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神スキル【呼吸】

神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。5 ★★★   



【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。5】 妹尾尻尾/伍長 モンスター文庫

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ダンジョン第100層を目指し奮闘するラーナとプリネ。
次なる第20層は海底神殿、水中ダンジョンという特殊なステージを、クギュ船長とタイタニッコ号とともに攻略せよ!
そして、ついに登場する「時の魔女」、その姿は――。

「小説家になろう」発、大人気正統派冒険ファンタジー第五弾!

ついに見た目こうスマートでスッキリした鎧姿、しかも白ということでついに勇者職に転職ですか!? と思ったものの違いました。そうかー、魔法戦士かー。でも今までも転職のたびに前職までの技能はおおむね使えたので複合職ってラーナにとってはそんなにメリットないんじゃないかしら。
とも思ったものの、純粋に戦士職の上級職でもあるから戦士技能も上級のどんどん取れるのか。それに、やっぱりその時の職種によってうまく使えない技能や装備品などもあるみたいですし、魔道士と戦士として最適に戦えるというのは、プリネとの二人パーティーである彼らにはメリットも多いんですね。
まあ魔道士・魔道士とか魔道士・神官という魔法職二人パーティーでもゴリ押しできた二人ですからちょっとしたメリットに過ぎないのかもしれませんが。でも、そろそろ階層の難易度があがってきた以上はなるべく最適である方がいいでしょうし。
ってか、兜や盾を装備できない職に転職しても、引き続き装備できるようになる技能とか、得しかないですよね。
とか言ってるうちに、またぞろ二人別れてソロで探索しなければならないパートが。前回のように突発的な罠によって別れ別れになってしまったのと違って、事前にソロで探索しなければならないとわかっていたから心構えが出来ていたのだろうけれど、今後もけっこうこういうケースは増えてくるのだろうか。
もっとも、別れ別れになってもお互い案内役として持ち歩くことに為った喋りまくるインテリジェンスミラー、しゃべる鏡を通じて顔見ながらおしゃべりも出来るし、一緒にダンスも出来るのでこれってソロ探索? というか、最初から最後まで鏡通じて通信繋ぎっぱなしじゃないですかー。鏡さんが白目むいてますがな。完全リモートパーティー状態。こんな繋ぎっぱなしでクエストに挑んだパーティーとかいなかったんだろうなあ。しかも、通信つないで何しているかというと、ひたすらイチャイチャ会話してるばっかりだし。そういうのは家に帰って自分の部屋でやんなさいって。

さて、ここでついに事件の黒幕。ラーナがダンジョン最深層に挑む原因となった妹メアリーの昏睡事件。その犯人である時の魔女が姿を表したわけですが……。
なんか、現した途端に読者にはその正体明かしちゃったのですけれど、速攻ですか!? 溜めなしですか!? 
まあメアリーの処遇が、ただ眠らせているだけではなく夢の世界では何気に好待遇だったり、ラーナとプリネの冒険の一部始終をメアリーが観戦できるようにしてあったりと、あんまり悪意を感じさせないメアリーの扱いだったので、邪な企みではない何らかの思惑あっての事なのかなー、とは考えていたのですが。
なるほど、時の魔女の正体がそれならば、概ね彼女がなぜメアリーを眠らせた、というかあれな仮死状態か時間停止状態にした、というべきか。メアリーをあのような状態に置いた理由もわかってくるというもの。
しかしまー、彼女って拗らせるとここまでアレになってしまうのか。でも、一人では何も出来ないように自分でも言っていたけれど、たとえ一人であっても行き着くところには行き着いてしまうだけの天才だったとも言えるんですよね、これ。真っ当な行き着く先ではないにしろ、並の人間ではどれほど迷走してもこうはならないだろうし。
すべては彼女が準備し整えた路。深い深い奈落のような後悔を、やり直すための起死回生の一手。でも、それを享受するのは自分ではないことをこの人はどう考えているのだろう。いや、その一途さは一切の揺るぎなく、彼と彼女の幸せを手繰り寄せようとしているのだろう。それが彼女の願いで救いだというのが、少しだけ胸を締め付けられる。


神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。4 ★★★☆   



【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。4】 妹尾 尻尾/伍長 モンスター文庫

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ダンジョン15層・ピラミッドステージを踏破したラーナとプリネ。ラーナはついに魔法職である僧侶に転職することになった。さらに攻略を進める二人が辿りついたのは、ゾンビが蔓延る夜の墓場。その奥に佇む廃城には、美しい声で呪いの歌を奏でるゴーストが待ち構えていて…。僧侶編&魔道士編突入!プリネとの関係も急展開!?な「小説家になろう」発、大人気正統派冒険ファンタジー第四弾!

魔道士と僧侶の二人パーティーとか、普通お目にかからない珍しい組み合わせだよなあ、と思ったんだけれど、以前に既に魔道士と道化師などというトンチキパーティーを結成してたりしたので、それに比べれば普通だよね? まあ、これもラーナが前衛職の戦士や武闘家で一旦レベルあげた上で転職するというドラクエ方式の職業スキル上乗せ方式で前衛として戦えるからこそ、魔法職と魔法職なんていうパーティーを組めるのだけれど。
でも、何気に肝心な場面……戦闘の時だけでなくふとした瞬間、或いは人前でなにかアピールしなければならなくなった時などで道化師をやってた時に得たスキルなんかが役に立つ機会が多くて、実は今まで転職してきた中で道化師が一番MVPだったんじゃないだろうか疑惑が。書いてる作者さんも道化師好きでしょう、これ。別作品でも道化師主人公にした話書いてるもんなあ。
ラーナとプリネ、二人のネアカにワイワイと楽しく冒険していくスタイルの、紛れもなく大きな支えとなっているだけに、道化師やったのは大きかったんですよね。驚異の新人冒険者として有名になった彼らが、わりと好意的に見られているのも道化師やってた時の演劇の影響なんかも大きいでしょうし、色々と助けになってるわけです。

しかし、二人が憂いなく心から笑って危険な冒険を楽しめているのも、お互いがいるから。これまでもずっと、ラーナの後ろについてくる金魚のフン的な在り方になってしまいがちなプリネを、なんとかその心持から鍛えようとしていたラーナだけれど、今回はついにこれまでずっと一緒だった二人が意図せず離れ離れになる展開に。
臆病で怖がりで一人では何も出来ず縮こまって蹲ってしまう女の子だったプリネ。どれだけ魔道士として力を得ても、それを振るう心の強さをラーナという寄りかかる樹がなければ表に出すことが出来なかったプリネにとって、頼るべきラーナが突然いなくなっての戦いはまさに試練。
冒険者として本当に一人前になれるか、そしてラーナの恋人としてただくっついていくだけじゃない、対等の存在になれるのか、という分水嶺でもありました。
これを一人で、いやプリネ一人だけでではなく、彼女の勇気を、好きな人と一緒に居たいという気持ちを応援してくれる先人が居てくれたというのは幸いであったのでしょう。いや、そうやって周りから祝福され応援される素敵な恋をしていた事もまた、彼女の徳であったのではないでしょうか。
たった一人で克服するのもいいけれど、そうやって自分と似た境遇の人に応援され支えられて、かつて自分が振り絞った勇気を思い出す、というのもまたプリネらしくてよかったんじゃないでしょうか。
さて、ダンジョン攻略も佳境に入った模様ですけれど今回は肝心の妹ちゃんパートがなかったなあ。兄とプリネのいけないシーンを目撃してしまった出歯亀妹の反応なんか気になるところだったのだけれど。

シリーズ感想

神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。3 ★★★☆   



【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。3】 妹尾 尻尾/ 伍長  モンスター文庫

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呼吸するだけで強くなるスキル【神呼吸】を手にダンジョンの最下層を目指すラーナと、幼馴染のプリネ。プリネを狙う悪徳領主を倒し、幼き頃の誤解がとけた二人は、晴れて恋人同士となった。ラーナは武道家へ転職。順調に歩みを進める二人だが、今度はその場にいる冒険者と一時的にパーティを組まなければ倒せない、レイドボスの巨大ガニが待ち構えていて…!?フェアリーに猫神官まで登場!? 書き下ろしはあの四兄弟視点のビハインドカットを収録! いちゃいちゃしながら無双します!「小説家になろう」発、大人気正統派冒険ファンタジー第三弾!
だよねー、武闘家と言ったらピラミッドが定番なんですよね! わかりみ、圧倒的わかりみ。
かと言って、武闘家なんて職業一度もならなかったけどな! それでもピラミッドで入手できる黄金の爪というのは一種のロマンだったわけですよ。使わないけどとりあえず手に入れる代表アイテム、みたいな。売ったらやたら高いというのも含めて、貴重品っと。そう言えば、これエンカウント率がアップしてしまうんでしたっけ。なるほど、それもリスペクトされてるのかー。
前回の奇術師と比べて、武道家という職業はまー地味と言えば地味か。前回が派手すぎた気もするのだけれど、こういう武術系スキルはサクサクっとあがっちゃうと有り難みもない、というのもありますしねー。
そのぶん、前回で正式に恋人関係になったこともあり、何かアレばひたすらイチャイチャしだすという呼吸困難レベルのイチャラブ濃度になってて、これもう二人きりの世界すぎてこれ以降一時的にも仲間増えるとか無理っじゃね?無理じゃね? ほんと、ただ雑談しているだけでもイチャイチャしだすし、関係ない話を他の人としてても気がつけばイチャイチャダンス踊りだしているし。もうこれ他人が入る余地ないよなあ。
夢を通して二人の様子を生中継で視聴している昏睡中の妹のテンションが、二人のガチラブっぷりに上がりっぱなしというのがなんともはや。この妹ちゃんを救おうと二人が奮闘しているわけですけれど、助けようとしている側も助けられようとしている側も無駄に悲壮感がなく、楽しく頑張ろうというスタンスなのがホント好きですわー。それにしても、妹ちゃんの寛ぎっぷりと完全にリラックスしての観戦応援モードになってるのも笑ってしまいますが。

さて、呼吸スキルのお蔭でドンドンとレベルがあがって、そのたびに転職して様々な職業のスキルを習得していっているラーナですけれど、魔術師一本で頑張っているプリネの方も一芸強化の強みでやたらと強くなっていってるんですよね。プリネが魔術師専任で後衛としてフォローしてくれているからこそ、ラーナも自由に色々とやれているという自覚もあるのでしょう。
一方で、ラーナの後ろからついていけばいいや、というプリネの引っ込み思案な部分への不安もあるわけで、そこで自分が自分が、にならずにプリネも一緒に強くなろうと彼女を対等に扱おうとするラーナは、これ地味に出来た旦那さんなんですよねえ。完全に安全マージン取れているからの余裕ですけれど、プリネに自分で判断して自分で決断する、ラーナの身命も預かる形でプリネ自身が引っ張るというシチュエーションを用意して、メンタルトレーニングに勤しむのは素直にえらいなーと感心した次第。今でもプリネに助けられているという実感を持っているのだけれど、それ以上にいつかプリネに助けて貰わなければならない時があるかも知れない、というのを自分が彼女を絶対に守るという決意と覚悟とは別にちゃんと保持しているのは冷静であると同時に、それだけプリネと自分が運命共同体だという意識を持っているんですよね、これ。自分に何かアレばそれだけプリネも危なくなる、という危機意識を保っていることが、増長してもおかしくない現状に甘んじていないことへと通じているのか。今の所、能力がチートというのとは関係なく実に安心感のある二人である。

にしても、一見露出の少ない装備のくせにプリネのエロエロさはちょっとヤバイですね。あの下ほぼ裸、というのは実に痴女っぽくて良いですね、良いですね。

シリーズ感想

神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。2 ★★★☆  



【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。2】 妹尾 尻尾/伍長  モンスター文庫

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呼吸するだけで強くなれる神のスキル“神呼吸”を手に入れ、妹を救うためにダンジョンへ繰り出したラーナと、幼なじみのプリネ。2人は第4層で出会ったマルチナとジジとパーティを組むことになった。順調に進む4人。しかし初心者の壁である第5層で、ダンジョンに封じられし悪神・マスティマの手下だというメッサーデビルが現れて…!?戦士編と道化師編をたっぷり収録!プリネがウェディングドレスも着ちゃいます!「小説家になろう」発、大人気正統派冒険ファンタジー第二弾!

プリネのこの格好、がっちり全身覆ってて露出少ないんだけれどその外套の下、公共の場ではお目にかけられないくらいエチエチなんですぜ、奥さん! 痴女装備ですぜ、奥さん!
妹を助けるためにダンジョンの最深部にあるアイテムを入手しなくてはならない。その目的は理由としては重たく、難易度は難しいを通り越して前人未到だ。自然と挑む心境は悲壮となりその心からは余裕が失われていく。
だから、最初の段階でこれは妹を助けるためのダンジョン攻略だけれど、真剣に挑むのは当然としても心持ちとしては必死ではなく、ダンジョンそのものを、冒険を楽しもう、という目的設定はほんと良かったと思うんですよね。どれだけ合理的に判断するか決断するか、ではなくどれだけ楽しめるか、どれだけ面白いと思えるか。合理性だけを突き詰めて、肝心の自分たちの精神状態を追い詰めてしまっては話にならない。とはいえ、ラーナもプリネも基本的に真面目なので、面白がろう楽しもうといっても楽をしたりズルをしたり、というのを志向するわけじゃないし、誰かを出し抜いたり陥れたりというのを楽しむわけじゃない。彼らにとって、困っている人がいたら助ける、というのが一番自由にのびのびと好きなことをやっている状態なんですね、いい子たちじゃ。
そうして、ボス攻略を共にして5階層突破を助けることになった二人組。お嬢様の方もなかなか良いキャラだったのですけれど、その従者である執事のお爺さんがまた格好いい人だったんですよ。その職業は正面から戦うものでも後衛から支援するものでもなく、道化師という基本的に戦闘には何の役にも立たないジョブだったのですが……この執事のジジさんが道化師というジョブの可能性をたっぷりと指し示してくれるのです。
後半で、依頼された案件から道化師のジョブを習得することが必要になったのですが、ジジさんが色々と道化師の可能性を見せてくれていたおかげで、ラーナが道化師のジョブを取り怪盗役をやることになるのもすんなりと入り込めたのでした。二人共道化師というよりも奇術師という感じでしたけれど。
と、後半はお芝居を通じてラーナとプリネのすれ違っていた誤解を解消する展開に。ラーナが以前、プリネに告白されたけどフラれてしまったので、今は妹みたいな幼馴染として彼女が幸せになれるように応援している、けどプリネの方は告白された覚えもフッた覚えもなくラーナがそう思っていることも知らない、というすれ違い、関係としては安定はしているのでそのままもうちょっと引っ張るのかと思いましたけれど、2巻でさっさと引っ張らずに精算してしまいましたね。二人共実際は両思いですし、この調子だと臨時にパーティー組むことはあっても基本的に二人でずっと進むようなので、早うイチャイチャさせる方向に舵を切ったのか。
おじゃま虫にして貴族の偉い人で完全に悪い人がプリネを狙ってちょっかいをかけてくる展開、まさにどれだけ勢いよくギャフンと言わせられるか、カタルシスを得られるように完全に相手の悪者さ加減を世間に詳らかにしてやっつけられるか、というところでしたが、何気に相手小物じゃなくて結構強敵だったのが予想外でしたが、おおむね期待通りの展開に。
しかし、この段階で殆どゴールインな関係になっちゃったらあとはどこまで行き着くことになるのか。遠くから見守っている妹ちゃんの方は大好きな二人の進展にテンションあがりまくってますが。というか、この妹助けられるのを待っている側なのに、やたら元気よくて自力で復活してしまいやしないか、と逆に心配になってしまいます。いや、別に心配するようなことでもないのですが、むしろ勝手に復活してしまってもいいのだよ?

妹尾尻尾作品感想

神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。 ★★★☆  

神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。(1) (モンスター文庫)

【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。1】 妹尾尻尾/伍長  モンスター文庫

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十五歳になると、女王からスキルが与えられる世界。冒険者になることを夢見ていたラーナが賜ったのは、「呼吸―息を吸って吐くことができる」というふざけたものだった。落胆するラーナだが、魔女の呪いで眠らされてしまった妹を救うため、万能の霊薬『賢者の種』を求めてダンジョンへ挑むことを決意する!自分に与えられたのが神のスキル“神呼吸”であることも知らずに―。幼なじみの美少女魔道士、ハイテンション受付嬢、ハーフエルフの姐さん鍛冶職人たちと協力し、最強スキルでダンジョンの最下層を目指せ!「小説家になろう」発、正統派冒険ファンタジー第一弾!

自分も、ログインしているだけで経験値が溜まっていくゲーム欲しいです。切実に欲しいです。経験値カード貯めるのめんどい!!
とまあ、息するだけで経験値が溜まっていってしまう、なんてスキルを手に入れたラーナくん。それで調子に乗ってしまったりしないところがこの子のいい所なのでしょう。
妹の命を救うためにダンジョンの最下層にまで行かなくてはならない、という切実な理由があるのですから、調子に乗っている暇もない、というのが正しいところなのでしょうけれど、それにしては深刻ぶらないラーナくんとプリネちゃんのコンビである。
元々の夢としてダンジョン探索というのが二人の間で約束されていたわけで、妹を助けるためという急ぎの理由はできたものの、夢はかなったわけですから楽しんで頑張らなくちゃ、というポジティブさは個人的には好ましいですね。変に深刻ぶって真剣さばかりを加味しても、それでうまくいくかというと人それぞれなわけですし。
勝利と喜びのダンス、というモンスター倒したら二人で意味不明な踊りを踊って喜んでるところなんぞ、微笑ましいというべきか頭お花畑だなあと呆れるべきかなかなか難しいところではあると思うのですが、その健全な前向きさはいいと思うんだけどなあ。
どんどんレベルが上がるからといって、なんでも自分でやってしまうのではなく、魔法関連に関してはプリネがいないとダメ、と割り切っている上に魔法に関してならプリネなら遥か高みにたどり着ける、という幼馴染への深い信頼。そして、彼女が居なくちゃ自分だけじゃダンジョンクリアなんて絶対にできない、という確信。これがラーナくんをして調子に乗らず、プリネとのコンビを大事にしている所以なのでしょう。本来なら万能感や特別感に酔ってしまいそうなところを、この謙虚な姿勢は明るさと相俟っても良い子なんだなあ、と頭なでたくなってしまいます。
こういう素直で謙虚な子なのだからこそ、プリネとの仲も進展しない、というのもあるのでしょうけれど。これに関してはプリネの方が問題だわなあ。一度ラーナくんの方から告白した時、兄として見てるよー、なんて言われたらそりゃもうプリネは妹同然妹同然、と自分に言い聞かせても仕方ないでしょうに。良い子、良いお兄ちゃんだからこそ、プリネの気持ちを尊重してしまっているわけだ。
ところが、プリネの方はこの告白のことを覚えていないのか、それとも全く違う解釈が存在しているのかわからないけれど、告白の件について全然認識していないようなんですよね。その上で、プリネなりに積極的にアプローチしているものの、ラーナくんはプリネは妹プリネは妹と言い聞かせているので、悲しいすれ違いが起こってしまってるんですねえ。
この件に関して、おそらく二人の誤解や勘違いやすれ違いを仲裁できそうなのって、ラーナくんの実の妹であるメアリーだけっぽいのである。二人のことを一番理解しているのが彼女であるようですし。
だからこそ、このダンジョン最下層に潜ってメアリーを助けるということは、イコールプリネとラーナの仲が結ばれる、という付与効果もついてきそうな側面もありそうなんですよね。
現時点で糖度高すぎるイチャイチャっぷりなので、別に現状でいいんじゃないの、と若干思わなくもないですが、まあ中途半端はよろしくないですからな。
ひたすらポップに明るく進んでいくダンジョン攻略、柔らかい気持ちで安心して読めるという意味でも読みやすい作品でした。

 
1月18日

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