狼と香辛料

狼と香辛料 124   

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

【狼と香辛料 12】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

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今回の話って、殆ど進展がないように思えるんだけど、今こうして感想書く段になって話を振り返っていると、色々と気にかかる所があるんですよね。
消えゆく風景を残すべく描かれる絵画。人の手によって自然の姿が変わり、地形すらも失われていく時代。伝説は現実の現象によって説明され、神代を駆け抜けた雄々しき古き神々は、時代の前に敗れ去り、既に滅びゆく存在となっている。残された神々は、去っていく過去に思いを馳せながら人の中に埋没していき、新しき神の名のもとに古き神の痕跡は焼き払われていく。
そう、この時代は神や神秘が滅び去ろうとしている時代。
今回の話はそれを、強く強く印象付けようとしているような話だったように思える。
前の話でも、古き羊神の、時代に対する生き様を描くことで、新しい時代の訪れを描いているような節があったけれど、今回はそれがより濃く、懐旧と寂寥と強く前に押し出しているように見えた。
ホロの故郷、ヨイツは既に滅びているという。それでも、一目故郷を見たいとヨイツへと帰ろうとしているホロだけれど、ホロが取り残されてしまったのって、故郷だけではなく、今この時代そのものからも、置き去りにされてしまっているんですよね。故郷の仲間たちだけでなく、この世界からは古き神そのものが消え去ろうとしている。
雄々しく賢い狼の化身であるホロの居場所は、もうこの世界のどこにもないのかもしれない。それが、なんかひしひしと伝わってくるような読後感。
今までずっと、ホロとロレンスの関係というのは永遠に存在し続けるホロに対して、ロレンスの人間としての儚くも短く、でもホロにとっては掛け替えのない一瞬の生、というイメージだったのだけれど。なんか、ロレンスよりもむしろホロの方が儚く、すぐに消えてしまいそうな存在に思えてきた。
自分よりも年嵩の、でも神としての生きざまを捨てそれでも誇り高く生きる羊神の長老に会ってから、ホロの態度って微妙に変わってきているんだけれど、今回さらにユーグのような者たちに会い、自分が豊穣の神としての役割を果たしている間に激変していた世界と神の話を聞いたことで、ホロの心情はまた大きく揺れ動かされているようだった。なんだかんだと自分は特別だと思っていた、と告白するシーンなんか、ホロのこれまでの在り方からするとかなり決定的な場面にも見えるし、そのあとのロレンスの支え方なんか見ると、ね。
そして、フランの生きざまとあの村の事件。今回の話はホロにとってヨイツに辿り着いたそのあとの生き方について、色々と考えをめぐらすことになる事件だったんじゃないだろうか。

狼と香辛料 2 第4話 狼と埋まらない溝  

ホロに拒絶され、あまつさえアマーティに靡こうかという物言いまでされてしまい思いっきりヘコんだにも関わらず、そこでウジウジと内に籠もらず、アマーティに直接決闘紛いの喧嘩吹っ掛けに行くのは、さすがに大人というべきか、転んでもただでは起きようとしない商人というべきか。
わりと面倒くさい恋愛ものだと、ここからロレンスが立ち直るまでがエライ大変なことになるものだけれど、その点ロレンスは偉いよなあ。もっとも、ここでその場から一歩も動けなくなるような子供だったら、ホロは相手にしてないんだろうけどねえ。

しかし、あそこでロレンスが言ってる通り、アマーティはアマーティで無茶苦茶なギャンブルやってるんだよなあ。借金チャラにしたからと言って、ホロがどうして自分の求婚に応えると思い込んでるんだ、こいつ?
夢見がちなお子様が美人に逆上せあがってるだけ、と言ってしまえばそれまでなのだけれど、これで商人としての腕だけはとびっきりだから始末が悪いのか。
これで懲りなきゃ、そのうち女で痛い目あいそうな小僧だな。いや、現在進行形でそうなってるのか


狼と香辛料II【1】 [Blu-ray]
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狼と香辛料 3  

狼と香辛料 3 (電撃コミックス)


【狼と香辛料 3】 小梅けいと(電撃コミックス)

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うーむ、こうして見てみると同じ文章から視覚化されたモノとはいえ、アニメの方とはだいぶ印象変わってくるなあ。
敵対商会に追われて地下水道へと逃げ込んだロレンスとホロ。アニメ版ではどこか逃避行といった感じだったけれど、この漫画版ではもっとずっと切羽詰まった感じ。まるで狼の群れに追い立てられているかのように、追いつかれたら死、それもなぶり殺しにされそうな真に迫った命の危険を感じる逃走劇。その中で思いのほか力強くホロを引っ張りロレンスの男らしさ。
なにより、ついに追い詰められ、選択を迫られたときのロレンスの雄々しい立ち振る舞い。のちに、冗談交じりにこのときのロレンスをホロは、騎士のようじゃった、と述懐するのだけれど、こうして見るとあながちホロも冗談でそう言ったのではないのかもしれない、と思わされるカッコよさなんだよなあ。

その後の、ホロの変身シーン。アニメ版も相当の迫力だったけれど、こちらも相当のものだった。物理的な圧力、とにかく巨大な存在感。神と呼ばれるに相応しい威容。
ぶっちゃけ、あれだけ巨大な存在に圧し掛かられるようにされたら、誰だって思わず後退ってしまうわな。それを、あの退きだけで耐えたロレンスは褒められるべきであり、むしろその直後、彼女を引きとめる言葉を頭の中からひねり出した彼の勇気と執着をほめたたえるべきなんだろう。

まあ、今回一番驚かされたのは、脱いだロレンスの裸だけどな。
いやいや、ホロの裸身の艶めかしさもこの漫画の特徴だけれど、ロレンスも負けてないおー。
すごいよ、あの胸毛!!(笑
元々ロレンスってひょろっとした優男という印象なんだが、脱ぐと案外ガタイがいいことに気づかされる。伊達に旅から旅への行商人じゃないんだよね。そのうえで、あの胸毛!(笑
いや、笑ってる場合じゃなくて、これが思いのほかセクシー。妙に生々しい色気があって、このロレンスを「雄、雄」言ってるホロがえっちく思えてくるよw


さて、この三巻にて、原作小説の一巻のエピソードも終り、話は二巻の羊飼いノーラとの出会いへ。
ここで、原作にはない書き下ろしと思われる、ロレンスたちと出会う前のノーラの姿が描かれているわけだが……これがとてつもなく素晴らしい。
この世界における羊飼いという職業が置かれた慮外の者としての立場。教会の彼女への不当かつ残酷な仕打ち。ノーラがどれだけ孤独のうちに置かれ、苦しんでいるか。そして唯一の友人である牧羊犬エノクとの絆がどれほど強いものか。彼女が羊飼いという立場から抜け出すことをどれほど強く望み、焦がれているかを、この短い短編のなかで余すことなく描ききっているのだから、素晴らしいとしかいうほかない。
今後のノーラの言動、選択の土台となる要素が、すべて描かれてるんだから。
うーん、こういうの一つ見ても、この作者は凄いわ。

オマケ番外編は、ホロ、花魁になる(笑
まあ、あの喋り方が花魁のモノなんだから、メチャクチャ似合うのも当然か。大店の若旦那ロレンスとのイチャイチャぶりは此方でも健在。ホロに膝枕してもらってるロレンスにニヤニヤしっぱなし。本編の方じゃ、頼んだらやってくれるだろうけど、ロレンスは意地でも頼まないだろうし、やってもらったらやってもらったでホロからどんな風にからかわれるかわかったもんじゃないから、絶対に見られない光景だもんな。堪能しましたw

狼と香辛料 2 第三話 狼と埋まらない溝  

うわぁ、これは思いっきり八つ当たりだよなあ。
まったく油断ならない女である。この間まで平然と文字が読めないから読んでくりゃれ、などと可愛げに囀っていたくせに、短い間に覚えたのか、読めないというのがウソだったのか、年代記作家から来た手紙をホロに預けたのが運のつき。
ヨイツが既に滅びている、という伝承を隠していたことをホロに知られ、ものすごい修羅場に。
タイミングが悪すぎる、というのもあったんだろうけど。アマーティーにホロを巡る勝負を持ちかけられたものの、ロレンスとしては自信満々だったんですよね。そりゃそうだ、ロレンスとホロの関係を考えれば、彼女がアマーティになびくはずがない。あり得ない。
そのあり得ない、という考えをぐらつかせてしまうほどに、このホロの取り乱しようはひどかったわけだ。
でも、あのホロがあそこまで無茶苦茶言う、というのは本心ではない八つ当たりだ、というのはわりと伝わってくるモノがあるし、あれはホロが悪いんだけど、ロレンスもあそこはぽっきり折れてないで、受け止めてやらにゃあなあ。
逆に言うと、ここでホロの拒絶にボロボロになってしまうあたりに、ロレンスがどれだけホロに惚れてるか、という事実が透けて見えてくるんですけどね。ホロが狼の神である以上、アマーティーの求婚を受けるはずがないんですよ、繰り返しますけど。それなのに、こっからロレンスが暴走しだすのは、そのあり得ないはずのホロの選択を、あり得ることとして恐れ信じてしまうため。それって、ホロを神様と全然思ってなくて、一人の女として見てるからだ、とも言えるんですよね。

声もなく顔を覆ってうずくまってしまうロレンスの絶望っぷりが凄まじく、思わず同情してしまった今回でありました。


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狼と香辛料 2 第二幕 狼と嵐の前の静寂  

サブタイトルがまた不穏だなあ(苦笑
思えば、原作一通り振り返っても、ここのエピソードがホロとロレンス二人の関係の危機という意味では頭一つ抜けてたんだよなあ。
これ以降では完全に二人の仲は安定飛行に突入してしまったわけだし。
まあロレンスがホロとの関係を見つめなおし、彼がホロのことをどんな風に捉えているかはっきりしたエピソードでもあり、ジリジリしながらも究極的に悶えさせられるんだけどね。

お祭りの日、用事があるからと一人で祭りに遊びに行ってくれというロレンスに最初銀貨をせしめて喜んでいたものの、一人で行くのはつまらないからそっちについていきたい、と甘えるホロが可愛い。
……基本的にこの作品の感想ってホロ可愛いしか云ってないよなw
一話でも多少言及したけど、第一期の出会ったころの段階だとこういうベッタリな甘え方はまだしてなかったんですよね。のちのち描かれる、ホロ視点での短編、特別編で映像化されてる【狼と琥珀色の憂鬱】で明らかにされてるように、すでにこの時点でホロはもうロレンスにべた惚れ状態。ロレンス視点の原作だとロレンスの思い込みとホロの振る舞いに幻惑されてわかりにくいんだけど、こうしてアニメ化されると明らかにホロのロレンスへの甘えっぷり、惚れっぷりがわかりますなあ。
ところが、ロレンスの野郎はそこんところ、ちゃんとわかってないんだよな(苦笑
今回の用事だって、商売のことではなくホロの故郷ヨイツの情報を仕入れるための事だったのに、それをホロに伏せて動こうとするから妙なすれ違いが生じてしまうわけです。
これ、ホロにイイカッコしようと思ったんだろうなあ。
なるほどなあ、一話の地雷踏みからこのすれ違い。徐々に二人の間の亀裂が広がっていくのを丁寧に段階踏んで描いているのがよくわかる。一つ一つのエピソードならロレンスも動じなかっただろうに、この段階を踏んだ積み重ねがあって、ロレンスがどんどん惑乱していくわけか。


そして、OPでも存在感を示している年代記作家の美女ディアン・ルーベンスが登場。なるほど、丹念に伏線は敷いてるなあ。
ここではじめて、月を狩る熊の話が出るんですねえ。彼女の口から語られる賢狼ホロの伝承は、この話だけ聞いていると神秘的で、なるほどホロとは確かに神の一柱と謳われるだけの存在なのだなあ、と妙に感慨ぶかくなってしまう。でも、その正体はアレだとも知ってるので、妙におかしくもあり。この話を聞いてたときのロレンスの心境としては、どんなもんなんだろうね。

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狼と香辛料II【1】 [Blu-ray]福山 潤, 小清水亜美, 千葉紗子, 小山力也, 高橋丈夫

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狼と香辛料 2 第一幕「狼とふとした亀裂」  

くぅーーーーっ、遂にというべきか、やっとというべきか。狼と香辛料第二期、きたーーー!
いやもう、始まる前から顔面の筋肉が弛緩しっぱなし。このシリーズを前にした時の自分のニヤけっぷりは少々異常であるとの自覚があるが、こればっかりはどうしようもない。

OP、曲は前期のほうが好きかなあ。あれはちょっと神掛っていたので比べるほうが間違いかもしれないけど。今回のだって旅情の雰囲気出てて、十分いいと思うんだけど。
今期登場の新キャラクターと思しき人間が何人も出てるわけですけど、ぶっちゃけわかんねえ(苦笑
年代記作家のお姉さんと、あのもう一匹の狼はさすがにわかったけれど。
酒かっくらってる姐さんって、もしかして名前もないわりにやたらキャラ立ってたあの人なんだろうか。
しかし、エーブまで出たという事は確実に五巻まではやるわけか。夜の闇に沈む街の山の手に、煌々と照らしだされる王城。それを見上げるようにして荒波に揉まれる船上にたたずむ狼の眼光を光らすフードを被った一人の女。エーブのシーンの雰囲気はこれ、只事じゃないな。それぞれの登場人物を魅せるシーンの演出も素晴らしいんですが、エーブのそれは明らかにこいつがラスボス! って感じだもんなあ。

本編のほうは、もうあれだ。
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ。
はいはいごちそうさまごちそうさま。
一期のころよりも二人の仲が近づいたせいか、以前と比べてホロがやたらと体くっつけてスキンシップとってくるんですよね。もう、ベタベタにひっついてくる。ロレンスはロレンスで、ひょいっとホロの頭を抱き寄せたりしてしまえるあたりに、遠慮なくなってきてるなあ、という感慨が。
でも、のちのちの熟年カップルぶりに比べると、まだ甘いんですよねえ、これでさえ。ちょうどこっから、さらにイチャイチャ度が加速度的に濃くなっていくのを考えると、覚悟はきめといた方が良さそうだ。
とりあえず、ニヤニヤしすぎて、顔の筋肉が攣ったw

しかし、アマーティーの前での猫のかぶり方は本気で凄かったな。マジで別人じゃないの。ありゃあだまされる騙される(笑
でも、アマーティーがあんなショタ少年っぽい若者とは思ってなかっただけに驚いた。OPではなに、この女の子、と思ってたくらいだったのに。

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狼と香辛料II【1】 [Blu-ray]福山 潤, 小清水亜美, 千葉紗子, 小山力也, 高橋丈夫

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狼と香辛料 11 Side Colors 24   

狼と香辛料 11 (11) (電撃文庫 は 8-11)

【狼と香辛料 11 Side Colors 2】 支倉凍砂(電撃文庫)

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二冊目の短編集、と見せかけて、ロレンスとホロのいちゃいちゃ短編二話+この作品におけるもう一人の狼。女商人エーブ・ボラン誕生を語る中編1話。まあ、どう見てもこのエーブ編がメインとなる。

如何にして没落貴族であり、破産した商人の妻であった女が、狼と謳われるほどの怪物的商人に成りあがることが出来たのか。
どの商人も最初は右も左も分からない丁稚で、幾多の失敗を生き残ったものだけが魑魅魍魎が跋扈する商人の世界でのし上がっていく、という構造になっているのだけれど、それはエーブも変わらなかったわけで。
まだエーブを名乗る前。貴族気分が抜けぬまま、フルールという名で商売の道に足を踏み入れた彼女の姿からは、後々の、あの凄絶ですらあったたち振る舞いの萌芽も見受けられない。賢明で頭も回り、他人の意見を受け入れる度量もある。でも、どこか甘さが抜けていなくて、見ていて危なっかしくて仕方がなく、ハラハラさせられる。
結局、彼女は手がけた大仕事で、手痛い目に遭うわけですけど、ぶっちゃけ読んでてもフルールには落ち度らしい落ち度は見受けられないんですよね。ただ、商人の世界ってのはミスしなきゃ大丈夫、ってわけじゃない。ミスがなければ油断を誘い、油断がなければ隙を窺い、隙がなければ、無理矢理こじ開け、相手を陥れる。落ちたら最後、泥の中に叩き通され、息の音が止まるまで踏みにじられる。どれほど相手が信頼に値しそうな人間でも、相手の人らしい姿に心落ち着くナニカを垣間見ても、いざ商売となれば商人たちは平然と人の心を懐にしまい、悪魔のように狡猾に、利益のために、金のために、繋がった何かを踏みつぶす。
そんな恐ろしい世界に、人の心など持たないような怪物ばかりが跳梁する世界に、いったいどんな幸せがあるんだろう、なんて傍から見てたら思うんだけど、エーブはそんな怪物たちの世界の恐ろしさに打ちのめされ、怯え、震えながらも、怪物たちが見つめる先にあるナニカの魅力に魅せられていく自分に気づく。
逃げて、堕ちるか。飛び込んで、怪物となるか。
きっと、そのナニカを求める心は、商人の道を選んだ時に、彼女の中に既に芽生え、生まれていたものなんだろうけど、それは人として善良であろうとしているうちには、追い掛けてはいけないものだと無意識に理解していたんだろう。でも、現実は容赦なく、彼女に選択を迫ったわけだ。
そして、彼女は怯え、泣きじゃくりながら、でも最終的には獲物を見定めた狼のように、雄々しく吠え叫びながら駆けだすのだ。

ミルトンは、なんだかんだとあの最後の態度を見たら、大した奴だと思うよ。エーブは、だから男を見る目は、けっこうなものがあるのかもしれないね。
ただ、この女商人がこれ以降、まともに同じ商人を信用することがあったとは思わないだけに、やはりロレンスへのあの態度は尋常ならざる破格のものだったのだなあ、と感慨深く思えてくる。
逆に言えば、このエーブからそれほどの信頼と信用を勝ち取り、女としての情まで、同じ商人でありながら得ることが出来たロレンスもまた、大したやつなのだなあ、と改めて思うわけだ。
まったく、大した子羊である。よっぽど美味しそうなんだろうなあ。

短編二編は、もうずーっとホロとロレンスがイチャイチャしている話。もう御馳走様としか言いようがないのだが、敢えて注文をつけるなら、こういうイチャイチャした話ほど、ホロ視点で読みたかったかなあ、と。
ロレンスはロレンスでホロにベタ惚れなのは間違いないんだけど、内面描写すると、実はホロの方が読んでてこっちまで溶けてしまいそうなほど、ロレンスにメロメロだからなあ。甘さを堪能するという意味では、ホロ視点の方が一気に糖尿病になれそうなだけに。一編ぐらいはまたホロ視点のを読みたかったなあ、と呟いてみたり。

狼と香辛料 2  

狼と香辛料 2 (2) (電撃コミックス)

【狼と香辛料 2】 小梅けいと 電撃コミックス

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小梅版ホロの色気は異常の領域。この巻は一巻の時のように肌は見せないのだけれど、服を着ていようと着ていまいとこの狼神のつやっぽさはいささかも変わらない気がする。正直、同じ部屋に泊まっていながらロレンスがなんで手を出さないのか不思議になってくるくらい。と言っても、ロレンスの野郎もだいぶクラクラ来ているのがよく伝わってくるんですけどね。良く我慢してる我慢してる。えらいえらい。この自制心こそが、彼の商人としてのプライドに掛かってくるんだろうけど。ただこの時点ではまだまだホロの恐ろしさが実感できてない部分もあるんだろうけどねえ。さんざん手玉に取られ出すのはむしろここからだったような。
にしても、ホロのえっちいさはハンパない。ベッドの上でゴロゴロしてるだけなのに、もうこれは辛抱たまらん。ころころとかわる表情の豊かさ、少女のように快活な仕草は、だけれどふとした瞬間異様な艶めかしさを浮き彫りにして、男心をくすぐってくる。
原作のホロも相当だけど、漫画版のホロもこれは相当である。これほど彼女の魅力を見事に漫画として出力してくれると、もうどこにも文句のつけようがない。
個人的に、このホロの一番の表情はやはり泣き笑いの顔にあるんじゃないだろうかと愚考する。
しかし、あのシーン。ホロが助け出されたとき、やっぱり抱きつきにいってたのかー(笑
原作じゃ具体的にどうしたのかは描写してくれてなかったので、ここではどう見せてくれるのかと期待していたんだけど。にゃははは。そりゃあ怒る、ホロの立場からすれば怒るというか拗ねる。

と、ホロの魅力についてばかり語ってしまう漫画版だけれど、もちろんそれだけじゃないんですよね。ロレンスをはじめとした男連中、商人たちの快濶かつ狡猾な素顔、切羽詰まった交渉シーンの迫力ある鬩ぎ合い。
この狼と香辛料という作品の魅力はホロというヒロインであると同時に、ロレンスという主人公も同じくらいの比率をもって重きをなしているんですよね。この二人のカップルだからこその、この面白さ。その点を、この漫画版でも十分承知しているのがよく伝わってくる、このロレンスの描き方。実によい男であり、商人であり、ちょっと間抜けで、かっこつけで、でも実際にかっこいいのである。

にゃは、堪能しました。やっぱいいわー。

狼と香辛料 105   

狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫)

【狼と香辛料 10】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

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ホロにからかわれ、ていよくあしらわれていたのも遠い昔。
対等の相棒として共に困難を乗り越え、並び立てるようになったのはいつかの昨日。
そして今回のエピソード。
ついにロレンスも、ホロを「守る」ことの出来る男になったのだなあと感慨深さに浸る。
ホロという女は老練さとは裏腹に、随分と隙が多い。ふとした瞬間に弱さをさらけ出すことも侭あり、それが彼女の魅力でもあったわけだが。よくよく読んでいれば、ホロが見せる弱さというのはほんの一瞬だけのもので、すぐさま年を経た狼の諧謔の中に覆い隠してしまう。最初の頃は、ロレンスの動揺を誘うため。やがては、彼を深く信頼し心許しているからこそ見せる弱さだったのだろうけれど、決してその弱い部分を野放図にぶちまけてしまうことなく、常に自制によって戒め、コントロールを失うことはなかった。一方のロレンスもまた、彼女の見せる弱さにズケズケと踏み入ることなく、彼女の背中を叩くように遠まわしに(直接的な言動はホロとロレンスの関係においては負けを意味するので)励ますような態度を取ることが多かった。それはホロの自立性を尊び彼女の強さを信頼しているからこその態度だったのだろうが、同時に一定の距離を保ち、依りかかることを良しとしない態度であったともいえる。
それは、相棒としてはまさに然りというべき関係ではあったが、果たして男女の関係としてはどうだったのだろう。

今回、舞台が極寒の地ということもあるのだろう。ホロやロレンス、コルたちは普段よりもお互いの温もりを求めて寄り添い合う描写が多かった。同じ毛布をかぶって寒風を凌ぎ、寝床も共にして抱き合って眠るような。
だが、そうした描写が多かったのは単に外の環境に因るものだけではなかったのではないだろうか、と今回の話を読んでしみじみと思う。
もっと精神的な意味での寄り添いが、彼らの中で進行していたのではないだろうか。

今まで、常に見た目はともかく実年齢として最年長という立場にあったホロが、今回様々な観点から若い娘としての顔を垣間見せることになる。
前回の話が商戦の話であり、ロレンスの商人としての器量を試される話だったとしたら、今回はあくまでホロが求める狼の骨を調べるのをロレンスが助ける話。ロレンスの「男」としての器量、包容力が見えてくる話だったように思う。
こう考えるのは意外かもしれないが、私はこの十巻で初めて、ロレンスはホロを自分が惚れたただの娘として接したように思うのだ。傷つき泣きじゃくる娘に、寄り添い抱きしめ、包み込んだのだと。

そして、それは常に別れを念頭に置いていたホロとの関係、距離間の崩壊の始まりであるようにも思うのだ。
これまで、揺るぎなく覚悟していたホロとの別れに、ロレンスはとうとう迷いを生じさせはじめる。相棒としてではなく、ただの守りたい女としてホロを包んでしまった時点で、彼の今までの覚悟など何の意味もなくしてしまったに違いない。
決して高らかに標榜されているわけではない。克明に描写されているわけでもない。それでも、私はこの巻においてホロとロレンスの関係は一つの決定的な変化を迎えたのではと考えるのだ。

それはキャラの感情面の話だけではなく、物語の構成の中にも垣間見えてくる。ホロが拘り続けてきた「故郷」という概念を覆すような強烈なインプレッション。古き神の眷族が示した、新しい時代の新しい生きざま。それらは、ホロの内面を大きく揺さぶる要因となったのではないだろうか。ロレンスと同様に、ホロもまた、旅の終わりの先にある風景に、今までと違う何かを見出しはじめるのではないだろうか。

何かが、変わり始めている。

マンネリとかなんとか言われてるみたいだけど、とてもとてもそんな退屈な言葉、この巻を読んで出てきませんよ。ホロとロレンスの会話みたいに遠まわしで直截的とは程遠いですけど、この【狼と香辛料】という作品はとめどない変化がうねり続けている作品だと思うんですけどね。
飽きる、という言葉がほんとに程遠い。


ところで、この十巻。中ほどでのシーンなのですけど。ロレンスが本音をホロに聞かれてテンパるシーン。
あれって、直接的な描写こそなかったものの、よくよく読みこんでみるとどうにも……<キス>してません?
しかも、かーなーり濃いヤツ。
単に抱き締めたにしては、様子、描写がおかしいんですよね。いきなりホロの言葉が途切れて、声なき声になっちゃってますし。離れた後にホロがロレンスひっぱたいてるのといい。ロレンスの態度といい。ただ抱き締めたにしては変なんだよなあ。今更、ギュッとしたくらいであんな態度になるか、この二人が?
…………。
ただの自分の妄想かもしれないので、自信はないのですが。
漫画かアニメが、ここまで話が進めばわかるんでしょうけど、そんなのいったいいつになることやら(苦笑
ううん、気になる気になる。

狼と香辛料 宗‖侘の町(下)5   

狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9)

【狼と香辛料 宗‖侘の町(下)】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫


いやあ、ブルった。怖い怖い、この人たち怖い。商人、怖い。
この狼と香辛料における<商人>という人種の化け物たちについては、そのしたたかさ、凄味、恐ろしさは散々味わったつもりだったけど、クライマックスでロレンスが逆転の種をもって駆け込んだあとの、エーブとルド・キーマンのあの直前までの出来事がなかったかのような振る舞いを見たときには、本気で怖気がはしりました。
そこまで切り替えられるモノなのかと。
ここまでくると、金への執着とか強欲という次元の話じゃないんですよね。この二人の商人の在り様は、そういう低俗な欲望によってもたらされるものとはとてもとても思えない。
もはやこれは<商人>という生き物の本能に近いものなんじゃないだろうか。それも、<人間>という生き物としてのナニカを削り落していった末に<商人>としてより純化していったような、そんな生き物――化け物。
だけど、そのあり様は決して<人間>としては幸福とは言い難いようにも思う。いや、もちろん純化した<商人>としての自分に満足し満喫している人もいるのだろうし、内面の明かされなかったルド・キーマンもまたそんな人種なのかもしれない。
ただ、エーブは苦しそうだったな。もともと商人ではなく、必要にかられて商売の道に入った孤高の狼。孤高であることでしか、自分の身と心を守れなかった狼。
そんな彼女だからこそ、同じ商人の道を歩みながら、人という生き物の枠を逸脱せず、人としての良心を多分に残したままでいるロレンスに、歩み寄ったのだろうけど。もちろん、ロレンスが商人としての能力が取るに足らないものならば、歯牙にもかけなかったんだろうけど。両立させているからこそ、だよなあ。だからこそ、敬意を抱く。狼ではなく女としての彼女なら、それを好意と呼んだのかもしれないけど。

ただ、ホロも述べているように、エーブやキーマンのような商人としての在り様は、ロレンスが進むべき道とはやはり違うんですよね。どれほどロレンスが成功しようとも、とてもこの二人のような商人になるとは思えない。目指す道が違うということか。
ただ、だったらどんな商人に、ロレンスはなろうとしているのか。
今回の激烈な、凄惨で容赦仮借のない商戦の凄まじさを目の当たりにすると、こんな息を吸うだけで火傷を負いそうな世界でまともに生き残れる、どころか勝利し、利益を上げ、生き残ることができるのは、エーブたちのような化け物だけのようにすら思える。
ロレンスが、今回の商戦で果たした役割は大きいとはいえ、それは急所を一刺しした針のような存在という意味でしかなく、商戦のグランドデザインを描き、実際に流れを動かすような存在ではなかったわけなのだから。
読んだ人は、ロレンスがエーブとキーマンの間に挟まれ、窮地に立たされながら、実際にやった行為は両者の間を行き来する伝言役に過ぎなかったことに、拍子ぬけしたのではないだろうか。
たとえ、それがどれほど重要な役割とは言え、細部の意味を見ない俯瞰的な構図から見たらそれはその他大勢の役名も与えられない端役的にすぎないのだから。第一、キーマンが彼を起用した理由に、ロレンスの商人としての能力は殆ど考慮に入っていなかったはず。
もちろん、そんな端役的立場から、一切合財をひっくり返す大どんでん返しの一手を繰り出したロレンスの活躍は、大したものなのだけれど。

高所に立ち、多くの部下を手足のように使うキーマン、策略を巡らし手練手管を駆使して相手を出し抜くエーブ。ロレンスが進む道は、そのどちらのモデルともそぐわない。なら、彼が大成したときどんな商人になっているのか。
ホロとの行く末とともに、これは興味が湧いてきたなあ。

さて、肝心のホロですけど。今回はもう、賢狼とかそんなんじゃなくて、完璧な良妻に徹してましたね(笑
賢狼としての経験や知恵から助言を与える、というんじゃなくて、ロレンスの心を支え、精神的なコンディションを整えてやり、常に最高速で頭が回るように励まし、叱咤し、能力を十全に発揮できるように勇気とやる気、モチベーションを与えてくれる。
もう、完璧に内助の功。それも、神業レベル。
古いけど<あげまん>ってこういう女を言うんじゃないでしょうか。
そんでもって、そんな彼女の意が、わっちの旦那のカッコイイところが見たいから、ときたもんだ。
こりゃあ、頑張るほかない。舞い上がる。男からしたら、限界まで力が振り絞れてしまう。
まあ、逆に言うなら、それは嫁さんに頭があがらないってことですけどね(笑
その辺を、ロレンスは実によくわきまえてる。男として尊敬に値するね。だから、最後のアレも、彼なら上手いこといい方にひっくり返してくれるんではないかと。粋じゃないですか、あの準備と言うか対策なんか(笑
ホロはあれで、感情が高ぶると理性を抑えきれなくなる瞬間がありますから、そこを突けば逆に、今まで必死に彼女が取ろうとしている距離を叩き潰せるかもw 逆手に取ってやっちゃえやっちゃえ(笑

コルが加わってどうなるかと思ってた三人旅だけど、思ってた以上にバランスが取れてるんですよね。夫婦とその子供みたいだ、なんて話もありますけどw
ただ、ロレンスの独白じゃないですけど、なにかあってロレンスが単独行動を取らなければならなくなったとき、コルがいることでホロが一人きりにならずに済む、というのは今まで全然考えていなかったですけど、読んでるこっちまで凄く安心させられたのが、ちょと意外というか驚きでした。
それだけでも、コルの存在価値は絶大だわ。

なんにせよ、面白かった。ま〜べらすまーべらす♪

狼と香辛料 8.対立の町(上)5   

狼と香辛料 8 (8) (電撃文庫 は 8-8)

【狼と香辛料 8.対立の町(上)】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫


ホロと巡り逢って以来、着実に商人としてのスキルをアップさせてきたロレンス。海千山千であろう他の商人から見ても、今のロレンスはかなりの出来物、切れ者と目され、相棒であるホロからもこと商売に関してはすっかり信頼されている。
かのエーブとの駆け引きで騙されたのだって、自分にはロレンスの失敗や敗北には見えなかったんですよね。ロレンス本人も、そうは思っていないはず。むしろ、選択としてロレンス本人が敢えて敗北を選んだという自負が感じられる。
それだけに、最近のロレンスには揺るぎない風格みたいなものが見え始めていたんですけど……。
それだけに、今回のロレンスを見舞った窮状の凄まじさは、圧巻の体すらありました。目に見えてロレンスは失態も犯してないし、欲を出したわけでも危険に飛び込んだわけでもない。
それどころか、今回も当初は目的のためにうまく立ち回っていた感すらあるのに……、ふと気がつけば。そう、まさに気がつけばにっちもさっちもいかない立場に追い込まれてしまっていたという。
この危機感、崖っぷちに追い込まれた窮地の空気は、あの先物取引での大失敗を貸してしまった二巻のあれを上回っている気配すらあります。
なにより、今回相手に回してしまったやつがやばすぎる。ロレンスがここまで為すすべなく呑まれた相手って、初めてなんじゃないだろうか。
盛んにエーブは狼に例えられてて、実際エーブの商売人としてのスタイル、たち振る舞いはまさに狼の格を感じさせるものだったのですが、対してあの人物たるやまさに「蛇」。この作品では何度も商人という生き物の恐ろしさを繰り返し語っていますけど、その商人の恐ろしさ、不気味さ、底知れなさを体現したような存在が、満を持して現れたような、この存在感。これは怖いわ。ブルッときました。背筋が震えた。
8巻は、今までにも増して心理的な駆け引きが数的にも多く、質的にも深く、商人同士の腹の探り合いが繰り広げられたような気がします。
それだけに、逆にホロとのイチャイチャ替わりの戯れのような掛けあいが、一種の清涼剤に(笑
しかし、コルはあらゆる意味で便利に使われてたなあww

対立の街、というサブタイトルから連想していた内容とは、やはり一味も二味も違った本作。そりゃ、この作品でわざわざ目に見えるような露骨な対立をしてるわきゃないよなあ。ただそれだけに、破局に傾き始めたときの緊迫感たるやただ事ではなく、上下巻の続きものとしては街の状況にしてもロレンスの置かれた状況にしても凄まじいところで終わっているので、これはあんまり間をおかずに出してほしいところ。待ち遠しいです。

狼と香辛料 14   

狼と香辛料 1 (1) (電撃コミックス)

【狼と香辛料 1】 小梅けいと/原作:支倉凍砂 電撃コミックス



ぐあああ、怒涛怒涛の乳首券大発行!(笑
いやいや、侮るなかれ。これが、単純な発行じゃないんですよね。これ、ホロの裸にかなりエロティックな方向で拘ってる感がある。ロレンスの視点が強く作用してるのかもしれないんだけど、とにかく裸のときのホロがいちいちえっちい(笑
特に雨に降られたあとに、二人で濡れた服を絞るシーンなんか物凄く拘ってる。上半身裸でズボン半脱ぎとか、濡れた髪をかきあげおでこ見せ(全裸立ち)とか。というか、ロレンスちらちら見過ぎ!
それでなくても、細かいしぐさから表情までホロ、いちいち可愛いのにw
うん、でも実際これは上手い。小説のように地の文で長々と語ることで雰囲気を醸成できないにも関わらず、本作はそのへんをセリフすら挟まないキャラの表情や演出によっていかんなく表現しきってる。間が素晴らしいんですよね、間が。ロレンスとホロ。二人の楽しげな掛けあいの合間にふっと訪れる心地よい空気。クルクルと変わるホロの表情。それらを、流れの中でポンと挟むことで、この狼と香辛料の独特の空気がこれでもかってくらいに感じられて、とにかくこれは素晴らしいコミカライズでした。
中身はまだ一巻の半分くらいまでか。二人のいちゃいちゃっぷりが発揮され出すのはこれからなので、楽しみ楽しみ。

おこりんす  

【狼と香辛料】のアニメ化は、素晴らしい成功例となりましたなあ(ウルウル
ホロかわいいよホロ。
なんか我慢しきれず、二巻を再読してしまったのですが、あの惨でのエピソードを読んだあとだと、ホロの言動の真意が以前に読んだ時とはまた一味違って見えて、これがなかなか感慨深い。
しかし、二巻でのロレンスの行動はいちいちカッコいいなっ!
二巻終了後、あれほどホロがロレンスにべた惚れしたのも、こうして読み返すと無理からんと思わされる。
なるほど、ホロがロレンスのこと本気になってしまった瞬間はあの場面だったのか、と思えるシーンも読み返すと出くわすわけで。
惨を読んで悶えた人は、再読をお勧めします。マジで。
いや、アニメも楽しみだ、こりゃ。

【シゴフミ】が今、やたらと面白い。
というか、今回のチアキの話は……ちょっと泣いたなあ。
この娘、そんなにフミカと年齢変わらない現代の子かと思ってたら、そんな年代物だったのか。年齢も、見た目幼いくせに本当に妙齢だったのか。いや、時代的にまだ十代という可能性もあるけど、それでも確かにフミカたちより年上だったのかも。
なんにせよ、イイ女だ。グッときた、グッと。
そして、杖どものフリーダムさに吹いた。お前ら、もうちょっと自分たちの形状が杖だということを自覚しろ。
温泉つかるわ海で泳ぐわ布団で寝るわ。

見てて毎週背中がゾクゾクしてくるのが【true tears】
ヒロイン三人娘の中で、私が一番好きなのはやっぱり比呂美なんですよね。アイちゃんもノエも非常に魅力的なんですけど、それでも私は比呂美に一番惹かれる。だって、もう性格が面倒極まりないんだもん♪
この一筋縄ではいかない複雑で迂遠で容易に真意を見せないくせに、見る人が見ればかなりわかりやすい、ノエとはまた別の純真さと男好きする凄まじい女の色気。もう、何もかもがゾクゾクする。
なに、この女(笑
昔からこの手のややこしいタイプって好きなんだけど、この娘はもろにツボはまったなあ。
最新9話見ていて、色々と意味深なシーンが飛び交って目が釘付けだったわけですが、ひとつ抜き出して言及すると、印象的だったのが真一郎の母のデザインでしょうか。とにかく若くて二十代にしか見えないお母さんだったのですが、今回、見てたらなんかすごく年齢を感じたんですよね。顔のしわとか、肌のつやとか化粧とか。
単なる作画の変化といえばそれまでなのかもしれないですけど……。意味深に感じられるのが、その変化がこの母親が比呂美に対して歩み寄りを見せた瞬間からだったところなんですよね。
比呂美に対してつらく当たっていた彼女が、その態度を改めた瞬間から母親らしい年齢を感じさせる風貌になる、というところに、ね。
なんとなく、女と母親への立場の変化を意味しているような、そんな感じがして面白いなあと。深読みしすぎですかね。
でも、今回は特に、深読みしたくなるような描写が多かったからなあ。ノエの指から流れ落ちる血。真一郎の額の傷を執拗に触ろうとするのえ。真一郎の前で着替えだそうとする比呂美。
……なんにせよ、ここまで登場人物の内面をグリグリと弄り回す、そそられる恋愛モノは久しぶりで、ほんとに背筋ゾクゾクします、まいった。

狼と香辛料 察。咤蕋筍紕達錚譯錚s  

狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))

【狼と香辛料 察。咤蕋筍紕達錚譯錚s】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫





本編では主にロレンスの視点で描かれるこの【狼と香辛料】なのですけど、この惨では初めてのホロ視点の短編が掲載されてるのですが……。
ホロってば、ロレンスのことめちゃくちゃ大好きじゃないか。
時系列的には二巻の後。体調を崩してしまって倒れてしまうホロと、その看病につくロレンスの話なんだけど。いやはや、これは意外で驚かされた。ホロが、ロレンスに惚れてるのは分かってるつもりだったけど、もう少し目上の視点からちょっと頼りない青年を愛でるような愛しむような感じで好いているのかと思ってたんですが、いつも底の知れないように振舞うホロの内心が明らかになってるこの話を読んでると、もう普通の年頃の少女みたいに心の底から惚れ抜いてるじゃありませんか。
もしかしたらこれ、ロレンスは色々とホロの気持ちについて勘ぐりすぎじゃない? ロレンス視点だと、ホロって好意の中にも色々と一物抱えてるみたいな捉え方してるけど、ホロの内面を見てたら思いのほかストレートにロレンスのこと好いてるんですよね。すごく浮かれてるんじゃないかって思うくらいに、ロレンスと一緒に旅することが楽しくて仕方がない、ロレンスと話すことが嬉しくて仕方ない。もう、ロレンスに夢中じゃないか、と思うくらいにロレンスの一挙手一投足に注目し、思いを巡らせている。
五巻などで、ホロがロレンスとの旅を楽しいまま終わらせたい、と一度別れようとした行為、どうしてそういう考えに至ったのか理屈では理解できたんですけど、気持ちの方はちょっと納得いかないものがあったんですよね。でも、今回の短編【狼と琥珀色の憂鬱】を読んで、ストンと腑に落ちた気がします。この短編でのホロのロレンスへの夢中振り、惚れっぷりを見たら、この楽しくて楽しくて仕方ないという気持ちの高ぶりを見たら、同時にそれが失われた時の、焚火の火が消えるように燃え尽きてしまうような結末を想像した時にそれがどんなに恐ろしく心を黒く塗りつぶしてしまうものなのか、なんとなくホロの気持ちが感覚的に実感できた気がします。ロレンスの視点を介在すると伝わりきらなかったホロの心情が、なんかダイレクトに伝わってきたなあ。
どうして、ホロが羊飼いのノーラを目の敵にするような言動を取っていたのかも、ちょっと不思議だったんですが。そうかー、最後のホロの例えには吹き出すとともに盛大に納得。そりゃ、目の敵にするよなあ(笑
素直に考えりゃ、別段特別不思議がるような話じゃなかったわけだ。でも、読者から見えるホロはロレンスの視点からみたホロだから、別の何か理由があるんじゃないかと勘ぐっちゃってたんだな。普通の少女として考えたら、ほんと、実にストレートで分かりやすい態度じゃないか(笑
ああ、本当にロレンスって、こと色恋沙汰に関してはホロの言うとおりなんだ。変に商人である自分に照らし合わせてホロを捉えてるから、妙な錯誤が出てくるわけだ。完全に色眼鏡入ってるなw 

それでも、完全に女性の扱いに疎い輩かと言えば、そういうわけでもなく卒なく女性の機嫌を取る手管も有しているわけで。
そんな話が、もう一つの短編【林檎の赤、空の青】。
これ読む限り、ロレンスは全然鈍いヤツ、というわけじゃないんですよね。気を持たせて、間隙を突くように相手の女性の喜ぶことを出来る男でもあるわけで。同時に、商人としての強かさも失わず、うまいこと一石二鳥を得ているんだから、ホロとしてもロレンスは単なるお人好しの頼りない若者ではなく、商いの相棒としても、番いとなる雄としても、歯ごたえのあるイイ男なわけだ。一緒にいて飽きることもなさそうで、何度も言ってるけど、そりゃ惚れるよなあ(笑


もう一編掲載されているのが中編の【少年と少女と白い花】。紹介文を読む限り、どうやらホロがロレンスと出会う前の話らしい。ロレンスの時代より教会の存在感がないことや、ホロ以外の神が登場することなどから、だいぶ昔の話になるのかな? ホロが村の守り神になる前。ヨイツから旅に出て各地を巡ってる最中の話なのかもしれない。
主人が亡くなり、屋敷を追い出された小間使いの少年と、今まで屋敷から外に出たことのなかったという世間知らずの少女の旅路に、ホロが現れて……。
ホロって、なんだかんだと世話好きですねえ。放っておけば野垂れ死に確実の子供たち二人の旅を、甲斐甲斐しく面倒見て、世間知らずの二人に現実の生き様を教え鍛え、男の子にはオスとしての在り様を叩き込み、人との付き合い方を知らない少女には気持ちや想いの持ち方、伝え方を仕込み、二人の心の距離を近づけてやったり……神様を名乗る存在にしては、面倒見良すぎですって(笑
ロレンスには幼い一面や甘えたところも見せるホロですけど、こっちの話では完全にちょっと意地悪だけど頼りになる頼もしいお姉さん(笑
いや、ロレンスといちゃいちゃするところは一切ない話でしたけど、面白かったーー。短編も含めて、今まで見れなかったホロの新しい一面を山ほど見れて、実に堪能させていただいた一冊でした。

これ読む限りでは、この作者さんは【狼と香辛料】とは別のシリーズを書いても、まったく面白さは落ちそうにないと確信しましたわ。しばらくはホロで十分満足ですけど、このシリーズが終わっても、いつまでも追いかけていきたいですね。

えーっと、何見たっけ?  

というわけで、新年に入ってアニメの新番も次々始まっているわけでございますが。

えーーっと、何見たっけ?

【みなみけおかわり】に【ARIA】に【ガンスリンガーガール】【シブコミ】【PERSONA -trinity soul-】
【ロザリオとバンパイア】と【AYAKASI】と【破天荒遊戯】は録画ミスって見てないし。

……ああっ、【シブコミ】じゃなくて【シゴフミ】だ。これ、タイトルどうしても間違えるんですよね。実は、番組見てて配達人の少女が説明してくれるまで【シブコミ】だと思い込んでました。
原作は未読。
とりあえず、今期見た中では一番惹きつけられたのが【シゴフミ】ですかね。最後のインパクトある展開も驚きましたけど、そこに至るまででも没頭させられる吸引力みたいのが、キャラデザインや何気ない動き、カメラワーク、セリフ回しからも感じられました。注目。
【みなみけ〜おかわり〜】は、もっと劇的に変わるのかと思ってたんですけど、あんまりそういう印象なかったなあ。ただ、絵柄云々じゃなくて間、というかあの得体のしれないテンポ、リズムがまだ感じられないんですよね。その分、前シリーズまでよりちょっと退屈に感じてしまった所がある。挽回を期待。
【ARIA】は相変わらずの【ARIA】で、安心のクオリティ。
【ペルソナ】は、まだよくわかんない。

で、注目の【狼と香辛料】。さっそく見ましたよ。
前評判がちょっと微妙な雰囲気で不安だったのですが、これ、いいですよ。
まだ序の序で、ホロの魅力であるロレンス弄りはまだほんのちょっぴりしか出てきてないのですけど……その僅かなほんのちょっぴりだけで…素晴らしい(w
いやいや、このスタッフ、狼と香辛料という作品の何が重要かよく分かってますよ(笑
原作から多少シナリオを変更しているみたいですけど、この作品の魅力であるところ、核や芯といった部分は違えてないようなので、大丈夫。
ホロとロレンスの丁丁発止、十分楽しめそうです。

声の方は、あんまり違和感なし。確かにロレンスはもっと草臥れてそうなイメージありましたけど、この人は手綱を握ろうとしながら結局弄られてしまう役、似合ってるしねえ。コードギアスでも、CCにコロコロ弄られてたし(笑

というわけで、一番期待と不安が交錯していた作品がどうやら好発進をしたようなので、ご機嫌な八岐でしたw

狼と香辛料   

狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)

【狼と香辛料 此曄〇拜凖犧宗進諺匳宗‥天睚幻


どうして、この二人はもっと自分たちの欲求に素直になれないのかなあ。そこがとてつもなくじれったい。
お互いが噛み合いすぎているんだろうか。読者という第三者の立場から見ると、ロレンスとホロは難儀な関係としか思えなくなってきた。お互いに大好きで、それを両方がちゃんと分かってて、ずっと長く一緒にいたいと思ってることもおんなじなのに、これだけ気持ちが通じていながら、あくまで駆け引きというコミュニケーションに拘ってるんですよね。
この駆け引きをお互い心底楽しんでいるのもわかるし、これが一種の彼らなりの睦み合い、戯れ合いなのもわかる。
でも、ここまでくるとじれったいよなあ(苦笑
ホロ、彼女はこれまでの傾向、5巻の最後などを鑑みるに、けっこう直接まっすぐな思いをぶつけられることに弱そうなんですけどね。うん、でもここぞという時に限定しないで、所構わずそういう態度に出られたら、ホロも嫌になるか。ホロとロレンスの関係というのは、綱の押し引きですものね。で、偶に加減できずにバランス崩して、相手にしがみついてしまう、と。

でも、やっぱりどこか遠からぬ先の別れを二人が前提にしているのが、ロレンスの告白を聞いたあとだと、胸が苦しいのです。
さらっと、ホロもロレンスのことを「大好きだ」と裏表の無い言葉で思いを口にしているのに。二人とも、相手がいなくなった後のことを考えてるんだもんなあ。やるせないですよ。
変に悟っているというか、大人な二人がどうにももどかしい。
ホロはいつも、どこかでが本気かわからない言動ですけど、逆に考えるとどの言葉にも本気が混じってるんですよね。だから、子供云々もどこか本気な部分があったんではないでしょうか。待っている、というほどじゃないでしょうけど、手を出してこないことをからかってきたことを勘ぐってみれば、今のホロならロレンスが求めてきてもすんなりと受け入れそう。
いや、まあこれまでも散々思わせぶりな誘ってるような言動とってましたけどww

新キャラ、コルに対しては、あれはどうなんだろう。ホロの可愛がりようは。コルを子供に見立てて、ロレンスとホロを夫婦、と見る形もあると思うけど、私から見ると……うん、ロレンスとホロが夫婦役なのはOKとして、コルに対しては子供じゃなくてって、やっぱり旦那に初めてできた可愛い弟子を可愛がる女将さんって感じだな(なんだそりゃ(笑

狼と香辛料   

狼と香辛料 5 (5) (電撃文庫 は 8-5)

【狼と香辛料 后曄〇拜凖犧宗進諺匳宗‥天睚幻


ロレンスは、イイ男になったなあ。本当に、イイ男になったなあ(感涙

恋人同士とも違う、長年連れ添った夫婦とも違う、一心同体の相棒ともまた少し違う、この二人の関係はいったいなんなんだろう。
いや、この二人の関係を指し示す単語なんてどうでもいいこと。ただただ、ホロとロレンスのお互いに対する絶対的な信頼感の大きさに圧倒される。
最初の頃のロレンスは、ホロの一挙手一投足に振り回され、やり込められていた感があったけど、段々とホロの手口に慣れていって、この巻ではもう完全に対等に丁々発止を繰り広げていたように見えました。
まだロレンスは主導権はホロが握ってると思い込んでいるようだけど、今となっては読んでるこっちの眼からすると、お互いがお互いの手綱を握り合ってるように見えます。
ホロの台詞にもあるんだけど、ロレンスはいい意味でホロに対して気を遣わなったよね。とてもリラックスしてホロの側にいる。かといって無遠慮になるでなく、大切な人の心の状態を常に気に留めているその優しい気遣いは決して失われること無くロレンスの中に息づいているわけで、そりゃあホロもメロメロになるわなあ。ロレンスのやつ、恥ずかしがりながらも、段々とホロが掛け替えのない存在であることを彼女自身に伝えることに躊躇いがなくなってきてるし。

なんだかもう、二人の掛け合い、『ごちそうさま』レベルに至ってしまって……ごちそうさまです。
もう、駆け引きの会話の中にある種の相手の気持ちへの試し、という要素も薄れて、ただひたすらにお互いの反応を見るのが楽しくて仕方が無い、という幸せの絶頂のような空気に、いささか酩酊しそうなほど。

でも、だからこそホロは怖くなってしまったんでしょうね。この恐怖感は、きっとロレンスを気に入った最初の時点から抱いていたものだったはず。二人の心の距離が縮まるに連れて、この恐怖感は募っていったのでしょうけど。
うん、これまでの4巻までのホロとロレンスの関係だって、充分刺激的で優しくてお互いの存在をかけがえなく感じているのがひしひしと伝わるようなものだったんだけど、この5巻での二人の楽しそうな距離感は、そんな今までの二人の関係ですら置いてけぼりにしてしまうような近しいもので。だから、なんだかホロの恐れが凄く納得できる形で伝わってきた感じがしました。
本当に、今が頂点じゃないかと錯覚してしまいそうなほど、いい感じだったもんなあ。なんかもう、普通に手とか繋いでるしさ。


だからこそ、最後のロレンスが光り輝くわけです。
己が抱える商売人としての業。怯える想い人の心の凍え。それらすべてを飲み下し、懐の内に抱き寄せる力強さと優しさ。
こんなイイ男、何百年生きてたってたった一人巡り逢うか逢わないかでしょう。ホロが今までどれだけ恋物語を綴ってきたかは、結局彼女の口からは語られなかったわけですが、間違いなく最高の物語に出逢えたと思っているはずです。
商売人としても一皮向け、人間としても大きくなり、何より一人の女の子の手を握ってくれる男として最高の意気を見せてくれたんだから、そりゃあ、豊穣の女神様だってメロメロに惚れるわな。

今までロレンスが一度として口にしなかったあの言葉を、あの場面で聞けただけで多幸感に溺れ死にそうな【狼と香辛料】の最新刊でありました。

狼と香辛料   

狼と香辛料〈3〉
【狼と香辛料 3】 支倉凍砂

 欲情した! 悪いかッ!!

 直截的な性的描写は一切ない。それどころか、ポロリもチラリといった微エロな描写も、セクシーシーンも第一巻のホロの登場シーンを除けばまったくの皆無である。
 にも関わらず、そこらのライトノベルよりよっぽどエロいと感じてしまうのは私だけだろうか。私の性癖なんだろうか。
 からかい混じりに耳元で囁かれるホロの誘惑。旅の相棒であるロレンス弄りの一環なのだが、これがやたらと興奮させられる。もしホロという狼少女が、単にロレンスを翻弄するだけのキャラなら、容姿だけが若いだけの妖艶なお姐キャラになるんだろうが、彼女ときたら海千山千の老獪な顔と、小娘そのままの無邪気であどけない顔がクルクルと入れ替わる二面性の持ち主ときた。いや、二面が入れ替わるというよりも、二つの側面がまったく同時に存在していると言った方が合っているか。
 そんな彼女が囁く言葉だ、本音とも冗談とも定かではない。からかっているようで、本心が混じっているような。試されているようで、本気が混じっているような。
 これほど男心を擽らせる絶妙な間合いが、他にあろうな。

 対するロレンスの反応もまたかわいいんだ。たとえ本音混じりだろうと、表向きにホロのそれはロレンスとの言葉遊びだ。ロレンスはホロの戯れ言を真っ向から受け入れるわけでも、反駁するわけでもない。実に真っ正直に、言葉遊びには言葉遊びで勝とうとする。
 まったく、善良を絵に描いたような男だ。もう少しずるがしこく相対しても許されるだろうに。商人らしく、頭が良くて賢い男である。にも関わらず、その明晰さが本当に健やかなのである。
 こりゃあ、ホロも惚れるわなあ。
 商人である以上、利を得るためにあこぎな方法も厭わない。にも関わらず、ロレンスという男が好漢なのは、やはりヒトに対して真摯で誠実だからなのだろう。謙虚に自分の言動を振り返り、他人の気持ちを慮り、誤ったことをしたと思えば、即座にそれを認められる。
 そりゃあ、ホロも惚れるわな。
 ホロからすれば、こうしたロレンスの性格はもどかしいぐらいなんだろうが、でもそこがまた好きなんだ、というのが行間から滲み出てる感じがする。
 今回、ホロに求婚した若者を、結局ホロが選ばなかったのは、付き合いの長さだけではなく、ロレンスと彼の微妙な性格の違いもあったのではないだろうか。若者は基本的にロレンスと同じくらい善良な人間だったはずである。むしろ、その思い込んだら一直線なところは、ロレンスよりも善良という意味では上ではないだろうか。
 でも、彼は良かれと思えば、強引なところのある人でした。自分の良いほうに、物事や他人の言葉をズルく解釈してしまえるヒトでもありました。
 確かに彼なら、優しくしてくれたでしょう。真摯に愛してくれたでしょう。でも、相手のことを曇りなく見てくれたでしょうか。
 結局のところ、ホロがロレンスからまるで離れるつもりがなかったのは、やはりロレンスがホロのことをホロそのままに見てくれる相手だったからではないでしょうか。孤独に飢えていたホロからすれば、若者よりもロレンスの方が遥かにパートナーに相応しい相手だったのでしょう。
 今回のホロの行動は、こっ恥ずかしいくらいに女の子のものだったわけで。ロレンスはそこんところ、イマイチ分かってないんですよね。だから、今回みたいなややこしいことになる。ロレンス当人はホロのことを完全に女の子として好いているくせに。ま、ホロも紛らわしい言動するから悪いんですが。
 いや、それにしても、ほんとにこの二人はかわいいわ。
 商人ものということで、巻を重ねてどうなるかと思ったけど、ますます面白くなってる。商売の駆け引きと、ロレンスとホロの気持ちの駆け引きを見事にセッションしてるんだもんな。そりゃ、面白いに決まってるわ。

 それにしても、ほんとにこの二人はかわいいなあ。
 それを当人に聞かれたら、おしまいですよロレンスくん(苦笑

狼と香辛料 2  

狼と香辛料〈2〉
【狼と香辛料 2】 支倉凍砂

 ぎゃあああっ、ぎゃあああっ、素ッ晴らしい!!
 素晴らしすぎて、あたしゃ泣きそうだ!!
 いやはや、期待通りどころか期待以上の出来栄えでございました。
 ホロの可愛らしさはもはや異常。現状のライトノベル界隈において、GOSICKのヴィクトリカと双璧をなすと断言しよう。
 もはや、ホロを見てるだけでわたくし狂奔状態である。

 基本的に、私はこの手のヒロインの可愛らしさは、相関的なものと考えている。相方が必須ということだ。誰でも良いわけではない。その相手だからこそ、多くの場合それは主人公という立場にあるのだが、その主人公のキャラクターだからこそ、ヒロインが映えるというケース。その彼と彼女の組み合わせだからこそヒロインの魅力が化学反応を起こし爆発する、というパターン。
 それを鑑みるに、この【狼と香辛料】の主人公ロレンスは、まったくもってけしからん程に、ホロの魅力を引き出し膨らませ、弾けさせている。くーーっ、けしからん。けしからんぞ!!
 まあお似合い、ということだ。
 このロレンスとホロの掛け合いを追っているだけで緩む相好、押し寄せてくる多幸感。
 前巻の終わり方からみて、もう少し二人の関係には自省的躊躇というか掣肘が加えられるかと思っていたのだが、なんだよ。なんだかんだと、前巻よりぐっと関係が親密になっているように思うのは私だけだろうか。
 もう思いっきりバリアフリーじゃないかー。
 くすぐったいのは、それを双方とも半ば了解しつつ、その手前で敢えて立ち止まってるように見えるところ。躊躇いや照れ、勇気のなさというより、気持ちの余裕や相手への信頼感から保持している距離感、という感じがして、読んでてもどかしさじゃなく、なんかイイなあこの二人の関係、という心地よさが感じられる。
 もちろん、その距離で停滞しておらず、ふとした状況の切迫や、感情の高ぶりで、保っているはずの境界を踏み越えてしまうことが度々起こるわけで。そこで、ロレンスとホロのお互いが本当に許しあってる気持ちの近さが、ふっと垣間見えて、それがもう読んでてたまらんのですよ。
 たまらんのですよ(繰り返す

 いや、もうホンマたまらんかった!! 大満足の第二巻でありんした。
 いやー、大満足。
 

3月31日

秋山瑞人
(電撃文庫)
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秋山瑞人
(電撃文庫)
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朱雀伸吾
(ヒーロー文庫)
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CLAMP
(KCデラックス)
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いのうえひなこ/棚架ユウ
(ライドコミックス)
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3月30日

宮原るり
(YKコミックス)
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宮原るり
(YKコミックス)
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えんじ
(エンターブレイン)
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下垣
(ファミ通文庫)
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桜木桜
(ファミ通文庫)
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としぞう
(ファミ通文庫)
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ぶんころり
(GCノベルズ)
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棚架ユウ
(GCノベルズ)
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まさなん
(GCノベルズ)
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3月29日

長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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飴色 みそ/両生類かえる
(アライブ+)
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彭傑/桂千夏/真野真央
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小町さんぺい/Liars Alliance
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えかきびと/壁首領大公
(アライブ+)
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炎堂たつや
(アライブ+)
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3月28日

秋月壱葉/望月麻衣
(アクションコミックス)
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糸なつみ
(アクションコミックス)
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3月27日

山崎 響
(一迅社ノベルス)
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TYPE-MOON/大森葵
(REXコミックス)
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中田ゆみ
(REXコミックス)
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山崎響/雪狸
(REXコミックス)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃コミックス)
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荒木風羽/ケンノジ
(電撃コミックスNEXT)
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南高春告/鴉ぴえろ
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苗川采
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湯猫子/未来人A
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五十嵐藍
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三上小又
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はんざわかおり
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はんざわかおり
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猫にゃん
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椎野せら
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春日沙生
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ムクロメ
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3月25日

志瑞祐
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御宮 ゆう
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サイトウ ケンジ
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汐月 巴
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ニャンコの穴
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鳴海 雪華
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鏡 遊
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木緒 なち
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両生類 かえる
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久追 遥希
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柳内 たくみ
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道造
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紙木織々
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しば犬部隊
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(オーバーラップ文庫)
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遥 透子
(オーバーラップ文庫)
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赤池 宗
(オーバーラップノベルス)
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上野夕陽
(オーバーラップノベルス)
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風見鶏
(オーバーラップノベルス)
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福田晋一
(ヤングガンガンコミックス)
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工藤マコト
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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佐和井ムギ/まさみティー
(ガルドコミックス)
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みずのもと
(ガルドコミックス)
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長頼/シゲ
(ガルドコミックス)
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やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)
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サワノアキラ/秤猿鬼
(ガルドコミックス)
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ちくわ。(角川コミックス・エース)
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東條チカ/カルロ・ゼン
(角川コミックス・エース)
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ばたこ/中村颯希
(角川コミックス・エース)
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石田あきら/東出祐一郎
(角川コミックス・エース)
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伏見つかさ/渡会けいじ
(角川コミックス・エース)
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九我山レキ/くろかた
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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福井晴敏/虎哉孝征
(角川コミックス・エース)
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福井晴敏/大森倖三
(角川コミックス・エース)
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Ark Performance/大河原邦男
(角川コミックス・エース)
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夏元雅人/矢立肇
(角川コミックス・エース)
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北爪宏幸/矢立肇
(角川コミックス・エース)
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工藤マコト/矢立肇
(角川コミックス・エース)
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佐々木少年/TYPE-MOON
(角川コミックス・エース)
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犬塚惇平/ヤミザワ
(角川コミックス・エース)
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石井たくま
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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御眼鏡
(電撃コミックスNEXT)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)
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オノ・ナツメ
(ビッグガンガンコミックス)
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浅月のりと
(ビッグガンガンコミックス)
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松風水蓮/彩峰舞人
(電撃コミックスNEXT)
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3月24日

棚架ユウ/丸山朝ヲ
(バーズコミックス)
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洋介犬
(バーズコミックス)
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3月23日

殆ど死んでいる
(MFC)
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カガミツキ/和多乃原かぼれん
(MFC)
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洋介犬
(MFC)
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岡まだち/今井真椎
(MFC)
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岡まだち/今井真椎
(MFC)
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ぐう/水無瀬
(MFC)
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hoihoi
(MFC)
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久遠まこと/徳川レモン
(MFC)
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にぃと/アネコユサギ
(MFC)
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倭ヒナ/ぷにちゃん
(MFC)
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橋本良太/時野洋輔
(MFC)
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ハミタ
(MFC)
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大槻 俊也/二八乃端月
(MFC)
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Spider Lily
(MFC)
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阿部かなり/Spider Lily
(MFC)
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雨水龍/細音啓
(MFコミックス アライブシリーズ)
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鬼麻正明/暁なつめ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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井冬良/二丸修一
(MFコミックス アライブシリーズ)
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葵季むつみ/二丸修一
(MFコミックス アライブシリーズ)
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新海誠/甘島伝記
(アフタヌーンKC)
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松本明澄
(イブニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニング KC)
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藤本正二/Juan Albarran
(モーニング KC)
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榎本あかまる
(モーニング KC)
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藤田和日郎
(モーニング KC)
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オキモト・シュウ/藤川よつ葉
(モーニング KC)
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田素弘
(モーニング KC)
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江口夏実
(モーニング KC)
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支倉凍砂
(中公文庫)
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入間 人間
(メディアワークス文庫)
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浅葉 なつ
(メディアワークス文庫)
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3月22日

川村拓
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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河本ほむら/八嶋諒
(ガンガンコミックスJOKER)
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3月20日

MIZUNA
(TOブックス)
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もちだもちこ
(TOブックス)
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島田征一
(TOブックス)
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暁晴海
(TOブックス)
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星畑旭
(TOブックス)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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生駒陽
(チャンピオンREDコミックス)
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サイトウケンジ/垣野内成美
(チャンピオンREDコミックス)
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河本ほむら/ズズ
(チャンピオンREDコミックス)
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柚木N’
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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紺野千昭/岩葉
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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あずまゆき
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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ルーツ/むにゅう
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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3月17日

久住太陽/杉浦理史&Pita
(ヤングジャンプコミックス)
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森本大輔
(ヤングジャンプコミックス)
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藤川よつ葉/うえののの
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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岡叶/樋口直哉
(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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稲葉みのり
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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奥浩哉/花月仁
(ヤングジャンプコミックス)
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すかいふぁーむ/ぺんたごん
(ヤングジャンプコミックス)
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午子/赤石赫々
(ヤングジャンプコミックス)
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椎橋寛
(ヤングジャンプコミックス)
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こうじ/鳴瀬ひろふみ
(ヤングジャンプコミックス)
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広江礼威
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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えのあきら
(サンデーGXコミックス)
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イダタツヒコ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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やまむらはじめ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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雨森たきび
(ガガガ文庫)
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冬条 一
(ガガガ文庫)
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ツカサ
(ガガガ文庫)
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伊達 康
(ガガガブックス)
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えんじゅ
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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結城 涼
(電撃の新文芸)
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急川回レ
(電撃の新文芸)
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一分咲
(電撃の新文芸)
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日日 綴郎
(富士見ファンタジア文庫)
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福山 陽士
(富士見ファンタジア文庫)
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蒼塚 蒼時
(富士見ファンタジア文庫)
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早月 やたか
(富士見ファンタジア文庫)
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ヰ森 奇恋
(富士見ファンタジア文庫)
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竹町
(富士見ファンタジア文庫)
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長岡 マキ子
(富士見ファンタジア文庫)
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竹林 七草
(集英社文庫)
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3月16日

西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)
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西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)
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山本崇一朗
(KCデラックス)
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福地カミオ
(KCデラックス)
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硬梨菜/不二涼介
(KCデラックス)
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樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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吉河美希
(講談社コミックス)
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春場ねぎ
(講談社コミックス)
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金城宗幸/ノ村優介
(講談社コミックス)
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金城宗幸/三宮宏太
(講談社コミックス)
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新川直司
(講談社コミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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ひらかわあや
(少年サンデーコミックス)
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渡井亘
(バンブーコミックス)
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3月14日

あわむら赤光
(GA文庫)
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佐藤真登
(GA文庫)
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大森藤ノ
(GA文庫)
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大森藤ノ
(GA文庫)
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星崎 崑
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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一ノ谷鈴
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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3月10日

四季大雅
(電撃文庫)
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宇野朴人
(電撃文庫)
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宇野朴人
(電撃文庫)
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鎌池和馬
(電撃文庫)
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時雨沢恵一
(電撃文庫)
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眤嫉駛
(電撃文庫)
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三河ごーすと
(電撃文庫)
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真代屋秀晃
(電撃文庫)
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アサクラネル
(電撃文庫)
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仁木克人
(電撃文庫)
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天乃 聖樹
(電撃文庫)
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黒辺 あゆみ
(カドカワBOOKS)
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安崎 依代
(カドカワBOOKS)
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台東 クロウ
(カドカワBOOKS)
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新天新地
(カドカワBOOKS)
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浅葱
(カドカワBOOKS)
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米織
(カドカワBOOKS)
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yocco
(カドカワBOOKS)
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遠野 九重
(カドカワBOOKS)
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橘 由華
(カドカワBOOKS)
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橘 由華
(カドカワBOOKS)
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流優
(カドカワBOOKS)
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naginagi
(TOブックス)
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稲井田そう
(TOブックス)
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やしろ
(TOブックス)
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かのん
(TOブックス)
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 【隻眼・隻腕・隻脚の魔術師 2 〜森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神
すずすけ
(TOブックス)
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福山松江
(DREノベルス)
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熊乃げん骨
(DREノベルス)
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小鳩子鈴
(DREノベルス)
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ななてる
(角川コミックス・エース)
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黒麦はぢめ
(角川コミックス・エース)
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根雪れい
(角川コミックス・エース)
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美月めいあ/雨音恵
(角川コミックス・エース)
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源素水/美月りん
(角川コミックス・エース)
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さわむらリョウ
(角川コミックス・エース)
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TYPE-MOON/中谷
(角川コミックス・エース)
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雨咲はな/有馬ツカサ
(角川コミックス・エース)
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矢神うた/葛原昏
(角川コミックス・エース)
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青木潤太朗/森山慎
(角川コミックス)
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七菜なな/Kamelie
(電撃コミックスNEXT)
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宮月新/下内遼太
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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田岡りき
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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3月9日

てにをは/いなば
(ドラゴンコミックスエイジ)
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佐藤夕子/篠浦知螺
(ドラゴンコミックスエイジ)
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白鷺六羽/小宮地千々
(ドラゴンコミックスエイジ)
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文屋リヱ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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つむみ/愛七ひろ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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あび/樋辻臥命
(ドラゴンコミックスエイジ)
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ゆきの
(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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たかの雅治/神無月紅
(ドラゴンコミックスエイジ)
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コトバノリアキ
(KCデラックス)
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古川五勢
(KCデラックス)
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ヤチモト/resn
(KCデラックス)
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鷲見九/モンチ02
(KCデラックス)
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御影夏
(KCデラックス)
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あるくひと/小川慧
(KCデラックス)
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高田裕三
(シリウスKC)
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マツモトケンゴ
(シリウスKC)
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NEO草野
(シリウスKC)
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町田とし子
(シリウスKC)
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秋風緋色/ブロッコリーライオン
(シリウスKC)
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中島豊
(シリウスKC)
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園心ふつう/FUNA
(シリウスKC)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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加古山寿/朱月十話
(シリウスKC)
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芳橋アツシ/延野正行
(シリウスKC)
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白土悠介/鬱沢色素
(シリウスKC)
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雪あられ/ツカサ
(シリウスKC)
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福田直叶/むらさきゆきや
(シリウスKC)
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タクミユウ/橘ケンチ
(ワイドKC)
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金田陽介
(講談社コミックス)
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三香見サカ
(講談社コミックス)
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奈央晃徳/山川直輝
(講談社コミックス)
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手名町紗帆/燦々SUN
(講談社コミックス)
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ひつじロボ/悠木碧/キメラプロジェクト
(アクションコミックス)
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橙夏りり
(アクションコミックス)
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ノブヨシ侍/クール教信者
(アクションコミックス)
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檜山大輔
(アクションコミックス)
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中村カンコ
(アクションコミックス)
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3月8日

日野草/如月にまる
(モーニング KC)
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湯水快/山座一心
(モーニング KC)
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ありしゃん
(モーニング KC)
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佐々木善章/大地幹
(モーニング KC)
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黒崎リリー/島田英次郎
(モーニング KC)
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倉地千尋
(モーニング KC)
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宗我部としのり
(少年チャンピオン・コミックス)
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板垣恵介/猪原賽
(少年チャンピオン・コミックス)
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佐藤ショーキ
(少年チャンピオン・コミックス)
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やとみ/藤田里奈
(ブシロードコミックス)
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3月7日

かみはら
(ハヤカワ書房)
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FUNA
(SQEXノベル)
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初枝れんげ
(SQEXノベル)
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メアリー=ドゥ
(SQEXノベル)
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空倉シキジ
(アフタヌーンKC)
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赤堀君
(アフタヌーンKC)
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初枝れんげ/柴乃櫂人
(ガンガンコミックスONLINE)
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筧千里/堂島ノリオ
(ガンガンコミックスUP!)
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あざね/大慈
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/植田亮
(ガンガンコミックスUP!)
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IMAGO/エイベックス・ピクチャーズ/こゆびたべる
(ガンガンコミックスUP!)
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機織機/川崎命大
(ガンガンコミックスUP!)
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中村基/中村なかち
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/阿倍野ちゃこ
(ガンガンコミックスUP!)
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常磐くじら/桃山ひなせ
(ガンガンコミックスUP!)
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白石定規/七緒一綺
(ガンガンコミックスUP!)
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串木野たんぼ/ぽんこつわーくす
(ガンガンコミックスUP!)
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蒼乃暁/BARZ
(ガンガンコミックスUP!)
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3月6日

三好智樹/瀬戸義明
(モーニング KC)
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ずいの/系山冏
(ヤンマガKCスペシャル)
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ippatu
(ヤンマガKCスペシャル)
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藤本ケンシ/井出圭亮
(ヤンマガKCスペシャル)
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山田恵庸
(ヤンマガKCスペシャル)
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岡本倫
(ヤンマガKCスペシャル)
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福本伸行
(ヤンマガKCスペシャル)
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上原求/新井和也
(ヤンマガKCスペシャル)
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3月5日

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3月3日

著 緑青・薄浅黄
(ドラゴンノベルス)
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かずなし のなめ
(ドラゴンノベルス)
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いつきみずほ
(ドラゴンノベルス)
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緒二葉
(ドラゴンノベルス)
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猪口
(ドラゴンノベルス)
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河田雄志/行徒
(角川コミックス・エース)
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出内テツオ
(角川コミックス・エース)
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竜騎士07/赤瀬とまと
(角川コミックス・エース)
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東冬/三田誠/TYPE−MOON
(角川コミックス・エース)
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槌田/TYPE−MOON
(角川コミックス・エースエクストラ)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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龍幸伸
(ジャンプコミックス)
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伊科田海
(ジャンプコミックス)
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平方昌宏
(ジャンプコミックス)
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末永裕樹/馬上鷹将
(ジャンプコミックス)
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芥見下々
(ジャンプコミックス)
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尾田栄一郎
(ジャンプコミックス)
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タイザン5
(ジャンプコミックス)
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西尾維新/岩崎優次
(ジャンプコミックス)
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松本直也
(ジャンプコミックス)
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春原ロビンソン/ひらけい
(ジャンプコミックス)
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普津澤画乃新
(ジャンプコミックス)
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鳥山明/とよたろう
(ジャンプコミックス)
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へちぃ
(ジャンプコミックス)
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山崎将
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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山本棗
(ジャンプコミックス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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SUHO/Chae Habin
(フロース コミック)
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mini/yuin
(フロース コミック)
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iNA/Yuna
(フロース コミック)
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hiro者/すずね凜
(フロース コミック)
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ORKA/Spice&Kitty
(フロース コミック)
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鳥生ちのり/なまくら
(フロース コミック)
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