さて、皐月賞に向けた前哨戦もこれが最後。皐月賞トライアルには指定されていませんが、賞金上積みによる皐月賞出場を狙って、有力馬が最後に駆け込んでくるレースであります。
まあ、実際に皐月賞ではあまりイイ結果が残せているとは言えないのですが。なにしろ皐月賞まで中二週ですからね。

それでも、今年は粒ぞろいの逸材が出揃ってきています。
フォゲッタブルの半弟、つまりかの女傑エアグルーヴの子供であり、今年大ブレイクしているキングカメハメハの産駒。まさに超良血馬、大型エリート。ルーラーシップ。
良血といえばこちらもそうでしょう。あの伝説の名馬ディープインパクトの甥にあたり、出走メンバーの中では随一の時計を誇るリルダヴァル。
タイキシャトル、タイキブリザードなどを擁して競馬界を席巻したサイボーグ軍団タイキシリーズ。そのタイキの冠名をそのまま背負った、その最終兵器にして決戦存在。ザ・タイキ。
戦歴三戦にして、ヴィクトワールピサ、アリゼオ、コスモファントム、ハンソデバンドといった強豪たちと既に勝敗を競い、その実戦経験ではメンバー随一のダノンシャンティ。

メインとなるのは、まあこの四頭でしょう。さらに、スプリングSで二着に入りローズキングダムに先着しているゲシュタルトに前走勝っているミッキードリームあたりまでは押さえておいていいかもしれない。

本命はリルダヴァル。骨折休養明けというのが唯一の心配点ですが、何より野路菊賞の勝ち方がとんでもなかった。怪我せず順当に行っていたなら、間違いなく、疑いなく、ヴィクトワールピサ、ローズキングダムとともに三強を形成していた逸材。
その素質をそのまま発揮出来たのなら、たとえこのメンバーでも頭ひとつ抜けているかもしれない。
ルーラーシップは、前走の勝ちっぷりがこいつもとんでもなかったんだなあ。斜行してきた馬にもろに体当たりされて、馬体がくの字に折れるほどつんのめったんですよ。普通はそこで馬がやる気を無くしてしまうものなんですが、ルーラーシップはそこから態勢を立て直し、一度止まった脚を再起動して、再加速。勝っちまったんですから本当にとんでもない根性に性能だ。
勝ち時計こそ遅いですけれど、この不利の影響を考えるとだいぶ考慮に入れた方がいいかもしれない。
ダノンシャンティも侮れない。戦ってきた相手がホンモノの一線級。皐月賞でも間違いなく人気になるような面々。そいつらと互角にわたり合ってきたんですから。アリゼオには先着してるし。
ザ・タイキがまだ本格化していないのを鑑みれば、もうこの三頭に絞って勝負してもいいんじゃないかというくらい。
いや、今年の牡馬クラシックは質が凄いわ。


結果

うわぁぁあ、タイキ軍団の秘蔵っ子がーーー!!(号泣
直線残り200メートルでの悲劇。鞍上の武豊が鞭を入れた瞬間、ザ・タイキが故障発生。つんのめって転倒し、競走中止。残念ながら開放骨折を起こしており、予後不良とのこと。あー、なんてこったい。タイキ軍団からは久々の大物候補だったのに。今はまだ未成熟だったけれど、秋以降には本格化、将来的にはG1の一つや二つ取れるに違いない、あるいはそれ以上を狙えるだろう器だったはずなのに。
ショックだ。
鞍上の武豊も腕を骨折して、今年上半期はもう復帰は無理だなこれは。皐月賞で乗るはずだったヴィクトワールピサも、誰かに譲らないといけなくなってしまった。

この大変な事故の影響は、丁度隣を走っていたルーラーシップにもろに影響。直接ぶつかったりはしなかったものの、加速しだしたところだっただけに騎手も馬も気を取られて足が止まってしまった。事故がなかったとしてどこまで伸びたかは分からないけれど、足が止まったのは間違いないだけに、非常に勿体無いことに。これでルーラーシップ、皐月賞出馬はほぼ不可能になっちゃったしなあ。
同じく隣にいたリルダヴァルにも影響があったのかな。なんとか三着に食い込むも、半年ぶりのブランクもあったのかも。
まあ、勝ったダノンシャンティが現段階では一枚上手だった、と言ってもいいかもしれない。一線級と互角に戦ってきた実力は伊達じゃあなかったというわけだ。実際、レース運びは横綱相撲。非常に強い押し切りだったと言っていい。

とはいえ、こうなってくると大本命はヴィクトワールピサとなりそうだなあ。ただ、鞍上がどうなるか。