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MFブックス

逆行の英雄 ~加護なき少年は絶技をもって女勇者の隣に立つ~ 1 ★★★★   



【逆行の英雄 ~加護なき少年は絶技をもって女勇者の隣に立つ~ 1】 虎馬チキン/山椒魚 MFブックス

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

逆行した加護なき少年は、今度こそ幼馴染の女勇者を救う――!
とある田舎の村に住む少年アランは、勇者と呼ばれる少女ステラの幼馴染だった。
ステラは人々の希望として奮闘し、魔王討伐まであと一歩という所まで迫っていたが、最後の戦いに敗れ、人類は再び絶望の底へと落とされてしまう。
幼馴染を奪われたアランは加護なき無才の身でありながら、比類なき努力で格上殺しの秘剣を編み出し、遂には魔王と刺し違える事で復讐を果たすのだった。
しかし仇を討っても彼女は帰って来ない。悲しみと喪失感の中でアランは命を落とし――気づけば幼馴染が勇者となる前の時間へと逆行していた!
絶望の未来を知っているアランは誓う。
「今度こそ二人で生きて魔王を倒して、ハッピーエンドで終わってみせる」
絶技をもって大切な幼馴染を守り抜く、王道剣戟バトルファンタジー開幕!!

くわーーっ、こいつはカッコいいなあ。願いに向かって脇目も振らず一心不乱。前世というべきか一周目というべきか、かつての人生で勇者として覚醒し旅立っていった幼馴染を無為に見送り、ただその惨死を伝え聞くしかなかった全身を掻き毟るような後悔や無念を糧に、もう一度幼い頃から送ることになった二度目の人生を、今度こそ幼馴染のステラを守るために費やさんと努力し続けるアラン。
まさに王道で、正道の地べたから這いずり上がる英雄譚なんだけれど、アランの心根心意気が本当に真っ直ぐで、ステラを守る!で一貫してブレがないから、ほんと気持ちいいんですよね。
その一途な想いも、悲痛なまでの後悔や絶望を背景に打ち立てたものだから決して軽々しいものではなく、二度とあんな思いを味わいたくないという必死さ以上に、かつて孤独だっただろう前世のステラの寂しさや痛み孤独絶望感なんかを思いやりながら、自分以上にステラにそんな想いを二度と味わわせるものか、という懸命さに彩られたものだから、もうまっすぐというか健やかなんですよ。
自分のことだけに内向きになっていたら、かつて復讐鬼として無才にも関わらず魔王を倒すまでに至った狂気、或いは負の感情みたいなものに引っ張られて、もっと危ういピーキーな感じになっていたんじゃないだろうか、とも思うのだけれど、とにかくステラのために一途だからその真っ直ぐさに危うさは感じられず、むしろ分厚い柱を感じさせるどっしりとした目的意識で安定感すら感じさせてくれるんですよね。
ステラを守るということに一途なわりに、ステラに盲目的というわけじゃなく、勇者としてハチャメチャに強くなっていくステラに対して上から目線になれるはずもなく、必死に対等な立場として隣に立ってやる、という負けん気を発揮し続けていたのも良かったのでしょう。ステラは守るべき存在じゃなく、追いかける存在だったから。
それでも、前世の記憶を元に自分を鍛え上げまくって、幼いときからステラに対して勝ち越しし続けてきた、というのは男の子だなあ、と微笑ましくなる向こう意気じゃないですか。お互い、負けるかこらーと切磋琢磨し合う幼馴染関係というのも、お互いへの信頼感が振り切っててニマニマしてしまうんですよねえ。
ステラからすれば、ちっちゃいときからメチャクチャ一途な気持ちぶつけられ続けて、オマケに宣言通りどんどん強くなって、カッコよくなっていくアランにはもうひゃわわわわ〜、てなもんですよ。
それで大人しく護られるお姫様にはならずに、彼が追いかけてくるに相応しい勇者になろうとするの、この娘はこの娘で実に勇者らしいカッコいい娘なんですよね。一方で内心いつかもっと強くなって隣に立ってくれるのを、守りにきてくれるのを信じ切って待っている、というのもまた実に乙女らしい恋する少女してるのも可愛かったなあ。
本来なら加護を持つ人間と、それを与えられなかった人間とでは身体能力から何から別次元の差が生まれてしまう。それを敢えて乗り越えようとせず、弱い自分を認めた上で弱いまま格上を倒す技法を復讐の果てに編み出し、ついに幼馴染を殺した魔王を相打ちで倒すまでに至ったアランの格上殺しの殺法。
ステラが勇者として目覚め王都へと旅立つ日、加護を持つ聖騎士の頂点たる老剣聖と戦って敗れた日、アランはもう一度自分を追い詰めるだけ追い詰めボロボロになるまで努力と鍛錬を積み重ね、かつて習得した格上殺しの技法殺法をマスターするため、彼もまた一人冒険者として旅立つのである。
あのイラストの、二本差しにズタボロの羽織を羽織った流離いの浪人みたいなスタイルが、雰囲気でそんな格好してたわけじゃなく、ちゃんと強くなるために積み上げ手に入れていったものの果てに出来上がった彼の生き様で形作られたスタイル、というのが彼の成長譚の中でしっかり描かれていたのは嬉しい所。
無才の少年が、ただ幼馴染を守るために加護持ちたちすら圧倒し、最強の剣豪すらも打ち破ってその強さを証明する、という誰にも文句言わせないどころか、きっと世間受けするだろう物語を、勇者ステラの出陣式に現れて、公衆の面前でやってのける、というのはかっこよかったなあ。
英雄譚というよりも完全にロマンスの類ですもの。おまけに、実質公開告白でしたし、一世一代のラブロマンス、そりゃあ周りも世論も盛り上がりますわ。
戦闘シーンも柔よく剛を制すを念頭に、ケレン味のあるスピード感を感じさせるアクションであり、剣戟であり、読み応えある面白いものでした。
まずもって、勇者ステラと並び立つ資格を、パーティーの一員として戦うことの出来る立場を手に入れたアラン。とはいえ、勇者の旅はまだこれから。今度はステラと、もう二人いる勇者パーティーの面々と一緒に旅になるわけで。
……いやこれ、実質ラブラブ幼馴染夫婦な二人についていくことになる、あとの二人色んな意味で大変なんじゃなかろうかw
まあどんな旅になるのか、是非想い叶い想い遂げるだろうアランとステラの旅の続きを見てみたいです。

ウィッチ・ハンド・クラフト ~追放された王女ですが雑貨屋さん始めました~ 1 ★★★☆   



【ウィッチ・ハンド・クラフト ~追放された王女ですが雑貨屋さん始めました~ 1】  富士 伸太/珠梨 やすゆき MFブックス

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

追放された元王女は、異世界の魔導書でチートな雑貨屋さんはじめます!?

王家において最も重要とされる攻撃魔法の威力が弱いため、辺境の屋敷へ追放されてしまった心優しい元王女ジル。
そんな彼女が絶望の中で見つけた異世界の魔導書は、膨大なモノづくり知識であふれており、あっという間に彼女を虜にした。
さらにジルが趣味として始めた服飾づくりは、彼女の繊細な魔法と相性抜群で、誰にも真似できない職人技が発揮される!
彼女が作り出すオシャレな麦わら帽子や、ローブをリメイクしたワンピースなど、今までになかった作品の数々は、町の人々を魅了していく。
「自分の作った服や小物を店で並べて、みんなに手に取ってもらいたい!」
雑貨店を開くことを夢見て奮闘するジルの姿に、いつしか共感した人々が次々と押し寄せてきて――!?
服作りで人々を笑顔にするジルの楽しいセカンドライフ物語、ここにはじまります!!

異世界の魔導書ってKindleですかそれ!? まんま電子書籍、ではなく現代から遥か未来の銀河系全体に文明を広げていた時代のツールらしく、AlexaみたいなAI付き。いやでも、銀河系時代のAIの癖に喋る内容が今と大して変わらないんじゃないの? こう融通が利かない感じの決まりきった文言を差し込んでくるあたりとか、思いっきりそれらしい。ジルも一々対応せずにスルーかぶった切って指示飛ばすあたり、即でAlexa対応慣れちゃってるなあ、現地文明人にも関わらずw
しかし無料で読めるアーカイブが666冊ってのは多いようで凄く少ない気がするんですけど、友禅染めの本とかかなり専門性の高い書籍なんかもあるようで、これだとすぐに読み切ってしまいそうだなあ。

先日【バズれアリス】という作品を読みまして、これが非常に面白かった。なので、これを書いた作者さんの他の話も読んでみたいなあ、と思って調べてみたら【人間不信の冒険者達が世界を救うようです】の作者さんだったんですね。これ、小説の方は読んでいないのですけれど、コミカライズされていてそちらの漫画の方をチラチラと読んだことがあったわけです。
で、他にもこの【ウィッチ・ハンド・クラフト】が最近新たにシリーズとして出ていたために手にとってみた次第。
【バズれアリス】でも思ったのですけれど、この作者さん、雄大な風景描写の中に登場人物を落とし込んで、凄く印象的なワンシーンに切り取ってみせるの、凄く上手いんですよね。
王家から追放され、絶望のまま一人旅をしていたジルが旅の絵師であるイオニアと出会い、いっときの間共連れに旅をした際。彼女は王族の証でもある特徴的な目立つ髪を指摘されて、無造作に自分の長い髪を断ち切ってしまうのですけれど、そこでイオニアが改めて髪を切りそろえて整えてくれるのです。
それは未だ王族としての戒めに囚われていたジルの意識をどこか解放してくれる行為であり、肩口で揃えられた短い髪型は威厳ある王族から、等身大の少女に彼女を戻してくれるジルにとっての最初の転機でもありました。
その髪を整えるシーンが、また印象的なんですよ。
誰も通らない街道のど真ん中。雲ひとつない青い空の下で、折りたたみの椅子に座らされて白い布を被った少女の背後に立った一人の男が、器用に髪にハサミを入れ、櫛と微風の魔法で梳いていく。
ある少女が生まれ変わるワンシーン。
こういうシーンがあると、なんだかグッと物語の中に入っていけるんですよね。

このあとジルは押し込められる先の古い森の中の屋敷で、かつて慕っていた亡くなった伯父の残した言葉を見つけ、ここで王族としてではなく一人の少女として新たに生きていく決意を抱くのですが、その前にイオニアの出会いと、あの髪を散髪して貰う事がなかったら屋敷で素直に心新たにすることが出来ただろうか、と思うと王族としての体裁を切り落としてくれたあのシーンは、最初の転機そのものだったんじゃないかなあ、と思うのです。

さて、かつて伯父が暮らした屋敷で独りで生きていく決意を固めたジルですけれど、その屋敷が置かれている森に隣接する街、ジルが足繁く通い生活拠点とするこのシェルランドもまた他とちょっと違う特徴のある街でした。
魔法は攻撃手段であり、それ以外の目的で魔法を使用するのは不謹慎、という意識が強く根付いている王都を中心とした中央と違って、この街ではちょっとした生活での利便性や、物作りや様々な仕事の作業などを効率良く進めるため、人の手では難しい事を成すために魔法を使うことを忌避しないどころか推奨されてる雰囲気が当たり前になってる街だったんですね。
さらに、街に住む人達の一人ひとりに、クリエイター的な気質や文化芸術を尊ぶ意識が根付いている。工夫を凝らし、常に良いものを生み出そうという意識。新しいものを見出し、改良を加え、改革をもたらし、見たこともないものを作り出そう、楽しもう、愛でようという感覚。
それはまだ個々の人々の意識の中で胎動しているもので、大きな流れにはなっていないのですけれど、何かの萌芽が垣間見える街だったのです。
それは、常々ジルが両親に否定され頭から押さえつけられていた考え方と似たものであり、街の人達と交流するうちに彼らの中に、自分の内側で燻っていたもの、この追放された先で吐き出そうとしていたものと共通のものが存在することに気づき、ジルは大いに奮い高ぶるのでした。
言うたら、同志がいる! てなもんで。
ジルがやりたいと思ったことは、魔法を道具として利用しながら、伯父が残してくれたAlexaもどきによって得た外世界の知識を触媒に、自分が好きに思い描いた衣服や小物などのファッション系雑貨を取り扱う雑貨店。
そこで、街で出会った行商人のマシュや職人たちと協力して、まだ誰も見たことのない新しいファッションを創りだし、それをきっかけにして街ぐるみでニューウェーブを押し広げていく。
街自体が文化芸術の発信地となっていく、その号砲がジルの出現によって打ち鳴らされたのです。

図らずも、かつて彼女の伯父が数年間、この屋敷で暮らしていた時に。彼はここでレストランを開いていたんですね。そのレストランを訪れた街の住人たちの中に、とても革新的で何よりも美味しく楽しかった料理、食事の体験を通じて、新しいものに挑戦したい、自分の手でもっと凄いものを、素敵なものを創り出してみたい。関わってみたい、という意識が根付いて、大きな下地になっていたんですよね。
それが、ある意味かの伯父上の弟子でもあったジルが訪れたことで、開花の時を迎えたというのなら、それはとてもおもしろいことじゃないですか。

武器兵器としての魔法を使うことが出来ず、全く違った魔法の使い方を模索し、新しい自分の生き方を見つけたジルですけれど、一方で彼女の所属する魔導王国は完全に軍事国家の様相を呈していて戦争の気運も高く、また内部からも反乱軍が起こったりと不穏な空気は高まるばかり。
そんな情勢の中で、果たして悠長に文化の発信地なんてしていられるのか。なにやら、革命軍というワードも出てきていますし、ここから物語がどう転がっていくのか。色んな意味で楽しみです。

その無限の先へ OVER THE INFINITE 5 ★★★★  

その無限の先へ 5 (MFブックス)

【その無限の先へ OVER THE INFINITE 5】 二ツ樹五輪/ 赤井てら MFブックス

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Kindle B☆W

特殊イベント<鮮血の城>攻略戦。さぁ、次の試練の始まりだ!

アーシェリアと激闘を繰り広げた新人戦は、迷宮都市に大きな波紋をもたらし幕を下ろした。様々な期待を背負いつつ、綱たちは中級ランク昇格を目指し冒険者活動を続ける。
「えーと……唐突ですが、渡辺さんは運命って信じますか?」
「急な話だな。そういう謎の力が働いているんじゃないかって思う事はあるぞ」
吸血鬼の少女リーゼロッテとの運命的な邂逅は、次なる<五つの試練>の始まりを告げる。
彼女が主を務めるという<鮮血の城>で行われる特殊イベントを攻略する為、メンバーを集める綱たち。フィロスたちに加え、姫騎士(志望)・ティリア、期待のノーマル枠・摩耶という新メンバーを加えた一行は試練に向けた訓練を開始する。
しかし、そこで待っていたのは負けず嫌いの連鎖。罰ゲームを賭けた、無限に続くかのような地獄の特訓だった!?
一癖も二癖もあるパーティだから面白い! 無限に挑むバトルコメディ第五弾!!

特訓の内容が地獄……ではなくて、そのあとの罰ゲームが地獄(笑
一回一回罰ゲームが変わるのではなく、前回の罰ゲームは継続でさらに新しい罰ゲームを、という累積型にしてしまったのが運の尽き。人間としての尊厳をグリグリと踵で踏みにじってみんなで指差して笑うような罰ゲームの数々に、加速度的に目がマジを通り越して血走りだす参加者たち。これでよく人間関係壊れないよなあ、とも思うんですけれど、罰ゲーム自体は「あれ」でも訓練成績自体は自分が頑張るほかないんですよね。他人の足を引っ張るような真似が出来ないだけに、成績は全部自分の出す結果に基づいているわけで自分を責めるしかないわけで、その意味ではよく出来てしまった訓練だなあ、と思うんだけれどそれにしても罰ゲームの数々がひどすぎる(笑
みんながみんな負けず嫌いなものだから、本来なら訓練のハードさに音を上げてもおかしくない結構えげつない難易度に回数を重ねるごとに上がっていくにも関わらず、ひたすらに罰ゲーム回避のために決死の思いで無茶苦茶やりまくる、という強くなるという基本目的忘れてるんじゃないだろうか、というくらいの熱中ぶりだったもんなあ。
というわけで、ダンマスから提示された2つめの試練は、特殊イベント<鮮血の城>の攻略。しかし攻略には最低8人のパーティメンバーを揃えなくてはならない、という条件が出てしまい、今いる綱、ユキ、サージェス以外に5人新しいメンバーを集めなくてはいけなくなった綱たちは、慌ててメンバー集めに奔走し……。
新たな変態枠を回収してしまうのであるw
カラー口絵に、今回のパーティメンバー全員登場してますねー。基本的にだいたいみんなイメージ通りでしたが、摩耶が思った以上に夜戦忍者だったw
流石に、サージェス級の変態はもう迷宮都市にもまずまず存在しないんですけれど、人並み外れた変態はそこそこ揃ってるんですよね。その中でも白眉な、「オークに陵辱されたい願望」の持ち主のティリアが初参戦。いやこの子、オーク絡まなかったらわりと普通な分、全然サージェスよりマシなんですけどね。
考えてみると、今回会って誼を通じることになったトップクランの5人のクランマスターたちの方がよっぽど頭おかしかったよなあ。と言ってもシリアスな方に頭がおかしいんじゃなくて、愉快な方に頭がおかしいのはこの作品の常なのですけれど。トップクランの人でも、みんな緩いもんなあ。トップに限らず、中堅から下の方まで出てきたの概ね変なのばっかりだったような気もするけれど。
まあ、綱、ユキ、サージェスからして、トップクラスの頭のおかしさなのでそのへんはバランス取れているのかもしれない。その意味では、摩耶はかなり普通ですよねえ。期待の普通枠という期待を今のところ裏切ってない……徐々に普通のまま染まってってる気がしないでもないですが、先々の話ですが。

それでも、この頃の八人を見るとわりとベーシックなメンバーなんですよねえ。後にこの綱たちのクラン(予定)はもっとメンバー増えてくるんですけれど、カオスも良いところなメンツになるからなあ(笑

さて、今回のイベントの舞台となる鮮血の城。そこでボスモンスターを務めるのが表紙にもなっている吸血姫のリーゼロッテである。この娘がなかなかポンコツ可愛くてねえw
迷宮都市って、少なくとも無限回廊の100階層まではダンマスが創造したモンスターたちが戦闘要員務めていて、その中でも知性を持ってるタイプやモンスター同士から生まれた二世モンスターなんかは普通に意思疎通ができる、という以上に仕事で迷宮のモンスターやってるようなもんで、オフには普通に暮らしてたりするんですよねえ。
綱、初心者イベントのダンジョンボスで激闘を繰り広げたブリーフタウロスさんと、あとで焼肉一緒に食いに行ってたりしましたしねえ……なんでこの迷宮都市のモンスターたちは積極的に共食いするんだw
面白いことに、モンスターや動物でも条件をクリアするとモンスター業やペット業を廃業して、冒険者に転職できたりするんですよね。あとでクローシェがそれでえらい追い詰められることになったりもするのですが。
ともあれ、ユニークモンスターは用事があれば冒険者たちが暮らす地区にも普通に訪れてきたりもするわけで、そこで綱は次のイベントで戦うことになるボスキャラ……リーゼロッテと偶然に遭遇するのである。
って、それが一度だけだったら、お互いに決め台詞なんか交換しつつ、次に会うのは戦場です、なんてカッコいい別れ方も出来たりするのですが……。
いやあ、恥ずかしさに耐えられずに走って逃げてしまうロッテちゃん、可愛いっすw

また、ようやくこの四巻で前世からの友人、というか同じ部の仲間だったトマトちゃんとついに運命の再会を期することに……って、前世からの再会という劇的イベントをここまで思いっきりナチュラルに知らない人の振りしてスルーしてしまう外道は初めて見たよ(笑
トマトちゃん、素で人違いだと思いこんで謝って行っちゃったじゃないかw ガチでひどいw
しかし、ウェブ版読んだ当時は綱の前世の死因についてトマトが言葉を濁していたの、あんまり気にならなかったんだけれど、改めて見ると物凄い不穏なこと漏らしてたんですねえ。綱やトマトたちの前世での出来事、この時点ではそこまで深刻に考えてなかった、というのもあるんだろうけれど。

ともあれ、イベント本番は次回、ということで準備回ではあったんですけれど、罰ゲームが大いに盛り上がりすぎて、準備ドコロじゃなかったし、ボスのはずのロッテがあっちゃこっちゃで登場するもんだから、いい意味で賑やかな準備回でした。
クローシェは同じクランにはならなそうだけれど、自己評価低すぎるのは納得だし、ちょっときっかけがあったら飛躍しそうなんだけれどなあ。彼女も、この罰ゲーム参加してたらまた全然違った気がするのだけれど。


シリーズ感想

その無限の先へ OVER THE INFINITE 4 ★★★★☆  

その無限の先へ (4) (MFブックス)

【その無限の先へ OVER THE INFINITE 4】 二ツ樹五輪/ 赤井てら MFブックス

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<朱の騎士>アーシェリアとの新人戦を控える綱たちは、ダンジョンに籠り特訓を開始。それぞれ見えてきた弱点と課題を克服していく。
だが、相手は≪流星衝≫という完全無比の攻撃スキルを有する『化物』。本当に勝ち筋など存在するのだろうか。
「勝つのは無理だろうが、お前らみたいな新人が一発位殴ってやれば目覚ますかもな」
綱たちが勝つのは無理と断ずるグワル。しかしそこにはアーシェリアたちが直面する閉塞感の打破を願う、先輩冒険者の期待が込められていた。
果たして、綱は≪流星衝≫を打ち破れるのか!? サージェスの禁断の秘技は炸裂してしまうのか!?
今、絶望的な勝率の戦いが始まろうとしている――。
ダンマスのオリジナルストーリーも収録。ダンジョンバトルコメディ第四弾開幕!
うはははははっ、お腹痛い、ぽんぽん痛い。もうね、サージェスのあのシーンの挿絵が素晴らしすぎる。もう神々しいと言って過言ではない荘厳さで、サージェスの表情が完全に悟りを開いてるの。まさに、身にまとうしがらみすべてを脱ぎ去り、一糸まとわずすべてをさらけ出した神の愛を体現したような神秘的な微笑み。いや、パンツとネクタイは脱がずに装着しているけれど。その意味では、やぱりサージェスのスキル「パージ」はまだ中途半端なんですよね。そそり立つナニは見事にブーメランパンツからはみ出しそうなんだけれど、やっぱり彼の真価は「フルパージ」の実装を待たなければならないっ!! それにしても、このイラストの構図は何度見なおしても目が潰れそうなほど凄いなあ。なんで乳首とナニが瞬いてるんだよ! はじけ飛ぶスーツがまるで天使の羽を体現しているようで、イコンの傑作じゃなかろうか、これ。
この時のアーシェさんがひどい目に合いすぎてて、もうなんというかご愁傷様である。そりゃ、いきなり神懸ったものを見せられた挙句にのしかかられたら、精神的なダメージ途方も無いよなあ。絶対不倒のボスキャラの威厳が、あの可愛い悲鳴で吹っ飛んじゃってましたし。

迷宮都市で冒険者としてデビューしたばかりの新人にも関わらず、本来なら中堅クラスと対戦するはずの新人戦で、文字通りダンジョンの最前線でトップを張る超一級冒険者であるアーシェリアと試合するはめになってしまった綱たち。これ、あとの番外編で明らかになるんですけれど、ウェブ版の最新話まで綱たちちょっとバカバカしいくらい尋常でないクエストにいくつも挑むことになるんですけれど、難易度判定で言うとそれらよりも新人戦のアーシェさんとの対戦の方が遥かに高いんですよね。
つまるところ、絶対に勝てない戦い。無理ゲーどころか、敗北前提のイベントバトル。実際戦ってみても、何をやっても太刀打ちできず、手も足も出ず、瞬殺される……のが当然、という段階から、この綱とユキとサージェスの三人組は、文字通り血を流し骨を削り石に齧りつくようにして、絶対不倒の敵にむしゃぶりついていくのである。なりふり構わず、あらゆる手管を使い、細い細い糸の上を綱渡りするような、刹那でも判断を間違えれば即座に落とされる瀬戸際を全力疾走しながら、アーシェの想像を絶する猛攻の雨あられを凌いで凌いで凌いで凌いで、奇跡の糸を手繰り寄せていく。
ありえない可能性を、一つ一つ掴みとっていくのである。絶対的な不可能を、七転八倒しながら踏み砕き、またぎ越していくのである。
絶望的というのもおこがましい状況に三人ともまったく心折らず、獰猛に食らいついていく。そのなりふり構わぬ姿は決して美しくはないけれど、どうしようもなく心震わされるのだ。

迷宮都市の冒険者たちが挑むダンジョン「無限回廊」。だけれど、その最前線で攻略を進めるトップクランは第100層を前に停滞し、どうやっても前に、奥に、先に進めない状況に閉塞感がはびこり、アーシェたちエース格の冒険者たちの間にも、無力感が、諦観が蔓延りだしていた、そんな時に流星のように現れたキラ星のごとき新人たち。
でも、彼らは立ち止まってしまったアーシェたちを、置き去りにして抜き去っていくのではなく……下から、後ろから、先にいる彼らに対して文字通りその体と魂を張って、なにやってんだ、なに諦めてんだ、そんなところで立ち止まってる場合か、自分たちがそこにたどり着くまでにもっともっと、今ダンマスたちが進んでいるくらいのはるか先へ、とっとと追いついてみせろよ、と叱咤激励してみせたのだ。
こんな戦いを見せられて、こんな心意気を目の当たりにして、どうして奮い立たずにいられるだろう。
この、迷宮都市全体にはびこっていた空気を吹き飛ばし、冒険者たち全体に活を入れ、上は上級冒険者から下は同じ新人まで、新旧の区別なくその心に火を灯した、この何もかもを吹き飛ばして、決定的に変えてしまう勢い、熱さこそがこの巻の見どころだったんじゃないでしょうか。
この作品をウェブから読んでる人の中でも特にこのあたりが好き、という人が多いのもよく分かる盛り上がりでした。うん、何度読んでもカーっとテンションあがる面白さだわ。

番外編は、書籍版では初登場になるのか、トマトちゃんこと美弓のデビュー回となる、迷宮都市の外でのお話と、完全書き下ろしとなるダンジョンマスターの周辺のお話。特にダンマスの周りの話はウェブ版でもあまり語られてなかったことなので、これはなかなか興味深かった。ってか、これまで人となりどころか名前すら不明だったダンマスの嫁たちとか攻略メンバーの情報が満載で、ちょっとくらくらするくらいの情報量だったじゃないですか。
ここで明らかになったのが、ダンマスたちの末期的な症状。ダンマスが、永遠に近いダンジョン攻略の弊害で精神が摩耗し人格を保つのが限界に近い、というのは既に語られていたことだったのだけれど、そうなんですよね、ダンマスがこうなら同じ攻略メンバーだって同様の状態になっているはずで……。まさか、あのダンマスの状態でまだだいぶマシだったのか。
他の嫁さんやメンバーの様子を見ていると、本当に彼らには時間が残されていないことが実感としてわかってしまって、これはキツイ。ほんと、余裕ぶっこいてるどころじゃないじゃないか。特に、正妻の那由他さん。ウェブ版で伝え聞いている話では、なんか普通にポンコツっぽい人らしい感じで登場を楽しみにしていたのだけれど、あかん、それどころじゃないじゃないか。
しかし、無限回廊の攻略自体は進んでいても、状況の変化がこれまでほとんどなかったところに、これから起こった幾つかの事って、ダンマスたちにとっても本当にどでかい爆弾みたいな出来事だったんじゃないか、これだと。マジで、綱の存在ってなんなんだろう、という話になってくる。どうも、綱の前世での死の状況も普通ではないみたいだし、謎はまだまだ深まるばかりだ。
できれば、ドジっ子らしい那由他さんの、それらしい様子を見れるくらいにはなんとかなって欲しいのだけれど。

とりあえず、この新人戦くらいで基本的な迷宮都市チュートリアルは済んだので、ここからわりと頭のおかしいキャラとか、絵面的にインパクト強すぎるシチュエーションとかあれこれがどんどん出てくるので、挿絵の方も楽しみだなあ、うんうん。

1巻 2巻 3巻感想

その無限の先へ 3 ★★★★  

その無限の先へ (3) (MFブックス)

【その無限の先へ 3】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス

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トライアルダンジョンを最速クリアし、一躍冒険者からの脚光を浴びるツナとユキ。
彼らはレストランで食事をしたり、ファッションセンターに行ったり、あるいは駅前を探索しながら、外の世界とは違う迷宮都市の日本じみた文化を目の当たりにする。
そして、ダンジョンマスターと邂逅するツナとユキ。
ユキは最速クリアのボーナスとして、女の子に戻ることを願う。
対してダンジョンマスターから出された条件は、五つの試練をクリアすること――。
一つ目の試練は『新人戦』での勝利。そして相手はトップランカー<朱の騎士>!?
新人戦に向け仲間を探す二人の前に、実力は確かだが問題を抱えたサージェスが現れる。
『つまり私は、肉体的、精神的な痛みを感じる事に喜びを感じるド変態という事ですね』
Web版で人気の変態紳士がついに登場! 無限に続くダンジョンコメディ第三弾!!
でーーーたーーっ!! ついに出ました、最強の変態紳士サージェス。いや、彼変態とは言ってもドMというだけで、それ以外に関してはマジで礼儀正しいジェントルマンなんですよね。勇気があり決断力があり判断力も鋭く、思考も早く思慮も深く気配り上手で婦女子に優しく同性にも慕われ頼みにされるような、ほぼ完璧に近いジェントルマンなんですよ。
ただし、ドMだ!
いやマジでビジュアルがスーツ姿が決まってるガチにイケメンだったので驚いたんだけれど、そうだよなあ、サージェスってこのくらいはカッコいいんだよなあ。
だからこそ、ページめくった途端に現れたサージェス第二形態には文字通りひっくり返った、仰け反った!! 物理的に遠ざけたわ!!

股間を光らすな!!!!!

あかん、もう思い出しただけで笑いがこみ上げてくる。このドM、恥辱攻めを特に愛するドMであって、すぐに脱ぎたがるんだよなあ。それでも、まだこれで本領発揮していない、という時点でもう笑いが止まらん。
彼の必殺スキルが決まったときの絵面を想像すると、それだけで横隔膜が痙攣するww
やっぱり、サージェスのキャラは強烈だよなあ。今後、仲間となるキャラクターはどんどん出てくるのだけれど、その尽くが大体にしてアレな感じな個性的なキャラばかりなのだけれど、やはりサージェスが最強だよなあ、うん。
これで戦力としても、トップアタッカーとして絶体絶命の危機を何度もぶち抜いてくれる頼もしい戦力なので、今後の活躍にはこうご期待。

とりあえず、トライアルダンジョンをクリアして、新人戦に参加するまでの間の日常編、という感じなのだけれど、迷宮都市のファンタジー世界にあるまじき高度に進んだ未来都市じみた本当の姿や、ユキの女の子に戻りたいという願いにダンジョンマスターが課した試練など、色々とイベントはあるんですよね。重要なのは、ダンマスという人物の本性か。彼の善悪を超越した、一つの願望にすがりつく生き様というのは今後の展開にも大きく作用してくる要素ですからね。まあ、基本的には信頼できる味方となる人物なのですが。
笑ってしまうのは、ファンタジー世界にありながら現代の日本よりもさらに文明的に進んでいる迷宮都市の異様さを、ツナが初めて体感するイベントを、渡辺綱の初めての風俗! というイベントに被せてしまったところでしょう。その存在を知った途端、迷いなく即座にクーポン券を握りしめて飛び出していくあたり、すげえなあ、と感心するところなのですけれど、本来迷宮都市の本当の姿に度肝を抜かれる場面でありながら、いや実際驚いてはいるのですけれど、それよりも意識が完全に下半身に向いているので、途方も無い広さも交通機関の発展や複雑さも、なかなか現地に辿りつけないという焦りの方に還元されて、ある意味スルーしちゃってるんですよね。そんなにゾクフーが大事かwww ツナ、一生懸命すぎる。
こんなときに限って知り合いの女の子、この場合はクローシェに出会ってしまうタイミングの良さ。頭の中は完全にゾクフーとそこのおねーちゃんたちに埋め尽くされながら、世話好きのクローシェが構ってくるのを絶妙な話術で行く先を聞かれたり、案内を申し出てこようとするのを回避しようとする、この必死さwww
いやもう、頑張れw
そのオチのまた、笑ったこと笑ったこと。「これはひどい」。トライアルダンジョン最速クリアの伝説を打ち立てて有名になっていた最中に知れ渡ってしまったこのスキャンダル。物凄い燃料投入である。

そしてパンダ。
パンダ率高いんだよなあ、この作品。パンダ率ってなんだ、って思われるかもしれませんが、登場人物の総数におけるパンダの率である。ってか、パンダって動物であってモンスターではないんですよね、確か。もう動物とかモンスターとかあんまり関係ないんですけどね、この世界だと。
ウェブ版読んだ時にひっくり返って爆笑したのが、ツナたちのトライアルダンジョンクリアの動画を放送した特別番組で、ミノタウロス戦の解説でミノタウロスが登場したシーンだったんですよね。
いや、笑ったのはもう爆笑してしまったんだけれど、それ以上にこの作品の世界観の特殊さ、異様さを固定観念ごとぶち破られたのもこのシーンだったのです。ゴブリンのゴブタロウや吸血鬼のヴェルナーなど、本来モンスターのはずの存在がギルドで働いている時点で、モンスターも普通に人間と同じ知性を持ち普通に迷宮都市で暮らしている存在なのだ、という認識はあったものの、まだ固定観念の側に縛られてたんでしょうね。
迷宮都市で暮らしている、という意味をちゃんとわかっていなかった。それを、あの一時的にミノタウロスとして戦っていたブリーフタウロスさんの登場がぶち破ってくれたんですよね。
だからと言って、あとのパンダパンダパンダパンダなあれこれは、それはそれで「なんじゃそりゃあ!!」になるんですけれど。
それに、モンスターが冒険者になることも珍しくない、という話はまたこれも後々大きく関わってくるものでしたしね。

にしても、この作品、本当に絵面が色々と酷いというか、インパクトがありすぎるよなあ。猫耳さんところのクランリーダーのスキンヘッドサングラスのいかつい姿にうさ耳をつけて語尾が「ぴょん」とか、ある意味テロじゃないのか!?
それ以上に、今回に関してはサージェスのそそり立つアレが凄すぎましたが。イラスト、ユキの目にそそり立つアレが映っちゃってるんですけど!! アウト! それはアウト!!
でもやばいなあ、今からアーシェさん戦が楽しみすぎる。これはこれでめちゃくちゃ熱い戦いな上に、やはりサージェスのアレが初お目見えですからなあ。楽しみ楽しみw
1巻 2巻感想

その無限の先へ 2 ★★★★  

その無限の先へ (2) (MFブックス)

【その無限の先へ 2】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス

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ありとあらゆる願いが叶うといわれる『迷宮都市』に辿り付いたツナとユキ。冒険者としての登竜門『トライアルダンジョン』に挑む二人に“冒険者の洗礼"が降りかかる。そして――最下層。直後現れたのは、一目でボス部屋と分かる巨大な扉。
「成る程、ここでこのまま突入して死ぬのがパターンというわけだね」
いきなり目の前の扉に飛び込むほど馬鹿でも、無謀でもない。探索とレベルアップを重ね、万全の準備を整えボスへと挑むことに。ボスとのバトルを通して、二人は相棒としての絆を徐々に芽生えさせていく。しかし、扉の奥、さらにその先に待っていたのは――!?
ギャグもバトルも予想外! 無限に続くバトルコメディー第二弾!!
あれ、カラー口絵のユキの表記って、今ユキトになってるけれど、これって今後あのイベントに伴って変わってくるんだろうか。あれって、別にそのくらい構わないじゃない、と軽く考えてたんだけれど、口絵にこうして名前の表記がされるとなると凄く可哀想に思えてきて、爆笑してしまった。想像だけで笑えてしまうとか。うん、そりゃユキも憤怒するよね! って、まだ起きていないイベントはイイとして、この2巻は導入編の後編。トライアルダンジョン攻略編である。ボス部屋を前にしてレベリング、とかこの頃は普通のダンジョン攻略みたいなことしてたんだなあ……って、ぶっちゃけこういうダンジョンって、ほんとこのトライアルダンジョンだけなんですよね。もう次からは常識ぶっ飛んだようなハチャメチャなダンジョンに突っ込んでいくことになるし。
まずは定番とも言える序盤の大物ミノタウロス。これが、最下層のボス部屋に出てくることになるのですが、そういえばミノタウロスの名前の由来であるミノス島の大牛という意味にツッコまれたのは初めてみたなあ。他の異世界ファンタジーで出てくるミノタウロスもミノス島関係ないのにミノタウロスなんですよねえ。しかし、ほんとどうでもイイこと駄弁ってるよなあ、と思うんだけれど、何気にミノのタウロスさんは今後も引っ張っられるネタなのでここで流してしまうわけにはいかないのです。この段階までは、この作品に出てくるモンスターについて完全に思い違いしてたんですよねえ。ある意味、この迷宮都市のハチャメチャ具合を実感するのは、このトライアルダンジョンを戦い終えて、迷宮都市の実態を知ることになるこれ以降の話なんですけれど、ミノタウロスについてもあれはなんかもう笑い倒したもんなあ。いや、モンスターに留まらなくってあまりといえばあまりのことにひっくり返ったものですけれど。おかしい、もう全部おかしい、この都市!
それにわりと即座に馴染んでるツナって……。ツナって口では驚いたように言ってるんですけれど、どんな事でもわりと鷹揚に受け止めてるので、傍から見ると全然動じない風に見えてるんじゃないだろうか。状況に対しての適応力が尋常じゃないというか、驚きツッコミを入れながらもどんなふざけた事態、とんでもない状況、ぶっとんだ出来事でも、わりとそういうモノか、という風に馴染んじゃうんですよね。いや、それに馴染むなよ! というような事にまで。これは前世の学生時代からの事のようで、こいつは生身で紛争地帯に放り込んでも平気で生き残りそう、というか傭兵にでもなって馴染んでそう、とか言われてる始末ですしね。実際、彼がこの世界で生まれ変わったところは、日々の糧にも事欠くような限界村落で、転生者とか関係なく普通に死にそうな過酷な環境で、平然と適応してましたからね。チートとかではなく、ナチュラルに頭オカしいタイプなんですよねえ。とはいえ倫理観に欠けてたり常識がなかったり無神経だったり腹黒だったりコミュ障だったりするわけではなく、鷹揚で許容範囲も大きく付き合いやすいタイプなので、キャラ的にもホントに面白いばっかりの主人公で、見てて愉快なんです。でも、頭オカしいんですけどね!
ユキもあれで、相当ぶっ飛んでるというか、性格悪いところあると思うんだけれど、ツナとはよっぽど歯車合ったんだろうなあ、という噛み合いっぷりで。今後も仲間や知人友人は増えていくのですけれど、バディ的な相性の良さはやはりユキがずっと一番のような気がします。
で、最下層のボス戦を突破したツナとユキが直面するのは、この作品の特徴でもあり、この迷宮都市の特性でもある、「死んでも生き返れる」というシステム。
そもそも、迷宮都市の冒険者たちがクリアを目指す無限回廊は、死ぬのが前提とされている難易度のダンジョン。何度も死んでみることで内部を調べていくスタイルなんですよね。
でも、死ぬんですよ? ゲームで死んでやり直す、というのとは決定的に違う。血を流し、肉が削がれ、骨が砕け、眼球が潰れ、脳漿がこぼれ、ハラワタがぶちまけられる。グシャリと潰されたり、上半身と下半身を真っ二つにぶった切られたり、強酸でデロデロに溶かされたり、溺れ死することもこんがりと全身を焼かれて焼殺されることも、生きながら食い殺されることすらある。そうした普通なら一度経験して終わり、という救いがある絶望が、このダンジョンでは何度も何度も繰り返し経験しなければならない。死ぬとわかっていて、死ぬほどの苦痛を味わうと知りながらそれでも自分から進んでいかなければならない。
死んでも大丈夫、というのは決してヌルゲーの条件じゃないんですよね。死んで死んで死にまくらなければならない、というのもそれはそれで凄まじいまでの苛酷さなのである。
それに耐えられる人間だけが、この迷宮都市で冒険者で居られるのである。その洗礼を、ツナたちも無理矢理に強制されることになるわけだけれど……。

その絶対的な結末を、ボロボロになりながらごく自然に踏み潰していくツナがバケモノすぎるのである。この主人公の異常性というのは、メンタルが強いという表現に当てはまらない、巌のような揺るぎなさ、なのでしょう。絶望的な状況に対して、それをそもそも絶望的、と感じてないっぽいんですよね。限界村落でオークの群れと戦った時も、そこに英雄的な考え方も村を救わねばならないという信念があったわけでもない、絶望を覆してやる、という反発心や奮い立たせる意気があったわけでもない。
内心どれだけキツいキツいとこぼしながらも、黙々と、一つ一つ目の前の絶望を踏み潰し、握りつぶし、一歩一歩掻き分け、止まることなく突き進んでくるのである。どれほど傷めつけても、ボロボロに叩き潰しても、堪えた様子もなく、何も感じていないかのように、突き進んでくるのである。
絶対的な優位の上に居て、絶望を与える側だった者が、その止まらぬ進軍に逆に段々と追い詰められ、何をしても倒れないという事実に恐れおののき、逆さまに絶望を恐怖を味わわされるのである。
最終戦の相手、途中から逆に可哀想になりましたもんね。どっちが襲われている側か、わからなくなるほどに。トラウマです、もうトラウマ与える側です。

最後の目を覚ましたユキとのやり取りって、書きおろしだったのかしら。二人だけのささやかな祝勝会。ここは、二人の相棒としての雰囲気の良さが出てて、凄い好きなシーンでした。


で、書きおろしのオマケ話は、ユキが蹴っ飛ばしてきたお見合い相手のお嬢さんのお話。普通の娘さんかと思ったら……ちょっ、もしかして最新話近くでこっそりルーキーたちの間で話題になってた新人の子って、この娘のことだったのか!!
うははは、またぶっ飛んだ娘さんの登場である。これはまた、メンバーの候補だなあ、これ。

さて、導入編とも言うべきトライアルダンジョン編も終わり、ダンジョンマスターとのお話でこの都市で目指すべきところも把握し、次からこそはこの迷宮都市のぶっ飛びっぷりをこれでもか、と味わえるのでこっからが真骨頂なんですよね、楽しみ楽しみ。そして、本作最強のネタキャラがついに登場であるw

1巻感想

その無限の先へ 1 4   

その無限の先へ (1) (MFブックス)

【その無限の先へ 1】 二ツ樹五輪/赤井てら MFブックス

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いつ、どんな形で死んだかは分からない。
食べ物にも困る限界村落に転生した少年ツナ。ゲーム的システムはありつつも、現代知識の通用しない現実を前に、彼は希望の見えない人生を生きていた。
記憶にある豊穣の国は幻だったのか……全てを諦めかけた時、ある街の噂を聞く。
『迷宮都市』――ありとあらゆる願いが叶う街。
少年は同じく日本からの転生者ユキと共に、やがて無限へと至る試練へと導かれていく。
Webで話題沸騰! 超文明で繰り広げられる、笑って熱くなれるダンジョンバトルコメディ第一弾!!

うんうん、やっと来ました大本命。小説家になろうに連載中の作品の書籍化と、今では珍しくなくなったどころか大きな潮流となっている流れでありますけれど、その後発組の中でも屈指の大物作品がこれ、となるのでしょう。
実際、これ滅茶苦茶面白くてねえ。うん、夢中になって読んだものです。語り口の軽妙さと、固定観念に囚われない設定の自由さ。魅力的を通り越して、若干中毒症状を発症しかねないくらいに濃いキャラクターたち。
読んでいて面白い! という以上にね、「楽しい!」んですよ。心の底から笑って、あまりの馬鹿馬鹿しさに笑って、血の滾るような展開にワクワクして、ピリピリとしびれるような緊張感にドキドキして、時に度肝を抜かれ、時にびっくりしてひっくり返り、何が起こるかわからない未知の状況にウキウキして。
そう、もう楽しんだー。これぞ、エンターテイメントって奴でしょう。

実のところ、この一巻ってまだまだ開幕前で終わっちゃうんですよね。少なくとも、トライアルダンジョンのラスボス戦こそが、プロローグの盛り上がりどころで、そこが終わって本格的に迷宮都市の詳細とそこに暮らしているアレな人々の実態が明らかになってきてからこそ、の物語なので、この一巻ってまだ食卓の上に前菜のお皿が並び始めた、というくらいなんですよね。それが、掴みが大事な一巻としてはちょいと勿体無かったなあ、と思わないでもない。無理しても、トライアルダンジョンくらいはクリアして欲しかったなあ。でも、変に削られるのも嫌だし。難しいところである。だからこその、二ヶ月連続刊行だったんだろうけれど、それならもう一巻二巻の同時発売、くらいはやってもよかったんじゃないだろうか。
案内役のチッタをはじめとして、既に濃ゆそうな面々が出まくってるように見えるけれど、濃さに関してはまだ本当に触り程度で、迷宮都市の想像を絶する……マジで想像の斜め上を行き過ぎてるイカレっぷりはまだまだこれからなので、少なくともパンダ地獄程度が嗜まれはじめてからが本番ですよね?
まあ、既に主人公とヒロイン(?)のツナとユキが濃度100%のキャラなんですけどねw その二人の頭のおかしさ……可笑しさ?もまあこれからなのですよ。いや、この時点で既に相当アレなんですけれど。ツナの迷宮都市に来る以前、帝都住まいの前の故郷の限界村落でのサバイバーっぷりについては、これだいぶ削られてるのかな。それとも、これからもっとエピソードが出てくるんでしたっけ。ちょっと忘れちゃったのですが、ともかく文明的な生活など欠片も存在していない村落での、彼のサバイバル生活ってとても現代日本の若者だったとは思えないバイタリティなんですよね。というか、文明人としてどうなのか、というレベル。当人、まったく自覚なくておかしいと思ってないのだけれど、よく話を聞いていると明らかに人類として何かおかしいレベルの生存の仕方をしてるんですよね。わかりやすくチート能力とか持っているのなら、理解できるんだけれど別に特別な能力があるとか身体能力に優れているとかの範疇とはズレた「変」な部分を備えているのです。すぐに周囲の人たちにも「あれ? こいつ存在レベルで頭おかしいんじゃね?」と察せられてしまうんですよね。迷宮都市の人間は概ね頭も存在も「あれ? これ色々とダメなレベルでダメなんじゃね?」という階梯の人(人以外も)ばかりなのに、その中ですらアレ扱いされるのだから、まあ尋常じゃありません。話を聞く限りだと、どうやら生前、前世の一般人だった頃から「これ」だったらしいのですけれど……現代編のエピソードも相当「オカシイ」ので、要注目。
まあその彼、ツナの本性の一端が垣間見えるのがトライアルダンジョンのラスボス戦だっただけに、何もかもとりあえずそこに行かないと、始まらないなあ。
迷宮都市のダンジョンでは、冒険者は死なない、という仕様も決してヌルい難易度じゃなく、ユキがちらっと口にしているけれど、死ぬことを前提としているような超ハードモードな仕様なんですよね。トライアルダンジョンは、文字通り体験版でしかなく、今後本格的にダンジョンに潜る際は序盤ですら尋常でないルナティックモードと化すので、その凄まじいを通り越して壮絶すぎる攻略編は、実に盛り上がるのでとりあえずその辺りまではどんどん巻出して早くたどり着いて欲しいものです。

巻末に掲載された書きおろし短編は、前世持ちが珍しくない世界で純粋な魔術師としてツナたちと同時期に迷宮都市に来たリリカさんのエピソード。彼女、すぐに仲間入りするのかと思ったら、ウェブ版でもまだなんですよね。マトモ寄りの人はなかなか仲間にならないのか!? ちょうど、単行本の発売に合わせてウェブ版でもリリカの番外編が公開されたんですけれど、これはこれでひどいな!! なんかもう、いい具合にダメになってきているので、そろそろクランメンバー入りするのかもしれないなあ……。

あ、重要な案件を忘れてた。
表紙のヒロイン・ユキちゃんは…だが男だ!
あくまで現段階では生物学的に性別が男というだけで、ガチで中身も男というわけではないので、多分ヒロインである……のだろうか?
この子も、チッタへの煽りで一瞬垣間見えたように、けっこう外道属性の持ち主なので、アレな感じの人たちの中でもわりとブラック寄りのアレなんだよなあ。それが良いのだがw
……さて、今後「アレ」じゃない人が出てくるんだろうか。人じゃなくてもいいので。ホントに。あ、フィロスはその点マトモな方か。希少な真人間枠w


 
12月6日

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11月20日

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