紅緒

数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 ★★★  

数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。 (電撃文庫)

【数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。】 長田信織/ 紅緒 電撃文庫

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頼れるのは数字だけ! 読めばちょっとだけ『かしこさ』が上がる(!?)、救国戦記ファンタジー!
小国ファヴェールの王女・ソアラは悩んでいた。隣国との緊張が高まり、戦争の気配がちらつき始めた今、国力が低い自国を守るにはどうすればよいか。父王は病に倒れ、頼みの綱の家臣たちも、前時代的な「戦いの栄誉」ばかりを重視し、国を守る具体案を誰も持たないまま。このままファヴェールは滅ぶのか……。しかし、そんな時、彼女の前にある人物が現れた。《ナオキ》――後の歴史に《魔術師》の異名を残したその青年が扱う『数字』の理論と思考は、ソアラが求めた「国を救うための力」だった……! 異能ナシ、戦闘力ナシ、頼れるのは2人の頭脳だけ……! 理系青年と、敏腕王女が『戦争』という強敵に挑む『異世界数学戦記』、ここに登場!
学者に政治が出来るか! 戦争を仕切れるか! 理論を現実は違うだろうが!!
と、言いたくなるのが心情ってものです。数式で実際の戦争を望むように動かせるなら、こんな簡単な話はない。
だからこんな数式だよりの戦争指導なんて、理論倒れになるだけだ、非現実的だ……と、思いたいですよね。
でも、実際は。実際は人が思う以上に数字というのは絶対的で、数字によって導き出された法則はゆるぎがなく、数字によって出された結論は間違っていないのです。
そう、数字は圧倒的なまでに正しい!! 
戦争における数字もまた絶対的で、複雑で入り組んだ近代に至る時代以降の戦争になればなるほど、その複雑怪奇な現実を理論づけて紐解いていく数式というものは威力を発揮することになるでしょう。
WW兇澆燭い柄輓論錣覆鵑討發里呂修虜任燭襪發里如▲▲瓮螢やイギリスなどの数字に基づいた戦争指導、国家運営の徹底ぶりは身震いするほどのものがあり、極論すれば日本などは数字の扱い方においてこそ圧倒的な敗北を喫した、と言っていいのかもしれません。
しかし、だがしかし、絶対的に正しいはずの数字が戦場を、戦争を、国の行く末を完璧に導いてくれるかというと、そうは問屋がおろさない。数字と現実にはどうしたって齟齬が生まれてきてしまう。数字は絶対なのに、それはなぜなのか。
簡単である。数字を扱うのが、数式を担うのが人間だからだ。その数字によって導き出された方程式に従うのも運用するのも人間だからだ。そしてなにより、数式に代入すべき情報を取り扱うのも人間だからである。
どれほど数式が完璧であっても、その計算式において本来あるべき数字が欠けていれば、答えはファジーになってしまう。近似値になっても、絶対的な正解とは言えなくなってしまう。足りないどころか間違った情報という数字を入れてしまえば、絶対的に間違ってすらしてしまうのだ。
そして、現実における情報というものを、まったく逃すことなくすべてを完全に収集して計算式に投入することは不可能だ。どこかで、齟齬が出る。間違いが起こる。足りない部分が出て来る。
そしてなにより、人の心の動きを数値化するのは非常に難しい。
戦争をやるのは機械ではない、人間である以上、すべてを計算し切るのは困難に等しい。面白いことに、人が集団になるとそれはそれで、理論化して式を以って制御できなくもないみたいなのだけれど。
でも、それが個々人の心情となると、果てのないものになってしまう。
本作はこれ、意図的にそのへん、取り上げているのかいないのか、微妙に判断しづらいところがあるんですよね。
いやうん、王女ソアラとナオキが見事に人心の掌握に失敗した上に、その可能性をまったく計算しておらず、結果として当初の予定と目的が盛大に破綻してしまったのをみると、きっちりそのあたりの理論と現実の齟齬についてスポットをアテている、とも思えるのですが、それにしてはソアラにしてもナオキにしてもあんまり反省している様子が見えないというか、自分たちの言動がまったく周りの人間の気持ちを慮ってないどころか、無神経極まるやり取りで踏みにじっていたのを、さほども省みていないようなのが、こいつら本当にわかってるんだろうか、と不安にさせられるんですよね。理論を確立するのが学者でしょうけれど、その理論の通りに人を動かすのが、指導者ってなものでありましょうに、それにけっこう失敗してるっぽいんだよなあ、この二人。
正しさは、人を付いてこさせる要因にはなり得ないのだ。正しさで殴っても、人は何も納得などしない。たとえ理解したとしても、受け入れるとは限らない。
ソアラ姫なんて、冒頭で散々古参に家臣たちのヘイトを溜めまくってましたもんねえ。お前たちは間違っている、と辛辣にダメ出ししておいて、でも自分は代案を出せない、というのなんか、なんやねんこいつ、ってなるに決まってるもんなあ。
ナオキの登用の仕方なんて、奸臣の侍らせ方の最たるパターンで、最悪もいいところなんですよね。あ、この国もうあかんわ、と普通なら思っちゃうくらい権力の濫用で。ナオキもその辺に関しては極めて無頓着ですし。仕方ないんですけど、彼の場合学者で学生で一般人で、政治だのなんだのとまったく縁のない人生でしたしね。
いやしかしもうこれ、わざとなんだろうか、と悩む悩む。これらの問題が、まったく放置されているのなら書いてる側が彼女らのそれを問題として認識していないのか、とも思うのですけれど、実際は彼らの自覚のない問題点がわりと彼らを躓かせ、すっ転ばせる要因にちゃんとなってたりするだけに……、でもやっぱり当人たちはその問題をなんとかクリアしたり、違う方向から解決したりする一方で、肝心の問題点についてはやっぱり無頓着っぽいままなのが、わざとそうさせているのか気になるわけで。
これ、続くとしたらもっと途轍もない大失敗を二人がやらかしてしまう伏線なんだろうか、うむむむ。
とりあえず、敗戦を覚悟して受け入れて最後の思い出づくりに別の覚悟キメて勝負下着キメてきた女の子を、その格好のまま一晩中泣くまで計算させるという鬼畜な所業をしているようでは、人心を掴むとか難しいよね!

長田信織作品感想

友人キャラは大変ですか? 3 ★★★★   

友人キャラは大変ですか? 3 (ガガガ文庫)

【友人キャラは大変ですか? 3】 伊達康/紅緒 ガガガ文庫

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その結婚、待った!!

俺の名は小林一郎。本物の主人公・火乃森龍牙の親友だ。

【第二部】終了後、唐突に持ち上がった蒼ヶ崎さんの縁談。

相手の名は、月見里(やまなし)朝雄(あさお)――通称「アーサー王」。央明高校の現生徒会長にして、巨大な剣術道場の跡取りらしい。
たいそうな設定だが、こっちは世界を救うメインキャラ、それもヒロイン三巨頭の筆頭・蒼ヶ崎怜である。釣り合わないにもほどがある。
だというのにこの野郎、

「いいかい怜、道場経営とはビジネスなんだ」
「今のままでは、蒼ヶ崎道場に未来はない。」
「女だてらに今より強くなってどうする?」

ゲストキャラのくせに調子こきやがって……メインキャラへの無礼千万、お天道さんが許してもこの小林一郎が許さねぇ!
当然のごとく結婚阻止に動く俺たちだったが、道場vs道場のごたごたに巻きこまれることになり――?
サブストーリーは突然に、大人気助演ラブコメ第3弾!

第三部からは本編から少し外れてヒロインたちにスポットがあたる番外編だー、と嘯く一郎だけれど、当人も半ば覚悟していたとおり、そんなサブシナリオで話が収まるはずがなく。あっちゃこっちゃに話が飛び火し拡散していき、案の定一郎のシナリオコントロール下から逸脱していってしまうのである。
もうこの期に及んで、まだ龍牙のモブ友達ポディションに戻りたい、とあがいているあたり往生際が悪すぎるのだけれど、時折訪れる一般人の親友ポディションとして振る舞えるチャンスのときの一郎のハッチャケっぷりというか、あのノリノリで演じている楽しそうな様子を見ていると無駄とは知りつつも、まあ頑張れと思ってしまわないでもないのである。
まあ無駄なんだけれどね。
一郎くん、ちゃんと自分が人を自分が当てはめた役回りで見てしまって、その人自身を見ていない時がある悪癖について、ちゃんと自覚している上に、いざとなると自分の願望は後回しにしてその時の最良の選択、敵味方を問わず窮地や理不尽な状況に追い込まれた時には、それを覆す行動を取ってしまう以上、どうやったってモブで居られるはずがないのよね。その意味では、龍牙はともかくとして、怜さんたち本来のヒロイン衆も男を見る目はあるんだよなあ。とはいえ、やっぱり一番一郎のヒロイン適性が高いのって、キャラ的にも立場的にも魅怨が圧倒的なんですよね。登場したときの二巻での出っ端特有のインパクトに収まらず、この3巻でも一番美味しい立ち回りしていたのって、魅怨ですからねえ。怜さんの好敵手という役回りといい、一郎の家族、殆ど嫁みたいな現状といい、圧倒的なんですよ(二回目)。三姫+てっちゃんとの家族なやり取りが馴染みすぎていて、横入り不可能なんじゃないだろうか。
これまで懸案だった、龍牙が実は女の子なんだけれどヒロインたちはそれを知らない、といういびつな状況にも今回盛大に穴があけられましたし、むしろ怜さんに龍牙の女の子バレとなったあとの二人の距離感の急激な接近、一気に仲の良い女友達になれたのを見ると、他の二人にも早いところ教えた方がこの正義のミカタチームってしっくりするんじゃないだろうか。今のところ、どうしても龍牙と他のヒロインたちに秘密が介在する分、距離感がありましたからねえ。
しかし龍牙、この娘褒められなれてないというか、無邪気に好意を向けられることに慣れてないのか、姿形は一郎そのものとはいえ、ちゃんとトウテツとわかっている相手に積極的にアプローチされて、案外まんざらでもなさそうな対応だったの、この娘チョロすぎて心配である! でも、トウテツと龍牙って、好きな相手への誰かクビにリードつけて捕まえとけよ、と言いたくなるような狂奔っぷりを見ていると、わりと同類なんですよね。実は相性いいんじゃないだろうか。双方向になったら、とんでもないバカップルになりそうなんだけれど。

さすがに今回は魔神は登場しなかったものの、既にキュウキは復活して暗躍しているということなので、次回は早速それがらみの暗謀絡みの話になるのかしら。なんかもう既に一人、圧倒的に怪しいのがいるんですよね。肝心な時にいつも用事があっていないあの人とか……w

1巻 2巻感想

友人キャラは大変ですか? 2 ★★★★   

友人キャラは大変ですか? 2 (ガガガ文庫)

【友人キャラは大変ですか? 2】 伊達康/紅緒 ガガガ文庫

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【第二部】一郎、魔神と友達になる!?の巻

【~前回までのあらすじ~】
俺の名は小林一郎。“本物の主人公”火乃森龍牙の親友だ。
龍牙の衝撃の事実を知ったことで色々あったものの、それでも俺たちの友情は盤石、まさにベストパートナー、ベストフレンドシップを築いていた。

なのに、何故こんなことに……。

「旦那はいいなぁ。俺も龍牙たんとイチャイチャしたいなぁ」
「どんな魔神だ! お前はラスボスとしての矜恃を持て!」

第一部のラストで、なんの変哲もない友人キャラ(俺)に取り憑いた魔神トウテツ。ラスボス四凶の一人。
こいつがまさか、龍牙のファンになってしまったのだ!!

「何でしたら残りの四凶、俺がやっちまいやしょうか? 使徒たちも殲滅しやしょうか?」
「どんな超展開だ! おかしいだろ第二部!」

しかもこの魔神トウテツ、俺とそっくりの外見をしているのだ。こんなやつに自由に出歩かれたらたまらない。
ラスボスとして、ちゃんと龍牙に倒してもらうしかねえ。そして、俺は友人キャラに回帰するのだ!!
ナニやってんだこいつ、ほんとなにやってんだ!?
最高の主人公キャラとして見込んだ龍牙の、親友キャラとしてのポディションを確保するために暗躍していたら、実は龍牙が女の子で何故か恋人ポディションに収まってしまって、龍牙のヒロインとなるはずの女の子たちとも個人的に仲良くなってしまって、最後にラスボスとの対決にまでクビを突っ込む羽目になり、元の友人キャラに戻るために四苦八苦してた一郎。
いやもう無理だろう、とかすでに一巻の段階で「なにやってんだ!?」という暴走っぷりを見せていたのだが、今回に至っては友人キャラに戻るためにやる気がないラスボス・トウテツに代わって本気でラスボスキャラとして龍牙たちを陥れるために暗躍することに。って、一巻よりもエスカレートしてアホなことをはじめる一郎。モブキャラになろうとするがあまりラスボスになってしまうって、遠回りすぎて意味がわからん!
しかし、同化してしまった魔神トウテツがこれなかなか良いキャラをしていて、飄々として軽妙洒脱な粋なキャラなんですよねえ。龍牙に惚れてしまってラスボスとしての役割を放棄はしているんですけれど、一郎のことを妨害することもなく、なんだかんだと手伝ってくれるしその意を汲んで色々とフォローしてくれるわ、自分に対して結構ヒドイ扱いを受けながらも、笑って身を犠牲にして一郎の望みを叶えてくれようとするわ……あれ? 日常サイドのそれじゃないけれど、これってトウテツ、立派に親友・相棒ポディションじゃないの?
前回登場した魅怨に、長女の呪理、末妹の忌綺が加わって三姫となった敵サイドの魔物たちも、なんでか一郎と同居することになって、ヒロインたちそっちのけでアットホームな家族モノのストーリーが展開しだしてるし。
いや、実際魅怨とか、龍牙含めてヤンデレ入ってる物騒なヒロインたちよりもよっぽど家庭的で献身的で情熱的で、とお前がメインヒロインだったのか!! というくらいの正統派ポディションで、もうこれキャラポディションが錯綜しまくって意味わからんことに。いや、一郎が主人公という視点に固定されれば一気にスッキリするはずなのだけれど、この男はあくまで龍牙を主人公に置きたい上に本人はラスボスとして暗躍するものだから、当人の中でもかなりこんがらがってわけわからんことになってるフシがあるw
でも、中盤状況が一郎の制御を離れて一気に加速してしまった時に、テッちゃんことトウテツの覚悟決めた心意気に一郎が打たれて、思いを改めてからのそれは熱かった。一番重要視していた友人キャラへの回帰を放り投げて、テッちゃんたちと最後まで【第二部】を演りきってやるぜ、と開き直るわけだけれど、トウテツたちと胸襟を開けて、本心からワイワイと賑やかにやりあってるの、ほんとの友達同士みたいで良かったんですよねえ。
龍牙たちとだと、どうしても隠し事があったり本心を隠して、ということが多いだけに、もやもやする部分も多々あっただけに、こうして振り切ってる一郎を見ていられるのは心地よかった。一巻では一郎一人で走り回っていただけに、こうして一緒に暗躍してくれる連中が出来たというのは喜ばしい。
しかし、一方で一郎サイドが充実した分、龍牙戦隊側の特に龍牙以外のヒロインたちが出番追いやられはじめてしまってるので、怜さんに結婚問題が出てきたのはそれもあるんだろうなあ。
これで本来のヒロイン衆とももっと距離詰めることが出来たら、もっと賑やかになってくるだろうから、期待したいところ。

1巻感想

友人キャラは大変ですか? ★★★★   

友人キャラは大変ですか? (ガガガ文庫)

【友人キャラは大変ですか?】 伊達康/紅緒 ガガガ文庫

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出会っちまったぜ、俺の理想の主人公に!

俺の友達、火乃森龍牙。高校に入ってできた、気の置けない親友。

龍牙の第一印象は、「アニメとかに出てくる主人公っぽい奴」だった。そしてその思いは、すぐに確信に変わった。
まず、こいつは過去をほとんど話さない。で、よく授業を抜け出す。帰ってきたかと思えば、唇から血を流してたり、制服のあちこちが破けてたりする。

そして龍牙の周りには常に美少女がいる。学園のアイドル、雪宮汐莉。剣の達人であるクールビューティー、蒼ヶ崎怜。謎の転校生、エルミーラ・マッカートニー。こいつらが龍牙の前に現れると、俺は非常に疲れる。それぞれが龍牙と絡むたび、「お、おいリューガ! どうしてお前が雪宮さんと知り合いなんだよ!」とか、「う、麗しの剣士である蒼ヶ崎さんが、わざわざ教室までリューガに会いに!?」とか、「エ、エ、エルミーラさん! リューガなんかのドコがいいんスかぁ!」とか、必死に騒ぎ立てる羽目になるからだ。

……じゃあ何でやるのかって? それは俺、小林一郎が友人のプロだからだ。
主人公の中の主人公、火乃森龍牙を支える親友キャラこそが、俺の生き様だからだ。

――ベストフレンダー小林が贈る名助演ラブコメ、開幕!
こ、こいつ本当にプロだ。趣味や娯楽で友人キャラをやっているわけではない凄みを漂わせている。そもそも、別に楽しくて友人キャラをやっている風ではないんですよね。場合によっては友人キャラとして影に日向に走り回ることに大きな疲労感を感じている節すら伺える。でも、決して小林一郎は友人キャラであることをやめようとしない。ナゼならばそれは生き様だからだ。自分で決めた小林一郎という男の生き方なのだ。その高いプロ意識は彼に妥協を許さず、甘えを許さず、常に厳しい自己研鑽を自身に課している。一体何がそこまで駆り立てるのか。幼少時の体験が彼の人生の方向性を決定づけてしまったとは言え、その後も彼の魂の燃焼は衰えること無く友人キャラとしての使命を成し遂げることに気炎を上げ続けているのだから、ある意味怪人である。
彼の凄まじいところは、主人公足ると見定めた人物の側について友人キャラを演じるだけじゃないんですよね。自分だけそれらしい格好をして振る舞って満足するだけでは終わらないのである。小林一郎が見定めた相手がちゃんと主人公となれるように環境を整え状況を揃え当人を鍛え上げシチュエーションを用意し影に日向に徹底したプロデュースをやってのけた上で、何食わぬ顔で主人公の影で何の益も害もない無名の友人キャラとしてほくそ笑みながら佇んでいるのである。
ただの黒幕じゃねえか。
まあこれだけ派手に暗躍してたら、そりゃ主人公にされた人は気づくよね、という感じで今まで小林一郎がプロデュースした人たちはみんな小林くんのやってることには気がついていたみたいなんだけれど、今回彼に見初められてしまった龍牙くんは、その点さっぱり小林くんの暗躍に気づいていない当たりこそが真の主人公として見込まれてしまった要因なのかもしれない。
まあ、他の主人公たちと違って、小林くんが特に派手に立ち回らなくても極ナチュラルに物語の主人公をやっていて、小林くん日常パートで賑やかしをやってるだけで良かったからなのかもしれないけれど。
でも、小林くんがどうして分不相応にも非日常パートにまでついつい首をツッコんでしまったのかを考えると、龍牙が手のかからない主人公過ぎたから、という理由が思い浮かんでくる。これまでの主人公たちは小林くんが丹念に手をかけてプロデュースして主人公として成功した人たちだったのを思い返してみると、龍牙は何もしなくても良すぎたんですよね。だからこそ、ちょっと非日常パートのことも知っておいた方がいいか、ナニカ出来ることがあるかもしれない、という欲が出てしまった。
それは、友人キャラのプロとしては出してはいけない欲だったのかもしれない。だからこそ、それをきっかけとして小林くんの友人キャラのプロとしての在り方に破綻が生じてしまったのだ。
まあ、龍牙の正体を最初から見誤っていた以上、破綻は時間の問題だったのかもしれないし、既に小林くんのスペックとメンタリティが友人キャラのそれをオーバーしてしまっていて、物語としては彼をその枠に押し込めておくことが叶わなくなった、と考えることも出来るのかもしれない。
しかし、友人キャラのプロとしての高い意識を持つ小林くんとしては、破綻を前にしてもなんとか友人キャラにしがみつこうとして、そのキャラの在り方と物語上に用意された役割との食い違いがお話を混沌へと突き落とし、傍から見るとどうしようもない喜劇へと発展していく、というのが本作の様相はわけだ。
これがまた、すこぶる面白い。
主人公としての役割と全く異なるキャラクターを秘めている龍牙を始めとして、何気にヒロインズたちも当てはめられたキャラクターの枠組みにどうしたって収めきれないものを抱えていて、あっちこっち目も当てられない形で飛び出してしまっている娘たちだったわけで、サイズの合わない服を着ようとして踏ん張る度にボタンがはじけ飛んでいくような滑稽な出来事が次々と噴出していってしまうのを、むやみにスペックが高い小林くんがむやみに頑張って蓋を締めてまわってしまったものだから、余計に酷いことになってしまっていくという寸法なんですね。これ。しかも、龍牙を初めとして、ヒロインズはむしろ今の無理な役割に窮屈な思いをしたくて、全部吹き飛ばして生まれたままの姿になりたいという溜め込んでいた欲求を皮肉にも小林くんとの交流をきっかけに積極的に吐き出そうとしだしてしまったから、余計にえらいことになってしまう。小林くん、蓋を締めているつもりでむしろその高いスペックをガソリンみたくして、火に注いでしまってるからなあ。ヒロインズもガンガンその気になってしまうという。
小林くん自身も高い友人キャラ意識を保ちながらも、年頃の男の子としての素直な欲望、可愛い女の子しかも好みドストライクな娘とキャッキャウフフしてたい、という欲求に流されがちで、試練は募るばかりという……。
龍牙、今まで溜め込みすぎてたせいか、乙女を拗らせるどころかこれちょっとアレな領域まで足突っ込んでますよね。自宅でコスプレ大会とか、並の恋人同士よりも濃い時間過ごしてるんですが、この人たちw
個人的には小林くんには秘めたなんたるかがある云々ではなく、あくまで普通の人間としてやたらスペック高いまま振り回されてもほしかったのですけれど、明らかになったシチュエーションも美味しいと言えば非常に美味しいものですし、物語に何らかの役が必要という考えからすると小林くんが置かれた立場もまた必要なものなんでしょう。
ちょっと後半、各ヒロインとのふれあいが駆け足気味だったので、もうちょいコミュニケーションを増やしていくか、龍牙に集中するか中途半端にはならないように調整していって欲しい所ですね。
続きとなる次の巻もありそうですし。

伊達康作品感想

フルスケール・サマー3   

フルスケール・サマー (電撃文庫)

【フルスケール・サマー】 永島裕士/紅緒 電撃文庫

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夏の始め。転入生の少年・慶介は席が隣になった少女に懐かれた。教科書や地図帳にミリタリーだったりガ○ダムだったりな、落書きをしていたその変な子の名前は、春日野鮎美。昼休み、彼女に案内された先には―なんと、自衛隊が有する90式戦車が!!どう見てもホンモノのそれを、鮎美はなんと“プラモ”だと言う。すごいけど迷惑なこれらの作品たちのせいで生徒会から目を付けられた模型部を守るため、慶介は協力を求められることになるが―?奇妙な少女たちとの出会いが、平凡だったはずの夏を変えた…。“原寸模型部の夏”を描く青春エンタテイメント!
一分の一スケールの原寸大プラモは、ひとつの夢だよなあ。曲がりなりにもそれを実際に作ってた、ってんだからそりゃ凄い。しかも、物によっては動くとか。もはやプラモじゃないし!! 一見すると科学技術レベルは現代なのかと思ったら、何気にかなりの未来技術が詰まってるんですよね。それでも、高校レベルでどうやって予算とか資材とか入手しているのかよくわからんのですが。はっきり言って、高校の部活動の予算でどうにか出来るものじゃないでしょうに、どどん。
何はともあれ、一番に気に入ってしまったのは慶介と鮎美の出会いのシーンである。これがまたいいんですわ。転校してきた慶介が、たまたま隣の席に座っていた鮎美に教科書を見せてもらうのですが、その教科書にまたくだらないけれどとても女子高生が書いてるとは思えないマニアックな落書きとか書き込みがしてあって、思わずツボにハマってしまうわけですよ。鮎美の方は、別にそれを見せつけるつもりではなく、完全に油断していていきなりとんでもない趣味を暴露してしまったわけですけれど、慶介の反応にウケてしまってか、この娘調子に乗って煽る煽る(笑
意気投合、というのはこういうのも言うんでしょうなあ。初対面の男女が仲良くなる過程としてはロマンも何もあったもんじゃないですけれど、お互い意図しないままくだらない事で打ち解けてしまった、このシーンが実のところ本作の一番のお気に入りだったかもしれません。
慶介の来歴が幼い頃から委員長を務め上げ、転校する前の学校では生徒会長もやっていた、という辣腕の政治スキルの持ち主。そのダーティーな交渉術で、これまた腹黒いこの学校の生徒会長による模型部つぶしの嫌がらせをひっくり返して、部として成果をあげれば存続を許す、なんて条件を引き出して、でっかい模型のロボットである大会に出よう、ということになるわけですが、せっかくのやり手元生徒会長なのですから、もっと徹底的にギャフンとあの嫌らしい現行生徒会長をイワして欲しかったなあ。ちょっと対決は中途半端に終ってしまって、お互いに利を分けあい、損を打ち消し合う、みたいなナアナアの形で終わってしまいましたし。ある意味、非常にリアリティある政治的決着、とも言えるのですが、スカッとしたとは言いがたかったかな。
肝心のロボット大会の方は、はっきり言ってこれカスミさんの独壇場でしょう。原寸模型部が持ちだした、歴代模型部の遺産であるロボットは、ほんとにカスミさんにおんぶに抱っこで助けてもらってばかりでしたし。ってか、カスミさんがオーバーテクすぎるw
ただ、この高すぎる技術力とは裏腹の、等身大の高校生たちの夏休みの部活動、みたいなワイワイがやがやとした騒ぎっぷりは、見ていて本当に楽しかった。大会にかこつけて車に乗りあわせて遠征するのも、まあその車がえぐいほどアレな車だったりするのを除けば、野外フェスに参加するみたいなノリで実に良かった。全体通して見渡すと、やたらとバランスが変な作品なのですが、ミクロミクロで焦点を合わせて見ていくとなんとも若々しくピチピチとした活気にあふれた瑞々しい作品で、タイトルに「サマー」がついているのもさもありなん、というまさに夏のアウトドア的文化活動! な勢いのある作品でした。まあでも、ロボテックノーツは連想するわなあ、これ。

 

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