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PASH!ブックス

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~ 3 ★★★☆   



【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~ 3】  ふか田 さめたろう/みわべ さくら PASH! ブックス

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人並み外れた魔法の才から「大魔王」の呼び名を欲しいままにしているアレン。
引きこもり生活を満喫すべく屋敷を買って一人で住んでいたはずが、
令嬢・シャーロットを拾い、フェンリルがホームステイに来て、地獄カピバラも同居、果ては前住人のエルフまで現れて、なんだか屋敷はどんどん賑やかに。
ある日の一家団欒中、妙に嬉しそうなシャーロットに理由を聞くと、「明日が誕生日なんです」と!
初耳のアレンをよそに、次々に届くプレゼントの山。
恋人になったからには、最高のプレゼントを用意せねばならぬ!
ところがシャーロットの体に、ちょっとした異変が…?
シャーロットって、悪役令嬢として断罪されたあと、牢獄に囚われていたんですよね。それが独力で抜け出してきて、行き倒れていた所をアレンが拾ったわけですけれど。
そう言えば、確かになんでシャーロットが捕まっていたのに逃げてこられたのか理由不明だったんだ。アレンと出会う前は魔法も使えず魔獣使いの才能も開花していなかった彼女は本当に無力だったのに、牢破りなんて大層な真似出来るはずがないんですよね。
特に疑問にも思っていなかったけれど、確かに変だ。そのあたり、ちゃんと理由あったのかー。

というわけで、付き合って間もないですしキスもろくに出来ていない初々しい関係ですけれど、娘が出来ましたー。
早いよ。フライングだよ。
でも、シャーロットの中からひり出てきたのですから、実娘と言えなくもないですし、身体の方もアレンが作ったからまさにシャーロットとの合作! なので、娘であってます。
ともあれ、その娘の正体には驚かされましたけれどね。いや、正体というよりも……。かつての伝説の聖女の素性がそんなだったとは。闇が深すぎやしませんかね。
シャーロットの中に隠れていた彼女の前世の人格リディ。一時的にシャーロットの身体を乗っ取る形になってしまった彼女。前世が初代の聖女だという彼女の夢も希望も抱かぬ寂しい意識に、かつてのシャーロットと同様の影を見たアレンは、リディにシャーロットと同じくイケナイ事を教え込み、この世の快楽を、幸せを味わわせてやろうとするものの、尽く空回りして失敗していく。
シャーロット相手にしたことを繰り返しても、同じように反応してくれるとは限りませんよねえ。これはシャーロットがチョロかった、というよりもシャーロットの境遇が不憫すぎた、というのもありますし、リディが餓えていたものの方向性が何も持たなかったシャーロットと違って、確かに求めるものがあったが故だったのでしょう。
有名すぎる聖女の伝説に惑わされず、リディが抱えていた真実を見抜いたアレンは、やっぱり講師の才能、生徒などの他人を見る目、というのが備わっているんじゃないかなあ。
なまじシャーロットの肉体を動かしていたから、全然リディの本来の姿に気が付かなかった。
新しい家族が増えたね! 良かった良かった。
と、もうアレンとシャーロットの周りの充実が満了に達した段階で、ついにかねてから保留していたシャーロットを陥れた彼女の実家の連中への決着をつけるときがキたのである。
そして、義母が想像よりも下衆だった。これ、虐げられてきたとはいえ自分と血が繋がっていないシャーロットよりも、血が繋がってる実の娘であるナタリアの方がキツいんじゃないかなあ。
ただ、ナタリアはネグレイトされていた事もあって、実母は全く家族と思っていなくて、義姉のシャーロットだけが家族のつもりだから、全然堪えておらず真相を知って一番キレ散らかしていましたけれど。
大魔王アレンを筆頭に、みんなで徹底的に王子と義母をぎったんぎったんに肉体的にも精神的にも抹殺するつもりで盛り上がっていたら、肝心の断罪とシャーロットの名誉回復を引きこもりエルフに思いっきり持っていかれてしまってアレンなんにもする間もなく、相手方社会的に完全に抹殺されてしまったのはちょっと笑ってしまいしたが、でもそのひょいっと抜けた感じで締めてくれて、ほんわかと幸せな形でまとめてくれるのは、この作品の良いところでしたねえ。

そして、そろりと明かされる、アレンの父以外は誰も覚えておらず、いや記憶から消されてしまっていたアレンとシャーロットの本当の関係。そうかー、これはまさに運命の出会いであり、良い方の因果応報だったのか。シャーロットの優しさが、アレンを筆頭に多くの人を救い、回り回って彼女自身を救うことになったのでした。
でも、こうなるとアレンの本当の素性、というのが謎めいてくるんですよね。アレンが拾われ子で、今の両親は義理というのは既に皆が周知していることでしたけれど、それだけじゃ収まらない可能性が出てきたのか。
キレイに物語としても終わったこのシリーズですけれど、二部があるなら今度はアレンの素性が本筋に絡んでくるのかな。ぜひ、そのあたり見てみたいところです。


婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~ 2 ★★★★  



【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~ 2】  ふか田 さめたろう/みわべ さくら PASH! ブックス

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魔法使いアレンとお尋ね者の令嬢シャーロットは今日も健全にイケナイことに邁進中!
だけどふとしたシャーロットの仕草に、言動に、アレンは心臓のドキドキが止まらない。
やはり俺は、シャーロットのことを好いているのか……?
それは本当にいけないことだ——

そんななか一行はアレンの古巣・アテナ魔法学院に向かう。シャーロットの妹・ナタリアが密かに留学中らしいのだが、なにやら問題が発生しているようで?

想いが爆発寸前なアレンと、輝く笑顔を見せるようになったシャーロットのめくるめくイケナイ毎日、第2巻!

判断がはやーーいっ!! ふとしたきっかけで、シャーロットへの温かい気持ちが保護者のものではなく、彼女への恋だと自覚したアレン。ここでグダグダとくだらないことで悩まないのがこの大魔王のいいところ。
即断即決、即行動の男である。
ここで自分には資格がないとか彼女の幸せを考えると、などとうだうだする男も多い中で、彼は自分の気持ちに一切嘘をつかない。色んな意味で正直すぎて偽らずにガンガンやりまくった挙げ句が、魔王呼ばわり。むしろ、誇らしげに魔王では物足りないから大魔王と呼ぶがいいッ、と言い放つ男である。そんな無駄で無意味な回り道などで貴重な時間を浪費しないのである。
ここまで自分に正直で居られる、というのはむしろ凄い精神力であると思うんですけどね。
シャーロットには幸せになってほしい。でも、願わくば彼女を幸せにするのは自分でありたい、そんな我欲を清々しいまでに真摯に思える彼は、実にカッコいいですよ。
それに、考えなしに行動するわけじゃなく、ちゃんと周囲に相談もして準備を整える理性も備えているあたり、隙はなし。なんで、シャーロット・ファンクラブとも言うべき街の輩なおにーさんたちにわざわざ相談に行くのか、相談相手間違えてないか? と思わないでもないけど。いや、ある意味義理を通しにいったとも言えるので、それもまた男前なんだよなあ。
おにーさん方と同じく、いつまでもはっきりしない関係のままイチャイチャし続けるんじゃないか、と思ってたんですけどねえ。その辺はっきりした主人公を描くのは、この作者さんとしては慣れたものなのでしょう。
GA文庫の【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく】の作者さんでもありますしねえ。

しかし、恋を自覚してしまうということはシャーロットの外見的性格的な究極的可愛さを保護者目線なんていうフィルターを通さず、ダイレクトに受領するということ。
毎秒更新でシャーロットの可愛さに貫かれてのたうち回るアレンの姿をご愁傷さまというべきか、ごちそうさまというべきか。仕方ないよね、シャーロットかわいいもんね。
うちの娘がかわいい、からうちの彼女が可愛いにバージョンアップしてしまった以上、常に致死量の可愛さ成分で血を吐く大魔王は、毎秒爆発しろ。
シャーロットとお付き合いをはじめて浮かれっぱなしのアレン、ひたすらデレデレしてたな、この男。

と、これだけシャーロットの身辺も安定して、メンタルの方もアレンが全面的に引き受けることで最初の頃のような虚無や諦観も消え去り、本当に幸せそうに笑うようになってくれた。
あとは、残る懸念を解消していくばかり。幸いにしてシャーロットにかけられた指名手配の方は、アレンと住むこの街ではもうシャーロットの人となりが知れ渡り、むしろ街中がファンクラブみたいになっているのでもうコソコソと変装したり隠れたりする必要もなくなってきた。
とはいえ、彼女を苦しめ貶めた実家や故郷の国の問題はまだまだ解消されず、放置されたままなんですよね。なにやら、あちらはより闇を深めているというか泥沼に陥っている様子が、アレンの情報網に引っかかってくるのだけれど。
それよりも、まずシャーロットが実家で唯一好意をもって接してくれていた妹のナタリアが今どうしているのか、というのがシャーロットの心残りだったんですね。
ナタリア、妹なんだけれどまだ7歳……って、結構年離れてたんだ。それだけ幼い娘が周りの空気に流されずに、シャーロットを慕って彼女を庇う姿勢すら見えていた、というのはそれだけ意思の強い娘でもあったのだろう。
それがシャーロットの失踪と指名手配である。どんな想いでいなくなった姉の事を思っているのかと思ったら……グレてたw
わずか7歳でひとりアレンの古巣である魔法学院に留学という形で放り出されて、寂しい想いをしているどころかそこではぐれものたちの希望の星になり、派閥を立ち上げて女親分として姉御肌全開でカリスマになってるの、年齢設定間違えてないですか?
やたらと周りの人に慕われ好かれる、というのはシャーロットの妹らしい人徳とカリスマ性なんだけれど、その方向性が親分肌姉御肌というのはお姉さまとかなり傾向違いますよねw
むしろ、大魔王アレンの系譜なんじゃないだろうか。シャーロットが出奔するまではそこまで我が強い様子はなかったそうなのだけれど……グレたのか。
ヒロインの妹登場、なんてなると恋のライバルにもなりかねないのですが、さすがに7歳というのは範囲外でしょうし、それも考慮しての7歳という年齢だったのかもしれません。
ラブコメとしては、アレンとシャーロットは不動のカップルとして揺るぎなく君臨しそうですしね。

滞りなく恋人関係にまで行き着いてしまった本作のメインのお二人ですけれど、甘酸っぱくもテンポのよいストーリー展開の勢いは、甘ったるさよりもピチピチと弾けるような活きの良さを感じさせてくれるラブコメで、このスピード感は心地よいものがありました。
次はシャーロットの実家へと乗り込んでくれるのでしょうか。アレンの言動はいちいちスカッとさせてくれるので、素直に楽しみです。



婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~ ★★★★   



【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ~】  ふか田 さめたろう/みわべ さくら PASH! ブックス

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森の奥に住まう人嫌いの魔法使い・アレンは、「魔王」と呼ばれ周囲の人々から恐れられていた。
隠遁生活を送る彼はある日、行き倒れた令嬢・シャーロットを拾う。
彼女は無実の罪で婚約破棄され、祖国から逃げてきたのだという。
それを聞いたアレンは、かつて仲間と信じていたパーティに裏切られた苦い経験を思い出す。
17歳、搾取されっぱなしの彼女の話を聞いて、アレンは決意する。
自分の屋敷に住まわせて、……イケナイことを教え込む、と。


この娘はほんと、絶対に幸せにしてあげなければならない!!
と、思わず使命感にかられてしまうほど、シャーロットという娘の不憫さと純粋無垢な健気さ、幼気なさが極まっていて、なんかもう全力で過保護にしてあげないと。甘やかしてあげないと。この世界には素敵なものがいっぱいあるんだと教えてあげないと、という気になってしまう。
べらぼうにかわいい、かわいい、ひたすらに可愛い。
こんな可愛くて優しくてイイ娘が、天使のように女神のように素直でイイ娘が、これまで筆舌しがたい境遇の中で虐げられてきたというのが信じられない。搾取され、踏みにじられ、苛められ、人扱いされなくて、何の楽しいことも幸せなことも経験せずに生きてきたんですよ。
自由にしていろ、と言われたら何をしていいかわからなくてひたすら床の木目を数えているような娘なんですよ?
どれだけこれまでの人生、自由与えられていなかったんですか。
そんな娘が、酷使され続けた果てに政略結婚の駒にさせられた挙げ句に冤罪で毒婦に仕立て上げられて処刑されそうになったわけです。
何の自由意志も許されていなかった、何も判断させてもらえなかった娘が、このときはじめて自分の意思で行動したのでした。自分の意思で決断し、思い切って逃げ出して、生きたいと願ってボロボロになりながら国外まで脱出して、追手に追われながらも空腹に擦り切れながらも、諦めずに逃げ続けて、アレンの住まう森の奥の屋敷の近くに行き倒れるまで逃げ延びたのである。
シャーロットは、アレンに出会った時点でちゃんともう選択はしていたのです。ただ無抵抗にしていて横から勝手に救われたのではなく、ちゃんと自分の力で逃げ出した、自分の意思で生きたいと願った。ここまで諦めずに、頑張った。
アレンが助けるのに、十分なものを最初の時点でこの娘は示していたんですね。

もっとも、最初はアレンも捨て猫を拾った、くらいの感覚だったのでしょう。自分が嫌われ者、という自覚はあっただけに、ある程度世話をして元気を取り戻せばすぐに出ていくだろう、と必要以上にかまうつもりもなく……まあ、捨て猫をあれだけせっせと世話して面倒見て心身充実せさて出ていけるようにしようとしている時点で、この男根っからの世話好きという事が暴露されてしまっているのですが。
ともあれ、最初はそっけない態度でいようとしたアレンですが、シャーロットがこれまで過ごしていた境遇を、虐待され続けた過去を、どこか不均衡で不安定で常識を知らないシャーロットの様子から伺い知り、また彼女の口から詳しく聞くことで、怒涛のごとく前のめりになっていくのである。
その不憫さと裏腹に、シャーロットがあまりにもいい子でありすぎるのも拍車をかけて、

「あかん、この娘は幸せにならんとあかん!!」

というスイッチが入ってしまうことに。
まあこれ、アレンが特別、というわけではなく、以降登場する人物の殆どが、シャーロットの人柄を知り親しくなった途端に、この娘は幸せにならなあかん!モードに突入するので、むしろシャーロットの方が筋金入り、というべきなのでしょう。
あまりにも影響が周辺に及びすぎて、若干シャーロットをご本尊とした宗教法人が誕生しそうな勢いもあるのですが。

ともあれ、この幸せというものを全く知らず触れたこともなく経験したこともない少女に、とにかく贅沢をさせて美味しいものを食べさせてお洒落させて遊ばせてあげて、世間一般ではちょっと背徳的な夜中にこってりした夜食を食べてみたり、一日中ごろごろ時間を浪費したり、アイスクリームを大きな器でこそぎ取りながら好きなだけ食べてみたり、という悪いことを、イケナイことをさせて堕落というものを体験させてやりたい、という欲求に素直に驀進する主人公アレンは実にこう……良い魔王っぷりでありました。
若干、そのままやりすぎるとシャーロット、ぷくぷく際限なくふくよかになっていかないか!?という心配もあったのですけれど、元々アレンのもとに現れた時のシャーロットは長年の虐待もあってそもそももっと太らないと、肉が足りない!という状態だったのでこれはこれでよし。

そうして、溺愛と言っていいほどシャーロットを猫可愛がりして彼女のために、様々な幸せな体験を味わわせていくアレン。途中から乱入してきた妹も加わって兄妹揃って、さらに街で親しくなった面々も参加して、シャーロットが幸せを感じてくれるイベント盛りだくさんでお送りします、という風になっていくのだけれど、そんな中で段々とアレンのスタンスも変わってくるんですね。
他の誰でもない、自分がこの娘を、シャーロットを幸せにしてあげたい、という気持ちが知らず知らず彼の魔王の言動を侵食していくのである。
最初は拾った猫を扱うように、やがて過保護なくらい溺愛して囲い込んで、いったい何目線だよ、と妹たちに突っ込まれるくらい、保護者目線だったのがいつのまにか、掛け替えのない大切な人への接し方へと変わっていってるんですよ。本人はまだ自覚ないようなんだけど。
また、シャーロットの方も自分を助けてくれた、という以上に虐待されてきた人生から自分自身に価値を感じる事が出来なくなっていた自分の心をすくい上げてくれて、幸せって何かを教えてくれたアレンに対して、そりゃただの恩人なんて思いで済むはずもなく。
二人の想いの交錯が、また甘酸っぱくてキュンキュンさせられるわけですよ。アレン以外の面々もシャーロットを幸せにしなくては教団の面々である以上、彼女の初めての恋は当然彼女の幸せにも通じるわけですから、全力で応援体制ですからね。
アレンも自覚あんまりないくせに、こちらも全力で臆面もなくお前は自分が絶対守るから安心しろ!みたいな事を言っちゃえる、さすがは魔王様というべき傲岸不遜のイケイケっぷりなので、色んな意味で頼もしい人なので、この揺るぎない幸せ空間に安心して浸ってられそうです。
またシャーロットを不幸にしようという何かが現れたら、アレン筆頭に街中総出でタコ殴りだろうからなあ、安心安心w
もうひたすらイチャイチャしててください。


項羽と劉邦、あと田中 3 ★★★★   



【項羽と劉邦、あと田中 3】 古寺谷雉/獅子猿 PASH!ブックス

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秦の名将・章邯が反乱軍を蹂躙するなか、ついに項梁が楚王となり奮い立つ項羽。

張良との出会いを経て、楚王の助力を得るため留へ向かう劉邦。

田中(タイムスリップした元会社員)もまた、
田横とともに一族の対立勢力である田假らを追い留へと赴く。
そこでついに出会いを果たした項羽と劉邦、あと田中。

運命の歯車は大きく動き出し、斉国にも厳しい戦いと試練の時が訪れる。
歴史のうねりが止まらない、邂逅と共闘、そして別れの第3巻!
ん? あれ? このあらすじオカしくないですか? 項梁は楚王になってませんよね。范増お爺ちゃんに指摘されて楚王の血筋を擁立して自分は武信君として軍権を握ったわけですし、その擁立した楚王の周りに集まった旧王朝勢力と微妙な関係になっていくのですし。これ本文の内容とも食い違いますし、結構な間違いのような。
さて表紙の田中くん、今までの表紙の中で一番貧相だぞw まあ項羽と劉邦に挟まれりゃあ肩身が狭いドコロじゃないのだろうけれど、実際は今までの中でも特に頑張って男を見せている回でもあるんですよね。絶望的な籠城戦で味方を鼓舞し続け、田横と一緒に戦場を駆け、そして斉と大切な人たちのために単身他国に乗り込み、とタナカではなくデンチュウとして奮闘するのである。
それに、項羽と田横の大喧嘩に割って入ったりと余人が出来ないような胆力見せてたりしますしねえ。わりとこんな風に項羽と劉邦に挟まれても、なんやかんやで口を回転させてソフトランディングさせそうな気がします。
それはそれとして、この表紙、後ろに美女二人。一人は蒙林さんだけどもうひとりの美女だれ? 女性のこんな存在感見せるキャラクターって出てたっけ!? と、真剣に首傾げてたら、これこの美女、張良じゃん! 張良かよ!! 本作では度々張良のことを美女と見紛う、というように表現されていましたけれど、ガチ美人じゃねえですか。そんな張良から、この人よくわからんです、と言われる田中さん。しかし劉邦はその田中さんをかなり見込んでいるんですよねえ。ベクトルこそ違うものの、口だけではない口八丁という者同士というのもあるのかもしれませんが。
そして、楚漢戦争のもう一方の主役である若き英雄項羽の登場。まだ叔父である項梁の下にあり、楚軍の筆頭将軍として駆け回る若者であるのですけれど、まさに最強の軍勢を率いる最強の将として勇躍する一方で精神面が若い! 若い以上に尖っていて身内以外には冷酷。でも、若さ故の可愛げもあってまた出自で見下したりもせず子供のように素直な面もあって、魅力的であるんですよね。
天然の毒舌、というか物言いがどうにも辛辣で乱暴なんだけど本人は悪気も悪意もない、というパターンでもあるんですよね。これ、ちゃんと項羽の敵を作りがちな言い方を気にせず真意を汲み取れる人なら、凄く相性いいんじゃないだろうか。特に田中w
それと范増じいちゃんがまた上手いこと項羽に言いたいことをイイつつ言うこと聞かせるんですよね。項羽曰く、正論でガンガン言ってきてもその言葉の中に優しさがあると逆らえない、だそうなんですよね。范増爺ちゃんがまさにそれで、この時点では爺ちゃんのこと苦手に思いながらもかなり慕う気持ちになっているのが伝わってくる表現であり、この田中もそんな風味があってどうにも苦手だ、とうそぶいているあたり、田中さん結構項羽には意見汲んでもらえるんじゃないだろうか。
しかしでも、やっぱり田中さんの相棒は田横なんですよね。この二人の関係が素敵すぎて、もうたまんないです。なんだろうね、この兄弟でもあり無二の親友でもありデコボコカップルさながらの相棒でもある、という関係は。田中は田横に男として惚れに惚れ込み、彼を支える事に喜びを感じている風なのですが、上下関係じゃないんですよね。年齢としては田中さんの方が上。でも兄貴度はやっぱり田横の方が上で、でもどこか年下の弟として彼を支えるだけじゃなく面倒見る、という感覚も持ってるような感じがするんですよね。田横も、田中の事を智者としてじゃなくて相棒として、ときに後ろから付いてくる田中を引っ張るように、時にどこに行けば良いかわからない時に年上の兄として頼るように、お互い足りない部分を埋めあい長所を伸ばしあい、という絶大な信頼によって結ばれた対等の存在なんですよね。
兄として田栄の事も絶対的に信頼し、敬愛している田横ですけれど、古代中国らしく兄弟の上下関係は絶対、というものもあるだけに、田中との家族であり兄弟さながらでありながら、親友のように相棒のようにどこまでも対等に感じる相手、というのはまさに田中だけなのである。斉の田氏の重鎮として、斉の最強の将軍としても振る舞わなければならない田横にとって、これほどに心置きなく頼り頼られ対等で居られる相手というのは、他になく。
ほんと、この二人、田中と田横はお互いのこと好きすぎなんですよ。夫婦か、とすら言いたくなる。
蒙林さん放ったらかしでいいんですか、田中さん。とか思ってたら、その蒙林さんにちゃんと背中押されて、斉のために田中もまた決断することに。この嫁さんも、田氏関係ない分さらに田中さん個人を理解しきっているなあ。内助の功全開である。
こうしてみると、田栄兄上は田氏としての在り方に縛られて、どうにも窮屈になってしまっている。斉王にして父代わりだった従兄の田儋という支柱がいてこそその才知をのびのびと震えてたのでしょうけれど、一切の責任を負う立場になってしまったことが彼の不幸だったのか。
いや、彼を不幸にするまいと田中が立ち上がるのですが。立場と建前に囚われながら、しかし真を見失っていなくて、こっそり田中に託すあたりに田兄弟の情の厚さを見せられて、ほんとこの兄弟一族には不幸になってほしくない。だからこそ、田中の決意と行動に歴史の行く末を託すしかないのですが。
果たして、田中は正史と同じ流れから斉の行く末を覆すことができるのか。田栄はかなり致命的な決断をしてしまっていただけに、田中の行動が分水嶺だったと思うんですよね。あそこがまさに分かれ道だったと。そう振り替えれるようになればいいのですが。



項羽と劉邦、あと田中 2 ★★★★   



【項羽と劉邦、あと田中 2】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス

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会社員の田中“たなか”は秦王朝末期の中国にタイムスリップ。田中“でんちゅう”という名に勘違いされて田“でん”一族に迎えられ、得意の弁舌と機転で活躍し、再興した斉国で外交を担うことに。陣勝と呉広の反乱で大陸全土が揺れるなか、使者として反乱軍のもとに向かう田中は、沛県で劉邦と出会い登用の誘いを受けるが…。一方、窮地に立つ秦では、眠れる名将・章邯が動き出す!まずまず場違いな田中さんが大奮闘の新感覚英雄譚、怒濤の第2弾。

章邯って元々軍を率いた事もない文官だったんですよね。それが一躍秦の最後の名将とまで謳われるほどに勇躍するのですから、わからないものです。一報に陳勝・呉広の乱を引き起こした陳勝と呉広もまた元々はただの農民。結局この反乱は一年と経たず瓦解することになるのですが、学も何もない小作人に過ぎなかった彼らが、一時なりとも王を名乗り数十万の軍勢を号したわけですから、とんでもないっちゃとんでもない事なんだよなあ。
とはいえ、その反乱の末路は先々に送り出した軍勢が勝手に独立していき、収集つかなくなるというしっちゃかめっちゃかなものでしたけれど、一つにまとまった爆弾ではなく、あっちこっちに爆発物をばら撒いたようなもので、時代や人を大きく刺激するという意味ではこれ以上無い劇薬になってしまったわけだ。
各地で雌伏していた英傑たちがこれを見逃すはずもなく、田氏もまた斉の国を復活させるべく決起する。当の田中はというと、陳勝率いる反乱軍とつなぎを取るために出張中だったわけですが、その旅先で劉邦と出会い、また張耳・陳余といった面々と顔を繋ぐことになるわけです。

しかし、こうして時代を代表する人々が出てきてその様子を見ていると気付かされるのですが、皆それなりに自己顕示欲というのが強いんですよね。強い自負心がある故にガンガンと自身の能力を振るえるのですが、一方でその自負心が故に他人と自分を比べてしまう。刎頸の交わりを結んだ張耳・おと陳余の間ですら嫉みの萌芽が生まれ、決起した田氏の中で外交を司る役についた高陵君もまた、同じ役割を与えられて並び立つ事になる田中に対して、ちくちくと対抗心を見せているのですけれど……まったくそれに気づいてなくて自分の発言に反論を述べられても、確かにそのご意見もご尤も♪ 完全にスルーしてしまう田中くん。
こういう自分を大きく見せようという気がさっぱり無い所が、田中の可愛げに繋がっているのでしょう。しこりを残したままだった彭越と蒙恬の間を取り持ったり、気難しそうな蕭何と意気投合したり、と妙に人の感情を和らげてその場にいる人たちの空気を和やかにしてしまう。あの劉邦が、特に目をかけて彼を勧誘しようとしたのも、自分たちの陣営に足りない智者を取り込もうとした以上にこの雰囲気を明るくするムードメーカーを無意識に求めたからなのかもしれないなあ。田中のそれは、劉邦や田横のような大人物の持つカリスマ性と競合せず、むしろ風通しを良くするタイプに思えるんですよね。
張耳の爺さんにも気に入られてたし。というか、あれは田中が元々お喋りなのを調子に乗らせて好き勝手気持ちよく喋らせてたからなんでしょうが。あのチョロさは、ほんとどうなんだろう。年下の陳余が苦労してそうである。
そんな中でも特に田中大好きなのが、田横なんですよね。斉の将軍として戦いながら、こういう時に田中が居たらなあ、などと思い巡らせ思い出し笑いしてる様子なんぞ、どれだけ田中のこと気に入ってるんだと言いたくなるほどで。田中語りで張り合ったり意気投合したりしている蒙林と田広に勝るとも劣らないですよ。
しかして、それほど皆に好かれ、また彼自身皆を好いている田中。それでも、その心の奥底には故国への望郷が渦巻いている。どうやって帰るのか方法もわからないけれど、それでもここは異邦の地でありいつか帰るべき場所があるのだ、という想いはずっとこびりついていたのでしょう。
蒙林からの想いを受け取れないままでいたのはそのせいで。
だからこそ、蒙林が田氏の血族の中での争いに巻き込まれて拐かされた際に、田中は決断を強いられるのである。この世界で田中(たなか)ではなく田中(でんちゅう)として生き、この地での家族たちを歴史の泡と消えゆく運命から救うべく抗うことを。
忠誠や心酔や野心とはまた違う、この人たちが本当に好きだから、という気持ち。それを覚悟や決意といった重々しく冷たいもので鎧うのではなく、朗らかににこやかに包み込んで奮起するところがほんと田中さんの好きなところなんですよねえ。

そんな田中たちの当面の最大の敵となりそうなのが、抜擢され秦の大将軍となった章邯。彼もまた、キレキレの智者でも武の気配を漲らせた英雄という風体でもなく、どこかスットボケてやる気なさげな怠け者、という風情なんですよね。元から仲の良かった司馬欣にせっつかれ、働け働けと追い立てられて、仕方ないなあとばかりに動き出す、この二人のコンビもなかなかに面白くて、敵方ながら目が離せないキャラクターになっている。
そしてこの時代最大の癌細胞といえるのが、秦の朝廷を牛耳る妖怪宦官・趙高の凄まじい邪悪さでしょう。まさに秦を滅ぼした元凶であり、人類史において奸臣と呼ばれる者は多かれど、その中でも指折りとして数えられるだろうがこの趙高でありますが、本作の彼はおそらくは史実を上回る悪意の権化。果たして趙高との直接対決はあり得るのか。さり気なく、田横がそのフラグ立ててるような気もするんですよね。


項羽と劉邦、あと田中 ★★★★   



【項羽と劉邦、あと田中】 古寺谷 雉/獅子猿  PASH! ブックス

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田中【たなか】(31歳・会社員)はある日突然、秦王朝末期の中国にタイムスリップ。
見知らぬ地を彷徨うなか、後の斉王・田横【でんおう】と出会い、
田中【でんちゅう】という名の一族の者と勘違いされ召し抱えられることに。

持ち前の弁舌を生かして重用され、田横らと親交を深める田中は、
現代に帰るために、そして田家の未来を変えるために時代のうねりに身を投じていく…。

新たな視点で楚漢戦争を描き出す、「小説家になろう」で話題沸騰の新機軸歴史ファンタジー。

これ、見てわかる通りタイトルのフォントが凄く凝ってるんですよね。このユーモアがきいてる感じは凄く好き。
さて、舞台は始皇帝が中国を統一した秦朝末期。いや、統一した途端に末期というあたりは考えさせられるものがありますが、ともあれこの秦滅亡から楚漢戦争に至る時代って司馬遼太郎の【項羽と劉邦】あたりが一番有名ですが、三国志なんぞと比べるとやはり知名度としては劣るんじゃないでしょうか。斯くいう自分も項羽や劉邦の家臣や、章邯あたりまでは知っていましたが、斉の田氏とか全然知らなかったんですよね。
殆ど未知の時代ということになるのですが、本作は軽快な語り口ながら丁寧に時代背景や、田中くんが見てる範囲のみならず、動乱の時代を迎えつつある中華の地で蠢き出す伏龍たちをじっくり描いてくれているので、余計にワクワクさせてくれるんですよ。
燕の地で牙を研ぐ項梁と若き項羽、ヤクザの親玉さながらに破落戸たちをまとめながら得体の知れない存在感を見せつける劉邦と、その個性的な仲間たち。蕭何さんのこの頃からの苦労っぷりな涙を誘います。そして、始皇帝の命を狙いながら各地を流離う張良。過酷な労役義務を果たせず死罪となる破滅の運命を前に、死なば諸共と立ち上がる陳勝と呉広。いつか秦を倒すために名を伏せ臥薪嘗胆する魏の臣張耳と陳余。幾人もの英傑たちが、まだ春秋戦国時代の余韻が残る秦王朝の黎明期に雌伏していたわけです。
田中さんが、迷い込んでしまったこのはるか古の中国の地で出会った男、田横もまた斉と呼ばれた地の王族として今も名望を保っている田氏の有力な一族の一人でした。
あらすじでは、同じ田氏と間違えられて召し抱えられた、という風に表現されてますけれど、あれって迷子になって困ってた田中さんを、田横が捨て犬拾うみたいに連れて帰って、ご飯と住むところの面倒みてあげた、という感じで部下にした云々という感じなんですよね。部下というよりも、すぐにもう身内みたいな扱いでしたし。あれって、田中さんが本当に遠い田氏の末裔なのかについては、田横はそもそもあんまり気にしている様子もなく、単にきっかけと他の面々への言い訳に使ったという感じでしたし、彼の兄である田栄も従兄で一族の長でもある田儋も田中の出自に関してはさほど気にしたようすもなかったですし。
最初は食客、それでも殆ど身内扱いでしたけれど田中さんが田横の好漢っぷりや他の田一族の人柄の良さに惹かれていき、この人達を破滅の運命から救いたいと願い、ただ自分が生き残るのを目的とするのではなく、この人たちと生きてこの人達と未来を夢見たい、と気構えを変えたその時から、家族同然の関係になっていくのであります。
なんで、部下と主人とかそういう関係は最初の方から殆ど見られないんですよね。だからこそ、田氏の皆のことがたまらなく好きになっていってしまうのですけれど。
ただ、確かにこの斉の田氏。周りが一族ばっかりで、一族主義と見做されても仕方ない部分はあるのですが、そこに一滴穴を穿ってくる巨大な存在が、のちに加わることになるのですが、そこには始皇帝の最期に関わる、大きくもあり小さくもある歴史の改変が起こることになるのですが、それは実際に作中にてご覧いただければ、と。
それにしても、田中さんのよく回る口の軽快さもさることながら、やっぱり一番目を引くのは田横のまさに好漢そのもの、という漢っぷりなんですよね。上の人間には可愛がられ、同輩とは肩を組んで笑いあい酒を酌み交わすような関係になり、下のものからはひたすら慕われる、という感じの本当に気持ちの良い男で、男が思わず惚れてしまう男なんですよね。
もう、めちゃくちゃ格好いいんだ、この人。実は、三十すぎてる田中くんよりも若い二十代後半なのですが、年齢関係なく兄貴分なのである。ただ、田中くんも表紙みてもあれで三十代というのは若いよなあ。せいぜい二十代前半、場合によっては高校生に見えてもおかしくないぞ。
ただ、ここぞというときに、田横に対して年上らしい頼りがいを見せてくれるので、ただただ口が回るだけの男ではないのである。あんまり軍師知恵者というところまではいかず、弁士というあたりが精々ではあるのですけれど、田氏の中では重要な知略担当として無骨な面々を頼りなくも支えていくことになるのである。いや、結構ちゃんと頼りにされてる節はあるんですけどね。田栄の息子である田広くんなんかには、からかわれながらも慕われていますし。意志薄弱だった田広が一念発起し、田横と田中の旅に同行して、メキメキと精神的に成長していくのを田中くんがめっちゃ嬉しそうに可愛がってるのとか、なんか微笑ましくて好きでした。

さて、ラスト近辺ではついに秦王朝滅亡への引き金が引かれ、動乱の幕があけます。タイトルにもある項羽と劉邦の飛躍もまさにこれから。田中くん、ついつい劉邦最初の軍勢立ち上げになぜか巻き込まれるはめになりますが、色々と因縁か因果か出会いの縁が交わってしまうんだなあ。これが、良縁になればいいのですが。いや、実際に良縁にぶつかってやがるんですが、この三十路。おまえ、田横の悲恋にももうちょいなんとかしてあげような。今の所は、どうにもならない別れの先なのですが。
ウェブ版も読んではいたのですが、改めて読んでも飽きもせず面白く読めてしまいました。いやいや、これは実に良い仮想歴史小説でありますよ。間をおかず、二巻も読む予定。

 
9月21日

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