瀬那和章

後宮の百花輪 1 ★★★☆   



【後宮の百花輪 1】  瀬那和章 双葉文庫

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百花輪の儀。それは華信国の五つの領地よりそれぞれの代表となる貴妃を後宮に迎え、もっとも皇帝の寵愛を受けた一人が次期皇后に選ばれる一大儀式だ。後宮に憧れる武術家の娘・明羽は、道具の声が聞こえる不思議な力と拳法を駆使し、北狼州代表の來梨姫の侍女として後宮で働き始める。美貌や知略、財力を賭した貴妃五人の戦いで、明羽は引き籠り気味の「負け皇妃」來梨を皇后の座につかせることができるのか!? 心躍る絢爛豪華な中華後宮譚、開幕!
個人的にだいぶ久々となる瀬那和章さんの作品。一般文芸の方に行かれてから、読めてなかったんですよねえ。ちょくちょく買ってはいたものの、積んだままになっていました。おっさん二人と娘が暮らす話、あれ読みたいと思ってて忘れてたなあ。
ともあれ、久々の瀬那さんの作品は後宮小説。それもこれ、かなりガッツリと本格的な後宮小説なんじゃないだろうか。陰惨な女同士の策謀が繰り広げられるのが、女の園である後宮の戦いなんだけれど、この物語の主題となる百花輪の儀は、むしろその女同士の争いを推奨するような儀式になってるんですよね。それも、皇帝陛下の寵愛を受けるために陛下の気を引くのが主目的ではなく、対立候補となる他の貴妃を蹴落とし陥れあらゆる意味で脱落させる、それを大々的に行なう儀式と言ってもいい。
暗黙の了解の中で行われるバトルロイヤルなのである。
勿論、貴種である五大貴族の縁者となる貴妃たちが直接危害を加えられることはないのですが、その代わり貴妃に従う三人だけと指定された侍女たち。これが、貴妃たちが持ち得る駒になるんですね。この三人の侍女が全員居なくなれば、貴妃は事実上この次期皇后争いから脱落することになる。
貴種ではないただの侍女なら、直接害されようが陥れられて罪人になろうが、責任を負わされて追放されようが問題はなし。そう、狙われるのはそれぞれが侍らせる三人の侍女たち。貴妃が抱える三人の侍女という駒を削り合う、ドロドロの陰惨な陰謀劇がこの百花輪の儀では行われることになるのである。

もう初っ端から相手を踏みにじるようなやり取りが当たり前のように繰り広げられ、悍けを感じさせる悪意と血みどろの殺伐とした暗闘が当たり前のようにはじまってしまうのである。
そんな中、主人公の明羽が仕えることになった主人の來梨、彼女を送り出してきた家は内輪の権力争いによって有力候補を出せずに、若いだけの彼女を数合わせで充てがっただけで、なんの後ろ盾にもならず、來梨当人もやる気もなく勇気もなく意気地もなく才能もなく、辛いことは引きこもってやり過ごそうとする気質の持ち主で、他のライバルたちからも見下されて憐れまれ「負け皇妃」と呼ばれる始末。
皇后となる教育も一切受けていなくて、事前の詰め込み教育も逃げ回って消化できず。何より根性も気力もなく、ハズレと言われても仕方ない少女だったんですよね。
なので、明羽も半ば呆れながら彼女が皇后になるなぞ、最初から諦め気味だったのですが……百花輪の儀がただの皇后選びの場ではなく、貴妃同士が陥れ合う後宮という舞台の戦争だと……明羽たちだけがそれを理解しておらず、完全に後手を踏んだ挙げ句に、最初の標的にされてしまうんですね。
そして、明羽ともう一人の新人侍女である小夏に侍女としてのイロハを教え、來梨をたった一人で支え導いていた侍女長の慈宇が陰謀の標的にされた時、明羽は自分たちが戦い勝ちぬかねば生き残れない断崖絶壁に立たされているのだと、遅ればせながら理解するのである。

情報も何もなく、後宮に伝手を持っていた慈宇を無力化され、周回遅れで徒手空拳で百花輪の儀を生き残らなければならなくなった明羽は、慈宇に代わって來梨を叱咤し必死の大車輪の働きを見せ始めるのである。
幼少から鍛え続けた武術の技と、生まれながらに備わっていた古い器具の声を聞く才能、そして歴史に残る大人物の所有物としてその文武を目にしてきた「翡翠の佩玉」白眉の知恵と経験を借りて、なんとかこの後宮での争いに挑んでいくのでありました。
いやこれ、白眉の知識と助言がなかったらなんにも出来ないまま頓死してたんじゃないか、と思うところですけれど、主人の來梨が引きこもっちゃって役にも立たないなかでよくまあ孤軍奮闘したものです、明羽。
彼女自身、悲惨な貧困生活から逃れられたらいい、というくらいのモチベーションだったので最初は
動きも低調だったのですけれど、恩師の危機に自身の平穏な生活の危機という二重のピンチにほんとに必死に頑張ったんですよね。
そんな中で唯一下心無く純粋にこの百花輪の儀で余計な血を流したくない、被害を最少に抑えたいとする李鷗の助けは、明羽にとっても救いだったのでしょう。
これまでろくな男性と巡り合わず、男性不信で男嫌いというのも相まって後宮で働くのを望んだ、というのもあって、李鷗に対しても最初は辛辣な態度だったのですが……度々助けられるうちにだんだんと心開いていくのでありました……わりとチョロいよなあ、とか思ったり。
いやあ、今ままで出会ってきた男性はひとり残らずろくな相手じゃなかったんですねえ。父や兄に対しても思う所あったわけですし。そんな中で、あたりはキツイものの常に誠実で嘘をつかず、根底には気遣いがあり、とまとも以上の対応をしてくれる李鷗は、そんな男性初めてだ……ってなるわけで、それでほだされていくのはさてチョロいというべきか。
もっとも、李鷗の方も美形の自分に色目使うどころか邪険に対応してくる明羽が気になって、というとエム気質みたいに見えてしまいますけれど、李鷗も孤軍奮闘しながら後宮の平和を守ろうとしている中で同じく孤軍奮闘しながら頑張る明羽に共感を抱いてしまったのかもしれません。やたらと明羽のことを心配するようになっていくのである。この人もチョロいんじゃなかろうか、これ。

実はお父さんポディションだった白眉が、李鷗を信頼できる人物と認めながらも明羽と親しくなっていく事に大変不快な思いを抱いていらっしゃるのも、まあなんというか苦笑してしまうところであります。知恵も経験も足りず、田舎育ち故に悪意には敏感でも悪辣な陰謀などにはついていけない明羽は、見ていても危なっかしいし、罠にも引っかかりそうな迂闊な所もあって気が気じゃないところなのですが、果たしてようやく覚悟を決めた主の來梨をもり立てていけるのか。他の貴妃たちがみんな傑物といっていい人達なだけに、三段四段劣ってるだろう來梨はどうやっても物足りなくて、明羽も小夏も田舎の平民出の新米侍女、というどうやっても勝てなさそうな一瞬で踏み潰されそうな布陣で、果たして生き残っていけるのでしょうか。無理じゃね?と言いたくなるような差があるだけに、これをどう覆していくのか気になるところであります。

瀬那和章・作品感想


好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く 4   

好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く (メディアワークス文庫)

【好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く】 瀬那和章/川井マコト メディアワークス文庫

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七年前、年下の男の子に、好きだといわれた。それから、手も握らせないまま恋人のような関係をずっと続けている。そして、私はまた、彼とは別の人を好きになる――〈表題作より〉。
 好きな人と好きになりたい人が、どうして違うんだろう(長女)。
かっこいいって、卑怯だぁ(次女)。
恋は魔物の巣窟です(三女)。
神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹の恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なく優しいラブストーリー。恋は、いつだって、私たちの心をつんとさらっていく。
〜〜♪ 〜〜♪ 〜〜♪
これは三編の大人の恋の物語、のはずなんだけれど、その一方で三人の姉妹の友達でも恋人でない姉妹故の関係、のお話なんですよね。プリズムみたいに見る位置によって様々な色合いを見せる、でも確かな一つの物語はとても綺麗で、素敵で、いいなあ凄くいろいろなものが好きになれるお話でした。この作者さんは、もっとポップで軽快なリズムを奏でる作品をこれまで手がけてきていただけに、こういうしっとりとした情緒豊かなラブストーリーを描かれるのは意外でしたね。
しかし、やはり興味深いのは姉妹それぞれの恋愛観以上に、三姉妹の仲の良さ。それぞれに個性の違う三人の姉妹は多分、他人として出会ったならば友達どころか仲良くなることもなかったのだろう。それは、末の妹も呟いている。肉親って、ほんと不思議。勿論、血縁だからって仲良くない家族も居るだろうけれど、家族だからこその関係って確かにあると思うんですよね。
この三人も、決して滅菌されたような純真無垢な仲の良さではないんですよね。隠し事もあり、嘘をついていることもあり、コンプレックスもあり不信や複雑な想いを相手に抱いているところもある。でも、そういうものも含めた上で姉や妹のことが大好きで仕方ないという、熟成された仲の良さなわけです。意外とベタベタしたものも感じさせないんですよね、不思議。それでも、姉妹が側に居てくれるという安心感がこの三人の女性の人生を常に良い方向に進ませているのが、この三編のお話を見ているとよく分かる。恋愛にしても、生き方にしても、もし彼女たちが独りで居たなら決して幸福な道行を得ることは叶わなかったんじゃないでしょうか。人生の分かれ道で、彼女たちは知らず知らずお互いによい影響を与えて、一番ステキな道を選ぶ手助けをしているのです。実のところ、誤解や思っていた結果と違っていたりして決してスムーズに個々の思惑通りに進んでいるわけではないのですけれど、それぞれの大好きな姉妹を思っての行動が、予想していた以上の最良の結末を招き寄せる縁となって行く様子が、なんとも素敵で胸の奥を暖かくさせてくれました。
個人的に、次女の恋愛は今が良くってもどちらかの気持ちが冷めてしまったら続かない関係だよなあ、と次女の話を読んでいた時は思ったのですが、三女の話を読むと次女の恋人の印象が微妙に変わって、というかかなり上方修正されることになって、憂いらしい憂いが綺麗サッパリ取り払われたのも大きな要因だったのでしょう。三女のお話は、三姉妹の仲の良さの本当の姿と、本当の絆の強さをこれまでの二編では見えなかった方向から詳らかにしてくれたお話でもあり、ここでこの作品の印象が固まった感もありますね。長女のお話の深い情念と純粋な想いの絡まった恋模様も良かったですし、次女のお話のコンプレックスと諦観の向こう側から手繰り寄せようとする切実で真摯な気持ちを描いたお話もとても好きだったのですけれど、それら全部を一つに取りまとてバラバラのオムニバスではなく、三姉妹の恋愛物語にして家族愛の物語という一つの形に見事に収束させた三女のお話が一番好みだったように思います。
上品でしゃんしゃんとした、神戸という街のイメージをふんわりと纏った、ほんとうに素敵なお話でした。また、この作者さんのお話は読みたいなあ。

瀬那和章作品感想

可愛くなんかないからねっ! 2 4   

可愛くなんかないからねっ!〈2〉 (電撃文庫)

【可愛くなんかないからねっ! 2】 瀬那和章/シコルスキー 電撃文庫

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町内で人形が盗まれるという怪事件が続発。『隠れ謡』の関与を疑い調査を開始した文野ハルと砂原コトだが、事件を解決する代わりに何故か町内祭のステージに出演することになってしまう。そのうえ、ハルがミュージカルに出演すると聞きつけたお兄ちゃんLOVEな妹・万里や、旧校舎のマイナークラブたちの手助けもあって、『長月祭』開催に向け一致団結する『神話収集クラブ』の一同。そんな中、突如練習を休むと言い出した砂原さん。…彼女の真意とはいったい?女の子に秘密はつきものなんです!?ドキドキ“未体験”ラブコメ第2弾。

世界一! かわいいよ!

男の子なのに女の子よりかわいいよっ、というキャラクターは昨今さほど珍しくも無くなって来ましたけれど、それが主人公でなおかつ尋常ならざるカリスマの持ち主、というとこれがなかなか思いつかない。パッと思いつく所では、処女はお姉さまに恋してる、の瑞穂さまくらいだろうか。それでも、彼女の場合は女装した上で皆は女の子と思い込んでいた、という条件だったが、この作品の主人公である文野ハルは決して女装して性別を偽っているわけでもなく、正々堂々と男性として日常生活を送っている。
にも関わらず、その人気たるや男女問わず爆発的で、まさに学園一のアイドルでありカリスマ的美少女な男の子として熱狂的に支持されているのだ!
意味がわからない!
わからないが、読んでいると段々とそういうものだと思えてきて、そのうち一緒になって「ハルちゃん可愛いっ!」と気勢を上げているので、感染力は抜群だw
いやー、一巻を読んだ時にはちょっと女の子にしか見えない男の子、くらいの認識だったのだけれど、この二巻では文化祭ならぬ町内祭というイベントで街ごと盛り上がる中で、街中から尋常じゃない声援を浴びまくり、ハルくんが現れただけで嬌声が飛び交うというスーパーアイドルさながらの扱いを見ているうちに、えらく大ウケするようになってしまいました。妹ちゃんのお兄ちゃんLOVEも、普通ならブラコンを抉らせて、と危ない子に見えてしまうところなんですけれど、彼女に限らず、大方の登場人物がハルちゃん相手にはだいぶ頭がおかしくなっているので、万里ちゃん程度なら全然オカシクないように見えてわりと普通に見える不思議。
旧校舎のマイナークラブの部員たちの濃ゆさといい、彼らを含めたキャラ同士の掛け合いのポンポンと軽快で楽しすぎるテンポの良さといい、やたらとキレキレで、後半にかけてのテンションがちょっと異常なくらい盛り上がるんですよね。
残念ながら、この二巻で打ち切りになってしまっているのですけれど、これで終わりということで逆に開き直ってかなり好き放題しているのがいい方に転んでしまったみたいで、後半に行くにつれてコメディタッチのミュージカルみたいにどんどん盛り上がってきて、なんか長期シリーズの大盛り上がりの最終階みたいなテンションになってますよ!? ラストの観衆が固唾を飲んで見守る前での、演劇仕立ての大バトルは最高潮の面白さでした。
これで主人公ハルのワントップかと思いきや、ヒロインズのコトと小町がこれまたヒロインとしても女の子としても頑張ってて、まさに美少女アイドル三人衆として大活躍w コトと小町の恋敵同士としての意気投合も、女の子同士の友情という形できっちり描かれてて、ハルだけでなく色んな登場人物たちが主人公的に焦点として浮かび上がりつつ、一つに集約していくという大きなうねりを感じさせる流れにもなっていて、それも盛り上がりに一役買っていた気がします。
まったく、これで終わってしまったのが非常に勿体無い、楽しい作品でした。長らく、積み上がった本の中に埋もれていたのを発掘して読んだのですが、もっと早く読んでいれば、と後悔しきりです。
作者は最近、ようやくメディアワークス文庫から新刊を出したらしいので、急いでそちらも回収したいと思います。

瀬那和章作品感想

レンタル・フルムーン 3.第三訓 星に願ってはいけません3   

レンタル・フルムーン〈3〉第三訓 星に願ってはいけません (電撃文庫)

【レンタル・フルムーン 3.第三訓 星に願ってはいけません】  瀬那和章/すまき俊悟  電撃文庫

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前の巻の感想の終わりに、クルンのあまりの健気さに感動した挙句に「もう、子猫物語ならぬ<クルン物語>として普段の彼女の生活を映像化して映画館で上映したらいいじゃない!」とのたまったら、子猫物語のチャトランよろしくクルンが旅立ってしまいました、ガッデム!!


クルンがまさかの家出!? どうなる満月堂。人気シリーズ第3弾!!

 七夕も近づいた夏のある日。満月堂に“珍客”が訪れる。聖獣界の主、聖獣王は、この世界の『観測者』ツクモのアシスタントとして働くクルンを “審査”しに来たのだという。ところが審査日当日、楽勝かと思われたテストは、予期せぬトラブルで……。傷心から満月堂を飛び出してしまったクルンを追って、ツクモと新太は聖獣界に向かう──!? 
 七夕パーティーでのカラオケデュエットなど、ツクモとの“距離”が近づく(?)一方で、俺は、クルンとの関係もまた変化していたことに気付いていなかった。ちくしょう、行くなクルンっ!!
母親が出ていって以来、満月堂の店主と観測者としての役割をなんとかこなしてきたツクモ(こなせてなかったという正論は聞こえない!)。その傍らで、彼女を支え続けた唯一の家族はクルンという健気で献身的な少女だったのです。ですが、そんな二人の前に現れた少年・新太。彼が現れたことでツクモとクルンの二人きりだった日常は大きく変化し、以前の穏やかだけれど少し物寂しい毎日は、刺激的で酷く楽しいものになったのでした。そして、ツクモと新太は徐々に惹かれあい、二人の距離はいつしか寄り添うような近しいものになっていたのです。そんな二人を、特に以前よりもより幸せそうになったご主人様のツクモを暖かく見守っていたクルンでしたが、ふとした瞬間気づいてしまうのです。もうツクモには、新太という大切な人が出来たのだから、彼女はもう寂しくないのだから、もう彼女の傍には自分の居場所はないのではないか。自分はもう、要らない子になってしまったんじゃないだろうか。
かつて自分が居た場所、ツクモの傍らに新太が立っているのを見て、不安と寂しさに駆られながらクルンは一生懸命自分の居場所を探そうと頑張るのですが、意気込みが焦りから空回りし普段なら失敗しないようなことまでしくじりを重ねてしまい、そこに主人のツクモとのすれ違いが生じることで、クルンはついに自分の役割が終わってしまったのだと思い込み、姿を消してしまうのでした。
ツクモの真意を違えたまま、新太の気遣いに気づかぬまま。

ツクモと新太の関係は、ツクモの平坦な性格もあってまだ恋人というほど熱量も無い素っ気ないものだけれど、新太が思っているよりもずっとツクモは新太の事を身近で傍に居て欲しい存在だと思っていたのでしょう。前々から、日記で触れられていたように、新太もツクモ自身もよくわかっていないツクモの感情を一番理解していたのがクルンでした。その彼女が、新太に自分の居場所を取って変わられた、と思ったと言うことは、それだけツクモが新太が自分にとってかけがえのない存在だと無意識上でも思っているのは間違いないでしょう。
それだけ距離感の縮まった二人だけれど、それは同時にツクモとセットだったクルンを置いてけぼりにしてしまうということ。痴情の縺れによる三角関係では絶対にないのだけれど、三人以上の人間が集まってその距離感が変わってしまうと言うことは、以前とバランスが崩れてしまうということなんでしょうね。ツクモの考え無しのところとクルンの遠慮がちなところが拗れてすれ違ってしまったという点は大きいけれど、大局的に見てなあなあでは済まずに、一旦三人の関係を解いて再構成しないといけない段階にあったのかもしれません。
その意味では、クルンの家出は雨降って地固まる、満月堂の結束と絆を固めるよいエピソードだったのかもしれません。ツクモはつまらないところで意地っ張りの見栄っ張りだけれど、大事なところ肝心なところでは驚くほど素直で率直なので、為すべきことをするのにもたもたしませんし、少なくとも感情の行き違いがもつれる可能性は少なかったですしね。実際、もめたのは当人同士というよりも世界観の制度や慣例の問題とクルンの兄貴の妨害が主だった原因でしたし。
まあ、そのツクモの素直さを引き出すのは、いつだって新太の直言なんですけどね。ツクモはちゃんと聞く耳持っているのですけれど、彼女にちゃんとまともな事を言って聞かす人がなかなかいなかったんだろうなあ。周りに残ってた連中、神さまは完全にダメなことしか言わないし、クルンはツクモ礼讃主義者であんまりツクモに意見したりしないわけだし。
そんな意味でも、ツクモにとっては新太はかけがえのない存在になってるんだろうなあ。あんまり顔にはでないけど、新太に女性が近づくと嫉妬もしてるんですよね。けっこう素早く間に割って入って邪魔してるのなんか、かわいいのなんの。これでツクモ自身が自分がなんでそんなことをしているのかもっと自覚的になってくれれば、もっともっとニヤニヤ展開に入っていくんだけどなあ。現段階で既に他の女とイチャイチャしてたら不愉快に感じるのだ、と明言しているので、なんでそう思うのかをちゃんと考えてくれ、と言いたい。いやこの娘、ほんと考えないから(笑
意外とそのまま素直クールに直行してしまう可能性も高いのですがw

1巻 2巻感想

レンタル・フルムーン 2.第二訓 良い関係は良い距離感から4   

レンタル・フルムーン〈2〉第二訓 良い関係は良い距離感から (電撃文庫)

【レンタル・フルムーン 2.第二訓 良い関係は良い距離感から】 瀬那和章/すまき俊悟 電撃文庫

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……ちょっと待て、もしかして今私は、伝説の<素直クール>が生まれるその過程を目撃してるんじゃないか!?

と、思わず動転してしまうくらい、ヒロインのツクモが後半、素直に心情を吐露している。新たなヒロイン候補の登場に伴い、ツクモと新太は些細な見栄の張り合いと行き違いによって気まずい雰囲気に陥ってしまうわけだけれど、この二人、偉いことに自分と相手、両方に悪いところがあった事をきちんと飲み込み、その上でどちらが頭を下げるというのではなく、お互いきちんと自分の本音を口に出して言い合い、二人で一緒に歩み寄る努力を行ったところなんですよね。
元々、一巻の感想で偏屈でひねくれモノに見えて、実はかなりサバサバした気持ちのいい性格なんじゃないか、とツクモの事を捉えていたのですが、どうやらその分析は間違っていなかったみたいだ。
自分の間違いや失敗は是が非でもなかったことにするツクモだけど、不思議と自分の気持ちや相手の想いは、無かったことにしようとはしないんですよね。それでも、新太が自分を放って鈴音と楽しそうにしてたり、へらへらしていたのが不愉快だった、とあんなにもはっきり言っちゃうとは思わなくて、びっくりしたなあ。
……単に、何にも考えてないのかもしれないけど、この娘。発言に、慎重さがまるでないもんなあ。思ったことをそのまま口にしてる傾向があるし。……いまさらか。

早川鈴音という魅力的なヒロインの登場で揺れに揺れる二人の関係だけれど、終わってみると彼女の存在はラブコメの多角的な男女関係の発生ではなく、ツクモと新太の関係に揺さぶりをかけ、停滞に陥りかけていた距離感を打ち崩し、再構築するためのものだったと言うことが良く分かる。やはり、この作品、ムツキと新太のカップリングは鉄板で、二人の関係が波乱を経ながらも着実に近づいていく様子を、ニヤニヤしながら見守るのを主眼としたものと見て間違いあるまい。
恋愛感情を含めて、人の気持ちというものに酷く鈍感なツクモは、どうやら自分の中に育まれつつある新太への気持ちの正体について理解が及んでおらず、どうも彼女はそもそも自分が新太を意識しているという事自体、気がついていない節があるので(とにかく深く物事を考えない性質みたいだし)、明確なデレの反応はまだ見えないのだけれど、自覚がない故の無意識の反応や仕草、言動が、時々びっくりするくらい無防備にぶっ放されてくるので、それが物凄い威力なんですよね。自分以外の女と仲良くしているのが不愉快だ、とはっきり言っちゃったり、恋人の振りをしてお互いの良いところを上げていったときの、最後の一つなんか、無防備にも程がある。そして、初めて弱音を吐くシーン。この娘の最大の魅力は、こうした破壊力満点の言動を、まったく落ち着き払った平静な態度で冷ややかに言い放てる所なんだよなあ。
この娘、絶対<素直クール>の素質あるよ!!
そして、常に平静なだけあって、稀に見せる動揺した顔がスペシャルな威力なんですよね。この巻において彼女が感情を乱したのはわずかに二箇所だけ。それも、本当に微妙な反応なんですが、これがまた…(ニヤニヤ

この作品のポイントというか、とても重要な要素となっているのが、幕間に載っているクルンの日記なんですよね。新太視点からはなかなかその心情が見えてこないツクモの内面が、日記ではクルンの目を通して見えてくるんですよね。新太の言動や二人の間で起こった出来事に対して、ツクモが自宅でどんな様子だったかクルンの日記では克明に描かれていて、無表情で無感動なツクモの喜怒哀楽が伝わってくる。ちょうど幕間で話が一区切りされ一息つく所というのも絶妙なんですよね。ああ、ツクモはあれ、怒ってたんだなあ、とか。あの新太の発言、実はめちゃくちゃ嬉しかったんだなあ、というのが後になって理解できるというのは、よいエッセンスであり、次の幕に行くにあたって地の文の主である新太の心情だけに引っ張られず、ツクモと新太、両方の関係が育まれていくのを見守るような感覚を保てるわけで。

しかし、クルンの健気さは前巻にも増して凄まじいものになってきてるなあ。いっそ、凄絶とすら言っていいかもしれない健気さ。献身と書いてクルンと読む、と辞書に記してもいいかもしれない。
もう、子猫物語ならぬ<クルン物語>として普段の彼女の生活を映像化して映画館で上映したらいいじゃない!

レンタル・フルムーン 第一訓 恋愛は読みものです4   

レンタル・フルムーン〈第1訓〉恋愛は読みものです (電撃文庫)

【レンタル・フルムーン 第一訓 恋愛は読みものです】 瀬那和章/すまき俊悟 電撃文庫

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作者のデビュー作は、どうにも肌が合わなくて一巻で離脱したのだけれど、今回のシリーズは何やらこう、ビビッとくるものがあったのでアタックをかけることにした。ラノベ買いにも経験の積み重ねによる勘というものが働くものなのだろうか。何気にこういうパターンでビビッと来た時はハズれないんですよね。
というわけで、こいつは見事にクリーンヒット。全体的にコメディ調なのだけれど、ヒロインの境遇とそれに関わることになる主人公の心情については、驚くほど真剣に描かれていて、ふざけたバカ話になりそうなところを絶妙なバランスで良質のラブコメディに整えているあたり、逆にバランス感覚が絶妙すぎて、一歩踏み外せば全体が崩れてハチャメチャになってしまいそうで怖いくらい。ある意味、スリルだ(苦笑
帯のポップにはちょっと“残念”なキャラクター達によるファンタジックラブコメディ。となっているわけだけど……確かに、みんな「残念」なんだよね。誰だよこれ考えたの。絶妙じゃないか。
確かにキャラクター、みんな、色々ともう笑っちゃうような「残念」な部分があって、間が抜けてるんだけど、決して悪い意味でのダメさじゃないんですよね。短所や欠点というよりも、これは愛嬌だよね。
ヒロインのツクモも見事なくらいに「残念」(笑
この子って、立ち位置や立ち振る舞いは面白いくらいに何でもできる完全無欠美少女なのに、体力ないし頭も(智謀とかそっちね、いやでも普通に頭悪そうだな)実はあんまり良くなさそうだし、基本ドジっこだし、という見事な残念賞(笑
そのくせ無意味に偉そうだし。自分の言い間違いとか勘違いとか頑として認めないし、横暴だし。でも、嫌らしさはなかったりする。態度自体、竹を割ったようにサッパリしてるし、偉そうにしているわりに偉ぶらないし。主人公がへまやったり、大失敗やらかしたり、ラッキースケベを発動させたりしても、怒ったり責めたり八つ当たりしたりしないのですよね。恩着せがましくもしないし、逆にベッタリ感謝してくるようなこともない。意図して距離を保ってるとか、そんな器用な事が出来る子でもないので、本質的に単純にサバサバとした気持ちのいい性格の女の子なんじゃないだろうか、この子。いや、普段のあの偏屈な態度からはなかなか想像しにくいけど。
そっけないようにも見えるけど、素であんな感じなだけっぽい。むしろ、明快に態度に出るわけじゃないんだけど、なんだかんだと一緒に過ごすうちに、主人公の事を深く信頼して頼りにしていく様子が、けっこう如実に見えてくるんですよね。
読書好きという同好の士だからこそ通じる話題で、二人が語り合うシーンが度々挟まれるんだけど、これがまたいいんですよね。余人には首を突っ込めないような、二人だけの柔らかくも静かな時間。交わす言葉の一言一言に、これまで出会えなかった同好に士に巡り合えた喜びが垣間見え、普段そっけないツクモが、こういうシーンの時は飛びっきり間近で心を許したように微笑む感じが伝わってきて、なんちゅうかこれ甘酸っぱいよ(笑
とはいえ、他人の心の機微に少々疎いところがあるせいか、男心をもうちょっと考えてやれよ、と思うようなシーンも。
そう考えると、普通のラブコメとは男女の配置がこれ、逆になるのか。鈍感なのはヒロインの方で、主人公の方はさっさと自分の恋心に気づき、それをもてあましながら悶々と悩むことになるわけだし。
過去での出来事から、他者に深く関わることを避けるようにしてきた主人公が、ツクモに関わるようになったのは、最初の遭遇こそ偶然だけど、それ以降は彼の意志なわけだし、その意味では巻き込まれ型主人公とは一線を画しているわけか。どうして自分が彼女を手伝うのをやめられないのか。自分の気持ちから目を逸らさず、きちっと向き合ってとっとと直視して認めてるし、初めて抱いた気持ちに懊悩しながらも、肝心の場面ではしっかりとやるべきことを間違わない。変わることを恐れながら、いざとなれば恐れず立ち向かうその勇気の発露はカッコいいの一言。好感度高いよな、この主人公も。やたらと不幸体質で、かなり可愛そうな子なんだけど(苦笑
とはいえ、ツクモに対しては十分脈ありそうでよかったね、だ。彼女の方は、他人どころか自分の心の機微にも疎いようで、自分の気持ちとか全然分かってなさそうだけど、主人公新太と喧嘩したあとのメタメタっぷりを見てると、彼の存在が彼女の中でとてつもなく大きくなってたのがよくわかるし。
ラブコメながら、これはカップル的には鉄板で進みそう。
ヒロインにはなりそうにならないけど、マスコットとしておこじょ娘のクルンが可愛すぎるんですが。なんだ、この健気の塊みたいな生き物は!
この子が描いてる日記見てると、新太が思ってるほど純粋無垢な生物ではないようなのですが(というか、新太。序列、下に見られてるしw)、それでも十分健気でかわいいよっ!

 

12月1日


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