瀬尾つかさ

銀閃の戦乙女と封門の姫 5 4   

銀閃の戦乙女と封門の姫5 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 5】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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ついに明らかになった世界の脅威「ゼノ」。王城へと侵入したゼノが王族最強の第一王子タウロスを無力化したことで、ゼノの脅威とその特殊能力が明らかとなる。カイトとフレイ、第三王女ソーニャたちは、第四王女シャーロッテの指揮の元、逃走するゼノの群れを追撃することになるのだが、その高い戦闘力と組織的な連携攻撃に苦戦を余儀なくされ、ついには王族からの犠牲者も出してしまう。その頃、梨花は第二王女アアフィリンの秘密に気づき…。瀬尾つかさが贈る剣と魔法の本格異世界ファンタジー、急転の第五弾!
おっもしろいなあ、もう!!
そういえば、瀬尾さんって先の【魔導書〜】でもそうだったけれど、キャラ被りを恐れないんですよね。竹中半兵衛と黒田官兵衛、或いは諸葛亮に龐統といった感じに、ヒロインに軍師格を二人突っ込む事を厭わないわけです。この作品の場合は、シャーロッテと梨花が双頭の龍のように政治・戦略・作戦・戦術・情報・謀略戦と頭を使うことに関してはほぼ二人でやってのけてます。普通は、こういう知謀系のキャラは作品にひとりいれば良くて、概ねその一人で大方の方針や指針を示していくものなんですけれど、こっちは一人ですらオーバースペックなシャーリーと梨花が二人で足りない部分を補いながら作戦を仕立てていくので、殆ど反則級の無敵状態です。いや、今回の一件、ゼノの仕掛けていた罠がかなり悪辣で、はっきり言ってどう考えても詰んでいてたように見えたんですけれど、第二王子の遭遇という偶然があったにしても、絶体絶命の場所からの挽回の仕方が洒落にならない勢いと精度で、もうシャーリーと梨花の独壇場、というくらいに二人の知謀が冴え渡ってました。恐るべきことに、第一王女と第二王女、エレ姫さんとアアフィリンもこれ、頭の回転がべらぼうに速いタイプで、政治と知謀が90オーバーしてそうな人たちなんですけれど、この二人も後半全面的に協力体制に入ってくれたことで、四人もの稀有にして屈指の賢人がフル回転で知恵を絞りだすという展開になってしまって、これがもう頼もしいのなんの。頭の方は残念なソーニャ姫やカイトは完全に仕出し係である(苦笑
特にソーニャ姫は、残念ながらその頭の悪さは王様になるのはちょっと無理ですね。早々に王位継承放棄していて正解でした。いや、頭悪い悪いとは言われてたし実際悪いとしか言いようのない言動は今までも数々あったけれど、今回は特に実感させられました。この人は最前線で誰かの命令に合わせて大暴れしているのが一番合ってるわ。使う人じゃなくて使われる事によって最大の能力を発揮できるタイプなんだなあ。

それにしても、なんであの愚王から、これだけ出来物の息子・娘が生まれたのか不思議でならない。本気で全員傑物じゃないですか。いささか腹に一物ありそうだったアアフィリンも、決して足を引っ張るような事を考えていたわけではありませんでしたし、一番性格悪そうだったエレオノーラ姫も、いざとなったら頼もしいわカッコいいわ。確かに、この人ツンデレだわ、ツンデレだわ。男の王族の方も、タウロス閣下は文句なしのイイ男でしたし、今回えらいことになってしまったアシュレイ王子も、好漢と呼んでふさわしい人物でしたし。
ハズレが居ないし!!
能力だけではなく、危急時に身内同士で争わない、という原則をキチンと守れる人たちだというのが何より凄い。なんだかんだと足を引っ張り合ってしまいそうな場面だってのに、そういう時こそ普段対立しているくせに、一致団結して目の前の危機に対処できるというのは、実際目の当たりにすると感動すら覚えてしまう。
さすがは、三千世界最後の砦として造られた世界の王族たち、という他なし。

この三千世界を滅ぼしつくしたゼノという生命体に対する、クァント=タンという出城での迎撃作戦。凄まじい犠牲を払って構築し、現在進行形で様々な犠牲を強いながら用意されたゼノへの対抗措置。もう傍から聞いているだけで、これを構築したメンバーの鬼気迫る凄味には薄ら寒さすら感じるものだったんだけれど、見事にこれらが機能してゼノに対抗できる舞台が整ったのを見た時には、なんかこう……心揺さぶられるものがあった。ここまでしなければならなかったのか、という思いと、ここまでしてのけるだけの覚悟への敬意、そしてそれが成就したことで、犠牲が無駄にならなかった事への胸の詰まるような感慨。
ふー。今回はほんと、度々息を止めてしまうような迫真の展開が続きました。なにしろ、初っ端から一手打ち間違えるだけで破滅、という綱渡りの状況でしたし、幾度か取り返しの付かない事に実際なりかけてましたしね。各人の獅子奮迅の活躍がなければ、どうなっていたことか。
これまでのモンスターと違って、今度のゼノはシャーロッテや梨花の手を掻い潜り、思考の死角を突いてくるような狡知の徒でもあるので、読んでても一時も油断できない展開が続きましたし。ふとした瞬間から、いきなり大ピンチに陥ってたりと、気を抜く暇がなかったからなあ。
ともかく、この流れはどうやら最後まで行かないと終わらないようで、次の巻まで緊迫しっぱなしだ。
個人的には、ソーニャ姫さまの力説する漫画脳的展開は大いにありなんだがなあw

さて、瀬尾つかさオールスター、とも言われる本作。私が読んでいない作品のヒロインも今回がっつりと登場していたようで、このヒロインも既に人妻か!!
それどころか、あれですよ。イリーナさん、ご懐妊おめでとうございます♪ 挿絵付き、とはどんなご褒美だ(笑

一巻 二巻 三巻 四巻感想

スカイ・ワールド 5 4   

スカイ・ワールド5 (富士見ファンタジア文庫)

【スカイ・ワールド 5】 瀬尾つかさ/武藤此史 富士見ファンタジア文庫

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スカイワールド―それは魔法と科学技術が同居する世界で、無数に浮かぶ島から島へと飛空艇で旅をするオンラインRPG。『竜の末裔』を名乗る二つの種族が争いを続ける第四軌道へとたどり着いたジュンたちは、サクヤの救出に成功する。ついに再会したジュンとサクヤ、そしてサクヤとかすみ。ジュンに対して積極的な好意を示すサクヤに周囲が振り回される中、サクヤを窮地に追い詰めた冒険者たち―クリアのためには手段を問わない強大ギルド―『黄金の果実倶楽部』が再び攻めてきて―。封印都市の秘密に迫る、熱きオンライン冒険ファンタジー!!
なんか、気がつくといつの間にか3,4人の小さなパーティーでコツコツとクエストをクリアしていっていた話から、何十人規模の大規模レイドがメインになってて、驚くほどダイナミックに話が進んでいくことに。途中からなし崩しに協力することになった他のパーティーのメンツがイイキャラしていて、男女共にジュン・ハーレムな元のパーティーメンバーとは違った立ち位置から、色んな意味で頼もしく、またいい感じでチャチャ入れてくれるキャラクターだったんですよね。やっぱり少数のメンバーだけでやりとりをしていると、物語自体も内に内に潜ってしまい、小さくまとまってしまいがちなんですけれど、お陰で世界を見る視界がグッと枠組みごと押し広げられた感じがあったんですよね。ああ、これがスカイ・ワールドなんだなあ、という広々とした雄大さを感じられるようになった。
そこに、サクヤたちのパーティーとの合流であります。あのサクヤが率いるパーティーですから、一筋縄ではいかないだろうと思ったんですけれど、振り返ってみるとジュンたちが構築したギルドの面々ももう一筋縄ではいなないメンツだったりして、これが思いの外すんなりと合流するのにハマってしまったのには、それだけジュンとサクヤがそれぞれ一心同体というだけの同じやり方でギルドを作っていたんだなあ、というのがよく分かる。
全然ぎこちなさとかなく、同じギルドとして合流出来たもんなあ。まあ、サクヤの無茶を制御していた副長格のお嬢が、さらにサクヤと同格のトラブルメーカーであるジュンが合流したことで余計に苦労することになるんじゃないかと心配になるところですがw まあ、無茶苦茶するサクヤの暴走を、ジュンはうまいことコントロール出来るみたいなので、彼女の労力は結果から見ると低減するのかもしれませんが。ジュンはサクヤの副将であるにも関わらず、苦労性な面は一切ないからなあ。あれ、煽ってたよなあw

しかし、サクヤと合流したことでジュンのハーレムロードはどんどん切羽詰まったことに。もうサクヤが全然自重しなかったもんなあ。こっちはこっちで煽る煽る(笑
ヒカルの話なんかきいていると、サクヤがどれだけジュンに傾倒していたかもよくわかりますし、あの土壇場の窮地でさっそうと自分のギルドを引き連れて、置いていった親友まで成長されて連れてきて、助けに来てくれたんですから、そりゃもうただでさえ夢中だった熱量がメーター振りきっちゃうのも当然っちゃ当然なんですよね。
再会シーンで、劇的にならずにサクヤもジュンもこうなるのが当然、みたいに振舞っていたのが二人の信頼度の高さを表していて、これはこれで好みだったんですけれど、果たしてサクヤの内心的にはそんなに平静だったんだか。その直前まで、殆ど心折れかけて精神的にもボロボロみたいだったようですし、それがあれだけ一瞬で立ち直っちゃったんですから、その心推して知るべし。
まあ、再会シーンはヒカルのサクヤに対するそれに殆ど持ってかれた気もしますけど。ヒカル、キャラ違うキャラ違う(笑
ガチでフルボッコし始めた時には爆笑してしまいましたがな。この二人の関係も面白いよなあ。もっとベッチャリとした湿度の高いものだと思ってたんだが、ジュンとは違う意味でサクヤとヒカルが心通じ合わせた関係であるのがもう嫌というほどわかった。掛け替えの無い関係、というのにもいろんな色があって面白い。

ジュンがこれまで辿った遠回りの道と、クエスト狂いが掘り当てた様々な謎解きが、これまで一直線に突き進んでいた最前線の攻略ギルドたちが探り当てる事が出来なかった世界の真実の一端を握っていた、というのは、やっぱりゲームって寄り道大切だよね、と実感させられるw 
次回から、再びもう一度パーティーに戻っての話になるようですけれど、しばらくダイナミックに話が進んでいただけに、ここでもう一度身内の話に立ち戻ってじっくりやるのもイイんじゃないでしょうか。サクヤが加わって、また味付けも変わったでしょうし。ギルドの方も、放置じゃなくそっちはそっちで状況を整えていてくれるでしょうし。話もガンガン動くし、やあ面白くなってきた。

シリーズ感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 44   

銀閃の戦乙女と封門の姫4 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 4】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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湖底の水中迷宮から帰還したカイトは、王都で第一王子タウロスと久方ぶりの再会を果たす。清廉な王者の風格を持つタウロスに変わらぬ好感を覚えるカイトだが、タウロスが梨花に一目惚れしたことで、おかしな事態に巻き込まれていく。その頃、水中迷宮から持ち帰った謎の生物の死骸を調査していたシャーロッテらは、前王が秘匿していたクァント=タン建国の真実と、強大な侵略者たちのことを知る。そんなとき、演習で大半の機士団が不在の王都を魔物の大群がかつてない規模で急襲し、クウロスとシャーロッテの指揮の元、カイトたちが防衛戦を始める。魔物たちが王都を襲撃した理由とは、そして着々とクァント=タンに迫る脅威の影がついに明らかになる。
横で姫様が寝ているにも関わらず、構わず致しだすとはフレイとカイト、レベル高いなあ。ある意味ハーレム作ろうってからにはこれくらい出来ないといけないのかもしれないと、むしろ感心すらしてしまった。感心云々というと、カイトにとってフレイってちゃんと正妻なのよね、という点についてもこの一件で納得できたというかなるほどなあと感心したというか、よく理解できた気がする。前回はそこに凄く疑問を感じていたんだけれど、なるほどヒロインという事に関しては、確かにフレイがメインだわ。
この辺り微妙な感覚なんだけれど、カイトって公私の区別がついている、詰まるところ仲間としての対応と好きな女の子としての対応ってそれなりに分けてやってる気がするんですよね。カイト・ハーレムの主なメンバーを振り返ってみると、政治・謀略に長けたシャーロッテに正面戦力として突出したソーニャ、術師として特別枠のエリカ、そして未来視と鋭い知性でシャーリーと同じ知的水準で立ちまわる梨花。これらに比べて、フレイって戦力的にどうしても一歩引いているんで、仲間としてみるとフレイはカイトの戦闘面での支援役として振る舞う事が多く、必然的に目立たない枠に入っちゃうので、常々メインヒロインにしては存在感があまり主張出来てないなあ、と思っていたのです。
でも、よく考えてみると仲間であることと好きな女の子であることって一緒くたにして考えたらダメなんですよね。それは、全く別のことで仲間としての役割で特別扱い出来なくても、それでその娘を一番好きな娘として扱わないのとは別の話なんだよなあ、と。
これって当事者である当人たちにしたらわりと当たり前の話なんだけれど、読者からするとなかなか気づけなかったりする事なので、なかなか刺激を受けるところでした。

さて、肝心のお話の方は、その出現が憂慮されていたキング級が、よりにもよって突然王都の中心部に地下から穴掘って急襲してくる、という最悪にして絶望的な戦いが勃発するという、とんでもない展開なんだけれど、今回明らかになった真相は、そんな死戦をすら踏み台に過ぎなかったと思い知らされるとんでもない内容で……え、ちょっと絶望感半端ないんですけれど。なにそれ、冗談抜きでクァント=タンだけじゃなく三千世界全部の危機なの!? 更にいうと、今までクァント=タンで起こっていた一連の瀬戸際の攻防は意図的に作られた状況であったということで、しかもその目的が件の話通りだとすると、これまでの戦いってつまり……うぇぇぇえ!!?
いや、いやいやいや、それって洒落にならないんじゃないですか? なんかもうこれまでの認識全部根底からひっくり返っちゃうじゃないですか。クァント=タン、始まった時点で終了してた! というか、いやもうなんというか。
驚愕の真相、以外の何物でもなし。これが個人や単独の組織による野望、欲望に伴う謀略の結果だとしたら、それを打ち破れば済む話ではあるんだけれど、今回の一件が仕組まれた理由が理由だけに絶望感が半端ない、ホントに半端ない。挙句になんかタウロス殿下まであの最後のシーン、うわぁぁ!てなことになってるし。
驚いたといえば、同じ作者の作品である【魔導書が暴れて困ってます。】シリーズと全く同じ世界観だったことが今回明言されて、アルルメルル、スターシステムでの登場じゃなくあっちに出てた当人だったのかよ! と叫んでしまったところなのですけれど、前から同じ世界だというような話ありましたっけ。もしかして共通の出来事とか設定とか描写されてたかもしれないのだけれど、全然気づかなかった。モーリ男爵が出てきた時はえーっ!てなりましたよ。
しかし、あちらのシリーズの根幹にも関わる事件であった邪神戦争が起こった本当の理由がそんなんだったなんって、これこそ絶句もの。いや、マジですか。
カイトたち、これじゃあ新しい国の立ち上げとか言ってる場合じゃなくなってしまったぞ。梨花もどうやら良からぬ予知を抱えてしまったみたいだし、ちょーっとこれは最悪な感じで盛り上がってきてしまいました。

銀閃の戦乙女と封門の姫 3 3   

銀閃の戦乙女と封門の姫3 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 3】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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クァント=タンを襲った新たなノーブルを撃退した武勲を称えられ、カイトと梨花は避暑もかねシャーロッテの所有する湖の別荘へと招かれる。湖畔の別荘で夏休みを満喫しようとするカイトだが、いつものようにフレイとソーニャもやってきて、いつものドタバタ騒ぎに。そんなさなか、シャーロッテから湖底に巨大な水中迷宮があると知った一行は探索を開始するのだが、様々な魔物が巣食うとともに希少金属オリハルコンの痕跡があることを発見する。泳ぎの苦手なフレイ、ソーニャの代わりにカイトと梨花が水中迷宮へと挑むのだが、そこには意外な先住民たち、そしてクァント=タン全土を揺るがしかねない脅威に直面する。瀬尾つかさが贈る本格異世界ファンタジー早くも第三弾!
親子丼はさすがにないよなあ、という立場だったのだけれど、母親が娘よりも年下ならそれもありかと思えてくる不思議!
しかし、なんでこのシリーズって表紙がフレイ固定なんだろう。実のところ、フレイは確固たるメインヒロインというわけでもないんですよね。この作品って、フレイにソーニャ姫、それから梨花と前回加わったシャーリーの四人がヒロインとしてほぼ均等位置いるので、ことさらフレイが表紙でだけ特別扱いされるのがどうにも違和感が残ってしまいます。
さて、前回国王の排除に成功した結果、後継者争いが水面下で激化。一応、ソーニャ様は表向き後継者レースから距離を置くことを表明しているものの、立場的にも実力的にもライバルたちからすると無視できない存在であるのは間違いなく、そうした立ち位置がカイトとの関係を踏ん切りつかないものにしてしまってもいる。
面白いのは彼ら、カイトとヒロインたちは既に恋愛をゲームとして楽しむ段階は疾うの昔にクリアしてしまっているところなのでしょう。女性陣たちはカイトにしっかりと好意を伝えているし、カイトとしても彼女たちに好意を持っている事を自覚し、またそれを彼女たちに伝えてもいる。じゃあそれでハッピーエンドじゃないか、と思うところなんだけれど、問題は現実的なところにあって、クァント=タンという異世界の成り立ちと現状、ソーニャたちの王族としての、英雄としての立場を考えると好きだから付き合って、という風にはなかなか行かない。シリーズの初期段階ではカイト自身、日本側に長らく暮らしていたせいか視点が人間関係によってしまっていて政治的な立場としての問題に理解よりも実感が追いついておらず、半ば感情面を優先して動いていたのでその辺りがフレイたちとの齟齬ともなって、様々な点で二の足を踏む形になってしまっていたのだけれど、将来の展望というか人生の方針となるべき考え方が前回の事件で大方定まったというか覚悟が決まったようなので、何気に目立たないけれどいつの間にか物語の方向性が大きく変わっていたことに、読んでいるうちに気づいた。
つまるところ、王族であるソーニャやシャーリーも含めた女性陣を正式に娶る為の環境整備を、カイトが精力的に始めてるんですよね、これ。それも、既存の選択肢からどちらを選ぶか、ではなくて新しく選択肢を構築する形で。この辺り、ソーニャが脳筋だったり、フレイも事務方仕事はともかくとして緻密な戦略を描ける性格じゃなくわりと感覚で動くタイプだったので、カイトも相談相手がいなかったのもあったんだろうけれど、頭脳担当のシャーリーが本格的にともに行動することになった上に、梨花も片足だけじゃなく両足でクァント=タンに立つ覚悟を持ち、この異世界に対する理解を深めていったお陰で、カイトの大まかな方針に対して具体的な政策を練りあげてくれるメンツが加わった、ということも大きいのでしょう。
この三巻は大事件、というほど大きく状況が動くような出来事こそ無かったものの、地道に基盤部分から手を加えていっているような状況であり、何気に状況自体は激震レベルで進んでるんですよね。さり気なく、ラストバトルへと繋がりそうな、世界の危機クラスの予兆も滲み出ていますし。
ラブコメサイドについても、カイトの覚悟が決まったお陰で彼の甲斐性については十分すぎるほど発揮が期待できるようになって、イチャイチャするにも壁がなくなったお陰で全体的にラブコメ摩擦係数が低かったですしねえ。あんまりみんなベタベタした性格じゃないからか、さくさくっと進んでましたけれどこういうカラッとしているけれど関係の密度の深さを察せられる恋模様というのは大変好みなので、美味しかったです、はい。
そもそも、この世界観の設定自体も人工の異世界という点からして面白い仕組みなんだよなあ。そのせいか、社会システムもかなり独特な所があって、そういう設定群を追っているだけでもなんだか楽しいです。楽しいといえば、アルルメルルのキャラの尋常じゃないギャグキャラとしての存在感は楽しいどころじゃない笑いどころだよなあ、あれ。ソーニャ姫さまもネタキャラとしては相当の逸材なんだけれど、アルルメルルは無双すぎるw

1巻 2巻感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 23   

銀閃の戦乙女と封門の姫2 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 2】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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クァント=タンからカイトたちが帰還してひと月がたち、新しい家族も増えた花梨家は賑やかな日々をすごしていた。そんなある日、第四王女シャーロッテがこちらの世界にやってくる。カイトが保護しているエリカを狙った陰謀が進行していると忠告しに来たのだというが、時すでに遅く、梨花とエリカは黒鎧の男が率いる機士の一団によりクァント=タンへと連れ去られる。二人を助けるべくカイトは再びクァント=タンへと降り立ち、フレイそしてシャーロッテとともに誘拐犯を追うのだが、そのとき予想外の異変が起きて…。
瀬尾さんはやっぱり策士系ヒロイン好きなんかなあ。メインには据えないものの、メインヒロインを立てる形でちゃっかり主人公の傍らに自分の場所を確保してしまう立ち位置にこの手のヒロインを配置するんですよね。魔導書でもそうだった。
シャーロッテもそうなんだけれど、計算高く腹黒なわりに自分は二の次で周りの大事な人を優先して計算立てる健気系なんで、アピールポイント高いんですよね。しかも、主人公が馬鹿じゃなくちゃんと彼女の健気な気持ちを察するに足る聡明さを持っているだけに、周囲から胡乱に見られるわりに主人公からは大事にされるという役得な立ち位置だったりする。カイトの場合、年下の女の子にひどく甘いきらいもあるのでその意味でもシャーロッテの待遇は立場の際どさに較べて非常に高く見積もられている。まあ、シャーロッテの境遇を聞いているとソーニャ姫さまよりもよほど酷く危うい状況下に置かれていて、味方らしい味方もいないだけにカイトが味方してあげないと容易に死んでしまいかねない所だっただけに全然構わないんだけれど、その分ソーニャとフレイは今回ほぼ完全に脇役に回ってしまった。特にソーニャ姫さまに至っては途中退場の憂き目に。ほぼ相思相愛の幼馴染同士という設定のはずなんだが、気心が知れている分逆にぞんざいに扱われてる気がする、ソーニャ様。この人自身も大雑把というか、嫉妬はしても陰湿にネチネチといつまでも引きずらないサッパリとした人なので、ぞんざいに扱っても大丈夫、というのはわかるんだが。
面白いのは、むしろシャーロッテの最大の理解者がカイトではなく、梨花の方だったというところだろうか。この妹ちゃんの頭の回転の速さは、完全にシャーロッテと噛み合ってるんですよね。カイトは聡明だけれど頭の硬い方だから決してシャーロッテの思惑の裏の裏まで読み取れるようなタイプじゃないだけに、雰囲気は察することは出来てもシャーロッテが何を考えているかまではわからないので、そのたびに戸惑って立ち止まらざるをえないのだけれど、そこを尽く梨花が先読みして状況と思惑を詳らかに指摘説明してくれたお陰で、物事がこじれずに済んだ場面が度々あったわけです。シャーロッテとしては、言わずに済ませて迷惑をかけまい、自分で背負ってしまおうとした部分までおっぴろげさせられてしまったのでだいぶ参ったとは思うのですけれど、あそこまで細やかに自分の中身を汲み取ってくれる人が居るというのは、賢しらな分不器用に生きざるを得なかった彼女にとっては、得がたい出会いだったのかもしれない。梨花としても、計算高さ故にカイトの意を無視して忌憚なく色々と教えてくれるシャーロッテは、ある意味フレイたちよりも波長が合う友人になりそうな感じでしたし、イイコンビになるんじゃないでしょうか、この二人。幼馴染組と妹組、という区分けで。

しかし、噂の国王陛下は聞いていた以上に真正のクズ野郎で、あまりのゲスっぷりに逆に驚いたくらい。しかも、最近人格が変貌したのではなく聞く限りはどうやら元からろくでもない奴だったらしい。ここまで自分の息子や娘に非道をするか、という無茶苦茶なやりようで、権力欲と野心をこじらせると此処まで自己本位に歪むものなのかといっそ感心すらした。正直、あんなにあっさりと殺されてしまったのは信じられない。ああいう小心で自分を守ることに偏執的に汲々としている小物は、逆にゴキブリみたいにしぶといし、賢者策士顔負けの強かさを備え持ってるものなんですよね。自分を守るためには信じられないほど慎重で狡猾で大胆で強かな立ち回りを見せたりするものだけに、ああもあっさりとくたばってしまうのは違和感すらある。しばらくはまだ注意が必要だな、これ。

とはいえ、公式には国王の死は確かなものとなり、後継者問題は必然的にカイトの今後にも関わってくることになる。何しろこの世界の国是は血筋による継承とはまた別に、力による継承もあるわけで、別に国王の座につくまではいかなくても、カイトの実力と立場、彼が果たした役割は必然的に彼をいつまでも現代日本に引きこもらせているわけにはいかなくなっている。もう、いい加減決断はしているみたいだけれど。結局、何が大事かと言えばもう決まってるんですよね。それを敢えて無視して背を向けることに何の意味も利益もない。最大の理由だった妹の梨花についても、こっちついてくる気満々ですし。モテる男はいつまでも逃げていられてないという一点だけで、つらいものだなあ、うんうん。

1巻感想

スカイ・ワールド 2 3   

スカイ・ワールド2 (富士見ファンタジア文庫)

【スカイ・ワールド 2】 瀬尾つかさ/武藤此史 富士見ファンタジア文庫

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スカイワールド―それは魔法と科学技術が同居する世界で、無数に浮かぶ島から島へと飛空艇で旅をするオンラインRPG。凄腕ゲーマーのシュン、初心者のかすみ、白魔術師のエリの三人は、新たに銃使いのユーカリアを仲間に加えて、第七軌道ラオタイ島でのクエストを順調に進めていた。ある日、島のはずれにあるピラミッドの調査をすることになったジュンたちは、かすみのミスにより『蓬莱皇帝の復活』という謎の隠しクエストを発動させてしまう。それは『十日以内にクリアしないと死亡する』という呪いのクエストで―。“蒼穹の果て”に挑む、熱きオンライン冒険ファンタジー。
こんな小学生居るもんか! と思わず叫んでしまったリュカのキャラクター。年齢不相応の子供っぽくないキャラなんて珍しくもないですけれど、ここまで大人びた世知に長けた小学生が居たら正直嫌だw ここまで考え方がしっかりしてしまっていると、小学校で同世代の子どもたちの中で過ごしているのはかなり苦痛だったんじゃないかとすら思えてくる。周りとここまで精神年齢が違いすぎると、とても溶け込めないでしょうし。ぶっちゃけ、リュカだと高校生でも浮きかねないですし、ヘタするとOLになってもお局様レベルなんじゃないだろうか。保護者として担任の先生(けっこうおっさん)がお店を行動経営して彼女の面倒を見ている、という建前になってますけれど、営業にしても日常生活にしても面倒を見ているのはどうやらリュカの方のようですし、傍目には完全に姉さん女房……。
さて、二巻では孤島からも脱出できて、舞台は他のプレイヤーの人口密度もそこそこ増えてくるラオタイ島に。自然と他のパーティーと協力プレイも増えてくる。シュンは決してソロプレイ推奨の他とあんまり交流しないキャラなどではないので、ゲーム廃人な分顔も広かったりするわけで、決して閉じた狭い人間関係に終始しているわけじゃないんですよね。かすみやエリも、普通の他のプレイヤーと交流が広がっていっていますし。その意味でも、本作はMMORPGのゲームとしての側面が強く出ているのが窺い知れる。大概のこの手のゲームの世界に巻き込まれた、或いは閉じ込められた、似た異世界に放り出された、という作品はゲームの皮を被りつつも、むしろこれは現実なのだ、という側面を強調して見せていく傾向が強いのだけれど、その逆を行く本作はやっぱり新鮮味があって面白い。戦闘システムなんて、非常に丁寧にMMORPGのシステムに則っていて、初心者のかすみへの解説も含めて、戦闘のロジックがとてもわかり易い。今回はさらに大規模レイド戦なんかの目玉バトルもありーのですから、楽しかった。
一方で、バッテリーが足りない状態で死んでしまえば、ゲーム内でも現実世界でも復帰できない、という迫真性もあり、今回かすみを見舞ったデストラップの巧妙な構成もあって、所詮はゲームだから、という緩さはなく、きちんと緊迫感、切迫感も募らせていく展開になっているので、バランスもかなり整っているんじゃなかろうか。
でも、その上でシュンを始めとしてみんなが「ゲームを楽しむ」という要素を大事にして、変に悲壮にならずワイワイと周りもみんな巻き込みながら大騒ぎしてイベントを乗り切っていく様子は、しっかりと本作の味であり幹となって行ってるんじゃないでしょうか。
ラブコメ的には、かすみのシュンへの好意が完全にオープンになって、ジュンとしても何らかの応えを出さないといけない段階に来てしまっているのですけれど、彼からするとサクヤの方も気にかかってしまっているわけで、彼女とちゃんと会って向き合わないまま、今の状態でかすみに答えを出してしまうのはいかんよなあ、という感覚なんだろうな、これ。気持ちは理解できるので、周りからせっつかれ、かすみからは潤んだ目で見つめられる状態の焦りは同情してしまう。まあ、周りはジュンとカスミの関係は知らないから、こいつへたれて逃げまわってやがる、としか見えないんだろうから、厳しい目を向けてしまうのも無理はないんだが。

1巻感想

魔導書が暴れて困ってます。 3.まあ、どうにかなるでしょう3   

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

【魔導書が暴れて困ってます。 3.まあ、どうにかなるでしょう】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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謙児と同じ邪神の力を受け継ぐボルホス・ハドリッドたちが立ち去った六道島。今日も謙児とイリーナは、新たに増えた島の住民ナントの一族の居留地で騒動に巻き込まれたりと平穏な日々を送っていた。そんなある日、謙児と共に戦ったモーリ男爵が、ボルホスに勝ったとの急報が入る。男爵の能力はボルホスに勝てるほどではなかったはずと困惑する謙児たち。そんな彼らに一本の電話が入る。ボルホスが戦ったモーリ男爵は偽者で、本物は自分だと。電話で指定された場所に向かうと、そこにいたのは三つあみの巨乳少女だった…。この少女は一体何者?!魔導書回収ファンタジー、待望の第三弾。
なんかもうクルルハルルたちはアレですよね、【人類は衰退しました】の妖精さんですよね、掛け合いといいその無駄な科学力といい。と言うことは彼女たちこそ新人類なのかw
あらすじやカラー口絵であっさりバラしちゃっているのだけれど、前巻でチラッと顔を見せた邪神の子供の一人であり怪盗を名乗っていた紳士のモーリ男爵は実は女の子でした、というあざとすぎるお話。しかもこの娘、コミュニケイション障害っぷりがイリーナさんと被ってるよ!! アンリエッタと冬菜がキャラ被りしていた事といい、敢えて似ているキャラを投入してくるあたりチャレンジャーだなと思われ。そして、イリーナと同じくコミュ障のくせにやたらとイイ性格をしているのがモーリ男爵ことマリーさん。単なる内気で対人恐怖症なら何も怖くないのだけれど、この娘やたらと行動力があるんですよね。それでいて、アンリエッタを出し抜くほど強かで手癖も悪い、と。
同じボッチでも、イリーナと違ってわりと一人でも大丈夫、みたいなところのある独立独歩の人でもある。じゃあやっぱり一番ダメなのイリーナさんじゃん、と言われ続けて幾星霜。いじられることだけが生き甲斐よ、じゃないけれど、謙児を始めとした周りの人間全員にイジられる事がプロの弄られ屋の存在理由、みたいな雰囲気になりつつあったイリーナさんが、実は本当は意外なことに本当に凄い尋常ならざる魔術師だったんですよ、とみんな忘れていた設定を思い出させようというお話でもありました。でも、そこに至るまでは熱発でダウンしてしまい肝心なときに役に立ってなかったり、と決して期待を裏切らないイリーナさんでありました。いいんです、いいんです、イリーナさんはそんな残念な感じで。多少魔術師として傑出していたとしても、そんなことでポンコツ魔術師としての威厳は失われたりしないから、イリーナさんにはそのまま残念な人で居て欲しい、そう素直に思える今日このごろ。
さて、本筋であるようなないような邪神レースは、ますますその陰惨な姿をあらわにしていっている。とは言え、その酷い部分というのは大概にして邪神の子たちを利用しようという人間の浅ましくもおぞましい欲望によって悲劇にして惨劇へと彩られてしまっているわけです。その渦中に図らずも放り込まれてしまった邪神の子たちは多かれ少なかれ心をズタズタに切り刻まれている。ボルホスのように開き直って野心を全開にしてしまっている輩もいれば、ひたすら復讐心に身を浸して邁進するものもいる。その意味では、幼少の頃にイリーナによって記憶を封じられた謙児は、彼女によってその身も心も守られ続けたと言えるのでしょう。
そして記憶とともに力を手に入れた今の彼は、その力によってイリーナたちを逆に守る側に立っている。そして、今の自分と彼女たちを守るためには、時として非情な決断を下さないといけない立場であることも理解している。とは言え、やたらめったらと一線を超えるのも認めがたい。というわけで、決断を下すか否かの境界線上を見極めることを常に要求され続けているのが、今の謙児くんの現状なのだろう。アンリエッタは甘やかさずに彼に厳しい判断を突きつけ続ける審判者、という役割を敢えて受けているようなものなのか。なかなか彼女としても辛い役どころである。幸いなのは、誰よりも謙児がそれを理解し、彼女にそれを求めて感謝しているところなのだろうけれど。彼女としては十分報われているわけだ。イリーナさんの愛人二号以下で全然OKとしているあたりは健気、と思っていいのか何なのか。実は一番甘え上手で美味しい所を頂いている気もするのだけれど。
まあ、イリーナさんが揺るぎない本妻というのは微塵も揺るがないので、その点は安心して見ていられます。そっちは一線を越えてしまって別に構わないのよ? ラストを見ると、イリーナさんの覚悟完了さえ済めばいつでも進展してしまいそうな雰囲気でしたけれど。さて、ヘタレはどっちだ、というお話。

1巻 2巻感想

魔導書が暴れて困ってます。 2.ま、どうにかしましょ4   

魔導書が暴れて困ってます。2 ま、どうにかしましょ (一迅社文庫)

【魔導書が暴れて困ってます。 2.ま、どうにかしましょ】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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伊佐木イリーナとともに危険な魔導書を封印しながら、六道島での穏やかな日々を送る謙児のもとに新たな美少女魔導師、宇此鳴アンリエッタが現れた。伊佐木家の分家にあたる宇此鳴家のアンリエッタの来訪に、イリーナの妹の冬菜はなぜか動揺する。時を同じくして、謙児同様に邪神の血をひく赤毛の男、ボルホス・ハドリッドが六道島に現れて…。瀬尾つかさの新境地、第2巻。
なんか、イリーナさんのイジられキャラがプロの域に達してきた気がする。プロの弄られ屋? ラストの猿のアルキメデスにかまけたやり取りなんて、コントとしてはほとんど完璧でしたよ?(笑
いやあ、しかし面白い。最近の瀬尾さんの作品は好んで読んでいるつもりなのですけれど、その中でも本作は特に充足が進んでいるように思う。第一巻はまだ手探りな部分が伺えたんですが、この二巻は謙児くんとイリーナさんの関係が定まったというか収まったというか、とにかく揺るがない形で完成されたせいか、作品全体にどっしりとした安定感が出た感があります。前半はアンリエッタの登場と冬菜の動揺、後半はボルホスの襲来からかなり目まぐるしく話が動く展開になるのですが、謙児・イリーナラインという幹がしっかりとあるために、新キャラの登場、既存キャラの掘り下げ、急展開の連続という荒波を見事に捌ききっている。謙児くんという主人公の性格も大きいですね。わりときつい境遇ですし、過去現在未来と彼にかかる負担は大きく、並々ならぬ覚悟を要求される身の上ですし、実際覚悟も完了しているはずなんですが、彼には覚悟を決め受け入れた人間に特有の切羽詰まった余裕の無さが見当たらず、むしろ泰然自若として鷹揚に構え続けている。自分の立場を理解しきった上で、自然体なんですよね。単に受け入れているどころか、積極的に自分のため、イリーナのため、自分を助けてくれる人慕ってくれる人を守るため、利するためにその立場を利用し活用するにも意外と貪欲なあたりは、強かな一面もかいま見える。見ていても非常に頼もしい。
邪神の子としては格上と言ってもいいボルホスとの対面でも、実際の実力差を抜きにして対等以上にやりあっていましたしね。駆け引き上手、というのとはちと違う感じ。むしろここは貫目で釣り合っていた、というべきか。
こうして見ると、結構王様気質、という部分が大きいのかもしれない、謙児くん。ヒロイン陣との関係も、どちらかというと侍らしてる、という感もありますし。アンリエッタなんて、攻略と言うよりも文字通り陥落させた、という感じでしたし。
後半の急展開の連発も、事前に小出しにしていた情報から予測される展開を上手いことひっくり返した上で、さらに真打ちは実は此方でした、という見事に鼻先を摘んで良いように引っ張り回された感があり、小気味よさを感じるくらいでした。なるほど、今回のお話の核心がそこにあるなら、クライマックスがそうなるのはむしろ自然だったか。お行儀の良いやり方で攻めてくると思っていた所を、正面からの強行突撃を食らった気分。真っ向勝負が奇襲となるって、完全に上手いことしてやられた、ってなもんですよ。参った参った。
うん、キャラクターの掛け合いもなんだか思ってた以上にハマってきて楽しくなってきた。これは好きなシリーズになりそうです。

1巻感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 3   

銀閃の戦乙女と封門の姫 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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マナの満ちあふれた世界クァント=タンをかつて救った少年カイト。数年後、平凡な高校生活を満喫しつつも時折悪夢にうなされる彼の前に、かつての戦友で銀髪の魔法剣士フレイが現れ、クァント=タンが再びカイトを必要としていると告げる。 都合のいい話だと怒る彼は、義妹の梨花の機転で条件付きでクァント=タンへと向かうことに。クァント=タンを襲った新たな魔物たちの正体とは?!
瀬尾つかさが贈る魔剣・魔導ファンタジー最新作ついに登場。

この主人公は煮え切らない男だなあ、という印象。多少、主人公当人も自覚があるようだけれど、彼が嫌悪感を感じている対象は論理的なものじゃなくて、多分に感情に寄るものなんですよね。いろいろ理由付けはしてますけれど、彼が主張しているポイントはわりと一貫していないんですよ。その中で共通点を洗い出していくと、結局彼は他人の思惑に乗ってそのとおりに動かされる事を極端に嫌う傾向があるようです。それも、かなり過敏に。それでいて、思惑に乗った上で自分の好きなようにする、という強かさや聡さや狡猾さは皆無に近く、ひたすら嫌悪し遠ざけ、逃げることで状況を避けようとするあたりは潔癖症のきらいも伺えます。
まあ、気持ちはわからなくないんですよ。他人の身勝手に振り回されたくない、というのは誰しも思うところ。それに、嫌悪感が客観的、論理的な拠り所によるものではなく、生理的な感覚によってもたらされるものなら、どうしたって我慢出来ないというのはあるでしょう。感情ってのは、どうにもならないものでありますしね。でも、悪意や敵意によるものではなく、むしろ他者を助け守ろうとする意図まで、十把一絡げにまとめて嫌悪して突っぱねようとするのは、いい加減潔癖が強すぎる気がする。たとえ戦場暮らしだろうとなんだろうと、まったく濁を飲めないあたりは子供でしかないのだろう。まだ、平和な世界で暮らしてきた妹のほうがその点まったくボケていない。
だいたい、その潔癖症の八つ当たりのとばっちりを食わせているのが、姫様とフレイだというのは可哀想な話じゃないですか。彼女たちがカイトに向けている好意や愛情には、後ろ暗いところはなにもないのに、外からの干渉が嫌だから、と遠ざけてしまうのは姫様たちからしてもとても納得できるものでもないでしょう。
そうして、自分に関わる押し付けは嫌うくせに、姫様が政略結婚することについては仕方ないことだ、と黙認してるんですよね。彼が姫様と付き合う件で一番問題視しているのが、貴族間で行われる優良種交配の種馬に利用されたくない、という件であるくせに。姫が政略結婚するのって、それもカイトが嫌悪する優良種交配の一環なんですよね。自分が種馬扱いされるのが嫌だから関わらないけれど、姫が繁殖牝馬扱いされるのは義務だから仕方ない、とするのはあまりにも姫さん可哀想じゃないか。
せめて好きあっている自分が相手になるか、それでなくても自分たちの関係やその結果生まれる子供たちが利用されないように立ちまわることについては最初から放棄して積極性の欠片もないんですよね。自分たちの両親が自分たちをそんな利用の手から守ってくれていた、という実例があるにも関わらず、自分がそうしようという気をさらさら見せてくれないのは、残念の一言。
こうして客観的に見ると相当に酷い男なんだけれど、それが魅力の無さに繋がるのかというとそうでもないのが不思議なところ(笑
カイト当人も明確に自覚しているわけじゃないけれど、自分が理不尽な感情で姫様たちに不憫な思いをさせている、という意識はあり、罪悪感やどうしようもない自分の感情に自責を抱いているのは間違いないので、まあ究極的には覚悟の問題なんですよね。他人の人生を引き受け、一生涯にわたって守り通すという覚悟。よくある話ではあっても、これは決して簡単な話ではありません。まだ十代のガキんちょがビビらないというのはおかしな話だし、そもそも男であったら大人になろうと何歳になろうと家族を持つ、という責任を持つ覚悟か軽々として出来るものではないはずなのです。況してや、姫とフレイの二人を引き受けた上で、国の思惑や脅迫から彼女たちと生まれてくる子供たちを守るだけの覚悟を持つのは、容易ではないはず。国王と徹底的に対立している、という事もありますしね。でも、だからこそ主人公としては姫たちを駒としてしか見ていない、どころか自分やシステムを脅かしかねない脅威として見ている国王たちから、大切な人を守るだけの甲斐性を見せて欲しいものです。そのためには、その潔癖すぎるところは、いい加減濁を飲めるようにしておいた方がいいよなあ。子供のままじゃあ、何も出来ないよ。
と、完全に妹ちゃんが脇に置かれてしまっているけれど、彼女もクァント=タンに深く関わるものだとしたらそれだけ因果を持っているわけで、なんかラストの新キャラと絡んでも次回以降はもうちょっと踏み込んでこれるか。
って、そのロリは倫理的に危なすぎるww 

瀬尾つかさ作品感想

スカイ・ワールド 3   

スカイ・ワールド (富士見ファンタジア文庫)

【スカイ・ワールド】 瀬尾つかさ/武藤此史 富士見ファンタジア文庫

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スカイワールド―それは魔法と科学技術が同居する世界で、無数に浮かぶ島から島へと飛空艇で旅をするオンラインRPG。運営開始から一週間、数万人ものプレイヤーがスカイワールドの中に閉じ込められる事件が発生する。プレイヤーたちがいまだ現実世界への出口を見つけられない中、ジュンこと三木盛淳一朗は誰ともチームを組むことなく、持ち前のゲームセンスを武器に単独で攻略を進めていた。しかしある日、迷子の初心者・かすみと白魔術師のエリに協力を求められてしまい、三人で難クエストに挑むことになるのだが―。天空に浮かぶ唯一の浮遊島、第一軌道『アイオーン』を目指す、オンライン冒険ファンタジー。
ついに瀬尾さんもMMORPGを書く時代になったのか、と不思議な気分。面白いことに、この作者が書くのならMMORPGの世界に閉じ込められるという状況に関して、哲学的なアプローチを仕掛けてくると思ってたんですよね。【クジラのソラ】再び、みたいな感じで。
ところが蓋を開けてみると、むしろMMORPGのゲームとしての在り様に重点を置いているという思っていたのとはまるで逆サイドを行く作品の構成である。けっこう驚いた。
それはそれとして、このゲームとしてのMMORPGというスタイルに重きをおいた描き方が存在に面白い、面白いのである。
ギルドの微妙な人間関係や、ゲームシステムへのアプローチ。隆盛を誇っているMMORPGものですけれど、ゲームとしてのMMORPGという観点を突き詰めて書いてる作品って意外なほど見かけないんですよね。MMO廃人ならではの視点からもたらされる攻略法や、プレイヤー同士の距離感の保ち方など、ゲームを馬鹿みたいにやりこんでいるからこそのもので、同時にゲームシステムを隅から隅まで把握しているからこそ、現実に落とし込まれたが故のゲームとの偏差にも気づき、探り当てることが出来るわけで……主人公はどちらかというと、裏ワザみたいに捉えているので、やっぱりゲーム的なのですけれど。
スキルやレベル、ステータスなどがあるだけで、結局に単なる異世界ファンタジーと変わらないようなMMORPGものと違って、こうカッチリとゲームシステムが定まっていて、それに則り、或いはその陥穽を突いてゲームらしく現実になった世界を乗り越えていく、というノリもちゃんとやればこれはこれで十分以上に面白いんだなあ、というのが実感できた。
何より、主人公当人がこの状況をゲームとして楽しんでいるのが大きいんだろうけれど。彼の、やり込み倒して明らかに現実に支障をきたしてたんだろうな、というヘヴィゲーマーらしい立ち振舞にはなんとも微苦笑を浮かべてしまうところでありますが。
ラストの対決のジュンの大盤振る舞いは、達人だとか英雄だとか言う型じゃなくて、これ以上無くゲーム廃人! という形でしたしねえw
一方で、かすみとエリというヒロイン間で、ガッチリと主人公ですら間に入れない絆が結ばれてしまうあたりは、さすがは【クジラのソラ】で果敢に百合かというくらいガチンコの女の子同士の友情を描いた瀬尾さんというべきか。恋愛と友情はまた別物、というのか、かすみのジュンへの恋心とエリへの無二のパートナーとしての絆、そしてリアルから続くサクヤとの複雑に絡まりあった友情、と思いの外彼女中心にも人間関係が錯綜していて、物語の中心点がジュンだけなく、かすみにも生じていて、双重点になっているのも先々の展開を鑑みてもこれは興味深い要素じゃないだろうか。

魔導書が暴れて困ってます。まぁ、どうしよう!?3   

魔導書が暴れて困ってます。まぁ、どうしよう!? (一迅社文庫)

【魔導書が暴れて困ってます。まぁ、どうしよう!?】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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真崎謙児が訪れたのは、東京のはるか南方に位置する六道島。そこには全寮制の学園都市「六道学園」と、この世界において滅多に目にすることが無くなった魔法に関する本「魔導書」を収蔵した大図書館があった。転入初日、夜の学園を散策する謙児の目の前に現れたのは黒髪の少女、冬菜。この世界からは消えたはずの魔力を操る謎の敵に追われる冬菜を助けて逃げる謙児。そんな彼の前に現れたのは輝く銀髪をなびかせる美少女、伊佐木イリーナ。冬菜の姉だという彼女の魔法で窮地を脱した謙児だが、しかし魔力の暴走で図書館の封印がとかれ、魔導書たちが島中に逃げ去ってしまった。心配になった謙児はイリーナの魔導書の回収に付き合うことにしたのだが、ひと癖ふた癖ある魔導書たちに悪戦苦闘、次々と予想外のハプニングにドッキドキ?!魔道書回収ラブコメディ。
はーー、しばらく読んでなかったうちに、瀬尾さんもこういうの書くようになったんだ。……そうかー。
この作者の作品は、ごく初期の頃に幾つか読んでなんというか……心折られてしまったんですよ。読んでて、辛くて辛くて泣きそうになってしまったんですよね。というのも、この人の書く物語というのは、遥か遠く遠く、辿りつけないような高みまで、人が昇っていく話であると同時に……その高みへとかけあがって行く人たちを見送る物語でもあったのです。すぐそばで笑っていた人たちが、子供の頃から一緒に居た人が、想いを交わし合った人たちが……そんな想いも絆も置き去りにして脇目もふらず遠くへ飛び立っていくのを、見送る話だったのです。
置き去りにされる人たちは、それを受け入れ、彼らが飛び立っていくのを心から祝福し、応援し、その手助けをしていくのですけれど……それがねー、辛くてねえ。なんだか、見ていられなくて、【クジラのソラ】の途中で心折れてしまったのです。実は結末の4巻まで読んでいないので、もしかしたら話の途中で方向転換がなされていたのかもしれませんけれど、とにかく自分にはこれ以上読むのはつらすぎたんですよ。ちょっとトラウマになるくらい。トラウマというのは大げさか。でも、この作者さんの著作には怖くて手が出せないくらいには。
で、気がつけば五年くらい経ってました。
うん、なんで今さらになって手を出そうと思ったのかは自分でもよくわかりませんけれど、この五年近くずーっと気にしてたのは確かなんですよ。読みたくはないけれど、気になって仕方なくって、チラチラ横目で伺ってたんですよね。それが、まあ場の勢いというやつです。
新刊じゃなくて、三巻くらいまで出てから手を出してみる、というところに我ながら臆病さを感じてしまいますが。

とまあ、懐古はこのくらいにして、本作なのですけれど……いやあ、自分なにをビビってたんだろう、というくらいに突き放されることなく、ヒロインの姉妹と主人公がお互いを受け入れ合うお話でした。
こうなってみると面白いんですけれど、ヒロインの姉妹はふたりとも求道者でありながら、それぞれの理由で求めた高みから転げ落ちて挫折し、その代わりと言ってはなんですけれど、遥か遠く高みにあるものではなく身近で大切なものに全霊を賭すようになっている。同時に、これは姉のイリーナが特に顕著なのですけれど、置き去りにされることをひどく恐れているんですよね。その為か、非常に繋がりや距離感に対して強いこだわり、執着、或いは懇願にも似たものを抱いている。
面白いことに、主人公のあり方、言うなれば真摯な誠実さ、とも言うべき求められた事に応えようとする在り方、これはかつて私が読んだ昔の作品の主人公と、この作品の主人公はさほどその根源が変わっていないにも関わらず、主人公に対して求められているもののベクトルがまるで正反対になっているために、物語そのものの在り様が全然変わってきている、それともこれは反転してきている、と言った方がいいんだろうか。ともかく、全く似ていて非なるものになっている。面白いなあ、これはこの作品特有の傾向なのか、それとも作者の最近の傾向なのか。気になるので、作者の最近の他の著作にも手を出していこうと思ってます。まずは、富士見の【スカイ・ワールド】くらいから。

しかし、この主人公って、自分の性欲に対しても誠実なんだな。ギラギラした欲求は全然見せないくせに、さらっとセクハラしまくるので油断できない。しかも、イリーナさんが色々とチョロすぎるので、セクハラが素通しなんだが……あれ? これって結構エロエロですか?

クジラのソラ 01  

クジラのソラ 01
【クジラのソラ 01】 瀬尾つかさ

 こりゃあ、本物だわ。
 すごい、これはすごい。凄絶。このベクトルの衝撃を受けたのは、そうだな、あさのあつこの【バッテリー】以来だ。
 よくぞ発掘した、富士見ファンタジア。えらい。すごくえらい。
 ただ、現状のライトノベル各レーベルを鑑みるに、他のどのレーベルよりも、富士見ファンタジア以外になかったような気がする、この作家さんは。
 そういう作風。
 ただし、このまま富士見ファンタジアでやっていくべきかというと、ちょっと首を傾げたくなる。
 正直、これはスレイヤーズやオーフェンの系譜に連なる富士見ファンタジアの主軸を担うようなタイプではない。アニメ化などのメディア展開をしたとしても、この作家の作品の雰囲気を伝えられるとは思えない。

 読了直後は全然そんなことはなかったんだが、こうして感想を書くために作品を振り返っていると――なんだか泣けてきた。
 この瀬尾つかさという人は、ひどい。なんと言っていいかわからないが、ひどい。
 デビュー作【琥珀の心臓】よりも大変マイルドに。ライトノベルらしく装いを変えてはいるものの、この【クジラのソラ】も根底を流れる構図は同じである。
 遥か高みを目指し、後ろを顧みずに邁進する少女と、置き去りにされながらも、じっと見送る少年。
 結果をもってそれを提示した【琥珀の心臓】に比べ、この【クジラのソラ】はそれよりももっと露骨に、この構図を前面に押し出している。
 本当に、残酷なまでに露骨に。

 地球を征服した異星人により、提供された宇宙艦隊戦シミュレーションゲーム。世界大会を勝ち抜き、優勝したチームの所属国には賞品として異星人の技術が提供され、チームのメンバーは地球を離れ宇宙へと旅立つこととなる。
 ――いなくなるのである。
 天才メカニックとして、担当した二組のチームを優勝させた聖一は、このゲームの危険性、そして宇宙に消えてしまうプレイヤーに置き去りにされる辛さを誰よりも承知している。自らの両親に置き去りにされ、兄同然の親友を見送り、妹同然の少女の両親の死を一番近くで見ていた聖一は、それを誰よりも理解している。
 なのに、結局かつて自分が送り出した優勝プレイヤーの妹が率いるチームのメカニックになることを承知し、一緒に暮らしていた妹同然の少女・冬湖がチームに加わることも承知する。
 彼女等を勝たせることとは、すなわち自分だけが置き去りにされ、彼女等を見送ることなのだということを、誰よりも理解しながら。
 最初はバラバラだったチームが、どんどんと力を付けていき、一人一人がプレイヤーとして高みへと駆け上っていく。この巻のクライマックスには、雫、冬湖、智香の三人の少女と、メカニック聖一は本当に素晴らしいチームへと昇華する。
 そう、最高のチームだ。
 だからこそ、胸を締め付けられる。少女たちは振り返らない。前だけを、ソラだけを見上げて、ただひたすらに突き進もうとする。
 ソラへ、ソラへ。飛び去ろうとしている。
 聖一はそんな彼女等の背中を、大地から一歩も離れられず、見送るしかないのだ。なのに彼は、諦観でもない、希望を以って、彼女等を助け、彼女等の背中を押す。彼女らが行ってしまうのを、寂しさや哀しさや苦しさすべてを含めて、そのままに受け入れてしまっている。
 覚悟……なのか?
 わからないのだ。彼の心境が。ただ、凄絶だと思う。こうして思い返していると、涙が出てくる。
 少女たちは振り返らない。聖一を最高の仲間として見ながら、感謝しながら、彼を置き去りにすると知っていながら、
 ただ、ひたすらに高みを目指す。
 きっと、後悔もあるはずだ。未練もあるはずだ。と、そう信じたいだけなのかもしれない。彼女等はそれくらい、ゲームに勝つことだけを考えている。
 彼女たちの心境も、わからない。ただ、遠い。果てしなく遠い。その距離に、胸が締め付けられるのだ。

 置いていかないで、と泣いて縋っちゃいけないのか? 懇願したらいけないのか? 非難しているわけじゃない。そんなこと、頭の片隅にもない彼や彼女等を見てるのが、切ないのだ。
 だから、きっと泣けてくる。
 自分が見送る側に人間だから、きっと悲しくて羨ましいのだ。

 ハーレムもの? ふざけるな。こんなものが、ハーレムであってたまるものか。

 琥珀の心臓は、少年を置き去りにして行ってしまった少女が遠すぎて、とてもじゃなく私は受け入れられなかった。好きになれなかった。
 でも、このクジラのソラは……なんとなく、この切なさを受け入れられそうである。
 この作品。好き嫌いで言うなら、大嫌いに当たるのだろう。だけど、こんなに面白くて先を読みたくて、結末を知りたい作品もない。
 初めてである。こんなに大嫌いで、素晴らしいと思う作品は。

 

7月4日

松本直也
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7月1日

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6月30日

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6月25日

十文字青
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鬼影スパナ
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長月 達平
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疎陀陽
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九十九弐式/すかいふぁーむ
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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