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藤木わしろ

聖剣士さまの魔剣ちゃん 3 ~魔剣ちゃんは常にかわいいので、今回はハイエルフに注目していきます~ ★★★★   



【聖剣士さまの魔剣ちゃん 3 ~魔剣ちゃんは常にかわいいので、今回はハイエルフに注目していきます~】 藤木わしろ/さくらねこ HJ文庫

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魔剣ちゃん大好き仲間を求め、いざ行楽都市へ!?

折れた魔剣ちゃん=セレスタの復活を目指すケイルたち。
そこで心強い味方を増やすべく、かつては魔剣の所持者であった謎多き幽霊(?)美女ハワワさんに会うため、ケイルたちは行楽都市ヴェルミアへの遠征を決める。
海に温泉にとレジャーを楽しむ傍ら、金欠から魔獣絡みの依頼を受けるケイルだが――

「それじゃリーシュはどうしたいんだい」
『とりあえずわたしの気が済むまでボコボコにして欲しいです』

コミカライズも絶好調な魔剣ファンタジーラブコメ、第3弾!
ハト! ハトがズルいよ!! ハト頭のムキムキ男出現のビジュアルイメージのあまりのキモさに爆笑してしまったんですけど! 殆ど一発ネタだけでも面白いのに、そこからヨロイ騎士化ハトにフルアーマー・ハトの畳み掛けるようなコンボはギャグのテンポが良すぎて、ちょっともうお腹痛いw
いやー、ほんとこのコメディのノリといい間といい、自分にはどストライクでめっちゃ好きですわー。
何気に根幹となっているストーリーラインは緩いどころかむしろ一直線にシリアスなんですよね、これ。そもそも魔剣という存在自体が少女たちを生贄にして生まれているようなもので、それを聖剣という殻の中に押し込めて使っていたようなものですしね。
そして、魔剣というものが世の中で忌み嫌われているのも、その戦略兵器並の強力さよりも印象操作の方が原因としては強いようですし、世に生まれてしまった魔剣とその使い手は影で処理されてしまっている、というかなり残酷な歴史が遙かな過去から続いているという。悪意と悲劇が連綿と今に至るまで続いているような、なかなか極悪な状況だったりするんですよね。
件のハワワさんとその魔剣であるセレスタが殺され、封印され、ハイエルフ(犬)が永きに渡って流離うことになったのもそれが理由ですし。
もちろん、その悪意は今も健在でリーシュとケイルにもいつ襲いかかってきてもおかしくないのが現状。なので、ふと気を抜くと途端に話はシリアス方面へと傾いていってしまう。

それを自らテコ入れして、シリアスには行かせない、と頑張る主人公たち……w
いやこの、魔剣ちゃんの顔を曇らせないために、とにかく何があろうと緩く行くぞ! という気合入りまくったコメディ路線堅持には、そこまでやられるとちょっとした感動まで芽生えてくるね!
口だけではなく、ちゃんと身体も張ってるし。

シリアスな空気を出すと装着者に骨が透けて見えるほどのビリビリ電撃を食らわせてくれる腕輪! とかいう、どうしたらそんなものを発想するんだ、という魔道具まで自分たちで作って自分たちで装着するケイルたち。引っ張り出してきたケイルだけじゃなく、渦中の当事者であるハイエルフ(犬)まで流れで一緒になって装着するの、さすがは歴戦の(犬)だよなあ、セリスw
おかげでどんなシリアスな展開になっても、ケイルとセリスがビリビリしてるもんだから、どうやってもシリアスにならない! 超無理やりコメディ路線を堅持するその気合っぷりは、もうお見事としか。
元魔剣所持者であるハワワさんと、件の折れた魔剣セレスタを見る限り、歴代の魔剣使いは全員が魔剣ちゃんダダ甘路線の変態みたいだし、魔剣ってわりと全員ナチュラルドSなのか。
魔剣サイドの登場人物たちが濃ゆすぎて、黒幕サイドがシリアス感を目一杯だしながら真面目に悪者ムーブしようとすればするほど、シリアス殺されるという悲劇。
敵側、コメディに乗るようなキャラじゃなくほんとに真面目に悪者なので、もうコメディ展開に蹂躙されてメタメタにされるの可哀想なくらいなんだけど、元々がゲス野郎なので悪党ムーブをギャグで潰されるという屈辱がざまぁ感出てて素晴らしいですもっとやれw

ともあれ、濃ゆいキャラばかりとはいえ、女の子はみんな可愛く、仲良く、ギャグでコメディではあっても永きに渡り離れ離れになっていた大切なモノ同士が再会するという感動展開はいささかも減じないのでありました。ひたすら尊い、てぇてぇ、てぇてぇ。
こういう温かい空気を守るために体張ってシリアス潰すケイルくんは、多少ヤバい人だろうとちゃんと主人公してると思いますよ。ヤバいやつだけど。


聖剣士さまの魔剣ちゃん 2.~主のために頑張る魔剣を全力で応援しようと思います ★★★☆   



【聖剣士さまの魔剣ちゃん 2.~主のために頑張る魔剣を全力で応援しようと思います】  藤木わしろ/さくらねこ HJ文庫

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魔剣ちゃん、まさかの冒険者デビュー!?

世界一かわいくて危険な魔剣ちゃんことリーシュの主として日々幸せを噛みしめる聖剣士の青年ケイル。
そんなケイルの真摯な想いに応えるべく、人間になりたいと願うようになったリーシュは魔剣化防止のストレス解消も兼ねて冒険者デビューをすることになるが――

「僕も付いて行くけど、後ろで見守っているだけにしようかな」
「いえ、ケイル様はお留守番です」
「………………え?」
かわいいが炸裂する絶好調ファンタジーラブコメ、第2弾!
ケイルさま、本当にただ応援してるだけで何もしてないやん!
魔剣が危険視される現状と今後について説明されたために、ちゃんと事情を理解した上で人間らしくなろうと頑張るリーシュ。
一巻では純真無垢に何をしでかすかわからない、実際しでかしてしまうリーシュのフォローの為にあれこれと走り回り後処理やら事前のカバーなど必死に走り回っていたケイルでしたが、リーシュが上記のようにちゃんと弁えてくれたお陰で前みたいにフォローに走り回る必要なくなっちゃったんですよね。青い顔しながら駆けずり回る必要がなくなってしまったわけだ。
そうなるとどうなるかというと、ただひたすらリーシュかわいい、と言うだけの生き物になってしまってまあ……。
魔剣という事に拘らないようにするリーシュは、つまり四六時中使い手であるケイルにひっついている必要もなくなり、それどころか人間になるために一人で頑張ることになり、冒険者デビューして町の外に出たり、矢文ちゃんと一緒に買い物したり、と自立して動くことも多くなったわけです。
それを、四六時中ついてまわって見守るケイルと、ケイルと同じ方向性の変態であるハイエルフ犬のセリスのストーカー二人組。
こいつらが、もう常時ハイテンションでドタバタ大騒ぎしながらリーシュを付け回すわけですよ。なにこれ!?ってくらいもう作品の空気感が、ハイテンション!
影で見守るストーカーと化したケイルとセリスが薬でもキメてるんじゃないかというテンションで、リーシュの行動の一部始終を漫才実況するという、なんかもう意味不明な展開にw
お互いボケとツッコミを自由自在に入れ替えながら繰り広げられる漫才実況は、ここぞというタイミングで「リーシュかわいいぃぃぃ!」でケイルとセリスが見事にシンクロして区切りを付けて間を入れるのが無闇に高度なテンポ構築になっていて、なんか悔しいんですけどw
真っ当な人間になろうと頑張るリーシュの影で、どんどんと人間としてあかん領域にダイビングしていく聖騎士とハイエルフのコンビの対比が、なんともかんとも。
ただ、リーシュ可愛いのは真理なだけに、仕方ないと言えば仕方ない。これに加えて矢文ちゃんがもう当たり前みたいに姿を見せてリーシュと並んで、これまた可愛らしく女の子二人の可愛いコンビネーションを見せてくれるので、相乗的に可愛いが加速して変態二人がさらにハイテンションになるのも、まあ仕方ないかなあ、と。だって可愛いし。そして変態二人は気持ち悪い!

いや、わりとちゃんと物語の方も進行していて、魔獣とかドラゴン退治、みたいな血腥いことには一切ならずに、前に仲良くなったワイバーンのワイワイとの交流から古き竜とコンタクトが取れることになって、なぜ聖剣がしゃべる魔剣となるのか。人間の間で残されている歴史上からは隠れてしまった世界の真実の一旦が、徐々に垣間見えてくる展開をしっかりやっているわけですが。
なんでかもう、ケイルとセリスのハイテンション漫才実況ばかりが印象に残っちゃって。ストーカーのくせに声でかいよ、ふたりとも! そして特に意味なく七色に発光し続けていたケイルくん。
この主人公、なにやってんだ、ほんとに今回なにやってたんだ?

ともあれ、この最初から最後まで一向に衰えないままだったハイテンションのノリに、キレキレの会話の応酬は読んでてひたすら楽しかったです。いやマジでこのノリで最後まで突っ走るのは凄えわさw



聖剣士さまの魔剣ちゃん 1~孤独で健気な魔剣の主になったので全力で愛でていこうと思います~ ★★★☆   



【聖剣士さまの魔剣ちゃん 1~孤独で健気な魔剣の主になったので全力で愛でていこうと思います~】 藤木わしろ/さくらねこ HJ文庫

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聖剣士ですが最強にかわいい魔剣の主になりました。

国家を守護する誉れ高き聖剣士に任命された青年ケイル。
そんな彼は自らの聖剣を選ぶ儀式で聖剣ではなく、人の姿になれる聖剣を超えた伝説の存在――魔剣を目覚めさせてしまった!
強大すぎる魔剣の力が周囲から危険視される中、自分を主と呼ぶ可憐な魔剣美少女リーシュを前に、ケイルはただただ、思った。

「かわいい」「えっと、主様」「?かわいい。すごくかわいい」

かくしてケイルは孤独な魔剣ちゃんを幸せにするべく全力を尽くした結果、王都を離れて辺境で冒険者を始めることに!?

魔剣ちゃんはかわいい、とにかくかわいい。それである意味話は完結している。可愛い女の子を幸せにしてあげたい、という欲求は世界の真理の一つだ。とても純真で素直で健気で主さまとなったケイルを慕ってくる魔剣ちゃんリーシュ、彼女がただの女の子なら幸せにするなんて簡単だっただろう。何しろ聖剣士ケイルは性格も能力もパーフェクトイケメンなのだから。
問題はただひとつ、彼女が人ではなく魔剣であったということ。戦争など遠い昔のことになった平和な時代、魔獣災害という危機はあるもののそれも冒険者を中心とした対処するシステムが安定的に構築され、人々は平穏に健やかに暮らしている。
そんな中に突如強大な、それこそ一撃で都市を吹き飛ばすような、森を一薙ぎで切り払うような戦略兵器モドキが現れたらどうなるか。当然のように危険視され、封印されかかった魔剣ちゃんを救うため、彼女の行動と使用に全責任を負って監視のもとに国を追われることになったケイルであった。
これで、魔剣ちゃんがその優しい性格通りに自分の力についても抑制的であったのなら、或いは強い自制を持っていたならさほどの問題はなかったのだろうけれど。
彼女は自分を女の子ではなく、魔剣として自認していて、剣である事に強い自負を抱いていた。プライドであり生き方として、剣であったのだ。
そして何より、価値観として荒ぶる魔剣そのものであり、血に飢えた妖刀のそれであったのである。
つまり、切り裂くのが大好きで血を見るのが大好きでぶっ殺すのが大好きな女の子であったのだ、やばい。
可愛い子猫や子犬を愛でるように、とても純真な目でキラキラ輝く笑顔で斬りましょう殺しましょう、と訴えてくる魔剣ちゃん。……それもまたかわいい。
歴代の魔剣の持ち主が、魔に魅入られて人類の敵に成り果ててしまった理由も、こうしてみるとわからなくはない。なにしろ、かわいいのだから。
かつて賢人は語ったものである。「かわいいは正義!」
しかし、そこで可愛いのみに屈しなかったのが聖剣士ケイルであった、よっ主人公! 彼女を幸せにするということは彼女の望むままに魔剣として振るって上げる、というのも一つの道だろう。しかし、人々を守り世界を平和に保つことを至上の命題としてきた聖剣士として、その道はどうしたって選べない。かと言って、魔剣ちゃんに剣としての自分を捨てろ、ただの女の子として生きろ、というのもまた彼女の生きる理由そのものを踏みにじる事。お前はいらない存在だ、と突きつけることになる。世界の平和と魔剣ちゃんの幸せ、その矛盾する双方を両立するために男ケイルは奮闘するのである。これぞ、パーフェクトイケメンにのみ許される崖っぷちの綱渡り。若干転げ落ちても猛スピードで崖を這い上がってこれるスペックと根性の持ち主だからこそ頑張れるインポッシブルミッション。
というわけで、つい気を抜くと斬殺を強請ってくる(それ以外はとても善良で穏やかで健気な少女なのだ)魔剣ちゃんを言い包めてその力の開放を防ぎつつ、途中「性癖・犬」と化したハイエルフや監視役として姿を隠したまま矢文でしかコミュニケーションを取ってこない矢文ちゃん(通称)を仲間?に加えつつ、冒険者稼業(魔剣ちゃんが仕えなくて他の剣や武器を使うと魔剣ちゃんが拗ねるので素手で)で無双しながら、魔剣ちゃんをその呪縛から解き放つために駆けずり回る聖剣士のハイテンションコメディ。
この畳み掛けるようなギャグとコメディにノれて、ひたすら可愛い魔剣ちゃん(&矢文ちゃん)を愛でられたら結構楽しい作品でした。
いや、ケイルくんいい具合に乱心してて、結構繊細な行動を求められる立場のはずなんだけれど、かなり豪腕で物事を解決するのがまたイカしているというか頭おかしくなってるなあ、と。魔剣ちゃんの可愛さに完全にヤラレながら正気でもあるというある意味複雑なキャラがかなり面白おかしく成り立ってるのが地味に凄い。魔剣ちゃんの事となると脊髄反射でとんでもねー行動に打って出てそれをスペックで押し切りやがるし。
また完全汚れ役の変態ハイエルフがいい味出していて、色々便利な上にオチ的にもだいたいコイツが悪い、で収まってくれるので、ある意味美味しいところを一人で請け負っているキャラである。
あと、矢文ちゃんもこれわりと魔剣ちゃんに匹敵するひたすら可愛い枠なんですよね。屋内でどうやって矢文してたのかについては追求しない。あと、どれだけ矢を持ち歩いているのか無限錬成か、というところも追求してはいけないし、途中で我慢できなくなって監視役にも関わらずさらっと合流してきたのも追求してはいけない。だってかわいいし。
おおむね、可愛いから、で解決できるし許してくれる平和で優しい世界である。まあそれで押し切るケイルくんの豪腕唸ってこそだけれど。


八大種族の最弱血統者 ~規格外の少年は全種族最強を目指すようです~ ★★★   



【八大種族の最弱血統者 ~規格外の少年は全種族最強を目指すようです~】 藤木わしろ/児玉 酉  HJ文庫

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「決闘に勝利した者がすべて正しい」という理念のもと、八つの種族が闘いを楽しむ決闘都市にやって来た少年ユーリ。師匠譲りの戦闘技術で到着初日に高ランク決闘者に勝利するなど、新人離れした活躍をみせるユーリだが…その血統には誰もが認める最弱の烙印が押されていた!!だが最強を目指すユーリは決して諦めず、仲良くなった獣人族の少女アティナと精霊族の少女フラムの協力を得て、唯一無二の決闘者へと成長していく―!!最弱血統が全ての最強を凌駕する圧倒的バトルファンタジー!

スプラッター!! 主人公が血まみれすぎる。しかも、相手の血じゃなくて自分の血で。いい具合に頭おかしい主人公だなあ。
決闘都市の特徴として、決闘が行われる際に使われるフィールドは試合が終るとダメージも死もなかった事にされるという便利設定なのですが、そのお陰でユーリくんが本来再起不能の大怪我を気楽に負えるどころか死になれるために練習相手に対戦の後は必ず殺してください、とか言う始末。もちろん、仮とは言え死んだらそれだけ痛みやショックも受けますし、元に戻っても3日ほどは動けなくなるという有様になってしまうので、決闘者と言えど死ぬのは避けるし嫌がるものなのですが、平然とどころか嬉々として死んじゃうユーリくん。
挙げ句に、混血という決闘者としてのハンデを挽回するために、自分の肉体の自損自壊を前提とした攻撃方法を確立するために、練習の段階からグチャグチャのデロデロに。生グロ動画発生装置になってやがる。これ、当人は楽しんでるんだろうけど、練習相手になってたアティナとフラムからするとちょっと拷問入ってたんじゃないだろうか。なまじユーリくん、天真爛漫なくらい明るくてその上礼儀正しいいい子なので、傍目には。それが満面の笑みで血ぶしゃー、開放骨折ぐしゃー、内臓散乱でろでろー、あべしあべしってなってたらお肉たべられなくなりますわー。
それでも熱心に付き合ってあげるのだから、アティナとフラムもいい子である。惜しむらくは、そのヒロインに当たるだろう二人の掘り下げがあんまりなかったことか。それぞれちゃんとキャラ立ってはいるのだけれど、今回は支援役に徹していましたし話の本筋はユーリくんと、その師匠である混血の人と昔仲間だった獣人のお兄さんとの対立がメインで、獣人のお兄さんが師匠との友情を拗らせてたのをユーリくんが戦うことで解消するような話であったので、ヒロイン二人はずっと脇に回らざるを得なかった、というのもあるのですが。
というか、ユーリくんのスプラッタな有様とそのキャラのインパクトが強すぎてw
今回は参加資格を得るための段階で、次回以降はチーム戦もあるようなので本格的に動き出すのはそこからになりそう。

藤木わしろ作品感想

白魔法クラスの大忍術師 ★★★★   



【白魔法クラスの大忍術師】 藤木 わしろ/紅緒  MF文庫J

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魔法を忍術で圧倒する学園暗躍ファンタジー、開幕!

インペリウム魔法学園。大陸で唯一の魔法学園にして、大陸を分かつ六国が六系統の魔法を武器に神樹の魔力、ひいては次の世界の覇権を争う戦場でもある。
しかし、そこに現れる一つの影──全魔法士の仇敵"ニンジャ"。
「ユウマ、お前には魔法学園に行ってもらう」
「いや、俺ニンジャなんだけど!」
なぜか魔法学園に潜入することになった名門一族の次期当主・御影ユウマは、入学試験を飛び越え例外生として白魔法クラスに所属することに成功する。
そこで工作の最中出会った美少女魔法士・アルフティアと行動を共にすることになり……!? 大忍術師の暗躍譚、開幕。

そうだよな、そうなんだよな、忍者とは陰に潜み闇に忍び、人知れず暗躍する影の軍団なのである。スーパード派手な忍術で大暴れ、というのもまた一つの忍者像であるのだけれど、忍びの者として誰にも知られずに影から手を伸ばして暗躍するというのもまた立派な一つの忍者像なのである。
本作の御影ユウマはまさにそんな影のモノ。裏で暗躍、謀略調略情報操作に人心誘導、後方撹乱に終止していて決して表には出てこないんですよね。表で動き回り活躍するのも、戦闘で大暴れするのも、ヒロインであるアルフティアのお役目。ユウマはせっせと情報をかき集め、状況を把握し下準備を整えして謀を蓄えて、あとは仕掛けを御覧じろ、とばかりに開幕の発破を掛けるわけである。彼の恐ろしいところは、受動的な行動が一切ないところなんですよね。新参者で魔法学園の実態も各国の実情もまだ正確に把握して居ない段階から早々にかなめとなる部分の情報は手に入れて、それ以降も状況の掌握に勤しみ、望むべく結末を選んだ段階で、あらゆる状況、関係者の行動から考え方までその結末に至るように誘導していくのである。各人は、みんな自分で考えて動いているつもりなのに、それぞれがそう考えそう動いてしまうように、発言で思考を誘導したり状況を整えたりしているわけだ。人呼んで人遁の術。わかりやすいド派手な攻撃力ある忍術も使えるっぽいのだけれど、そんなのが問題にならないくらい「怖い」使い手だよ、この主人公。
一方でその一連の謀略が完成をみるトリガーとなる部分を、このユウマはアルフティアがその誇りと生き様をかけて望んでいる騎士らしい在り方を貫き己にも周りにも示してみせたとき、に設定しているあたりが心憎いんですよね。結果のためにその人の在り方を捻じ曲げたり、意志を抑え込んだり、信念を歪めてしまうのではなく、むしろ心折れて現実に屈しそうになっている彼女に、自分らしくあれ、一番自分が胸を張れる生き方をしてみせろ、と発破をかけて、それをやり遂げることで彼女に誇りが誇りを取り戻せて、勝利を手に掴む結末を手繰り寄せられるように、謀略を編み込んでいる。ユマのキャラはいつもふざけていて、実際悪党、性格もネジ曲がっていて享楽的、と一見タチが悪いようにも見えるんですけれど、この陰惨ですらある謀略に一風清々しさと痛快さをもたらしているのは、そこに彼の誠実さが伺い知れるからなんですよね。忍者は契約者を裏切らない、相手が裏切らない限りは、その心意気まで汲んで誠実に契約を果たす。それを誠実と言わずして、なんというのか。
いやあ、これはティアをチョロいとは言えませんわー。ティアからしたら、破滅するしかなかった自分を救ってくれたユウマは王子様以外のなにものでもないのですから。おまけに、初っ端からお嫁さん探しという目的の一つを暴露して、そのお相手候補として絡んでいったわけですからねえ。
定期的にクラスも動いていくみたいなので、六国6クラス全部回るんだろうか、これ。ともあれ、期待のシリーズ、はじまりました。

藤木わしろ作品感想

最底辺からニューゲーム! 4.奴隷商人は愉快な奴隷たちと共に世界を変えていきます ★★★☆  

最底辺からニューゲーム! 4 ~奴隷商人は愉快な奴隷たちと共に世界を変えていきます~ (HJ文庫)

【最底辺からニューゲーム! 4.奴隷商人は愉快な奴隷たちと共に世界を変えていきます】 藤木わしろ/柚夏 HJ文庫

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「さぁ――世界を敵に回しに行こうじゃないか」

絶体絶命であるはずの異端審問を逆手に取り、敵対する三大公が一人、エルヴィスを失脚させた奴隷商人タクミ。
同時に女神の代行者としての地位も得た彼は、十五年前の女王陛下殺害事件の真相を明らかにし、《鈴蘭》の首領であるミルトこそが殺された女王の実子だと断言する。
そして戸惑うミルトに神王国家リヒテルトを女王として治めて欲しいと頼むが――「はい、質問ですっ! 女王と奴隷は兼任できますかっ! 」
奴隷美少女たちと突き進む異世界転生ニューゲーム、最高潮へ!!
あとがきを読んではじめてそうだったのか、と気付かされたのだけれど、本作の世界って【ダメ魔騎士の英雄煌路】の世界だったのか。ってか、女神フィリアって前作の登場人物なの? 該当する人一人しか居なさそうなんだけれど。ミルトが蒼天剣引き継いでたりとかの関係からしても。いやでも、こんなノーテンキなキャラだったか!?
前作、二巻で打ち切りになっちゃったのでその後の世界観とか不明のままだったのですけれど、この様子だと色々と設定詰めてたんでしょうねえ。断界国のお姫様とか、思いっきり前作の主人公と関わりあったみたいだけれど、こんな娘登場してなかったもんなあ。もしかしたら、某魔女さんが名前変えただけなのかもしれませんが。
まさか、ラスボスのエルヴィスまでそっちの関係者だとは思わなかったですけれど。しかも、その原動力って前作での描かれなかった結末、あるいは成果か。その守護だったと知ってしまうと思うところは色々とあるのですけれど、やっぱり前作が結末までしっかりと描かれていたらもっとインパクトは強かったんでしょうねえ。
それはそれとして、タクミですよ。てっきり、世界皇帝とかにまで成ってたんじゃないかと思ったら24歳で前世は病死してたって、そんな前世ではやることやり尽くしたみたいな事言ってたのにそんな年齢でいったいどうやって、と思っちゃいますよね。
結局、前世でタクミがいったい何を成し遂げ、どんな人生を送ったのかというところに関しては一切描かれることもなく、タクミ本人も前世でのやり方の後悔を語るばかりで具体的な様子については口を開くことはなかったので、なんとも曖昧な印象でしか捉えられなかったんだけれど、少なくとも国家元首くらいにはなってたと思ったんだけどなあ。二十歳すぎとはなあ。そこらへん、もっと盛っても良かったろうに。
エルヴィスと改めて決着をつけつつ、身内の連中にはしっかりと未来へのビジョンを植え付けて、ミルトには女王としての自覚を促しつつ、国全体を盛り上げて新たな価値観を立ち上げて、そうやって隣国の代表を呼び寄せて宣戦布告、と今まで何年もかけて準備し続けてきたものを一気に開帳して、という盛り上げ方は非常に良かったのですけれど、同時にこれでシリーズ終わりっぽいのがここまであげておいて、終わりなの!? というはしご外された感もありありなのがなんともはや。
いやまあ、最後となったら盛大に打ち上げ花火連発するのはむしろ溜め込んでいたものを死蔵せずに打放つという意味では大いにやってほしい方向ではあったんですけれど。
若干、メインヒロインを絞りきれなかったところもあるかなあ、と。ミルトもカリンも微妙に話の都合で出番なくなることありましたし、結局タクミの信頼できる仲間ではありながら、もっと個人的に深いところまで踏み込むまで至らなかった、というかメインストーリーの進行に忙しくてそこまでやってる暇なかったというか。
もしシリーズが続くなら、むしろ放出しきった此処からそういう部分を期待していきたいところなんですが、なんか微妙ぽいのがちと寂しい。できれば続いてほしいんですけどねえ。

シリーズ感想

最底辺からニューゲーム! 3.奴隷商人は捕まっていても、必ず相手の一歩先をいきます ★★★☆  

最底辺からニューゲーム! 3 ~奴隷商人は捕まっていても、必ず相手の一歩先をいきます~ (HJ文庫)

【最底辺からニューゲーム! 3.奴隷商人は捕まっていても、必ず相手の一歩先をいきます】 藤木わしろ/柚夏 HJ文庫

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貴族殺害の冤罪で異端審問にかけられることが決まった奴隷商人の青年タクミ。実質的な死刑宣告に等しい状況だが、部下であるカリンたちは「タクミなら自分でどうにかするだろう」と、あえて放置を決め込むことに!そんな中で唯一、タクミを救おうと奮闘を始めた大司教リーゼをミルトに託し、カリンたちは先ごろ任命された叙勲騎士の義務として、魔獣被害を訴える領地へと赴く。しかし到着早々、亜人というだけで領民から受け入れを拒否されてしまい―!?
あははは、これはあかんわ。そんな先の先まで時勢と展開を読んで周到に準備してたら、そのへんの一流どころの悪党じゃ太刀打ちできんわ。少なくとも、行動原理がバレバレになってしまってたら読み切られてしまうわなあ。何か強烈な目的を持つ有能にして容赦呵責のない人物というのは、だからこそ行動が最適化しやすいとも言えるし。
それにしても、これだけの事を易易とやれてしまうタクミ、前世では最初から多くを持ちすぎていたが故に有利すぎてそれが不満だった、という話だけれど、この能力とその扱い方を見てると出自とか生まれた時のスタート時点の有利不利って殆ど誤差でしかないでしょう、これ。よっぽど何か極端な縛りプレイでもしないと大したハンデにならんのじゃないだろうか。
まあある意味自由に動けてても拘束されて牢屋に入れられてても関係なくやらかすであろうタクミは、せめて牢屋でおとなしくさせておいて、当面の活躍は残ったメンバーで、というのが今回のお話でした。死罪確定の投獄を食らったにも関わらず、仲間の誰もが心配すらしていない、というのはそれだけ信頼されているのか、手に負えないと思われているのか。まだ仲間になって間もないリーゼだけが一生懸命に助けるために駆けずり回るのが、なんとも健気で可愛らしかったのですが、最終的に彼女も「タクミぇ〜〜」と半眼になってしまうので、まあ順当ですな。
それにしても、いつの間にかタクミの商会の面々も、彼に関わる周りの面々もタレント揃いになってきて、主人公不在でも物語そのものが躍動しているのはとても良い感触でありました。さすがに、相手の悪役も一筋縄ではいかず、正直取り返しがつかないようなキッツイどんでん返し、ちゃぶ台返しを食らってしまって、あの展開はなかなかに想像を絶するもので有無を言わせぬ厳しいものだったはずなんですが……、完全にあれ、この展開を逆手に取って大逆転どころか、むしろ先を見据えた足がかりとして利用したに過ぎない流れなんですよね。
恐るべきは、これが完全にタクミの計画通りに進行した、というわけではなく、色んな人の窮地を救うために非情に徹すること無く危険を飲み込んだ上で、その上で相手の謀略すべてを踏み台にしてみせたというんだから、どれだけ余裕を見込み柔軟性を仕込んでいたのか。
お陰で、一気にえらいところまで駆け上ってしまったわけですけれど、こっからどこを目指すんだろう、って既に女神様との談話から最終結論は出ているのだったか。ここからさらにスケールアップしていくとしたら、それは楽しみである。

1巻 2巻感想

最底辺からニューゲーム! 2.~奴隷商人は次に地位と名誉と無垢な少女を手に入れます~ ★★★☆  

最底辺からニューゲーム! 2 ~奴隷商人は次に地位と名誉と無垢な少女を手に入れます~ (HJ文庫)

【最底辺からニューゲーム! 2.~奴隷商人は次に地位と名誉と無垢な少女を手に入れます~】 藤木わしろ/柚夏 HJ文庫

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奴隷の立場から一転、「お人好しの奴隷商人」として出世街道を爆走中のタクミ。そんな彼の功績により、下層地区の商会だった“鈴蘭”は、国家公認の四大商会の一角にまで上り詰めていた!しかしその程度では当然満足などしないタクミは、新たな事業と人脈作りに勤しむべく、王家主催の立食会へと参加するが―「籠の中の鳥は…自由に啼くことすら許されないのです」奴隷のように扱われる幼き大司教の少女リーゼと出会ったことで、タクミは世界の常識をぶち壊し、彼女を救うことを決意する!!奴隷転生からの痛快ファンタジー、出世しまくりの第2弾!
おおっ、これは面白いぞ。
ゼロから立場と人間関係を構築していく、というか勝ち取っていく足場づくりを描いた一巻と違って、二巻はいわば役者が揃い舞台が整ったところからはじまるわけですけれど、タクミがやりたいようにやるための手段と立場と人脈が出来ているためか、前回よりもさらに話に躍動感が出てきた感じがします。やっぱりある程度以上舞台が整っていた方が、話を動かしやすいタイプの作家さんなんだろうなあ。タクミがやりたいようにやるのは当然なのですけれど、それに合わせて周りのキャラクターがしっかりと合わせて動いてくれるのは、一巻で積み上げた信頼関係とキャラ描写の蓄え故なのでしょう。貯めがきいている分、タクミだけでは広げきれない世界を縦横に拡張してくれていますし、彼ら彼女らが動いてくれて出来た余裕分をもって、新キャラクターである大司教リーゼや女王陛下などもハードルを高くせずに物語の中に入ってこれた印象があります。
合わせて、この憎ったらしい敵キャラ、あるいはヤラレ役の描き方もまあうまいんですよね。まさに、全力でぶっ飛ばしてくれ、と心から思えるいやらしい悪役の配置が絶妙でカタルシスを得やすいんですなあ。一方で、小物ばかり相手にしていると主人公サイドの格も下がってしまうので、ちゃんと底知れぬ手強くある種のヴィランとしての格調を持った大物も用意しつつ、そんな大物をすら飲み込むかのようなタクミという主人公の、ちょっと悪役じみた「計画通り」とほくそ笑むような素振りがまたそそるわけです。同時に、そんな遠謀を一人の少女を助けるためにあっさりと放り投げる情の深さを垣間見せて、計算高い人物にありがちな冷淡さを感じさせず、それでいて大丈夫問題ないと言い切ってくれるような頼もしさも見せてくれるという、まあこうなんというか……甲斐性のある主人公ですなあ。
物語的にもただ悪人をぶっ飛ばす、という勧善懲悪な流れだけではなく、貴族に国政を握られている女王がいわゆる絶対王政的な王権への権力の集中をもくろんでいる流れにタクミが乗っかる、或いはお互いに目的を確認しあい利用し合う、わりと悪人同士意気投合して悪い顔して悪巧みしている女王陛下と奴隷商人、的な物語の裏面もあって、あれやこれやとなんとも楽しいものがある。
女王陛下のあの優しく情け深い側面と、計算高く利用できるものはなんでも利用するという結構な悪人な側面が違和感なく両立しているところは、かなりタクミと似通っていて、まさにこう……政治家だなあ、とうなずかされる次第である。
なんにせよ、キャラもストーリーもメリハリのついた動きある内容で、うん一巻から見てもかなり面白くなってきた。

1巻感想

最底辺からニューゲーム! ~あえて奴隷になって異世界を実力だけで駆け上がります~ ★★★☆  

最底辺からニューゲーム!  ~あえて奴隷になって異世界を実力だけで駆け上がります~ (HJ文庫)

【最底辺からニューゲーム! ~あえて奴隷になって異世界を実力だけで駆け上がります~】 藤木わしろ/柚夏 HJ文庫

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「貴方の望みは何ですか?」「俺を奴隷にしてくれ」
日本人の青年タクミは、生まれ育った環境が恵まれ過ぎていたため、自分の本当の実力を知る機会を得られずにこの世を去った。その未練から異世界転生の資格を得た彼は、これ幸いと女神に対して【実力だけが評価される過酷な世界への転生】を要求!
優しい環境もチート能力もすべて断り、無事、非力な奴隷の子どもに転生したタクミは、牢屋の中で奴隷の子どもたちを相手に情報収集を開始!
さらにエルフと獣人の奴隷美少女を交渉の上で配下に加え、あっという間に奴隷商人へと出世していき――!?
信長の野望で敢えて姉小路家とかでプレイはじめるようなもんですな、これ。まあ、昔のノブヤボだと、弱小大名プレイでもそこまで難しくはなかったのですが。
人生舐めてる、としか言いようがないのですがここまで自信たっぷりに言わしめたタクミの前世がいかなるものだったか明確には語られてないんですよね、これ。ただ、チラホラと匂わせるような情報は散りばめられているのですが、そこから鑑みると……いや君それいくら生まれ育った環境が恵まれすぎていたからって至った高みが高すぎやしませんか? というレベルなんですよね。推察が過剰すぎる可能性もあるのですけれど、なんか到達できる限界突端したところまで到達してたんじゃあ、と思わざるをえないような前世に関する情報なんですよね。
確かに、スタート地点を最底辺に設定すれば、そりゃあ難易度はあがるかもしれませんが、ふうむ。現状のタクミの立場ではあんまりまだ関係ないのですけれど、彼の目的って自分でも明言しているように、自分の力でどこまでイケるか、どこまでやれるか、というのを限界まで試したい、というものなんですが、先に例としてあげた信長の野望。あれをプレイした人や、まあシミュレーションゲームの類いですか、これをやったことのある人はわかると思うのですが、どれほどスタート地点を低く設定して難易度をあげても、ある一定のところまで頑張って自力を高めてしまうと、そこに到達するまでは困難であっても、それ以降は恵まれたところからスタートしたケースと保有する力が変わらなくなってしまって、やること一緒になってしまうんですよね。
タクミの場合にしても、現段階ではまだ使われる人間の側であるのですけれど、ここからもっと立身出世していって、自分が支配者の側に立ったなら、そこからは前世の時と何が違うんだろう、という形になっていってしまうと思うのですけれど、そうなった時モチベーションが維持できるんだろうか、という疑問は生じるんですよね。彼なりに幾つかの縛りプレイを自分に課している節はあるものの、実際に何かを縛って、失敗した時のペナルティを設定して、なんてことはやっていないのですし。マジでそれをやりはじめてしまうと、一緒にこの時代を生きている仲間や友人たちに対してあまりにも不誠実になってしまうのでそれはやってほしくはないですし、何気に微妙なゲームバランスの上でこの転生やってるんだよなあ、彼。
ともあれ、何の特殊な能力も優れた身体機能や魔力などもなく、ただただ自身の頭脳と交渉能力を以って、何も持たない奴隷身分からのし上がっていく。次々と降り掛かってくる悪意ある謀略を、より悪辣かつ周到な策略をもって覆していく、という構図には、燃えるものがあります。それに、決して自分本位ではなく、自分がどこまでやれるか、の中に周囲の人間たちひっくるめて最大公約数の幸福を掴ませる、という目的が含まれているあたり、彼が善人のたぐい……とはまあ言い切れないところもあるのですけれど。どちらかというと、彼が幸福を広めようというのは政治家的な考え方に基づいているっぽい感じもありますし、ある種の縛りプレイの一貫ともとれますからねえ。ただ、ちゃんと素朴な他者への好意、身近な人たちへの親愛も感じられるので、その意味では人間味があり、だからこそそれを捨てずに高みへと至ろうというのは実に傲慢で、自負に溢れているなあ、と思うのでありました。まあ、やることなすことうまくいくというのは、彼の能力の高さも然ることながら基本難易度が実は易しいんじゃ、という疑念もあるのですが。
ヒロインとしては、やっぱりカリンになるのでしょうね。唯一、相棒感持って接している相手ですし。

藤木わしろ作品感想

ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ) 2 ★★★☆  

ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ) (2) (MF文庫J)

【ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ)】 藤木わしろ/山本ケイジ MF文庫J

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混成国家ディアンタスとの『神闘』から一ヶ月。アルフとリーネは竜翔国家ドラクレアを訪れていた。名目上とはいえアルフとの新婚旅行。思いを馳せるリーネだったが「新婚旅行って……なんだったんでしょうね……」憧憬したイメージとかけ離れた小旅行に落胆しながら湯の中へと沈んでいく。到着したドラクレアでセンタリアの姫であるリーネは英雄アーロンの仲間・フィオナに『翔竜演武』への参加を要請される。両国友好のためリーネは竜を駆り大空を舞う『駆り手』の役目を承諾するが、リーネにはアルフに伝えていない秘密があり――!? ネクストヒーローファンタジー第二弾!
これ、冒頭はリーネがちょっと可哀想ですよー。せっかく建前だろうとなんだろうと仮にも新婚旅行だというのに、馬車の中でのアルフの態度と来たら甘酸っぱさの欠片もなくそっけないにも程がありすぎる始末。あれこれ話しかけてくる新妻に、まともに相手もしてくれずゴロゴロと本ばかり読んでる旦那。旅行でこんな態度取られたら、そりゃ拗ねるどころじゃないですよ。楽しい気分に水を差されて、泣きたくもなりますわー。ましてや新婚旅行。ガチで落ち込むリーネが可哀想で可哀想で。
まあアルフはアルフで、決してリーネをぞんざいに扱っているわけではなく、その時も色々とちゃんと仕事や仕込みを行っていた、というのはあとでわかるんですけれど、それでも女の子の扱いとしては酷いの一言である。
なってない、なってないよ。
もっとも、この朴念仁にとってリーネとは大切で特別な自分のすべてを賭けて費やしてもいいと思い定めている幼馴染であるんだけれど、それと恋愛とか異性に対する接し方、というのがスポーンと抜け落ちてるんですよね。そこがどうしてもリーネと感情面で食い違ってしまってる。その抜け落ちてるピース分、リーネがもどかしい想いをしてるんだよなあ。
アルフの場合、気づいてないとかじゃなくて、好きだとかドキドキするという類の恋愛感情や概念に対する理解がない感じなんだよなあ。あれだけリーネのことを特別に扱っていながら、肝心な部分に関して理解がないというのは何ともはや。これは、アルフの側に努力を要求するよりも、リーネが頑張る他ないんじゃないだろうか。ずっと自堕落に過ごしてきて、妹に介護されてきたこれまでの生活で、感性が歪んじゃってる部分が多いみたいだし。

物語の方は、これって自分の都合をこちらの意思を無視して押し付けてくる連中に対しての正しい反発、とでも言うべきなのかしら。
アルフもリーネも、今回のもう一人の主人公とも言えるヴェインも、大人たちの勝手な言い分に振り回される側なんですよね。彼らにとって、ぶっちゃけかつての戦乱で勇名をはせた親たちは関係ないんですよね。アルフたちは今の世界で今を見て生きているわけです。彼らはちゃんと借り物じゃない自分たちの言葉で語り、自分たちの力を示し、自分たちの望む世界を勝ち取ろうとしている。それに対して、今は亡きアルフの親父である勇者と一緒に戦った世代、仲間たち、親や大人たちはその過去の目線や観念で物事を語り、勝手にアルフたちもそれに当てはめて非難し、見下し、自分たちの都合ばかり言い募り、自分たちの枠組みの中に押し込めようとする。
戦乱が終わったあとの平和になったあとだからこそ、始まりつつある国家間の対立、という様相を呈しているように見えて、これって旧世代と新世代の対立なんですよね。いや、アルフがぶち破りリーネが支えてはじめたことが、過去に拘ったまま現在の形を変えようとする勢力同士の不毛な争いに一石を投じる形になりつつある、と言うべきなのか。
問題は、リーネの兄ちゃんのクラウド国王が、どっち側かなんだよなあ。昔の仲間にまで信頼されてないあたり、どうなんだと思う所なんだがあのゲスっぷりはむしろ信頼に値すると思うんだけれど。いや、他国の人間からすると無理だろうって話なのか。でも、それに対してのやり口は、決して相手を罵れるものじゃないんですよね。

今回も、アルフは事前にあれこれ仕込んで、敵が仕組んでいた謀を真っ向からひっくり返しに来て、そのずる賢さというか、心理面も読んだ弁論術も冴えて場を引っ掻き回しまくるのだけれど、何気にこの子はちゃんと最初から最後まで図面を描いて計画的に行動するタイプなんですよねえ。行き当たりばったりとは程遠く、その割に情と信頼を重視して前提にした作戦を立てるのが、なんとも擽ってくるわけだ。当人いわく、それを裏切られてもちゃんと対応策は練っている、とは言っているのだけれど。
前回は、無関係のいい人まで不意打ちの犠牲者にするなど、さすがに卑怯すぎるだろうと思う部分もあったのだけれど、今回に関しては相手の言い分から無茶苦茶だったんで、徹底的にやってしまえというシチュだったので、相手のルールに乗っかって逆にぶっ潰す展開はなかなか痛快でありました。
こういうひねりのある主人公、面白くてやっぱり好きですわー。あとはもう少しリーネに対してかまってあげ……いや、幼馴染対応ではあるものの、十分妹放ったらかしてかまってた気がするんで、やっぱりリーネ側がなんとかアルフの意識改革を図るべきか。

1巻感想

ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ) ★★★☆  

ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ) (MF文庫J)

【ダメ魔騎士の英雄煌路(ヘルトシュトラッセ)】 藤木わしろ/山本ケイジ MF文庫J


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騎士国家センタリアの下級魔騎士アルフは、仕事には毎日遅刻&サボり、模擬試合でも全敗、周囲から恋人関係と誤解されるような妹・アンリの世話を受け、公私ともにダメの烙印を押されている。しかし、亡き両親の思い出の詰まった大切な自宅が出火、焼失。アルフは家の再建のため、武闘大会『騎士祭典』での優勝を目指す。だが―「あなたを更生するのが私の仕事です」手段を選ばないアルフの卑怯な戦い方に幼馴染のセンタリア王姫・リーネの怒りが爆発、ダメダメなアルフの更生に乗り出して!?第11回MF文庫Jライトノベル新人賞受賞のネクストヒーローファンタジー!

ウラとオモテの使い分け、建前と実際のやりくりが出来ない、という意味ではアルフって思考の切れ味はあっても、リーネと生き方の不器用さでは大して変わんないんじゃなかろうか。実直さと真面目さに欠ける分、アルフのそれはひどい体たらくなのですけれど。
その点、リーネの兄ちゃんの王様はいい具合に腹黒で、どうもお国柄として脳筋集団らしい騎士国としてはこの人が頭というのは良かったんじゃなかろうか。
ぶっちゃけ、リーネじゃなくて兄ちゃんが王様である以上、アルフの危惧するようなこの国の問題点、ネックとなる部分について放置しているとは思わないんだけれど、アルフがああやって出る杭をやってくれるなら、やりやすくはなるんだろうなあ。
まあアルフって、公私のうちほぼ満額、私の部分で動いてるんですよね。その私の部分に、亡くなった父親が国の英雄だったこと。大切に思っている幼なじみがこの国のお姫様であること、というのが深く根付いているために、この国そのものに彼の私の部分が寄りかかっちゃってるんだけれど。
それだけじゃなく、魔騎士というモノに対するコンプレックスみたいなものも強いんだろうなあ、というのがその嫌いっぷりとこだわりからも透けて見えてくるわけで。ほんとに嫌いなだけだったら、もうちょっと関わり方というものもあるんですよね。それを、わざわざ魔騎士でありつつ、その在りようを否定するようなやり方に終始している。それは、そうするしか彼にはやり方がない、というところもあるのだけれど、愛憎ゆえに、という捻くれた拗ねた感情もまあ見えるような見えないような。
自分の卑怯卑劣なやり方を、この国の頭の固い連中には出来ないことだと喧伝しつつ、その方が正しいのだとは誇らない。むしろ嫌われること上等、と鼻を鳴らしているところに、素直じゃないモノを感じるわけで。
同時に、上辺だけ騎士道を取り繕って裏では汚いことをやってる連中に対しては、心底怒りを見せてるんですよね。もうこの子、本当は真っ当で真っ直ぐな魔騎士の道に、憧れてたんやなあ、と。それが出来ない自分が本当に悔しくて、そういう騎士道を守りたいが故に自分が泥を被るのを厭わんつもりなんだなあ、と。プラスそのコンプレックスから、捻くれた拗ねた態度取ってるんだなあ、なんて思うわけですよ。
で、その守りたいかっこ良いものの象徴が、英雄だった親父さんであり、今の姫さんなわけだ。
若いのう。
まあ、英雄の息子で国王兄妹の家族ぐるみの幼なじみ、という立場のボンボン故の部分も大きい気がしますけど、一方で彼を停滞させていたのは父親の死であり、それをもたらしてしまったのは魔騎士としてのカッコいい生き方だったわけで。父親の死は、彼ともども妹にも心の閉塞、お互いへの依存構造をもたらしてしまったわけで、憧れに対して捻くれてしまうのも無理ないのか。それで結局、自分の命を軽々とベットしてしまうわけですから、死んでしまった父親に恨みつらみ言えたもんじゃないぞ、若いのや。
あと、サボりはどう言い訳してもサボり以外のナニモノでもないわい、この給料泥棒! 
こういう輩には、ちゃんと責任負わせた方がいいと思うので、むしろ姫さんとの結婚は正解だと思いますよ、お兄さん国王陛下。アルフの尻叩いてる姫さんはイキイキしてますしねえ。

断罪官のデタラメな使い魔3   

断罪官のデタラメな使い魔 (HJ文庫)

【断罪官のデタラメな使い魔】 藤木わしろ/菊月 HJ文庫

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人の理を外れし強大な力=魔法に目覚めた者から、魔法を取り除くことが出来る唯一の存在“裁判官”。陸也と緋澄の男女コンビは、時に国家以上の権力を行使しながら、裁判官として世界各地で起こる魔法使い絡みの事件を次々と解決していた。そんな二人が新たな任務で訪れたのは、魔法使い“切裂きジャック”による連続殺人事件が噂される国で―。
建前って意外と大事なものなんですよね。それは公のことに限らず、個人的な二人きりの関係においても。ぶっちゃけ、この陸也と緋澄の以心伝心の信頼関係の厚さを思えば、二人が拘っているお互いの関係の距離感、なんてのは虚構と言って過言のないものだと思うのです。実質、実際の二人の関係はもう彼ら自身が引いたラインをとっくに越えている。それでも、建前だけでも原則を言い募り固持しているフリを続けていることで、辛うじて魔法使いの「法」を実行し得てるんじゃないだろうか。もうこれ、在るか無いかじゃなくて、既に在るものを認めるか認めないか、の段階なんだよなあ。いや、それすらももうふたりとも認めていて、意識的に無い振りをしているようにしか見えない。本当に、辛うじての辛うじて、際の際だ。ここまで来ると、もう時間の問題のようにも見えるので、大事なのは既に越えてしまっている一線を無視し続ける努力ではなくて、愛の形に「法」を組み込むしかないと思うんですよね。愛情表現として、それを組み込むように調教調律していくしかないんじゃないだろうか。
つまり、SMの関係だよ!!

国家権力、国の最高権力者すら一方的に断罪できる権限を持つ「裁判官」が、そんなSM趣味だったら嫌ですけど、うん。
ちょっと違和感あったのは、ここで語られる国の規模が非常に小さいことでした。これって、国を名乗っているけれど、その規模は一つの街レベルなんですよね。都市国家、と考えればいいんだろうけれど、意外とその都市間の技術・文明レベルにかなり差があるようで、このへん【キノの旅】の国の形に良く似ているなあ、と。
肝心の切り裂きジャックに関しては、まず最初の段階で殆ど正体隠さない状態で現れるのですぐわかったのですが、そうなると「断罪官」なんてテーマで期待するであろう、胸糞悪い悪を問答無用で罰する「カタルシス」を得られるのだろうか、という疑問が湧いてきたのですが……思ってた以上に胸糞悪い展開が待っていて、これって悪党をぶっ飛ばすだけじゃ解消しきれない外道の所業でした。最悪の誰も救われない展開ではなかった分だけ、だいぶマシだったのかもしれませんけれど。ギリギリではありますが、助かるべき人が助かって、守るべき挟持は守られ、悪は滅びたわけですし。
陸也と緋澄の二人の過去にも、どうやら色々といわくがあるようですし、世界観の紹介も終わったところで次回からはもっと二人の個人的な事情にスポットを当てて掘り下げたところを読みたいところですね。
ちなみに、裁判官と使い魔の関係については素直に騙されてました。うん、これは騙されるよ。
 
12月3日

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