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宵月閑話 はかなき世界に、最期の歌を4   

はかなき世界に、最期の歌を―宵月閑話 (トクマ・ノベルズEdge)

【宵月閑話 はかなき世界に、最期の歌を】 佐々原史緒/toi8 トクマ・ノベルズEdge

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おお、珍しい! 小野篁の末裔が出てくるとは。阿倍清明なんかはそれこそ無数にあるわけですけど、同じ中世の幽冥の世界に足を踏み入れている人物であるにも関わらず、小野篁なんか無名も無名。小野篁が関わるライトノベルなんて、自分、【札屋一蓮】シリーズしか見たことないです。
まあ、清明や役小角なんて人たちは本職の魔術師ですし、その阿倍さんなんてその子子孫孫に至るまできっちり陰陽師を生業としてきたのに比べて、小野篁は歴としたお公家さん、しかも結構な要職についてた偉いさんらしいし、地獄に生きたまま出入りして閻魔大王の側近やってたというエピソードの他には、特に妖しい術を使ってた、という人でもないですしね。その子孫も普通にお公家さんですし。
その意味では、扱い難いのかな。

この小野篁の子孫を名乗る小野閑さんが酷い(笑
初対面の主人公に「ニートと引きこもりとヒモを全部合わせたダメさ」と称されるくらいに酷いw
元々華族で有数の資産家だった小野家の財産はすでに喰い潰されてろくに残ってないみたいだし。一応、元臣下の人たちの支援があるんだろうけど、使用人の仁希が主人公・麻里の依頼に、ちゃんとお礼するからの一言で眼の色変えるくらいだから、現状でもよっぽどお金ないだろうはずなのに、どうやって暮らしてるんだ、この人。まさか、デパ地下お菓子売り場の無料試供品食べ歩きだけで栄養補給しているわけでもあるまいに。

話は、祖母の異様な死にざまを目撃し、その死に不信を抱いた主人公麻里が、クラスメイトの仁希を通じて小野篁の子孫という小野閑に祖母の死の真相を調査してくれるように頼む事から始まる伝奇ホラー、ということなんだけど……閑・仁希・岡部の小野一家のやり取り掛けあいが面白すぎて、あんまり怖い雰囲気にはならなかったなあ(苦笑

閑いわく、頭の中身が明治時代の少女、仁希ちゃんが愛いの何の。元々小野家の家令の家系の出身ながら、両親を幼いころに事故で失い、閑のもとに引き取られ、養われている……というか、放っておくとそのままのたれ死んでしまいそうな閑の身の回りの世話をして、逆に養っている始末。それでいて、閑を崇め敬い、主君として絶対の忠誠を誓っているわけです。いやなんでこんなのにそこまで……と、周りのみんなは思ってるんですけどねえw
閑以外の人間に対しては人を人とも思わない辛辣な性格なのですが。同じ使用人の家系の出身である岡部さんに対しては、目上の人に対してとは思えないような酷い態度だったりしますし。でも、依頼を通じて親しくなった麻里を心配して、閑に手助けを頼みこんだり、と本質的には優しくて情に厚い少女というのがよく伝わってくるので、可愛いんですよね。
閑に対しても結構、仕事するように宥めすかし餌で釣ったり、と甘やかしてばっかりではないところがあって、伊達に独りで貧乏生活やりくりしているわけじゃないしたたかなところもあるようで。

その仁希が慕う閑ですけど、暢気で人畜無害のぐーたら男、という様相とは裏腹に……かなり怖い人ですよね、この人。黒いだのという次元でなく、どこか人の心を持たないまま人間の皮を被って人間のふりをしている怪物じみたところがある。岡部が、自分の娘が仁希のようにこの男の傍に仕えてたら、気が狂いそうになるだろうな、という心証をこぼしているのが、なんとなくわかるんですよね、その感覚。その気になれば一口で人間など頭から丸のみ出来てしまうだろう怪物の目の前で、子供を遊ばせているようなもんだもんなあ。しかも、怪物当人が、将来的には喰っちゃうよ(性的にだけど)と宣言してるもんだから、なおさらにw
ただ、閑が仁希を心底可愛がってるのは間違いなさそうなんですよね。彼女のお願いはなんだかんだと聞いてあげてるし、甘いんですよね、仁希には。
ただ、この怪物じみた男に愛でられるのがはたして幸せなことなのか。今でこそ無邪気に身の回りの世話をしていられるけど、お手つきになったらなんか淫蕩なあり様になりそうで、色々な意味でドキドキw


と、奇妙でおかしな小野一家の事はいいとして、肝心の本編部分もなかなか予期せぬ流れで、読み応えがありました。祖母がなぜ、あんな凄惨な死にざまを晒すことになったのか。過去から現在に繋がる祖母が胸の奥に秘め続けた想い。それが発芽してしまうきっかけになった出来事。
ただそれだけのことで。何も知らない人なら、唖然としてしまうような些細な、だけれど、すべての推移を見つめれば、それが破綻の原因とはっきりと知れる決定的な壊れゆく思いには、胸を打つものが。
そんな中で、麻里が真相に苦しみのたうちながら、さいごまで目をそらさずに祖母の遺した想いに追いすがっていったのは、最後の救いだったんだよなあ。誰にも知られずあの想いが消えて行ってしまうのは、あまりに救いがなかっただろうから。
傷つきながら、のたうちまわりながら、最後まで逃げなかった麻里は偉かったと思う。それこそ、他人に関心のない仁希がなんだかんだと気にかけてしまったのも無理ないよなあ。

うん、一巻完結としては非常に完成度が高くて面白かった。特に小野一家の掛け合いは楽しくて仕方なかったので、もう一度読みたいところですねえ。続編希望。


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―4―4   

コードギアス 反逆のルルーシュ R2  TURN―4― (角川スニーカー文庫)

【コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―4―】 岩佐まもる/toi8 スニーカー文庫

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「――いまのご気分はどうです? あなたがご自分のお父さまを殺してまで命を救おうとした二人の兄妹は、どちらも立派な殺人鬼に成長しましたよ。本当に余計なことをしてしまったものですね」


黒い、黒いよナナリーッ!!
ゼロ=ルルーシュの事実を知ってしまって以降のナナリーの鬼気迫る黒さの凄まじいこと凄まじいこと。
アニメでは、シュナイゼルの傀儡になっていいように操られているように見えたナナリーですけど、この小説版ではルルーシュ側よりもむしろ、実際のダモクレス要塞の内部の様子や、ナナリーの周辺の内情が詳しく語られているのですが、ナナリーが凄いんだ、これが。
怖いのなんのって。
これまで、小説版ではナナリーの英邁さ、賢君としての資質が前面に押し出されて描かれてきた感があったのですが、一転この巻では、まさにマリアンヌの娘に相応しい、苛烈で火傷しそうな激しい気性があらわに。
以前、シュナイゼルの腹心のカノンが、ナナリーのことをユーフェミアとは違う、怖い人だと評していたのを、他人の恣意的な思惑に左右されない指導者としての資質に恵まれている、シュナイゼルの腹心の立場から政敵となりかねない相手への評価だと思い込んでいたんですけど……違ったのか。ものすごく単純な意味で「怖い人」だったのか(汗
この小説を読む限り、シュナイゼルはナナリーの掌握に半ば失敗している。不都合な情報を伏せて、手駒として利用しているつもりだったようだけど、ナナリーはペンドラゴンの人々がフレイヤによって虐殺された事実も把握していたし、シュナイゼルの最終目的もとあるルートから決戦前に入手しており、決戦後にシュナイゼルが勝利した場合でも、ダモクレス要塞を破壊し、シュナイゼルのもくろみを全世界に暴露する手を打っていたんだから、驚いた。
ルルーシュの打つような緻密な謀略とは違う、拙いと言える手かもしれないけど、託した相手がアーニャだったわけだし、どう転んでもシュナイゼルが完全勝利し、ダモクレス要塞が衛星軌道上から世界を見下ろし、フレイヤの火による支配体制を確立する、という可能性は低かったわけだ。
半ば自暴自棄になりながら、親しい人々と決別し、退路を焼き払いながら、罪を背負い、一族全部の贖罪のために、すべてを薙ぎ払おうとするナナリーの鬼気は、ほんとに凄まじかった。
特に、唯一本心を、おのがうちにのたうつ負の感情、ドロドロの闇を吐きだし、荒れ狂う悲しみを、苦しみを、辛さを、弱さ、醜悪さ、感情のすべてをアーニャに向かってぶちまけるシーンは。
この時、この瞬間、きっとナナリーとアーニャの二人は、本当の意味で繋がれたのに。親友になれたんだろうに。
アーニャにもし、マリアンヌにつけられた傷がなかったら、と思わずにはいられない。
彼女もまた、ブリタニア皇族の、自分の母親の犠牲者だと知ったナナリーは、アーニャを突き放す。

「さよなら、ナナリー」

なんでエピローグで、アーニャはナナリーの傍らにいなかったんだろう、と常々疑問に思ってたんだけど……二人はあの戦いの前に、既に決別してしまってたわけだ。となると、オレンジとの戦いの中で吐き出したアーニャの虚無的な物言いには、記憶がないというものとは別の意味が透けてくる。
そう考えると、ナナリーはやはり罪深い。記憶の曖昧さから、常に自己に疑念を抱き、自分と言う存在の薄弱さに苦しみ続けたアーニャという少女に初めて出来た親友を。アーニャをアーニャとして確立させてくれるかもしれない存在を、ナナリーは奪い去ってしまったんだから。
この妹は、やっぱり本質的なところで兄貴そっくりだわ。
でも、それだけに、兄貴と同じく愛おしい。

個人的に、スザクがなぜ父親を殺したのか。その理由を誰も知らずに、闇に葬られてしまうのは、スザクがあまりに報われないと思っていたので、その当事者であるナナリーが真実を得てくれたのは、ひとつの救いだったように思う。まあ、冒頭で引用したように、ナナリーさんその件については挑発とはいえ、めちゃくちゃ言ってますけど(汗
ナナリーは、それに加えてルルーシュの真意についても知っちゃってるんで、たった一人で随分と重たいものを背負わされるはめになっちゃってるんですよね。しかも、彼女にはそれを支えてくれる人がひとりもいない。
本来ならゼロことスザクがそれに当たるんだろうけど……スザクに対してあそこまで言っちゃった以上、ナナリーは彼によりかかることは絶対にしないだろうし。
アーニャにも負い目がある以上、以前と同じような態度で接することはないだろうし。過酷な人生だぜ、こりゃあ。
それでも、託された以上は。自身の手で幾つもの罪を背負った以上はやり通すんだろうけど、ある意味スザク以上に彼女の人生には個の幸せというものはないのかもしれない。
辛いねえ。

しかし、ナナリーの本性を目の当たりにしてしまうと、彼女が健全に育った場合を連想すると、けっこう怖いことばかり思い描いてしまうんですよね(苦笑
マリアンヌが、ルルーシュとの近親相姦を目論んでるような回想シーンがあるんだけど、もしその通りになってたら、あれですよ。お兄さまに近づく女は、片っぱしから虐殺です☆ というヤンデレにでもなってそうな……。
あとがきによると、初期設定ではブラックレベリオンでC.Cとっ捕まえてボコボコにするようなルートまであったらしいしw
ドラマCDなどでチラチラと現れていた黒ナナリー、あれってあながちギャグじゃなかったみたいですね、マジで。
いやあ、ナナリー……やっぱり素敵だw


一方で、マリアンヌの外道さは、想像以上。登場人物中でこの人が一番邪悪だわ。人体実験でかなりの人間殺してるわ、ルルとナナリーも後の目的のために、卵子の段階から手を加えてたみたいだし。
よくまあ、こんな母親からあんなやさしい人間が生まれたものだと思う。まあ、あの兄妹も、その「優しい」の定義はいささか歪んでると思うけど。

ラストの描写は、かなり踏み込んでると思うけど……個人的には違うと思いたい。とはいえ、その逆の結論もまた心のどこかで望んでいるわけで。
複雑。


なんにせよ、裏設定もふんだんに読ませられ、なにより全般にわたってナナリーが主役かと言わんばかりのナナリー祭り。アニメ視聴が前提の、本編補足が主だった役割とは言え、さすがは岩佐まもる氏というべきか、キャラの心情描写は素晴らしく、ノベライズとしては望外の読み応え、歯応えのあるシリーズでした。
あー、面白かった。

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―2―5   

コードギアス 反逆のルルーシュ R2  TURN―2― (角川スニーカー文庫 201-12)

【コードギアス 反逆のルルーシュ R2 TURN―2―】 岩佐まもる/toi8 スニーカー文庫


前巻が、アニメ本編のノベライズなどうっちゃって、ほぼ全編に渡ってエリア11総督として就任するまでのブリタニア本国でのナナリーの奮闘を描いたナナリー主人公の一冊だったのに引き続き、今回もアニメ本編のノベライジングをうっちゃって、総督として就任したのちのナナリーの苦闘と栄光を描く完膚なきまでにナナリー主人公のナナリー本なのである。
まさに、オール・ハイル・ナナリー!

アニメ本編では百万人の日本人を引き連れて海外に雄飛するゼロに合わせて、描かれるのは中華の方ばかりになり、ナナリーが治める日本の方はほとんど描写されることなかったわけですけど、こっちはこっちでナナリー、激烈に頑張ってたんですなあ。
ユフィが遺した特区構想を引き継いだものの、所詮それはユフィの借り物の理想。ゼロによって否定され、変わってしまったスザクの態度に傷つけられ、また突きつけられる現実とのギャップ、自身の無力さと空っぽさに打ちのめされながらも、だがここからナナリーの逆襲がはじまるのである。
ユフィは、スザクとの出会いやゼロ=ルルーシュとの邂逅から自分の理想を見つけ、そこに向かって一直線に突き進んでいくことになったのですが、対してナナリーはユフィのように本国でも影響力のある名家の実家などという後援も、コーネリアのような実力者の援助もなく、あるのは僅かなシュナイゼルの後押しと、皇族としての身分のみ。
無茶をすれば、あっさりと政治的・物理的に排除されかねない危うい立場であり、ユフィのような現実を飛び越えて重大事を現実化させる力がそもそもないわけです。
ジノ、アーニャ、スザクというラウンズ三人が補佐につく、という破格の待遇ではあるものの、文官のあのおばちゃんは端っからナナリーは眼中にないですし、スザクはあの通り。
味方らしい味方もなく、日本人もユフィに裏切られ、その次の総督には過剰に虐げられ、就任したてで人物像の見えない、そもそも子供でしかなく体も不自由なナナリーに対してはまず疑念と不信感を募らせるばかり。
はっきり言って四面楚歌としか言いようのない状況なのですが、ここからのナナリーが、はっきり言って凄かった。
自身が無知であることを認めたうえで、エリア11の現状がいかなる状況なのかをつぶさに、貪欲に吸収し、理想を理想として下に押し付けるのではなく、現実とすり合わせた政策として組み上げていく、その柔軟かつ重厚な政務力。
そして真備島事件に代表されるような、ゼロ顔負けの発想、行動力。

シュナイゼルの腹心カノンがナナリーに垣間見た傑物の片鱗、統治者としての資質が、このエリア11の総督として精力的に働くことで見事に花開いていくさまは、ある種の圧倒感すら受けるものでした。
いや、マジすげえ。
統治者としての能力は、歴代の総督、クロヴィス、コーネリア、カラレス、そしてユフィなどより遥かに高いものを、ここでナナリーは示してくれる。
実際、ここで描かれる懸案は、かなりシビアで理想と現実がいかにかけ離れたものかを否応なく知らしめる冷徹な代物で、特に最低賃金の問題なんか結局、平等とは程遠いところに落ち着いてしまうのだけれど、たとえそれがルルーシュをはじめとする援助・助言の賜物とはいえ、ブリタニア人、名誉ブリタニア人、イレブンという全層に不満を抑え環境・待遇の改善をもたらす結果に持っていったその手腕は、驚嘆に値すると言ってもいい。
現実的に、ゼロが海外で大暴れしている間に、日本の政情は一挙に安定し、わずか数か月で矯正エリアから途上エリア、そして近々衛星エリアに格上げされる、という驚異的な成長を見せることになる。
真備島事件で、日本人のナナリーに対する印象は一変して、その後のエリア法の発布などで支持率も急転し、このまま日本がナナリーの統治下におかれたままだった場合、近い将来ゼロへの支持とナナリーの人気は拮抗したんじゃないだろうか、というくらいの有様で。
この巻で見せたローマイヤすらやり込めるナナリーの姿は、痛快であるとともに興奮させられるもので、いやあ凄かった凄かった。

ルルーシュはルルーシュで、自分の手を離れたナナリーに対していったいどんな思いを抱いていたのかずっと謎だったのですが、なるほど、こういうものだったのか。
いや、ただの偏愛的なシスコンだった時に比べれば、実に立派な兄としての振る舞いではないですか。正直、見なおしました。
まあ、真備島事件の後の、ゼロとして振る舞いつつ実際は明らかにお兄ちゃんとしてお説教モードだったルルーシュの焦りっぷりは、笑いましたけどww

そして、なにより良かったのはナナリーとアーニャの関係。腹に一物抱えてしまい、本音を言わないスザクと違って、直言居士なアーニャとのあの関係は、間違いなく親友のそれですわな。
厳しい現実を前にうつむいてしまうナナリーを叱咤したのはアーニャの辛辣な一言ですし、判断に迷った時にナナリーが意見を求めたのはスザクではなくアーニャ。ラウンズであろうと不敬罪に問われても仕方のないような物言いをナナリーに対してしたのは、アーニャがいかにあんな性格とはいえ信頼している相手でなければ絶対に言わないような面倒事で。
真備島事件の時なんか、同じラウンズのスザクたちと剣を交える危険を冒してもナナリーの味方をし、彼女の無茶を助けるような、ある意味共犯ともとれる行動を取るわけで。
見た限り、そこにはまずマリアンヌの意志は介在してないようですし、確かにアーニャ本人の意思なんですよね。

なんで、この二人の関係、アニメ本編で描写されなかったのかなあ。
返す返すも惜しい。

最新話で、昔も言ってたか、自分とスザクが組めば出来ないことはない、と大言しているルルーシュですけど、ここにこのナナリーが加わっていたら、本当に何もできないことはなかったのかもしれない、と思わされる力強さ、眩しいばかりの資質を見せつけられた巻でした。
……それだけに、この後に訪れるあの展開はヘコむんだよなあ。

ところで、なんで表紙がナナリーじゃないですか?w

コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN―1―4   

コードギアス 反逆のルルーシュR2  TURN―1― (角川スニーカー文庫 201-11)

【コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN―1―】 岩佐まもる/toi8 スニーカー文庫


相変わらずアニメ見てない人はお断りのノベライズなんですけど、これはもう見てる人は必見! と言いたくなるくらいに濃い内容です。
今回に関していえば、ほぼナナリー主人公!
ルルーシュそっちのけで、VVに攫われてからエリア11総督として現れるまでのナナリーの置かれた立場と境遇、そして彼女の決意と覚悟がこれでもかというくらいに描かれております。
今までルルーシュに守られてきたナナリーの、なにもしなかった、なにもしようとしてこなかったという後悔。自分がこれまでどれだけルルーシュに頼り切り、そのことで彼に負担をかけ続けてきたかを思い、ルルーシュの生死不明の状況も加わり、苦しみもがくナナリー。その上で、自分の意志ではっきりと、自分のなすべきことを為そうと決意し覚悟する可憐な花。
作中で、シュナイゼルの副官が彼女をユーフェミアとはまた違う資質を垣間見、「怖い」と感じたと評するのですが、確かにこの小説内で自らの意志で動き始めたナナリーには、未だ微かにですが威風の気配が感じられます。自らの足で立てず、目も見えず、ユフィよりも儚く無力でか弱い少女であるはずのナナリー。ですが、彼女はまさにあの閃光のマリアンヌの娘であり、ルルーシュの妹でもあります。
もしかしたら、アニメの方で見えているよりも彼女が後々呼び起こすものは大きいのかもしれません。そんなことを予感させるのが、この小説内におけるナナリーの姿でありました。

他にも色々、アニメの方では知れなかった情報が。ラウンズのアーニャとナナリー、実はかなり仲良いじゃないですか。意外なことに、むしろアーニャの方がナナリーのことをかなり気に入ってる様子。ブリタニア本国にいた時に、彼女の護衛についていたのがスザクではなくアーニャだったということ事態、ちょっと驚きだったのですけど、まさかアーニャがあれほどナナリーに入れ込んでいるとは、テレビ見てた時は思わなかったなあ。
あの発言からすると、かなり真剣みたいだし。
むしろ、今のスザクよりもよっぽどナナリーの味方なのかもしれない。
と、そのスザクですけど、こいつ……なんか思っていた以上に反転してますよ? もっぱら冷たくなったとか冷酷になったとか冷徹になったとか評判のスザク君ですけど、この小説で彼の細かい言動や内面描写を読んでたら、どうやらアニメで見えてるのから感じるスザクの真意はまだまだ甘いのかも。

あの前作の最終回直後のカレンや、CCとの再会も描かれてて、なんで二人が一緒に行動していたのかもわかります。
シュナイゼルは、やっぱりこの人、普通に傑物なのかも。なんか、ずーっと性格とか陰謀とか裏があるんじゃ裏があるんじゃと疑われてる人ですけど、なんかもう首尾一貫して人格的にも才能的にも傑出した人物にしか見えんなあ。少なくとも、実は黒い人、という線はもう無いように思える。

皇太子も、なんか意外なことになってて……この情報ってアニメの方で明らかになってましたっけ? これって、かなり大きな外交的な動きなんですけど…ルルの立場からして情報が入ってないから描かれてないのか、重要じゃないから描かれてないのか。でも、中華との関係上無視はできないと思うんだけど。
……政略的にはいいんだろうけど、現代的感覚からするとちょっと倫理的には犯罪だぞ。あの皇太子、いい加減おっさんだし! 天子さまはあれ、ナナリーよりも年下だろう? 星刻が反対派なのも、案外そういう視点から…げふんげふん。
 

10月4日


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