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藤城陽

終末のアダム ★★★   



【終末のアダム】 榊一郎/藤城 陽 講談社ラノベ文庫

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高校生・御槌錬は、何度も夢に現れる朱い眼の少女が数人の男に襲われている場面に出会い、関わる事で暴行されてしまう。ゲーム開発者の幸司郎と、彼の協力者の現役の傭兵美女・エイプリルは、偶然その現場を目撃して事件に巻き込まれる。そして、エイプリルは錬の異常な戦闘能力を目撃する。それは錬をめぐる巨大なミステリーの始まりだった。事件の翌日に転校してきた超絶イケメンの藍堂宗司と、あの朱い眼の少女・加具羅依乃里、二人は異様な親しさで錬と妹の楓に接近する。彼等の思惑は?その背後に見え隠れする宗教組織“四賢会”の目的は?錬と楓は、否応なく陰謀に巻き込まれ、次々と大事なものを失っていき、同時に、錬の戦闘能力はますます強力になっていく!
こういう現代を舞台にしたサスペンス・アクション的な作品って、一時期の電撃文庫の独壇場だったんですよね。現代異能モノの派生型ではあったんだけれど、どちらかいうとオカルトの中でも超能力寄りという感じだったんですよね、この手のって。
本作は、というとキリストをモチーフとした話っぽいんだけれど、宗教色は極力抑えられているんでぶっちゃけ主人公の頭に浮き出る荊冠も、その意味が即座に思い至らなかったくらいで宗教としてのキリスト教とか救世主とかはこの際殆ど関係ないのだろう。
あるいは、超人崇拝こそが着想のスタート地点なのかもしれないが。
しかし、ここまで不安定な身の上の主人公というのも珍しいな。家族だったはずの両親は何やら裏の思惑があったようで家族の情が介在しない関係であったようだし、彼の保護者となる幸四郎は味方というにはあまりにも独自の利益と享楽を追求していて、単なる損得上の関係にすぎないんですよね。エイプリルさんも、プロフェッショナルで情に厚いタイプではないし。
そもそも、主人公である錬に寄って立つ信念も目標も大事なものもなにもない。彼を主人公として駆動させるものが殆ど見当たらない、空虚な人間なのである。
せめて平凡な日常に戻りたいという欲求でもアレばそれが動機となり得るんだろうけれど、なんだろう、彼にはそういう日常への希求すら薄い。
これ、彼がある種の特別な人間であったとしても、その力を振るう意志となるものがなにもないのなら結局受動的に降りかかる火の粉を払い続けるだけで何も残らないし何も生まないんじゃないか、と危惧するところだったのだけれど、唯一彼に残された「家族」であった妹の楓、彼女をこの突如見舞われた非日常から護る、という衝動的な欲求が錬の中に生じることでようやく物語としての動力が発生したのである。
このことから鑑みても、本作のヒロインってなにか意味深にアピールしてくる加具羅依乃里よりも、もっと直接的に訴えてくる楓の方が本物のメインヒロインなのかもしれない。どうやら血も繋がってないようだし。依乃里の方はあまりにもこう、ミステリアスが高じ過ぎてなんか主体性に欠けてしまってるんですよね。錬と依乃里が本能的に呼び合う関係だったのだとしても、お互いに積極的にガンガン絡もうという主体性能動性に著しく欠けるんで、むしろこれ藍堂宗司がひたむきに突っかかってこなければ何も始まらなかったんじゃないか、とすら思えてくる。藍堂宗司くん、こう言っちゃなんだけれど、物語に対して献身的なんだなあ。本人は錬を排除しようとして図らずも仲人役を買って出てるとしか見えない。その上で、錬くんは楓の方が大事なので余計なお世話極まっていると。
役柄の配置上やっぱり依乃里の方がメインっぽいんだけれど、ここは敢えて楓推しで行って欲しいなあ。ラストの楓の身に起こった現象は、錬の起こしたものという捉え方で合っていると思うんだけれど、楓自身にも何らかの隠された役割みたいなのがあるんだろうか。依乃里と対になる形での。だとしたら、楓にも大いにチャンスありそうなんだけれど。
しかしまた、作中に随分と懐かしいタイトルが。【ストラグルフィールド】って榊先生の作品の中でも初期も初期じゃないですか。また、イラストレーターの藤城陽さんは、ストレイト・ジャケット以来の榊さんとのコンビで。ちょっと印象変わってて表紙からは気づかなかった。

榊一郎作品感想

その男、魔法使い“A” 23   

その男、魔法使い“A” 2 (ファミ通文庫)

【その男、魔法使い“A” 2】 榊一郎/藤城陽 ファミ通文庫

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敵は絶対支配――世界を統べる者!?

米軍との交戦で深手を負った魔法使い“A”こと佐久間榮太郎。
瀕死の彼を匿うことになってしまったクラリッサは、アメリカの陰に蠢く敵の存在を知る。
その名は『世界を統べる者』! 
しかし、ようやく真相に近づいたと思った矢先、エステルの急襲を受けクラリッサは榮太郎とはぐれてしまった! 
果たして敵の目的と榮太郎の次なる一手は? そして、事態を静観する〈学園〉は動き出すのか――!? 
ある魔法使いの戦いを描く、ハイブリッド魔導戦記第2弾!
どえええ!? これはびっくりこいた!! いやいや、なんか思っていた方向と、この作品全然違いましたよ。佐久間榮太郎が世界を相手に引っ掻き回し大暴れするという無制限一本勝負のド派手なエンタメアクション作品だと思って、第一巻を捉えてたんですけどね。それがこの二巻を読んで大間違いだったということに気づいた次第。そもそも、これ作品の主題を担う主体が榮太郎じゃないじゃん。クラリッサの方じゃない!!


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龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉 4   

龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉 (電撃文庫)

【龍盤七朝 DRAGONBUSTER 〈02〉】  秋山瑞人/藤城陽 電撃文庫

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秋山は死せず!鬼才が描く剣をめぐる物語、超待望の第2弾

 卯王朝、第十八皇女の月華(ベルカ)。感情が高まるとぐるぐる回る癖がある困った姫様。
 とある夏の日のどぶ川の畔で、虐げられる民“言愚(ゴング)”である涼孤(ジャンゴ)の剣舞を目撃し自らも剣をとる。はじめは金持ちの道楽でしかなかったその剣術だが、あるきっかけからまさかの開眼をはたし――!?
 一方、元都には武人が生死をも賭して真剣試合を行う大比武が近づいていた。頂点まで勝ち上がった者は「独峰(どっぽう)」と呼ばれ大変な名誉であり、そこに至らずとも武技優秀と認められれば相応の軍籍が与えられる。
 涼孤の働く講武所の師範代・蓮空(デクー)や、一番手講武所の一番弟子・阿鈴(アレイ)など、それぞれの志を抱き出場を決める。
 涼孤と月華は武の頂を目指す者たちを巻きこみながら、その運命を近づけていく。はたして二人の剣が交わる日はくるのか!?
……うははは、すげえわこれ。なにこれ、マジすげえ。格が違いすぎる。
そうだよ、これなのだ。圧倒的なまでの文章の奔流に、抵抗の余地なく押し流されていく感覚。
これが秋山瑞人だ。
この作者の絶対兵装とも言うべき隔絶した描写力は、あまりにダイレクトに体感を強要し、斯くの如く読者の意識を完全に支配下に置いてしまう。お陰で、はたと気づけばいつの間にか本が読み終わってしまっていて、忘我となって座り込んでいる自分の有様を目の当たりにしてしまうのだ。そうして、自分が今どんな体感を得ていたのかを後になって理解し実感し、鳥肌に襲われる事になる。
なんでこんな文章が書けるんだ? 同じ日本語だぜ? なぜこんな圧巻の世界が組み上がる。瀑布さながらの描写が現出する。こんな文章を果たして余人が真似できるのか。努力を重ねれば、斯くの如き魔王のような文章を書き連ねることができるのだろうか。無理に決まってんだろうが、こんなものそれこそ「龍」そのものじゃないか。
如何なる形にせよ、文を書くものの端くれとして、彼の人のそれは憧憬の対象である。どれだけ、こんな文章を書いてみたいと思ったことか。何度も何度も読み返し、得たものは焦がれであり、光悦であり、そして絶望なのである。果たして、作中にい出る群狗翁の心底が幾許かなりとも感じ入れるなどと言っては身の程知らずもいいところか。
そう、この物語の内側においても、龍は焦がれの対象であり、また絶望の化身なのである。猫が虎に化けたとて、龍にとっては猫も虎もさして違わぬ小動物に過ぎない扱いなのだ。ただただ無邪気に龍の強さに焦がれ慕ってその頂に辿り着こうと走り続けていた月華が、その龍からまるで相手にされていなかった事を知った時の絶望は如何程のものだったのか。自負も誇りも純心すらも打ち砕かれ踏み躙られ、屈辱の果てに目の前に浮かび上がったのは、自由と肯定によって織り成されていた彼女の人生における初めての「挫折」だ。

一方で、当の「龍」である涼孤はと言えば、彼には龍たる自覚は何も無い。強者であるという意識すらもない。被差別民族の出身である彼は、言うなれば最初から挫折し続けていると言っていい。心折れたまま、自分に対する一切の肯定を持たぬまま生きてきた存在だ。彼にとって自身の武には何の意味もなく、何の価値もないのだろう。だからこそ、彼は他者である蓮空の人生に価値を求めた。身代わりとして、或いはもっと卑小に彼の人生に輝きが生じれば、それを傍で眺めている自分にも価値があるかのような錯覚を味わえるのだと期待して。
最初からお零れにもならない幻想を求めた涼孤は、だが蓮空の堕落によって自分はそんな幻想すらも味わえない存在なのだと絶望してしまう。
なんて、空虚な龍なのだろう。最初からすべてを諦め、何も成そうとせず、底辺で泥に塗れて廃するを良しとする存在でありながら、その武は人域を逸脱した龍。たいそう皮肉な生き物だ。
自分の武に価値を見い出せない虚ろの龍に、その武にこそ価値を見出し同じ場所に辿り着こうとしていた無邪気な虎。最初から、この二人は何も噛みあっていなかったのだ。その齟齬が今回露呈してしまったに過ぎないと言えばそれまでなのだろう。
だがしかし、それでこの二人の縁は終わりなのか。虎は果たして龍への憧憬を捨てられるのか。龍は、自分に向けられる憧憬を受け取れもしない実のない虚ろのままで終わるのか。
むしろようやくここからが本番じゃないのかと思わずには居られない。たった二冊で終わるはずもなかったのだ。
次は何年も待ちたくないなあ……待つけどさ。

その男、魔法使い”A” 13   

その男、魔法使い”A” 1 (ファミ通文庫)

【その男、魔法使い”A” 1】 榊一郎/藤城陽 ファミ通文庫

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最強国家 VS 通りすがりの魔法使い“A”!?

一九九九年、アメリカ合衆国・国防総省――俗称〈ペンタゴン〉は、かつてない脅威に晒されていた。
世界最強の米海軍がなす術なく蹂躙されていく様を見せ付けられているのだ。
しかも相手は、魔法を操り、強大な僕たちを従えるたった一人の男――魔法使い“A”! 
まさに予言にある『恐怖の大王』のごとく破壊を撒き散らしながら米国本土を目指し進攻する彼の目的は――!? 
世界最強国家に挑む、ある魔法使いの戦いを描く、ハイブリッド魔導戦記開幕!
……どえええ!? え? どういう事なの!?
ラストの魔法使い“A”の名乗りを聞いて、唖然仰天。ちょっと待て、これって榊一郎/藤城陽のストレイトジャケットのコンビじゃなかったのかぃ。完全にストジャと同じスタイルの話になっていくのかと思っていたので、まさか「アレ」のスピンオフとは最後の最後まで気がつかなかった。確かに、ちゃんと読んでたらわかるようになってるのか、これ。もろにあの主人公とヒロインの二人、出てるじゃないか。
そうかー、これ年代も1999年ってなってるもんなあ。実際一昔前のあの人が主人公の話になるんだ。ってか、キャラ違うじゃねえか、“A”さん。と思ったが、クラリッサに踏み踏みされて悶えて悦に入っているのを見たら、確かにあの人だわ。……“A”さん、嫁に調教されてMになったんじゃなくて真正のMだったんだな。
まあこれ、スピンオフだとは全然気づかずに読んでいたものだから、意識はモチーフになった作品【バベル二世】にそっくりだなあ、最近連載している【バベル二世 ザ・リターナー】と同じコンセプトだよなあ(気になってチェックはしているものの、まだ読んではいないんですよね)、などとそちらの方に傾きっぱなしでした。あとがき読んだら、まさに【バベル二世 ザ・リターナー】のインパクトが原動力になったようで。あれも読んでおかないとなあ。
ライトノベルということで、まず間違いなくロデム役は少女だろうな、と思ったら案の定でした。って、表紙にも出てますもんね。あれが犬耳かと言われると判断しずらいのですが。ってか、“A”さん“A”さん、あんたちゃんとエーネさんという嫁がいるのに、同じワンコでもロリッ娘の方がいいというのか。うむ、あの無愛想でそっけない割にそこはかとなく献身的、というあたりがつぼを突くのは大変理解できるのだが。
一方で、あのクラリッサさんはもろにストジャのネリンを想起させて、微苦笑が浮かんできてしまった。いやあ、これ絶対にメインヒロインにはなれないタイプでしょ、クラリッサ。甲斐甲斐しいわりに本殿踏みこめないで衛星軌道を回るんだよなあ。ネリンがそうだっただけに、クラリッサの行く末も容易にまぶたの裏に浮かんでしまう。せめてこれがあれのスピンオフじゃなかったら、まだ希望も持てたんだろうけれど……。

さて、肝心の内容はまだプロローグと言えばプロローグだし、映画の予告編と言えば予告編か。とにかく映像的にはド派手に動くものの、実際に何が起こっているかについてはまだスカートの端をピラリと捲って見せた程度の開帳程度。魔法使いVS地上最強アメリカ軍! というのはぶっちゃけどうなんだろう。本土上陸したあとは、何やらアメリカ版ゴジラみたいなのを連想して投げやりな楽しさを得てしまったが。“A”さんもやんちゃしすぎだよなあ。というか、あそこまで露骨に軍隊に喧嘩売らなくても、と思ってしまうぞ。彼ほどの実力があれば、わざわざ正直に相手なんぞしてあげなくても、どうとでもこっそり忍びこめただろうに。いくら結界が仕掛けられているとはいえ、あの人の性格の悪さなら幾らでも騙くらかす事が出来そうなのに。まあこの頃は強引に大暴れしてやんちゃしたい年頃だったんだろうなあ。もうこの時点でお若くない気もするんだが。

いい加減この時点でやりたいことをやってしまってるような気もするんだが、ここからどういう展開になるんだろう。特撮映画からサスペンスアクション映画に移行するのか? 

博物戦艦アンヴェイル 2.ケーマの白骨宮殿4   

博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿 (朝日ノベルズ)

【博物戦艦アンヴェイル 2.ケーマの白骨宮殿】 小川一水/藤城陽 朝日ノベルズ

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「アンヴェイル号の再建のために、快速の秘訣を教わってきてちょうだい」―長い旅を終えて王港に帰りついた少女騎士ティセルと道化のジャムは、王妃から新たな命令を授けられた。不気味な書庫船の番人たちが待ちかまえる。いっぽう青年艦長アルセーノは、宿敵を前に剣を抜き、大切な人が誰なのかを知る。困難を乗り越えた一行は伝説の白骨宮殿を求め、再び海に出た。
相変わらず、ティセルは女の子の部分と騎士の部分が上手くバランスが取れていて、いいキャラクターだなあ。女性騎士という普段は堅苦しいほどの堅物なぶん、デレると反動で壊れてしまうケースが多々見受けられるのだけれど、テスの場合は最初から女の子らしい柔らかい考え方を保っていたので、ジャムと良い仲になっても見ていられないような崩れ方はせずに居てくれて一安心。
とは言え、普通の女の子らしさを保っていると言うことは、男の子との付き合い方に変な壁を作っていないという事でもあり、人前ではちゃんと節制を求め、危急の時に備えて騎士らしく咄嗟の対応が出来るよう注意は怠らないものの、ジャムの求愛に対してむしろ積極的に応じようとするくらい。だもんで、二人きりになったら、チュッチュチュッチュと発情しっぱなし。若いねえ。そんな勢い任せでもよかろう男女の仲にでさえ、師匠である女性の騎士団長に相談して、作法まで教えを乞うているあたり、ティセルも色々な意味で真面目な子だw
航海中はある意味閉鎖空間である船の仲という特殊な環境で芽生えた好きという気持ちであり、わりと雰囲気で盛り上がっているという印象も少なからずあったティセルとジャムの関係だけれど、こうして陸地にあがって落ち着いた、というほど落ち着いていないけれど、それでもちゃんと街の中で逢瀬を重ねる二人の様子を見ていたら、前よりもいい雰囲気になってるんじゃないかな、これ。書庫船での脱出口など、お互いの人間性や性格なんかを深く知り合うイベントなんかもあったにせよ、特別な雰囲気にアテられた勢いだけじゃない、ちゃんとお互いの素敵な部分を発見し、改めて惚れ直して想いを新たにした様子が窺える。
相思相愛のカップルとして、ちょっとやそっとじゃ動かない芯が出来た。そんな風に見えました。

だからこそ、次のメギオス驚異の白骨宮殿で、皆と離れ離れになりジャムと二人きりになってしまった時も、不安に陥り心すり減らすこともなく、つまらない衝突もなしに割と長い孤立状態を乗り越えられたように思えます。というか、この時点での二人の場合、むしろ二人きりの方が調子が良かったんじゃないだろうか。

でもそんな身も心も委ねられるほどの信頼を交わしたつもりだったからこそ、ティセルは最後、ジャムの嘘と拒絶が許せなかったんだろうなあ。これについてはジャムも擁護してあげたいところだけれど、もうちょっと女の子が全部捧げてもいいと思うだけの覚悟の重さを理解してあげるべきだったな。それを受け取るだけ受け取って、自分は同じだけのものを返そうとしない、というのはティセルとしては自分がそれだけ軽く見られている、とも自分が彼を思っているほどには、彼は自分を信じてくれていない、という風にも捉えられるわけで、失望を禁じえないのも無理からぬところ。全然擁護してないな、これ。まあジャムにはジャムの言い分もあるのだろうけれど、今のところ彼の抱えている秘密については何も語られていないので、やっぱり擁護できないな。

そんな株価を最後に落としてしまったジャムに対して、最初に株を大暴落させた末に、見事に男をあげなおしたアルは大したものでした。とはいえ、最初の増長っぷりがひどすぎたんですけどね。それでも、手ひどいしっぺ返しを食ったあと、侍女のグレシアにガツンと言われて目を覚まし、あとは自分で立ち上がり、考えて汚名をすすいだんだから、やっぱりエラいですよ。前回の航海ではずいぶんと成長したなあ、と思ってましたけれど、そんなのは単に背伸びした程度だったんだよ、と言わんばかりの本物の男への成長っぷりには思わず目を細めてしまいました。どうやらグレシアとの事も真剣に考えだしてくれたようですし、無論身分差というこの時代にはどうにもならない障害はあるにせよ、普通に結婚して家庭を作るばかりが幸せのカタチじゃないですからね。それは、同じくそれぞれの身分や立場のこともあり、家庭を持てないだろうと覚悟しているティセルも、既に結論を出しているようですしね。……ティセルって真面目なんだけど、情熱的でもあるんだよなあ。だいぶ師匠の影響、大きいんだろうな、これ。

アルの方は、おそらく彼の覚悟と考え一つでしょう。あとは、ティセルとジャムの間に入った亀裂か。二人共、互いに依存しない自立した対等の付き合いなだけに、妥協やごまかしで仲が修復できるような関係じゃないんですよね。おそらく、ジャムが抱える秘密は彗晶族も絡む物語の重要なキーワードになるものと思われるだけに、一筋縄じゃいかなさそうだなあ。ティセルは優しい子だから、突き放してばかりじゃないんだろうけど、ジャムが心の機微に疎い分、結局彼女が自分で動かないとどうにもならないんだろうな。結局、ティセルが一番大変なのか。頑張れ頑張れ、女の子。

1巻感想

博物戦艦アンヴェイル4   

博物戦艦アンヴェイル (朝日ノベルズ)

【博物戦艦アンヴェイル】 小川一水/藤城陽 朝日ノベルズ

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 bk1

 強大な島国ラングラフの国王は、この世界に残るさまざまな怪異を探るために、海軍の大型帆船を就航させた。一方で、少女騎士ティセルはある使命を受けた。若き探検隊員の護衛である。この少年は、特異な語学力と天真爛漫な性格から、この探検隊には不可欠の人物なのだ。一見頼りない青年船長、反乱の隙をうかがう、荒くれの水兵たちとともに、いよいよ出航の日が来た。

最近読んだ帆船モノに外れがないなあ。まあ仮にも小川一水という人にこの手の話書かせてハズレがあるわけがないんだよ。
タイトルの「博物戦艦」ですけど、単に外海にあるという伝説の宝物を求めて冒険の航海にでる帆船の冒険譚であって、別に内部に巨大な博物館的な機能や組織を内包した機動戦艦が主役というわけではないので、悪しからず。いや、最初そう勘違いしてしまったんですよね、私。
とはいえ、海洋冒険小説と言ってもただの帆船モノじゃあないのは、一筋縄ではいかない小川さんらしい。異貌の外海人たちや、冒険の先々でめぐり合う人智を超えた現象や怪物たちの数々はシンドバッドの冒険を想起させるような幻想的なワクワク感をかもし出しているのだ。帆船モノとしての王道イベントである、敵帆船との一騎打ちに大嵐との遭遇、物資の欠乏に伴う未知の海を前に進むか、元来た港に戻るかに端を発した叛乱騒ぎ。これらの過酷で容赦のない現実的な潮っ気タップリの帆船小説としての風貌と、幻想冒険小説らしいフワフワとした高揚感。この異なる二つの空気が心地良く撹拌されていくのである。尤も、それらは本当ならば混ざり合う事は困難なものであるからして、一時的に上手くブレンドされていたとしても話の進みようによってはどちらかがかき消されてしまうか、分離してしまうもののはずなんだけれど、きちんと二つが折り合う着地点が、この物語には用意されているのだ。
なるほど、言われてみると最初からこの物語の世界観って理解の範疇にあるんだけれど、此処にあるのは不思議で仕方ない、というモノや概念、伝承がところどころに散りばめられていたんですよね。
読み終わったあと、もう一度筆者の名前を確認して、なるほどなるほど、と頷いてしまった。

さて、登場人物であるが、この主人公のティセルがまたいいんですよ。少女騎士というともっと肩肘張って頑なで女らしさをかなぐり捨てて頑張ってそうなイメージがどうしても強いのですけれど、このティセルは確かに頑張り屋さんなんだけれど、等身大の女の子、という側面を失ってないし自分でも自分が女の子だというのを素直に受け入れている。騎士であるために、女として云々というややこしい事は考えていない、というべきか。自分に対してややこしい疑問はいだいていないですよね。自分の弱さや至らなさについて悩む事はあっても、自分の価値や在り方については余計な不信は抱いていない。こういう自分がまずあって、それでどう頑張ればいいかな、というふうに考えている。
それが、不思議と心地良いのです。自問自答でキャラの内面に焦点を当てていく話はそれはそれで素晴らしいんですけれど、これは人の内側に潜る話ではなくて、広い海へこびだし、未知に飛び込んでいく海洋冒険小説なわけで、外の驚異にこそ関心を払い、感情を沸き立たせ、周りの人達と一緒に乗り越えていく話なんですからね。まず、主人公が自分の殻に閉じこもっていたら話が広がっていかないじゃないですか。
その点、天真爛漫なジャムに引っ張りまわされながらも、ティセルも日々の冒険に戸惑い笑い、落ち込み怒り、と一喜一憂するのに忙しく、自分と周りに居る人との関係を自問する事はあっても、自分の殻に引っ込むことはないので、気持よく見ていられましたね。
ほんと、ティセルって結構素直で性格、可愛いしw
苦境になって弱気になってしまったらちゃんとジャムに泣きつくし、いざジャムが他の女の子に取られそうになったら、自分の気持をきっちり整理して、最後にゃ尻込みせずに果敢に真っ向から挑んでいくし。割キリよくてさっぱりしているところは、ちゃんと騎士っぽいんですよね。女の子であることと騎士であることを上手く両立させている、だから可愛いしカッコイイ。そりゃあ魅力たっぷりだ。
ジャムはてめえ、女の子相手にベタベタしすぎ! もっとやれ!

最初は頼りない、悪い意味でのお坊ちゃん艦長だった若き貴族、アルセーノの見違えるような成長や、敵船のワイルドな艦長のカッコ良さだとか、その愛人娘と副長の妙に中の良さそうな罵り合いだとか、他の登場人物にも見所が多い。
既に続刊【博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿】が11月に出るようなので、そちらも今から楽しみにしておこう。

小川一水作品感想

ストレイト・ジャケット 11.ニンゲンのアシタ THE DEATH BELL 2nd.HALF3   

ストレイト・ジャケット11  ニンゲンのアシタ  THE DEATH BELL 2nd.HALF (富士見ファンタジア文庫 さ 1-1-11 ストレイト・ジャケット 11)

【ストレイト・ジャケット 11.ニンゲンのアシタ THE DEATH BELL 2nd.HALF】 榊一郎/藤城陽 富士見ファンタジア文庫

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突如としてトリスタンに直立する巨大な『柱』の群れ。それは人類社会終焉の為に打ち込まれた巨大な楔だった――。果たしてレイオットとフィリシスは間に合うのか。そしてカペルテータ達の、人々の運命は……?

このシリーズもついに完結かー。榊さんの作品では、すてプリに次いで好きな作品だっただけに感慨深い。なんだかんだと十年の付き合いになるわけですしねー。
しかし、始まった当初からすると望外の良い終わり方を迎えたものである。もっと救いがない終わり方をするものだと思ってたもんなあ。登場人物たちの荒廃したあり方を見てたらねえ。いや、救いがない、というよりも、多くの絶望や破滅のあとに、僅かなりとも救いや希望が残された終わり方、というべきか。
それが、こんなハッピーエンドになるなんてね。特に、フェリシスなんて絶対に自分から破滅して、敵になって笑って死んでいくような結末しか想像できなかったのに、うまいこと転がったものである。あの短編集での一話がなかったら、多分彼女は駄目だったんじゃないだろうか。と思うくらいに、あの何気ない短編エピソードは重要だったように思う。おのれ、アンソニー(笑
それでなくても、レイオットの変わり様には驚いた。いや、急な変貌ではなく、じわじわと事件を経るごとに一つ一つ階段を昇るように変わっていったので、とても説得力があったのだけど。それも、性格が変わるとかそんなんじゃなく、自罰的、自滅的な在り方から周囲の人間に関心を芽生えさせ、他者と自分との関係の円環の中で自らの生きる意志を取り戻していく、という描き方は非常に良かった。
まあ、カペちゃんとくっつくとは思わなかったけどさあ(笑

いささか残念だったのが、ラスボスであるところの<資格者>たちが看板倒れだったところかなあ。ちょっと簡単にやられすぎてたかも。あれだと、普段出てくるような魔族たちの方が敵としてはやっかいだったように思う。なまじ、人間に近しい姿と思考をしているお陰で、完全に本能の、しかも人間の理解の埒外にある本能に任せた動きしか出来ない魔族よりも、対処がやりやすくなってたんだろうなあ。

なんにせよ、長いシリーズ、お疲れ様でした。

龍盤七朝 ケルベロス 壱5   

龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)

【龍盤七朝 ケルベロス 壱】 古橋秀之/藤城陽 メディアワークス文庫

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は、ははは、こりゃあスゲエ。読んでて卒倒するかと思った。
先日怪我した指の治療のため、仕事帰りに病院に通っているのですが、その待合で読み耽ってたら呼ばれてるの気付かずスルーしてしまいましたよ。参った参った。

そう、参った。これは、ブラックロッド以来の衝撃だ。これが、古橋秀之だ! これこそが古橋秀之なんだよ、力拳を握りこんで叫びたくなるくらい、素晴らしい渾身の古橋秀之。
これは、ブラックロッドを読んで古橋秀之の何たるかを知ってしまった世のファンたちが、望んでも望んでもなかなかに至ることのできなかった、この人の極地であり、この人の本気であり、他の誰でもない、古橋先生しか描き出せないあの、あのセンスティブが炸裂しまくった、至高の古橋作品でありますよ。
ああ、まさかこれほど古橋成分がギトギトに煮詰まった作品を読むことができる日が来るとは。しかも、幻想武侠小説とキタ。やっぱりね、あのブラックロッドシリーズに衝撃を受けた身としては、以降に出た作品は面白さこそ文句のつけようがないものが多かったんだけれど、でもこの作者に求めていたモノとは、どうしてもズレがあったんですよね。
とはいえ、ブラックロッドはある意味濃すぎた部分もあって、あれみたいなのをもう一度そのまま出されても、ある意味のた打ち回るしか無かったように思う。その意味でも、このケルベロスはイイ意味で洗練されている。物語は研ぎ澄まされ、ケイオスは調律され、然れどもあの空前にして絶後であろう古橋成分はギトギトにつぎ込まれた、これぞ進化した怪物作品だ。
未だブラックロッドを忘れられない諸氏は、疑いもなくこれを手に取るがイイ。アレの、その先が、此処に在る。
しかし、ああ、そうなのかなあ。御大は【IX(ノウェム) 】でこれをやりたかったんだろうなあ、きっと。そう思えば、よくぞここまで突き詰めた、と胸が熱くなる。

それにしても、第一の怪物であるところのラガンの化物っぷりが突き抜けすぎて、もうとんでもないことになってるんですが。人間か? と問うのがあほらしく、魔王だの神だのと評するのもバカらしい。なるほど、これは天災と称するしか他に表わしようがない。否や、天災というのも生ぬるい。これは、そういうものだとしか言い様がない。どういうものだと問い返されたら、こういうものだとしか言い返せない。これを、言葉によって言い表すことが果たして妥当なものなのか。
正直、こんなとんでもないモノを、見た記憶がない。これに類するものを挙げる頃すらできない。幾ら何でも凄まじすぎて、これをラスボスと言っていいのかすら分からない。強いとか弱いとかいう範疇で括れないよ、こんなの。
この文章を読んで、みなさんラガンについて色々と想像を巡らすことでしょうけど、断言しましょう。どんな想像を思い浮かべようと、現物は絶対にそんな想像を遥かに上回るどころではない、まったくの別次元の領域です。普通なら、いやたとえ頭がおかしかろうと、こんなもん想像できないよ!!

そんな想像上にすら存在できない怪物を。こんな馬鹿げた怪物を、倒す怪物の物語がこれだという事実。あれを倒す? あれを? あんなものを?
倒すのだという。これから生まれる三首四眼五臂六脚の怪物が、倒すのだという。
そんな物語がこれから存在をはじめるという事実そのものに、卒倒してしまいそうだ。

そのいずれ生まれ落ちる怪物となるのは、逃げ続けた敗残者であり、化生に堕ちた姫であり、ひたすらに鐘を打つ男の三人だ。怪物によって真っ当な人からハズレてしまった彼らは出会い、出会ったことでまともな人に返りかけ、だがしかし、その再誕の門出を怪物によってたたきつぶされた。
ならばこそ、彼らは怪物になるのだろう。怪物を倒す怪物になるのだろう。果たしてその怪物が、人の心を持つ怪物となるのかは定かではないけれど。
でも、怪物を倒す怪物は、人の心を持った怪物で居て欲しい。廉把も蘭珈も浪尤も、人であることを全部捨て去るにはあまりにも魅力的な<人間>だったのだから。
なんにせよ、続きを。早く続きを!!
 
12月3日

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(フロース コミック)
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12月2日

(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(Kラノベブックス)
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(早川書房)
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12月1日

(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJコミックス)
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(HJコミックス)
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11月30日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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11月29日

(ヒーロー文庫)
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(ヒーロー文庫)
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(ファミ通文庫)
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(エンターブレイン)
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11月28日

(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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11月27日

(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(アクションコミックス)
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11月26日

(エンターブレイン)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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11月25日

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(ガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(コロナ・コミックス)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(KADOKAWA)
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11月22日

(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスpixiv)
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11月20日

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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(GCN文庫)
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11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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11月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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