徒然雑記

終日のたりのたりかな  
  オロチのまどろむ庭TOP  読書メーター  月刊書籍発売カレンダー  書籍感想・殿堂作品
  書籍感想・著者索引(表紙絵附) 書籍感想・著者索引(シンプル版)  書籍感想・作品タイトル索引(シンプル版)
  10月の漫画新刊カレンダー  10月のライトノベル新刊カレンダー
  11月の漫画新刊カレンダー  11月のライトノベル新刊カレンダー
 

野生のラスボスが現れた!

野生のラスボスが現れた! 9 ★★★★   



【野生のラスボスが現れた! 9】 炎頭(ファイヤーヘッド)/YahaKo  アース・スターノベル

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

私(ルファス)が夢から目覚め、力を取り戻したころ女神(アロヴィナス)は龍を起動させ、世界(ミズガルズ)をリセットすべく動き出していた。ところが覇道十二星天、七英雄、魔神族――敵味方関係なくミズガルズに住まう者たちは力を合わせて対抗し見事に龍を退けた。

龍を倒されたことでついに女神が動き出すとあらゆる神話の神々たちを従えて強力な攻撃を仕掛ける。
しかし私は気づいていた。この世界には『完全オリジナル』はなく、全てのルーツが『地球』にある。女神には本当の意味での『未知を創り出す力』はない。

つまり……

「其方は恐らくは元々神などではなかった。そう――其方は地球人だ、アロヴィナス」

その瞬間、女神は笑みを消す。
それは初めてルファスを『敵』として認識した合図で――!?

勇者・瀬衣と、十二星乙女・ウィルゴの後日談を綴った大ボリュームの書き下ろしストーリー「野生のEXボスが現れた!」収録!
インフレさんが、インフレさんがお亡くなりになられておる!?
創造神(笑)のアロヴィナスとの最終決戦。なんかもう色々な方向に向かって杜撰で残念極まりないアロヴィナスでしたが、そのでたらめな力に関してだけは本物。未知を創り出す力こそないものの、それ以外なら何でも出来る、という力を備えてしまったのが彼女なんですよね。
その上で、彼女は基本的には善良で結局自分の欲得のために自分の得た力を振るうことはなかったわけです。ただ、人を幸せにしようとした、それだけは間違いなく。しかし残念なことに、アロヴィナスという人は……アホだったのですw
彼女のアバターであったディーナがあれほど優秀極まりないキャラになったというのに、本体の方のどうしようもなさは他の追随を許さずして本当にどうしてこうなった、というようなダメっぷりですもんね。それでも、並び立つものが存在しない無限の力が彼女の好き勝手を許してきてしまったわけで、だからこそ強引に力技でアロヴィナスと同じ地平にまで駆け上ったルファスの無茶苦茶っぷりも際立つのである。
そして発生する究極のインフレバトル。宇宙をビッグバンで生み出しさらにそれを崩壊させた力で攻撃するような、そんな宇宙の誕生と崩壊を×100したものをぶつけてくるような、いっそ陳腐にすらなってしまう上限のない戦い方。インフレバトルも行き着く所まで行き着くと、子供の遊びであるタッチバリアごっこになってしまう。相手の攻撃よりも強いバリアを張れば、そのバリアを貫ける攻撃を、さらにその攻撃を防御できるバリアを。そんなルールも反則もない設定だけを積み重ねていく子供の遊び。そこに行き着いてしまうのだと。
最初からラスボスがフィールドをうろついているような、ミルガルズというこの世界そのものが物理法則を無視してインフレバトルを推奨しているような世界観で、物語もそれに乗っかる形で際限なくバトルをインフレさせていったわけですけれど、究極的最終的に宇宙創生からあらゆる想像の範疇にあるスキルで攻撃し無効化し、という結局スケールだけ極大した子供のお遊びのような形に辿り着くという結末は、インフレバトルというものを野放しにして暴走させた結果ではなく最初から最後まで見事に制御しきった形になっていて、そのへん非常に面白かったんですよね。統制されたインフレとも言うべきか。
一方で、そんなインフレしていくばかりのバトルから距離を起き、力に寄らない強さを示し続けた存在として瀬衣くんという本当の意味で勇者となった少年を、ちゃんと存在感を最後まで示しながら立たせ続けることに成功したのは、なかなか凄いことだったんじゃないでしょうか。ルファスも絶賛してしましたけれど、瀬衣くんこそが最初から最後まで女神アロヴィナスのシナリオに逆らい続け、彼女の脚本を破綻させた立役者だったわけですし、ルファスたちに本当の強さの価値観を示してみせた救世主だったわけですから。
見事に自力で、主人公の一人になってのけたんだよなあ、彼は。ルファスだからこそ、そんな瀬衣くんの在り方は痛快で爽快に思えたのでしょう。
しかし、あれだけ女っ気のないむさ苦しいパーティーでの冒険を余儀なくされていたくせに、最終的にちゃっかりと乙女座のウィルゴとイイ仲になっていたのはさすがであります。基本化物しかいない中でウィルゴだけまっとうな美少女枠だったもんなあ。番外編として、二人が結ばれるまでの甘酸っぱい書き下ろしエピソードまで描かれちゃってまあ。
瀬衣くん、ルファスのお気に入りだけに寿命きても何らかの形でミルガルズに引き取られそうなんですけどね。ルファス、ウィルゴも猫可愛がりしてるから地球での生活が終わってもウィルゴを独り身で置いとくとかしないでしょうし。
しかしこの番外編、相手が龍とはいえ主要キャラ総出演で袋叩きはちょっと可哀相じゃありませんか、というくらいオーバーキルだったようなw
そして、シリーズ通して地味に痒い所に手が届く活躍をシていたカルキノス。蟹ってば、結構美味しいポディションでしたよね。終盤に仲間入りした連中の出番の少なさに比べて。まああの防御の固さがかなり使いやすかったというのもあるのでしょうけど、エセ外人みたいなキャラクターが意外とわかりやすく濃かったのか。魔神王とポルクスがまさかの甘酸っぱい関係になってしまうのはさすがに予想外でしたけど、苦労し続けたお父さんが最後幸せになれるというのはいい話じゃないですかー。

ハチャメチャなようで実に統制されたストーリー展開。ディーナの暗躍はあれ本当に見事の一言で、最初見せられた設定をひっくり返される大どんでん返しは、異世界憑依モノとしては特筆に値する展開だったと思います、あれは凄かった。その上で、結構たくさん登場するキャラクターがみんなキャラ立ちしていて、コメディタッチながらもガッツリと腰を据えて進むシナリオは読み応えあるもので、いやあ本当に面白かった、面白かったです。やりたいことを全部やりつくしたものを見せてもらえた満足感を味わわせてくれる名作でした。

7巻 8巻感想

野生のラスボスが現れた!8 ★★★★   



【野生のラスボスが現れた!8】 炎頭(ファイヤーヘッド)/YahaKo  アース・スターノベル

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

世界存亡をかけた最終決戦、開始っ!!!!!!!!
敵(ラスボス)は――この世界を創造した女神!?


“俺"が存在していた現代日本で覇道十三星天の『蛇遣い』(ディーナ)を回収した“私"は、自身のすべてを思い出した。
私が夢から覚め、力を取り戻したということはきっとミズガルズに帰れば女神(アロヴィナス)が龍を起動させ、世界をリセットすべく破壊を進めるだろう。
そうなれば女神のアバターであるディーナが女神に操られることは避けられない。
私は必ず救い出すことを彼女に誓って最終決戦場ミズガルズへと舞い戻る。

世界の終焉がはじまったミズガルズで十二星天、勇者、七英雄たちが力を合わせて龍に立ち向かう中、私は対峙する。女神に操られたディーナ、そして傍らにたたずむ見知った姿のゴーレム(十二星天『天秤』)と。

この二人がいずれ敵として立ち塞がる事など分かり切っていた。だから驚きはない。ただ決意があるだけだ。返してもらう、などと図々しい事は言わない。
――ただ奪い取るだけだ!!
超インフレバトル、ついに開幕!!

の前に、冒頭近くでこのシリーズでも特に好きなシーンの一つがあるんですよね。ルファスのアバターとして誕生した地球の少年と道端ですれ違うシーン。自分がゲームのキャラであるルファスに憑依してしまった、と思い込んでいた「俺」の記憶の元となった少年。ディーナによって生み出された彼は、いわばもう一人のルファスだったんですよね。
ルファスは本来の記憶をディーナを通じて封印し、この地球の少年。自分のアバターである彼の記憶を自分の意識に上乗せすることで、自分がルファスではなくゲームのキャラに憑依してしまった地球の少年だと思い込むことで、ルファスを無力化したと女神アロヴィナスを誤解させ、ディーナの導きに従って女神のシナリオを覆す展開を着々と構築していったわけですが、この地球来訪によってついにルファスは自分の記憶を全部取り戻し、かつて自分とディーナの二人で企んだ作戦も全部思い出すことが出来たわけです。そして、それは地球人としての自分の記憶が、借り物であったという事実を知るということでもあり、この自分の記憶の元となったアバターの少年との邂逅は、同時にもう一人の自分との決別でもあったのです。
これ以降、「俺」はこの物語から離れ、関係のない一般人としての人生を歩んでいく。そして、ルファスはミズガルズへと帰り、女神との決戦に挑むことになる。
この自分との最初で最後の邂逅、二度と交差せず離れていく二人の人生の分岐点というシーンで凄く感慨深いんですよね。少なくとも、このシリーズの大半はルファスの自意識は彼女自身でありつつ、この少年でもあったのですから。読者としても、ある意味シリーズ最初からの付き合いである主人公であった彼がこの物語そのものから離れていく姿、というのは何とも複雑に心揺らされる想いだったのです。
そして、この物語は名実ともにルファス・マファールのモノとなるのである。


ここからの、本来の力を取り戻したルファスを中心とするバトルの展開は、とんでもないレベルでのインフレとなっていってこれがまためっちゃ楽しいのですよ!!
通常インフレバトルって、結局作者が強さの表現のバランス調整に失敗した結果、表現をどんどん過剰にして行かざるを得なくなってしまった結果、というパターンが多いのですけれど、本作に限って言えばまったくの真逆で、完全に統制され制御され計算しつくされた結果のインフレバトルなんですよね。
最初から、最終的にこの展開にしてやる、と周到に予定され準備された上でのバトルなのである。もう最初から、惑星ミズガルズさんや物理法則さんを「やめてー、もうライフはゼロだからやめてー」とガン泣きさせるつもりで粛々と物語が積み重ねられてきた、と思うとゾクゾクしてきてしまいます。
女神のしもべであり、世界そのものをリセットさせるためのシステムである龍たちの起動、の前の魔神王オルムとのタイマン決闘の時点で既に、いきなりスケールが惑星上から宇宙規模に跳ね上がりますからね。ってか、オルムの正体の全長が12万3000キロある、って地球一周で4万キロですからね、ちなみに!
まともな物理法則が機能していないミズカルズ世界だからこそ成立する戦いではあるんですが、それにしても本気でやりたい放題好き放題やってて、この滅茶苦茶さがホント好きです。
速攻で爆発四散させられる火星! 龍との掴み合いドツキ合いのさなかにその辺に転がってた石ころ感覚で鷲掴みに掴まれて、鈍器として相手の龍をボコボコに殴った挙げ句に粉砕されて粉々になってしまうお月さま。その後も、日龍、火龍、木龍、土龍と味方側との激闘でものすごい勢いでボロボロに消し飛んでいく太陽系ww
太陽系がやばいww
ミズガルズ本星。一応地球をモデルに女神が創った星なのだけれど、この規模の戦闘の舞台としてはあまりにも脆く小さすぎて、よくまあ原型保ってるな、頑張ってるな、と健気に思えてくるほどの悲惨なありさまに。いや、こうなるのはわかっていたので、事前にルファスとディーナが用意していた宇宙船にミズガルズ上の生命体や街や都市国家ごとまるまる避難させてたので、みんな無事は無事なのだけれど、世界をリセットするシステムである龍という存在、まったく過言でもなんでもなかったわけで。これとまともに戦えているルファス軍団が規格外すぎる。魔神王オルムは、正体が正体だけに順当ではあるんだけれど、ルファスの配下である覇道十三星も復活の七英雄も、なんというかさすがズブズブの女神が創った世界の存在というべきかなんというか。

とまあ、宇宙規模で大暴れしている連中がいる一方で、女神のシナリオをひっくり返した最大の功労者としてMVPの活躍を見せていたディーナとはまた別にもう一人、勇者として召喚された瀬衣少年がまた手放しでルファスたちから称賛されてるんですよね。このデタラメに力がインフレしてる世界の中で、ルファスたちの存在を目の当たりにしながら心折れることなく、さりとて力を求めることなく、弱ければ弱いなりにやるべきことを見つけて、世界を救う方法を手繰り寄せてきたのが瀬衣少年なのです。力があるからではなく、勇気あるからこその勇者。女神の誘惑にも誘導にもまったく揺るがされず、女神のシナリオを徹底的に台無しにしてみせた彼は、見事にこのインフレした世界の中で勇者しきってみせてくれたんですよね。最終的にも、ルファスが一番信頼してたのってディーナを除けば彼だったかもしれません。ルファスを世界の敵にせず、ルファスと自ら接触し話し合うことで未だ彼女を恐れる世界の人々と繋げてみせたのも彼でしたし、女神との決戦を前にして、ルファスが人々を纏めて避難させることを全面的に任せたのも彼でしたし。
瀬衣くん、登場から一貫して戦闘なんかでは一切活躍していないにも関わらず、しかし物語の中で肝心なタイミングでは常に活躍し続けてきてるのである。ひたすらインフレしていく展開の中で、きっちり彼のような存在を用意して、要所で大事な役割を負わせて、最後まで重きを成させるというのは何気に難しいと思うし、こういう子をちゃんと「弱くても関係なく格好いい」と思わせるように描くのって難易度相当だと思うのですけれど、瀬衣少年に関してはホントにお見事でした。ちゃんと、もうひとりの主人公になってたもんなあ。

そして、魔神王オルムが女神のシナリオから自ら外れた理由。このあたりも、ディーナの忠義のはじまりともかぶるものがあって、ジワジワと心揺さぶってくるのである。機械人形リーブラの、真なる魂の覚醒の場面もそうですし、個々のキャラクターの情理を深く掘り下げてくるタイミングといい描き方といい、なかなかいい具合にハートを鷲掴みにしてくる描写なんですよねえ。
もう色んな意味で際限なく果てしなく盛り上がってきたクライマックスバトル。
稀代のポンコツ女神アロヴィナスとの最終決戦、どこまでテンション上げきるか、どこまでインフレし尽くすのか。ウェブ版読んではいるのですけれど、さらに上乗せマシマシしてくれそうで、実に楽しみです。というか、何回読んでも楽しいなあこれ。
ルファスさま、リーブラの件でかましたアロヴィナスへの煽り方、ちょっと芸術的なくらい最高すぎますよ、それww

7巻感想

野生のラスボスが現れた! 7 ★★★★   



【野生のラスボスが現れた! 7】 炎頭(ファイヤーヘッド)/YahaKo  アース・スターノベル

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

伝説の女傑ルファス(♀)として旅を続ける俺(♂)と仲間たちは覇道十二星天の残るメンバー『水瓶』『魚』、そして女神(アロヴィナス)のアバター疑惑があるまま行方を晦ませた参謀の少女ディーナを手分けして捜すことに。

しかし、世界のどこを捜してもディーナは見つからない……。困り果てた俺は、かつて彼女がスパイとして手を組んでいた公式ラスボスこと『魔神王』に話を聞いてみると、なんと彼はディーナから言伝を預かっていた。

「貴女の記憶の中にある、私達が最初に会った場所でお待ちしております」

最初に会った場所と言えばルファスの拠点だけど、そこは捜したし……その前となると“俺"の記憶になってしま……あっ。

そうだ、“俺"が最初にディーナを見たのはこの世界(ミズガルズ)ではない。ルファスになる前の“俺"の自室――つまり、ディーナは異世界(現代日本)で待ってるはずだ!!
これまで作品の大前提となっているはずだった設定そのものが、根本からひっくり返される大どんでん返し回、それがこの第七巻なのであります。
それまでもこの作品、ラスボスというか隠しボス、エクストラボス的な存在であるルファスになってフィールドをうろつきまわる、という実にノリノリのインフレバトルが楽しい作品だったのですけれど、物語の構成自体がもう天晴というほかない見事な仕掛けで整えられていて、この展開を目の当たりにしたときは思わずリアルで「ウワァァァ!」と叫んでしまったものです。
自分がプレイしていたゲームでの、自分の育成したキャラに憑依してしまう、という形でスタートしたこの【野生のラスボスが現れた!】。まさに最初の最初から全部仕組まれ、何もかもが事前の計画通りに進行していたという事実が明らかになったときの衝撃、驚きは今なおハッキリと記憶に焼き付けられています。
その立役者であるディーナがまた素晴らしいんですよね。物語の最初からナビゲーターとして現れた彼女。ゲームでは玉座の背景にいる誰もその存在を覚えていないモブキャラ、という扱いだったのがゲームが実際の異世界に移って生きたキャラクターになった、という体で現代日本から少年の魂が封印から復活したルファスに憑依して右も左もわからない「彼」を案内し、世界の概要と現状を解説して案内人として、ルファスを先導しはじめたディーナ。
でも順を追って物語を進めていくと、彼女の存在は非常に胡散臭いことの積み重ねで成り立っているんですね。
折々に触れてその隠された立場が明らかになっていって、ダブルスパイがトリプルスパイ、と味方と思われたのが実は魔神王側の密偵であった、はずだったのにさらに裏に秘められた役割に沿って動いていて……と思いきやさらに実は!? と、実は彼女こそが裏ですべてを操り暗躍していた黒幕的存在の実行役だった、と判明したのが前巻までのお話。
そしてそして、そのディーナこそ黒幕的存在の仕掛けた策謀の実行運営役だった、という真実そのものは動かさないまま、その意味するところが180度反転してしまう大逆転のドンデン返しが明らかになるのが、この7巻なのです。
つまり、そのディーナに指示してすべてを仕掛けていた黒幕的存在……、これが創世神アロヴィナスだと思われていた、てかアロヴィナス本人もそのつもりだった、ディーナというアバターを操ってすべての状況を思うがままに操ってた、と思い込んでいたのが、実は!! というとんでもない展開だったんですよね。
いや、これは計画を立てた人も大概と言えば大概なのだけれど、それを見事に実行してのけたディーナがあまりにもすごすぎるのである。作中でもルファスが大絶賛しているのだけれど、この策を成功させるためにディーナはあらゆる存在を、それこそ敵も味方も裏で動いている存在もこの世のすべてを支配している存在も、それどころか自身にこの策を指示した存在をすらもすべて騙して騙して騙しきって、思惑通りのゴール地点へとすべての状況を導いて達成してのけたわけですから。
もうシリーズ通して揺るぎなくディーナこそがMVP、ぶっちぎりでMVPなのである。
すべてを成し遂げての、誇らしげなディーナのその名乗りがまたカッコよくて震えてしまうのです。

しかし、インフレバトルが売りの本作ですけれど、ここまで振り切れてしまうと楽しくて仕方ないですなあ。いやもう半分以上ギャグのようになってしまっているのですけど、これが面白いことに同時に真面目なバトルモノとしてのバランスもちゃんと取れているんですよね。
本作のインフレバトルの特徴は、インフレでありながら作者がちゃんと全体の手綱を取れている、統制されたインフレだというところなのでしょう。物理法則さんを無視するのではなく、物理法則さんの存在をしっかり認めた上でその襟首を締め上げて完全に気絶させた上で舞台の上から蹴り落として、あとは好き放題するみたいな!
その証拠に、物理法則さんがいい加減な仕事しかしていないミズガルズと違って、物理法則さんがちゃんと頑張っている地球に移動した際はミズガルズと同じノリで光速でパンチしたりしたら確実に軽く一発スイングしただけで地球が滅びる、てか銀河も滅びるかもしれないからみんな自重! てな感じでちゃんとルファスも考慮してますし。
まあ、この世界法則のいい加減さこそがミズガルズという世界の秘密にも繋がっていたりして、油断ならないのですが。
そして、そんなミズガルズのいい加減さなどに、徐々に女神アロヴィナスの内実が滲み出してきてるんですね。彼女に関しては、この巻では一度あからさまにやらかしちゃってますしw

これまで旅を続けるうちに徐々に明らかになっていった魔神王戦争の真実、覇王ルファスへの仲間たちの裏切り、そしてこの世界に隠された思惑など、幾つもの積み重なった謎の真実が明らかになる回答編、真相解明編な本巻、ウェブ版既読でしたが改めて読んでも面白い。
そして、ここから一気に対女神の決戦編。そして、このインフレがさらにインフレしていく展開の中で、インフレについていくのではなく力のない一般人とさして変わらぬ立ち位置から、女神の駒ではなく本物の勇者としてルファスに並び立つセイくんの活躍。クライマックスもこのまま際限なく盛り上がりますよっと!

これ、何気にコミカライズ作品の【野生のラスボスが現れた! 黒翼の覇王】が傑作なので、機会があればぜひ御覧ください。勇者セイがはじまりの街から旅立ち、街の外門を一歩出た途端に、野生のラスボスと公式のラスボスにエンカウントしてしまう回は、今振り返っても思い出し笑いしてしまうw

 
11月26日

(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月25日

Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(KADOKAWA)
Amazon Kindle B☆W

11月22日

(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス フラッパーシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスpixiv)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月20日

Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(GCN文庫)
Amazon Kindle B☆W

11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月18日

(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガブックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月17日

(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W

11月16日

(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W

11月15日

(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(Gファンタジーコミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月12日

(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(宝島社)
Amazon Kindle B☆W


(星海社COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(メテオCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Amazon Kindle B☆W

11月10日

(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W

11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W
11月6日

(角川書店単行本)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W


(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W

11月5日

エンターブレイン
Amazon Kindle B☆W


(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(PASH!コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(PASH!コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon


(KCデラックス)
Amazon


(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

11月4日

(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(JUMP j books)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索