講談社ノベルス

キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 ★★★☆   



【キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘】 西尾維新/竹 講談社ノベルス

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首を洗って待ってたかい? <戯言シリーズ>最新作
玖渚盾が挑むのは、古城×双子×首なし死体

私立澄百合学園に通う玖渚盾(くなぎさじゅん)、十五歳。
“パパの戯言”と“ママの法則”を携えた「平凡な女子高生」が、
人類最強の請負人・哀川潤に誘拐されて、
玖渚機関の牙城“玖渚城”に送り届けられてしまう!
彼女を待ち受けていたのは、青髪青眼の少女たちとの邂逅と悲惨な殺人事件。
はたして盾は謎を解き、無事に帰還することができるのか?
新青春エンタの傑作<戯言シリーズ>、大団円の先の最新作、ここに結実!!

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悲鳴伝4   

悲鳴伝 (講談社ノベルス)

【悲鳴伝】 西尾維新 講談社ノベルス

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西尾維新史上、最長巨編――西尾維新がはなつ、新たなる英雄譚。地球の悲鳴が聞こえるか。

彼の名は空々空。
どこにでもいない十三歳の少年。
風変わりな少女、剣藤犬个が現れたとき、
日常かもしれなかった彼の何かは終わりを告げた。
ひどく壮大で、途轍もなく荒唐無稽で、
しかし意外とよく聞く物語は、
そんな終わりを合図に幕を開ける。
人類を救うため巨悪に立ち向かう英雄は、
果たして死ぬまで戦うことができるのか!?
うわぁ……また、なんつー悪趣味極まるものを書いたもんだなあ、と思わず感心してしまうほど、うん、悪趣味としか言いようの無い物語でした。近年、作者はわりと善性に寄り基づいた話ばかり書いてきていたので、このへんで一度ちゃぶ台ひっくり返したかったのかしら。
とは言え、この話は悪趣味ではあっても、人間の悪意とか醜悪さとか邪悪さを露悪的に見せつけて歪んだ悦を得るようなのとは、やっぱりちょっと違うんですよね。そういうダークさからは距離を置いているように見える。むしろ、酷さを滑稽に見せようとしている節すらある。戯言シリーズ、特に零崎編の悪徳やズレた倫理観も相当に滑稽な悪趣味さ加減でしたけれど、本作は正義のヒーローもののテンプレを微に入り細を穿つ形で善悪を鏡面反転させていくやり口といい、より悪趣味を洗練させたようにすら伺える。少なくとも、魔法少女リスカあたりから比べると、相当に洗練されている。
でも、一番肝心な部分では、愛と正義を貶めたりしないんですよね。どこがヒーローなんだ、英雄なんだ、と首を振りたくなるような主人公の在り方をして……悪の秘密結社が正義の味方を代行しているような醜悪な秩序の規律を前にして……それでも最後に浮かび上がってくるのは愛の讃歌なあたりに、西尾維新という作家の一貫性を見る事ができるのではないでしょうか。
情動が湧かず、感動することもなく、厳密な意味で感情すらないのではないかという主人公の空々空。彼には本当の意味で善悪などの概念も持たず、正邪の分別もなく、ただ周りに合わせて生きているだけの、空っぽの器だ。それも、底が抜けて何を注いでも満たされない空っぽの壊れた器である。そんな破綻した人間にも、愛はあったのだろうか。人が人を好きになる当たり前の想いが存在したのだろうか。ともすれば、彼に向けられた少女たちの愛情は、彼に何の影響も与えずに素通りしていってしまったようにも見える。でも、本当に彼の中には何も残らなかったのだろうか。そこに一抹でも愛の痕跡を探そうとする行為は無為の事なのだろうか。
感動を持たない人間に、愛は存在しないのだろうか。
そんなはずはない。殺人鬼にも、虚言使いにも、刀にも、完全体にも、裸エプロン先輩にも愛はあったのだ。ならば、心動かない英雄にもそれに相応しい愛の形があったはず。あったはずなのだ。
何より彼には、意志があり、恥を持ち、求める思いがある。ならば、それは心があるということだ。たとえ揺れ動かなくても、そこに心はあったのだ。心があれば、愛がある。演じた先に、真実はある。
彼は人類にとってのヒーローではなかったかもしれないけれど、一人の少女にとっては間違いなく英雄であり、ヒーローであり、位相が違ったとしても愛を交わした相棒だったのだろうと、そう思う。
だからこれは、大嘘でも戯言でもなんでもなく、紛うことなき英雄譚だ。一人の少女の悲鳴を止めた、小さなヒーローの物語なのだろうと、そう思う。

少女不十分4   

少女不十分 (講談社ノベルス)

【少女不十分】 西尾維新/碧風羽 講談社ノベルス

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悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。
これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。
僕はこの本を書くのに、10年かかった。
「少女」と「僕」の不十分な無関係。

ほぉーー! ほぉーー! ほぉぉーー!
なるほど、これは新境地だなあ。
記憶にある限り、西尾維新という作家がこういう話を書いたという覚えはない。自伝的な小説、という意味じゃないですよ。偽悪的でも享楽的でも退廃的でもない、不真面目でもなく巫山戯てもおらず、楽しそうでもなくかといってつまらなそうでもなく、ひどくコツコツと、或いは訥々と、真剣に神妙に慎重に、勢いだけは変わらずに一気に綴り上げたような、言うなればエンターテインメントたるサービスを一切考えないように築き上げた作品だ。
「西尾維新、原点回帰にして新境地の最新作」「この本を書くのに、10年かかった」というえらく派手とも言えるキャッチコピーは、読む前に受け取っていた西尾維新本人の執筆に関するものではなく、実は中の人の語り手の事だった、というまたやられた! という毎度おなじみ受け手を翻弄する作為タップリの宣伝文句だったわけだけれど、あながち詐言とも言えないのかもしれないと、読後に思うようになったのでした。
10年目の区切りだったからこそ、化物語シリーズやめだかボックスの原作など、作家として走り始めて今アブラの乗り切った状態で多くの進行中の作品を抱えている今だからこそ、外に弾けるように広がる話ではなく、真逆とも言っていい内へ内へと凝縮して圧縮して内圧で爆ぜてしまいそうな密度を得た小さな事件を手がけてみたかったんじゃないかと感じたんですよね。
あとがきでも、それらしきことに触れてますしね。振り返ってみれば、二期に入ってからの化物語シリーズも、あれもこれもと様々なスタイルを試し切りするかのような、餓狼じみた意欲を、貪欲さを感じていましたっけ。その迸りの一つの突端がこれなのかも。心なしか、猫物語の方向性に似たものも感じましたし。
まさにそれ新境地。であると同時に原点回帰とも語れてるんですよね、これ。その通り、この物語、ラストには「彼」という小説家が語り部としての魂を実装してしまう起因となる出来事が待っているのですが、果たしてこの原点回帰は「彼」だけのものなのか。
見つめ直してわかりやすい具体的な形の「原点」が「思想」が、「望んだ在り方」なんてものがあるほど、人間なんて具体的な生き物じゃないし、「彼」が、そして「中の人」も曖昧模糊の不定形で在らんとするのはしつこいほど作中でも語られているわけですから、これが回帰した原点という結論だ、なんてちゃんちゃらおかしい話ですけれど、でも内へ内へと潜った末に出てきた一つの確かな「物語」であるのは間違い無いと思うのですよ。
これが小説である以上、なにも内包していない「大嘘」であるはずがない。
ならば、ここで語られる作品のスタイルへのスタンスが、作者が自身の作風をかえりみて導きだした答えの一つという名の「物語」であるというのは、少なくとも「嘘」じゃないはずなのだ。だったら、これを読んで「ふーん」とほくそ笑んだりして見せて、わかった風にクビを上下に振ってみるのもまあ悪くないんじゃないですかしら?

ちなみに、名前の出てきた作品の元ネタ、結構読んでないっぽいのが多くてショック。というか、本になってないのもありますよね、これ。そもそも、実際に書かれているのかいないのかも知らないのがあるんだが。
そんでもって、ここで語られたとおりだとすると、忍野忍って阿良々木くんに直球で「そう」だったのか。「そう」であっても変化球かと思ってた。ありゃやこりゃこりゃニヤニヤじゃんよw

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係4   

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)

【零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係】 西尾維新/竹 講談社ノベルス

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ふむ。
実のところ零崎人識と無桐伊織の二人については、異性関係に発展する要素があるのかと勘ぐっていたのだが、これを読む限りでは純粋な意味で兄妹である。少なくとも、人識の方からは。伊織はよくワカラナイ。この子は素直でイイ子であるわりに、その心底に迷彩が掛かっているという、ある意味実に女の子らしい娘なので、人識に懐き、親しみ、頼りにし、翻って自分が付いてなきゃなー、と考えているのはわかるのだけれど、それがどういう感情と人間関係に基づいたものなのか、はてさて。
これまで、自分の家族は双識の兄貴だけだと明言してきた人識。ある一時期、もしくはある一瞬、とある少女を家族のように思っているのだと吐露したことはあったけれど、概ねこれまで人識にとって家族と呼ぶべき人はたった一人だったわけだ。
そしてそれから、人識が家族について言及することはなかったわけだけれど、唯一の家族だった双識と死に別れた後も、人識はどうやら天涯孤独、にはならなかったようだ。
双識が死んだ当初は、人識も自分が天涯孤独になったと思っていたようだったけれど、新しく出来た妹を放っておけなかった時点で、具体的には一度置き去りにしながらついつい心配になって戻ってきてしまった時点で、もう彼の中では伊織の存在は逃れられない妹だったわけだ。
両手を失い、慣れない義手で日常生活にも四苦八苦する伊織の面倒を甲斐甲斐しく見る人識の、伊織の立場が危うくなったとき、ごくごく自然に彼女を庇おうとした人識の、その態度ときたら面倒見のよいお兄ちゃんそのものである。見習ったわけでもないだろうし、変にちょっかいを掛けず、追い回さず、あくまで伊織を立てて無闇矢鱈とおせっかいをやかない点では全然似ていないのだけれど、それでもその面倒見の良さは不思議と双識と重なって見える。
同時に、この風来坊で自由人で寂しがり屋の殺人鬼を、気にかけ追いかけ付き纏い、それでも閉じ込めず縛らず在るが儘に受け入れる、という意味では伊織もまた、作中で語られるとおりに、零崎双識の後継者なのだろう。
亡くなり果てても、彼の魂はしっかりと二人の弟妹に受け継がれているわけだ。

一方でこれは、今は亡き石凪萌太と闇口崩子のもう一組の兄妹の物語でもある。
生前、萌太は幼い頃から闇口の殺し名の宿命から妹を庇い続け、さらには父親の存在から妹を守るために新しい世界に彼女を連れ出し、崩子に帰るべき家と大切な人達との出会いをもたらした。
今や彼女を愛してくれている人がどれだけいるか、崩子を無断で連れ出した哀川さんに対して、恐ろしい数の恐ろしいメンツから恐ろしいまでのバッシングが発せられた挙句に人類最終が送り込まれてきた、という事実を見れば明らか、自明である。
そして彼は、自分が死んだ後ですらもなお、崩子のことを守り続けた。自分がいなくなったあとも、彼女がしっかりと生きて行けるように。
その無辺の愛情はどこからくるのだろう。お兄ちゃんとは、これほどまでに年下の弟妹を愛してあげるのが普遍的なんだろうかね、この物語の世界は。
理澄に対する出夢にしても、玖渚友に対する直くんにしても、どのお兄ちゃんも、過保護なくらい過保護じゃないか。
そういえば、原作やってる漫画の「めだかボックス」にしても同様の傾向が(笑

思えばコレ、戯言シリーズの世界観の時系列では、最終巻以降の時代を描いた唯一のアフター作品なんじゃないだろうか(他、なんかあったっけ?)
思いがけないハッピーエンドで終わった件のシリーズ、その後のお話でもみんな、それなり以上にしっかりと、前向きに、幸せ的な方向性で生きているのを確認できて、何ともホッとさせてもらった。
人識の身に起こっていることは気がかりだけれど、彼が独りでないのなら、それはきっとたいしたことではないのだろう。

にしても、哀川さんと真心ちゃんは、二人して行き着くとこまでイッちゃってるなあ。人類ってなに? と深刻に疑問を覚えてしまう存在だ。なんか、今更にして今にして、ようやくこの二人が同一で、同系列で、きょうだいで、おやこ、なんだと得心できた。似てるよ、うん。

匂宮出夢との関係  零崎双識との関係

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係4   

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)

【零崎人識の人間関係 零崎双識との関係】 西尾維新/竹 講談社ノベルス

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戯言ワールドのキャラクターたちの多くが自己規定と言う檻に縛られて生きていた中で、肝心の零崎人識くんはどうだったのかというと、彼は逆に確固とした自己規定というモノが無い人間と言っていいかもしれない。つまり、彼は自己の中に拠り所となるものをモテなかったわけだ。
それが良しだったか悪しだったかは、何とも言えない。だが、ある一定の時期までは、彼はその在り方のまま、自分という存在に対して真の意味で自由となろうとしていた。
自分の存在以外に、拠り所となるものを持とうとしていたというべきか。
中学生の彼は、殺人鬼たる零崎人識である自分と一般人である汀目俊希を使い分けて生きていたわけだが、その状態は同じく殺し屋・匂宮出夢と探偵・匂宮理澄という兄妹の人格を使い分けていた出夢とは決定的に異なっている。
中学の頃の彼は、殺人鬼と一般人、本来両立し難い両方の自分が混在する事に戸惑いながらも、手探りでそんな自分を受け入れようとしていた。
その拠り所となっていたのが、曖昧で正体の判然としない人識をワカラナイままそのまま受け入れてくれる兄・双識の存在であり、この中学時代、人識の中で最も大きな存在としてリソースを傾けつつあった、匂宮出夢との人間関係だったわけだ。
ところが、匂宮出夢との関係は最悪の形で破綻してしまう。彼女は最悪の裏切りを以て、構築されつつあった人識のパーソナリティを完膚なきまでに粉砕してしまったのだ。一般人・汀目俊希としての彼は完全に滅却され、内にも外にも拠り所を失った不安定な零崎人識という殺人鬼みたいなモノだけが置き去りにされ、路傍に晒されてしまったわけだ。
この時期の人識がもっとも自由で全盛期であり、すなわち自暴自棄だった、と言われる所以である。
そしてこの巻は、糸の切れた凧のように自暴自棄に漂流する零崎人識が、唯一残された絆であり拠り所である兄・零崎双識との関係に基づいて、裏切同盟――呪い名6名による連合軍との死闘に勤しみ、肉体的にボロボロになりながら、逆にボロボロだった精神を立て直していく物語である。
同時に、失われた出夢との関係が、人識の中で大切なものだったと認め、受け入れるための物語であり、繋がりが絶たれてしまった今もなお大切なものであり続けるのだと理解する物語でもあったのだろう。

殺人鬼・零崎人識の、少年時代の終りである。


匂宮出夢との関係 無桐伊織との関係

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係4   

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)

【零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係】 西尾維新/竹 講談社ノベルス

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実存を立証し続けなければならない人生というのは大変だなあ。
戯れ言シリーズの世界における登場人物たちというのは、多かれ少なかれ「〜でなければならない」と自らを縛って生きている人たちが多い。そうしなければ、存在し続けることが出来ないのだと信じ込んでいるかのように、だ。
悲劇なのは、その信仰があながち思い込みではない点にある。裏の社会に住まう者も、表の世界で生きる一般人であろうと、その深刻さはあまり変わりが無く、過酷な日常を生き抜く上で彼らの「自分は〜〜でなければならない」という規定は、埋没し脱落し希死念慮に陥りそうな自らを支える拠り所として機能していると言える。
だが、ある程度事実真実に基づいた信仰とは言え、「〜〜でなければならない」という自縄自縛は決して絶対のものではない。それを逸脱し、乗り越え、踏み越え、捨て去り、置き去りにして、自らを縛る戒めから解き放たれることは決して不可能ではないし、それが自身の破滅を意味しているわけでもない。
事実、興味深いことにこの世界のキャラクターたちの中で、順当な幸福を手に入れるのは、こうした自己規定を克服した人々というパターンが多いのだ。
主人公の一人である戯言遣い然り、死線の青然り、赤色の人もそうだろうし、この巻じゃないけれど、崩子ちゃんもその該当する一人になるのだろう。

そして、恐らく彼女もそれを為せる可能性を、本当に心の間近までたぐり寄せていたはずだったのだ。
――匂宮出夢。
敢えて彼女と呼ぼう。自らを男の人格だとうそぶいているが、妹と混ざりかけていた云々を抜きにしても、出夢のメンタリティというのは女性のものだと思う。
彼女は零崎人識との関係が深まるに連れて、これまで自分を成り立たせてきた自己規定が決して真理でも絶対の命題でもないのだと気づかざるを得ない状況へと追い込まれていく。
自分を成り立たせてきた柱を打ち砕かんとする衝撃を前に、彼女は呆然と立ちすくみながらも、その破壊を受け入れる勇気を、人識との交流の中で芽生えさせ、奮い立たせようとしていた。
あとは、未知へと踏み出し、これまで自分を守ってきた殻を脱ぎ捨てる、その一歩を待つだけだったのだ。あとは、自覚するだけだったのに。

彼女は、最悪と出会ってしまった。

そうして、未来の可能性は無造作に毟り取られてしまったわけだ。
運が悪かった? 彼とここでであってしまうのは運命だった? そんな言葉で片付けられてしまうには、割り切れなさ過ぎる。摘み取られた可能性があまりにまぶしすぎて、胸を掻き毟られるかのように切ない。
こうして出夢は、往くべきだった道を外れ、同じ道を行くはずだった人識はワケも分からず一人置いてけぼりにされ、結果空っぽになりながら人識もまた、道なき道へと転げ落ちていく。
ただただ、原因となった男が呪わしい。

あれは、確かに「最悪」だ。

零崎双識との関係 無桐伊織との関係

零崎曲識の人間人間  

零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21)

【零崎曲識の人間人間】 西尾維新/竹 講談社ノベルス


とりあえず、零崎舞織こと無桐伊織が久々に堪能できたので大満足ですw
初登場作品の人間試験以来じゃないかしら、こんなに伊織ちゃんが登場してくれたのは。と言っても、この本の一話だけなんですが。
なんだかんだと人識とはよろしく…ええ、よろしくやってた模様で。元の家族を失い、新たにできた兄を失い、両手まで失っての逃避行の日々。つい先日までただの女子高生だった伊織にゃヘヴィすぎる状況なのでもっと暗い雰囲気なのかと思いきや、ほんとによろしくやってた模様で。むしろ、一緒にいる人識くんの方が気にしてるくらいで。
なーんか、思ってた以上に人識は伊織のこと大切にしてるんだよなあ。本人は双識から託されたからだの、もっと突き放したクールな関係を気取ってますけど、やってること見たらめちゃくちゃ大切にしてるじゃないですか。もともと、実は世話好きだったりする子でしたけど、いーちゃん相手の時と比べても、身が入ってるというか親身になってるのがわかる。
自分では偽装のつもりで曲識に告げた「恋人」という関係。傍から見てるとそれ、偽装とも言えないですよ、これじゃあ。伊織の方は、まったくまんざらじゃないみたいですし。
曲識のセリフじゃないですけど、人識は変わったよなあ。最初に出た頃のなにしでかすかわからないヤバい雰囲気は鳴りを潜めて、抜き身だった刃が鞘に収まったような安定感を感じるようになりましたよ。見てて、危なっかしさみたいなのが消えた。
いーちゃんも本当にイイ方に変わりましたけど、この人識もイイ方に変化したもんだ。本人にはあんまり自覚ないみたいだけど。

それにしても、人識はまず置いておいて。零崎一賊って殺人鬼である以外はみんな意外と人間的、人格的に真っ当な人が多いですよね。ってか、双識にしても、軋識にしても、本編の主人公(?)たる曲識にしても、変態的なところはあるにしても、破綻度で言えばこの戯言使いシリーズに出てくる人間の中では本当に真人間に近い人ばかりのように見える。喜怒哀楽にも欠損なく、親しきヒトを慮り、優しさを忘れず、友情を大切にし、家族を守る。
ほんと、なんで殺人鬼なんだ? と思うくらいに。

さて、次回は本命、零崎人識の物語。戯言シリーズのもう一人の主人公格のお話ですし、なにより伊織にいじられ振り回される人識が存分に堪能できそうで、楽しみ楽しみ。
……いまさらバッドエンドみたいなのは無しですよ?

…って、人識の話ばっかりしてしまった。曲識主人公の本なのにw
 

4月25日


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