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橋本和也

世界平和は一家団欒のあとに 10.リトルワールド5   

世界平和は一家団欒のあとに〈10〉リトルワールド (電撃文庫)


【世界平和は一家団欒のあとに 10.リトルワールド】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

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世界と家族の平和を天秤にかける物語、堂々の完結編!

 妹の危機。悪の大首領との交流。異世界からきたあの人。幼児化した姉。母の家出。神様との対決。祖父の右腕との戦い。宇宙人の少女。
 世界の危機も、家族の危機も、いろいろあった一年。そして巡ってきた冬──、柚島が失踪した。一通のメールだけを残して行方がしれなくなった。それと時を同じくして、星弓家の面々は謎の男の襲撃を受ける。そして美智乃は勘付く。柚島の家族の秘密に。
 自らにも危機が迫るなか、軋人は本当に大切なものを守れるのか。ついにクライマックス!

感無量!
これ以上ないくらいの大団円。全部やり切った上でのハッピーエンド。宇宙一素敵な家族の、素晴らしい物語もこれで最後。愛すべき星弓家の人たちと会えるのもこれで最後と思うと、切なくて切なくて、どれほど自分がこの作品を、というよりもこの物語に出てくる人たちをいとおしく思っていたかを改めて実感する。すべて終わった今となっては、思いっきり抱きしめてまわりたいほど。
感極まって、胸が詰まってしまいました。
最後を締めるのは、もちろん星弓さん家のお嫁さんこと柚島香奈子。そして、彼女の旦那である星弓軋人のラブストーリー、と言うとなんか語弊があるな。ぶっちゃけて言うならば、実家に帰るとぐずるは、見栄も外聞も掻き捨てた誠心誠意の愛情こそが一番ですよ、旦那さん、というお話? というのは極論が過ぎるだろうか。
そうだよな、そんな格好の悪い話じゃなかったもんね。軋人はそんなヘタレじゃないもんな。香奈子を不安にさせてしまったのは悪いかも知れないけれど、そんな関係に安住していたのは香奈子も一緒。多少出遅れたとはいえ、約束通り香奈子のピンチには颯爽と現れて、彼女が一番欲しかった言葉を気持ちイイほどきっちりすっぱり惜しげも無く叩きつけてくれたんだから、男として、旦那としていささかも申し分なし。さすがは星弓さん家のみんなが頼る長男である。
そう、見栄も外聞も吐き捨てた誠心誠意の愛情なんざお為ごかし。嫁を連れ戻すにゃあ、ごちゃごちゃ言わずに言わせずに、たった一言告げりゃあいいのさ、そうだろう?
真実はいつだってシンプルで、それを表すには小難しい言葉なんて必要ない。逃げも隠れも誤魔化しもせず、素直に率直に、想ってることを端的に、そのまんま伝えればそれで、それだけで、これ以上ない最高の、告白になるんだから。
でも、そんな単純なことをばっちりやりきれる野郎ってのは意外といないんだよね。昨今の主人公というのは、ただのヘタレを最もらしく小賢しく小難しく理由付けて堂々巡りに終始する。それに比べて、軋人のなんと痛快なことか。なんとカッコイイことか。惚れ惚れとする。
近年屈指の、最高の主人公で、最高の男だよ、星弓軋人は。

ナナミ姉と親父さんが不在だったけれど、次男・刻人の彼女の梢がきっちり星弓家の一員として一緒にかけずり回ってくれたのは嬉しかったなあ。そうなのだ、柚島と同じく梢だって星弓家のお嫁さん、だもんねえ。
相変わらず竜介さんと順調そうな彩姉に加えて、どうやら美智乃にもイイ人が出来そうなのにはちょっと驚いた。そうか、煉次さんの孫と交流進んでいたのか。当人は登場しないものの、美智乃の心象やメールのやり取りから浮かび上がるそのキャラクター、なかなか良さそうじゃないの。軋人は妹に手を出すやつは許さん、などと憤ってるけど、その煉次の孫の宗次くん、どうも軋人の好みにドストライクな気がするんだよなあ。実際会ったら、絶対気に入りそう。意外とこの一家の男の好みって共通してそう。竜助も無骨なたいぷだもんな。
……七実だけ、子どもだけ先にできて相手がいないというピンチ(笑

リトルワールド、という最後のサブタイトルがこのシリーズの根源と最終巻におけるシリーズの集大成を見事に表していて、スバラシイの一言。
もっともっと、この素敵な家族のお話を見ていたかったけれど、どんな物語にも終わりは来るもの。それは残念な話だけれど、作品自体は終わってもこの世界の中で登場人物たちがこの先もずっと生きていき、もう読めないけれどこの後もきっと幸せにやっていくんだと実感出来る終わり方ほど素晴らしい終わり方はないのです。
そんな終わり方を、この【世界平和は一家団欒のあとに】という作品はこれ以上なくらい最高の形で見せてくれました。ただただ、こんな素晴らしい作品を送り出してくれた作者さんに感謝を。
お疲れ様でした。次回作、この上なく期待しております。

シリーズ感想

世界平和は一家団欒のあとに 9.宇宙蛍4   

世界平和は一家団欒のあとに〈9〉宇宙蛍 (電撃文庫)

【世界平和は一家団欒のあとに 9.宇宙蛍】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

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満を持して、一家最強、天下無双の七美メイン巻です!

 ある日、軋人と柚島は七美から一人の少女を預かるよう頼まれる。
 ナナというその少女を、七美は銀河連邦とともに行った惑星探査の際に拾ったという。柚島の家で世話をすることになり、どちらにより懐くかを無駄に競い合う軋人と柚島だったが、あたりには不穏な気配が漂いはじめ──。
 どうやら七美は、その少女をめぐって銀河連邦と対立しているようだった。はたして七美の選択は、そして弟である軋人の取る行動は!?
 世界と家族の平和を天秤にかける物語、第9弾!

やっべえ、もうにやけ殺されるかと思ったよ!!
あんたら、もう結婚しちゃいなよ、という彩美姉さんのぼそりとしたつぶやきにしみじみと同意。もうからかうのも馬鹿らしくなるくらいの、軋人と柚島のリアル夫婦っぷり。もう、恋人同然とかバカップルってレベルじゃありません!!
実はもうこいつら、結婚してるんじゃないのか、という疑いすら湧いてくる。あれか、内縁関係ってやつか!?

「でもやっぱり欲しいのは、強いて言うなら女の子かな。今回のことでつくづく感じたわ、うん。男で、あんたみたいにガラ悪く育たれても困るし」
「馬鹿、こんな紳士を捕まえて何言ってやがる。俺は、男がいいな。女ばっかりなんて、それこそうるさくて、ろくなもんじゃねえ」

男の子だ女の子だ、と自分の子供がどちらかいいか、真剣に言い争うこの二人が、未だに恋人ですらないのが、今更ながら信じられないというよりも、化かされている気にすらなってくる(苦笑 もうこの二人にとって、今更好きだの恋だのと鞘当てする必要すらないのかもしれないなあ。七美から預かったナナを巡って張り合う姿は親バカそのもので、あーんイベントという、ナナちゃんグッドジョブ!な、ニヤニヤシーンもあるものの、ナナが撒き餌になって二人の仲が進展するという流れではないんですよね。
まず二人の距離感は前提かつ鉄板としてもう既に実態的に夫婦同然というのを踏まえた上で、ナナという子供を柚っちと軋人の間に置くことで擬似的な新婚夫婦(初めて子供が出来ました編)を再現しているんですよね。
なにしろ、以前軋人が柚っちの家に泊まりこむイベントで、既に新婚夫婦(初めての夜編)は既に完遂してたからなあ。
……なにこいつら? まだ恋愛方面では殆ど進展がないにも関わらず、何故か夫婦としてはどんどん進捗しているじゃないか。友達以上恋人未満夫婦同然って、方程式的にかなり矛盾してる気がするんだが、いったいどうしたものやら。
ナナに対する態度を見る限り、この二人は子煩悩になりそうだなあ。上の会話というか対立を見る限りでは、絶対子供二人以上作りそうだし、男の子女の子が出揃うまで。いや、まだホントに恋人でも何でもないんですが(苦笑
でも、既に星弓家では、柚島は殆どもう嫁扱い、身内扱いなんですよね。七美が、ナナを香奈子に預けたのも、彼女を家族同然に見ていたからと言っていいはず。まだ預けた当初は事態が悪化しきっていなかったとはいえ、ナナを取り返しに来る連中が現れる可能性はあったわけですからね。軋人を付けていたとはいえ、本当に他人だったら七美は香奈子を巻き込まなかったでしょうし。
うん。普段はほんとに無茶苦茶で理不尽なくらいな七美なんだけど、実際は非常に繊細で特に人間関係については臆病なくらいに慎重、というか弱気? という側面は前々からちらほらと伺える場面はあったんですよね。五巻での星弓家の両親夫婦喧嘩の回なんか、めちゃくちゃへこんでたし。
はっきり言って、星弓家でもブッチギリのチート能力者の七美が、何だかんだと家族から甘やかされてるのは、実のところ彼女が一番家族の中でもメンタル面が弱いからなのかもしれませんね。そのくせ、責任感や強がりだけは一人前でなんでも一人でやっちまおうとするタイプだし。彩美姉ちゃんなんか、元々家族の中でも一番世話好きなところがあるから、七美に対してはずっとモドカシイ思いをしてきたんじゃないかな。珍しく七美に頼られた時の、あの嬉しそうなこと嬉しそうなこと。
そんな、どこか脆さを内包した強さでもって生きてきた七美の腕の中に飛び込んできた、小さな生命。
ナナを挟んだ香奈子と軋人の擬似夫婦っぷりも良かったけど、でもやっぱり真骨頂は七美とナナの母娘のシーンでしたね。自分が守ってあげなければすぐに壊れてしまいそうな小さく弱い生命を腕の中に抱いてしまった瞬間、彼女がこれまで頑なに守ってきた強さは砕け散り、人としての弱さと成長を得るわけです。
これまで傍若無人なキャラクターだった七美が、甲斐甲斐しくやんちゃな子供の世話を焼き、ナナが悪いことをすればしっかり叱りつける、これが七美かというくらいの真っ当な母親っぷりは、なんか凄かったなあ。誰に言われたからでもなく、自分で考え意識して母親たろうとしているわけでもなく、ナナと接するウチに、彼女の面倒を見るウチに、本当に自然に七美が母親としての振る舞いをしてるんですよね。これは、凄く印象的だった。
宇宙規模の話にも関わらず、七美とナナの話って、そこはかとなく生活に行き詰まりながらも必死に子供を手放すまいとするシングルマザーと、無邪気にやんちゃに振る舞いながら、でも健気に母親を信じて待つ子供の、母一人子一人の物語っぽくなってるんですよね。
しかし、彩子供化のときも思ったけれど、この人は小さい子供を描くのが非常にうまいなあ。可愛らしく元気いっぱいで表情がくるくるかわり、こまっしゃくれていて、なにより健気。覿面に庇護欲をくすぐられます。

今回の話は、原点に帰って、という意図があるのか無いのか。いや、このシリーズ、多かれ少なかれ、このタイトルを主題とした話を一貫して続けているんですが、今回も世界の平和と個人の幸せを天秤にかけるような話に。
このシリーズって、安易に「人の命は地球よりも重い」という類の妄言を信奉して、青臭い理想論にしがみついてるわけじゃあないんですよね。きっちり、大を生かすために小を殺す必要性、正しさ、大切さを重視し、決して蔑ろにせず、その重み、責任の大きさを踏まえた上で、その上で身近なもの、肉親の情の偉大さを伝えようとする姿勢は、とても好き、大好き。
大切な人一人守れずに、もっと大勢の人を守れるかーー、という類の二兎も三兎も全部総取り的な現実無視の無茶なせりふは、基本的には大嫌いなんだが、これはそういうのとは一線を画してる感じなんですよね。
加えて、七美の場合、地球を守る立場というのは、本当に自主的にやっていることなわけです。そういう役職についているわけでも、それで報酬を受け取っているわけでもない。まったくのボランティア、好意に過ぎない。だから、実のところ彼女を責める権利って、地球の側にはまるで無いんですよね。自分の大切なものと、地球を天秤にかけたとしても、裏切り者と罵れる権利を持つものは、地球にはいないと思うんです。それでも、七美は苦悩し続ける。ちょろっとでも、自分がどう行動しようと責められる謂れは無い、という方向性の考えを思い浮かべもしない。根本のところで、この家族の人たちはみんな真面目なんだよなあ。

はあ、今回も本当に素敵なお話でした。このシリーズを読むと、毎度素直に、家族っていいなあ、と思えるんですよね。この一家、ほんとに大好きだわ。

あとがきを読む限り、そろそろこのシリーズも終が見えてきたっぽい。次が最終巻と明言しているわけではないのですが、最終章には入っていきそう。当然、星弓さん家のお嫁さんのお話なんでしょうね?w

世界平和は一家団欒のあとに 8.恋する休日5   

世界平和は一家団欒のあとに〈8〉恋する休日 (電撃文庫)

【世界平和は一家団欒のあとに 8.恋する休日】 橋本和也/さめだ小判  電撃文庫

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ああ、もう否定はしないんだ柚っち。

このあいだ久し振りに三人で帰ったときなんかねー、あの二人ときたら『そういえばこの間のあれ、どうなったっけ?』『それなら昨日ちゃんと言っといたじゃない。しっかりしてよ』とか、もうアレとかコレだけで会話してるの。傍で聞いてる身としては、もうこれ、どこの熟年夫婦ぅー!? みたいな感じでね。もう香奈ちゃんが呆れながらお兄ちゃんに靴下の場所を教える光景まで目に浮かぶよ。


というわけで、毎回家族の一人にスポットを当てて物語が展開するこのシリーズも、遂に星弓さん家のお嫁さんこと、柚島香奈子のターンきたぁぁ!!
よっしゃ、テンションあがってきたッ。
とか言いつつ、実は妹・美智乃のターンでもあったわけなんですけどね。
星弓家のお婆ちゃん。随分と昔になくなっている織花と、祖父の腹心である煉次の若かりし頃のラブロマンスがまた、セピア色をして切ないんだ。
かつて、大切な存在を守ると誓ってその誓いを果たせなかった男の哀愁が、数十年の時を超えて、織花に瓜二つだという美智乃へと差し向けられるというお話。
こうして見ると、男と言うのはいつだって思いあがっていて、女の子の本当の気持ちになんか気づいていないのだ。それが優しさであれ、愛情であれ、ただ一方的なものでしかないのなら、女性はそれを受け入れない。その人の事を想っていてこそ、受け入れない。ただ守られることを良しとせず、支えあって生きていきたかったという願いを、男は大切に思うが故にわかってやれない。

「守るだの守られてるだの、たったそれだけの関係なんて、ちょっと寂しいじゃない?」
「私たちはお互い様よ。できれば対等な関係でいたいの」


そう考えると、尻に敷かれて頭が上がらない関係というのは、むしろ最適なのかもしれない。女は負い目に思わず、男は思い上がらず、素直な感謝で結びあう、それはきっと、素敵な絆。
改めて、香奈子と軋人の関係は見ていて気持ちいいなあ、と思わされた。香奈子は本当にいいやつと巡り合えたと思うし、軋人も勿体ないくらいの娘に引っかかったもんだ。
それにしても、香奈子が軋人の事を好きなのか、と問われて明確に否定とか誤魔化しとかせず、消極的にだけれど認めるそぶりを見せたのは驚きだった。柚っち、ちゃんと自分の気持ち認めてたのかー。
そうなると、二人の関係が進展しないのって、二人が不器用だから、というよりも、現状維持を二人ともが望んでるから、というべきなのかもしれないな。お互いはっきりとは言わないものの、自分が相手を好きで、相手も自分が好きだという感覚は伝わってる。だったら、それでいいじゃない、みたいな。これで軋人が無神経で鈍感でフラフラしがちな野郎だったら、香奈子ももうちょっと関係をはっきりさせてしっかり捕まえないと、という焦燥感に駆られるんだろうけど、軋人ってあれで結構気がきく所も多いんだよね。無精者ではあるんだけど、意外と香奈子のこと良く見てて、自分がまずい行動とって彼女の機嫌損ねたら、ちゃんとまめにフォローにかかるし。大雑把なようで、細かいところに気がついて、香奈子のことしっかり大切にしているし。そうなると、香奈子からすると今の状態でも安心しちゃって焦る必要感じないんだろうなあ。
包容力があると同時に、あいつは無茶しがちですぐ突っ走るから、自分がついていなきゃ、という母性本能を擽るところもあるんだろうし。
隣にいるのが、今の段階ですら自然な状態で、それはこれからもずっと続いていくだろうという感覚。それが、今の状態で二人の関係が遅滞してしまってる原因なんでしょう。
まあ焦らないでも、いい雰囲気にはたびたびなってるからなあ。美智乃が危惧するみたいに、このままなあなあで有耶無耶になっちゃう、って事はないように思う。でも、美智乃も今みたいにもっと二人の背中を押すようなちょっかいはドンドン掛けていいようにも思うな。二人ともあれで意固地なところ少ないし、案外美智乃の企みにひょいひょい乗りそうな所もあるし。余計なお世話ではなく、本当に進展のきっかけみたいな事になってもおかしくなさそうだからね。

とまあ、そんな二人の理想的な関係が、煉次の心に長年影を落としてきた呪縛を解きほぐし、辛く哀しい想い出を温かな想い出へと昇華させたという、終わってみればやっぱり素敵でハートフルなお話だったなあ。
美智乃も、今回はずいぶんといろんな顔を見せたな。普段は破天荒でアグレッシブすぎるくらいアグレッシブな娘だけど、年下なくせに姉さん女房全快な香奈子と違って、もしかしたら美智乃はわりとしおらしくなるタイプなのかもしれない。そういえば彩ねえもわりとそんな所あったような。
さらわれてる時の態度とか、香奈子にポツリと漏らした告白を聞くに、この娘なりに本気だったんじゃないだろうか。そうなると、最後に彼に告げた言葉というのが、けっこう切ない意味を以って聞こえてくる。

叶わぬ恋の、また麗しき哉。

世界平和は一家団欒のあとに 7.ラナウェイキャット5   

世界平和は一家団欒のあとに〈7〉ラナウェイキャット (電撃文庫)

【世界平和は一家団欒のあとに 7.ラナウェイキャット】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

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前巻の感想の締めで、そろそろ弟くんの話をして欲しい。女絡みだと面白そうなんだけどなー、と言ってたら、ピッタリそういう話が送られてきましたよ、いぇい♪(笑
というわけで、星弓家の中で一番出番らしい出番もなかった弟・刻人が主人公の話がきましたよ、の第七巻。そして、新たな嫁登場(ww

いやぁ、もう最高だなこの兄弟は。なんでこんなにカッケぇの? と武者ぶりつきたくなるくらいに格好良い。惚れそう。
この兄をして弟あり。今まで事件に絡んでくるのはだいたい姉ちゃんズか妹ばかりで、唯一の男の兄弟である弟の刻人に関しては人柄については描かれていたものの、深く絡んでくることもなかったのでそのキャラクターについては通り一辺倒のものしか見えてなかったんですが、こうして事件の中心人物として絡んでくると、確かに言われていた通りの人柄だったんですけど、それ以上に実感したのが、もう間違いなくこいつ、刻人の兄弟だわ、というところですか。
もう、そっくりじゃないですか。
性格や考え方の違いはあろうとも、あのオヤジ殿を含めて星弓家の男どもはその根底部分で魂が一緒としか言いようがないね。一本芯の通し方がどう見ても一緒なんだから。なんという背中で語れる男ども。

なんで、<運命>だか<世界>だかが、世界の危機ってやつと星弓家の面々を引き合わせようとするのか、今回のエピソードでなんとなくわかった気がするかも。もしその<運命>だか<世界>だかが、機械的に、もしくは能率的、効率的と言ったらいいか。単純に世界の危機を回避させようとしているなら、もっと相応しい人材がいると思うんですよ。それこそ、非情なほど冷静に、何の斟酌もなく世界を救うためにリスク少なく最善の行動をとれるような正義の味方が。
ところがどうしてだか<運命>とやらは、わざわざ世界の危機を星弓家に持ってくるんですよね。ともすれば、世界を救うことよりも身近な人たちの心や想いを守り助けることを優先してしまうような、あの一家に。
だとしたら、つまりそれが<世界の選択>なんじゃないですかね。
もし世界を救うことだけを考えるなら、たとえば今回のケースなど、あの黒服たちの主張の方が正しいわけですよ(やつら、無能なので余計事態を悪化させてた傾向がありますけど)。ところが、<世界>が事態解決のために世界の危機の中心に引き合わせたのは、星弓刻人であり、軋人の兄弟だったわけです。こりゃあもう<世界>がね、こう言ってるも同然じゃないですか。自分と同時に、その娘も助けて見せろ、ってね。
軋人の双子の妹の一件もあって、この<運命>ってやつは冷徹無情なもののようなイメージがあったんですが、最近はあんまりそう思わなくなってきたかも。なんかね、わざわざ星弓家にばっかり世界の危機を救う役割が割り振られるのは、<世界>が星弓家のやり方を気に入って、信頼してるからなんじゃないかなーと思えてきたんですよ。
惚れてるんですよ、きっと。好きなんですよ、きっと。<世界>だか<運命>だかも。あの一家のことが。

それにしても、毎回毎回感心させられるのが、あの家族間の昔のエピソード。今回についてはあれだ。秘密基地と猫の話。本来世界の危機という大スケールの話が、毎回毎回なんだかんだと日常の延長上にある家族のお話としてまとまってしまうのは、この過去の回想シーンが非常に大きな意味を為しているように見えるんですよね。
傍目からみたら決して特別な出来事ではない、けれど家族・兄弟の間では忘れられない大切な思い出の一ページ。家族の間にある絆の原風景が、そこから広がってるんですよね。そして、どんな大きな大事件も最終的にそこに収束していく。

「猫、いっしょに埋められなくてごめんな」

この軋人が刻人に告げたセリフ。事件には何の関係もないはずなのに、この言葉こそがこの物語における真だったんですよね。もう、このシーンでこのセリフが出てきたときには、泣きそうになってしまいました。そして、この兄弟に惚れた。

しかし、刻人は軋人に比べて真面目で頑固で融通がきかない分、逆に言うと素直だったなあ。柚島と軋人の二人がいつまでたっても素直になれず進展がない(そのわりに環境は順調に整っているのが笑えるが)のに比べて、刻人と梢は見事なくらいに上手くいきそうな気配でニヤニヤ。この少年、意図せずけっこう恥ずかしいことを平気で口にしそうで……いや、それは彼を見縊ってるか。意図せず、にではなく完全に理解して気障なセリフを吐きそう。もっとも、それを恥ずかしいものと思っているかどうかは怪しいけど。梢に対しても、随分サラッと言っちゃってたしなあ。
梢もこれ、喰わせ者の少女だから変にあたふたはしないだろうけど、柚島みたいに尻に敷く、とはいかなさそう。でも、猫属性っぽいから、甘え上手ではありそう。ちなみに、梢はキャラデザインから性格まで、もろにストライクゾーンでした、御馳走様w
うーん、なんででしょうね。弟に恋人っぽい人が出来ました、ってだけなのに、星弓家にまたひとり、家族が増えた感じがして妙に嬉しいやら楽しいやら。
なんで他人様の家族の様子にこんなに一喜一憂してしまうのか。もうべた惚れだな、これ。

世界平和は一家団欒のあとに 6.星弓さんちの非日常4   

世界平和は一家団欒のあとに〈6〉星弓さんちの非日常 (電撃文庫)

【世界平和は一家団欒のあとに 6.星弓さんちの非日常】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

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柚っち可愛いよ、柚っち!
というわけで、今回は短編集だったのですが、星弓さんちのお嫁さんこと柚島の出番が多かったので素直に嬉しかったり喜ばしかったり。
ライトノベルにゃ、それこそ星の数ほどヒロイン様はいらっしゃるわけですけど、柚っちほど【嫁】っぽい感じのするヒロインはなかなかお目にかかれませんよ。
なんでだろう。やっぱり、作品の骨子が家族モノだからかしら。なんだかんだで、星弓家の家族の絆が話の中心になりますしね、いつも。そこに積極的に絡んでくる柚島は、他人にも関わらず既に家族の一員みたいな感覚で存在しているわけで。その上で、軋人に対して彼の性格、考え方、咄嗟の反応、長所短所、全部を飲み込んだ上で、苦言を呈しながらも好きにやらせつつ、でも手綱を握っているっぽいのが、長年連れ添った女房みたいなんですよね。もう、恋人ですらない今の段階で、軋人は柚島に尻に惹かれて頭あがってないし。
でも、なんだかんだ言いつつも、軋人の意見や意地は尊重して支えてくれるわけで。そりゃ、頭あがらんわなあ。柚っち、年下なのにねえ。
もう結婚しちゃえよw


悪党退治は何カロリー?
妹、美智乃が体重増加に発狂して、ダイエットを敢行。このはっちゃけ娘の無茶苦茶な行動に巻き込まれるのが兄貴の宿命なんだろうけど、はっきり言って自分から首突っ込んでるから自業自得なんじゃない? このシスコンめ。
まあ、彼の場合、もう一人の妹の事もあるわけで、なんだかんだと美智乃を溺愛するのも無理ないんだろうけど。


星の王子さま
ナチュラルに星間危機に巻き込まれてるあたり、星弓家の業を感じるわけですが、そのきっかけを軋人に持ち込んできたのが柚島であるのはどう考慮するべきなんだろう。別に、変な想像を巡らせんでもいんだろうけど。
柚島も世話好きなんだけど、これ読んでると軋人も相当だよね。柚島のクラスメイトへの屈託のない友達づきあいの仕方見てると、なんでこいつ友達少ないのかよくわかんないんだけどね。


刃の行方
これが、この短編集でもメインなのかな?
星弓家の面々って、どいつもこいつも殺しても死ななそうなメンツばっかりなんだけど、その中で唯一軋人だけは、やたらと危なっかしいところがあるんですよね。わりとあっさりと、ちょっとしたアクシデントでぽっくり死んじゃいそうな、生命線の細い雰囲気がある。情が深い分、その情が命取りになって、しくじりそうな。
この話は、そんな軋人の危なっかしいところがもろに出たようなお話で。軋人はあれで賢明な男だから、自分の致命的な部分は勿論心得ているんだろうけど、こればっかりは業に近いものだからして、似たような出来事に直面したら、結局また危ない橋を渡ってしまうんだろう。それを繰り返していたら、いずれ取り返しがつかないことになることは承知しているだろうに。柚島からしたら、たまったもんじゃないんだろうけど。彼女の性格からしたら、こんな危なっかしい野郎、そりゃ放っておけなくなるわなあ。


大邪神の夜
珍しい、彩美・七美のお姉ちゃんコンビのお話。随所に、彩美姉ちゃんと竜助が上手くいってる様子が伺えて、この辺ニヤニヤさせられるなあ。
こりゃ、作品が終了するまでに結婚までこぎつけるんじゃないのか、これ。
さて、肝心の内容は、二人の学生時代に解決した事件の後始末、みたいな感じの話で。邪神退治、と見せかけて、過去の人間関係の決着が真相にくるあたり、この作品らしい展開で。
七美って、力は家族内最強だとしても、ほんとに不器用なんだなあ。彩美に対しても、もっと説明の仕方とか誤魔化し方ってのがあるだろうに。それに、力がある分、自分ひとりでやろうとする傾向もあるのかも。なまじ、物事の本質を直観的に誰よりも早く捉える事の出来る人間であるのも、独走の原因なんだろうけど。周りの人間が事態の把握に右往左往してる間にも、彼女は事の本質に立ち向かっているわけで、そりゃ第一歩にこれだけ差がひらいてしまえば、一人で突っ走ってしまうんも無理からぬところなんだろうけど。かと言って、器用にスマートに物事をスパッと解決できるような人間でもないから、だいたいややこしいことになってしまうんだろうけど。
いや、なんでも一人でやっちゃおうとしてしまう傾向は、他の家族も同様か。彩美にしても、そのせいで友人と拗れたんだし、両親もこの間、家族崩壊の危機に陥ったわけで、軋人も妹のことで傷を負ったんだし。大変だねえ、この家族も。そりゃあ、柚島が放っておけなくなるわけだ(笑


そろそろ、弟くんの話もして欲しいところかなあ。でも、こいつ絡め難そうなのはよくわかる。女の影でも見えてきたら、面白そうなんだけどw

世界平和は一家団欒のあとに 5.追いかけてマイダーリン4   

世界平和は一家団欒のあとに 5 (5) (電撃文庫 は 9-5)

【世界平和は一家団欒のあとに 5.追いかけてマイダーリン】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫


ああもう、この一家はホントに仲いいなあ。
変に肩肘張った家族愛とかいうのとは違って、自然な形で仲がイイというのが一番ピッタリくる。
ちょっとした昔の家族間のエピソードがキュっと胸にくるんだこれが。子供のころの七姉と軋人が、二人してこっそり母親のあとを付いて回ってた話なんて、子供なりの親への想いが愛おしくて仕方がない。
このシリーズ、ほんとにこういう傍から見たらなんでもないようなささやかなエピソードの作りが巧いんだ。変に大きなイベントじゃなくったって、この一家が家族に対してどんな心情を抱いているのか、慈しんでいったのか。歴史と今が深呼吸するみたいに感じられて、素晴らしいったらありゃしない。
巻を重ねるごとに冴えわたってきている感すらある。ネタ的に長く続けるのはどうなんだろうと当初の心配をあっさりと覆してくれているのはうれしい限り。
もうこの一家、大好きである。

前巻でくっついた彩美姉と竜助の関係は順調なようで、ニヤニヤ。というか、面倒見の良い彩美姉が、食事危機に陥ってる家族をほったらかしてる時点で、もう二人の関係って順調を通り越して爛熟の域に達してるんじゃなかろうか。このエロエロめ。軋人のセリフじゃないですが、マジで通い妻だな、おいww

ちょっち今回可愛いと思ったのが、へこむ七姉(笑
そういや、最強キャラにも関わらず、最近いいところ無いもんなあ。本人、意外と気にしてたのか。いつも傍若無人な七姉が、弟たちにシュンとした姿を見せたシーンは、これまでとのギャップもあって、なんかキュンと来た、キュン(笑
意外と、というべきなのからしいというべきなのか、結構素直に弟たちにも自分の弱い部分とか見せるのね、七姉は。変な意地は持たないタイプなのか。でも、すかさずフォロー入れる軋人や美智乃は、いい弟妹してるなあ。まあ、その前にさんざん役に立ってない姉ちゃん、言葉責めでいたぶってるわけですがww

今回の主人公だったお母さん。これまでスポット当たってなかっただけあって、いまいちキャラ掴めてなかったのですが……軋人におんぶされてるあのシーンはグッと来た。お母さん、なんだなあこの人も。
母親からしたら、息子にあんな風に背負われるってのはどんな気持ちなんでしょうねえ。
おばさんになったお姫様。少女然とした若々しい雰囲気もいいけれど、義父と一緒に茶の間で時代劇見てたり、ふとした年輪を感じさせる姿もまた、この人にとっては魅力を増す要因になってる気がします。
なるほど、おばさんだけど、お姫様。いいじゃないですか、それ。

一方でますます星弓家の嫁化が進んでる柚っち(笑
さらっとうちで暮してもいいんだぞとか誘うな、軋人w いやもう家族みたいなもんという無意識から来た言葉なんだろうけど、よそ様の年頃の女の子にいうセリフじゃねえってばよ。
とはいえ、柚っちも軋人を完全に尻に敷くのは当然として、パパをはじめとして七姉や美智乃、果てはじい様までいいように手綱を取り始めてて、既に星弓家の人間を掌握しつつあるような(笑
なんか、頭上がる人がいなくなってきてるよ? 星弓家のヒエラルキィの頂点に手をかけてます、いつの間にかw

なんにせよ、相変わらず面白かったし、なにより読後のこの柔らかな多幸感は、最高です。この一家、ほんとに好きだわ。

世界平和は一家団欒のあとに (4) ディア・マイ・リトルリトル・シスター4   

世界平和は一家団欒のあとに 4 (4) (電撃文庫 は 9-4)

【世界平和は一家団欒のあとに (4) ディア・マイ・リトルリトル・シスター】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫


彩姉ちゃん、めちゃめちゃ不器用な人だったんだなあ。星弓家って、おおむね誰もかれもわりと要領の良い(肝心なところでは不器用だったりするけど)人たちばっかりだったので、彩美の不器用な性格は新鮮なほど。これまで、ほとんどスポットの当たらない人だったので、いまいちどういう人なのかわかんなかったんですが、この話は良かったなあ。一気に星弓家で一番好きな人になりましたよ。
これまで、星弓家の面々って、それぞれあまりにも個性的すぎて、兄弟でもあんまり似てると思うことがなかったんですが、今回の彩美姉さんの話を読んでて、はじめて星弓家の兄弟で主人公の軋人と似てるなあと思いましたよ。どこが、って具体的に言うと難しいんですけど、でも今回はその辺意識して書かれてたようにも思うんですよね。性格だのなんだのを超えた、血の繋がりみたいな領域で。もちろん、幼い頃軋人が彩美に憧れて彼女みたいになりたいと思ったという過去の思い出も関連してるんだろうけど。
身体だけじゃなく精神的にも幼児化してしまった時の彩姉。可愛い、というだけじゃなく、完全に内面が無防備になってしまってたのは微笑ましかったです。成長すると上手く自分の心の内を表現できなくなるのかな、不器用な人は。幼児化した彩美は、本当に素直に心の在り様を表に出してるんですよね。竜助に対して彼女がどう思ってるのか、どれほど心を預けているのか、信頼しているのかが自然と表に出てて、思わずニヤニヤ(笑
高校時代のエピソードを見てると、あの態度は確かに分かりにくいですよ。竜助が鈍感だから、で片付けるのは可哀想です(苦笑
でも、さすがに25にもなったらもうちょっと上手く自分をコントロールできるようになったのかな。ラストの姉ちゃん、とっても素敵でした。
あのカップルはいいですよ、素晴らしい二人です。
姉ちゃんの青春時代。曖昧なまま終わってしまったそれは、今になって苦い真実が明らかになってしまったわけですけど……この作品ってポイントポイントで容赦ないんだよなあ。
彼女、どんな思いでそれを守ってきたんだろう。ただ、今後はただ抱え込むだけでなく、真相を知りながらもなお絆を切らさないことを選んだ人がいてくれるようになったわけで。重さに押し潰されずにいることを願いたい。

ところで。
ゆずっちは、着実に嫁ポイントを稼いでますねえ(笑
なんでかこの娘は恋人とか言うよりも、嫁というイメージが膨らんでいって仕方ないのですが。今回も将来子供ができた時にどんなお母さんになるのかというのが如実に伝わるエピソードでw
あの失言とか、もろに自分で外堀埋めてってるしねえ。もう、無意識領域で既に将来的に星弓家の嫁になると思ってるとしか……w

世界平和は一家団欒のあとに 3.父、帰る  

世界平和は一家団欒のあとに 3 (3) (電撃文庫 は 9-3)

【世界平和は一家団欒のあとに 3.父、帰る】 橋本和也/さめだ小判  電撃文庫



前作で感じた、この作者が大確変に入ったという感触は、どうやら勘違いではなかったようで、これならあとこのシリーズが何作続いても、新しい作品を手掛けても、間違いなくどれも面白くなるわ。
それぐらい、揺るがぬ土台の強靭さを強烈に感じさせられた第三作。

異世界に召喚され、魔王を倒した元勇者という経歴を持つ経営コンサルタントのオヤジ殿の帰還と、かつて父親が救い、お姫様だった母親の故郷である異世界から現れた二人の旧友だという年上の女性の出現。

父親と息子の複雑な関係と、少年のほろ苦い初恋という要素をこれでもかとぶちこんだ、今回はまさに真っ向から青春! って感じの話だったなあ。これにちゃんと、世界の命運という要素を短絡的に矮小化せずに基幹部分に組み込んでるのは、正直すごいと思う。世界の命運と個人の事情という本来なら比べるべくもないものが等価にリンクされてしまうものをセカイ系なんて括りでまとめるようなケースもあるけど、これはそれらとはどっかが明確に違うんですよね。
まあその辺の分析は、自分得意じゃないので脇に置いておいて。

今回素晴らしかったのが、なにはなくても親父と息子という家族関係の中でもある種特別な関係の、本作での描き方。
不自然に敬愛しているわけでも、敬遠しているわけでもなく、なんとなく当たり前に父親のことは好ましく思ってる、というあたりはとてもごく普通の息子としての父親への感情なんじゃないだろうか。それでいて、父親のことをそろそろ親父と呼ぶべきかなんて考えつつも、ついつい父さんと呼んでしまってまあそんなものだよなあ、なんて思っている、なんてところは思わずニヤニヤしながら読んでしまった。
この年頃の子供の父親に対する何も特別ではないフラットな感情を、こうも何気なくも染み透るような表現で描かれると、正直参ったなあと思ってしまう。こういうのを巧いというのか、それともセンスの問題なのか。
そんな息子が、あれだけ感情的になって親父の判断に反発したのは、これってエルナのためという部分もあるだろうけど、それとは別に、自分がして欲しかった自分の好きな親父の答えから、現実のオヤジが出した答えが違っていたのが許せなかったんじゃないだろうか、なんて思う。尊敬していた相手が自分を落胆させるようなことをしでかせば、どうしても人はそれを裏切りと感じ怒りと反発を抱いてしまうものであるからして。
うむ、そうなると軋人は地の文で書かれるところの内心で思っているよりも遙かに親父のことを尊敬して信頼して大好きであるということになってしまうわけか。……ぷぷっ、恥ずかしいな、そりゃあ。

一方の親父の方だけど、こちらはこちらで息子を落胆させるような行動をとるにはそれなりの訳があるわけだ。読んでるこっちも、おそらくは反発心を抑えきれない軋人だって頭では納得せざるをえないような理由が。むしろ共感を覚えるという意味では、親父の方が支持者は多いかもしれない。原因であるエルナですらそうだしな。軋人たちが親父の理由に抗える、抗ってしまうのは、むしろその理由の当事者だからこそなんだろう。
そうして、親父の理由に真っ向から対抗できるのも、当事者だからこそなわけだ。
親の心子知らず、というわけじゃなく、子の心親知らず、というわけでもなく、お互いにお互いの想いをちゃんと理解し、それでも譲れず真っ向から大喧嘩。
家族モノとしちゃあ、最高の舞台である。
さらにそこから、容易に越えることのできない家族の長、父親という存在の精神的&物理的なでっかい壁というものをしっかり示し、その上で男の子の意地ってやつを貫き通してその壁を乗り越える、というある意味父親殺し的な儀礼要素も詰め込んでて、いやはや、父親ものの話としては近年稀に見る爽快感と満足感。

最高でしたーーー!!

ちょっと残念だったのが、初恋の方で、軋人がエルナの事を意識する過程のエピソードがもう少し欲しかったかな、というところだけど不満というほどでもなく。むしろ並行して柚島加奈子としっかり、しかもこれまでの巻よりも遙かにイチャイチャさせていた点に感心させられたなり。
どうでもいいんだが、私はこのヒロインは加奈子と下の名前で呼ばれるより、柚島という呼ばれ方の方が好きだ。とくに理由はないんだが。

世界平和は一家団欒のあとに (2) 拝啓、悪の大首領さま  

世界平和は一家団欒のあとに 2 (2)

【世界平和は一家団欒のあとに 2.拝啓、悪の大首領さま】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫
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大確変入りましたーーっ!

面白い。面白かった。すごく面白かった。
これはデビュー作だった前巻より明らかに、そして格段に小説としての完成度があがり、物語のバランシーが上手くなっています。それが小さく纏まってしまう方向ではなく、ちゃんと躍動感ある面白さの上昇へと繋がっている。デビューから二作目で、こうも着実かつ大幅に実力のステップアップを見せるとは、素晴らしい。次巻以降も着実に標準以上の面白い話を書いてきてくれるという信頼感、安心感を凄く感じました。経験的にですが、こういう人は末永く読み応えのある作品を世に送り出し続けてくれるタイプです。


家族全員、特殊なチカラを持ち、なぜか世界を危機から救う役割を押しつけられる星弓一家。
前巻では、世界の平和よりも家庭の家族関係の問題、なんて謳いつつもその問題は一般的な家庭の家族の問題とはかけ離れた、不可解な運命を押し付けられたこの家族にしか起こらないような特別な、そしてかなりヘヴィーな事情で、けっこうシリアス度と重たさが感じられる話だったのだけれど、今回はシリアス度が大幅に削られてます。その分、明るくテンポのいい話調で頚木から解き放たれた主人公たちキャラクターが伸び伸び動いてるような感じ。

今回は以前に主人公の軋人が潰した悪の組織の首領の一家のアフターケア。軋人が組織を潰してしまったために、首領だったお父さんはすっかり落ちぶれリストラされたサラリーマン状態(笑
世界征服をねらう悪の組織って、具体的に何をしてたんだか分からんのだけど。それまでは家族関係は非常に良好だったようで。先祖代々悪を成してきた家系の一族でありながら、どうしてこんなに温かな家庭なんだか(苦笑
でも、いいんですよね、これが。落ちぶれた父親の姿に失望しながらも、本当は父の背中の大きさを信じて疑わない幼い次男。情けない父親に反発しながらも、自分なりのやり方で父や祖父の生き方を継ごうとする長女。悪を卒業して、普通の生き方で家族を守っていこうと決心する父親のたった一人の味方になって暗躍する長男。
なんだかんだと、子供たちみんなオヤジさんの事が大好きで、バラバラになりかけていた家族に、絆が戻り新しく再出発する姿には、ちょっとウルウル。

主人公の軋人は、ちょい皮肉屋で短気だけど、根っからのお節介という性格は、自分の事よりも他人のことでムキになって一生懸命になる方がよく似合ってる。これは妹の美智乃も一緒で、正義の味方の一家というだけあって他人事に首を突っ込んでいる方が生き生きしてるんじゃなかろうか。
七美姉ちゃんだけは、相変わらず傍若無人に突っ走ってるけど。ポマードポマードって、どこの都市伝説怪人扱いだ(笑
そして、ぶきっちょな軋人を脇から堅実にサポートしてくれる、いつの間にか相棒みたいなポディションにストンと納まってる柚島加奈子。テンション低めのクールビューティにも関わらず、要所要所で上手いこと軋人の尻を叩くんですよねえ。一歩退いた後ろから、軋人のことをしっかりと支えてるような感覚。
なんかもう、ここらへん恋人とか通り越して旦那の扱い心得た嫁さんみたいで(笑
雪女な性格はもとより、妹の同級生で年下。おでこが特徴的なデザインと、もはやこの女、パーフェクトであります、先生!!

一方で、今回新登場の悪の首領一家様も、なかなかキャラ立ってて。というか、オヤジさんの初登場時のインパクトは……w 
表紙を飾る長女の銀子嬢は、これ完全に頭の弱い獣系娘だな(笑
しかも、ぺったん。ただ思い込んだら一直線なだけあって、気風も良くって暴走しているにも関わらず、なかなか気持ちの良い女の子でした。
しかし、この娘のやられっぷりがありえねーーっ!
軋人、やりすぎにも程がある。かつてここまで盛大かつド派手に粉砕された女の子キャラがいただろうか(爆笑
大丈夫だとは思うけど、フラグ立ってませんよね。この手の娘って、懐くと凄いからなあw

まー、とにかく面白かった。次への期待もクライマックス!
 
12月3日

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