角川文庫

今昔百鬼拾遺 河童 ★★★★   



【今昔百鬼拾遺 河童】 京極 夏彦 角川文庫

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「そうですね。その河童が――誰かと云うことです」
「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」
小山田は顔を顰めた。


昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。

百鬼夜行シリーズ待望の長編!
益田くんのあの話の脱線っぷりって前からこんなに酷かったですかね? 余計な話はいいから必要なことだけ喋れ! と確かに言いたくなる。あの温厚快活な中禅寺敦子さんの益田くんへの対応がどんどん冷え込んできて、虫を見るような無機質で突き放したものになっていってた気がするんですけど。おかげさまで、関係ないのになんかハラハラしてしまったじゃないですか。意外と、辛辣な敦子さんって京極堂によく似てる感じで、やっぱり兄妹なんだなあと変な所で納得してしまったり。
多々良先生は相変わらずうるさいことで。って、自分この人が主人公の「雲」は読んでなかったのか? 京極先生のシリーズはちょっと自分の中で錯綜してて、把握してないのが結構あるんだよなあ。多々良先生の担当を敦子さんがしているとか知らなかったし。あのやたらうるさいというか自分勝手に喋り続ける人に手綱つけて黙らせて言い聞かせられるって、何気に凄いことしてるなあ敦子さん。
交通網が発展して人の動きが全国的に早くなり、流通網の充実によって情報が飛躍的に行き交うようになった近代。特にテレビジョンが普及しだした戦後は、日本国内での情報の均一化が飛躍的に進み出す端緒の時代なんですよね。そこでは、河童という存在の地方での固有性が加速度的に喪われていく時代でもあったわけで、その喪われていく地方独自の固有情報を嘆かわしいと叫ぶ先生に対して、ばっさりと論破する敦子さんがなかなか印象的でした。とはいえ、喪われていく時代の特色をそのまま歴史の向こう側に忘れてしまうのではなく、正確に記録し後世に残していくことは無駄ではなく千金の価値があることなのでしょう。多々良先生たちのような人たちが居てこそ、本作のような妖怪小説が後世に書かれる余地があった、というのを思えば尚更に。

今回の事件は「鬼」の話よりもなお、一つ一つ得られていく情報によって事件の全体像が順番に見えてくる階層構造になっていたなあ、という印象で。
それ一つ一つでは何のことかわからないパーツが、最後の探偵役あるいは憑き物落としなどによって一気に組み立てられて、あっと驚く真相が暗幕を引き落とされたようにパッと理解できる形で完成する、というたぐいのものじゃなくて、ほんとに基礎から順番に、下から順番に積み上げられていってその姿形が段々と見えてくる、という感じなんですよね。
「そうだったのか」という理解と納得が一つ一つ積み重なっていく風というか、ジグソーパズルを下から順番に当てはめていきその姿が明らかに成っていく感じ、というべきか。
謎が謎を呼び最後に一気に詳らかになる、という展開も大いに興奮を呼ぶものですけれど、こうやって情報が集まっていく過程で事件の実態が順番にわかってくる、という展開もまたこれだけ綺麗に組み上がっていくと凄く気持ちいいんですよね。わだかまりなくスッキリとしていく、という風な。
全体像が段々とわかっていながらも、まだ見えていない未知の部分がまた絶妙で「ああ、だいたいわかっちゃった」という風にならないから、見えてくるからこそ先が、隅々まで見えた全体像が気になって仕方なくなる、という感触になっているのである。
特に、どうして次々と事件の関係者が死んでいくのか。どうしてズボンが切られて死体の下半身がむき出しになっていたかの理由については早々にわかるのに、その死の要因は最後まで不明のままでしたからね。
しかし、「鬼」に引き続いて女子学生の美由紀ちゃんがビシっと犯人にイイこと言って啖呵切るの、このシリーズの決めになってるのか。美由紀ちゃんが「絡新婦の理」で得た人生経験値ってこうしてみると大変なものだったんだなあ。そしてもっと言葉をもっとうまく使いたい、言葉でちゃんと伝えたいという願望は、このように実行され叶えられていっているのか。

今昔百鬼拾遺 鬼 感想


京極夏彦作品感想

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ ★★★★   

GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)

【GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ】 大樹 連司(角川文庫)

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怪獣に蹂躙されるがままだった人類は2039年のオペレーション・エターナルライトでヨーロッパを奪還、つかの間の勝利に酔いしれた。しかし2042年にゴジラが再び姿を現し、更なる絶望の日々が始まる。星をも砕くゴジラの力に対抗しうるのは、異星のテクノロジーによって開発された巨大兵器“メカゴジラ”のみ。果たして決戦の行方は!?―アニメ映画版GODZILLAの知られざる前史を描く渾身の小説版第2弾!
ハルオの両親、あの空港でのゴジラ襲来で死んだんじゃなかったんだ!!
劇場版で描かれた搭乗ゲートに向かうバスの車列が吹き飛ばされたあのシーンで、小説第一弾でインタビュアーとして報告書を執筆していた、ということになっているアキラ・サカキ調査官とその奥さんであるハルカ・サカキ戦車将校は死んだ、とハルオも彼を引率していた谷軍曹も思ってたし、実際劇場版ではハルオは両親の仇としてゴジラを強く憎むことが行動の原動力となっていたわけですが、そもそも道中のトラブルであの空港の現場に居なかったらしく、その後も二人地球連合の数少ない将校として重要なポディションについていくことになるようで。
それについては後述するとして、地球が辿った歴史。オペレーション・エターナルライトによる欧州奪還からいったい何があったのか。年表では大雑把にその後の重要な作戦とその顛末が書いてあったのだけれど、さらに詳しく当時現場の居た人間からの聞き取り調査、インタビューの内容をまとめたノンフィクション風インタビュー集が本作である。
一作目を読んだ時、そして劇場版を見てまず疑問に感じた点が、どうして地球を脱出して恒星間移民船によってわざわざ他の星系まで逃げなければならなかったのか、というところだったんですよね。
当てのない超々期間の旅に出るくらいなら、月面にでも都市作った方が安全だし確実だし救助できる人間の数も比べ物にならないんじゃないか、と誰もが思ったことでしょう。
それに対する答えが、ちゃんと容易されていたんですよ。

一応、ネタバレにもなるからこれ以降は収納しておきます。







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GODZILLA 怪獣黙示録 ★★★★   

GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)

【GODZILLA 怪獣黙示録】 大樹連司 角川文庫

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ゴジラ―かつて万物の霊長を僭称していた我々は、あの恐るべき怪獣と出会い、戦い、敗れて地球を追われた。当時最前線の兵士だった者、彼らを指揮する将官あるいは政治家、科学者だった者、あるいは一般市民、幼い子供だった者。これはそんな一人一人が語った、抗戦と敗北の記録である。果てしない絶望の日々を、人々はいかに生き抜いたのか?―謎に満ちたアニメ映画版GODZILLAの前史を読み解く唯一無二の小説版!

この11月17日より公開している映画【GODZILLA 怪獣惑星】の前史にあたる歴史が記述されているのが、本作【GODZILLA 怪獣黙示録】である。
虚淵玄シナリオ、ということでも話題になっているアニメ映画版ゴジラですけれど、本作ではなぜ人類が地球を捨て他の惑星へと恒星間移民を行わなければならなかったか。つまり、地球上にて如何にして人類は怪獣と出会い、怪獣と戦い、怪獣に敗れ去ったのか。その人類文明崩壊の過程のさなかに居た老若男女様々な人々から、当時のことをインタビューしたものを集めたドキュメンタリー方式で作られている。

これがもう、無茶苦茶面白かった。

【シン・ゴジラ】の映画館で見ていて、ゴジラが熱戦をはじめて吐いたときの、あの「あ、東京終わった」という途方もない絶望感を抱いた人は多いだろう。
いわゆる「ギャレスゴジラ」で知られるアメリカ版ゴジラのおいて、ゴジラとムートーによって北アメリカ大陸が横断的に壊滅していった様子を覚えているだろうか。
この【GODZILLA 怪獣黙示録】における地球という惑星では、1999年に初めてニューヨークに「カマキラス」の大群が出現したのを皮切りに、地球外惑星への移民計画が実行に移される2048年までの半世紀で、上記の規模の、いやそれを上回るだろう規模の怪獣災害が全地球規模で発生しまくる、という状況に置かれてしまうのである。それこそ、数百万人規模の死傷者が出るような災害が頻繁に、である。ずんどこ減っていく地球総人口。ガンガン減っていく人類生存権。地球上の殆どの場所が怪獣が跋扈する世界となりはてていく姿は、タイトル通り「黙示録」としか言いようがない。
そんな人類文明が滅びていくさまを、実際に体験した一人ひとりがその時に彼らがあった立場から見たまま感じたままに語るその内容は、だからこそ生々しくその当時の空気感、熱量を感じさせてくれるのである。
まさに、肉声、というやつでしょう。
一つ一つの、いやひとりひとりの物語は決して多くはなく、断片的ではあるものの、だからこそその集積である本作は、人類が滅びるまでの半世紀の只中に放り込まれたような、圧倒のさなかに首までどっぷりと浸かることができるんじゃないだろうか。
ただ怪獣たちの進撃に逃げ惑うだけじゃない、人類が、その時その場に居た人たちが、政府のえらい人や、情報部の工作員や軍の精鋭のみならず、街角に佇むただの一般人もいれば、国を滅ぼされて逃げてきた難民も居る。そんな人たちがそれぞれに戦った、生きるために、未来のために、戦った記録がここに記されているのである。絶望だけではない、自ら掴み取った栄誉があり、人類のために成した功績があり、家族を守るために果たした義務があり、たしかに届いたはずの希望もあった。

それらを、怪獣たちとも渡り合えるとようやく態勢を整えつつあった人類の前に出現したあの存在。
「G」の出現である。

これもう、あかんやろう。

シン・ゴジラのパねえさは言わずもがなですけれど、こっちのゴジラはそれをさらに上回っているっちうか、絶対に無理。勝てねえ。
正直、ここまで盛ってしまって、映画の方でこれ倒せるの? と深刻に疑問に思ってしまう程度には次元が違いすぎるんですよね。スケールが違いすぎる。これはもう、人類そのものの敗北以外のなにものでもないでしょうに。ぶっちゃけ、宇宙戦艦ヤマトでも勝てないんじゃないですかね!?

「宇宙の戦士」や「マブラブオルタネイティブ」なんかに例えられる世界観ですけれど、怪獣史的には平成ガメラでレギオンが勝利した世界とか、ガメラ3であのギャオスが大量発生したあとの世界、と見るほうが馴染むかもしれません。
ここで描かれてるクロニクルを見ると、東宝系の怪獣映画に出てきたあらゆる怪獣が山のように登場して、それに付属する様々なネタが盛り込まれていて、それはもう年表見ているだけでも楽しくなってしまうのですけれど、同時にあの怪獣たちの名前のセンスの古臭さが人類文明滅亡の歴史として語られる深刻さに全然マッチしてなくて、ものすげえ違和感たっぷりなのはちょっと参りました。いや仕方ないんですけどね。昔の怪獣の名前ってほとんどダジャレみたいなのばっかりだし、語感も似たようなのばっかりだからなあ。
ただ、メーサー殺獣光線車とか轟天号、スーパーXなどといった超兵器群も最終的に登場して活躍しているので、欧州奪還作戦である「オペレーション・エターナルライト」なんかは、むしろこれだけ映画化してくれないかな、と思ってしまうほどの熱さでした。あの軍人さんのモデルって絶対権堂一佐だよなあ。図らずも、ビオランテ戦で活躍させてるわけですし。

実のところ映画の方はどうしようかしばらく様子見のつもりだったのですけれど、前史でこれだけ魅せられてしまうとは。こうなんていうか、火が着いてしまった感もあるので、これは見に行かないとなあ。


大樹連司作品感想

GOSICK RED ★★★☆   

GOSICK RED (角川文庫)

【GOSICK RED】 桜庭一樹 角川文庫

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時は1930年代初頭、ニューヨーク。超頭脳“知恵の泉”を持つ少女ヴィクトリカは探偵事務所を構え、久城一弥は新聞社で働いている。街は好景気に沸き、禁酒法下の退廃が人々を闇へと誘う。ある日、闇社会からの依頼人がヴィクトリカを訪れ、奇怪な連続殺人の解決を依頼する。一方、一弥は「心の科学で人々の精神的外傷を癒やす」という精神分析医のもとに取材に向かっていた。やがてすべての謎はひとつに繋がり、恐るべき陰謀が姿を現す―。新シリーズスタート!!
第二部の舞台は欧州はソヴィール王国から、アメリカ合衆国はニューヨークへ。ということで、旧大陸の深い闇の底から逃れた久城とヴィクトリカは、第二次世界大戦を経て再会し、新天地ニューヨークでの共同生活をはじめるのでした。
そう、新大陸である!
って、ちょっと混乱してしまうのは第二次世界大戦を経ているにも関わらず、舞台となるのが1930年代なんですよね。というのもこの世界、ソヴィール王国なる架空の王国がオカルト強国として存在しているように、パラレルワールドと言っていい世界なんですよね。なのでか、第2次世界大戦も相当に早く始まっていて、終結が1929年という本来より15年近く早く終わっちゃっているのである。ぶっちゃけ、これだけ時代早いにも関わらず、アニメで日本が焼け野原になってたのはかなり変なんですけどね。
ともかく、このせいで舞台となるアメリカ合衆国も世界大戦後という混乱期に1920〜30年代におけるマフィアたちの興隆期でもある禁酒法時代の前後が重なってしまうという、なかなか以上に暗黒街極まったニューヨークになってしまっている。正直、マフィアって第二次世界大戦の対イタリア戦に関連して政府ともかなりズブズブになってるところもあるので、そのへんのさじ加減どうするんでしょうね、という感じでも在るのですけれど。いきなり、大統領候補暗殺事件なんてとんでもない案件に首を突っ込む羽目になっているし。
ジョン・エドガー・フーヴァーも、戦後に特に有名になる闇のFBI長官だけに、こんなに15年以上時代早めて登場させるのって大丈夫なの? と思ったら、既にこの頃からFBIの長官やってたんですね、この人。すげえな、もう文句なしにアメリカ合衆国の闇そのものじゃないですか。
旧大陸の古く沈殿した檻のような魔と対峙し続けたヴィクトリカと久城だけれど、やっと新大陸で解放されたと思ったら、今度はフーヴァーという国家の闇の支配者とマフィアという非合法の闇の支配者と対決することになるって、どんだけハードな人生辿っとるんですか。二人共、決して何か高い望みを得ているわけでも、野望を持っているわけでもなく、普通に平穏に暮らしたいだけなのに。何故か向こうから寄ってくるんですよね。しかも、その理不尽さを以ってして決して無視できないように脅迫し、強要し、虐げながら。
これほどの巨悪に対して、一歩も引くことなくヴィクトリカを毅然と守り続ける久城。それはもう少年時代から変わらぬ姿だけれど、やっぱり青年となると尚更カッコイイなあ。それを当然のように受け入れながらも、しかしかつてよりもどこか陶然と彼の背中を見つめ、彼と繋がった手を握りしめるヴィクトリカが以前よりも、古い大陸に閉じ込められていたときよりもずっと乙女していて、そのあたりはほっこりさせられるんですよね。
しかし、ヴィクトリカは未だ幼い容姿とは言え、別に子供と見られているわけではないのに、二人年頃の男女が一緒の部屋に暮らしていながら、周りからも「同棲」とすら見られておらず、片っ端から「同居」という関係で受け入れちゃってるの、なんなんでしょうね!? 恋人なんでしょう、とか誰かからかってくださいよ、穿って見てくださいよ。なんかもうかわいそうになっちゃうじゃないですか。
久城もそのへん、まるで意識してなのが問題なんだよなあ。むしろ、ヴィクトリカの方がちゃんと乙女やってるような気がする。久城くん、結婚した妹を頼ってこのニューヨークに拠点を移しているわけで、実際妹と甥っ子のところにヴィクトリカと度々遊びに行って、妹がお母さんやってるのを目の当たりにしてるんですよね。もうちょっと身の回り、自分の周辺意識しなさいよ。
一応地の文で、久城くんのこと将来の伴侶、とちゃんと認定しているんで不安や焦りはないのですけれど、いやもう大丈夫なんかな、と。二人共、もう子供じゃなくて社会人なのに。

しかし、まだ遠い世界である権力者のフーヴァーの脅威は直接的には伝わってきていないのだけれど、あのマフィアの地元に根ざした恐怖と振りまく暴力の脅威は、当時とんでもないものがあったんだなあ。そもそも、若手の売り出し中のギャングが、芸能人とか見たく雑誌の特集組まれて紹介されるんですよ。どんな環境だつうの。そりゃ、見識のない若造たちがギャングに憧れる、というのもわかるし、司法の及ばない暴力に怯え、何をされても俯いてやり過ごすしかない地元住民たちの様子は、横暴な貴族が好き勝手している中世の街と何が違うんだろうてなもんなんですよね。
それは、アメリカにかつて実際にあった世界であり闇である。こういう時代が、あの国にもわりと最近まであったんだなあ、と感慨深く思うところである。
こんなんに目をつけられて、ヴィクトリカたち本当にやってけるんだろうか。ぶっちゃえ、マフィアとFBI相手だと仮に合衆国大統領が後ろ盾になってくれてすら、この時代だと全然安心できないんですけど!!

シリーズ感想

GOSICK VIII 神々の黄昏(上)(下)3   

GOSICK -ゴシック- VIII 上 ゴシック・神々の黄昏 (角川文庫)

【GOSICK VIII 神々の黄昏(上)】 桜庭一樹 角川文庫

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クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは、15個の謎―必死で謎を集める一弥は、村に起こりつつある異変に気づく。それは、大いなる変化、すなわち“2度目の嵐”の前触れにほかならなかった。迫る別れと、自分の運命を正しく予感したヴィクトリカは、一弥にある贈り物をする。一方首都ソヴレムでは、ブロワ侯爵が暗躍、娘ヴィクトリカを武器に権力を握ろうとしていた―大人気ミステリ怒涛の最終ステージへ。


GOSICKVIII下‐ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫)

【GOSICK VIII 神々の黄昏(下)】 桜庭一樹 角川文庫

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監獄“黒い太陽”に幽閉されていたヴィクトリカは、母コルデリアの身代わり計画により脱出。ロスコーとともにソヴュールを離れて海の彼方へ。徴兵された一弥は、彼女を想いつつ戦場の日々をひたすらに生き延びてゆくが、ある日の敵襲で…。アブリルに、セシルに、グレヴィールに、古き世界に大いなる喪失と変化が訪れる。その先に待つものは?そしてヴィクトリカと一弥に再会の日は…!?大人気ミステリ、感動の完結編。


ええ!? この【GOSICK】シリーズって、こんなファンタジー全開な世界観だったの? 古き神々云々は、単に比喩表現で、古からの伝統を守り続けている人たち、文化の違いに基づく話だと思ってたのに。

角川ルビー文庫から出版される武田日向さんの美麗なイラスト付きのシリーズを待ってたら、いつの間にか何年も経っていて、ついには続編となるシリーズまで始まってしまったので辛抱たまらず、角川文庫版を引っ掴むことになってしまいました。もう出ないんかなあ、挿絵付き。
一応おおまかな流れは、アニメを見ていたので把握はしていたんですが、えらいぶっ飛んだ内容だったのでかなり「???」が飛び交ったまま記憶の淵に沈んでいたのですが、どうやらあれ、おおむね原作のままだったんですね。この最終巻だけはミステリーという体裁についてはもう放置しているようで、ひたすらにヴィクトリカと久城くんの、運命の大きな流れに引き裂かれる別れと、歴史の波に攫われながらも必死に再会に辿り着くまでを描いたお話になっている。もう、これ大河なラブロマンスだわねえ。
久々にこの人の作品を読んで思い知ったけれど、やっぱり桜庭さんの甘やかで品があってややも軽やかで優美な文章表現には、思わずため息が漏れてしまいます。ストーリー自体は乱暴と言っていいくらいにぶん回していると思うんですけれど、語り口の蕩けた甘美さが物語をオペラのように彩り仕立てあげたかのようになっているのです。
激動する世界の中で、揉みくちゃにされ轢き潰されそうになりながら、無力な一個人として翻弄されながら、ひたすらに足掻き藻掻き歯を食いしばって生きよう、生きようとする少年少女達。久城、ヴィクトリカ、そしてアブリル。セシル先生に、自分の運命を生きる決心をつけたグレヴィール。皆の必死な息遣いが伝わってくるような、それでいてゴシック調の古い屋敷のような厳かさが失われない、生々しさと非現実的な淡さが明滅している不思議なお話でもありました。
ぶっちゃけ、ここで描かれてる第二次世界大戦って、現実のWW2とは明らかに違います。なにしろ、年代からシて10〜20年近くズレてますし、ハッキリ言ってヴィクトリカの用いられ方では、総力戦においてそこまで絶大な威力は発揮できないですし、史実の日本の学徒出陣でも久城の年齢は徴兵はされてなかったはずです。
まあ世界そのものが違うのでしょう。ソ連もないみたいですし。つまるところおとぎ話の戦争です。
しかし、それでも世界を戦火に巻き込む世界大戦であり、それこそが必要な舞台装置だったのでしょう。少年少女の絆を引き裂き、しかしその運命に負けずに再びお互いを取り戻すための、必死になって繕うものを剥ぎ取られ、お互いを懸命に求める心をさらけ出すために必要な、大きな波としての意味合いを。
つまるところ、意地っ張りなヴィクトリカを素直にさせるためには、久城くんが死ぬほど大好きだ、というのを認めさせるために、これくらい大きな障害が必要だったわけですな。
世界を巻き込むくらいの戦争が必要なほど素直じゃない、というのも、まあ大層な話です。さすがはヴィクトリカ先生。
個人的にはお兄ちゃん、グレヴィールが頑張った、汚名返上してくれて良かったです。最後の最後に、兄として妹を送り出してくれたのは嬉しかったなあ。なんだよ、いい兄妹じゃないか。
そして、アブリル。彼女には幸せになって欲しい。この子はこの子でつらい目に遭いすぎだよ。できれば、新シリーズではあの二人に再会して欲しいのですけれど。セシル先生も含めて。

ともあれ、エピローグで久城くんが堂々とヴィクトリカを「妻です」と紹介していたことに、もうこれで十分満足できました。いや、新シリーズも読みますけどね、文庫落ちまで待つでしょうけれど。しかし、ヴィクトリカは結婚しても、久城くんを久城呼ばわりなのか。これはこれで萌えますけどね。

桜庭一樹作品感想

芙蓉千里 4   

芙蓉千里 (角川文庫)

【芙蓉千里】 須賀しのぶ 角川文庫

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「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷…煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?…女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕。
文庫落ちしてくれたので、ようやくゲット。不朽の名作【流血女神伝】を始めとして、数々の作品を世に送り出してきた須賀しのぶさんの、一般文芸進出第一弾作品だったもの。そうして出してきたものは、必然といっていいほど必然に、大河ロマン作品なんですよね。ちなみに代表作でもある【流血女神伝】もまた、カリエという少女の人生を描ききった大河ロマン作品でした。あれは、今までの三十有余年の人生の中で読んだ本の中でも五指に入る超傑作です。全27巻にも及ぶ大長編ですけれど、もし機会があれば手にとって見てください。「波乱万丈の人生」というものを、文字通り目のあたりにすることが出来るでしょう。
と、本作とは関係のないところで力説してしまいましたが、そんな須賀先生が新たに送り出してくる大河ロマンということで、そりゃもう単行本買うか買うまいか悩みきったものですけれど、敢えて文庫になるまで我慢して今に至る、と。
「大陸一の売れっ子女郎になる」という夢をいだいて、などという謳い文句を掲げてますし、実際フミもそれを夢と公言して憚らないのですけれど、そんな夢を持たざるを得なかったフミのそれまでの境遇は、当時の世相と最底辺といってもイイ立ち位置にある人間たちの置かれた環境にあってこそであり、いっそ凄まじい、凄絶と呼ぶに相応しいものでありました。そして、そんな人が人として生きていくのも難しい、という人間が一定数存在する、そんな貧しい時代でもあったわけです。彼女が凄いのは、まだ年端もいかない幼い子どもにも関わらず、殆どの人間が抵抗もできずにそうした凄絶な暮らしに甘んじ、また死んでいくしかない境遇にたった一人で抗い、生き残ろうとしたことでしょう。この娘は、自らの力で生きるチャンスを掴み、それが絶望的な状況の中でしがみつくしかなかった夢だとはいえ、紛れも無い「夢」を抱いて未来を手繰り寄せたわけです。それ以上に、このフミという子は、その夢を手に入れ、叶えようとする過程においてその為に他人を蹴落とすのではなく、親しくなった人たちをその夢で、生き様で、心意気で支え励まし、一緒に生きようとするのです。
人種が入り乱れ、時代がうねり混沌と化したその最先端でもある大陸の、ハルビンという魔都の中で、さらに妓楼という苦界の只中で、この少女の生きる意志と力は、多くの人を救い慰めていきます。妓楼という場所は、苦界の名にふさわしく、女郎という境遇の落とされた女達の人生は煮えたぎった闇そのものです。彼女たちはそんな闇の中で常に溺れ続け、苦しみ続け、そして耐え切れずに潰えていきます。「酔芙蓉」という店は、妓楼というものの中では比較的マシな所なのでしょう。ここの女将は女傑であり、異国の中にありながら軋轢を生まぬよう店を切り盛りし、厳しく辛辣な態度の中にも自分の店の女郎たちに秘めた情を持ち続け、フミに未来を与えてくれた人でもありました。女郎たちの境遇に容赦呵責もなく馬車馬のように働かされ、体を売り続けなければならないのですけれど、それでもこの女性の店で働くことは、彼女たちにとっては最低限の幸いだったはず。
それでも、フミの「姉」たる女郎たちは、儚く花のように散っていくのです。その寂しいこと、悲しいこと、切ないこと……そして、美しいこと。
幾度も幾度も、胸が詰まるような出来事が、思いが待っています。フミが親友として、姉妹として、何より夢を交わし合った相手として寄り添い合うタエも、このままならどうなってしまうのか、とハラハラしながら見ていたんですよね。ドロドロの感情に塗れて、いつか道を違ってしまうのか、それとも他の姉たちのように儚く壊れ散って行ってしまうのか。妓楼という闇の奥で、幼い少女たちが紡いだ友情が果たしていつまでほつれず続いていくのかと。
それでも、フミの大陸の厳しい寒さをも押しのけるような熱滾る生き様は、そのかけがえのない友情を守り続けるのです。タエの強靭な優しさは、実は繊細で傍目ほどには強靭ではなかったフミの心を支え続けるのです。最後まで、二人の絆が様々な感情を行き交わしながらもその芯では綻びもせず、揺るぎもせず、お互いを掛け替えの無い存在として大切に守り続けてくれたことは、心が温まるような思いでした。タエは、最初あんなに弱々しかったのに、本当に凄い女性になったよなあ。最初からバイタリティにあふれていたフミよりも、劇的な変化であり成長だったような気がします。タエには、幸せになって欲しい。最後の番外編を読むと尚更にそう思います。
運命の恋に区切りをつけ、新たな時代の訪れを前に、フミがこれからどういう人生を歩んでいくのか。やがてくる大陸の混乱期という時代背景もあってなんかここからさらに波瀾万丈な展開が待っていそうで、息を呑んで第二巻を待つばかり。

須賀しのぶ作品感想

ふたりの距離の概算3   

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

【ふたりの距離の概算】 米澤穂信 角川文庫

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春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけるような性格ではない―。奉太郎は、入部締め切り日に開催されたマラソン大会を走りながら、心変わりの真相を推理する!“古典部”シリーズ第5弾。

単行本で発刊されていた古典部シリーズの文庫落ち。
アニメって、こういう時は偉大だよなあ、と思う。だって、読み始めたら、動き出したキャラの姿形や声に喋り方、みんなアニメのそれになっちゃったんだもの。初めてアニメ見たときは、聡里を始めとして随分イメージ違うな、と違和感を覚えるほどではなかったものの驚いた記憶があるので、こうも露骨に脳内イメージがアニメ色に染まるとは。
もっとあからさまに言うと、登場人物を、より一層強調されたキャラ付けをして認識するようになってしまった、という事なんでしょうなあ。
そういう視点で見ていると、折木奉太郎というこの主人公の特色がより濃く見えてきたのが面白い。【遠まわりする雛】での、奉太郎とエルのふたりきりのエピソードを読んだ時にちらりと思った事だったんだけれど、アニメでの奉太郎の態度を目の当たりにした上で、こうしてこの【ふたりの距離の概算】を読んでみると、納得してしまったんですよね。
詰まるところ……折木奉太郎って千反田至上主義なんだ。こいつ、究極的に千反田のことしか考えてないんだ。どこが省エネ主義だよ、まったくw 千反田えるの事となったら、エネルギー問題なんぞ一顧だにしてないだろ、この野郎。
結局今回なんぞ、20キロものマラソンを、ただ千反田が悪く思われないように、とそれだけを目的に働きまくったわけですしねえ。ある意味、本当に最低限の事しかしてないから、省エネ主義は守ってると言えるのかもしれないけれど、労力の掛け方が微妙に妙な方向にすっ飛んでるんだよなあ(苦笑
古典部に入部しようとしていた大日向ちゃんは、屈託なく他のメンバーとの絡みのみならず、奉太郎ともやり取り軽快にこなせる良い人材だっただけに、彼女を逃したのは実にもったいなかった。仕方なかったとはいえ、五人になった古典部にまったく違和感なかったですしねえ。あの、実は微妙に面倒くさい性格も、えるとは違う突っつき役としては十分な素材だったのに。まあ、奉太郎がえるの事やえるのお願い以外で動くわけがないので、参入してても意味なかったのかもしれないけれど。
まあ、最初からどうしようもなかったものを、関係ない拗れだけを解きほぐすのみで片付け、微妙に後味の悪いまま終わってしまった、という話でした。

あと、里志と摩耶花、ようやく付き合い始めたのに、触れたのあれだけですかw しかも、伝聞……いや、もうちょっと盛り上がりを。里志がどうやって年貢を収めたのかとか、ないんだ、そうですか(涙
このサッパリ感が、一般寄りというところなのかもしれませんが。

米澤穂信作品感想

GOSICK -ゴシック- 7.薔薇色の人生4   

GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)

【GOSICK -ゴシック- 7.薔薇色の人生】 桜庭一樹 角川文庫

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王妃ココ=ローズを殺したのは、誰!?
……禁忌の謎にヴィクトリカが挑む!!


クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。父ブロワ侯爵によって首都ソヴレムに召喚されたヴィクトリカ、心配で後を追う一弥。ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件に挑むふたりの侯爵に謀略が……。豪華劇場に過去と現在が交錯し、大いなる罪が暴かれたとき、世界はその様相を変える。ヴィクトリカと一弥の運命は!?
四年ぶりの最新作。短篇集ではない本編ともなると、6巻の仮面舞踏会の夜が出版されたのがまだ富士見ミステリー文庫健在の2006年の12月だから、ほぼ四年半ぶりの最新作となる。正直、作者が一般へと進出して大成功を収めてからこっち、もうこのシリーズの新作は出ないのだろうと諦めていたから、新作が出ると聞いた時には嬉しかったなあ。本当なら武田日向さんの挿絵付きビーンズ文庫版が出るまで待っていればよかったのだろうけど、こればっかりは我慢できなかったのだ。
という訳で、直木賞作家となった桜庭一樹の送り出す、新しい【GOSICK】。果たして以前と変わらないのか、それとも大きく様相を異にしているのか、ストーリーそのものとはまた別の大きな興味と関心を携えながらページを開いたのであるが……これはこれは。
うん、これは面白い。実に興味深い。筆致は確かに最近の作者のそれとは違う、あの【GOSICK】らしいそれで安心したのだけれど、でも間違いなく以前までの【GOSICK】とは何かが決定的に違っている。
すごいな、四年という年月とその間に彼の人が書いてきた一般レーベルにおける作品での経験は、同じシリーズでもこれほど明確に空気の深度を変えてしまうのか。
何というかね、登場人物の醸しだす情感の色が違うんだわ。驚くほど濃厚で、奥行きが深くなっている。特にそれが顕著なのがヴィクトリカと久城の関係で、明らかに以前まで感じられた子どもっぽさを残していた関係性が、別のものへと変わってしまっているんですよね。お互いに向ける視線の色や感情の艶が変わっている。同じ関係を描くのにも、磨き方が変わればこれほど変わるのかというくらいに。
飯事遊じゃない、恋愛という浮つきすらも通り過ぎた、静かなほどの愛情が二人の間にはしっかりと結ばれている。
愛、愛、愛。それを、桜庭さんはこの数年、随分と色々な形で突き詰め、ひっくり返し、覗き込んで掘り下げて奥の奥までまさぐって来ている。愛という主題に、脇目もふらぬほどの夢中さで挑み続けてきなさったわけだ。
そんなこの人が、今更薄っぺらな愛情をひけらかすことなど意識してすら不可能だろう。それを手がけるということは必然的に濃密なまでの「愛」という現象への偏倚が現れる事になる。その結果、ただならぬまでの気配が、ヴィクトリカと久城の間に生まれたのだ。
あるいは、最初からこの二人の関係はこのように在らんとして描かれていたのかもしれない。この形こそが、ヴィクトリカという久城の完成形に近いものなのかもしれない。あの、灰色狼の村でなされた予言。共には死ねず、しかし心は離れないという、二人の別離と絆を約した予言。あの予言を読んだ時の衝撃は、未だこの【ゴシック】というシリーズそのもののイメージを決定させた心象として残り続けている。あれを書いたときには、もう今の愛によって繋がる二人の形が、理想として見えていたのかもしれない。そして新作で、それは確かに伸ばした手に掛かったのだ。

一人ぐらい、いてもいいじゃないか。君の人生に。君のすべてに巻き込まれていく、おせっかいな友達が。それでも君を守ろうとする、平凡な男が。ただ一人

あのどこか頼りなかった少年は、しばらく見ないうちに幼さを残しながらも、一人の一人前の男になっていたようだ。
守るべきものを見つけ、守りぬく決意と覚悟を手に入れた者を、もう何も知らない子供と見ることは出来ない。二人を引き裂く激動の時代が迫り来る中、死がふたりを分かつまで決して離れぬ心の繋がりを、この新たにはじまったシリーズの中で垣間見ることが出来たことは、大きな感動であり感慨であった。
シリーズ、再開してくれて本当に良かったと、心から思えた次第。

しかし、今回はストーリー、もしくはココ・ローズ王妃殺人事件の真相も非常に読み応えのある内容で、よかったなあ。今回、えらくヴィクトリカが慎重というか焦ることになるんだが、あの真相なら宜なる哉。
さらにあっけに取られたのが、ヴィクトリカの母であるコルデリアに纏わる一連の話。これが本当だとすると、ヴィクトリカの境遇や兄である警部の態度もなるほど納得が行く。ブロワ公爵とコルデリアの関係ってもっと穏当なものなのかと思ってた。というか、想像していた設定ですら実のところ眉を顰める酷いものだったんだが、実際はもっと酷かったという、なにそれこわい。
それって、どう考えても犯罪じゃね? 事実が公表されたら、ブロワ公爵もれなく権威失墜、どころじゃなくホントに逮捕されかねないと思うんだが。そりゃあ、コルデリア恨み憎み呪って化けて出るわ。死んでないけど。

桜庭一樹作品感想

ばいばい、アース 4.今ここに在る者5   

ばいばい、アース 4 (4) (角川文庫 う 20-4)

【ばいばい、アース 4.今ここに在る者】 冲方丁/キムヒョンテ 角川文庫


私のことを想いながら 闇の中で悶え続けろ


巨大な、それこそ雲の上まで突き抜けるほど高く聳え、吼えるように荒々しくむき出しになった岩肌を曝け出す、大自然の絶壁を思わせるような、とにかく凄まじい作品でした。
ここから切り出され、見事に整えられ、加工され、調律されたものが、以後の冲方作品だとしても、まさにその原点にして原初。あらゆる要素が凝縮された集大成ともいうべきはこの【ばいばい、アース】なのでしょう。
以後の作品に比べれば、洗練はされていないかもしれません。でも、ここには荒々しい熱量によって浮き出された美しさがありました。人は、人の手のくわえられていない自然の壮大さに、魂を奪われ、震撼し、そこに芸術性を見出し、美しさを垣間見ます。この作品の言葉の旋律、主題の追及、観念的な詩情の流れは、まさにそんな美しさに満ち満ちていて、読み進める間、常に胸を突かれ、何度も涙を拭わされるはめになりました。
端的に言うなら、感動させられた、という他ないのでしょう。

この物語を記す言葉の河は、複雑にして難解。リドルの海に溺れさせようというかのように、息継ぎをさせる暇なく、押し寄せてきます。でも、きっと難しく考える必要などどこにもないのです。ただ、その言葉から伝わる想いを感じ取ればいい。それだけで、この物語は決して難解でもなんでもなくなります。
この作品の言葉達は音楽のようなもの。聞き入り、胸にとどめれば、自然とその意が心に伝わる。

ラブラック=ベル。理由の少女。彼女が失い、そして得たものはなんだったのか。彼女はとてもたくさんのものを得たようにも、掛け替えのないものを失ったようにも見える。だが、彼女の物語が始まった最初の時と、旅に出るこの時を比べれば、彼女の見出したものはおのずと感じることができるだろう。
そう、感じるものなのだ。この物語がいったいどういうものであったのか、登場人物たちが辿りついた境地、それぞれの理由。世界の在り様。それは決して複雑ではなくとてもシンプルだ。だからこそ、あまりにも多くのものを内包していて、それは短い字面では一端を伝えることすらかなわない。要約出来ないそれは、感じることでしかこの胸に据え置くことはできないに違いない。
彼女は旅に出る。だが、帰る場所はここにある。たとえ、そこが故郷ではないのだとしても、そこには彼女を待ってくれている人たちがいる。
「ばいばい」

告げるその別れの言葉は、泣きそうなほど優しく、温かく、不安の影はどこにもない。
豊穣の荒れ野を行く彼女の道に、ただ光のあらんことを。
 

9月28日

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9月27日

異識
(まんがタイムKRコミックス)
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ひさまくまこ
(まんがタイムKRコミックス)
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Koi
(まんがタイムKRコミックス)
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相崎うたう
(まんがタイムKRコミックス)
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セトユーキ
(まんがタイムKRコミックス)
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こめつぶ
(まんがタイムKRコミックス)
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福きつね
(まんがタイムKRコミックス)
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メイス
(まんがタイムKRコミックス)
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9月26日

えすのサカエ/宇野朴人
(角川コミックス・エース)
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相野仁/市倉とかげ
(角川コミックス・エース)
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平未夜/之貫紀
(角川コミックス・エース)
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大和田秀樹/矢立肇
(角川コミックス・エース)
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今ノ夜きよし/イノノブヨシ
(角川コミックス・エース)
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Ark Performance
(角川コミックス・エース)
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石田あきら/東出祐一郎
(角川コミックス・エース)
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前田理想/沢村治太郎
(角川コミックス・エース)
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鏡/丘野優
(角川コミックス・エース)
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東方Project/芦山
(電撃コミックスEX)
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笹倉綾人
(電撃コミックスNEXT)
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苗川采
(電撃コミックスNEXT)
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Dormicum
(電撃コミックスNEXT)
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山路新
(電撃コミックスNEXT)
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宝乃あいらんど/震電みひろ
(電撃コミックスNEXT)
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小早川ハルヨシ/金斬児狐
(アルファポリスCOMICS)
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くろの/永島ひろあき
(アルファポリスCOMICS)
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9月25日

涼樹悠樹
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)
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ネコクロ
(オーバーラップ文庫)
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ネコ光一
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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でんすけ
(MFブックス)
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出井 啓
(MFブックス)
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一分 咲
(MFブックス)
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筧千里
(MFブックス)
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カヤ
(MFブックス)
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波多ヒロ/あまなっとう
(ガルドコミックス)
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やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)
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もちろんさん/猫子
(ガルドコミックス)
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吉川英朗/月夜涙
(ガルドコミックス)
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吉乃そら/ネコ光一
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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卯乃米/桜あげは
(ガルドコミックス)
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綾北まご/冬月光輝
(ガルドコミックス)
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9月24日

棚架ユウ/丸山朝ヲ
(バーズコミックス)
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天乃咲哉
(バーズコミックス)
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洋介犬
(バーズコミックス)
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かくろう/石神一威
(バーズコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ガンガンコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立/めきめき
(ビッグガンガンコミックス)
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長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立
(ヤングガンガンコミックス)
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小林立/めきめき
(ヤングガンガンコミックス)
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福田晋一
(ヤングガンガンコミックス)
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田尾典丈/三雲ジョージ
(ヤングガンガンコミックス)
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戌森四朗
(ヤングガンガンコミックス)
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六本順
(ヤングガンガンコミックス)
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田澤裕/友井太郎
(ヤングガンガンコミックス)
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9月22日

十文字 青/原作・プロデュース:Eve
(MF文庫J)
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総夜ムカイ/原作・監修:みきとP
(MF文庫J)
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両生類 かえる
(MF文庫J)
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木緒 なち
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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川口士
(ダッシュエックス文庫)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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赤金武蔵
(ダッシュエックス文庫)
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河本ほむら/尚村透
(ガンガンコミックスJOKER)
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河本ほむら/斎木桂
(ガンガンコミックスJOKER)
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昆布わかめ
(ガンガンコミックスJOKER)
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サラ イネス
(イブニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニング KC)
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江口夏実
(モーニング KC)
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瀧下信英/津田彷徨
(モーニング KC)
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藤本正二/Juan Albarran
(モーニング KC)
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千嶌オワリ/津田彷徨
(モーニング KC)
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森高夕次/足立金太郎
(モーニング KC)
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一乃ゆゆ/佐島勤
(MFコミックス アライブシリーズ)
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杉井光/篠アキサト
(MFコミックス アライブシリーズ)
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ぐう/水無瀬
(MFC)
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柏木郁乃
(MFC)
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倭ヒナ/ぷにちゃん
(MFC)
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9月21日

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9月20日

大和田秀樹
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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クール教信者
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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いとうえい
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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小宮地千々
(GCN文庫)
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一色一凛
(GCN文庫)
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風間レイ
(TOブックス)
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やしろ
(TOブックス)
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もちもち物質
(TOブックス)
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夕立悠理
(TOブックス)
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鳴沢明人
(HJ NOVELS)
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はぐれメタボ
(HJ NOVELS)
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9月19日

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9月16日

橘 公司
(富士見ファンタジア文庫)
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長岡 マキ子
(富士見ファンタジア文庫)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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七斗 七
(富士見ファンタジア文庫)
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いつきみずほ
(富士見ファンタジア文庫)
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ラマンおいどん
(富士見ファンタジア文庫)
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ラチム
(富士見ファンタジア文庫)
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紫大悟
(富士見ファンタジア文庫)
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朝陽千早
(富士見ファンタジア文庫)
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コイル
(電撃の新文芸)
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相原あきら
(電撃の新文芸)
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イダタツヒコ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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やまむらはじめ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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坂崎ふれでぃ
(サンデーGXコミックス)
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了子
(裏少年サンデーコミックス)
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神内アキラ
(裏少年サンデーコミックス)
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柊一葉/じろあるば
(裏少年サンデーコミックス)
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内藤マーシー
(講談社コミックス)
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宮島礼吏
(講談社コミックス)
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久世蘭
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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裏那圭/晏童秀吉
(講談社コミックス)
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むちまろ
(KCデラックス)
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硬梨菜/不二涼介
(KCデラックス)
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さゆこ
(フロース コミック)
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あるてぃ/染井由乃
(フロース コミック)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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雪森寧々
(ヤングジャンプコミックス)
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小瀬木麻美/宮田ダム
(ヤングジャンプコミックス)
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キナミブンタ
(ヤングジャンプコミックス)
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大河原遁
(ヤングジャンプコミックス)
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武田綾乃/むっしゅ
(ヤングジャンプコミックス)
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子新唯一
(ヤングジャンプコミックス)
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グレゴリウス山田
(ヤングジャンプコミックス)
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ヤマザキマリ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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瀬尾つかさ/bomi
(ヤングジャンプコミックス)
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川口士/的良みらん
(ヤングジャンプコミックス)
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9月15日

コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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福地翼
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌/阿部ゆたか
(少年サンデーコミックス)
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かんばまゆこ/青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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田中現兎
(マガジンエッジKC)
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川田暁生
(マガジンエッジKC)
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ひな姫/猫又ぬこ
(マガジンエッジKC)
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水森崇史
(講談社コミックス)
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ひととせひるね
(講談社コミックス月刊マガジン)
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杜乃ミズ/餅月望
(コロナ・コミックス)
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中島鯛/ほのぼのる500
(コロナ・コミックス)
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まいたけ/生咲日月
(コロナ・コミックス)
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わかさこばと/春の日びより
(コロナ・コミックス)
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羽尻伊織/鉄人じゅす
(コロナ・コミックス)
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ハム男
(アース・スターノベル)
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友麻碧
(富士見L文庫)
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柚原 テイル
(富士見L文庫)
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七沢 ゆきの
(富士見L文庫)
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9月14日

鳥羽徹
(GA文庫)
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神田暁一郎
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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海空りく
(GA文庫)
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海月くらげ
(GA文庫)
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柚本悠斗
(GA文庫)
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白石定規
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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守雨
(GAノベル)
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金明豪×KJ
(アフタヌーンKC)
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こだまはつみ
(モーニング KC)
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9月13日

横島日記
(リュウコミックス)
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わらいなく
(リュウコミックス)
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9月12日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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河添太一
(ガンガンコミックス)
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宮澤伊織/水野英多
(ガンガンコミックス)
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南海遊/村山なちよ
(ガンガンコミックス)
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高津カリノ
(ガンガンコミックス)
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オジロマコト
(ビッグコミックス)
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ゆうきまさみ
(ビッグコミックス)
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田岡りき
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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源素水
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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七尾ナナキ
(裏少年サンデーコミックス)
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空谷玲奈/昴カズサ
(ガンガンコミックスONLINE)
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高野裕也
(ガンガンコミックスONLINE)
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礼島れいあ
(ガンガンコミックスONLINE)
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長岡マキ子/カルパッチョ野山
(ガンガンコミックスONLINE)
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森貴夕貴
(アース・スター コミックス)
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咲メギコ/師裏剣
(アース・スター コミックス)
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瑚澄遊智/漂月
(アース・スター コミックス)
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しろ
(アース・スター コミックス)
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檜山大輔
(アクションコミックス)
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浜田よしかづ
(アクションコミックス)
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ピロヤ
(メテオCOMICS)
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火曜
(まんがタイムKRコミックス)
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カエルDX
(まんがタイムKRコミックス)
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霜月絹鯊
(まんがタイムKRコミックス)
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そめちめ
(まんがタイムKRコミックス)
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9月10日

餅月望
(TOブックス)
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もちだもちこ
(TOブックス)
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岡崎マサムネ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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榛名丼
(TOブックス)
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9月9日

アサウラ/Spider Lily
(電撃文庫)
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アサウラ
(電撃文庫)
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佐伯庸介
(電撃文庫)
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西 条陽
(電撃文庫)
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宇野朴人
(電撃文庫)
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三河ごーすと
(電撃文庫)
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佐島 勤
(電撃文庫)
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鎌池和馬
(電撃文庫)
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駒居未鳥
(電撃文庫)
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逢縁奇演
(電撃文庫)
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ミサキナギ
(電撃文庫)
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丸深まろやか
(電撃文庫)
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岬 鷺宮
(電撃文庫)
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夏 みのる
(カドカワBOOKS)
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遠野 九重
(カドカワBOOKS)
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明。
(カドカワBOOKS)
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流優
(カドカワBOOKS)
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愛七 ひろ
(カドカワBOOKS)
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ヤマザキコレ
(BLADEコミックス)
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ツクモイスオ/三田誠
(BLADEコミックス)
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住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)
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yoruhashi
(BLADEコミックス)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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横山コウヂ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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福原蓮士/つちせ八十八
(ドラゴンコミックスエイジ)
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稲葉白
(ドラゴンコミックスエイジ)
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二式恭介
(ドラゴンコミックスエイジ)
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遠野ノオト/流優
(ドラゴンコミックスエイジ)
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はっとりまさき
(ドラゴンコミックスエイジ)
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神谷ユウ/桜木桜
(角川コミックス・エース)
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吉岡剛/菊池政治
(角川コミックス・エース)
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唐澤和希/藤本れもち
(角川コミックス・エース)
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皇ハマオ/月夜涙
(角川コミックス・エース)
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緒原博綺
(角川コミックス・エース)
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げしゅまろ
(角川コミックス・エース)
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ヨシラギ
(角川コミックス・エース)
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RYOMA/カンブリア爆発太郎
(角川コミックス・エース)
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レフトハンド/伽藍堂
(角川コミックス・エース)
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窪茶/涼暮皐
(角川コミックス・エース)
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ゼロキ/雪村ゆに
(角川コミックス・エース)
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蟹丹/トネ・コーケン
(角川コミックス・エース)
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TYPE−MOON/中谷
(角川コミックス・エース)
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Team RWBY Project/スエカネクミコ
(電撃コミックスNEXT)
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コトバノリアキ
(KCデラックス)
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吉村英明/木嶋隆太
(KCデラックス)
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金田陽介
(講談社コミックス)
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大森藤ノ/青井聖
(講談社コミックス)
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中丸洋介
(講談社コミックス)
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9月8日

エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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ヤチモト/resn
(KCデラックス)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)
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内々けやき/あし
(シリウスKC)
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マツモトケンゴ
(シリウスKC)
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くうねりん
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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芳橋アツシ/延野正行
(シリウスKC)
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亜希乃千紗
(シリウスKC)
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9月7日

赤堀君
(アフタヌーンKC)
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伊口紺/保志レンジ
(アフタヌーンKC)
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LEN[Aー7]
(アフタヌーンKC)
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深山鈴/茂村モト
(ガンガンコミックスUP!)
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森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)
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ケンノジ/松浦はこ
(ガンガンコミックスUP!)
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羽柴実里/zinbei
(ガンガンコミックスUP!)
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常磐くじら/桃山ひなせ
(ガンガンコミックスUP!)
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串木野たんぼ/ぽんこつわーくす
(ガンガンコミックスUP!)
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鈴木竜一
(SQEXノベル)
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初枝れんげ
(SQEXノベル)
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十夜
(SQEXノベル)
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9月6日

西尾 維新
(講談社)
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智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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二階堂 幸
(KCデラックス)
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9月5日

和成 ソウイチ
(ドラゴンノベルス)
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白水 廉
(ドラゴンノベルス)
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釜田/六つ花えいこ
(フロース コミック)
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御守リツヒロ/柚原テイル
(フロース コミック)
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轟斗ソラ/柏てん
(フロース コミック)
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ORKA/Spice&Kitty
(フロース コミック)
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9月2日

(TYPE-MOONBOOKS)
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浅野りん
(角川コミックス・エース)
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ナカノ/八木羊
(角川コミックス・エース)
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日月ネコ/渡辺恒彦
(角川コミックス・エース)
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バラ子
(角川コミックス・エース)
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赤羽ぜろ
(角川コミックス・エース)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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縞野やえ/MB
(角川単行本コミックス)
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葦原大介
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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タカヒロ/竹村洋平
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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空もずく/十森ひごろ
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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横山左
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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叶恭弘
(ジャンプコミックス)
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大@nani/吉緒もこもこ丸まさお
(ジャンプコミックス)
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LINK/宵野コタロー
(ジャンプコミックス)
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LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)
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桂イチホ/ふか田さめたろう
(PASH!コミックス)
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むらさきゆきや/春日秋人
(講談社ラノベ文庫)
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空埜 一樹
(講談社ラノベ文庫)
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延野 正行
(Kラノベブックス)
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都神 樹
(Kラノベブックス)
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天宮暁
(Kラノベブックス)
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カラユミ
(Kラノベブックス)
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9月1日

枯野 瑛
(角川スニーカー文庫)
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桜木桜
(角川スニーカー文庫)
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入栖
(角川スニーカー文庫)
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ケンノジ
(角川スニーカー文庫)
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穂積 潜
(角川スニーカー文庫)
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海道左近
(HJ文庫)
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藤木わしろ
(HJ文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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結石
(HJ文庫)
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坂石遊作
(HJ文庫)
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海野アロイ
(アース・スター ルナ)
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井上みつる
(アース・スター ルナ)
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長谷川哲也
(YKコミックス)
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塩野干支郎次
(YKコミックス)
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保志あかり/大木戸いずみ
(B’s-LOG COMICS)
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白川祐/チョコカレー
(コロナ・コミックス)
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森野眠子/みたらし団子
(コロナ・コミックス)
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浅葱洋/ニシキギ・カエデ
(コロナ・コミックス)
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きららファンタジア製作委員会/鴻巣覚
(FUZコミックス)
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白尾こじょ
(FUZコミックス)
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ミナミト/六升六郎太
(HJコミックス)
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8月30日

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佐遊樹
(エンターブレイン)
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