徒然雑記

終日のたりのたりかな  
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角川スニーカー文庫

いつか仮面を脱ぐ為に 2.棄てられ軍師と悩める姫君 ★★★★   



【いつか仮面を脱ぐ為に 2.棄てられ軍師と悩める姫君】  榊 一郎/茨乃 角川スニーカー文庫

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王国を覆う「疑念」と「不安」――。見えない敵に護国鬼神、敗北す――!?

《鬼神》レオ・アラモゴードは王国を護る最強の戦士。だが、いま王国は見えない敵の脅威に動揺し、レオもまた立ち向かう術を無くしていた。国内に流行る奇病、表層化する国王の後継者争いに加え、国境に敵軍の影!?

やっぱり、この主人公のレオくん。榊先生の作品の中ではとびっきりに思春期の男の子していて好きだなあ。
両親を暗殺され、若くして護国鬼神を継いだレオ。対外的には仮面を被って冷酷非情の鬼として振る舞いながら、実質は引きこもりのオタク少年であり、女の子にも興味津々の年相応のエッチい欲望に色んな意味で忠実な男の子なのだ。
こういう子は年上のお姉さんからは弄りやすいし、同年代の女の子とはお互い赤面してしまい、純真無垢な少女相手にはその無防備さ故にあたふたしてしまう、初々しいところが実に良い。変に生真面目すぎないところもいいですしね。
王国で流行りだした奇病が、なぜかケモミミと尻尾が生えてくるものだと知ったら、狂喜乱舞。性癖隠さないでいいんですか、レオくん。
おまけに、婚約者候補として送り込まれて今では傍に侍ってくれている騎士マリエルにも耳が生えてきて、いや可愛いよ? 実際可愛いよ? でも、少年正気失いすぎじゃね?
マリエルも満更でもないあたり……ねえ? いや、何がねえだよ、うん。まあマリエルさん、既にベタぼれ状態なので楚々としつつ積極的なんですねえ。立場的にも公的に婚約者で、王国から縁を繋ぐために送り込まれている以上、むしろお手つきにしないといけない相手なわけで。
そんな娘が、さらにレオの性癖どストライクのケモミミ娘になってしまったのですから、少年がイカレてしまっても、うん仕方ないよね。

ただ、王国内の情勢は奇病が流行り病ではなく、帝国の謀略であることが発覚し、感染した人間は何らかの魔術的爆弾を仕掛けられてしまったのではないか。或いは操られて暴れだすのでは、という疑念が世間に生じて、ケモミミになった人間は偏見と猜疑の目で見られるようになってしまう。
ひいてはそれは排斥に繋がり、それを王国首脳部が収拾するどころか、むしろ敵国の謀略を阻止しようとして逆に煽ってしまう始末。まあその影には、わざと謀略であることを知らしめて情勢不安を助長させる某軍師の策謀があったわけですけれど。
あっさりと流言飛語に乗っかってしまい、不安を解消するために短絡的な行動に出てしまう集団心理の愚かさがこれでもかと突きつけてくる展開でした。
いやでも、呪いに感染した人間たちになにか仕掛けられているのでは、と疑うのは当然と言えば当然なんですよね。まさか、ただケモミミと尻尾が生えてくるだけの呪だとは思うめえ。
いやだって、そんな風に呪詛を広められるなら幾らでももっと直接的に害を与える内容の呪い撒き散らしますやん。疑われている通り、操ったり正気を喪わせて暴れるようなものを仕込んでも良い。
なんでそんな迂遠な真似するんだ、って話じゃないですか。まあ相手の軍師からすると、自分たちの愚かさで滅びるが良い、みたいな感じで自分たちで自分の首を締めて自殺していくのを楽しもうという悪趣味さ、性癖のゆがみが根本にあるのかもしれませんが。
ともあれ、感染者は被害者でもあるのですから、もっと国の側が庇護するべきなのに率先して排斥、排除、疑わしきは罰せよとばかりに一方的に処分しようとしてしまったら、そりゃ国としての信用が喪われてしまいますわなあ。まあ、それを支持しているのは国民自身だったので救いようもなかったのですが。それに、軍師の傀儡人形が浸透して指導者を誘導していたのですから、まあ良いように弄ばれていた、と言わざるを得ない。
いやでも、国民にこれだけ呪を浸透させ、国の意思決定機関の最上位ともいうべきあたりに工作員を浸透させていて、やることがこれ、というのはちょっとやっぱり迂遠すぎやしませんかね、軍師様。

こういう、自分たちと違ってしまったものを排除しようとする集団心理に対しては、大なり小なりみんな思ったことありますよね。じゃあ、全員変わってしまったものと同じものになってしまえばいい、同じものにしてしまえばいい。そうすれば、差別もなくなる、と。
往々にして、それやろうとするのは意識高い系のラスボス系の人たちだったりするのですけれど。
まあ敵役の人たちがやろうとする場合、だいたい酷い事になる前提だったり人間盛大にやめて社会崩壊しかねなかったり、と救いがない結末が待っていることが多いので、素直に享受できずに戦うことになってしまうのですが。
今回に関しては、その意味ではリスクが殆ど見当たらないパターンだったんですよね。だからといって、これを主人公サイドがやろう、というのはあんまり見たことなかったぞw
それにこう……人間の愚かさとは別に人間の業というか性癖を感じさせられる展開でもあり……おおう。もうこれいっそ、戻るという選択肢を用意せずに不可逆にしてしまい、王国=ケモモミ人、ということにしてしまっても良かったのに、とか思ってしまった。まあそうなると、他国との軋轢を生じさせてしまいますか。そうなったらなったで、人類総ケモミミ計画とか発動しそうですが。

ともあれ、バックグラウンドで進行するなかなか重たい展開とは裏腹に、主人公周りはノリのよいコメディタッチで、キャラクターも「イイ性格した」人が多くて、まー読んでて楽しかったです。
完全にレオ君より上位にいる女執事のハイエットだけでも充分レオくん周り引っ掻き回していたと思うのですけれど、ここにあの姫様加わると相乗効果になってしまうのではないでしょうか、と思うくらいにはあの第一王女もイイ性格してたなあ。
タイトルは悩める王女だけれど、実はあんまり悩んでなかっただろう、と言いたくなるんですけど。それとも、悩んでた王女は第二王女の方ですかい?w
本来なら一番腹黒で然るべきだろう、元軍師の娘の方が全然真っ当というか、真面目に見えますよぉ。



『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。 ★★★☆   



【『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。】  凪木 エコ/白クマシェイク 角川スニーカー文庫

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全てのおっぱいフレンズに捧ぐ――理想のバカップルラブコメ!!

「おっぱい揉みたい!」俺の魂の叫びに答えたのは天使のような女の子、未仔ちゃんだった。
「お、おっぱい揉ませたら、私と付き合ってくれますか……?」
甘々でイチャイチャな理想の毎日。彼女がいるって素晴らしい!

【お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。】(富士見ファンタジア文庫)の凪木エコさんによる新作ラブコメディは、バカップルによるバカップルのためのひたすらバカップルするバカップルラブコメディ。
バカップル事始め、である。
自分の虚しい欲望を叫んで発散していたら、「おっぱい揉みたい!」というドン引きの叫びでありながら、むしろそれを取っ掛かりにして突然後輩の女の子に告白され、そのままお付き合いをはじめてしまう主人公夏彦。
いいのか、それで、と思う所だけれど、馬鹿は深く考えない。まあ、相手が妹の友達で以前からの知り合いだった、というのも大きいのだろうけれど、難しく考えないというのは時として大きな武器である。なんでどうして? などと考える前に付き合ってください、とお願いされたんだから、相手可愛いし知り合いだし、彼女欲しかったし、となにか秘められた理由とか妖しい企みがあるんじゃないか、などと考えずに脊髄反射で応えられるのはこの際長所なのでしょう。
まあ普通はイタズラでもなければ、告白に企みなんぞありませんからねー。
実際、変な謀略なんかもなく、普通に好きが高じて未仔も告白してきたのですから、何の問題も障害もなくカップルが成立してしまうのである。
始まったその時からもう既にバカップルである。
いやこの作品ね……起! 承転は飛ばして、結!な気がするんですけど、どうですか?
バカップル誕生! めでたし! 終わり! あとはずっとバカップルがイチャイチャイチャするだけ! みたいな。
いやだって、波乱とか特にないじゃないですか。別に付き合い出したこと秘密にするわけではなく、仲の良い友達にはすぐに伝えますし、未仔ちゃんがクラスまで顔を出しにくることで顔見せもすぐに済みましたし、あとは初めて付き合い出した初々しいカップルが仲睦まじく一つ一つ定番の恋人ムーブを重ねていくばかり。
突然出来た恋人ばかりに構って友達との付き合いが激減して友達との仲が微妙になる、なんてことにもならずにちゃんと友達付き合いの方も蔑ろにせず、かと言って女友達と変にベタベタして折角付き合い出した恋人を不安にさせたり、なんてのも巧いこと回避して。
交際でわからないところがあれば、ちゃんと彼女居る親友に相談して、女の子の事がわからなかったら女友達の琥珀に相談して、未仔ちゃん個人のことについては友達である妹にちゃんと話聞いて……この主人公、アホの子のように見えてなかなか卒なく初交際こなしてるんじゃないのか、侮れないぞ!?
かと言って冷静にクールに女の子に接しているなんてことは一切なく、告白された時から浮かれっぱなしでテンション上がりっぱなし。初めて出来た恋人に夢中で彼女のことで頭がいっぱい、という様子を漲らせているので、同じく浮かれてテンションあがって夢中になってる未仔ちゃんの方とガッチリとギアが噛み合うのである。
なので、ひたすら最初から安定してイチャイチャイチャイチャイチャイチャ。特に問題らしい問題も起こらずに順調にイチャイチャ交際を進めていくのを見守るのみ。いやもうほんとに、イチャイチャしてるのを見てるだけなんですよね。

……いったい、自分は何を見せられているんだろう。

なんだかこう、遠い目になって彼方をぼんやりと見上げていたい透明な気分になっていく、というトラブル……これはトラブルなんだろうか、ともかく色んな意味で悟りを開けそうな作品でした。
冷静に考えると、先輩と一緒の学校に通いたいがためにエスカレーター式だった中学から夏彦と同じ学校を受けて入学してきた、というのはかなり重たい理由で、そういう風に迫られるとプレッシャーも一入だと思うのですけれど、良い意味で馬鹿なのかこの主人公、それを重たいというふうにはまったく感じていないようでしたしねえ。
未仔のお父さんも、随分前に娘には好きな人がいると教えられていたようなのに、いまさらグジグジ言っても仕方ないでしょうにねえ。そりゃ反発もされますよ。いやまあ、未仔ちゃんの方ももう少し隠すかオブラートに包んで伝えてあげないと、お父さんとしてもそこまではっきり言われてしまうと流せない、というのもあったのかもしれませんが。
なにしろ、この娘と来たら父親の前でキスするわ、胸揉ませるわ、主人公とは別の意味でバカですものねえ。だが強い。一途さもここまで振り切っていると強い。下手に反対すると容易に家飛び出して帰ってこない、というのは速攻で証明してしまいましたし。こりゃ、お父さん勝てませんわ。
幸い、交際相手はちゃんと筋通しに来る人間であり、まあ娘を大切することは疑いようがない人物であることは間違いなさそうなので、諦めなさいな。

凪木エコ・作品感想

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 5 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する ★★★★  



【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 5 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】  タンバ/夕薙 角川スニーカー文庫

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次なる暗躍は――最強の結界使い“仙姫”を護衛せよ!

200年ぶりに目覚めた強力モンスター討伐のため招かれた最強の結界使い“仙姫”オリヒメ。彼女に気に入られたアルは護衛(接待)役に任命されてしまい!? シルバー不在の状況で大規模討戦が開始されてしまう!

いい加減もう評判落とすのは不都合の方が増えてくるんじゃないだろうか。侮られている方が動きやすい、なんて言っているけれど、もうここまで色々と動いて実績をあげてしまうと、見る目のある人はアルベルトの資質については見抜いているでしょう。宰相含めて、アルが油断できない人物であると気づいている人の有無については結構触れられるようになりましたし。
そうなってくると、本来油断を誘いたいような抜け目ない人物はアルの事を見抜いていて、そういう人を見る目がない人ほどアルを侮って余計なちょっかいを掛けてくる、という状況に実際なりつつあるようにも見えるんですよね。
ぶっちゃけ、これまでのアルの働きでも彼がぼんくらを装うことで効果あった事ってありましたっけ。何らかの局面を動かす際はアル自身の資質を見せつけ、あるいは証明することで人を動かし局面をひっくり返していたように思うんですよね。
結局、認められないと人も物事も動いてくれないじゃないですか。それどころか、余計な邪魔ばかりが入るようになる事の方が多いんじゃないでしょうか。そうなってくると、アルが自分の評判落とすのってもう害でしかなく、それこそ暗躍するためじゃなくて楽するための方が無意識に目的になってきちゃってないですかね。フィーネと一緒に居たいと思うなら、尚更に自分の立場を確保しなきゃいけないんじゃないだろうか。

皇帝陛下の誕生祭に向けて、賓客の接待役として王族を配するために帝位争いも一旦停止せよ、というお達しもあり、今回は味方を増やし功績を上げ敵勢力を削っていくという争いは鳴りを潜め、その代わりに大型モンスターの復活に伴う冒険者ギルドとシルバーとのいざこざが話のメインとなってくる。
これ、どう考えても冒険者ギルドが大ポカしまくってるんですよね。帝国内に留まらず多国に跨る組織ということで一定以上の権力を持つ冒険者ギルドだけれど、ここまでやらかしたら帝国政府もガンガン詰めて相手の失点論っていきゃあいいのになあ、と思わないでもないのだけれど、今回は皇帝も宰相も、外務大臣の第二王子エリクも動きが鈍いんですよねえ、なんでだろう。
というわけで、シルバーとしての活動が増えるアルだけれど、いい加減親しい人物には正体明かしてもいいんじゃない? と思っていた最中だったので、セバスのお説教にはちょっと考えさせられました。
確かにセバスの言う通り、シルバーとして共闘する事の多いエルナに、自分の正体を明かすのって……別に意味ないっちゃ意味ないんですよね。少なくとも、今の帝位争いにおいてエルナに正体バラすのにメリットがあるかというと……今の所シルバーとしても普通に協力出来ているし、関係ないのかなあ、と。いや、ちゃんと正体明かしていた方がいざという時意思の疎通とかしやすいし、色々と便宜図ってもらったり口裏合わせて貰ったり、変に対抗心抱かせずにコチラの意図を伝えて考えどおり動いてもらったり、とメリットの方が多い気もするんだけれど……。
……いや、やっぱり正体ちゃんとエルナには明かしておいた方がいいんじゃね?
確かに、もうエルナにはばらしていいんじゃないか、とアルが思うに至った理由にはセバスの指摘する通り、エルナに秘密にしている罪悪感から楽になりたい、という気持ちが大半だったんでしょうけれど。
セバスの言うこともわかるんですよね。ただ自分が楽になりたいが為にこれまでやってきた事を投げ出すのは、違うだろうというのも。シルバーというカードを秘密にして帝位争いをやり遂げると決めて、エルナに秘密を作ったのなら最後まで筋を通せ、というのもね。覚悟が問われている、というべきなのでしょう。最も親しいエルナにすら秘密を守り通せなかったら、狡猾なエリク王子にバレずに戦えるものか、というのも。
あれだけ健気に一途に、自分に献身してくれるエルナを目の当たりにしたら、そりゃまあ全部告白したくなるのも、それはそれでわかるんですけどね。
エルナに対しては不義理でもあるのでしょうし。教えて貰えなかったと知ったら、あとで傷つくでしょうしね、エルナも。何しろ、フィーネはシルバーの正体知ってるわけですし。
知ってるフィーネに、アルはそりゃもう色々と頼って精神的にも寄りかかるわけですし。
フィーネに甘えるの、それはそれでだいぶ楽してると思うんですけどね、アルさんや。

ともあれ、今回は概ね冒険者パートで、一番の盛り上がりも霊亀という巨大モンスターとの大規模バトルで。最強の矛である勇者エルナと、最硬の盾と謳われる仙姫オリヒメ、というこれまたお転婆ヤンチャなお姫様の角つき合わせ、額ぶつけ合ってメンチ切り合うような喧嘩するほどなんとやら、なバチバチした関係がメリハリあって良かったですねえ。
オリヒメといい、あの凄腕の面白ぬいぐるみといい、結構新キャラ、濃い人多かったような気がします。ぬいぐるみの方は部下に雇えて、護衛戦力としても盛り上げ役のマスコットとしてもなかなか良いキャラクターを加えられたんじゃないでしょうか。
ゴードンはもうあれダメだなあ。もうどこをどう転がしても、皇帝になる資格全然ないじゃないか。あの軍師の子は、あれでゴードンの元から離脱した、ということでいいんだろうか。
こうなると、当面敵はもう第二王子のエリクのみになりそうなんだけど、彼は彼でまったく動きを見せないし、対抗勢力としてわかりやすかったザンドラやゴードンと違って、どんな風な形で相対するのかよくわからないんですよねえ。
落ち目も落ち目なゴードンは暴発するくらいしか後なさそうですけど、ザンドラの方は直接的には帝位争いから脱落したとはいえ、あれを他国に嫁がせてしまうと余計な火種を外に撒いてしまうようにしか見えないので、もうちゃんと片付けた方がいいと思うんだけどなあ。皇帝陛下だって、愛情なんかないだろうに。


真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 6 ★★★☆   



【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 6】 ざっぽん/やすも 角川スニーカー文庫

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ヤランドララとの再会に喜んだのも束の間、謎の老婆ミストームに関わる因縁から大国の軍船、最強アサシンの襲来とゾルタンは未曾有の危機に直面する。
だが、襲撃者達は知らない。この地には世界最高峰の勇者達がいることを――。
卓越した英雄の力を発揮するレッドとルーティ、伝説の暗殺者と対峙するティセ、更にリットは加護の力で狼の知覚能力を宿らせて!?
「ほら、せっかくの機会だし狼リットちゃんに触れてみない?たまにはイチャイチャしましょ!」
騒乱巻き起こる辺境の地。しかし、決して侵されることのない二人の幸福は続いていく。
冬の夜、月光降り注ぐ大地の下でのんびり過ごす第6弾!

ヤランドララの人生が波乱万丈過ぎるw
いや、この人主人公にしたら相当にダイナミックな大河小説が描けるんじゃないだろうか。【流血女神伝】の主人公であるカリエも斯くやというジェットコースター人生っぷりである。ただヤランドララの場合、全部自分の思うがままに走り回っている、という様子なので激動の運命の船に乗せられて振り回されて、という風情ではない。海賊になったり、傭兵団を率いたり、ただでさえ人間よりも長い寿命のエルフだから、普通の人が一生かけてやる事を一通りやったら次のことをはじめてしまう、という軽快ぷり。自由奔放でもあり、勝手気ままでもあり、エルフの長い人生をこの人は常に全力疾走で突っ走ってる感じだなあ。落ち着きがさっぱりないぞ。
さてもヤランドララが隠れてなにかやっていると察したレッドたちが、面倒事に巻き込まれていそうな彼女を助けるためにあれこれと調べ回った結果、現在ゾルタンを混乱の渦に陥れいている大国からの要求にミストーム師とヤランドララが関わっていることがわかってきて。
と、レッドたちも渦中の出来事に首を突っ込む事にはなるんだけれど、あくまでヤランドララの手助けという体であくまでサポート、という姿勢なんですよね。ゾルタンの混乱を治める為の施策と要求への対策はルーティーとティセにほぼ任せているのを見ると、お兄ちゃん本当に妹離れしたんだなあ、とちょっと感心してしまった。ゾルタンに来てからルーティーが精神的にも安定して勇者の加護の衝動からも守られている事もあって、常に見守っていないとという心配がなくなったのもあるのだろうけれど、ルーティーに任せておけば大丈夫という信頼の厚さもまた伝わってくるんですよね。
妹の傍らにティセという能力的にも人格的にも信頼でき信用でき、妹を任せられると頼みに出来る相手がいてくれているのも大きいのでしょうけれど。兄はどうやったって兄にしかなれず、友達にはなれないですもんね。これまでの勇者パーティーの面々は頼もしくはあっても仲間でしかなく、勇者ではない妹としてのルーティーを守るのはどうしたってレッドのやるべき事だったのだけれど。
初めて出来た妹の同世代の友達という存在が、それだけレッドを安心してルーティーから目を離すことの出来る要因になったんだろうなあ。と、レッドのあの小さな暗殺者の少女へ向けられる絶大な信頼感を見る度に思うわけで。
妹たちだけでなく、レッドの様子を見ているとゾルタンの市長をはじめとした幹部たちへの評価も非常に高いものがあって、あんまり自分やリットが本格的に介入する必要性を感じていないようなんですよね。任せておけば大丈夫、と言わんばかりに。なので、絡んでくる暗殺者やら襲撃者なんかは撃退しつつもサポート役に終始している感じで、余裕があればリットとイチャイチャしているのんびりっぷり。襲撃者への探査のためにリットがなった獣人化も、あんまり切羽詰まっていないのでケモミミプレイの材料にしてしまってて、ええんかいそんな使い方w

しかし、こうして見るとミストーム師は故国での立場を捨てて新たな自分の人生をこのゾルタンの地で歩み始めたという意味で、レッドたちの正当な先達とも言える人だったのか。
考えてみると、レッドやリットの考えるスローライフって立場や加護の衝動なんかの強制的な押しつけを廃して、自分で選んだ生き方を自由になしていく、というもので別に平穏で平和な時間を保たないとスローライフじゃない、というわけじゃないんですよね。
ティセにスローライフするのに不殺を貫くことを課しているわけじゃないよ、とレッドが言ったようにスローライフのためにあれやこれやと縛りや戒めを作ってしまうのは本末転倒って考えているのでしょうね。ミストーム師の引き渡しを阻止するためにあれこれと手助けするのも、ミストーム師やヤランドララが友人であるというのも大きな理由なのでしょうが、彼女たちが過去のしがらみに囚われて自由を失ってしまうことに自分たちを重ねて忌避感を感じたのもあるのではないでしょうか。
束縛も強制も忌むべきこと。ゾルタンという辺境の地は、そういう縛りから逃げ出してきたアウトローたちの土地ですけれど、自由に生きることを望んだ者たちの土地でもあるわけだから、レッドたちにとって流れ着いた場所から、もうだいぶ思い入れある自分たちの街、という意識が強くなってるんじゃないでしょうか。このゾルタンという自分たちが暮らす地を誇らしく思う場面も増えていますし。軍船による海上封鎖によって必需品の入手が困難になりそうだったところを、自給自足の手伝いに奔走したのも、ちゃっかり儲け話を作るという目的もあったわけですけれど、ゾルタンの住人としてなんとかしたい、という他人事じゃない身内のことという感覚がありましたもんねえ。
というわけで、全体を見るとゾルタンが危機に陥り戦闘も増えてバタバタしている風雲急を告げる状況ですけれど、レッドたちとしては一貫してスローライフしてると見るのが正解なんでしょうなあ。

ちょっと面白かったのがティセが所属している暗殺者ギルドで、これって殺し屋の仕事の仲介、という面ももちろんあるのだけれど、それ以上に暗殺者たちのための組織だったんですねえ。加護の衝動という呪いのようなものがある世界特有の組織のあり方というべきなのでしょうか。暗殺の実行それ自体よりも、暗殺者としての衝動を解消させるために仕事を供給するという仕組みなんですなあ。だから、内容は非常に厳選されますし利益よりも暗殺者側の方に配慮が行き届いていますし、任務の数も衝動を解消するのに必要最低限に絞られている、という。互助組織は互助組織なんですが、面白い在り方だなあ、と。ティセが自分の暗殺者という職業自体には忌避感や嫌悪感を抱いていないのも、組織に対して忠実なのも、こうしてみると納得なのでした。



お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について ★★★☆  



【お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について】 桜木桜/clear 角川スニーカー文庫

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嘘の婚約から始まる同級生の美少女とのピュアラブコメディ、開幕。
お見合い話を持ってくる祖父に「金髪碧眼色白美少女なら考える」と、無理難題な条件をつきつけた高校生・高瀬川由弦。数日後、お見合い会場にいたのは同級生の雪城愛理沙!? 由弦が予想外の事態に戸惑っていると、愛理沙から養父の強引な勧めでお見合いを受けていると聞かされ、お互い婚約を望んでいないことに気づく。共通の話題から少し距離が縮まったと感じた由弦と愛理沙は、面倒なお見合い話を避けるため偽りの『婚約』をすることに。二人は嘘を貫き通すため、由弦の家でご飯食べたり一緒に勉強するなど同じ時間を過ごすのだが、同時に愛理沙の由弦に対する気持ちや態度に変化が表れはじめ……。

さらっとなんか「男女とも15歳から結婚可能」と法律が変わってるんですが、一体何があった!?
現状、15歳で結婚する子たちが増えてるなんて話もなく、作中でも結婚なんて早くても大学出てから、という話になっているので流石によほど特殊なケースに限られているようだけれど。
それでも、実際に高校生から結婚できるという状況は子供たちにも結婚というものに現実感を与える要素になっているのかもしれない。さらに、大人達にも子供たちの将来に思う所が出来るきっかけになっているのかもしれない。
お見合いなんて話が持ち上がるのも、決して関係ないとは言えないだろう。まあ、一般家庭で今どきお見合いなんてものを家族親族が主導して推し進める、なんて事はないだろうから、いわゆる血筋や家同士の繋がりを重視する上流階級だからこその話なのだろう。
ちなみに、本作の主だった登場人物は主人公・ヒロイン・親友たち含めて全員上流階級である。なんだそれ、少女漫画か!? と思うところだけれど、あそこまで浮世離れしていない分、旧家で財力があり権威がある家柄、というのがこの場合えらい生々しく感じられるんですよね。
当人達に、あんまり金持ちとか他者に影響力がある家の子であるという自尊心みたいなものがなく普通の学生として過ごしている一方で、ちゃんと自分の家が特殊であるという自覚は持っていて、自然と高い意識は持っている、みたいな所なんぞは地に足のついた感じがして現実的なんですよねえ。
主人公もそういう家の子なので、自分にお見合いの話が持ちかけられる立場にあるという事自体は受け入れているんですよね。その上で嫌がっているのですが、一般家庭の子がいきなりお見合いなんて話持って来られて意味分からんと嫌がるのとは意味合いが違っていると言うかなんというか。
いざというときはちゃんと覚悟がある、とでも言うのだろうか。
だからか、家庭の事情もあって愛理沙から偽装でいいので婚約という形を結んでは貰えないか、と頼まれたときも由弦は決して軽薄に後のことを考えずに受けたわけじゃなくて、彼女の事を慮った上での配慮という形で偽装婚約を受けいれているんですね。ここのどっしりと落ち着いた対応は、性格的に大人びているというのとはまた少し違う、しっかりと教育されている感があってこういう所に彼の上流階級の人間という香りを感じるんですよねえ。

ともあれ、偽装だろうとなんだろうと、実質的にはお見合いしてそのまま交際をはじめたのと全く同じ形である。
当初は二人共お互いに、いい人だけど別に恋しているわけじゃない、と考えてるんですが。
いや、当たり前じゃないそれ? 
お見合いして交際をはじめる、って一目惚れではなかったらまず付き合ってみてそこでお互いに相手を知っていくという行程の途中であって、本当にお見合いして交際はじめた人もいきなり恋なんかしてないですよ。当初から、相手の良い所を見つけて一緒に過ごしていて普通に楽しかったり、となっている時点で普通にお見合いしていてもこれ以上無いくらい順調な滑り出し、くらいの塩梅ですよ。
両家とも、強引に結ばせようとしているわけでもなく、ダメだったらダメで構わない、というくらいの姿勢で良心的ですし。
ぶっちゃけ、由弦にも愛理沙にも敢えてこの婚約を破談で終わらせる理由ってないんですよね。お見合いに気乗りしなかったのも別に特別な理由があったわけではなく、押し付けられる事への面倒さというのが大半だったわけですし。愛理沙の方は家庭の事情が複雑で、彼女の立場上何度か行われていたお見合いを断り続けていて、これ以上断り続けることが難しくなっていた、というのがあったわけですけれど、由弦とのそれは文句なしに良縁だったのですから。
まあ愛理沙の方はむしろ由弦に惹かれていくほど、引け目を感じていってしまいそうな傾向がありますが。
この娘、愛理沙って何気に面倒くさそうな面がありそうなんですよねえ。両親がいなくて、伯父の家に引き取られている関係もあって肩身の狭い思いをしているようなのですが、義母に相当嫌われて虐げられている事もあってかなりメンタル追い込まれているようで。余裕が全然ないなかで鬱屈溜まっていてそれを吐き出せないままどんどんと溜め込んでしまっているようなんですよね。
結構愚痴や不満を内心でグツグツ煮込んでいるような所もあって、言いたいことを相手に言えない子なのかと思ったら、由弦には結構本音や我儘をぶつけることが増えているのを見ると、なんだろうわりと相手を見て態度を変えてしまうタイプでもあるんじゃないだろうか。
それだけ、由弦に心をひらいているから、とも取れるし、頭ごなしに一方的に言ってくる相手には何も言えずに怯えてしまうタイプなのかもしれない。
ただ……わりとあの伯母さんと似てる所もあるんじゃ、と感じる所もあるんですよね。ただイイ子ではないんだろうな、と。
でも、現時点で愛理沙は別に嫌な人間的な言動をしたことはないですし、そういう子とは思わないのですが。でも、面倒なところはありそうだよ、という事で。まあ由弦の方がそういう面も加味して受け入れそうな器の持ち主っぽいので……いや、そういう所が余計に愛理沙に引け目感じさせそうでもあるんだよなあ。同時に、そういう所にこそ惹かれているんだろうけど。
ともあれ、ずっと縮こまって生きてきたせいか、些細なことでも敏感に恐れを感じてしまい大仰に構えてしまう所があるこの娘の心を、由弦がどれほど解きほぐしていけるか、という所でしょうね。そして由弦が落ち着いて紳士的で気が回る分、強引に自分の欲望や望みを相手にぶつけることをしたがらない事が予想できるだけに、この婚約を本物にしたいと思った時に彼がどんなふうに行動できるのか。待つのではなく、自分から行動して愛理沙を頷かせるような振る舞いに打って出るのか。そのあたり、興味をそそられる所なんですよね。愛理沙の方は、自分から望むことを戒めそうな立ち位置でありますし。

しかし、親友にして幼馴染の宗一郎の方がまた、同じ幼馴染二人に好かれていつも三人一緒にいる、とかこっちもラブコメの主人公みたいな事してるんですが、二股も法律的にありな世界なんですか、ここ!?


桜木桜・作品感想

涼宮ハルヒの直観 ★★★★   



【涼宮ハルヒの直観】 谷川 流/いとう のいぢ 角川スニーカー文庫

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おかえり、ハルヒ! 超待望の最新刊、ここに登場!

初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺がただ振り回されるばかりだと思うなよ。
だがそんな俺の小手先なぞまるでお構い無しに、鶴屋さんから突如謎のメールが送られてきた。
ハイソな世界の旅の思い出話から、俺たちは一体何を読み解けばいいんだ?
天下無双の大人気シリーズ第12巻!


2011年6月に出た【涼宮ハルヒの驚愕(後)】以来の新作となる【涼宮ハルヒの直観】。
挿絵のいとうのいぢさんの画集に掲載された特典小説に、今はなき小説雑誌ザ・スニーカーの特別復活号での掲載作品、そして書き下ろしとなる【鶴屋さんの挑戦】の三編からなる一冊である。
タイトルの「直観」ってあんまり見ない言葉だなあ、と調べてみたら「推理をせずに、論理に寄らず、パッと感覚的に本質を捉えること」みたいな事が書いてありました。
推理しないんだって。
ちなみに【鶴屋さんの挑戦】は鶴屋さんが送ってきた謎を、SOS団が顔を突き合わせて謎解きする話である。ハルヒもちゃんと推理に参加している。
さても、それでタイトルを涼宮ハルヒの推理などにせずに直観と敢えて対極に近い単語を配置したのはどういう意図なんだろう。
すべての謎が解き終わったあとにキョンと古泉くんが総括的に今回の一件を話している際に、またぞろハルヒの願望による世界の改変について言及されているのだが、そこで仮説としてハルヒの無意識が推理の答えを、物語の展開を直感的に変容させる可能性について語られている。
物語の内部の人間にも関わらず、だ。
ここが着地点なんですよね。
冒頭から古泉くんとミス研のTさんによるミステリー小説談義。その中で語られるミステリーという題材に向けたメタ的な取り組み方、後期クイーン問題とか読者への挑戦状とかですね。あれはミステリーという題材にどう取り組んでいくかの入門みたいなものであると同時に、直後に送られてきた鶴屋さんからの謎解きの取っ掛かりでもあり手がかりでもありヒントにもなっている。伏線と言ってもいいか。
それは直接的な謎を解くための手掛かりにもなっていると同時に、謎解き問題の内容だけではなくそれが鶴屋さんによってなぜSOS団に送られてきたのか、というもうひとつ大きな括りとなる部分をも示唆していた。お話の複層的な構造を事前に最初のミステリー談義の中で提示していた、とも言えるのか、これ。それにとどまらず、さらに大きな枠である「涼宮ハルヒ」という存在の特性、世界を改変する能力が今回の一件にどのような作用を起こしていたかの可能性についての言及という形で、さらにこの話の複層性を印象づけることになっている。
……でも、「読者への挑戦」はなかったんですよね。古泉が談義の中で触れていた「読者への挑戦」に関する話の引用からすると、「それ以前の解決が総て偽りである」という可能性の排除。つまり改変はなかったことを意味しているとも……いや、なんかわけわからんくなってきた。
ともあれ、今回の話はストレートに謎解きの過程と解答編を楽しむと同時に、謎解きを行うに至った背景をさらに踏み込んで解いていく話を堪能するのが一番わかりやすい所なんだろう。やたらと長い冒頭のミステリー談義については、あれ捉え方に寄って幾らでも多義的に見ることが出来るとも思うので、存分に穿ってあれこれと先の展開と照らし合わせつつ、当てはめたり関連付けたり意味を解釈したりしてみると面白いんでないだろうか。
論理的に整理して推理していくのもいいし、漠然と全体を捉えて直観的に感じてみるのもいい。ミルフィーユみたいに幾つもの層を重ねて出来ているような話ではあるけれど、まとめて一個の話として捉えるのもありなわけだ。食べてみればどちらも一口。
元々谷川流先生は【涼宮ハルヒ】シリーズじゃない方のもう一つのシリーズ【学校へ行こう】ではSFミステリーともいうべき作品を手掛けているので、こういう日常ミステリー系で攻めてこられても違和感を感じないどころか、むしろやりたい事詰め込んできたなあ、と感じた次第。と思ったらあとがきでもそう書いてあるしw
ちなみに、私の直観はエピソード2の温泉のシーンで登場人物については「あれ? この人じゃね?」と感じ取っていた。いや、エピ2の中の台詞とこの【鶴屋さんの挑戦】のキャラ配置から感じ取ったものだけに、小説というジャンルのメタ的に推理した、ということになるのだろうか。直観とは違うのだろうか。
わからん!
ともあれ、この幾つもの層を重ねたような話の構造は、感覚的にそそられるものがあってそういう方面的にも面白かったなあ。そういえば最近、がっつりとしたミステリーはあんまり読んでなかったなあ、と振り返ってみたり。【探偵くんと鋭い山田さん】くらいじゃなかろうか。あれも日常ミステリーだけど。

ほぼ十年以上ぶりとなる久々の涼宮ハルヒとしては、違和感なく読めたけれど、以前と変わりなくと言えるのかというと前の読感とかそこまではっきり覚えてないからなあ。
古泉くんが、結構感触違っていたかもしれない。この人、結構お喋りであるのだけれど、自分の感情や考えている事はその口で語るばかりで、外側からはあんまり伝わってこない印象だったんですよね。必要以上は前に出ず、黒子に徹して胡散臭い愛想笑いに終始している。その意味では、【七不思議オーバータイム】の彼なんかはイメージそのままの古泉くんでした。
でも、【鶴屋さんの挑戦】だとキョン視点ではあるんだけれど、口以上に表情や態度が雄弁に見えたんですよね。思ってることが意外と顔に出てたような、態度から透けてみえたような。ミステリー談義もあれ、わりと本気で語っていたように見えましたし。ほんとに好きだろう、ミステリー。
長門の方も今回はかなり反応が顕著で、能弁だったように思う。
それに、いつも強引にみんなを引っ張り回すハルヒだけれど、今回は鶴屋さんからの挑戦を受けて、みんなで考え考察する、という構図だったせいか、えらい受け身だったんですよね。そのせいか、ハルヒが引っ張る後をみんながその背を見ながらついていく、という形ではなく、みんなで卓を囲んで顔を突き合わせて、意見を交わし合いながら、というものだったせいか、なんかどっしり落ち着いていたなー、と。
これも、ある種の年輪というか、年季が入った、という類なんですかね。ハルヒが落ち着いた、ってわけじゃないのですけれど。話そのものが落ち着いた、というような。まあ、題材が題材だったというのもあるわけですから、何とも言えないのですが。
何気に、今後についてもキョンが色々と考えているようなので、一応シリーズ続きというか締め方は考えていて取り組む気はある、という事なのかしら。
……佐々木さん、全然まったくこれっぽっちも出てこなかったよぅ。
みくるちゃんは、何年経ってもみくるちゃんでした。揺るぎない癒やし系だなあ、この人わ。








完全無欠の新人魔術生 伝説の最強魔術師、千年後の世界で魔術学校に入学する ★★★☆   



【完全無欠の新人魔術生 伝説の最強魔術師、千年後の世界で魔術学校に入学する】 五月 蒼/ nauribon 角川スニーカー文庫

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魔神を討伐した六英雄の1人である魔術師・ギルフォード。魔神との戦いで瀕死の重傷を負ったギルは永い眠りにつき――目覚めた時、何故か千年が経過した上に若返っていて!?
千年前とは違う平穏な日々や常識――本来は秘匿するべき『特異魔術』をひけらかす魔術師達に戸惑うギル。それでも、「俺たちが手に入れた平和なら、謳歌しても文句はないよな」第二の人生を楽しむべく、最高峰の魔術学校に難なく入学し、常識外れの言動と能力で数々の伝説を打ち立てていく! 
名門魔術学校での青春、そして謎の組織・アビスの暗躍――最強魔術師による新たなる王道魔術学園ファンタジー、開幕!!

いやいやいや、ギル君きみってば千年間ずっと眠ってて起きたら千年経ってたんだから、千年分ずっと生きてたみたいな時間感覚は持ってないよね!? 
なんか鼻の穴膨らませて千年ぶりにどーのこーの、と宣う場面が時々あって、こいつちょっとノリだけで生きてる瞬間があるぞ、と苦笑してしまった。
かといって調子に乗ってるわけでもないんですよね。実のところ、タイトルみたいな完全無欠とかの最強感はギルくんあんまりないんですよね。結構迂闊というか、気が付かないうちに間合いの内側に入られてて「いつの間に!?」とか驚いているシーンが結構あるし、敵の気配や攻撃に気づかないで隙をつかれるシーンなんかもあったりして、物心ついてからずっと戦場に居たみたいな人生歩んできていた割には「普通」なんですよね。あんまり化け物じみたところがない。
実際、学校に通いだしてからはクラスでも最強格ではあるのは間違いないのだけれど、桁違いとか次元違いという感じはなくて普通に優秀、叩き上げの地に足のついた強さ、という感じなんですよね。
他にこの千年で魔術が全体に衰えた、とは一概には言えずにある面では千年前よりも秀でてたり進化していたりする部分もあり、千年前の魔術師であるギルが一方的にマウント取れるわけではないようで、またこの現代にもギルが瞠目し太刀打ちできるかと考えてしまうような達人もいて、決してギルが図抜けて突出している、というわけではないのである。
でもそれが逆に良かったのかな。変に増長せず能力に関してはフラットで客観的な見方をしているし、隔絶した力の持ち主というわけでもないので周囲と意識や認識の壁や隔意が殆どないんですね。
なので、等身大の年頃の男の子として普通に同世代の男女と交流を育んで、普通に青春を謳歌しているのである。元々、仮死状態になった時も21歳とまあ大人というには中途半端な歳だったし、目が覚めた時に身体が幼児に戻っていたときもそれからずっと森暮らしで変にスレるコトもなかったせいか、精神年齢が見た目相応なんですよね。なので、同年代と過ごしてても上から目線にならずに、同じ目線で騒ぎはしゃぎ、暴れて遊んで、うんギルを千年守ってきたクローディアが千年前には出来なかった青春を堪能して、友達作って楽しめ、と送り出してくれたのを、ちゃんと叶えてるじゃないか。
ドロシーをはじめとして、学園で出会った同世代の魔術師たちは若者特有のギラギラした輝きを有し、思春期特有のざわめきを心のなかに内包し、闇と光を持て余している、まさに青春まっさかりの少年少女たちだ。難関のエリート校に自ら飛び込み、狭き門をくぐり抜けて、それぞれに目指すものにしがみついてでも辿り着こう、叶えようと滾らせている若者たち。同時に、繊細で傷つきやすい心に痛みを抱えながら歯を食いしばって耐えている十代の少年少女でもある。
みんな、自分のことで精一杯で必死で懸命で、だからクラスでも最優秀なギルの力はただただ「すごいすごい」と遠巻きに称賛するものではなく、現実の脅威であり目の前にそびえ立つ山であり、でも食らいついて追いついて乗り越えるものだという姿勢なんですよね。これ、このギラギラした意欲的な若者たちの姿にはついつい惹かれてしまう。
でも、張り合うだけじゃなくてちゃんと友達として心許しあい認め合い、だからこそ負けたくない、というライバル関係にちゃんとなっているの、好きだなあと思うんですよね。ギルの方もそんな初めて出来た同世代の友達たちを見下しも見縊ってもいなくて、その直向きで正々堂々と貪欲さに目をキラキラさせている。いい関係じゃないですか。だからこそ、ギルの最強を隔絶したものにしなかったのは、こういう学園モノの物語としては良かったと思うんですよね。
また一方で、アビスという謎の組織の暗躍が学園の内部に忍び寄り、実際に犠牲者も生まれ、と緊張感あるミステリー風味の要素もあるんですね。いったい、誰がアビスの関係者なのか。何気に誰がそうであってもおかしくない、身近な人物にも「?」がつく怪しい動きや引っかかる描写が撒き散らされてて、なかなかそっち方面でもグイッと興味を引っ張ってくるんですよね、面白い。
ぶっちゃけ、ギルと今回一緒に戦ったドロシー以外は全員怪しい要素があるんですよねえ。
こういう面でも次回に読みたくなる期待を持たせてくれていて、なかなか楽しみな新シリーズでありました。
でも、こういうタイトルだと他と似たような単語を組み替えただけで差別化できなくて、すぐにタイトル思い出せなくなって埋没してしまいそう。まあ、そんなの今どき本作に限らないんだけど、特に本作はタイトルと内容があんまり合ってないだけに、もったいなあと思ってしまう。


この素晴らしい世界に祝福を! よりみち2回目! ★★★☆  



【この素晴らしい世界に祝福を! よりみち2回目!】 暁なつめ/ 三嶋 くろね 角川スニーカー文庫

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短編集第2弾! 新規書き下ろし豪華2本収録!!

今回は異世界にもよりみち!? エピソードたっぷり全10編!!

ウィズが仕入れた魔道具で転移した先には、見慣れた日本の風景が広がっていた!?
――『そうだ、異世界へ行こう!』

暴走した嵐の大精霊を相手にアクセルの冒険者たちが【水着】で大暴れ!!
――『レッドストリーム・エクスプロージョン!』

「私……! 私……!! カズマさんのコミュ力が欲しいっ!」カズマとゆんゆんがついに!?
――『ぼっちをプロデュース!』

入手困難だった限定特典に、カズマたちの日常の一幕や本編では明かされなかった
ダクネスとクリスの出会いなどを描く、スペシャル書き下ろしが詰まった、豪華短編集第二弾が登場!

現在では手に入れられない各種特典としてつけられた短編小説を中心に集めた「よりみち編」の第二弾。というわけで、結構作中での時系列的にどのあたりの話なのかわからないものも多いんですよね。序盤の方が多いのかな、作中で語っている内容からして。
ただ、まああんまり時系列わかんなくても支障がない話だったりする。

「拝啓、紅魔の里の皆様へ」
めぐみんがカズマたちのパーティーに加わって、ダクネスも参加してしばらくの頃のお話。ふるさとの紅魔の里の面々へのお手紙という形式で、うちのパーティーの連中ちょっと頭おかしいんですけど、という内容を書き綴っているが、めぐみんがそんな手紙里に送っても、お前が言うな、で終わってしまうと思われるので、まだ序盤も序盤、紅魔の里とか描写されてない頃の作品だったのだろう。カズマたちもマメに冒険しているし。アクアも文句言わず被害を出して泣いてるし。
あ、でももう「ちょむすけ」がいるので、ちゃんとめぐみん主役の外伝が出たあとの話になるのか。


「そうだ、異世界に行こう」
「そうだ、京都へ行こう」とかのキャンペーンってどれくらい昔になるんだろう。このフレーズって今でも通じるんだろうか。
日本に転移する話を神様関係なく、ウィズの謎アイテムでやれてしまう、というのがさすがこのすばというべきなのか。お手軽である。
しかし、折角この面々で日本に行ったのにエクスプロージョンの一発も打たないとは随分とおとなしい話ではあった。アクアも別にやらかして泣き出さないし。アクアが日本に行ったらとりあえず警察のお世話になって留置場に入るくらいは普通にしてくれると思ったのだが。それにこの駄女神、日本担当だったくせに根本的に近代科学文明まったく理解してないやんw


「この過酷な世界に祝福を」

この世界って農作物を相手にする農家の人とか、野生動物を相手にする猟師の人とかって、モンスターを相手にする冒険者と対して難易度というか修羅度変わらないんじゃないだろうか。
特に農作物の凶暴性が段違いなんだが。普通の野生動物の鹿なんかでも、兵器でそこらのモンスターと変わらない凶暴度出しなあ。雑草にも負けるカズマさんw 自宅の周りの草抜きまで命がけかよ。


「白虎に加護を」

白虎の子供をアクアが親から預けられるの巻き。子猫かわいい、のお話。まあ猫派は問答無用で陥落するよね。白虎って結局神獣なの? モンスターなの? とりあえずアクアは相手がなんであろうとナメられてるのは変わらないみたいだが。


「レッドストリーム・エクスプロージョン!」
めぐみんの新技か、進化必殺技か!? というタイトルであるが、あんまりエクスプロージョン関係ないよね。
そしてまさかの水着回である。そう言えば本作って水着になるような回ってなかったんだったっけ。そもそも、海に行く機会がないもんなー。アクセルの街に引きこもり、が基本だし。湖とか言ってもアクアが漬けられるだけだったし。水の女神の癖に水着を着ないとかどういう了見だい。まあ、エリスさまならともかく、アクアの水着とかまあどうでも、だしなあ。
そして空気を読まぬ駄女神である。わりとあのラストのあとアクアってば男冒険者たちからガチ泣きさせられたんじゃないだろうか。

「○○料理をめしあがれ」
クリスって案外出番ないのよねえ。というわけで、今回はがっつりクリスが参加して、ご禁制の品を使った料理会が催されているのではないか、という宴へと潜入捜査。いや、ダクネスはララティーナ様として出席しているので潜入ではないのだけれど、クリスの男装姿が見られるまさに特典回。三嶋くろねさんのイラストも相まって、超絶イケメンのクリスが見られてしまう。これガチで今まで出たキャラの中で一番イケメンなんじゃないだろうか、クリスってば。
カズマと出会うまではパーティーを組んでいたというダクネスとクリスの出会いの話もあって、そこは前から気になっていただけにありがたかった。でも、クリスってばダクネスにまで財布盗んで勝負挑んでいたのか。まともに勝負してもらえないという意味で、クリスのこの財布のパーティーイベント成功した試しないんじゃないだろうか。


「ぼっちをプロデュース」
ゆんゆんが思い余ってカズマにコミュ力をあげてもらう相談をしてしまう話。言われてみると確かにカズマ、男友達多いし結構男同士で飲み歩いたりしている印象あるね。引きこもっているとき以外の遊び歩いている時はけっこう男連中と管巻いていることもあるし。目の付け所は悪くないのか?
むしろ問題はやはりゆんゆんの方にあるわけで、あと余計なちょっかいかけてくるめぐみんと。
既にカズマパーティーの面々とは普通に友達だよね、という爽やかな結末は爽やかすぎてむしろこのすばとしては違和感がw


このすば完結あともこうして彼らのドタバタを堪能できるのは嬉しいことですが、やっぱりちょっと物足りなくもあり、本編完結が惜しまれるところであります。まだよりみち編やるネタは残っているのかしら。


終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#09 ★★★★   



【終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#09】 枯野 瑛/ue 角川スニーカー文庫

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憧れに届かなくても、 それぞれの明日のために。シリーズ最終章その第二幕

39番浮遊島の〈最後の獣〉を退け、浮遊大陸群の滅びに猶予を勝ち取ったあの日から、五年。
「オルランドリ商会第四倉庫に、『鏃(やじり)』の提供を要請する」
未だ2番浮遊島に神々を囚える〈最後の獣〉を排除するほか、世界を守る術はなく――
最後の決戦を前に、妖精兵たちはつかの間の日常を過ごす。
「アルミタはさ、今でも、ティアット先輩みたいになりたい?」
かつて憧れていた景色に手が届く今、幼き妖精兵に訪れる葛藤――そして迫る決意のとき。
五年という歳月はそれだけで十分長い。15歳だったティアットは20歳を越えた大人になり、憧れていたクトリよりもずっと「女性」になった。周りからはあの頃と全然見た目変わらないとからかわれて拗ねたりしているみたいだけれど、そんなことはないよ。貴女は十分魅力的な大人の女性になってる。10年前、あの小さくてころころして無邪気に走り回っていた10歳のチビ助が、今や立派な英雄様だ。相変わらずの乙女脳で、若干エージェントみたくなっているけれど。
というか、マルゴと組んで見事に工作員紛いの影働きをやってますよね。ある意味お神輿にされた英雄じゃあないって証明になるのかもしれません。
そうやって、自分の信じた道をひた走っている。フェオドールとの対立を未だに思い悩んでいるけれど、それに引きずられているわけではなく、それを拠り所にしているわけでもなく、彼のやり方を認めない事をうまく消化して自分の在り方に溶け込ませているように見える。悩みながらももう迷ってはいない、心に余裕を持って定めているティアットは一つの完成を見たようにも見える。
フェオドールのような思想と兵器だった黄金妖精と同じ自分を費やす事に疑いを抱いていない定めを抱えた翼人の娘を、その意思を否定せず認めながらしかしそのまま潰える事を許さずに救ってみせたティアット、そしてマルゴ。それは象徴の一つなのだろう。過去を繰り返させず乗り越えた。
彼女達は大人に、なったのだ。
対して今17歳。ただコロコロしていた幼児であった頃から、一廉の少女になったアルミタは今まさに悩み迷い己の在り方を見出そうと必死にあがいている少女真っ盛りだ。妖精倉庫で屋上から無鉄砲に転がり落ちて、クトリに危機一髪助けられたあのチビ助が一端の小娘である。
彼女の世代は、旧式の調整を受けたアルミタとユーディアを除いて、既に兵器としては成り立っていない。二人とて聖剣との適合は済ませているものの、戦闘訓練などは殆ど行っていなくて、本当にただの小娘だ。
本来なら不要となって廃されるはずだった、幼体のまま消え去る運命の黄金妖精。その未来を繋いだのは、ティアットたちの世代だ。妖精が兵器として必要とされないだけの未来を作ったのはクトリたちの世代だ。そうして繋いできた世代を、今アルミタたちはどう受け取ろうか試行錯誤している。どう、次に繋げていこうか、そう考える段階に来ていると言っていいかもしれない。
そうやって、未来に繋いでいっている。
五年という歳月と世代の進展は、そんな思いを馳せるに十分な月日だ。

この世界はいつも終わりと背中合わせだった。いつ、様々な要因で潰えてもおかしくないほど不安定で脆い代物だった。妖精たちと同じく、いつ儚く消えても不思議ではない世界だった。
ただしく終末であり続けていたと言える。
今もまさにそうだ。浮遊大陸の存続そのものが、もはや終わろうとしている。一年を持たずして、今世界は滅びようとしている。
それなのに不思議と、今までよりも随分と遠くが見えている。
今、世界の未来に途絶も終わりも感じない。
それは、この世界で最も儚く脆く、終わりを遠ざける最終兵器でありながら一番その存在が終末に近似していた黄金妖精たちから、泡と消えゆく儚さが見えなくなったからではないだろうか。
少女のまま大人になること無く消えていくはずだったティアットやコロン、パニバルは今成年を越えて大人の女性として充実期を迎えている。
二十歳を超えていつ終わりを迎えても不思議ではなかったアイセア、ラーントルク、ノフトたちもそれぞれの人生を歩みながら今なおそこに終わりの影は見えない。それぞれが見つけた人生の上をしっかりと踏みしめて進んでいっている。
そして、フェオドールやラキシュ、そしてティアットたちの尽力によって、そもそも未来が与えられていなかった妖精の幼体たちは兵器としての役割すら課せられないまま、ただ生きることを許された。今の彼女達は、ただの普通の子供たちだ。戦う必要のない、未来を自分で選べる子供たちだ。
自分で、戦うと決めることの出来る妖精たちだ。
ヴィレムとクトリからはじまった、いやずっと昔の黄金妖精たちから紡がれてきた、託されてきた未来は今、アルミタたちの世代で結実しようとしている。終わりを前提としない、ただ生き続ける事を認められた妖精たち。そのもう消え去る事無く続いていくだろう妖精たちの姿が、不思議とこの世界そのものと重なるのだ。
ヴィレムやフェオドールたちが守って繋いだ未来は、それだけ太く逞しく確かなものとなって結実した。
今はまさに終末で、最終決戦は目の前だけれど、そこに不安はない。
そんな風に感じさせてくれる五年後の世界であり、最後の戦いを前にしたお話でありました。

グリックは、この物語がはじまった当初から短命種の緑鬼族という事でひときわ早いサイクルで歳を重ねていて、五年前の段階で既にもう結構イイ歳みたいな言い方をされていたので、今回前の巻から五年後ということで覚悟はしていたのですけれど、やっぱりそうだったか。もう見送られていたんですね。
見送ったのがノフト、というのは妙にグリックの事気に入っていた素振りを見せていた事もあって不思議ではなかったのですけど……わりと真面目にこの五年の間で懇ろな仲になったんじゃないですかこれ。引き取った孤児や事情あって両親と離れた緑鬼族の子供たちに母ちゃんと呼ばれて奔走しているノフト。若くしてオッカサンという貫禄まで身に纏っちゃってる彼女ですけれど、グリック健在だった頃はこれ二人して夫婦めいた格好で父ちゃん母ちゃんと慕われてたんじゃないだろうか。
……やたらと未亡人感出しまくってたアイセアに引き続いて、こっちはガチで未亡人? なんかこう、恋愛とか恋人とかの段階をぶち抜いてノフトが一番、こう、大人になっちゃった感があって感慨深いというかなんというか。
……未だにちびっ子たちに「お姉さん」呼びさせているナイグラートさん、いかがですか? ノフトはかーちゃんですよ、母ちゃんw
ラーントルクも、大賢者の後始末やら何やらで彼女自身が大賢者の後継みたいな貫禄を持ち始めていて、出来る女を越えた雰囲気出し始めてますし(でもまだポンコツなんだろうけど)。
体壊して引退して余計に深窓っぽくなってしまったアイセアと合わせて、三人とも色んな意味で大人の女性をさらに越えた妙齢の女性になっちゃったなあ。
もう変わらないクトリと違って、みんな随分と変わってしまった。
そして、もう一人の変わらない少女、ネフレン。うん、色々と「もし大人になっていたら」を想像してしまうクトリと違って、ネフレンは色んな意味で想像が働かないまま今のママ固定されてしまっている。現実にも、あの頃のままもう変わらなくなって、でもまあこの娘はそのまま成長していてもあまり変わらなかったような気もするなあ。
半分神様になってしまったネフレン。ただ、危惧していたほど世界を担う負担にボロボロになっていなかったのはちょっと安心した。
ヴィレムが……そうだ、ヴィレムの野郎、こいつシレッと……本当にシレっと記憶元に戻ってるじゃんw フェオドールと同化していたのもいつの間にか解消されちゃってるし。いや、フェオドール成分どこに出てったんだよw
それはともかくとして、ヴィレムの現状、今度こそ人間じゃなくなった、という事なんですよね。生きていなくて実質ちゃんと死んだ、みたいな言い方しているけれど、それはもう変わらなくなった、という事でもあって……。うん、そうかー。ネフレンとしてはもう離れる心配をせずにずっと一緒に居られる、という事なのかも知れない。
それもまた、このあともずっと続いていく事を連想させられる事柄の一つだ。
その一方で、終わりを迎えようとしているものもある。
ヴィレムの、長い長い戦いの人生も、ようやく終わろうとしてるんじゃないだろうか。いや人生が終わり、というわけじゃなくてね。ずっと守るため救うため剣を振るって戦っていた準勇者としての彼。人類が亡びる前も、滅びてしまったこの世界でも、彼はボロボロになりながら時として自分自身を失いながらでも戦い続けていた。強さをもって、救おうとしてきた。
でも、この巻で一つの否定が提示されてるんですね。最終決戦において、彼が戦力として必要ではないと判断したアルミタたちが、最後の獣との決戦において彼女達が必要とされる場面には、強さは必要とされないかもしれない。強くはないアルミタたちこそが、鍵になるかも知れない。
それはヴィレムの今までの人生の価値観にはなかったもので、それが証明されたとき、ようやくヴィレムは剣をおけるんじゃないだろうか。それを語ったのが、彼を一番傍で見続けていたネフレンだった、というのもまた、色々と考えさせてくれる。
いずれにせよ、次こそがこの物語の終わりとなる。それが、この世界とそこに生きる人たちの終わりではない事を信じている。


枯野瑛・作品感想

魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる ★★★   



【魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる】 クボタロウ/ ファルまろ 角川スニーカー文庫

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異世界に『忌み子』として転生してしまった少年アルは両親に捨てられてしまい、拾ってくれたのは『禍事を歌う魔女』と世界から忌み嫌われる女性であった。愛情を与えてもらった少年は【魔女】を殺すことを誓う――。

タイトルからすると、随分と悲劇的な顛末を予想させるものでしたけれど、もっと穏やかな内容でしたね。と、油断させておいてどうなるかはわかったものじゃないのですが。
何しろ、話が全然進まなかったからなあ。
タイトルでいうところの【魔女に育てられた少年、魔女殺しの英雄となる】のうちの【魔女に育てられた少年】までで終わってしまった感じで。
魔女メーディと狼のヴェルフに拾われて育てられた少年アル。本当に赤ん坊だった頃に捨てられたアルにとって、メーディはお母さん以外の何者でもないはずなので、お姉さんを主張する魔女さまには多分に無理があると思われる。と、イイたい所なのだけれど、転生者として赤子の頃から意識があったアルにとって、メーディは家族であってもそれほど「母」を意識させるような存在とは認識していないみたいなんですよね、彼の様子を見ていると。
そもそも、魔女のことを名前で読んでいる時点で、母親とは思ってないですよねこれ。メーディとしてはそのあたりでおかしいなあ、と気づいていてもおかしくはないと思うのだけれど、本当に気づいていなかったのか、アルの事を可愛がるのに目いっぱいでそれ以外に意識が向かなかったのか。
ともあれ、メーディは拾った赤子に情を移しまくりヴェルフと共に過保護なくらいに愛を注ぎまくってアルのことを育てていく。この赤子が忌み子であった事が彼女の罪悪感を掻き立てた、という事もあるのかもしれない。何しろ、この国で忌み子という概念が生まれてしまったのは魔女のせいでもあったようだから。
そうして彼らはお互いに秘密を抱えたまま、それでも家族として暮らしていく。アルは自分が転生者で赤子の頃から明晰な意識があり、前世の記憶があることを。メーディは自分が魔女であることを。
もっとも、それがこの家族のすれ違いの発端になる、という訳ではなかったのだけれど。
アルは転生者であることが知られることで忌避される事を恐れていたけれど、秘密にしている事自体に罪悪感に苛まれ、結局決壊するようにとある事件をきっかけに告白してしまうわけですけれど、それが家族の絆に罅を入れるなんてことは全然ありませんでしたし。
ふむ、こうしてみるとアルって素直で善良な子なんですけど、素直でいい子すぎてダークサイドがなさすぎるんですよね。もうちょっと性格悪い部分とか、癖があった方が自分にとってはとっつき良かったかもしれない。比べてメーディの方はわりとショタ好き面のダークサイドがだだ漏れで欲望に素直というか逆らえない面が続出するので……うん、これはこれでダメな人ですね。
ともあれ、アルの人となりにまつわるエピソードは純真なものが多くて、逆に起伏が少なく感じるんですよね。旅先で出会う冒険者のアランや、商人の娘のソフィアなんかもとてもいい人なんで、上積みの部分で噛み合ってしまってアッサリと良い形で話が転がっていきます。それ自体、爽やかで穏やかで苦い部分のない良い話ではあるのですけれど、同時に味気ない盛り上がりにいささか欠けるように感じるもので、自分にとってはちょっと薄味だったかなあ、と。
彼がメーディが実は昔話で忌まれる魔女その人だった事を知り、その災厄の逸話が誤解でありメーディの人となりが当時から変わっていない愛すべき人だと確信した上で、魔女メーディその人を殺すのではなく、自分はその魔女の逸話を、信じられている魔女の伝説を殺して、メーディを苛む記憶を消し去ろう、そう決意するわけですけれど、そこに至る過程もアルが素直で純真で善良であるが故に悩みも葛藤も迷いもせず即座に決心するんですね。いや、愛する家族の、大事な人のことだから迷いもしない、というのはそれはそれで大切な事なのかもしれませんけど、溜めらしい溜めもなく、ストンとあっさり決めてしまったなあ、と。
それに、彼女の過去については実際何が起こったのか、何が原因なのか、何もかもさっぱりわからないのです。メーディの意図したものではなかった、というのは彼女の寝言から推察されるくらいで、本当に何も情報がない。その段階で走り出してしまうのは、それもメーディに相談とか話もせずに自分の目標を決めてしまうのは、この子の道はその素直さそのままに真っ直ぐで逸れる分かれ道も、思わず立ち止まってしまうような所も先の見えない曲道も、あまり無いのかなあと思ってしまった。
と、この一巻がちょうどそのアルが自分の歩む道を決めてしまったところで終わってしまったので、え?そこで終わるの!? と、面食らう羽目に。
プロローグにしても、もうちょっと舞台設定とか登場人物の配置が揃えられてから、なんじゃないだろうか。だいぶスロースターターというか、話始まらなかったですよ?
とりあえず、テーマというか話の前提となる「魔女を殺す」の意味が明らかになったので、それをどうやって成すかも全く決まって無くて、方法についても随分とフワッとしたものしか考えてないみたいでちょっと不安。兎にも角にも次回以降はどういう話になっていくか、はわかってくると思うのですけれど。

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です ★★★☆   



【クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です】 七星 蛍/万冬 しま 角川スニーカー文庫

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私たちの関係は、みんなには内緒。甘酸っぱいドキドキのカレカノラブコメ!

「青春」なんて面倒くさい、自称・選択ボッチの篠宮誠司と、学年トップの成績で現役モデルの高嶺の花・神崎琴音。教室の中では絶対に交わらない2人は、クラスの誰も知らない秘密を持っている。
――この2人、実は皆に隠れた恋人同士なのだ。
頼り方を知らない甘え下手な彼氏と甘えたがりな彼女は、2人きりになった途端、素直な自分になることができる。
文芸部の部室で一緒にお昼を食べたり、豪雨を言い訳に家でお泊まりデートしたり、体育館裏でこっそり抱き合ったり……。

クラスでは遠いのに、2人だとこんなにも近い距離。
もどかしくて焦れったい、内緒のカレカノラブコメディ!
いや、良いよこれ、イイんじゃない!?
この二人、篠宮と神崎琴音の二人って普通のカップルなんですよ。ほんと、この年頃の高校生の彼氏彼女。お互いの事が好きで、一緒に過ごすのが楽しくて、居心地が良くて、まだまだ付き合いはじめて時間も経っていないからお互いの知らない面や趣味嗜好を知っていくのが嬉しくて仕方なくて。まさに彼氏彼女の関係を謳歌していて、浮かれている真っ盛り。かと言って、浮かれて暴走したりもせず、一方的に突っ走ったりもせず、等身大の自分のまま距離感として手を繋いで肩を寄せ合っているような穏やかな甘酸っぱさなんですよね。
これがいいんだ。
なんかタイトル的にも身分違いの秘密の恋、みたいに見えるんだけど、篠宮もボッチとは言え別にコミュ障というわけじゃなく、独りで居るのが平気で楽だからそうしているだけで孤立しているという訳じゃないし、神埼の方も学校の人気者とは言え化け物じみたスペックしてる訳でもカリスマがあるわけでもなく、メンタルお化けというわけでもない。美人で明るくて社交的だけど、普通の女の子だ。だから、二人の様子見ていても普通の彼氏彼女なんですよね。どちらかに比重が偏っているようなバランスの悪いカップルなんかじゃなく。
学校の友達には内緒にしている関係、というのもさほど珍しいものではないだろう。周囲の人間関係に煩わされないように、こっそり付き合っているというケースは良く聞くじゃないですか。彼らの場合、二人の関係は篠宮の妹には知られていて、琴音が篠宮の家に遊びに行く事もあって妹ちゃんとはもう別枠で連絡取り合ってるような仲良しですし、学校でも実のところそこまで神経を尖らせて真剣に隠しているようには見えない。昼休みのたびに、部室で一緒にお昼食べているし、みんなの見ている前では話したりしないけれど、携帯でメッセージは送り合っているし、何かあったら人気のない所で会ったりもしている。学校の行き帰りも、相応の頻度で一緒にしてますしねえ。
こうやってこっそりバレないようにという素振りで仲睦まじくするのが、楽しいというのもあるのだろう。わかります。
当然、他の同級生とあんまり交流を持っていない男子と、琴音が付き合っていると知れ渡ると彼女の広い交友関係から色々と面倒くさい事になるので隠している、という意図もわかるんですけどね。
公の関係になってしまうと、否応なく篠宮の方も琴音の人気者故の交友関係の方に関わることを要求されることになるでしょうし。そうすると、二人だけの関係に集中している訳にいかなくなるだろうし、煩わしいおつきあいも増える事になってしまうだろう。
それが原因で、今の気負いなく等身大で付き合えている関係に余計な負担が増えてしまうのは嫌だろうしねえ。二人の関係を内緒にしておきたいというのは、篠宮の方の希望みたいだけれど、琴音の方の気遣いも多分にあると思われる。ただ、篠宮からするといざ自身の煩わしさか琴音との関係か、と問われたら特に迷うことなく琴音の方を選ぶだろう事は、琴音が見舞われたトラブルで彼が積極的に介入した事からも自明のことだろう。
自分が見舞われたトラブルのお陰で篠宮まで面倒事に巻き込まれる事を嫌った琴音は、自分から距離を置こうとしていたけど、それは篠宮に気遣いすぎというか、あらすじでは篠宮の方が頼り方を知らないとか書いてあるけど、こうして見ると琴音の方が知らないしこういうときこそ甘えればいいのに、と思ってしまう。いや、本当に篠宮の事好きだからこそ、というのが伝わってくるのでありますけど。篠宮の方も、琴音が好きだからこそ此処ぞというときにはあれだけ身を挺して積極的に動き回れるのだろうし。自分が部活のイケメン男子と話していて、それがお似合いに見えた事で嫉妬してしまった、なんて篠宮から正直に吐露された時の琴音の、あの相好を崩すドコロじゃないはしゃぎようは可愛かったしなあ。お互いにホント夢中なんですよねえ。いい雰囲気のカップルなんだよなあ。

だからこそ、中学時代の篠宮の後輩であり、今年改めて入学してきた姫島はご愁傷様ですとしか言いようがない。これ、必死に勉強して篠宮のこと追いかけてきたんだろうしなあ。篠宮と琴音が関係を秘密にしているおかげで、後輩ちゃんは篠宮のことフリーだと思ってるんですよね。おまけに、ボッチだし周りに人もいないし、まさかこの先輩のことを好きになる人がいるわけないだろうと油断じゃないけど、余裕を持っているようにも見える。
まさか、出遅れているどころか既に試合終了しているなんてことは夢にも思うまい。かわいそうに。
ただ、このままだと付き合っているの内緒にしている事自体が、拗れる要因になりそうなんだよなあ。琴音の方は、むしろ人気者であるが故にある種キッパリと交際申し込まれても断れる立ち位置で、なあなあで変に距離感詰められてきたりというのも少ないでしょうし。まあ、今回のようにやたら悪質な手段で絡まれたりする事もあるわけですが。

何にせよ、篠宮と琴音のカップルはまさに等身大の普通の高校生カップルさが、むしろ新鮮で地に足がついているが故の派手じゃないけど力強い仲睦まじさ、甘酸っぱさを感じられて、良かった、実に良かったです。

継母の連れ子が元カノだった 5.あなたはこの世にただ一人 ★★★★★   



【継母の連れ子が元カノだった 5.あなたはこの世にただ一人】 紙城 境介/たかやKi 角川スニーカー文庫

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親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
結女が気持ちを決めたあの夏祭り以降、余計にお互いが気になる日々で――。
そんな夏休みも終盤、いつも通り水斗の部屋に入り浸っていたいさなは、水斗とのじゃれ合いを結女の母に見られてしまい、
「東頭さんが、水斗の彼女になっちゃった」
いさな=水斗の元カノという勘違いが、『今カノ』へとランクアップし!?
さらに、いさなの母には結婚しろとまで言われ、結女が攻めあぐねるなか着々と外堀は埋まっていく!
そして、いさなと水斗の噂は、新学期の高校にも伝わって……。
純真健気な片想いと、再び萌ゆる初恋の行方は――!?
こ、このヘタレがーー!! あの女、あそこまでキメ顔でキスして宣戦布告しておきながら、速攻で日和りやがったw ヘタレすぎる、根性なしすぎる、ポンコツすぎる!
普通、あそこまで心に確信を得て、二度目の恋をして、覚悟を決めて、キスという行動にまで打って出ておきながら、そこまで行っておきながらどうして腰砕けになるんだよっ!
おかげで水斗くんが訳わからなくなって混乱してるじゃないですか。当て逃げか! そりゃ、当たりも厳しくなりますわな。それでダメージ受けてるんだから世話ないよなあ、結女さんは。この娘さんは本当に、本当にダメだなあ……(しみじみ)。
うん、忘れてた。伊理戸結女という娘はこういう娘だったのでした。あんまりにも覚醒したみたいな言動してるから、見違えたのかと思っちゃったじゃないですか。
むしろ、義理の兄妹という関係で一旦落ち着いて意地はってた時の方が体裁を保てていた気がするぞ。今は、情緒不安定そのもので浮き沈みが激しいことになってて、それが余計に水斗を振り回す羽目になってるのがなんともはや。妙に小悪魔ちっくにいたずら仕掛けてきてマウント取るかと思ったら、自爆して自分から沈んでいったり。これを水斗くん、結構場面場面で真面目に受け止めているので傍目にはわかりにくいんだろうけど、結女の浮き沈みに思いっきり引きずられてるんですよね。イタズラにはかなりダメージ食らってるし。結女が意図しないところで、熱で臥せった時の結女の何の思惑もなく心配して看病する様子にもそれ以前の態度との違いに訳わからなくなって、動揺してるんですよね。
ここに来て、水斗くん結女が何考えてるのかさっぱり読めなくなって、結構パニックになっている。そりゃそうだ、結女自身がメンタルのコントロールミスって暴れ馬よろしく振り幅の大きい態度になってしまっているわけで、結女本人も自分が何やってるかよくわからなくなってるわけだし。それをちゃんとした意図の元に結女がなにかしようとしている、と見ている水斗くんである。訳わからなくなるのもしょうがない面がある。
そのお陰で警戒心でガチガチになって表面上、固い殻をかぶって様子を窺うモードに入ってしまったものだから、その水斗のそっけない当たりの強さに結女がさらにダメージ受けてさらに情緒不安定になって、とスパイラル入ってるし。
いやほんとに、前回の宣戦布告したときはカッコよかったのになあ、結女は。決意に実体がまったく付いてこなかったんだなあ、なんて残念な。

そんな義理の兄妹で妙な攻防をしているうちに、いさながスルッと入ってくるんですね。いや、以前と変わらぬスタンスではあったはずなのですが、警戒心を募らせている水斗にとってはフラットに接する事のできるいさなは癒やしになったのかもしれない。
お互い気を許しすぎるほどに許しあったじゃれ合いを、結女の母に見られてしまった事からトントン拍子で二人が付き合っている、という話が広まっていってしまう。
それで二人が改めて意識しあって、なんて単純な展開にならないのが本作なんですよね。水斗といさなの二人はお互い変わらないし、結女なんかも不安になって穿ったりもしつつも、二人のことを良く知っているから、川波・暁月の幼馴染組と二人に近しい人間はその関係を勘違いはしないものの、周りの環境が二人の関係を付き合っていると思いこむことで、徐々に変化してくるのである。
その環境の変化が、東雲いさなという少女の本質を浮かび上がらせてくる。
改めて思うのだけれど、今、紙城 境介さんという人ほど登場人物の内面を徹底的に掘り下げて掘り下げて、細部に至るまで解体してバラして隅から隅まで暴き立てるライトノベル作家は数少ないのではないだろうか。作者自身にも把握しきれていない人物像を、書いて描いて書き出していくことで鮮明にしていく、形にしていく、言葉にしていく、そうやってキャラクターを一から再構築していく作業ってのは、いわば深い深い海の底に息継ぎなしで潜り続けていくようなものだ。
自分が生み出したはずのキャラクター。でも、それがどんな人物なのか、というのは実のところ完全な未知なのである。作者の押し付けや決めつけ思い込みを拝していき、脳内でシミュレーションを繰り返し、何度も何度も問いかけて、違和感を吟味し、しっくり来る言動を見出していく。彼ら彼女らの言葉を、思いを、考えを、感情を聞き取り汲み取り捉えて捕まえて、それを言葉に、文章に再変換していく作業というのは、永遠のように途方もなく、脳髄が煮えるような熱が頭をフラフラにさせていく。
ゲロを吐きながら振り絞るように書いていた、とかつて言っていたのは冲方丁さんだったか。
でも、そうやって掘り下げて積もっていたチリを払って「見つけた」キャラクターは、本物だ。
東雲いさなというキャラクターは、作中でも怪人と言っていいほどの変人だった。誰も予想のつかない掴み所のない言動で、作中の登場人物たちの度肝を抜いていく。作者本人ですら、わからないと言わしめる未知の存在でした。
それを丁寧に丁寧に、偏執的なほどしつこく探求し覗き込み、裏までひっくり返してバタバタ暴れるこいつを踏みつけておらおら吐けぇ、と誰も知らなかった本人ですらもよくわかってなかっただろう本音を、心の奥底にあったものを形にして引っ張り出してみせたのが、この5巻でありました。
いやもう、すげえよ。
特別になりたい、或いは普通になりたい。どこかしらで見聞きするテーマでもあります。いさなの母は、まさに特別のスペシャルであり、いさなの変人さを全肯定してくれる人でした。でも、いさなにとっては決して救いにはなってなかったんだなあ。いさなという人物を徹底的に解体していったとき、そこに現れたのは普通になりたかったただの女の子……なんて安易な事にはならないんですよね。水斗がいさなに見ていたのは、ある種の決めつけによる幻想でもあったわけですけれど、だからと言って結女たちが見ていたようなただの女の子でもなかった。あそこで、いさなへの幻想を諦めない水斗はやっぱりすごいと思いますよ。果たしてどれだけの人間が、東雲いさなという少女の本質にあそこまでたどり着けただろうか。とても普通でとても特別、その結論は決して珍しいものでもないのでしょうけれど、そこにたどり着くまでの東雲いさなという少女の徹底的な解体が、尋常ならざる説得力を、凄まじいまでの浸透力を、その結論へと与えるのである。これほどわかりにくい、意味不明な人物像を、そこまで詳らかにしてしまうだけの描写が、ここにはあったのだ。
そして、その普通であり特別である、という答えは誰もが普通であり特別である、という事へも繋がっていく。水斗という少年は、はっきり言って特別、と言っていいだけのキャラクターの持ち主だ。でも、いさなと再接続したときの彼は特別なんかじゃない普通のこっ恥ずかしい青臭い下手くそな男の子に過ぎなくて、でもそれが本当に素晴らしいんですよね。
特別な部分というのは誰にでもあって、前巻の水斗の従弟である幼い少年だった竹真くんの初恋の物語が背後で繰り広げられていたように、本巻でも結女のクラスメイトである二人の女子高生、坂井麻希と金井奈須華というそんな娘居たっけ? というキャラが登場した途端にとんでもねー濃いエピソードぶっこんできて、本作には背景キャラなんていなくて本当に一人ひとり自分の物語をそれぞれに繰り広げているんだな、というのが伝わってくるのだ。奈須華と先輩の話とか、これ結構色々とイメージあるんじゃあないかしら。
こういう子らが、周りに当たり前に散らばっていることで、作品そのものへの厚みが増していく。そしてメインのキャラをこれでもかと解体していくことで、深度もまた深まっていく。
東雲いさなの解体と再構築、そして周囲の人間関係の再設定は、一度義兄弟として固まってた水斗と結女の恋物語をリスタートするためには必要な事業だったのだろう。なにしろ、結女さんと来たら作者が「結女さんはなんで一人で勝手に負けヒロインになろうとするの?」と、わりとガチ目と思われるトーンで嘆くほどのポンコツであるからして、環境の後押しがないとドツボにハマったまま出てこなさそうだしなあ。
何気に、結女が水斗に恋をしているという事は暁月に伝わり、水斗もまたいさなと川波の協力を得て自分から動き出そうとしはじめているわけで、もう伊理戸兄妹の二人の間だけで収まる話じゃなくなってるんですね。
しかしこれ、冷静に考えるとお互いにもうすでに相手に惚れ直しているのに、もう一度惚れさせてやると入れ込んで、周りの支援を受けつつ真正面から衝突しようとしている三秒前、みたいな事になってやしませんかね。色んな意味で大惨事になりそうだなあ、うんうん。

しかし、同じシチュエーションでのお色気攻め、バスタオル一枚で男心を翻弄する、という行動に打ってでながら、結女と暁月でこれほど差が出てしまうのは、なんか結女さんに対して目を覆う他ないというか、逆に暁月と川波の幼馴染組は関係性がディープすぎてめまいしてきそうなんですけど。暁月ちゃん、小暮のこと好きすぎだろうこれ。そして、このままだと特殊なプレイに目覚めそうw

そして、本作読み終わって一番すげえな、と思わされた所が、あれだけ東雲いさなというキャラを解体し切ったにも関わらず、終わってなお「いさな」が予想のつかない想像の上を行く人物であり続けた事だろう。どれほど掘り下げ暴ききっても、キャラクターは駒にはならない。物語の登場人物に、実のところ底なんてものない。彼らは本来は誰からも自由な存在なのだ。東雲いさなは、それを一番先頭で体現し続けている。アホみたいに、すごいなあ、と口をぽかんと開くしか無い。
それがまた、痛快で楽しくて仕方ないのだ。うん、たまんないねェ♪


戦闘員、派遣します! 6 ★★★☆   



【戦闘員、派遣します! 6】 暁 なつめ/カカオ・ランタン 角川スニーカー文庫

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次なる任務は――街づくり!? 新章突入!!

魔王を倒し(?)、リリスからの指示通り「街づくり」をするため、新たなる地へと足を運ぶ六号。その先に待ち受けていたのは――!?

バイパーちゃん、マジ天使。6号のたわ言を真に受けての「私、ハイネのようにエッチな幹部を目指します!」なんて事本気で言ってくれる子が他にいるだろうか。ハイネに若干流れ弾が飛んでるけど、エッチな格好している君が悪い。
事実、バイパーちゃんが居るおかげで元魔王軍もまとまって「キサラギ」の下に収まっているし、キサラギの戦闘員たちもバイパーちゃんには一目も二目も置いているどころか、下にも置かないアイドルかお姫様な扱いですもの。実質、キサラギ異世界派遣軍の最大権力者であるアリスですら、寝る間も惜しんでテキパキ働くバイパーちゃんだけは雑に扱わないもんなあ。
非の打ち所がなさすぎる!
これで素直で健気で直向きで、可愛げたっぷりで愛嬌があって無自覚エッチで、ってヒロインとして極まってしまっているんじゃないだろうか、この元魔王。
しかも強い。元魔王だけあって、魔王軍幹部だったハイネたちでも比べられないくらい強いし、いざという時格好いい。あかん、パーフェクトすぎる。ヒロインなにそれおいしいの? というような雑魚ヒロインか偽ヒロインかヒロイン(笑)しか存在していなかったこの作品の中で、いきなりヒロインとして強力すぎるキャラを投入してしまったんじゃないだろうか。無双を通り越して、虐殺行だぞこれ。
スノウなんか、やることなすことガチで犯罪者になってて、堕ちるところまで堕ちきってるような感すらあるのに。悪の組織は悪の組織だから悪行推奨しているのに、その悪の組織であるキサラギですらコイツ受け入れるのマズいんじゃないすかねえ? という意見が飛び交ってるくらいですからねえ。ただ賄賂や中抜き、横流しに横領とやりたい放題やっているわりに、代官としては有能極まってたみたいで、商人から市民までかなり評判良いんですよね。中抜きで実務がスカスカになると思いきや、なんかどこの方面もウインウインで回ってるみたいですし、戦争指揮官としても名誉やメンツに囚われない人心を掴む采配を見せて、これまた有能だったりするわけで。俗を極めているのだけれど、だからこそ世俗をうまく回せるのか。でも野心と欲の皮が突っ張りすぎていて人間的にはホントにもうダメすぎる。ヒロインとして以前に人間として卑しすぎて、ここまで来るともう癒やしになるんじゃないのか?
そしてこのスノウよりも善悪判定で真っ黒、っていうティリス姫は腹黒極まってますねー。いや、スノウより黒いってなんなの? ホントに人類? ちなみに、バイパーちゃんは当たり前ですが純白でした。白い、真っ白いッ!
でもティリス真っ黒というのはさすがにかわいそうですよ、そこまで黒くは見えない。腹黒だけど、黒いだけで捻じくれてはいないから。
ティリスに関しては不憫な目にしか遭っていないだけに、たしかに為政者として黒い部分は度々見せてはいましたけれど、そこまで真っ黒にはみえなかったもんなあ。不憫さが前に出過ぎてて、うん。
今回なんて、どれだけ酷い目に遭わされました? 例の文言を民衆の前で叫ぶだけでも何回もやらされてましたし。十号初挿絵化には笑ってしまいましたが。すげえイケメンオジサンじゃないですか、一〇号w

今回は、地球のヒーロー紛いの謎の正義女が出てきて、別口で地球からヒーロー勢力が参戦してきたのかと思いましたけど、それだと地球の戦いの延長になっちゃいますからね。似て非なる、で良かったです。その代わり、またぞろ訳ありでこの異世界のバックグラウンドまるっと背負っちゃってるような勢力のようですけど。それにしても、あのヒーロー女、やってる事が完全に社会秩序にケンカ売ってる犯罪者で笑ってしまった。悪の組織であるキサラギの方が普通に犯罪者捕まえて警察に突き出す、みたいな絵面になってるじゃないですか。
件の組織、法制機関ヒイラギとは一旦、手打ちとはなりましたけれど、多分また揉めるんだろうなあ。ってか、バレたら戦争、なあれこれを仕掛けてるわけですから、そりゃ揉めるか。
あの悪い顔してほくそ笑むアリスと6号は実に悪の組織っぽかったです。

しかし、バイパーちゃんがいるとほんとキサラギは一致団結できますねえ。元魔王軍のハイネたちも、バイパーちゃんがいるお陰でキサラギの一員、という感じで一体感が出てきましたし。
いや本当にハイネたちマトモなメンバーっぽくなってるのに、スノウとロゼとグリムはなにやってるんでしょうね、このヒロイン(笑)たちは。彼女らだけ、輪のちょっと外側で自由に勝手にバタバタ騒いでるだけのようにしか見えないんですがw その意味ではスノウ、今回は珍しく頑張って本筋に絡んでいたような気がするぞ。


マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる 3 ★★★☆   



【マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる 3】 入栖/神奈月 昇 角川スニーカー文庫

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エロゲ学園の劣等生が圧勝劇を巻き起こす!!

ななみとの絆を深め、自由気ままにヒロイン達とのダンジョン攻略や鍛錬の日々を満喫する瀧音。
しかし、学園の生徒達からは授業に出席しない"落ちこぼれ"と厳しい視線にさらされてしまう。
水守雪音はそんな状況でもまるで意に介さない瀧音の胆力と破天荒ぶりに驚きと尊敬の念を抱いていた。
そんな中、花邑家に呼ばれた雪音は「実はコウちゃんが常軌を逸したことをする予定であることが判明しました♪」と告げられて――!?
「理由があるんだろう? 瀧音……きみの成功を祈ってる」
学園最速の記録達成の為、無謀と言われる攻略に挑む瀧音。
劣等生が今、誰も想像できなかった圧勝劇を巻き起こす!!


ショーツダンジョン、エロゲのイベントとしてはギミックでパンツを捧げる、というのは大人しいくらいな気がするけど、現実で同じことをするとなると抵抗あるわなあ。
ダンジョンでさらに奥に進むためにそんな無体なお願い事をする幸助に、誰も怒らずに恥じらいながらもパンツ捧げてくれたのは、それだけ幸助がこれまで培ってきた信頼度のお陰なのでしょう。これがスケベ小僧な真似をずっとしてきたなら、最終的にパンツ捧げてくれるにしても一発二発ぶん殴られてもおかしくないわけですから。
このショーツダンジョンに関しては、どうしても欲しいものがあったためにみんなから嫌われるの覚悟でエッチなお願いをしてしまった幸助ですけれど、今回を除けばリュディたちと同居しているというシチュエーションにも関わらず、ラッキースケベどころか非常に女性陣に配慮した生活を続けてるんですよね。
強さに関してストイックなくらいの鍛錬中心の生活を送っている、というのもあるのですけれど、エロゲが元ネタという世界でありながら、幸助ってエロイベントに関しては積極的に首を突っ込もうとしない。そりゃ年頃の男の子なのだから、とびっきりにかわいい身近な親しい女の子たちの艶姿に興味ないわけじゃあないのですけれど、元ネタがエロゲであっても今登場人物の一人である幸助にとってはこれは現実の世界でもあるんですね。画面越しのゲーム内の女の子ではなく、リュディや雪音先輩は現実に顔を合わせ親しい付き合いをしている仲の良いリアルの女性であるのだ。そんな彼女たちが、エロイベントに巻き込まれて恥ずかしい姿を晒してしまう。それを眼にするのはごっつあんです、てなもんだけれど、相手が望まぬ恥ずかしい姿を見てしまうというのは現実には罪悪感や後ろ暗さを感じてしまうものなのだ。それが、起こると知っているイベントを見過ごして黙認してしまうのなら尚更に。
そりゃあ、イベントに巻き込まれないようにサポートもするし配慮もしますよ。友達なんだから。ともすれば、もっと近しい家族とも友達以上とも言える仲なのですから。
エロゲが元ネタのわりに、全然えっちいイベントとかシチュエーションが起こらないなあ、とちょっと微妙に思っていた所もあったのですが、現実にこの世界に生きている幸助のスタンスとして、その女性陣へのスタンスは納得も理解も出来るものだったので、これは仕方ないかー。
幸助のその誠実さが、リュディたちの信頼に繋がる一端でもあるのは自明のことですし。下心丸出しだったら、こうはいかないでしょうし。
ただ突発的なエロイベントはともかくとしても、ちゃんと恋愛パートは段階踏んで進展していって欲しいですね。現在のところは、幸助は最強を目指すことに一心不乱で恋だのなんだのは眼中にないようですけれど。
ヒロインたちの未来を守りたい、というプレイヤーとしての想いと、実際に身近に付き合っているリュディたちへの親愛からくる大切にしたい、という想いはあるんでしょうけれど、幸助自身が友人キャラという元の立場でヒロインを攻略する立ち位置になかったので、そういう考え自体が思い立っていないのかもしれませんが。
でも、リュディと雪音先輩、はつみ姉にななみの四人がどうやら幸助にとってのメインヒロイン、という事になるんでしょうね。クラリスやカトリナはサブヒロインという感じで。
そう言えば、本来の主人公である聖伊織も、幸助みたいなゲームの手順飛ばして枠外に飛び出すようなそれとは違うけれど、順調に本来のゲームのストーリーを踏襲しているようなので、誰かのヒロインルートに入ってるんだろうか。そのへん、詳しい情報はまだ出てきてないのだけれど、こっちはこっちでちゃんと進展していて欲しいですねえ。ちゃんと主人公らしくイイやつですし、良き好敵手となってほしいですし。いや、最強云々だけじゃなくてエロゲの主人公としても、ね。

これまで悪目立ちはしているものの、その時が来るまで雌伏するかのように準備を整えてきていた幸助だけれど、試験を機についにその規格外さをみんなに見える形でお披露目することに。
といっても単に目立ちたいから、というのではなくてゲーム攻略情報を元にした先着攻略特典目的だったわけですね。でも、それを達成することは幸助の実力を、ついに学園全体に見せつけることになるわけで。そうなれば、自然と周りには影響が出始める。その突出した成績に、混乱が巻き起こり「引きずられる」ものが出始める。良い影響も悪い影響も、どちらも含めて。
間近に幸助の努力と実力を見続けてきたリュディたちにとっては、刺激そのものでしょう。雪音先輩など、完全に精神面でも引っ張られて一足飛びに覚醒の予兆を見せていますし。
まさしくド派手な爆弾そのものでした。これは否応なく、学園全体の空気が変わるでしょう。台風みたいに、動き出す。その中心にいるのが今、幸助なのだ。その動向を、誰もが注視する存在になってしまった。そして、特典アイテムによってサブキャラという軛を脱することになった幸助。制限解除された、というべきか。自分を形作っていた檻から抜け出した以上、足踏みしているはずがこの向上心の塊みたいな男にあるはずがなく、際限なく突っ走りはじめるでしょう。そうなったら、もう学園全体が止まってはいられなくなる。ワクワクしてくるじゃないですか、物語が今まさに動き出した。一人の男によって引きずり回されだしたのですから。

作品そのもののギアが変わった感がある、ターニングポイントにも見える回でありました。うん、これは面白くなってきたぞ。と、人間関係も引っ掻き回しそうなゲーム主人公の妹、なるキャラも登場しましたし、恋愛パートの方でも何らかの動向があればよいのですが。



最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 4 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する ★★★★   



【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 4 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】 タンバ/夕薙 角川スニーカー文庫

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次なる暗躍は三つ巴の極秘情報争奪戦!?
帝国南部での災禍を瀬戸際で食い止めることに成功した双子の皇子アルとレオ。 火種は燻ぶり続け、今度は三勢力間での極秘情報争奪戦が始まる――!

正直ここまで局面が変わってきて、レオの陣営も勢力が高まってくるとそろそろアルが無能を演じているの、メリットよりもデメリットの方が大きくなってきている気がするんだよなあ。まだまだ無能を装うことで、味方にする相手の取捨選別などに利用できたり油断を誘ったり出来る、という風に語っているけれど、実のところあんまりアルが無能演じていて良かった、という場面見たことないんですよねえ。
対立陣営も、アルの存在を無視したり下に見たためにヘマをした、思わぬ隙を作ってしまった、などといった展開も今の所案外見受けられないですし。警戒されてないのかどうなのか、よくわからないんですよね。警戒されていないからこそ、わりと自由にコソコソと動けている、という事なのかもしれませんけれど、要所要所ではアルもちゃんと表に見える形で動いちゃってますからね。今回も、無所属の精鋭騎士団を引っ張り込んだり、など。ちゃんとした見識を持って入ってくる情報を注視していれば、アルが無能とは到底判断しないでしょう。してしまうとしたら、噂くらいしか情報がない民衆世論が、アルを出涸らし呼ばわりしてるのと、変わらない情報力、或いは判断力しか持たないぼんくら、という事になってしまわないか。
まあ、ザンドラもゴードンも蓋を開けてみるとなんか想像していた以上にダメな感じなので、あの程度の無能演技でも効果あるのかもしれませんが。
ザンドラはまともに人も使えないし、ゴードンもあれ軍人派閥だそうだけど軍人としてもとても有能とは思えないんだよなあ。軍政家として軍人貴族たちに利益誘導できる、みたいな手腕もなさそうだし。なんでアレが支持されてるんだろう。軍師系の人は遠ざけられてるって、参謀職を敵に回しているようなものじゃないのかしら。まあこの時代、中央参謀本部とか軍令部みたいな軍令を司る組織はないのだろうけど。
今回登場した、ゴードン派閥の軍師として引き込まれたソニア、彼女をあんなにろくに使えずに飼い殺ししてるようじゃあねえ。まだ経験不足とはいえ、ちゃんと益ある発言はしてるのだから、自分にとって耳障りの良い言葉以外は聞かないって、ほんと意味ないだろうに。

とまあ、トップも周りも大した事無いように見える第二王女、第三王子閥だけれど、それでもレオやアルたちの陣営が後手に後手に回ってしまうのは王位継承者として動き出したのが後発だったこともあるし、やはり勢力の大きさ、数が違うからなのでしょう。
それも、ここまで巻を重ねていく中でしっかりとレオ陣営として大きくなってきたわけで、主だった面々はアルについてもわかっているのだから、そろそろアルがレオ陣営の頭脳として動いているのを表に出してもいい頃なんじゃないかなあ、と思うわけですよ。その方が動かしやすかろうに。
どう考えても、レオが王様になったら宰相やれるのアルなわけですし。アルは自分が適役だと全く気づいていないようですけど。アルが思い巡らして条件並べた宰相役に当てはまるのって、どう考えてもあるですし。

とは言え、そのアルも話が進むにつれて想定通りに物事が進まなくなっているのも伝わってくるんですよね。色々とうまく行かない、期待していたように展開が転がらない、失敗に近いミステイクまで発生してしまう。タイトルでは支配する、なんて万全万端みたいな表現されていますけれど、とても支配には程遠い現実にぶつかってなんとかしがみつきながら、方向を整えているという感じである。
でも、苦心惨憺するからこそ、よりアルの必死さが伝わってくるわけですよ。失敗して見込みを間違えて、さらに想定外の横やりが入ってくる。自分ひとりでなんとかなる範疇を遥かにこえてしまい、どうしても誰かに手を貸してもらわなければならない、それもババを引かせる事になりかねない、となった時に、アルの中でエルナの姿が思い浮かぶわけです。
これ、余裕のある時には決して辿り着かない道程なんですよね。利用したり、利益を与えてウィンウィンにしたり、なんて余裕一切なく、相手に傷をつけてしまう、とわかっていてなお、頼ってしまう。自分の弱さを曝け出して、どうにか助けてもらう。それをしてしまえる相手、よりかかれる相手、ほんとうの意味で頼れる相手、それをこの切羽詰まった状況の中で思い浮かべた時に、エルナが出てきた、というのはアルにとってエルナの存在の意味がまた一段ステージ違ってしまったと思うんですよね。普通のときならば、決してエルナに抱かなかっただろう必死な想いなわけですよ。
これがまた、エルナの対応が男前通り越してるから尚更に。
騎士としての誇りも、近衛騎士となる夢も投げ捨てて、アルとの幼い頃の約束を守ることを選び、そしてそれを一切後悔することなく、清々しいとすら呼べる笑みを浮かべて、やってやったという顔をするエルナに、さてアルが何を思うのか。
アルを信じて、危険な使者の役目を引き受けたフィーネといい、彼の周りの女性陣は覚悟決まりすぎてますわー。こんな娘らに囲まれてしまってたら、そりゃアルの目も厳しくなっちゃいますよ。ソニアに対してわりと厳し目の対応とったのって、これ比較対象がエルナとフィーネのお陰でもっと覚悟決めろよおら、ってなってませんかねw

しかし、こうなってくるとそろそろレオにも、エルナやフィーネくらい貫目のある女性が寄り添う機会、ないものでしょうか。リタ? あれもだいぶ覚悟完了している子だけどまだ11歳ですよ? わりと真面目にレオのヒロイン候補なんだろうか、この子。
なんか表向きには、どんどんとレオとフィーネの関係が近くなっているように見える気がするんですよね。色々と行動をともにする機会も多いですし、戦場も一緒にくぐっているわけですから。公式にはアルじゃなくて、レオに助けられた、みたいになってる話もあるはずですし。
このまま行くと、フィーネってアルじゃなくてレオのお妃になってしまいそうな流れなので、祖の意味でもアルはそろそろ無能の皮脱ぎ捨ててちゃんとした立場作っておかないとダメなんじゃないだろうか。フィーネが兄弟二人共婿にする、という展開もそれはそれで微妙に興奮してしまう気もしますがw

これまで足りなかった、レオ陣営固有の戦力にも、アルが体張って引き込んだお陰で目処がつきましたし、ザンドラ陣営はこの度の南部貴族の混乱で大きく後退し、ゴードンの陣営も荒が見えた所で、そろそろ第二王子閥の動きが見えてくるのかなあ。

しかし、アルも亡き皇太子に凄く影響受けてたのか。彼がレオの兄として振る舞い出したのが、皇太子の影響だって言うのだから、ほんと惜しい人を亡くしたんだなあ、帝国は。


ラストエンブリオ 8.追想の問題児 ★★★☆  



【ラストエンブリオ 8.追想の問題児】 竜ノ湖 太郎/ももこ 角川スニーカー文庫

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第二次太陽主権戦争・第一回戦のアトランティス大陸での激闘を乗り越えた「問題児たち」。三人が揃う平穏な時間は、実に三年ぶり―その間、それぞれが過ごしてきた波乱の日々。“護法十二天”に持ち込まれた依頼から始まる、十六夜たちと華僑との戦い。“ノーネーム”の頭首となった耀が、一か月以上行方不明になった事件。“ノーネーム”から独立した飛鳥が、“階層支配者”に任命されることになり…!?心を許し合う、つかの間の休息の後、箱庭の外界を舞台とした第二回戦が幕を開ける!「問題児」シリーズ完結から語られることのなかった三年間、その追想と始動を告げる第8巻!!


釈天社長の会社はあれ、どう見ても探偵かなんでも屋だよねえ。フリーエージェントと言われてもピンと来ないけど、なんでもやるよという意味なら頷ける。
というか、釈天さんはインドラ神とかやっているより柴又あたりで小さい探偵事務所を営んでいて、地域の人たちの頼みを聞いて回る、時に荒事にも首を突っ込むもののそこは神様の威徳をもってバリバリやっちゃうよー、くらいの地域密着型が似合う人となりなんですよねえ。
神々の中でももっとも人間が身近に親しみを感じる神様、なんて感じに語られる帝釈天ですけど、主神クラスじゃなくてほんと、下町のおっさん神やってるくらいが似合うおっさんなんですよねえ。
決して、スケールが小さいというわけじゃないのだけれど。でも、金欠で少ない生活費を競馬に注ぎ込んでオケラになってるところとか、世界を股にかけていい神様じゃないよなあw
とはいえ、そんなおっさん神が地元のいつもお参りしてくれる信仰厚い少女のために、失踪した親父さんを救うために華僑のマフィアの根城に乗り込むぜー、という話は人情物のきらいもあってなかなかワクワクさせてくれるお話だったのですが、肝心の大暴れー、という所が略されてしまって肩透かし。相手が元箱庭の住人というのもなあ。いやそこは、無頼どもを神様と十六夜くんとで派手にぶっ飛ばし、というのを期待しちゃうじゃないですか。それもそこらのしょぼいヤクザじゃなくて、相手はガチ本格派の中華マフィアだったわけですし。
これに限らず、耀の行方不明事件の顛末も囚われというか身動き取れなくなっていた耀を発見して、彼女が行方不明になっていた事情が明らかになって、さてどうやって解決するかという段階にまで順調に話が進んだら、またぞろ盛り上がるだろう大暴れのところがすっ飛ばされて、結末だけどうなったか書いて幕を下ろす、という展開に。いやー、それちょっと肩透かしっすよ。不完全燃焼ですよー。いや、オチは面白かったんですけどね。釈天のおっさんが悲しい目にあうのも合わせて。

さて、本編のゲームの方も次の開始準備が着々と進んでいて、ゲームの舞台が十六夜くんの時代の地球ということで十六夜くんの旧友となる人物も登場し、さらに陰陽寮なんてワードまで出てきた上に、箱庭と地球という運命共同体の行く末に関しての白夜叉の不穏な動きなんかも見えてきて、祭りの前のあのジリジリとした盛り上がりを感じていたんですよね。
箱庭じゃなくて、地球の方が舞台というのは色々と修羅神仏とかの能力が制限されるようでいて、逆に本来なら地球側では開陳されないような力や破壊がド派手に飛び交う可能性もあり、という事もあり、またこの時代の人間ではない飛鳥や耀の反応など楽しみな部分もたくさんあったわけですよ。
そこで、あとがきでの休載宣言でがっくり落胆することに。後生やでえ。ただ作者さんとしても苦渋の決断だったようですし、色々あったみたいですしこればっかりは残念ですがどうしようもないよなあ。願わくば、どんな形であれ再開、もしくは続きを手掛けることができるようになれば、と祈るばかりです。

シリーズ感想

型破り傭兵の天空遺跡攻略 ★★★   



【型破り傭兵の天空遺跡攻略】 三上 こた/坂野 太河 角川スニーカー文庫

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人智を超えた技術の獲得のため、天空に浮かぶ太古の遺跡を攻略する空挺騎士団。その一つ“叡智の雫”に、副団長アリアの部下として雇われた“歴戦の傭兵”アインハルト。その名に恥じぬ活躍で、遺跡を守護する偽神をねじ伏せ、罠を解き明かしていくアインハルトだったが、超技術の大国すら滅ぼした驚異的な強さの偽神に遭遇し全滅の危機に瀕し…!
「ここは任せな。俺は俺の仕事をこなすだけだ」
どんな窮地であろうと仲間の命は護り抜く型破りの傭兵が、百戦錬磨の経験と知識を武器に、謎に満ちた空を翔け巡る!第25回スニーカー大賞特別賞受賞のヒロイックファンタジー、ここに開幕!
見捨てた、切り捨てた対象がその場を切り抜けて生きて戻ってくる。それは喜ばしいはずの事なのだけれど、見捨てたという事実は消え去らない。どうしたってそれまでの関係に影を落とす。
本作においては、見捨てた側の人間が見捨てた相手が生き残った事を喜ばなかったり、邪魔者扱いしたり死をすら願ったり、というクズめいた事はせずにちゃんと喜んでくれるのだけれど、それでも見捨てた事実が負い目となって過剰な気遣いや今度こそ見捨てまいと無理をすることになり、結局関係は破綻していく。
必死の思いで生き延びた者の方が、生き残るべきじゃなかった、死んでおくべきだったんだ、と思ってしまうことは悲惨以外のなにものでもない。
そうして生まれたのが、死にたがりの傭兵だった。それも周りを巻き添えにするのではなく、自分以外を生き残らせて今度こそ価値ある死を迎えるために自ら捨て石になる死にたがり。
自己犠牲型の破滅願望の持ち主って、なんかもう手に負えない。この人物、アインハルトの場合は自分から暴走して危地へ飛び込んでいったり、危機を招いたりという真似は一切せずに、周囲へのアフターフォローまで考えて自分の言動をコントロールしている上に、雇い主には自分の在り方を隠していないので、そもそも万が一の捨て石要員として最初から雇われるので、齟齬も生まれないんですよね。この手の破滅願望の持ち主というのは、周りを巻き込むパターンが多かっただけに、これだけ気遣いが行き届いて自分を使い捨てにしやすいように動いている人物というのは、手を出しにくいんですよね。
いざという時は、本当にどうにもならない時ですし。絶対に、彼を捨て石にしなければたくさんの犠牲が出てしまう、という状況でなければ、アインハルトも無駄死にしようとはしませんから。
彼は正しさを突きつける。正しい選択の元に、切り捨てられる事が正しかったと。自分が死ぬことで、生き残った人たちが命だけでなくその後の生き方までも未来までも救われるように、と願ったのだ。それが生き残ったことが間違いだったと思ってしまったアインハルトの、自分の始末の付け方だったのだろう。
でも、本当は死にたかったわけじゃない。諦めたかったわけじゃない。それは、万が一にも助からない状況で這いずり回って生き延びた事でも明らかだろう。これまでずっと死にたがりの生き方をしながら生き残り続けた事からも間違いないのだろう。
彼は本当は死にたかったわけじゃない、生きたかったのだ。いや、それが正しい事だとしても自分が心から置いていってくれ、自分を見捨てて生き残ってくれと願ったとしても、心の何処かで思っていたのだ。置いていかないでくれ、見捨てないでくれ。そこが終わりの地獄だとしても、一緒に帰りたいのだと。
それは人として当たり前の感情で、当たり前の願いだ。しかし、それは誰も生き残れず、誰も幸せになれない結末で、だからこそ彼は胸の奥にそれを封じてきた。
だから彼のその後の人生は、今度こそ自分の価値を損なって綺麗サッパリ後腐れなく死ぬためのものでは本当はなく、自分の価値を認めてくれる誰かに出会うためのものだったのだろう。
ただし、それを見つけた時はその相手と共に死ぬしかないときだ。
それを思えば、何ともまあ救いのない在り方にも見えるのだけれど、この世界における魔法……その人それぞれのあり方を物語り体現する力が、蜘蛛の糸となる。
とまあ、主人公含めた登場人物の人となり、在り方がストーリー展開にそのまま直接根幹をなしていて、魔法の設定なんかも含めて最初から最後まできれいな放物線を描いた物語となっている。キャラの心情描写も丁寧で、理解と共感。懊悩と決断が筋道立てて描かれている。
よく練られた脚本に掘り下げられた登場人物、瑕疵のあまり感じられない、非常によく出来た作品と言えるでしょう。押さえるところもきっちり押さえていて、ほんとにここがダメという所も見受けられないし、アインハルトが心の奥底で捨てされなかった思いなど、むしろ人間味を強く感じさせるものでとても良かったと思いますし。
ただ個人的に、何となく印象に焼き付かなかったんですよね。全体的にスルスルと飲み込めて、そのままスルスルと引っかからずに出ていってしまったような。こればっかりは好みの違いなんだろうなあ。いや、読んでいる時は普通に面白いと感じながら読んでいたので、好みではなかったという訳でもないと思うので、ほんとなんなのかな。もうちょっとこう、自分の中に引っかかって留まってくれる特徴的なものがほしかったのかもしれない。自分の中でも曖昧模糊として具体的なことを何も言えないのがもどかしく恐縮なのですけれど。

終末なにしてますか? 異伝 リーリァ・アスプレイ #02 ★★★★  



【終末なにしてますか? 異伝 リーリァ・アスプレイ #02】 枯野 瑛/ue 角川スニーカー文庫

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聖剣セニオリスの調整に訪れた幽霊船都市国バゼルフィドルで、正規勇者リーリァにできたはじめての友人・エマ。
「正規勇者は、正義の味方じゃねぇ。あくまでも、人類の味方であって、人類の敵の敵だ」
そんな守護者が、友人を奪われたとき。そしてその友人が、人類の敵になったとき。リーリァは必殺の聖剣を手に、何を想うのか―。いつかは滅びゆく大地で、いまを生きる勇者と人々の烈しくも可憐な日々、その第2幕。

ヴィレムくん、この頃はまだ年相応の少年らしいムキになる所とか垣間見えて、若いなあと思わず目を細めたり。少年少女の冒険活劇、と呼ぶには彼ら正規勇者や準勇者たちに求められる振る舞いはあまりに子供らしさからは遠いのだけれど。でも、その胸のうちに秘めたるわ老成と達観だけではないのだと。
男の子らしい意地だってあり、女の子らしいトキメキだってちゃんとあるのだ。確かに彼らは正義の味方なんかじゃなく、常に現実に直視して情に流されず人類の敵を掃討する決戦兵器たる事を求められているのかもしれないし、彼らは直向きにそれを成し遂げ続けている。
でも、人間辞めてるわけじゃないんだよね。男の子や女の子するのを辞めてるわけじゃないのだ。諦めてるわけじゃないのだ。
だから、友達が人類の敵になってしまったからといって、機械的に自動的にそれを討ち滅すなんて真似、揚々とするはずがないのだ。そういうものだと思いこむのは、リーリァ・アスプレイという人を随分と見縊っているって話じゃないですか。割り切らなきゃならない時だってあるし、必要ならばどんな酷な状況だって涙一つ流さずにやってのけるのが彼女でしょう。でも、思考放棄して悩むの辞めて考えるの諦めて、とっとと楽な方に流されてるようじゃあそんなの正規勇者なんて呼ばないのだ。勇者って名称は伊達じゃない。
聖剣セニオリスに選ばれた者として、リーリァは数限りない別れと共にあゆんできた。でも、その歩みの中に諦め手を放し突き放した末のものは決してなかったに違いない。少なくとも、ヴィレムがそんな方面でリーリァという少女を心配していた事はなかったと思う。リーリァがそんな方に逃げてしまえる子だと、ヴィレムは昔から一度も考えたことなかったんじゃないだろうか。
そういう娘だからこそ、そんな彼女がそういう状況に直面させられ一人で頑張らさせられてるのをヴィレムはずっと腹立たしく思っている。理不尽、に思えるんだろうか。
なんかもー納得いかねー! という憤懣やる方ない気持ちになってるんだろうか。負けず嫌い? 面倒見の良さ? 放っておけない、黙って見てらんない、そういうの受け付けない。そんな感じなんだろうか。
そういう心持ちだけで、普通の人たち……人々の群れの先頭の突端に居て特別という枠組みに類される人たちですら、最初から当たり前のように別枠に除してしまっている「天才」たちの、その唯一無二性を、凡人の枠のまま否定しようと。凡人の自分ですら並び立てるんだ、と追いすがろうとしているの。それはそれで、十分精神性がぶっ飛んでますよねえ。
そして、それはそれで言ってしまえば「男の子の意地」とも言えるのだ。
そうやって身の程を知らず無様を晒しみっともなくも這いつくばって、追いすがってくるその無謀さが、最初から当たり前のように孤独を運命づけられている、独りという枠組みの中に区切られている天才たちにとって、眩しい光そのものなのだろう。独りにしない、という意地が嬉しくてたまらないのだろう。
天才のお嬢さんたち、ちょっと内心キュンキュンしすぎであるw
その原動力が思慕とか恋とか愛情なんてふわふわしたものではなく、意地っ張りとか負けず嫌いとか向こう気の類である事にこそときめきを生じさせているあたりに、彼女達の業のようなものを感じてしまうのでありました。

しかし、ヴィレムがこの時点で「インプ」と関わりがあったとは。これがのちの下地になっていた、という可能性もあるんだろうか。

また、聖剣四方山話じゃないけれど、幾つかの聖剣について来歴が語られることに。というか、この時期に誕生していた聖剣もあったのか。人類の時代としては最末期にあたるのだけれど、アイセアの愛剣であるヴァルガリスもその一つだったとはねえ。

なんて事を考えながらラストシーンまで読んだら、なんか目を擦って見直してしまう事が書いてあったんですけど。
鬼か! 作者は鬼か! 
いや待って。これって初情報ですよね。これまでの本編シリーズでこの事書いてありましたっけ。「すかすか」の最終五巻でリーリァが星神エルク・ハルクステンを討ち果たしたあのシーンですべては終わったものだと思っていたんだけれど……。
むしろ、ここで終わらせないとか鬼じゃないですか? だって、人類の終末はまさにここからだってのに。そこにはもうヴィレムはいないというのに。
これまでの人生、ずっとまとわりついてきた柵ともいうべき肩書のすべてを失って、ある意味すべてから解放されて、でもやっぱり正規勇者の常として一番守りたかったもの、一番大切だったものは失ってしまっているというありさまを、なおも彼女に突きつけるというのか。
酷すぎるだろう。それこそ、ここで終わっておけば満たされずとも幸せだったかもしれないのに、という案件じゃないですか。ヴィレムがもういないって、本当の絶望じゃないですか。
これでもかこれでもかと際限のない奈落へと突き落とされていくの、リーリァさん作者に愛されすぎてやしないだろうか。
人類にも、リーリァ個人にももう救いたるは残っていないように見える。それでもなお、彼女は存分に生き切る事が出来るのだろうか。彼女にもう本当に救いは残っていないのだろうか。
彼女の本当の最期を、この続きで見せられる事になるのかと思うと、怖くすらありますよ。

シリーズ感想

マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる 2 ★★★☆   



【マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる 2】 入栖/神奈月 昇 角川スニーカー文庫

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愛するゲームヒロイン達をハッピーエンドに導く為に。不遇な友人キャラでありながら“最強”になる決意を固めた瀧音。チート主人公・聖伊織との出会いを果たし、遂にゲーム本編の舞台であるツクヨミ魔法学園に入学する。勝手知ったる美少女キャラ・そして新たな友人との出会いに胸躍らせる瀧音だったが、浮かれることなく貪欲に強さを追い求めていく。そして、ゲーム知識を活用し隠れダンジョンの深層へと潜るのだが…
「茶目っけ溢れるわたくしの、新たなご主人様は貴方―?」
待ち望んだ相棒との邂逅で瀧音のマジエク攻略は加速する!話題沸騰の転生魔術学園譚。入学、そして飛翔の第二幕!!
一巻では、この瀧音幸助、友人キャラを標榜しながらやってることはまんま主人公キャラそのもので、折角の友人キャラのポディション全然活かせてないじゃん! と、不満が溜まってしまったのですが、この二巻でゲーム本編の時期に突入した事により、ようやく本来の主人公である聖伊織が登場して幸助も友人キャラらしい立ち位置を享受するようになったので、なんとか脇役である友人キャラポディションからゲームに介入していくというスタイルとして安定してきたかな、と。
それでも、肝心の主人公な伊織がどうも主人公のくせに存在感が薄くて、特に目立つ事なにもしてない気がするんだけど。初心者ダンジョンでイベントバトル繰り広げてたみたいだけど、又聞きだしなあ。キャラクターも大人しいものだから、幸助のあの馴れ馴れしいくらいの友人キャラムーブに対しても反応が薄いし。ちゃんとヒロインな女の子キャラと仲良くなってるんだろうか。
幸助の方はメインにリュディと順調に同居生活を楽しみつつ、カトリナといったツンデレクラスメイトとも仲良くなり、と順調に交友関係広げてってるんですね。カトリナ、伊織じゃなくて幸助の方に流れてきてない、これ? 
それに、本来なら伊織が拾うはずのダンジョンで出会うメイドさん・ななみも幸助が先に拾っちゃうし。この娘、2Pキャラで伊織も拾えるんだろうか。
ともあれ、この天使なメイドさんがまたイイ性格したキャラで。最近もこの手のご主人さまを弄りにかかるフリーダムメイドキャラにはお世話になったばかりのような気がしますが、自分的には大当たりなキャラクターなので、なんぼでも来いってなもんである。
それに、一巻からリュディに並んでメイン級で登場している雪音先輩を差し置いて、このななみが2巻の表紙を飾ってるわけですから、その存在感たるや強烈なものがありました。ダンジョン攻略の相棒候補として、ななみをゲットした幸助ですけれど、相性ピッタリというか丁々発止のリズムがピッタリなんですよね。ただの戦闘の相棒だけではなく実生活から何から全部の相棒、パートナーをやってしまいそうな勢いで。これリュディはうかうかしてられないですよ?
一巻のはじめの段階では、俺は最強になるんだ! と勢いよく目標を立てながらもどうも地に足がついていないというか、「瀧音幸助」の目標目的としては下地のようなものがない、なんで最強になりたいのかという理由のない、中身のない目標のための目標だなあ、という印象があったのですけれど、一巻でリュディがテロに見舞われ彼女の厳しい立場や、今後ゲームの展開によっては過酷な状況に追い込まれるヒロインたち。彼女たちとゲームの向こうの存在ではなく家族同然の付き合い、友人としての付き合いで身近な人間として実感できるようになり、彼女たちを守るために、という中身の詰まった目標になってきたことで、幸助の言動にも「映え」のようなものが張りはじめたような気がします。
できれば、彼の鏡となるべき伊織の方も、もう少し存在感みせてほしいなあ。友達にしても好敵手にしても、もっとキャラが立ってくれないと相乗効果も発生しないですし。
それにしても、式部のベニート先輩、典型的な嫌な野郎で女性キャラからの評判も最悪に近いのですけど、やたら「人気がある」と幸助に語られるのはなんでなんだろう。ゲームプレイヤーからは妙に評価高いみたいなんだが、その根拠となる描写が肝心の本編からは全く伺えないので、妙に浮いた表現になってる気がする。
あと、ただのギャルゲじゃなくてわざわざ「エロゲ」と称しているのに肝心の18禁イベントはなんでスルーするんですかね? ガチのエロゲプレイヤーならイベントは100%コンプリートは基本でしょう!? もっとこう、エロゲの世界に居るという自覚と誇りをもって頑張って欲しいですね!!


最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 3 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する ★★★★   



【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 3 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】 タンバ /夕薙 角川スニーカー文庫

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外交でも完璧に暗躍し、弟・レオナルトの評価を高めた出涸らし皇子・アルノルト。安堵も束の間、次は皇族最強の将軍・第一皇女リーゼの縁談を取り持つよう皇帝に命じられる。一方、流民の村で起きる人攫いの解決を命じられたレオナルト。しかし、調査の最中に帝国を揺るがす異常事態が発生し!?
帝国とその民の危機を前に、獅子奮迅の活躍を見せるレオ。その成長と決意を目の当たりにしたアルは
「未来の皇帝が俺に本気を見せてみろと言った。その返礼はせねばならんだろう」
弟を助け、帝国を護る為、出涸らし皇子は戦場で暗躍する! 最強皇子による縦横無尽の暗躍ファンタジー、決意の第三幕!

リーゼ皇女の旦那候補のユルゲン公爵がちょっと格好良すぎて男惚れしてしまった。幼少の頃から一途! ホントに一途! 
頑なに結婚しようとしない姉の縁談を取りまとめろ、とかまた無茶振りだと思ったら今回に関してはちゃんと相手いるじゃないですか。一方的に言い寄り続けているのかと思ったら、他の縁談候補には梨の礫なリーゼ姉さまはこのユルゲン公爵相手にだけはずっと交流続けてるんですよね。詳しく話を聞いてみれば見るほど、満更でもないじゃん! 満更でもないじゃん!
となってきて、実際にユルゲン公に会ってみたら本当にいい人なんですよ。その上、一代で衰退していた公爵家を経済的にもり立ててみせた経世の巨人だったりするんですよね。有能! とびっきり有能! その能力も公爵家を大きくしたのもリーゼに見あう自分になるため。また姫将軍として武力を重視しているその眼鏡に叶うために武術の鍛錬も欠かさず、才能もないのに努力で一端に使えるようになってるし、率先して自分から戦場に先頭で立つ勇気も欠かさない。それでいて押し付けがましくなく、忠犬ワンコのように許されるまでその場におすわりしたまま身じろぎもしないような所もあるし、リーゼにアタックを続けているとはいえストーカー的なものではなくて、リーゼが許す範囲に留めてるんですよね。
逆に言うと、リーゼの方が許しているからこそずっとアプローチし続けているということで。
いやこれ、目があるどころじゃないですよね?
人柄的にも誠実で紳士的で、なにこのパーフェクトジェントルマン。今まで帝位争いのために様々な人とコンタクト取って味方に引き入れたりしてきましたけれど、ユルゲン公を味方に引き入れたらお釣りが来るくらいなんじゃないだろうか。能力的にも人間的な信頼においてもちょっと今までの人材と比べても別次元すぎる。
何より、この人はなんというか義兄として家族として迎え入れたい、そう本気で思わせてくれる人だったんですよね。
帝位争いからは一線を引いている長女のリーゼだけれど、彼女が一番仲良く心許しているのは同母妹のクリスタと、アルだけなんですよね。あれ? レオは? と思ったら、過去に一悶着あって今は疎遠になっているらしいものの、アルとレオの兄弟はリーゼにとっても一番身近な家族であったわけだ。
味方になってくれれば、とてつもなくありがたい人だったわけですけれど、これにユルゲン公がくっついてきたらとんでもないアドバンテージを帝位争いの中で確保できるんじゃないだろうか。
まあ、リーゼ姉さまってば横暴な姉、のテンプレみたいなジャイアン姉なんだけど。
で、直接この揉めてる二人と会ってみたらですよ……いや、リーゼ姉さま満更じゃないどころじゃないじゃん。もうべた惚れじゃん。その口からユルゲン公に関しての惚気しかこぼれてこないんですけど。
結局、彼女が結婚しようとしないのは相手が悪いわけじゃなく、二人の関係がどうこうじゃなく、リーゼの問題であり、皇太子の死によって起こることになってしまった帝位争いが鍵になってたんですなあ。

今回は、皇帝陛下の父親としての側面がよく見える回でもありました。皇帝としての父の姿をアルに見せて、アルの生き方にある方向性を与えたように。未来を託していた皇太子の死に、誰よりも皇帝陛下こそがダメージを受けていたことに、今更気付かされるんですね。
皇帝陛下だって、自分の子どもたちが殺し合ってでも争い帝位を奪い合う状況を喜んでいるはずがなかったのだ。子供たちを一人ひとり、ちゃんと愛しているのが今回は特にその行動や言葉から伝わってくるんですね。
最初の印象とは違って、血で血を洗う争いを行うことになるこの皇帝一族に家族としての親愛などないか薄いのか、と思っていたのですけれど、帝位争いに参加しない皇族の兄弟とは仲良いし、むしろ家族愛を深く感じさせてくれるような間柄も、方方で垣間見えることもある。この争いを起こさせた皇帝陛下からして苦渋の選択であり、家族への愛情には事欠かない事を今回よく見えてくれたわけで。
だからこそ、その父である皇帝からもリーゼからも敵意を向けられているザンドラとその母はちょっと異様なくらいハズレてるんですよね。この母子だけは他に家族に愛情なんかひとかけらも抱いていない。どころか、どうも第二王妃や皇太子への暗殺疑惑はガチみたいで……。
ちょっとこのあたりとは徹底しての潰しあいになりそう。

アルと離れて南部の人身売買疑惑への監察使として派遣されたレオは、今度こそ兄の手助けなく一人で獅子奮迅の活躍を示すことに。本作の主人公はアルなんだけど、レオもまたもう一方の主人公と呼ぶに相応しい成長をメキメキと見せてきたなあ。
かつて、アルにも知れずにリーゼの暴走を止めていたように、アルのオマケなんて印象を吹き飛ばすだけのスケールを見せてきた感がある。それでいてアルから独り立ちするとかじゃなく、アルとレオ二人揃ってこそあらゆる方面に大きな力を発揮する双頭の竜みたいな感じになってきているのが本当に好みかと。
しかし、今のレオやアルをして二人揃ってようやく皇太子に比肩するように、って亡き皇太子殿下がいったいどれだけ偉大な人物だったのか。そりゃ、皇帝陛下も心ひしゃげるわなあ。


 

1月22日
【彼女は僕の「顔」を知らない。】
古宮 九時
(メディアワークス文庫)

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【オルコスの慈雨 天使と死神の魔法香】
染井 由乃
(メディアワークス文庫)

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【おとなりの晴明さん 第八集〜陰陽師は金の烏と遊ぶ〜】
仲町六絵
(メディアワークス文庫)

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【声が出なくなったので、会社を辞めて二人暮らし始めました。】
神戸遥真
(メディアワークス文庫)

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【転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う】
三川 みり
(角川文庫)

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【作ってあげたい小江戸ごはん 3.ほくほく里芋ごはんと父の見合い】
高橋 由太
(角川文庫)

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【茶寮かみくらの偽花嫁】
あさば みゆき
(角川文庫)

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1月21日
【エゴに捧げるトリック】
矢庭 優日
(ハヤカワ文庫JA)

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【追い出された万能職に新しい人生が始まりました 4】
東堂大稀
(アルファポリス)

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【装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます 7】
tera
(アルファポリス)

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【異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く? 10】
シ・ガレット
(アルファポリス)

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【勘違いの工房主 6〜英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話〜】
時野洋輔
(アルファポリス)

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【大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ 5】
さとう
(アルファポリス)

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【神スキル『アイテム使用』で異世界を自由に過ごします 3】
雪月花
(アルファポリス)

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1月20日
【魔王2099 1. 電子荒廃都市・新宿】
紫 大悟
(富士見ファンタジア文庫)

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【魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年】
水原 みずき
(富士見ファンタジア文庫)

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【母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ せめて息子のラブコメにまざらないでください】
夏色 青空
(富士見ファンタジア文庫)

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【転生王女と天才令嬢の魔法革命 3】
鴉 ぴえろ
(富士見ファンタジア文庫)

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【シェアハウスで再会した元カノが迫ってくる】
くろい
(富士見ファンタジア文庫)

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【織田信奈の学園】
春日 みかげ
(富士見ファンタジア文庫)

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【魔術士オーフェンはぐれ旅 ハーティアズ・チョイス】
秋田禎信
(TOブックス)

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【白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます IV】
やしろ
(TOブックス)

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【ガリ勉地味萌え令嬢は、腹黒王子などお呼びでない】
鶏冠勇真
(TOブックス)

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【氷の侯爵様に甘やかされたいっ!〜シリアス展開しかない幼女に転生してしまった私の奮闘記〜】
もちだもちこ
(TOブックス)

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【成り行きで婚約を申し込んだ弱気貧乏令嬢ですが、何故か次期公爵様に溺愛されて囚われています】
琴子
(TOブックス)

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【異世界からの企業進出!? 3 ~元社畜が異世界転職して成り上がる! 勇者が攻略できない迷宮を作り上げろ~】
七士七海/鵜山はじめ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【少年マガジンR 2021年2月号】

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1月19日
【ウマ娘 シンデレラグレイ 1】
久住太陽/杉浦理史
(ヤングジャンプコミックス)

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【アサシンズプライド 7】
天城ケイ/ニノモトニノ
(ヤングジャンプコミックス)

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【ふたりぼっちのオタサーの姫 1】
クール教信者
(ヤングジャンプコミックス)

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【メイド・イン・ひっこみゅ~ず 6】
サンカクヘッド
(ヤングジャンプコミックス)

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【メイド・イン・ひっこみゅ~ず 7】
サンカクヘッド
(ヤングジャンプコミックス)

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【もののがたり 12】
オニグンソウ
(ヤングジャンプコミックス)

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【電波的な彼女 1】
片山憲太郎/平岡滉史
(ヤングジャンプコミックス)

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【電波的な彼女 2】
片山憲太郎/平岡滉史
(ヤングジャンプコミックス)

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【EX-ARM Another Code エクスアーム アナザーコード 2】
久麻當郎/古味慎也
(ヤングジャンプコミックス)

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【漆黒のジギィ 3】
やまむらはじめ
(サンデーGXコミックス)

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【ダンベル何キロ持てる? 11】
MAAM/サンドロビッチ・ヤバ子
(裏少年サンデーコミックス)

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【月刊サンデーGX 2021年2月号】

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【月刊ヤングキングアワーズGH 2021年3月号】

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【まんがタイムきららMAX 2021年2月号】

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【ウルトラジャンプ 2021年2月号】

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【育ちざかりの教え子がやけにエモい 3】
鈴木大輔
(ガガガ文庫)

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【董白伝~魔王令嬢から始める三国志~ 3】
伊崎 喬助
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【双血の墓碑銘 3】
昏式 龍也
(ガガガ文庫)

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【剣と魔法の税金対策】
SOW
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【弱キャラ友崎くん Lv.9】
屋久ユウキ
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【僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 2】
赤城大空
(ガガガ文庫)

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1月18日
【BE BLUES!~青になれ~ 42】
田中モトユキ
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【よふかしのうた 6】
コトヤマ
(少年サンデーコミックス)

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【MAO 7】
高橋留美子
(少年サンデーコミックス)

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【絶対可憐チルドレン 60】
椎名高志
(少年サンデーコミックス)

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【双亡亭壊すべし 20】
藤田和日郎
(少年サンデーコミックス)

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【天野めぐみはスキだらけ! 23】
ねこぐち
(少年サンデーコミックス)

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【switch 11】
波切敦
(少年サンデーコミックス)

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【ポンコツちゃん検証中 7】
福地翼
(少年サンデーコミックス)

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【麗の世界で有栖川 4】
安西信行
(少年サンデーコミックス)

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1月16日
【クラス最安値で売られた俺は、実は最強パラメーター】
RYOMA
(電撃の新文芸)

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【悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。2】
翅田大介
(電撃の新文芸)

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【東方Project二次創作シリーズ 妖世刃弔華 わか思ふ地は ありやなしやと】
草薙 刃/東方Project
(電撃の新文芸)

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【ばいばい、アース 1】
冲方丁/麻日隆
(YKコミックス)

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【ばいばい、アース 2】
冲方丁/麻日隆
(YKコミックス)

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【少年マガジンエッジ 2021年2月号】

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1月15日
【それでも歩は寄せてくる 6】
山本崇一朗
(KCデラックス)

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【左手のための二重奏 3】
松岡健太
(マガジンエッジKC)

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【カノジョも彼女 4】
ヒロユキ
(講談社コミックス)

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【カッコウの許嫁 5】
吉河美希
(講談社コミックス)

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【ネクロマンス 5】
堂本裕貴
(講談社コミックス)

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【獣の六番 2】
永椎 晃平
(講談社コミックス)

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【なれの果ての僕ら 5】
内海八重
(講談社コミックス)

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【魔女に捧げるトリック 2】
渡辺静
(講談社コミックス)

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 【俺の死亡フラグが留まるところを知らない 1】
乙須ミツヤ/泉
(このマンガがすごい!comics)

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【ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド エイジ オブ スカーレット オーダー 6】
環望
(コロナ・コミックス)

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【星斬りの剣士】
アルト
(アース・スターノベル)

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【姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟 〜やがて最強の姉を超える〜】
吉田 杏
(アース・スターノベル)

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【わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する】
すかいふぁーむ
(アース・スターノベル)

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【花街の用心棒 二 雪が宮廷の闇を照らす】
深海 亮
(富士見L文庫)

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【江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる】
七沢 ゆきの
(富士見L文庫)

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【氷室教授のあやかし講義は月夜にて】
古河 樹
(富士見L文庫)

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【附子の弁舌】
沼矛 トモ
(富士見L文庫)

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【瑠璃宮の花守り人 一輪末々を知る】
伊藤 たつき
(富士見L文庫)

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【女神「異世界転生何になりたいですか」 俺「勇者の肋骨で」】
安泰
(宝島社)

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【吾輩は歌って踊れる猫である】
芹沢 政信
(講談社タイガ)

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【あくまでも探偵は】
如月 新一
(講談社タイガ)

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1月14日
【転生魔王の大誤算 2 〜有能魔王軍の世界征服最短ルート】
あわむら赤光
(GA文庫)

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【忘れえぬ魔女の物語】
宇佐楢春
(GA文庫)

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【貴サークルは"救世主"に配置されました】
小田一文
(GA文庫)

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【カンスト村のご隠居デーモンさん 〜辺境の大鍛冶師〜】
西山暁之亮
(GA文庫)

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【俺とコイツの推しがサイコーにカワイイ】
りんごかげき
(GA文庫)

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【ひきこまり吸血姫の悶々 4】
小林湖底
(GA文庫)

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【たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 11】
サトウとシオ
(GA文庫)

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【スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 15】
森田季節
(GAノベル)

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【変な竜と元勇者パーティー雑用係、新大陸でのんびりスローライフ】
えぞぎんぎつね
(GAノベル)

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【異世界賢者の転生無双 7〜ゲームの知識で異世界最強〜】
進行諸島
(GAノベル)

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【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。6】
えぞぎんぎつね
(GAノベル)

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【未来職安】
柞刈湯葉
(双葉文庫)

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【後宮の花は偽りに惑う】
天城智尋
(双葉文庫)

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【あやかしよろず相談承ります】
伽古屋圭市
(双葉文庫)

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1月13日
【ログ・ホライズン 外伝 新たなる冒険の大地】
池梟 リョーマ/木村 航
(エンターブレイン)

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【メイドさんは食べるだけ 2】
前屋進
(イブニングKC)

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【未熟なふたりでございますが 8】
カワハラ恋
(モーニング KC)

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【パリピ孔明 4】
四葉夕卜/小川亮
(ヤンマガKCスペシャル)

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1月12日
【カワセミさんの釣りごはん 3】
匡乃下キヨマサ
(アクションコミックス)

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【弧を描く 3】
木下 聡志/岩井 良樹
(アクションコミックス)

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【乙女戦争外伝供_个魴僂絢圓燭繊幣紂法
大西巷一
(アクションコミックス)

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【おとなの防具屋さん 3】
斐宮ふみ
(アース・スター コミックス)

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【俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件 6】
秋乃かかし/裂田
(アース・スター コミックス)

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【きららファンタジアイラストレーションズ 2】
きららファンタジア製作委員会
(まんがタイムKRコミックス)

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【スローループ 4】
うちのまいこ
(まんがタイムKR フォワードコミックス)

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【月刊少年ガンガン 2021年2月号】

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【まんがタイムきららフォワード 2021年 02 月号】

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【ゲッサン 2021年2月号】

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1月10日
【川上稔 短編集 パワーワードの尊い話が、ハッピーエンドで五本入り 1】
川上稔
(電撃文庫BORN DIGITAL)

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【川上稔 短編集 パワーワードの尊い話が、ハッピーエンドで五本入り 2】
川上稔
(電撃文庫BORN DIGITAL)

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【新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち】
佐島 勤
(電撃文庫)

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【娘じゃなくて私(ママ)が好きなの!? 4】
望 公太
(電撃文庫)

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【神角技巧と11人の破壊者(上) 破壊の章】
鎌池和馬
(電撃文庫)

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【わたし以外とのラブコメは許さないんだからね 2】
羽場楽人
(電撃文庫)

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【ダークエルフの森となれ 2―現代転生戦争―】
水瀬葉月
(電撃文庫)

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【つるぎのかなた 4】
渋谷瑞也
(電撃文庫)

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【Re:スタート!転生新選組 3】
春日みかげ
(電撃文庫)

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【絶対にデレてはいけないツンデレ】
神田夏生
(電撃文庫)

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【先輩、わたしと勝負しましょう。ときめいたら負けです! イヤし系幼女後輩VS武人系先輩】
西塔 鼎
(電撃文庫)

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【来タル最強ノ復讐者 〜救いなき監獄都市で絶望を容赦なく破壊する〜】
哀歌
(電撃文庫)

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【男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1. じゃあ、30になっても独身だったらアタシにしときなよ?】
七菜なな
(電撃文庫)

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【犯罪迷宮アンヘルの難題騎士】
川石折夫
(電撃文庫)

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【役立たずと言われたので、わたしの家は独立します! 〜伝説の竜を目覚めさせたら、なぜか最強の国になっていました〜】
遠野 九重
(カドカワBOOKS)

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【捨てられ白魔法使いの紅茶生活 2】
瀬尾 優梨
(カドカワBOOKS)

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【スライム召喚無双 2 〜ゲーム技術は異世界でも最強なようです〜】
可換 環
(カドカワBOOKS)

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【百花宮のお掃除係 3 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】
黒辺 あゆみ
(カドカワBOOKS)

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【悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です! 5】
明。
(カドカワBOOKS)

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【魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする 10】
流優
(カドカワBOOKS)

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【痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。11】
夕蜜柑
(カドカワBOOKS)

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【蜘蛛ですが、なにか? 14】
馬場 翁
(カドカワBOOKS)

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【ティアムーン帝国物語 VI 〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜】
餅月望
(TOブックス)

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【特級ギルドへようこそ! 6 〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜】
阿井りいあ
(TOブックス)

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【レア・クラスチェンジ! VII 〜魔物使いちゃんとレア従魔の異世界ゆる旅〜】
黒杉くろん
(TOブックス)

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【打撃系鬼っ娘が征く配信道! 3】
箱入蛇猫
(TOブックス)

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【ヤングキングアワーズ 2021年 02 月号】

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1月9日
【最果てのソルテ 1】
水上悟志
(BLADEコミックス)

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【魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~3】
住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)

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【シネマこんぷれっくす! 6】
ビリー
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【さまよえる転生者たちのリライブゲーム 3】
サイトウケンジ/火野遥人
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【魔術師たちの混乱 1】
奇仙
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 2】
天海雪乃/タンバ
(角川コミックス・エース)

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【合鍵くんと幸せごはん 1】
黒麦はぢめ
(角川コミックス・エース)

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【蜘蛛ですが、なにか? 蜘蛛子四姉妹の日常 3】
馬場翁/グラタン鳥
(角川コミックス・エース)

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【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 7】
柴田ヨクサル
(ヒーローズコミックス)

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【まんがタイムきらら 2021年 01 月号】

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【コミックフラッパー 2021年2月号】

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【ドラゴンエイジ 2021年2月号】

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【別冊少年マガジン 2021年2月号】

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1月8日
【可愛いだけじゃない式守さん 7】
真木蛍五
(KCデラックス)

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【メイドの岸さん 2】
柏木香乃
(KCデラックス)

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【幼女とスコップと魔眼王 1】
茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)

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【よくわからないけれど異世界に転生していたようです 4】
内々けやき/あし
(シリウスKC)

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【ラストオーダー 1】
松葉サトル/浜松春日
(シリウスKC)

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【時間停止勇者 4】
光永康則
(シリウスKC)

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【お嬢様の僕 8】
田口ホシノ
(シリウスKC)

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【この世界は不完全すぎる 2】
左藤真通
(モーニング KC)

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【進撃の巨人 33】
諫山創
(講談社コミックス)

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【赫のグリモア 5】
A−10
(講談社コミックス)

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【我間乱−修羅−14】
中丸洋介
(講談社コミックス)

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【アサルトリリィ League of Gardens -full bloom- 1】
月並甲介/阿羅本景
(KADOKAWA)

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【ヤングエース 2021年2月号】

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【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー】
友井 羊
(宝島社文庫)

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【毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理】
塔山 郁
(宝島社文庫)

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【ゴールデンタイムの消費期限】
斜線堂有紀
(祥伝社)

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1月7日
【ゆるキャン△ 11】
あfろ
(まんがタイムKRコミックス/フォワードシリーズ)

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【若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 6】
森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)

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【冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する 6】
斧名田マニマニ/唯浦史
(ガンガンコミックスUP!)

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【good!アフタヌーン 2021年2号】

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【私、能力は平均値でって言ったよね! 14】
FUNA
(SQEXノベル)

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【万能「村づくり」チートでお手軽スローライフ 〜村ですが何か?〜】
九頭七尾
(SQEXノベル)

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【転生したらドラゴンの卵だった 〜最強以外目指さねぇ〜 13】
猫子
(SQEXノベル)

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【勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?】
初枝れんげ
(SQEXノベル)

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【大日本帝国の銀河 1】
林 譲治
(ハヤカワ文庫JA)

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【そいねドリーマー】
宮澤 伊織
(ハヤカワ文庫JA)

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1月6日
【1日外出録ハンチョウ 10】
上原求/新井和也
(ヤンマガKCスペシャル)

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【アダマスの魔女たち 5】
今井ユウ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【ヤングマガジン サード 2021年Vol.2】

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1月5日
【願いを叶えてもらおうと悪魔を召喚したけど、可愛かったので結婚しました】
shiryu
(ドラゴンノベルス)

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【田中家、転生する。2】
猪口
(ドラゴンノベルス)

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【虐げられし令嬢は、世界樹の主になりました 2 〜もふもふな精霊たちにかこまれて、私、聖女になります〜】
桜井 悠
(ドラゴンノベルス)

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【最強錬金術師の異世界開拓記】
猫子
(ドラゴンノベルス)

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1月4日
【国防特行班E510】
神野オキナ
(小学館文庫)

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【呪術廻戦 14】
芥見下々
(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 19】
稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)

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【チェンソーマン 10】
藤本タツキ
(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 20】
筒井大志
(ジャンプコミックス)

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【ワンパンマン 23】
ONE/村田雄介
(ジャンプコミックス)

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【ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS- 11】
古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)

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【すいとーと! 3】
沖野ユイ
(ジャンプコミックス)

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【第9砂漠 3】
出口景
(ジャンプコミックス)

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【姫様“拷問”の時間です 5】
春原ロビンソン/ひらけい
(ジャンプコミックス)

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【ぼくらの血盟 1】
かかずかず
(ジャンプコミックス)

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【夜桜さんちの大作戦 6】
権平ひつじ
(ジャンプコミックス)

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【終末のハーレム ファンタジア 6】
LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)

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1月1日
【嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい漫画】
40原
(ナンバーナイン)

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12月28日
【SPY×FAMILY 6】
遠藤達哉
(ジャンプコミックス)

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【SHOW BY ROCK!! 1】
邪武丸
(角川コミックス・エース)

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【スーパーのお兄さん 2】
河田雄志/行徒
(角川コミックス・エース)

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【高校事変 2】
松岡圭祐/オオイシヒロト
(角川コミックス・エース)

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【どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1】
釜田/六つ花 えいこ
(フロース コミック)

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【まんがタイムきららキャラット 2021年01月号】

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【コミックライド 2021年1月号】

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【元勇者の公務員はゆっくり暮らしたい 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました】
すえばしけん
(HJ文庫)

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【聖剣士さまの魔剣ちゃん 2 〜孤独で健気な魔剣の主になったので全力で愛でていこうと思います〜】
藤木わしろ
(HJ文庫)

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【最弱無能が玉座へ至る 2 〜人間社会の落ちこぼれ、亜人の眷属になって成り上がる〜】
坂石遊作
(HJ文庫)

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【お知らせ:最強魔王はダンジョン経営で荒稼ぎを始めます! 2】
坂本一馬
(HJ文庫)

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【異世界迷宮でハーレムを 11】
蘇我捨恥
(ヒーロー文庫)

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【ワールドオーダー 5】
河和時久
(ヒーロー文庫)

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【落ちこぼれ竜騎士、神竜少女(バハムート)に一目惚れされる 2】
深山鈴
(ヒーロー文庫)

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【ファントム オブ キル 死の国の守り人】
櫂末高彰
(ファミ通文庫)

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【彼女できたけど、幼馴染みヒロインと同居してます】
桐山なると
(ファミ通文庫)

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【異世界のんびり農家 09】
内藤 騎之介
(エンターブレイン)

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【人類滅亡して最後の1人になったら?】
三河 ごーすと/フェルミ研究所
(エンターブレイン)

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【幼女信長の異世界統一】
舞阪洸
(エンターブレイン)

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【転生七女ではじめる異世界ライフ 〜万能魔力があれば貴族社会も余裕で生きられると聞いたのですが?!〜】
四葉 夕ト
(エンターブレイン)

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【ラピスの心臓 3.深紅の狂鬼】
羽二重銀太郎
(エンターブレイン)

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12月26日
【隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた 3】
荒三水
(モンスター文庫)

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【初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら】
ぺもぺもさん
(モンスター文庫)

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【冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! 〜辺境開拓?よし、俺に任せとけ! 5】
佐々木さざめき
(Mノベルス)

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【白衣の英雄 2】
九重十造
(Mノベルス)

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【最強陰陽師の異世界転生記 4 〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜】
小鈴危一
(Mノベルス)

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【幼女戦記 20】
東條チカ/カルロ・ゼン
(角川コミックス・エース)

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【幼女戦記 20 限定版 】
東條チカ/カルロ・ゼン
(角川コミックス・エース)

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【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 9】
たけのこ星人
(角川コミックス・エース)

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【シャバの「普通」は難しい 4】
ばたこ/中村颯希
(角川コミックス・エース)

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【戦争は女の顔をしていない 2】
小梅けいと/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
(KADOKAWA)

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【ざつ旅 ―That’s Journey―4】
石坂ケンタ
(電撃コミックスNEXT)

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【この美術部には問題がある! 13】
いみぎむる
(電撃コミックスNEXT)

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【タプリスシュガーステップ 3】
ばふぁこ/うかみ
(電撃コミックスNEXT)

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【姉なるもの 5】
飯田ぽち。
(電撃コミックスNEXT)

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【スーパーロボット大戦OG ―ジ・インスペクター― Record of ATX(7)BAD BEAT BUNKER】
八房龍之助
(電撃コミックスNEXT)

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【外道魔術師の憑依譚 2 〜最強剣士を乗っ取ったら、自分の身体を探すことになった〜】
羽鳥ぴよこ/新嶋紀陽
(電撃コミックスNEXT)

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【無職転生〜4コマになっても本気だす〜 3】
野際かえで/理不尽な孫の手
(電撃コミックスNEXT)

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【東方Project二次創作シリーズ 人間たちの幻想郷(前)】
芦山
(電撃コミックスEX)

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【魔王様、リトライ! R 2】
身ノ丈あまる/神埼 黒音
(モンスターコミックス)

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【農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。 6】
樽戸アキ/しょぼんぬ
(モンスターコミックス)

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【ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング 9】
大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)

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【桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 10】
ぽんとごたんだ
(アクションコミックス)

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【少年エース 2021年2月号】

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【コンプエース 2021年2月号】

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【月刊少年シリウス 2021年2月号】

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【電撃マオウ 2021年2月号】

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【月刊コミックアライブ 2021年2月号】

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【月刊コミック 電撃大王 2021年2月号】

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【コミック電撃だいおうじ VOL.88】

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【Comic REX 2021年2月号】

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【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 5 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】
タンバ
(角川スニーカー文庫)

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【『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。】
凪木エコ
(角川スニーカー文庫)

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【恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる】
夏乃実
(角川スニーカー文庫)

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【強気なお嬢様が俺の料理で甘々に】
雨宮 むぎ
(角川スニーカー文庫)

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【元カノと今カノが俺の愛を勝ち取ろうとしてくる。】
はむばね
(角川スニーカー文庫)

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【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5】
しめさば
(角川スニーカー文庫)

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【悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 3】
浜千鳥
(角川ビーンズ文庫)

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【グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです】
麻木 琴加
(角川ビーンズ文庫)

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12月25日
【ロード・エルメロイII世の冒険 1.「神を喰らった男」】
三田誠
(TYPE-MOONBOOKS)

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