉を発したのか、どうしてそんな行動を取ったのか、なにゆえにその選択を選んだのか。それはすべからく、彼が羊の皮を被った羊だからなのである。
だからこそ、彼は相麻の死を自分の責任にしておきたかったのだろう。彼の優しさは、彼自身を許せない事よりも、彼女のことを許せない事の方が辛いことだったろうから。
でも、ケイは彼女を生き返らせた。相麻菫のシナリオに従って。
ここ最近の一連の事件で、彼の傷ついた心に何らかの回復と成長があったから? それとも、彼女を許せなくなること以上に、春埼が傷付いたままでいることが認められなかったから?
わからない。きっと、本人にもわかっていないのだろう。でも、相麻だけは分かっているのかもしれない。彼女は、彼自身すらあずかり知らぬ彼という人間を、たった一言に集約できるほどに理解しきっていたのだから。
彼女は未来を見通していたという。でもそれは、これから起こることを全部知っているだけのはず。ケイのことや、春埼の事をあれほど理解していた理由にはならない。彼らの人となりや、心の内側を、当人以上に分かっていた理由にはならない。
定められたプログラムのまま動くアンドロイドでは、人の心はわからない。
だから。
きっと、誰もアンドロイドではなかったのだ。


この作品の圧倒的な透明感は、蜃気楼のような儚さを連想させるくせに、恐ろしいまでに存在感を持っている。透明感を感じさせる作品はあれど、ここまで独特なものは稀有と言っていいかもしれない。なにより、この作品からは音が聞こえない。ここで広がっている透明感は、同時に静寂であり、沈黙のようだ。人の心の声に耳を澄ませるとき、他の音色は邪魔をしないように息を潜めてでもいるかのように。

2巻感想

偽りのドラグーン 43   

偽りのドラグーン〈4〉 (電撃文庫)

【偽りのドラグーン 4】 三上延/椎名優 電撃文庫

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 bk1

アダマス君の凋落劇がついに行き着くところまで行ってしまった。ジャンへの敵愾心は異常な被害妄想にまで至ってしまい、その態度は周りの人たちからも眉をひそめられ、敬遠されることに。
これまでは、他の生徒達には真面目で公平で有能な生徒会長という姿を崩さず狡猾に立ち回っていたのに、自分の卑小さを繕う余裕すらなくなってしまった。
その小物っぷりは滑稽なほどで、とうとう側近であるギルにすら見限られてしまう。
ジャンが先のゲームを通じて自然とリーダーシップを発揮できるようになり、皆の期待や指示が彼へと集まりだしたのも、アダマスの焦りに拍車を掛ける。
この巻のアダマスの行動たるや、とにかくジャンを落とし入れようと目先の事に囚われて、何をするにも支離滅裂。本当にひどいものだった。勝手にから回ってばっかりだし。
悲しいことに、肝心のジャンやクリスからは相手にもされない始末。
ところが、やること為すこと上手くいかないし、カラ回ってばかりだし、ジャンたちを憎むあまり危地にあってもジャンたちに拘ってばかり、というひどい有様にも関わらず、アダマスというキャラクターの作品内における立場は、妙なところで一番底には落ちてしまわず、ギリギリのところで引っかかってとどまるんですよね。これが、意外であり興味深かった。たまたま偶然、アダマス本人の企図しないところで孤児の子供を助けてしまったことで孤児の女児の一人に慕われ、付き纏われる羽目になるのです。
帝国の支配圏に落ちてしまった地域を孤児の子たちを連れて敵中突破するという緊張感極まる状況の中、お世辞にもその女児をアダマスが気にかけているというほどちゃんと相手をしていたわけではないのですが、状況も弁えずにジャンたちに執着した言動を取り続けながらも、ところどころで子供たちのことを無視しきれていない態度をとってしまってるんですよね。
精神に異常をきたしたのかと思えるほど切羽詰まり、周りの状況が目に入らないほどジャンたちに敵意を募らせるという状態で、本来ならジャンたちしか眼中に無いはずが所々でもそんな子供たちを無視していない態度を取られると、あれ? アダマスってもしかして本来はイイ人? と思えてくるマジック(笑
なんか、好感度が底を打ったところでちょっとだけ反動で弾んであがった、みたいな?
非の打ち所のない、ライバルに成り損ねた獅子身中の虫的三流小物キャラの道を驀進しながら、徐々に変な立ち位置を確立しつつあるなあ、アダマスくん。

まあ、アダマスの凋落に反比例して、ジャンたちが成長しているかというと、順調に成長しているように見えてなんだか怪しくなってきたぞ(苦笑
ジャンが自然と周りを気にしてフォローし、指示を出せるほどの余裕と経験を得て、一回り成長したのは間違いないんだけれど、自責を放り出してクリスとともに戦線離脱してしまうのは、ちょっと自分の今の立場を考えてなさすぎたよなあ。本来はアダマスが部隊の隊長とはいえ、実質ジャンが部隊の要であり、所詮学生にすぎない派遣部隊がまともに動くのに自分がどれだけ大きな要素を担っているかの自覚が足りなかったといえる。最近まで味噌っかす扱いされてたのを思えば、自分の価値を低く見積もってても仕方ないんですけどね。
にしても、作中でも言及されてたけどジャンとクリスが抜けたら、残された連中動きようがないし部隊としても完全に機能停止してしまうだろうことを思えば、軍令で厳しく処分されても仕方ないなあ、これは。
兵士に個人的な理由でポンポン離脱されたら、組織も何も成り立たないし。

ティアナはティアナで、てっきりジャンの兄貴のヴィクトールの正体を秘密にしていたのは、ジャンを気遣ってじゃなくて、完全に自分の都合、この情報を知ったらジャンが自分から離れてどこかに行ってしまうのではないかという恐れから黙ってた、というんだからもう開いた口が塞がらない。このドラゴン娘、相変わらずダメすぎるw
ここまで自分の都合優先だと、いっそ清々しくなってくるなあ。開き直られたらさすがに嫌悪感も募るけれど、黙ってる事に自分でダメージくらいまくってるし。そこまで自己嫌悪で落ち込むなら最初からやらなきゃいいのに、と思ってしまうけれど、こればっかりは人間の根っこの部分に根ざす性質になってしまうのか。
でも、せっかくあそこまで信頼しきってくれていたジャンに対して、これが裏切り行為だったのは間違いなく……ジャンが怒るのも無理ないよ、これは。真実を知った衝撃とダメージが大きすぎたのか、ジャンがティアナに対して怒りながらも、怒りよりもそれどころじゃない喪失感に、まともでいるのも覚束ない様子になってしまっているのが何とも切ない。
本人にとって、兄貴を殺した相手に復讐することだけが拠り所だったのに、その兄貴に裏切られていたんだからなあ。自分が何をやっていたのか、これから何をしたらいいのか何もわからなくなるのも仕方ないか。
同時に、ついに学長に正体を暴かれるハメになるわ。あの学長、この大変なときに何をまだ細かいことに執着してるんだ? ジャンの正体なんてぶっちゃけどうでもよさそうなものなのに。
学生の派兵といい、この人、ほんと有能に見せかけて無能に見えるんだがなあ。

ただ、正体が暴かれたとしても、既に天才ヴィクトールとしてではなく、一旦どん底に落とされたあと、自分の力だけではいあがってきたジャンに対して、既にクリスを始めとしてヴィクトールの名声ではなく、学校で直接接し、その人柄、能力、結果を見てきたが故に、他の誰でもない、ジャン個人を支持し応援する人たちが少なくない数になってきている以上、正体を暴かれることはもしかしたら危機ではないのかもしれないなあ。
正体を詐称したとはいえ、ヴィクトールとは双子の兄弟で、王族の身分を偽ったわけじゃないし。

2巻 3巻感想

偽りのドラグーン 34   

偽りのドラグーン 3 (電撃文庫 み 6-26)

【偽りのドラグーン 3】 三上延/椎名優 電撃文庫

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 bk1

前の巻の感想で、ジャンとティアナ。お互い隠し事やわだかまりもなくなり、本心から繋がることの出来た二人の関係、これから劇的に進展しそう。と書いたんですが、読んだら本当に劇的に進展していた件について(笑
不信と警戒でギスギスしていたあの頃の二人の関係が、今となっては想像出来ないくらい、なにこの二人の仲の良さw これまで離れて過ごしていたのを取り戻すかのように、どこに行くにも一緒だし。まあ、ジャンは大して何も考えていないんだろうから、変わったのはティアナの方か。
以前の二人のギクシャクの原因の大半が、ティアナの態度にあったわけですしね。それが、ジャンへの隠し事がなくなり、自分のトラウマを曝け出し、その上でジャンが自分の全部を受け止めてくれるという決意表明までしてくれた以上、もう不器用にジャンと距離を置こうとする必要もなくなったわけで。その途端に、片時も離れないようにひっついたまま、というのが小動物的でカワイイじゃないか。
普通に仲良くすることに障害がなくなったらなくなったで、即座に今度は男の子として意識しだすあたり、デレだしたら止まらんって感じだなあ(笑

竜と人間は結婚できないと決まっているのだけれど、どうやらそれは遺伝的な問題があるわけじゃなく、単に歴史的経緯に基づく政治的な政策に過ぎないようだ。あくまで竜の帝国の国益を鑑みての政策であって、当人たちに覚悟があるのなら比較的高い障害とは言えない。人間の側からしたら、何の関係もない話ですしね。
民族的な禁忌の意識が竜の側にあるのかとも勘ぐっていたのだけれど、どうやらそういうのもあまりないみたいだし。
だったら、男と女がいりゃあ愛が生じてしまうのは必然じゃないですか。

今回新登場のサラの大公家は、まだ竜側が人間との結婚を禁止する前に竜の血が入っている家系であり、竜と人間との混血が実在しているという現実をティアナに突き付ける。これで、ティアナは竜と人間との結婚がおとぎ話ではなく、かつては普通に行われていたタブーでもなんでもないものだと実感することになる。
さらに、これはティアナ含め当人たち以外は知られていない事だが、リアルタイムで恋人同士の人間と竜のカップルが学院の中に存在したのだ。
正直、このカップルには度肝を抜かれた。

まさかまさかの、マグノリア先生!

ありえねーーー!

しかも、相手が鍛冶屋の親父ラフエッジときたもんだ。ラフエッジ、てっきり典型的な鍛冶屋の親父らしいヒゲもじゃ親父だと勝手に思い込んでたら、テライケメンだった件について!!
確かに前から得体の知れないというか、懐の広いところがあって、何気なく助言をくれたりしてくれてたけど、元騎士候補生だったのか。親父じゃなくて、兄貴分的な立ち位置だったのね。
しかも、あのマグノリアを完全に手玉にとってるー!? マグノリア先生といえば、口を開けば「死ねゴミクズ!」「黙れ、クズが!」「言うとおりにしろ、ゴミクズ野郎!」
と、情け容赦なしに生徒たちを罵倒しまくる鬼教官。おまけに、学院長相手ですら舐めた態度を崩さないあのマグノリアが、えらいことに。ドえらいことに。

なんてこった、マグノリア先生がヤバいくらいカワイイんですけど!?
うわぁ、口では文句いいながら、めっちゃ従順なんですけど。あのマグノリア先生がデレてるんですが。
こ、これがホンモノのツンデレってやつなのか……。


デレモードといえば、クリスが完全に色ボケしている件について(苦笑
これは、色ボケと言うのが正しいよなあ。ジャンにもう夢中で他のことに関しては殆ど目にはいっていないと言うか、周りが見えていないというか。テンションの上げ下げも激しいの何の。それが思いっきり、狙撃の調子に現れてしまっているのが、わかりやすい。クリスって案外性格的に単純なのかなあ(苦笑
それでも、恋する女の子モードに入ってしまったクリスからは、どうやら匂い立つようにフェロモンが溢れ出しているらしく、ジャンは元より関係ないアダマスまで色気にあてられてしまっている始末。何気に傾国の素質でもあるのかも。

そのアダマスは、やる事なす事上手くいかずに、どんどん馬脚を顕す羽目に。心根の卑しさが、余計に自分の立場をドツボに陥れてってるんですよね。それでいて、まるで同情心を喚起されないというのも、なんとも大した輩である。
多分、スタート地点ではジャンとアダマスって人間の出来栄えに関してはそれほど変わらなかったと思うんですよね。それが、アダマスの転落っぷりとは裏腹に、ジャンの方は最初のバカで短気で考えなしで短絡的というどうしようもない頃からすると見違えたように、人間性が成長している。こいつどうしようもないな、と思うことが見ていてなくなったもんなあ。
このまま行ったら、ヴィクトールの名前に名前負けしないだけの器になれるんじゃないだろうか。

そのヴィクトール。本物のヴィクトールの思惑や事情もちらほらと明らかに。今回のゲームで見せた彼の生来持つと思しき特性。それが、ヴィクトールが生理的に竜を受け付けない、という点と絡んでくるんだろうか。
竜と人との結婚、という話と合わせて、この巻の主題は人と竜との関係、って感じだったなあ。

肝心のティアナとジャンとの関係は、ラストでティアナがヴィクトールの事を知ってしまったことで、改めてジャンに対して隠し事が生じることになるんですよね。
ただ、今回のは以前の自分を守るための隠し事と違って、ジャンを思って胸に秘める決意をしたわけで。またギクシャクしなきゃいいけれど。でも、ティアナも不器用だからなあ。その辺は、成長したジャンが上手いこと受け止めてくれりゃあいいんだが。この小僧には難しい注文か?

2巻感想

サクラダリセット 2.WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL4   

サクラダリセット2  WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

【サクラダリセット 2.WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL】 河野裕/椎名優 角川スニーカー文庫

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 bk1

はぁ…………、いやもうこれは、ため息しか出てこない
なんという圧倒的なノスタルジア。静まり返ったセピア色の世界。舞台は現代日本のはずなのに、恐ろしいほどの追憶に駆られる。それも、牧歌的とか郷愁とはまた別種のノスタルジアだ。既に遠い昔に滅び去ってしまった、今はもうこの世の何処にもない風景を幻燈で映し出しているかのような、優しくも寂しく哀しいどこか虚ろな空気感。
何もかもがあやふやで心もとなく、それでいて世界は普遍的に、当たり前のように一日一日を送り出して行く。
時間に取り残された箱庭のような街・咲良田。
そこで暮らしている人たちは、はたして現実に生きているのか。それとも夢の住人なのか。どこかで、私はこの街の現実感を信じられずにいる。
それは、この街に暮らす人々の持つ能力が、現実を脅かすほどの多様性を内包しているからだろうか。それとも、この街の根幹をなしていたという「魔女」と名乗る初老の女性の人生が、あまりにも途方もないものだったからだろうか。
彼女の人生とは何だったのだろう。翻って、彼女の人生の終着において抱いた想いこそが現実なのだとしたら、彼女の人生がハッピーエンドで締め括られたのだとしたら、そもそも人の人生とは何なのだろう、と考え込んでしまう。

そもそも、この作品って、この物語って何なんだろう?
平易にして普遍性に基づいて成り立っているようなのだが、出来上がったものを読むととてつもない独特さが覆い尽くしている。そもそも、この話って何の話なんだろう? 分からないわけじゃない。感覚としてスッとなんの抵抗もなくこの物語は胸に染み入ってくるのだけれど、具体的にこの物語がどういうものなのかという点においては正直、分からない。
青春モノ? 異能ミステリー? いろんなカテゴリーが思い浮かぶけれど、そのどれもが合っているようで、何かが違う。ズレている。違和感がある。的外れな気がする。
思い出してみると、一巻もそういえば感想をどう書いたらいいものか、取っ掛かりすら得られずに放り出してしまったのだった。
うむむ……。
遠くて近い、手を伸ばしても届かないくせにすぐ近くにゆらゆらと見えている。まるで、蜃気楼みたいな作品だ。幻みたいなのに、ばかみたいに惹き寄られる。目が離せない。
心の何処かを鷲掴みにされたみたいだ。

偽りのドラグーン 24   

偽りのドラグーン 2 (電撃文庫 み 6-25)

【偽りのドラグーン 2】 三上延/椎名優 電撃文庫

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ジャンはイイ奴なのだけれど、粗忽で直情的で考えなしという悪い意味で頭が悪い奴でもあるんですよね。三上さんの手がける作品の主人公っていい意味でも悪い意味でも思慮深いタイプが多かったので、この手の頭の悪いタイプの主人公は初めてなんじゃないだろうか。ただ頭は悪くても愚鈍ではないんですよね。物覚えは悪いし短慮だし結構根に持つタイプだけれど、自分が悪いと理解さえすれば反省するのに躊躇わず、失敗をちゃんと糧に出来、縺れた人間関係にもキチンと踏み込める。その辺は好感度高いんですよね。
すぐに調子に乗る傾向もあるけれど、図に乗って友情をぶち壊しにするようなひどいことはなかったし。
欠点はとても多いんだけれど、生まれ育ちの鬱屈した環境を思えば、根っこの部分が太く真っ直ぐ通っていると言ってイイ。
ある意味その真逆を行っているのがあの生徒会長か。なまじ元の能力が高い分他人を見下し、自分を高めるのではなく他人を貶めることで自分の優位性を確認しようと言う根性が頂けないし、自分の非や失敗を認めないことで、どんどん抜け出せない泥沼に嵌まっていきながら、それすらも認めず順調に破滅の道を辿っている。でも、こういうやからに限って、自分の破滅に他人を巻き込むんですよね、それも盛大に。小物は小物なんですけど、虫唾が走る下種野郎というタイプなので、こいつの末路こそ盛大にやってほしいところです。

一巻はジャンの無能すぎる能力と性格、ヒロインであるティアナの何を考えているか分からない辛らつな言動のお陰でなんか読んでてもストレスたまるばかりだったんですが、一巻の終わりで二人が決定的に決裂した結果、逆にティアナの不鮮明だった内面が良く見えてきたことで、俄然面白くなってきました。
なにより、ティアナとジャンが昔逢っていたというのは、決定的な要素だよなあ。さすがに幼馴染とは言えないけれど、過去に面識があるとないとではだいぶ違うでしょう。
ティアナが抱えたままだった先の戦争の傷跡と罪科。それはなるほど、彼女が戦うことを恐れるには充分な理由だ。ダレが悪いって、ティアナが悪いに決まっているのだけれど。彼女も昔はジャンと同じタイプの粗忽モノだったのか。だからと言って今が良くなったとはいえないんだけれど、逃げ回っているとはいえ自分の過去に痛みを感じ続けているというのは悪いことじゃないんだろう。その源泉が罪悪感であり罪への恐れであろうと、他人の名前を覚えようとしたり、パートナーとしてかつて戦場で心をつぶされた時に出会った少年を選んだのは、なんだかんだと前に向かって歩いていることでもあるんだし。
そんな彼女の真実を知ったとき、ジャンが放った宣言は、なるほど彼が主人公だと思わせるに充分な、背負う覚悟を持った一言だった。
あとは、彼女が彼に預けるばかりでなく、一緒に背負えるだけの強さを手に入れることなんだろうけれど、それはこれからのパートナー関係次第なんでしょう。なんにせよ、これで二人の間に隠し事は何もなくなり、本心からつながることの出来た二人の関係は劇的に進展しそう。逆にまた、劇的に衝突しかねない可能性もあるけれど。二人とも、頭悪いしなあ。
頭悪いといえば、クリスはクリスで完全に色ボケしてるんじゃないかw 二巻の彼女は、かなり危険なことに巻き込まれ自分の身も危ういことになってるのに、ジャンのことばっかり考えてるし。一巻のときはまだ普通に男の子に見えてたのに、この巻の彼女はもう乙女モード真っ盛りじゃないですか。とはいえ、報われそうにはないんだけど。
竜と人間とが異性として付き合うのはタブーとされているらしいので、ティアナとジャンとの間には恋愛に関しては大きな壁が立ち塞がっているので、そちらから攻めるケースはありそうだけれど。

ラストはまた、驚愕の新事実が明らかに。一巻でもそうだったけど、何気に巻末に仰天物が用意されてるな、このシリーズ。さすがにこれは、全然予想していなかった。そうする理由が全然見当たらないもんなあ。どうも彼の目的も含めて、この竜が存在する世界そのものに、物語の根幹が関わってきそうな感じ。そういえば、三上さんの作品でこれだけスケールが大きいのも初めてだなあ。わりと今までは地元密着的なものだったし。現代怪異モノと異世界ファンタジーの違いはあるんだろうけど。

モーフィアスの教室 3.パンタソスの刃4   

モーフィアスの教室 3 (3) (電撃文庫 み 6-22)

【モーフィアスの教室 3.パンタソスの刃】 三上延/椎名優 電撃文庫


よしよし。そろそろ綾乃の言動に変化が見えてきましたよ?
単なる傍若無人で無神経で乱暴な態度から、確かに直人の意識とか自分に対しての気持ちの在り様に対しての反応の結果として、ツンツンな態度になってきている。物凄く直人のことを、直人が自分をどう思っているのかを意識し出しているじゃないですか。
しかも、もうこの段階で自分が直人に対して素直になれていないという自覚を持ちはじめ、その上で自分が直人の傍にこれからも居続けたいと思っていることを認めようとしている状態。
ここで肝心なのは、どうして自分が直人の傍にいたいと思っているかについて、綾乃はまるで考えていないんですよね。自分の感情については認識していても、どうしてそう思うのかについての理由については考察しようという発想から、今はまだ持っていない。
これは意識の死角というやつで、決して意図的に目を逸らしているというわけじゃないんですよね。
ただ、ここまで来るとたとえ本人が理解していなくても、事実上あと一歩のところまで来ているのは確かなわけです。
あとは、足を踏み外して落っこちるだけ。
さり気なく、でも着実に段階を踏んで進行してるんですよね、ふひひww

かといって、綾乃はかなり面倒な性格しているので、すんなり落ちるとはとても思わないのですけど。意地っ張りですし、自分勝手なわりに自分の事については蔑ろにして当然みたいなところがありますし。
救いは、これで自分が面倒な人間であることをけっこう自覚しているらしい素振りを見せてるところですけど、自覚があるからと言って修正できるもんでもないしなあ。
直人は直人で、人の気持ちを察したり、気が利く方じゃないからなあ。

『赤い目』の正体については、正直拍子抜けに近いものがあったんですが、いやいや、ラストにはきっちり収まるところに収まってくれました。
やっぱりそう来ないと。シャドウテイカーでは、修羅場が徹底したものにならずに中途半端になっちゃいましたからね。ここは、徹底的にやって欲しい。
問題は、綾乃の方がそっち方面かなり打たれ弱そうな所ですが。
でも、そうなった場合、三上さんの書く主人公ってわりと引っ張らずにキッパリ答えを出して、自分の思った事をやり通すタイプが多く、この作品の主人公の直人も、あんまり下手にグダグダ悩んで足を止めるタイプじゃなさそうなので、逆に綾乃が立ち止まったり道を失った場合、自分から突っ込んでって引っ張ってくれそうな印象がありますけど。
今は何にせよ、綾乃がガンガン動いてひっぱりまわしていますけど。
その意味では、今回の新キャラの二人はかなり意図的に綾乃と直人の対比となってますよね。
あっさりとした描写で流されてますけど、今回の一件は色々な意味で直人の内面にとってはターニングポイントだったのかも。番人としての在り様としても、綾乃との関係としても。

モーフィアスの教室 2.楽園の扉4   

モーフィアスの教室 2 (2) (電撃文庫 み 6-21)

【モーフィアスの教室 2.楽園の扉】 三上延/椎名優 電撃文庫


ちょ……なんか、ものすごいヤンデレフラグ立ててる人がいるんですけど(w
いやいや、前作【天空のアルカミレス】で「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」的な濃厚なヤンデレフラグを立てつつ、あっさり身を引いてしまった礼奈の礼もあるので、まだなんとも言えないのですが。
逆に言うと、前回中途半端に終わってしまった分、今回はやれるところまでヤッてしまってもいいんじゃないかとひそかに期待してしまうところがあるようなないような(マテ

今回は椎名さんのイラストが表紙と言い口絵といい挿絵といい、強烈だなあ。この絵師さんは多くの作品に絵を提供してるから見慣れてるはずなんだけど、なぜかこの【モーフィアスの教室】の絵は特別好きなんですよね。なんでだろう?

さて、今回も傍若無人唯我独尊ヒロイン、久世綾乃の大暴れは続く……かと思ったら、さすがに一巻ほどの傍若無人振りは鳴りを潜めてい……るのか? 冷静に今回の言動を振り返ってみると、あながちそうとも言い切れないような。うむむ、それだけ一巻の暴れっぷりが凄かったということか。
ただ、綾乃の真意が垣間見えるようになった、というのも大きいのかもしれない。彼女の行動が他人のことなんざ一顧だにしない勝手な振る舞いにしか見えていなかったのが、前回の事件を通じて彼女なりに考えて行動してるのがわかったのが、今回の行動にそれほど勝手感を感じなかった要因とも考えられる。
直人の家に了承も得ず同居を決め込んでしまったのだって、自分がそばについていなければ悪夢に苛まれて眠ることすらままならない直人のため、というのが笑っちゃうくらいはっきり分かってるわけだし。それでも、何も知らされてない妹の水穂は災難だよなあ。
怒るのも無理はない。ブラコンの卦だってあるわけだし、幼いころから綾乃に対して面白くない感情を抱く理由もあったわけだし。
でも、「ケダモノ」とか「淫獣」呼ばわりはヒドイ(笑
普段、口数が少ないだけに、一言一言のダメージ量が半端ないな、この娘は。
いや、それにしても綾乃の常識のなさはなんなんだろうね、あれ。正体や生まれはともかく、幼いころからこっちの世界で育ったんだから常識は備わりそうなものなんだけど。親か? あの親が悪いのか? マダム、やたらと濃い人だし放任主義だけど、倫理観はしっかりしてそうなんだけどなあ。
とにかく、高校生にもなって男の前で下着姿で平気というのは大いに問題ありかと。同棲についてもまったく問題に思ってないみたいだしw
でも、綾乃は本気でなんとも思ってないというのは表層意識の上でだけで、深層意識的にはどうなんだろう、という描写がそこかしこにちりばめられてるんですよね。この下着姿で直人の濡れた髪をバスタオルで拭いてあげる綾乃、というシーン。無自覚、無意識だからこその色気みたいなのがあるんですよね。だって、本来まず直人にこんなことしてあげるような女じゃないですもん。奉仕させることはあっても。
さすがは電撃文庫でも三大幼馴染ストの一人として数えられる三上さん。幼馴染故の距離感のバランス感覚は抜群にうまいんだよなあw

モーフィアスの教室  

モーフィアスの教室 (電撃文庫 み 6-20)

【モーフィアスの教室】 三上延/椎名優 電撃文庫


三上さんの作品は、毎回幼馴染がツボにはまりすぎて困る。困るw

なるほど、路線としては甲田学人氏型のホラーテイストに、は前々作【シャドウテイカー】タイプの日常の中にひっそりと闇が忍び寄るような暗澹とした空気の学園異能モノを合わせたような方向に舵を斬りましたか。この作者のスタイルからすると、同じダークでも前作のヒーローものよりもこちらの方が似合ってるし、雰囲気もひしひしと伝わり、暗いものが匂いたってる。
そして、今までの三上作品にはなかった新しい要素として、その傍若無人な乱行で主人公を振り回す幼馴染の存在があげられるでしょう。こう、パワフルに事態をひっかきまわし、牽引するタイプのキャラはこれまでいなかったんじゃないだろうか。それだけに、元々の作者の停滞感、閉塞感を感じさせる作中の雰囲気の中に、幼馴染の彼女の強引な振る舞いが躍動感を感じさせて、これまでの三上作品にはないものが感じられて、なんか新鮮というか、良かったですね。それでいて、三上作品特有の重々しい空気は減じてないどころか、逆に引き立てられている感すらあるので、あの空気が好きだ、という人にも満足いただけるかと。
幼馴染の綾乃が、出来た人間じゃないというのも、好みだ。傍若無人で無愛想でコミュニケーション能力に欠け、騒がしいが快活というには相応しくない。幼馴染としても友達としても付き合うのにとてつもなく大変で面倒くさい女で、現実主人公の直人は正直彼女のことは倦厭気味なのだけど、でも私ってけっこうこういう嫌な面の多いヒロインって好きなんですよね。不器用さ、というのは一つの魅力なんだと思います。もちろん、それを魅力的に書いてくれればの話ですけど。
その意味では、この綾乃は十分魅力的で可愛いヒロインです。ほんとだよ?

ダークエルフの口づけ   

ダークエルフの口づけ 4 (4) (富士見ファンタジア文庫 21-84 ソード・ワールド・ノベル)

【ダークエルフの口づけ 検曄\鄂傭虧澄芯婆祥ァ”抻慮ファンタジア文庫


これは非道い!(褒め言葉
ここまで人の生命や尊厳が虫けらみたいに扱われてる世界は見たことない。人間なんてものは、利用されて殺されるためだけに存在しているみたいな、凄まじいまでに価値が認められていない。
悪徳に塗れた都や世界は、他の作品にも少なからず見受けられる。【され竜】や【薔薇のマリア】。【ドラゴンキラーあります】なんかもそうか。これら、法や秩序が塵芥のようなもの、欲望だけが優先される、そんな悪や力が栄える街を舞台にした作品は、でもそんな中でも足掻きもがき諦めや絶望にとらわれながらも、どんな形だとしても人間らしく人が生きていた。
でも、この物語の舞台となる混沌の王国ファンドリアの闇の深さと来たら……。そんなささやかな人の願いや抗いを徹底的に無視し排斥したように、悪意と欲望、権謀術数が無力な人々、争いに敗れた人々を押し流していく。
善意は、温かい想いやりは、ささやかな願いは、利用されるためにあるものなのか。
なまじ、この泥沼の闇のような世界の中で、丁寧に切ない願いや優しさが描かれているから、それが容赦なく叩き潰され、吐きだめに捨てられる様が痛烈な無常観に苛まれる。
その利用する側が、もし感情などを持たない本当に冷徹非情な人間だったならこれほど暗澹たる気分にならなかったかもしれない。隙にならぬほどかすかな刹那、垣間見せる人間らしい情愛、複雑な感情。
ため息が出る。
ダークエルフの口づけは死の宣告。本当に最後まで、アマデオに対してのベラの感情はその素顔を見せなかった。まさしく鉄壁。溶けることの無い絶対氷河のままでした。だけど、あの口づけ、死の宣告こそがベラの、ベラなりの最大限のアマデオへの回答だったのではないだろうか。
本当に、温かみなんて欠片もない冷たさだけで出来たような女性だったのに、この闇に沈んだ迷宮のような世界の中でこの人、ベラにだけ、揺るがない強い優しさを感じさせられました。
なにか、不思議なキャラでしたね。

ユーフォリ・テクニカ  

ユーフォリ・テクニカ―王立技術院物語
【ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語】 定金伸治/椎名優

あははは、こりゃあスゲエ。
暴走系ヒロインと呼ばれるキャラは数あれど、これほど本格的に暴走してるヒロインはそうそうお目にかかったことがない。
まさしくスタンピード・プリンセス。暴走機関車特急七号。
忙しない忙しない。ちょっとは落ち着け、休みなさいて。
せめて、トイレは女子トイレに行きましょう。あんた、お姫さまでがしょw
しかし、このテンパり振りは、彼女の性格もあるんだろうけど、昨日のベスト5にも選出した【ランブルフィッシュ】でも若い女の子の技術者たちが風呂にも入らず2徹3徹上等ってな感じで働いてたんで、工業系研究職、技術職の宿命みたいなもんなんだろうか。

惜しむらくは、破天荒なエルフィールの勢いに巻き込まれたのか、話の流れも勢いがありすぎてしまったように感じるところ。もう少し落ち着いて書いてほしいような場面もあったんだけど。女性の社会進出についてや、もう一人の女性研究者の書き込み具合も少々不足してしまったように思うのだけれど、どうだろう。
どうやら続きも出るらしいので、今度はそれぞれの登場人物の内面や気持ちの移ろいなんかもじっくり描いてほしいところです。
まあ、エルフィールがいるだけであらかた勝ったようなもんでしょうけど。
首輪自分で買ってきて、これで私を繋いで下さい奴隷にしてください!!って迫ってくるお姫様って……
 
12月2日

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11月28日

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11月27日

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11月26日

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11月25日

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11月16日

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11月15日

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(角川書店単行本)
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11月5日

エンターブレイン
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