徒然雑記

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高野小鹿

奴隷姫と過ごす日々 ~蒼の姫と召喚英雄~ ★★★   

奴隷姫と過ごす日々 ~蒼の姫と召喚英雄~ (講談社ラノベ文庫)

【奴隷姫と過ごす日々 ~蒼の姫と召喚英雄~】 高野小鹿/あずーる 講談社ラノベ文庫

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Kindle B☆W

中学生で英雄としての資質に目覚めて十余年、今や九頭竜雪彦は数多の異世界を救った経験を持つベテランの召喚英雄となっていた。そんな雪彦が「お姫さまの家庭教師」として召喚された異世界で出会ったのは――これまでずっと奴隷として生きて来た少女で!?
「九頭竜様。わたしのご主人様になって頂けませんか……っ!」
ひょんなことから《蒼の奴隷姫・シアン》の家庭教師兼ご主人様となってしまった雪彦だったが、二人の前には問題が山積み! 雪彦はシアンが立派な姫になれるよう努力をするのだが――ついつい彼女を甘やかしてしまう!? 今や奴隷とは虐げるのではなく、愛でるもの!? 奴隷と共に過ごす王宮家庭教師生活、開幕!
あかん、この主人公見た目がFF6のロックじゃないの? と思ってしまったので、それでイメージが固定されて動かなくなってしまった。
まあ見た目はこの際どうでもいいのだけれど、数多の異世界を救ったベテラン英雄というわりにはすげえ脳筋タイプであんまり難しいことは考えられないっぽいんだよなあ。これまで、よほど物理を上げてひたすら殴る、というスタイルだけで突き進んできたんだろうなあ。協力プレイとか、何らかの条件をクリアしないと倒せないボスキャラ、みたいなのには遭遇したこともないみたいだし、謀略などに引っ掛けられた経験もあんまりなさそうだし。これだけ固い敵を戦闘力でぶっ叩く、という能力に特化していると、わざわざ根拠地で呼び出すんじゃなくて、RPGの召喚獣みたいに現場で召喚して敵に攻撃させてそれが終わったら帰ってもらう、くらいの用法が適当なんじゃないだろうか。
それくらい、戦闘特化の主人公に何を思ったのか、姫の家庭教師を命じた女王陛下。結局、現状では彼女が一体何を思って、わざわざ奴隷出身の姫の家庭教師にわざわざ異世界から召喚した英雄をつけたのか、が最後まで謎のまんまだったんですよね。なにか、ちゃんとした特別な理由があったんだろうか。そんな手当をするくらいだから、女王陛下はシアンに対して何らかの思惑があったとしか思えないんだけれど、肝心の女王陛下がいきなりあんなことになっちゃったからなあ。
ともあれ、最後まで読んでみても実のところ雪彦くんって特に家庭教師としてシアンを成長させるような仕事はしてないんですよね……ああいや、シアンの雑種であるが故の特性を訓練によって引き出したんだから、家庭教師としての役割も果たしているのか。でも、能力の強化はちゃんとやってるんだけれど、シアンの精神面での成長に関してはぶっちゃけ彼女自身が一人で奮起している形であって、雪彦は特別なにかしたってわけじゃないんだよなあ。完全にシアン個人の資質であり意思の強さに基づくものだし。勿論、奴隷出身者として姫としての身分に馴染めずにいたシアンの拠り所となり、心の支えとなる優しいご主人様として、雪彦の存在はなくてはならなかったものなんだけれど、もうちょっと主人公として能動的にシアンを伸ばしてほしかったなあ、と。もう、むしろ望んでいたとおりにむっちゃ甘やかしまくっても良かったんじゃないか、と思うくらい。専門外の慣れない仕事だったからか、色々と難しく考えすぎて、動きが鈍っていた気もするのよねえ。
まあ雪彦の手を借りなくても、シアンは勝手に伸びるだけのものを持っていた、とも言えるのだけれど。奴隷として内向きの心映えと自信のなさから自覚ないけれど、シアンという子が元々持っていたその望みの大きさは、大それたと言っていいくらいの大望で、最底辺の地位にあったものだからこそ持ち得る視点でありながら、同時に奴隷出身者としてはあり得ないほど高みから世界を見渡した、高くも力強い願いを真っ直ぐに宿してるんですよね。それだけシアンのヒロインとしてのパワーが強いだけに、むしろ主人公の影を薄くしてるんじゃないか、と思うくらいで。まあ、シアンのキャラも決して濃いわけでもないだけに、もうちっとキャラに色彩がつけばいいんだけれどなあ。
その点、アルカナのブレのない徹底した悪逆っぷりと、クラリッサの腹黒さにはキャラとしてビシっと芯が通っていたので、雪彦くんにはこの子らに負けない存在感を示してほしいところである。

高野小鹿作品感想

サングリア ‐In the Dracuria earth ‐ 2.月黄泉‐MOON HADES ‐3   

サングリア ‐In the Dracuria earth ‐ (2) 月黄泉‐MOON HADES ‐ (角川スニーカー文庫)

【サングリア ‐In the Dracuria earth ‐ 2.月黄泉‐MOON HADES ‐】 高野小鹿/だぶ竜 角川スニーカー文庫

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全世界に気づかれてしまった芦田土萌華の存在により吸血世界は変貌を遂げた。しかし注目の的である(吸血鬼殺しの)少女は相も変わらぬ学生生活を送っていた。尚も過熱報道が続く中、土萌華のもとに、ある1通の“会食の招待状”が届く。その差出人は第三の始祖・迦喰夜。それは半吸血鬼の少年・宝泉聖の母を殺した宿敵で―!?絶滅したはずの人間が現れ、世界の血がざわめく―。
バカが三匹揃うと三馬鹿だー! これが男の三馬鹿トリオだと嫌だけれど、女の子の三馬鹿トリオだとなんだか許せてしまう不思議。まあここで揃ってしまう三馬鹿娘たちは、いわゆるどうしようもない愚か者であるところのお馬鹿ではなく、単に頭が悪くて難しい事を考えられなくて空気読めない、というだけの可愛らしいお馬鹿なので、むしろ愛され系なのである。ほんとか?
人間が絶滅し吸血鬼しかいなくなった未来世界に、ただ一人の人間の生き残りとして冷凍睡眠から蘇ってしまった芦田土萌華。クルースニクとして作り上げられ人類の敵である吸血鬼を殺す兵器として育てられた彼女だったが、目覚めた世界では人類とは人間ではなく吸血鬼であり、人類を守るために吸血鬼を殺すことは守るべき人類を虐殺する事になる、という矛盾を前にして、難しい案件に直面すると思考回路がショートしてしまう土萌華はフリーズしてしまい、そこにつけ込んだのが半吸血鬼の宝泉聖であった。彼に助けられ、面倒を見てもらい、戸惑う環境の中で優しくもしてもらい、さらに彼の哀しい境遇や実は彼の母親が自分の友人であった事を知り、土萌華は恩を受け、何だかんだと親しくなり情も湧いた聖を自分の力で助けることで、自分の存在意義の矛盾による消失をとりあえず乗り越える事になった。のだけれども、土萌華は自分の存在が吸血鬼を殺すためのものである、という事実をこの吸血鬼しかいない世界の中で持て余す事になる。優しい彼女にとって自分が、今の世では普通の人達である吸血鬼たちを殺すための兵器であるという事実そのものに、どこか罪悪感を抱いているようだった。ただでさえ人間である自分の存在は周囲から受け入れて貰えるものではなく、真実はさらに彼女が異端にして人外であり排斥されかねない存在であることを示している。だから、学校に通い続けながらもどこか諦めを、学校だけではなく世界に対して孤独である事を飲み下そうとしていた土萌華の前に現れたのが、空気を読まない、頭の悪い馬鹿であるところの梨一子であり夜光という二人のクラスメイトだったわけだ。
人間と吸血鬼という枠を超えて……という以前にその違いをハッキリ理解しているのかも定かではない頭の悪さを発揮して接近してきた彼女たちと、元々難しい事を考え続けるのも難しい土萌華はあっさりとシンクロして仲良くなってしまう。それこそ、十年来の友人のように。
それでも、幾つかの事件を通じて、土萌華はやはりどうしても人間と吸血鬼の大きく隔てられた壁が存在するコトを痛感しながらも、この世界ではじめて出来た「友達」という存在を前にして決意する。いや、自らの存在理由を再設定するに至った、と言っていいかもしれない。すなわち、人類を守るために吸血鬼を殺す兵器である自分の力、大切な友達を守るための力としようと。その友人が、たとえ自分が兵器として殺さなくてはならないとされた吸血鬼であろうとも。
馬鹿な子は、頭が悪くてなかなか道も定まらないのかもしれませんけれど、決して儚くも弱くもないのでしょう。ハラハラと心配そうに見守る聖をよそに、土萌華は概ね一人でこの世界における自分の寄って立つモノを手に入れました。こういう子は、自分の考えや指針に自信を持ちきれず定まらないからこそ、一度芯を通して意思を固めてしまうと、本当に強くなる。一度固まっていたものを崩して、柔らかくしたところからやり直しているから尚更に、その強さは靭やかで頼もしい。
むしろ、頭が良くて頑固で自信家である聖の方が、その強さにはガラスのような脆さも内包していると言っていいのではなかろうか。幼いころに焼き付けられた復讐心が、その強さをより硬いものにしてしまっている。
その意味では、土萌華の軟さは聖のよいクッションになっていたと思うし、在りようの定まった土萌華の強靭さは聖の必要以上の硬さをカバー出来て、当人たちが思っている以上に良い相棒同士だとは思うんだけれど、それでも主導権を握るのは頭脳担当の聖の方なので、聖が暴走してしまうと土萌華はそれを止められずに引きずられてしまう。
迦喰夜との不用意すぎる衝突は、その最たるものなのでしょう。聖って、自分が思ってるほどクールじゃないからなあ。むしろ激情家ですらあるし、決して冷静な思考をコントロールできているわけではないのが今回、顕著になってしまったし。それはそれで、若者らしくていいのだけれど。
いやこの場合は、むしろ行き着くところまで突っ走ってしまうのも悪くないのかもしれない。どこまで走っても、今の土萌華ならどこまでも付いてこれるだろうし、離れないだろう。聖がどう頑張っても走れなくなるまで走りきって、無理矢理にも進めなくなってそうしてようやく、傍らを振り返る段になっても、今の土萌華ならそこに居ることが出来るだろうから。
しかし、感触からして迦喰夜はあんまり「黒」って感じはしないのだがなあ。どこかに、錯誤があるような気がしてならない。

1巻感想

サングリア ‐In the Dracuria earth‐ Rの一族4   

サングリア ‐In the Dracuria earth‐ Rの一族 (角川スニーカー文庫)

【サングリア ‐In the Dracuria earth‐ Rの一族】 高野小鹿/だぶ竜 角川スニーカー文庫

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かつて、人間は吸血鬼との争いに敗れた。そして西暦2228年、地球は全人類が吸血鬼の世界へと変貌を遂げた。母を始祖に殺された半吸血鬼の少年、宝泉聖は青木ヶ原樹海を訪れ、遺言を頼りに母からのプレゼントを探していた。しかし、そこで出会ったのは、コールドスリープされた―絶滅したはずの人間の少女だった。彼女は吸血鬼を駆逐する人間が遺した切り札「吸血鬼殺し」で!?たった1人の少女が目覚め、世界の血は熱く騒ぎだす!
吸血鬼が地球上の支配種族となっても、往々にして人間種族も家畜や隷属種として残っているものだけれど、完全に人間が絶滅して吸血鬼だけの世界となってる話、というのは流石に珍しい。
人間が一人も残っていない世界。吸血鬼が普通に社会を形成し、平和な日常を送っている世界。会社員も経営者も公務員もスポーツ選手も学生も、誰も彼もが吸血鬼。吸血鬼で居ることが当たり前で、普通で、何の特別でもない世界。
こうなると、虐げられている人間を助けて、吸血鬼の支配から脱却しよう! なんて定番のお題目も機能しない。
来るべき吸血鬼との決戦に備えて、絶対戦力としてコールドスリープされたヒロイン・芦田土萌華は、目覚めたはいいものの、守るべき人間はもう自分以外一人も残っておらず、殺すべき吸血鬼は平和に社会を織り成しているという事態に直面してしまったわけだ。人類の為に戦うにしても、自分以外人間居ないし、頑張って吸血鬼殺しても、今となってはただの虐殺者である。目的も何も失ってしまった彼女は呆然とする他なかったのである。
これで、吸血鬼世界―Dracuria earthが人間にとって生き地獄のような世界なら、彼女ももっと自暴自棄になったり、唯一の人類として孤高の戦いを、なんて事を考えられたかもしれないのだけれど、別に普通の世界なんですよね。吸血鬼の特性として社会全体が夜型に移行していたり、食料品の味覚が変わっていたりと違うところはあるものの、基本的には土萌華が生きていた時代と何も変わらない、人間が吸血鬼に置き換わっただけの世界だったわけである。
これで、土萌華も何の力もない普通の人間だったら、事態はあんまりややこしいことにならずに、平和な日常の中に溶け込んでいけたのかもしれないのですが、何しろ彼女ときたら対吸血鬼用にチューンナップされたクルースニクという決戦兵器。人間とは名ばかりの、上位の吸血鬼に匹敵するような存在であったことが、混迷に拍車をかけることになる。普通の人間なんていなかったんだ!w
それに、この土萌華という少女、自他共認める頭の悪さ! 難しいことを考えられない脳筋! といっても腕力任せの短絡的な脳筋タイプじゃないんですけどね。ちょっと頭を使わなければならない場面になると、思考回路がショートして動けなくなってしまう、というタイプか。性格的には温厚で落ち着きがなくて自分に自信がモテないタイプか。メインヒロインが、ここまで直球で頭悪いタイプというのもまた珍しいんだけれど、この口八丁に即座に騙されてしまうタイプは、なんだか愛でたくなる可愛さなんですよね。馬鹿な子ほど可愛い、というのとは少し違うか。
そんな馬鹿な子をだまくらかして、手懐けて利用しようとしているのが、主人公の宝泉聖。客観的に見て、どうやったって悪党である。悪党なんだけれど、性格明らかに悪いんだけれど、何だかんだと世話好きっぽくて、妙に隙があって人の良さそうな部分があるのは、絶妙な愛嬌だよなあ。Sっ気とMっ気を兼ね備えている稀有な主人公である。
目的のために、吸血鬼の中でも特に無力な自分に変わる強力な手駒として、土萌華を利用しようとする宝泉聖。その彼が、あまりにも純粋で馬鹿な土萌華にほだされて、だんだんと本気でデレていく過程を描く、逆天然攻略系ボーイ・ミーツ・ガールもの、と見たね、この作品w
【メシマズ】でデビューした作者だけあって、メインのキャラの立て方は上手かったし、何より世界観が思いの外面白い。聖が目的としている復讐も、どうやら複雑な背景があるみたいで、彼が思っているのと実際の真実がどこまで合致しているのか怪しい感じですし、何より土萌華にも、本人も知らない秘密がまだまだ眠っている様子。導入編としては、十分以上掴みがハマった感じ。これは、面白くなりますよ。

高野小鹿作品感想

彼女たちのメシがマズい100の理由 6 3   

彼女たちのメシがマズい100の理由 6 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 6】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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年に1度、告白が許される日―バレンタイン。彼女たちは当たり前のように葉介の家にいた。「ここから先は乙女の企業秘密です!」それを最後に閉められたカーテンから聞こえる恐ろしい声。「味覚音痴」なリリィに「激辛」のカロン。「虫」メシマズの華凪だってチョコをくれるに違いない!そう、メシマズが集まる日―バレンタインでもあるのだ。平穏を懇願する葉介の運命は!?愛内葉介の悩み、それは今日も変わらず毎日の食事!
ああ、めげてないように見えて、何だかんだと紅緒も凹んではいたんだ。そりゃそうだよね。正直に言ってくれ、と頼んだのが自分としても、頑張って作った料理をマズいと言われて平気じゃいられないよね。
しかし、だからと言って優しい嘘で繕われては、葉介と自分との関係にこれからずっと嘘がまとわりついてしまう。
バレンタインという特別なイベントだからこそ、正直に言われても嘘をつかれても紅緒は自分がどれほど傷ついてしまうか自覚し、慄いてしまったのでしょう。逆に考えると、それだけ彼女はバレンタインというイベントを葉介との関係を見直す上で大変重要なものと捉えていて、同時に葉介との関係が自分にとって生涯に関わる事になる、と思い定めていたことになる。
最初から青信号で両思いの二人で、結局二人の間に割って入るものもなく、無駄な抵抗の華凪ですら内心は紅緒の事を認めていて(だからこそ無駄な抵抗をしていたとも言えるのだけれど)、女性キャラは多く登場したけれどその殆どは二人の関係を後押し、応援する側に回っているという、非情に恵まれた環境に居た紅緒と葉介。
さっさとくっつけよ、と言いたくもなるけれど、ぬるま湯だからこそしっかり浸からないと温まらない、とも考えられるわけで。この二人の場合、くっつくとなるともう恋人という関係を通り越して、結婚してからの生活も考慮に入れてかからにゃあならなかったんですよね。もう紅緒は最初からそのつもりっぽかったし、周りの視点も恋人関係になるのはすでに大前提というか眼中に無く、ちゃんと夫婦としてやっていけるか、という観点にすでに入っちゃってたし。姉貴とか、紅緒の母親とかは特に。華凪のあれだって、もう妹としての嫉妬じゃなくて小姑のそれになってましたしねえ。純粋に好きとか恋とかという観点で応援してくれたのはリリィくらいのもんなんじゃないだろうか。
しかしだからこそ、紅緒としては自分のマズイ料理をなんとかしなければ、という使命感に駆られていたのだし、葉介も自覚を持って覚悟を決めるだけの、醸成の時間が必要だったわけだ。
この6巻は、その環境と関係と字画を整えるための時間だったのだろう。それが、概ねメシマズに彩られていた、というのは多難の人生を暗示しているのかもしれない。もっとも、ことメシマズに関しては葉介はもう最初から覚悟完了していた気もするけどね。最初から、一生紅緒のまずい飯を喜んで食う覚悟を。
その覚悟を感じていたからこそ、紅緒はそりゃあいかんだろう、と美味しいご飯を作れるように頑張ってたんだろうけどさ、ずっと。何しろ、父親という前例がすでに居たわけだしねえ。
個人的には、葉介の覚悟に甘えずに、美味しいご飯を、一般的に見ても美味しいと思えるご飯をちゃんと葉介に食べさせてあげたい、と頑張ってた紅緒は、ほんと良いお嫁さんだと思うよ。ほんと、作る飯がマズイ、という以外は瑕疵がまったく見えないパーフェクト嫁だもんなあ、この子。そんな完璧な娘をして、作る飯がマズイというだけで、羨ましい、と言い切れないあたりに、人間の生涯における食事というものの比重を感じ取れる作品でしたw

途中、メシマズ関係ないじゃん、という展開がまま見られて、テーマとしてかなり揺らいだところのあった作品でしたが、それでも良い幼馴染モノだった、と言い述べたい。紅緒、可愛かったです。最後もちゃんと新たなメシマズ要素で〆てくれましたしね。
あと、虫だけは絶対に絶対に無理だから! 特にGとか、アウト!!

シリーズ感想

彼女たちのメシがマズい100の理由 43   

彼女たちのメシがマズい100の理由4 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 4】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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「虫」メシマズな妹の華凪が、お嬢様学校を転校し一緒に暮らすことになった愛内家。今回は新手も登場せず、「進化する」メシマズヒロインの紅緒だけと思いきや、親友の冥が「激辛」メシマズな双子の妹カロンについて、「ダメ人間を更正したい!」と意味深な相談をしてきた。お兄ちゃん大好きな妹に対し、冷たい態度をとる冥。「あーん」する愛内兄妹を横目に、「お兄ちゃんに嫌われた」と凹む妹はメシマズ手料理で愛を獲得できるのか!?
日本でもうなぎは、蒲焼きにされる以前はぶつ切りで焼かれていたらしいけれど、それでもこのうなぎゼリーのインパクトとは段違いだろう。素材の味を生かし、だの塩味のゼリーだのちょっと勘弁してほしいけれど、とにかく見た目が凄い。これ、ほんの少しアレンジさえすれば見た目はどうにかなりそうなのに、画像検索して出てくるのがなんでこんなのばっかりなんだw
意外と口にあう人は合うみたいなのでこればっかりは好みなのでしょうけれど。虫飯に比べれば、どうということはない。
さて、虫メシマスターである妹ちゃんが地元に戻ってくる事になったのだけれど、相変わらずの虫メシマスターっぷりに阿鼻叫喚は続く。ってか、平然と虫弁当を学校に持ち込まないでください。軽くテロですから。夜食テロとかそういうのとは全く逆のベクトルのテロですから!!
ちゃんとカロンが虫メシに対して普通の反応をしてくれて、ちょっと安心した。まあ、カロンはメシマズの中でも一番マシな部類なので、あの程度の辛メシくらいでは常識の範疇に収まってしまうのだけれど。
今回は、そんなカロンと冥の兄妹になったばかりの二人のすれ違いがメインのお話。ぶっちゃけ、メシマズはあんまり関係なかったりする。この件に関しては冥が全面的に悪いよなあ、という以外にない。何かを変えてほしかったらまずそれを伝えなければ伝わらないのに、何の要望も口に出さないまま、相手が自分の思うように態度を変えるまで距離を置こうなどというのは、自己完結していて全然コミュニケーションじゃないのですから。カロンの方からすると突然兄が自分を避けだして理由も何もわからない、というひどい状況なわけで、事情を聞いていた葉介が途中からカロンに味方し出すのは、これ当然ですわ。理由は言わない、でも察して改善しろ。というのは往々にして横暴に類されます。
……いや、ほんとメシマズ関係ないんですけどね、今回。
紅緒も殆ど目立たないままでしたし。最後、ビシっと馬鹿な真似をして妹を泣かせた兄を叱りつけるのが、温厚な紅緒だというのが、一番の締まるところではあったんですけれど。この娘、本当に大和撫子すぎて今どきめずらしいくらいなんだよなあ。その分、嫁度の完璧さも半端無いのですが。あまりに二人の熟年夫婦っぷりが揺るぎ無さすぎて、波乱の一つもないものだから、そろそろ現状維持を何とかしてほしいと思う頃。別に恋のライバルを投入しろ、とはイイませんので、二人の仲をもうちょっとラブ寄せして、イチャイチャさせてほしいのう。
次はイギリス渡英編みたいなので、環境を変えることで面白いことにならないだろうか。それ以前に、イギリス料理乱舞編になりそうだけれど。

シリーズ感想

S WHITE スニーカー文庫25周年記念アンソロジー 3   

S WHITE  スニーカー文庫25周年記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)

【S WHITE スニーカー文庫25周年記念アンソロジー】 竜ノ湖太郎 高野小鹿 日日日 田口仙年堂 春日部タケル 谷川流 角川スニーカー文庫

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【問題児たちが異世界から来るそうですよ? 白夜の送別会】 竜ノ湖太郎

白夜叉さま、本編ではいつの間にか居なくなっちゃってたんだけれど、ちゃんと送別会やってたんだ。良かった、ハブられてたわけじゃなかったのね。あの賑やかな性格で一人寂しく旅立ってたら可愛そうだったもんね! 本編では白夜叉さまの正体も、さらっと明らかにされて、さり気ない割にとんでもない正体に唖然とさせられたものの、実はここでやや詳しめに語られてるけれど、ほんととんでもないな白夜叉さま。それ以上に、本当に親しみやすく頼もしい味方だっただけに、去られるのは寂しい限りだけれど、こうやって上層に帰る彼女にあとは任せろ、と言うことが出来た話として、コメディとはまた別に良い話でした。まあ、直後にあんな展開になってしまうのですが。


【彼女たちのメシがマズい100の理由 秋季限定パン食い競争事件】 高野小鹿

最新刊でちらりと触れられていた、体育祭でのお話。パン食い競争でメシマズ、ってどんな地獄だよw パン食い競争というものはもう少し楽しいはずのものなのに、吊るされてるパン全部ハズレってただの公開処刑じゃないかw


【大奥のサクラ 地獄の片想い】 日日日

元の作品は未読。なんだけれど、なんにも知らなくてもこの短編は読み応えのあるハードなお話でした。ってか、ぬるさが全然ないんだけれど、大奥のサクラってこんなグロい話だったのか。地獄のような環境の中で培われた愛情の末路。潰えてもなお、先へと望みを残した悲しい恋歌。これ読むと、雹虎の子供が主人公な流れなんだが、どうなんだろう。


【七星降霊学園のアクマ 悪夢で逢いましょう】 田口仙年堂

元の作品未読。なので、あんまり内容が頭に入ってこず。


【俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している ある可能性の話〜二次元ドリーム編〜】 春日部タケル

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【Round―Trip】 谷川流

谷川流書き下ろし新作。生きてたのか、この人! いやあ、でもやっぱり面白いなあ。胡乱というか面倒くさいというか、恋人同士と誤解されている優等生の男女が雑談という名のロジカルにして明瞭な対話を巡らした結果、恋愛へと論理的帰結するという……誰から見てもお似合いの二人は、話し合った結果実際にお似合いだったという事実が発覚するという……難解に思えた数式が、スルスルと解まで紐解かれていくような快感を覚える掌編でした。上手いなあ、の一言。

彼女たちのメシがマズい100の理由 33   

彼女たちのメシがマズい100の理由3 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 3】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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兄のことが好きすぎて、「ガチでヤバい」からと山奥の超お嬢様学校に通う妹の華凪。そんな妹に会いに、2泊3日で長野県に向かうことになった葉介たち。今回は幼なじみの紅緒が作る恐怖のお弁当もなく、美味しい駅弁を食べたりして、奇蹟的にメシマズがない幸せな時間だったはずが、生物実験室で再会した華凪はこんがり揚がったセミの唐揚げを作っていて!?節足動物もレシピ次第で美味しく食べられる!新感覚メシマズラブコメ。
虫は、虫は絶対イヤーーーーー^!! こればっかりはどんなに美味しくてもダメです、絶対無理。初級編だとかいうイナゴだって、何が初級だこらーーっ! ましてや幼虫とか、あかんてホンマあかんて。この妹ちゃん、幾らなんでもレベルが高すぎです。健康志向のドラックジャンキーのオメガがまだ可愛く見えてくる。ってか、いったい何があって虫食にハマっちゃったんだ、この娘。もうお兄ちゃん好き好き超愛してる、というのがどうでもよくなるくらい、虫のインパクトが凄すぎました。メシマズが新感覚的すぎますよ、これ。
とはいえ、料理描写についてはこれがなかなか丹念かつ迫真的で、実際に料理を前にしたような感覚を覚えさせられるという意味では、あの超メシウマ小説【ベン・トー】に或いは伍してもおかしくない描写力だと思うんですよ、これ。惜しむらくは、その描写力が全力でメシマズの方向に向かっているということでしょうか。この本気で不味そう感は大したもので、ある意味これを読んだ後だと普通に食べるご飯に感動して素晴らしく美味しく食べられそうな気がします。全然嬉しくないけどね!!
いやあ、文化祭にかこつけた公開料理対決イベントの阿鼻叫喚地獄は吹きましたわ。本気で地獄絵図じゃないか(笑
食材映すだけでもアウトなのに、調理シーンとか絶対放送コード引っかかるだろうな、これ。なんか怖いもの見たさでアニメ化してくれないかと思ってしまった。
さて、メシマズラブコメのラブコメの部分ですけれど、ガチでお兄ちゃんが好きすぎた為に家族と離れた学校で寮生活をすることになった妹、という事なので相当にヤバい娘なのかと思っていましたが、華凪ちゃんそこまで病んだ娘ではありませんでした。てか、これは世間一般(?)のヤンデレ系妹のレベルが高すぎるんでしょうけれど。むしろ、オメガの華凪ラブっぷりの方が若干リミッター振りきれていたような。オメガのぶちきれた態度から、なんか深刻な事態に陥っているのかと危惧したのですが、オメガの葉介への敵愾心は概ね勘違いが元になっていたようで(誤解するのも仕方ない状況だったのですが)、変に拗れずに済んでよかったです。妹ちゃん現るの展開のわりに結構オメガのヒロイン押しが強かったのは驚きでしたけれど……この作品に関しては葉介と紅緒の仲はガチガチの鉄板だからなあ。はっきり言って、この二人に割って入るのどうやったって無理ですよ。相思相愛は半ば自覚的であるようですし、お互い添い遂げる気満々ですからねえ。妹の華凪が紅緒に敵意むき出しというのも、こりゃあ仕方ない。
今回については、葉介の妹への愛情と紅緒に対する向き合い方、その区別がよく出ていて、彼の考え方というか重きの置き方というのはなかなか面白かったです。甘やかす、という意味では妹の方を大事にしていて、紅緒に対しては遠慮しないところがある。ただ、それがお互いへの絶大な信頼と尊重にもとづいているのが、何ともニヤニヤさせられるところなんですよね。
エピローグでの、あの敷居を挟んだお風呂での二人のやり取り。果たして、二人はちゃんとその言葉に込められた夏目漱石的な意味を知っていて、口にしていたんでしょうか。私は、二人とも知っていてお互いに語りかけていたように思うのですが、如何でしょう。だとするならば、素敵だなあと思うところ。

1巻 2巻感想

彼女たちのメシがマズい100の理由 23   

彼女たちのメシがマズい100の理由 2 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 2】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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愛内家に帰ってきたゴスロリのちっちゃい姉の龍子。“メシマズ”の紅緒には、かわいい弟である葉介の世話は無理だ!と納得できる料理を食べさせるように、要求してくる。レシピ通りに作ることができない紅緒は悩んだ末、リリィと一緒になぜかメイド喫茶で働くことになる。だがそこで出会った巨乳メイドが恐るべき“メシマズ”属性を持っており!?すべての属性を吸収する最強のメシマズヒロインの勝負料理は何を作る!?―。
二巻読んで思ったんだけれど、この作品って思ってたよりもずっと基礎部分がしっかりしてるんじゃないか?
読んでても、意外なほど地に足がついているというか、堅実に土台から汲み上げているという印象が湧いてくるんですよ。結構プロットからよく練っていて、妥協せずにきっちり仕上げてるんじゃないかな。
このあたり緩い作品だと、よほどノリと勢いがバランスよく絶妙に際立っているものでないと、えらい足元フワフワして頼りない、歯応えがない感じがするの、多いんですよね。ちゃんと突き詰めてないだろう、テンプレに沿って教科書通りみたいにしかやってないだろう、みたいな。
そういうのに比べると、本作は下地の部分がえらく頑丈な感覚がするんですよね。こういうの書ける人は得てして伸びるんだよなあ。

さて、本編である。前巻で嫁をイビる小姑襲来! と相成ったわけだが、比喩ではなく完全に小姑じゃないかw
龍子本人は紅緒のことを本当は嫌いじゃないんだ、と言ってはいるが、どう見ても弟に近づくんじゃねえオーラを出しまくってて、明らかに嫌ってる。しかも、幼い頃からの筋金入りである。何が気に入らないんだろう、ってもう弟の嫁だから、という意外になさそうだから溜まったもんじゃない。料理ができないというのは、まず言いがかりだろう。いや、料理のできなさについては言いがかりでもなんでもないんだが。
まあその姉ちゃんの嫉妬やら憤懣を除けば、紅緒の料理が心配、というのは相応の理由である。何しろ、葉介ときたら生涯このマズ飯を食い続ける覚悟が完了しているっぽいのだ。覚悟どころか、疑いもしていないという感もある。もはや、それを食べ続けるのが当たり前、という感覚は洗脳されてるんじゃないか、と姉ちゃんが疑ってしまうのも無理は無い。いや、そんな風に疑ってたわけじゃないけれどさ。でも、これを食べ続けるって相当に体に悪そうなんだよね。
だからといって、体にイイものばかりを詰め込むのだってマズイ云々を抜きにして、決して体に良いとは言えないのだけれど。医食同源という言葉を知らんのか、あの新キャラは。……オメガって、すげえ名前だな、改めて振り返っても。兄弟姉妹にアルファとかシグマとかイプシロンとか居るんだろうか。実家が製薬会社的にはイプシロンはありそうだけれど。ほら、なんか名前が薬っぽいし!
そう言えば、あのオメガって娘とマスター、ぜったい出来てるよねー、うんうん。って、なんか話が井戸端会議みたいなノリなって変な方向に行ってしまったが、ともかく姉ちゃんが弟があんな料理ばっかり食べ続けるのは心配だ、と思うのはまあ当然といえば当然なのである。
意外なことにこの姉ちゃん、事前に予想していたこいつも馬鹿舌、というわけではなかったのに驚いた。伊達に飯系のフリーライターをやっているわけじゃないんか。てっきり、紅緒たちと同類か、と思ってたよ。それどころか、相当に料理の腕は立つご様子。そりゃあまあ、紅緒の料理に対して色々と許せない部分はあるか。
それでも、龍子ご本人が主張しているように、料理を除けばほとんどパーフェクトソルジャーな紅緒さんである。弟が、ちゃんと覚悟を決め、それどころか自分こそが紅緒の料理を食べ続けるんだ、とまで言い張るほどの想いを持って紅緒と付き合っているのなら、いやまだ付き合っていないけど、嫁にする気があるのなら、紅緒が義妹として可愛くないわけがないんですよね。何しろ、今までだいぶ邪険にしてきたにも関わらず、この弟の嫁と来たら無防備に懐いてくるし、それでいて義姉として立ててくれもする。可愛いんですよ、ほんと。
まあ、この姉として、この義妹の料理下手は修正不可能と諦めてしまった、とも言えるのかもしれませんが。

……うん、確かになんでレシピ通りに作らないんだよ、とは思っていた。姉ちゃんが、結局コイツは料理に対して真摯に向き合っていない、弟に上手い料理を食べさせてやりたいと真剣に考えてないんじゃ、と疑ってしまう最大の要素であったんですよね。
まさか、紅緒がレシピ通りに作ることによって、そんなオチが待っているとはw
こりゃ、あかんわwww

さて、最大の関門だった小姑の反対も覆し、もはや遮るもののなくなった葉介と紅緒の新婚生活。付き合っているとかいう以前に、もう同棲、どころか新婚状態の二人。割って入る余地なんて、どこにもなし。ラブコメとしてはほぼ完成の域に達して、もはや熟成の段階に至っている状態。他のヒロインはもうあくまで友人、と割り切り切ってしまっているのは、潔いくらい。
そういった意味においては、ほとんどもう進展の余地すらないのだけれど、本作はラブコメ要素よりもあくまで「あらゆるリアル・メシマズ」を網羅する、という目的によって進撃するメシマズ小説。
どうやら、ついに最終兵器である妹が次回、出現する予定の模様。いったい何があったのか、どうやら葉介が何かをやらかした結果、色々と破滅的な状況に陥っているらしい。退学の危機って、メシマズ要素でどうやったら学校から追い出されそうな状況になるんだ!? いや、全く何があったのか想像だに出来ないんだが、どうせまたとんでもない話なんだろうなあ、うん。

1巻感想

彼女たちのメシがマズい100の理由3   

彼女たちのメシがマズい100の理由 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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愛内葉介の目下の悩み、それは毎日の食事!料理研究家の母親がイギリスに旅立ち、俺は隣に住む幼なじみの香神紅緒に生活全般を世話になっている。成績優秀・品行方正おまけに献身的な彼女の問題は―作るメシがマズいこと。だがどうしても俺に「おいしい!」と言わせたいらしく…この幼なじみの料理が美味くなる日は来るのだろうか、ってホットサンドに苦みが欲しいからバファリン入れるなっ!新感覚のリアル“メシマズ”ラブコメ。
ヒロインの作る飯が破滅的に不味い!! という要素はこれまであくまでラブコメを彩る様々な展開の中の定番ネタの一つ、というのが一般的な扱いでしたが、その要素を敢えて主題にして突き詰めてきたのが、本作【彼女たちのメシがマズい100の理由】である。
うん、この着目点は素直に素晴らしいと思いましたね。ありがち、定番、という観点に惑わされてありそうで無かったテーマである。いや、これ本当に普通に不味そうなんだわ(笑
作中に、調味料の塩と砂糖を間違えるより、ご飯を炊く時水が多すぎて半分おかゆみたいになったり、ルーの分量が少なすぎてカレーがシャバシャバになったりする方がイラッと来る、みたいな表現があるんだけれど、まさにそんな感じの、食べられないわけじゃないんだけれどむしろ食べれてしまえる範囲に留まってしまっているのが恨めしい不味さ、というのが実にいやらしく滲み出ているのである。
これ、私にとっては【ベン・トー】と同じく読後に飯が美味くなる本でした。あちらとは全くベクトルが反対でしたけどねw 【ベン・トー】は読むだけで空きっ腹が刺激されまくる実に美味そうな文章表現が食欲を増進させてくれたものですが、こちらのメシマズはというと、この生々しいまでの不味そうな料理の数々を目の当たりにした後で、現実で実際の飯を前にすると輝いて見えましたね(笑
別に特別美味しいというわけでもない普通の料理が、この本を読んだ後だともう絶品に見えてきます。
はい、美味しかったです、ごく普通の特に特徴のないナポリタンw

にしても興味深いのは不味い飯を作るヒロインたちよりも、むしろその不味い料理を食べ続ける主人公の方である。いや、面白いというと、ちゃんとヒロインたちが自分の作る料理が世間的に見て不味いものだと認識しているのも面白い話なんですよね。というか、葉介がちゃんとお前たちの作る飯は不味い! と嘘をつかずに伝えているんですが。やたらと嘘を貫き通して被害を拡大する主人公や、自分の料理の凶悪さに全く無自覚で反省も精進も全くないヒロイン、というのとは真逆の体制を敷いているところに、ちゃんと主人公もヒロインも「飯が不味い」という点に真っ向から取り組んでいる姿勢が見えるわけです。
もっとも、ちゃんと自分を省み、世間とのギャップを鑑みて、キチンと努力を重ねているにも関わらず、むしろ逆方向の不味い方へと果てしなく進化を続けていく紅緒は、もうある意味取り返しがつかない気がしますけど。
この点、元々料理スキルがなかったり味覚が偏っているだけのリリィやカロンは努力次第でなんとかなると思うんですよ。特にリリィはあれは普通に練習してこの国の味付けに馴染んでいけば、容易にまともになれる段階かと思われます。だがしかし、紅緒、オマエはダメだ。というか無理だw
この子の味覚に対する発言は、ちょっと威力強すぎて恐怖を感じるレベル。なんで葉介は幼馴染のくせに彼女の味覚異常に気が付かなかったか。いや、意外と気づかないか。これだけ何食べても美味しい美味しいとしか反応しなくても、日常生活でおかしいとは思わないもんなあ。にしても、それマジで言ってるの? という愕然とするような発言が散逸していて、思わず笑ってしまった。リリィとカロンの料理に対してもあの反応である、ちょっと他の二人とはレベルが違うどころか次元が違いすぎるw

と、そう言えば主人公が面白いという話ではじまったんだった。
これほど不味い料理を毎日食卓に出され続けながらである。この男ときたら、一度として、一瞬として、自分で自炊する、という考えが全くよぎらないんですよね。まるで発想すらないくらいに。
幼なじみたちが作ってくれる毎日のメシが不味い。いったいどうしたらいいんだ!? って、んなもん自分で作れよ、と思ったのは私だけだろうかw
普通は、ちょっと自分で作ってみようとか考えますよね。それに、葉介、別に紅緒たちがメシを作ってくれること自体には感謝してますけれど、どうしてもそれを食べ続けなければならない、という義務感や責任感に駆られてるというほど自分を追い込んでるわけじゃないんですよ。作ってくれたものはキチンと食べるけれど、美味しい料理を作ってくれる、という誘惑にホイホイと乗って行ったように、腰軽く浮気してますしね。
それなのにまるで、この男には料理とは食べるものであって作るものではない! という信念でもあるかのように、自分が厨房に立とうという発想は一瞬たりとも脳裏をよぎらないのです。ちょっと一昔前の亭主関白が微量に入ってるんじゃないだろうか、こいつ。一人暮らしを始めた当初の無計画性といい、生活面においては相当にダメ人間要素が多いような気がします(苦笑
ただ、恋愛面については他にリリィとカロンというメシマズヒロインは居るものの、雰囲気としては完全に紅緒一択。傍から見てると、どう穿っても「ごちそうさま」としか言えない半同棲生活。はい、完全にご夫婦です、おめでとうございましたw

と、メシがドンドンまずくなっていく事を除いては、紅緒の家事スキルの高さに性格の良さや明るさも相俟って、理想的な新婚生活だったのですが、そういう流れに茶々を入れるのは往々にして「姑」の類なのである。
まああれだ、なんかラストに偉そうに誰かさんが登場して上から目線で宣ってましたけれど……どう見ても「オマエもか」な展開ですよね。英国でリリィの料理を絶賛していた時点で、色々とボロが出ていますからw
次の巻、即座のこの人がorzとなっているのが目に浮かんできそうです、うはうは(笑
 
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