GA文庫

天才王子の赤字国家再生術 12 ~そうだ、売国しよう ★★★★   



【天才王子の赤字国家再生術 12 ~そうだ、売国しよう】  鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
アースワルド帝国の皇位継承戦も決着し、ようやくナトラ王国にも平穏が訪れたかに見えた。
だが、ナトラ王国と、その王子であるウェインには、さらなる試練が待ち構えていた。
帝国の皇位継承問題をも凌駕する、ナトラを根幹から揺るがす大波乱。
シリーズ第12弾、ここに開幕!

帝国の皇位継承戦が終息し、大陸の情勢は新たな局面を迎えていた。
帝国は安定を取り戻しつつあり、西側からはカルドメリアが来訪するなど、ウェインは依然として東西の間で難しい舵取りを求められていた。
そんな折、ナトラ国内に新たな動きが生じる――フラム人による独立国家。
そして本人も望まぬ形で、その渦中へと巻込まれていくニニム。
内憂外患、かつてない試練に直面するウェインにさらなる衝撃が。

「――お兄様、今いいかしら?」

思い詰めたフラーニャから発せられたひと言が、ナトラを揺るがす。
ニニムの苦悩、フラーニャの決意。疾風怒濤の第12弾!



続きを読む

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 4 ★★★☆   



【お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 4】 佐伯さん/はねこと GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス

『私にとって……彼は一番大切な人ですよ』
真昼が落とした爆弾発言に騒然とする教室で、彼女の想いを計りかねる周は、真昼の隣に立つに相応しい人間になることを決意する。
容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない真昼。信頼を寄せてくれる彼女に追いつくべく、身体を鍛え、勉学に励む周。
そんな周の思惑を知ってか知らずか、真昼の方も関係性を変えようと、一歩踏み出すことを考えるようになっていた――
WEBにて絶大な支持を集める、可愛らしい隣人との甘く焦れったい恋の物語、第四弾。

続きを読む

みんなのアイドルが俺にガチ恋するわけがない ★★★   



【みんなのアイドルが俺にガチ恋するわけがない】 羽場楽人/らんぐ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
女の子の本音は厄介でかわいい。
自分と向き合う、ちょっと不思議な分裂系(ギャップ)ラブコメ。

「君のように虹を浴びて影が勝手に動くことを、分裂現象と呼ぶ」
夜に虹がかかる不思議な島「夜虹島」では、虹に降られた者は自分の影(レプリカ)が勝手に歩き出す伝承がある。そんな島で俺こと瀬武継陽はある夜、自分の影(レプリカ)を追う元人気アイドル恵麻久良羽に出会った。分裂現象に悩む彼女を助けるために協力を申し出るも、
「男の人と馴れ合うつもりはないから」
と俺の話に耳を傾けない久良羽(オリジナル)。一方で……
「継陽くんだけは、アイドルのクラウが恋愛してもいい唯一の男の子」
俺へ好意を寄せるクラウ(レプリカ)。
まるで正反対な態度を見せる二人の久良羽(クラウ)は、どっちが本物の想いなのか――!?
女の子の本音は厄介でかわいい!?
恋を隠せないギャップラブコメ。


続きを読む

ゴブリンスレイヤー 16 ★★★☆   



【ゴブリンスレイヤー 16】  蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス

蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第16弾!

「やっぱり嬉しい? あの子たちが勝ってるの」

馬上槍試合に沸き立つ王都へやってきたゴブリンスレイヤーたち。
試合で活躍する圃人剣士、そして少年魔術師の成長を見守り、束の間の休息を楽しむ彼らだが、再会した王妹が倒れた事で事態は急変する。
王妹は何者かに"呪われて"おり、熱狂渦巻く王都の裏には――邪悪な灰の気配が広がりつつあった。
急遽王妹の代役を引き受けることになった女神官。そして――。

「ゴブリンならば、俺が行こう」

ゴブリンスレイヤーは王命を受け、その根源に立ち向かう!
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第16弾!

続きを読む

やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 6 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 6】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
これはハッピーエンドが約束された、すれ違いゼロの甘々ラブストーリー

小雪と直哉の出会いから季節は一巡し、三年生の春を迎える。晴れて婚約者となった二人は学校公認の恋人として扱われるようになり、クラスメイトの恋を応援したり新聞部に取材されたりと「猛毒の白雪姫」のあだ名も懐かしく思えるほど、慌ただしくも楽しい毎日を過ごしていた。
ゆっくりと距離を縮めていこうとする二人の生活は続き、どこまでもハッピーエンドが約束された未来へと向かう。
高校卒業、大学進学、そして――。
「好き」同士が織りなす、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第6弾。



続きを読む

ルーン帝国中興記 2 ~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す ★★★☆   



【ルーン帝国中興記 2 ~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す】  あわむら赤光/ Noy GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
ハ・ルーン皇帝ユーリフェルトは「奇跡の一夜」を経て将軍と入れ替わり、帝室秘伝の幻影魔法を戦場へ持ち込むことで、連勝を重ねていた。
対する敵国トルワブラウは、この事態を重く見て同じく王家秘伝の火炎魔法を以って大反攻を実行する!
さしものユーリフェルトも渋面、
「恐るべきは"薊姫"の火炎魔法か。手妻に等しい余の魔法とは大違いだ」
魔法対魔法! 戦場の勝者となるのはユーリフェルトか、"薊姫"か。
燎原の火に呑まれんとする帝国に、果たして時代の風は吹くか――
皇帝となったセイも暗躍し、商人グレンが活躍す、三英雄共鳴のシャッフル戦記、待望の第2弾!!

続きを読む

処刑少女の生きる道(バージンロード) 7.ロスト ★★★☆  



【処刑少女の生きる道(バージンロード) 7.ロスト】  佐藤真登/ニリツ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス

「だから、この【時】を懸けて、あの子を取り戻すのよ」

導師『陽炎』との激戦から半年。
第一身分に追われるメノウたちは、北の大地にいた。
マヤの持つ1000年前の記憶によれば、北の空に浮かぶ四大人災・星骸の白濁液内に眠る“情報"がアカリを取り戻すための鍵になるという。
10年に一度の“孵化"のタイミングを狙い、第一身分の追っ手をかわしながら星骸に接近するメノウ一行。
しかしその前に、最強の神官にして【白】の代行者・異端審問官ミシェルが立ちはだかり――。

新章突入! 吹雪のなか、“星落とし"の幕が開く。
彼女が彼女を殺すための物語、廻天の第7巻!!

続きを読む

『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで 2 ★★★★   



【『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで 2】  岩柄イズカ/maruma(まるま) GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

生まれつきの白髪がコンプレックスで友達もおらず引きこもりだったゆいを連れ出し、少しずつ心を通わせてきた優真。
春から同じ高校に入学した二人。
ゆいに友達ができるか心配していたが、優真の手助けもあって順調にクラスメイトと仲良くなっていく。
それと同時に、お互い相手を異性としてどんどん意識するように。近づく優真とゆいの距離。
しかし“友達として"の関係との狭間で、二人の想いは揺れ動く……。
内気な白髪美少女と織りなす、甘くてもどかしい青春グラフィティ、第2弾。

続きを読む

天才王子の赤字国家再生術 11 ~そうだ、売国しよう ★★★★   



【天才王子の赤字国家再生術 11 ~そうだ、売国しよう】  鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
「この帝位争奪戦を終わらせます」

兄皇子達の失点を好機と捉え、一気に勝負を仕掛ける帝国皇女ロウェルミナ。
しかし兄皇子の陣営には帝国士官学校時代の友人、グレンとストラングの姿があり、
彼らもまた起死回生に打って出ようと試みる。

かくして政略と戦略が入り乱れ、各陣営が削り合う中、それに呼応してレベティア教と
東レベティア教も動き出し、更にはウェインも舞台に介入すべく帝国へと踏み入ることで、
いよいよ大陸東部の混迷は頂点を迎える。

ただ一つの至高の座に就くのは、果たして誰になるのか。吹き荒れる戦乱の嵐。
大陸の歴史を左右する転換点となる第十一弾!


続きを読む

ブービージョッキー!! ★★★★   



【ブービージョッキー!!】 有丈ほえる/Nardack GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
「わたしの馬に乗ってくれますか?」
若き騎手の前に現れたのは――超絶美女の馬主だった!?
萌えて燃える、熱狂必至の競馬青春コメディ!

19歳の若さで日本最高峰の重賞競走・日本ダービーを制した風早颯太。
しかしそんな栄光も今は昔。勝てなくなり、ブービージョッキーと揶揄される颯太の前に現れたのは――
「この子に乗ってくれませんか?」
可憐なサラブレッドを連れた、超セレブなお姉さんだった!?
「わたしが下半身を管理します! 」
「トレーニングの話ですよね!?」
美女馬主・美作聖来&外見はお姫様なのに中身は怪獣の超優良血馬・セイライッシキ。
ふたりのセイラに翻弄されながらも、若き騎手は見失っていた情熱を取り戻していく。
「あなたのために勝ってみせます」
萌えて燃える、熱狂必至の競馬青春コメディ。各馬一斉にスタート!

続きを読む

奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳 ★★★☆   



【奇世界トラバース ~救助屋ユーリの迷界手帳】 紺野千昭/大熊まい GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
秘の巨竜が棲む“迷界”から少女を救い出せ!

知略と勇気で未知の世界を切り開く、異界探索アドベンチャー!

門の向こうは未知の世界─迷界(セフィロト)─
ある界相は燃え盛る火の山。ある界相は生い茂る密林。
神秘の巨竜が支配するそこに数多の冒険者たちが挑むが、生きて帰れるかは運次第──
そんな迷界で生存困難になった者を救うスペシャリストがいた。彼の名は「救助屋」のユーリ。

「金はもってんのかって聞いてんの。救助ってのは命がけだぜ?」

一癖も二癖もある彼の下にやってきた少女・アウラは、迷界に向かった親友を救ってほしいと依頼する。

「私も連れて行ってください!」

目指すは迷界の深部『ロゴスニア』。
危険に満ちた旅路で二人が目にするものとは!? 心躍る冒険譚が開幕!
続きを読む

やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 5 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 5】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
照れ隠しに毒舌が飛び出してしまうクール(?)美少女との
すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第5弾!

許嫁騒動を乗り越えた小雪と直哉は、徐々に二人の将来について深く考えるようになり始めていた。
余命のあるうちに孫娘の晴れ姿を見たいと騒ぐ小雪の祖父もやってきたことで、ますます具体的な未来について意識してしまうようになる。
お互いにもやもやしながら行くことになった修学旅行の京都で、交友関係の広がった小雪の姿を微笑ましく眺める直哉。訪れた縁結びの神社で二人の目の前に現れたのは、“やたらと察しのいい"“銀色の髪"の女の子だった――。
天邪鬼な美少女と、人の心が読める少年の、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第5弾。
お祖父さん、プロローグのそれも冒頭で既に直哉に陥落させられちゃってるw 小雪パパのハワード氏も速攻!って感じで好感度MAXにさせられてたけれど、直哉って白金家特攻入りすぎじゃなかろうか。具体的にはノーランド家の方か。
というわけでアーサーの件は祖父の先走りということで正座反省させられて、改めて今お付き合いしている直哉と小雪の間での許嫁問題が持ち上がるのでありました。その前に、二人きりでお泊りさせられつつ直哉は小雪に手を出してはいけません、というお預け禁欲お泊り会という色々な意味でお試しされるイベントが開催されることに。
いやもう予想以上というか想像以上にガチの新婚夫婦なんですけど、この二人の雰囲気。恋人に成り立ての初々しさというかお互い距離感を探り合うという過程がもうとっくの昔に通り過ぎちゃってるので、二人きりで家で過ごしている時間がもう家庭的な雰囲気で満たされてるんですよね。イチャイチャしてるし甘酸っぱいんだけれど、それがしつこくなくベタベタしすぎずさらりとして自然で馴染んじゃってるんだなあ、これ。
むしろ、いつもなら余裕綽々の直哉の方が、やたら無防備な小雪の脇の甘さに、つんつんしながら甘えてくるという高級テクニックを天然でやらかしてくる彼女に、もうこれ誘ってるよね、と言わんばかりに鼻先で人参ぶら下げられて、おうおう、と耐えている様子が何とも微笑ましく。いやもうこれ、襲ってもいいんじゃないかね?
何にしろ、もうこの様子を見せられると明日から結婚しても何の支障もないんじゃね? というくらい違和感のない二人なのでありました。この体験が直哉の歯止めをふっとばしたんだろうなあ。
彼の読心能力と言って過言ではない、読心どころか未来予知と言っていいくらいの察しの良さ。というかこれ、読心に未来予知に鑑定スキルをあわせたようなもうアカシックレコードリーディングじゃないの? と言わんばかりの超常の能力(これより父親の方が現状能力が高いという恐怖)を有した直哉は、まあ今更なんだけれど何でもかんでも心の内から相手の見ていない所での行動など全部お見通しのバレバレという、非常に付き合いづらい相手なんですよね。もうプライベートなんて皆無になってしまう。そんな相手に未だに無駄な抵抗としりながらツンツン憎まれ口を叩き、でも本心をさらけ出すことを厭わず、何もかも知られてしまっている事にうきゃーとなりつつでも丸ごと受け入れてて毛ほども嫌がっていなくて、むしろ最近では全部知られてしまっている前提で物事を考えちゃってる小雪のあの適応能力というか鈍感さというか包容力は、直哉にとって唯一無二。これを逃すともう二度と出会えない運命の人なんですよね。直哉に全部知られているのに、というか本人の目の前でサプライズサプライズと連呼しながらサプライズプレゼントを選ぶための相談をし、渡すためのパーティーを強行するこの開き直った大胆さというか大雑把さw(サプライズとはw
二人共お互いに、相手のことが好きで好きでたまらない、というのが伝わってくる、今までで一番ダイレクトに伝わってくる、それを書き殴るための幸福な一冊でありました。もう伝わってくる幸せオーラがたまんないんですよね。こっちまで幸せな気分になってくる多幸感がもうすごい。
ただ気持ちがすれ違わない、イチャイチャしてるだけのラブコメだったら、こんなに幸せには見えないでしょう。尊く感じないでしょう。楽しく愉快に、ちゃんと噛み合って信頼しきってお互いの特異性を受け入れきって、その上で好きな人を幸せにすることに二人で全力だったからこその、多幸感だったように思います。また、二人だけで先走らず、周りを一緒に巻き込んで、周りからも祝福してもらえる、そういう空気だからこそ、というのもありますよね。
これだけ分厚く下地をガンガン積み重ねたからこそ、結婚しよう!となる超高速展開もまったく違和感なく、むしろよし結婚しろ! となるのはこの作品ならではだったんじゃないでしょうか。他の作品のラブコメなら、学生の段階で結婚だなんだ、という話になったら尚早すぎて現実感薄かったり空々しかったり、という風になってしまうのが、本作だとほんともう早く結婚しちゃえよ、でしたもんね。家族友人含めて周りの空気も、容認どころか後押しするものでしたし、直哉と小雪はもう今すぐ家庭を持っても違和感のない貫禄も出来上がっていましたしねえ。
満を持しての大団円でありました。完膚なきまでのハッピーエンド。と、思ったのですが、いやハッピーエンドはハッピーエンドだったのですけれど、甘いものならいくらでも入るよ! とばかりに、延長戦の番外編、短編集とは明言されていないですけれど、ひたすらイチャイチャする話が六巻として続くらしく、いやはやまだまだこの二人を中心としたみんなの面白おかしいラブコメ、ずっと読んでいたい見ていたいと思う希望願望を叶えてくれるご様子で、ありがたやありがたや。


ルーン帝国中興記~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す ★★★☆   



【ルーン帝国中興記~平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す】  あわむら赤光/ Noy GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
それは、奇跡の一夜の物語。
商人、皇帝、将軍が一つの酒席で議論を交え、互いの立場を批難し、最後に声を揃えてこう言った。
――だったら、おまえが代わってみろ!
売り言葉に買い言葉で、立場を入れ替える三人。
帝室に伝わる秘伝の魔法を使い、その夢物語を現実のものとしたのだ。
そしてその夜をきっかけに、滅びかけの帝国で終わらない復活劇が始まった!
「じゃあ俺、今日から皇帝やりまーす! 」
商人セイは皇帝となり民が富む善政を敷き。
皇帝ユーリは帝室魔術を戦場に持ち込み。
将軍グレンはその剣で市井の平和を守る。
そう。彼らは今、ここでこそ輝けるのだ!
己の真価を発揮させ、適材適所に響き合う三英雄共鳴のシャッフル戦記、開幕!!
これ、後世から歴史として語られる視点があるからには、三人の入れ替わりって表沙汰になっているんだ。
最初は、セイとユーリ、グレンの三人が顔が一緒のそっくりさんでも何でも無く、見た目完全に別人にも関わらず入れ替わり出来ているし、歴史書にも入れ替わりが記述されている事から最初から周知の上で立場入れ替えたのかな、と思わされたんですよね。
いや、そんなの周辺が認めるのか? どうやって認めさせたんだ? とか思いながら。あくまでセイが皇帝やるのも代理として押し通したのかな、とか考えながら。
そっかー、魔術魔法ありってそういう事だったのかー。
前作が完全に魔法などのファンタジー要素なし(動物使役はあれファンタジーだよね)の戦記物だったのが、今回は魔法有りと宣言していらっしゃったので、てっきり戦場で火の球が飛び交ったり矢避けの風魔法とか、土木の土魔法とか派手な魔法が飛び交うそういう魔法ありの世界観なのかな、と思い込んでいたのですが、魔法ありとは言ってもかなり存在自体が限定的だったんですねえ。それも、わりと特殊な扱われ方で。
……いや、これ皇帝陛下の魔法って滅茶苦茶やばいんじゃないですか? ユーリ陛下はそれを戦場で使うことでデタラメな戦果をあげることに成功するわけですけれど、この魔法の効果ならむしろ政治無双出来るんじゃないだろうか。相手の弱みとか情報全部丸裸ですよ?
そういう政争方面に全く魔法を活かす発想がなかったあたりに、この皇帝陛下の政治センスのなさ、というか寝技下手が伺えます。別に正々堂々ってタイプじゃないんですけどね。戦場でグレンと入れ替わって将軍やる際には卑怯も卑怯、これぞ本来のズルって意味のチートじゃね? というやり方で勝利をもぎ取っているわけですし、それで悪びれるわけでもない。
ただ、面と向かってだと嘘や騙しでひねくり倒すことができず、どうしても正論正論で強引に押し通そうとしてしまう性格が、政治方面に不向きなんだろうなあ。若さ故の荒さであり産まれたときから一番偉かった人間であるが故に相手の立場に立ってみるという経験や想像力を働かす場がなかった故の弊害というべきか。
今はうまくいっているけれど、一番いざというときの経験が少ないのがユーリ陛下なだけにいつまでも順風満帆とはいかなさそうなのが彼な気がするんだよなあ。そもそも、ぐだぐだと机上で理論こねくり回しているばかりの政治の場よりも、変転する現実に直面している最前線の方が正論が押し通し易い、とは言っても程度の問題で、最前線の現場だって交渉力や政治力は必要となってくるし人間関係や感情を拗らせた場合一番酷いことになるのも最前線でもあるんですよね。さてどうなることやら。

一方で一番土壇場に強そうなのが、皇帝の座についたセイなのでしょう。商人が皇帝という専制君主をやる、って相当に危ういんじゃないか。利益追求、金を儲けることが至上である商人が、儲けるという視座を踏み台にしてより高所から遠望して、時に損も背負いながら物事を進めていくのが公共であり、それを仕切る政治家の長になる、というのは適性が微妙にズレている上にそうそううまく行くとは思えない部分もあったのですが……いやこれ、セイって人物的にむしろ商人よりも政治家タイプなんじゃないかしら。
商人特有のガツガツした妄念があんまり見えないタイプなんですよね。初登場時も、友人と遊び歩いていたように享楽的で、儲け話に目がない、という感じでもなかったですし。兄弟蹴落として三代目として継いだ大商会も、それ以上大きくする野望とか市場を独占してやろうとかいう我欲も見えず、放っといたら出来た部下たちが勝手に利益あげてくれる、と放任してしまっているようだし。まあ何もしなくても順当に儲けることの出来る構造を作り上げちゃっている、という事なんだろうけれど。
大まかに見て、セイって働き者じゃなくて怠け者タイプなんですよね。身代潰しそうなボンボンの三代目に見えてしまうような。
こういう自分が自分が、ではなくゆったり構えて自分の利益にあまり頓着することなく、必要なことを成せる、求められるというタイプは国政を指導するのにピッタリな人物に見えるんですよね。
実際、セイは皇帝の座についたあと、バリバリと働きまくって改革を進めていく……という風にはせず、凄まじい寝技で国政にはびこる病巣を一網打尽に一掃する方法に打って出ることになる。実に性格の悪さと享楽的な部分がにじみ出るやり方で。

さて、残るもうひとりの元将軍グレンさんはというと、セイの代わりに大商会の運営を……なんて出来るはずもなく。いや、将軍が簡単に大商人になんてなれないですよね。商売なんてやったことないでしょうし、その手に噛むだろう知将謀将タイプでもなく……ってか将軍としてもこの人って一騎当千タイプで組織まとめるのあんまり出来ないタイプだったでしょうこれ!?
いやでも、人望は厚かったみたいだし部下は鍛え上げられて精鋭として前線の軍勢の中でも練度を保ってたみたいなので統率が出来ないタイプではなかったんだろうけれど。
いずれにしても、グレンだけ商人に入れ替わったのに商人してないんですけど!?
この人の場合は商人になる、というよりも平民となり庶民となり市井の側に立つことが重要だったのかもしれない。
でもやってることはこれ、必殺仕事人ですよね!?
さながら時代劇の主人公である。世直しですか?
いやでも、昼間は商家の若旦那、しかし夜になれば凄腕の暗殺者で権力によって守られている表の秩序では仕留めることの出来ない巨悪を、闇から討ち果たし弱きものを助けて回るダークヒーロー。って感じで、ジャンルがなんか違いませんか!?w
いやでも、一番まっとうに格好良くてまっとうにモテてますなあ、グレンさん。モテるべくしてモテている風情、そりゃ女性陣もあんなふうに助けられたり、普段はぼんやりしている中でいざという時あんなに研ぎ澄まされた強さ頼もしさを見せられたら、惚れますよねえ。
それに比べて、エルフ姉妹のチョロいことチョロいこと。ユーリに仕えているエファも、セイのお目付け役として残された秘書官のミレニアも、懐柔のされ方ほだされ方がチョロいチョロい。エルフって種族的にチョロいのか、と思ってしまうくらいチョロいんですが。種族の特性と思われるとエルフも不本意だよな、これ。この姉妹限定だと思われます。

まだ始まったばかりですが、主にセイを主人公としていきなり宗教勢力との主導権争いという聖域に首突っ込んで、盛大に立ちふさがった壁を爆砕してのける結果となりましたが、果たして順風満帆に行くのはどこまでか。いずれどこかで、本職でない立場を適性とセンスだけでぶん回している弊害が出てくるとは思うのですが。
ともあれまだ始まったばかりで舞台は整いきっておらず、多分役者も舞台にはあがりきっていないはず。物語の本番はここからと心得たい。三者のシャッフル入れ替わりという構想がそもそも面白いだけに、ここからどう転がっていくのか期待しています。


ただ制服を着てるだけ 2 ★★★★   



【ただ制服を着てるだけ 2】  神田暁一郎/40原 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

「私、あなたの『彼女』ですよ? ちゃんと『彼氏』らしく、優しくエスコートしてよね?」
同居生活を送る社畜・広巳とニセモノJK明莉。ヒミツの関係は広巳の店の従業員、舞香にバレてしまう。
「……え? マジに付き合ってないんですか? キモ〜い!」
バレても構わない明莉と職場の人間関係的に困る広巳、そんな中、明莉の職場の店長にもバレてしまう。
「あゆみ、直引きしてるだろ?」
店長の疑いを晴らすため二人は恋人関係を演じることに!? そんな日常の中、明莉の過去を知る人物が現れ、トラブルが起きてしまう――。
いびつな二人の心温まる同居ラブストーリー第2弾!

JKビジネスという夜の世界に生きる19歳のニセモノJK。その彼女を通して描かれる、その夜の世界から抜け出せずに藻掻く女性たちの姿を浮き彫りにする異色のライトノベル第二弾。
誰にも頼らずに独りで生きていくという強烈な自立心、誰かに依存して生きることへの拒否感にも似た反発心。そんな矜持を明莉が抱くに至った転落の人生がここでは語られている。
明莉の自分の半生を語ったエッセイの内容は決して軽はずみな事情ではなく、家庭家族の問題や環境によってどうしようもなく追い詰められ、JKビジネスの世界へと足を踏み入れ、そして昼の世界から足を踏み外して二度と這い上がれないまま、ズルズルと底へ底へと落ちていく、その悔しさに塗れた人生が赤裸々に描かれている。
母親が陥った精神的な病と依存症、それが明莉を追い詰めたのですから、彼女が誰かに頼り切りになって生きる依存という関係に忌避感を抱くのも当然だったのでしょう。
搾取されるのは絶対に許さず、だからといって無償の施しは受け入れられない。何も求めず、ただ与えてくれる広巳の存在に、彼によって助けられ今生活できている事実に一時は反発し彼のもとを飛び出した理由もよくわかります。
でも、広巳のそれはただ無償で与えるものではなく、哀れみや施しなんかじゃなかった事は、明莉にも何となく伝わっていたのでしょう。だから、彼女は戸惑いながらも彼にもとに戻ってきたのでした。
だからといって、広巳との関係が安定したわけでも定まったわけでもありません。周りに言い訳するために恋人という関係をでっち上げましたけれど、その関係を本物にしてしまって寄りかかるのは彼女の生き方に反してしまう。でも、本音を言うと彼の傍にいるのはただただ心地よい。
それでも広巳に住む所を提供してもらう以上は求めず、リフレを続けて彼に頼り切りにならずに生きていこうとした彼女ですけれど、広巳への頼り方というのはもう少し違った形もあったとは思うんですよね。でも、頼ること自体、彼女にとっては依存になってしまう忌避感に繋がっていたのでしょうか。
そんな彼女の自縄自縛に切れ目を入れてくれたのは、昔から明莉のことを見てくれていた
NPO法人の代表として夜の街を駆け回っている千秋というおばちゃんでした。なんていうんだろう、こういう人って本当にいるんですよね。上から目線の善意の人じゃなく胡散臭い鼻につく格好つけでもなく、自分は可哀想な人たちを助けてるんだという自負に鼻の穴を膨らませているのでもなく、幸せになるのが義務なんですと押し付けてくるでもなく、本当に同じ目線から寄り添う事を厭わず、想いを共有しようとしてくれる尊敬に値する人たちが。
千秋さんの言っていた、依存することは人が自立するためにむしろ必要な事なんだ、というセリフはちょっとした衝撃でありました。
誰かに頼れ、自分ひとりで背負い込むな。そんなたぐいの言葉は聞き飽きるくらい聞いた事があります。千秋の言葉はそれらと意味としては変わらないのかもしれません。でも、依存していいどころか依存することは必要なことなんだ、とまで強い言葉で言われるとハッとさせられるんですよね。普通なら届かない所まで言葉が届く。
勿論依存体質の人にそんな事を言えば逆効果ですし、千秋さんも正しい依存とは誰か独りに頼り切りになってしまうものではない、と。一つの依存を深めるのではなく、小さな依存を増やすのがいいんだ、とちゃんと言葉を尽くしてくれるのですが、依存という関係に過去の出来事から強烈な忌避感を抱いていた明莉にとって、むしろ依存は必要だという真逆の言葉は素直に受け入れられず納得いかないものだとしても、届きはしてるんですよね。しっかりと、明莉の心に刻まれることになる。
それは確かに、明莉の勇気に繋がったと思うんですよね。
誰かに頼る勇気。広巳という人に頼ってもいいんだ、と思える勇気。そして彼に頼り切りに寄りかかるのではなく、本当の自分を知ってもらうことで本物の自分を受け入れて貰うことで対等になる、そのためにすべてを打ち明ける勇気を。
どんな転落人生だろうと、それは明莉にとって必死に生き抜いてきた人生だった。ニセモノの制服を来て仮初の時間を与える仕事についている自分だけれど、後ろめたい間違いだらけの落ちぶれていくばかりだったこれまでだけれど、それこそが明莉にとっても本物だった。
それを彼は理解しようとしてくれた。彼女の、彼女たちの苦しさを辛い思いにお為ごかしじゃない優しさを投げかけてくれた。
それこそが、明莉に自分のこれまでの人生が「本物」だと、後悔はしても否定しない、それだけの勇気を与えてくれたのでしょう。
広巳との出会いは、そして今この夜の世界にいる自分に良くしてくれた人たちの出会えたことは幸せだった、と思える勇気を。
そうして積み重ねていけた勇気は、彼女に「本物の制服」を着る踏ん切りに繋がっていったのでした。
ああタイトルの【ただ制服を着てるだけ】ってここに繋がっていくのか、とエピローグを見て思わず感じ入ってしまいました。
そうして、広巳と明莉の関係は、こうしてお互いを「支え合う」関係に至ったんじゃないだろうか、と思いつつ、読後の余韻を噛みしめるのでした。


我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記 ★★★★   



【我が驍勇にふるえよ天地 11 ~アレクシス帝国興隆記】  あわむら赤光/ニリツ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

吸血皇子と冷血皇子。
ともにクロードの皇子として生をうけながら、母親の身分の低さゆえに侮られ続けた二人の怪物が激突す。

「――俺の覇業に立ちはだかるのは、レオナートかもしれん」

かつての予測を見事に的中させたキルクスは万全の軍備を整え、一切の容赦も斟酌もなく、途上にある尽くを蹂躙しながら迫り来る!
その進軍を遅らせんと寡兵で挑むアランの命運や如何に? 半分血を分けた兄との決戦に臨むレオナートの命運や如何に?
そして暗闇より放たれた刃にシェーラの命運は――

痛快にして本格なるファンタジー戦記、堂々完結の第11弾!!
これ、一旦シェーラは完全に戦略的に負けちゃってるんですよね。アレクシス軍が敗北を避けられたのは、個々の将帥が献身的にその全身全霊を傾けて各々の戦場で粘ってくれたからであって、一箇所でも敗走していたら全軍が瓦解していたと思うと、ゾッとしないですわ。
恐るべきは、アレクシス軍にはシェーラに匹敵する人類史最高峰の戦略家が在籍していたということで、レイヴァーンが味方にいるってなんかバグってないですかね、戦力比。
重ね重ね、アドモフ帝国になんで勝てたんですかね!? あの国の人材と戦力をそのまま吸収できたことで、実質倍どころか3倍5倍とアレクシス軍って強化されてたんじゃないだろうか。内部分裂してなかったら、どう考えても勝てなかったでしょう、あれ。
そんでもあって、アレクシス軍に吸収された結果、アドモフ帝国の分裂していた政軍がほぼ統一された形で全力発揮できるようになった、というのはもうなんというか敵対国からすると反則としか思えなかったんじゃないだろうか、これ。
にしても、まさかよりにもよってトラーメさんが退場することになるとは思わなかった。キャラクターとして一番しぶとく生き汚い人でありポディション的にも一番死ににくい人であり、戦力的にもアレクシス軍の中で替えの居ない唯一無二の人材であってこの人が居なくなった場合のアレクシス軍が受けるダメージ、機能不全起こしかねないレベルのものだっただけによりにも寄ってこの人が死戦に身を投じることになるとは本当に想像していなかったです。
こんなトラーメさんですら、自らを省みずに自分の死と引き換えにしてでも、と思わせてしまうほどの魔性が、レオナートのカリスマだったのやもしれません。
これ、結果的に見ると無茶振りされまくり限界ギリギリのきつい仕事ばかり押し付けられた挙げ句に、使い潰されてしまったとも言えなくもないんですよね、トラーメさん。本人としては命の賭けどころを見つけてしまって、それで良かったのかも知れませんが。
この人はもっといいとこ取りの美味しい思いをして戦後を暮らして欲しいとも思ったんだよなあ。
実際、トラーメさんを喪ったことで以後のアレクシス軍は相当不具合が出てしまったらしいことは、巻末の評伝でも触れられていて、頷くばかりでありました。

しかし、これで完結巻と謳いながらも、今回の包囲網こそ食い破りながらも戦争自体は全然終わりそうにないのに、これどうやって完結まで持っていくんだろう。打ち切り!?それとも、もしかしてシェーラまで逝ってしまうことで描くべきものがなくなってしまうの!? とか、混乱していたのですが……天下統一までの道のりで一番山場というか危地というか、戦力的にも敵と釣り合いが取れていたのがここまでで、以降は圧倒的にアレクシス軍が優位になって、ほぼほぼ消化試合になっていたんですね。
なので、戦記としては以降は思い切ってバッサリと切って落とす形で終わらすことにしたんですなあ。
これは戦記物としては納得ではあるんですけれど、素直になれないジュカと余裕なアランとの恋模様とか、個々のキャラクターそれぞれにスポットを当てた物語を見ていたかった身としては、そのあたりもバッサリと片付けられてしまったのはちょっと肩透かしではあったんですよね。
巻末の列伝でそれぞれ個人の後日談についてちゃんと書いてくれていたのはありがたい限りなのですけれど、やっぱりその辺のラブコメ的な展開については直接話として見たかったなあ。特にジュカ関連は。
しかし、シェーラはなんで表舞台から消えなくちゃいけなかったんだろう。ジュカが大いに活躍して列伝残しているように、他にも侍女出身者でも名臣伝に名を残し重臣として遇された人は何人もいるのに。
まあ戦略結婚的に、絶対に子供が出来ないレオナートとメリジェーヌを差し置いて他の側室が子供作ったら、クロードとアドモフの国家統一事業に罅が生じるから、というのもあるだろうし、実質シェーラが表舞台に立つなら宰相以外の何物でもなく、シェーラひとりに権力が集中しすぎる、しかもレオナートがシェーラの言う事全部受け入れてたら傀儡に見えてしまう、と確かにまあ逆にシェーラの立場が危うくなってしまいかねないのも確かな話。
その上でシェーラ個人の幸せのため、そんでもって彼女の叡智をレオナートが全面的に受け入れて活かすためには、表舞台から消えて裏の女主人にして影の王妃になるのが最適だったんだろうなあ。
でも、確かにシェーラの件のみならず、他の人の列伝にしても真実から程遠い記述や情報隠蔽がこれほど沢山あると、ウイリアム・レイバッヘが歴史家としてはド三流と言われるのも仕方ないよなあ。記述者の恣意が入りすぎだよw
でも、ウィラン帝、表舞台から完全に去って隠遁生活送り続けるのかと思ったら、史書官でありながら安楽椅子探偵さながらに、助言を求めて訪ねてくる人にアドバイスを与え続けてズバズバとあらゆる問題解決に活躍しまくっていた、ってめちゃくちゃ表舞台で活躍してるじゃないですか、この隠遁者w
なんでこの人が皇帝やってる国に勝てたんだろう。振り返ってもちょっと信じられないんだが。

にしても、こうして見ると本作って信長の野望とか三國志といったコーエーの歴史シミュレーションゲーム的な側面がありますよねえ。内政とか戦争パートじゃなくて、人材方面で。
本来の史実だと、敵対した相手の家の武将どころか大名とかをまるごと吸収、登用するとか出来るもんじゃないのですけれど、信長の野望とかだと武田信玄とか上杉謙信とか大英雄たる戦国大名も自分の勢力の武将として登用できるじゃないですか。
そんな感じで、本作ではアドモフ帝国のレイヴァーンはじめとした諸将どころか皇帝陛下もこっそり登用していたわけですけれど……まさか、後日、この巻で決戦していたキルクス王子や、ガビロンの四兄弟まで降伏させたあとに首切らないで全員臣下にして、以降の大陸統一事業に投じていた、ってちょっと反則もいいところじゃないですか、これ!?
どんだけ世界最強の軍にしたかったんだよ、というくらいの人材の確保っぷりである。
これ、最後まで残ったヂェン帝国が一番割り食ってるんですよね。レオニート率いるアレクシス軍に、キルクス、ガビロン四兄弟、レイヴァーンにアレン。これに各国の名将勇将知将が揃って襲いかかってくるんですから、どんなフルボッコだよ、と。
さながら、織田信長に率いられた武田信玄、上杉謙信、北条氏康、毛利元就、島津四兄弟、徳川家康、三好長慶、今川義元、大友宗麟、などなどといったオールスターキャストに攻められる伊達政宗といった様相である。
もうやめてあげて、と言いたくなる人材力差なんだよなあ。
まあノブヤボなんかも、勢力がある一定のラインを超えるとあとはもう消化試合になるわけで、だらだらと続けずにすっぱりと物語を〆たのはやはり最善だったのかもしれません。
でもまあ、やっぱりもうちょっと後日談的な形での短編集みたいなものは欲しいですよねえ。特にジュカに関しては!

なにはともあれ、11巻にも及ぶ痛快なる英雄戦記、完結お疲れさまでした。


転生魔王の大誤算 4 ~有能魔王軍の世界征服最短ルート ★★★★   



【転生魔王の大誤算 4 ~有能魔王軍の世界征服最短ルート】  あわむら赤光/kakao GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

憤怒の魔将が挑む、絶対に怒ってはいけない侵略作戦!?

魔将たちの心を見事にまとめ上げ、魔王としての器にさらに磨きがかかるケンゴー。
次なる作戦にサ藤、マモ代、ベル原を指名、三カ国を同時に無血攻略させるゲームを立案する。
マモ代やベル原が自信ありげなのとは対照的に、難題に苦悩するサ藤。
「バカな……殺すだけで減点だと!?」
憤怒の魔将だけどキレるの禁止!
存在意義を真っ向否定されるルールに、七転八倒するサ藤を見かねて、ケンゴーが差し伸べたとある救済策とは――サ藤のことを見てるだけ!?
「はい、ありがたき幸せです!!」
わずかなきっかけで劇的な急成長をさせる嬉しい誤算が止まらない!
愛する部下を熱く育てる最強名君の爽快サクセスストーリー第4弾!!
こういう勘違いで主人公が過剰に持ち上げられるように見える作品って、その勘違いや誤解ってなかなか解消されないんですよね。場合によってはすれ違ったまま最後まで行ってしまう。
相互理解が致命的に破綻したまま、主人公の本当の気持ちや価値観、素の顔なんて知らないまま、見向きもしないまま、理想を押し付けることで主人公は他人からの理想を演じるハメになる。
或いは、主人公が成長してそうした一方的な理想に追いついていく、という展開もあるのだけれど、本質的にそういった立場に立たされている主人公って孤独なんですよね。
その点、本作においては幼馴染のルシ子がケンゴーの最大の理解者で、彼が本当はヘタレチキンだと知った上で支えてくれている、ヘタレチキンだけれど彼の一番芯の部分にある強さや勇気や、履き違えていない優しさの持ち主だというのをちゃんとわかってくれている人が側にいるだけで、最初から随分と違ってはいたんですよ。
最初から、ケンゴーは孤独ではなかったわけだ。
それどころか、前巻では嫉妬の魔将レヴィ山くんが、ケンゴーのヘタレチキンのことはよくわかっていないものの、ケンゴー自身がよくわかっていないケンゴーの良いところ、長所、優れた所、残虐な魔王らしくないけれど魔王という支配者にして統治者として相応しい要素、ある意味ケンゴーの本質的なところを、もしかしたらルシ子よりもわかってるんじゃないか、という理解者だったというのが明らかになった話でもあったんですよね。
ルシ子にしてもレヴィ山にしても、ケンゴーのこと大好きなの、上辺とか見た目とか勘違いじゃなくて、ケンゴーの本質を理解した上で大好きでいてくれるし、ケンゴーの方も七大魔将たちのこと強大な魔族としてビビってるし反逆されないかいつも恐れてるし、過剰な評価や期待を押し付けてくるのに疲れているんだけれど、それ以上にケンゴーの方も彼らのこと何だかんだと大好きなんですよね。
マモ代をはじめとした他の魔将の面々も何となくケンゴーの素の方との距離感縮まってきた感もありましたし。
すれ違ってお互いのこと見えてなくて砂上の楼閣みたいないつ崩れてもおかしくないいびつな関係に見えていた魔王ケンゴーと七大魔将たちの関係、どんどん気心の知れた身内みたいな、主君と部下というよりも遊び仲間みたいな、すごくよい関係になってきていたんですね。

ただ、そんな七大魔将の中で、サ藤君は特にケンゴーとすれ違い食い違っている人物のように見えていました。冷酷にして残虐、怒りに任せての殺戮を厭わないキレ易い若者代表、憤怒の魔将サ藤くん。その在り方や思想は誰もが思い描く悪魔そのもので、穏健路線で人間とも出来れば戦争したくないし血を見るようなことは避けてほしい、という方針のケンゴーとは全く真逆なのである。
ところが、サ藤はケンゴーの事を崇拝と言っていいほど敬愛して、ケンゴーこそは魔族の中の魔族、冷酷非情なる魔王に相応しい人と思い込んで、自分の理想を当てはめているのである。
ある意味、魔将の中で一番ケンゴーの事を慕いながら、ケンゴーを理解していない人物でもあったわけだ。理解しようとすらせず、理解する気もなく、一方的な崇拝を押し付けていたのである。
ケンゴーの方も、彼の前では従順で大人しくて健気な少年という顔しか見せないサ藤の事を可愛い弟分として甘い顔ばかり見せている一方で、サ藤の残虐で恐ろしい性格の方はなるべく見ないようにしていた節があるんですよね。
そうした二人の乖離は途方もなく広がっていて、これいつか破綻して破滅的なことになるんじゃないか、と思ってしまうほどに、相互理解が壊れていたのでした。
こういう思い込みの激しく頑なで、ある意味純粋ですらある子って、ほとんど変わることがないから、もう彼に関してはずっと勘違いさせたまま、誤解させたままで行くのだろうか、とも考えていたのですが。

そうかー、この物語はケンゴーの方だけじゃなく、部下たちの方も成長させてくれる物語なのか。幼い固定観念を打ち壊して、すくすくと健やかに伸ばす機会が訪れる物語でもあったのか。
お互いに、成長していける話だったんですねえ。

契機は、サ藤が人を殺したりとかあんまり酷いことをしないで国を征服せよ、という課題のために離島しようとした魔王軍への降伏派に属していた幼き才媛リモーネ王女との出会いだったのです。
言われてみると、サ藤もまだ魔族としては若者どころか、少年と言ってもいい歳頃だったんですねえ。
聡明なる知性と勇気と天真爛漫さを兼ね備えた小さな姫は、頑迷な古くからの魔族の固定観念に縛られていた幼き魔族の、まさに蒙を啓いていくのである。そうして、サ藤の思い込みを解きほぐし、彼とケンゴーの間にあった錯誤をすり合わせていってくれるのである。
それも、サ藤の信じるケンゴー陛下の素晴らしい魔王としての姿を全肯定したまま、ケンゴーの魔王としての事績、その統治思想や考え方を説いていくわけである。
同時に、サ藤がゴミクズとしか思っていなかった人間という存在を、リモーネ自身がひっくり返しながら。
最初はお互いになんだこいつは!? と面食らいドン引きしながら、でも衝突を繰り返していくうちにお互いの存在に惹かれ合っていく幼い少年少女の育まれていく関係がまたいいんですよ。
いけ好かない小僧だったサ藤が、リモーネに言い負かされ諭され、いつしか我慢を覚えて、ときに自分の中の固定観念を壊されて幼い年相応の顔を見せ、そんなみるみると成長していくサ藤を、リモーネが憧憬とも慈しみともつかない表情で見守るという、このボーイ・ミーツ・ガールはこれがまた微笑ましくてねえ。
ついには、自分がボロボロになりながらも、足手まといのリモーネを決して見捨てず身を挺してかばい続ける、まるで騎士のように耐え続けるサ藤の、今までの彼からするとありえない姿を見せられた時は、なんかもう感動を通り越してしまいそうでしたよ。
この弟分の成長を、ケンゴー陛下が喜ばないはずがなく、そしてその弟分がゴミクズのように痛めつけられる事を許せるはずがなく。
ヘタレチキンが怒るとほんと怖いんやでえ。
かわいいかわいい身内が痛めつけられた際の、魔王陛下の憤怒は留まる所を知らぬのである。こういう時、もう誰も文句が言えないくらいカッコいい姿見せてくれるんだから、七大魔将たちの敬愛も尊敬も、何も勘違いでも過剰評価でもないんですよね。最近は、その辺がっちり噛み合ってきてすらいるし。
ってか、ケンゴーってば最後おっさん仲人みたいになってるじゃないですか。いやもう、手をつないでギュッと握り合うサ藤とリモーネの小さなカップルが尊すぎて気持ちはわかる!





ゴブリンスレイヤー 15 ★★★☆  



【ゴブリンスレイヤー 15】  蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

「姫様をどこにやった! 」
辺境の街へきた馬人(ケンタウルス)の少女は重戦士を詰問した。犯人とされた重戦士はゴブリンスレイヤーに調査を依頼。
「都市の冒険(シティアドベンチャー)は苦手なんだよ。あと腕っこきの斥候は他にいないからな」
「…………俺は、戦士のつもりでいるのだが」
馬人の姫君の行方を追い、一党は水の街を訪れる。彼らを迎えた剣の乙女はゴブリンスレイヤーに囁く。
「――銀星号をご存じ」?
馬人競走が盛り上がる水の街で、消えた銀星号を探せ――。
欲望と陰謀が入り交じる中、行き着く先は賽の目次第。鬼と出るか、蛇と出るか。

蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第15弾!
ある意味正道なるウマ娘ことケンタウルス女子。いやウマ娘はないだろう、と思ったら銀星号のデザインが思いの外ルドルフ寄せだった。あの流星は特徴的だからなあ。
というわけで、重戦士から依頼を振られたことで人探しの旅に出ることになったゴブスレさんとその一行。
クエストである。
つまりは冒険者のお仕事、だ。最近自分は小鬼殺しに邁進していなくて、普通の冒険ばかりしているがいいのだろうか、これでいいのだろうか、と小さく悩んでいるゴブスレさんであるが。
いいんだよ!
良いのである。これに関しては衆口一致。知人友人みんな同意見だろう。そしてパーティーメンバーみんなして、そんな普通のクエストでもリーダーはゴブスレさん、なんですよね。最初の頃は妖精弓手が、今度こそゴブリン殺しじゃなくて普通の冒険に連れ出してやる、引っ張り出してやる、なんて奮起していて、当時はそんな冒険者らしい冒険なんて自分には関係ない、と振り向きもしなかったゴブスレさんを無理やり引っ張り回そうとする側だったんですよね。引っ張っていけた試しもなかなかなかったのですが。そう、ゴブスレさんは引っ張られて連れられる側だったのに。
もう普通の冒険でも、リーダーとして率いる側なんですよね。まあ、メンバーはもうみんなベテラン揃いで今更ゴブスレさんがあれしろこれしろ、なんて指示する必要もないのですが。女神官だって、手慣れたもの。
でも、ゴブスレさんが出す指針と大まかなれども方向性、そして選択を迫られた時の判断は、そんなベテランたちをしてスムーズに行動判断を行う助けとなり導きとなるものだからこそ、全部ゴブスレさんに預けるわけだ。
信頼である。
今回は旅慣れない上にツンツンしてなかなか打ち解けようとしない馬玲姫が旅の同行者だったから、余計に旅慣れた面々の様子がよく見られた気がします。特に女神官のお嬢ちゃん。フォローされる側だった彼女も、今やフォローする側。彼女のさりげない気遣いと親切は警戒と不信で全身を鎧った馬人の少女をして、思わず差し伸べられた手を取ってしまうもの。掛けられた優しい言葉に、反発がわかずに素直にうなずいてしまうもの。
こうした頑なな人だろうとなんだろうと打ち解ける、というわけじゃないけれど、心開いて貰える。そう相手に話を聞いてもらえる、そして相手の話を親身になって聞く、という神官にとって大切なスキルをこの子は体得しつつあるんだなあ、となんだか微笑ましくなってしまいました。
なんだかんだとゴブスレさんのパーティーは、寡黙なゴブスレさん以外みんな人当たりは良いものの癖のある人物ばかりだから、女神官が相手だと安心できるんでしょうね。
それでいて、今や女神官はゴブスレさんの一番弟子的なポディション。今回、ゴブスレさんがシティアドベンチャーするにあたって、裏の筋に挨拶と情報収集に出向いた場所にも彼女を連れて行った、というのは彼女に裏のツテを与える、関わらせるわけじゃないけれど、こういう世界があるのだという知見を与えるためなのですから、立派な「教え」なんですよね、これ。
彼女がこういう裏の社会を利用することはないだろうけれど、こういう裏のすじものと組んだり利用し利用され、という仕事のやり方があって、それも冒険者の仕事のウチというのを受け入れる、というのは大きいんだと思いますよ。聖職者だけれど、冒険者。穢れのないものばかりを見てそれ以外を拒絶していたら、冒険者なんてやってられない。
そういう意味では、彼女はすんなりそういう裏で仕事をしてる人達もいるんだなあ。そして自分たちと助け合うこともあるのだろう、と清濁併せ呑むことを受け入れられているので、器大きいんですよね。
ただでさえ、考え方とか思考パターンとかゴブスレ流儀に染まりつつあるのに。
以前からも、女神官はもう立派な冒険者として成長したけど、その成長の方向性がゴブスレに似すぎてて大丈夫かしら、なんて言われることも侭ありましたけれど、今回は特にそこらへん顕著にゴブスレさんの影響が垣間見えた言動が散見された回でもありました。
ゴブスレさん並に、あの身も蓋もないGMが想定していなさそうな、え!?なにそれ!? とか言われそうな作戦を、ゴブスレさんに先んじて、やりませんか!?と提案しちゃってるあたり、毒されているというか朱に染まっているというか。みなさん、苦笑いですよ。
これだけ色んな意味でタフになってしまうと、女神官も将来は彼女がリーダーになってパーティーを率いる、みたいな事もあるのかもしれませんねえ。少なくとも、もうそれができてもなんら不思議ではない頼もしさを感じさせてくれる、今回の冒険でありました。
「冒険者(アドヴェンチャラー)に任せてください!」
「冒険者に任せとけ」はこのゴブリンスレイヤーという作品世界の決め台詞的なものですけれど、ついに彼女がそれを叫ぶようになったのか、と思うとなんだか感慨深いです。

そして、冒険が終われば冒険者はみな、宿や住処に戻っていく。
そんな中で、ゴブリンスレイヤーには帰る家がある。その家には、いってらっしゃいと送り出してくれる人がいて、その人は帰ってきた彼を「おかえりなさい」と言って迎えてくれるのだ。
冒険の中で手に入れたお土産を受け取って喜び、彼の語る拙い冒険の話をニコニコと笑って聞いてくれながら、温かい夕食を用意して一緒に食べてくれる。
今回は特に、本当に当たり前の冒険者がするようなクエストだっただけに。それを、牛飼娘にちゃんと今回は冒険に行ってくると伝えて「行ってきます」と言って旅立っただけに。ゴブスレさんが、家に帰るまでが冒険です、的な感じでちゃんと家に帰ってきたシーンは、なんだかジーンとなるものがありました。
ああ、今。ゴブリンスレイヤーはただただ当たり前の幸せの中にいるんだな。
それがなんとも、温かく染み入るのでした。



『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで ★★★★   



【『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで】  岩柄イズカ/maruma(まるま) GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

男だと思っていたゲーム友達が、実は白い髪がコンプレックスの内気な女の子だった!?
引っ込み思案な少女と織りなす、もどかし青春ラブコメディ!

「シュヴァルツって、女子……だったの……?」
オンラインゲームで相棒としてやってきたユーマとシュヴァルツ。男同士、気のおけない仲間だと思っていたが……リアルで対面した“彼”は、引っ込み思案な女の子だった!?
生まれつきの白髪がコンプレックスで友達もできたことがないという彼女のために、友達づくりの練習をすることにした二人。“友達として”信頼してくれる彼女を裏切るまいと自制するが、無自覚で距離の近いスキンシップに、徐々に異性として意識してしまい……。
内気な白髪美少女と織りなす、甘くてもどかしい青春グラフィティ。
ふぁーー。これはイイなあ、主人公とヒロインの初々しさに心洗われてしまいそう。
杉崎優真と上城ゆいがはじめて出会ったのは、リアルではなくオンラインゲームの中でした。その頃はまだ中学生の年代だった二人ですけれど、現実でうまく人付き合いできずウチに籠もって自然と他人を拒絶して生きていました。それはゲーム上でも同じで、なるべく人と関わらないようにしながら遊んでいたのです。そんな中で偶々一緒に行動するようになった二人は意気投合、ゲームの中で相棒として一緒に遊ぶようになったのです。
それまで他人を遠ざけるようにして生きてきた優真にとって、相棒…シュバルツと過ごす時間は自分の価値観を塗り替えてしまうほど楽しく、彼と遊ぶことをきっかけにして現実での自分の在り方も変えてみようと思い、努力を重ねることになります。以降、優真のリアルは見違えるように彩りを変えていきました。上手く行っていなかった家族関係も良い形で回るようになり、優真は自分の人生を変えるきっかけになってくれたシュバルツをリアルでは会った事もないけれど親友と思うようになったのです。
このように、二人はお互い本名も本当の顔も知らないネット越しの関係だけれど、そんな事は関係ないくらい信頼を寄せ合う友達同士だったのです。でも、そんな二人だからこそ、もっと相手の事を知りたい、もっと仲良くなりたい、と思うことは必定だったのでしょう。
高校への進学を機に、お互いのリアルの情報を話し合った時偶然、自分たちが同じ学校に通うことになっていて、家も思いの外近所だとわかったとき、リアルで会おうとなったのもまた当然のことでした。
でも、それはシュバルツ……ゆいにとっては途方も無い勇気がいる事でもありました。
白い髪という他人にない特徴のせいで、幼い頃からいじめられていたせいで、酷いトラウマとコンプレックスで他人とまともに目を合わせる事も喋ることもできない、対人恐怖症に近いものを抱えているゆいにとって、人と会うために外出するということは本当に勇気のいることでした。
その相手が、自分を受け入れてくれるのか。この白い髪に変な顔をしないか、今まで女の子だというのを黙っていた事を怒らないか。不安や恐怖でどれほど胸を締め付けられていたでしょう。足が震えていたでしょう。
でも、その勇気を振り絞るだけの絆を、優真に会ってみたいという願いを抱くほどに、出会う前の段階で二人の仲は深まっていたんですね。
そうして出会った男の子は、彼女の想像を超えるほどに優しく、自分の怯えや痛みを理解してくれる人でした。
他人とうまくコミュニケーションを取れない時期が長かった優真にとって、ゆいの焦ってうまくしゃべれない様子やそんな自分に嫌悪を覚えて余計にパニックを加速させていく姿は、身に覚えのあることで、だからこそどうすれば彼女の緊張を紐解いていけるか、よく理解できていたんですよね。
上から保護する形ではなく、寄り添って傍らから支える形でゆいと交流していく優真のそれは、もうパーフェクトコミュニケーション以外のなにものでもありませんでした。これから高校に通うというくらいの年齢なのに、ほんとよく出来た子だわー。
でも、同時にみたこともないきれいな女の子にドキドキしてしまう思春期の男の子であることも間違いではなく、相手が女の子だとわかった途端に初めて友達と会うというそれとは違った浮ついた気持ちになってしまう自分に、下心をどうしても抱いてしまう自分に嫌な思いを抱いてしまうところなど、誠実でもあり可愛くもあり、いい子なんですよね。
そんな男の子に対して、ゆいがどんどん心を開いていくのも当たり前で、高校に進学する前にゆいの人と接することへの忌避感を弱める練習として、いろんな所に連れ出して一緒に遊んでくれる優真への信頼が加速していくのである。しばらくしたら、もうべったりと懐いて無防備なくらいにくっついて離れなくなってしまった所なんぞ、ワンコみたいな所もあり、可愛らしくて仕方ないんですよね。
そりゃもう、優真も困る。
優真の義姉がまた破天荒な人物で、自分でブティックなんかも経営している才媛なんだけれど、このお姉さんがまた良い相談相手になってくれるんですね。
お姉さんの手で、それまで人前に出る事がなかったので髪の手入れや服装など野暮ったい格好しかしていなかったゆいが、見違えるように身だしなみを整えられて、素材だけでも傑出していたのに、それを磨ききった形でとてつもない美少女として完成されて出てきた彼女を、ただでさえ全力でしっぽを振りながら懐いてきてくれるゆいにグラグラしていた優真がノックアウトされないはずがなく、完全に女の子として意識するようになってしまうのである。
最初に、恋をしたのは優真の方だったんですね。でも、友達として慕ってきてくれるゆいにこんな気持を抱いてしまうのは不誠実なんじゃないか、こんな下心を抱いて接してしまうのはダメなんじゃないのか、と悩む少年に率直な助言を与えてくれるのがネネお姉さんなのである。
まあ、傍から見ていてお互いを深く信頼していてピトッと引っ付きながら恋にもまだ至らずにふわふわと寄り添ってる二人は、初々しいやら尊いやら、見ていてたまらなくなる関係なだけに、ネネさんが悶絶するのもよくわかるんですよねえ。
下手に手を出さなくても、意識するかしないかの境目で甘酸っぱい雰囲気をたたえている二人は、応援せずには居られないでしょう。悩める少年に細やかなアドバイスを与えるのは、ほんと良いアシストでした。
この時点では、まだゆいは恋に至ってはいなかったんですよね。優真のことが大好きで大好きでたまらなくて、彼のことを信頼しきって頼りにしきって彼の喜ぶことなら何でもしてあげたい、と思うまでになっている彼女ですけれど、それはまだ恋じゃなかったのである。
それは、どうにも自分を異性として意識しはじめているらしい優真の様子に気づいて、優真は自分が彼女として付き合ってくださいと言ったら喜んでくれるかしら? なんて悩み始める姿からも明らかでした。
彼女のそれが恋ならば、そんな風に優真のためだけに、彼が喜んでくれるから、という理由で彼女になろうとなんてしなかったでしょう。
でも、そうした些細な機微に気づくのが、ネネの助言で腹を決めてゆいと一緒にいると決めた優真だったんですね。彼女が自分のことを好きになってくれたら嬉しいし、好きになって貰うために頑張るし努力するつもりだったけれど、これはちょっと違うんじゃないか、と。
ちゃんと察してあげられる。無分別にがっつかずに、しかし安易に拒絶せずに、彼女の心の動きをしっかりと理解してあげられる優真少年のそれは、本当に良く出来ていたと思います。
ゆいへの友情と愛情と優しさが、気遣いが、心配りが、行き届いているんですよね。こんなイイ男の子はいないですよ。
そして、そんな彼の良さを、素晴らしさを一番理解しているのもまたゆいなんですよね。彼がどれだけ自分のことを大切にしてくれているか、想っていてくれているか。これまでも十分伝わっていたけれど、それがオーバーフローするくらい自分の器を満たして溢れ出して、そうして彼女はついに自分の中のドキドキを発見するのである。
彼のことを考える時、思う時、自分でも制御できないくらい心が弾むことを、押さえきれないくらい胸がドキドキしはじめる瞬間を、彼女は自覚するのである。
恋が、そうしてはじまるのだ。

この物語は、二人の男の子と女の子がかけがえのない親友になり、そこから恋がはじまるまでの過程をとても丁寧に柔らかく描き出してくれたとても素敵な作品でした。
作中時間としては結構短いんですよね。学校が始まるまでの春休みの期間。でも、そんな短い時間だけれどとても密度の濃い、人生が書き換えられていく、人の心が、想いがページをめくるように進展していく様子が描かれたものでした。色づく季節、とでも言うんでしょうか。ああ、春なんだなあ。
まさにこれ、タイトル通りのお話でした。

ここからは、恋しはじめた二人のお話。高校という新しい生活に、二人で踏み出すお話であり、意識せずには居られなくなった初々しく可愛らしいカップルのお話。
ぜひ、ここからの二人のお話、読んでみたいです。もう、二人共めちゃくちゃ可愛かったッ。

岩柄イズカ・作品感想

処刑少女の生きる道(バージンロード) 6.塩の柩 ★★★☆   



【処刑少女の生きる道(バージンロード) 6.塩の柩】  佐藤真登/ニリツ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

彼女が彼女を殺すための物語、破戒の第6巻。
「お前は、忘れない。ここで死ねるのなら、お前は幸運だ」

メノウと導師「陽炎」。
塩の大地での師弟の戦いは、メノウへと天秤が傾きつつあった。
アカリとの導力接続で手に入れた膨大な導力と、行使可能になった疑似概念【時】。
新たな力を得たメノウの勝利で終わるかと思われた訣別の戦いは、しかし、見え隠れする【白】の存在により予想外の方向へ向かいはじめる。

その頃、“聖地”跡では万魔殿が「星の記憶」へ足を踏み入れていた。
マノンの遺した一手が彼女に致命的な変化をもたらすことも知らず――。

そして、最果ての地にひとつの破局が訪れる。
彼女が彼女を殺すための物語、破戒の第6巻。
そして貴女は落ちていく。
地面に横たわる姿にはじまったこのシリーズの表紙絵は、5巻でついに立ち上がり戦う決意を見せた。そこから立つべき地面を失ったようにメノウはどこかへ落ちていく。墜ちていく。堕ちていく。

メノウは自分の生きざまをふらふらと蛇行しながら前進していると言っていたけれど、同時に師匠のことを悪でもなく前でもなく中道で、合理的で残酷でありながらも人間的だと語っている。フレアは、冷たく硬い鋼のような人間だった。その在り方は最初から最後まで変わらなかった。
でも、彼女は冷たいまま、金属のように硬いまま、無二の友情を得て、一人の弟子を慈しんだ。
友を殺し、弟子も利用した挙げ句に殺そうとして、そこに後悔も罪悪感も持たないのに、それでも彼女にとってあの日本人はたった一人の友人だったのだ。メノウは、自分の手で育てた娘だった。
だから、友人を殺したことを後悔もしていないのに、彼女の敵を討つために20年を費やした。その20年掛けた罠のためにメノウを育てて、利用して殺すつもりは一切揺らがずやり通したのに、フレアは娘を愛していた。その双方が矛盾せず両立していたのが、フレアという人物だったのだろう。彼女はあまりにもその在り方が一貫しすぎていて小揺るぎもしなかったが故に、矛盾すらも貫いてしまったのか。
後悔も罪悪感もなかったフレアにとって、自分の人生に不満も痛みもなかっただろう。彼女は最後までゆるぎもしなかった。ただ、揺らぎたかったのだろう、という願望だけは透けて見えた。友人と旅していた頃、自分の人殺しの生き方にずっと罰を欲していたことを思えば、メノウの在り方はかつて自分が望んだものだったのだろうか。
最後に至っても、フレアの心のうちは理解の遠く向こうだ。フレア自身が自分をわかる必要を認めていなかったように、自己分析の欠片も思い描いていなかった事もあるのだろうけれど。その奥底にある真実は彼女の言動や回想の欠片から一つ一つ拾い上げていかないと見えてこないし、そうして組み上げたものが本当の真実かなんてわからない。
ただ、事実だけを見るならば、フレアは自分の人生の大半をかけて、自分が友人を殺すことになった原因である白を討とうとしていた。そして、そのために利用し尽くすつもりだった弟子に、彼女はずっと選択肢を与え続けていた、ということだ。
彼女が最期に撫でようとした腕の位置は、幼い女の子の頭の位置だった。
その事実さえ覚えていれば、きっと事足りるのだ。

これまでずっと鳴りを潜めていた勇者・白。それが、アカリという少女がこの地に降り立ったことで、そして日本帰還の術式の準備が整ったことで、ついに千年の長き時を経て動き出す。
あの白の名前とは裏腹の凄まじい黒穴の如き眼が描かれた姿の挿絵は、やべえの一言。これ、夜中に見たら本気で「ひぇ!」となる絵だったりする。マジ怖い。
こんな眼をしているやつがやばくないわけがないという逆説が成り立つくらいヤバイ。どういう塗り方したんだ、この眼。

しかし、白が動き出したことでアカリとメノウの繋がりが断ち切られたと同時に、一気にパーティーの再編が行われるんですよね、これ。
シャッフルされたというべきか。モモと姫様が現場を一旦離れたのに合わせて、まさかの人災(ヒューマンエラー)サイドからの参入である。そのおぞましいというほかない、存在自体が災害であり呪いであり破滅そのもの、という悍ましさをこれでもかと今まで見せつけてきた以上、人災たちの存在というのは倒したり乗り越えたりするべき敵であるか、それ以上に逃げなければならない厄災天災そのものか、というスケールだったのに、まず最初にそれをひっくり返したのがマノンだったんですね。
まさか、あんなあっさり退場するとは思っていなかったのだけれど、それ以上に置き土産が盤上をひっくり返すどころじゃない、とんでもねー一手だったわけだ。
ある意味それは神を零落させたようなもので、理解が全く出来ないが故に脅威だったものを理解できるものに堕としてしまった、或いは昇華させてしまったとも言えるんだけれど。いずれにしても、話ができる相手になった、というのは大きいどころじゃないんだよなあ。
そして、なんであんな根っからの小物なのに、大きな仕事ばっかりするんでしょうかね、サハラさんは。こいつ、自分では何しようとしてもろくなことにならないんだろうけれど、他人から強制されながらイヤイヤやる気なくむしろ失敗してしまて、と思いながらやると大成功するみたいな業を持ってるんだろうか。
なんか思わぬところからお姉ちゃんが出来てしまったところとか、笑っていいのか呆れていいのか、わからんのですけどw まるで話が通じなさそうなところとか、サハラにばっちり合いそう。しかし、このお姉ちゃんも所謂計り知れないヤバイ枠なのだから、メノウの新パーティーってかなり意味不明なことになってるんですがw
いや、相手が相手だからこれくらい揃ってないといけないのかもしれませんけれど。
というか、これ人災両方サハラに紐付きになっちゃったんだけど、この小物どこまで行ってしまうんだw

そして、モモはまだ正期の昇進を果たしたのでいいのですけれど、姫ちゃまの行く末がかなりヤバそうなことになってるんですよね。あの姫ちゃまが大人しく他人のイイようになるとはこれっぽっちも思わないのですが。むしろ、待ち受けている使徒の方が酷いことになりそうな予感w



やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 4 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 4】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

お互いの気持ちを確かめ合い、晴れて恋人同士となった小雪と直哉だが、恋人としての関係を意識して小雪は逆に固くなってしまう。
そんな折、小雪の許嫁として、イギリスからの留学生アーサーがやってくる。しかし彼は一緒にやってきた義妹のクレアと相思相愛だと見抜いた直哉。小雪との両想いぶりを見せつけることで許嫁として諦めさせ、クレアとの恋を成就させるべく立ち回ることに。
なかなか素直になれない二人をたきつけ見守りながら、自分たちの関係を省みる小雪と直哉は――
天邪鬼な美少女と、人の心が読める少年の、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第4弾。

ラブコメってラブコメディというだけあって、甘酸っぱい恋愛模様が描かれると同時に、それを明るく楽しくテンポよく、のコメディチックに描くジャンル、と言えます。
そのラブの部分に比重を置くのか、コメディの部分に重きを置くのはそれは作品それぞれで違ってくるのでしょうけれど、本作は特にこの「コメディ」としてのテンポの良さ、リズム感みたいなものが数あるラブコメ作品の中でももう突出してるんですよね。ある種、ラブコメの究極系として一つの完成を見たんじゃないか、と思ってしまうくらい、最初から最後まで見事なほど息切れの一切ない畳み掛けるような勢いと、展開の連なりの調和が取れた話の転がりかたになってるんですよね。
キャラクターの個性と押し出し、ストーリーラインのスムーズさも相まって、交響曲かという重奏さと軽妙さが合わさってる。
一言でいって、めちゃくちゃおもしろかった。
正直、小雪と直哉が両思いになることで、こんな以心伝心二人一組で物語そのものを牽引するユニットになるとは思ってなかったんですよね。読心能力かという能力持ちの直哉が、素直になれず本心を口にできないのにあっさり本心をぶっちゃけられて右往左往振り回される小雪、というのがこのシリーズのパターンでしたけれど、両思いになってもう開き直っちゃった小雪は、本心全部バレバレなのが当たり前という前提で直哉と付き合うようになってます。
じゃあ本心を素直に口にするようになったか、というとそうとも言えないあたりがまた小雪の可愛らしさなのですけれど、本心を読まれることを前提に物事を考え動くようになったものですから、もうこのカップル、完全に以心伝心になってしまって、二人して動く時一旦立ち止まって相談したり考えをすり合わせたり、というラグが全然なくなっちゃったんですよね。
なので、一切この二人の行動に淀みや停滞がなくなってしまったものですから、話の展開まで全く停滞がなくなって、直哉と小雪の邁進に合わせて話がどんどん進む進む。展開もどんどん転がる転がる。オマケに小雪もなんだか旦那に影響を受け始めたのか、やたらと察しがよくなってきている傾向があり、他の人の言動や思考を先読みするようになりはじめているんですよね。
それどころか、なんか直哉以外と会話する時一から十まで全部話す内容を口に出して話しながら話さないといけないので、なんか最近直哉以外との会話に面倒臭さを感じ始めている、という危険な兆候がw いやそれ、もう完全に直哉専用に調律されはじめてやしませんか? 大丈夫か? そのうち、他人とまともに会話できなくならないか?w

本来なら、徐々に明らかになってくるだろう新キャラクターである小雪の婚約者にして海外からの留学生、アーサーとクレアの事情も、空港で出迎えた初対面の時点で全部明らかになってしまったので、とにかく話が早い。直哉のみならず小雪まで加わって、ガンガンと話を進めていくものだから、余計なエピソードを挟む余地なく最大効率でアーサーとクレアの本心が暴かれていった上に、この兄妹完全に勢いのまま引きずり回されて、気がつけばお互い思いを秘めた両片思いだったのが想い通じ合っている、という怒涛の展開。いや、怒涛すぎるでしょう、RTA(リアルタイムアタック)かよ!
それでいて、直哉と小雪当人たちはというとよそのカップルにかまけて自分たちはどうなんだと言えば、僅かな暇さえあればひたすらイチャイチャ甘酸っぱい雰囲気を出してるのですから、余裕すら感じるダダ甘カップルっぷりでした。
いやー、ここまでしてくれるともうひたすら楽しいばかりでした。この直哉と小雪のカップルは延々見ていられそうですわ。

ちなみに、毎度巻末で繰り広げられる、直哉パパと小雪パパの世界を股にかけたトラブルバスターズも、これスピンオフで見てみたいくらいハッチャケてて面白いんですよねえ。

さて、次は直哉と小雪のカップル反対勢力の本命となる小雪のお祖父様が登場するのか。既に会ったら直哉相手に即陥落だよね、と皆の意見が一致しているあたり、まったく障害になりそうにないけれどw




天才王子の赤字国家再生術 10 ~そうだ、売国しよう ★★★★   



【天才王子の赤字国家再生術 10 ~そうだ、売国しよう】  鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

ウルベスでの独断専行が家臣達の反感を買い、しばらく国内で大人しくすることにしたウェイン。
その矢先、大陸西部のデルーニオ王国より式典への招待が届き、妹のフラーニャを派遣することに。
しかしそこでフラーニャを待ち受けていたのは、数多の思惑が絡み合う国家間のパワーゲーム。一方で国内に残ったウェインの下に、大陸東部にて皇子達の内乱が再燃という報せが届く。
「どうやら、東西で両面作戦になりそうだな」
グリュエール王の失脚。皇子達の陰謀。東レベティア教の進出。野心と野望が渦巻く大陸全土を舞台に、北方の竜の兄妹がその器量を発揮する、弱小国家運営譚第十弾!

うわーーっ、今回はウェインは完全に盤外にあって、一から十まで主役はフラーニャだ!!
マジかー。これまでも一部の局面でフラーニャ主体となって状況を動かす事もあったし、物語としてもフラーニャ主役で動く場面もありましたけれど、一冊丸々フラーニャ主人公として描くとは。
それだけ、王女フラーニャの役割がこの作品の中で重要も重要、最重要になってきたという事を意味しているんだろうけれど、それにしてもフラーニャの活躍が予想を遥かに上回るもので、まだまだこの娘の事を見縊っていた事を思い知らされた。
今までも既に政治の表舞台に立ち、戦火の最前線に立たされた都市で演説をふるって市民の指示を取り付けたり、意外なカリスマや政治センスを見せてくれていたし、お飾りを脱して自分で考える事が出来る王族として、ウェインの代理で外国に使節として派遣されるなど、大きな仕事をこなせるようになってきたフラーニャでしたが、それでも今までは兄ウェインの指示を受けていたり、突発的なことに襲われても受動的に対処する、という方向に徹していたんですよね。
でも今回は……間違いなく、自分で考え自分で介入し政略謀略が渦巻く国同士のパワーゲームのという盤上で自ら局面を動かす「プレイヤー」の一人として動いていたんですよね。
それはウェイン王子やロワ皇女、グリューエル王といった世界を動かしせめぎ合うプレイヤーたちと同じ土俵の上に立ったということ。
それどころか、同じようにシジリスの後を継いだデルーニオ王国の宰相や、王女という立場から国を動かし世界情勢に関与するウェインたちと同じ立場に立とうとしたトルチェイラ王女といった野心家どもと同じ盤面で指しあった結果、役者が違うとすら言っていいかもしれない手練手管を見せつけてくれたのですから、もう刮目して瞠目ですよ。
まさか、ウェインのプレゼントという決め手があったとはいえ、トルチェイラを手玉にとって見せるとは。トルチェイラにとっては敵として相対したいのはウェイン王子であって、フラーニャなんて眼中にもない、と思いたがっていたのに、完全にしてやられたわけですからね。実際は、色々と着実に実績を上げていたフラーニャのことめっちゃ意識していたくせに、取るに足らない相手と無視するから。油断であり傲慢であり、プライドの高さが足を引っ張ってしまったか。
その点、フラーニャは素直で人の話も良く聞きますし、一方で自分の意見をちゃんと持っているし、兄ウェインを尊敬している分、自分の能力を過信しませんし。
何より、その善良さが悪い嘘をつかない姿勢が、騙そうとしないあり方が、人から信頼を寄せられ、味方を増やすカリスマになっていて、こればかりはウェインを含めて他のプレイヤーにはないフラーニャ独自の武器なんだよなあ。
ロワも表看板では似たような路線で評判上げてますけれど、中身がウェインと思いっきり同類なだけにフラーニャと比べるとすげえパチモン感がw
いや、ちゃんとロワはウェインと同レベルの大陸屈指の謀略家であり政治家なのですけれど、あの中身のポンコツさを見てるとなあ……パチモン感あるよなあw
今回もウェインの謀略の片棒担いで悪巧みしまくって、他の皇子たちの勢力を削ぎまくった挙げ句帝国の実権をほぼ握るという躍進を見せているのに、「だるーん」とか言ってるユルユルの姿を見せられるとねえ……ロウェルミナってもしかしてこの作品のマスコットじゃないのかと思えてくる。
……かわいい。

今回の一件でシリジスの心からの忠誠を勝ち取ったフラーニャですけれど、実際にプレイヤーとして動いたことで、遠く離れた土地で事の推移をすべて見通していた兄の凄味を本当の意味で思い知る。同時に、彼女の知見が高くなり鋭くなるほどに、ウェインという兄の真の姿が見えてくる。
果たして、あの愛する兄にナトラという国を預けていて、本当に大丈夫なのか。そんなフラーニャの心のなかに芽生えた僅かな疑念に、シリジスの野心や復讐心からではない心からの忠信ゆえの指摘が突き刺さる。
プレイヤーとして立ったがゆえに、フラーニャ自身自分が歩むべき道、その岐路に立たされるという凄まじい回でありました。
でも、そのフラーニャの選択ですら、ウェインの思惑の上っぽいんだよなあ。いったいどの段階からフラーニャのことをここまで成長すると見込んでいたんだろう。当初は政治の何も知らないお兄ちゃん大好きなふわふわとした王女様だったのに。そんなフラーニャをただ猫可愛がりしているだけに見えたのに。
まあ、猫可愛がりしているのは今も変わらないのですが。

ついに毒蛇にニニムの正体がばれ、彼女がウェインの心臓というのみでなくこの大陸の行く末を握る心臓であることが発覚し、表舞台に引きずり出されそうな気配が漂ってきたことで、さて事態はどう動いていくのか。
いやー、先が読めないしドライブ感のとどまらない政治劇、謀略劇に、ワクワクが止まらんですわー。


ただ制服を着てるだけ ★★★★☆  



【ただ制服を着てるだけ】  神田暁一郎/40原 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

同居相手は19歳 彼女が着てる制服は、ニセモノ。
若手のエース管理職として働く社畜 堂本広巳。日々に疲れていた広巳は、偶然から関係を持った少女 明莉が働く、ある店にハマってしまう――
「今日も……抜いてあげるね――」
そんな毎日の中、休日の職場トラブルで呼び出された広巳を待っていたのは、巻き込まれていた明莉だった!?
「私行くとこないんだよね―― お願い、一緒に住ませて! ! 」
突如始まった同居生活の中、広巳と明莉は問題を乗り越え、二人で新たな道へと歩み始める。
社畜×19歳の合法JK!?
いびつな二人の心温まる同居ラブストーリー、開幕。
JKリフレって良く知らなかったんだけど、リフレクソロジーというのは簡単なマッサージの意。それにJKになりきった女の子にマッサージしてもらったりお喋りしたりという演技型のお店の事を言うそうだ。
一応、明莉が所属している店は健全の範疇にあり、いかがわしい行為はしていない。しかし、JKリフレ自体はJKビジネスと呼ばれる未成年を性風俗の働き手として搾取する社会構造のコンテンツの一つとして利用されてきた一面を持つという。そのへん、詳しく作中でも説明されている。
明莉は今は純粋に癒やしを提供する健全なタイプのお店に勤めているけれど、以前はガッツリとこのJKビジネスに関わっていたという。
ハマり込んでいたと言ってもいい。
現役の女子高生という売りを利用して、自分の身体で春を鬻いでいたのだ。
同じJKビジネスの沼にハマりこんで抜け出せなくなった同輩たちが、本当にどうしようもない悲惨な形で人生を失っていく様子を目の当たりにしていく事で、明莉はこのまま行けば自分も彼女たちのように破滅する、という自覚を持つに至り辛うじてビジネスに関わる人間たちの悪意や欲望が、しがらみが彼女を捉える前に自力で抜け出すことが出来たのだという。
でも、ドップリとそうした日本社会の陰の部分にはまり込み、そこから徒手空拳で放り出された時、明莉は何も出来なかった。何にも成れなかった。現役女子高生という肩書から脱却し、しかしまだ成人にもなっていない19歳の彼女は何にもしがみつけないまま、またJKビジネスという陰の軒下に舞い戻ってしまう。たとえ健全な業務内容だとしても、彼女は自分を切り売りするコンテンツから抜け出すことが出来なかったのだ。
今はまだいい。ギリギリ瀬戸際で踏ん張っている。でも、彼女自身予感している。遠くないいつか、自分もまたズルズルとかつての同輩たちと同じ沼に沈んでいくと。

また、明莉は今、男と同棲している。
友人の紹介から知り合い、そのまま何となく付き合う事になり男の家に転がり込んだのだという。だが、果たしてそこに恋愛が介在するかというと、微妙な所だ。
ラブコメなお話に慣れた身からすると忘れがちになってしまう事だけど、現代の男女交際はそこに恋愛感情がなくても成立することが少なくない。彼氏彼女の関係というのは、思いの外ハードルが低いのだ。ただ彼氏が欲しい彼女が欲しいという考えが先に来て、関係が成立する。そこから関係が本物になっていくかは二人次第。合わなければ別れるし、場合によっては合わなくても別れない。別に好きじゃなくても、一緒に居るという距離感にこそ縋ってズルズルと関係を続けてしまう事も多いのだという。
藤村明莉は恋をしたことがあるのだろうか。
少なくとも、この作中では彼女はそんな感情を抱いた様子は一切見せない。この物語のもう片方の主役である堂本広巳に対してもそうだ。彼の人となりへの好意や感謝はあるだろうが、そこに恋愛感情という淡いものはまるで見えない。
彼女にあるのは独りで生きてきた、という自負心か誇りか矜持か。そこには人を利用することはあっても、頼り切ったり甘え切ったり、誰かに依存する事を良しとしない強烈なまでの自立心がある。それが薄っぺらなハリボテにすぎないという自覚をどこかで持ちながら、それでも彼女には矜持があった。
だからだろう、一方的に搾取されることも逆に一方的に対価もなく養われる事も明莉は受け入れられなかった。
同棲相手の部屋を飛び出したのも、ただでさえギスギスしてきていた所に自分が都合の良い女にされそうになったからだ。愛想が尽きた、というのだろう。自分の要求ばかりを押し付けてきて、搾取してこようとするダメ男にのめり込んでしまうほど、対処に困る男の趣味をしていなかったのは幸い、というべきなのだろう。
でも、彼女の場合は逆の立場でも許容できなかったんですよね。
リフレの常連客で友人の上司、という間柄の堂本広巳と縁あって、上手いこと彼の部屋に転がり込んだ明莉だけれど、ただでさえ思っていたのと違って対価を求めず無償で部屋に住むことを(しぶしぶだけれど)許してくれただけでも彼女にとっては想定外だったのに、それ以上の返しきれない借りを明莉は広巳に負ってしまう。
あるいは、広巳が居なかったらこの一件が明莉をもう一度身体を売って金を稼ぐ二度と逃れられない沼に沈むきっかけになっていたのかもしれない。それは間違いなく、彼女にとっての人生の分岐点だったはずだ。
それほど大きな借りを、広巳は僅かなりとも返させてはくれなかった。
その事実は、明莉をどうしようもないほどに動揺させ、怒りすら抱かせ、揺らがせてしまう。
彼女がどうしても、堂本広巳から与えられるばかりで何も受け取って貰えない状況に耐えられなかったのは、きっと対等ではないと思ってしまったからじゃないだろうか。対等の同じ人として見てもらえていないと感じてしまったからじゃないだろうか。
惨めさを、感じてしまったんじゃないか。

堂本広巳が過去の心の傷から、保護者たらんとしなければ耐えられない、与え受け入れ守り続けなければ心が持たない、そんな今も血が止まらない心の傷口をそんな風にしか押さえられない彼のあり方と、明莉の自らを辛うじて奮い立たせている心の芯は合わなかったのだ。
広巳にとって、明莉を保護するというのは明確な代償行為だった。それは独り善がりと言われても仕方ないものだったのだろう。でも、彼女から対価として肉体関係を提供してもらうことは、明莉が庇護しなければならない弱者であるという認識がある以上、彼の心傷には耐えがたいことだったのだ。
明莉にとって、対価を受け取らない無償の……野放図ですらある厚意は不安でしか無く、一方的に与えられ庇護される状態というのは自分の力で生きてきた彼女にとって居たたまれなさと惨めさと共に拠り所をなくしてしまうような恐怖ですらあったのだろう。
二人共お互いに、孤独に寂しさに途方に暮れていたというのに。ようやくそれを埋めあえるだろう可能性と出会えたのに。
広巳にとって明莉は突然現れた迷惑な居候だった。同時に、自分の喪失感と虚無感を埋めてくれる代償行為の相手でもあった。ずっと空っぽだった彼の心の隙間を、代替えとはいえ確かに埋めてくれていたのだ、彼女は。
結局、広巳は自分の過去を明莉に語ることはなかった。それでも、彼の心の空隙は明莉にも伝わったのだろう。それを、自分が確かに一部でも埋められていたことも、感じ取れたのだろう。
ただ与えられるだけではなく、微かにでも自分も彼に与えられていたのだという実感は、彼女のプライドを、寄って立つ柱を立て直すに足りているかはわからないが、それでも足しにはなったのだろう。
詳しく話を聞かなかったのは双方にとっても良かったのだろう。もし詳しい広巳の心の傷を知ってしまえば、明莉はそこに付け込まずにはいられなかっただろうから。それが彼女の処世術であったから、多分彼女自身が好きになれない自分のあり方の一つだっただろうから。

彼らは改めて同じ部屋で暮らし始める。
そこに恋愛感情はない。肉体関係もない。心も繋がっていない。信頼もあるだろうか、疑問だ。
それでも、二人はしばし一緒にいることを選んだ。そこに二人は確かにささやかでも「幸せ」を見出したのだ。
二人にとって縁遠かった、その手に掴むことがないと思われた、その手に届くことがないと思われた、当たり前の幸福感が。
それが本物になるのかは、まだわからない。愛は、まだきっと目覚めていない。

ついに、というべきなんだろうか。ライトノベルというジャンルでここまで直球で、社会構造の搾取と収奪の最下層に位置するだろうアングラ界隈の実像と、その際で足掻いている人間たちの生々しいまでの息遣いを描く作品が出てくるとは。
ぶっちゃけ、一般文芸で出ててもまったくおかしくないんだけれど、ライトノベルだからこそのインパクトか。最近流行りの同居モノの範疇ではあるんだろうけれど、土台となる部分の毛色がまったく違っている。似たような構図として某髭を剃るが思い浮かぶかもしれないけれど、男のあり方も女側のスタンスも彼らが立っている土台もだいぶ違っているように見える。
人の生き辛さ、当たり前の幸せというものの意味、現代社会の虚、心を蝕む寂しさ、そういったものを苦味とともにじっくりと味わえてしまう、刺さるものが多い一作だった。
是非、続きを、彼らの行く末を、顛末を見届けたい。

泥酔彼女 2.「弟クンがんばえー」「助けて」 ★★★☆   



【泥酔彼女 2.「弟クンがんばえー」「助けて」】  串木野たんぼ/加川壱互 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

「弟クン、早く成人してよー。弟クンと一緒に飲ーみーたーいー! 」

アンチ酔っ払いの俺の家に入り浸る酒好きダメ美人・和泉七瀬。鬱陶しいけど、でも、そんな彼女がいる日常も思っていたほど悪くない――。そう感じ始めた矢先、俺は自分の恋愛トラウマの元凶と再会してしまう。

「先輩を“私に"酔わせてみせます」

大ブレイク中の若手女優・月浦水守。再会するなり俺とヨリを戻そうとし始めた彼女と、犬猿の仲の羊子は一触即発状態に。さらに、その面倒な状況を酔った七瀬さんが面白半分でひっかき回し――ってなんで七瀬さんが複雑そうな顔してるんだ?

2月14日に笑うのは誰だ! 距離感激近宅飲み青春ラブコメ第2巻!

甲斐甲斐しく手取り足取り気配りが行き届いたお世話を七瀬さん、というよりも穂澄の場合は役者という括りにある人間に対しては、かもしれないけれど、兎に角細やかなフォローから演技力向上のためのプロジェクトまでその有能さを発揮する主人公くん、穂澄だけれど……かと言って彼が精神的に大人なのか、というとやっぱり違うんだなあ、と深く頷かされた次第。
結局、月浦や姉の手のひらの上なんですよね。今、月浦を毛嫌いしている事すらもお釈迦様の手のひらの上、になるんじゃないだろうか。自分の納得できる自信ある脚本を書き上げたら演劇部に戻ろう、なんて考えているのもちょっと子供っぽいじゃないですか。
確かに色々何でも出来る子かもしれないのですが、彼が居ることで七瀬さん達が何倍も能力を発揮できる無くてはならない人になってるかもしれないですけれど、大きな枠組みで見ると穂澄って女性陣に対してまったくイニシアチブを取れていないんですよ。彼女たちに大きな影響を及ぼす事は出来ているかもしれないけれど、彼女たちを自分の思うように動かしたり変えたりすることは全く出来ていない。なんだかんだと根っこの部分が子供っぽくて幼くて、そこを女性陣たちに首根っこ抑えられてると言ってイイ。これじゃあ勝てないですよね、勝負にすらなってないんじゃないだろうか。
だから、実のところ女性陣は穂澄を相手にしているのではなく、同じライバルとなる恋敵の方に視線の焦点をあてながら、穂澄を引っ掻き回していると言ってイイのかもしれない。特に月浦。まったくそれが出来ていない独り相撲というか勝手に自爆し逃げ回っているのがヒツジちゃんで、七瀬さんはそもそも一歩距離をおいてお姉さんとして彼らのラブコメを他人事として見守っていたのが、まーそれはそれは尽くしてくれまくる穂澄くんにキューンときてしまい、やっぱり誰にもあーげない、となって確保に動き出した、といったあたりですか。
ヒツジちゃんはほんとなにやってたんだろうこの娘。ライバル不在で独壇場、いかようにも料理できただろうに、指くわえて眺めてるだけだったんだから、ほんとになにをやってたんだろう。
そりゃ、月浦にも呆れられますわ。主人公、ニブチンの極みですけれどどの分チョロいなんてもんじゃないですからね。イレグイもいいところだったろうに、勿体ない。

さても、主題と言うか問題は月浦が突然アプローチをしかけてきた、ということもよりも本来は七瀬さんの演技ベタの解消、克服だったんだと思うのですが、兎にも角にも月浦の小悪魔っぷりとその積極攻勢が強烈すぎて、穂澄どころか物語そのものが翻弄されてしまった感がある。その存在感の異様なまでの凄まじさが幾度も語られる月浦水守ですが、実際に彼女が喋り彼女が動くとそれだけで物語の焦点が彼女に集中してしまって目が離せなくなるんですよね。何をしでかすかわからない、何を考えているかわからない、という未知というところも魅力的だったのでしょうけれど。なにより、穂澄がなんだかんだと嫌悪丸出しにしながら全然無視できずにいるんだから。
まあでも、本当に何を考えているかわからない、というわけではなく、穂澄に対してべた惚れなのはあからさまなくらいでしたけれど。
これ、五股されて失恋した、という穂澄のトラウマ話、まず事実とは食い違ってるんでしょうね。穂澄の証言以外で月浦がそれらしいことをしてたという話が全然出てきませんもの。当時を知る関係者でもある羊子ですら、五股を責める様子はありませんでしたもんね。月浦に対して穂澄以上に嫌悪感を丸出しにしながらも。
何があったか詳しくは語られていませんけれど、余程拙いことになってたんですかね。穂澄が月浦に狂って散々やらかしてたみたいですし。もう月浦自身にも止められないことになっていたのだとしたら、距離を置くという選択肢を取る、あるいは強制的に取らせるだけの力を持っている人がマネージャーだったり姉だったりする人あたりにはありそうですし。
穂澄の七瀬への献身的なまでのお世話って、役者へのリスペクトにとどまらず彼自身の性格もあるでしょうからね。ちょっと偏執的なところすらある献身性は、のめり込むと、或いは恋愛に絡むとボーダーラインを越えやすい性質なのかもしれません。本質的にヤベえやつ、という可能性も結構ありそう。まあ、今の彼はそれを強く自覚し戒めているのですが。そうなるように誘導されたんだろうなあ。

七瀬さんの演技ベタの原因、わりとサクッと突き止められて克服への道がつけられてしまいましたけれど、本筋は七瀬さんの初恋の自覚と、恋敵達との真っ向勝負への宣戦布告、ということになるんでしょうか。七瀬さんがどうして演技下手だったのか、についての考察はけっこうあれ彼女の闇に繋がっている気がしたのですが。
いやでも、七瀬さんのあのタフさは、闇を闇として惑わされないんだろうなあ。月浦にプレッシャーにもまるで動じず応えず上から笑って宥めてるくらいですし、何気に尋常じゃない大物感が備わっている。酒に酔って気が大きくなっている、というんじゃなくてw
シラフでも、ある意味月浦水守が相手にされなかった、という面すらあったわけですしねえ。そりゃ月浦もモリモリ好敵手感強めますわ。それでいて、本気で仲良いという関係性も結構好きかも。月浦って言動が陰湿なタイプに寄っていると思うのですけれど(それでいて根っこはカラッとしている気もしますが)、七瀬さんってそういう彼女の湿度を諸共しないどころか乾燥させちゃうキャラクターなんだろうなあ、あれ。ヒツジちゃんは逆にさらに湿度に潤いを与えてしまうタイプに思える。おかげで月浦、常にツヤツヤしてそう、ヒツジちゃん相手だとw

なんか人間関係なにも決着していないけれど、ある意味スタートラインが成立して何となく話もまとまった感あるので、もしかしたらこれで完結なんだろうか。
続くと言えば続きそうだし、終わると言えば終わってもおかしくないような、まあ何となく一区切りついた感じのある終わり方でした。




転生魔王の大誤算 3 ~有能魔王軍の世界征服最短ルート ★★★☆   



【転生魔王の大誤算 3 ~有能魔王軍の世界征服最短ルート】  あわむら赤光/kakao GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

ケンゴー陛下と結婚パーティーに同行するのは、どの魔将だ!?

人畜無害なヘタレチキン高校生、うっかり魔界の名君に!?
誤算続きで予期せぬ名声を得まくって、魔族全軍から心酔される最強魔王爆誕!
大人気シリーズ第3弾は、【嫉妬】のレヴィ山の真なる力が明らかに……?
魔王の自覚に目覚め始め、魔将たちとの絆がさらに深まってきたケンゴー。
占領した王都の再建を待つ間、しばしの休息を兼ねてレヴィ山の妹の祝賀パーティーに赴くことに。

「で、誰を同伴者に選ぶんです?」
女性同伴がマナーとされる中、ルシ子、マモ代、アス美、さらにはベル乃までもがケンゴーの『正妻』役を名乗り出て一触即発の事態に!
一方ケンゴーを迎えるアザゼル男爵領では魔界の四大実力者に数えられる大物アザールが魔王に認められたいあまり、極上の接待を用意していた。
だが、それがケンゴーの逆鱗に触れる大誤算で――!
“愛する”部下を守る“理想”の魔王の爽快サクセスストーリー第3弾!!

今回はほぼレヴィ山くんが主人公と言って良かったんじゃないだろうか。
まるっきりチャラ男で軽薄そうな態度とは裏腹に、レヴィ山ってマジでイイ男なんですよね。真面目ですし義理堅いですし気配り上手ですし情に厚いし。そもそも、今のチャラい態度もどうしてそうなったのか、どうしてそうしているのかを知ってしまうと彼の人間的な魅力に繋がってくるので、その軽薄さがなんとも愛おしくなってくる。
というか、彼の人生愛される事とそれを理不尽に喪うことの繰り返しで、よく人間性が歪まなかったよなあ、と思えるほどの山あり谷ありなんですよね。これだけの体験をしながら、今のようなレヴィ山になっている事自体が彼の強さを示しているようじゃないですか。
でなかったら、どこかで憎しみや恨みに囚われますよ。どこかで憤懣を抱え、世を嫉み、人を妬んでしまったでしょう。「嫉妬」を司りながら、レヴィ山の嫉妬ってネガティブな側面をあまり持たない。どちらかというと、それは憧れに近いもののように見える。自分にはないもの、持ち得ないものに凄いなあと憧れ、尊敬し、自分もそう在りたいと願う。ちょっと健全なくらいじゃなかろうか。リスペクトが常にある。
その分、それに見合わない詰まらない相手には一顧だにもしない所もあるんでしょうけれど。
彼は常に望まぬ立場を得てきました。今のレヴィアタン家の当主になったのも決して望んでの事ではなく、また魔将としてケンゴーに仕える事になったのも渋々の事でした。でも、彼はそこで掛け替えのないものを与えて貰うのである。
だからだろう、レヴィ山は一際家族や身内への愛情が深いし、実母と引き離され自分を愛してくれた兄たちと死別した事で大切なものがいつ喪われてもおかしくない儚いものがという事を身にしみて実感している。実の息子でない自分を、義母が自分の本当の息子たちを喪いながらもなお立ててくれる事を心から尊敬し、多分尊敬する以上に敬愛してるんじゃないだろうか。そんな義母に倣ってる所も見受けられるし。
そんなレヴィ山ですから、ケンゴーへの過剰なくらいの評価や称賛も実のところ決して的外れだったり誤解や勘違いでもないんですよね。ケンゴー自身は過剰評価されて変に勘違いされてると思ってるみたいですけれど、むしろケンゴー自身が気づいていない所もちゃんと見てる感じですし、ケンゴー自身が評価していない所を正しく認めているとも言える。ケンゴーが戦いを好いていないのもちゃんと知っているし、ケンゴーが思っているよりもずっとケンゴーの事ちゃんと理解してるんじゃなかろうか。
だから、ケンゴーが変に繕って魔王スタイル維持してなくても、レヴィ山の敬愛は何も変わらないんじゃないのかな、と確信して思えるようなレヴィ山くんの回でした。
レヴィ山が一人で抱え込んで我慢しようとした事を、ケンゴーが自分の戦争嫌いを飲み込んで、レヴィ山兄妹を苦しめるやつらは絶対許さん、と勇気振り絞ってレヴィ山への愛情を示してくれた時点で、レヴィ山の忠誠度はもうとどまる所を知らずでしょう。あれはレヴィ山でなくても、惚れる魔王様の御姿でしたし。
あの場面で、ケンゴーと同じノリ、ではないんだけど、ウチの身内になにさらしてくれとんじゃー! と、ばかりに他の七魔将たち全員がやる気みなぎらせて喧嘩売りにいったあたりも大好きなんですよね。
七魔将たち、こいつらもなんだかんだと仲いいなー、と。ちゃんと身内認定なんですよね。同じ上司に仕える同僚ってクールな関係じゃなく、魔王様の寵愛を奪い合うライバルでもなく、魔王様を頂点とした悪ガキ集団、みたいな感じで。一応、魔将ってからには大貴族で大将軍であるはずなんだけど、ケンゴーと魔将たち七人で身内で友達で、打ち解けた家族みたいな雰囲気にいつの間にかなってたんだなあ。
そう考えると、あのダサいレヴィ山とかルシ子というあだ名も、立場とか家柄とかいと高き名前とかうっちゃって、身内同士の中で呼び合う特別な関係の証拠、みたいなもんなんですよね。レヴィ山の妹のシトレンシアが、最後にあだ名つけてもらうシーンで、思わずなるほどと納得してしまいました。

色々と怪しげに暗躍する黒幕の様子が垣間見えてきましたけれど、それ以上に魔王と七魔将たちの関係が勘違いとか思い込みで出来た虚飾の関係じゃなくて、何だかんだと心通じ合った仲間たちである事がわかってきて、敵がどうであろうと心強い限りじゃないですか。うむ、面白くなってきた。




やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 3 ★★★★   



【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 3】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

小雪の思いも寄らないキスに、大いに動揺する直哉だが、そのことを小雪は全く覚えていない様子。素直になりつつある小雪の無自覚な触れ合いに、直哉は今までのような調子を出せなくなってしまう。
そんなとき、直哉と小雪、ふたつの家族で一緒に旅行に出かけることになる。
不甲斐なさを払拭するため、旅行中の特別な計画を立てる直哉。首尾よく計画通りに進み、小雪との仲もより深まっていくのだが、思いがけない出来事によって、ふたりの関係に転機が訪れる――
「好き」同士が織りなす、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第3弾!

だだ甘すぎやしませんかーーっ!? いやもう、前巻から付き合っていないにも関わらずイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャ、ひたすらイチャイチャしかしてなかったような気がするのですけれど、以前にも増してイチャイチャイチャイチャイチャイチャ。
これでまだ付き合っていないんですよ? 正式に付き合ってないってだけで実質付き合っている以外ないのですけれど。事実婚ならぬ事実恋人なのですけど。
直哉の方からはもう告白しているので、あとは小雪のほうが返事をくれればOKという状態にも関わらず、好きが一杯一杯になりすぎててこれ以上好きになると死んでしまいかねないので告白を保留しているというような状態、ってどんな状態だよ!
もうあとはもっと好きになるしかないような状態にも関わらず、ここで溜めをつくってしまうと余計に大変なことになりそうなのですが、辛うじて耐性というか慣れが出てくるという勘定なのだろうか。
しまいには、直哉の方にも事故でのキスをきっかけに小雪と同じ症状が発症してしまい、小雪が好きすぎてまともに顔も見れなくなってしまう、というオーバーフロー状態に。あれだけイケイケドンドンでぐいぐい行ってたくせにこの男案外キャパ小せえなあ!!
おまけに友人たちからアドバイスを受けた小雪が、逆にぐいぐいと意識的にセクシーアピールしだした上に無意識でもぐいぐい攻め立てはじめて、いつもと逆に直哉のほうがぐいぐい来られてあたふたするという逆転状態に。
動転しまくる直哉の様子は、普段の隙なく余裕で逃げ道潰して詰めてくる姿と裏腹で、これはこれで可愛げあるよねえ、という有様に。小雪さんの変な性癖が目覚めなければいいのですけれど、これ。
ともあれグイグイ行くついでに、今度はこっちから告白し返してやるんだから! と、なぜか告白する相手当人に宣言布告する小雪さん。それもうその布告自体が告白になってやしませんかね!? しかし、二人の間では「告白する」という行為はどうやら必定のもののようで。気持ち自体はお互いに好きというのはもう確かめあっているようなものなので、あとは儀式として告白することでやっと次のステップに進むのだ、という共通認識でいるということなのだろう。
まだ付き合っていないにも関わらず、ここまでだだ甘状態な二人が本当に付き合いだしてしまうと、これタガが外れてしまうんじゃないか、となんだか心配になってくるんだけれど大丈夫なんだろうか、これ。これ以上イチャイチャされてしまうと日常生活に支障が出てこないだろうか、周りにハザード的な悪影響が出やしないだろうか。
まあ今から心配しても仕方ないのだけれど。

ついでに、海外に出てた直哉の両親が返ってきて、これで完全に小雪と直哉の両方の両親のお墨付きの関係になってしまいました。しかしこの直哉パパ、完全に息子の上位互換なのか……いやこれもう化け物じゃね!?
現代に蘇ったシャーロック・ホームズかなにかか。推理する必要もなく、見れば全てがわかってしまう、というこれもう読心というレベルじゃないですよね。心を読む以上にその人の周りで起こっている状況から展開からすべて見えちゃってますよね。もはや千里眼か何かなんじゃないだろうか。
そして、その眼力を惜しみなくつかって、目につく人のトラブルを片っ端から解決しまくるという世界を股にかける屈指のトラブルメーカーっぷりたるや……。
なんか、小雪のパパが偶然直哉パパと巡り合った挙げ句にワトソンくんのポディションに収まっちゃってるんですが。ひっきりなしにトラブルや事件、大騒動に巻き込まれて今回絶叫絶叫を繰り返している小雪パパ、ご愁傷さまである。でもなんか良いコンビになっちゃってるんですよね。
まさかここに来て、直哉パパ、生涯の相棒を見つけてしまったのではないだろうか。
直哉パパと息子の会話が、完全に過程すっ飛ばして顔を合わせた瞬間結論だけで会話してるの、普通に怖いわw 動じないママが大物すぎるw
そしてこんな直哉にベタぼれで、心も行動も何もかも読まれきっているのに好き好き大好きで染め上がってる小雪さん、ある意味踏み外してしまっているのかもしれない、これw

エピローグで、次回小雪の婚約者が登場するという情報が出てきたのですけれど、速攻登場人物全員が婚約者くんが直哉に速攻ぼろくそに処刑される前提でえらいこっちゃー! と騒いでるの、草生えますわw 
それはそれでほんと、楽しそうなのですけど。


 

9月30日

綾里けいし
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


慶野由志
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


三上こた
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


ヤマモトタケシ
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


桜目禅斗
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


タンバ
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


伏瀬
(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


棚架ユウ
(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


アロハ座長
(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


万野みずき
(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


支援BIS
(エンターブレイン)
Kindle B☆W


ぺもぺもさん
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


とくめい
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


飯田 栄静
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


竹井 10日
(ファミ通文庫)
Amazon Kindle B☆W


小鈴危一
(モンスター文庫)
Amazon Kindle B☆W


川井 昂
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


アネコ ユサギ
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


朱雀 伸吾
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


岩船 晶
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


陽山 純樹
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


ひだかなみ/山口悟
(ZERO-SUMコミックス)
Amazon Kindle B☆W


おだやか/クレハ
(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


藤丸豆ノ介/友麻碧
(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


一メルカ/深海亮
(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


太田垣康男/矢立肇
(ビッグコミックス スペシャル)
Amazon Kindle B☆W


万乗大智
(少年サンデーコミックス スペシャル)
Amazon Kindle B☆W

9月29日

いのうえひなこ/棚架ユウ
(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


餅田むぅ/新山サホ
(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W

9月28日

三雲岳斗/Mika Pikazo
(新潮文庫nex)
Amazon Kindle B☆W


吉上亮/Mika Pikazo
(新潮文庫nex)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月27日

異識
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ひさまくまこ
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Koi
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


相崎うたう
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


セトユーキ
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


こめつぶ
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


福きつね
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


メイス
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月26日

えすのサカエ/宇野朴人
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


相野仁/市倉とかげ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


平未夜/之貫紀
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


大和田秀樹/矢立肇
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


今ノ夜きよし/イノノブヨシ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


Ark Performance
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


石田あきら/東出祐一郎
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


前田理想/沢村治太郎
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


鏡/丘野優
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


東方Project/芦山
(電撃コミックスEX)
Amazon Kindle B☆W


笹倉綾人
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


苗川采
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


Dormicum
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


山路新
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


宝乃あいらんど/震電みひろ
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


小早川ハルヨシ/金斬児狐
(アルファポリスCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


くろの/永島ひろあき
(アルファポリスCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月25日

涼樹悠樹
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


ネコクロ
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


ネコ光一
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


白米 良
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


白米 良
(オーバーラップ文庫)
Amazon


でんすけ
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


出井 啓
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


一分 咲
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


筧千里
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


カヤ
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


波多ヒロ/あまなっとう
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


もちろんさん/猫子
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


吉川英朗/月夜涙
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


吉乃そら/ネコ光一
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


卯乃米/桜あげは
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


綾北まご/冬月光輝
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W

9月24日

棚架ユウ/丸山朝ヲ
(バーズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


天乃咲哉
(バーズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


洋介犬
(バーズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


かくろう/石神一威
(バーズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小林立/五十嵐あぐり
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小林立/五十嵐あぐり
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小林立/めきめき
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小林立
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小林立/めきめき
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


福田晋一
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


田尾典丈/三雲ジョージ
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


戌森四朗
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


六本順
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


田澤裕/友井太郎
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月22日

十文字 青/原作・プロデュース:Eve
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


総夜ムカイ/原作・監修:みきとP
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


両生類 かえる
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


木緒 なち
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


長月 達平
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


川口士
(ダッシュエックス文庫)
Amazon


川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
Kindle B☆W


川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
Kindle B☆W


赤金武蔵
(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


河本ほむら/尚村透
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


河本ほむら/斎木桂
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


昆布わかめ
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


サラ イネス
(イブニングKC)
Amazon Kindle B☆W


ハナツカシオリ
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


江口夏実
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


瀧下信英/津田彷徨
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


藤本正二/Juan Albarran
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


千嶌オワリ/津田彷徨
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


森高夕次/足立金太郎
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


一乃ゆゆ/佐島勤
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


杉井光/篠アキサト
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


ぐう/水無瀬
(MFC)
Amazon Kindle B☆W


柏木郁乃
(MFC)
Amazon Kindle B☆W


倭ヒナ/ぷにちゃん
(MFC)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月21日

Amazon Kindle B☆W

9月20日

大和田秀樹
(ヤングチャンピオン・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


クール教信者
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W


いとうえい
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


小宮地千々
(GCN文庫)
Amazon Kindle B☆W


一色一凛
(GCN文庫)
Amazon


風間レイ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


やしろ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


もちもち物質
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


夕立悠理
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


鳴沢明人
(HJ NOVELS)
Amazon Kindle B☆W


はぐれメタボ
(HJ NOVELS)
Amazon Kindle B☆W

9月19日

Amazon Kindle B☆W

9月16日

橘 公司
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


長岡 マキ子
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


七斗 七
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


いつきみずほ
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


ラマンおいどん
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


ラチム
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


紫大悟
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


朝陽千早
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


コイル
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


相原あきら
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W



イダタツヒコ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


やまむらはじめ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


坂崎ふれでぃ
(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


了子
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


神内アキラ
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


柊一葉/じろあるば
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


内藤マーシー
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


宮島礼吏
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


久世蘭
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


ヒロユキ
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


裏那圭/晏童秀吉
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


むちまろ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


硬梨菜/不二涼介
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


さゆこ
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


あるてぃ/染井由乃
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


雪森寧々
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


小瀬木麻美/宮田ダム
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


キナミブンタ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


大河原遁
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


武田綾乃/むっしゅ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


子新唯一
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


グレゴリウス山田
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ヤマザキマリ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


瀬尾つかさ/bomi
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


川口士/的良みらん
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W

9月15日

コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


松江名俊
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


福地翼
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


青山剛昌/阿部ゆたか
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


かんばまゆこ/青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


田中現兎
(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


川田暁生
(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


ひな姫/猫又ぬこ
(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


水森崇史
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


ひととせひるね
(講談社コミックス月刊マガジン)
Amazon Kindle B☆W


杜乃ミズ/餅月望
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


中島鯛/ほのぼのる500
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


まいたけ/生咲日月
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


わかさこばと/春の日びより
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


羽尻伊織/鉄人じゅす
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


ハム男
(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


友麻碧
(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


柚原 テイル
(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


七沢 ゆきの
(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W

9月14日

鳥羽徹
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


神田暁一郎
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


佐伯さん
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


佐伯さん
(GA文庫)
Amazon


海空りく
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


海月くらげ
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


柚本悠斗
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


白石定規
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W


白石定規
(GAノベル)
Amazon


守雨
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W


金明豪×KJ
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


こだまはつみ
(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W

9月13日

横島日記
(リュウコミックス)
Amazon Kindle B☆W


わらいなく
(リュウコミックス)
Amazon Kindle B☆W

9月12日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


河添太一
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


宮澤伊織/水野英多
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


南海遊/村山なちよ
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


高津カリノ
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


オジロマコト
(ビッグコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ゆうきまさみ
(ビッグコミックス)
Amazon Kindle B☆W


田岡りき
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


源素水
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


七尾ナナキ
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


空谷玲奈/昴カズサ
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W


高野裕也
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W


礼島れいあ
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W


長岡マキ子/カルパッチョ野山
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W


森貴夕貴
(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


咲メギコ/師裏剣
(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


瑚澄遊智/漂月
(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


しろ
(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


檜山大輔
(アクションコミックス)
Amazon Kindle B☆W


浜田よしかづ
(アクションコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ピロヤ
(メテオCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


火曜
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


カエルDX
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


霜月絹鯊
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


そめちめ
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月10日

餅月望
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


もちだもちこ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


岡崎マサムネ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


榛名丼
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W

9月9日

アサウラ/Spider Lily
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


アサウラ
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


佐伯庸介
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


西 条陽
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


宇野朴人
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


三河ごーすと
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


佐島 勤
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


鎌池和馬
(電撃文庫)
Amazon B☆W


駒居未鳥
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


逢縁奇演
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


ミサキナギ
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


丸深まろやか
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


岬 鷺宮
(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


夏 みのる
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


遠野 九重
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


明。
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


流優
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


愛七 ひろ
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


ヤマザキコレ
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ツクモイスオ/三田誠
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


yoruhashi
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W



(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


横山コウヂ
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


福原蓮士/つちせ八十八
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


稲葉白
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


二式恭介
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


遠野ノオト/流優
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


はっとりまさき
(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


神谷ユウ/桜木桜
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


吉岡剛/菊池政治
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


唐澤和希/藤本れもち
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


皇ハマオ/月夜涙
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


緒原博綺
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


げしゅまろ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


ヨシラギ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


RYOMA/カンブリア爆発太郎
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


レフトハンド/伽藍堂
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


窪茶/涼暮皐
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


ゼロキ/雪村ゆに
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


蟹丹/トネ・コーケン
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


TYPE−MOON/中谷
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


Team RWBY Project/スエカネクミコ
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


コトバノリアキ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


吉村英明/木嶋隆太
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


金田陽介
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


大森藤ノ/青井聖
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


中丸洋介
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月8日

エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


ヤチモト/resn
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


内々けやき/あし
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


マツモトケンゴ
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


くうねりん
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


光永康則
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


芳橋アツシ/延野正行
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


亜希乃千紗
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W

9月7日

赤堀君
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


伊口紺/保志レンジ
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


LEN[Aー7]
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


深山鈴/茂村モト
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


ケンノジ/松浦はこ
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


羽柴実里/zinbei
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


常磐くじら/桃山ひなせ
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


串木野たんぼ/ぽんこつわーくす
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


鈴木竜一
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W


初枝れんげ
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W


十夜
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W

9月6日

西尾 維新
(講談社)
Amazon Kindle B☆W


智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


二階堂 幸
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

9月5日

和成 ソウイチ
(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


白水 廉
(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


釜田/六つ花えいこ
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


御守リツヒロ/柚原テイル
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


轟斗ソラ/柏てん
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


ORKA/Spice&Kitty
(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

9月2日

(TYPE-MOONBOOKS)
Amazon


浅野りん
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


ナカノ/八木羊
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


日月ネコ/渡辺恒彦
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


バラ子
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


赤羽ぜろ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


三部けい
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


縞野やえ/MB
(角川単行本コミックス)
Amazon Kindle B☆W


葦原大介
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


マポロ3号
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


タカヒロ/竹村洋平
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


空もずく/十森ひごろ
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


横山左
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


叶恭弘
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


大@nani/吉緒もこもこ丸まさお
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


LINK/宵野コタロー
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


桂イチホ/ふか田さめたろう
(PASH!コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


むらさきゆきや/春日秋人
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


空埜 一樹
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


延野 正行
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W


都神 樹
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W


天宮暁
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W


カラユミ
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W

9月1日

枯野 瑛
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


桜木桜
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


入栖
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


ケンノジ
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


穂積 潜
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


海道左近
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


藤木わしろ
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


榊一郎
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


結石
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


坂石遊作
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


海野アロイ
(アース・スター ルナ)
Amazon Kindle B☆W


井上みつる
(アース・スター ルナ)
Amazon Kindle B☆W


長谷川哲也
(YKコミックス)
Amazon Kindle B☆W


塩野干支郎次
(YKコミックス)
Amazon Kindle B☆W


保志あかり/大木戸いずみ
(B’s-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


白川祐/チョコカレー
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


森野眠子/みたらし団子
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


浅葱洋/ニシキギ・カエデ
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


きららファンタジア製作委員会/鴻巣覚
(FUZコミックス)
Amazon Kindle B☆W


白尾こじょ
(FUZコミックス)
Amazon Kindle B☆W


ミナミト/六升六郎太
(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W



Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索