徒然雑記

終日のたりのたりかな  
  オロチのまどろむ庭TOP  読書メーター  月刊書籍発売カレンダー  書籍感想・殿堂作品
  書籍感想・著者索引(表紙絵附) 書籍感想・著者索引(シンプル版)  書籍感想・作品タイトル索引(シンプル版)
  11月の漫画新刊カレンダー  11月のライトノベル新刊カレンダー
  12月の漫画新刊カレンダー  12月のライトノベル新刊カレンダー
 

水口十

絶対城先輩の妖怪学講座 十二 ★★★★   



【絶対城先輩の妖怪学講座 十二】 峰守 ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

傍若無人な黒衣の妖怪博士・絶対城の活躍を描く伝奇譚、第12弾!

『真怪秘録』をまとめる中で、妖怪学の限界を感じたという絶対城。熱意を失った彼は、文学部の非常勤講師として妖怪学を教えてくれないか、という織口からの誘いも断ってしまう。
そんな中、礼音が何者かに狙われていることが発覚。大切な人を守るため、事件の調査に乗り出す絶対城だったが、一方で、その一件の解決をもって妖怪学徒を廃業するとも宣言し――。
猫また、猫ばば、五徳猫。事件の鍵を握るのは『猫』!?
絶対城阿頼耶、最後の事件!

礼音さんがタフすぎるw 礼音が狙われてた案件、あれ彼女じゃなかったらほとんどが普通に事故死しちゃっているケースのはずなんだけれど、素の身体能力の高さからひらりひらりと回避して当人ケロリとして最近ちょっと運が悪いなあ、くらいの認識でしか無いあたりがさすが礼音である。このあっけらかんとした性格が、絶対城先輩の心の助けにどれほどなってきたか。
今回なんぞ見てて微笑ましいほどの仲睦まじいカップルでしたもんね。礼音は元より絶対城先輩もわりと素直なので今更好意を照れ隠しとかしないので、率直にお互いを気遣い合う関係は見てて温かいものでした。かと言ってそれほどベタベタしないサッパリしたところは二人らしいのですけれど。
はからずも同棲生活になってしまってからも、まるで色っぽいことにはなってませんでしたし。いやそう言えば恋人になる前も一緒に住んでた時期があったっけか。その時より関係は進んでいても、それでイチャイチャしだすかというとそういう二人ではないんですなあ。
それでも、旅行に行った時のあのギューッと抱き合ってぬくもりを伝え合うシーンは、恋人というよりも、そして夫婦というのでもなく、なんというかこれからもずっと人生のパートナーとして共に歩んでいくという仲睦まじさを感じる場面で、二人の関係の結実を思わせてくれてジーンと来たんですよね。
白鐸という目下の脅威を退けて、『真怪秘録』の編纂も一区切りついてしまったところでいわゆる「燃え尽き症候群」のようなものに罹ってしまった絶対城先輩。一方の礼音も大学三回生に進級するにあたって今までのまま経済学部で勉強していくのではなく、今最大に興味ある妖怪学の道へと進んでみたいと考えるようになり、とお互い次の段階を考えるところに来ていたんですね。
そこでこの「猫」の事件はさて最後の後押しになったのか。絶対城先輩に妖怪学の奥深さをもう一度教えてくれる、という意味ではよいきっかけになったのでしょうけれど、何気に今までで最大のピンチとなりかねない最大の敵だったんじゃないですか、これ!?
杵松さんとの雑談で出てきたパソコンの連結についての話が伏線だったとは思いませんがな!
本作では実際に本当の「妖怪」は出さない、という方針で一貫していたと後書きでも触れていましたけれど、今回の「猫」を含めてどれもある意味本物の妖怪よりも突拍子もない「正体」で、いやあぶっ飛んでたなあ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花、じゃなくて幽霊の正体見たりビオランテ、みたいな感じのものばかりで、その突拍子もなさがまた面白かったんですけどね。
でも、それで不気味だったり得体の知れなさが陰気な感じにならなかったのは、礼音の明るさに牽引されるどこか作品全体に流れる呑気な雰囲気ゆえだったのでしょう。メインとなる絶対城先輩も、傍若無人なんてあらすじに書かれていますけれど、実際は非常に紳士で人柄が伝わってくる優しいキャラクターでしたので、この人を見てて嫌な感じになった事はなかったですし、相対する「敵」はみんな想像を遥かに超えた存在でありつつ、今回の猫のようにどこか「スットボケた」愛嬌を持っていたのが、和やかさにつながっていたように思います。この物語の持ち味というか特色でもありましたね。
礼音と阿頼耶くんには幸せになってほしいものです。二人の将来、についても具体的に色々と考えているようでしたしね。心残りは、杵松さんと織口先生の関係がどうなってるの? と、そこんところ不明のまんま終わってしまった所ですけれどw
これで終わってしまうのが本当に寂しくなる、慣れ親しみを抱かせてくれた作品でありました。


シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 十一 ★★★★   



【絶対城先輩の妖怪学講座 十一】 峰守 ひろかず /水口十 メディアワークス文庫

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

『白澤』の脅威は、ついに杵松にまで及ぶ。親友を救うため手掛かりを探す絶対城と礼音は、郊外にある国立文書館へとたどり着く。そこで白澤の正体と目的を知った二人だが、白澤の追手から逃れるため身を隠すことに。しかし、その先にも魔の手が迫る―。白澤に対抗する手段を探し、師匠のクラウス教授や、同じ妖怪学徒の櫻城晃の協力も得る。しかし白澤は絶対城を取り込むべく、妖怪知識の全てを得られると誘惑し…。最愛の先輩を救うため、一人残された礼音は―。

今回の表紙絵の絶対城先輩はいつもにも増して妖しい雰囲気だなあ、と思ってはいたのですが、なるほど今回の話には相応しい姿ではあったんですなあ。
まあ絶対城先輩って各表紙の妖しい怪しい雰囲気とは裏腹にえらい実直な人なんですけどねえ。見た目と存在の胡散臭さはほんと見た目だけで、付き合ってみると不器用だし生真面目だし誠実だし、非常に可愛らしい人だもんな。そういう人だから、礼音みたいな娘が対等にお付き合いできているんじゃないかと思うんですよね。
今回なんぞ特に、礼音の側が弱気になってる絶対城先輩をずっと支えてましたからねえ。
てっきり敵側になってしまった杵松さんがしばらく暗躍するのかと思っていたら、さすがは絶対城先輩、速攻で見抜いてしまうのだからこの人やはり凄い。決して疑り深い人間じゃないのに、誰よりも信頼しているはずの親友が裏切っていたことに気づいてしまうのですから。気づいてしまうからこそ傷ついてしまうとも言えるのかも知れませんが。
でも、バレた途端に杵松さん、キャラ変わりすぎですよ。元の杵松さんの方が泰然自若として何事にも動じず何を考えているかわからないところがあって、でもなんでも出来るし頼もしいしとこの人がラスボスでも黒幕でも何らおかしくないという底知れなさを感じる人だったのに、白澤になった途端にえらい小物じみた言動しだして……杵松さんはそんなこと言わない!w
ただ見知っているどころか信頼している人が次々と敵側に回ってしまうという追い詰められ方はさすがに緊迫感がありました。白澤には社会的に相手を抹殺するような権力も握ってましたし、さすがにあの人が敵に回ったときには人物が人物だけにたまらんものがありましたし。
ただ、今回の一件に関しては弱気になっている絶対城先輩に対して、礼音の方が慌てず騒がずどっしりと構えていて、絶対城先輩の精神的支柱として踏ん張っていたので、追い詰められていたわりには切羽詰まった感じはなかったような気がします。絶対城先輩自身はそりゃもう切羽詰まってましたが。今回に関しては先輩的に打開の手段がなく為す術なし、という状況だったからかもしれませんが。それに、知識に関する誘惑も効いてましたし。
だから、その分本当に今回は礼音が頼もしかったです。全然怯えずパニックにもならず変に気負うこともなく、精神的に参っていた絶対城先輩の解説の聞き役をうまくこなしてストレスもうまく逃してあげてましたし。パーフェクトサポートですよ。
とどめにラストの一本だたら=すいとんフォームでの登場はなんだかヒーロー見参!って感じで実に格好良かったですし。
あの格好というか装いというか装束? はビジュアル的にもキマっていてあれは挿絵がアレば是非見てみたかったかも。
しかし、先輩なんだかんだと全部謀っていたのか、と思ったら全然そんなことなかったのね! 単に衝動的にしただけだったのね!
それだけならまだいいんだけれど、あとでしたり顔で後付の説明を付け加えて知らん顔しようとしていたあたり、この人もう可愛いなあという印象しか出てこないんですけど。

なんか色々と懸案も片付いてしまって、これで締めと言われても不思議ではない終わり方だったのであれ?もしかして完結した!? と驚いてしまったのですがもう一巻出るようでちょっと安心した。もうちょっと余韻に浸りたかったですしね。
次はついに最終巻。結構な長期シリーズになりましたが、どう〆るのか楽しみです。

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 十 ★★★★  

絶対城先輩の妖怪学講座 十 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 十】 峰守ひろかず メディアワークス文庫

Amazon
Kindle B☆W

四十四番資料室の怪人・絶対城が紐解く伝記ミステリ、待望の第10弾!

『白澤(はくたく)』に襲撃された狐からの情報を受け、警戒を強める絶対城たち。そんな中迎えた夏休み。つきあって初めての長期休みにもかかわらず、礼音は一人、牧場で短期のアルバイトに励んでいた。
優しい夫妻が営む牧場を気に入る礼音だが、いるはずのない子供の影を見てしまう。心細さを感じつつ、休日に近くの川で水浴びをしていると、そこには礼音を心配した絶対城の姿が。二人は牧場主夫妻の発言に疑いを持ち始め──?
“予言”に纏わる妖怪たちの謎に迫る第10巻!
前巻のラストの急展開に胃がキューッとなってたんですが、良かった、さすがは狐さんである。せっかく、絶対城先輩と礼音が付き合い始めたというのに、あんな事があったら浮かれてなんていられませんもんね。
もっとも、この二人が付き合うって具体的になにするのよ? と想像もつかなかったのだけれど、どうやら当人たちにとっても全くイメージが湧かなかったようでお互いどうしたらいいのかわからず、何となくぎこちなくなってしまっているご様子で。
それでも、傍から見てる感じだと本人たちが気にしているほどギスギスしてる事はなくて、当人たちは居心地悪いのかもしれないのですけれど、普通にイチャイチャしてますよ、貴方たち。変に会話が続かないってわけでもないですし、反応に失敗して気まずい雰囲気になったりということもなく、なんだかんだと柔らかい空気感が二人を包んでますし。まあこの二人の場合、定番の妖怪話というネタがありますからね。絶対城先輩はウンチク語らせてたらそれだけでペラペラ喋ってくれますし。それに、こうして見てると礼音ってかなり聞き上手なんですよね。合いの手を入れるタイミングも絶妙だし、疑問に思ったことも良いタイミングで尋ねるし、的はずれなことを聞いて相手を閉口させるような真似もしませんしね。無知だったり素人だったりしても、相手の話をちゃんと興味を持って聞いていたら、変なことは聞かないんだよなあ。お陰様でか、絶対城先輩も随分と喋りやすそうで。
そうやって普通に妖怪の話をしているだけでも、二人の間に流れる空気はポカポカしていて、ご馳走様ですってなもんであります。世間一般の恋人同士とはそりゃあ全然違うんだろうけれど、この二人はこれで十分ラブラブカップルしてますよ、うん。

さてさて、物語の方はというと、ついに白澤と呼ばれる何者かの謎へと踏み込むことになってきた絶対城先輩たち。また、白澤に近しい「予言獣」と言われる妖怪たちが今回のテーマにもなってましたけれど、たしかにこの予言獣ってわりと最近の言葉なのかなあ。「件」などの話で他の作品でも予言獣という言葉はチラホラと見たことはありましたけれど。
しかし、一連の様々な予言獣の正体をこう関連付けていくとは。実在する予言獣の真実をこのような形で位置づけたのは面白かったんだけれど、同時に予言獣と白澤との関連性にも言及していた以上は、あの予言獣の正体ってのは白澤の正体とも無関係ではないってことなんでしょうねえ。
前回のラストにも引けを取らない最後の衝撃的な展開も、あの予言獣の正体に関連付けてみると色々と想像の翼も羽ばたいていきますし。しかし杵松さん、ずっとこう「あれ」なポディションだなーと思いながらも四巻あたりで怪しい役回りを請け負って以来、一切変なとこを見せなかったものですからそろそろうがった見方するのはやめようと思ってたらこれですよ。ついに来たなあ、という感じですねえ、うんうん。
それにしても、準レギュラーの礼音が通う道場の小学生・蒼空くんが一つ年上の剣道少女の海晴ちゃんとと同級生の子清香、二人共以前事件で知り合った子たちだけれど、二人の女の子と面白い関係になってて、この野郎である。まあ三角関係というより、海晴←蒼空←清香という一方的なそれなんだけれど、小学校六年生でこの野郎である。長ずれば主人公だなあ、うんうん。

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 九 ★★★★   

絶対城先輩の妖怪学講座 九 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 九】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon
Kindle B☆W
絶対城を頼り四十四番資料室を訪れた、「狐憑き」に悩む女子学生、葛木葉子。こっくりさんの儀式でお祓いを行う絶対城に対し、葛木は「笑わせないでよね!」と言い放ち、真怪秘録覚書『狐』の資料と共に姿を消してしまう。突然の事態に動揺する一同。しかし、何故か礼音は葉子の声に聞き覚えがあった。声を頼りにして、お祓いと同じ日に礼音が巻き込まれた事件を調べ始めると、海辺のリゾートホテルで開催されるマジックショーに辿り付く。そこで待ち受けていたのは―。
おう、絶対城先輩がこれだけ見事にしてやられたのって初めてじゃないだろうか。クラウス教授にも散々っぱら誂われたけどもうちょい予防線は張れたと思うし。
しかし、ヤラレっぱなしでは済まさないのが絶対城先輩である。やられたらやり返す、と安易じゃないところも絶対城先輩である。相手の土俵で勝負するにはまず相手の土俵って何なのよ、というところから地道に調べ始めるあたりが、フィールドワーク主体、調査主体の妖怪学の徒なんですよねえ。奇術師のフィールドに、ちゃんと妖怪学で勝負しに行ってるのだから面白い。あくまで自分は妖怪学士であるという自負と挟持がなす業なんだけれど、だからといって違うルールで殴り掛かるのではなく、あくまで相手の土俵で挑むあたりは意地っ張りではあるんですよねえ。
まあ、普段から詐欺師紛いのネタを仕込んだだまくらかしをやってるもんだから、似た者同士なのかもしれないけれど、だからこそ余計にしてやられたのが悔しかったんだろうなあ。
しかし、それで感情任せに振る舞わずに礼を失わないのがこの先輩のカッコイイところなんですよねえ。傍若無人に見えてその実、この人礼儀正しさや他者への敬意は事欠かないですからねえ。礼音に対してあれだけぞんざいなのは、まあ甘えであるし肝心な場面になるとすげえ気を使いまくってるしなあ。肝心の礼音には残念ながらあんまり伝わっていないのだけれど、一番根幹の大事にしているという部分についてはちゃんと伝わっているのであんまり問題ないのだけれど。
そう、問題ないことが問題だったんですよね。今の関係で上手く行っちゃってたもんだから、両者ともに踏み込むに踏み込めなかった、とも言えるわけで。お互い、自分の評価というか、相手からどう思われているかについては全く自信持ててなかったですからねえ。傍から見るともうあからさまに好きすぎでしょう、という反応してるのに、肝心の相手がそれにさっぱり気づいていないという鈍感カップルでしたからねえ。さすがに、織口先生も杵松さんも黙って見ていられなくなって、よちよち歩きの幼児の手を引っ張ってあげるような感覚で誘導してくれましたけれど、よっぽど焦れったかったんだろうなあと微苦笑が浮かんできてしまいました。だって、二人ともいちいちそういうお節介するようなタイプじゃないんだもの。その二人が背中押しに来るまでに我慢できなくなったんだから、よっぽどだったんだなあと。

さて、今回の主題は『狐』。妖怪譚としては定番かつ大物でありながら、実在の動物でもあり、また伝承にある狐の話はどれも実際の病気や自然現象などで説明できるものも多く、ネタの豊富さのわりに今回は当初は絶対城先輩も乗り気じゃない感じであんまりテンションあがってなかったんですけれど、本物の「狐」の登場によって、というか見事に狐に騙されたことで俄然やる気を漲らせてたわけですが。
これまでのシリーズだと、その正体は古代の巨大生物だった! みたいな突拍子もないネタが待ってたりしたんだけれど、狐に関しては狐なんだから真怪としての超生物は存在しないんだろうなあ、と思ったら思わぬどんでん返しが。
いやいやいや、うん。クラウス教授の蝉に比べると愛嬌もあってもうマスコットでいいんじゃないか、と思うくらいの代物だったんで良いんですけれど、良いんですけれど。やっぱり狐はイメージ通りの「狐」がいいなあ。

んでもって、ラストでは随分と不穏な展開になってたんですが、幾らなんでも狐舐めすぎてないですかね、それって。あれだけの海千山千がそうそう簡単に脱落するとは思えないのだけれど。
あと、例の人物、身近の誰かって話みたいだけれど普通に考えたらあの人以外考えられないんだが、いやそれにしても、今まで怪しい素振り見られなかったんだが。まあ存在自体当初からずっと微妙に胡散臭い人ではあったけれど。なかなか謎が深まってきた。

にしても、絶対城先輩と一緒でなくても、目を離すと一人で勝手に詐欺師集団と激闘を繰り広げてたりする礼音さん、根っからのヒーローだなあw

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 八 ★★★★   

絶対城先輩の妖怪学講座 八 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 八】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon
Kindle B☆W

絶海の孤島を舞台に、妖怪博士・絶対城が「ダイダラボッチ」の謎に迫る第八巻!

「のっぺらぼう」の力を持ち、真怪でもある妖怪学徒の桜城晃(さくらぎあきら)。彼女が四十四番資料室に持ち込んだ女神像は、「ダイダラボッチ」の謎に迫る手掛かりだった。
すぐさま御場島(おんばじま)と呼ばれる絶海の火山島へ向かうことを決める絶対城と晃。そんな二人のやりとりを見た礼音(あやね)は、女性として、そして絶対城のパートナーとして、晃には遠く及ばないと感じてしまう。
火山島へは一緒に行かないと宣言した礼音は、杵松(きねまつ)と一緒に織口(おりぐち)の「二口」の治療を行ったり、一人でオカルト絡みの相談を解決していく。
そんな中、島にいる絶対城との連絡が途絶え──。
こ、この二人は……。もうね、いい加減両思いにも関わらず、恋愛に対して不器用とか恋愛ベタを通り越して、パソコン触ったこと無いのにいきなりパーツだけ揃えて与えられて、はい自作してみて、と言われた人みたいに「????」が乱舞してるんですが。
ただの無自覚なら自覚認識したらある程度でもなんとかなりそうなんだけれど、絶対城先輩にしても礼音にしてもそういう文化が一切自分に関わらないところで生きてきたもんだから、鈍いとかそういう段階じゃないんですよね。まず、「恋愛」という概念が自分の中にも結実しえるものなのだ、という現実を知覚しないことには始まらないんだろうなあ。ほんと、今の段階だと自分の中に生じている感情についてアホみたいにポカーンとなりながら「???」と首を傾げて右往左往してるばかりだし。これには、ライバルを自称したい晃にとっても苦笑モノなんだろう。現段階においても戦いようがないし、もし礼音が本当の意味でライバルとして機能してしまったら、その瞬間勝負は決してしまうのだろうし。
まあお互い何にもわかっていない状態でも、手探りと本能でわりといい感じに甘酸っぱいことにはなっているので、周りの人たちもおせっかい焼く必要もないでしょうし、みんなこれに関しては結構放ったらかしだよねえ。あの絶対城先輩の礼音への過保護っぷりを見たら、要らんこともしたくなくなるか。絶対城先輩、最初の頃は率先して礼音を引っ張り回してけっこう危ないことにも首を突っ込ませてたのに、今となっては晃さんに巻き込まれただけでも、血相変えてるくらいだし。最近、いちいち礼音への反応がお可愛いんですけど、先輩w
うんうん、こうなると杵松さんにしても織口先生にしても、いい意味でも悪い意味でも余計なことはしないタイプですしねえ。その意味では、率先していらんことをしたがるだろう晃さんをぶっ込んだのは、刺激を与えるという意味においては重要だったのかもしれないけれど、礼音は反応せんからなあ。それでも、モヤモヤ抱えてくれるだけまだ自意識に進展があるのだろうか。
ともあれ、今回のお話の主題はダイダラボッチである。なにかと巨大化ネタを投入してきた本作だけれど、これぞとびっきりも良いところの原典からして超巨大幻想体だもんなあ。それをどう扱うのかと思ったら、まさかの巨大化からの逆回転捻り。
また、最近ちょっとおとなしかった織口先生の悪女っぷりがフル回転していて、個人的には大いに堪能させていただきました。織口先生はやっぱりやりたい放題やってくれてた方がいいですわー。この人が頭抑え込まれておとなしくしているというのは何故かストレスが溜まってくる。だけに、自身のしがらみやら織口先生らしくない生き方を強いられる境遇に対して、快刀乱麻をバシッと断ってくれたのは痛快でした。この人って敵に回すよりも味方してるときの方が頼もしいというなにげに珍しいタイプだし。
ってか、この作品って味方黒い人たちばっかりのような。絶対城先輩と礼音のカップルが一番素直でピュアな気がしてきたぞ

絶対城先輩の妖怪学講座 七 4   

絶対城先輩の妖怪学講座 七 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 七】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon
Kindle B☆W
「顰衆」との一件で、『妖怪学』への意識が変わった絶対城。自分なりの妖怪学論を執筆するため資料整理にあたっていると、紫から「座敷わらし」に関する情報を耳にする。一行は山間の巨木が佇む廃村神籬村を訪れ、座敷わらしの正体を突き止めることに。一方、東勢大学では謎のドラッグが広まりつつあり、絶対城のもとに織口が相談に訪れる。大学と神籬村という、遠く離れた場所での、一見関係のない出来事が次々と繋がってゆき…そしてその脅威は礼音にまで及ぶのだった。
おやおやまあまあ、絶対城さんがそんなことを口に出して言うなんて。妖怪学への意識だけじゃなくて、別の部分も大分変わっちゃってるんじゃないですか?
まあ、彼が礼音をどう思っているかなんて、今までも態度でバレバレではあったのですけれど、当人ではなく杵松さん相手とは言え、あの捻くれ者が思っていることを素直に告白するなんて、随分と人が変わったというべきか、それだけ惚れ込んでいると言うべきか。まあ杵松さんからしたら、あの絶対城が本音を自分にだけ打ち明けてくれた、というのは絶対城本人は実感ないかもしれないけれど、これは嬉しいですよね。杵松さんからすると、友達甲斐のあるやつなんだろうなあ、この変人は。
まあ付き合いの長い人たちからすると、この人のつっけんどんな態度は可愛げでしかないんだろうなあ。見ようとして見てたら、わりと何考えてるかわかりやすい人ですし、その優しさとか気配り上手なところとかも本人が思っているほど隠せてないですし。
段々、絶対城先輩を愛でるお話になってきた気がするぞww

さて、今回のお題は、家に繁栄を呼ぶあやかし、そしてそれが出て行ってしまうと家が滅びるという幸福と不幸の両方を体現している不思議な妖怪である「座敷わらし」。
今回は、その正体をどういう古代生物、或いは巨大生物で持ってくるのかと思ったら、なるほどこれは面白い「座敷わらし」の正体だなあ。一応筋が通っている……のか? 個々人が感じる幸福感と、実際の家の繁栄は違う気もするけれど、相変わらず突拍子もないネタを実に面白く料理して、妖怪話に仕立てあげるものである。この荒唐無稽さが面白いんだよなあ。
しかし、回を重ねるごとに礼音の女性離れした、というか人間離れしたタフネスさが際立ってきますねえ。今回なんぞ、普通の人間なら意識すら保てないくらいの状態だったはずなのに。絶対城先輩がいい所で颯爽と登場してくれるのですけれど、わりと放っておいても礼音さん、一人で切り抜けてしまいそうなほど頑丈というか打たれ強いので、段々と絶対城先輩も微妙に介入するタイミングに余裕見るようになって気配すら……w
でも、礼音のピンチとなると顔色変えてすっ飛んでくる度合いというか焦りっぷりについては、増し増している感もあるので、礼音のタフさを信頼しててもべた褒めしてる弱みかなあ、このあたりw
絶対城先輩も覚悟を据え、礼音は礼音で自分と絶対城先輩との関係について目を逸らさないように決めたためか、当人たちの想像以上に何とも甘やかな雰囲気が流れてしまって、ラブですか? ラブ寄せですか? みたいな感じになってきましたよ。正直、晃はタイミング遅すぎたような気もするのですけれど、いやでもむしろ絶妙のタイミングで三角関係となるべく割り込んできた、と考えるべきかこれは。礼音煽る気満々だよなあ、晃さん。

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 6 3   

絶対城先輩の妖怪学講座 六 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 6】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

「『鬼』の正体は探るな」。クラウス教授にそう忠告された絶対城だが、妖怪学における『鬼』の真相を探るため、節分の時期に行われる厄払いの儀礼「修正会の儀」に参加することになる。
政財界の有力者が集まるパーティで、絶縁した家族と対峙した絶対城は、『鬼』の正体はこの国のタブーであったことを知る。さらに、幼い頃に絶対城の世話をしていた元執事の高岩と再会し、秘匿されていた櫻城晃の死の真相を告げられることに――。
妖怪学最大の禁忌に、黒衣の妖怪博士絶対城が迫る! シリーズ緊迫の第6弾!
惚れたら負けよ、を地で行ってるよなあ、この先輩。礼音もなんで気が付かないかな、と思うくらい絶対城先輩の彼女への惚れっぷりはこっ恥ずかしいんだけどねえ。ドレスアップしてウィッグもつけた礼音を見た時の狼狽えっぷりなんて、そりゃもうむしろアンタを直視できないよ、というくらいなのさ。普通、絶対城先輩みたいな頭が良くて居丈高で何でもお見通し、みたいなキャラは容易に内心をさらけ出さない鼻につくキャラが多いんだけれど、絶対城先輩は他のことに関してはともかく、礼音に関する事柄については本当に態度が実にわかりやすいんで、そこが愛嬌というか微笑ましいんですよねえ。まあ、礼音の事以外でも情に厚くて結構感情的になることも多いんで、言うほど内心がわかりにくいキャラじゃないんですけどね。偉そうであっても意固地ではなく、自分が悪いと思ったら相手がだれでもきちんと礼を尽くして頭を下げる素直さや謙虚さもあるのが、好感度あげてるんだろうけど。
その意味でも、礼音への意地の悪い態度はあれ、完全に甘えてるとも言えるんですよねえ。小学生か。そのくせ、礼音になんかされたら簡単にぶちきれるくせにw
さて、今回はこの国の最大の禁忌、触れること能わずとされ、その謎に近づくものには謎の集団の魔の手が迫る、という「鬼」の秘密に迫る展開。政財界の重鎮たちですら、その影に怯え、実際絶対城先輩の妖怪バカ仲間がかつて鬼の秘密に挑んだが為に、謎の死を遂げ、新たにクラウス教授も警告を受けて危うい目にあった、というこのシリーズ最大の難関であり関門が訪れた、と思ったのだけれど……。
この国において、鬼の伝説はそれこそ無数にあり、「鬼」を定義することすら難しいくらい多種多様の鬼の正体が存在する。とはいえ、一番有名な鬼はなにか、というとやはり大江山酒呑童子の名が上がるわけで、今回もその路線へと入っていくわけだが……あの「古代生物」ネタは何があっても欠かさないのね(笑
ワニの話は、もっと突き詰めていっても面白かったと思うなあ。与太話としても、楽しめる。それよりも、個人的にはあの「街」の話の方が荒唐無稽でしたけどね。山の奥に孤立した隠れ里みたいな集落、とかだったらまだしも郊外都市とはいえ、インフラが普通に繋がって交通機関もアクセスしていて情報的にも物理的にも全く隔絶していない街が、あんな有り様になれるもんなんだろうか。
思いの外、チョロいというか前振りの大仰さに対して中身の浅薄さが顕著だったので若干拍子抜けしていたのだけれど、なるほど本命はあくまでそっちだったのねw
なんだよ、最初から格付けは全然逆だったってわけだ。結局、たちが悪くて手に負えないのって、絶対城先輩の周囲の人間ばかりじゃないか。類が友を呼ぶというのかなんというか。いや、クラウス教授にしても、今回の人にしても、絶対城先輩いいように振り回されてる節があるので、偉そうな態度のわりに実は立ち位置あんまり高くないんじゃないだろうか、絶対城先輩って。杵松さんにも何だかんだ手綱取られてるし、一番下っ端である礼音からして、惚れた弱みで何だかんだ弱いし……礼音相手に傍若無人に振る舞ってるのが、本当に可愛らしく思えてきたw

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 五4   

絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 五】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に、荷物持ち要員として豪奢な屋敷へ連れてこられた礼音。二人を出迎えたのは、清楚な和風美女・櫻城紫だった。
研究の同志である絶対城と紫は、妖怪談義に華を咲かせる。疎外感を覚えた礼音は、近所の河原へと飛び出してしまうのだった。
そんな礼音の前に、朝霧シアンと名乗る不思議な雰囲気の少年が現れる。シアンは大学に戻ってからも、たびたび礼音の周囲をうろつくように。
その頃、礼音がシアンと出会った川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲にも不審な噂が出始めるのだった――。
うん、これはもう絶対城さんが悪いね。親しき仲にこそ配慮あり、てなもんですよ。幾ら気心の知れた礼音だからと言って、いや気心の知れた礼音だからこそあんなふうにぞんざいに扱われてしまっては傷つくというもの。多少礼音も過敏になっていたものの、あんな風に扱われて何も感じないと言うことはむしろその相手に対して無関心と言っていいくらい何も感じていないという事になってしまう。好きだからこそ、大事に思っている人だからこそ、そんな相手から配慮を欠いた扱いを受ければ、痛いですよ。
まあ絶対城先輩が傲岸不遜で横暴な人物でありながら、嫌な人間ではないのは、悪いと思ったらキチンと謝れる事なのでしょう。この人、あれだけ偉そうにしながら、決して肝心な所では意固地にならず素直に頭を下げられるんだよなあ。本当の意味で誠意を込めて心から謝れる人って、案外少ないですからね。要らんところで凄まじく大人気なかったりもするのですけれど、それも愛嬌というもの。むしろそこが可愛らしかったりするのであります。
一方の礼音も、この娘も女性としては尋常じゃないくらいサッパリしてますよね。普通、あんな酷い言われようをしたら、根に持つ、とまではいかない間でもしばらくは引きずりますよ。でも、この娘の場合は一回泣いたらそこでキッチリと気持ちを切り替えられるんですよね。絶対城先輩があれだけ素直に謝れるのも、礼音の方にそれを引っ張りだす下地があるからなのかもしれません。性格的にも相性ピッタリなのよねえ。今となっては、何やら普通に絶対城先輩が礼音の部屋までご飯作りに言ったりする機会もあるみたいだし、場合によっては泊まってくケースも無きにしもあらずみたいだし。それで全く色っぽい話がないというのも、いい歳した男女でありながら変な話なんですが。ってか、礼音に危機感とか警戒心が全くないもんなあ。こいつ、本当に女か?
今回なんて、弱っていたとはいえ逃げ出した大型の野生動物を素手で押さえこんで捕獲してたりしましたし。あの、それってもう女性には無理というレベルじゃなくて、人類には不可能なレベルの所業にみえるんですけどw
合気道って確か人間相手の武術だったと思うんですけれど。

さて、今回も一連の展開は最初は勘違いが原因の妖怪話から、本物の怪異が相手となる真怪を巡る話となっていくのですが、一連の様々なエピソードがどんどん繋がっていって、本筋に束ねられていくミステリー小説みたいな展開はやっぱり面白かったなあ。
ある意味、今回もオチは古代から生き残っていた巨大生物、という範囲内なんでしょうか。河童だもんねえ。
さて、主題となる妖怪は最初から比べると段々メジャーなものになってきているのですが、知名度が高く有名な妖怪の方が、実は踏み込めば踏み込むほど奈落のように深くて広い奥底が広がっているもののようで、どうやら物語の核心となる妖怪は、おそらく日本において最も有名なあの存在……これはワクワクしてきましたよ。
何だかんだと、絶対城先輩と礼音の関係も熟しだしたようで、突拍子もない娘ですけれど、礼音もちゃんと女の子し出してる気がします……気がします! もうちと女子力! 女子力あっぷ!!

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 四4   

絶対城先輩の妖怪学講座 四 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 四】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

『大日本護法息滅会』。東勢大学で最近問題となっている新興宗教団体である。織口准教授によると教祖は理工学部のOBとのこと。大学側からの相談に傍観を決め込む絶対城だったが、教祖が『憑きもの使い』との情報に、早速教団へ妖怪調査に向かう。
しかし、いつも絶対城に協力してくれる杵松が別行動を取ると言い出し何やら様子がおかしい。仕方なく礼音と二人で教団本部に到着すると、そこで待ち受けていたのは長身痩躯の青年教祖、罵王院光陰。
対峙した絶対城は教義の矛盾を突き、見事教団の正体を暴いたかに見えたが、その瞬間、礼音の身体に異変が起こり……。
もしかして、この絶対城先輩って……チョロい?
気むずかしく狷介でひねくれ者で、と性格も面倒くさそうに見える絶対城先輩だけれど、存外可愛らしくてマメなところもある、というのは前回のお話でよくわかったつもりだったんですけれど、今回の絶対城先輩ってそれどころじゃなかったような……。
ちょ、ちょっと礼音さん。あんた、目が節穴じゃないですか? 幾らなんでも女子力少なすぎやしませんか? 実は鈍感なのってあんたの方じゃないんですか?
これ、明らかに絶対城先輩、あんたのこと好き好きじゃないですか。傍から見てるとよく分かるのですが、絶対城先輩の礼音への扱いが劇的に変わってるんですよ。いや、変わっているというと違うのかもしれませんけれど、確かに前までも礼音のことは口ではぞんざいに言いながらも、結構大切に扱っていたのですが、それはどちらかというとまだ絶対城先輩の性格によるもののように見えました。なんだかんだときっちり者でマメで優しい先輩は、身内である礼音の身の安全やメンタル面には結構気を使ってたんですよね。礼音と来たら、自分からあっけらかんとトラブルに首を突っ込むくせに、わりと落ち込みやすいところもありますし。まあ、リカバリーも早いというか易いんですけれど。だからまあ、この危なっかしい後輩に対して、絶対城先輩は乱暴に使い倒すようにしながら、実際はかなり繊細に接していたように思います。
とまあ、ここまでは大切に扱いつつも、あくまで後輩の範囲だったと思うんですよ。礼音が絶対城先輩のことを意識するくらいには、先輩の方も礼音のことを意識はしてたと思いますけれどね。
でも、今回における先輩の礼音の扱いを見ていると、ちょっとそれどころじゃないような素振りが、あからさまに……。相変わらず礼音は、パカーっと口をあけて気がついてないというか気にもしてないようなのですが、先輩から礼音に対して、お前もっとちゃんと女らしく振る舞え、という光線がビシビシと放たれてるのです。まともに服も持っていない礼音に、ちゃんとしたドレスを贈ったりしてるのなんぞその最たるもので、他にも礼音からの恐る恐るのデート(仮)のお誘いにかなり前のめりにデート(本気)として了承してたり、偽装としての恋人設定に先輩のほうが実はノリノリだったり、となんか傍目の仏頂面とは裏腹に、中身の方浮かれてたり色呆けてたりしませんか、先輩!?
先輩の数少ない友人であり、礼音の他では唯一と言っていい相棒である杵松さんが、今回の一件では妙な動向を見せて先輩と礼音から距離を置いていたせいもあってか、普段よりも余計に先輩が寂しそうにしていたのも、礼音に余計に構っていた原因の一つではあるんでしょうけれど、それにしても先輩のアプローチはなかなか笑えましたよ、礼音が女子としては目も当てられないポンコツっぷりで、それらを受け止め損ねていたせいで。まあ、効果がなかったわけではなく、礼音の方もちゃんと理解してないながらも、何となく距離を縮めて行こうという素振りが見えたので、成果はあったんでしょうけれど。
まともな人間づきあいが出来なさそうな絶対城先輩と、食わせ物ながらもまともな人に見える杵松さん、この二人がどうして友人関係になったのか、その馴れ初めから今に至る信頼関係が築かれるまでのお話が語られて、その意味でもなかなか面白く興味深いエピソードでした。思ってた以上に杵松さんの影響力って大きかったのね。意外と親しくなった相手には依存するというわけではないけれど、結構のめり込む傾向が先輩にあるのはよくわかった。クラウス先生についても、前に対立した際は先輩のメンタルが面倒なことになったし。寂しがり屋かッ!
そのクラウス先生は今回も色々と引っ掻き回してくれた気がしますけれど、この人敵として立ちまわると本当に厄介というか面倒くさいというか鬱陶しいんだけれど、味方となるとやっぱり面倒ではあるんだけれど頼もしさが段違いだわな。絶対城先輩だけで十分頼もしいんだけれど、クラウス先生が助言をくれると安定感が違う。

肝心の怪異については、相変わらず前半の常識的かつ民俗学的見地からの怪異現象の解体から、後半のとんでも展開のギャップが楽しい。もう、普通に本物の妖怪だった、という方が安心できるようなぶっ飛んだ存在が出てくるもんなあ。普通に、黒幕の正体はそれまで登場した人物の中から予想していたのに、あれはちょっと予想の斜め上過ぎましたよw

杵松さん、以前からの実はこの人物語全体を通しての黒幕なんじゃ、という疑惑については概ね払拭できたと思うのですけれど、ちょっと違う方面で微妙に怪しい素振りが、ラストなんかでも垣間見えてきたような……。
まさかの三角関係フラグですか?

シリーズ感想

絶対城先輩の妖怪学講座 33   

絶対城先輩の妖怪学講座 三 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 3】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

東勢大学文学部四号館四階四十四番資料室。そこに収められた妖怪学に関する膨大な文献は、絶対城が師匠であるクラウス教授から引き継いだものだった。ある日、四十四番資料室に、独逸語の手紙と謎のスケッチが届けられる。そこに描かれた妖怪の正体とは何なのか。見事スケッチの謎を解いた絶対城の前に、クラウス教授が現れる。久し振りの再会に話が弾む師弟。しかしクラウス教授は突如、資料室を文献ごと返し、妖怪学をやめるよう絶対城に迫り―!?
あれれ? 小さな山小屋で冷えた身体を温めあいながら一晩すごしたり、同じ屋根の下で同棲生活とか、甘酸っぱくもちょっとビターでアダルトなラブシチュエーションが満載だったはずなのに、色っぽさが欠片もないのは何故なんだ!? 疑問を抱く余地もなく、女子力皆無の礼音のせいなんですけどね!! あんた、もうちょっと女の子らしくトキメキなさいよ、ほんとにも〜〜こいつは女らしさというか女っ気が全然ないんだから。大学生にもなってそんな健康的なわんぱく小学生みたいなキャラクターでいるの、なんとかしなさいよ。化粧どころか、女らしい服を買うにも四苦八苦してるとか。ってか、10月になってまでなんちゅう薄着でいるんだ、こいつは。小学生か!!
私生活ではまともに自炊もしてないみたいだし。もう、絶対城先輩を嫁に貰うしかないじゃないか。意外と主夫が似合うことが発覚してしまったわけですし。意外とマメなんだよなあ、この人。律儀なところあるし。行くところがなくて礼音が自分の部屋に連れて帰って住まわせていた、というとヒモみたいに見えるんだけれど、礼音に甲斐性がさっぱりなかったせいか、全然そんな風に見えなかったのはなんともはや。先輩、後で色々と言い訳していたけれど、あの時点で意気消沈していたのは間違いないだろうし、本気で凹んでいただろうから、礼音がちゃんと世話しておけば躾けられたかもしれないのに、むしろ餌付けされてたもんなあ、この娘は。だから、いい年した男女が狭い部屋に同居しながら、なんでここまで色っぽい話にならないんだか。この娘はもう……(苦笑
不遜に見えて、絶対城先輩って無茶苦茶可愛らしいところもあって、むしろ女子力がない少年のような礼音とはお似合いのところもあるのかもしれませんが。こういう男のタイプは、同じく大人っぽい女性とのカップルも絵になるんですが、礼音みたいなタイプと噛みあうと妙に微笑ましくなるんだよなあ、それがいいんですが。

しかし、何がに作者、古代種好きですよねえ。前回の怪物の正体にも度肝を抜かれましたけれど、今回のはそれにある意味輪をかける怪で……いや、これならまだ真怪の方が理解できるんですけれど。クライス教授の秘密、コッチのほうが怖いわ!! 羽根の種類からして、クラウス教授が自称していたモノとは違うんだろうなあ、とは想像ついてましたけれど、妖精さんを期待したワクワク感を返せ!!w いや、実際にはマシンの類なんじゃないかと疑っていただけに、これには度肝を抜かれました。
驚いたといえば、鵺の正体についても、絶対城先輩の出した答えはびっくりしましたけどね。マジでそんな説あるの? 言われてみると、鵺の姿ってその動物に当てはまる気もしないでもないですが。これは面白い話だなあ。

絶対城先輩の妖怪学の師でありながら、再び現れた今、妖怪学の危険性を訴え手を引くように強引な手に打って出たクラウス教授。彼の言うとおり、実際にこれまでも妖怪に纏わる話で危険な目にあってきたのも確か。しかも、それは妖怪によるものではなくて、歴史の影から妖怪という存在に関わってきた人間たちの手によるものなんですよね。クラウス教授の残した警告は、絶対城先輩の過去も相まって不穏な空気を漂わせていくのだけれど、礼音の根っからの明るさが暗い雰囲気を吹き飛ばしてくれるので、随分と楽である。女子力ないけれど、場を明るくすることについては信頼がおけるもんなあ、礼音は。これでもう少し女子力が……というのはどうやら絶対城先輩も同意見のようで、そのうちいい加減我慢できなくなって自らコーディネートはじめるんじゃないか、この人。
怪しいと言えば、なんか回を重ねるごとに杵松さんが怪しく思えてきてしまう不思議。いい人で信頼できる人であることは疑いないのになあ。

1巻 2巻感想

絶対城先輩の妖怪学講座 二3   

絶対城先輩の妖怪学講座 二 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座 二】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室の妖怪博士・絶対城阿頼耶の元には、今日も怪奇現象の相談者が訪れる。長身色白、端正な顔立ちながら、傍若無人で黒の羽織をマントのように被る絶対城は、資料室の文献による知識と巧みな弁舌で、数多の怪異をただちに解決へと導く。夏休み。絶対城と礼音は織口准教授の誘いで、とある田舎の集落を訪れる。そこで二人は、古代より続く奇怪な風習に巻き込まれるのだった。四十四番資料室の怪人が紐解く伝奇ミステリ第2弾。
絶対城先輩、いつの間に貴方そんなに可愛らしくなっちゃって。
確かに前巻でも最初の傍若無人な印象からどんどんと意外と気遣いの出来る人だというのがわかってきて、愛嬌というか可愛い人だなあ、と思える部分は垣間見えてたんですが、礼音と十分打ち解けてきたこの巻ではちょっと他人行儀だったところがなくなって、ほんとに礼音に対していい意味も悪い意味でも遠慮がなくなってきたぶん、彼女に対する対応がえらく可愛く見えるようになってるんですよね。
あーた、ホントは礼音のこと滅茶苦茶可愛がってるだろう(苦笑
これが女性に対する感情によるものか、それとも後輩を猫かわいがりしているのかは判断の難しいところなんですけど、ともかく礼音の事を大事にしているのが随分とあからさまになってきて、思わずニヤニヤしてしまうシーンが多発してきたものだから、こちとら溜まったもんじゃありません。前はもっと絶対城先輩の礼音に向けた言動って、無関心に根ざした辛辣で突き放したようなものの方が強かったのになあ。比べてみたら、随分と態度変わってるんじゃないだろうか。
その辺、無意識に礼音本人も感じ取ってるのか、以前のように彼の言動に腹を立てることも少なくなり、むしろこう満更じゃない感じでデレデレっとし出したのには、参ったというか意外と聡いなあと思ったというか。
何気にあれだけ酷かった女性として最低限の格好も、結構改善してきているようですし。1巻ではさすがにこれはないわー、とドン引きしたもんなー。

さて、肝心の真贋が混在した怪異とそれに纏わる人間たちとの対決、または真相究明は、1巻に引き続いて民俗学に基づいた妖怪モノ、と構えていると椅子ごとひっくり返りそうな展開が待ってます。いや、さすがにそれは予想の斜め上すぎるわーー! とはいえ、件の怪物については某直木賞なんかでも取り扱われたように、こういったケースで登場することについてはそこまで驚かなかったんですけれど、このジャンル跨ぎはやっぱり意表突かれたなあ。いや、この神様の正体そのものよりも、その生き血云々の効能の方が胡散臭さたっぷりですよw
むしろ、ゾッとさせられたのは裸祭りの原型についての薀蓄でした。あれ、マジなん!? そんな話、初めて聞いたんですが、これ本当だとガチで怖いんですけど。

ともあれ、思っていた以上に絶対城先輩と礼音のコンビがしっくりとハマってきた上に、お互いの心がしきりと動いてお互い目を離せなくなってきたので、面白さが本格化してきました。これは、このまま長期シリーズ化所望ですよ。

1巻感想

絶対城先輩の妖怪学講座 3   

絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫)

【絶対城先輩の妖怪学講座】 峰守ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

Amazon

 妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。白のワイシャツに黒のネクタイ、黒の羽織をマントのように被る彼の元には、怪奇現象に悩む人々からの相談が後を絶たない。
 季節は春、新入生で賑わうキャンパス。絶対城が根城にしている東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室を訪れる新入生の姿があった。彼女の名前は湯ノ山礼音。原因不明の怪奇現象に悩まされており、資料室の扉を叩いたのだ――。
 四十四番資料室の妖怪博士・絶対城が紐解く伝奇ミステリ登場!
はじめは現代版【巷説百物語】かと思ったら、最後はMMRになっていた。
ぬらりひょんの正体は○○だったんだよっ!! なっ、なんだってー!?
いやいやいや、いくらなんでもそのネタは面白すぎますよ。それまでの実直な妖怪薀蓄から一転して奇想天外すぎるフリに、思わず吹いてしまいましたがな。それはない、それはないw
基本的に妖怪は存在するも実在せず、という学問的スタンスで進行していただけに、ユーレイちゃんが長年悩まされ続けていた耳鳴りの真相から、ぬらりひょんの正体に基づくある旧財閥の秘されし罪業という展開にはさすがに面食らったのだけれど、傲岸不遜な妖怪狂いの怪人・絶対城阿頼耶と彼の小間使いとして働かされることになったユーレイこと湯ノ山礼音の軽妙な掛け合いと、妖怪に絡んだ、或いはこじつけた事件を次々と解決、もしくはでっち上げて金銭を巻き上げていく、それ詐欺じゃね? というお話の数々は、得意の妖怪ネタをより学問的な方向から掘り下げながら、今までの著作とは違った新境地を構築していて、峰守ひろかずを知らない人も元からのファンの人も区別なく楽しめる作品になっていたんじゃないでしょうか。
実は前から妖怪薀蓄についてはもっとやりたかったんだろうなあ。【ほうかご百物語】では経島先輩がそりゃもうこれでもかと喋り足りなさそうに語りまくっていた薀蓄ですけれど、此方ではさらに深く長くひたすら絶対城先輩が語る語る。遮ったら絞め殺されそうな勢いで語る語る。でも、京極堂以来、こういう薀蓄話は私も大好物なので思わずニコニコしながら絶対城先輩の熱の篭った論に聞き行っておりました。いやー、幽霊って厳密には妖怪のカテゴリーなんだ、あれ! この幽霊の話については初めて知るような情報や目からウロコの内容もあって、思わず礼音と同じく「へぇ!」と唸ってしまいました。いや、この話が本当だとすると、今まで当たり前のように思っていた幽霊の既成概念がけっこう崩れるんですよね。落ち武者の幽霊とか、わりと根本から存在否定されてないですか、これw

さて、鉄甲はしないんですか、と尋ねたくなる怪しい風貌の絶対城先輩ですが、その風体や横行な名前は商売柄(?)の看板のようなもので、ちゃんとした場面ではきちんとTPOをわきまえた格好や言動に移行するあたり、実は社会性については礼音よりもしっかり備えているんじゃないだろうか、と思えてくる。礼音の方が、無地のTシャツにホットパンツという女子大生にあるまじき格好をどんなシーンでも改めないあたり、なかなかどうかしている。ってか、コンパにその格好はないよ、さすがに。それどころか、口絵の礼音ちゃんの格好はどう見ても油断してる部屋着以上のものに見えないんですけれど。これで外うろつくとか学校行くとか、ないわー。この娘に、絶対城先輩の格好を云々言う資格はあんまりないように見える。
まあ、格好はともかく、あの傍若無人な性格について文句をいうのは、それに振り回されている限り権利ありとは思いますけどね。なかなかの絵に描いたような傲岸不遜、傍若無人、居丈高で性格も悪く口を開くと罵詈雑言が自在に行き交う、とてもお付き合いしかねる人格の持ち主である。
早々にこれに慣れてしまう礼音は、なかなか大した打たれ強さというか、精神的に鈍感というか、実は大物なんじゃないだろうか。
とはいえ、確かに深く付き合ってみると、この歪んだ性格が拗ねたわんこみたいに可愛く思えてくるから不思議である。意外ときめ細やかに気遣いが行き届いてたり、口ではなんやかんや言いながら実は結構礼音のことを大切に扱ってたり、時々ストレートに素直だったり優しかったり、と後半に差し掛かるにつれて違う側面が見えてくるので、心憎い限りである。礼音にしても、仕方ないなあこの先輩はデュフフフ、みたいな感じでハマっていってるような気がするが、それはドツボだぞ、お嬢さん。まあ、こういう偉そうなのに時々もろにデレたりされたら、たまらんものがあるよね、わかるわかる。
次があるかまだわからないそうだけれど、これはもう少し続き読みたいものだなあ。
 
12月6日

(KCデラックス)
Amazon


(KCデラックス)
Amazon


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(プレミアムKC)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W

12月5日

Kindle B☆W

12月3日

(PASH!ブックス)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


Amazon B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W
12月2日

(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W


(早川書房)
Amazon Kindle B☆W

12月1日

(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月30日

(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

11月29日

(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ファミ通文庫)
Amazon Kindle B☆W


(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W

11月28日

(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月27日

(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月26日

(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月25日

Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(KADOKAWA)
Amazon Kindle B☆W

11月22日

(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス フラッパーシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスpixiv)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月20日

Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(GCN文庫)
Amazon Kindle B☆W

11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月18日

(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガブックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月17日

(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W

11月16日

(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W

11月15日

(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(Gファンタジーコミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月12日

(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(宝島社)
Amazon Kindle B☆W


(星海社COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(メテオCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Amazon Kindle B☆W

11月10日

(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W

11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索