G3

第58回共同通信杯 G3 レース回顧   

3歳 オープン (国際)(特指) 馬齢 東京競馬場1,800メートル(芝・左)

クラシックを目指す3歳馬たちの登竜門の一つ。ここを勝って名馬の列への名のりをあげた馬も昔から今にいたるまで沢山いるレースです。
このレース面白いのが、同じ週の土曜日に行われるクイーンカップが、こっちはマイルなんですけれどかなりの高速レースになるのに対して、1800のこっちは毎年スローペースになる傾向が多いってお話。
過去十年の1000メートル通過タイムの平均が61秒超えてるとかなんとか。1800なら60秒は切らないと遅い方なのが、さらに1秒以上遅いんですからそりゃスローペースだ。

んでもって、本年度も同じようにスローペース。そして直線揃ってヨーイドンの前残り瞬発力勝負レースだ!!

わっちゃーーー。やっちゃった。


事前の圧倒的人気は、去年の2歳牡馬チャンピオン。朝日杯を勝ったジャンタルマンタルでした。3戦3勝の無敗!
とはいえ、まだ体の方は成長しきってなくてまだまだ緩いというのがホースマンたちが各自述べている。ってか、調教師先生もまた前の方が強くて後ろ脚のトモは出来上がってないと競馬番組のインタビューで答えてましたからね。全然才能だけで走っている段階なんじゃないでしょうか。
おまけに、前進気勢が強くなっているそうで。どんどん前に前に行きたがる傾向が強くなってるってことですな。
……今日のレースはスローペースになりますよー? ってレースでしたよね、確か。
うん、案の定というべきか。序盤、ジャンタルマンタルと武さんのエコロヴァルツが揃って並んで手綱引かれて首上げてるシーンが。エコロの方もかよ!
こっちは朝日杯2着で3番人気。若い、こっちもまだまだレース覚えれてない感じか。
能力においては新馬戦でその底知れなさを見せつけ、ホープフルでは鞍上の坂井くんが盛大にやらかしてしまったものの、ちゃんと走ってたら勝ち負けあったよ、と言われているミスタージーティー。こっちが2番手だったのですが。
矢作先生、前走レース後めっちゃ坂井騎手叱ってたのに、次もこうして坂井騎手乗せてくれるあたりいい先生なんだな、と思うと同時に結果出さなきゃいけない若手騎手はプレッシャー、プレッシャーであります、これ。
でもあれだね、入れ込みきつかったみたいで。自由に行かせると変な癖ついちゃうし、かといって押さえて押さえて後ろになっちゃうと、こうなっちゃうし。
ここで瞬時に宥めて落ち着かせてよいポディションを取ってしまうような騎乗技術を身に着けていかないといけないんでしょうなあ。ハードル高いなあ。

1000メートルは62秒6。超スローペース。
この時点で、逃げは9番人気単勝倍率151.2倍のパワーホール。少し離れて二番手はジャスティンミラノ。
直線入ったくらいでヨーイドンでしたから、こりゃもうミラノがベストポディション、ベストペースですよ。
こうなると、どこに居ても脚色変わらない羽目になる。これで後ろからぶっちぎるみたいな意味不明な展開で勝てるのはイクイノックスくらいである。
あがり3F、全頭33秒台。2番手につけていたジャスティンミラノが32秒6でジャンタルマンタルと同じで上がり最速。2番手で最速出されたら、追いつけませんよ。
ジャンタルマンタルは川田が比較的前目につけていましたけれど、4番手5番手あたりの外。勝つためにはもう一段列前にいないと無理なところでした。
3着には逃げたパワーホールが粘りきり、ゴールに滑り込み。後ろは追いつけず。
けっこうな荒れたレースとなってしまいました。
エコロヴァルツは5着。ミスタージーティーは7着。ショーマンフリートは最下位か。ここで跳ねるか、と狙い定めていた馬だけにこの結果は……超スローペースが耐えられんかったのかしら。

勝ったミラノは新馬戦からこれが2戦目で2戦2勝。ただ今回は展開にばっちりハマった感も多分にあるだけに、まだちょっとその強さが本物かは次以降で見極めていかないといけないと思う。
ジャンタルマンタルは逆に展開に負けた感じ。それでも2着にくるのは才能でしょう。ただ、ここで負けがついちゃったのは不安ではあるなあ。事前にあがっていたマイナス要素をそんなもん関係ないわ‐っと勝っちゃう馬がやっぱり強いだけに、事前に言われてたのがそのまま出て勝てなかった、というのはこの時期の馬としては気になる所ではある。朝日杯の勝ち馬はその後の戦歴色々難しいところあるし。
エコロはまだ幼いです、それがスローペースでもろに出ちゃったなあ。次回次回。
ジーティーはなあ……。コメント見てパトロールビデオを見ると確かにスタート直後にエコロに盛大に寄られて、道中も囲まれて突かれてパニックになってたそうですし。精神的に大丈夫だろうか。







第59回デイリー杯クイーンカップ G3   

3歳 オープン (国際)牝(特指) 馬齢 東京競馬場1,600メートル(芝・左)

これの前のレースの洛陽ステークスが、リステッド競争ながら、ダーリントンホール、オニャンコポン、レッドベルオーブという重賞勝ち馬3頭に、カルロヴェローチェ、デュガ、シャイニーロック、リューベック、ドゥアイズといった重賞レース上位常連やクラシックの春先に話題に登っていた馬など結構な有名所が揃ってのレースで重賞レースかよ、というリステッドとしては豪勢なメンバーでしたね。
勝ったのはルメートル騎手鞍上のドゥアイズ。まだ2勝目? この娘もシルバーコレクターになりかかっていたので、勝てて良かったです。しっかり伸びてしっかり勝つ堅い勝ち方。重賞も十分狙えるでしょう、これなら。こんな所で燻ってる馬じゃないです。

さて、そんなドゥアイズも去年ハーパーの2着に入ってクラシック戦線に挑むことになった3歳牝馬のステップレース、クイーンカップ。
近5年だけでもクロノジェネシス、アカイトリノムスメというG1馬を輩出していることからも有力なステップレースといえるでしょう。プレサージュリフトとハーパーも勝てないまでも重賞戦線で馬券に絡む頻度高い活躍してますしね。

本年度人気を集めたのがクイーンズウォーク、サフィラ、アルセナール、ルージュスエルテ。この4頭が一桁人気台で人気集中してました。
まあ血統の良い馬たちです。
クイーンズウォークは朝日フューチュリティ(G1)を勝ち1400の鬼として知られたグレナディアガーズの妹。
サフィラはあのサリオスの全妹にあたります。
アルセナールは去年マイルチャンピオンシップで念願のG1を奪取したナミュールの妹。
んでもって、ルージュスエルテは菊花賞でタイトルホルダーより上の一番人気だった(レースは13着)レッドジェネシスですよ。
なんというシスターズ・クイーンカップw

レースはスローペース気味ながら、後方に位置取りしつつペースを悟ったのかいつも通り前目で勝負かけたかったのか、早めに外からまくりあげてきたクイーンズウォークがしっかりとゴール前で抜け出して強さで押し切ったような勝ち方でした。
堂々と風格ある馬体で走りにも迫力あるし、アスコリピチェーノとレガレイラという二大巨頭のいる牝馬クラシック戦線ですけれど、新たな有力候補が名乗りを上げてきた、って感じですね。
2着はアルセナール。こちらは最後の直線、ちょっと進路狭くなって抜け出してくるのを手間取った分遅れてしまったんですが、馬群を抜けたあとに一気に加速したあの脚は、姉のナミュールのカミソリの切れ味を彷彿とさせるものがあり、こいつも将来ちょっと凄いかもしれない。
だいたい、アルセナール前走の新馬戦もギア入った残り50メートルくらいでいきなりわけわからん加速して前の馬差し切っちゃってるんですよね。ギアが入るのが遅いのか、切れ味がまだ瞬間的なものなのか。でも成長して競馬学んできたら、どうなるか期待膨らんじゃう素質馬ですなあ。
3着はルージュスエルテ。この馬も最後方にいたのに、3着まで届いてますね。
人気のサフィラは良いところなく9着。3歳のこの寒い時期にマイナス10キロと馬体を減らしていたように、ちょっと調子どうだったんかな、という所。

3歳牝馬クラシック戦線は、レガレイラは皐月賞行くかもしれないし、天才少女ボンドガールは調教中の放馬の影響からの立て直しに苦労していて、桜花賞直接行く方針だそうだけど賞金額的に除外の可能性が非常に高い。
となると、桜花賞は阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったアスコリピチェーノに、同レース2着のステレンボッシュ。3着で京王杯2歳Sを勝ってるコラソンビート。
そしてアルテミスSを勝った大物と評判高い。チェルヴィニア、朝日杯で3着に入ったタガノエルピーダもいるか。フェアリーステークスのイフェイオンも。
ここにクイーンズウォークが堂々と割って入ってきた感がある。オークスは距離的にどうだろうって感じですけど、意外ともっと距離伸びた方がいいというホースマンも居て、なら桜花賞は全然問題ないんでしょう。なんか大物になりそうな雰囲気。






第74回チャレンジカップ G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) 別定 阪神競馬場2,000メートル(芝・右)

昨日のこっちも忘れない内に書いておこう。
このチャレンジカップって今日のチャンピオンズカップと名前が似てて若干混乱するんだよなあ。どうしてこの時期に持ってきたんだろう。
元々は朝日チャレンジカップというレースで夏競馬が終わって秋のG1戦線が始まる時の号砲となるレースの一つで、天皇賞秋の前哨戦的な位置でいい馬出てたんですよ。

今は6月に移ってしまった鳴尾記念の代わりに、有馬記念には出られないけれど重賞戦線のトップクラスにいて年明けまでにもう一戦走っておきたい、或いはこれで引退と舞台を降りる花道として選択する中距離の古馬と、有馬記念に出られるほどじゃないけれどクラシック戦線で活躍して来年から古馬としてG1戦線殴り込みたいぜ、という若駒の将来有望な連中が集まるレースになってますね。

ガイアフォース、ボッケリーニ、マテンロウレオ、フェーングロッテンやエヒトにイズジョーノキセキあたりが実績十分な古馬組。ウインマイティーはこれが引退レース。常に一線級の重賞やG1に出続けて牡馬相手にも一歩も引かずに走り続けた名牝でした。
リカンカブールやエピファニーが4歳の今年で実力つけて来年重賞戦線で戦うぞ、という上り調子組。
ベラジオオペラ、フリームファクシが3歳の若駒で、来年以降G1戦線で主役担えるだけの馬になるぞ、という組でしたね。

……ボッケリーニはなんで有馬記念じゃなくてこっち来てるんだ? 十分出てる実績あるだろうし、2000よりも2500の方が適距離なんじゃないの? よっぽど重賞勝ち星もう一つ欲しかったんだろうか。さすがに来年は8歳ですし、どこまで現役続けられるかしっかり走れるかわかりませんもんね……まだ引退しないよね?

そして勝ったのは、3歳新興勢力の雄ベラジオオペラ。ボッケリーニをハナ差ねじ伏せて古馬たちを下しての勝利。いや、よくあそこでボッケリーニ躱したよ。ゴール際でのあの最後の伸び。この面々を相手にして勝ちをもぎ取るのは本物でしょう。ダービーで見せてくれたあの上がり最速の剛脚は伊達じゃなかった。来年の中距離戦線、ベラジオオペラは無視できない一角になるんじゃないでしょうか。
2着はボッケリーニ。ってか、あそこから最内ラチ際に持ってくるモレイラの騎乗がマジでマジックマンなんですが。あれで勝てなかったのはベラジオオペラを褒めるべきでしょう。或いはボッケリーニの詰めの甘さか。これが9回目の2着ですもんなあ。

3着にはイズジョーノキセキ。忘れた頃の内枠のイズジョーである。いや、いつもほど岩田パパのイン突きじゃなかったけどさ。でも、ハマるとまだここまで来るのかイズジョー。
4着にはエピファニー。2度目の重賞挑戦で4着は……まあこの馬への期待度からすると悪くはないけど、もうちょっと上を掴んで欲しかった所。まだこれだと重賞勝利は厳しいかなあ。同じG3でもメンバー手薄なレースなら行けそうかもしれないけれど。ルメールいわく、スタミナ切れというところも大きいみたいなので、もう少し短い所が適距離か。

短いところというと、1番人気のガイアフォースも残り100くらいでパタリと止まっちゃったんですよね。6着。天皇賞秋で、あのジャックドールによる超超ハイペースの競馬を先行しながら唯一イクイノックスに潰され……つつも5着に残ったのは大したものだったんですよね。だからこそここでも1番人気になったんだろうけれど。あの走りなら2000も十分、と思ったんだけれど、秋天の疲れがあったのか、それとも各所で言われている通りマイラータイプなのか。来年の進路が気になるところであります。




第9回 サウジアラビアロイヤルカップ G3 レース回顧   


2歳 オープン (国際)(特指) 馬齢 東京競馬場1,600メートル(芝・左)

まだデビューしたての若駒たち。函館新潟札幌小倉と各競馬場で2歳馬たちが初めて挑む重賞レースが各所揃えられていますけれど、本格的に強敵とぶち当たりまたG1が開催される主要な競馬場での初めての重賞となるのが、このサウジアラビアロイヤルカップ。というのが近年の傾向ですかね。
このレースの勝ち馬には錚々たる名前が並んでいるだけに、出世レースとしても定評があります。

まだまだ幼いお馬さんたち。競馬というものに対して勉強勉強、覚えることが一杯あるんだよ、というのがレース後の騎手たちのコメントからも伺えて、なんだか微笑ましくもあり、馬も騎手も陣営も大変だなあと思うところでありますね。

さて、出走馬の方は圧倒的人気だったのがボンドガール。新馬戦で凄まじいパフォーマンスを見せて勝った馬なんですが、この新馬戦やたらとレベル高くて6着までに入った馬みんなあとで勝ち上がっています。2勝目をあげてる馬や特別レースで2着に入ってる馬などもいるので、場合によっては暮れのG1で再戦、なんてこともあるかもしれません。
それほどのレースで圧勝したので、まあまだ早いですけれど現状の2歳馬の頂点近くにいると目されていたのがこのボンドガールでした。
とはいえ、まだまだ気性は幼いところがありこれが2戦目。まだまだ馬が競馬というものを勉強している段階ですからね。この時期の人気はあまり参考にならないかもしれません……が、素質に関しては文句なしなのは間違いなかったでしょう。

2番人気がシュトラウス。母父アドマイヤベガという良血統。ってかお母ちゃんのブルーメンブラッドはキストゥヘヴンと並ぶアヤベさん産駒に二頭しかいないG1馬のうちの片割れだぜ。
この馬も新馬戦でどちゃくそ強い競馬をしてみせました。2着に対して離した着差9馬身。不良馬場での競馬だったんですが、この馬持ったまんまで騎手のレーンさんも全く負わずステッキも入れず、他の馬たちが必死に追っているのを尻目に悠々とした走りでどんどんと後ろとの距離があいていくんですよね。いやこれモノが違うわ。

このボンドガールとシュトラウスが1.4倍と2.8倍で人気を二分。3番人気のゴンバデカーブースが9.6倍だったので、ほぼ2頭の一騎打ちという様相でした。

が、が、が。

レースってのはそう簡単にはいかないんですなあ。
ボンドガールもシュトラウスもゲート内から落ち着かずに、スタートでまず出遅れてしまい。道中もこれ二頭とも鞍上の言うことをなかなか聞かずに行きたがって相当ダダを捏ねてました。
勝つだけならボンドの川田騎手も、シュトラウスのルメールも能力に任せて行かせてしまえばよかったのかもしれませんけれどね。そうなると、以降のレースで馬が競馬を覚えなくて変な癖ついちゃうんですよね。騎手の言うことを聞いてジッと我慢してここぞという時に騎手の合図に反応して、という感じの勉強はこれ実際のレースがやっぱり一番覚えるみたいなんですよね。
なので、将来を考えるならばこのあたりのレースでは騎手は馬にレースを教えるという事を非常に重視してやってる事が多いですねえ。特にベテラントップジョッキーたちは。
それでも終盤までに勝ち負けにまで持ってく自信はルメールも川田もあったんでしょう。それが出来る騎手ですし、その能力のある馬たちでしたからね。
ところが、そんな彼らを最後方から一気に抜き去ったのが3番人気のゴンバデカーブースだったのです。
初戦では逃げて勝ったものの、このレースでは自然と最後方から。こちらは行きたがる素振りも見せずにじっくり足を溜められたのでしょう。前半、けっこうスローペースだったにも関わらず、いや凄い脚を見せてくれました。決めて勝負でシュトラウスとボンドガールに勝ったのは大きいなあ。
結局、1着ゴンバデカーブース。2着ボンドガール、3着シュトラウスという並びで決着しましたが、この3頭は将来に渡っても良き勝負を繰り返してくれそうです。って、まだ適正距離も分からず進む進路も決まってないんですけどね。






第59回農林水産省賞典 新潟記念 G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ 新潟競馬場2,000メートル(芝・左 外)

来週から阪神中山での開催がはじまるので、実質夏競馬も今週で終了。そのトリを飾る新潟記念が今年もやってきました。

1番人気は4歳牝馬ながら未だ5戦。大事に大事に使われてきた名馬の血統サリエラ。 府中牝馬Sを勝ちG1でも2着二回。クロノジェネシスやラッキーライラックとがっぷり四つで戦った名牝サラキアや、朝日杯FSで2歳チャンピオンとなり、皐月ダービー2着。毎日王冠連覇、とG1の常連として名を馳せたサリオスの妹である。当馬もまだ重賞勝ちこそ無いものの2着2回といつでも取れるどこからでも飛んでくる脚の持ち主。ここは一番人気も順当だったでしょう。
ただ入ったのが最内枠1番。新潟競馬場最終週ということでやっぱり外目の馬場が有利という所で内側を引いたのがどう出るのか。

2番人気はダービーにて強烈な差脚で印象を焼き付けたノッキングポイント3歳牡馬。前有利の競馬の中でこの馬が一番すごい足を使っていたので記憶に残ってたんですよね。秋からも注目スべき馬としてチェックは入れていたのですが、ここを始動レースとしてきましたか。

あとは前走宝塚記念6着からのプラダリア。近走での実績で言えばこの馬が一番でしょう。人気もノッキングポイントと同じ5.0倍で同率2番人気。

4番人気は丸一年ぶりの函館記念で4着と健闘したマイネルウィルトス。元々叩いて良くなる馬だけに2走目となる今回のほうがより調子もあがってくるんじゃないでしょうか。

あとは前走目黒記念6着のバラジ。関ケ原Sを快勝して絶好調のファユエン。去年の新潟記念の2着馬で8歳ながらも壮健なユーキャンスマイルなんかが並んでおりました。


レースは松岡騎手のフラーズダルムが軽快に逃げて平均ペースの1.00.6で1000メートルを通過。その後もこのフラーズダルムが緩むことなく飛ばし続けたものだから、これが結構消耗戦の様相を呈してしまい、先行勢がもろに壊滅。フラーズダルム自身はゴール前で後続勢に捕まってしまったものの、ほかの先頭集団が軒並み遅れてしまった中で6着に残ったのは大したものなんじゃないだろうか。
ちなみにこの手の厳しいレースを前走ダービーで経験していたのがノッキングポイントでした。外から伸びてくる馬たちを逆に突き放す形で、1完歩ずつじわりじわりと後ろを離していく、地力を感じさせる走りで見事に勝利。大きく引き離したわけじゃないけれど、力の差を見せつけてくれるような勝ち方でした。古馬相手にこういう勝ち方されると、秋は期待してしまいますね。次回は中距離路線かそれとも菊花賞かどっちに向かうんだろう。
鞍上の北村宏司騎手は先週の新潟2歳Sに続いて連続で重賞勝利。近年は大きな怪我が続いて満足に走れていなかったですけれど、今年は勝ち星も積み重ねて行って久々に重賞もゲット。このまま頑張っていってほしいですね。

2着には、大外を後方から撫できってぶっ飛んできたユーキャンスマイルが入線。一頭だけ違う脚色で飛んできやがった。8歳とは思えない切れ味。19年の覇者であり、去年も2着とほんとこのレースに関しての強さは何なんだろう。古老健在を示した一戦でした。

3着には最内を掬うようにして伸びてきたインプレス。スタートで出遅れてそれ以降どこを走っていたのかまるで目に入らなかったのが、いつの間にか最内に滑り込んできていてスルリスルリと前に滑り込んできたんですよね。ゴール板直前になって、なんか内にもう一頭いる!? となって良くみたら8番インプレス。10番人気ですよ。何気にユーキャンスマイルよりも後ろから上がり最速で駆け込んできてるんですよね。思わぬ伏兵でありました。菅原ジョッキーも出遅れても焦らずじっくり馬を進めて、上手いこと内に滑り込ませたもんです。


人気のサリエラは伸びてきてはいるんですが、ピリッとした手応えがなく7着。
プラダリアは4着。まだまだ調整過程といった感じだったので、本番は涼しくなってからでしょう。ってか放牧先で夏バテしてたんか。最近はトレセンの方がクーラー効いててイイのかしら。


第18回キーンランドカップ G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(指定) 別定 札幌競馬場1,200メートル(芝・右)

札幌競馬場は雨。8レース後、あまりに豪雨の為に一時パドックからも馬が退避して9レースの発走時間がずれ込む事態に。雷も落ちてたみたいですから、安全を考慮してみたい。
豪雨で発走時刻が変更されるのはさすがに珍しいと思う、記憶にないなあ。

さて、サマースプリントシリーズも今回で第五戦目。なんですけど、この時点でCBC賞と北九州記念を勝ったジャスパークローネがポイント的に突き抜けちゃってるので、あとキミワクイーンがここを勝って最終のセントウルSでも2ポイント以上ゲットしない限りはジャスパーの優勝確定だったのか。
……いや、ジャスパークローネがセントウルSに出れば、と思ったら次走予定はスプリンターズSの模様。いずれにしても、ほぼジャスパーの勝確だわなあ、これ。

レースは夏競馬を激走してきた組と、秋に向けての初戦という馬たちの混合メンバー。
後者は特に短距離界のトップランナーたちが集まっており、1番人気のナムラクレア。高松宮記念の覇者ナランフレグ。ウインマーベルやゾンニッヒといった面々が並ぶ。
一応サマースプリントシリーズの第一戦だけれど、函館スプリントステークス参戦馬もこれ6月11日だからこれ出て休養していた馬はほぼ夏はおやすみでいいんですよね。
キミワクイーン、ジュビリーヘッド、トウシンマカオが函館SS組ですな。
夏競馬で実績積み上げてきたのがシュバルツカイザー、シナモンスティック、レッドベルオーブあたり。
とはいえ、やはりG1戦線で人気をしているナムラクレアが堂々の筆頭人気。
実際の競馬も、ナムラクレアだけちょっと別格と言っていい競馬を見せてくれました。元々雨の馬場でも諸共しないクレアちゃんですけれど、逃げたシナモンスティックが殆ど脚緩めないまま馬場状態のわりに流れた短距離レースで、皆が内を避けて外を回るさらにその大外をぶん回してゴール前できっちりシナモンスティックを1馬身抜き去っての完勝。
これはもう貫禄勝ちでしたね。秋は今度こそG1戴冠成就してほしいものです。絶対実力はあるはずですから。
キミワクイーンとナランフレグは展開上外に持ち出すのも難しかったでしょうし、敢えて勇気を持って最内突いたのは悪くなかったんでしょうけど、流石に馬場が悪すぎたかなあ。外とは伸びが全然違ってきてしまいましたね。
2着のシナモンスティックはまさに展開と馬場がマッチしたという感じで。3着のトウシンマカオは馬場が良ければクレアと勝ち負けまで行けたかもしれないでしょうけれど。
4着のシュバルツカイザーもこれなら重賞で戦っていけそう。出来れば、シナモンスティック躱すくらいまでは行ってほしかったが。
ゾンニッヒも10着と精彩を欠く。これも馬場が合わなかったかなあ。




今日はワールドオールスタージョッキーズが開催されて、他国のいろんな騎手が来日していて華やかな一日でした。海外の女性騎手も何人か参戦して勝ち星もあげてらっしゃいましたしね。
You Tubeにてジョッキーカメラがまた大量にあがっておりますね。




第58回テレビ西日本賞北九州記念 G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ 小倉競馬場1,200メートル(芝・右)

夏のスプリント決定戦。一昨年のヨカヨカは有名ですよね。熊本産馬初の重賞勝利ということで。
その後すぐに怪我で引退となってしまった無念さも含めて。

さて、今年も実力伯仲で人気は混沌。一番人気のママコチャで最終的に4.3倍。締め切り近くまでずっと5倍近辺でウロウロしていたくらいで。
以下4番人気まで一桁台。最低人気のレジェーロで89.0倍だから割れに割れてました。

一番人気のママコチャはあのソダシの全妹。白くないんですけどね。普通の鹿毛です。
また姉ほど華麗な戦績を残してもいないのですけれど、なかなか固く複勝外さないですし前走でリステッドを勝ってますから叩き上げ、という感じです。
今回は初めて1200のスプリント戦に挑むことになりました。距離短縮の方が良いという判断みたいですね。気性はお母さんのブチコ譲りで相当荒いみたいなので。

2番人気はモズメイメイ。前走の葵ステークス(G3)でとんでもないロケットスタートを見えてそのまま逃げ切った事でかなり話題を呼びました。実際、あの映像見たらひっくり返りますよ。
まあ流石にあれほどのスタートを再現できるかは相当難しいと思うのですが、それでもスタートした瞬間で1馬身は突き放すようなダッシュは武器として極めて有効です。展開それ自体が変わってきますしね。
とはいえ、今回は枠番が一番大外。調子も前走ほどあがってはきていなかったみたいで、ハンデも牝馬3歳で54キロは結構厳しかったんじゃないでしょうか。

3番人気はデュガ。2歳の頃は随分と話題にもあがった馬ですけれどその後は長く低迷していたのですが、今年古馬になってからポンポンと2連勝して3勝クラスを勝ち上がり才能を開花させはじめた馬です。

以下4番人気が小倉2歳S(G3)を勝ってここが今年初戦となる三歳馬ロンドンプラン。
5番人気が前走CBC賞2着のサンキューユウガ。
6番人気がCBC賞を見事に逃げ切ったジャスパークローネ。

……? なんで勝ったジャスパークローネの方が人気が下だったんだ? というか、なんでジャスパーこんな6番人気だったんだ? CBC賞から勢いついてて1、2番人気争ってても不思議ではなさそうだったのに。前走フロック扱いだったんだろうか。

レースの方はやはりモズメイメイ、あのロケットスタートは再現ならず。まあ決して悪くはなかったんですが、それよりもジャスパークローネのダッシュが素晴らしかった。一瞬でトップスピードに駆け上がり、伸び伸びとしたフォームで先頭を掴んで主導権ゲット。
前半32.8で快速を飛ばしながら後半もまったくスピードを落とさず。これはたまらず先頭集団を形成していたスティクスやテイエムスパーダ、モズメイメイが耐えきれずに直線で息絶え、軒並みすり潰されました。
さすがにゴールまでジャスパーもスピード落ちましたけれど、残り200で後続をだいぶ突き放していましたから余裕がありました。後半も34.4で纏められたらね。追い込み勢も前半あれだけ飛ばしたら上がりの脚、そこまで速くは出せないです。
ママコチャがさすがの脚でゴール前寄せてきましたけれど、届かず2着。
ジャスパークローネはまたも逃げ切りで重賞連勝。団野くん、お見事でした。
3着には1枠1番という枠番を活かして前めでラチ沿いにつけてタイミング良くしかけた坂井瑠星騎手のストーンリッジが9番手ながらも3着に入りました。人気なかったですけれど、なかなか力強い脚で追いついてきましたし、いい馬なんじゃないでしょうか。

デュガは16着といい所なし。前半これだけハイペースながら前が止まらないと、最後方近くだと苦しいですね。上がり時計も34.1と出ていませんでしたし。


第23回アイビスサマーダッシュ G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) 別定 新潟競馬場1,000メートル(芝・直)


1  スワーヴシャルル  牡7  田辺 裕信 78.8(17番人気)
2  ロードベイリーフ   牡6  西村 淳也 48.6(12番人気)
3  オールアットワンス 牝5  石川 裕紀人 39.2(9番人気)
4  ロサロッサーナ   牝4  津村 明秀 54.3(13番人気)
5  バンデルオーラ   牡4  幸 英明 170.0(18番人気)
6  ジャングロ      牡4  戸崎 圭太 6.2(4番人気)
7  チェアリングソング 牡6  藤田 菜七子 56.6(14番人気)
8  ライオンボス    牡8   大野 拓弥 74.4(16番人気)
9  サトノファビュラス 牝6  丸田 恭介 40.8(11番人気)
10 トキメキ       牝6  松岡 正海 9.7(6番人気)
11 メディーヴァル   牡5  今村 聖奈 39.9(10番人気)
12 ヤマトコウセイ   牝4  小林 脩斗 63.4(15番人気)
13 ヴァガボンド     牡5  岩田 望来 14.5(7番人気)
14 スティクス      牝5  坂井 瑠星 6.1(3番人気)
15 マウンテンムスメ  牝5  柴田 善臣 31.2(8番人気)
16 ファイアダンサー  牝5  武藤 雅 3.9(1番人気)
17 シンシティ      牝6  田中 健 5.9(2番人気)
18 レジェーロ      牝6  団野 大成 7.9(5番人気)


もしかしたら、札幌記念を押しのけて夏の競馬で一番有名かつ人気のレースになってるかもしれない、1000メートル直線の馬場を真っ直ぐに走りきる名物レース、アイビスサマーダッシュ。
今年もやってきました。
もう周知となってますけれど、この直線レースはなんでか外ラチ沿いに走る馬が好走するので、自然と外ラチに近い外枠の馬が人気となります。
いやこれ、ほんとなんでなんでしょうね。開催後半ならともかく、このアイビスの日程は新潟競馬の開幕週。まだ内ラチ沿いは全然荒れていないはずなんですけれど、なんでか外が伸びるのである。
とはいえ、敢えてそれでも内ラチ沿いを行くという戦法を一昨年の同レースでバカラクイーン騎乗の菅原くんが開拓したので、それ以降一定の内枠に入った馬がそのまま距離ロスしてまで斜めに走って外に行くよりもまっすぐ内側で勝負、というパターンも出てきたので、それぞれの駆け引きが垣間見えてくるんですね。

今回、その敢えて内ラチ沿いを選んだのは4番ロサロッサーナ一頭だけでした。これも難しい所で、馬によっては一頭で気持ちよく走る馬も居れば、一頭だけだと競り合いにならずに気を抜いてしまう馬もいるんですよね。ロッサーナはどうだったんでしょう。残り200メートルくらいまではテレビカメラの角度の関係で位置の把握難しかったのですけれど、結構先頭近くを走っていたと思うのですが、終いで失速してしまいました。残念。

さて、今回一番人気だったのは16番ファイアダンサー。これまで1000メートルで幾度も好走続けてたのですが、これらのレース全部内枠というアンラッキーだったんですね。にも関わらず掲示板に乗るくらいの走りを見せ、前哨戦となる韋駄天Sでは2着に入る力走。そんな馬が待望の大外枠に入ったのですから、こんなん勝ったも同然だぜー。なんてコメントする解説者もいらっしゃったようで。
ところが……スタートから行き足がつかず。ってか、全然走ってないぞファイアダンサー!?
まるで集団についていけずに後方ぽつん。いやほんとどうした!? 完走はしたものの、最下位。怪我でもしてなきゃいいのですけれど。

レースの方は3番という内枠に入っていた一昨年のこのレースの勝者オールアットワンスが、これは鞍上の石川くんの好騎乗。ってか会心の騎乗でしたね。内から一気に外ラチ沿いまで切り込むのはまあ内に入っちゃった人ならみんな考えるんでしょうけれど、みんなが外ラチ沿いにギューギューに固まっていくごちゃついた中でスッとラチ沿いまで持っていく馬の操作。そこからじっくりとラチ沿いで前を伺い、馬群に隙間が出来たのを見計らって突っ込ませる。
前を走っていたトキメキがけっこうフラフラしていて進路を塞がれかけてるんですが、加速を削がないようにうまいことスイスイとオールアットワンスを促してトキメキ躱してるんですよね。
騎乗予定だった香港のホー騎手が負傷乗り替わりで、一昨年ぶりに戻ってきた手綱で見事にもう一回アイビスSDを勝ってみせた石川くん。今回はほんとお見事でした。

2着はトキメキ。勝ったと思ったところで、残りあとちょいでいきなり後ろについてきていたオールアットワンスに躱されたんですから、これは悔しかろう。
3着はこれまた内枠2番のロードベイリーフ。これも上の西村くんが腹決めて一気に内枠まで持っていったのですが、息をついたところで前にオールアットワンスに入られて、残り400で前がギューッと詰まってきたのを見て、その位置を見切って内側に進路を取ったんですね。その判断はその瞬間では適切だったんでしょうけれど、内に進路を取った途端に一度固まった外ラチ沿いの集団が固まりすぎてバラけたのと、さらに内側にいた馬たちが外に寄ってきたのもあって、抜け出す隙間がなくなって壁が出来ちゃったんですよね。それでも、強引に押しのけ捌いて進路を確保したものの、このワンテンポがけっこう痛かった。
とはいえ、外に残ってても進路があったかというと、どうだろう。オールアットワンスの後ろはあれちょっとついていけないだろうし。やれるだけの事はやって、いい脚見せてくれたんじゃないでしょうか。とはいえ、トキメキは躱したかっただろうなあ。ロードベイリーフも、去年の3着馬。それからのレースはなかなかイイところなかったのですが、このアイビスも一度来た馬は無視できないレースですねえ。



第71回北海道新聞杯クイーンステークス G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)牝(特指) 別定 札幌競馬場1,800メートル(芝・右)


1  コスタボニータ  7.8(4番人気) 牝4 55.0kg  松山 弘平
2  ウインピクシス  17.5(9番人気) 牝4 55.0kg  横山 武史
3  ライトクオンタム 7.4(3番人気) 牝3 52.0kg  武 豊
4  ルビーカサブランカ  6.4(2番人気) 牝6 55.0kg  C.ルメール
5  サトノセシル   9.0(6番人気) 牝7 55.0kg  佐々木 大輔
6  ローゼライト   103.0(14番人気) 牝5 55.0kg  鮫島 克駿
7  ドゥーラ   4.0(1番人気) 牝3 51.0kg  斎藤 新
8  キタウイング   20.8(10番人気) 牝3 52.0kg  江田 照男
9  グランスラムアスク  33.6(12番人気) 牝4 55.0kg  古川 奈穂
10 イズジョーノキセキ  17.4(8番人気) 牝6 57.0kg  岩田 康誠
11 ジネストラ   8.9(5番人気) 牝5 55.0kg  三浦 皇成
12 ミスニューヨーク  9.5(7番人気) 牝6 56.0kg  M.デムーロ
13 ビジン    48.5(13番人気) 牝4 55.0kg  藤岡 佑介
14 トーセンローリエ  27.2(11番人気) 牝3 51.0kg  吉田 隼人


夏の女王決定戦。7月末の夏真っ盛りの時期にもかかわらず、結構良いメンバーが揃った。
特に3歳の面々。ライトクオンタム、ドゥーラ、キタウイング、トーセンローリエはクラシックでも活躍した面々。とはいえ、本番で良い成績を残せなかったからこそ、夏のここで賞金加算のために出張ってきているんだけれど。
その中でもドゥーラは唯一オークスで3着という優良な成績を残しており、いやなんでここで出走したんだろうと思わないでもないのだが、斤量51キロはこの馬の実力からすると美味しいものでありました。キタウイングの方が重いんだ。
人気が3歳の実績馬2頭に集まる中で、割って入ったのが先々週に函館記念で2着に入ったルビーカサブランカ。中一週ってよっぽど前走の消耗が少なかったんだろうか。

レースはライトクオンタムが飛び出し引っ張る中で、中団後方に位置づけてじっくりと脚を貯めたドゥーラが4コーナーでまくりあげて、そのまま外から押し切っての力強い勝利。
4角で一頭だけ別格の手応えであがっていく迫力はオークス3着で素質を開花させたドゥーラの本格覚醒を思わせるものでした。直線も最後までびっしり伸びましたしね。
これは秋も楽しみ。
ライトクオンタムは決してペース速くない平均くらいの配分で逃げながら、あそこまで脚が途切れてしまうとは。ちょっと心配ですね。
キタウイングも今までで一番じゃないかというくらいの出来栄えだったにも関わらず、上がっていくドゥーラを追いかけずに待機しちゃったのはなんでなんだろう。札幌で最後の直線だけに掛けられるほどの脚はなかろうに。ついていけなかったのならともかく。

2着にはウインピクシス。3着にはコスタボニータと内ラチ沿いで虎視眈々と先頭を伺った二頭が抜けましたね。このあたりは松山、横山武史の両騎手らしい手綱さばきでした。
ルビーカサブランカも頑張ったのですが4着まで。上がりは良かったんですけどね。仕掛けのタイミングがちょい遅かったか。
斎藤くんはこれが今年の初重賞。気合入った乗りっぷりでしたよ!
ドゥーラの鞍上を取り返してオークス3着に続いて見事結果残しました。なかなか重賞勝ち馬に乗れる機会はつかめないですからね。もう離さないで頑張って欲しいものです。





第59回七夕賞 G3 レース回顧  

3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ 福島競馬場2,000メートル(芝・右)


1 エヒト      6.1(4番人気) 牡6   田中 勝春
2 ホウオウエミーズ  50.7(13番人気) 牝6 丸田 恭介
3 バトルボーン   4.7(1番人気)  牡4 津村 明秀
4 ククナ      20.7(9番人気) 牝5 石川 裕紀人
5 カレンルシェルブル  14.0(6番人気) 牡5 斎藤 新
6 サンレイポケット  23.5(11番人気) 牡8 M.デムーロ
7 トーラスジェミニ  194.8(15番人気) 牡7 木幡 育也
8 ガロアクリーク  16.1(7番人気) 牡6 永野 猛蔵
9 レッドランメルト  27.2(12番人気) 牡4 田辺 裕信
10 グランオフィシエ  21.6(10番人気) 牡5 戸崎 圭太
11 フェーングロッテン  5.7(3番人気)  牡4 松若 風馬
12 ショウナンマグマ  94.3(14番人気)  牡4 菅原 明良
13 ヒンドゥタイムズ  16.6(8番人気)  せん7 団野 大成
14 テーオーソラネル  9.6(5番人気)  牡4 三浦 皇成
15 セイウンハーデス  5.2(2番人気)  牡4 幸 英明
16 シフルマン 217.3(16番人気)  牡7 大野 拓弥


1番人気は5戦4勝で重賞初挑戦となるバトルボーン。唯一の2着である新馬戦で勝ったのがダノンベルーガなんですよね。そこからポンポンと連勝して3勝クラスを勝ち抜けたものの、日経賞で始動するはずが鼻出血を起こしてしまい、結局前走から7ヶ月開けての復帰となってしまいました。
春のうちに重賞戦線で成績を残してG1に、と行きたいところだったのでしょうけれど。それだけに、ここは勝っておきたい所だったのですが、同じくらい負けられなかったのが2番人気のセイウンハーデス。
クラシック戦線ではもう一つレベル上の連中に太刀打ちできなかったものの、年明けて馬がパンと引き締まった感があって、今どんどんと勝てる雰囲気出てきてたんですよね。初重賞を狙った前走新潟大賞典では折り悪く雨で道悪の不良馬場。カラテの激走に後塵を拝したものの、後続とは8馬身ぶっ千切って見せたのですから、充実の一途が今なのでしょう。
去年の七夕賞勝馬エヒトや重賞連続連対中のピクシーナイトの半弟・フェーングロッテン、3連勝で一気にOPクラスまで駆け上がってきたテーオーソラネルなど強豪は揃っていますが、ここで初重賞は逃せなかったかと。

今回は前目で競馬をしたい馬が多く集まっていて、誰がハナを主張するか。フェーングロッテン、ショウナンマグマ、テーオーソラネル、シフルマン、そしてセイウンハーデスと逃げて勝ってきた馬は少なくなかったですからね。しかし番手に控えての競馬も出来るため明確な逃げ馬というのはいなかっただけに、今年に入って逃げで結果を残してきたフェーングロッテンが逃げるのでは、と思われていたのですが。
スタートと同時に明らかに行く気なしのフェーングロッテン。鞍上の松若くんは逃げるつもりだったみたいなのですが、馬が全然という感じで。
他馬もこれには戸惑ったようで、ならば自分がと前に出ようとする馬も出てこず、様子見しあううちに押し出される形でバトルボーンが先頭に立たされる結果に。
主導権握って逃げるんじゃなくての先頭は、まあろくなことになりません。案の定、これまで番手から前を伺う競馬を続けていたバトルボーンとしても、先頭での競馬は新馬戦以来。自分が目標にされてしまう形に。
また、先頭争いが激化して前が潰れる展開を期待できたところが、逆にスローペースとなり煽りを食ったのが追い込み勢。
結果としてベストの位置につけていたセイウンハーデスが、存分に力を発揮できる競馬になりましたね。幸さんとしても今日はやりたい競馬が出来たんじゃないでしょうか。
3コーナーに入ったところあたりからペースが加速。ここから直線に入るまでのペースアップで篩い落とされ、スピードについていけなかった馬、体力切れた馬がどんどんと脱落。先行勢からはセイウンハーデスとククナがもうベストの位置につけていました。その一段後ろから狙いをつけていたのがホウホウエミーズ丸田恭介。外からまくってきたレッドランメルト。4角での動きでだいたい上位陣の動きの良さが見て取れます。
番手につけていたテーオーソラネル。あのまま行けば勝ち負けなりそうだったんですけれど、直線入ってさあこれから、という所で手応えなくなっちゃいましたね。あそこでズルズル下がっちゃうのは重賞の壁かしら。10着惨敗。もう一回挑戦し直しですね。
逆に手応えバッチリで素晴らしい脚を伸ばしてきたのが、セイウンハーデス、ククナ、ホウホウエミーズ、レッドランメルトの4頭。ただレッドラメントは最初後方に位置していたのと3・4コーナー中間あたりからずっと脚使ってたのもあって届かず5着。ただ長く良い脚を最後まで使えてたのは好材料なんじゃないかと。
バトルボーンは踏ん張って4着。ちょい悔しい4着でしたね。
ククナとホウホウエミーズは人気薄だった分、思い切って競馬出来たのもあるでしょうけれど、二頭ともほぼほぼ思う通りにやれたんじゃないでしょうか。それでもきっちり1馬身ちょい離されて負けたのは、それだけセイウンハーデスとの現状での実力差でしょうか。
二頭とも惜しかったんだけどなあ。内外の馬場の伸びの差もあったかもしれないですね。

セイウンハーデスは強い勝ち方が出来て、これ以上無いステップアップのレースとなったかと。サマーチャンピオンシリーズにもっかい出るのかしら。それとも秋に向けて休養に入るのか。いずれにしても、今後を楽しみとさせてくれるレースでありました。



第28回プロキオンステークス G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(指定) 別定 中京競馬場1,400メートル(ダート・左)

1 ケイアイターコイズ  藤懸 貴志  65.8
2 ロイヤルパールス  中井 裕二  269.3
3 シャマル  坂井 瑠星  除外
4 ジレトール  松山 弘平  8.8
5 エルバリオ  西村 淳也  18.9
6 イフティファール  角田 大河  101.3
7 ドンフランキー  池添 謙一  4.8
8 ブルベアイリーデ   荻野 極  38.0
9 フルム  水口 優也  35.6
10 リメイク  川田 将雅  2.0
11 メイショウテンスイ  太宰 啓介  130.6
12 メイショウダジン  酒井 学  52.1
13 タガノビューティー  石橋 脩  5.2
14 アティード  菱田 裕二  321.2
15 オーヴァーネクサス  藤岡 康太  131.5
16 オメガレインボー  藤岡 佑介  13.6



人気はドバイ帰りのリメイク。海外帰り一戦目とはいえ、メンバーの中では唯一の重賞馬……他、重賞勝ってる馬いなかったですよね、今回。タガノビューティーはG1含む一線級で走ってますけれど、勝ち星はなかったはずですし。
そういう意味ではひどく手薄なメンバーではありました。ダート短距離重賞はけっこう貴重だと思うんですけど。ここを足がかりに上に登りたい、という馬も多かったのでしょう。
レースは予想通り、ドンフランキーがハナを切り、リメイクは先頭集団に取り付き、ベストポジションを維持。前半600メートル33.9は稍重にしてもダートとしては早い目のペースだったと思います。
リメイク鞍上の川田騎手は4コーナーで馬を促し、直線で先頭集団から抜け出して逃げるドンフランキーを捕まえにかかる。おおよそここまでは川田騎手の予定通りだったんじゃないでしょうか。理想的な展開でした。予想外は、ここでドンフランキーがまったく落ちてこなかったこと。ラップタイムを見る限り、タイム的には落ちているはずなんですけれど、なかなかドンフランキーとの差が縮まっていかない。この二頭以外の後続は置いてけぼりにされて距離が空いていくのを見たら、リメイクはちゃんと差し脚を伸ばしていたはずなのですが、ドンフランキー譲らず最後まで逃げ切ってしまいました。これは、勝ったドンフランキーが強かった、というべきか。リメイクとしては1200を超えた残り200メートル、さらに伸び切るだけの体力が残ってなかったとも言えるのか。海外帰りというのも理由としては少しはあったのかもしれません。ここで勝ちきれなかったのはちょっと痛いよなあ。
後続勢から追いついてこれる可能性のあったタガノビューティーは、異常歩様で競走中止。辛うじて実績あるオメガレインボーが意地見せて3着入りましたけれど、2着リメイクと6馬身差ですから。前の2頭との実力差は一目瞭然となったかと。



第72回ラジオNIKKEI賞 G3 レース回顧   

3歳 オープン (国際)(特指) ハンデ 福島競馬場1,800メートル(芝・右)


1 コレペティトール  田辺裕  18.2
2 グラニット  嶋田純  7.5
3 スズカハービン  M.デムーロ  48.8
4 オメガリッチマン  横山典  23.1
5 シーウィザード  三浦皇  106.2
6 エルトンバローズ  西村淳  8.3
7 シルトホルン  大野拓  16.1
8 セオ   松若風  35.6
9 ウヴァロヴァイト  菅原明  21.8
10 バルサムノート  松岡正  14.3
11 アグラシアド  津村明  25.0
12 ダイシンヤマト  吉田豊  127.1
13 アイスグリーン  幸英明  26.3
14 レーベンスティール  戸崎圭  1.9
15 エマヌエーレ  石橋脩  93.2
16 マイネルモーント  石川裕  20.0


うわぁ、横から見るテレビ画面だと全然わからんかったのだけれど、正面から見たらレーベンスティール、最後バルサムノートふっとばしてるじゃないか。これは危ない。もう着順に影響ある位置じゃなかったけど、これは制裁食らうだろうな、と思ったら過怠金食らってますね戸崎騎手。
シルトホルンが内に切れ込んできて、内側から差すルートがなくなったので外に出そうとしたんだろうけれど、ちょうどシルトホルンとエルトンバローズの間に一頭か二頭分の十分なスペースが空いたのでそこに持ち込めばよかったのだろうけれど、馬が促しに過剰反応して思いっきり斜行してしまったのか。

圧倒的一番人気だったレーベンスティール。まだ1勝クラスをクリアした所なんですが、何しろ新馬戦で皐月賞馬ソールオーリエンスと僅差で渡り合った期待の若駒。前走でも強い勝ち方を見せて、ギアが入るとど迫力のストライドでグイグイ伸びてくる、もう見るからに強い馬なんですよね。
まあ今回は明らかに仕掛けが遅かった。残り200メートルであんな後ろにいたら、どれだけレーベンスティールが豪脚見せても届かないよ。正直、あのまま埋もれるかと思ったので、あそこから先頭に届きかけたというだけで馬の力は示してるんですよね。ちと乗り方がマズかったなあ。レーベン陣営としてはここは秋に向けて確実に重賞一つ取っておきたかったんだろうけど。

勝ったのは3番人気のエルトンバローズ。最近、鞍上の西村くんはほんと調子いいですよね。今年に入ってコンスタントに重賞を勝てるようになってきた。
エルトンバローズも新馬の頃から評判高かったのに2着ばかりでなかなか勝ちきれなかったのが(赤った相手を見るとみんなクラシック戦線に参戦してる名前に見覚えある馬ばかりだった)、西村くんと組んでからこれでポンポンと3連勝で初重賞制覇。どうやら秋はマイル戦線に挑むみたい。この充実っぷりなら色々と期待も出来るんじゃないでしょうか。
2着はシルトホルン。春は重賞に挑んでも盛大に跳ね返されて勝負にならなかったのですが、ここにきて馬体に芯が入ってきたのか脚の筋肉がしっかりとついてきたのか、走り方にブレがなくなってきて見違えてきてたっぽいんですよねえ。
1勝クラスを勝ち抜けたばかりなのに、他の実績馬を差し置いて4番人気になっていたあたり、ホースマンたちの目から見ても明らかに馬が良くなってたんでしょうなあ。
その通りに、逃げるグラニットを番手からしっかりと直線で捉えてゴール前まで走り切ることで2着に入りました。ほんとならマイルの方がいいのかな、この馬も。
3着には猛追のレーベンスティール。ここで3着は不本意ですわなあ。



第59回CBC賞 G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) ハンデ 中京競馬場1,200メートル(芝・左)

1 ヨシノイースター  富田暁 6.1
2 タイセイアベニール  和田竜 140.7
3 エイシンスポッター  角田大 5.4
4 サンキューユウガ  松山弘 31.9
5 テイエムスパーダ  国分恭 43.4
6 スマートクラージュ  岩田望 10.0
7 アビエルト  永島ま 100.8
8 マッドクール  坂井瑠 1.8
9 トゥラヴェスーラ  藤岡康 12.2
10 ジャスパークローネ  団野大 28.1
11 ディヴィナシオン  川田将 18.7
12 サンライズオネスト  菱田裕 47.8



夏競馬の開幕を飾るサマースプリントシリーズ第一戦がこのCBC賞だ。
このレースの特徴というべきなのが、とにかく荒れる! って、一概には言えないんですよね。去年は1〜3番人気で収まっていますし。
一昨年の勝者であるファストフォースなんざ、今年高松宮記念を勝ってG1馬である。ああ、あのレースではピクシーナイトが2着だったりと実はかなりレベル高いレースだったみたいなんだけど。

今年に関しては絶対的に強いぞ、という図抜けた一番人気の馬がいました。
まだ重賞勝利こそなかったものの、前走57.5キロの斤量を背負って、次走で函館スプリントステークスを勝つキミワクイーンを下したマッドクール。
前前走者の初重賞挑戦のシルクロードSでは3着に破れたものの、その2頭は次のレース高松宮記念を1・2フィニッシュしたファストフォースとナムラクレアでしたからね。負けて格が落ちるようなレースではなかったわけです。
今回はさらに58.5キロの斤量を背負わされることになりましたが、今年のサマースプリントシリーズの主役のみならず、秋以降の短距離戦線の主役となるのもおかしくはないスプリント回の逸材として1.8倍もの圧倒的一番人気を冠することになったのです。

ところが、先行前目の位置のまま直線に入ったところでいざギアマックス……と思った所で、やたらと走りのバランスが崩れて見えたんですよね。足並みが乱れているというか、バラバラというか。なんか変だぞ!? と思っているうちにバタバタと苦しそうにマッドクールが沈んでいく。
どんどんと後続に躱される、というよりも失速して沈んでいく中でのめるように躓く姿も見えて、完全に撃沈されてしまったのでした。
いや、マジでどうしたんだろう。馬体もピカピカと光ったシルバーの輝き。出来栄えは最高だったように見えたのですが。いっそ、怪我か何かかと心配したのですが今の所それらしいコメントはありませんね。
このレース、元々逃げと目されていたジャスパークローネが素晴らしいスタートダッシュを決めて、そのまま一切スピードを緩めることなく、最後まで押し切ってしまう速く速くひたすら速くという競馬場開幕週に相応しいレースでありました。
前半600メートルを33.7で駆け抜けた時は、クローネ飛ばす飛ばす!と思ったのですが、後半600でさらに33.5とスロットルをあけられたらそりゃ後続が差すのは厳しいレースラップでした。
とはいえ、マッドクールもトップスピードの持続力の凄まじさこそが武器みたいな馬ですから、こんなふうに脚が止まってしまうとは思わなかったなあ。トップハンデが響いたにしても、ちょっと予想外の敗戦でした。
ジャスパークローネは団野くんがのびのびと思いっきり走らせた結果でしょうか。これだけスピードを失わずに最後まで走る競馬が出来たら、今後もこれは軽視できないなあ。

二番人気のエイシンスポッターは上がり最速の脚を使っているのですけれど、この展開では最後方からの追い上げはちょっと届かんですわなあ。




第40回エプソムカップ G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) 別定 東京競馬場1,800メートル(芝・左)

時期的に安田記念には出走しなかったけど宝塚記念にもちと出づらいなあ、というマイラーから中距離あたりを主戦とする馬たちが出走することの多いレースですね。
重賞で善戦しているけど勝ちきれない馬。OP特別を勝ち上がってきた馬。なんかが人気になる事が多いです。
ただ、近年はここを勝ってもそこから出世していく、という馬はあんまり見られず、なんか毎年エプソムCで名前を見るぞ? というリピーターになりがちなんですよねえ。
そういう意味では去年の勝ち馬、ノースブリッジは今年のアタマにAJCCを勝って期待膨らむところだったのですが、あんまりレース多く使えないのかな。大阪杯使ってそのあとは秋までお休みみたいで。

さて、今年はというとダービー卿チャレンジトロフィー組が人気でそのレースで2着だったジャスティンカフェが一番人気。何気にこやつも去年も同じレースを走っていたリピーター組である。
実力の高さは3歳クラシックの時期から高くてどのレースでも人気になっていたのですが、1勝2勝クラスで2着だ3着だと随分足踏みしてしまい、ようやく去年のこのレースでアーリントンC以来の重賞参戦。毎日王冠で2着などイイ所まで行くし人気も上位なのにどうしても勝てない、という競馬が続いていました。メンバーの薄い今回こそ、という陣営の意気込みも強かったんでしょうね。

2番人気はダービー卿チャレンジトロフィーを勝ったインダストリア。この馬もNHKマイルCで2番人気になるなど、以前から評価高かった馬ですね。ダービー卿CTで念願の初重賞。そこをステップにどんどんと駆け上がりたいところでルメールを鞍上に迎えて、ってところでしたね。ちなみにジャスティンの前走の相棒はルメールでした。これは両馬とも負けたくないわなあ。

この両馬の再戦は、直線入ったところで最後方集団にいながら、大外持ち出して全場ぶっ刺してみせたジャスティンカフェが貫禄の勝利。これまで勝ちきれなかった馬の競馬とは思えない豪快な勝ち方でした。折からの雨で稍重とちと渋っていた馬場で、前半だいぶハイペース。ペース的には後方有利の展開だったと思うのですが、それでもこの緩めの馬場であの差しは見事でした。ギアの入れ方も鞍上の横山和生くんが良いタイミングで上手かったですね。同じく後方にいたレクセランスとエアロロノアが同じくらいのあがりで差してきているのですけど、ちとギアが入るのが遅くて4着5着まででしたから。
2着には果敢に攻めて逃げるショウナンマグマの二番手につけた石川くんのルージュエヴァイユが粘りに粘り込んで2着入線。向正面で先頭に取り憑いたときは若干掛かっているようにも見えたのですけれど、先頭に追いついたところで上手いことすぐになだめられたんですよね。なかなかに勇気のある攻めでしたが、これが功を奏して馬の力を存分に引き出したんじゃないでしょうか。一旦抜きかけていたマテンロウスカイをもう一度グイッと前に出て譲らず最後まで走りきった根性は素晴らしいものがありました。この子も重賞取るの難しくなさそうなんだけど、ここで勝ちきれなかったのがどう響いてくるのか。

インダストリアは7着。馬場の緩さで思うように走れずに余計に馬自身が前のめりになっちゃってた感がありますね。一生懸命は走ろうとしすぎて、バタバタしてしまったようで。真面目なのが悪い方に作用しちゃったか。


第76回鳴尾記念 G3 レース回顧   

3歳以上 オープン (国際)(特指) 阪神競馬場2,000メートル(芝・右)

鳴尾記念って今G3なのか。どうしても年前の名物中距離G2レースというイメージが強く残っているので、この6月アタマの時期にやっているのは馴染めないなあ。これ、毎年ずっと言ってる気がする。
出走するのは大阪杯には出たけれど、宝塚記念には出ない、或いは出れないくらいの中距離を主戦場とたち。日経賞2500からこっちに参加してきた馬もチラホラ居ますね。
夏競馬にもそのまま参加する馬もいるかもしれないけれど、春走ってきての締めくくりという馬も多いんじゃないかな。

1.グラティアス   牡5 57.0 北村友 78.8(8人気)
2.カラテ       牡7 57.0 菅原明 5.0(4人気)
3.ディアマンミノル  牡6 57.0 藤岡康 428.9(15人気)
4.フェーングロッテン 牡4 57.0 松若 4.7(3人気)
5.モズベッロ     牡7 57.0 幸 96.4(9人気)
6.インプレス     牡4 57.0 鮫島駿 207.6(12人気)
7.マリアエレーナ   牝5 55.0 松山 4.1(2人気)
8.ワンダフルタウン  牡5 57.0 和田竜 254.8 (13人気)
9.アドマイヤハダル  牡5 57.0 岩田望 18.0 (6人気)
10.サトノルークス   牡7 57.0 荻野極 409.7 (14人気)
11.ヒンドゥタイムズ  セ7 57.0 武豊 43.2 (7人気)
12.ボッケリーニ    牡7 57.0 浜中 11.2 (5人気)
13.マイネルファンロン 牡8 57.0 坂井 122.8 (11人気)
14.ソーヴァリアント  牡5 57.0 ルメー 2.6 (1人気)
15.スカーフェイス   牡7 57.0 西村淳 101.7 (10人気)


1番人気は2走前のチャレンジC(阪神2000)で去年の暮れに勝っていたソーヴァリアント。だが前走2月の中山記念は1番人気に推されながらも9着敗退。原因よくわからない敗戦で、そこから休養入っちゃってましたから、2.6倍はちと過剰人気だったかもしれません。
レースも3番手につけてたのに、最後の直線で失速。12着という大敗。鞍上のルメールは距離長いかも。1800まで、と仰ってますけど、これまで1800から2200しか走ってないんだよなあ、この子。2000で長いとなると走る所なくなってくるんじゃ……。

レースの方はフェーングロッテンが引っ張りましたが、この子が良く粘った。4コーナーから直線に入ったところで後続に捕まった時はそこでおしまいか、と思ったら躱したマリアエレーナに食らいつき、逆にゴール前で抜き返すど根性。惜しくも2着。この子も初のクラシック参戦となった菊花賞こそ二桁着順でしたけど、古馬になった今年は重賞でずっと複勝圏内。重賞2勝目まであとちょっとなんですよね。裏ローテじゃなくてこれなら表ローテの中距離戦線でも戦っていけそう。いや、マジでこの差し替えしは凄かった。
勝ったのは3コーナーで先行集団に早めに取り付き、4コーナーで一気に前を伺ったボッケリーニ。内側のフェーングロッテン、マリアエレーナ、ソーヴァラントを一気に躱して先頭に躍り出て、そこから巻き返してくるフェーン、後方から強襲してきたアドマイヤハダルなどを抑えて勝利。
去年は2200以上の主に2400、2500の距離を主戦場としてきたんだけれど、再び2000に戻って力で押し切った重賞3勝目。G1となると力不足の二桁着順ながら、G2G3だとずっと勝ち負けしてきたんですよね。お兄ちゃんに中距離のスペシャリストであったラブリーデイがいる血統。これなら天皇賞秋も狙えるか。

3着にはアドマイヤハダル。重賞勝利もなく、主にリステッドを巡っている馬ですけれど、戦歴見るとジャックドールやパンサラッサの会心の逃走劇に食らいついて2着3着入ってる実績の馬なんですよね。まだまだこんなもんじゃねえぞ、という強さを見せてくれるゴール際でした。

2番人気のマリアエレーナはゴール直前で失速とまではいかないけれど、脚が止まってフェーンに差し替えされ、ハダルとワンダフルタイムに躱されて5着。
今回も仕上がりは抜群でしたし、牝馬ながらも果敢に古馬のG1戦線に挑み続けてる子なんだけれど、もひとつなんかこう勝負弱いところがあるねえ。大阪杯や秋天などでワンチャンあるかも、というくらい現役牝馬のトップランナーになれる馬だと思ってたんですが。

他の人気どころだと、4番人気のカラテ。前走新潟大賞典を勝って勢い込んでの参戦でしたけれど、内枠が逆に厳しい結果になっちゃいましたね。前が壁になってギア入った瞬間動けないままゴールの9着。ソーヴァラントがあそこでズルズルと下がってくるとは思わなかったんだろうなあ。まあギチギチに囲まれていたわけでもないですし、チャンスはあったと思うんだけど難しいか。



第70回毎日杯 G3 レース回顧   

3歳オープン(国際)(特指)別定 阪神競馬場1,800メートル(芝・右 外)

皐月賞トライアルも最終盤、と言っても中2週で皐月賞になるのでここを勝っても皐月賞にいかずにダービー直行を選択するケースの方が大半ですね。一昨年のシャフリヤールが最高の成功例でしょう。

1番人気はホープフル3着のキングズレイン。レースのここぞという時にかなりの不利を受けてしまったにも関わらず、猛追しての3着ですのでスムーズに行けてたら勝ち負けまで行ってたんじゃないか、というくらいの馬なんで、これだけ人気になってたのかな。
2番人気はノッキングポイント。サウジRCでは1.4倍という抜けた人気を集めたものの、どうにも消化不良なレースで4着。とはいえ前走では1勝クラスとはいえ良時計で勝っているだけに、良血ということもあって人気を集めておりました。

しかし勝ったのは前走共同通信杯6着(11番人気)だったシーズンリッチ。5番人気と決して大穴ではなかったものの、伏兵であったのは間違いなし。鞍上は2年目の角田大河くんが初の重賞制覇。同期の今村聖奈の活躍のせいで隠れ気味になっていますけれど、この子もめっちゃ上手いしめっちゃ勝ってるんですよね。馬群の隙間に抜けれるところを見つけて滑り込んで、馬群を割って先頭に躍り出て、外から追撃してくるノッキングポイントを抑えての勝ち方はお見事でした。
この馬もドゥラメンテ産駒。ほんと今はドゥラメンテ産駒が席巻していますね。早逝してしまったのが重ね重ね惜しい。

2着にはノッキングポイントが滑り込み。今回は馬場がだいぶ緩かったので苦労したみたいですけれど、それでも外を回して充分な脚で追込でこれましたから、引けは取っていなかったかと。距離もマイルよりもうちょっと長いほうがいいのかな。

人気のキングズレインは……道中から最後方でずっとバタバタしていたというかのめっていたというか。もう3・4コーナーで岩田パパが行け行けと促してるんだけど全然だめ。結局そのまま後ろでグズってブービーの12着。馬場緩めだったとはいえ、良馬場認定でしたからね。新馬戦で重馬場走ってる経験者のはずなんだが、今回はまったく走っていませんでした。

第73回東京新聞杯 G3 レース回顧   

4歳以上オープン(国際)(特指)別定 東京競馬場1,600メートル(芝・左)

春のマイル王決定戦である安田記念と同じ舞台同じ距離ということもあり、G3だけどなかなかのメンバーが出揃うレースです。
とはいえ、丁度サウジやドバイのレースとも被るので、ホントに強い実績馬はあっちに招待されて行っちゃってるんですよね。
今年のレースメンバーを見ていると、G1戦線で活躍して実力は充分だけれど実績として重賞勝ち星がまた少なかったり無かったり、という馬が目立ちます。
1番人気のジャスティンカフェからして、重賞勝ちまだありませんでしたからね。とはいえ、その実力は誰もがG1級と呼んで憚らないくらい、才能は認められているわけで。だからこその1番人気だったのでしょうが。
ほかも勝てはしなかったものの牝馬クラシックで2着3着とバチバチにやりあってたナミュール。
小さな馬体でど根性を見せる高速回転独楽娘のピンハイ。
去年ようやくマイル戦線で才能を開花させ、3連勝で関屋記念を勝ったウインカーネリアン。
牝馬クラシック皆勤のあと、金杯で3着と実力を示したプレサージュリフトなどなど。
ここから跳ねそうな馬がたくさん見受けられますね。

さて、今の東京競馬場。どうやら結構前残りするみたいで。冬の季節は芝の状態もあいまって他の季節とは展開傾向がまた違ってくるみたいなんですよね。
大雑把に言うと、大外ぶん回すよりも内が強い!

というわけで、果敢に逃げてみせたのがウインカーネリアン。って、逃げるのショウナンマグマじゃなかったの!? スタート自体決して悪くなかったので、なんで前に行かなかったんだろう。行けなかったのか?
ウインカーネリアンはスタートあんまり上手くない馬らしいんだが、今回はポーンと飛び出る事ができました。そのまま押さえず前に出たのは三浦皇成の好判断。逃げ馬じゃないんですけどね、去年連勝していた頃は番手につけてのレースでしたから、前で押し切るレースがこの馬の持ち味か。
レースはそのままウインカーネリアンが後続の追撃を最後まで振り切っての勝利。
ナミュールが大外枠ながらも後ろに控えるのではなく、先行気味に前目につけることで内枠に入り、直線で一気にギアチェンジして加速した時は一気に差し切るかと思ったんですけどね。200のハロン棒付近がピークだったなあ。そこからいつものあの切れ味が鈍って、カーネリアンに追いつけず。
スタート直後から果敢に前にイカせて内に切り込むことで、周回でだいぶ内側に位置取りしたのは良かったと思うんだけど、その分最後の決め手で切れ味が鈍っちゃったのかな。
とは言え、後方に控えるか外側回るかしていたら本格的に追いつけなかっただろうし。
ベストのコースをベストのタイムでまわったウインカーネリアンのレースだったということかしら。
3着にはプレサージュリフト。この馬もいつもは最後方近くからの追い込みが多いんだけれど、ナミュールから二段ほど後ろの中団あたりに位置づけていましたね。前走の金杯ではもっと前につけての3着でしたので、最後方一気の一辺倒ではなくなってきたという事なのかも。あそこからしっかりと追い込んで3着まで来ていますからね。
4着にはジャスティンカフェ。ちょっと後ろ過ぎたかー。だいぶ追い込んできてるんですけれど、最後はプレサージュリフトとスピードが並んじゃってそれ以上は抜けない感じになってしまっていました。
5着はエアロロノア。この馬もジャスティンカフェと同じぐらいの位置に居たかな。外回らされた分、後ろになってしまいましたがここしばらくはわりとイイ着順に入ってるんですよね。ふと気がつくと前走の金杯よろしく馬券圏内に入っていそうで油断なりません。

人気のピンハイは、今回はいい所なし。輸送でもともと小さい馬体がさらに減っちゃってましたし、調教も体力削らないように恐る恐るといった感じだったみたいで、しっかり追えてなかったみたいで。
終わってみたら、本調子とは程遠かったかレース仕様に仕上がってなかったという事なのかも知れません。ピンハイのど根性ないい所が全然見られませんでしたし。まずひとつ、重賞獲って欲しいんですけどねえ。

本番の安田記念は6月ですからまだ遠い。初夏ともなれば、瞬発力勝負の府中馬場になってるでしょうから、そうなると今回の2着3着あたりの牝馬たちの切れ味が増し増しになるでしょうから……いや、その前に彼女たちはヴィクトリアマイルがあるか。
いずれにしても、今回はウインカーネリアンが実に上手い競馬をしたということで、お見事でした。




第63回きさらぎ賞 G3 レース回顧  

3歳オープン(国際)(特指)別定 中京競馬場2,000メートル(芝・左)

きさらぎ賞が行われると、今年のクラシックもはじまったなー、という気分になりますなあ。シンザン記念は新年早々すぎて、まだそういう気分にならないので。

一番人気はフリームファクシ。名牝ディアドラの弟で、最新の伝説の新馬戦となるんじゃないかと言われているレースでミッキーカプチーノの2着に入ったあとはトントンと2連勝で初の重賞挑戦となった馬ですね。まー評判高高でありますよ。倍率1.3倍。
ディープインパクトのラストクロップの中でも際立った才能を謳われるオープンファイアが出場していながらの、この圧倒的人気である。
このフリームファクシって名前がまたいいんですよ。好きだなあ。いやね、名作ゲーム・エースコンバットシリーズに登場する潜水空母リムファクシっているじゃないですか。いるんですよ。それと同じ元ネタの名前なんですってね、フリームファクシって。そらもう気になるじゃないですか。名前格好いいし。

レースはスタート良く2番手の好位置つけたフリームファクシが、そのまま逃げたレミージュを躱して押し切り、堂々の重賞初制覇。皐月賞に向けての登竜門を駆け上がりました。
とはいえ、オープンファイアがかなりいい脚で追い込んできたので、一瞬躱されるかと焦りましたけれど。このアタマ差は僅かな差なのか、それともフリームファクシのゴール際の強さを際立たせる差なのか。少なくとも、オープンファイアとの格付けはまだ済ませられないかなあ、と言ったところで。
オープンファイア、確実に良い脚で追い込んでくるんですよね。距離も2000以上の方がいい感じだし。

3着はデビューからずっとダート路線を歩んでいたクールミラボーが、内のけっこうボコボコそうに見えたラインを力強く駆け抜けて芝でも結果を出してきました。スタートでゲートが開いた時になんかびっくりして立ち尽くしてしまい、ワンテンポ遅れてチョコチョコ歩きでゲートから出てきたのは可愛かったですけど、次は頑張ってちゃんと出ようね?

取り敢えずフリームファクシは本番皐月賞でも人気になりそう。このまま次走で皐月を目指すのだろうか。オープンファイアはもう一戦して賞金稼がないと苦しいかな。一つは重賞勝っておきたいでしょうし。





第37回根岸ステークス G3 レース回顧  

4歳以上オープン(国際)(指定)別定 東京競馬場1,400メートル(ダート・左)

ダートG1フェブラリーステークスに向けての最終前哨戦であります。てか、フェブラリーは2月19日だから中2週なんですよね。こっからだと結構厳しいローテーションではあるのですが。

一番人気は圧倒的1.6倍でレモンポップ。こと1400ダートに関しては文句なしに現段階で最強。その評価が反映された倍率でしたね。直線における仕掛けどころでの手応えも、ちょっと他馬とは違いましたし。どんだけぶっちぎるかと思いました、その割にはそこまで引き離しませんでしたけれど。まあ無理させる所じゃないですしね。カンテレ実況の重戦車レモンポップはなかなか耳に残りましたねw
取り敢えず1400ダートではまあ文句なしでした。完勝。
問題は本番となる1600ですけれど、武蔵野ステークスではギルデッドミラーに惜しくも負けてしまいましたが、2着に入ってますし、あれは中1週で万全というわけでもなかったですから、1600となるとダメというわけじゃないので十分勝ちを狙える立ち位置ではあるはずです。前年の覇者であるカフェファラオがサウジ行きますしね。

2着はギルデッドミラー。武蔵野ステークスのリベンジを食らった形ですが、きっちり2着に入るあたり堅実にこの馬も強さを発揮してきますね。かつて芝でNHKマイルカップの3着に入った強豪馬。本番のマイルはまさに適距離。三浦皇成初G1制覇のチャンスも間違いなくありではないかと。
3着には条件戦を勝ち上がり、リステッドも勝って重賞に挑んできたバトルクライ。イスラボニータ産駒の稼ぎ頭なんですよね。これくらい走れるなら重賞も取るのも難しくはないはず。

明暗分けたのが去年のこのレースの勝ち馬で間違いなく現ダート戦線の強豪のうちの一頭であるテイエムサウスダン。今回も3番人気だったし鞍上もルメールだったのだけれど、14着といい所なく大敗。調教でもどうも身体が重たく見えてたみたいなんだが、馬体重自体はマイナス6キロとなっててあれあれ? とは思っていたのですが。ちょっと負けすぎですよね。


第28回シルクロードステークス G3 レース回顧   

4歳以上オープン(国際)(特指)ハンデ 中京競馬場1,200メートル(芝・左)

うわぁ、テイエムスパーダ出遅れた! 

1200メートル電撃戦。 春の目標である高松宮記念を目指す短距離馬たちの、ここらへんが始動戦になるんでしょうかね。

スプリンターズステークス2着のウインマーベル。
京阪杯勝者のトウシンマカオ。
同レース2着のキルロード。
未勝利戦から4連勝で条件戦を駆け抜けて1番人気で6ハロンの電撃戦へと参戦してきたマッドクール。
そして去年3歳牝馬ながら短距離重賞戦線で暴れまわったナムラクレア。
他にも歴戦の1200メートルのスペシャリストたちが集ったシルクロードステークス。

レースは今村聖奈騎手鞍上のテイエムスパーダが引っ張るかと思われたのですが、スタートで勢いがつかずにズルズルと最後方へ。かわりに先頭に立ったのが一番人気のマッドクール。
これはマッドクール鞍上の藤岡くんも予想外だったか。とは言え、これまでも状況次第では先頭に立つ事もありましたし、前から2、3番手が定位置だった馬。自分なりのペースでしっかりと走ったのですけれど……ゴール前で浜中くんの乗るナムラクレアにキッチリと差されてしまいました。
番手に控えたらまた違ったんだろうか。
ナムラクレアは56.5キロとこれまで軽い斤量で走ってきた中でいきなり前走より3.5キロも重い斤量を背負わされながら、最後の最後まで長く良い脚を使っての非常に強い勝ち方でした。これまでは切れ味はあるものの持続性に欠けた所があったんですよね、クレアの決め脚って。それを克服したような勝ち方でこれは本番に向けて良いレースが出来たんじゃないかと。
調教はあんまり良くなかったみたいなんですけどね。良くなかったというよりも、これは陣営の試行錯誤だったんでしょうね。それが結実した結果だったんじゃないかと。
2着にはファストフォース。今回は非常に充実した調教が出来ていたみたいで、7歳ですけれど良い頃の彼が戻ってきた感じなんですよね。実際、途中までナムラクレアよりも手応え良くて突き抜けそうな感じでしたし。あれは勝ったクレアの方が強かったとしか言いようがないなあ。
4着にはトウシンマカオ。直線伸びてきてたんですけどね、外枠が響いたかなあ。右回りならあんまり問題ないのかもしれないけど、どうも左回りちょっと苦手なんじゃないかという話も。
ウインマーベルは7着といい所なし。ちょっとかわいそうだったのは今回いきなり59キロ背負わされちゃった所なんですよね。それ自体は仕方ないんだろうけど、前走55キロでしたからね。ずっと58、59とやってきたならともかく、4キロ増はちょっと響いたかもしれません。
まあ勝ったクレアも似たような増量食らっているので言い訳できないですけど。体重12キロプラスもどうだったんでしょうね。ずっと460キロ台でやってきたのに今回480キロでしたから、さてちょっとお太りぎみだったのでしょうか。次は仕上がり方次第だろうでは今回の結果はあまり気にしないでいいかもしれないけど。


第58回中日新聞杯 G3 レース回顧   

3歳以上オープン(国際)(特指)ハンデ 中京競馬場:2,000メートル(芝・左)


復活のキラーアビリティ!!

どうして此処にいるんだ、キラービィ! それが、中日新聞杯の馬柱に彼の名前を見た時に最初に思った事でありました。
年末のローカル中距離G3戦。こう言っちゃなんですけれど、どうしたって裏街道ですよ。G1やそれに繋がる前哨戦や表街道とも言うべきビッグレースなG2などできっちり成績を残せなかった、勝ちきれなかった馬たちが、それでも超一級の馬たちが出揃う最前線へと参加するための資格を得るためにもぎ取ろうと集う修羅の門。
見てみなさいよ、出てくる馬たちを。輝かしいG1やクラシック戦線のレースで太刀打ちならず敗れ去ってきた馬たちだ。入賞できず、二桁着順を繰り返してきた馬たちだ。かつて一つの重賞を勝ち取りながら、鳴かず飛ばずで来た馬たちだ。ローカルでしぶとく戦いながら、臥薪嘗胆する馬たちだ。
そんな中に、ぽつんと一頭G1馬がいる。
かつての2歳王者。しかし彼はクラシックの主役となれず、舞台の端に参加者の名だけを記す端役としてだけ登壇し、何も語らず何も示せず輝く同期たちを見上げ見送り、今この暮れの中京競馬場にいる。
悔しかろう。同期たちは凱旋門を走り、今香港を走り、有馬を駆けようとしている。そんな中でホープフルSを勝った自身は、今此処だ。
どうして此処にいるんだ、キラーアビリティ。そのまま音もなく消えていくのかキラービィ!?
違うだろう? そうじゃないだろう? 仮にもG1の栄冠を手にしたキミだ。そのまま名もなさずに死にきれまい。

ギベオンの西村騎手が先頭で逃げながらもかなりのスローペースに落とす中で、キラービィは中団の後ろの方。ハヤヤッコのバックにつけて、じっと我慢の道中から直線に向いたところで、僅かに空いた隙間に体をこじいれる。
馬群が狭いなかに殺到する。それをこじあけ、弾き飛ばし、こじ開けて。内ハヤヤッコ、外イクスプロージョンの狭い隙間を押し抜けて、前が開いた残り150メートル。少し前を、ラストスパートをかけたマテンロウレオが。それめがけて、駆けて駆けて、ゴール直前に先頭に躍り出たレオをさらにクビ差見事に差し切った!

キラーアビリティ、未だ死なず!! 一年越しの勝利。来年こそは、再びもう一度G1の舞台で、先をゆく同期たちと再戦だ。そう、キミはまだ3歳。これから、これからだよ、キラービィ。

2着にゃ、同じく3歳のマテンロウレオ。きさらぎ賞を勝ったものの、クラシックはまったく歯が立たなかった。それでももう一度リステッドからやり直し、ここからもう一度再挑戦。来年の飛躍を感じさせる、惜敗の2着でありました。勝ちパターンだったのにね。

3着は内から鋭く切り込んだアイコンテーラー菱田くん。ギベオンやバジオウと前で逃げてた馬がズルズルと下がってくるのを躱し捌いての入線でした。まっすぐ走り出してからの加速が素晴らしかったです。

4着は一番人気のプログノーシス。重賞挑戦は3着だった毎日杯以来なのだけど、戦績は6戦4勝と非常に優秀で勝ち方もめちゃつよ。素質は間違いなく重賞級、G1級なんだけど体が弱いのかどうしても一度走ると間隔を長くあけなくちゃいけなくて、これまで走る機会が得られなかった。
それだけに満を持したこの中京新聞杯だったのでしょうけれど、レース展開がかなりのスローペース。それを最後方近くから直線勝負の後方一気、という形になってしまったものですから……。それでもなお、ほぼタイム差無しの4着に飛び込んできたんですから、負けて強し勿体なし、でしたねえ。展開が向かなかった。
上がりは一頭だけ圧巻の33.2。勝ったキラーアビリティが34.0でこれでも他と比べると相当に早いだけに、ぶっちぎりですよ。
次走がどこになるかはわかりませんけれど、まあとてもじゃないけど無視は出来ないでしょうね。







第58回福島記念 G3 レース回顧  


3歳以上オープン(国際) ハンデ戦。福島競馬場芝2000メートル戦。

ユニコーンライオン! ユニコーンライオン! ユニコーンライオン復活ぅぅ!!!

やったっ、ついに復活、復活したぞユニコーンライオン!
去年の初夏。鳴尾記念を快勝。そして宝塚記念でもクロノジェネシスの2着と中距離戦線の超新星として本格化を見たはずが、そこから蟻洞という蹄の中に空洞が出来てしまう病気によって競走馬生命の危機にまで立たされて長期離脱。
一年の休養を経て再びターフへと戻ってきたユニコーンライオンでしたが、あの力強い快速の走りは見られることなく、二桁着順が続く日々。ああ、もうあの強かった彼は見られないのか、と諦めかけていたこのときに、行った行ったの逃げ切り勝ち。
スタートからポーンと飛び出して、そこからベレヌスやシャムロックヒルなど他の逃げたい馬を抑えて先頭を維持。そこから息も入れずに飛ばし続けて、競り合う先行馬を叩き潰し、仕掛けがおくれた後続勢を寄せ付けず、最後まで脚があがらず駆け抜けてゴール。
重賞勝ち馬が殆どおらず、一番人気のアラタも前走重賞で良い走りをしたというだけで勝ち星からは遠ざかっていたように、決して一線級の馬が相手ではありませんでしたが、勝ちは勝ち。それも逃げ馬として強い勝ち方。パンサラッサ、バスラットレオンとともに矢作厩舎の逃げ馬三銃士なんて呼ばれるにふさわしい勝ちっぷりでした。
でも良かった。あの鳴尾記念と宝塚記念の姿で惚れ込んでいただけに、戻ってきたくれた事は嬉しかったですが、あの走りを見られないことがずっと残念でしたからね。またユニコーンライオンの勝利が見られたことが何よりも嬉しい。良かった良かった。


第12回みやこステークス G3 レース回顧  

3歳以上オープン 別定戦 阪神競馬場ダート1800メートル。

年末に中京競馬場で行われるダートG1チャンピオンズカップの前哨戦という位置づけですね。

勝ったのはこれまで高い能力を評価されながらも、どうもレースとなると気性の問題で能力を発揮できなくて人気を落としていたサンライズホープが、11番人気という低評価を覆して勝利。
話によると気性難は気性難でも性格が荒ぶっているというよりも、レースを途中でやめちゃうところがあったみたいですね。
先頭に立つと途端にやる気をなくしてしまったり、ブリンカーでそのあたり矯正しようとすると、今度は外から躱されるとやる気なくす、とか面倒くさいやっちゃな!!
おかげで、本来の能力を発揮しないままレースで惨敗を繰り返す始末。前年シリウスSを勝っているように、能力は間違いなくあったのにね。
あれこれと工夫して馬を調教してきた陣営の苦労が忍ばれますけれど、今回はそれが見事に結実したということなのでしょう。
パートナーの幸さんもずっと試行錯誤してたんでしょうね。今回、出遅れ気味になってしまったんですけれど、それを幸いに後方からの競馬で見事にサンライズホープの能力を引き出してくれました。3コーナーから4コーナーにかけての手応えは抜群でした。そのまま揉まれないように外から回り、直線残り200で先頭に立ってからも脚を緩めることなく、そのまま突き抜けて勝利。
二桁人気のまぐれ勝ちではないです、非常に強い勝ち方でした。

2着はホープの同期ながら遅咲きだったハギノアレグリアス。遅咲きというよりも、一年以上屈腱炎で休養してたんですね。戦績をみると非常に優秀で、このみやこステークスまで9戦で5勝を上げているのです。にも関わらず、重賞はここが初挑戦だったんですね。
福永騎手は3コーナーの段階で進路取りを間違えてしまった、と述懐してるのですが、確かに直線入ったところでごちゃついちゃったのかな。ギアが入ったのが残り200くらいからに見える。馬群を捌いて抜け出してきているので、力は示せたんじゃないだろうか。

3着は一番人気のオメガパヒューム。直線入るまで最後方で、どうしたパヒューム、大丈夫かパヒューム!? と、心配したのですが、直線入ってからの大外からの豪脚はこれダートなんですけど!? というド派手なもので一頭だけ脚色が全然違いました。が、位置取りがさすがに後ろ過ぎて、前二頭には届かず。
とはいえ、ここは叩きのつもりか仕上げきっていなかったみたいなので、狙いはやはり本番なのでしょう。

4着5着はハピとタイセイドレフォンの3歳組。3歳でこれだけ走れるのだから、将来有望なのでしょう。ハピの鞍上ノリさん、今年終了みたいなコメントだけど年末は走らないのか?



第8回サウジアラビアロイヤルカップ G3 レース回顧  

2歳オープン 東京競馬場芝1600メートル。

新馬の重賞としては初めてとなるクラシックの舞台での重賞競走。これまでは札幌、函館、新潟、小倉とG1のない競馬場での重賞ばかりでしたからね。
三連休3日連続開催初日となります。まあ、三連休関係なく仕事だったので、直接は見られていないのですが。

圧倒的一番人気だったのは、ルメール騎乗のノッキングポイント。まだ一戦一勝ながら新馬戦が余裕残して圧巻の差脚を見せての快勝。将来のG1での活躍を想起させられる勝ち方で、まあ人気も当然だったでしょう。
お母さんはフローラS勝ち馬のチェッキーノ。オークスでも2番人気で2着となった逸材でした。名前が印象的だったので覚えてます。ただオークスの跡、怪我したんだっけか。長期休養を挟んで2戦しましたが、活躍叶わず繁殖入り。初仔がこのノッキングポイントとなります。初年度産駒からいい馬出して、良いお母さんになってくれればいいのですが。

ところがどっこい、勝ったのは2番人気のドルチェモア。凱旋門賞帰りの横山和生騎手騎乗。
この馬、お母さんがアユサンなんですよね。桜花賞馬の。懐かしい!
アユサンも、桜花賞を7番人気で勝ったあと、オークスは4着に入ったものの、長期休養に入って復帰後泣かず飛ばす。すぐに繁殖入でした。これまでの産駒は未勝利は何とか突破できたのだけど……という馬が続いていたのですが、ここで重賞馬を送り出せたのは良かったなあ。
これで、歴代桜花賞馬、アパパネから4代続けて重賞勝ち産駒を出してるんですね。優秀だ。

レースは1番のグラニットが見事な大逃げをキメて、直線に入ったところで10馬身差をつけてしまいました。さすがに最後はバテたものの、ゴールまで逃げ込むには十分なおつり……と見えたんですが、残り200からドルチェモアが他馬を置き去りにしての猛追。ゴール前で躱しての1着。
小気味の良い脚の回転力でグングンと飛んできて、これは痛快な勝ち方でありました。





第7回紫苑ステークス G3 レース回顧  


中山競馬場 芝2000メートル 三歳牝馬限定戦。

まだ7回目と歴史浅いレースですけれど、秋の三歳牝馬戦線の前哨戦。秋華賞に向けてのトライアルとして定着してきた感があります。
今回は特に、オークスから秋華賞に直行せず、一度レースを叩いておこうという馬たちが多く参戦していて、結構豪華なメンバーでした。

阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬である牝馬2歳チャンピオンの「サークルオブライフ」
オークス堂々2着のバラの一族「スターリングローズ」
久々のニシノの冠を戴いてクラシックに挑む「ニシノラブウイング」
アクシデントでレース直前に他馬に蹴られて放馬してしまい、無念の出走除外になってしまったものの、オークスでも有力馬として人気を集めていた「サウンドビバーチェ」
フェアリーS勝ち馬の紫丁香花「ライラック」
など、オークスを走ったクラシック組に対して、「サンカルパ」や「カヨウネンカ」といったオープン特別や未勝利からの勝ち上がり組とメンバーは揃っていたんじゃないでしょうか。

特に注目はその有り余る才能を発揮して復権なるかのサークルオブライフと、秋華賞でのG1初奪取を虎視眈々と狙うスターリングローズの対決がどうなるか、というところでしたけれど……。

調教段階でサークルオブライフがどうも調子悪いんじゃないか、馬格が小さく見える、などと言われてたみたいで。実際、レース当日となっての馬体重が今までで一番軽い−22キロの462キロと……成長期にこれだけ減らしてしまったのは明らかに調整失敗だったんでしょう。
スターリングローズやサウンドビバーチェが+14キロと明確に馬格を大きくしてきたのと比べると、あまりにもあんまりでした。

レースは発想直後にサウンドビバーチェが楽な手応えで先頭に。無理に押し出した感じはなく、有り余るスピードのまま自然に先頭に立ったという感じで、これは行きそうという印象でしたね。
そしてスッとこちらも無理なく好位に取り付くスターリングローズ。
平均ペースで残り1000を切ったところで、後方からぐんぐんと押し上げていくサークルオブライフ。この行きっぷりを見る限り、調子悪いようには見えませんでしたね。
最終コーナーで前を行くサウンドビバーチェと追い上げてくる各場との差が一旦はなくなるんですけれど、直線に入ったところで突き抜けたのがサウンドビバーチェとスターリングローズ。
ほぼ同じ位置に押し上げていたはずのサンカルパは、ついていけずに脱落していったのを見る限り、まだ力の差は大きいですね、これ。
サークルオブライフも、直線に入ってもう一伸びが出てこない。手応え自体は悪くないようにみえるので、ここが体調が万全でなかった分だったのかもしれません。万全なら、あと一伸び二伸びグイグイぐいときて先頭争いに加わりそうな気配は十分にあっただけに、勿体ない。それでも4着に入っているあたり、才能に疑いの余地はなさそうなんですよね。
代わりに後方から抜群の手応えで伸びてきたのがライラック。この馬は春のクラシックで大変に期待していた馬だったので、うん順調に成長してきているようで一安心。しかし3着まで。
1着はゴール前で粘るサウンドビバーチェを躱して、スターリングローズが堂々と重賞勝利。
うん、この2頭がきっちり強さを示したレースでした。サウンドビバーチェ、これオークス出走できていたらなあ、という競馬でしたね。やっぱり強いよこの馬。
そしてそのサウンドビバーチェをキッチリゴール前で差したスターリングローズはこれ、秋華賞では1番人気なっても不思議ではなさそうなくらい、どっしりとした強さを感じさせてくれる勝利でした。大本命の2冠馬スターズオンアースは怪我明けとなりますからね、これは強敵ですよ。






 

3月1日


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月29日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月28日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon Kindle B☆W

2月27日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月26日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月25日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月24日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月22日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月20日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月19日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月17日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月16日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月15日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon


Amazon


Amazon


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon Kindle B☆W

2月9日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


2月8日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon B☆W

2月7日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

2月6日


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


2月5日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W



Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索