竜は神代の導標となるか

2016年4月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

月末発売のファミ通文庫、スニーカー文庫、コバルト文庫、HJ文庫、ビーンズ文庫などは基本的には来月送り。

読んだ本の数:36冊 うち漫画:7冊


【筺底のエルピス】の蹂躙戦が凄まじすぎて、もう息も絶え絶えです。これほど読んでてギタギタのズタズタにされた覚えはなかなかないだけに。
【竜は神代の導標となるか】は戦記モノとして、今一番好きなシリーズで巻を重ねるごとに盛り上がっていたのですが、続きが出るか不明なんですよねえ。まさにこれからが本番なのになあ。
【ゴブリンスレイヤー】は噂通りの面白さでしたが、予想以上に優しさを感じさせてくれる内容だったなあ。
【その無限の先】はついにあのスーパー変態紳士サージェスが登場して、全部持ってってくれました。今となっては、変態紳士というとこの男しか思い浮かばないくらいのインパクトだからなあ。これに伍せるのって、もしかして「変態仮面」くらいしかいないんじゃないだろうか。


★★★★★(五ツ星) 2冊

筺底のエルピス 3.狩人のサーカス】 オキシタケヒコ/toi8 ガガガ文庫
竜は神代の導標となるか 4】 エドワード・スミス/クレタ  電撃文庫


【筺底のエルピス 3.狩人のサーカス】 オキシタケヒコ/toi8 ガガガ文庫

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心がへし折れる、心が潰される。心がぐちゃぐちゃにすり潰される、そんな思わず悲鳴をあげてしまった、泣き叫びそうになってしまった怒涛の展開。まいった、助けて、もう駄目だ!!
凄すぎる。だからこそ、面白すぎる。死にそうで、泣きそうだ。


【竜は神代の導標となるか 4】 エドワード・スミス/クレタ  電撃文庫

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大人たちの奮闘を背に、若い世代がそれぞれに才能を開花させぶつかり合う、なんてダイナミックでドラマティックな群像劇か。戦記モノでこれだけワクワクさせてくれる逸品は本当に稀少なんですよね。めちゃくちゃおもしろいよ!!

★★★★☆彡(四ツ星Dash) 3冊

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 4】 SOW/ザザ HJ文庫
この素晴らしい世界に祝福を! スピンオフ この仮面の悪魔に相談を!】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫
仮面魔女の解放戦記《レジスタンス》 2】 すえばしけん/マニャ子 GA文庫

【戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 4】 SOW/ザザ HJ文庫

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これはもう、見事に作者の手のひらの上で転がされた、という痛快感と、それにもます喪失感に打ちのめされた。ダメージ大。


【この素晴らしい世界に祝福を! スピンオフ この仮面の悪魔に相談を!】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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意外におモテになるバニルさん。主人公が居なくても、ギャグの切れ味はキレキレだ。いや最近まじで往時の面白さが戻ってきてるよ。


【仮面魔女の解放戦記《レジスタンス》 2】 すえばしけん/マニャ子 GA文庫

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普通の人間としての在りようの中に、厳然と併存している魔術師としての異常さ。魔術師としての資質が、魔術の才能とかではなく、まさに狂気という他無い価値観にあることを背筋を寒くさせられながら思い知らされる話でした。恐るべきは、これ敵側の話じゃなくて、ほとんど味方の、それも主人公やメインヒロインの話なんだよなあ。


★★★★(四ツ星) 8冊

電波な女神のいる日常 3】 望月唯一/しもふりおにく 講談社ラノベ文庫
超飽和セカンドブレイヴズ ―勇者失格の少年―】 物草純平/こちも 電撃文庫
ゴブリンスレイヤー】 蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫
魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)14】 川口士/よし☆ヲ MF文庫J
その無限の先へ 3】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) 10】 海空りく/をん GA文庫
聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 15】 あわむら赤光/refeia GA文庫
異世界拷問姫】 綾里けいし/鵜飼沙樹 MF文庫J


【電波な女神のいる日常 3】 望月唯一/しもふりおにく 講談社ラノベ文庫

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【超飽和セカンドブレイヴズ ―勇者失格の少年―】 物草純平/こちも 電撃文庫

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【ゴブリンスレイヤー】 蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫

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【魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)14】 川口士/よし☆ヲ MF文庫J

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【その無限の先へ 3】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス

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【落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) 10】 海空りく/をん GA文庫

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【聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 15】 あわむら赤光/refeia GA文庫

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【異世界拷問姫】 綾里けいし/鵜飼沙樹 MF文庫J

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今月のピックアップ・キャラクター

エンブリオ (筺底のエルピス)
カティア (仮面魔女の解放戦記《レジスタンス》)
マシアス・ハロン (竜は神代の導標となるか)
スコット・クロンダイト (竜は神代の導標となるか)
メリダ (竜は神代の導標となるか)
ヒルダ (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
スヴェン (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
バニル (この素晴らしい世界に祝福を!)
ダスト (この素晴らしい世界に祝福を!)
ウィズ (この素晴らしい世界に祝福を!)
星庭天音 (電波な女神のいる日常)
エステル (超飽和セカンドブレイヴズ)
サージェス  (その無限の先)
黒鉄一輝 (落第騎士の英雄譚)
石動迅 (聖剣使いの禁呪詠唱)
エリザベート・レ・ファニュ (異世界拷問姫)
コンスタンス (折れた聖剣と帝冠の剣姫)
エリザベート・レ・ファニュ (異世界拷問姫)
エリザベート・レ・ファニュ (異世界拷問姫)



以下に、読書メーター読録と一言感想。
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竜は神代の導標となるか 4 ★★★★★   

竜は神代の導標となるか (4) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 4】 エドワード・スミス/クレタ 

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東部の覇者はどちらか?ついに雌雄を決する時がきた。名将バネッサの陰に隠れがちだが、スコットは紛うことなき俊英である。この会戦を機にさらに才能を開花させた青年が、カイの前に立ち塞がる。これは東部戦線を占う戦いだけではない。勝者は英雄への道を突き進む。歴史に名を刻む存在になることを誰もが予感していた。最終決戦は知略をつくし、大軍を縦横に動かす総力戦となった。そして、伝説の一騎打ちが始まる。最新鋭の鉄騎竜メシエを駆るスコット。今や同盟の象徴となった騎士竜レイバーンを駆るカイ。勝者は果たして?
いいなあ。前回は親父さん世代のおっさんたちが花形として活躍したけれど、それに負けじと今回は敵味方問わずカイたち若い世代がその才覚を開花させていく。
若い世代と大人の世代がそれぞれに刺激しあって、相乗的にその意思と能力を充実させていっているのである。その象徴とも言うべきなのがマルデラ領の伊達男マシアス・ハロン。この兄ちゃん、カイと同世代で派手好きで目立ちたがり屋。まず見てくれから入るような格好だけの浮ついた青年と思われていて、伊達男なんてのも決して良い言われ方じゃなかったんですよね。それが、カイと出会い、また父と本来の領の後継者だった兄を失って領主の座についてから、まさに空の器に水が注がれていくかのようにして、その派手な言動はそのままにして忍耐と深い思慮を持つようになり、領主としても男としても目の覚めるような充実期に至るのである。マルデラ領は、それまで世代間の対立が激しく感情的なまでにぶつかり合っていたのが、マシアスを支えるカタチで異なる世代がそれぞれを認め合い、敬意を払い、互いを頼もしく感じながら手を携える関係へと著しい変化を迎えるんですね。マシアスに苦言を呈する役割に徹する腹心のゴードンから見たマシアスの成長と、領の雰囲気の変化が、彼の中の期待感と相俟ってなんとも眩しくてねえ。
そんなマシアスの同盟参戦は、アーロンたちがカイの兄貴分だとするとちょうど同年代の友人的な存在って居なかっただけに、その活躍と相俟ってテンションあがりました。目立ちたがり屋だけあって、イイトコロ持ってったしなあ、マッシー。あれ? このアッパーな性格ってけっこうカナと相性いいのか?
カイと同年代というと、ここで最大の壁となって立ちふさがったスコット・クロンダイトもまさに同年代。カイと同じく、その才能を垣間見せながらもまだ花開く前だった彼が、カイたちとの戦いを通じてクロンダイトの象徴だったバネッサをも乗り越えていくカタチで覚醒していく姿は、カイと切磋琢磨して成長していく好敵手・ライバルと書いてトモと呼ぶような関係へと発展していくのである。お互い、面識がない中でもその戦略をぶつけあい、騎竜での戦果を伝え聞く上で意識し合っていたのが、機会を得て一対一で話をしたことで通じ合うものが生じてたんですよね。あれは、敵同士の対話というよりも対抗心をむき出しにしながらどこか好意を抑えきれない、どこか子供っぽくて微笑ましいくらいの語り合いだったんですよね。
多分、こんな出会いじゃなかったら親友と言っていい関係になれたに違いないと思えるほどの。
それでも、二人にはお互い信念があり譲れないものがあり、守りたいものがあったのである。お互いを認め合い、好意を感じたからこそ憂いなく、全力で戦いあえる関係。その結末が、どちらかの死であったとしても、後悔なくそれを受け止められるくらいの。
ほんと、魅力的なキャラだったなあ。

一方、此方側でもアーロン兄さんが色んな意味で無双しまくり。穏やかな性格で仲裁役が似合うカナの兄ちゃん。登場当初はその優しい性格が逆に作用して優柔不断に苦悩を重ねていたどこか頼りなげな雰囲気だった頃からしたら、なんかもう別人ですよ。いや、穏やかでいつもにこにこ微笑んでいるような性格はなにも変わってないのだけれど、芯が通っただけでこれだけ変わるものか。軍師としては善人過ぎて性格の悪さが足りない、と言われる彼だけれど、その軍略の目は確かで今回の敵の予測の上をいき、さらにはカイのレイバーンという意外と使いドコロの難しい駒を縦横に使いきったその手腕は、今後の同盟の戦略がアーロンの主導で描かれていくことを証明する切れ味たっぷりのもので、頼もしいこと頼もしいこと。もう頼りないなんて言わせないよ。
って、軍略家としての腕前だけでも十分と言えたのに、さらに個人的にもそんな強かったの、アーロン兄ちゃん!? あれ? もしかして同盟の中で生身で一番強いのってアーロンなの!?
これには、メリダさんもドキドキですよ、ギャップ萌えですよ。

と、アーロンやカイがクロンダイトとの攻防で奮戦する間に、彼らの勝利を信じて未だ様子見に徹する陣営を切り崩していくエレナ。彼女の女王としての指針は文字通りの王道というもので、反乱軍ウェイン・グローザが掲げる「革新」が覇道そのものであるのを見るに、大局はまさに王道対覇道の様相になろうとしてるんですよね。
盛り上がる盛り上がる。

そう、舞台の上に駆け上がったエレナとカイの同盟と、ウェイン・グローザの本軍がついにぶつかるであろうこれからこそが本番……の、はずなのに次回以降が未定ですとーーー!?
馬鹿なあぁぁぁ!!!!!
一応、まだ続けられる可能性は残ってるみたいなのですけれど、いやそれにしてもこれで終わりというのはもったいなさすぎですよ。これだけ多様なキャラとストーリの魅力にあふれた戦記物はライトノベル全体見渡しても、五指に満たないでしょう。面白いのに、べらぼうに面白いのにっ!!
願わくば、なんとか続きを。読みたい! 請い願うばかりです。


シリーズ感想

2016年1月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

月末発売のファミ通文庫、スニーカー文庫、コバルト文庫、HJ文庫、ビーンズ文庫などは来月送り。

読んだ本の数:37冊 うち漫画:5冊

初速は良かったのだけれど、月の後半はちょいと読書ペースが鈍ってしまった。それでも、今月は時間の余裕があったために気持ちの余裕もあり、時間があるときに読むぞ、と決意していた絶対に面白いであろうと認識しつつ積んでしまっていた本を多数読めたので、非常に満足度が高かったと言える。
実際、普段よりも星の数も多め。ただし、今月発売の新刊は非常に少なめ!

とびっきりはやはり【東京レイヴンズ】。作者のあざのさんは、とかくクライマックスに突入した時の盛り上がらせ方が尋常じゃない、というのを思い知らせてくれる。これほど身体の芯から震わせてくれる作品はそうはない。

こうしてみると、アニメ化作品が実に順調。【このすば】【落第騎士】【魔弾の王と戦姫】【グリンガム】などの面白さは肩落ちせずうなぎのぼりである。問題児シリーズの後継作である【ラストエンブリオ】も4つ星献上なんだけれど、本作のポテンシャルを思うとここからさらにあがってきてほしいところかなあ。

今後の注目作としては、戦記モノとして今ぐんぐん面白さと厚みを増している【竜は神代の導標となるか】をピックアップしたい。巻を重ねるごとに、期待値を上回ってスケールの大きな群像劇になってきてくれてるんですよね。これはもっと面白くなりそう。

★★★★★(五ツ星) 1冊

東京レイヴンズ 14.EMPEROR.ADVENT】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫

【東京レイヴンズ 14.EMPEROR.ADVENT】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫

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読み終わったあとはしばらく奇声をあげまくらざるをえなかった、一冊まるごとクライマックスな盛り上がりにトドメの衝撃的展開! たまらん!!


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 4冊

この素晴らしい世界に祝福を! 8.アクシズ教団VSエリス教団】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫
正直バカはラブコメほど甘くない青春に挑む】 慶野由志/伍長 ダッシュエックス文庫
竜は神代の導標となるか 3】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) 9】 海空りく/をん GA文庫

【この素晴らしい世界に祝福を! 8.アクシズ教団VSエリス教団】 暁なつめ/三嶋くろね 角川スニーカー文庫

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シリーズ屈指のキレキレのノリと掛け合いで繰り広げられるすちゃらかコメディ。そして、真ヒロインはもちろんエリス様!


【正直バカはラブコメほど甘くない青春に挑む】 慶野由志/伍長 ダッシュエックス文庫

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ハートウォームされすぎて、心が熱中症にされそうになってしまうほど、心がポカポカあったまるハートウォーミングストーリー。いいことも悪いこともひっくるめて、包み込んでくれまする。


【竜は神代の導標となるか 3】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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舞台となる世界が広がり、規模が大きくなることでむしろ躍動感が増して戦記モノとしてよりスケールアップして面白くなってきた! これは、注目作となりそう。


【落第騎士の英雄譚(キャバルリィ) 9】 海空りく/をん GA文庫

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ついに叶った、一輝とステラの真剣勝負決勝戦。紛うことなき最弱と最強の対決、今此処に。まさに渾身のラストバトル!

★★★★(四ツ星) 11冊

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 13】 川口士/片桐雛太 MF文庫J
セブンスターズの印刻使い 2】 涼暮皐/四季童子 HJ文庫
折れた聖剣と帝冠の剣姫 1】 川口士/八坂ミナト 一迅社文庫
漂流王国 難民勇者と目指すトップアイドル】 玩具堂/U35 角川スニーカー文庫
異世界迷宮の最深部を目指そう 4】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫
英雄教室 3】 新木伸/森沢晴行 ダッシュエックス文庫
0能者ミナト 9】 葉山透/kyo メディアワークス文庫
戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 3】 SOW/ザザ HJ文庫
ラストエンブリオ 2.再臨のアヴァターラ】 竜ノ湖太郎/ももこ 角川スニーカー文庫
電波な女神のいる日常 2】 望月唯一/しもふりおにく 講談社ラノベ文庫
灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹】 十文字青/白井鋭利 オーバーラップ文庫

【魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 13】 川口士/片桐雛太 MF文庫J

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【セブンスターズの印刻使い 2】 涼暮皐/四季童子 HJ文庫

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【折れた聖剣と帝冠の剣姫 1】 川口士/八坂ミナト 一迅社文庫

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【漂流王国 難民勇者と目指すトップアイドル】 玩具堂/U35 角川スニーカー文庫

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【異世界迷宮の最深部を目指そう 4】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫

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【英雄教室 3】 新木伸/森沢晴行 ダッシュエックス文庫

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【0能者ミナト 9】 葉山透/kyo メディアワークス文庫

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【戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 3】 SOW/ザザ HJ文庫

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【ラストエンブリオ 2.再臨のアヴァターラ】 竜ノ湖太郎/ももこ 角川スニーカー文庫

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【電波な女神のいる日常 2】 望月唯一/しもふりおにく 講談社ラノベ文庫

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【灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹】 十文字青/白井鋭利 オーバーラップ文庫

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今月のピックアップ・キャラクター

エリス (この素晴らしき世界に祝福を!)
春先真太郎 (正直バカはラブコメほど甘くない青春に挑む)
アーネスト (英雄教室)
レベッカ (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
スヴェン (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
パララ (竜は神代の導標となるか)
美桜 (電波な女神のいる日常)
ステラ・ヴァーミリオン (落第騎士の英雄譚)
ハルヒロ (灰と幻想のグリムガル )
トリスタン (魔剣の軍師と虹の兵団)


以下に、読書メーター読録と一言感想。
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竜は神代の導標となるか 3 ★★★★☆  

竜は神代の導標となるか (3) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 3】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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ヴェーチェル領を掌握し、カイは領主にまで上り詰める。郡主の子が領主になった例は皆無。王国始まって以来の快挙である。
だが、安息の時はない。東部一の勢力を誇る領督スコット・クロンダイクが、カイたちヴェーチェル同盟に宣戦布告をするのだった。王国に鳴り響く猛将バネッサ率いる精鋭クロンダイク軍と同盟は激突する。竜に乗る騎士たちが戦場を疾駆し、矛を交える。華々しい英雄譚が幕を開ける! 百戦錬磨のバネッサはやはり只者ではなかった。硬軟を使い分ける戦略に、同盟軍は劣勢を強いられるが!?
親父さんたち、隠居して縁の下の力持ちとして活躍するのかと思ったら、むしろ領主を降りて身軽になった立場で最前線出て将軍として大暴れしてるんですけどw
面白い。味方が増え相対する敵が増え、起こった動乱に能動的に動き出す各勢力の描写が増え、と戦記モノとして巻を重ねるごとにスケールがアップしているんだけれど、それでとっちらかって動きが鈍くなるどころかむしろ物語が水を得た魚のように躍動感を増してるんですよね。この作者、規模を大きくしたほうが活きるタイプなのかもしれない。登場人物が増えるということは、一人ひとりに割く描写が減る、ということなのだけれど、短い描写の中に十分そのキャラの魅力を感じさせるモノが詰まってるんで、全然物足りなさは感じないんですよね。これは群像劇となる戦記モノを描くにあたっては得難い能力である。おかげで、誰これ?という感覚が全然無いうえで、敵味方で一気に増えた人物が一斉にそれぞれ能動的に動いてくれるものだから、物語が跳ねる跳ねる。
新たにぶつかり合うことになったクロンダイク軍との激しい攻防。新たに同盟に参加してくれた領主たちとの交流も含めて、新しい人間関係がどんどん構築され、更新されていくのがまた楽しいんですよね。元々最初に敵同士として戦い、お互いに大切なものを喪った、奪われたもの同士であるシギル家との融和などにも丁寧に描写を割いていましたし。エレナがあれだけ、同盟の要になっていくとはなあ。シギル家のレアさまと言いクロンダルクのバネッサ将軍といい、何気に三十路から四十路の熟女層が充実しているのが侮れない! 一方で、アンドリュー先生のところのパララ姫(7歳)という英邁ロリの鮮烈なデビューもあって、ロリ枠にも抜かりはないという見事な陣容w 何気にヴェーチェル同盟の主だった女性陣はみんなカイではなくて、エレナの方がしっかりと捕まえているあたりが、さすが女王様といったところでしょうか(笑
まあカイの方はエレナがもうゆるぎのない奥様として君臨してるので、そのイチャイチャっぷりに割り込めるのはあの愛人さんくらいだもんなあ。カナはどうなるんだろう。彼女は彼女で相方出てきそうな気もするけれど、今のところはメリダとのツートップでブイブイ言わせる方が忙しいかー。カナの方もエレナと一緒でむしろ女泣かせというか、懐に入って懐くの上手い子だわし。
何気に、メリダがアーロンといい雰囲気になりかけてるのは、なんですか、あっちこっちでロマンスですか!?

若い子供ばかりに美味しいところは持ってかせん、とばかりに親父さんたちが水を得た魚のように
はしゃいで遊びまわるかのように暴れまわってるのは、なんとも頼もしいというか年甲斐もないというか、楽しそうですねえ、お父さんたちw

別の地方で反乱軍相手に暴れまわっている鋼鉄王の勢力の方の描写もまた面白く、場合によってはこっちメインでもじゅうぶんイケるんじゃないか、と思う展開だったのですけれど、キャラが多いということはわりと容赦なくそれを削っていける、という意味でもありまして、彼の脱落にちょっとこれ勿体無いんじゃ、と思わせられたのは、それだけ思い入れ持ってかれてるって事なんだよなあ。
鋼鉄王、今のところはエレナたちとは相容れぬ、という感じではあるのですけれど、当人たちがお互いのことを知り得ていない段階ゆえのことだけに、実際は方向性も似ているので先の未来としては敵対だけではないルートもあるはずなのですが、さてどうなることか。
2巻での期待以上に盛り上がってきてくれて、これはかなりの注目作になってきましたよ。

1巻 2巻感想

竜は神代の導標となるか 24   

竜は神代の導標となるか (2) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 2】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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王国最強と謳われる蒼竜騎士ルガールに勝利したカイ。それは驚きをもって近隣の領主たちに受け入れられる。カイたちは無視できぬ勢力として注目されるのだった。エレナの兄リチャードら優秀な補佐も揃い、カイはヴェーチェル領を制圧すべく、シギル家の本城に迫る!
本来なら、すでに勝敗は決したと言ってもよい戦い。だが、ウェイン・グローザはさらなる刺客を送り込む。通称「蛇」。その者は王国軍においても畏怖される実力の持ち主らしい。ヴェーチェル城攻防戦の決着はいかに!?
おおー、面白い面白い。一巻における発端が外からの圧力に受動的に動かざるを得なかった状況だったのに対して、今回から主人公サイドが主体的かつ能動的に動き出し、戦記物として本格的に稼働しだしたわけだけれど、その途端メキメキと面白くなってきましたがな。いや、一巻の段階で良質の戦記物だなあ、とは思ってたんだけれど期待以上に土台のしっかりした感じがあるんですよね。それでいて、重厚すぎず。戦記物って本格的すぎると、物語や登場人物の考え方から世界観からひたすら重たくなって圧迫感に晒され続けるようなものもあるんだけれど、その点この作品は軽い……のとは全然違うな。主人公サイドの主要人物がみんな若いだけに、動きや考え方に気持ちの良い爽やかなキレと温度のある柔らかさが備わってるんですよね。戦記モノとしてのしっかりとした下地の上で、若者たちの成長譚が描かれはじめてるのである。
カナの兄ちゃんのアーロンと、エレナの兄貴のリチャード。一回り年上とはいえ、二十代の若者である二人の兄貴分がカイのサポートにつくんだけれど、この男三人のトリオがいいんですよね。ある意味女性陣ほったらかしで、イチャイチャ……というのは違うんだけれど、エレナを旗頭とした1勢力として立ち上がるために片付けなきゃいけない問題を、三人で頭付きあわせて喧々諤々やりあう様子が仲良さそうでねえ。いや、リチャードはエレナの兄貴として結構、カイのことを突っつくんだけれど、キツい性格と見せかけて初対面ですぐにわりと繊細で不器用、というのがバレてしまったので、これカイに懐かれた、と言っちゃってもいいんじゃないだろうか。厳しい言動のリチャードに、まあまあと間に入って仲裁するアーロン、と収まるところに収まったようなお似合いの三人組が出来上がって、彼らを見てるだけでなんだか楽しくなってくる始末。これで、有能な親父さん連中がちゃんと健在で、若い連中を上に立てて自分たちは後ろに回って縁の下の力持ちに徹してくれる、というこの安心感。まだ軍事面では人材確保できていないんだけれど(これについては後半かなり大胆な展開が待っていたわけですが)、一個の勢力としての政治や外交、方針決定に関してはエレナを旗印に、カイをリーダーに盛り立てていく体制が出来上がっていく様子がしっかり描かれていて、純粋シンプルに彼らの行く末を追い駆けたい、という気持ちにさせられました。
男連中に負けず劣らず、女性陣もガンガン頑張ってたんですよねえ。特に、やっぱりというかエレナである。
唯一残された王族として、生き残るだけではなく女王としてどうするべきか、という考えを自分の中で育てていく一方で、カイの婚約者として女の子としての自分もちゃんと良い方向に伸ばしていってるんですよ。新女王としてのカリスマを見せながら、さらに良い奥様としての女子力をあげまくっていく、この両立性。なんか、もうこれ無敵じゃないですか?
初心として、エレナのことを守るために立ち上がったのに目まぐるしく変わる状況と置かれた立場、新たな動力源の開発の秘密を握ったことから、より高い視点で国の行く末を考えることに忙しく、ついつい初心を忘れてしまったカイと、置いてけぼりにされながら責任感と生来の我慢強さからじっと耐え忍びつづけたエレナ。このあたりのすれ違ってしまった二人の、喧嘩から仲直りまでの過程がもうねー、恋人とか通り越して新婚夫婦そのものなの。そもそも、エレナが王族とはいえ端くれも端くれで、辺境貴族の一人娘というだけあって、考え方が庶民的というか、カイにためにやってあげたいと思ってることがもう、生活感ある若奥様のそれで、初々しいの可愛らしいの。カイの方も、新妻をすごく大切にしている、がんばり張り切ってる若い旦那さん、って感じで見ていてニヤニヤするしかないでしょう。これで、いざというときはエレナは王族としての威やカリスマを感じさせるかっこ良い言動をみせてくれるわけで、そのギャップもたまらんです。
正妻としての余裕か、側室候補たちへの態度にも全然棘がありませんし。というか、男連中三人組と同じくらい、女性陣も仲良しなんですけどねえ。

ラストの展開は、なかなか意外なことに。まさか、あの人達を取り込むことになるとは。いや、人材が足りていなかったのは間違いないので、これは凄い助かるんですけれど、さてしばらくはやっぱり揉めるんじゃないだろうか。でも、リチャードくんがなんか面白いことになってるんで、彼がうまいこと橋渡しになりそうだ。ってか、初登場時からこの人、キャラ立ちすぎじゃないですか? いわゆる厳格で融通が聞かず気難しい宰相ポディションに収まりそうな人なのに、なぜにここまで可愛い男になってるのかw
アーロンも、一巻の時のいまいち頼りなさそうな人柄から一変して、温和だけれど居ないと絶対困りそうな長男的な立ち位置でキャラ立って来たし、やっぱり男連中が目立つ作品、特に戦記モノは面白いです。
ウェインたちの反乱軍と、主人公の勢力以外にも、一癖も二癖もありそうな勢力が顔見せしてきましたし、盛り上がってきましたよ。

1巻感想



竜は神代の導標となるか   

竜は神代の導標となるか (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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地方郡主の子カイ。武道はからっきしだが、頭はよく回り口も達者。幼馴染のエレナを許嫁とし、ささやかな領地を継ぐ。待つのは平凡だが幸せな人生。だが王都の政変により、それは一変する。王国軍戦略参謀ウェイン・グローザが王位を狙い兵を挙げたのだ。エレナが王位継承権を持つ血筋であったことから、カイは戦乱の只中に巻き込まれていく。統治者たちは絶対的な武力を有している―鉄騎竜と呼ばれる巨大兵器を保有するのは領主以上の階級だけ。地方郡主が太刀打ちできるものではない。だが、カイは違った。彼には鉄騎竜を超える竜とそれを乗りこなす才能があり!?
作者、もろに外国人そのままの名前なんだけれど、メディアワークス文庫などから本を出している人で、少なくとも翻訳本じゃあありません。どうしても初見、あれ?と首を傾げてしまうと思うんですけどね。タイトルも非常にわかりにくいんだけれど、かなり正統派の戦記もの。それも、中世的時代背景に巨大人型兵器が運用されているタイプ、ということで古くは【聖刻】シリーズ。最近では【ナイツ&マジック】シリーズなんかに類する戦記モノですなあ。わりとサクサクっと進む上に、群像劇や戦国モノと違ってあっちこっちに有力者が点在しているという誰が敵で誰が味方か安易に判断できない複雑な構造のものではなく、シンプルに強大な敵に対して辺境から旗を上げ、勝利を重ねて戦力をまとめあげて反抗勢力を作り上げていく、というお話。
珍しいのは、主人公がヒロイン一筋というところですか。元々婚約者だった幼馴染が、王都の政変で王位継承権一位に繰り上がってしまい、権力を握った反逆勢力に命を狙われてしまったところを、逆に旗印にして彼女を女王として対抗することになるのだけれど、この二人がまた仲睦まじいことでちょいと他が割って入る隙間ないんですよねえ。ともかく、幼馴染を守るため、という大義と自分と祖父が創りあげた新たな兵器を実戦で試したい、という欲望、それに野心がうまく調和して、ブレなく戦いに挑める態勢が整っているので、余計にサクサクと進んだ印象が強いのかも。特に、好きな女の子を守るために戦う、という理由は動機としては実にパワフルになれるものですし。一方で、自分と祖父が研究で発見した新たな動力源を、今までの産業、ひいては一般人の生活レベル、文明レベルを発展させるための起爆剤にしたい、という大きな志を持ち、同時にその新技術・新概念が戦争をより酷いモノにしてしまうだろうという恐れを抱き、と少年の身にとっては大きすぎる大望とそれに伴う責任を背負ってる子なんですよねえ、この主人公。でも、そんな彼の夢と恐怖を、ヒロインのエレナがきちんと理解していて、一緒に共有しようとしているのが、本当におしどり夫婦めいてきて、微笑ましいというかほわほわしてしまうというか。普段はハツラツとして強気でカイの背中を叩いて叱咤するような娘でありながら、いざとなると凄く抱擁力が大きい子で、このカップルは思わず見ていて目を細めてしまう二人です。
今のところ、彼らの周りには両者の親や家臣、近隣の親戚づきあいしている諸侯などしっかりとした大人が揃っているので、決して人材として足りてないわけじゃないのですが、もうちょい特徴的な将帥文官が出てきてくれるといいんだけれど。なにしろ、敵さんの方が基本有能な人ばっかりなんですよねえ。
一応、カイたちの側にはカイと爺さんが開発した新エネルギーが、わりと量産きく形で存在しているのですが、はたしてそれをどこまでアドバンテージとして利用できるのか。まだはじまったばかりですし、本格的に動き出すのはこれからか。

 
1月25日

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1月21日

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1月6日

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12月28日

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12月27日

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12月26日

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