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漫画

ウマ娘 シンデレラグレイ 3 ★★★★   



【ウマ娘 シンデレラグレイ 3】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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いよいよ舞台はカサマツから中央へ。慣れない地と新たな出会い、伝説への一歩を踏み出すためにもここで多くを学ぶ――…。そんな中、早くもアクシデントが発生!? 果たしてオグリキャップはこの試練を乗り越えられるのか…!?


表紙は皇帝シンボリルドルフ。どこかで三冠ウマ娘ならぬ三巻ウマ娘シンボリルドルフとか書かれててクスっとなりました。ルドルフ会長より上手い。

さて、中央に移籍したオグリはそこで同世代のライバルとなるウマ娘たちと顔を合わせることになる。
その前に、たずなさんと出会った際にオグリが妙な反応をしているのは、やはりたずなさんウマ娘説に準じたものなんだろうか。

ともあれ、オグリの同級生たちとの初対面。って、ディクタストライカーって誰だよ!? とはならずにすぐに「サッカーボーイ」だろ、こいつ! とわかってしまう不思議。
まあサッカーボーイは父親がディクタスというのもあるのですが。ってか、サッカーボーイってもっと前の世代と思っていたのですが、オグリと同世代だったのか、知らんかった。加えて、社台のウマだったというのも知らんかったー。サッカーボーイって、栗毛の映えるすげえカッコいいウマなんですよねえ。ウマ娘の彼女のデザインもイカしているだけに、変名での登場だけというのは勿体ないよなあ。
オグリ世代のレースはリアルでは見ていないのですが、この中ではヤエノムテキが小さい頃は好きだったんですよね、なんでなんだろう、よく覚えてないんですよ。ただ、オグリ世代のクラシックはほんと全然知らなくて、メジロアルダンもサクラチヨノオーも記憶には残ってなかったのです。だからヤエノムテキの印象が残っているのは、天皇賞秋のものなのかなあ。
まさか、武道少女となって出てくるとは思いませんでしたが。
それ以上に、サクラチヨノオーが勝負服一番イイですよね、これ。桜一族に求めていた勝負服イメージそのままですわー。
ちなみに、この教室に居る面々はクラシックに参戦したメンバーで揃えているらしくて、晩成で戦績振るわなかったりデビュー遅かったり、といった面々は居ないっぽいんですよね。バンブーメモリーなんかもオグリと同世代のはずなのですが。
あと、ちなみにダイユウサク。あの有馬記念でメジロマックイーン相手に大金星をあげたダイユウサク。アニメで妙なオーラを発していたあのダイユウサクも、オグリと同世代だったんですって! 知らんかった!
ダイユウサクが重賞戦線で台頭してくるのは、ほんとオグリが引退したあとの年からなので、このシンデレラグレイではなかなか絡みはなさそう。一度だけ一緒のレースを走っているのでもしかしたらダイユウサクことウマ娘ではダイサンゲンちゃんか、漫画でも登場するかも。

さて、せっかく中央に転籍したものの、北原と共に目指した東海ダービーの代わりに取るつもりだった日本ダービーは、クラシックレースに参戦するための事前登録を行っていなかったために、オグリキャップには参加資格がない、ということに。
これをなんとか特例で参加させてもらえないか、と頼みにいったのがトレセン学園の生徒会長であるシンボリルドルフだったのだけれど。
そりゃ、地方からやってきてまだ何も成していないポッと出のウマ娘が、その世代の頂点を決める最高峰のレースである日本ダービーに出させてよ、とか言ってきてもそりゃふざけるな、って話ですよね。何千というウマ娘たちが一生に一度、望んでも頑張っても手が届かない、僅か18人しか……って、この当時は24頭まで枠あったのか。ともかく、参加資格をもぎ取った二十余人しか参戦出来ないレースにちょっと出させてよ、なんて言ってこられたら温厚な皇帝陛下でも「無礼るなよ」と凄むのも仕方ない。ダービーの価値を誰よりもわかっている一人でもあるのだから。
でも、そんな威圧に一切動じることなく、ガンつけながら実力で、この脚で覆す。常識もルールも。
そう言ってのけるオグリの目に宿るのは、狂気か覇気か。
いつも天然でぽややんとして穏やかなオグリだけれど、レースに関することでは時折、このように豹変する。凄味を、鬼を、その奥に宿している。

そして、次々と中央の強豪ウマ娘たちを有言実行、その脚で薙ぎ払っていくオグリ。そこにはクラシック候補たちの姿も。毎日杯では、最有力の一人だったヤエノムテキをすら、彼女が完璧なレースをしたにも関わらず、完膚なきまでに圧倒する。
そして、そのヤエノムテキがクラシックの一冠目である皐月賞を勝利したとき、世論は沸騰する。ヤエノムテキに買ったオグリがなぜ、クラシックに参加できないのだ、と。

当時、史実でもオグリキャップがクラシックに参戦できなかった件は大いに問題となって持ち上がった。後年、ルールが変更されクラシック登録していなくても、追加登録費を払えば参戦できるようになったのはこのときのオグリ問題が引き金になっている。このルール変更で救済され、実際にクラシックレースを取った馬は決して少なくない。テイエムオペラオーやキタサンブラック、ヒシミラクルやトーホウジャッカルといった面々がそうだ。
とはいえ、史実では急遽のルール変更は結局認められなかった。実際問題、一頭の馬のために制度を捻じ曲げるというのは難しいだろう。
ただ、このウマ娘の世界では正史の競走馬の世界と違い、金の問題が絡まないウマ娘という少女たちの純粋なスポーツ精神に基づく競技の話になってくる。一人の少女が実力を示しているにも関わらず、既存の制度のために公平な機会を与えられない、という事態は柔軟な対応を求められてもいい案件だと思うんですよね。
世論の後押しもあり、ルドルフ会長もスター不在のウマ娘界を憂いていたこともあり、またオグリが実績を示したが故に、この件に関しては積極的に動いてくれることになる。
実際の所、史実では走れなかった以上、結局オグリはクラシックとは縁がないまま、と思ったんですが……え!? 走れるの!?
これはちょっと予想外の展開だぞ!? チヨちゃんどうなるの!?

ウマ娘 シンデレラグレイ 2 ★★★★  



【ウマ娘 シンデレラグレイ 2】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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“ジュニアクラウン”に出走するオグリキャップ。ライバル・フジマサマーチへのリベンジに燃える彼女だが…!? そしてその才能に迫る大きな影…。それは伝説へと続く第一歩──。カサマツ編クライマックス!!


オグリに負ける悔しさ、走る楽しさを教えてくれたはじめてのライバル・フジマサマーチ。彼女との再戦でついにマーチに土をつけたオグリは、彼女と「東海ダービー」での決着を誓い合う。
東海ダービー、それはカサマツで走る全てのウマ娘たちの夢の舞台、そしてオグリに走ることのすべてを教えてくれた北原トレーナーの夢の到達点。そして、オグリキャップがそんなトレーナーの夢を叶えると思い定めた夢の先。

みんなの夢だった。

だが、中央のウマ娘たちが走るレース場でもある中京レース場で行われたレースに出走し、見事な勝利を収めたことで、彼女は「カサマツ」という世界から逸脱し始める。

いつしか、オグリキャップというウマ娘は、「カサマツ」という世界では収まらない巨大な存在になろうとしていたのだ。

【芦毛の怪物】、そう呼ばれることになる彼女にとって、「カサマツ」はあまりにも小さすぎた。戦友たちが望もうと、カサマツに集うファンたちが望もうと、トレーナーが望もうと、そしてオグリ当人が望もうと。

中央からの、転籍依頼。カサマツから中央に籍を移し、中央のレースに出て欲しい。中京でのオグリのレースを目の当たりにした皇帝シンボリルドルフからの要望に、北原トレーナーは苦悩することになる。

オグリと共に目指すはずだった自身の夢、腐りかけていた自分を奮い立たせ今の自分を作り上げた東海ダービー制覇という夢を、自分が見出した灰被りの娘とともに果たすというシンデレラストーリー。それを捨てろ、というのか。
だが、オグリの可能性はそんな自分の夢をちっぽけにしてしまうほど大きい。自分に縛り付けることは、彼女の可能性を閉ざすことになる。

悩み苦しみ疲れ果てた彼が選んだのは、オグリキャップ当人に決めさせることだった。いや、オグリは最初から決めていた。自分を見出してくれた北原のために、今度こそ決着をつけると約束したフジマサマーチとの誓いを果たすために、東海ダービーに出る、と。
だが、北原が提示したのはもっと過酷で残酷な選択肢。

次のレース、勝てば中央にいけ。負ければ、カサマツに残って東海ダービーを目指せ。

それは、勝利を渇望するオグリにとってはあまりにも残酷な選択。
勝てば仲間たちと共に歩むはずだった夢を捨てなければならない、しかし負けるという事は夢を目指す全力で走ることを愛するウマ娘としての自分を全否定するということ。
もし全力で走ってねじ伏せられるのなら、それはそれで本望だろう。中央転籍の噂に激高するマーチに、自分を引き止めたければお前が勝て、と告げるオグリの心はどこにあったのだろう。

中央転籍を掛けた最後のレース、それはオグリにとって自縄自縛のレースだった。どれほど前に進もうとしても鎖に繋がれたように前に行かない脚。心は重く縛り付けられ、いつも静かに燃え上がる魂は凍えたまま動かない。
そこにあるオグリの姿は、魂を抜かれた人形のようだった。それのどこに、北原とともに夢を目指す姿があるのか。北原が心奪われた夢を見た輝かしいウマ娘の姿がどこにあるのか。
それを目の当たりにした瞬間、北原は走り出し、叫んだ。
それこそが、彼がオグリに望むこと。余計なことをすべて取り除いた、とてもシンプルな彼の夢だった。
シンデレラグレイ2巻1

シンデレラグレイ2巻2


ただ走れ、思うがままに走れ。柵も縛りも迷いも何もかも取り払って、ただ本能のままに。
シンプルなオーダーだ。でもだからこそ、オグリキャップという馬にとって、それはきっと最適で至上となり得るオーダーだった。
それでも、未練はある。一緒に見た夢だった。はじめて抱いた想いだった。背負うに足る心地の良い期待の重さだった。それを置き去りにしていく未練。それを、置いていく未練。
それがオグリを振り返らせる。

シンデレラグレイ2巻3

シンデレラグレイ2巻4



いつもマイペースで茫洋としていたオグリキャップが、はじめて見せる切ない表情に胸が締め付けられる。彼女の想いが、未練が、親愛が、これでもかと込められている表情だ。
そんな彼女の背中を、トレーナは貼り付けた笑顔じゃない、辛そうで悔しそうででも心からの笑顔で押してくれた。心からの言葉で、そっと促してくれた。
ならば、もう振り返りはしない。前を向くオグリに、もう未練はない。ただ思うがままに走るために。
彼女は中央に征く。

シンデレラグレイ2巻5


それは、夢破れた結果だった。でも、新たな夢のはじまりだった。
日本全国を震撼させ、沸騰させる、とてつもないシンデレラストーリーのはじまりだった。
新しいみんなの希望、快く送り出してくれたカサマツの人たちの想いを乗せて、オグリキャップはついに猛者たちが集う中央に乗り込むのだ。

芦毛の伝説がはじまる。

ウマ娘 シンデレラグレイ 1 ★★★★   



【ウマ娘 シンデレラグレイ 1】  久住 太陽 / 杉浦 理史/伊藤 隼之介 ヤングジャンプコミックス

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寂れたカサマツの地に現れた、ひとりの灰被りの少女。後に“怪物”と呼ばれるその少女は、どこを目指して疾るのか──。地方から中央の伝説へ。青春“駆ける”シンデレラストーリー、出走!!


【芦毛の怪物】、そう呼ばれた馬がいる。
その馬は地方競馬の笠松競馬で無敵を誇り、やがて中央競馬に移籍して、並み居るエリート馬たちを蹴散らしていくことになる。
その馬の名はオグリキャップ。
これはその怪物の名と魂を受け継いだウマ娘の、灰色の髪のシンデレラの物語だ。

今現在、二期を放映している【ウマ娘 プリティーダービー】にて大食いキャラとして人気を博す彼女。ただ彼女の活躍の場は主に食堂であって、オグリが走る姿をアニメで見ることは殆どない。一期が98年から99年代のスペシャルウィーク、二期が91年以降に走るトウカイテイオーを主人公としているため、1988年から91年にかけて活躍したオグリは世代がもう少し前になってしまうため、どうしてもレースシーンからは離れてしまう。
オグリキャップの走る姿を見れるのは、このシンデレラグレイだけ。そう思えば、なんだかワクワクしてくるじゃないですか。
そしてこの漫画のウマ娘たちが走る姿の描写はスピード感と迫力の相俟った、ゾクゾクするような存在感が味わえる。オグリの怪物伝説のはじまりが、ここに在る。
華やかな中央のウマ娘たちの育成学校と違い、このカサマツはどこかしなびていて施設も古くうらぶれた空気を醸し出している。そんな中に新入生として現れたオグリキャップは、他のウマ娘たちと比べても見すぼらしい格好で、薄汚れたジャージとボロボロのシューズ、泥だらけの身なりで悠然と現れる。その姿はまさに灰かぶり。しかしその堂々とした姿には怖じた気配はどこにもない。
鈍いくらいのぼんやりした性格は、闘争心すら感じさせない。ただ走ることが楽しい。レースの意義も何も知らない彼女は、最初それだけで満足だったのかもしれない。
でも、オグリの走りに星の輝きを見出したトレーナーによって、レースの醍醐味を教えられ、そしてカサマツ競馬においてのライバル、フジマサマーチとのレースでの敗北によりはじめて負ける悔しさを知り、マーチによって競い走る楽しさを知った彼女は、目指すべき頂きを知った彼女は。
フジマサマーチに宣戦布告を叩きつける。
ポーカーフェイスのオグリが見せる、静かながら獰猛な笑みと闘争心。
それはきっと、オグリがはじめて勝ちを望んだ瞬間であり、怪物伝説のはじまりだったのだ。

そのはじまりに呼応するように、カサマツの地にカノジョが現れる。
やがて、オグリの前に最初に立ちふさがる壁となる最強のライバル。
故郷を失い、自身今はまだ敗戦を繰り返し底辺で燻り続けるもう一人の芦毛のシンデレラ。
やがて彼女はこう呼ばれることになる。

 【白い稲妻】タマモクロス





Landreaall 36 ★★★★☆   



【Landreaall 36】  おがきちか ZERO-SUMコミックス

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ダンジョン脱出を目指して進むDX達は、上層へと進む中モンスターの共喰い跡を見つける。遭遇したのは同じく外から来た野生種・夜嵐蟻だった…! 一方、DX救出のためやってきたイオン達は、ものすごいスピードでダンジョンを走破していて――!?


自分以外の五人、フィルとリドとティティとライナス、ルーティでもう一人DXになれれば生き残れるかー。相手がフィルだからかわからないのだけれど、DXがはっきりと自分がこの中では一番強くて、フィルたち五人でようやく自分一人分。と明言するのは普段のDXからするとやはり珍しいと思われる。普段なら、そういう事曖昧に濁して口にはしないものね。それをここで明言するということはそれが必要、意識付けが必要と考えたからか。それだけ、このダンジョン脱出行切羽詰まってきている、と言えるのかも知れない。最初からDXは別に楽観はしてなかったか。遭難して最初期からライナスをはじめとして、全員を研磨しようとしていましたし。
ほぼ万能に全方向に高い能力を有しているDXは一人でならこのダンジョンを生きて脱出できる。ならば、他の五人の得意分野をそれぞれ伸ばして、五人合わせて自分と同じにしてもう一人のDXを作り上げてしまえば、ほら生き残れる、という発想がまあすごいというかなんというか。

しかし、ダンジョン深層から上に登っていけばそれだけ難易度も下がってくるかと思うのだけれど、単純にそうは行かないのな。食料に関してはダンジョンで発生するモンスターは栄養素を内包していない事から、モンスター食で食いつなぐ、というわけには行かないだけに、途中で補給できたにしても時間が経つほどに切り詰めていかなくてはいかなくなる。そうなれば、身体能力やメンタルのパフォーマンスも下がっていくわけで。
幸い、実は死地だったらしい31層のゴリランドールは回避できましたけど。あれはほんと、DXの危機管理の賜物ですよね。サバイバル能力、生存するのために必要な発想力がほんと化け物じみている。……いや、どう考えても五人鍛えてもDXにはならないですよね! 能力的には近似になれても、あの頭の中身はどうやっても無理だわ。
ダンジョン外から紛れ込んできた蟻のモンスターの危険種が巣を作っている所に遭遇しても、飢えているモンスターの大群に襲われて食われる! と考えるんじゃなくて、外来の野生種だからダンジョン産の食っても腹が膨れないモンスターと違って、「食える!」と考えるその発想。
「食われるかどうかじゃない。食えるかどうかだ」

さすがに蟻に食べれるような身はなかったわけだけれど。フィル、蟻食べたらジュン!ってする、て知ってるというのはモンスターじゃないけど蟻食ったことあるのか!
というわけで、兵隊アリたちに襲われないように倒したアリの甲殻を被って移動するDXたち。ゴリランドールに引き続いて、アリのキグルミ着てるみたいなDXたちがコミカルなんだけど、これ絵柄違ったらアリを解体して中身掻き出して殻を被る、ってそうとうグロい絵面だったと思うんですけど!?
アンちゃんの「実に自由奔放に攻略してますね!?」という発言に思わず深く首肯w
でも、本当に切羽詰まってきてるんですよね。決して楽に攻略しているわけじゃなく、どんどん追い詰められてきている。
食料に関しても、もう危機的状況だし。携帯食料の分配、DXとティティこっそり自分削ってたのか。これは他の面々が一般人と留学生という立場だからか。DXたちは王位継承権者であってもそれ以前に騎士候補生だというのを踏まえて、か。それに気づいてたフィルが、二人きりになったときに咎めずに、自分の分を半分返して自分も従騎士だからそっち側、と言ってのける所とか、同じ仲間友人の信頼関係の中でもそれぞれちょっとずつ関係というか立ち位置が違うの面白いなあ。
トリクシーの側がさすがに限界で、ティティとの交信ももう持たない。つまり、地上との連絡が途切れてしまう、ということで。食料的にも限界、通信もできなくなる、近場にはアリの大群がコロニーを作ってる、とかなりヤバい状況。
これは救援を待つ、という指針を立てるのも仕方ないか。幸いにして、イオンを含むニンジャ隊が尋常でない速度で救援部隊先行隊として攻略を進めているわけで。これも、地上と連絡取れてなかったら得られていない情報だから、他にもトリクシー通じての情報が何度もこのパーティーを救い、守ってきたのを鑑みると、連絡が途切れるのは本当に怖い。
その急進しているイオンたちも、なんか様子がおかしいの? ハイになってる? 後から合流した傭兵騎士団所属のニンジャ君が、呪いと言ってたけど、どこでそんな呪い掛かったの!?

と、ラストでえらいことに。え、なんでそんな事になってるの!?
合流、と思いきやピンチ?に陥っているイオンを目撃したDX、即座にブチ切れ。このシスコンっわーー!!



Landreaall 35 ★★★★☆   



【Landreaall 35】 おがきちか   ZERO-SUMコミックス

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騎士団の大哨戒中、転送門のトラブルが原因で遭難したDXたち。生還を目指してダンジョンを突き進む一行の前に、危険種(モンスター)が立ちはだかった! 何とか危機を脱するも、力を使い果たしたDXは倒れてしまい――!?


突然みんなゴリラになってゴリランドリオールがはじまった時には何が起こったんだー!? となりましたがなw
ライナスがニンジャの隠形術を使ったDXにおまえ何を目指してるんだ、と突っ込んでるけどホントDXって多芸すぎてどこに行こうとしているのか。ただこのタンジョン編で特に顕著になってきているのが、彼の生存能力なんですよね。咄嗟の判断力や行動力もさることながら、生存率を高めるためにこの脱出行を通じてパーティーメンバーがスキルアップするように上手いこと調整なんかもしてたりするんですよ。また、地道に各階層のスライムが溜め込んでいたスライム水を味見することで、フロアの安全を確認してたりもするし、万が一に備えて奥の手なんかも用意している周到さもある。
とかく、生き残るための能力のみならず、それを扱うための考え方がちょっと並の人間と違うんですよね。まあ彼の思考が一般的から外れているどころか、他に類を見ない独自のものなのはこの長いシリーズを通じてわかっていることでしたが。妹のイオンも結構似たような傾向だったりするので育ちによるものなんだろうか。二人の両親もそれぞれ独特の他に類を見ないタイプの傑物なんだけど、それでもDXとイオンとは種類が違うようにも見えるしなあ。でも親子らしく似た部分も多分にあるんですけどねえ。
さても、母親譲りの傭兵としての戦い方生存戦略考え方をベースに、幼い頃から学んでいたニンジャの術を駆使して生きてきたDXが、学園編になってから騎士としての在り方を学び同世代の様々なタイプの友人たちと行動することで、新しい価値観、新しいDX像を獲得してきたわけですけれど、このダンジョン編では久々にDXの本能というか根幹全開、でありつつ一番親しい友人たちとの冒険行という事もあって一人で全部解決するのではなく、仲間たちと協力して全力で、というパターンが見られてやっぱり楽しいですなあ、こういうのは。
にしても、DXが色んな意味でキレキレなのですが。
とはいえ、ティティが妹トリクシーとの共感を通じて外と連絡を取れて、メイアンティアたちが深層の情報をひっくり返してバックアップしてくれてるからこそ、生き残れているわけで、ティ・ティが居なかったらと思うとホントゾッとするよなあ。まあ、このメンバー誰が欠けてもやばかっただろうけど。で、おそらくDXは一人ならここでも生き残れる、と。
ティ・ティとフィルの一蓮托生は、良かったなあ。下町出身のガラの悪い従騎士候補と王位継承権もある貴族との、今更だけれどずっと続いている友情をもう一度おさらいするみたいな感じで。今更、命預け合うなんてどうってことないんですよね。ほんと、今更なんだ。

イオンちゃん、一旦救出した他のパーティーと脱出したと思ったら、今度はさらにちゃんと装備整えて六甲と五十四さんと一緒にもう一度潜るのかー! なんちゅうタフな娘さんだ。ニンジャ適正はもしかしたらDXよりもイオンの方が高そうではあるんだけど。
ってか、イオンの実力知らなくてただのお転婆な小娘だと思ってるの、もうライナスだけなのか。他はあらカタみんな知っちゃってるんですね。今回の一件を通じて、他の生徒たちにもだいぶ知れ渡っただろうし。そんな中でどうして未だにライナスだけ知らない人枠のままなんだろう。なにか理由があるんだろうか。いや、面白いからいいんだけど。


Landreaall 34 ★★★★☆   



【Landreaall 34】 おがき ちか ZERO-SUMコミックス

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地下王城で行われた騎士団の大哨戒からの帰還日、移動用の抜け坑(ループピット)の座標に異変が起こった。
深層に落ちて遭難したDXは、リド、ライナス、ルーディー、フィル、ティ・ティと全員で無事に生還するためパーティーを組む。

迷宮庭園(オムニラングル)を拠点として上層を目指すが――?
ダンジョン編、佳境の第34巻!!

しれっとイオンちゃん、強さに関しては自分とお兄……つまりDXはそんなに変わんない、と言ってるんだけどそうなの!? そこまで強かったの、イオンってば。いやあ強い強いとは思ってたし知ってたけれど、DXと同等とまでは思わんかった。
一方で騎士だの継承権だので自分の立場を考えることの多いDXと違ってイオンはまだ自分が高位貴族の子女という立場についてDXほど直面する機会がなかったとも言えるんですよね。なので、騎士候補生たちの絶対に守らなければならない、という言葉と自分に課せられた優先順位というものにプレッシャーを感じかねない場面だったのだけれど、マグナル王子この人あれ被せて「全員帰れるねー」と言ったの意図的だよねえ。この人も王族らしく機微に富んだ人なんだなあ。

さて、深層の方に放り出されてしまったDXたちのパーティー。メンツ的にも戦力としても能力のバランスとしても非常に高いレベルで取れているパーティーなので、これならよっぽどの事が無い限り安心して見ていられる、と思っていたのだけれど。
そうかー、いくら全員が出来物で才能も豊かで実戦経験も豊富だったとしても、ダンジョン探索……しかも案内役なしに自分たちだけでパーティーを組んで何日も掛けて地図もない場所を脱出するとなると、ダンジョン潜ったことがないという経験不足がこういう形で露呈してしまうのかー。
ライナスはダンジョン潜った経験あるとしても、それのプロってわけでは全然ないのだし、全員の経験が均一化されているわけではないので、誰かにとっての常識が他の未経験者にとっては全然未知のことだったり、報連相に関してもお互いの認識が一致していないとそれが必要とされる場面、行使しなければいけないケースってのはわからんよなあ。そして、お互いわかっていないというのは問題が発生してみないと気づかない、というのはなるほどなあ、と深く頷かされた。
リドが自分の体調を報告しなかったのも、ルーディのマッピング方法をティティが確認しなかったのもその類なんだけれど、ここまで行くと事前にすり合わせは難しい錯誤なんですよねえ。
本来なら事前に準備しミーティングを重ねて計画を立てて、その過程で認識の共通化は果たしておく事柄なんだろうけれど、今回はまさに突発的な事故であると同時に、このメンバーも各々逸れたところから集まったパーティーだから仕方ないとしか言いようがないんだよなあ。
普段から一緒にいる友人同士であるから気心は知れているから問題ない、と思ったんだけれど仲が良い、気心が知れている、の範疇ではどうにもならないこともあるわけだ。

でも、そんな失敗やミスを起こしてしまっても空気が悪くなったりしない、ミスした人を責めたりせず、ちゃんと何が悪かったかを話し合って修正できる、前向きにやり直せる、というのがDXをはじめとしたこの面々の素晴らしいところで、なんだかんだと不安感に苛まれない最大の理由なんだろうなあ。能天気というか呑気なくらいの雰囲気ですし、丸一日無駄に費やしてしまったことに関しても、やらかしたー、とみんな顔を覆って天を仰ぐわけですけれど、そこからグジグジと後に引かないしてるわけですしねえ。いい連中だわ、ほんと。
そんな彼らの評価は、大人の人たちからも実際高いようで、深層の方に落ちてしまったことで救出本部でもかなり絶望視する向きもあるのだけれど、彼らを知っている人たちは敢然とやつらなら大丈夫だ、と太鼓判を押すんですね。
ゼクスレン教官やアンニューラスがDXたち一人一人能力と特徴を語ってくれるのだけれど、まあ実際こいつら大した奴らなんですよね。こうして具体的に評してくれるとテンションあがるなあ。燃えますやん。
しかしDXの評価はある意味ハチャメチャだなあw 一人で遭難してたら逆張りで深層からさらに下に潜ってしまってたかもしれないから、ティ・ティやルーディみたいな直接は戦えない連れて帰らなきゃいけない一般生徒が一緒で良かった、ってそりゃそうかもしれないけど。うん、DXなら一人で放っておいたらフラフラ下に潜っちゃったかもしれないけどさあww 色々前科がありすぎるw
しかし、今回のアンちゃん、服装のせいかわからんけどいつもより見た目男寄りだなー。

ミストレスはガチでビビった。いやだって、しれっと居るんだもん。ちょうど前巻からの続きで、前読んでからしばらく経ってたから、あれ? カイル居たっけ。でもみんな普通にしてるよ? でも確かこのパーティーには居なかったぞ。あれ? んんん? おや? と、かなりクエスチョンマークが頭の上飛び交いましたからね。

巻末の地図にさらっとB4,B5は山手線の内側よりも広いです、と書いてあって草。そんな広いんかい! そりゃ救出班の捜索手間取るわ! 他の遭難パーティーは概ねB6までにいるなかで、DXのパーティーだけB33だもんなあ。縦移動できるワープゲートである「杭」が使用不能になってしまってる現状、自力で階段上がっていかないといけないというのは、これはきっついなあ。古文書ひっくり返してダンジョンの構造解析してくれてるトリクシーとティ・ティが双子通信できるのがホントに不幸中の幸いだ。
とか言ってる間に、ラストでまたトラブル。ひゃー、ここで区切るのかー、早く続きーー!

シリーズ感想

Landreaall 33 ★★★★★   



【Landreaall 33】 おがき ちか ZERO-SUMコミックス

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アトルニア王国の地下ダンジョンを巡回する騎士団の大哨戒に参加したDXたち。
無事討伐と巡回を終えた迎えた帰還の日--地脈に変動が起こり、坑(ピット)の座標が狂ってしまった!
閉じかける門に飛び込み、DXたちの部隊に合流したイオンだったがそこにはDXはおらず--!?

緊迫と興奮のダンジョン編を収録した第33巻!!

いかん、面白すぎて久々に感想手がけてしまった。
ダンジョン遭難編、大事件大事件大事件! スピンドル事件以来の学園での大トラブルである。今回は学園そのものじゃなくて、騎士見習いたちが巻き込まれてしまった事件ということになるけれど、いつものメンツだけじゃない総メンバーでの大事件となるとやっぱり盛り上がるんですよね。
浅層での探索のはずが、階をワープするための坑(ピット)の行く先がランダム設定となってしまい、未倒の深層に落ちてしまう、という展開は定番ながらやっぱり盛り上がるんですよね。
ただ、完全に音信不通になってしまうのではなく、ランダムに通路が繋がる坑や王城の転送門から聞こえてくる声や、コンタクトを取ることで設置された救出本部が着実に状況を把握して、各小隊の現在位置を特定して、可能な限り誘導を開始する展開は凄く好き。相変わらず、この作品の大人たちなみんな優秀なんですよねえ。
それでも、転送ゲートが時間とともに狭くなっていって、閉じてしまうというタイムリミットが設定されてしまったので、上で救出の指揮を取る人たちも地下に救出に向かった人も遭難している面々もそれぞれがいちいち迷っている暇なく、キビキビとスピーディーに即断していく、その決断や行動の速さが物語自体をグイグイと推し進めて、目まぐるしさに必死についていきながらついついワクワクしてしまうんだ、これが。
一応、地下王城ダンジョンは徒歩でも上がり降り出来るようにもなっているらしく、ピットや転送ゲートが使えなくなっても行き止まりになってしまう、というわけではないのだけれど、それでも入念に準備をして潜ったわけじゃなく突然放り出されてしまったわけですから、食料やキャンプするための準備もこれまで消費した分もあるわけで、そう簡単にはいかないものなあ。

ともかく、みんな判断が暴走していないんですよね。止める間もなく飛び込んでしまったイオンにしても、飛び込んだ先で現状を確認したらそこのメンツを取りまとめて、上層へのルートを確保して脱出するためにDXたちを探しに下に行くわけでもなく、ちゃんと的確に動いてますしねえ。
ルーディーと五十四さんとのやり取りも、忍者な五十四さんが主人である竜胆のもとに戻ることに拘らずに、ルーディーの意見を汲み取って彼に竜胆の刀を託してけが人込みの隊を上層に誘導する役を負ったりするの、意見と指摘と説得の肯定がほんとにしっかりしていて、何もかもが速いにも関わらず各人の発言行動にはちゃんとした中身が詰まっているので性急さが全然ないんですよね。最適に速い、というべきか。
おかげで、本当に危ない場面に陥りそうだったところにしっかりと手が届いていて、最悪の展開は避け続けられることに。これ、ほんとに現場と後方が速攻でガッチリ噛み合って最善を尽くせる体制を作れたからですよね。イオンやライナスの突入など、ほぼほぼなし崩しに突貫で応急を繰り返して綱渡し出来たからでもあるんだろうけど。
ゼクスレン教官の腕を犠牲にする覚悟の転送門の確保や、神官騎士長の活躍など後方支援体制の確立が肝だったんですよねえ。特に神官騎士長、いや転送門が異常をきたしたときの反応みて、この人大丈夫かと思ってたんだけど、蓋を開けてみるとなにこの折衝の神様w 後方支援体制の確立、ほとんどこの人が立役者でしょう。こういうトラブルになると真価を発揮する人、組織間の折衝、仲介、こういうおじさんの仕事しっかり書いてくれるの、ほんと好きです。アンちゃんの「名もなき国宝級の能力があるものだなあ」というセリフには、思わずニヤニヤしてしまいました。

しかしまー、こういうトラブルになると真価を発揮するのはイオンとDXの兄妹もおんなじで。イオンちゃんの大暴れっぷりが清々しくて笑えてきます。オズモおじさんの「あれは小型のDXと思え」というコメントには思わず爆笑。いやそうだけどさ、そのとおりだけどさ。そろそろ、イオンも淑女淑女で押し込めているの限界になってきてるんじゃないだろうか。スピンドル事件でもイオンだいぶ動き回ったから彼女についてはだいぶ知れ渡ってきていますし、マジで女子の騎士枠誕生しちゃうんじゃ……。
いやでも、イオンの場合は騎士じゃないしなーw 完全ニンジャ互換である。敢えていうなら傭兵枠。
これに関しては相変わらずDXの方もおんなじで、騎士装備で全力戦闘するのってもしかして初めてでしたっけ? あの飛んでハネての戦闘法、鎧着て剣持ってだとやりにくそうとは前々から思ってたんだけど、実際動きにくかったのか!
ルーディーにそれでふてくされてるのか、とか指摘されてて目を丸くしてるDXにちと笑ってしまった。そんな風に屈託なく指摘してくる人ってそういえば居なかったなー、と。思い返してみると、DXってあんな表情してテンション下がってる時度々あったような覚えあるんだけれど、もしかしてその時もふてくされてたりしたのかw

なんやかんやで合流したり別れてしまったりの末に、いつものメンバー、DX、竜胆、ライナス、ルーディー、ティ・ティ、フィルの六人が揃うと、ああいつものメンツだ、とばかりに一気にテンションあがってしまいますわ。安心安定のメインメンバーズ。合流した途端、混乱している状況をDXがあれこれ指示して指揮することでストンと状況が整理されて混乱が収まるシーンは、爽快ですらありました。
DXをパーティーリーダーにして、地下34階から全員で踏破脱出、と目標も定まり、いざ地下王城ダンジョン編、クライマックスへー。

……やっぱり面白いなあ、ランドリオール!! 楽しい、ひたすら楽しい!!


巻末のプチリオールでは、あのクエンティンとユージェニのその後の詳報が。クエンティン、生き残ったとはいえ、あんな有様になっていたとは。かなりギリギリの状態だったんですね。この掌編での出会いによって、最悪は逃れられたみたいですけど。
にしても、この作品世界の「馬」はほんと素敵な存在だなあ。この馬、ユルドゥの姉のフルムって、砂漠編でDXと出会ってたあのレディのことなのか。これもまた縁だなあ。


おがきちか作品感想

水上悟志短編集「放浪世界」 ★★★★★   

水上悟志短編集「放浪世界」 (BLADE COMICS)

【水上悟志短編集「放浪世界」】 水上悟志 BLADE COMICS

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少年の頃、世界の全てだった団地…でもそこは…!!? 出口も入口もない虚無の旅…その先に待つ衝撃の真実とは…。水上SFの新たなる金字塔「虚無をゆく」を含む全5作収録の待望短編集!!
個人的にはラブコメはじまったぜー!な空気感満載の【竹屋敷姉妹、みやぶられる】が続き読みた過ぎてたまらんかったし、【まつりコレクション】のファンシーなのかなんなのかわからない世界観のラストの強烈なオチとか、まつり姉さんのふわっとしたなんでもいいやな性格とか大好きなのですが、それよりもなによりも最後の【虚無をゆく】がもうなんか圧巻すぎて、全部持ってった感じなのです。
読む人は大変だったはず。疲れたでしょ。とかあとがきで書かれているのですが、そりゃ疲れたよ。なんかもう読んでるこっちの中身全部持ってかれてから、全部詰め込まれたような疲労感である。SFとして、この中編規模の長さでこんな密度のクロニクルでありスペクタルで、相反しないミクロとマクロの物語を描けるもんなんだろうか。なんか思わず繰り返し読み返してしまって、後から後から最初に読んだ時に追いついてこなかったものが、ぶわーーっと追いついてきたような感じで、あわあわしています。この感覚は、水上悟志先生の作品シリーズものの最終巻の最終回を読んだ時に、ぶわーーっと来るものなんですけれど、それをついに短編でやってしまえるようになってしまったのか。
いやもう、なんか本当に凄いです。ものごっつい作品でした。

水上悟志作品感想

恋愛ラボ 12 ★★★★★   

恋愛ラボ(12) (まんがタイムコミックス)

【恋愛ラボ 12】 宮原るり まんがタイムコミックス

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ナギに想いを告げたリコ、正面切っての真っ向アプローチにタジタジのナギ!?
マキはついにヤンへの恋心を認めるが…
恋愛研究サンプル外の男子の気持ちに大混乱??

ひゃあああ! ひいやぁぁ! うひょーーーー!!!
とまあ、リアルで奇声をあげてしまったぜ。思わずジタバタゴロゴロ悶え転がってしまったじゃあないか!!

やー、もー、いひひひ、ひゃーー!! 甘酸っぺぇ! なにこれもう、甘酸っぱさが天元突破だよ。どうするよこれ、反則だろう、ずるいずるいこんな告白劇見せられたら、ひょあああっってなもんだよ。テンションあがるし体温あがるし顔面赤くなるし、もう……もう……たまらん。
しかし、ついに、ついにかーー。ついにリコがナギに告白ですよ、告白。誤解しようのない物凄いのかましやがった。これまでの恋愛研究はなんだったんだ、と天を仰ぎたくなるようなしっちゃかめっちゃかの末の雰囲気とかガン無視の、そりゃもう恋に恋する年頃の乙女の告白としては残念極まる告白だったんだけれどさ。
それでも、最高の告白だった。至上にして最上の告白だった。
一生黒歴史として封印したくなるような、しかし思いっきりマキに見られてて抹消できない悲惨な代物だったけれども……それは女の子の立場から見たもので、ナギからするともう青天の霹靂だったわけで、一生忘れらんないすんげえ告白だったんだよ。
まあ、なぜあそこまで男女の立場ひっくり返った告白になってしまったかには、首を傾げざるをえないというか、リコならまあ仕方ないというか当然と言うか、男前だなあと遠い目になるしかないのだけれど。
そして、何故か告白されたあとの「……まじかよ」と真っ赤になった顔を抱え込んでうずくまるナギが一番この巻で可愛かった、というのもまあ仕方ないんだよ、うん。
すげえなあ、中学生。

マキもついにヤンへの認めたくない恋心を認めざるを得なくなって、観念したわいいけれど、どこをどうひっくり返しても自分が理想としていた恋愛像に従ってくれないヤンの在り方に頭を抱える日々。惚れたら負け、というのを地で行ってるなあ、マキは。それでも、ヤンに変な理想を投影せずにちゃんとヤンの人となりを率直に把握して受け入れて、その上でこの不器用な青年を好きだと自覚したわけで、その意味では変な理想を押し付けて拗れることにはならないだろう、という安心感がある。何より、ナギを除けばマキこそがヤンという人間をもしかしたらヤン自身よりも素直に、言動に騙されずに見通しているわけで。これまでヤンの歩く道というのはナギが切り開いてきたようなものだったけれど、今はマキが捻くれて斜に構えて自分から道を逸れようとしてしまうヤンに道を指し示している。繕わない素の、恥ずかしく歪んで無様な己をお互いに一番最初に見てしまったからこその、不思議な距離感、という面白い関係なのである。

逆に、思わず飾ってしまった自分に囚われて進展しなかったのがエノで、それが今回の文化祭で本性というか、あの気の強い負けず嫌いの性格を会長に曝け出してしまったことで、一気に関係が進展してしまうんですよね。こっちも面白いアプローチなんだよなあ。これらの関係が一気に結実したこの第12巻、いやまじ凄かった。
凄かったといえば、普段の黒縁メガネじゃなくて、縁無しのメガネかけたサヨの凄まじいメガネ美人さには度肝を抜かれましたがな。いや、別人じゃね? メガネをとったら美人、という類ではなかったんですよね、サヨって。いやまあ普通にきれいな顔なんだけれど、あの縁の目立たないシャープなメガネをかけたサヨときたら……マジでメガネこっちにしようよ。

ついに、告白という一大イベントを乗り越えてしまったリコとナギ。まだもう付き合うとか付き合わないとかどころじゃなくお互いテンパっちゃってるんだけれど、すれ違っていた気持ちが伝わってしまった以上はこのままでは済まないわけで……うわぁうわぁうわぁ、もうどうすんのこれ!? また次の巻出るまで1年待つの!? 
まじかー、一年かー!

シリーズ感想

荒野に獣 慟哭す ★★★★★   

【コミック版】荒野に獣 慟哭す 5 (徳間文庫 ゆ 2-35)

【荒野に獣 慟哭す】 伊藤勢/原作:夢枕獏 徳間文庫

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漫画雑誌「マガジンZ」の休刊によって、一時連載が途絶えてしまった本作。夢枕獏原作の伊藤勢が漫画を手掛けた【荒野に獣 慟哭す】。あれから長い空白のあとにそれでも打ち切りとせずにウェブ連載が開始され、徳間文庫から文庫サイズのコミックスとして改めて一巻から。そして、中断以降のウェブ連載版の掲載となる10巻から最終巻までの15巻。やっと、やっとヨミましたよ。読み切りましたよ。
感無量。
独覚兵たちを生み出した独覚ウイルスの原点となる中南米の深い深いジャングルの奥に秘められた古き文明の闇。まさに異世界のようなジャングルという、森という異界の中で繰り広げられる様々な勢力が入り乱れた血みどろの攻防。
そんな中で喪われた記憶の真実にたどり着いていく御門周平の旅路。
ド迫力のアクションも然ることながら、迫真に迫っていく独覚ウイルスの真実。これが文化論や文明論まで踏み込み、荒唐無稽に思われた神話を解体していき人間を進化させるものと思われた独覚ウイルスの有り様を暴いていく展開は、なんかこう冒険心を刺激されてワクワクさせられっぱなしだった。
人の姿を失い、ケモノそのものの姿となり食人衝動まで生じさせてしまう独覚ウイルスの効果が、進化でも獣化でもない、あれこそは極端な人間化なのだ、という結論に至り、そこから中南米の古き文明にある生贄や食人の習慣まで踏み込んで、一つ一つ紐解いていくウイルスではなく文明そのものの謎解き。いや、人間という存在の成り立ちにまでたどり着いていく回答編。
ああ、凄かった。
そして、そんなストーリーをより深く、より綺羅びやかに盛り上げてくれる要因こそが、登場人物たちの魅力的な生き方であり、在り方であり、その魂からの叫びなのである。
殺し合う敵でありながら、時として共闘する味方でもあった独覚兵たち。12の干支に例えられた彼ら独覚兵たちは誰もが個性的であり、人を辞めた存在でありながら誰よりも人らしくて……終盤彼らの殆どが死に絶えてしまった時のあの寂寥は未だに心に隙間風が吹きすさんでいる。去っていく独覚兵たちとすれ違い違う方へと歩いていく御門の一枚絵が印象的で焼き付いているのだ。
敵でありながらどうしても憎みきれなかった彼ら。御門にとって、同じ独覚ウイルスに冒された同胞だった彼ら。自分だけが取り残されていく、というあの寂しさ。あれだけ殺し合った相手に、こんな感覚を抱くことになるとはなあ。
そんな中で、唯一常に味方でいてくれた摩虎羅の姐さん。彼女、原作小説だと端役も同然ですぐに退場してしまうのですが、漫画版だと御門の頼もしい相棒として最後まで側に居続けてくれるんですよね。独覚兵の中ではまだしも人の姿を保っている彼女ですけれど、やっぱり見てくれは毛むくじゃらの猿なのですが……それでも美人なんだよなあ。彼女のお陰で、猿系の獣人も全然アリじゃないか、と思うようになったし、斉天大聖孫悟空の女性化もばっちこいになったんですよねえ、うんうん。
ある種、価値観をひっくり返してくれるほど魅力的なキャラクターだったわけだ。
それ以上に、シリーズ通して敵味方全員喰うほどの存在感を見せ続けた魅力、カリスマの塊みたいだったのが薬師寺法山。丸メガネのサングラスに髭面、野太刀を担いだ怪人にして奇人。独覚兵たち死人部隊の隊長でありながら、ただの人間。ただの人間でありながら人間を超越した独覚兵たちをも上回る戦闘力を誇る超人であり、何より最後まで皆に慕われ、敵対した相手にも一目置かれ続けたクソ親父。
このグラサン親父のキャラクター造形は伊藤勢作品のスターシステムでよく登場し続ける最強トリックスターなんだけれど、本作でも盛大に持ってったなあ。本当にタチの悪い正面からの戦闘でも謀略でも策略でも常にこちらを上回られるタチの悪い最強の敵でありながら、同時に彼こそが御門を含めた様々な登場人物の最大の理解者でもあり続けたんですよね。それは御門や身内であった独覚兵たちだけではなく、明石教授や現地ゲリラの人たちの理念にも通じていたことを考えると、計り知れない人物であったように思う。彼が敵であったからこそ、アレだけ銃火を交えながらも、互いに殺し合いながらも、憎しみに囚われきらず、ときに矛を収めて話し合うことも共闘することも出来たんじゃないだろうか。
だからこそ、ラストは凄く救われた気持ちになったんですよね。
何もかも奪われて、喪って……そう思わされたあとに訪れる救済。行き着いてしまった果てから、戻ってこれるという希望。連れ戻すという確かな意志と伸ばす二人の、いや三人の御門に差し伸ばされた手。そして、誰も居なくなったと思われたあとに帰ってきた彼らの姿に打たれた、法山の素の笑顔から放たれた「おかえり」という言葉に満ちていた生きているということの素晴らしさ。

ストーリー、キャラともに原作小説とは大きく改変されながらも、夢枕獏さんの大いなる後押しを得て作り上げられたもう一つの【荒野に獣慟哭す】。掲載雑誌の休刊による中断という絶望的すぎる局面を乗り越えて最後までたどり着くという、紆余曲折というには波乱万丈すぎる展開でしたが、それに足るに相応しいまさに大作、大作でした。ラスト近辺の、漫画編集者の彼女の魂の絶叫は、色んな意味で打たれたなあ。あれは、まさにこのシリーズの紆余曲折を経験した作者でないと吐き出せない魂の叫びだったんじゃないかと。
だからこそ、無性に感動してしまった。彼女の決死の働きが、絶対に見捨てないという想いが、最後の希望、最後の救いに繋がったと思うと、なおさらに感慨深い。
自分、伊藤勢さんのコントとかギャグとか大好物なので、これの勢いも最後まで衰えなかったのはホント嬉しかったです。波長が合うのよねえ。
最近は活動が見られず心配していたのですが、丁度先月9月からヤングアニマルで新連載はじまったみたいなので、良かった良かった。

シリーズ感想

狼と香辛料 11 5   

狼と香辛料 (11) (電撃コミックス)

【狼と香辛料 11】 小梅けいと/支倉凍砂 電撃コミックス

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賢狼ホロと行商人ロレンスの旅は続く――港町ケルーベ編クライマックス!
ホロとロレンスは、海獣イッカクをめぐり町の南北で対立する港町ケルーベに滞在していた。ロレンスは、軟禁されてしまった女商人エーヴを救うため、イッカク購入を企てるレイノルズの悪巧みを暴こうとする――!
いやもう、これは素晴らしいとしか言えない。キーマンのあの眼の描き方を見ましたか。あの眼一つだけで、キーマンという商人がこの場面においてどれほど追い詰められていたのか。刻々と状況が進展するにつれて鋭さを通り越して荒んでいくキーマンの眼差し。笑顔自体は崩さないものだから、余計に余裕が失われていく様子が彼の顔つきでわかるんですよね。正直、ここまでキーマンが追い詰められていたとは、原作を読んだ時にはそこまで思ってませんでしたね。原作だと、玄妙なセリフ回しのお陰でどの登場人物もなかなかその本心は読めませんでしたからね。それを行間やセリフの意味や各人の反応から読み取るのがまた面白い作品でもあったのですが。同じ場面でありながら、小梅さんの漫画は別の意味で非常に雄弁でありまして、いや実に楽しい。
これはエーブに関してもおんなじで、彼女が果たしてロレンスという男に対してどのような想いを抱いていたのか、については色々と想像をめぐらしたものでしたが、この漫画においてはこれまたとても雄弁に彼女の表情が物語っていたのではないか、と。
あの最後の手紙を手渡すときの、ロレンスの手に自分の手を重ねながら、寂しそうに切なそうに微笑むその面差しが、そしてあのキスシーンの直前の何かを残そうとしているかのような薄っすらとした笑みが、エーブ・ボランというヒトが、恋する女性であった事を、恋を喪った女性であったことをこれ以上無く明瞭に示していたのではないでしょうか。
トビっきりにイイ女だったよなあ。この2つのシーンでのエーブには、本当に見惚れてしまった。
でも、一番キュンキュンさせられるのはやっぱりホロなんですけどね。

対立の街、の話も終わり、いくつか原作のエピソードを飛ばす事になったようですけれど、こればっかりは仕方ないかなあ。さすがに、全部やってるとこのコミックもいつ終わるか分かったもんじゃないですしね。既に長いこと続いてますし。
それでも、何気に人気高いであろうある酒場の看板娘さんをしっかり登場させる当たりはさすがであります。あの娘、確か原作では名無しだったんじゃなかったでしたっけ。ここではヘレーネという名前付きで、凄まじい魅力を振りまいております。いや、このグラマラスな身体つきに色っぽいし仕草ときたら、なんちゅうエロ可愛さでありましょうか。たまらんなあ。

シリーズ感想

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 5 4   

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! (5) (カドカワコミックス・エース)

【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 5】 ひろやまひろし カドカワコミックスA 

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『世界の救済』それこそがエインズワースの真の目的。聖杯『美遊』の運命を知ったイリヤは迷いの末の決断を下す――。「美遊も世界も両方救う! 」 喜怒哀楽が詰まった魔法の一冊「プリズマ☆イリヤ」ここにあり!
一瞬、柳洞一成かと思ったんだが違うんだね! 腐的な意味で、これは図らずも敵味方に別れてしまった美遊の兄ちゃんとのバッテンが映えるぜ、と一瞬思ったんだぜ。
というわけで、今回は最初から最後まで仰天しっぱなしの第五巻だった。大盛り上がりどころの話じゃないですぜ、親方。



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武装少女マキャヴェリズム 1 4   

武装少女マキャヴェリズム (1) (カドカワコミックス・エース)

【武装少女マキャヴェリズム 1】 神崎かるな/黒神遊夜 カドカワコミックスA 

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自由を愛する納村不道が転校してきた愛地共生学園では、武装した女子による男子支配が行われていた! 学園を統率する女剣士達「天下五剣」と、女帝・天羽斬々に対し、納村は「無刀」で反逆することになるのだが…! ?

うひひひ、おっもしれぇ。前作の【しなこい 竹刀短し恋せよ乙女】も面白かったのだけれど、負けず劣らずトビっきりに剣戟エンターテイメントしてますよ、これ。
自分、こういう術理を以って武術剣術を語り尽くす作品って大好物なんですよね。何となく、ではなく一挙手一投足の全てに合理があり術理があるがゆえに、そのアクションの隅々まで理解が及び、理解が及ぶからこそその術理を以って為された技の豪壮さ、精妙さにより強く迫力を感じ、興奮を抱くのである。
勿論、薀蓄よろしく語られる剣術流派の術の理と、動きの激しい動的な絵とが上手いこと組み合わさらないと、語りの部分が冗長になってしまったり、テンポが悪くなってしまったり、という危険もありますし、絵に力が無ければまさしく理論倒れの迫力の無さばかりが目立ってしまう可能性も高いわけです。
だからこそ、理と動がうまく噛み合った作品はとびっきりになるのであり、この作品はまさしくそれなのであります。
古流剣術というと、看板の名前ばかり知っていて、しかしその剣術の内容というのは大概知らないものです。たまに残されている技の説明なんかを見ても、それがどういう意味を持つのか、実際の戦いの中でどう位置づけられるのか、いまいちピンとこない。
ところがほれ、本作なんか見てみると、こういう剣術の術理が観念的なものばかりではなく、凄まじく合理を突き詰めたものである一端が垣間見えたりして、なんかすごい感激しちゃうんですよね。
まだ天下五剣とはまともに試合ったのは一人だけ。そのほかは副隊長クラスとの攻防が散見されるわけですけれど、色んな剣術との剣戟は一人ひとりが個性的なだけにホント、面白いです。主人公サイドが無手、というのは驚いたけれど、見てると拳法の類ではなくて、無手ながら剣術サイドというのが興味深い。やっぱり、対武器戦闘で此方が無手の場合は、手甲は必須アイテムですよね、うんうん。
そして、肝心な部分ですが、女の子はきちんと可愛いのがよし。危険生物と甘酸っぱさが同居しているヤバさは、ハマるとたまらんですね。

恋愛ラボ 10 5   

恋愛ラボ (10) (まんがタイムコミックス)

【恋愛ラボ 10】 宮原るり まんがタイムコミックス

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イベントの秋は恋の花が満開!

体育祭でそれぞれの恋心もマックスに盛り上がった藤女生徒会のメンバー。 南中男子との合同文化祭企画にさらなる新展開の予感…!? ナギのことを意識しすぎるあまり関係がギクシャクしてしまうリコ。 ようやく自分の気持ちに気づきはじめるマキ…? エノの気持ちはUK王子に一直線!! この秋、オトメたちの恋の花は満開の予感…!?
ああもう、リコが全面に渡って可愛い。本当に可愛い。南中に出向いた時に、たまたまナギを見つけた時のあのシーンの、あの弾けるような笑顔には心臓鷲掴みにされてしまった。リコが恋心を自覚してしまってから、あらすじにもあるようにギクシャクして貯めこむか変な方向に暴走するか、という展開に終始する事が多くて、それはそれで赤面したりキュンキュンしたりしているリコの姿は無茶苦茶可愛かったんだけれど、あれほどあけすけに、まっすぐにてらいなく、大好きという感情を弾けさせることの出来る機会はやはりなかったですからね。あのシーンは本当に良かった……直後に先生に鹵獲されてしまいましたが。
ナギも、これまでろくに男として扱って貰ってこなかった歴史もあり、リコの性格自体が快活明朗で他の男に対しても無邪気に接するタイプの女の子だけに、自分だけに好意を寄せてくれていると素直に考えられないのもよく分かる。特に今回は、オマケでナギとリコの幼少時代のエピソードが載っているだけに、なおさらに。
好きな女の子に負けないように、肩を並べられるように、弱さを克服して男らしくなるって、それはそれで通過儀礼としては立派だけれど、だからといってそれで相手の女の子が自分を男として見てくれて、好きになってくれる、と思えるほど自信を持てる男の子はそうはいないだろうし、ナギもそのタイプじゃないですしね。自意識過剰は恥ずかしい、と思っちゃう年頃でもあるし、リコの暴走もあってそりゃ彼女の気持ちに気づくのは難しいだろうけれど……そんなの関係なく、あの可愛さは反則だわなあ。リコがどう思っているかはわからなくても、自分の気持についてはどんどん固まっていくよなあ。
さても、リコとナギの方も盛り上がっておりますが、今回の本筋は何よりもマキとヤンでしょう。なんかもうついに、って感じだわ。今更?という気もしないでもないほど、当人たちの自覚はさておいて、意識しあう様子は甘酸っぱいことこの上なかったのだけれど、なぜこんなにも相手のことを意識してしまうのか、という理由に気づいてしまったあとの少年少女の姿の素晴らしさときたら……絶品であります。絶品であります!!
敵ではなく、ライバルではなく、尊敬している相手だからではなく、小憎たらしいムカつく奴だったからではなく、ごくごく単純に、好きになってしまっていたから、こんなにも彼の、彼女の一挙一投足が、何気ない言葉が、反応が気になっていたのだと、わかってしまったときの衝撃、蕩けるような感覚……うーん、甘酸っぱい。
とかく、これからが本番なんでしょうけれど、あのマキとヤンの二人がどうなってしまうのか、特にマキは何をしでかすかわからない「酷い」世間知らずなので、もう想像がつかんですけれど……ニマニマは解除できなさそう。顔面崩壊必至ですね♪ アニメ第二期はないのかしら。

シリーズ感想

戦国妖狐 135   

戦国妖狐 13 (BLADE COMICS)

【戦国妖狐 13】 水上悟志 BLADE COMICS

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偶然も必然も……すべての因果は決戦の地「断怪衆本山」へ!!!

無の民と戦うべく断怪衆本山に急ぐ千夜たち。
しかしそこでは衝撃の再会が待ち受けていた…!!
ふいおおっ! 一巻丸ごと最終決戦じゃーー!!

無辜の闇たちを攫って操り尖兵とした無の民と、人質となった彼らを殺さずに無力化しながら戦おうとする千夜たち。この、殺さずにというのは断怪坊主たちの言うとおり、この期に及んでは無謀も良いところなんだけれど、それほど無茶であろうと、千夜がこれまでたどってきた遍路の先こそがそれなんですよね。生半可の覚悟じゃない。どれだけ悩んで苦しんで、藻掻いて懊悩して、戦いというものそのものに、殺し合いというものそのものに対して真剣に向き合い続け、出会いと別れの中で見つけ出そうとしていたその先で、絶対にやらないと決めたことだったわけです。
でもね、その果てに見出したのが、あの姿だったというのは、感動すると同時に「ああ、千夜、それはきっと違う!」と思わず呻いてしまったのでした。
「何になるかは おれがが決めていいんだと 今 気づきました」

改めて見ても、あの千夜が「成る」シーンには鳥肌が立つ。あまりの粛然とした神々しさに、呆けたようになるしかなかった。本当に凄い。こんなの描ける水上さんは本当に凄い。
でも、同時にその神聖さこそが、それはいけないという心地にさせてくれる。人間が、そこに至るというのは化け物になる以上に、もう人では居られなくなる。何になるかを、少なくとも千夜は、一人では決めてはいけないのだ。決めるなら、千夜はきっとあの娘と二人で決めなきゃいけないのだ。
だから、ここで割って入るのが彼女であるのは、当然至極のことだったのだろう。もはや、必然だったのだ。すべてを救うものが、自分だけは救えないなんて、そんなふざけた話があってたまるものかよ。

そして、もう一つの悲恋も、哀切たる恋物語もここに岐路を迎える。
ボロ泣きだよ! もうなんか泣いちゃったよ、泣くしかないじゃんか! やっと、やっと、やっと辿り着いたんだ。やっとやっとやっと、再会できたんだ。男一匹風祭真介の、ここが花の咲かせどころじゃあないか。
うう、ここで引きとは生殺しだ。別の意味で泣きそうだ。続きを、続きを早くぅ〜〜(じたばた


シリーズ感想

Landreaall 24 限定版4   

Landreaall 24巻 限定版 (IDコミックススペシャル)

【Landreaall 24 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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これ、限定版特典の小冊子が素晴らしかった。この間までやっていた馬上槍試合のもう一方の主役である馬たちのお話なのですけれど……。Landreaallの世界では、馬って単なる動物ではなくて(馬にかぎらず少なからぬ動物も)ちゃんと知性と意思を持つ人間と対等の存在で、騎士団などに所属している馬たちは家畜として飼われているんじゃなくて、正式に契約して騎士団に在籍しています。今回は、そんなお馬さんたちが先日の馬上槍試合で乗せた若き騎士たちについて語り合う、井戸端会議ならぬガールズトーク。そして尻の話。お尻好きすぎるだろう、ご婦人方(笑
それにしても、DXを乗せていたアプローゼの圧倒的なマダムっぽさは物凄いですな。どう見ても馬でしかないのに、ひと目で伝わってくるあの熟した美女の色香。まつげ長いのよ! その流し目ときたら、色っぽいのなんの。
いやあ、面白いわ楽しいわ笑えるわで、最高の小話でした。
最近、本編がけっこうハードなんで、こういうところで癒やされないと。

さて、その本編ですが、ついにリルアーナ王女の真相とクェンティンの真意が明らかになり、その覆い隠されていた仮面の下から、復讐という名の虚ろの顔が現れることに。
ユージェニは、これどうなんだろうね。クェンティンの建前の裏側にある熱された虚ろに気づいていないとは思えない。利用し利用される関係なんて嘯いているけれど、そもそもクェンティンの語る王国の未来について、どこまで信じているのか。これっぽっちも信じていないんじゃないかとすら思える。彼女はクェンティンみたいなのに騙されるような頭の悪い女性には見えないから。じゃあなんで、そのクェンティンの言うとおりに傀儡のように動いているのか。
さてさて、その理由についてはメイアンディアをわざわざ砂漠の端まで引っ張り出してきて、DXと共にここでクェンティンとユージェニという組み合わせと対峙させる事が何故必要だったのかに絡めて、想像が羽撃く。
ユージェニに何かを突きつけられるのは、今この時をおいてはメイアンディアなんですよね。彼女の立場と、その選択をした高貴なる者としての意思、その胸に抱いた恋こそが、今のユージェニに対峙するための武器となる。もっとも、今のままでは諸刃の剣。無理をしている、我慢している、耐えているという意味においては、まだ今のメイアンディアではユージェニに何かを意見できるかというと……さて。
ということは、ディアにももう一山必要なんですよね。だからこそ、彼女と対等であり同じ女性であるイオンがついてきている事に意味があり、またクェンティンからつきつけられた虚言に対して、DXがどう反応するかも、このさきのディアの決断を大きく左右しそうな気配がある。
ってか、いい加減このクェンティンの言葉は聞いててイライラしてくる。自分でも信じていないような台詞を、確信しているかのようにDXに押し付けてくる彼の虚言の数々は、なまじっかヌルリと心のスキマに入り込んでくるようなまさに悪魔のささやきで、だからこそ鬱屈が溜まっていくんですよね。
そろそろ、DXにはスッパリと切って捨ててほしいなあ。誰も思いもよらぬ角度から、核心を突くDXのいつものあっと驚かせ、思わず感嘆のため息を付いてしまうような一撃を、今こそこの淀みにぶちかましてほしい。さすがにそろそろ、クエンティンの狼藉に我慢できなくなってきた。

巻末のテイルピースが、またいい味出してまして……。
カイル、DXの親友だったのか……。いや、否定はされないと思うけれど、思うけれど……ものすごく嫌な顔されそうw
一方でイオンの話の方は、六甲の結婚話に対してあれだけイオンが焦って必死になるということは、やっぱりそういうことでいいんだろうか。いいよね?

シリーズ感想

狼と香辛料 10 4   

狼と香辛料 (10) (電撃コミックス)

【狼と香辛料 10】 小梅けいと/支倉凍砂 電撃コミックス

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伝説の海獣をめぐる大騒動の行方は――!?
ケルーベの町で海獣イッカクをめぐる大騒動に巻き込まれ、自らの危険な立場に動揺するロレンス。そんな彼を、ホロは厳しくも優しく諭すのだが……? 電撃文庫の大ヒット作のコミカライズ、緊迫の第10巻!
改めて見ても、この街での出来事は、「狼と香辛料」という物語の中のターニングポイントだったのがよく分かる。
ロレンスの商人としてこれから歩み目指す先の方向性。今までロレンスは商人としての大成を夢見ながらも、具体的にどのような成功を得たいかという形は見出していなかった。商人の成功の形としては様々なケースがありますからね。これまでは大きな街で大店を構える、みたいなわかりやすい夢を描いたりなんかもして、それを絵にして楽しんでたりもしたのだけれど、このケルーベの街で、大きな街での大店を構える商人の在リようというのを目の当たりにすることで、ロレンスという男に最も相応しい成功とはなんぞや、という疑問にぶち当たることになるのである。
いやさ、多分この時のロレンスにはそんなことに思いを馳せる余裕はなかったやもしれないのだけれど、それを自覚させてくれるのがホロなんですよね。賢狼といいながら、彼女はこの場面において決して知恵を与えてくれたわけじゃありません。でも、それ以上に彼女の存在と温かい愛の篭った言葉はロレンスに心の余裕をもたらしてくれます。これは、賢狼としての活躍というよりも賢妻としての振る舞いなんだよなあ。
彼女のお陰で、ロレンスは街の商人の恐ろしさに背を向けしっぽを巻いて逃げ出すような無様な真似をせずに済みました。多分、この時後ろも見ずに逃げ出していたら、その後自分らしい商人としての在り方、というものに素直に向き合うことが出来たでしょうか。この時、キーマンとエーヴを向こうに回して商人として戦えたからこそ、負けたから、自分には出来なかったからではなく、自分にはふさわしくなかった、似合わないから彼らと同じ道は歩まない、と胸を張って主張できる自信を得られたような気がします。
そしてここで、ホロが参謀としてではなく、女として、格好いい所を見せておくれ、と発破をかけてくれたからこそ、ロレンスにとってのホロの存在も定まった気がします。その気持ちに名前をつけることになるのは、とある女性の再登場と遠慮のない指摘を待たなければならないのですが、少なくとも誰を選ぶかの「選択」については、この巻ですでに終えているわけですな。
ラストのあのシーン。小説で見た以上に、この漫画でエーヴは、商人ではない自分をロレンスにさらけ出しました。そうして、ロレンスに手を差し伸べたのです。少なくとも、ここでエーヴに嘘があったようには見えません。狼に徹していた彼女の、ただ一度垣間見せた亀裂であり本心がそこにありました。本気、だったんでしょう。
それを振って、ホロを選んだんですから、言わずもがな。
内面描写がない漫画だからこその、絵を通して意を込める、読み込みその時そのキャラクターが何を考えているのかを考えさせる描き方は、この対立の街編ではさらに威力が込められていて、読み応えありましたわ。

それにしても、もう巻も二桁に到達したというのに、ホロの振る舞い、その仕草、心をくすぐりもてあそぶ言葉の数々には未だに新鮮なトキメキを感じさせられてしまいます。絶えず、恋させられているような感覚です。可愛いだとかじゃなくて、視線を向けるのもドキドキしてしまうような、そんなトキメキが絶えません。
この巻には、改めて描き直された一巻のロレンスとホロの出会いのシーンが描かれていて、何とも新鮮な気持ちにさせてもらいました。でも、もうちっとエロくても良かったんよ? 

シリーズ感想

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 44   

プリズマ☆イリヤ3rei!! 4―Fate/kaleid liner (角川コミックス・エース 200-13)

【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! 4】 ひろやまひろし カドカワコミックス・エース

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アサシンフォームのイリヤ、あれカボチャパンツ!? なんか、アサシンというよりも着ぐるみみたいで可愛いのう、とか言っている場合じゃないんだけれど、思いの外ハサンの技って役に立っている気がするぞ。
さて、此処に至ってついに美遊の聖杯としての役割、彼女の世界であるこのパラレルワールドの異様に荒廃した雰囲気の謎が明らかになるわけだが……思いの外直球でFateのテーマに挑んできたじゃありませんか。
いかなスピンオフとはいえ、このプリズマ☆イリヤもまた正しくFateシリーズを継承するものであったわけだ。そうなんだよなあ、正義の味方の思想としてはエインズワース家の選択はキリツグの系譜であるわけだ。もっとも、あの当主の思惑は痛みを甘受してなお貫く正義ではなく、むしろ娯楽に傾倒しているように見えるのが不気味なんだけれど。
そして、エインズワース家の正義に対して真っ向から反抗してみせたクロエのそれは、真・イリヤであった彼女らしい正義の味方を捨ててサクラを選んだ弟を祝福し、姉として生きて死んだヘブンズフィールへの道とも言えるのでしょう。そしてそれはこのルートにおいても、正義の味方たるを据えたキリツグの肯定であり、そうして世界平和と引き替えにされたたった一人である妹、イリヤの全肯定するものなのです。
ここでも彼女は、選ばれなかった姉ながら、それでも大切な家族を、友達を守るために死力を尽くす事になる。
しかし、イリヤは、このイリヤはその両方を否定し、夢物語を決然と宣言してみせるのです。それは正義の味方でも魔術師としての在り方でもない、魔法少女という存在の生き様であり、同時にイリヤスフィール・フォン・アインツベルンという聖杯が、穢れない願望器として正しく奇跡を起こし、夢の様な願いを叶えようと挑む物語となったわけです。どんな願いも叶える願望器が聖杯ならば、イリヤスフィールにはそのチカラが備わっているに違いない。さらに、異世界の聖杯である美遊と手を携えることが出来るなら、尚更に奇跡は近くにありにけり。必要なのは、勇気と決意。まったくもって、魔法少女の本分じゃあありませんか。そうして、父が諦めた「世界を救う」という願いをもまた、形は違えどここに叶えようとしているのですから。いや、それどころか、世界も、友達も、姉も、家族も、全部守って助けだす、と。
すべての人を幸せにする聖杯として。
これぞFateにおけるイリヤスフィールの物語の結実と言えるのではないでしょうか。さあさあガッツリ、きましたよ〜。

シリーズ感想

Landreaall 23 限定版4   

Landreaall 23巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

【Landreaall 23 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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まさか、あの夫婦が。特に戦鬼がごとき無双の、作中最強なんじゃというファレル母さんがどうやったらやられるんだ、というかどうやったらやっつけられるんだ、とありえないシチュエーションに、これ本気でヤバいんじゃないのか、と危惧していたんですが、そうか、そういうことだったのか。これは相手が上だった、としか言い様がない。そうか、ファレル母さんってそんな弱点あったっけ。そんな弱点ついても余計に酷いことになりそうで、全然予想していなかった。そもそも、彼女の弱点ってこういうシーンで利用されるようなものじゃなかったはずだもんなあ。これは偶然なのか、それともファレル母さんの弱点を把握した上での事だったのか、と疑問するなら、仕掛け人が明らかになった時点で後者とかんがえるべきなんだろうなあ。
案の定黒幕は誰もが予想した通りの人物だったわけですけれど、ここまであからさまなのに底知れないあのクェンティンの怪しさはやっぱり並外れている。一体何を考えているのか、未だにさっぱりわからないし。こいつが面倒くさいというか難しいというか怖いのは、安易に「敵」認定出来ないところなんですよね。まず敵味方がはっきりしないと対処のしようがないものなんだけれど、そもそも彼に関しては何に対して敵味方の判断を下していいのか、から分からない。白黒はっきりするのって簡単なように見えて、これだけ判断の土台となる部分が混迷しているとひどく難しいんだよなあ。果たして、クェンティンがここまでやらかした今の段階に至っても、判断してしまっていいものか恐ろしくある。DXは白黒ハッキリさえしたら、電撃的に事態を解決できるだけの様々なものを備えているけれど、同時に思慮深く慎重で判断基準も独特なので、クェンティンについてはかなり困ってそうなんだよなあ、扱いを。前はアンちゃんことアニューラスについても随分困ってた節がありますけれど、彼女(彼)についてはDXに対してほぼ全幅で自由を尊重してくれたので、まるっと大方のものを預けて解決してしまったのですが、クェンティンは目的が定かではないのはいいとしても、その目的を達成するために他者の自由意志を尊重しない、というか誘導する節があるので、DXが打ち解ける余地は殆どないんだけれど、それでもまだ敵認定するようなものでもなかったんですよね。それが、今回これだけハッキリと強引な手に打って出てきたとなると、それだけ大きく事を動かす段階に至ったのは間違いないんだろうけれど……うーん。
それでも今回は六甲が本当に危なかったんで、身内を危機にさらされたDXがどう判断するのか。彼については後になってみるとその行動原理は明快にしてわかりやすいものの、その時その時には動きが瞬発過ぎて理解が追っつかない事が多々あるので、今回もどこまで動くのか見通しが立たないのがワクワクを通り越したドキドキ感がある。とんでもないことをやらかしてくれそうで、それがある一定のラインをちょうどまたぎ越していそうで。ティティの気持ちはよくわかるよ、これw
とはいえ、六甲が無事だったことでほんとに危ない展開は免れているのは多分、間違いないと思うんだけれど。
一方で、イオンもまたこれ、何気に道を一つ選んじゃったんだよなあ。イオンちゃんはどうやったってイオンちゃんであることを選んだか。あの寮監さん、ケリー夫人ならイオンがどう言おうと最後まで止めると思ったんだけれど、イオンの決意の謝罪に対して何も言わなかった、言えなかったのか、のが結構意外だったし、それだけこのシーンは重要だったのかもしれない。
しかし、DXがイオンに気付かなかったのはなんでなんだろう。他の親しい人はみんなほぼひと目で気づいてたのに。六甲も驚いてたもんなあ、気づいてないことに。
六甲ーイオンのラインは正直もうないのかな、と思ってたんだけれど、あのシーンを見せられるとまたぞろムクムクっと盛り上がってきましたよ。家族は家族でもやっぱりDX相手とは違うもんなあ。DXとしても、カイルよりも六甲の方がオススメみたいだし、個人的にもこの一件で六甲がニンジャでありながら人間として生きることに対してより真剣に向き合うことになったことで、よりイオンとラインが繋がる芽が芽生えてきた気がするので、ぜひ推してあげたい。
巻末の短編も毎度ながら面白かった。一つの些細な事件と認識されていたものが、解体しその影響を辿って行くと様々な面に波及して繋がっていっているという面白さ。歴史にしても現代の政治にしても、単発の出来事を抜き出して表層だけをさらって、これ、と見せてもその本質は全く伝わらないんですよね。繋がっていっているものを見出して、その多くを俯瞰して理解しないと物事というのは見えてこない。新聞記事やイオンの話、自分が見聞きした出来事から、グランドデザインを描き出して見えたチルダは、ほんと賢いなあ。そして、それを安易に口に出さないことも含めて。
そして、フィルのナイフ投げの凄さ、伝わりましたよ。DXが語りたくてウズウズしているのが、可愛いというかなんというか。しかし、本気でスゴイんだ、フィルのナイフ投げ。

シリーズ感想

紫色のクオリア 3 5   

紫色のクオリア (3) (電撃コミックス)

【紫色のクオリア 3】 綱島志朗/原作:うえお久光 電撃コミックス

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うおおおおおおおおおおおおおおおお!!

超大傑作!!!


あの、原作を読んだ時の超弩級の衝撃を、そのまま、或いはそれ以上の威力を持って食らった、喰らってしまった。願わくば、この漫画シリーズ三巻をまとめて読むことをおすすめする。蝶オススメする。その上で原作を読んで、満を持してこの三巻の付帯されたうえお久光さんが書いた書き下ろしの短編を読めば、それできっとパーフェクト。
貴方は、地上から時空の果てに浮かび上がり、宇宙の彼方へと吹き飛ばされ、天上天下の概念を完全に溶かされた挙句に地上に叩き落とされ夢から覚めたみたいな放心状態にさせられること請け合いである。
この、際限なく自己が拡大していって想像が及ばない領域まで広がりきって進み切って、果ての果ての最果てまで到達した末に、最初の地点に収斂していく感覚は、きっと二度と味わえない前人未到の感覚である。そう思っていた。この原作を読んだ時に打ちのめされた陶酔を、まさか漫画でもう一度、些かの瑕疵もなく再び味わう事が出来るなんて。なんて新鮮で、懐かしくも尊い感覚だろう。泣きそうだ、というか泣いた。
そんな、湧き上がる感覚を、湧き上がって留まることなく吹き上がって、飛び散っていってしまいそうなそれを、最後の短編が小箱のように内に収めてくれたんですよね。
小説と漫画の、両方の終着点。この【紫色のクオリア】という世界の本当のピリオドが、この短編をもって打たれたのだ、と思うと切なさと同時に止めどない安堵が溢れる。やっと、蓋をすることが出来たのだ、と。

内容について言及する必要性は、これっぽっちも感じない。というか、もうやだ、ごちゃごちゃ言ってる前にまず読め、としか言えん。読んでこの怒涛怒涛の疾走に何も出来ずに溺れるがいい。 
今はただ、感慨に浸るばかり。これほどの傑作をもう一度味わえたことに、ひたすら感謝を。もうこれ、課題図書ね?

1巻 2巻 小説感想
 
6月17日

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6月16日

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6月12日

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6月11日

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6月10日

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6月9日

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6月8日

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6月7日

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6月5日

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6月4日

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6月2日

(講談社ラノベ文庫)
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6月1日

(芳文社コミックス/FUZコミックス)
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5月31日

(WITノベル)
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5月28日

(ヤングアニマルコミックス)
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(電撃コミックスNEXT)
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(モンスター文庫)
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5月26日

(角川コミックス・エース)
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5月25日

(MF文庫J)
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5月24日

(あすかコミックスDX)
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5月21日

(MFコミックス アライブシリーズ)
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5月20日

(富士見ファンタジア文庫)
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