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MikaPikazo

キラプリおじさんと幼女先輩 3 ★★★☆  

キラプリおじさんと幼女先輩(3) (電撃文庫)

【キラプリおじさんと幼女先輩 3】 岩沢 藍/Mika Pikazo 電撃文庫

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最強の幼女先輩あらわる!? もどかしくも熱すぎる物語みたび!

九州最強の幼女先輩、登場!
さらに千鶴の口から衝撃の告白が!? 人気シリーズ第3弾!!!

「今日から二人で、共同生活をしてもらいます♪」
プレイヤーの頂点を決める全国キラプリ大会の地区予選がいよいよ開幕! 希望に胸を膨らませ博多の予選会場に臨んだ翔吾と千鶴。しかし、二人の前に九州最強の幼女先輩が立ちはだかる!
翔吾と千鶴は「協力モード」――ペア枠での出場に望みをかけるが、プライドが邪魔してか噛み合わず……。そんな二人を見かねた「わくわくらんど」の店員、會田さんの導きで、アイドル養成所で同棲生活をすることに!? さらに千鶴の口から衝撃の告白が! 二人は最大の試練を乗り越えることが出来るのか――?
翔吾と出会わなければ、林檎の姿は千鶴の未来の姿だったのか。というわけではないんですよね。最初から誰も近づけようとしなかった千鶴と違って、林檎は一番大切な同志に裏切られ捨てられた手負いの獣。千鶴よりも年下の小さな女の子が背負うには重すぎる十字架であり、血を流しながら進むには深すぎる傷なのである。一人で勝つこと、独りの方がより強い。それを証明しなければ、孤高は孤独へと成り下がる。自分は捨てられたのではない、自分こそが捨てたのだという強烈な否定。果たして、彼女林檎にはそれを成し遂げられる才能があり、狂乱の努力はその才能を現実のものへと昇華させてしまった。
翔吾と千鶴の前に現れた最強幼女は、そんな少女であったのだ。
同時に、千鶴には翔吾には話せない私生活での転換が迫り、二人の絆に亀裂が入る。そんな状態でなお、二人はこの孤高に成り果てた少女に、キラプリの真髄を証明することが出来るのか。なぜこのゲームに「協力モード」なるものが存在するのかを、示すことが出来るのか。
最初から最後までクライマックスな山あり谷ありの構成が、この三巻の中に詰め込まれている。
小学生との共同生活、なんてものはさすがに同世代の年頃の男女の同棲生活なんかと違って、まあ小学生との共同生活以外のなにものでもなく、それ以上に発展しようもないのだけれど、このまだ始まりもしていない関係というものこそが、ラスト近くで発露される千鶴の翔吾への本音の熱さの土台になってると思うんですよね。小学生とその保護者という関係ではない、対等の同志として支えあえる存在になったからこそ、その先へと踏み込む段階が訪れるということ。戦友や同志じゃなく、子供と大人の関係でもない、掛け替えのない不可分の存在。年の差カップルとかそういう区分でもない、特殊な二人の関係は、だからこそ千鶴がもっと成長してきた時にこそより威力を発揮しそうなんですよね。まだ小学生の女の子が、保護者としてではない男の人とここまで深度ある密接な関係を築いてしまったら、成長するに連れてその想いがどうなってしまうのか。想像がはかどってしまうのだけれど、この手の作品はそのさきまでは描かないからなあ。

1巻 2巻感想

物理的に孤立している俺の高校生活 2 ★★★☆   

物理的に孤立している俺の高校生活 2 (ガガガ文庫)

【物理的に孤立している俺の高校生活 2】 森田季節/MikaPikazo ガガガ文庫

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こ、これが友達のいるベタな夏休みの力か!

波久礼業平には友達がいない……こともない。自慢ではないが、最近友達ができた。彼と同じく残念な異能力という悩みを抱えた、菖蒲池愛河と高鷲えんじゅの二人だ。(高鷲えんじゅは頑なに業平を友達と認めようとしないが)
とはいえ、業平の持つ異能力、無意識に半径1m以内の人間のエネルギーを吸い取る、「ドレイン」はもちろん健在である。相変わらず、物理的に孤立していた。
もの悲しい状況だが、業平にとって久方ぶりの「友達がいる夏休み」が目前に迫っていた。夏休みの計画を立てようとする矢先、彼のクラスに季節外れの転校生がやってくる。さっそく、えんじゅは彼女に狙いを定めようとする。

「よく考えてみなさい。あの子は夏休み直前の時期に、この学校で友達がいない。友達候補として勧誘するには、かなりのチャンスだと思わない?」

確かに一理あるかもなあ、と思った業平だったが、案の定転校生もまた残念すぎる異能力を持った少女であったのだ。しかも、そんな中で犬猿の仲となっている幼馴染・竜田川エリアスと仲直りしろという命令まで下されてしまい――!?

残念系異能力者たちが夏休みを満喫(?)する、青春未満ラブコメ第2弾!!
本作って、明確な言語化したテーマを設定した上で描いてるんだろうか。物理的に距離を置かなければならない業平を主人公として、人間関係の距離感に主眼をおいて物語を書く、みたいな。
今回主に描かれているのは、業平と彼の幼馴染……というには些か微妙に距離感の遠い、敵同士を自認しあう竜田川エリアスとの距離感の再構築。彼女との距離感というのは本当に微妙というか曖昧で、幼馴染という言葉から連想される仲の良さというものは幼い頃からとんとなく、友達というにも縁が薄い状態からはじまり、業平が見せた自身の能力へのスタンスを目の当たりにしたエリアスが自分の能力と業平の能力の対比からくる煩悶から生じた敵愾心が、二人の関係の歴史の大半を埋め尽くしている。
本来縁が薄かった二人が曲がりなりにもお互いを強く意識し続けている要因が、エリアスの敵意にあるという出発点からして複雑で、またエリアスが業平に対して敵意はあっても人格に嫌悪の類いは抱いていない、というのがまたややこしさを煩雑なものにしていて、とにかくよくわからん関係なんですよね。
周りから仲直りしなよ、と言われてもいやそもそも仲直りするような関係じゃないし、とうそぶくのはわりと真剣な返答だったのかもしれない。そもそも、お互いの関係、お互いの距離感について定義付けがなされていないせいで、当人同士もなんかよくわかっていなくて、はっきりしているのはエリアスがどうして業平に敵意を抱いているのか、という部分だけ。いやそれすらも、二人が顔を突き合わせて話し合った結果として浮かび上がってきた事実なのかもしれない。だから結局の所、二人に必要だったのはその関係の定義付け、だったのだろう。
まあ、それに成功したかというと怪しい所なのだけれど。それでも、お互いにもやもやした気持ちを自分だけで抱え込んだままだった現状を、お互いそのもやもやを話すことで共有することが出来たお陰で、相手が自分をどう思っているのかというのをある程度把握しあえた、というのは二人にちょっとした「すっきり感」をもたらすことには成功してるんですよね。
それでもやっぱり二人の関係は定義付けも明確なわかりやすさも固定できず、曖昧模糊としたつまり何なんだろうというほか無い関係として継続してしまうのだけど、敢えて言うならそれって「友達」でいいんじゃない?というところにまでは辿り着いたのかなあ、というところ。

新しく登場した転校生の汐ノ宮さんは、面白いことにこの手の曖昧な距離感の人間関係、というものをさっぱり理解できないタチの人らしく、非常に明確な区分を以って分け隔てないと混乱してしまうようで。ただ、前の学校でそのあたりで大失敗をしているために、はっきりとした基準に基づかない曖昧模糊とした関係や、ふわふわとしたその場の状況や雰囲気、関係によってその言動の意味する所が変わってしまう、というような状況が存在する、そしてそれを自分はうまく把握や認識が出来ないというのをちゃんとわかっている。
わかっているけれど、判別できないのでどうしても空気が読めない言動をしてしまいがちで、えらく慎重な物言いに終始するところがある、というキャラになっているっぽい。
出来ないことをわかったからと言って、それが出来るようになるかと言うとそうじゃあないのが辛い所なんだよなあ。あっさりメイド長を切り捨ててしまったときのように、自認していても自覚できない場合もある。エリアスとの微妙な関係にスポットをあてる脇で、その微妙さを踏みにじり、微妙さに踏みつけられる登場人物を放り込んでくるあたり、何気にピーキーな構成というか、物語の積み重ね方をしてるんじゃないかしら、と思ったりもするのでした。
でもどう話が転がっていくにせよ、物理的に他の人に触れない、というのは女の子と仲良くなるという点については先行き詰んでるんだよね。

森田季節作品

キラプリおじさんと幼女先輩 2 ★★★☆  

キラプリおじさんと幼女先輩(2) (電撃文庫)

【キラプリおじさんと幼女先輩 2】  岩沢 藍/Mika Pikazo 電撃文庫

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「今日こそ勝っ…………てねぇぇぇ!」
「私のコーデを勉強することね、2位」
女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ高校生・黒崎翔吾と小学生の新島千鶴。そんな二人の前に凄腕のキラプリプレイヤーが登場!?
「アタシはめちゃカワ☆JSアイドル美咲丘芹菜!」
翔吾にますますロリコン疑惑が掛けられる中、全国のアミューズメント施設と連動した、「キラプリ」初の大型イベントが開催! 翔吾はこのイベントを利用して、千鶴に友達を作ってあげようと奔走するのだが……。
夢いっぱいの遊園地を舞台に、もどかしくも熱い物語が再び!

なるほどなあ。小学生は最高だぜ! と喝采したくなるような小学生女子がヒロインの本作なんだけれど、他の小学生女子がヒロインとなる作品と違って……いや、違うかどうかはその手の作品を網羅しているわけではないので断言できないのだけれど、本作に限っては高校生の翔吾と小学生の千鶴の間に、いわゆる年令による上下関係は存在しないんですよね。まったく対等な戦友であり掛け替えのない相棒であり、魂の同志なのである。ところが、二人が共有するその関係はふとした瞬間に崩れてしまう脆い関係でもあるのだ。なぜなら現実として、彼らは高校生男子と小学生女子という断絶した世界観の住人だからである。ただ、キラプリという共通の魂から本気になれたモノを通じて、二人の関係ははじまり、今も徐々に形を変えながらも形成され続けている。でも本当に簡単なことで、二人はただの高校生と小学生に戻ってしまう。同じクラスの友達と仲良く喋っている翔吾を見つめている千鶴の疎外感、孤独感はいかばかりだっただろうか。ただでさえ、小学生の小さな子が高校生のお兄さんお姉さんの集団を前にしたら気後れしてしまうだろう。そして、そこには自分と一緒に居たはずの戦友が、知らない高校生のお兄さんの顔をして笑っている。千鶴が人見知りな性格だから、だけでは片付けられない、大きな溝がそこにはあったのだ。
いや、でもそれは仕方無いことでもある。本来なら自分と翔吾のホームであるゲームセンターに白川さんたちが現れたことだけでも思うところはあったかもしれないけれど、翔吾には翔吾の付き合いがある。高校生活がある。彼がそれに触れればあちら側になってしまう、というのは仕方無いことだ。
でも、遊園地で翔吾が戦友でも同志でも、友達としてでもなく、高校生のお兄さんとして自分に友達を作らせようと促してきた時に、千鶴が感じた絶望はどれほどのものだったかは、あの意地っ張りな彼女があんな悲痛な顔をして何も繕えない本心を吐露してしまったことからでも、幾ばくか伝わってくるんじゃないだろうか。理性では、聡いこの娘は翔吾の親切心を理解していたことは、あとで千鶴が素直に謝ったときのセリフからもうかがい知ることができる。でも、だからこそそうじゃないのだ。
千鶴にとって、翔吾は年上のお兄さんなんて括りであっては絶対にほしくない存在なのだ。上から目線なんて言語道断なのだ。だって、この人とは対等で居たいから。並び立っていたいから。同志なのだ、戦友なのだ。そんな、突き放した関係にまとめてしまってほしくない。そんな千鶴の叫びが、聞こえただろうか。
千鶴が人見知りで友達を作れない性格であることと、遊園地で翔吾と喧嘩してしまった件は、だから実のところ相関関係にはない。因果はあっても、問題はそこではなかったのだ。
これを、高校生のガキでしかない翔吾に悟れ、というのは実際難しい話だろう。だから、指摘されたとは言え、ちゃんと気づけた翔吾は本当に大したやつだと思う。
こいつなら、小学生とだって本気で付き合えるだろう。いや、ロリコンとか関係なしに。
なぜならば、すでにもうこの少女は一人前に一人の女なのである。
だからこそ、だからこそ、同じく一端の社会人として、アイドルとして大人顔負けの立派な振る舞いを見せる芹菜と、あれほどシンパシーを通じ合わせたのだろう。この娘、千鶴が自分をさらけ出せるのはいつだって、本気を出し切って頑張っている奴らの前だけなのだ。それは、営業用のスマイルを完璧に使いこなす芹菜も同様だったのだろう。この二人、得難い友人を得るためのハードルが凄く高い娘だっただけに、その二人がこうして出会えたのは運命的とすら思える。
本来ならあり得ないはずだった出会い。それは、小学生女子の千鶴と高校生男子の翔吾の二人の出会いと関係の醸成もまた同様で、その運命をつなぐツールとなったキラプリ、まったく侮れないコンテンツである。とりあえず、小学生のアーケード版は金銭的にハードル高いんじゃなかろうか、と思ってしまうのは野暮ですか?
にしても、千鶴のデレっぷりは凄いなあ。この娘、本気で美人系なので中学上がったくらいで既にもうヤバイんじゃないだろうか。この主人公、自分がどんな娘にどんな懐かれ方しているのかわかってないし、子供扱いせずに本気で対等の友達づきあいしているだけに、気がついた時にはもう後戻りする余裕一切残ってなさそうだな、これ。

1巻感想

キラプリおじさんと幼女先輩 ★★★★   

キラプリおじさんと幼女先輩 (電撃文庫)

【キラプリおじさんと幼女先輩】 岩沢藍/ MikaPikazo  電撃文庫

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女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ、高校生・黒崎翔吾。親子連れに白い目を向けられながらも、彼が努力の末に勝ち取った地元トップランカーの座は、突如現れた小学生・新島千鶴に奪われてしまう。
「俺の庭を荒らしやがって」
「なにか文句ある?」
街に一台だけ設置された筐体のプレイ権を賭けて対立する翔吾と千鶴。そんな二人に最大の試練が……!
クリスマス限定アイテムを巡って巻き起こる、俺と幼女先輩の激レアラブコメ!
タイトルからして、完全にアウトな案件。主人公、おじさんかよ! ヒロイン幼女なのに主人公おっさんかよ! と、おっさんの自分、大いに興奮したのですが、主人公高校生じゃないか。今の御時世、高校生になったらもうおじさんなのか……。と、おじさんのわたくし、大変落ち込んだものですが、一応説明いたしますと「キラプリおじさん」というのは女児向けアーケードゲーム「キラプリ」の対象である女児から外れた、いわゆる大きなお友達を「キラプリおじさん」と呼称するものであって、中学生男子でも高校生男子でも喜寿を越えたご老人でもこの際「キラプリおじさん」にまとめられてしまうのであしからず、あしからず。
でもね、もう四十路近くのオジさんから言わせてもらうと、小学生も高校生も子供っちゃ子供なんですよね、こっちからの認識からスルと。なので、小学生と高校生のカップルって別にどったってこったないのですよ。せいぜい5歳差ですぜ。そんなんこの歳になると誤差範疇なので、ほんとどったってことないのである。
それに、この幼女とキラプリおじさんには年齢差とか関係ない関係が醸成されているのである。それは不倶戴天の敵であり、この街に二人と居ないキラプリに人生を捧げた同志、いや同じ惑星の宇宙人同士なのだ。
その生き様を誰よりも理解でき、その怒りも屈辱も歓喜も興奮も、その弾け飛ぶ感情の色や匂いや味の差異に至るまで、「分かる」のはこのお互いしかいない、という唯一無二のありよう。であるからこそ、何もかも理解できてしまうからこそ反発し、その細部に至るまですべてを共有できてしまうからこそ同じ世界を見ることが出来る、同じ宇宙に住むことが出来る、この世にあるはずのない見えざる路を、彼らだけが手を取り合って歩くことが出来るのだ。
同志である。いや、戦友、そう戦友だ。この幼女と高校生男子は性別・年齢の差異を超えて同じフィールドで戦い争い時に共闘する戦友なのである。そこに、無粋な俗世のしがらみなど意味をなさない。理解されざるを恐れるなど、もう遠い昔の話だ。
それでも、そんな同じ宇宙から外れてしまった孤高の彼らを、引き留めようとする者も居る。引き寄せようとするものもいる。それはきっとありがたいことなのだろう。そこにあるのは愛情であり友情であり、心から彼らのことを心配して差し伸べられた手なのだ。
それを振り払うことはきっと悪なのだろう。しかし、彼らは幼女と高校生男子の価値観を理解してはくれない。生きがいも生き様も、彼らの常識の範疇でしか処理してくれなくて、そこからさらに踏み込んで魔境たる彼らの世界を感じることはしてくれない。それを悲しむことはすべきではないし、その事実にお互い傷つくべきではない。それでも、選択は必要なのだ。

あなたは、何かに本気になったことがありますか?

幼女と男子高校生は、その「本気」になれるものに出会ったのだ。出会ってしまったのだ。その本気の領域のの中で、同じ「本気」を共有する戦友として、二人は出会ってしまったのだ。キラプリという宿命と出会い、そして運命と出会ったのだ。
でもね、もしその本気の「熱」を共有できなくても、理解できなくても、見守ることは出来たはずなのだ。しっと彼が本気の先に到達する瞬間を、見届けることは出来たかもしれないのだ。
いや、でももう「同志」であり「戦友」である敵である相方が存在してしまった時点で、外野は疎外感から逃れられないのかもしれない。幼馴染の彼女としては、自分のフィールドに無理矢理にでも引き戻さなければ、という強迫観念があったのかもしれないが、そうするにはあまりにも、彼は確固とした楔を自分の人生の中に打ち込んでしまっていたのだろう。手遅れだったのだ、きっと。
それとも、彼の本気を信じていれば、なにかが違っていたのだろうか。

本作を読んでいて想起したのが川上稔氏の傑作ゲーマー小説【連射王】である。
この作品もまた、ゲームセンターを舞台に余人の理解できないただその人だけの「本気」が、シューティングゲームのプレイによって結実していく、その有り様が凄まじい熱量で炙りあげられる青春小説でありました。
普通の人が価値をあまり認めないような代物に、その青春を、掛け替えのない時間を、人生をなげうって己のすべてを注ぎ込む。その孤高さと、やがてその「本気」を認め、信じてくれる人たちが現れる、独りよがりの戦いではなく、誰かに見守ってもらえる、誰かと一緒に戦える、そんな本気の結実に似たものが、このキラプリにも見事に顕現していたように思えたのでした。
辿り着いたと、思えたのでした。

もうここまで深く深く、魂に根ざした本気を共有してしまったら、もうこの幼女と高校生男子、離れられないんじゃないだろうか。親友よりも恋人よりも、深く得難い関係に至ってしまったこの二人。もうあかんのとちゃうやろうか。実質アウト判定である。

にしても、この作品世界における「小倉」がもうこの街だけ日本じゃないんですけど! 世紀末覇者とか、マッドマックスの世界なんですけど。小倉やべえ。マジやべえ。

 
1月18日

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