徒然雑記

終日のたりのたりかな  
  オロチのまどろむ庭TOP  読書メーター  月刊書籍発売カレンダー  書籍感想・殿堂作品
  書籍感想・著者索引(表紙絵附) 書籍感想・著者索引(シンプル版)  書籍感想・作品タイトル索引(シンプル版)
  11月の漫画新刊カレンダー  11月のライトノベル新刊カレンダー
  12月の漫画新刊カレンダー  12月のライトノベル新刊カレンダー
 

U35

〆切前には百合が捗る ★★★☆   



【〆切前には百合が捗る】  平坂読/ U35 GA文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

美人小説家と家出少女の日常系百合ラブコメ!

「〆切直前に遊ぶゲームって、なんでこんなに楽しいのかしら……」
家出少女の白川愛結は、従姉妹の白川京の紹介で、人気作家、海老ヒカリの世話係&監視役のバイトをすることになる。
原稿をサボってゲームをしたり釣りや旅行に出かけるヒカリに翻弄されながらも、そんな日常に幸せを感じる愛結。
一方ヒカリも、突然始まった愛結との同居生活の中で、これまで感じたことのない気持ちが芽生えるのだった。
社会から排斥された少女と、容姿才能家柄すべてに恵まれながらも自堕落に生きる小説家、二人の関係の行き着く先は……?
"普通"に生きにくいすべての人に贈る、珠玉の日常系ガールズラブコメディ、誕生。

家出娘というから、もっと不良じみた理由とか自由を求めて家を飛び出してきて、なんやかんやと作家先生の家に上がり込んで、そのフリーダムさで引っ掻き回して引きこもりの固定されがちだった作家生活を破壊して、という想像を勝手にしていたのだけれど、白川愛結が家出するに至った理由が本気で深刻だった! 
いや、これは家出と言っていいのか? 現代では家出としか言いようがないのかもしれないけれど、出奔とか絶縁に等しいものですよ。もう家に戻るという選択肢がない、実家や故郷と縁を切るに等しい二度と戻れない家出じゃないですか。
友人や家族との関係が破綻するに至った理由こそが、愛結のセクシャルマイノリティ、自分がレズビアンである事の告白でした。どれほど口で理解を示していても、それも所詮他人事だからこそ。自分の寛容さを表現するためにあれこれと理解あるような事を宣う人は多いですけれど、いざ自分が当事者になると関係者になると途端に嫌悪と拒絶を示す人の何と多いことか。あくまで少数であるだけで正常の一つであり当たり前の一つである事を理解しようとしない人は決して珍しくない。
そもそも考え方自体が古臭い家族にも自分を全否定され、強固な偏見に居場所を失って家を故郷を飛び出さざるを得なかった愛結が頼ったのは、東京で働く従姉の白川京でした。
って、京!? 【妹さえいればいい】のメインキャラクターの一人だった白川京!? しまった、妹さえの方、あと数冊のところで積んじゃってた。あれからどうなってるんだ!? 幸い京が正式にライトノベルの編集者になっている事以外はあちらの作品については特に関係ある話は入ってこないので、あっちをさっぱり読んでいなくても途中で読むの止まっていても問題なさそうなんですけどね。
そう言えば、作家先生の海老ヒカリこと海老原優佳理は【妹さえ】の終盤に出てきた新人賞受賞作家たちの、その次の世代、次の新人賞の大賞受賞者で尊敬する作家がカニらしいのですけどね。エビのくせにカニを尊敬しているのか。
ともあれ京は自分を頼ってきた従妹を、担当作家の一人でありまともな生活を遅れていないヒカリのもとに住み込みバイトとして送り込む。わりと思いつきみたいに決めちゃったように見えるけれど、前作から京を知っている身からすると、かなり深刻な事情を抱えている風情の親戚の子を考えなしに他人に預けてしまうような女性ではないと知っているだけに、いやそれどころか非常に面倒見が良い上に人間関係にも敏い人で海老ヒカリのみならず、社会不適合者も含む変人クリエイターと何人も深い交流をして信頼関係を築いてきた人物だけに、愛結をヒカリの元に送り込んだのも何らかの考え、或いはそうした方がいいという感覚があったのでは、と思えるんですよね。これは前作を知っているがゆえのキャラに対する信頼なのでしょうけれど。
さても、そうやって生活サポート、家政婦めいた仕事を振るという名目でヒカリのマンションに住み込むことになった愛結。東京に来た際に勢いで派手な服装や髪型を決めた愛結ですけれど、本来は古風な家柄故に礼儀作用や花嫁修業として家事一切を厳しく仕込まれている少女であり、どちらかというと固い真面目寄りの娘であり、だからこそ自分の性向についても深く悩んでしまった所もあるのでしょうが。
ともあれ、最初に想像していたようなフリーダムさで相手を振り回すのは、飛び込んできた家出少女の方ではなく、むしろ飛び込まれた作家先生の方だったのです。
そうですよね、平坂先生の描く作家なんてどいつもこいつも、アレですもんね!
自由人、或いは自堕落民なヒカリ先生に振り回され、からかわれしながらも、その実家で鍛え上げられた家事能力と生来の几帳面さ、ひたむきさで一生懸命ヒカリに奉仕するなかで、美しくも優しく、自分を東京という知らない世界に、都会に、大人の世界に連れ出してくれるヒカリ先生にどんどんと惹かれていく愛結。
一方の優佳理の方も、いつも可愛らしい反応を見せてくれて無垢に自分に懐いてくれる愛結に、今まで知らなかった感情が芽生えてくるのを自覚し始める。
優佳理の方が抱えている闇もこれ、相当なものが伺えるんですよね。複雑な家庭環境ながら、過剰なほどの愛情を注がれて育ってきた優佳理。その家族からの愛情を疎んでいるわけではないのだろうけれど、どうにも彼女は他人からの干渉を鬱陶しいと思っているようで究極的に他人を必要としていない人のようなんですね。
それどころか、他人から求められる事を拒否しているような向きも伺える。新人作家の時代に、相当なことがあったようなのだが。
だからなのか、衣食住に満たされた彼女は本質的に何も欲していない。誰にも何も求めていないし、逆に自分を重く見られる事も何かを背負わされる事も嫌っている。作家としての活動も、どこか本来海老ヒカリという作家が必然的に書かざるを得ない方向性をあえて無視して逆方向に進んでいるように見える。
白川京は、そのへんどう考えているのだろう。愛結を送り込んだのも何かを期待しての事なんだろうか。ヒカリ先生の内側を垣間見ると、この人に担当編集として信頼されるのってかなりの難事であったことが想像できるんですよね。京が担当する前に、海老ヒカリという作家としてズタズタになる何かがあったと思しきことが伺えますし。
遠慮なくズケズケとヒカリ先生に言いたいことを言ってガンガン背中蹴っ飛ばして急き立てているように見える京ですけれど、まだ本当の意味では踏み込まずにじっくりと様子を伺っている段階なのではないかしら、今のこれ。編集者として、海老ヒカリに賭けているという凄みすら見える白川京の姿からみると、今の海老ヒカリはどうにも全力ではないように見えるだけに。
踏み込んでいない、という意味では愛結もまた海老ヒカリの最奥には足を踏み入れていないと言える。まだ愛結は海老ヒカリという外側しか見ていない、見せてもらっていない、というべきか。
最初の分岐点に気づいて、愛結との決別を怖れて愛結の内側に踏み込んだのは海老原優佳理の方でしたが、いざ二人の関係がより深いものに変化した以上、愛結もまた海老原優香理の闇に触れざるを得なくなってくる。
本番は、これからなのだろう。
わざとかき分けているのか、愛結視点のパートだと作家先生はヒカリと呼称されているのだけれど、作家先生視点の方だと自分のことは優香理と表記されてるんですよね。一人称ではなく三人称の作品なので、地の文での事なのだけれど、この書き分けを明確にしているのはちゃんとした意味が込められているんでしょうね。
果たして、この地の文の書き分け部分が変化する時が訪れるのでしょうか。いずれにしても、二人の百合生活の本番はこれがスタート。自堕落が、堕落しきった生活!にならなければ良いのですがw

朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください ★★★★   



【朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください】 壱日千次/U35 ファミ通文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

人生はクエストの連続ですよ! 一緒に楽しく攻略しましょ!
ぼっちはリア充を凌駕する!! ネトゲ世界に入り浸り、世界中のプレイヤーとコミュニティを築いている僕が言うのだから、間違いない。しかし、そんな僕の計画的ぼっちリアルライフに現れ「現実もゲームと同じクエストの連続でとても楽しいですよ!」と言い放ったのは、スクールカーストの頂点を極めしリア充JK、朝日奈舞! さらにやつは「そんなセンパイに人生攻略の仕方を教えてあげますよ♪」と僕の人生に介入してきたのだ。そこまで言うなら教えてもらおうじゃないか。楽しい人生攻略方法というものを!!

さながら【弱キャラ友崎くん】を彷彿とさせるぼっち君への美少女によるリアルライフ教導もの、なんだけれどこの主人公である月岡草一は実のところ全く弱キャラなどではない。
彼の場合、コミュニケーション不全であったのはその経歴上他人と関わる機会が非常に少なかった事による経験値不足に尽きる。この男、実際は人に自分から話しかけたり全く見ず知らずの集団に飛び込んでいく事に忌避感も恐怖感も持っていないのだ。朝比奈舞の繰り出してくる朝比奈クエストで出されたお題は、ぼっちが行動に移すには大変な勇気を振り絞らないといけないものが多いのに、彼はそれらのクエストを単純に未知のものとして捉え、舞が保証するそれらもまた楽しい事だという言葉を信じて、好奇心にワクワクしながら挑んでいく。そこに、コミュニケーションを不得意とするが故のおどおどとした姿勢は微塵も存在しない。
彼は結局、他人や社会でコミュニケーションを密接に取る必要性を今まで見出してこなかっただけなのだ。そして、初めてのオフ会で舞とうまく話せなかったのも、これまでやってこなかったからやり方を知らなかっただけの経験値不足なだけで、恐れや諦めのたぐいはまったく内包していなかった。
この時点で少しおかしい。
つまるところこの男、他人と関わらない事、周りから孤立し阻害され置いてけぼりにされる事に対して今まで不安感を抱くことがなかったのだ。これまで友達は居たことがない、と顔色も変える事無くそれが特別なことでもない普通のことのように語る草一。小中高校の閉ざされたコミュニティの中で孤立する事に一切苦痛を抱いていなかった事になる。それどころか、幾つかのエピソードから阻害し孤立した彼に対して行われた虐めの類に対して草一は徹底した反撃を行い、自分に対する危害を見事に排除してしまっている。
彼は、朝比奈舞とリアルで顔を合わせるまで、言わばたった一人で完結していたのだ。それで満足していたし、不満も不安も抱いていなかった。それで十分人生を謳歌し、楽しんでいたのだ。
しかし、舞によって草一は「お一人様」とはまた違う「みんなといっしょ」という未知が、自分の抱いていたイメージと違ってこれはこれで楽しいものだ、という教唆を受け、その楽しさを証明し実感させてくれるという朝比奈さんクエストに、未知の楽しさを知るために挑んでいく。
それも、最初期のクエストで実際に自分の知らなかった楽しさを感じることで、そして舞へ抱いた信頼と信用から、彼女の繰り出してくるクエストに嬉々として挑戦するようになるのだ。

こうしてみると、朝比奈さんクエストによって月岡草一が得ていく変化とは、自己改革……ではないんですよね。月岡草一という青年はこのクエストを熟す以前と以後とでは実のところそれほど変わっていない。彼の個は既に揺るぎなく確立されていて、その事には朝比奈舞も早期に気づいている。
いわばこのクエストは、月岡草一の変革ではなく自己拡張を促すものだった、と考えるべきなのだろう。
なので、途中から舞の目的は兄に似たダメンズだった草一を世間と繋がった社交的な人間にする、というものから自分を好きになって貰うための誘導へと一気に方向転換してしまう。
これまでネトゲでパートナーとなり長くネット上で過ごすうちに画面越しの草一に好意を抱くに至っていた舞だけれど、実際オフ会で顔を合わせてそのコミュ障プリに失望してしまうのですが。
そこで見切りをつけてハイサヨウナラ、とせずに一旦気持ちを切り替えて上辺を取っ払い、草一に踏み込んで話し込んで彼という人間に実際に触れてみた、ここが朝比奈舞という少女の非凡な所なのでしょう。それ以前に同じようなぼっちだった実兄を徹底指導して見事に生まれ変わらせた経験も、彼女を後押ししたのかもしれません。
ともあれ、よく話し込んでみたらやっぱり面白いところも見いだせてきた草一に、朝比奈クエストと称して彼を変えていくことにした舞ですけれど、クエストを出していくうちにどうにも月岡草一という人間が並々ならぬ逸材である事に気付かされ、その本質がネット越しに思い描いていた人そのまま、いやそれ以上の人間であるのだと実感し、改めて自分がこの青年の事を好きだと自覚するのだ。
そして、彼女の目的は最終的に自分に振り向いてもらう事へとグルっと方針転換するのだけれど、折悪しくというか舞自身がヤブに蛇をつついて、なんでかクエストの最終目的が草一の憧れだった先輩に告白して付き合う、というものへとコチラも方向転換してしまうのである。自分が主導しておきながらどんどん自分が望む方向からズレていく草一との付き合いに、あれれぇ?と見た目自信満々に内面はあたふたオロオロしていく朝比奈舞のポンコツ可愛さが炸裂しだすのはこのあたりからなんですね。
実は自爆系ポンコツ娘だった朝比奈さん。そのクエストの内容や効果は眼を見張るものがあり、その頭脳の切れや有能さは折り紙付き、傍目の自信満々で胸張って先輩に対してあれこれ指導する姿も堂に入るものがあるのだけれど、肝心なときには人知れず自爆し内心で七転八倒してる姿が本当に残念で愛らしいんですよね。逆張りしつづけ、どんどんと草一と彼の憧れの人である高嶺遙花との仲がどんどんと進展して仲良くなっていくたびに落ち込み、自分が教導しているくせに告白が失敗するように願っている事に自己嫌悪したり。後半は、舞もまた主人公というべき描写だったようにも思います。
しかし、なんでこの娘は勝利目前になって調子乗るかな! とどめを刺ずに舌なめずりは三流の所業なんですよ、朝比奈さん! いちばん大事な場面で浮かれて調子乗って、盛大に自爆してww
どこをどう見ても自業自得でしかない、本当にどうしようもないアホの娘なのですがそこがまた、うん可愛い、可愛いよ。
とはいえ、パーフェクト美人に見えて隙ばっかりで天然模様な高嶺先輩も非常に魅力的に描かれていて、朝比奈舞のライバルとしてはむしろ格上、圧巻の上位クラスなだけに、ほんと何やってんのかなこのポンコツ娘はw
あれだけオウンゴール叩き込みまくっても、まだアドバンテージを残してくれている草一くんに朝比奈さんはもっとサービスすべきですよ、うん。

なかなか月岡草一くんが思わぬ方向から突っ込んでくる珍しいタイプの主人公でしたが、壱日千次さんの作品として見ると、ヒロイン含めて地に足がついたエキセントリック度の少なめの大人しい作品だったかもしれませんが、現代舞台のラブコメとしてはとてもポップで、ヒロインの舞も生き生きして主人公の草一と絡んでいく、楽しい作品でした。うん、面白かった。

壱日千次作品感想

最強同士がお見合いした結果 2 ★★★☆  



【最強同士がお見合いした結果 2】 菱川 さかく/U35 GA文庫

Amazon
Kindle B☆W

「初めましてアグニス様。しばらくこちらでご厄介になります」
二度にわたる聖堂の崩壊を受けてお見合いが頓挫する中、アグニスの砦に一人の少女が現れた。
外遊にやってきたというレヴァーミント王国の王女エリカの魅力に周囲は早速メロメロ。
そんな彼女の目的は『最強』の剣士アグニスの篭絡だった!?
「そろそろ落としにかかるわよ」
だが、生来の恋愛ポンコツたる最強剣士にはまったく手管が通用せず、逆に地獄の修業につきあわされる始末。
さらにはもう一人の恋愛ポンコツ『最強』の魔女レファの参戦で事態はどんどん面倒くさいことに!?
お見合いから始まる最強同士の恋愛ファンタジー第二弾!
影ですっごい努力している腹黒系ヒロインって好きなんですよねえ。表と裏の顔を使い分けて、周囲を籠絡するというのは定番なんだけれど、その表の顔を維持するのに不断の努力をしてるとなるとすごく真面目で健気な娘だなあ、と見えてしまうのです。
特にこのエリカは、頭がいいのか悪いのかわからないところがあって、突発的な予期せぬことが起きても臨機応変に対応できずに、わりと脳筋対応というか提示された課題にめっちゃ集中して取り掛かってしまうところがあって、あとになって本筋から盛大に外れていることに気づいて、なにやってんだわたしーー! と、それまで夢中になってやってたそれを地面に叩きつけて頭抱えるようなところがあって、アホ可愛いというかなんというか。
根っから努力家なんですよねえ。アグニスに媚び売って修行にお付き合いしますー、なんて言ったらガチでそれ姫とか以前に女の子にさせちゃいけないハードトレーニング!! というのをやらされそうになって、そこから普通なら逃げ出すのにエリカって、負けん気とかそういうのじゃなく思わず言われた通りに夢中になって全部メニューをこなしてしまってから、あれなんで自分こんなことやってるんだろう、とハッとなるとか、根っから努力するのが身についていないとなかなか……単にぽんこつ、という可能性もありますが。
一番効率的な作戦を選んだつもりで、何気に迂遠な方法になってしまっていて、やたら自分が苦労するルートを選んでしまっているところとか、ほんともう頑張れ頑張れー、と応援してあげたくなるような腹黒娘なんですよねえ。
ヒロインとしても、幼馴染で運命の約束の人同士、というアグニスとレファの間には後発では絶対に割って入れない、という立場でありましたし。その事実を、全部気持ち的にも手遅れになってしまってから気付かされるとか、なにかしらうまくいかない娘なんだなあ。
ただ、こういう娘だからアグニスもレファもある意味素直になれないお互い同士よりも、思いっきり肩入れしてしまったところもあるのでしょう。エリカも含めて何かと報われない三人組として、得難い友情のトライアングルが形成されてしまったのかも。うち二人は潜在的バカップル、という残り一人にとって何気にえげつない関係でもありますが、ポンコツ腹黒ヒロインはデレると徹底して健気な振る舞いに徹してしまうからなあ。なんとか報われてほしい娘さんでした。
それにしても、アグニスとレファはあれでちゃんと類稀なるポンコツ同士として噛み合ってたんですねえ。エリカのあの二人に対しての暖簾に腕押しな、なんぼ頑張っても策謀の手が引っかからない空回りっぷり噛み合わなさは、涙がそそられるものでしたし。
一見、ある程度会話が成立しているというか、アグニスとかえらいまともな対応に見えてしまう分、顔を合わせると破壊と混乱が渦巻いてしまうアグニスとレファのペアよりもちゃんとしたコミュニケーションに見えてしまうのが、何気にたちが悪いというかなんというかw
一方で帝国側の暗躍も目立ったものになってきて、対帝国編の特色も濃くなってきたようで、先の行方も面白くなってきた。

1巻感想

最強同士がお見合いした結果 ★★★☆   

最強同士がお見合いした結果 (GA文庫)

【最強同士がお見合いした結果】 菱川 さかく/U35 GA文庫

Amazon
Kindle B☆W

『凄まじい殺気と魔力、まさかこの機会に俺を暗殺する気か!?』
『開始早々の斬撃!? この緊張を恋のドキドキと勘違いさせる気ね!!』

エスキア国最強の剣士《獄炎帝》ことアグニスは、仇敵イグマール最強の魔術師《氷結姫》レファとお見合いをすることになった。
だが二国が講和するキッカケのはずのお見合いは、実際は相手の最高戦力を籠絡して取り込むための化かしあいだった!? しかも何度お見合いを重ねても事態は進まず、会場を焦土に変えるばかり。そう二人は戦場では最強だが、恋愛方面ではまったくのポンコツだったのだ!
国家の命運を背負った二人の最強は果たして幸せな結末に辿りつけるのか!?

いや、別に相手の最高戦力を籠絡するのに、こっちも最強戦力で対応する必要ないじゃん! ハニトラ専門の人員用意しなさいよ、とまあ常識的に思うところなのだけれど、そもそも両国首脳陣ともにお見合いを成立させる気が殆どないってんなら、この対応も仕方無いのかなあ。ふたりとも、母国の首脳部からは身内にも関わらず特に嫌悪、どころか憎悪すらされてそうな感情的にも拗れていて酷い扱いを受けてるんですよね。だもんだから、無茶振りをしておきながら、国としての支援は殆どなく、アグニスは唯一慕ってくれてる実妹。レファに至ってはお付きの戦闘メイドというそれぞれ1人ずつしか手伝ってくれる人がいない、という状況でちょっと可哀相すぎる境遇なんですよねえ。
そもそも、二人とも王族だったり国有数の貴族の出にも関わらず、社交に関する知識が乏しく恋愛ポンコツなのも、そもそも貴族としての常識に疎いのも最前線に立たされ続けて、本来受けるべき教育も受けさせてもらってない、というのが原因の一つでもあるわけですからねえ。
いやまあ、どう考えても当人の資質、という点も見逃せないのですけれど。妹ちゃんの努力が空回りしていくさまは涙を禁じ得ないのです。それに比べて、レファサイドの方は参謀ロゼリーヌがわりと端からレファで遊んでいる風なので、こっちはわりと楽しそうである。いじると面白いからって王族で遊ぶなw
しかし、第三国の脅威が迫っていて仇敵同士でありながら共闘しなければならない、という認識を持っていながら、具体的に何もしていなくて知らん顔している両国の首脳部は、ちょっと無能の誹りは逃れられないんじゃないだろうか。いや、そりゃね、相手の最高戦力籠絡しろ、というのはまあ方法としてはありだとは思うんですよ。それで国として優位を確保しようというこすっからい考え方も、まあアリと言えばアリなのでしょう。主導権を握りたいのは当然のことだ。でもだったら、ちゃんと国を挙げてバックアップしなきゃならないのに。当人にやれ!とだけ命令してあとは無視って、何をしたいのかわからない有様なんですよね。相手の国は嫌い、そして自分所の最高戦力であるアグニスとレファもそれぞれ嫌い、嫌いだから勝手にしてろ、みたいな感情優先にしか見えなくて、いやホントになにしてるんだろうか、と思ってしまうわけだ。
それに比べて、主人公とヒロインであるアグニスとレファの健気で献身的なこと。恋愛的にポンコツなのは自覚もしている上で、凄く真摯に頑張ってるんですよね。それは自分の国に対してだけではなくて、自分を助けてくれる妹のメイやロザリーヌに対してもそうであり、それ以上に幼い頃の純粋な願いと誓い、そして約束に対して今なお真剣に挑み続けているそのひたむきさ。
それが故に二人がここでお見合い相手として会ったのは、会うことが叶ったのは運命ではなく、自分たちの努力によって手繰り寄せたもの、と言えるわけで。
この二人には正しく報われて、幸せになって欲しいと思うばかりです。
それはそれとして、仲人役としてとてもひどい目にあった教会の司祭さまは……うん、この人も報われてくださいw

君に恋をするなんて、ありえないはずだった ★★★★   

君に恋をするなんて、ありえないはずだった (宝島社文庫)

【君に恋をするなんて、ありえないはずだった】 筏田かつら/U35 宝島社文庫

Amazon
B☆W

千葉県南総にある県立高校に通う地味で冴えない男子・飯島靖貴は、理系クラスで灰色の青春を過ごしていた。ところが夏休み直前に行われた勉強合宿の夜、クラスメイトで学年ナンバーワンの美少女・北岡恵麻が困っているところを救ったことで、靖貴はなぜか恵麻から気に入られてしまう。
けれど彼女が話しかけてくるのはいつも学校外だけで、教室の中では知らんぷり。恵麻はいったい何を考えている?
クラス内ヒエラルキーで格差のある、地味系眼鏡男子と派手系ギャル。
絶対に相容れないはずのふたりに起きる、すれ違いラブストーリー。

うん、うん、面白かった。
正統派青春ラブストーリー、恋物語と言った方がしっくりくるか。昨今ではファミ通文庫から多く出ている青春小説にリズム感が良く似ている。せっかちに発生するイベントで追い立てるのではなく、登場人物の心情の変化を時間をかけてじっくりと描いていく丁寧にして繊細な物語、ということだ。
はじまりには何もなかったところから、ほんのりと温度を感じていくような熱量の変化。それは熱、と言えるほどの熱さもなかったものに、温もりが灯っていく過程が穏やかに流れていく。
そう、これまだ恋にまですら至っていないんですよね。自覚もなく認識もしていない、確かにそこに存在しているのに名前すらない不思議な感情。それが、ゆらりゆらりと熱を帯びていく。いつの間にか、その人のことを考えているようになっていた。その人が何を考えているのか、思い描くようになっていった。たったひとりが特別になっていく。
そんな小さな、しかし刻々と変わっていく心の移ろいが、時々刺激を促すような出来事を伴いながら描かれていく。結構恣意的、と言うか作者が用意したイベントです、みたいな露骨なあれこれがあって、決して全編に渡って自然な流れで形成されている、というわけではないのだけれど、靖貴も恵麻もそうした出来事に影響は受けるものの、なんというか自然体であり続けているので脚本通りに動いているだけの大根役者、という雰囲気は一切ない。むしろ、時々書割りっぽさが見えてしまう舞台の上でありながら、確かに彼らは自分たちの世界を生きている。そんな風に登場人物を動かす、いや彼ら自身に任せるように描けていると感じさせてくれるだけで、こんなにも彼らの紡ぐ物語に没入できるのだと、改めて感じている。
不器用で、初々しい二人が、こんなにも愛おしく感じてしまう。無自覚に、無神経に相手を傷つけてしまう若者たちの等身大の在り方が、どうにも胸を突く。
二人はまだスタートラインにも立てていなかった、どころかはじまる以前よりも後退してしまう。でも、始まっていた事実は、変わってしまった心はもうなかったことには出来ない。
必要なのは勇気……。それがきっと、一番難しいことなのかもしれないけれど。

それにしても、こうした接触を限定していくシチュエーションとなるとやっぱり携帯電話というツールは本当に壁なんでしょうなあ。このご時世で高校生が持っていないというのはちょっと作為を感じすぎてしまった。
それから、地味系男子と派手系ギャルというキャッチフレーズがついているけれど、実のところ靖貴は地味系っと言っても趣味がマイナーだけれど根強いファンの居るバンドのファンとか実はメガネ外したらイケメンとか
、非モテどころかむしろモテる要素満載だし、恵麻の方は実際は全然遊んでない清純派だろう、ってな女の子だし、ということでヒエラルキーの違いによる価値観や常識の違いというのはあんまりなくて、わりと領域近いもの同士なんですよねえ。だから、「ありえない」というような身分違いの恋、ではなく案外無難である気がするのでありました。
しかし一方で、それぞれが所属しているカーストはくっきりと別れている。それが二人の間に障害として横たわってくる、というのはラストの展開からしても想像し得るのだけれど。
近年の学校のスクールカーストとかいう舞台設定って、こうして見ると現代版の身分違いの恋物語みたいなジャンルに適用されてるのですかねえ。少女漫画なんかだと、文字通り身分が違うような日本にいるのかよ、というような王子様たちが出てきたり、ハイソサエティー用の特別クラスなんかが存在したりしますけれど、そこまで特異な設定を使わなくても、普通に学校内に格差、階級社会、身分差社会を演出できるという意味で、スクールカーストというのはなるほど、使いやすいのかもしれないなあ。

漂流王国 2.国民的アイドルVS.勇者アイドル ★★★☆  

漂流王国 (2) 国民的アイドルVS.勇者アイドル (角川スニーカー文庫)

【漂流王国 2.国民的アイドルVS.勇者アイドル】 玩具堂/U35 角川スニーカー文庫

Amazon
Kindle B☆W

初ライヴで見事(?)ゾンビ観客を昇天させた異世界アイドルのリーンたち。新しい仕事も増えるなか、今度は日本の人気アイドル“シューテム・ハーツ”と対決することに。でも顔合わせの場に現れた月野優姫は、なんと翌の元カノだった!?おまけに翌は他メンバーにもフラグを立ててしまい、妹の朝霞から白い目で見られ…。そんな時、ヴァンパイアが街に襲来。急遽、Wアイドルによるヴァンパイア撃退ミッションが展開されて!?
攻めあぐねたなあ。コンセプトに対して、どう掘り下げていくかを最後まで決めかねてしまった感がある。この二巻で打ち切りということで全体的なプランニングが崩れてしまったのかもしれないけれど、色んなテーマやキャラクター描写に関して、あれこれやらないとという焦りから手を出しながら、迷った末に中途半端なまま掘り下げられず、触りだけになってしまっているようなところが見受けられるんですよね。
表層だけ浚うのならともかく、玩具堂さんの書き方って独特で直接心情を描写するのではなく、外縁を丹念に描くことで描写しがたい機微まで浮き彫りにしていくスタイルなんで、方向性が定まってないとこんな風に片足だけずっぽりとハマってしまったような、何を言いたかったかわかりにくい話になってしまうんだなあ、と今になってうんうん唸ってしまっている次第。
特に、肝心のリーンに関して完全に攻めあぐねてしまっていて、作者さんもこれリーンの物語像をはっきりさせられなかったんじゃなかろうか。或いは、彼女のようなキャラこそ外側から丹念になぞっていくことでその内実を浮かび上がらせていくことによってようやくその物語の輪郭をはっきりさせていくことが出来たのかもしれないけれど、時間も余裕もなく叶わなかったって感じかなあ。
非常に難易度の高いキャラクターではあったんだけれど、それだけに描き甲斐、読み解き甲斐のあるキャラだったんだけれどなあ。
迷走といえば、リーンたちの勇者アイドル活動も迷走を極めていて、本来勇者として名望を集めないといけないながら、実際は前回のゾンビライブといい、今回の一件と言い、何故か人知れずに世を救う陰のヒーローをやってしまってるんですよね。いやいや、そこで戦果を公開せずに秘密裏に処理しちゃったら肝心の知名度もあがんないじゃないですかw
治安とか外交とか機密上そうそう宣伝出来ないのは仕方ないのですけれど、勇者として、ヒーローとしての在り方に徹すると、こうして影働きになってしまうというのは、勇者とアイドルって結局両立しがたいものなんじゃないかと思ってしまうじゃないですかw 
実際、アイドルという概念がメヘンと日本とでは異文化間の差異としてすり合わせが出来てなかったからこそ、なかなかアイドル活動が実らない部分があったとは言え、ねえ。
その概念や認識の差異を強引にでも埋める手腕が、所詮地方公務員と素人マネージャーのプロデュースでは全然足りてなかった、というのが今回、プロのアイドルたちがやってきて、みるみるうちに人気を得て席捲していったのを見るに、やっぱり本職は違うなあ、と。
翌の大胆かつ奇抜な発想は、これはこれで有用なんだけれどやっぱり本職のそれではないんですよねえ。あと、一番重要なのは、彼ってアイドルのプロデュースをしているというよりも、本当は勇者のプロデュースをしている、という観点が本職のそれと一番異なってる。だからこそにっちもさっちもいかない部分があるんだけれど、ここはひっくり返したらいけないところでもあるので、仕方ないといえば仕方ないのだけれど。
まあそうでなくても、わりと芸能界的アイドル活動に関してはバッサリな内容が散見されるわけでw

とりあえず、翌と朝霞が気持ち悪いレベルでシスコンとブラコンを抉らせてしまってる、というのはよくわかりました。これだけはよくわかりました。ベタベタしていない分、余計にマジなんだよなあ。そりゃ、元カノもドン引きますわ。よっぽどの覚悟がないと、そりゃこんな妹のいる相手と付き合うのは難しいよ。だって、やるとなったら戦争だぜ、間違いなく。戦争する気で男の子と付き合う覚悟って、まだろくに恋愛もしたことのない初々しい女子高生が挑むには高すぎるハードルだわ。この時期の恋愛ってのは、楽しくて甘酸っぱい心地を堪能するものであって、ガチ修羅場が待ってるとわかっているのに、それでも吶喊する気概を持て、というのはキツイですよ。まだ一時撤退で再戦する心づもりがあっただけ、月白ちゃんには真面目に恋に対して挑もうと言う本気があったとは思うんですけれど、タイミングが悪かったというか運がなかったというか。
ある意味この再会は、再戦どころかバッサリ引導を渡すような側面があったので、残酷だなあと同情してしまいます。いや、これは決着がつけられた、と良い方に考えるべきなのか。

ともあれ、この二巻で終わりなんですよねえ。仕方ないとはいえ、ちょいと敗色濃い作品だったかな。

1巻感想

漂流王国 難民勇者と目指すトップアイドル ★★★★  

漂流王国 難民勇者と目指すトップアイドル (角川スニーカー文庫)

【漂流王国 難民勇者と目指すトップアイドル】 玩具堂/U35 角川スニーカー文庫

Amazon
Kindle B☆W
日本の十六門市は、滅亡寸前の異世界から転移してきた漂流王国メヘンと融合した。それから九年、現代とファンタジーが混ざる不思議な街で、高校生の鵐目翌はメヘンの巫女王から新時代の英雄を育てろと命じられる。でもここは平和な現代日本、冒険も危険も何もない!そんな時、翌が思いついたのは、メヘンの勇者リーンやエルフのレレレリカたちを、アイドルグループ“レフュジー・キングダム”で英雄にすることだった!?
なよ課の課長の早木野(ぱやきの)氏。きのこ族の英雄たるこの人、ぱやきのさんの名前に凄く聞き覚えがあったんで、一体何のキャラだったか、由来のネタだったかずっと気になってたんですけれど、思い出した、思い出したよ! 何の事はない、同じ作者の【子ひつじは迷わない】シリーズに出てたアレじゃないか! そうかそうか、スッキリしたよ。何気にレギュラー出演だったんだよなあ、ぱやきのさん。ついに動いて喋り出すまでになってしまったか……。

しかし……発想がまた凄い話だなあ。異世界から王国が一つまるまる現代に漂流してくる、という時点で生半な異世界転移ものではないのですけれど、そこで発生する異文化の衝突と交流、亀裂と融和の問題に対して、ある種の血なまぐさい手法ではなく、アイドルという芸能というアプローチを敢えて勇者にやらしてみる、という発想がまず凄いのよね。普通なら、もっとこうわかりやすく腕力だの口八丁手八丁に訴えたくなるところなのに。
結構、メヘンと日本の国民感情の亀裂は生々しいんですよ? わかりやすい反発ではなく、同情という上から目線による隔意と、レッテルを貼り付けられた側の無理解による閉塞感と環境の変化による価値観の崩壊によるストレス。王国側の世代間のギャップ、元の世界に長く生きてきた世代と日本で過ごした期間の方が長い若い世代との感情的な齟齬、などなど。実際の移民問題にも通じるような「軋み」をわりと率直に描写してるんですよね。
同時に、通常の移民・難民問題ではありえない、異世界特有の問題、或いは生存すること自体が厳しい生存戦争という環境から突然平和な世界に住まうことになったがゆえの問題、というのもつきまとっていて、それが「勇者」という役割に大きく関わってくるのである。
その名望を以って民衆から支持され信奉されなければならない「勇者」という存在。その役割はメヘンの巫女王が担う王国の魔力的な安定と直接繋がっているようで、勇者がその役割を果たさないとどうも物理的にまずい状況になりかねない現状らしいんですよね。
しかし、異世界にいた時はその戦果によって名望を得ていた勇者だけれど、日本じゃ倒すべき敵もいなければ、そもそも戦いすらない平和な世界である。勇者というのは名ばかりの役立たず、というのが初めて出会った時のリーンの有様。しかし、彼女は彼女なりにずっとその平和な世界の中で勇者たらんと頑張ってきていたわけだ。彼女としても、何をどうすればいいかわからないまま試行錯誤して、挫折を繰り返していたのだけれど、どうも彼女自身はっきりとしない曖昧模糊とした勇者という形象とは裏腹に、なんというか「勇者とはこうなんだ」という揺るぎない核の部分は以前から彼女の中にはっきりと存在していたみたいなんですね。それを、具体的に他者に説明は出来ず、それを発露する方法もわからないがゆえに、ずっと迷走し続け、誰にも理解されないという苦痛を味わい続けていたわけだ。
しかし、その自分ですら説明できない勇者としての核を、まるっと全部理解して、共感してくれる人が現れた。勇者とはこうなんだ、というものを共有してくれる人が現れた。それが、主人公鵐目翌だったわけである。
孤立し、ずっと他人の協力も拒んできたリーン。失望し続けてきた彼女がようやく出会った勇者としての価値観の理解者であり共有者である翌。一番核の部分の理解者であるからこそ、ぶっちゃけ彼が何を言ってるかわからないし、どんな目論見があるかも理解できないし、正直あんまりやる気にもならなかったのだけれど、それでもリーンは、勇者としてアイドルになる! という意味不明な翌の企画にどんよりしながらも、最後まで拒否せずにやり通していくわけです。
この理解を通じての共感と、理解できないがゆえの拒絶感という部分。これはリーンと翌だけの話じゃなくて、登場人物全員の人間関係に深く絡んでるんですよね。翌と妹・朝霞の関係しかり。朝霞と両親の間にあるわだかまりしかり。レレレリカのプリティ・オブリージュしかり。ユニットとなるリーンと朝霞の、最初は反発しかなかった関係からの変化にまつわるあれこれしかり。大きな枠組みでみると、日本とメレンの関係ですら、これなんですよね。
面白い。
玩具堂さんの物語の特徴として、感情の機微や関係性の描写についてはっきりと具体的な言葉で語らないんだけれど、読んでいると感覚的にかなり具体的にその繊細な動きを捉えることが出来るんですよね。むしろ、わかりやすい単純な単語で表現されてしまうより、感覚的だからこそセンシティブに機微の核心を掴むことが叶うのです。
これがいい。実にいい。
フィルターに濾されず、ダイレクトに沁みるものがある。繊細な青春模様であるなら、尚更にこれがイイんですよねえ。本作でも、そういった作風は十分に活かされていて、それはある程度方向性が定まったこれ以降こそ、力を発揮しそうである。実に楽しみ。

しかし、単純にアイドル活動やらせず、最初のオン・ステージがあんなとんでもないことになるなんて、結構脚本もやりたい放題してますよね!?(笑

玩具堂作品感想

おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム4   

おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)

【おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム】 やのゆい/U35 ファミ通文庫

Amazon

一杯のコーヒーが、僕をモブからシェフにした。
誰でも作れる、本格的サンドイッチラブコメ登場!


「特別な自分になってみない?」
モブから脱却すべく高二デビューを目指す草加雄馬。始業式の日に一緒に帰ろうと誘ってくれた剣道部のエース吾妻剛毅、そしてもう一人下校に加わった文坂記子と過ごした時間をもう一度、と願いつつも彼は自分に自信が持てない。そんな時、あの日三人で飲んだ、衝撃的においしいコーヒーを淹れた美人店長、天宮甘美が雄馬にビシっと問いかけてきて――!?
恋も友情もリアルにおいしくはさみ込む、本格的サンドイッチラブコメ!

前作に引き続き女の子の主人公で、という希望はかなわなかったものの、期待通りに面白かったー! この人の描く作品って、恋愛に対しても友情に対しても今回については「働く」という事に対しても、物事に対してとても本気で真剣であると同時に、その向き合う姿が凄くキュートなんですよ。
軽妙でコミカルなノリが、ともすれば真剣であるからこそギスギスしかねない展開に弾けるような力強い柔らかさをもたらしてくれてるんですよね。この感性は独特のもので、大きな武器だよなあ。
帯の煽り文なんかを見るとガッツリとした料理モノに見えてしまうんですけれど、料理云々じゃなくてこれは「カフェ」という空間そのものの演出、というものを強く志向している作品ですね。なので、主人公の雄馬が特筆すべき能力を見せるのも、サンドイッチを作るという単品ではないのです。勿論、メニューを考え実際に自分で何度も練習して、サンドイッチという一見簡単に出来るものを妥協すること無く突き詰めて完成させていく、という料理に手を抜かない姿勢も、雄馬には備わっているのですけれど、彼が天宮店長に見染められたのはそれだけではありませんでした。その一部始終は本編にて堪能してもらうとして……天宮店長も時給880円で求めるレベル高いなあ……。いや、折々につけて特別料金弾んでくれているみたいですけれど、雄馬くんのそれはアルバイトレベルの働きじゃないですよ。能力的なものだけではなくて、自宅で研究を重ねる向上心といい本職でも果たしてこれだけ頑張れる人がどれだけ居るか。
まあ彼の場合、それだけ頑張れたのはお金の為ではなく、天宮店長の下で学ぶ事の楽しさ、充実感もさることながら、店長が餌に垂らしてくれたカキコちゃんとの恋愛問題サポートが大きかったのでしょうけれど。実際、天宮店長の助言やさりげないサポートは効果的なものばかりで、思わずこっちも感心してしまうものばかり。さすがは大人の女性、恋愛経験も人生経験も豊富なだけあるなあ、とその頼もしさに惚れぼれさせられたものでした。
……普通、大人だと思うよねえ。
いやあ、てっきりガチで20代後半とは言わなくても、25前後。最低でも大卒直後くらいだと思ってた。オーナーは別に居るとはいえ、店長として一人で店を立ち上げるまでの準備をやってのけてたり、カフェの経営に関しての見識も非常に高くて、以前どこかのカフェで経験積んできたような貫禄ありありだったし、何よりあの抜群のコーヒーの腕前。うん、どう見ても雄馬たち高校二年生と比べると一回りも二回りも上だよね。
しかし、そうかなるほど。あのカフェとしてもどうも遅めの経営時間は、こういう理由もあったのか。いやあ、立地条件とか鑑みても、午後三時くらいから店開けておく方が普通だもんなあ。
さて、天宮店長、まるでヒロインという認識なかったんですけれど、これはもしかして店長ルートもあるのかしら? 今のところ、雄馬くんはカキコちゃんに夢中であり、それを天宮店長も全力で応援していて、なおかつカキコちゃんの方も青信号、という状態なのだけれど。
これで順風満帆じゃない、というところに恋愛の難しさがある。こじれているわけではなくて、微妙なさじ加減の違いが重なって、というあたりが面白い。実に面白い。
このカキコちゃんがまた、本気で可愛いのよ。カキコちゃんも雄馬もどちらかというと内向的、みたいな紹介をされているけれど、決してそういうわけではなく、二人共結構アグレッシブなんですよね。それとも、よほど二人の相性が良いのか、結構二人きりで行動する事になる場合も多いのですけれど、決して気まずい雰囲気になることもなくて、会話も弾んで、それどころか甘酸っぱい空気になることもしばしば。
さり気なくカキコちゃんが攻めるのよ。どれだけ勇気振り絞っているかわからないんだけれど、もうドキドキしてるのが伝わってくるような仕草や表情で、押すわ押すわ。その時のカキコちゃんの様子が滅茶苦茶キュートなんですよね。
お互い、一緒にいるとき本当に幸せそうだったんで、この二人にはうまくいって欲しいなあ。とはいえ、親友となる剛毅がまた不器用でまっすぐで良い奴なので、彼も報われる形でうまいこと収まって欲しいものです。

あと、作中でズキューンとハートを撃ち抜かれたのが、闘うバトル書道部のシーン。半紙に墨で書き殴られる必殺技の応酬には、思わず「おおぅっ!」と唸ってしまいました。書かれた必殺技の名前の、文字の力強さ、巧さ、迫力によって勝敗が決するバトル書道。これは男の子心が擽られますよ。
書道部のシーンは毎度の定番にして欲しいなあw

やのゆい作品感想
 
12月3日

(PASH!ブックス)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W


Amazon B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W
12月2日

(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W


(早川書房)
Amazon Kindle B☆W

12月1日

(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月30日

(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

11月29日

(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ファミ通文庫)
Amazon Kindle B☆W


(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W

11月28日

(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月27日

(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月26日

(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月25日

Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W


(KADOKAWA)
Amazon Kindle B☆W

11月22日

(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス フラッパーシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスpixiv)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月20日

Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(GCN文庫)
Amazon Kindle B☆W

11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

11月18日

(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガブックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月17日

(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(フロース コミック)
Amazon Kindle B☆W

11月16日

(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W

11月15日

(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(Gファンタジーコミックス)
Amazon Kindle B☆W

11月12日

(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(宝島社)
Amazon Kindle B☆W


(星海社COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スター コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(メテオCOMICS)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Amazon Kindle B☆W

11月10日

(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W

11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索