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鷹山誠一

百錬の覇王と聖約の戦乙女 6   

百錬の覇王と聖約の戦乙女 (6) (HJ文庫)

【百錬の覇王と聖約の戦乙女 6】 鷹山誠一/ゆきさん HJ文庫

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勇斗の前に突然現れた、神帝シグルドリーファ。
ユグドラシル全土に君臨する彼女が幼馴染みの美月と瓜二つであることに驚きながらも、勇斗はお忍び中の彼女を宮殿でもてなすことに。
彼女から現代に帰る手がかりを聞き期待を膨らませる勇斗。だがそのとき、虎心王ステインソール率いる《雷》の軍勢が襲来!
勇斗は新たな奇策をもって迎撃に挑むが!?
これはまた、勇斗の目標としていた大前提そのものをひっくり返す大どんでん返しに打ってきた。現代への帰還をずっと望んできた勇斗にとっては、ある意味これ現代に帰れない、と決定されてしまうよりも厳しい選択を突きつけられる事になる。出来ないから仕方ないという消去法でも、どちらも選べないという消極的な選択でもなく、これは彼自身が現代人として生きるか、それとも宗主として生きるかの人生の選択を問われる事になるのだから。
尤も、まだ両方の世界を行き来する事が出来る可能性は残っているのかもしれないけれど、さすがにそれは甘すぎるもんなあ。
一代で狼の氏族を大きくし、周辺諸氏族も取り込み一大勢力へと育て上げた巨大なカリスマが、如何な自分が居なくなった後のことを考えて準備していたとはいえ、実際に居なくなってしまえば果たして大勢力をまとめる人材も居ない中で瓦解せずに済むものか。
彼を取り除けば勝利は容易とする豹の彼女の視点は、ただ正面から勇斗を打ち破ることに拘っていた男たちよりも真を突いていると言える。尤も、ステインソールも小物兄貴も、氏族の勝敗や繁栄なんかよりも単に男の沽券をかけて挑んでいただけだから、勇斗と戦う事が目的なので、戦わずして勝つなんて視点は端からなかったのだろうけれど。

ステインソールとの対決は、前回は水攻めという奇策で倒したものの、あれは何度も使える手じゃないですからね。一体あの一人戦国無双にどう立ち向かうのかと思っていたのですが、見事な成功法で。一騎当千の兵に千騎分の働きをさせるのではなく、どう強かろうと戦場というフィールドにおけるただの一個人へと落としこむ。陣形と戦術と作戦によって、見事にステインソールの無双を限定してみせた勇斗の帥の器がよく見えた一戦だった。ただステインソールは個の武勇だけではなく、あれで将としても非常に優れてるんですよね。だから、個の力を封じても「雷」の氏族の軍力が著しく衰えるわけではないのは辛い所。
とはいえ、想定外の事態においても、機を見失わず自ら前線に繰り出す勇気と応用力も示してみせてくれたわけですし。ロプト兄貴の、あの横槍のタイミングは抜群だっただけに、尚更それで戦線を瓦解させなかった勇斗の将器が目立つわけです。
現状、勇斗を戦場で倒すのは決戦と言っても良かったこの合戦で勇斗を圧倒的なかった時点で非常に難しいだろう。だからこそ、シギュンの一手は一撃ですべてをひっくり返したわけだ。
これからは、残されたスマホを使って、という事になるんだろうけれど、果たして誰が勇斗の言葉を伝え、皆をまとめるのか。もめるぞー。
いっそ、リーファをひっ攫って担ぎあげたら、少なくともお神輿としてはこれ以上のものはないのだけれど、まあ無理か。
そのリーファだけれど、もっと深刻な事情、それこそ世界を支える儀式かなんかで身を犠牲にしなければならない、とかを抱えているのかと思ったら、もっと俗事だった。これは、外から介入できるだけの力を蓄えれば何とでもなる一件だわなあ。

シリーズ感想

百錬の覇王と聖約の戦乙女 5 3   

百錬の覇王と聖約の戦乙女5 (HJ文庫)

【百錬の覇王と聖約の戦乙女 5】 鷹山誠一/ゆきさん HJ文庫

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《豹》の侵攻から一ヶ月。族都に凱旋した勇斗は、冬に備えて用意したコタツに入り、ほっと休まるひと時を過ごす。
だがそんな折にもさまざまな出来事が。アル&クリスは波乱含みの学校生活を送り、ジークルーネは山賊討伐でかつてない"強敵"と遭遇。
さらに現代では美月がユグドラシルの謎に肉薄し……!? ますます目が離せない覇道ファンタジー第5弾!!
普段あまりスポットの当たらないヒロインたちをメインに描かれる短篇集、とか言いつつも実は普段スポットのあたるヒロインの方が少なかったりするんですよね、この作品。本来メイン格に収まるであろうジークルーネは、完全に戦闘要員でしかないし、貫禄の正妻であるところの美月は、現代日本にいる関係から積極的に話には関わってこれないし、という感じですし。形としては周りに女の子を多く侍らしてはいるものの、本人が美月に操を立てているのもあるのでしょうけれど、それ以上にあんまり色っぽい話にならないのは不思議な話。周囲のヒロインたちはそれなりに入れあげているはずなんですが、そういう色恋沙汰を本筋とは関係ない脇に押しやっちゃっているんでしょうね。むしろ、印象度としては敵の有力な族長格の方が存在感があるくらいで。結局、この作品において決定的にヒロインとして存在感を示すには、政治的かつ物語的に流れの中核に食い込んでくる存在でないと難しいわけだ。その意味では、間章からちょくちょく首を突っ込みだし、ラストに勇斗と顔を合わすことになった彼女は、まさにストライク。
と、同時に単なる勇斗の帰る場所、拠り所としての意味しか持てなかった美月の方にも、今回の短編やラストの展開を加味することで大きな動きが出てきそうに。まさかの、前シリーズからの出張登場してくる人が居るとは思わなかったけれど。沙耶姉もちゃんと成長して美人の大人の女性になってたのか。
この勇斗が紛れ込んだ世界、完全に異世界だと思い込んでいたのだけれど、まさかの過去の世界の可能性が。鉄が極めて希少で戦略物資として機能している点など、中世どころか、文化文明的には古代以前のレベルだとは思っていたけれど、有史以前の神代の可能性があるという観点は持ってなかったなあ。
そうなると、単なる作品を書いていくための引用にすぎないと思っていた北欧神話との名称などの共通性も、勇斗の物語そのものが神話を形成する元となった歴史であるという可能性も出てくるわけで、色々と神話からの暗喩も想像できるようになってくるんですよね。沙耶姉の話は、毎度ながら面白い。
あと、何気に今後の展開の為に重要な話になってきそうなのが、最初のクリスとエフィの話か。奴隷出身のエフィのありようが、クリスの価値観を根底から揺さぶったことで、果たしてクリスがどういう行動に打って出るのか。かなり不穏な終わり方をしていて、引きとしては凶悪である。

シリーズ感想

百錬の覇王と聖約の戦乙女 43   

百錬の覇王と聖約の戦乙女4 (HJ文庫)

【百錬の覇王と聖約の戦乙女 4】 鷹山誠一/ゆきさん HJ文庫

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“狼”の将来のため様々な改革に取り組みながら、いよいよ美月のいる現代へ帰るための方法を模索し始める勇斗。慰安に訪れた温泉地でヨルゲンが仕掛けた「引き止め美人局作戦」に内心焦りつつも、その決意は固い。だがそんな中、遊牧氏族“豹”が妹国の“角”に侵攻。“豹”を率いるのは、一年前に“狼”を去った義兄・ロプトだった!!勇人は迷いながらも兵を挙げるが!?
あかん、兄やんおもいっきり小物臭が漂ってるやん! 思いっきり現実逃避している上に、自分が認められない現実は全部都合の良い解釈で記憶改変までしちゃってるし。まああの精神面でのブレブレさは、外部から植え付けられた呪詛のせい、と同情も出来るんだけれど、醜態晒しまくってるからなあ。これなら、狼の氏族に居た頃の見栄はってた頃の方が普通に頼もしかったぞ。
これ以上発展性がない上に客観的な視点も欠いちゃってるものだから、これはどうやったって今の油断も慢心もない勇斗には太刀打ち出来ようはずがない。少なくとも、彼は自分が得ている知識を応用はできてるもんねえ。
でも、軍事面での過去からの知識の蓄積を実践したり、適切に運用するのは、言うほど簡単じゃないんだけれどね。
この作品の面白いなあ、と思うのは作戦なんかの元になった史実のネタを惜しげも無くあげて、これを参考にした、と記しているところだったりします。こうした史実の具体例をわざわざ挙げてくれるのは、実際非常にわかりやすくてイメージしやすいと思うんですよね。同時に、そんな史実の模倣が上手く当てはまるのか、と安易さを感じてしまう部分も多少ならずともあるはずです。史実の具体例を作戦に用いる、というのは結構危なっかしい感じもやっぱり否めないんですよね。史実において、こうした作戦が実行された、こういう技術が使われた、というのはそれぞれ歴史の蓄積や経緯があって、そこに結実したものであり、成果と結果だけを良いところ取りして、それで上手くいくか、というとそういうもんでもないですし。でもまあ、本作はその辺ちゃんと丸々のコピーではなく、状況にあわせた適切な改変と応用を心がけている風にはしているので、そんなに引っかかる部分はないと思うのですが。
でも、こうしてネタとして扱われる史実の人物や、作戦なんか、誰でも知ってるような有名なのじゃなくて、なかなか渋いところから持ってくるあたり、美味しいなあと。ヤン・ジシュカなんか、もっと知名度あって然るべき世界的名将ですもんね。こういうのをきっかけにして、名前や功績が知れてくれたらと思うので、ネタとして使ってくれるのは嬉しくすらあったりします。

さて、わりと溜め無く、というかもっと前哨戦として心理戦とか神経戦めいた戦いを強いてきて、トドメに軍事侵攻、というシナリオを思い描いていたので、殆ど前置きなく、力押しで攻めてきたロプト義兄にはちと呆れもしたのですが、ともあれ一気に「豹」との大規模戦闘に突入。お互いの知識を尽くした戦いになるわけですが……ロプト義兄、確かにアレなことになってますけれど、あれほど精強な騎馬軍団を育成した、というだけで褒められていいとは思いますよ。元々、豹の氏族に騎馬軍団を育む土壌があったにせよ。幾ら鐙を使ったって、騎兵というのは簡単に育成できない特殊兵種ですからね。実際、狼ではまだ騎兵団を形成しきれてないわけですし。騎兵の集団運用ってのはホント難しくて、何しろその機動力の分、一度動き出してしまうと指揮官の指示が行き届きにくい兵科でありますから。知識を得たからといってどうこう出来るもんでもないはず。それを、あれだけ上手いこと使っているというだけで、幾ら小物くさくても十分大した将帥ではあるはずなのです。……って、なんで、こんな一生懸命小物兄貴をフォローしてるんだろう(苦笑

ちなみに、今回ヒロイン衆はほぼ賑やかしだったような気がします。ぶっちゃけ、ユルゲンの若頭とかスカーウェルが抑えるところ抑えてて鼎を担ってて目立ってた気がする。ちょっとヒロイン衆は女っ気出しすぎだわなあ。
あと、フェリシアが兄貴から連絡あったのに黙ってたってのは、かなりアウト臭い。事前に豹の王にロプトが就いているのを知っていたか、知らなかったかではとり得る手段がまるで違っていたでしょうし。もっと王権よりも軍規法規が厳しい環境だったら、お咎め無しとはいかなかったんじゃないかなあ、これ。

ともあれ、やっぱり兄貴が小物から脱却できてなかったので、敵の本命はあの蛮族王となるんでしょう。器としても規格外だし、大敵に相応しいのはやっぱり雷の頭領だよなあ。でも、協調性があるようには見えないし、兄貴も今じゃああれだから、ラストのあの展開はむしろ対消滅するんじゃないかと逆に心配になってくるんだがw

2巻 3巻感想

百錬の覇王と聖約の戦乙女 33   

百錬の覇王と聖約の戦乙女3 (HJ文庫)

【百錬の覇王と聖約の戦乙女 3】 鷹山誠一/ゆきさん HJ文庫

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最弱から最強へ。落ちこぼれが王へと駆け上がる!

今や《狼》の宗主として押すに押されぬ存在となった勇斗。だが二年前、この世界に迷い込んだ頃の勇斗は未熟な一人の"少年"に過ぎなかった。そんな勇斗を成長させたのはフェリシア、イングリットら麗しき戦乙女達、そして頼れる兄貴分の存在……。

弱肉強食の世界で勇斗はいかにして王に成り上がったのか?
今語られる覇王降臨編《エピソード・ゼロ》!
というわけで、1巻よりも時系列は遡って、勇斗がこの世界に迷い込み、狼の宗主になるまでのお話。
この時期の事については常々勇斗が忸怩たる想いを抱えながら、後悔とともに思い返していて、彼が巨大な権力を手に入れながらも、謙虚さを失わずに自分を省みることを忘れない、その起点となっているようなので、よっぽど自分の知ってる知識を振りかざして無茶苦茶やった挙句に、暴走して大失敗をやらかしてしまい、その為彼の失敗を挽回するためにフェリシアの兄、という勇斗が尊敬していた人が死んでしまった、という展開を連想していたんだけれど……。
いや待って、過去の出来事ってこんなだったの? これ、勇斗責められんでしょ。別に図に乗って横暴な振る舞いをしてたり、皆が止めるのを無視してやらかしてしまった、というわけじゃないんだし、彼が自分の出来る範囲で全力を尽くしていただけじゃないですか。それも、身の程をわきまえず、という程ではなく、自分の立場を逸脱して動いていたわけじゃないですし。傍目にはかなり謙虚に、むしろ献身を心に宿して働いてたのに。
確かに、事が起こってしまった原因は勇斗にあるんでしょうけれど、この時の彼にそこまで気を使え、というのは酷ですよ。彼自身まだ幼いと言っていいくらいの子供ですし、狼の氏族が滅亡の危機にあった瀬戸際でしたし、自分の目には勇斗はちゃんと兄貴のこと尊重して、ちゃんと立ててるように見えましたよ。
もし、誰に責任があるかというなら、これは間違いなく先代宗主でしょう。配下や後継の感情の行きどころを慮り、調整し、コントロールすべきは宗主であり大人であり親である彼の責任以外の何物でもなかったでしょうし。いやでも、先代にも同情するよな。幾らなんでもあそこまで兄貴が中身拗らせてるとは、わかんないっすよ。それまでの彼の在リようは理性的で寛容で視野も広く、後継者としては心身ともに申し分ないものだったんだから。メンタル弱かったとか、思わんよなあ。結局、勇斗も先代も妹であるフェリシアも、ロプトの器を見誤っていたのが原因、としか言い様がない。本当に言い様がない。でも、アレはだれでも見誤るよなあ。
これまでなんでかフェリシアの立場が狼の氏族の中でも変な立ち位置なのは気になっていたのです。能力的にも立場的にも幹部クラスのはずなのに、勇斗個人に侍っていて氏族の運営そのものには殆ど関わっていない様子でしたし。本来なら、武のジークリンデに対してフェリシアは文治の方から両輪として支えてそうなキャラ配置なのに。なるほど、こういう理由があったとすれば、フェリシアの立場が微妙だったのも無理ないなあ。まあ、宰相というか内政家としては後から加わったリネーアが突出しているので、フェリシアの秘書官待遇はこれはこれでベストフィットだったのかもしれませんが。
それから、スカーウィルさんがちゃんとこの頃から狼氏族最強として存在感放ってたのがわかってよかった。初期からちゃんとこの人が底支えしてくれてたというのは大きいですよ。

どうやら当面の最大の敵が見えてきたけれど……何しろこうなった原因が勇斗じゃなくてむしろあっちにあったのが見えちゃってるので、大敵としては器はどうなるのかなあ。優秀なのは認めるところだけれど、「知っている」だけで勇斗が成功した、と見ているようじゃなあ。やはり、ステインソールの方が怖いぞ。

2巻感想

百錬の覇王と聖約の戦乙女 24   

百錬の覇王と聖約の戦乙女2 (HJ文庫)

【百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキュリア) 2】 鷹山誠一/ゆきさん HJ文庫

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姫君たちから求婚の嵐!?
絶好調の異世界無双ファンタジー第2弾!

《蹄》の宗主ユングヴィを打ち破ったことで大陸中に衝撃を与えた勇斗。
リネーアから結婚の申し込みをされるが、現代に残してきた美月を想い困惑を隠せない。
そんな折、《雷》の若き宗主"虎心王"ステインソールが祝勝式典に突如現れ、勇斗と一触即発の状況に。
再び戦の気配が迫る中、弟国《爪》の双子の姫君まで妻にしてくれと押しかけてきて……!?
おおっ、だいぶ全体にスッキリしたというか、戦記モノとしての体裁が整ってきたんじゃないだろうか。初巻は異世界に迷い込んで一番大変だった時期をすっ飛ばして、いきなり配下の信頼度マックスに思想の浸透、支配地域の国力充実が済んだあとのイージーモードからのはじまりましたからね。それはそれで構わないんですけれど、それを成し遂げた勇斗が、チートチートと軽い発言ばかり繰り返して、積み重ねたであろう実績や経験が感じられない態度を取っていたので、どうも上っ面だけ今の流行りを取り入れただけの戦記モノみたいな印象だったのでした。
ところが、この2巻に入ってからは先にあったような主人公の軽々しい言動が鳴りを潜めて、複数の氏族を強力な指導力でとりまとめる王としての姿が前面に押し出されるようになって、一気に面白くなってきました。
貫目、というのでしょうか。基本的にこの作品の世界観の文化レベルは、蛮族レベルのそれで、他者よりも力を見せることがそのまま支配力に繋がるような原始的な側面が強く残っている文化でもあるので、氏族の宗主であり他氏族の父であり兄と崇められる立場となった勇斗には、平凡な元高校生という弱さを垣間見せる側面は邪魔でしかないのです。勿論、物語的には彼の一般人としての精神は重要ではあるのですけれど、彼のそういう弱い部分を受け止める役は、見事に元の世界に残っている幼馴染がゲットして強力なアンカーとして機能しているので、異世界側では獅子にして覇王たる気風を備えた偉大な宗主としての威を示し続けてくれないと、話が回らないんですよね。
また、借り物の知識でずるをして勝つのではなく、得た知識を自分の血肉として取り込み、縦横に駆使するだけの辣腕。そして、強大な敵を逆に蹂躙して圧倒するだけの凶暴な気概。勇斗が魅力的な主人公として動き出したことが、作品自体に躍動感をもたらしてきたような気がします。
また、主人公だけじゃなく、脇を固める人材が揃ってきたことが、戦記モノとしてのスケールを育てはじめたんじゃないかと。これは、ただ主を崇拝するだけの味方と、やられ役でしかなかった敵が、きっちりとキャラを立ててきたというのも大きいのでしょう。戦記モノというものは、敵味方ともに人材が充実してきてからが肝ですからねえ。……正直思うところですけれど、メインヒロイン候補であったジークリンデとフェリシアがちょっとキャラ弱かったんじゃないだろうか。ジークリンデは本来ツンキャラなので、最初からデレマックスだとイマイチ威力が少ないんですよね。脳筋で戦闘でしか役に立たないところが微妙に存在感を薄くしている気もします。フェリシアは勇斗の側近として結構頑張ってはいるのですが、角の宗主であるリネーアが実は際立った内政の見地を持った宰相候補であり、この時代としては埒外の柔軟かつ合理的な頭脳の持ち主で、勇斗のもたらす先進的な思想や技術も、観念的な旧弊さにとらわれることなくスポンジが水を吸うように理解を示してしまってるんですよね。リネーアのあまりの有能さを見てしまうと、フェリシアはどう頑張っても秘書官相当で、事実上右腕として機能しそうなのはリネーアの法なんですよねえ、これ。
また、組織の汚れ役を担いつつ、戦場でも要の働きを示す忠誠心の塊みたいな影の手・スカーウィルという存在、これは壮年の男性というのもポイントで、こういう規律をしっかりさせてくれる人をちゃんと抑えているのはいいなあ、と。そして、今回加わった爪の氏族の双子たち。諜報と暗殺を任され、同時にキャラも立てまくりで、正直リネーアと双子のアルとクリスが、ジークリンデとフェリシアを押さえて随分と存在感を示していました。尤も、こちらの世界に居ないにも関わらず、ヒロインとして圧倒的な存在感を示しているのは幼馴染の美月なんですが。

この作品、興味深いのが他の戦記モノが中世から近代あたりに相当する時代を舞台にしているのに比べると、ちと古くて青銅器から鉄器に武器が変わろうとしている過渡期の時代を舞台にしてるんですよね。王権についてもかなり古い考え方のもので、氏族単位でまとまり、支配についても家長制度が一族単位にまで拡大した、どちらかというと儀式的な側面が優先される代物なのです。
これを、勇斗は徐々にですが支配体制を氏族単位のものから脱した、組織として整った集団へと再編しているわけです。今回、爪の氏族という大氏族を取り込み、支配領域的にも人口的にも人材的にも巨大化したことで、自然と多種多様の氏族を糾合する形になっていっているわけですが、これは事実上の帝国化への進展でもあるっぽいんですよね。どうも最初期のローマ帝国の成立あたりが連想出来るんですが、それも含めて氏族体制からの脱却の傾向が強く伺えるのが、軍制でした。
雷の氏族との会戦なんか、モロにローマ帝国とガリアやゲルマンの蛮族との戦いを想起させるものでしたし。普通なら完全無双状態のあれだけ強大な個の力であり武の化身である雷の氏族の宗主ステインソール。項羽とも呂布とも評したその王を、ああいう形で降したのは痛快でありましたよ。
鉄器についても、かなり強く意識しているようで、大元になる狼の氏族の根拠地が鉄の生産地であり、主人公の勇斗が、現代の刀鍛冶の息子であり彼自身鍛鉄について深い知識と経験を有している、というあたりを見るとまず間違いないかと。それに、鉄器の価値を利用した策も、戦場で活用してますしね。
青銅器時代から鉄器時代への転換は、とてつもなく大きな文明レベルのパラダイム・シフトになりますからね。果たして、そこまで大きな見地で本作を構築していっているのか。もし、そうだとしたらどこまでスケール大きくなるのか、楽しみで仕方ありません。
二巻に入って、抜群に面白くなってきましたよっと。

鷹山誠一作品感想

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 7 4   

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 7 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 7】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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世界か、カーくんか? 明日香を悩ませる、究極の選択!!

ついにカーくんへの告白を決意した明日香。
だが、落ち着かない明日香のもとに不敵に笑う薫が現れる。
薫の携帯に写し出されたのは、椅子に縛りつけられたカーくんの姿!
薫は自分が「監視者」であり、彼を救いたければ全世界中の人々を《オーバーライン》にして絶望の種をばらまくように明日香に要求するが……。

悩める明日香が出した結論とは!?
ああ、なるほどなあ、なるほどなあ。うん、これはなかなか大胆な構成ながら、これを単なる緩いラブコメで終わらせまいとしたのなら、実に筋の通った話の組立と考えられる。
そもそも、この【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>】とはどんなお話だったのか、というのを吟味するならば、まあ大雑把に言って、その身に備わった超常能力によって人生を不自然な形に歪められてしまった子供たちが、歪みのない健やかな人生を取り戻す物語、という風に表現できる。その物語が決着を見るには、やはりこの超能力というものを総括しなければならなかった。原因を暴き出し、不自然さを洗い出し、理不尽を取り除かなければならなかったわけです。そうして初めて、この子たちは後ろめたさや負い目から解き放たれ、自然な有り様で自分の人生を生きることが出来る。過去は変えられなくても、未来の歪みは今からでも正すことが出来るのですから。
ただ、その精算を行おうとすると、それを成す主体を主人公であるカー君は絶対に担えないんですよね。その理由は、この最終巻を読んでみるとよくわかると思うのですが、この全部に決着を付ける話の主人公はどうやったって明日香先輩でなければなりませんでしたし、彼女を絶対的に支える存在は以前に明日香先輩と同類項の悩みを抱いた最大の理解者であるサヤ姉でなければならなかった。そして、薫の本当の目的からして、カー君はこの一件においては絶対に相手にしてはいけなかった。
結果として、最終巻でありすべての因縁と問題が解決され払拭される大団円の回でありながら、だからこそ主人公であるカー君が物語の中心から外れざるを得なかった。明日香先輩が主人公として七転八倒してのたうちまわって苦しみ、サヤ姉が歯を食いしばって明日香の為に駆けずり回り、薫が狂気を迸らせて蹂躙していく中で、カーくんは彼の視点でのシーンも殆どなく、脇役に回ってサポートに徹するという通常では考えられない構成になってしまったのだけれど、シリーズをきっちり幕引きするという意味においては英断だったと評したいですね。ラブコメ展開でなあなあにお茶を濁してぬるい形で締めることも出来たでしょうに、最後まで物語のテーマと向き合い、やるべきことから逃げずに徹底的に絞り出し、その上でやらなきゃいけないことを全力でやり切った、長期シリーズの完結としては、実に見事な完走っぷりだったように思います。
しかしまあ、この巻においては明日香先輩とサヤ姉がお互いに思いっきり主人公とヒロイン、或いはヒロインとヒーローという構図になってしまっていて、もうこのまま明日香×サヤ姉でもいいんじゃないかという気にさえなってしまうほどだったのには、いろいろな意味で参りました。さすがは【ヒーロー】のカー君のヒーローというべき存在だったサヤ姉です。やることなす事オトコ前すぎてカッコよすぎますよ。もう性別を超えて惚れられて然るべきw 明日香先輩も、カー君が居なかったらサヤ姉と結婚してたな、これ。イスラム圏よりも同性婚を認めてる国の方が国籍も取りやすいでしょう。
可哀想だったのが、小鳥遊さん。そりゃ、色々と悪巧みはしてましたけれど、そもそも犯罪行為は何もしていませんでしたし、別に酷いこともしていなかったにも関わらず、あの顛末ですもんねえ。因果応報にしては、報いが大きすぎますよ。一番割りを食ってしまった形で、同情してしまいました。
で、結局四人目は誰なんですか?w 順当に行くなら、希優さんだわねえ。

シリーズ感想

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>63   

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 6 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>6】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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修羅場の秋。ハーレムまだまだ拡大中!?

体育祭&文化祭シーズンを迎え、周囲から「この天然ハーレム体質! 」などと罵られつつ肝心の明日香先輩に誤解されまくる、穏やかでない日々を送るオレ。
なぜかそれを見透かしたようにオレに絡んでくるクラスメイトの薫。
そんな中、先輩やサヤ姉たちの超能力《オーバーライン》を狙う実業家・小鳥遊が送りこんだ「監視者」の情報が舞いこむが……?
これまでちょっと仲の良いクラスメイト扱いだった薫だけれど、スポットが当たった途端にここまで可愛くなるというのは、反則だろう反則! あざとい! あざとすぎる!
だがしかし、薫当人の目的を考えるとこれまでカーくんと本格的に絡まずに外枠で目立たないようにしていたのも、サヤと明日香が修学旅行で不在のタイミングを狙って関係を深め、体育祭などで一気呵成に畳み掛けてきたのも、薫の思惑通りではあるのだろう。お陰で、というワケじゃないけれど、ラプラスとして学内から忌み嫌われていた明日香よりも、今やハーレム野郎であるカーくんの方が四面楚歌というのは笑った。当人は明日香先輩一筋だと独白しているけれど、彼はあんまりそれを公言してないんですよね。幾ら内心で主張したって、誰も聞いてないよ、そんな心の声。外から見ると女の子の間でふらふらしているようにしか見えないし。それはいいんだけれど、ちょっと周りの女の子が多くなりすぎて、ラブコメとして散漫になっている部分は否めないとおもわれる。薫が絡んでくるにしても、サヤ姉と明日香にサトリがくっついての三人相手が一番スマートなんだけれどなあ。
さて、ここ数巻に渡って、小鳥遊に内通してカー君たちを監視しているピーピングトムの正体が薫だというのは嫌というほど示唆されてきたんですけれど……これまでのオーバーラインが発現する条件と、その能力の内容を鑑みれば、あの薫の友達という子が出てきた時点であからさまなくらい明らかだったのは間違いないんですよね。その上で、薫という人物の描写を重ねていけば、彼女の能力が覗き見だ、というのは違和感が生じてくる。まあ、違和感どころじゃなかったんですが。ミスリードにもならないミスリード。此処に来ては、隠すつもりもなかったのか。
それでも、妙な感じがしていたのは、彼女がピーピングトムである、という正体を明らかにしていた―もしくは主張していたシーンに登場していたのは、彼女が独白しているシーン以外では常に黒幕である小鳥遊社長その人だったからなのでしょう。
うん、変だなとは思っていても、誰が監視者か、という正体が判ったことに満足してしまって、それ以上踏み込んで考えるという発想が湧かなかった時点でラストシーンに驚かされてしまったのは仕方なかったのかも。これは、死体を隠すには、死体を埋めた穴の上に犬の死体を埋めておけ、というパターンか。
正直、あの人は言動からして底の浅そうな、黒幕としては役者不足な気がしていたので、この展開は面白いじゃないですか。
とは言え、こんな展開であのサヤ姉が黙って良いようにされているわけがないので、今回大人しかった分巻き返してくれるでしょう。

シリーズ感想

オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス) 53   

オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス)5 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス) 5】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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今度のヒロインは重度の“腐"幽霊!?
明日香先輩の予知夢再発が落ち着いたのも束の間、今度は突然落ちてきた幽霊少女(?)に取り憑かれてしまったオレ。「現世」での名を尼塚空という彼女は、売れっ子BL作家で、オレは理想のキャラに瓜ふたつらしい!? サヤ姉や聡里からも警戒されるし、身の危険を感じたオレは彼女を引き離すべく、その<超能力>の原因を探そうとするが……!?
主人公のトラブル誘引体質は、受動的と見せかけて実はかなり恣意の入った能動だったことが判明。いや、これ凄すぎだろう。カーくん当人の意志も何も関係なしじゃないか。いや、それどころじゃなく、今回の一件、空の生霊がカーくんに取り付いてしまって離れられなくなったという事件そのものが、先の事件からサヤ姉が抱えてしまっていた案件を解決する要因になるなんて、何の根拠もないんですよね。結果としてサヤ姉の悩みを発覚させ、それを解決する引き金となったというだけで、論理的に見てもサヤ姉の悩みとは何の関係もなかったと言っていい。
でも、カーくんを軸に動いている「ナニカ」は、空をカーくんに取り憑かせれば、サヤ姉が救われるとわかっていたことになる。わかっていた、なんて個の意志がある存在、否そもそも存在ですら無いのだろう。あくまでカーくんの望む形を無意識に、知覚認識していない段階から因果の海より掬い上げる願望器。
サヤ姉の能力がラーニングなどではなく、アカシックレコードの検索能力と知った段階で、これが頭ひとつ2つ抜けた他の追随を許さないとんでもない能力だ、と唖然としたものだけれど、場合によってはカーくんのこれ、サヤ姉の能力すらも下位に置いてしまうものなのかもしれない。それこそ、運命とか因果律を勝手に設定して弄ってしまうような力なわけだし。
もっともこれについてカーくんを含め、彼の回りにいる女性陣もサヤ姉含めて誰も気づいていないのだし、身も蓋もない言い方をしてしまうと、彼の能力というのは「主人公力」という括りで縛れるものなのかもしれない。その意味では、有り触れた能力なのか。ただ、ここまで恣意的で露骨で、それでいて自動的、というのも珍しいし、望む結果をもたらす邪魔となれば当の「主人公」すら「主人公」としての役割から引きずり下ろしてしまうという点を見ても、主人公を主人公として成り立たせる力じゃなくあくまで願望機としての方向に重点が置かれているようだけれど。
実際、この一件では下手を打てば巻き込まれた空がそのまま命を失う可能性も少なくなかっただけに、結果として結構えげつない橋を渡ってるんですよね。それこそ、マッチポンプと言われても仕方ないくらいに。
そんな人間の思惑や意志の遥か上位に位置するこの能力の、じゃあ弱点って一体なんなんだ? ピーピングトムがえらく自信満々に宣っているんだが。

さて、今回のお話は終わってみると新ヒロイン登場、と見せかけてサヤ姉救済のお話でした。さらに重ねるなら、サヤ姉と明日香先輩、そして聡里のヒロイン三人娘の絆がさらに強固に結ばれるお話でもあったんですよね。今回、主人公のカーくんが完全に役立たずの傍観者に回ってしまった分、余計に三人娘の仲が深まったように思える。前回、サヤ姉が明日香先輩を引っ張り起こしたように、今度は逆にサヤ姉を明日香先輩が叱咤激励して立ち直らせたわけですしね。聡里も、今回はサヤ姉最優先でしたし。
いい意味で、こりゃあ誰も抜け駆けできない関係になってきたなあ。その分、カーくんの方にしわ寄せがいきそうです、よし爆発しろ♪

シリーズ感想

オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス) 4 3   

オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス)4 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域(パンドラボックス) 4】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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夏、海の家でバイトを始めたオレは、そこで年上のウェイトレス・希優さんと出会う。気さくで悪戯っぽい希優さんに翻弄されまくるオレ。そんなある日、明日香先輩と待ち合わせたオレは先輩の虚ろな表情に戸惑う。なんと、オレと過ごした日々の記憶を失ってしまった先輩。しかもその原因は希優さんらしく…!?衝撃の事態にオレが再び立ち上がる。
こいつ、本当に徹底して年上属性なんだな。聡里は例外にしても、同級生ぐらいだと眼中にないのもこれ、性癖なんじゃないかしら。ガードの緩さというか、異性に対する関心度、無関心度の割合が年上だと全然違ってくるじゃないか。ただ、その無警戒っぷりを逆に利用しているのが聡里だとも言えるのではないだろうか。自分が恋愛対象から一番程遠いというのをちゃんと理解した上で、そのデメリットを逆にアドバンテージとして活用するような狡猾極まる行動を的確に取ってるんですよね。このメンツで一番恐ろしいのは間違いなく聡里。その点、サヤ姉は頭がイイにも関わらず、色々と甘いんですよねえ。彼女の場合、そこが魅力とも言えますし、その甘さこそが度量とも言えるのだから、それでいいんですけれど。そんなサヤ姉だからこそ、みんなのリーダー的存在として君臨しているわけだし。そして、そういった意味で一番チョロいのが、明日香先輩だったわけで……この人、ホントにチョロいもんなあ。仮にもメインヒロインが、主人公と共にヒエラルキーの最下層にいるというのは中々珍しい形態である。まあ、そんな最下層同士だからこそ、二人ベッタリというのもあるんですけどね。
だからこそ、一旦関係をリセットする「記憶喪失」という展開は新たな刺激として価値があったんじゃないかなあ、と思うわけです。ただ、明日香とカーくんの馴れ初めは零からのものであり相応に劇的なものであったので、今更もう一度やり直すことにはあんまり意味なかった気もしますけどね。うーん、それとも「劇的」な展開がなかったとしても、ただ一緒にいるだけで明日香先輩はやはりカーくんに恋をした、という事実を確認するという件においては意味があったのかな。それこそいまさらな気もしますけど。何しろ、女ったらしですもんねえ。

そんな明日香先輩の記憶喪失の原因を作ることになった希優さん。この人もまた、ヘヴィー極まる過去の持ち主で。生々しさと能力による人生へのダメージについては、明日香先輩や聡里をも上回るんじゃないだろうか。よくまあ、健全に育ったものである。オーバーラインの力を保持していたということは、トラウマは根強くはびこっていたんだろうけれど、最初の頃の明るく振る舞う様子を見てたら、ほぼ独力で立ち直りかけてたっぽいんですよね。偶々、さらなる家族の不幸がなければ、あんなことをして傷つく事もなかったでしょうし。というか、希優さんのお母さんの一件もこうなってくると、仕込みだったんじゃないかと疑わしくなってくる。あまりにもタイミング良すぎるんだもの。そうだとすれば、相当に下衆ですよね、小鳥遊って。希優さんへの依頼の酷さもそうだけれど、この人は手段を選ばないにしてもそれなりの美学というか、不細工な事はしない人だと思ってたので、その品のないやり口には少々失望させられた。どうも、自分の見たいものだけ見る傾向があるようで、視点の鋭さには乏しいようですし。その意味では、この人は黒幕だけれどラスボス足り得なさそう。ということは、真のラスボスはあっちか。

結局、希優さんのヒロイン加入は見送られてしまいましたが、この人も姉属性としてはかなりストライクの人だっただけに残念なような、明日香、沙耶、聡里のトリオで綺麗に形ができていたのを崩されないで安心したような、微妙に複雑な気分。まあでも、ヒロイン三人のトライアングルは崩れなくて良かったと思う。恋敵である以上に、今となってはこの三人は親友であり家族ですもんね。今回だって、最終的に明日香を連れ戻したのはサヤ姉だったんですから。

しかし、サヤ姉のオーバーラインは想像以上に強大だったなあ。これ、作中に記されてるあの娘が書いたプロフィールと実態は全然違うじゃないか。ラーニングどころじゃないだろう、これ。
そして、それ以上に衝撃的だったのが、サヤ姉のスリーサイズスペックである。ちょ、マジ絶壁www
この業界、貧乳だなんだと言われても、実はそこそこあったりするんだけれど、サヤ姉のそれは掛け値なし。掛け値なし! 72より下の60台という時点で掛け値なし!! 聡里の成長余地分を考えると、その揺るぎなさには圧倒すらされる。
明日香先輩は元より、希優さんの尋常じゃないスペックを前にしてしまうと……サヤ姉、頑張れ。超頑張れww

1巻 2巻 3巻感想

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 33   

オレと彼女の絶対領域 3 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 3】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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大本命の明日香先輩に加え、サヤ姉、聡里とも微妙な関係になってしまい図らずも修羅場な日々を送るオレ。ある日、先輩と二人きりで縁日に出かけたオレは、デート気分も束の間、
ナイフを持った通り魔から先輩をかばって重傷を負ってしまう。逃げた通り魔は、背格好から間違いなく、オレの親友の信司に見えたが……!? 緊迫の絶対領域ラブコメ第3弾!!
この人が描く女の子は本当にとびっきりキュートなんだよなあ。可愛く魅力的なヒロインを描くラブコメ屋さんはもちろん他にも多くいらっしゃいますけれど、鷹山さんの描くヒロインはその中でも一種独特の存在感を持っている感じがする。恐るべきことに、明日香先輩を始めとして、サヤ姉にしても聡里にしても、巻を重ねるごとに新しい魅力が開発されていくんですよね。サヤ姉の養女……じゃなかった、サヤ姉の家の養子になって義妹になったことで憂いが取り払われた聡里は小悪魔的な強かさ全開でしたし、サヤ姉の頼もしさは留まるところを知らず、そしてメインの明日香先輩はというと……なんかチョロいキャラになってる!?(笑 チョロいというとちょっと違うのだけれど、やたらとサヤ姉には頭が上がらず聡里には振り回され、と主人公のカーくんと揃ってヒエラルキーが最底辺になってしまっているようなw パーフェクトな先輩キャラはどこへ行った。いや、そんな弱キャラっぷりすらもキュートでカワイイんですよ。カーくんと縁日に抜け駆けでデートしに行ったのを見つかって、お仕置きで恥ずかしいプラカードを首から下げさされて正座させられてる明日香先輩のカワイイことカワイイことw
まあでも、何だかんだと仲良くて気心の知れた、友達というよりも三人姉妹といった感すらあるヒロインたちとカーくんとのやりとりは、ニヤニヤさせてもらえるだけじゃなく、どこか心地の良い清々しさもあって、楽しかったです。
さて、今回の事件はというと、これまでの先輩や聡里のケースのように、超能力としか思えない超常の力に悩まされる子を解き放つお話ではなく、その超能力を使って悪事を働く正体不明の犯人を追い詰め、冤罪を着せられた友人を助けなければならないという大事件。
これまた量子論に纏わる展開になったのだけれど、俄に能力が発現する共通点となる時間と地域、そして全てが量子に関連していることが明確になったことで、どうやら偶々超能力に目覚めたのではなく、一つの同じ原因が存在しているらしい、という話になってきたっぽいですね。まさか、サヤ姉の天才性すらも絡んできてたとは。サヤ姉については、どう量子と関連付けるつもりなんだろう。次の巻あたりで触れてきそうな気配。

1巻 2巻感想

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 24   

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 2 (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> 2】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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明日香先輩の絶対不可避の予知を巡る騒動から一カ月。いまだ先輩との距離感をつかめないでいたオレは、サヤ姉と里帰りした田舎の川辺で憂いを秘めた少女――綿貫聡里(推定年齢10歳)と出会う。「他人の心が読める」という聡里の苦悩を聞き、オレは彼女の助けになろうとするが……。あれ? 先輩がどうしてここに!? 先が読めない絶対領域ラブコメ第2弾!!
うはあっ、明日香先輩が可愛すぎる!!
一巻でもその小悪魔チックでキュートな年上の女性としての可愛らしさは凡百のヒロインなど鼻息一つで蹴散らしてしまいそうな勢いだったのだけれど、彼女を苦しめていた未来予知の呪いが解かれたお陰で憂いの陰が取り払われた今の明日香先輩は殆ど無敵のスーパーヒロイン。
完璧じゃないか。パーフェクトな年上カノジョですよ。男心を擽るような小悪魔めいた言動で男の子を翻弄しながら、内心では彼の反応に一喜一憂してくるくると表情が変わり、一生懸命お姉さん風を吹かせてリードを取ろうとしつつ、色々と隙が多いので空回りすることもしばしば。もうなんかねー、一挙手一投足が可愛らしいの。年上の女性の可愛らしさの特性をまとめてぎゅっと凝縮したような、ああもうかわいいなあ!!

と、前回と変わらずどころか明らかにヒロインとしてパワーアップすらしていた明日香先輩。既に一巻の段階で大きな差をつけられてしまっていたもう一人のヒロイン、従姉のサヤ姉はこれじゃあ太刀打ちできないだろう……と、思いきや。これがまさかの大変身!! ちょっ、サヤ姉が大化けしてる!?
前回のラストで幼馴染で従姉という近しい位置に甘えて自分の気持に素直にならずにいては、明日香に全部持って行かれると悟ったサヤ姉。決心の大告白をカマし、カーくんに異性として意識させる楔を打ち込んでいたわけですけれど、それに伴ってカーくんへの接し方もこの巻からそこはかとなく変化させてるんですよね。身内としての今までと同じ近しさを損なわないように維持したまま、恋する少女としての仄かな色気と好意の香しさを添えて接し方を僅かに柔らかくすることで、これがびっくりするくらいに可愛らしくなっているのだ。
この作者、女性の可愛らしさの描き方を髄まで心得てるよな。明日香先輩だけじゃなく、サヤ姉までここまで鮮やかに変えてしまった手腕を見るかぎり、明日香先輩が特別だったわけじゃなく、純粋にキャラクターをキュートに描く技を持っていると捉えていいんじゃないだろうか。ぶっちゃけ、ヒロインに限らず主人公くんもいちいち反応が可愛らしいんですよね。だもんだから、主人公とヒロインのやり取りを見ているだけでニヤニヤが止まらなくなる。初々しいやら微笑ましいやら、思わず胸がホクホクしてきてしまうわけで。
いやあ、美味しいなあ。
サヤ姉については、今回新登場の女の子の境遇をひっくり返すために、八面六臂の活躍をしてくれるものだから、可愛らしいと同時に実に頼もしい姉として存在感を示してくれる。明日香先輩や聡里にとって主人公はまさにヒーローだったのかもしれないけれど、主人公のカーくんからしたらサヤ姉こそが自分の前に立ちふさがった困難の壁を切り開いてくれるヒーローなんですよね、これ。そしてこのお姉ちゃんときたら、弟の期待と懇願には応えないなどという選択肢はなく、快刀乱麻を断つようにバッタバッタと大難をなぎ倒していくものだから、かっこいいったらありゃしない。
挙句に自分の人生丸ごとベットしての大勝負。強かに負ける要素を消していた事が後で明らかになるけれど、それでも賭けに乗せるには万が一を考えるととても躊躇せずには居られない重大事で、それを自分のためじゃなくただ愛する従弟と友達になった小さな女の子の為に泰然自若と打ってみせたサヤ姉は、男前すぎました。
惚れるわ、これ。
最終的に事態を打開したのは主人公のひらめきだけれど、お膳立てから何から殆ど全部サヤ姉が準備し整え片付けてしまったようなものだもんなあ。主人公からしたらサヤ姉には頭があがらないし、憧れを一切くすませない眩しい存在なんだろうなあ。そんな彼女が、自分のことを好きだと言ってくれる。一番大事な時に自分を信じて任せてくれる。そりゃあ、ドキドキしてしまうのも当然でしょう。
ああまったく、明日香先輩とサヤ姉みたいな年上の女性にこんなに目一杯の愛情を注がれて、こればっかりは羨ましいとしか言えないな。尤も、それに見合うだけの気持ちの良い男の子なので、妬み嫉みのたぐいはまったく芽生えないのだけれど。

結論としてウサミミメイドの先輩は至高でした、はい。特に自滅しそうなほど恥ずかしがってるところが。最高!!
このシリーズ、毎回心の底から楽しめそうです。うはうは。

1巻感想

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>4   

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス> (HJ文庫)

【オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>】 鷹山誠一/伍長 HJ文庫

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未来を変えられたら、君にすべてをあ・げ・る
高校入学直後にオレが一目惚れした黒髪の少女――観田明日香先輩は、『絶対不可避の不吉を告げる魔女』として全校から恐れられる存在だった。自分が視た悪夢が100%現実化してしまう先輩の悩みを知ったオレは、従姉で生徒会長のサヤ姉の制止を振り切り、先輩の未来を変えるべく行動を開始! だが数々の偶然がそれを阻んできて……どうなるオレと先輩の運命!?
へぇ、これは随分と分かりやすいな。
定番といえば定番の量子力学。これって突き詰めれば突き詰めていくほど頭が痛くなってくる、ややこしさが尋常じゃない物理学なのだけれど、この作品ではその点を無視せずちゃんと量子論とは面倒なほど難しい理論であることを天才さんなサヤ姉が説明してくれた上で、問題となっている部分をシンプルに纏めて、明日香が見た夢が現実となってしまう事の原因と理由を導き出し、そこから解決法を引っ張り出していく。
この流れがちゃんと思考と結論の段階を踏んだ上で進捗し、非常に丁寧で分かりやすく纏めてくれてるんですよね。近年、量子力学ってのはライトノベルにおいてちょっとでもSF系入った作品では定番と言っていいくらいに使われているシロモノなのですが、大概持て余すか原型もないほど陳腐化して振り回している作品が多い中で、これはなかなか上手く物語の根幹を担うツールとして使いこなしていたんじゃないでしょうか。
明日香の悩みとなっている現象の不回避の原因も、その回避手段も、作中での解説と解釈を見せられたあとだとなるほどなあ、とかなりストンと納得させられましたし。
問題を変に難解にして煙に巻くでもなく、矮小化して適当に散らすでもなく、こうしてちゃんと段階を踏んでシンプルに理解できるようにまとめた上で、それを踏まえた答えを分かりやすく提示してみせる、というのは案外なかなかと難しい事だと思うのですよ。それを実直にこなしてみせた作者の描き方は、実に好ましい誠実さがにじみ出ていると感じました。

とはいえそれだけだと話としても弱いのですけれど、素晴らしいのはヒロインである観田明日香のキャラクターが非常に魅力的だったんですよね。
もうこの人ね、性格がめちゃくちゃかわいいのよ。キュートというか可憐というか。年上らしい余裕でもって主人公を可愛がってくれるのですけど、その一方で所々で甘えてくるような仕草や心境を垣間見せてくる。
かなり悲惨な境遇にあるはずなのに、常に笑顔を欠かさないんですよね、この人。元々快活なのもあるのでしょうけど、せめて表面上からだけでも不幸を撒き散らすまいとする健気さ。不幸に負けまいとする強さがあって素敵なんだよなあ。主人公が惚れるのもよくわかる。
萌えとか属性とかを抜きにした、純粋な意味での可愛らしさの持ち主である。ヒロインとして相当にレベルが高いキャラクターだ。少なくとも、そんじょそこらの有象無象とはわけが違う。
サヤ姉も本来ならメインを喰う勢いで気にいるだろうかなり好みのキャラだったんだけれど、相手が明日香となるとちと苦しいな、これ。だからこそ最後の告白だったんだろうけどね。自分の気持を隠したまま察してもらうことを期待してツンツンしてるような余裕がある相手じゃないもの。とはいえ、きっぱりと行動に出たサヤ姉は対抗ヒロインとして十分見所に溢れている。かなり苦しい戦況ですがね。

幸い、ちゃんと続きもあるようなので、次回もこの明日香先輩の可愛らしさを堪能し尽くしたい所存。嫉妬する姿まで可愛らしいとは、一部の隙も無しだな、うん。
 
1月18日

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