皿の上の聖騎士

皿の上の聖騎士〈パラディン〉 3 ‐ A Tale of Armour ‐ ★★★★  

皿の上の聖騎士〈パラディン〉3 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)

【皿の上の聖騎士〈パラディン〉 3 ‐ A Tale of Armour 】 三浦勇雄/屡那 Novel0

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レーヴァテインと並ぶ大国デュランダル。悠久の歴史を持つ古の国家は老王の死を機に東西に分裂していた。時同じく東西二体の霊獣が空中戦を勃発。アイザックは繰り返される激戦下で瓦礫の重なる中間都市に辿り着いて早々、強大な霊獣たちと渡り合う姿から“霊獣使い”と誤解されてしまう―。縷縷変転する神話、第三章。
あかん、霊獣たちの大半がレベルの高い変態すぎるw
アシュリーの腕をペロペロしていたグリフィンも相当だったけれど、太ももの美しさを力説しまくるスレイプニルがまたなんというか、高度なフェチすぎて……。いくらサキュバスの血を継承しているとはいえ、まるっきり姿形の違う種族である人型の足について、あれだけテンションあげられるというのはなんともはや。いや、普段の調子がわりとクール系というか冷ややか傲慢系な分、足のこととなると途端に口数が多くなって熱い語りを初めてしまうあたり、霊獣って霊獣って。スレイプニルの影に隠れてたけれど、股間部というあれな部分に執着しまくってたコカトリスも非常にヤバかった。マジで、各部位がスレイプニルとコカトリスで入れ替わって受け渡されてたのは幸いだったんじゃないだろうか。普通に渡ってたら何されてたか。もうこれ見ると、ヒュドラ氏が変態じゃない紳士に思えてくる。なんか、霊獣の間でもあいつチョロい系と思われてたらしいのは笑ったけれど。
おぱーいこと胸部がいったいどの霊獣の手に渡ってるのか、今から心配だわー。股間部を確保したときにはどういう姿で出てくるのかと心配になったけれど、ちゃんと鎧着た状態なのよね、忘れてたわけじゃないけれど安心した。確保したわいいけれど、グリみたいなちっちゃい霊獣バージョンじゃなくて元のアシュリーの体に戻った時、裸の股間部だけ出てこられても弟としては非常に困っただろうし。
更に言うと、欠損したアイザックの右腕に装着できるの、同じ右腕だけじゃなくて各部位どれでも装着できる、というのも幸いだよなあ。四肢はともかく股間部とか胸部とか腹部とか取り返してもどうするのよ、という話だったし。でも、女性の股間部を右腕に装着するというビジュアルがまた凄すぎる気がするのだけれど。幾ら、変形するとはいえこうつける瞬間の絵面がねえw
しかし、霊獣たちの悪趣味さはまあそれぞれ執着の仕方が違うことで、それぞれなんだろうけれど、ドラゴン氏あれ女の趣味も相当ですよねえ。娘のイザドラが素直で良い子なだけに、ドラゴンと番った人間の女性、イザドラの母親もわりと清楚系の人なのかと勝手に思い込んでたら、なんかすんげえワイルド系だったのには笑ったというか驚いたというか。なんか結構オラオラ系の人じゃないですか、これ?
ただでさえドラゴンと夫婦やってたというだけですごい人なのですが、どうやら深い事情を持っている人のようで、皿の下にいったい何が封じられているか、というこの物語の根幹にも関わっている人のようで、イザドラもただの半人半竜ではなく、物語のキーキャラクター・重要人物であることが判明してきたわけで、なんか真っ当にメインヒロインになってきましたよ。一時期は本気で実姉のアシュリーがヒロインなのかと思ってましたからねえ。いや、事実彼女もまたヒロインなんだけれど、さすがに姉と弟でラブーという関係にはならなさそうだし。
今回の話は、この大陸で何が起ころうとしているのか。レーヴァテイン王国が何を企んでいるのか。その追求をアイザックたち個人ではなく、他国とも共有することでより大きな事態になっていく話であり、父竜に言われてアイザックたちについてきたイザドラが、明確に戦う意思と力を掴み取る話でもありました。そして、アイザックとの仲にも進展があるんですよね。このあたりはアシュリーが押せ押せでイザドラに構っているので、邪魔される要素がないぶん、わりとどんどん進行しそうな、二人ともその辺ようわかってないのでしばらく溜めが続きそうな、どちらともつかない段階ではあるのですが。
古き大国デュランダルの内乱騒動。弟のあの面倒くさいコミュ力低そうな性格は仕方ないとしても、能力に関しては想像以上にとびっきりなんですよねえ。視点が一国に留まっておらず、大陸規模で俯瞰するように現状を把握し、分析している。だからこそ、国を割ってでも動かざるをえないと決断したのだろうか。兄の方は保守派というよりも、ただの現状維持派で国内しか見ていないっぽいんだよなあ。ただ、物分りの悪い人ではなさそうなので、あれちゃんと弟の方が情報を共有して話し合ったらちゃんとわかってくれそうな気もするくらいには温厚そうな人なので、やっぱり弟色々と言葉が足りてない気がするなあ。アイザックたちにも、部下に対しても語る言葉が必要以下すぎて、余計なトラブル巻き起こしているし。悪いヤツじゃあなさそうなんだが。

ともあれ、レーヴァテインの方も大きく動き、大陸全土が鳴動しはじめているような波乱の予感が充満してきているので、もう破裂寸前どころか部分的に割れてきているかのような緊張感が漂ってきてますよぉ。

シリーズ感想

皿の上の聖騎士〈パラディン〉 2 ‐ A Tale of Armour ‐ ★★★★   

皿の上の聖騎士〈パラディン〉2 ‐ A Tale of Armour ‐ (Novel 0)

【皿の上の聖騎士〈パラディン〉 2 ‐ A Tale of Armour ‐】 三浦勇雄/屡那 Novel 0

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片腕を失ったアイザックは剣の特訓をしながら旅を続けていた。次の目的地はベヒモスの棲む大湖沼。しかしアイザックたちが着いたときにはすでに件の霊獣の姿はなく―?伝説の甲冑、その醜悍しき真実に身を裂かれた聖母と、王に背き大陸中を巡るフィッシュバーン家の神話、第二章。
ヒュドラさん、パねえ、と思わず浮かぶにへら笑い。いや、何気に今回一番活躍したのって、ヒュドラさんじゃね? マジでマジで。ヒュドラさん、貫禄のラスボスじゃなかったのか。それどころか、むしろこの言動、ツンデレヒロインなんですけれど。変に真面目だし偏屈なわりに律儀だし、けっこうお節介だし、霊獣って伝説の時代からの僅かな生き残りであり、その強大さから殆ど神様みたいな扱いを受けているわりに、いつまでもサキュバスの色香に惑い続けてて人間臭いところもある、という雰囲気で見ていたのが一巻だったのですが、今回の話を見ているともう人間臭いどころじゃなくて、その精神性って殆ど人間と変わらないんじゃないだろうか、と感じさせられるんですよね。
それに、話の順番に霊獣を訪ねていって、アシュリーの体を取り戻していく、という単純な筋書きでは無いことが明らかになってきましたし。
皿の上の捧げられた生贄としての聖騎士……それが驚愕の話の真実だった、というのもどうやら怪しくなってきて、皿の上どころか皿の下が問題になってきた上に、そもそも国が霊獣にアシュリーの肉体を差し出したことすら、単に霊獣との契約を重んじてその報復を恐れてアシュリーを生贄に捧げた、という話ではなく、裏の思惑がある、ということが明らかになってきて……。
まさに歴史の謎、世界の真実が関わってくる大きな話になってきてるんですよね。その一方で、自分たちが中心にいる事件がどうやらとてつもない規模の、そここそ霊獣たちですら知るよしのなかった世界規模の神話にすら関わる陰謀劇になってきた、というのを承知した上で、そんなことは知ったことじゃなくまず成し遂げるべきはアシュリーを元に戻すことだ、と一貫してブレないアイザックのひね過ぎて変に強靭になってしまった彼のメンタルである。右往左往しないのは頼もしい限りなんだけれど、この弟ってわりと根っからの無頼漢なんじゃなかろうか。そういう考え方の傾向ってあんまり騎士っぽくないし。
その無骨さが、自分の体の欠損にも対して頓着しない、という傾向に出ているのなら、心配ではあるのだけれど。アシュリーとしても心配だわなあ。この弟、必要とあらば平気で残った左腕だろうと両足だろうと眼球だろうと差し出してしまいそうだし。その意味でも、これからアシュリーの体が戻ってくる度に、それを霊獣の能力とともに装着する特殊能力を扱うために、体の一部を削り落としてしまうんじゃないか、というアシュリーの懸念は当たらずとも遠からず、だったように思う。そりゃ、口ではそんなことしないと言ってるし、それは本心なんだろうけれど、この男、いざとなってそれしかないとなったら躊躇わんだろうし。
だからこそ、ヒュドラさんの助言で発想の転換が出来たのは大いに助かった件だったんですよね。今後のことを考えると、霊獣の能力を使えるに越したことはなかったでしょうし。
ヒュドラさん、この調子だと今回で助力は終わり、とはならなさそう。何だかんだと、文句言いながら見捨てられずに助けてくれるタイプだよなあ。
ドラゴンの娘であるイザドラも、今回の一件を通じてしっかり仲間として定着しましたし。元々健気に頑張る子でしたけれど、アシュリーとアイザックの姉弟コンビに意外としっくり馴染んで三人組になってたんですよね。姉に対してひねくれた態度のアイザックも、素直なイザドラにはわりと真っ直ぐに接していて、これはアシュリー相手には見せない顔でしたからね。
でも、姉弟の掛け合いがやや少なくなってしまったのは残念かなあ。「弟よぉーーー!?」のアシュリーの絶叫は何気にハマってましたし。

未だ、謎が謎を呼ぶかのような展開が続いていますが、どんどん核心へのベールが剥がれていっている実感もあり、ワクワクが止まりません。なるべく、速く続き出ておくれ。

1巻感想


2016年2月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

月末発売のファミ通文庫、スニーカー文庫、コバルト文庫、HJ文庫、ビーンズ文庫などは来月送り。

読んだ本の数:54冊 うち漫画:20冊

今月は読んだぜー、と思ったら3分の1以上が漫画だったじゃない。実質は先月と同じくらいかー。
この2月の注目は、やはり伝説の復活となった【ゼロの使い魔】の最新刊でしょう。伝説は再び、伝説は死なず。続きが読めた、という事実に泣けた。
復活といえば、前作【聖剣の刀鍛冶】の完結からしばらく音沙汰なかった三浦勇雄さんが、大作引っさげて帰ってきました。【皿の上の聖騎士〈パラディン〉】。いやもう、さすがという面白さ、熱さ。
ヒーロー戦隊モノで悪の組織、それも一戦闘員を主人公に描いた傑作【VS】の和泉弐式さんも、新たに【セブンサーガ】という正統派ファンタジーを引っさげ帰還。これも、楽しみなシリーズですねえ。
新人作品として先々が非常に楽しみ、それぞれレーベルの看板を担うのを期待させてくれるんじゃないだろうか、というのが【アルカナ・ナラティブ】と、【アサシンズプライド】。それぞれ、単体としての面白さも然ることながら、もっともっと書けば書くほどシリーズとして大きく盛り上がっていきそうな発展性を感じさせる「容量」がすこぶるイイんですよねえ。これは本当に先が楽しみ。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 6冊

アルカナ・ナラティブ】 射当ユウキ/シイ ファミ通文庫
アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女】 天城ケイ/ニノモトニノ 富士見ファンタジア文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.9】 聴猫芝居/Hisasi 電撃文庫
路地裏バトルプリンセス 4】 空上タツタ/平つくね GA文庫
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 3】 CHIROLU/景 HJ NOVELS
皿の上の聖騎士〈パラディン〉 1.A Tale of Armour】 三浦勇雄/屡那 NOVEL0

【アルカナ・ナラティブ】 射当ユウキ/シイ ファミ通文庫

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お互い心が傷だらけになった少年と少女が、だからこそ必死で余裕なんかかけらもなく、お互いを守ろうと懸命に抗う姿は、あまりにも純粋で美しい。これぞ、純愛というんじゃないだろうか。


【アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女】 天城ケイ/ニノモトニノ 富士見ファンタジア文庫

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こういう渇望を抱えているヒロイン。その彼女の必死の生き様にのめり込んでいく主人公、こういう強い、強烈な原動力を抱え込んでいるキャラの居る作品はいいですよねえ。新人作品としてはピカイチの面白さであり、発展性を感じさせるキャパシティだ。


【ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.9】 聴猫芝居/Hisasi 電撃文庫

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安定をもう通り越して、ギュンギュンと漲っている面白さ。楽しく遊んでいるだけの日常モノがこれだけ面白いってのも凄いよなあ。


【路地裏バトルプリンセス 4】 空上タツタ/平つくね GA文庫

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心の弱さを強さへと変え、拳を以って剥き出しにした思いをぶつけあう、路地裏バトルものの完結巻。最初から最後まで主題がブレぬまま、それを掘って掘って掘り下げ切ってみせた、まさに書き切った物語でした。


【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 3】 CHIROLU/景 HJ NOVELS

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どんどん成長していくラティナの可愛さがとどまるところを知らなさすぎる!!
ラティナかわいいよラティナ。これだけ唱えていれば、心がうるおい満たされる。


【皿の上の聖騎士〈パラディン〉 1.A Tale of Armour】 三浦勇雄/屡那 NOVEL0

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帰ってきた血潮滾らせる熱き三浦勇雄の物語。ややシスコンとブラコンを拗らせた姉弟の騎士英雄譚。期待を裏切らぬこの壮大なストーリー。個人的に、万能超人の姉ちゃんのキャラが愉快すぎて大好き。


★★★★(四ツ星) 5冊

疾走れ、撃て! 11】 神野オキナ/refeia MF文庫J
七日の喰い神 2】 カミツキレイニー/nauribon ガガガ文庫
セブンサーガ ~七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて~ 】 和泉弐式/まじろ 電撃文庫
ゼロの使い魔 21.六千年の真実】 ヤマグチノボル/兎塚エイジ MF文庫J
結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの? 4】 伊達康/そりむらようじ MF文庫J


【疾走れ、撃て! 11】 神野オキナ/refeia MF文庫J

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【七日の喰い神 2】 カミツキレイニー/nauribon ガガガ文庫

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【セブンサーガ ~七つの大罪 赤き竜は憤怒に燃えて~ 】 和泉弐式/まじろ 電撃文庫

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【ゼロの使い魔 21.六千年の真実】 ヤマグチノボル/兎塚エイジ MF文庫J

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【結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの? 4】 伊達康/そりむらようじ MF文庫J

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今月のピックアップ・キャラクター

周防氷華梨 (アルカナ・ナラティブ)
メリダ=アンジェル (アサシンズプライド)
クーファ=ヴァンピール (アサシンズプライド)
五味鷹乃 (疾走れ、撃て!)
リーネ (ダメ魔騎士の英雄煌路)
ラティメリア (七日の喰い神)
古川七日 (七日の喰い神)
小町 (路地裏バトルプリンセス)
アシャ (ボクも世界も死にたくないのに すまない。我のうっかりで、汝が…)
ラティナ (うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 )
アシュリー・フィッシュバーン (皿の上の聖騎士〈パラディン〉)
オデット (男装騎士の憂鬱な任務 )
セーネ (監獄学校にて門番を)
メルシオーネ (結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの?)
アトリ (結局、ニンジャとドラゴンはどっちが強いの?)


以下に、読書メーター読録と一言感想。続きを読む

皿の上の聖騎士〈パラディン〉 1.A Tale of Armour ★★★★☆  

皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ‐ A Tale of Armour ‐ (NOVEL0)

【皿の上の聖騎士〈パラディン〉 1.A Tale of Armour】 三浦勇雄/屡那 NOVEL0

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フィッシュバーン家には伝説がある。大平原“大陸の皿”を統べる大国レーヴァテインがまだ皿の中の小さな辺境国にすぎなかった頃、ご先祖様が大陸中の霊獣を訪ね歩いて防具を授かり、集まったそれらは一着の聖なる甲胄と成った。―それが全ての始まりだった。伝説の甲胄が纏われた瞬間、新たな神話が開闢る。
【上等シリーズ】【聖剣の刀鍛冶】の三浦勇雄さん、久々の新作。当然のように期待して読んだわけですけれど……ッ、もうむちゃくちゃ面白れえ!!
うはははは、すっごい面白いよどうしよう。
あらすじにある通り、ヒロインのアシュリーが甲冑をまとった瞬間から、大どんでん返しの怒涛の展開がはじまるわけですけれど……いやー、これはもう本当に度肝を抜かれた。文字通りの仰天の展開である。微塵も予想していなかった流れに、呆気にとられるばかり。ここまであっと言わせられると、もう痛快ですなあ。

幼いころから聖騎士になることを定められ、何をやらせても超一流の完璧超人として持て囃されてきたアシュリーを姉に持つ、不肖の弟アイザック。姉の方はアイザックのことを結構猫かわいがりしていて、あれブラコンだよね、と思う所多々ありなのですけれど、弟の方は何をやっても姉に敵わず(弟に限らず敵う人間国内に殆どいないのですけれど)、この姉嫌いだ、という劣等感を抱えながら生きてきたわけである。
複雑ですよなあ。男兄弟なら劣等感の持って行き方にもやりようというものがあるけれど、相手は姉である。しかも、自分をかわいがってくれている。自分では嫌ってると思ってるようだけれど、男心の複雑さなのである。
そんな、完璧すぎて自分では到底手の届かないところに居た姉に振りかかる災厄。隠された聖騎士伝説の真実と歴史の裏側に秘められていた霊獣たちと聖母の秘密。彼ら姉弟はその秘された歴史の当事者として、この世の表に吹き出ようとしている災厄を前に立ち回らなくてはならなくなる。
伝説、神話、歴史そのものに抗い、嫌いだったはずの姉を助ける為に何もかもをかなぐり捨てて旅立つ事を選んだアイザック……当人は否定したがるだろうけれど、シスコンだよ。それはシスコンを拗らせてるよ!!
お姉ちゃん、えらいことになりながらもわりとご満悦な感じなのは、異常な状態に置かれてもマイペースさを崩さない変人っぷりもそうなんだけれど、弟に助けられて構われて心配されて、とそういう立場に回ってしまったことがさり気なく嬉しいんでしょうなあ、ブラコンだよなあ。しかし、肝心な部分ではいつもキッチリ危ないところを回避せしめ、弟を助けているあたり、さすがはお姉ちゃんである。何も出来ず守られてばかりの殊勝な姉ではない、というかこの姉ちゃん、アシュリーさん、ほんとどえらい有様になってしまうのですけれど、結構すぐに適応してしまっているところなんぞ、完璧超人とかとは別の次元で大人物だよなあ。いや、実際は内面けっこうダメージ受けてるっぽいし、不安や恐怖、無理して繕っている部分もあるみたいなんだけれど、平気な顔しているのは性格的な変人な部分ゆえ、というのも大きいと思うんだよなあ。
弟に守られている、という安心感が一番大きいのかもしれないけれど。

というわけで、何気に珍しい姉弟が主人公とヒロインという組み合わせ。途中から仲間入りする娘も居るのだけれど、基本的にこの姉弟が物語の中心であり中枢であり芯であり核となっていくわけで……周りから地味に心配されてるみたいな、姉と弟の禁断の……という展開はありかなしかww
しかし、改めて振り返ってみても、アシュリーの置かれたこの状況の発想はすごいなあ、と唸らずには居られない。面白い。
皿の上、という表現も大陸の上の国土の形状を表すものだけではなくて、最後にちらっと書かれたそれを見ると、物語の在り方に沿ったタイトルなんですよねえ。なるほど、そういう意味だったのか、と。

相変わらず、登場人物の誰もが生き残るため、誰かを助けるため、ガンガン自分自身を削っていくのを躊躇わない、当たり前のようにボロボロになりながらも、前の進むのを止めずに目つきギラギラさせてなりふり構わず突き進んでいく血まみれの熱さは、もうこうなると三浦さんの持ち味ですねえ。熱いよ熱いよ。
そして、自由奔放な姉に振り回され続けた弟の、逆に無茶をやり倒して姉に悲鳴を挙げさせる逆襲っぷりがたまらない。

「弟よぉおおお!?」

このお姉ちゃんの絶叫に、何度笑ったか。アシュリー、わりとコメディ担当なのよねえ、完璧超人なのに。
久々の三浦作品は期待に違わぬ初っ端からの爆裂スタートで、これは楽しみなシリーズの開幕ですよっと。
イラストもこれまでのシリーズから引き続き、屡那さんなのか。やっぱり、三浦作品のイラストはこの人でないと。

三浦勇雄作品感想


 

9月22日


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