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NOCO

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 7 ★★★☆  



【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 7】 東出 祐一郎/ NOCO 富士見ファンタジア文庫

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さあ――わたくしたちの決戦を始めましょう

白の女王によって攫われた響。そして白の女王の正体――。絶望的な状況を前に狂三たちは、第二領域にて白の女王率いる軍勢との最終決戦に臨む。響、奪還の鍵は「わたくし、婚約した覚えはないのですが」悪役令嬢!?

いや、悪役令嬢要素は殆ど一つまみ程度もなかったぞ!
狂三のキャラクター的に昨今の悪役令嬢像ならノリノリにやったら結構はまり役になってもおかしくはなかったのでしょうけれど、さすがに白の女王との最終決戦ということであんまり遊んでも居られなかったか。カラー口絵の花魁狂三はそんな中でも僅かでもサービスを、という熱意を感じられて好き。
貴族令嬢のドレスは、むしろ普段のゴスロリよりも大人しく見えてしまう不思議。
さて、響が狂三の弱点として狙われるのを逆手にとって、響とともに練り上げた埋伏の毒の作戦。これを立てる時点で響が自分にとっての弱点、喪われる事でダメージを受けてしまう大事な相手である、というのを狂三自身がもう言い逃れできないくらい認めてしまっている、ということで響が調子に乗るのも仕方ないよね。
そして、白の女王の正体。ズバリストレートに、というわけじゃなく複雑な要素が絡み合った結果の存在であり、素直に狂三の反転体でもなく、山打紗和の亡霊というわけでもなく、という所だったのですけれど、あの紗和さんの声と姿は決して偽物、というわけではなかったのか。
その時点で、これは親友との対決であり自分の罪との対面でもあったわけだ。もっとも、狂三は分身体で本体ではなく、紗和さんも決して当人と言い切れない存在で、という写し身同士の相克というあたりが本作の悲哀を表しているようにも見える。この隣界という世界自体がまほろばのような場所であり、死んだ少女たちの魂が集ったような儚い幻のような世界。
でも、分身体であろうと狂三は狂三当人であり、この隣界で生きる準精霊の少女たちもまた、本物だ。かつて死んだのだろうと、今ここで生きている少女たちなのだ。
だから彼女達が今この世界で胸に抱いている如何なる想いもまた本物だ。ここで育まれた想いも気持ちも本物なのだ。
だから、時崎狂三がここで出会った緋衣響という少女とともに歩んだ旅も、二人の間に芽生えて育っていった「友情」という想いもまた、確かなものなのである。
思えば、時崎狂三という悪夢の精霊の在り方は恋に生きる少女であるという以上に、親友のために世界を敵に回すというまさに友情に殉じたものでした。
様々な思いを基に精霊となった少女たちの中で、一際「少女同士の友情」という根源を秘めていたのが時崎狂三だったのです。
そんな彼女が旅してきた隣界で出会った準精霊たち。各領域を治める支配者(ドミニオン)たちがそれぞれ胸にかかえていたもの、戦う理由として掲げていたもの、命をかけるに相応しい命題として携えていたものもまた、様々な形であったとはいえ同じ少女同士の友情でありました。時として生命を奪い合う結果となっても、後を託すことになったとしても、そこには彼女達が身命を賭すに能うだけの友情があったのです。
そして、今狂三たちとともに隣界の命運を担う第二領域を守るべく、その秘密を守り続けていたハカラ、真夜、アリアドネたちもまた、友情によって結ばれた三人だった。第二領域の秘密を三人で抱えることで、出し抜かれることを恐れて距離を起き、相手がいつ裏切るかを疑い、実際他の二人を出し抜く策を企んだ三人は、しかしついに疑い続けた末に……誰も裏切ること無く今白の女王という侵略者を前に立ちふさがるべくここに集った。
疑うということは、裏切ってほしいからじゃない。それだけ信じたいと願っているから。
「疑って疑って、それでもお互いが裏切らなければ。そこにあるのは『信じたい』っていう気持ちだけなんだと、わたしは思うなあ」
好きだから、信じたいから、だから疑ってしまう。
彼女達は、確かに友達だったのだ。そして、それを貫いてみせた。自分の中の、友達のことが好きだという気持ちをこそ、裏切らなかった。
友情に殉じたのだ。
それ以前も、これまで狂三と響が旅してきた隣界の領域を巡る物語は、そこで生きる準精霊たちが、まさに自身の友情に殉じる物語だったのではなかったか。
だからこそ、今この白の女王との決戦に、皆が駆けつけようとしている。自分たちの友情の行く末を、結末を、そのさきを、看取って見守って導いてくれた狂三たちを助けるために。
いやそうではない。それだけじゃない。そうじゃなくて、そんな余計な理由なく。

ただ、友達の助けを求める声に応えるために。

このシリーズは、この物語は、このお話は、だからきっと友情の物語だったのだ。
少女同士の睦まじい、儚くも力強い、キラキラと輝く友情を描いた物語だったのだ。

だから、狂三と決する相手は親友であるが相応しい。立ちふさがるのは、相対するのは、何よりも時崎狂三という精霊の根幹を為す山打紗和であるが相応しいのだろう。
最後の敵は、唯一無二の親友であるべきなのだ。
そして、だからこそ、狂三と最後まで、最初のはじまりから寄り添い続ける者もまた、唯一無二の親友であるべきなのだ。
最初から最後まで、狂三と紗和の二人一緒でありながらどうしようもなく一人であった白の女王と違って、狂三を絶対に1人にしなかった親友として。
緋衣響は、きっとそこに辿り着こうとしている。最初から、彼女にはその資格があったんじゃないだろうか。
もう一度時崎狂三にとって一番の友人になる。
そんな決意を胸に、その緋色の衣の下で全開で狂三への好きという思いを響かせている者、めくった奥にさらなる正体は存在するのか。
次回、最終巻。少女たちの世界のフィナーレがどんな形になるのか。楽しみで、少し怖くて、少し寂しい。

シリーズ感想

Fate/Requiem 1.星巡る少年 ★★★   



【Fate/Requiem 1.星巡る少年】 星空 めてお/NOCO TYPE-MOON BOOKS

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―――昔、大きな戦争があった。
戦争は終わり、世界は平和になった。今では誰もが“聖杯”を持ち、運命の示すサーヴァントを召喚する。
ただ一人の少女、宇津見エリセだけがそれを持たない。
少女は、世界で最後に召喚されたサーヴァントの少年と出会う。
だが彼女はまだ、自分の運命を知らない。

今度FGOでコラボするということで、そう言えば買ったあと読んでなかったなあ、と手にとって見ました。
……も、紅葉ぃぃぃ!!??
ちょっ、なんか紅葉さんが、鬼女紅葉がどえらい姿になってるんですけど!? 度肝抜かれましたわ、エジソンがライオン丸だったのよりも驚いたわ!
ほんと、なんでダイナソーになってるの!? 鬼女紅葉の伝説に恐竜とか関係するような話はなかったと思うんだけど。しばらく呆気にとられて紅葉ことモミさんばかり注視してしまって気もそぞろになってしまった。見てくれ恐竜だし、クラスはバーサーカーだし、という理性も知性も欠片もなさそうな待遇なのに、なんでか作中でも屈指の常識人で温厚で優しい人、人? 恐竜なんですよね。ちなみに草食恐竜じゃなくて、二足歩行で人間一口で上半身くらい丸かじりでモギ喰っちゃえるくらい凶暴そうな肉食恐竜です。どこに狂化が掛かってるんだろう。見てくれ?

というわけで、誰しもが聖杯を持ち、サーヴァントを召喚して共連れている都市秋葉原。SF作品めいた近未来都市として発展したその都市は、果たして本来の地球の歴史と地続きの未来なのか、と疑ってしまうくらい特異な発展を遂げている。方向性としてはFateシリーズの派生作品の中でもFate/EXTRAの側の方向性なのだろう。聖杯戦争の結果として世界がこういう形になってしまった、という事だけれど、それにしてもここまで変わってくるとブレードランナーとかマルドゥック・スクランブルなどの種類のSF作品をFateという題材でやってみました、と考える方がいいのかもしれない。
主人公のエリセは、この誰しもが聖杯を持つ都市で数少ない持たざるもの。持てなかった者。サーヴァントを連れられないものとして阻害されながら、同時にサーヴァントを殺す者として死神として恐れられている。ほかからハズレ、孤独にたゆたいながらもこの都市にしがみついている彼女が何に拘っているのか、どんな信念を有しているのかは定かではない。結構、自問自答しながら自分の心境のようなものは語ってくれるのだけれど、その内容は取り留めもなくはっきりとしたものではなく、曖昧模糊とした心情を自分でも定められないままそのまま垂れ流しにしているようなものなので、いまいち彼女の方向性がわからないんですよね。彼女自身わかっていないのだろうけれど、それならそれで構わないのですけれど、そんな彼女の曖昧な心情に染め上げられたように物語そのものの基軸、方向性のようなものもフワフワとして何を描きたいのか、というのがよくわからないままぼんやりと話は進んでいってしまう。
いや、都市を大混乱に陥れるテロリストみたいなのが居たり、エリセの親族で頭があがらない人が何らかの目的をもって動いていたりするので何がしかの展開が転がっているのは確かなのだけれど、それを見定めるべき足元が定まらないというか、踏ん張ろうにも足元がふわふわしていて落ち着いて見極められないというか。
偶然なのか必然なのか、出会って一緒に過ごすことになった記憶喪失のサーヴァントの少年、いや少年というよりも幼い男の子のエリセの関係も、またよくわからないんですよね。エリセは一緒に居たい、離れがたいという心持ちはあるみたいなんだけれど、この男の子も存在自体がふわふわしていて掴みどころがなく何を考えているかわからない。赤ん坊がニコニコ笑っていても機嫌が良さそうというのが伝わってくるだけで、具体的に何を考えているのかわからない、というタイプの掴みどころのなさ、なんである。
最後、どうしてエリセと契約を結ぶことになったのかも唐突でよくわからなかったし、どうしてエリセが突然彼の真名を知ったのかもわからない。というか、英霊ってそこまでアリなの? という正体だし、なるほど特徴的というか特異的な正体で人類史における彼の役割からも、この男の子の持つだろう指針というものは、大きな物語として動かすに十分な背景を持っているんだろうけど、今の段階だとサッパリだもんな。

……ともかく、全体的にぼんやりとしていてキャラの心情にしてもストーリーの方向性にしても、作品のテーマにしても曖昧模糊として何を描こうとしているのかよくわからない、というのが本当のところ。完全に「感性」型の作品と言えるのだろう。考えるな感じろ!の世界である。具体的な局所的な理解ではなく、全体をぼんやりと把握して雰囲気を以て感じ取り、なんとなく受け止めて、言葉にならない領域で包み込んでダイレクトに吸収しろ、てなものなのだろう。そもそも、作者の人のこれまで手掛けた作品を見ると、そういうタイプの作家さんなのだというのがわかるじゃないか。
【Forest】とか、内容はさっぱり覚えていないけれど、よくわからなかった!というのだけはよく覚えているし、あの独特な雰囲気だけは未だに忘れていないもの。

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 6 ★★★☆   



【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 6】 東出 祐一郎/ NOCO 富士見ファンタジア文庫

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白の女王の軍勢攻め入るファンタジー世界の第五領域へと辿り着いた狂三たちは、ギルドで冒険者登録をすることに。名称:時崎狂三、レベル:死シ死シシネネ、冒険者ランク:?天使:理解不能能能能能能能能ノウノウノウノウノウノウノウノウ“刻々帝”
「本当に『わたくし何かやりまして?』案件ですよ」
パーティメンバー(響、アリアドネ、蒼)も驚愕のステータスで、白の女王の目的を阻止するため、ダンジョンでチート無双する狂三だったが…。「彼女はわたくしと同じ精霊。恐らく、その反転体ですわ」最深部のラスボスは、いてはならないはずの精霊で―。

第五領域はリアルMMORPG。ゲームについての知識皆無な狂三さんのわからないまま響に手取り足取り?戸惑いながら教えられるのかわゆすぎる。そして、ビキニ鎧の凶悪さ加減よ。この鎧で剣ではなくて、銃を装備というのもまた趣深いよね。
ただ肝心のステータスが完全に「窓に!窓に!」案件だったのには笑ってしまった。普通にバグってるのと違う冒涜的恐怖でイカレ狂ってる風味ですし。へいへい、ステータスさんビビってる?
響は響で数値的にはアレでしたけれど、ジョブとかスキルやらなんやらが山師とかプロの三下っぽいのがさすがである。
ここでついに、この世界にいる準精霊たちがどういう存在なのかがわかってきたのだけれど、彼女たちが既に死んでしまっている存在だったとしたら、どうして狂三がこの世界に落ちてきたのか。理由が謎だったけど、そうかそうだったのか。彼女もまた、同じだったわけだ。
この狂三が分身体であることは既に判明していたわけだけれど、「どの」狂三であったかはまだ明言されてなかったですよね。おおよそ想像は出来ていたのだけれど、ここではっきりと明言してくれたのはありがたい。そうだよなあ、狂三の中でも特に「彼」に対して恋い焦がれ一途に思いを寄せているのって、「あの」狂三がもっともふさわしい。圧倒的な納得である。
もっとも情が深く、どこか純真で冷酷になりきれない優しい個体。そうか、あそこで潰えたはずだった彼女の物語は、今ここにこうして続いていたのか。そう思うと、感慨深いというかじわりと胸に湧き上がってくるものがある。
そして今の狂三には、新しく大切なモノが出来てしまっている。心通じ合わせることが叶ってしまった仲間たち。自分の恋を理解してくれて、応援してくれる多分本当の友達を。
でも、もしこのまま「彼」に会うためにこの臨界を出ていくということは、響をはじめとする仲間たちと別れることになってしまう。いや、別れるだけならまだしも、狂三の脱界が臨界の崩壊に繋がるのなら、それは明確な選択になってしまう。はたして、狂三は大切な友達を見捨てることができるのか。
それ以前に、友達と「彼」を天秤にかけることができるのか。

狂三の恋を誰よりも応援しながら、でも今新たに狂三と離れがたい狂おしいほどの思いを胸の奥で渦巻かせている響。想い人のために脇目も振らず突き進んでほしい、でもこれからもずっと自分と一緒に居てほしい。両方ともに響の本心で、張り裂けそうに高鳴る思いで、響ちゃん闇落ちするか女神になるか、いずれにしても第一巻で速攻本物の精霊相手にジャイアントキリングを決めたように、三下のくせにラスボスのポテンシャルを秘めた彼女こそが、やはり最後のキープレーヤーになりそう。
だいたい、この子が素直に囚われのお姫様とか洗脳された駒とかで落ち着いているのは想像できないし。

一方で、本来のラスボスである白の女王。そうかー、こちらも予想外でありながら納得の正体。いや、本当に白の女王が「彼女」であるかはまだ定かではないのだけれど、ここが死んでしまった女の子たちが集まる場所、である以上、そして狂三に殺されたという来歴は彼女を狂三の反転体という存在に座らせるにふさわしい存在とも考えられるんですよね。
それに、この狂三にとって「友達」という存在がこの臨界の旅の中で無視できない最重要の重さをなしてきた中で、「親友」というキーワードがこちらの方向からも投げ込まれてくるのもなるほどなあ、と思わせる展開だ。

しかし、今回はやたらと蒼が可愛かった。戦闘狂で脳筋で勇んで突っかかってくる何を考えてるかよくわからない娘、という印象だったのが全部ひっくり返りましたよ。純粋一途で、むちゃくちゃ可愛いじゃないか。それに、考えなしではなくて彼女なりにとてもよく考えていて、狂三の想いをちゃんと理解していて、それを認めながらももし叶うならばという蒼の素直な好意の吐露は胸にくるものがありました。
いい子じゃないかー。

東出祐一郎 作品感想

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 5 ★★★☆   



【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 5】 東出 祐一郎/NOCO  富士見ファンタジア文庫

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「第六領域への扉を開かせたいなら―お金を稼いでね」
第七領域の支配者―佐賀繰由梨から提示された条件を満たすため、時崎狂三と緋衣響はカジノでお金を稼ぐことに。スロットでスリーセブンを出すも目標金額には、まだ遠く。時同じく第七領域に集う第二、第四、第六領域の支配者たち。
「つまり皆様、わたくしと敵対するおつもり…ということでよろしいですわね?」
支配者たちと全財産を賭けてポーカー対決をすることになった狂三は勝つための手段として、夜の街でバニーガールに!?さあ―わたくしたちのギャンブルを始めましょう。
バニー超似合いますね、狂三さん。そう言えば、かの伝説の「僕だけの動物園」では狂三のバニー姿だけは拝めなかったので非常に眼福。狂三的にはバニーガールってありなんだろうか。自慢のゴスロリとはだいぶ方向性が違うのだけど。
今回は第二、第四、第六、第七の領域支配者が一斉に集っての盛大なギャンブルパーティーとキャラも揃えてまいりました。ここで顕著に白の女王と領域支配者たちとの対立に狂三がキーパーソンとして重要な役どころを担う、という構図が定着してきた感がありますが、恐ろしいのは誰が白の女王の手駒になっているかわからないところ。「恋」を感染させることによって領域支配者ですら容易に駒へと引き落としてしまえる白の女王は、単身でありながら既に隣界全体を敵に回しても押しつぶせるくらいの勢力になってきてるんですよね。そもそも白の女王自体が狂三の反転体なら、彼女もまた準のつかない精霊になるわけですし。
ともあれ、第七領域はギャンブルによって成り立つ世界。次の領域に行くには一定のお金を稼がないといけない。となると、いかな正規の精霊と言っても狂三も力押しでは攻略できない。
めっちゃ強盗で強奪する気満々でしたけどね! 力押しでぶち抜ける気満々でしたけどね!
それでもまあ、各領域支配者を相手に回し、ポーカー勝負で通行権をかけて勝負することに。時崎狂三といえば、数いる精霊の中でも決して脳筋型ではなく、戦闘脳ではなく、むしろ影に潜んで暗躍して手のひらの上ですべてを操ってみせる、いわば精霊の中でも屈指の知略派。この手の騙し合いペテンの掛け合いに関してはスペシャリストでもあったわけで。
でも、このギャンブルに関しては策や寝技ではなく、思いっきり女は度胸! で押し切ったようにも思えます。ポーカーこそ、ポーカーフェイスの語源の通り感情を揺らさないこと、で勝敗が左右されると言えるので、その肝を抑えきっての勝利なのでしょうが。
だからこそ、勝負に際しての感情を隠しきってみせた狂三が、勝負のあとの響の本音に赤面しきってしまったのって、余計に来るんですよねえ。いやもう、狂三の響への信頼度親愛度がパないことになってるなあ。
後半のミステリー編。犯人は誰だ、という推理パート。ここでようやく七罪が該当する第七領域らしくなってきた、と言えるのでしょうか。いや、騙し合いというギャンブルも、本編での七罪担当回を振り返ると当てはまっている気もしますけど。
カラー口絵のシャーロック風のインバネスコートと鹿撃ち帽の狂三コスプレは、これまたご馳走様でした。このシリーズ、狂三ファッションショーとしての側面も大いにあるよなあ。
このミステリーパートも、終わってみればこのシリーズで一貫している「恋」の物語でした。恋に足を滑らせ、恋に狂い、恋に沈み、恋に潰える。無残で憐れで独り善がりで他人をも巻き込む凶行で、しかしそこに一切の後悔を残さない、そんな恋の残酷な物語。
白の女王のもたらす恋は、そんな破滅の恋ばかり。狂三の在り方にも多分にそうした在り方があるからこそ、反転体の白の女王の振りまく恋は凶悪な疫として引き立っているようにも見える。次々とそんな白の女王が感染させていく恋を目の当たりにし、対峙する狂三は己のうちに燃え盛る熱い熱い恋情を、果たしてどのように扱うのか、花咲かせるのか。
そろそろ、クライマックスも近づいてきましたか。

シリーズ感想

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 4 ★★★☆   



【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 4】 東出 祐一郎/ NOCO 富士見ファンタジア文庫

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白の女王が支配する第三領域から脱出し、第八領域に辿り着いた時崎狂三。第八領域では支配者側の絆王院華羽と、叛逆軍の銃ヶ崎烈美による終わりなき戦争が繰り広げられていた。次なる領域に行くため戦争を終わらせようと狂三は、絆王院側につくのだが…。離ればなれになった緋衣響はなぜか叛逆軍側で着々と上官としての地位を固めていて―。
「わたくしも折角ですから全力を出すことにいたしましたの」
「全員撤退!あそこにいるのは自意識を持った爆弾です!」
少女たちのひと夏の思い出は、花火のように鮮烈ながらも、散ってしまう儚さと寂しさもあり…。

響って実は有能なのか!? 前回もアイドルプロデューサーとして伝説作ってましたし、今回もトントン拍子で現場昇進を繰り返して最終的に叛逆軍の副司令官格に収まってましたしねえ。そもそも、初登場時では狂三を謀り倒して時崎狂三に「成って」いたわけですしねえ。言動はひたすらポンコツにも関わらず。まあそのよくわからない有能さは一貫した目的のために行使されるのではなく、なんか成り行きでどんどん目の前のことに注ぎ込んでいく節があるので、役に立っているのか迷惑振りまいているのかいささか不明なところもあるのですが。
そんな相棒というには無軌道な響のことを、さて狂三はどう思っているのかと思ったら案外素直に「友達」だと認める発言が。ここの、というよりも「この」時崎狂三は素直だなあ。
現世の時崎狂三が、愛する者も大切な人も何もかも切り捨てて、果たす目的があったからずっと孤高を貫いていましたけれど、こっちの狂三には思えばそういう縛りはないですもんね。だから、周りの人を遠ざけるような真似もせず、本来の彼女はどちらかというと情が深く他者とも良く交わる性質だったのを思えば、こちらが本来の彼女に近いのかもしれません。
それでも、かの冷徹さは兼ね備えていますし、記憶が定かではないにしても、狂三にとって「友達」という存在は決して軽々しく作れるものではなかったはず。その意味でも、狂三にとっても響の存在はかなりの比重が置かれている相手になってるんでしょうなあ。
そんな人が、自分がせっかく心配して探しに来てあげたのに、超遊び呆けてたら、そりゃ狂三ちゃん激おこですのよ。
激おこぷんぷん丸すぎて、普段の冷静さを思いっきり取りこぼしてテンションあげあげのまま誘い込まれて、響にジャイアントキリング決められてしまってるあたり、狂三マジで色んな意味で浮かれてたんだなあ、と生暖かい表情になってしまうところでありますが。ある意味、どれだけ響のこと気に入ってるんだよ、と。
逆ギレしたり拗ねたりせず、ちゃんと素直に敗北を認めて大人しくしているところなんぞ、なんとなく育ちの良さが伺えてしまいますが。

さて、本編はというと夏の世界。バカンスではないけれど、きっとそれは遊びの延長で、真剣勝負ではあっても命のやり取りはしない、楽しく愉快に思いっきり戦える……友達と、好きな人と本気で向き合えて、応えあえる楽園のような世界。
でも、そんな世界も白の女王による侵食は進んでいて、抗うにも屈するにもいずれにしても、夏の終わりは近づいていた。絆王院華羽の時間は終わりに近づいていたのである。
だから、華羽は最後まで抗うことにしたのだ。抗って、楽に身を委ねず苦しみもがくことを選んで、そうして最期まで好きな人と一緒に遊ぶことを選んだのである。全力で、本気で、彼の人と心通わせるために。
夏は明るく鮮烈で、そして同時に儚くあっという間に遠ざかっていく季節である。それは陽炎のように揺らめいて、薄っすらと消えていく。空気のように、風のように。
これは一人の乙女が、最期まで頑張って頑張って恋に生き、恋に殉じ、願ったゴールへと辿り着くまでの物語である。

シリーズ感想

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 3 ★★★☆  

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット3 (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 3】東出 祐一郎/NOCO 富士見ファンタジア文庫

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謎の少女、白の女王との戦いに敗れ、時崎狂三は第三領域に囚われてしまう。
「彼女は、時崎狂三の反転体。わたくしたちとは絶対に相容れない存在ですわ」
同じく、囚われの身となっていた狂三の分身体から告げられる白の女王の正体。緋衣響の協力もあり、第三領域からの脱出を試みるのだが…。第三領域のトラップによって、狂三は七歳の姿になってしまい―!?迫るタイムリミットの中、逃げ切れるのか?

幼女つおい……いや別に全然強くなってないんですけどね。普通に弱くなってるんですけどね。
ただ可愛いは強い、という概念は真理です。なので、響ちゃんが狂乱するのも当たり前なのです。ただ、狂三人妻バージョンも凶悪過ぎる威力なだけに、単に狂三がどの年代でも関係なく美人で可愛すぎるだけなんじゃないかという疑惑が。さすが、ヒロインの中で単体でスピンオフが作られてしまうだけあります。
まあ単体じゃないですけどね、狂三の場合。
敵も味方も狂三、ということでイッツ狂三パーティー。
そもそも、時崎狂三の最強の能力というと誰が見ても、あの分身体増殖能力であることは間違いがなく、それが使えないという時点で狂三の弱体化は著しかったわけですから、たとえこの狂三さんが幼女になってしまわれたとしても、他にも分身体の狂三さんが味方になってくれた、という状況は単に味方が一人増えた、という以上に大きかったのではないか、と。
でも、その分身体の狂三さんが別の名前を名乗るのは驚きでしたけれど。狂三は狂三だから狂三だからして、他の名前を名乗ってしまうとそれってもう狂三じゃなくなるんじゃないのか、という恐れがあったわけですけれど、顛末を見るに多少中身が抜き取られて別の名前を名乗ったとしても別の存在に変貌してしまう、という事はないようで。
実のところ今回幼女化してしまっているこのスピンオフの狂三さんからして、本来の狂三さんからすると結構変わっている節はあるんですよね。あの響への全幅の信頼、自分にも勝るとも劣らない信用……は怪しいか。でも、この上なく響のことを友達として大切にしている、そのことを隠すことも秘めることもせずに堂々と詳らかにしている、というのは非常に狂三らしくない明け透けさではある。
本来の狂三からして、実際は友情に厚くあの絶対の目的完遂意思がなければ友達に対しても甘めのところがある娘であるのは、本編の物語によって明らかになっているところではあるので、むしろこの狂三さんの響への傾倒っぷりというのは、色んな記憶が失われている分、ひねたり隠したりする性質が削れて、ある意味素の狂三さんが出ているのかもしれない。
あの「あの人」への一途な想い、というのも本編の狂三さんだともうちょい表向きには隠してますもんね。その意味では、本来の狂三さんが見られる、というのがこのスピンオフの醍醐味にもなっているのかもしれない。
白の女王の方も一旦打倒した、と想いきやあちらはあちらで相当な複雑怪奇な有り様を有しているようで、ただの反転体では終わらないかー。

1巻 2巻感想

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 2 ★★★   

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット2 (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット 2】 東出祐一郎/NOCO 富士見ファンタジア文庫

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「この領域で我を通したい、と言うのであれば―アイドルになって頂けないと」
「意味が、わかりませんわぁぁぁぁ!?」
第九領域に辿り着いた時崎狂三が、支配者の絆王院瑞葉から突き付けられた次の領域を開く条件は―アイドルになること!?
「わたし、こう見えても割と凄腕プロデューサーここでやってたんですってば」
緋衣響―ひびP指導の下、AAランクアイドルデビューを目指すことになった狂三だが道は厳しく…。
「狂三さんがなるべきアイドルは“ケイオス”です」
「まあ、混沌とは、どのような?」
「イロモノです」
「誰がドS中二耳年増乙女ですの」
さあ―私たちの戦争を始めましょう。
第一巻の第十領域とあまりに世界観が違ってて、確かに意味がわかりませんわぁぁぁ!?
それぞれ対応する精霊に影響された世界になってるのか、この隣界というやつは。となると、前の第十領域のひたすらに殺し合ってるあの世界が、十香の世界というのはやはり意味深だわなあ。
そして、この第九領域は実にわかりやすく美九の世界というのが如実にわかる世界で……。デート・ア・ライブの精霊たちって、何番目の精霊と呼ばれているのと装備している神威霊装の番号合ってないんで、けっこうややこしいんですよね。美九も、第六の精霊だけれど実際は九番目を司ってますしね。これに関しては名前に振られてある番号がそのまま各領域を担ってる番号と捉えたらいいんでしょうけれど。
というわけで、殺したもん勝ちだった第十領域と違って第九領域ではアイドルとしてのランクがそのまま強さとして判断されるアイドル界! ってか、キュート・スタイリッシュ・ケイオスってアイドルのジャンルとか、評価方法とかまんまアイドルマスターじゃないですかね、これ!? いや、他のアイドルゲームとか詳しく知らないんで、同じようなの他にもあるのかもしれませんけれど。でも、ひびPとかいきなり担当プロデューサーがついちゃって、育成からプロデュースとかはじめちゃうの、やっぱりアイマスですよね!?
いやもう作中でもツッコまれてますけれど、究極的に自分の存在を入れ替えてしまうほどに狂的に復讐の修羅道をひた走っていた響が、その過程、以前第九領域を通過したときにここで伝説の名プロデューサーとして雷名を轟かせていたとか、やっぱり意味がわからないんですけど!? 復讐鬼だったくせに、なにしてんだこの娘!?
もうなんか、こうなってくると響が便利すぎて、やりたい放題もいいところですよね。一巻での衝撃的展開から、響をどうやって絡ませていくのか、と思う部分もあったのですけれど、かなり難儀な性格の狂三をここまでいい具合に引きずり回せるキャラは早々いないんじゃないでしょうか。
狂三って、狂気迸らせてる見るからに危険人物ですけれど、根本的なところでマトモな面があるので、ガチで頭おかしかったり、物凄い天然相手だったりすると常識人枠に押しやられてしまったりするので、意外と自分のフィールドに乗っかってないと、ツッコミ役もこなせるんだなあ、と新発見した一実でした。まあ、ツッコミするどすぎて、ややもすると相手死にかねない危険性もあるのですが。迂闊にツッコませると危険極まる相手、という認識を持ったうえで、なおもやってしまう、という意味で天然モノはやっぱりヤバいw
でも、あの派手な衣装ですし、ケイオス枠だろうとなんだろうと狂三もアイドル全然イケるっぽいんだけどなあ。ステージでの描写、もうちょっと詳細にやってもらえると嬉しかったんですけれど、そのへんあっさり終わってしまったのがちと残念だったり。
そして、ラストのなんかわけのわからないキャラの登場なんですけど、なにこれ、このスピンオフ独自のキャラじゃないの? なんか、後書きみると本編の丁度現在進行系の部分にがっつり噛んでくるみたいで、そもそもこの狂三主人公の作品が本編ではどの時系列に当たりのかが明らかになっていないのも含めて、かなり本編と連動しているっぽいのな、これ。
このペースで行くと、一巻につき一領域という感じなので、丸々十巻かかってしまうことになるのだけれど、さすがにそこまで広げないよなあ。どない話を広げてたたんでいくんでしょうか。
一巻感想

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット ★★★★   

デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット (ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ フラグメント デート・ア・バレット】 東出祐一郎/ NOCO 富士見ファンタジア文庫

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「…わたしに名前はありません。空っぽです。貴方のお名前は?」
「わたくしの名前は、時崎狂三と申しますわ」
隣界と呼ばれる場所で目覚めた記憶喪失の少女エンプティは、時崎狂三と出逢う。彼女に連れられ辿り着いた学校には準精霊と呼ばれる少女たちがいた。殺し合うために集まった一〇人の少女たち。そしてイレギュラーの空っぽの少女。
「わたしは狂三さんの連れで囮…囮ですか!?」
「ああ、囮が嫌ならデコイでも」
「同じ意味じゃないですか!」
これは語られるはずのなかった時崎狂三の物語。さあ―私たちの新たな戦争を始めましょう。
あれ? このスピンオフ、作者だけじゃなくてイラストレーターの方も違う人だったのか。ジャケットデザインのみならず、挿絵の方もほとんど違和感なかったわ。
スピンオフを手がける作者は、propellerのライターにして昨今ではFGOのシナリオも手がけ、ライトノベル作家としても【ケモノガリ】を始めとして、そりゃもう血生臭さと硝煙臭さには定評がある人であり、時崎狂三の物語を描く人としてはうってつけの人材と言っていいんじゃないでしょうか。
それにしても、舞台が「隣界」。精霊たちがもともと居た世界、の方というのは予想外も予想外でしたけれど。何しろ、本編では隣界の描写ってほとんど皆無に等しく、精霊たちもあちらの世界についてはまったく言及しませんでしたしね。どうも、現実世界に現れるまでは隣界で「生活」していた、という様子はどの精霊からも見受けられなかったので、むしろ保管倉庫みたいな感じになっていて、あちらの世界ではまともに生き物として稼働してなかったんじゃないか、とすら思ってたのですが。
まさか、こんなことになっていたとは。
こんなにもたくさんの準精霊なる存在が、隣界に存在していたとは。しかも、そのすべてが元人間。前世の記憶の在る無しには個体差があるみたいだけれど、十香たち正規の精霊たちの他にこれだけの「死者」が取り込まれている、というのは何気に衝撃的な事実だったんですよね。
その突然明かされた世界観のインパクトに覆い隠されて、もっと細かい部分の違和感にさっぱり気づかなかったり、あんまり気にも留めずに居たりしていたのですが、とんでもないカラクリが物語の構造の中に仕込まれていたわけで。
いやまあ、おかしいとは思っては居たんですよね。おかしいというよりも、足りないというべきか。最悪の精霊が、そんなものなのか、という違和感。キャラクター的には不自然さはなかったし、能力の制限自体も状況が読めない以上、奇妙ではなかったわけですが、それでもやはり狂三特有の「狂気」と「愛」が物足りていなかった、というべきなのでしょう。それでも、完璧に等しいものでしたけれど。
そもそも、本作の時系列が本編のどの時点なのか、という事から考えないといけないんですよねえ。そもそも、この時崎狂三がどの時崎狂三なのか、も、何しろ時崎狂三って、どれもが本物でありながら時間軸によって微妙に違ってたりしますからねえ。何気に、本編の方で同時に狂三がメインの話を展開していたことも心憎いコラボレーションだったりするですよね。もし本作が本編以降の時系列だったとしたら、狂三が士道に対してあれほどの情愛を抱いているのも不思議ではない。でも、本編以前の時系列だったとしても、あの最初にデートした初期狂三がベースだったりすると、士道を想っていても不思議ではないわけで。
そう考えると、狂三って設定的にもなんでもありに使い放題なんだなあ、と。現段階だと、この狂三は自分がどういう狂三なのかも自分でもわかってないみたいだし。
そもそも、この隣界の真実、準精霊なる存在の秘密なんて世界観の謎は本編の核心にも通じているはずなので、これ同時進行で本編と一緒に進めていかないととんでもないことになりますよ。というわけで、追いかける読者の方も並行して追いかけなくてはいけなくなってしまったのですが。
準精霊というと、あの「蒼」さんもまた他の子たちと比べると圧倒的に違和感あるんですよね。あの子だけ、なんでただの「蒼」なんだろう。この子もただの準精霊とは思えないし、あっちゃこっちゃに仕込みがなされてるっぽい。

しかし、こうやってスピンオフの主人公になるわけですから、時崎狂三というキャラの人気と存在感の大きさを今更のように実感する。確かに、別作品の主人公やれるほどのキャラって、デートの中でも決して多くはないと思うんですが、さらにダークヒーローやらせようと思ったら狂三しか居ないわなあ。
一端の主役を担える子って、折紙やマナ含めてそれなりに居ると思うんですけれど、バトルロイヤルや殺し合いの中で、バリバリの無双や圧倒的な蹂躙戦や凶悪な痛快感を醸し出せるカッコよさって狂三以外考えられませんし。


シリーズ感想  東出祐一郎作品感想

祓魔科教官の補習授業 2.優等生は振り向かない4   

祓魔科教官の補習授業2 優等生は振り向かない (一迅社文庫)

【祓魔科教官の補習授業 2.優等生は振り向かない】 すえばしけん/NOCO 一迅社文庫

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異世界との亀裂から現れる異形―魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園。教官を務める“常人”にして最強の祓魔技能士、日垣悠志朗は、稀有な才能や能力を持つドロップアウト組5人の生徒と合宿を行うことに。しかしそこでは、フィオと因縁浅からぬ男と、謎の組織が暗躍していた―学園育成祓魔バトル、第2弾!
あかん、すえばしさんが本気出すと最初から最後まで胃がキリキリなりますわー。この人【スクランブル・ウィザード】でキッチリ前科がありまして、政府の暗部やアウトサイダーのダークな部分を容赦なく引っ張ってくるんですよね。お陰様で、いつどの登場人物が惨たらしくまともな死に方じゃないような最期を迎えるかわかったものではないので、ハラハラを通り越して胃がキリキリ締め付けられる始末。今回、悠志朗の友人として登場した医師の猪浦先生や、その助手で悠志朗やその義姉のかがりとも古い付き合いのある琴羽さんなんか、モロに標的になりそうだったわけですよ。案の定、暗部サイドの傭兵部隊に身柄を狙われ、手段を選ばないそのえげつない姿勢に、いつ場面変わってバラバラ死体になって主人公たちの目の前に、とか首だけ梱包されて送られてきたり、とかいうサイコな展開になるのか恐々としていたのです。普通なら、間一髪助けに来てよかったね、で終わるんですけれど、その辺いい意味で信用してませんからw
まあこれ、猪浦先生か琴羽さん、どっちかはヤバいなあ、と。二人共医療を志し、人を癒やす事に人生を捧げている立派な人だけに、尚更にフラグ立ってるなあ……、となんかもう暗澹たる気持ちになりながら読み進めていたのですが……。

ぎぃやぁーーーーーーーーーーーーーー!!www

もうやだこわい。

あかん、予想以上どころか完全に死角からブスリとやられて、そのままグリグリと脇腹を抉られたような有り様ですわ。違う意味で怖くて涙目だわぃ!!
これはちょっと、本当に頭の片隅にもなかったので、泡吹きました。この作品、ヤバいわ。いい具合にイカレてる。悠志朗やかがりが人間としておもいっきり欠落しているのは前巻で見せつけられたところですけれど、いひひひ、いやああそこが振り切った限界点であって、そこからもうちょっと落ち着いて、というか範囲を限定してカウンセリングじゃないんですけれど、花耶が徐々に悠志朗の狂気を解きほぐし、欠落を埋めていくのだと思ってたんですが……あかんこれ、狂乱博覧会の様相を呈してきたw
神和、本気で全員ヤバいんだ。頭おかしくなってるんだ。この人達が怖いのは、一見して正常であり、それなりに日常に適応し、体制側にキッチリ収まっていながらも、人間として完全に破綻してしまっている所なんですよね。制御されてない暴走している狂気なんて、これに比べたらただ暴れてる動物だわ。ふとした瞬間にヌルリと湧き出してくる狂気が、正気と並列していて、なおかつそこに全く自分で違和感を抱いていない時点で、本当にヤバい。怖い、泣きそうw

ただ、面白いのが今回、かがりさんという悠志朗の破綻を助長させている狂人に対して、花耶は対決姿勢を露わにしているんですが、どうもその手段が悠志朗の周辺からの排除、という形ではないっぽいんですよね。花耶自身はまだ何も具体的に考えていないと思うのですけれど、琴羽の途中で途切れてしまった昔話からは、かがりがもはや後戻り出来ないまでに狂ってしまった存在とは言い切れない事が示唆されているわけです。
この作者さんは、面白いことに弱い者を一方的に救われるべき存在とは見なさないんですよね。むしろ、強い者こそ、見捨てず、見放さず、切り捨てず、手を差し伸べようという試みを感じるのです。絶対的強者であることが、同時に誰にも救いを求めずにいられる存在であるのか。強いからこそ、誰かの助けを必要としているんじゃないのか。その時、そんな絶対強者を助けてくれる人は、手を差し伸べてくれる人は誰なのか。
自分は、1巻の最後の場面で、かがりがラスボスとなるであろう展開にゾクゾクすると同時に、ラスボスとなるからこそ、彼女は倒されるんだろうなあ、と思ってました。
悠志朗を救うために、かがりは排除されなければならないんだ、と思ったのでした。
でもね、【スクランブル・ウィザード】で、作者は完全に破綻し狂気に身を任せ、殺戮者になろうとした能勢という人物を、しかし最後まで見捨てなかった。彼を単なるヤバい敵にせず、最後の最後までその手を離さなかった。
それから、この2巻。新たな神和は、悠志朗やかがりと同じく欠落した狂人でありながら、既にその手を握って貰っている人でもあったわけです。
そして、花耶はラストシーンでかがりに対して、真っ向から宣戦布告してみせた。かがりのそれも、悠志朗のそれをも皆指摘した上で、すべてを受け入れた上で、対決姿勢を露わにしてみせた。あれを見た時、思ったんですよね……ああ、かがりは切り捨てられなかったんだ、とね。
こう言っちゃなんですけれど、もうこれでこの作品の主人公は花耶ですよ。そして、ヒロインは悠志朗であると同時に、かがりにもなりました。ダブルヒロインですよ。あの宣戦布告で、花耶は悠志朗だけじゃなくかがりの同時攻略が必須になってしまったわけですし。むしろ、かがりをどう落とすか、という話になったとすら言えます。失敗すれば、文字通り惨殺されて排除されかねない、という危険度ルナティックな攻略なのが、もう色んな意味で鳥肌です。
ヤバいヤバい、期待以上に面白くなってきた。これはいい具合にキマって来ましたよ。

1巻感想

祓魔科教官(デモンビーター)の補習授業 落第少女に咒術指南4   

祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)

【祓魔科教官(デモンビーター)の補習授業 落第少女に咒術指南】 すえばしけん/NOCO 一迅社文庫

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異世界との亀裂から現れる異形―魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園。学園に転入してきたフリーの祓魔技能士・日垣悠志朗(18)は、咒術も異能も使えない“常人”なのだが、落第寸前少女3人の補習授業を担当することに!祓魔科の優しい新任教官×クセもの少女たちの学園祓魔バトル!

うははは、これは黒い。ダークサイドまっしぐらじゃないか!
【スクランブル・ウィザード】を好きだった人には、待ちに待ったダーク・すえばしーなんじゃないだろうか。あれも、先生と教え子の教育モノにも関わらず、社会の冷酷非情な暗黒面に踏み込みまくった容赦無い一面が色濃くある作品だったからなあ。
本作も、真っ当な教育・育成モノと見せかけて、人道とか人間性というものに後ろ足で砂を引っ掛けるような、人間として破綻し、壊れてしまった人たちが、物語の中軸でうごめく作品となっている。
何しろ、主人公からしてアレだからなあ。
一見して明らかに壊れてる人間なんて、別に何も怖くないんですよ。怖いのは、普通に接していたら全く破綻している事に気づけない壊れ方をしている人間の方。これがヤバい、本当にヤバい。同じ世界を見て、同じ価値観を有して、同じ気持を共有していると思っていた相手が、まるで感性の異なる怪物だったと知った時の、毛穴が開くようなゾッとする薄ら寒さ。
いやあ、もう読んでて青ざめましたよ。え? ナニイッテンのこの人? とぽかーんとなって、血の引いていく感覚。やばいやばい。
しかも、この壊れ方って、自然にこうなってしまったわけじゃなくて、とてつもなく丁寧に慎重に、外枠が壊れないように繊細に、注意深く、プツリ、プツリ、と致命的なものをちぎって、折って、破壊していく、という偏執的なくらいの情熱をもって、人格を壊していった結果なんですよね。
いや、或いは一度バラバラになってしまったモノを、敢えて元通りにはせずに、大事な部品をわざと抜いて組み立てなおした、というべきなのか。
それが、悪意によってではなく、むしろ愛情によって成されているというのが、余計に肌を泡立たさせてくれる。ヤンデレどころじゃないですよ、いい具合にイカレ狂ってる。
しかし、ここまでイカレ狂っていてこその、人類サイドの切り札なんですよね。こりゃ、確かに普通の“祓魔技能士”とは根本的に存在の在り方が違うわ。どれほど才能があろうと、鍛えに鍛えようと、人類の範疇を越えようと、それでもはやりそれは人間なんですよね。一方で、こいつらは見事に選ばれ反転してしまっている。文字通り人間をやめてしまっている。まるで、人類の決戦存在。絢爛舞踏みたいなもんですわー。
果たして、そんな本当の意味で人間ではなくなってしまっているモノを、人の領域まで引き戻せるものなのか。
スクランブル・ウィザードでは、主人公の十郎はヤサグレてはいたものの、人間としてはまともな部類でしたし、その教え子となったあの子も、小学生ながら「やり手」と言っていい子だったので、あの凄まじい状況を乗り越えることが叶いましたけれど……こっちは、ハードル高すぎですよ。スクランブル・ウィザードで言うなら、能勢っちをまともな人間に戻せ、と言うのと似たレベルに見える。さすがに、あそこまでは致命的に破綻してはいないけれど、何しろこっちには余計な真似をしようとすると邪魔してくる(物理的に死ぬ)人がいるもんなあ。どうすんだ、これ?
とりあえず、落ちこぼれ三人組のうち、メインとなる子以外の二人については、まだ殆ど掘り下げもしておらず、彼女たちにまつわる事情についても触れていないし、三人組がまだ打ち解けているとはいえない段階でもあるので、その辺を進めていかないと話にならないですね。これ、花耶ちゃん一人では絶対にどうにも出来ないですよ。
あと、鈴切先輩と木竜先輩も上手いこと絡んできそう。特に、木竜先輩は良いキャラになりそうなんですよね。出た当初は典型的な、適当にやられるチンピラ役という割り振りだったのに、男キャラでは特に重要かつ美味しいところを担いそう。
ともかく、ラストシーンにはもう完全にヤラレたので、次回以降すごく楽しみです、これは真骨頂が見られそうで、実に楽しみなシリーズの開幕です。

すえばしけん作品感想

魔法の子 3   

魔法の子 (富士見ファンタジア文庫)

【魔法の子】 入江君人/NOCO 富士見ファンタジア文庫

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七十年前突如発現した人類の新しい力、魔法。ときを同じくして、のちに“特殊災害指定生物”と名付けられる化け物達が現れ始めた―。魔法を疎む相馬アキラは召喚領域の復活が認められ、防衛型教育都市“時島”へ連行されてしまう。そこで妹の凛と五年ぶりの再会を果たし、自身の世話係となる桜田ノアと出会う。しかし魔法の復活を祝福するノアと衝突し、決闘することに…。そんな中、巨大な災害が島に近づいてきて―!?魔法の力がもたらすのは繁栄か、災いか?少年少女の想いが交差する、現代ダークファンタジー!!
作者の作風や、このシンプルかつ牧歌的なタイトルからもっと観念的なお話か、童話風の物語になるのかと思ったら、思いの外昨今風味の異能学園モノでした。いや、むしろ入江さんがこういうの書くと新鮮だなあ。
そもそも、この人は【神さまのいない日曜日】というシリーズしか手がけていなくて、本作が初めての別シリーズになるのだから、新鮮なのは当たり前なのかもしれないですが。
でもやっぱし、読み応えはそこらの類型とは違うんだなあ、これが。話の筋立て自体はそれほど突飛でも抜けているわけでもないのだけれど、いっそ無造作なくらいに情に訴えかけてくる筆致は威力抜群です。個人的にはノアとの交流の密度とクライマックスの信頼関係の醸成の度合いのバランスが取れていなくて、やや性急さが垣間見えた気がしましたし、あのちょっとくせのある先生の描写や久方ぶりに再会した妹とのぶつかり合いも足りてなかったように思うので、全体的に巻きが入っていた感がちと勿体無くて、もっとじっくりと味わい舐りたかったのですが、それはシリーズ進めていく上で巻き返して欲しいところかな。
しかし、あのシーンは良かった。アキラが約束通り謝ろうとして、しかしノアがそれを保留したシーン。いくら二人の交流の量も密度も足りていないと感じたとはいえ、ある意味この時の交感だけで十分結実しているとも言えるんですよね。あれだけすれ違って、誤解もあって、事情も背景も知らないままでお互いの在り方に反発と許せなさを抱いて対立していながら、マイナスのところから一番大事な部分で歩み寄れたんですから。お互いの事情や考え方さえちゃんと腹を割って話し合えば、そりゃあ打ち解けますし心も開けますし絆も生まれるでしょう。理解が及び、お互いを許すことも叶うかもしれません。事実、叶いましたし。でも、それ以前にノアがアキラの正しさを歪ませずに尊重し、アキラがちゃんとそれを分かって心から感謝の念を抱いたからこそ、二人の関係は特別なものへと辿り着き、またアキラがノアという少女の正しさを歪ませないようにブレることなく意思を貫き、彼女の本心に手を届かせることが出来たのでしょう。
そうした、理屈に基づく手順で築き上げる人間関係とはまた別の、核心に無造作に踏み込んで物語そのものの芯となるようなものを掴みとっていくあたりは、何だかんだとこの人らしい書き方だなあ、と思わずニヤニヤしてしまいました。やっぱ、この人のお話って好きだわ。今回は【神さまのいない日曜日】よりも分かりやすくボーイ・ミーツ・ガールしていますし、凛みたいな兄に頭を挙げさせない妹キャラは大好物なので、読みやすさもあってか余計に美味しかったです、ご馳走様でした。
タイトルはちょいと地味すぎて、短いのはいいんですけれどガガガ文庫で最近見るような短く端的なタイトルのと比べても、どうも華がなくてどうなんだろうと思うのは思うんですけれど、内容を読んでしまうとこの【魔法の子】という言葉にはかなり意味が込められていて、作品そのものの主題とも言えますし、これぞという感もあり、うむむむ、これは譲れんか。
いずれにしても、続きもこれは大いに期待、です。

入江君人作品感想

魔女の絶対道徳 24   

魔女の絶対道徳2 (ファミ通文庫)

【魔女の絶対道徳 2】 森田季節/NOCO ファミ通文庫

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なあ、人間の範囲ってどこまでだろうか。

俺、水主頼斗は天狗の輪月や吸血鬼の知理と協力し、奇怪な殺人事件を解決した。
だが、平穏は長くは続かず、街への何者かの侵入で再び均衡は崩れようとしていた。
厄神を名乗る少女、彼女を追う異形のストーカー、他地区の咒師の介入、異変の要因となっているのは誰だ!?
街の平和のため、自身の命のため、咒師の俺は謎を解明しなければならない。
しかし、明らかになる真実は残酷なもので――。
正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー、第二弾!
このヒロイン、発言の八割は下ネタばっかりじゃないか! 残り二割は民俗学の薀蓄であることを考えると、ホント未だかつて無い猥褻ヒロインだな、輪月という娘は。これで口ではエロネタばかりだけれど、本当は初で照れ隠し、だったりしたらそれはそれで、なんだがこの娘の場合本気でエロいのでその限りにあらず。大変危険な仕様になっております。
とは言え、本編の方を見ると途中の展開にしても事態の真相にしても容赦の無いダークさで、昨今の作品の中では一番デビュー作の【ビター・マイ・スウィート】シリーズに近かったんじゃないだろうか。改めて思うけれど、森田さんはあっけらかんとしているくらいの残酷さとほろ苦いくらいのビターさがよく似合う。そこに近年磨きぬかれた軽妙さが実に上手く噛み合ったのが本作だったんじゃないだろうか。個人的には最近では一番好きなシリーズでした。二巻で終わってしまうのがどうにも勿体なさすぎる。
本作で面白かったのが、メインの輪月や妹を含めてヒロイン全員が愛情ではなく打算でもって主人公の頼斗との仲を深めようとしていたところ。しかも、その打算を隠しもせず前面に押し出して、割り切った関係性を強調しながら。
もっとも、最初はともかくとして果たして輪月たちが終始打算のみで頼斗に絡んでいたかというと、口で言うほど、或いは頼斗が望んでいるほどには打算という物差しだけで繋がっていたわけじゃないように思えるのです。少なくとも妹ちゃんが口さがなく打算を言い募っていたのは頼斗が負担に感じないように、という配慮が伺えましたし、輪月に至ってはあれは多少なりとも頼斗の望むように振舞っていた節がある。それを好いた相手の意を汲む出来た女、と見ることもできるけれど、むしろ悪女のたぐいだよなあ、そのやり口は。結局、打算で繋がる人間関係というのは、ドライであるとともに必要以上に重いものを相手のぶんまで背負わずに済む、という点で非常に楽ではあるんですよね。途中、輪月の親身な態度から彼女が打算関係の区分を踏み越えつつあるのを感じ取った時に頼斗が怯えを露わにしたのは、彼が他人から寄せられる愛情に応える勇気を持てないヘタレのたぐいだという一つの証左だと思うのですが、そんな彼の内面を察しながら踏み込んで頼斗という男の子を大人へと成長させるのではなく、ぐずる赤子をあやすようにおもねって見せたのは、あれはなかなか悪魔的な所業だと思うのですよね。同じように怯え、楽な方を選んだ、と思えるほど輪月という女は生っちょろい生物には見えませんから。さすがは天狗というべきか。あれは堕落を甘露としてペロペロと舐め啜る魔性の一角、堕天魔縁のたぐいでありますよ。もしくは、単なるダメンズ属性なのかもしれませんがw

今回の一件は、真相がまた陰惨というか退廃的というか。古き時代の因習と素朴な愛情が相いれず歪みきった末に破綻したある意味哀愁的で、ある意味ひどくグロテスクなお話で、なかなかゾクゾクさせられるお話でした。同時に、主人公がこれまで薄弱ながらも拠り所としていたものを根底からひっくり返すものでもあり……輪月の知識量と明晰さからすると最初から頼斗の考え方について、その底板の脆さについて把握していた可能性も高いので、考え方によっては実に見事に「落として」、「堕として」みせた、とも言えるんですよね。結局、頼斗は彼女に絡み落とされてしまったわけですし。
魔性、斯くあるべし。なにやら尊崇の念すら湧いてくる大した悪魔系ヒロインでした。下ネタばっかりだったけどな!! 最近、下ネタ系ヒロインが微妙にアリだな、と思えてきていて、危ない傾向だと自戒しているw

1巻感想

魔女の絶対道徳4   

魔女の絶対道徳 (ファミ通文庫)

【魔女の絶対道徳】 森田季節/NOCO ファミ通文庫

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目の前の正義はなまやさしいものじゃない。

「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗は、逆に縛り上げられてしまった……。
そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。
いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの?
俺、咒師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど……大丈夫?
正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー!
不純少女というか、このヒロイン思いっきり下ネタ好きなだけじゃないかw とにかく下ネタを挟まないと死ぬとでも言うかのように、事有るごとに下ネタを振ってくる天狗さん。この人がメインヒロインなのかー(笑
いや、これはある意味面白い関係ではあるんですよね。天狗に吸血鬼の少女たちは、この咒師の少年に粉かけてくるのだけれど、彼女たち自身が明言しているようにぶっちゃけそこには愛だとか恋だとか言う甘酸っぱい感情は皆無。じゃあ逆に冷徹な計算に基づく損得によって割り切られた関係なのかというと、そこまでキレキレに冴えた関係でもなく、かなり軽い感じで偶々条件にハマった頼斗くんを「とりあえずキープ!」みたいな感じで縄をつけているような状態なのである。見た感じ、照れ隠しなど本意を伏せている素振りもなく、本気で恋愛感情はなさそうなのだ。まあ、愛はないけど体だけどうだい? と迫られて男としてはどうなんだ、という話である……よろしくお願いします、とそれならそれで、という人がぶっちゃけ若人としては多い気もするんだが、純情青年で事情もあって現状自分の生命が失われるタイムリミットが迫ってかなり切羽詰まってる頼斗くんはそれどころではなく、あたふたと街の境界の均衡を乱している連続殺人事件の犯人を探しまわっている。何しろ、容疑者は自分にちょっかいをかけてくる輪月と吸血鬼の少女だ。オマケに、二人の少女はお互いを犯人扱いして一触即発。双方の言い分にはそれぞれうなずかされるところもあり、頼斗は自由極まる二人の少女の言動に振り回されることになる。
ウハウハと浮かれて喜んでいる場合ではない。
誰が連続殺人事件の犯人なのか、という真相追求編も、なにげに輪月が言動から振る舞いから怪しさ極まっているので、メインヒロインが犯人か!? という展開も充分あり得ただけに、まあ掛け合いが総じて軽妙で、輪月がとかくシリアスな場面でも下ネタを欠かさないものだから緊張感という点については全くなかったけれど、展開そのものはなかなか先を読めないこともあってか面白かった。
挿絵でのキャラクターの眼力が、折々に触れてなかなか凄みのあるゾクッと来るような絵が配置されてたのも大きい。輪月が血なまぐさい行為に忌避感がなく、また主人公も締める所ではいい意味で冷たく自分を大事にするタイプで、何だかんだと救えない展開が待っていたりと、軽妙なやり取りの割にダークで淀んだ雰囲気が漂っているのも、結構引き締まった空気になってて読み応えあったように思います。
森田さんって、変に全体的に緩くやろうとするよりも、根っこの部分がダークだったりシリアスだったりする展開の方が、軽い丁々発止な掛け合いが冴えてるような気がするんだが、気のせいだろうか。
いずれにしても、伝奇でダークなラブコメ? な本作、一冊で終わりというのはちょっと勿体無いと思わせてくれる面白さでした。続かないのかな?

森田季節作品感想

しずまれ! 俺の左腕3   

しずまれ! 俺の左腕 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【しずまれ! 俺の左腕】 おかもと(仮)/NOCO このライトノベルがすごい! 文庫

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善良なリア充である高校2年生の篠中紳士は、ある日謎の飛来物と衝突、異世界の魔王に憑依されてしまう!紳士の左腕を乗っ取った魔王は、その恐るべき力を用いて……ネトゲ三昧!?「くくく、携帯をよこせ!まとめサイトを見るのだ!」「やめろ魔王!くっ、しずまれ僕の左腕……!」リア充から一転、邪気眼へとクラスチェンジしてしまった紳士の運命は!?『伝説兄妹!』のおかもと(仮)が贈る、笑いと感動の庶民派ラブコメディ、いよいよ開幕!

あかん、アホみたいに笑ってしまった。こういうのは当人が真剣であればあるほど傍から見ると滑稽で笑えてしまう。これが本当に邪気眼で演技やなりきりが入ってたら痛々しいだけなのだけれど、紳士くんは本気も本気、真剣で深刻で必死で一生懸命な対応の結果として「くっ、しずまれ僕の左腕……!」と叫ぶわけで、この実際のシリアス度と客観的に見た場合の頭がおかしくなったとしか思えないバカバカしさの温度差、ギャップが掌をくすぐる妙味に至っていて、もう笑いのドツボにハマってしまいました。
これ、紳士が本当のリア充で邪気眼なんて単語すら知らないカタギの人間であると同時に、当人の性格が結構クソ真面目で思い込んだら一直線、な所も作用してるんだろうなあ。
彼の周辺で起こっていることがバカバカしければ馬鹿馬鹿しいほど、彼のクソ真面目な反応が笑えてしまう。魔王が触手を使って次々に犠牲者を生んでいくシーンにしても、普通ならドン引きするか呆れるかするところを、彼だけは本気で悲痛な叫びを上げ、何も出来ず魔王の好きにさせてしまう自分の無力さに嘆くのである。
高らかに哄笑する魔王。後悔に呻く紳士。悦楽に悶える犠牲者たち。
……誰もツッコミ役が居ねえ(笑

とまあ、傍から見ると完全に病気か脳を損傷した後遺症、という有様になってしまった紳士なのだけれど、そんなおかしくなってしまった友人から離れる事無く、本気で心配してくれる二人の友人、巻名と喜多郎がいいやつ過ぎて、この主人公マジでリア充である。こんな親友がいるだけで、もう人生勝ち組だよ。
まあ相手はオタクに戦闘民族なんですけどね。魔王や勇者や自衛隊や、とコンバットな面々が後半に行くにつれて続々と登場する中で、何故巻名が最強っぽいんだ?(笑 いや、一応勇者とか桁外れの能力を持ってるんだけれど、一般人にも関わらず巻名遜色ないんですけどw それでも報われない不憫枠なのが可哀想な巻名であった。
後半は何がどうなったのか気がつくと、相入れぬはずの人間と魔王のピュアラブストーリーへと進展していた。あれ? この男、惚れっぽい上に一途すぎる!! その上魔王も満更じゃないどころか、こっちはこっちであっさりと惚れちゃってるし。そんな二人が強制的に引き裂かれ、離れ離れになりながらも求め合い、二人一緒にいるために人類の敵になることも厭わずに、こんどこそ本当に「力」を求める、というこれはこれで王道展開に。
……それはそれで、浪人勇者(現実逃避中)の赤井川先輩がブチ切れるのも、まあ仕方なし。許可する、爆破しろ。爆殺しろ。結局この野郎、魔王に取り憑かれても構わずリア充かよ! リア充は何がどうなろうと結局リア充かよ! よし、爆発しろ。
あ、でもあのラストシーンのイラストは至上の美しさでした。あれは素晴らしい。
 
12月3日

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(エンターブレイン)
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11月28日

(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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11月27日

(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(アクションコミックス)
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11月26日

(エンターブレイン)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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11月25日

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(ガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(コロナ・コミックス)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(KADOKAWA)
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11月22日

(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスpixiv)
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11月20日

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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(GCN文庫)
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11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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11月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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