竹岡葉月

おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん ★★★☆  

おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん (富士見L文庫)

【おいしいベランダ。 午前1時のお隣ごはん】 竹岡葉月/おかざきおか 富士見L文庫

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進学を機に一人暮らしを始めた大学生の栗坂まもりは、お隣住まいのスーツの似合うイケメンデザイナー亜潟葉二に憧れていた。ある時ひょんな事からまもりは葉二に危機を救ってもらうのだが、それは憧れとはほど遠い、彼の真の姿を知る始まりで…!?
普段着は黒縁眼鏡にジャージ。ベランダは鉢植えとプランターにあふれ、あげくに草をむしって食いながら「会社辞めてきた」って大丈夫このヒト!?ベランダ菜園男子&野菜クッキングで繋がる、園芸ライフラブストーリー、スタート!
料理のハードルの高さって、実のところ「調理」じゃなくて「食材の確保」だったりするんですよね。あるものを調理してなんか作るのって、まあどれだけ美味しくなるかはともかくとして、出来るっちゃ出来るのですよ。ところが、その食材をどうするか、の部分で買い物から冷蔵庫内の管理というのが案外ハードルが高い。まあこれは、一人暮らしと家族で暮らしている人とはまた違う難しさがあるんでしょうけれど。家族が居ると、勝手に買ってきて勝手に作って、というのは簡単じゃないですし。
そんなこんなで、亜潟さんのベランダ菜園をやってる理由。冷蔵庫だと野菜って腐らせちゃうし、一人分だけ買ってくると高いし、何気にベランダで作ってるのが一番楽なんだよ、という話には眼から鱗でありました。
いやいやいや……簡単じゃないよー、そんな簡単にはなかなかできんよー。と思ってしまうんですけれど、案外簡単なんだろうか。自分でやったことがないだけに、こればっかりは何とも言えんのですが。家庭菜園的なことは母がやっていて、ものによってはあまり手間を掛けずにポコポコできまくって、しばらくそればっかり食べさせられたり、とかいうのがあるだけに否定はしきれない。
ともあれ、亜潟さんのそれは生活のためじゃなくてもう完全に趣味ですけどね。どう見てもハマってしまってますけどね。まもりのベランダまで侵食しだしている時点で言い訳できんでしょうに。
というわけで、ひょんなことから時々すれ違うだけの隣人から部屋にお邪魔する関係になった元社畜のデザイナーと新米女子大生。社会人と女子大生って、高校生からすると両方大人に見えるわけだけれど、女子大生ったって実際はただの十代女子。社会人相手だと、幾らデリカシーが若干かけてる私生活もあれなところのある男だろうと、やっぱり大人に見えるし亜潟さん実際中身も大人なんだよなあ。同級生の男の子たちは、あれで相応に大人びていると思うんだけれど、特にあの法学部の子。それでも、まもりからすると「年上」というのは威力が違う、というのが傍から見ててもわかってしまうわけで、むしろ完璧超人ではなくてあの私生活の隙こそが、大人である亜潟さんに対するまもりの「入っていける」入り口なんだろうなあ。まもりが抱いていた幻想の憧れ通りの人なら、きっとお近づきになるのは難しいところだったんでしょう。
それでも、現実としてこれまで見てきた社会の経験値の違い、というのは年頃の少女脱皮未満としては大きく見えるわけで、そこで自力で勇気出したのはやはり偉いですよ。そこは女の強さであり勢いだわなあ。
って、意外とベランダ菜園って物語の要素としては比重大きくないような気がする。いや、亜潟さんの過去や、まもりとの関係を繋ぐ「ご飯」の話の根幹ではあるんだけれど、あくまで物語の材料であってベランダ菜園や園芸という観点で掘り下げる話はあんまりなかったかなあ。フリーマケットなんか、興味深かったですけどね。
しかし、なんというか大人相手に恋愛踏み出すのって、やっぱり最低限大学生にまではならないと「アウト」になっちゃうんですよね。実際問題としても、関係の雰囲気としても。言うまでもない事なのかもしれませんが。


竹岡葉月作品感想

偉大なる大元帥の転身 3.行きて、帰りし英雄譚 ★★★   

偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚 (ファミ通文庫)

【偉大なる大元帥の転身 3.行きて、帰りし英雄譚】 竹岡葉月/ともぞ ファミ通文庫

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大波乱の創立祭が終わり、ついに待ちに待った長期休暇。
この機会に、自分を召喚した人物に接触しようと意気込むケータに告げられたのは、成績不良者の退校宣告!
そんなケータを救うべく、つきっきりの特訓を申し出るライラ。
一方イリスは、『白の腕』にスカウトされ、学院を離れる決意を固めていた。
それぞれの進路に揺れる中、首都・水晶府に集まるケータたち。
皇帝、光の勇者、白の腕、四天王――彼らが一堂に会したその時、想像もしない驚愕の真実、
そして彼女の秘められた想いが明らかになる――!
出直し異世界転戦記、最終巻!!
うわぁ、そんなえらいことになってたのか。二巻の感想で散々魔王さまが引きこもって出てこないことにダメ出ししまくったの、正直済まんかった。まさか来たくても来れない事態になってたとは思わんかったですよ。まあ、これたとしてもフードゥ様は絶対に来なかったでしょうけれど。
でも、これはケータが可哀想だよなあ。完全に蚊帳の外だったわけですし、フードゥ様の優しさが結局ケータを傷つけまくっちゃったんですよね。とは言え、真実を最初から知らせていたとしても、フードゥ様が危惧したようにケータは自分を責めたでしょうし。でも、自分を悪者にしてケータを追い払う、という形はやっぱり不器用極まりないですよ、魔王さま。
お陰で、板挟みになったベスティアラがえらい可哀想なことになってたんですよね。ケータには真実を告げられず、しかし魔王さまの有様は見るに耐えかねて、どれだけココロをすり減らしていたか。ケータに何も告げないまま、でもどうか戻ってきてほしいと懇願に来たベスティアラ、あの時は単なる痴話喧嘩の仲裁だと思ってたんだけれど、彼女は彼女で一杯一杯だったんだなあ。
もうこれ、誰が悪いかというと『白の腕』の連中が悪いとしか言いようがなく、幾ら国の為を思っての行為とはいえ、皇帝の生命も勝手にBETしちゃってるわけで、あとの対応もけっこう酷いものだし、もうちょっと責任問題にしても良かったんじゃないだろうか、というくらいには腹立たしい。
結局これ、フードゥ様の勝ち逃げ、になっちゃうんだろうなあ。ラブストーリーとしては、ケータとフードゥだけで殆ど帰結してるし。残念ながら、イリスとライラはあの二人の一世一代の告白の答えがアレだったって時点で、
まるで相手にされてなかった、ということだし。ひ、悲惨だ。でも、二人とも実のところケータとそこまで親密になれてたかというと、友達としてはそれなりに仲良くなってたけれど心の距離を寄せきれていたかというと、そこまで深く歩み寄れるだけのエピソードの積み重ねはまだ足りてなかった気がするんですよね。
これは他の学友たちともおんなじで、結局最後まで秘密を抱えたままのケータと学友たちとでは距離感が詰めきれていなかった気がするんですよね。シリーズ的にはもっと巻数を重ねてその距離を詰めていくつもりだったのかもしれないけれど、三巻で片付けることになって性急に展開した結果、やっぱり足りないままで終わってしまった感がある。この距離を詰めきれていれば、ケータが本当は魔族の大元帥だったという秘密が暴露される展開にもっと劇的なインパクトが生じたんだろうけれど。
なんにせよ、伏線や幾つかの謎についてはきっちり清算したけれど、巻いて巻いての影響はやはり無視しきれなかったんじゃないだろうか、という結論。

シリーズ感想

偉大なる大元帥の転身 2.勇者と炎上トーナメント ★★★☆  

偉大なる大元帥の転身2 勇者と炎上トーナメント (ファミ通文庫)

【偉大なる大元帥の転身 2.勇者と炎上トーナメント】 竹岡葉月/ともぞ ファミ通文庫

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「帰っておいでよ、ヴェーレス」
合同調査から戻ったケータに、四天王の一人である百獣族の族長ベスティアリは告げた。その勝手な言い分に、怒りながらも心がざわめくケータ。そんな折、フレッドフォード召喚学院は、年に一度開催される創立祭の準備に沸いていた。成績上位者のみが参加を許されたイベントの華――精霊召喚タッグトーナメントで、優勝を目指して闘志を燃やすイリスたち。
それを尻目にケータは、光の勇者や“白の腕"が賓客として集結するその日こそ、元の世界に還る糸口が掴めるのではないかと意気込むのだが……。なぜか天才少女ライラとペアを組んで、タッグトーナメントに出場することに!?
波乱の出直し異世界転戦記、待望の第2巻!
魔王さまが表紙にでーんと出てるんで、ついに魔王さまご出馬か、と思ったら全然登場しなかった!!
あかんやん、引きこもったまんまやん。
引きこもったままで動向が伺えないままなら、分からないからこそ無視出来そうな気もするんですけれど、よりにも寄って魔王さまに命じられたわけでもないのに、ベスティアリが来ちゃったからなあ。
その理由があれですよ。魔王さま、凹んでるから帰ってきてあげて、って……。部下に気を使わすなよー。どんだけしょんぼりしてたんだ、魔王さま。ベスティアリは、部下であると同時に同姓の友人という意識があるみたいなので、余計に魔王さまの気持ち慮って余計なお世話をしにくてくれたんだろうけれど、もう完全にこれ痴話げんかの仲裁ですよね〜。
でも敢えて言うなら、自分で来い!
いや、ベスティアリに行ってください、と頼んだわけじゃなく彼女が勝手に来たのだから仕方ないんだけれど、それだけ心配させてしまうくらい凹んじゃってるなら、もうちょっと自分でなんとかしましょうよ。膝抱えて引きこもってるのか。やりかねない、と思わせられる魔王さま像。実際はちゃんと働いてるんだろうけれど。
でも、魔王さまが悪いんですよねえ。悪いと言い切っちゃうのも何だけれど、魔王さま寄りのベスティアリからして、ケータが可哀想と言っちゃうくらい魔王さまがヘタを打ってしまってるんですよね。
魔王さまもわりとか弱い儚げな少女系なんで仕方ないっちゃ仕方ないんですけれど……男の子の心は乙女のように繊細で壊れやすいんですのよ!?
一途系なら尚更に。女の子も面倒くさいかもしらんが、男の子だってそれ以上に面倒くさいのだ。女々しいし乙女だし、拗ねるし根に持つのだ。みっともないというなかれ、それが自然というものなのである。
ベスティアリとしては、悪いのは魔王さまだし大元帥には大変同情さし上げるが、ここはどうかそっちが折れてくださいよ、って頭をさげに来てるんですよね。態度、奔放で偉そうで自由極まりないけれど、真摯なんですよね。部下としてではなくフードゥの友人として、お願いしにきてたわけだ。
だが断る! と蹴っ飛ばすケータはノーと言える日本人ですね、流石です。
いやうん、ベスティアリには悪いけれど、ここは譲らん方がいいよ。ちゃんと、魔王さま本人に来てもらった方がいいよ。でないと、多分拗れる。お互い面倒くさいタイプなだけに、間に入って取り持ってもらったら格好はつくかもしれないけれど、変な距離で固まっちゃう。
あの魔王さまを動かすのは、相当に大変っぽいけれど。

さて、ゴタゴタは人間の学園サイドでも進行中で、前回ライラだけ地上に取り残されて死線を潜らなかったことが、こうも影響出てくるとは……。
本人はまったく悪くないどころか、クラスメイトたちを助けるために頑張ったのに、結果として孤立を深めてしまうことになってしまったわけで。地下で戦ったクラスメイトたちも、ライラが悪いとは思っていないのだけれど、それでも死地を一緒にくぐり抜けた戦友意識は、地上に居たライラとは分かち合えないわけで、かねてからのライラの特別扱いと相俟って、人間関係はこじれにこじれまくることに。
ライラもライラで、長年の習性から表面を繕うことに長けていた、というかそれを強いられる人生だっただけに、内面と外面の乖離が酷いことになって、えらいことに。
ケータがこの絡まってしまった結び目を解けたのは、ある意味当事者じゃなかったからなのかなあ。自分と魔王の件に関してはあれだけ意固地になってしまってるくせに。人の事ならよく見える、という部分かもしれないし、形式に拘らずに自由にライラの囚われていた意識を打破してみせるあたりは、ライラのように今の立場に縛られているわけではなく、彼の学生という身分が今唯一絶対のものではなく、大元帥という別の世界をくぐり抜けていた社会経験があってこそ、と思うとなかなか面白い。
ライラは、父の期待する娘としての立場や学生としての自分を捨てられないし、しがみついていかないといけないけれど、ケータは今の立場を「諦める」ことが出来るんですよね。その自由度こそが、思考の幅に繋がるのか。過酷な戦場での経験、というのは彼の強さの要素の一つですけれど、この自由度の大きさも結構占めてる気がするなあ。

で、ケータを召喚した相手も判明したわけだけれど、あれ? 黒幕的なものじゃなくて、アクシデントの要素多めだったの!? これは、召喚時の召喚者側の思惑から現状が相当に外れてしまっていることからも、事態は錯綜していると思われるし、ついにケータの正体に気づく娘も出てきてしまったわけで。
むしろお膳立てが揃って、ここからが混迷していきそう。

1巻感想

偉大なる大元帥の転身 出直し召喚士は落第中3   

偉大なる大元帥の転身 出直し召喚士は落第中 (ファミ通文庫)

【偉大なる大元帥の転身 出直し召喚士は落第中】 竹岡葉月/ともぞ ファミ通文庫

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平凡な中学生だったケータが、異世界ディルスマグナに召喚されて早三年。フレッドフォード召喚学院に通うケータには、ある秘密があった。それは彼が魔王の腹心、大元帥ヴェーレスとしてかつて名を馳せていたこと! ヒトと魔族が和平を結んだ後、正体を隠し、強大な魔力を封じて元の世界に戻る方法を探すケータだったが……。ヒトの操る精霊召喚術はうまく発動せず、討伐するべき魔物はこっそり逃がし、ついた渾名は、任務達成率ゼロパーセント。しかしそんなある日、優秀な生徒だけを集めた遠征調査隊のガイドに任命される。その行き先はなんと、魔王軍の戦略拠点要塞ベルタ――元自分の城で!? 魔王の腹心が、落ちこぼれの戦術召喚士にジョブチェンジ!? 波乱尽くしの出直し異世界転戦記、堂々開幕!
この人に限らないんだけれど、超ベテランの粋に達している作家さんが流行りのジャンルに手を出しても、この流行が初乗りの人たちと比べるとやっぱりちょっと話の雰囲気、というか根本からの話の作り方が違うんですよねえ。基礎構文が異なっているというか。ベーシックとなる部分がこれまでの蓄積からなる経験によって形成の仕方、積み上げていくやり方のルールが違うんですよねえ。なので、同じような話の展開や構図だったりしても、独特の気配を纏っている。
……面白い。

しかしこれ、魔王軍の大元帥から落ちこぼれ学生に転進、というと思惑あっての事ならまだ格好つくのですけれど、実際の様子を見てると……殆ど家出だよなあ(苦笑
気持ちはわかるんだけれど、拗ねてるようにしか見えない可愛らしさが透けて見えてしまう。魔王さまの思惑が、そもそもどうして人間サイドと戦争していたのか、などの理由もわからないので、どうして和平を結ぶつもりになったのか、という理由も全然想像……出来ないわけではないのだけれど、根拠となる情報がさっぱりだからなあ。そこは魔王さまの気持ちも察してあげなよ、とは言えないか。
僅かな登場シーンから窺い知る限りでは、どう見ても薄幸の病弱系美少女でしかない魔王さまなんだけれど、強力なカリスマ性とかリーダーシップがある方には見えないので、やっぱりケータがやり過ぎてしまったんだろうか。いずれにしても、魔王さまと最終目標のすり合わせ、みたいなのが出来てなかったのは確か。ケータからすると、魔王さまの為に頑張ってきたのに、少なくとも魔王さまが望んでいると思ってその方向に頑張ってたのに、突然ハシゴを外されてしまったのだから、まあ不貞腐れる気持ちはわかるんですよ。そこで、クーデターだとか本意を問い詰める為に殴りこみだ、とならないあたり健全なのか、子供っぽいのか。子供っぽく見えるからこそ、家出に見えちゃうんだけれど。
だいたいさ、あの条件ってどう考えても最初に条件を出された段階で条件クリアされてますよね?
ぶっちゃけ、後続出演のヒロイン二人ではちょっと条件クリアできてるとは思えない。色々あって、好感持たれだしているんだろうけれど、さすがにあの条件をクリア出来てるとは思えない。だとしたら、その条件クリアしてるのって、条件を提示してみせたあの人としか思えないんですよね。
そう考えると、拗ねてないで戻ってちゃんと話しあおうよ、と言いたくなるわけですよ。あの魔王さま、どうにも言いたいことをグッとこらえて胸に秘めちゃうタイプに見えるし。拗ねて実家に帰る、と言い出して飛び出そうとする男の子に対して、引き止めることの出来るようなタイプに見えないんですよね。でも、直接言わないけれど、何もしないわけではなくて凄く遠回しにあれこれしたり、アピールしたり、と面倒くさい人っぽいんだよなあ。和平だってさ、先に大元帥に言っとけよ、てなもんでしょ? それを、直接言わないで先に人間側と話まとめちゃって、結果だけ見せてハイ終わり、とかあれ問答無用で結果出して止まらざるを得ない状況を用意しないと、ケータに止めて、と言えなかったんじゃないかしら。
自分、そういう面倒くさいヒロイン大好物なんで、あんまり放置しないでかまってあげて欲しいんですけどねえ(苦笑

終始ギスギスしたままで、本当に追いつめられてから素の顔を剥き出しにしないと生き残れない状況で、やっとキャラが立ってきた学園の実力者たち。逆に、次からは最初から生死の境を一緒にくぐり抜けた戦友たち、としてある程度気心の知れた状態で始まるので、男女問わずキャラがたくさん出てきましたけれどけっこういい感じの仲間たちとして動けるんじゃないかしら。
その意味では、ライラが戻ってこれなかったのは地味に痛い気がする。学友たちを心配して危険も顧みずに戻ろうとしていたのに、あれだと一緒に死にかけた他のメンバーたちとちょいと差が出てしまうのではないかと。いい子なだけに、ちと心配。

竹岡葉月作品感想

蒼井葉留の正しい日本語 3   

蒼井葉留の正しい日本語 (ファンタジア文庫)

【蒼井葉留の正しい日本語】 竹岡葉月/タケオカミホ 富士見ファンタジア文庫

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ラノベ作家になるという夢を叶えるべく、高校進学と同時にひとり暮らしを決めた久坂縁。彼が新居である「鳩居寮」で出会った少女・蒼井葉留は、パッと見は可憐、中身は「辞書」と「正しい日本語」を愛しすぎる変人だった。「あのあの、久坂君。ここの、奥義“土龍天翔爆裂拳”とはどういう意味でしょうか」書き上げたばかりの原稿を真っ赤に校正され、中二ワードの意味を真っ正面から質問され、縁のライフは削られっぱなし!ラノベ作家(志望)と日本語少女のディクショナル・ラブコメディ、開幕です!!
あれ? イラストの人、カタカナになってるけれど、竹岡美穂さんじゃあるまいか。なんでカタカナ表記にしたんだろうか。作者と名前被るから? むしろ、竹岡姉妹の共同作品というのを前面に出した方が映えるでしょうに……て、あれ? 商業作品でこの二人が組んで出す作品ってもしかしてデビュー作以来!? その意味でも記念的作品なんですよね。
正しい日本語と言われると、どうしても構えてしまいます。これが正しい、と指摘されるというのは逆から見るとそれは間違っている、と言われているようなもの。しかし、数式のように決まった解答があるものならともかく、言葉というものは常に変転していくものであり、正しい日本語とはどの時系列的・地域的な起点を元にするかで全然変わってくるものであります。ところが、正しい日本語を主張しそれを正しいものとして声高に言い募る人々の少なからぬ数が、その起点を主観上にしか持っていないように感じます。言葉もまた、歴史。そして、言葉の正しさとは、どれだけ相手に自分の意図を、意思を、想いを伝えられるか、それに尽きるのではないでしょうか。
辞書をこよなく愛し、日本語という迷宮にどっぷりと頭まで浸かっている日本語愛好家の蒼井葉留。彼女は、決して凝り固まった「正しい日本語」の信奉者ではなく、また布教家でもありません。彼女の正しい日本語への愛は、排他でも共有でもなく、ひたすら個人的に愛好する事に傾いています。勿論、重度の愛好家らしく、話題には食いつきますし、ついつい口出ししてしまったり、人の文章を添削校正しちゃったりも我慢できずにしたりもしますけれど、決して自分の正しさを押し付けてくるわけではありません。言葉の歴史にも造詣が深く、言葉の誕生、意味の変遷についてもほぼ正確に網羅しているだろう彼女にとって、正しい日本語とは決して固定されたものではなく、久坂の創りだした中ニワードを好奇心たっぷりに掘り下げていったり、リア充などの新語に目を輝かせたりと、とても柔軟に変化と新規と受け入れていきます。
そんな彼女が、どうしても認め難く我慢しがたかった事とは、言葉に託された、込められた思いが間違って解釈されてしまうこと。ちゃんと正しく伝わらないこと。正しい日本語とは、きっと正しく伝わる日本語の事なのだ。
尤も肝心の蒼井葉留当人は、ポワポワとした天然風情ですぐに自分の世界に夢中になってしまうせいか、話をしても果たしてどれだけ伝わっているかわからない、というのは何とも微苦笑を誘われる為人なのだけれど。
でも、彼女の語る日本語は、とても健やかで雅で優しく柔らかい。帰国子女ということで、ライトノベル作家を目指しながらも決して日本語に長けている訳ではない主人公久坂にとって、彼女の日本語へのスタンスはとても新鮮で刺激的なんじゃないだろうか。とりあえず、当面彼女に校正と添削をしてもらうだけで美しく涼やかな文章を書けるようになるんじゃないだろうか。彼女の赤ペン添削は、指摘こそ多いものの一方的な否定は見当たらずとても柔らかいので、何というか抵抗感なく、感情的にならずに受け入れられると思うんですよね。彼女には、自分はこういう意図でこの言葉を使ったのだ、と従来とは違う使い方をしていても、ちゃんと説明すれば受け入れて貰えそうだし。そこで説明できない、恥ずかしい、抵抗感がある、というのは使う言葉に全力を尽くしていないようなものですしね。

学園モノの中でも「寮」を舞台にした作品というのは、年齢も違い人柄も様々で、普通の学校生活ではまず一緒に行動することのないだろう人たちが、同じ空間で共同生活を送るという意味で、部活モノとはまた違う雰囲気があるものだけれど、本作も順当に「寮」モノの味わいを醸し出しているので、先々が楽しみです。
なんか既に危うい話が聞こえてきているのは、気にしないもん!

竹岡葉月作品感想

もちろんでございます、お嬢様 3 3   

もちろんでございます、お嬢様3 (ファミ通文庫)

【もちろんでございます、お嬢様 3】 竹岡葉月/りいちゅ ファミ通文庫

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魔術でも、天恵でもない。この出会いこそ――奇跡。

ダニエルの一件以降、微妙にぎくしゃくしているアンジェリカと九郎。
そんな九郎の前に、本来の主、水芭様に瓜二つの女の子が現れる! 彼女について探るべく、九郎はかつての仲間、《九尾》の玉藻の力を借りることにするのだが……。一方アンジェは、このトウキョウに潜む『影』が、日に日に色濃くなっていることに気づく。平和が望まれたその記念日に、九郎たちに迫るものとは一体?
そして、アンジェの選択と九郎が出す答えとは――? 堂々の最終巻!
戦後の九郎たちの苦労を見ていると、【絶対可憐チルドレン】の超能部隊も、みんな無事で戦後を迎えたらこんな風に戦後の混乱期をそれぞれ力強く生きていたのかな、なんてことを思ったり。まあ天恵持ちと絶チルの超能力者では社会的な立場がだいぶ違いそうなので、同列に並べて見ることは勿論出来ないんですが。
今はバラバラに生計を立てている天恵部隊の面々だけれど、その心の奥には主である皇族、引いては直属の上司だった水芭に対する敬慕と忠誠があり、やはり彼らにとって戻るべき場所、在るべき場所は水芭の元、だったのです。たとえば玉藻なんか不器用なりに女優という夢に向かって頑張っていたわけですし、他の面々もなんやかんやと今の職場については思い入れもあったはず。でも、水芭が戻った時嬉々として彼女の元に集っていったんですよね、この人達。それは、結局九郎も同じでアンジェリカと『マグノリア・ホテル』に未練を残しながらも、水芭が掲げる平和への大志に身を捧げる覚悟を決めてしまうのでした。
仕方ないっちゃ仕方ないんですよね、この段階ではまだ九郎には水芭と仲間たちを振り切るだけの絆をアンジェリカたちと結べているとは言えなかったのですから。
確かに、アンジェリカが自分を死人と呼び、九郎たちから距離を置いてしまうだけの過去があったんですよね。正直、ここまでやらかしてしまっているとは思いませんでしたよ、彼女。てっきり、巻き込まれただけで家族同然だったニッポン人の女性を黒魔術で化け物にして兵器として殺してしまった父親の罪を、自分のことのように背負っていただけだと思っていただけに、まああれだけのことをしでかしてしまってたら、抜け殻みたいになってたのもわかるんですよね。九郎に興味を寄せながらも必要以上に踏み込むことを躊躇っていたのも、臆病とは言い切れない。でもまあ、何にせよ登場人物の掘り下げが全体的に足りてない気がするんですよね。アンジェリカの父親にしても、魔術師としての顔と父親としての顔のすり合わせがうまくいっていない気がするし、メインのアンジェリカと九郎の関係も踏み込んだものが全然なかったですし、紅緒に至っては彼女自身の事情と九郎たちの事情が一切交錯しないまま終わってしまいましたし。一連の事件の黒幕サイドにしても、全くその内側に入り込むことなく終わってしまったわけで……事態は大きく動きながらもその内側を垣間見ることなくずっと外側から傍観したままで終わってしまったような感じなんですよね。ちょっと打ち切り気味だった影響もあるんだろうけれど、戦後すぐというあの混沌とした時代に明治初期の開明的な空気が合わさったような良い雰囲気を生かし切れないまま終わってしまったなあ、という感想でした。いささか勿体無かったかなあ。

1巻 2巻感想

もちろんでございます、お嬢様 23   

もちろんでございます、お嬢様2 (ファミ通文庫)

【もちろんでございます、お嬢様 2】 竹岡葉月/りいちゅ ファミ通文庫

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天恵と魔術の違いを知れば、きっとそなたは、私を軽蔑する──。

兄弟子の凶行を阻止し、慌ただしいコンシェルジュ生活に戻った九郎。
今日も今日とて『L』なお嬢様方のお世話に邁進していたある日、アンジェリカの部屋の窓を突き破り、彼女の許嫁を名乗るピンクな刺客・ダニエルが舞い降りた!
あからさまに嫌な顔をするアンジェリカだが、彼女とダニエルには、幼い頃の、魔術にまつわる因縁が関係しているようで……。
それでも決して「ノー」とは言えない九郎に、忌まわしきアングリアの闇が迫る! 緊迫の第2巻!
第一巻が九郎たち敗戦国側の闇のお話なら、この第二巻は戦勝国側であるはずのアングリアの魔術師たちの闇のお話。戦争に勝った側とはいえ、その中でも魔術師という存在は決して中核をなす存在ではなく、むしろ歴史の進展に置き去りにされ埋没していく側の人間たち。戦争という大イベントを利用して再び表舞台に出ようとするものの、所詮は過去の遺物たち。外道の所業は歪みをもたらす。アンジェリカが幽霊としてこのホテルに滞在し続けているのもそうならば、彼女の婚約者であったというダニエルの有り様もまたその歪みの結果の一つなのだろう。
相変わらずなんでホテルなんだろう? という疑問符が付き纏う展開なんですけどね。前回と違って、九郎がコンシェルジュとして色んなお客様の要望を聞いて応えて回る、というお仕事ものとしての流れでもなかったですし。
アンジェリカが主体となる魔術サイドの話となるとホテルと全然関係なくなるんですよね、やっぱり。九郎や紅緒たちがやってることもホテルの従業員というよりも、むしろアンジェリカに個人的に使えている従僕、執事や侍女が通常業務から外れた特務としてのお仕事をやってると捉えたほうがしっくりくるような流れでしたし。

しかし、紅緒さんはいつの間に九郎のことそんなに気にするようになったんだ? というほどあからさまに態度に出ているわけじゃないんですけれど、プリシラのコメントを見てると随分と紅緒が九郎を気にかけているみたいな事を言ってるんだが、好感度あがるようなイベントあったっけ? そもそも、アンジェリカよりも紅緒の方が出自といい背景といい謎すぎるんですよね、この人何者なんだ?
時代的にも、単車乗りまわる女性というのは相当格好良いのは間違いないんだけれど。

ダニエルについては、まったく予想していなかったので意表を突かれた。ダニエル視点の回想がかなりの威力を持ってたということなんだろう。あれが冒頭からあったお陰で完全に観念が固定されちゃったんですよね。終わってみれば定番の展開なんだけれど、普通のライトノベル作家じゃなくて、竹岡さんという事も頭にあったんで、ダニエルがそのままダニエルであってもおかしくはない、と思っちゃったんだろうなあ。
ラストの展開はまさかのハッピーエンド!? と一瞬期待したのですが、そんな甘いわけもなく、たとえ奇跡だったとしても切なすぎるよ。
しかし、アンジェリカが自分を幽霊と主張しているのもあながち反抗や自棄的なものではないのかもしれない、という展開でしたね。確かに彼女は生きているかもしれないけれど、死んだ幽霊と何ら変わらない状態なのかもしれない。終わってしまっているという意味で。となると、副支配人がのたまっていた悪魔と渡り合える従業員募集中というのは、かなり自衛のための備えという悠長なものではなく、かなり切羽詰まった話なのかもしれないな。でも、アンジェリカ当人が幽霊と名乗っているのは、当人にやる気が無いというかもう諦めている素振りも見えるわけで、となると客が求めていないことを果たしてホテル側からサービスできるものか否か。ただ、まだ身を投げ売っていない点から、アンジェリカも諦めきっていないか、もしくは何かを待っているのかもしれないけれど。
何れにしても、まだ情報が小出しすぎて判断が難しい。ちゃんとシリーズ続いてくれるんでしょうね、中途半端は嫌ですよ?w

1巻感想

もちろんでございます、お嬢様 13   

もちろんでございます、お嬢様1 (ファミ通文庫)

【もちろんでございます、お嬢様 1】 竹岡葉月/りいちゅ ファミ通文庫

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負けて、犬になりました。

生まれ持った『天恵』でお国のために戦うことを夢見ていた鬼島九郎【キジマクロウ】。しかしニッポンは敗北、アングリアの属国となる。現実を受け入れられない九郎だが、かつての仲間たちに背中を押され、戦勝国アングリア人御用達の『マグノリア・ホテル』でなんとか働けることに。でもこのコンシェルジュって……何? 吹き荒れる攘夷の嵐! 『L』なお嬢様方の無茶振り!! そして夜ごと聞こえる幽霊の囁き?? それでも決して「ノー」とは言えないラブコメ、麗しく開幕!
……ホテル? なんでこの設定でホテルマンなんだ? いや、これがホテルのコンシェルジュとしての「お仕事モノ」だったらば別に何もおかしくないんだけれど……このホテルで求められている人材と、実際のホテルのお仕事ってかなり食い違ってますよね、これ。むしろお嬢様の設定周りやリチャードの語る求人要項からすると、むしろ「執事モノ」にした方がしっくり来る流れに思える。
確かに、ホテルの方が多種多様な「お客様」と、その人達が抱える事情に触れられ、それをエピソードなり主人公の糧とするなりの手管の広さに繋がりはするんですが……いや、これは二巻以降の話の広げ方次第か。ハラガン夫人のケースのように、この一巻でもちゃんとそうしたパターンはこなしているわけですし。ならば、今後より真剣にコンシェルジュのお仕事モノとして深化していくのかもしれないし、なんちゅうかこれ、竹岡さんかなり本気で長期シリーズというかでっかい歯ごたえのあるシリーズを書いていくつもりだ、という意気込みが随所から見受けられるんですよ。いつもの軽快な語り口こそ今まで通りではありますけれど、舞台設定が戦争に負け戦勝国の主権下に置かれてしまった敗残国。結局前線に立たないまま負けた実感もなく燻った想いを抱え込んでしまったまま何者でも無い、何もなし得ていないモノとして放り出されてしまった少年が主人公、という重たい設定周り。こうした安易に振り回せない舞台とキャストとを根底に置いて、じっくりと作品を築きあげていこうという向きが見受けられる。敢えて、お嬢様周りの情報を開示せず、また従業員たちの掘り下げも後回しにし、そもそもこのホテルが何の目的で運営されているかについても、ラストに幾分か匂わせるのみ、というのはまだこの第一巻がほんの序章、何も始まっていないスタートラインに立った段階であるのを示しているようなものですしね。
しかし、面白いことに作品の時代設定はあの焼け野原になった第二次世界大戦の敗戦直後に準じるもののはずなんですけれど、読んでいるとむしろ雰囲気は攘夷運動が盛り上がる幕末の頃だったり、西洋諸国の租界が隆盛を極めている頃の上海とか、そんな感じなんですよね。戦勝国のモデルがアメリカではなく、イギリスである事も要因の一つなのでしょうか。

敗戦を機に、幼いながらに国のためにと身命を注いできたそれまでの価値観が全部打ち崩されると同時に、自分という人間そのものの価値すらも見失ってしまったかのような喪失感に苛まれ、しかし生きるためには働かなければならず、なけなしのプライドを後生大事に抱え込みながらうつむいて歯を食いしばって働き口を求めていた少年鬼島九郎がたどり着いたのは、戦勝国アングリアが建てた高級ホテルのコンシェルジュという、お客様の相談事に応えるというお仕事。アングリア人たちの傍若無人と言っていい要求に、ノーと言わずに向きになって対応し続ける九郎は、そこで見失っていた自分の価値を……自分が何を失って、そこから何を求めようとしていたかを見出して行く事になる。成長譚、というには九郎の出発点がかなり世知辛いというか厳しい所にあるんだけれど、心折れそうな自分を守るためのものだった誇りが、九郎という少年の背中にスッと一本の芯を通して彼をまっすぐに立たせるものへと変わっていく、そんな少年の心根の鬱屈した曇りがコンシェルジュとして様々な人と交流することで晴れ渡っていくのを見るのは清々しい気分にさせられました。卑屈さを以てハイハイと人の言う事をただ聞くのではなく、プライドを以てお客様の要望に応える九郎くんの姿は、素直にかっこよかったです。
自らを死人と称するお嬢様の周辺事情が、どうも断片的に漏れてくる情報だけでも相当に不穏なものでもあり、また同僚の紅緒のちょっと桁違い過ぎる実力の背景も決して穏当なものではなさそうだし、と色々と明らかになっていくだろう次巻からがどう話が転がっていくのか、これは楽しみであります。

竹岡葉月作品感想

おおコウスケよ、えらべないとはなさけない! 2 3   

おおコウスケよ、えらべないとはなさけない! 2 (富士見ファンタジア文庫)

【おおコウスケよ、えらべないとはなさけない! 2】 竹岡葉月/奥村ひのき 富士見ファンタジア文庫

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「勝った方が、津賀昴介を自分のものにできる」6月、体育祭の季節。殿村クララが、2年前に消えた親友・天野井螢とそっくりな宮沢彗に、正々堂々と申し込んだのはそんなトンデモナイ勝負だった。勝手にネタにされて黙ってられない昴介だったけれど、この修羅場が予想もできない斜め上方向に発展!?そして昴介は、彗と螢をめぐる“たったひとつの真実”にたどり着く…。「…あまのい?天野井、なのか?」“究極の選択”ラブコメ。津賀昴介が選び取るのは、天野井螢と宮沢彗、はたしてどっちだっっ?―。
あれ? 随分と急いでたたんだ感のある展開で。これ、クララには涙を呑んで下がってもらうとしても、せめてあと一巻はあった方が良かったんじゃないだろうか。天野井螢と宮沢彗の二人にまつわる真相が明らかになったシーンでは、まさにここからがこの物語の本番だ! と高揚感を覚えただけに、そのあとなし崩しに収まる所に収まってしまったのはちと拍子抜けですらもあったわけで。
とりあえず、天野井螢と宮沢彗の秘密については、殿村クララが時期はずれの高校デビューを見せてくれた段階で、概ね予想がついたと言っていい。クララが意識的にあれほど自分のキャラクターを激変させることが適ったのですから、螢と彗が別人と考えるよりも同一人物と考えた方がまだ落ち着くというものです。
それでも、仮に同一人物としてもどういった形を真相に持ってくるのか、彼女が意図的にキャラを使い分けて真意を隠しているのか、それとも実は記憶喪失なのか、といった点については結論を導くだけの情報が足りなくて予想も定まりませんでしたし、さらに彗が昂介にブラフを掛けてきた時には、あれ?そもそも同一人物違うのか? と困惑させられました。特に、彗の一刺しはタイミングとしても最高の場面でしたからね。
実際の真相は、想像以上にヘヴィーでしたけれど。
でも、その重さ故か、なおさら螢と彗に逃げずに向き合う話になった時にはより歯ごたえのある重厚な物語になれた可能性が高かったんですよね。だからこそ、ここでなし崩しに終わってしまったのが残念に思うんですよ。まあ、その方向に進むのは相当に書く方もヘヴィな思いをすることになったんでしょうけれど。

螢と彗は違う人間である、別人だ。そう認識することによって。何より同一視したことで彗を傷つけてしまったことで、彗を螢の偽物ではない一人の魅力的な女の子と見るようになった昂介。それを見計らうようにして、戻ってきた螢。そして、代わりに消えてしまった彗。まるで時間を巻き戻して人物の配置を変えたように行われた、二人の少女の入れ替わり。前回と違い、その真実が明らかだっただけに、昂介のなかには再会の歓喜と、喪失への絶望が綯い交ぜになって渦巻いていたはず。ここからまさに、昂介にタイトルにあるような選択を迫るような展開が待っていたとしたら、相当に凄いことになっていたのになあ。惜しい。実に惜しい。ぶっちゃけ、そうなってたら、選べないからって情けないなんてとても言えたものではない事になっていたんだろうなあ。優柔不断で済むような話じゃなくなっていたでしょうし。
まあ、でもこのなし崩しの展開は、ハッピーエンドと言えばハッピーエンドで、イイっちゃ良いんですけどね。昂介だけが美味しすぎる結末で、このやろうと思わなくもないですがw
それにしても、クララがちゃんと舞台に上がらずに、舞台袖でバタバタと大騒ぎだけしてとっとと降りてしまったのも勿体なかった。誰も気づかないまま通り過ぎていってしまった感情は、無かったのと同じになってしまうんですかねえ。

おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!3   

おおコウスケよ、えらべないとはなさけない! (富士見ファンタジア文庫)

【おおコウスケよ、えらべないとはなさけない!】 竹岡葉月/奥村ひのき 富士見ファンタジア文庫

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「カップルとか見ると、蹴り倒したくなるよね」中学2年。津賀昴介が出会ったのは、物静かだけど重度の恋愛アンチな天野井螢。モットーは「恋バナには釘バット制裁!」。命知らずにも、そんな螢に惹かれていく昴介は、文化祭での告白を決意。けれどもその当日、彼女は姿を消してしまう―。「コースケのこと…好きなんです!!」高校1年。昴介の前に現れたのは、螢と見た目そっくり。でも、性格は正反対な宮沢彗という女の子。昴介に急接近してくる彗だったが―。そっくり過ぎて、どっちがどっちの螢&彗。間違えたらGAME OVER!?ここからはじまる“究極の選択”ラブコメ。
これは、確かにタイトル詐欺だよなあ。絶対に勘違いするよ。
中学時代の前半を野球に注ぎ込んでいたものの、怪我をきっかけに野球への情熱をなくし、打ち込むものもないまま何をするでもなく一日をダラダラと過ごすだけだった昴介が偶然出会ったのが、本好きの少女・螢。彼女に無理やり押し付けられた一冊の本をきっかけに、読書の楽しみに目覚めた昴介は彼女を中心とする本の虫仲間との交流を経て、螢に恋をしてしまう。

こっからの展開は、サラっと書かれている割に内容はよくよく見るとかなりヘヴィなんですよね。失恋も出来なかったという意味でも、昴介の傷心は大きく深くえぐるようなものだったはず。
そんな彼の前に現れた彗は、名前も性格も全然螢とは違うのに、その容姿は間違いなく螢そのもので、混乱の上に過剰に拒絶してしまう昴介の気持ちはよくわかる。これは、どう受け取っていいかわからないよ。螢には告白できず、何も出来ないまま唐突に居なくなられて、傷ついた心をどう慰めたらいいか分からず途方にくれているところに、螢とおんなじ姿をした別人が現れて、ニコニコと人懐っこく寄って来られた日には、受け入れるのも螢への気持ちを蔑ろにしているような気持ちになるし、かと言って拒絶するのは何の罪も関係もない彗への罪悪感が募るし、自分は何をやってるんだろうと自己嫌悪に陥ってしまう。まあ、思わず昴介は拒絶してしまうのだけれど、それでまた傷ついている昴介が何とも可哀想で。彼は何も悪くないのにねえ。そんな、別人だなんて割り切れないよ。
実際……これ、本当に螢と彗が別人なのかは明言されてないんですよね。
もしかしたら、もしかしたらだけれど、螢が彗という別人を演じている可能性もある。彼女が消えた理由を思えば、結果として昴介を始めとする友人たちにしてしまった仕打ちを思えば、彼らの前に螢として顔を出せなかった、ということも考えられなくはない。それでも、長く友達付き合いすれば絶対にバレると思うんだが。
何れにしても、螢はまだ彼女の事情に纏わる諸々が伏線として敷かれたまま明らかになっていないので、螢という人物が再登場するのは間違い無いと思うんだが、果たして彗と同時に出るか、はたまた入れ替わりの形で登場するかで真実の一端が確認できそうだと思うがどうだろう。

何れにしても、この一巻は完全にプロローグですね。まず、舞台が整えられたところで、話が動き出す前の段階。準備が済んだところである。
果たしてこの後、コウスケが迫られる選択とは何なのか。単純にどちらも好きになってしまったけど、どっちを選ぶ? みたいな二股清算の話なんかにはならないでしょうし。
ともかく、次の巻からが本番でしょう。螢と彗だけじゃなく、二人の存在に途方にくれているコウスケの背後で、密かに陽炎を立ち上らせているクララさんが色々とヤバい感じがほとばしりすぎてて、ワクワクドキドキw

放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝4   

放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝 (ファミ通文庫)

【放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝】 竹岡美穂/中山みゆき ファミ通文庫

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なぞかわいいアディの物語。百魔女外伝ついに登場!

カイゼル魔術学院【アカデミカ】を卒業すれば甲種魔術師になれて将来安泰! ……のはずだったのに、どこにでもいそうな平凡顔と、操りきれない強力な実践魔術のせいでとほほな毎日を送るジノ・ラティシュ。そんな彼は、見た目はちんまりした美少女なのに、中身は変態的に乙種魔術オタクな『乙研』部長、アディリシア・グスタフと出会う。そして、珍妙だけど穏やかな彼女との日々が、彼を日常から遠ざけることに……。アルトの妹アディの過去を描く『百魔女』外伝登場!
アディについては、本編で復活した後の言動から、それまでアルトが語っていた肖像と違って随分と食えない食わせ者、というのはわかっていたけれど、彼女の協力者であるネイバーことジノくんについてはちょっとした驚きだった。この子、思いっきり普通の男の子じゃないか。
本編で登場した時はえらくタフでクールな腕利きに見えたんだけれど、その実体はというと気弱なくらいの平凡で害のない、同じ部活の可愛い部長が気になる何処にでもいる年頃の男の子。
そんな彼が、マフィア絡みのショバの用心棒にまでなり、そんじょそこらのチンピラなど相手にならないくらいの強面にならざるを得ないくらいの窮地に追い込まれてたんだな。それほど、アディが追い込まれていた状況というのは切羽詰まっていたのか。
此処で描かれるのは、まだアディとジノが普通の学生として日々を謳歌していた頃の平和な時期のお話。
これは気のせいじゃないと思うんだが……アディリシアってジノくんのこと滅茶苦茶好きだよね? ジノ視点で描かれているので、アディはミルトン先生に夢中でジノ君のことなんてまるで異性として相手にしていない、体の良い小間使い扱いしているみたいに見えるのだけれど……これ、客観的に見るとアディはジノ君に物凄いアプローチしまくってるようにしか見えないんだが。最初のお話で、ジノがアディに恋してしまった、と思しきあのシーン。実はアディの方もあの時には完全にジノくんに転んでたんじゃないのかな。
三分間の狼少女なんて、特にアレでしょう。あの時のアディってどこまで正気を失ってたんだか、怪しいんですよね。兄貴が帰ってきた途端我に返るとか、都合良すぎでしょう。最初から、薬の効果なんかなかったか、殆ど触りしか効いていなかったと思ったほうが楽しすぎる。あのシーンなんか、恋人とイチャイチャしてたらいきなり家族が帰ってきたシチュエーションそのものだし。だいたい、なぜジノくんを隠す必要がある(笑 同じ部活のクラスメイトです、って紹介すればいいだけじゃない。少なくとも、アディが本当にそう思っているなら、あのシーンで慌てる必要はなんにもないんですよね。
そしてタイトルの狼少女。古来よりオオカミ少年とは嘘つきという意味を内包しているわけで……。
まあ此処でのアディの真相は不明かもしれませんけれど、次の話での嫉妬しまくるアディの様子や、意味合いによっては告白としか思えないジノの言葉に、心臓が止まりかねないほど動転した姿を見てればねえ、アディがジノ君の事をどう思ってるかはまるわかりでしょう。
デレまくりですよ!

でも、この娘の気合入りまくったところは、そんな惚れた相手を面倒に巻き込むことを厭わない所なのでしょう。いや、惚れた相手だからこそ一緒に居て欲しかったのでしょう。傍に居て欲しかったのでしょう。その意味では彼女はとても甘えん坊なのかもしれない。業の深い娘さんである。でも、男としたらそこまで頼られたら、頑張るしかないですよ。たとえ人生踏み外したって手放したくないものとめぐり合ってしまうって、不幸だけれど幸せだよね。
ジノ君はそんな自分の境遇や選択に自嘲はしていても、一切後悔はしていないご様子ですし、男冥利に尽きるんじゃないでしょうか。
次は再び本編に戻るようだけれど、これはまずネイバーことジノ君を応援してしまいそうだ。

1巻感想

百億の魔女語り 1.オトコが魔女になれるわけないでしょ。3   

百億の魔女語り1 オトコが魔女になれるわけないでしょ。 (ファミ通文庫)

【百億の魔女語り 1.オトコが魔女になれるわけないでしょ。】 竹岡葉月/中山みゆき ファミ通文庫

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全国制覇2回、MVP獲得。クローブでは敵なしの実績を誇るアルト・グスタフ。しかし彼にはどうしても欲しい最後の勲章がある――それは、カイゼル魔術学院の卒業証書。「甲種魔術じゃ競争率高くて即死。俺には乙種魔術の中でもどマイナーな魔女術しかない!」親友ナナイの呆れ顔を尻目に大戦の英雄・大魔女リリカの元で卒業実地研修を受けることになったアルトだが、待っていたのは3人の美少女と……!? ちょっぴりウィッチなファンタジーラブコメ!

「オトコが魔女になれるわけないでしょ。」なんてサブタイトルを掲げてますけど、男の魔女の話をカコに書いていたのを私は忘れてないぞ(笑
そもそも、竹岡さんの作品を読み始めたのは、件の【東方ウィッチクラフト】からですからね。そもそも魔女という言葉が日本で当て字されてしまったおかげで誤解されているが、本場欧州ではウィッチとは決して女性を指すものではない、という話を知ったのは、この作品からなのですよ。魔女の使う呪術、所謂ウィッチクラフトというものについての基本的な知識についても、この作品を読むまではまるで知らなかったですしね。ラブコメとして意外にも、魔女入門編としても大変楽しかった覚えがある。
そんな、魔女については一家言ある竹岡さんの、振り返ってみるとファンタジーって実は久々だったんですよね、これは意外。【東方ウィッチクラフト】のイメージがあったから、【シャップル】を経てもファンタジー畑の人というのが焼きついていてたんだなあ。

というわけで、肝心の中身なんだけど、詳しいところはネタバレの大どんでん返しに抵触してしまうのであんまり触れたくないんだけど、これ終わってみると主人公のアルトの立場というか、主人公としての在り方が想定していたのと丸っきり逆転してひっくり返てしまったのには随分と驚かされた。
いやね、あらすじ読んでのパターンだと、それまで自分が知らなかった世界に飛び込んだ主人公が、自分の得意のジャンルを活かしつつ、固定概念を打ち砕かれながら新たな見地を得つつ、視野を広げて成長する話、というパターンに普通は行くはずなんですよね。実際、ほんとに終わりの終わりまでそう信じて疑わない流れだったんですよ。それが、終わってみると確かに主人公の見識は広がり、魔女たちとの生活を通じて、彼の中に凝っていた問題を解消する知見を得ることになってはいるんですが、問題は結末を見るとこれが主人公を成長させ閉塞を突破させる話、では無かった事に気付かされるんですよね。
それどころか、エピローグにたどり着いてみると、むしろ彼に新しい世界を開いてみせる役割を担っているはずだった、魔女のエーマの方が本来主人公が立っているはずの立場にいつの間にか移動しちゃってるんですよ。
多分、二巻では完全に二人の立場は入れ替わっているはず。このシフトチェンジは上手い、というか面白かったなあ。

どれだけ普段から親しみ益を与えていても、いざ変事があれば真っ先に疑われて排斥の対象になってしまう。魔女というオカルトの存在に対する田舎の人間の偏見と固定観念については、もっと陰惨に拗らせることは可能だったはず。それまでの信頼関係がトントンと書き割りが倒れるみたいに簡単に崩れていく、あのぞっとするような安易な人心の変転の書き方を見てしまうとね、やろうと思えばやれたんだろうなあ、と思えるんですよね。まあ、作品の趣旨と違うから、あっさりと対抗してましたけど、ちょっとそっちのネガティブな方向の話も怖いもの見たさで見てみたかった気もする。
あと、魔女リリカがあれ、というのはどうも怪しい気がするんですよね。幾ら何でも猿すぎるだろう(笑
他に並ぶものなし、と謳われるほどの魔女を、果たしてそう簡単に猿にしてしまえるような同格の魔女がいるのかどうか。あの説明はどうも怪しいんですよね。それに、一番上の姉弟子のファニー。彼女、どうも出来すぎのような気がするんだよなあ。彼女のやってることって、弟子の範疇を逸脱しているような……うん、そうだよなあ。多分、そういう事なのだろう、と予想する。

SH@PPLE しゃっぷる 94   

SH@PPLE  ―しゃっぷる―(9) (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE しゃっぷる 9】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

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双子の入れ替わりラブコメディもこれにて完結。
あー、やっぱりこうなってしまったか。この結末はハッピーエンドなんだろうけれど、個人的にはあの失恋の先の物語を読みたかった、というのは7巻の感想でも書いたところ。苦い痛みの先に育まれていく新しい愛情、というものも読んでみたかったんですけどね。と、みっともなく愚痴ってしまうのは、やはり鳥子さんがあまりに痛々しい有様になっていたからなんでしょう。
結局、雪国は最後まで自分を想い信じてくれた人たちを傷つけ続けてしまったわけだ。それを許してもらえたのは彼の人徳なのだろうけれど、彼が自分のエゴで鳥子にも典子にも蜜にも最後まで真正面からガチンコで勝負する機会を与えなかったのは疑いようも無い事実。たとえ知り合うきっかけが彼ら姉弟のエゴがなければそもそもなかったのだとしても、途中でなんどもちゃんと向き合う機会はあったはずなのに、それをズルズルと引き伸ばし、目を逸らし続けた結果が蜜の将来をも危険に追い込んでしまったのだから、正直言って私はこの雪国くんとカッコイイとは最後まで思えなかったですね。ほんと、ヒドいやつだと思うし、彼のやらかしたことは何から何まで認められない気持ちです。
でも、そのみっともなさは大いに共感と愛おしさを感じるとことでした。嫌いになれない、憎めない、そのしょうもない踏み外しっぷりには、なぜだか親しみすらをも感じてしまう。うん、そこが彼の人徳なんだろうなあ。

一方で、芝目会長の自身の体たらくと失敗へのきっぱりとしたけじめのつけ方には背筋が伸びました。この人は何だかんだと自分のこと、舞姫のこと、事の良し悪しや自分たちの行動の及ぼす影響など、実に正確に認識しているんですよね。だからこそ、自分が超えてはいけない一線を私利私欲のために超えてしまったことが許せなかったんだろうなあ。いっそ、高潔と言って過言ではないほどの振る舞いには、この人もしかして舞姫には勿体無いくらいの人なんじゃ、とすら思ってしまったw
でもまあ、このシリーズが終わって何が一番良かったって、会長と舞姫がなんとかイイ感じになってくれたことだよなあ。雪国たちよりもむしろ、舞姫たちの方が気に掛かっていた身とすれば、この結末こそハッピーエンドと言っていいのかもしれない。
まあ、意外なことに会長がおろおろと狼狽えるのはデフォとして、案外舞姫の方も大変そうなのは、ちょっとざまあみろと思ってしまった。でも、ああいう態度をとれるというのは自分に自信があるからなんだろうねえ。自分以外に靡くわけがない、と思ってそうだよなあ無意識にw

読み返しても、鮮烈な印象として残るのは鳥子のメールの内容だったり、典子の雪国への痛切な一言だったりと、ヤッパリメインヒロインよりも失恋することになった二人の方が存在感にしても魅力にしても大きかったような気がします。鳥子さんは打ち込むものがあるからまだしも、典子さんは色々としがらみが多そうで大変そうなんだが、それでも二人にはこんどこそ、失恋を乗り越えた、痛みの先にある力強い幸せを手に入れて欲しいところです。

そういえば、裏表紙のあらすじ。帯に書かれている部分と帯に隠れた部分、内容が違ってるんですが!? 色々と最後まで仕込んでるなあ。

6巻 7巻感想

SH@PPLE しゃっぷる 74   

SH@PPLE―しゃっぷる―(7) (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE-しゃっぷる- 7】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

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ああっ、こうなっちゃったかーーっ。これはもう、タイミングが悪かったとしか言いようが無い。もしくは、運命的とすら言っていいのかも。お互いに好意を抱きあい、それを両者がちゃんと誤解無く知ることが出来た。それは歴とした両想いのはずなのに、それでも恋が成就しない事はあるんだなあ。いまさらのように、この作品がラブコメであると同時に繊細でガラス細工のように脆く美しい思春期の男女の恋情の機微を描いた青春恋愛劇だというのを思い知らされたようである。
然れども、雪国と蜜の恋路が交わらなかったのは、タイミングが合わなかったのであり、舞姫の余計な手出しがあったからこそなんだけれど、そもそも雪国が舞姫に変装して女子高に忍び込むというこすっからい手段を取った事がそもそもの原因なんですよね。結局彼は自分から自分の正体を明かすことなく最後まで来てしまった。自分が何をしてきたかを言わないまま、自分の想いだけを告げてしまった。そこに、この失恋の要因が横たわっている。
でも、哀しい事にその卑劣ともいえる手段を実行に移さなければ、二人の距離はそもそも縮まることすらなかったとも言える。その手段を実行に移したからこそ、失恋まで行けたのだとも言えてしまうのである。なんとも、ココロ苦しい話じゃないか。
となると、彼の一番大きな失敗はやはり、告白の順番を間違えた事なんだろう。蜜を信じて、自分のすべてを曝け出す事が出来なかった事がそもそもの失敗だったのだろう。残念でかわいそうだが、やはり自業自得だったのだ。

意外だったのが、正体が露見した際にそれほど大騒動にならなかったことか。主要人物にしかバレなかったとはいえ、蜜にしても胡蝶の宮にしてもわりとすんなり受け入れていたのは驚きだった。もっと怒ってもいいと思うのに。雪国と舞姫が結果的に何度も入れ替わりを繰り返すことで彼女らの心を弄んだ事は紛れもない事実なのに。
舞姫も今回は酷かったというか、やらかしちゃったよなあ、これは。舞姫のブラコンが原因と言うより、これは舞姫が恋というものを知らないからこそ無思慮に行えてしまえた暴挙というべきなんだろうけど。だからこそ、あそこは会長が止めておかないと。手伝ってどうするんですかー。恋する少女を応援する魔法使いとしては、これまた致命的な失敗を犯してしまったものです。薄々間違いを悟ってはいたみたいだし、普段の彼ならこういうミスはしないと思うんだけど、誰かに恋する女の子ではなく自分が恋する女の子に目が眩んでしまったが故の錯誤ということか。

そして運命的とも言える、ラストの鳥子との遭遇。この展開にはアッと驚かされると同時に、ガツンと頭をぶん殴られたような衝撃に襲われた。ここで、あんな劇的な失恋があった直後に、こういう展開を持ってくるかーー。普通の失恋の後なら、ただの噛ませにしか見えないところだけれど、これは正直どうなるかまったくわかんなくなってきた。
もしかしたらこの作品、こっから素晴らしい失恋の物語になるのかも。素晴らしい失恋の物語って変な言い回しだけど、ただの失意とネガのスパイラルじゃなくて、失恋もまた人を成長させる大切な経験であり、また恋というものが素晴らしいものだと実感させてくれるような、そんな話という意味での、失恋の物語が始まるんじゃないのかなあ、と思ってみたり。

今回、誰しもがあたふたとみっともなくおぼれていた中で、一人胡蝶の宮の凛として優美な立ち振る舞いに、心奪われました。言わば、この人こそが失恋第一号なんだよなあ。雪国への想いにキッパリと決着をつけたこの人の余裕と優しさ、温かみ。一回り人間が大きくなったような柔らかな存在感は、弱りきった周りの人たちを包み込み、行くべき道を見失った子らの背を、毅然と支え、そっと押すその姿。今、間違いなく一番魅力的なのはこの人ですね。


6巻感想

SH@PPLE ―しゃっぷる― 63   

SH@PPLE(6)  ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE ―しゃっぷる― 6】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

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あはは……待て。ちょっと待ってくれ。本気で訳がわからんくなってきた。
胡蝶の宮に雪国のフリをして恋人役を演じてくれと懇願されてしまった舞姫に変装した雪国。自分が誰だかわからなくなってまいりました、などと暢気に仰られていますけど、読んでるこっちもそろそろ混乱が激しくなってまいりましたよ。
当初は良かったんですよ。雪国は舞姫の格好をして女子高に、舞姫は雪国の変装をして共学校に。しばらくの間は入れ替わったまま固定で話が進んでいたから、混乱せずに済んでいたのですが、途中から一冊の中でも頻繁に雪国と舞姫が入れ替わったり元に戻ったりを繰り返すようになったので、訳が分からなくなってきたんですよね。
蜜にしても、胡蝶の宮にしても、加えて烏子にしても、果たして舞姫に変装した雪国が好きなのか、雪国に変装した舞姫を好きになってしまったのか、はたまた雪国本人が好きなのか、舞姫本人が好きなのか。
その辺の境界が不明瞭になってきてしまって、いったいどうなってるの!? という状態になってきてるんですよね。
これって、彼女たちにしたら、ひどい話だと思うんだけどなあ。前々から思ってたことだけど、雪国はこれ、相当罪作りなことしてると思うんですけどねえ。彼がちゃんと自分の好きな人と向き合おうとしなかったことで、彼女たちは気付いていないにしろ、自分の恋心が誰に向いているかもわからなくなっている上に、その相手と相対すら出来ていないわけですから。

と、雪国の不甲斐なさにやきもきする一方で、舞姫の方はわりと明瞭なんですよね。なんで本人が自分の恋心も自覚していない彼女の方が明快なのかはほんとに不思議なんですが、部長はヘコたれてないで、もっと頑張って押すがよいですよ。絶対脈あるから。

で、肝心のヒロインズの恋模様なんですが……状況だけ鑑みると、メインヒロインの蜜の動きがあまりにも鈍すぎて、ほとんど胡蝶の宮が全部持ってっちゃってる状態なんですよね。これ、本気でヒロイン交代しても仕方無いくらいに。もし雪国が蜜にお熱じゃなかったら、簡単にひっくり返っちゃってますよ。
ただ、蜜の方も地味にですけど、鳥子と交友が生まれる事で面白い事になりそうな気配が。考えてみると蜜って、周りにちゃんとした理解者って殆ど皆無と言っていいほどいなかったんですよね。その貴重な例外が舞姫に化けた雪国だったわけですけど、このおバカは蜜に夢中なくせにその心底にまで踏み込むような勇気ある一歩は踏み出せずにいるせいで、蜜は相変わらず孤立しがちだったわけで。だいたいあの側用人の清野さん、あの人からしてお嬢様のことまるっきり理解してない在り様なんだもんなあ。あの人、悪意こそないけど、ぶっちゃけ酷いです。
そんな中、事故気味に鳥子に本音をぶちまけてしまい、なんだか本音で言い合えるような関係が生まれかけているような気配。まあ、この場合、割りを食うのは鳥子の方なんだろうけど。

“文学少女”と神に臨む作家 (上)4   

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)

【“文学少女”と神に臨む作家 (上)】 野村美月/竹岡葉月 ファミ通文庫


ついに“文学少女”のラストエピソード。なんだけど……これは心葉が幾らなんでも可哀想すぎる。
というか、もう読んでて腹立って腹立って仕方なかったですよ、今回は。なんで心葉がそこまでされなきゃならないんですか。どいつもこいつも勝手なことばかり言い腐って(激怒
遠子先輩も、そりゃないよ。心葉傷つくよ。心葉が利用されたと思うのも仕方ない、というか客観的にはそうとしか見えないじゃないか、これは。むしろ、もっと心葉は遠子先輩に怒りや失望を感じてもいいと思うくらいに。
だいたい、小説を書いてほしいなら自分で直接そう言いなさいよ。言った? あんなの誤魔化しじゃないか。自分の想いも何一つぶつけず、佐々木さんに手をまわして、書かせようとするなんて。
それで、断られたらあんな詰め寄り方して……。
もし、彼女に直接語れない何かがあったとしても、頼めない事情があったのだとしても、心葉の立場からすればそんなのは勝手でしかないじゃないですか。もしそれが心葉のことを慮ってのことだったとしても、それは遠子先輩の独善でしかないのじゃないだろうか。このあんまりな状況を見れば、そう思わざるを得ない。
まあ、今回それ以上に外道なのが、流人の野郎なのですが……思い出したらまた腹立ってきた。今回、本気で頭来てますよ、私。
ハッキリ言って、心葉には小説を書くべき理由が一切見当たらないんですよね。書かずにはいられないという欲求も理由も本能も業も、何も見当たらない。もし、何か一つでも心葉の中に、書きたい、書かなくちゃならない、という想いが、敵意や憎しみ、書くという行為への強い強い感情のかけらでもあったなら、まだわかるんですけど。
彼の中には、それらしきものは見当たらない。少なくとも私の読解力では、見当たらなかった。
だったら、彼が小説を書く必要がどこにあるのか。書かなくていいじゃないか。書かなくていいよ。
美羽も、ななせも正しい。
とにもかくにも、流人のやり方はあまりにも酷過ぎる。そんなやり方の果てにもし小説が書かれたとしても、それはどんな味のする小説になるのだろう。ヘドロのような、重油混じりの海水のような、吐しゃ物を煮詰めたような、グロテスク極まりないものになるのではないだろうか。
そんなものを遠子先輩に食べさせようというのだろうか。

……なんかもう、今回はえらい感情的になってしまった。ものすごい嫌な気分です、はい。
 

7月8日

南野 海風
(カドカワBOOKS)
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神無月 紅
(カドカワBOOKS)
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千月さかき
(カドカワBOOKS)
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アルト
(カドカワBOOKS)
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神山 りお
(カドカワBOOKS)
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港瀬 つかさ
(カドカワBOOKS)
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7月7日

FUNA
(SQEXノベル)
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佐賀崎しげる
(SQEXノベル)
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葉月秋水
(SQEXノベル)
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ももよ万葉
(SQEXノベル)
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7月6日

硯昨真
(宝島社文庫)
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7月5日

にゃんたろう
(ドラゴンノベルス)
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八華
(ドラゴンノベルス)
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二八乃端月
(ドラゴンノベルス)
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7月4日

レオナールD
(一迅社ノベルス)
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松本直也
(ジャンプコミックス)
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稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
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藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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yatoyato
(ジャンプコミックス)
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土田健太
(ジャンプコミックス)
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橋本悠
(ジャンプコミックス)
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辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
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伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
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三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
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田中靖規
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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堀越耕平
(ジャンプコミックス)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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神江ちず
(角川コミックス・エース)
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路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
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蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
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三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
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7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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ぎんもく
(FUZコミックス)
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晩野
(FUZコミックス)
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明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
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森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
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黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
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大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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