驚いたよ真道さん!!
うん、予想外と言えば予想外。超展開と言えば超展開。
なんか、予想もつかない展開の連続でこの先どうなるのかがわからない! という作品だったのが終盤に入ってわかりやすい展開に収束してしまって、このまま想像の余地の範囲内で決着してしまうのかな、と肩を落としていたら、結末はともかくとしてそこに至るためにぶん殴る棍棒の種類が完全に想像の斜め上だった、という感じ?
あれだな、最後河原で真っ当に拳で殴り合って終わるのかと思ったら、いきなり片方のパンチがロケットパンチににあって相手ふっ飛ばした、くらいの予想外だった。わかりにくい? 恐縮です。
いやでもね、デウスエクスマキナならぬ謎にして最強の少女、或いは女の出現というのは、ある意味野崎まどの持ち技なんですよね。沙羅花に関してはなんか弱いなー、と思いつつも異方存在だったことで鍵となる女は彼女だったのか、と思ってたんですが、違った、真打ちがここで控えていたとは。
名前、最原最早じゃなかろうな、と二度見してしまいましたぞ。黒いセーラー服というのがまたあざといし。
でも、わざわざ最後にこんな「野崎まどです!」と自己主張するようなネタを放り込んできたことに関しては、色々とうがってしまう部分もあるんですよね。「女」というデウスエクスマキナに、「死」が断絶ではなく世界、或いは次元の移動にすぎない、という概念。一度、途中から「ありきたり」とも言える展開に方向転換して最後までそのまま行ってしまうものの、そのケリの付け方に関してだけ、強烈な自己主張、存在証明、私は此処に居るぞ、どうせ結末が決まっているなら、その為の方法は自分の武器でやってやる、みたいな?
一方で、もし、途中で横槍が入ったのでなければ、TVアニメという初めてのジャンル、多人数との共同作業、多額の金が絡む環境、などのプレシャーから、無難に日和った、なんて風にも見えてしまうのですよねえ。
まあ、期待値をずんどこあげまくって見ていただけに、最後かなりハッチャケたとはいえ、やっぱり方法こそ突拍子もなかったものの、決着点については無難なところに落ち着いてしまっただけに、物足りなかったと言わざるをえないです。
花森くんに関しては、シワが無理やり過ぎて全然年取ったように見えなかったんですけど。この男、どれだけ年令を重ねても軽薄さが全然トレてないじゃないか。
育ての親を自認しながら、実は光源氏計画実行してるんじゃないかという疑惑あり。いやまあ、理想の嫁を育てるというプランニングから考えると、完全に失敗していると思うのだけれど。
品輪博士についてもこれ、完全に予想外。まさか、自力で行ってしまったのかこれ。ザシュニナも想定して居なかったレベルの天才だったんじゃないか、あの人。
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